【雑記】アンコンシャス・バイアス
労働組合の中央組織・連合が、職場や日常生活での「アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)」について組合員など約5万人に尋ねたところ、何らかの形で「思いあたる」人が95%に上った。性別や働き方などに対する思い込みの根強さが浮き彫りになった。
(略)
連合のページにあったので試してみました。性別や年代を入力して設問に答える形です。
ここです。
送信すると、「アンコンシャス・バイアス」の説明のページに移行するだけで、”あなたは極度の偏見の持ち主です!”みたいな診断結果は出てきません。
設問は以下の通りです。
1)非正規雇用で働く人は、自分で望んで、その働き方を選択していると思う
2)「普通は〇〇だ」「それって常識だ」と思うことがある
3)育児中の社員・職員に負荷の高い業務は無理と思ってしまう
4)上司より先に部下が帰るのは失礼だと思う
5)体力的にハードな仕事を女性に頼むのは可哀そうだと思う
6)外国人労働者は日本の企業文化にあうのか、つい心配になる
7)病気治療しながら働いている人をみると、仕事をやめて治療に専念した方が良いと思う
8)DV(ドメスティック・バイオレンス)と聞くと男性が暴力をはたらいていると想像する(女性を想像しない)
9)LGBTの人は一部の職業に偏っていて、普通の職場にはいないと思う
10)「多様性」と聞くと、全ての違いを、なんでも受け入れなければならないことだと思う
11)パートタイマーは、「主婦が家計補助のために働いている」というイメージがある
12)介護しながら働くのは難しいと思う
13)お茶出し、受付対応、事務職、保育士というと、女性を思い浮かべる
14)年配(高齢者)の人は頭が堅く、多様な働き方への融通が利かないと思ってしまう
15)LGBTであると聞くと、戸惑いを感じてしまう
16)「親が単身赴任中」というと、父親を想像する(母親を想像しない)
17)定時で帰る人は、やる気がないと思う
18)障がいのある人は、簡単な仕事しかできない、あるいは働くのが難しいだろうと思う
19)外国人労働者をみると、出稼ぎなど、一時的な滞在者だと思う
20)こどもが病気になったときは母親が休んだほうがいいと思う
私がどう答えたかというと
1)は、そういう人もいればそうでない人もいると思います。答えようがない設問なので、チェックしませんでした(=「いいえ」と回答)。
2)は、「はい」です。”普通はこうだろう”という推測をたてるのは人間の能力です。
3)は、「はい」です。それぞれの社員の生活環境に合わせて仕事を割り振るのは当然です。
4)は、「いいえ」です。私は平気で帰ります。
5)は、「はい」です。重いものを持たせたりはできません。
6)は、「はい」です。実際合わない外国社員を何人も見てきました。
7)は、「はい」です。実際にそんな大病の人を見たことはないですが、見たらそう思うでしょう。命と仕事(つまりサラリー)のどちらが大事かと言えば、当然命が大事です。
8)は、「はい」です。女性の加害者もいますが、圧倒的に男が加害者になることが多いはずです。
9)は、「いいえ」です。もしかしたらファッション関係とかには多いのかもしれませんが、他の職場にいてもおかしくないと思います。
10)は、答えにくいのでチェックしませんでした。つまり「いいえ」です。「多様性」という言葉を作った人に訊いてほしいです・・・・・・
11)は、「はい」です。そういう人が多いと思っています。
12)は、「はい」です。私も経験者ですが、簡単ではありません。
13)は、「はい」です。経験上、女性の方が多いです。
14)は、「はい」です。経験上、年配社員は手に負えないことが多いです。
15)は、「はい」です。実際に経験はありませんが、職場でわざわざそういうことを打ち明けるという心のありように戸惑うでしょう。LGBTに偏見があるわけではありません。
16)は、「はい」です。実体験で男の単身赴任しか知りません。
17)は、「はい」です。私は定時で帰るようにしていますし、そのために努力しています。しかし、仕事に命をかけるようなやる気があるかと訊かれると、ありません。
18)は、「はい」です。障害の内容、程度によって”ハンディキャップ”が生じるのは仕方ありませんし、それを恥じる必要はないと思います。
19)は、「いいえ」です。むしろ、ずっと居座るつもりかな、と思ってしまいます。
20)は、「はい」です。自分の子供時代を想像しても、父親に看病してもらいたいとは思いません。
結構「はい」が多いので、おそらく偏見まみれと診断されることでしょう。