【映画】メッセージ

監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演:エイミー・アダムス ジェレミー・レナー

人類と異星人のはじめての接触(いわゆるファーストコンタクト)もののSF映画です。それなりの特撮映像はありますが、アクション映画ではなく思索的なテーマです。

新聞広告では、各界から絶賛されていますが、万人が素直に感動できる映画だとは思えません。

最新の物理学には、過去から現在・未来へと続く時間の流れは存在しない(=錯覚である)という議論があるそうです。私にはなんのことやら分かりませんが、そうした理論に基づいた設定です。因果関係(過去から現在・未来へと原因と結果が連なる)が崩れた世界です。

異星人の行動も(地球人類の視点からすると)不合理なものです。

ぼーっと観ているちんぷんかんぷんになります。何べんも観たら理解できるのかもしれませんが、何べんも観る価値がある映画かどうか疑問です。

「惑星ソラリス」とかそこら辺の系譜が好きな人にはおすすめします。
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【映画】ゴースト・イン・ザ・シェル

主演:スカーレット・ヨハンソン

字幕版で観ました。

「攻殻機動隊」の米国での実写映画です。

このコンテンツは海外でも人気がありますが、特に、日本でカルト的な人気があって、ややファナチックなファンが多いようです。昔、日本の「攻殻機動隊」が好きだというアイドル女優が“実写化したら主役をやりたい”と、発言したところ、一部の狂的なファンの批判を浴び、謝罪に追い込まれたことがありました。好きなコンテンツの主役を演じたい、という発言のどこに問題があるのか私にはさっぱり分かりませんが、のファナチックな人たちとはお近づきになりたくないものだ、と思ったものです。

そうしたファン状況のため、この映画にも批判の嵐が吹き荒れているようです。

冷静に評価してみます。

映像には結構な予算をつぎ込んでいるようで、しょぼいところはありませんで。光学迷彩の実写も見ごたえがありました。都市風景は、「ブレードランナー」を思い出させますが、かなり凝ったものです。

ヒロインの名前を洋風に変えていたのが残念だったのですが、中盤から終盤にかけてそれが伏線になっていました。ここら辺は、実写オリジナルを入れながら、原作への愛も感じられて嬉しかったです。

ヒロインがちょっと太り気味の体形で、これには違和感がありました。アクションをこなすにはガッチリとした体つきであるべき、という思い込みがあったのでしょうか。

ストーリーはもう少しオリジナリティーを出した方がよかったのではないかと思いますが、全体的にはそう悪い出来ではありませんでした。

【映画】暗黒女子

主演:清水富美加、飯豊まりえ
脚本:岡田磨里
原作:秋吉理香子

原作は未読です。

アニメ界では有名な岡田磨里さんの脚本です。

「毒入りチョコレート事件」のように、一つの事件を複数の探偵役が推理(小説という形式で朗読)していく形式です。違うのは、互いの中に犯がいると告発するところです。全員が探偵であり容疑者というわけです。

小説という形の推理のため、朗読の中身が必ずしも真実とは限らない(ように受け取れる)ので難点です。これだと最後のしめの「真相」が本当に正しいのかどうか断言できません。

推理ものなのでネタバレが出来ず、詳述できませんが、「真相」に不自然な点があり釈然としません。原作できちんと説明できているなら、これは映画脚本の責任となってしまいますが、どうなのでしょうか?

岡田磨里さんが脚本だから言うわけでもありませんが、こういうのは実写よりもアニメの方がよかったかもしれません。“学園の女王様”という設定と女優の雰囲気が合っていません。演技者として悪いといことではありませんが、役に合っていません。人が良さそうに見えてしまいます。絵だったら(アニメだったら)説得力のある造形にできたはずです。

推理ものとしては穴がありますが、気楽に観るならお薦めできます。ただし、家族で観るには不向きです。

【映画】パッセンジャー

主演:クリス・ブラッド & ジェニファー・ローレンス

20XX年―――新たなる居留地を目指し、5000人を乗せた豪華宇宙船アヴァロン号が地球を後にした。
目的地の惑星到着までの120年間、冬眠装置で眠る乗客の中で、なぜか2人の男女だけが目覚めてしまった。90年も早く―――。
エンジニアのジムと作家のオーロラは、絶望的状況の中でお互いを求め合い、愛し合い、なんとか生きる術を見つけようとするが、予期せぬ出来事が2人の運命を狂わせていく―――。


主人公ジムに突きつけられた二者択一の選択は、SFでなければあり得ない状況設定で惹き付けられました。宇宙船の内部も外部も凝った映像で圧倒されます。原作は小説なのかとも思いましたが、特に説明もないので、オリジナルらしいです。

しかし素晴らしいのは前半までです。後半はグダグダ。いかにもアメリカ映画的な展開で、後半の筋はすべて予測の範囲内でした。

はじめに出されたアイデアは素晴らしいのですが、複数ライターが集まる会議でありきたりの展開だけが採用されてしまったように見えます。

前半と後半の落差に唖然です。

【映画】キセキ あの日のソビト

映画で、登場人物の言動に統一したものがなく不自然な脚本だなあ、と感じたとき、往々にしてそれは“実話”だったりします。どんなにおかしな行動でも“実話”だったら納得するしかありません。

この映画も“実話”です。キャラクターの不自然さが際立つところが、まさしく“実話”でした。

自分の音楽性を守るために(本当は世間的に未熟だから)音楽会社と衝突したお兄さんが、弟のデビューには一転して、音楽会社の人と同じようなことを言い出します。それについての説明はありません。

変だけど、“実話”だから仕方ありません。

実際のところは、お兄さんはあんな偏屈で一方的な人でなかったのかもしれません。“実話”映画にする際のアレンジだと思います。しかし確かめるすべはありません。“実話”だといっている以上、それを受け入れるしかありません。

それゆえに“実話”映画の評価は難しいです。

難しさを承知で、一点だけ。

お兄さんは、当初弟とその仲間に業界の先輩面で接していました。前半のストーリーお兄さんを追っていましたので、観客はその時のお兄さんの心情を思い涙します。しかし、時が経てば、弟たちにもお兄さんの業界での地位がどうなっているのか気がつくはずですし、そこが見せ場になったはずです。しかし、そういうシーンはまったくありませんでした。

期待したシーンがなかったので欲求不満になりました。

文句を書き並べましたが、そんなに悪い映画ではありません。老若男女を問わず観られる映画だと思います。
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えいび

Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

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