【映画】関ヶ原

原作:司馬遼太郎

原作は既読です。

原作は、長大で大人数が登場しますので一本の映画におさめるのはもともと無理でした。うまく詰め込むのを諦めたのか、主要な部分をばっさり切り落とし、原作にない要素(光成と女忍者の恋愛)を組み込み本筋としています。これでは司馬遼太郎原作の意味がありません。

いちおう石田光成に焦点を当てているのですが、人物造形が無茶苦茶です。加藤清正や小早川秀明の失態を秀吉に報告したことで、融通の利かなさが諸侯に嫌われたのだなというところは描いています。しかし関白秀次の妻子処刑に乱入した女忍者の命を助け、その後ラブラブです。こちらは公私混同の融通無碍です。

また、秀次の妻子の処刑に批判的でしたので、必ずしも秀吉に盲目的な忠誠心を抱いているわけでもありません。

これでは「義」のために家康と戦をした、という映画の設定が支えられていません。単に家康が嫌いだから戦ったように見えます。

映画として破綻しています。

関ヶ原のどこに誰が布陣したかも説明がありません。原作を読むなり史実を知っているなりすればついていけますが、知らなければ合戦の経緯が全く分かりません。

さらにひどいのは、西軍に朝鮮人の砲術士がいて最後にかっこよく活躍するというのがあります。韓国でも公開する予定なのかもしれませんが、ひどく違和感があります。

おすすめできません。
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【映画】ザ・マミー/呪われた砂漠の王女

主演:トム・クルーズ

事前情報なし(予告だけは見ていました。チラシももらっていましたが写真とあおり文句に目を通しただけで詳しい部分は呼んでいません)で観にいきました。

ホラー映画にトム・クルーズが出ているのかと思ったら、アクション映画でした。本当はホラーのつもりかもしれませんが、タメもなく化け物が暴れまわるのでアクション映画になっています。

冒頭で、ミイラの女王の来歴の説明があったのはびっくりです。こういうのは中盤まで引っ張っていって、

“まさか、これは王女アマネット!?”
“いったいそれは何だい?”
“実は、我々研究者の間の噂で、歴史から封印された王女がいるとされ云々”

といった会話で紹介されるのが普通です。

よく言えば、凄く分かりやすいです。小さな子供でも大丈夫。

ジキル博士(ハイド氏に変身する彼です)が出てきたり、怪奇現象を調査する謎の組織が出てきたり、と子供むけの映画です(夏休みだからいいのかな?)。

王女の墓(実は牢獄)がエジプトではなくメソポタミアにあった理由も分からないままです。アメリカ軍の軍人とからませたいから無理矢理イラクにあったことにしたかったのでしょうが、そういう映画の外の事情は別に、映画世界内部での理由づけがないのは駄目です。

悪く言えば、子供だましの映画です。

後で調べたら、この映画は“ダーク・ユニバース”というプロジェクトの第一弾で、「魔人ドラキュラ」とか「フランケンシュタイン」とか「ミイラ再生」などをリメイクしていくそうです。

あんまり期待できそうにないプロジェクトです。

【映画】パワーレンジャー

日本の戦隊ものは、特撮部分はそのまま役者が顔を出すドラマ部分は取り直して、アメリカでも放映されているそうです。それなりにヒットしているらしく、今回映画化され、日本に逆上陸してきました。

映画は、キッズ向きとティーンエイジャー向きのちゃんぽんです。5人のヒーローには、いじめられっ子とか不登校児とか性的少数者といったティーン向けの設定がされています。しかし、ストーリーはキッズ向けを脱することなく割りといい加減です。5人が選ばれたのは運命なのかただその場に居合わせただけなのかもはっきりしません。悪者が復活するのもたまたま網にかかっただけで、パワーレンジャーと復活と時期が一致したのは偶然みたいです。

それでもサクサクと戦闘シーンに行けばいいのですが、やたらと訓練を見せる時間が長く、前半はちょっと退屈します。

対象年齢をしぼりきれていないつけが回っています。アメリカ版のTVシリーズのドラマ部分もこうなのでしょうか?

また、ロボットをきちんと見せないというのもアメリカ風(非日本風)です。日本だったらロボットを前から横から後ろからとたっぷりと見せてから動かします。この映画では合体前の恐竜ロボットをいきなり動かすものだから、どういう形のロボットだったか印象に残りません。

日本人なら見せ場と感じる合体シーンもなかったのは驚きます。煙の中に沈んだかに見えた恐竜ロボットが、煙がはれたら合体した形で登場です。アメリカ人の感覚はよくわかりません。

大人だけで観にいく映画ではないのですが、子供連れとしても何歳くらいの子供が適当なのか見当もつきません。

【映画】殺人の告白

22年目の告白」の元になった韓国映画です。「22年目の告白」と比較したかったのでレンタル屋から借りてみました。

基本的なストーリーは、当たり前ですが、同一です。

大きく異なるのは、韓国版ではアクション映画の要素があることです。遺族グループが告白者(日本版では藤原竜也が演じた役)に襲い掛かるという、日本版でもちょこっとあったエピソードにかなりのボリュームを割いています。

いくつもあるアクションシーンですが、最初の車のアクションシーンがコミカルでジャーッキー・チェン映画風でした。

これには問題を感じます。まずコミカルというのがこの映画の基調に全く合っていません。それに、ほかのアクションシーンは結構シリアスだったりもするので、統一性がありません。スポンサーの強い要請でもあるのでしょうか?

またアクションをしているのは、決して国際スパイとか武道の達人とかではなく、一般人と刑事です。刑事はギリギリ許せますが一般人ができるようなアクションではありません。見栄えがはしますがリアリティがありません。

また、時効(15年)になった事件の告白者にしては容姿が若すぎるのも気になります。これでは少年犯罪です。しかし事件の最中に接触しているのですから、犯人が少年でないのは分かっているはずです。

事件の動機も不明なままです。

荒削りです。

その点、後から作った日本版ではうまく作りこんでいますし、アクションシーンを削った分なのか、お金を使うべきところに使ったという様子で豪華な感じになっています。

ただ、テレビの生放送での対決で決着をつけた韓国版の方が自然です。日本版はそこから一ひねりしていますが、かえって緊張感を薄めてしまったように見えます。

それぞれ一長一短はありますが、日韓の共通した情念の強さ、というのを感じました。

【映画】宇宙戦艦ヤマト2202 第二章発進編

第一章に続いて視聴しました。

今回は旧ヤマト乗員が命令を無視してヤマトに乗り込み「発進」させます。ほぼ地球側の描写で、ガトランティス側の描写は極小です。戦闘も本格的なものはありませんでした。いうなればタメの回です。

しかし、次回に向けての伏線は着々と張られています。

前作(2199)から引きずっている、波動砲禁止という縛りが重いテーマになりそうです。

また、意外にも森雪(ヒロイン)が乗船しませんでした。森雪はどこかで合流するのかもしれませんが、すくなくとも旧ヤマト乗員が全員乗艦するわけではないようです。ヤマトが去った地球でもドラマが用意されているのかもしれません。

旧作(「さらば宇宙戦艦ヤマト」「宇宙戦艦ヤマト2」)では、復興した地球がいきなり最新鋭の戦艦を揃えた理由が(突っ込むべきところではないのかもしれません)わかりませんでしたが、今作ではその理由を提示してきました。この種明かしにはビックリしました。

ガミラスとの関係で、とんでもない裏取引が進行していたのも大人向けのテイストです。もっとも地球の統治機構がどうなっているのか(統一国家になっているのか、民主的に運営されているのか、etc…)が描かれていないので、ちょっと不満はのこります。

第三章は10月と間が空きますが、今から楽しみです。予告編によるとガトランティスとの大戦闘になるみたいです。
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えいび

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日々の出来事、映画やアニメの感想です。

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