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【介護】議員の介護費負担

8月2日朝日新聞の記事「介護費負担、職場か公費か 参院、重度障害のれいわ2氏登院 公用車に福祉車両、課題」より引用します。

 参院選後初となる臨時国会が1日開会し、れいわ新選組の木村英子、舩後(ふなご)靖彦の両参院議員が初登院した。重度の身体障害のある2氏の議員活動に支障がないよう、本会議場の議席改修といったバリアフリー化が行われたが、介護費用の負担のあり方など多くの課題が残されている。
 午前9時過ぎ、木村氏は国会正門に到着すると、支援者らを前に「私たちが求めてきた、介護を必要とする障害者が重度訪問介護サービスを使って就労することは認められなかった」とあいさつした。
 重度訪問介護とは、重度の身体障害者らを対象に入浴や食事、外出時などを支援する制度。利用者の自己負担は最大1割で、上限は月3万7200円。自己負担分以外の費用は公費でまかなっている。厚生労働省によると、2019年3月時点の利用者は全国で1万1253人。ただ、個人の経済活動を公費で支援することに賛否があるとして、通勤時や自宅・職場で働く間の利用を認めていない。
 この制度を、木村、舩後両氏は利用しているが、厚労省の運用ルールでは、職場とみなされる国会内での介護費用は、公費負担の適用外。2氏は自分たちと同じように障害がある人も働きやすい環境を整えるために、介護費用を職場が負担するのではなく、公費でまかなえるよう求めてきたが、参院議院運営委員会は、介護費用は当面、参院などで負担することを決めた。
 2氏が求めた内容と異なる決定となったが、木村氏は1日、「制度の改正には時間がかかる。改善していくために私たちは国会の中で取り組んでいく」と決意を述べた。
 介護費用の参院負担には、日本維新の会も反対したが理由は異なる。維新の松井一郎代表は7月31日に「参院議員は個人事業主だ。事業主なのに、参院で負担するお金は税金で、特別扱いだ」と、自己負担でまかなうべきだと指摘。その上で「国会議員だろうと、一般の人だろうと公平平等に支援が受けられる制度とするべきだ」と話した。
(略)


重度訪問介護というもの自体今回初めて知ったのですが、新聞記事から読み解くと、仕事中の介護サービス費を誰が出すか、という問題があるそうです。

パターンとしては、(1)公費でまかなう(2)職場が負担する(3)自費負担、の三つです。

厚生省のルールでは個人の経済活動なので公費で払うのは無理ということです。

私の働いている職場(民間企業です)の立場で考えると(2)は考えにくいです。会社はその人の働きに応じて給料を払っているわけですが、余分に介護費を負担しなければならないとしたら、正直言って雇いたくはならないでしょう。

企業規模により一定数の身障者を雇うのが義務のようですが、そうであっても介護の必要のない(介護費を払わなくていい)人を雇おうとするはずです。

では個人で支払うかというとそれも現実的ではありません。

働きによっては相応の給料は支払われますが、自分で介護費を払ったらおそらく入った分だけ出ていくだけです。経済的な面だけから見ると、何のために働いているのか分かりません。

だからといって家に閉じこもってるのが良いことだとは思いません。可能であれば社会に出て稼ぐというのは大事なことです。

したがって公費で払うのが妥当という結論になります。

しかし問題なのは、参議院議員の給料が一般社会人に比べかなり高額だという点です。2200万円と聞いたことがあります。

平均的な(あるいは平均以下の)給料で働いて介護費を個人負担するのは無理ですが、高給取りなら自己負担は当然です。

選挙に出た時は、弱い者の代表という意識だったと思います。議員になった後もそういう意識は持っていると思いますし、それは悪くはありません。しかし、別の面から見れば議員は特権階級でもあり、身を律する義務があります。

重度訪問介護の問題点を国会で訴えたいという気持ちは大事ですが、少なくとも年収による制限を加える、と提案すべきです。それをしなければ自分のために議員活動をしていると誤解されるおそれがあります。
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【介護】駅の案内表示

ひさびさの「介護」のネタです。

4月26日朝日新聞朝刊オピニオン欄の「耕論」のコーナー。「駅よ、使いやすく」の中からまちの案内推進ネット理事長・岡田光生氏の「わかりやすく情報整理を」より引用します。

 電車からホームに降りた時、エレベーターがどちら側にあるかわからず、逆方向に歩いてしまった経験はありませんか? 改札横の構内図に、乗り入れている別の鉄道駅が載っていなくて、目的地に近いエレベーターを探すのに苦労したことは?
 病院、買い物、映画館、どこへ行くにも駅は移動の玄関口です。しかし駅の案内表示は、情報不足でわかりにくいものが少なくありません。車椅子や荷物の多い外国人観光客など、エレベーターを必要とする人にとっては、バリアフリーな移動経路を探し回ること自体が大きな負担になっています。
 私は仕事で、駅や地下街の案内表示のデザインを考えたことをきっかけに、こうした情報のバリアーの問題に気づきました。バリアフリー設備の案内方法について、行政などは基準を定めていますが、制度で定め切れていないつなぎ目の部分で、問題が起きているのです。
 鉄道会社が公開している駅の構内図を事前に見ればいいと思うかも知れません。ネットには、個人が投稿したさまざまな情報も出ています。けれどもせっかくのそうした情報も、移動する人にとってわかりやすくつなげて提供されていないと、実際に困っている瞬間には役に立ちません。
(略) 


この意見は車椅子を押していた立場からすると共感できます。日常的に使っている駅だったら、どこにエレベーターがあるかは知っていますので、どの経路をたどれば目的地にたどり着くかは簡単です。しかし馴染みのない駅だとそうはいきません。

駅には分かりやすい経路の案内が出ていますので、JRの改札はどちらなのか、南口にいくにはどこで曲がるのかはわかります。健常者が使う分には、日本の駅は非常に便利にできています。

また、エレベーターのマークもあちこちにあって、どこにいけばエレベーターに乗れるのかも分かります。

しかし、この二つの結びつきがないのが困ります。JRの改札にエレベーターで行くにはどうするかが分からないのです。

駅で使う上下移動のためのものは、階段、エスカレーター、エレベーターの三つです。これらを使える使えないで人間を大別すると次の三つになります。

第一は、健常者です。三つとも使えます。

第二は、エスカレーターとエレベーターしか使えない(階段がダメ)な人たち。重い荷物を持ってる人、怪我人や病人や老人、乳母車の利用者などがいます(乳母車はエスカレーターOKですよね?)。車椅子に乗っている人でも、まったく歩けないわけではないので、付き添いが車椅子をたたんで持ってくれるなら、エスカレーターに乗れる場合もあります。

第三は、エレベーターしか使えない人たち。純粋な車椅子利用者です。

こうして見ると、表示の改善で助かるのは車椅子利用者だけではありません。駅の表示の改善は多くの利用者の益になります。

第一のグループには、目的地さえわかればいいので、現状の案内で十分です。

そこで、第二、第三のグループのために、「JR改札(エレベーター利用者用)はこちらです」「南口(エレベーター&エスカレーター利用者用)はこちら」という案内を付け加えることを訴えたいと思います。これで随分便利になるはずです。

【介護】車椅子での電車の利用

車椅子を押して電車に乗ろうとすると改札で「介助は必要ですか?」と聞かれます。「必要です」と答えると、乗車する際にホームと列車の間を渡す板を用意してくれるようです。降りる駅でも駅員さんが待っていて板を渡してくれるそうです。

「そうです」と書いたのは、実際に頼んだことがないからです。他人の手をわずらわせるのは何となく気が引けるので、いつも自力でなんとかしてます。しかし、電車に車椅子で乗り降りするのは案外簡単ではありません。

第一の問題は、車両とホームの間の隙間です。車椅子の前輪だったら完全に落ち込んでしまうほど空いています。

第二の問題は、車両とホームの間の段差です。駅のホームは必ずしも一直線ではない関係からか、車両とホームの間に段差がある場合があります。上がる場合はまだなんとかなるのですが、下がる場合は厄介です。

こうした問題を解決するには、後ろ向きに乗り降りすればいいと聞きました。

確かに車椅子の大きな後輪から進めば、隙間に落ち込むことはありません。多少沈みますが引き上げるのは簡単です。段差も大きな後輪からなら上りも下りも難しくはありません。

しかし、後ろ向きの移動というのにも問題はあります。ホームで電車を待っている場面を想像してください。電車が止まってドアが開いたときに、降りる客が降りきるのを待って乗りはじめますが、誰も下りる気配がなければすぐに乗ります。ドアに背を向けている乗客に降りる気配は感じません。多少込み合っていれば押すように乗り込んできます。

車椅子を引っ張って降りる方も後ろに目があるわけではないので、人にぶつかる危険があります。しかも車椅子を引っ張っている最中なので機敏には動けません。

根本には車椅子の前輪が小さいことが原因だと思います。昔の映画(市民ケーン)で前輪が大きい車椅子をみたことがあります。ああいうのはもう作っていないのでしょうか?

参)【介護】車椅子の前輪

【介護】車椅子利用者はまったく歩けないわけではありません

年寄りを車椅子に乗せているときですが、ときたま“歩きたい”と言って立ち上がって数分間だけ歩くということが時々ありました。その光景をみて、周りにいる人が、ぎょとした目を向けることがありました。たぶん、車椅子利用者は一歩も歩けないひとだと思っているのでしょう。

むろん全く歩けない利用者もいますが、すべての利用者が歩けないというわけではありません。

なぜ、こういう誤解が広まったのかというと、もともと車椅子がまったく歩行できない重度の障碍者が使っていたからではないかと想像します。

現在では車椅子が普及したおかげで、長く歩けない人でも外出用に使うことが増えたのだと思います。

よく考えれば、乳母車と同じです。全く歩けない乳幼児も使いますが、ちょっとだけなら歩ける幼児も使っています。歩けなくなったとき、いちいちだっこして運ぶのも面倒なので乳母車を押しながら散歩します。これと同じ理屈だと思います。

偉そうに書いていますが、かく言う私も自分で車椅子を押すことになるまでは、おそらく同じような誤解をしていたように思います。

【介護】車椅子利用者の搭乗拒否

車椅子の男性が帰りの飛行機に搭乗しようとした拒否され、自力でタラップを登る(これも制止されたらしいですが、強引に乗り込んだとのこと)という事案があり、議論をよんでいます。

この件そのものは、報道にあることしか事情がわかりませんが、車椅子利用者を押していた経験から雑感です。

もともとこの航空会社では自力でタラップを乗降できない人間はお断りするつもりだったらしいです。往路で乗せたのが間違いだった、という説明です。

間違いでもなんでも往路で乗せてしまったら復路でも乗せてもらわなければ困ります。旅行先で暮らしていけるはずがありません。会社員が会社の規則に則って行動するのは当然ですが、常識と柔軟性に欠けています。現場の社員の責任というより会社全体の問題です。

自分で乗降できない人はお断り、といってもまさか赤ん坊をづれまで断らないでしょう。介助者が乗降を手伝えるなら断る合理的理由はないように思います。

それにいまどき車椅子お断りという施設があることにも驚きました。車椅子なんて普通でしょうに。
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えいび

Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

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