【アニメ】終末のイゼッタ

今期はこれが一番面白かったです。

いわゆる魔法少女ものとも言えますが、「まどか☆マギカ」系列ではありません。戦争ものといった方が正確かもしれません。

戦争ものアニメだと、局地的な戦術的勝敗が戦略や政治に影響するという転倒した世界観が常です。その点、本作は、戦術・戦略・政治が見事に調和して完成度で群を抜いています。

主人公側の小国の行動が、全てがきれいごとでないというのにも重厚さを感じました。

おのおののキャラクターの行動原理も一貫したものがあり、作劇上の都合としか思えない不自然さは全くありません。

近代兵器群と魔法のぶつかりあいは迫力がありましたし、最終回の二人の魔女が戦車やら鉄道やらを魔法でぶつけ合う絵には感動しました。あんな絵は見たこともありません。誰も見たことのない光景を見せるというアニメの特性を十二分に発揮しています。

ハッピーエンドともバッドエンドとも言えないラストは、大人の鑑賞に堪えられる作品であることを証明しています。

素晴らしい作品です。
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【朝日新聞】教師は本当に忙しいのか?

1月15日朝日新聞朝刊。「先生の7割、週60時間超勤務 小中4500人対象、他業種上回る 連合総研調査」より

 週に60時間以上働く小中学校の先生の割合が70~80%に上ることが、全国の公立小中学校の教諭約4500人を対象にした連合のシンクタンク「連合総研」の調査でわかった。医師や建設業、製造業など他業種より格段に高い割合だ。特に運動部の顧問の先生は出勤が早く、午前7時前に出勤する人が15%いた。文部科学省も学校現場の負担減へ対策に乗り出している。
 調査は2015年12月、労働組合に入っているかに関係なく、公立小学校教諭2835人、中学校教諭の1700人を対象に実施。小学校1903人(回収率67%)、中学校1094人(同64%)が回答した。
 調査では、週あたりの労働時間を20時間未満から60時間以上まで5段階に分けた。小学校教諭で週60時間以上働いている割合は73%、中学校は87%。小中とも50時間未満の教諭はいなかった。単純には比較できないが、11年に労働政策研究・研修機構が調べた医師の40%を上回ったほか、連合総研が16年に調査した建設業の13・7%、製造業の9・2%、運輸・情報通信業の9・0%を上回っている。特に中学の運動部顧問の場合、午前7時以前に出勤する教諭が15%、午後9時以降に退勤する人は22%に上った。
 最も負担に感じている仕事は、小中とも「保護者・地域からの要望・苦情への対応」(小84%、中82%)で、国や教育委員会からのアンケート(小83%、中80%)が続いた。
 調査を分析した油布(ゆふ)佐和子・早稲田大大学院教授(教師論)は「『子どものために』という先生たちの善意が長時間労働をもたらし、自身の首を絞めている。私生活を犠牲にし、自ら学ぶ時間もないため、結局は教育の質の低下につながるだろう」と指摘する。
 松野博一文部科学相は6日、業務改善の重点モデル地域を指定する▽部活動に休養日を設けるなど負担を減らす▽業務改善を助言するアドバイザーを派遣する――などの負担軽減策を打ち出している。


学校の先生が忙しい、という最近のキャンペーン(?)に即した記事です。

この話が出るたびに不可解に思います。労働者がどれだけ忙しいのかを測るのは、普通は年間労働時間です。なぜなら労働時間は季節によって変動があるからです。特に、教員は、夏休み・冬休み・春休みといった、普通の労働者にはなない制度のある職場なのですから、年間労働時間で比較しなければなりません。

余談ですが、異常な超過時間勤務の実態を見るためには、一月あたりの勤務時間(あるいは残業時間)が基本になります。年間でならすと、見えにくくなるからです。勤務時間でも残業時間でも構わないのは、普通の労働者では標準労働時間はさほどの違いがないからです。

教員が、他の職種と比べて本当に忙しいのかどうかは知りませんが、毎回不自然な統計数値を出されると、眉に唾をつけたくなります。

なお、記事中もっとも面白かったのは、負担に感じている仕事の二番手に「国や教育委員会からのアンケート」があることです。

“アンケートの回答ってそんなに大変なの?”と思いますし、あくまでも「国や教育委員会からの」と限定しているところも笑えます。

連合からの、このアンケートは負担じゃないのですか?

【映画】バイオハザード ザ・ファイナル

ついにシリーズ完結です。今回は時間の関係で2Dを観ました。

続編を作れそうな終わり方をしていますが、多分作らないでしょう。

調べたら、第一作が2001年でした。アクション映画で主役を変えずにいたわりに、随分と引っ張ったものです。

これまでは整合性を無視した作りでしたが、今作に限っては一応辻褄があっています。何がしたいのか分からなかったアンブレラ社の行動も説明がつきましたし、人工知能の行動も合点がいきました。

シリーズ全体を通した一貫性には欠けますが、一作だけを限定してみると綺麗にまとまってます。

前作のラストとつながらないのは、このシリーズのお約束なので気にしないことにしておきます。

シリーズ完結は寂しいような気もしますが、ダラダラ続けて不人気におちいることになるより良かったと思います。

でも、折角最後なのだから、いままでのキャラクターには全部出てもらいたかったです。そこだけ残念でした。

【映画】バイオハザード4 アフターライフ
【映画】バイオハザードⅤリトリビューション

【朝日新聞】AVへの出演強要

1月13日朝日新聞朝刊のオピニオン欄。「耕論」のコーナー。「AVへの出演強要」についてです。

アダルトビデオ(AV)への出演強要とはなにかについては、弁護士でNGO「ヒューマンライツ・ナウ」の事務局長である伊藤和子氏の発言を引用します。

タレントやモデルにならないかなどと声をかけられ、AVに出演するという意識がないままにプロダクションから提示された契約書にサインし、出演を余儀なくされる事例が後を絶たないということです。一度契約すると、「断れば違約金が発生する」「親にばらす」などと脅されます。
 被害者は18~25歳が中心です。高校生の時にスカウトされ、「業務委託契約」を結んだケースは、露出度の高いグラビア撮影をされ、20歳になると会社が無断でAV出演を決定。意に反して出演させられた女性が精神的ショックを受けて契約取り消しを申し出ると、「あと9本の契約がある」と違約金を要求されました。



伊藤氏は、出演強制を禁止する法整備と問題のある作品の回収、教育の充実を訴えています。私も同意します。

しかし、神戸大学大学院の青山薫教授は、ちょっと角度の違う意見を出しています。

 ヒューマンライツ・ナウ(HRN)の報告書が指摘する、強要被害があったことは事実でしょう。出演強要は論外。なくしていくべきです。
 ですが、AV業界全体が悪という前提で、対策法を作って取り締まりを進めよ、などと訴えているように読めるHRNの政策提言には賛成できません。この前提で取り締まりを強化すると、AV業界が実情よりも怖いところであるというスティグマ(汚名)が強化されてしまうからです。
 戦後、売春防止法が制定された時、働いている人たちが堕落した人たち、あるいは犯罪予備軍と扱われてしまうという反対意見がありました。しかし、残念ながらほとんど取り上げられず、結局売春婦への差別が強まった。
 また、幅広い調査なしに規制を強化しても、強要や暴力を防ぐ効果は低いでしょう。被害者だけでなく、今そこで働く人の話を基に、仕事を続ける中で被害を招く悪条件を変えない限り、被害を防ぐことはできません。
 強制的に売春などをさせる人身取引を規制するときの調査も不十分でした。2005年に刑法に「人身売買罪」が新設されましたが、この時は、大変な被害にあった人の聞き取りだけが参考にされ、多くの、解決したい問題はあるが仕事を続けたい人の話は顧みられなかった。結果的に多大な被害にあった少数しか救済できず、人身取引の全体像は分からないままです。
 不十分な調査で新法ができ、新たな犯罪の対象になれば、今は表にいる業界の人たちが、地下に潜ってビデオをつくろう、となってしまうかもしれない。裏ビデオが主流になると、制御は今より難しくなります。
 広範な調査の好例もあります。世界の性産業の調査では、そこで働く人たちを尊重し、一緒に改善策を探る傾向です。時間もかけます。
 これにならって、政策提言するなら、AVメーカー団体など業界の人たちをテーブルに招き、一緒にする。その結果、ある種の規制強化になったとしても良いでしょう。
 AV業界にも男女差別の問題はあります。女性に対する出演強要は、女性をおとしめる表現と表裏一体と言える。欧州連合(EU)では18歳以上の成人が出る成人向けポルノは合法ですが、レイプなどの「過激なポルノ」を違法とする国があります。人をおとしめる表現は「言論の自由」には該当しないという考え方です。
 日本は性器にモザイクをかける一方で、他は何でもありです。業界内では、今回の強要問題をきっかけに業界を健全化しようという動きがあります。その流れが、暴力的表現を廃し、人をおとしめない表現で作品をつくる流れにつながって欲しいです。


少数の人権侵害にばかり目を向け、AV自体が悪であるような前提で対策をすると、地下に潜るなどで実態の解明に至らない、という意見です。

なるほど、そういう考えもあるのか、と思いました。

しかし、『人をおとしめる表現は「言論の自由」には該当しない』という意見には違和感があります。

AVではありませんが、映画で、殺人鬼が出てきたり、テロリストが出てきたりというのは普通です。そうしたものを規制するのはあきらかに「表現の自由」に抵触します。

それらの映画の意図は犯罪を擁護していないのだから規制できない、という反論は無意味です。作品の“意図”というのは客観視できるものではありません。好き嫌いで、この作品はOK、この作品はNG、としてしまう考えは、「表現の自由」とは相容れません。

【アニメ】斉木楠雄のΨ難

原作は未読です。

なかなか楽しい作品でした。キレのいいギャグの連発で笑わせてくれます。日常に超能力者がいたら、というだけの設定で、多彩なギャグがひねり出されるのには感心しました。

主人公の斉木楠雄を演じた神谷浩史さんの話芸も絶品です。

2クールで終わったのがもったいないです。続編の予告らしきものが出ていましたので、期待します。
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Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

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