【ウルトラセブン】第三十一話:「悪魔の住む花」


宇宙細菌ダリー登場

巨大怪獣や巨大化した宇宙人相手ではなく、人体に潜むミクロサイズの侵略者と戦うという異色の舞台です。おそらく「ミクロの決死圏」を下敷きにしたのでしょう。

この回の特色は、有名になる前の松坂慶子さんが出演していることです。子役として活躍していたとのことなのでデビュー作ではないそうですが、当時はかけだしbの役者でした。「ベン・ハー」のジュリアーノ・ジェンマとか「地獄の黙示録」のハリソン・フォードみたいなものでしょうか。

ダリーには知性らしきものが感じられませんので、侵略ということではないように見えます。宇宙細菌によるバイオハザードというのが正解でしょう。
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【ウルトラセブン】第三十話:「栄光は誰のために」

プラチク星人登場
宇宙人の侵略より、野心的な地球防衛軍のエリート隊員とウルトラ警備隊の角逐がメインです。

将来を嘱望されている地球防衛軍のアオキ隊員が見習いという形でウルトラ警備隊の任務に同行しますが、自信がありすぎたためか、早く結果を出したかったのかウルトラ警備隊のメンバーと火花を散らします。特に風来坊からいきなり正隊員になったモロボシ・ダンには敵意をむき出しです。一方の地球人の姿を借りているだけのダンには、出世競争で先を越されたエリートの鬱屈は理解できないようです。これがさらに両者の葛藤を引き起こします。

最後にアオキ隊員は自分の行為の結果に愕然とします。ここで終われば若者の成長譚なのですが、制作者のどういう意図なのかアオキ隊員は悲劇的な死を迎えます。

「ウルトラセブン」はときどき大人っぽい話が混じりますが、この回は特にそういう傾向を感じます。

今回の放送で観るまで、この回のことは忘れていました。子供には理解しにくい話だったからだと思います。

【ウルトラセブン】第二十九話:「ひとりぼっちの地球人」

プロテ星人登場

地球ではその才能を認められない天才科学者が宇宙人の甘言に乗ってしまいます。科学者は自分を認めてくれた宇宙人(プロテ星人)の星に“亡命”をしようとしますが、プロテ星人は地球侵略のための資料を集めています。まさかプロテ星人が地球侵略を企てていたとは知らなかった天才科学者は自分の命を犠牲にしてプロテ星人の企みを阻止します。

注意したいのは、プロテ星人は天才科学者を騙すつもりではなかったということです。地球から亡命したがっていたぐらいなのに地球が侵略されるのはいやだというのは、プロテ星人の理解を超える感情でした。

日本の科学者が海外に出て行ってしまう頭脳流出などの社会風潮に着想を得たのかもしれません。

【ウルトラセブン】第二十八話:「700キロを突っ走れ!」

恐竜戦車登場

この回は、フランス映画「恐怖の報酬」に着想を得たようです。

地球で開発した高性能火薬を輸送中に何者かに襲撃され爆発しまいます。再度輸送を試みますが、敵に気づかれないためにラリーに偽装します。

ドライバーはダンとアマギ隊員。実はアマギ隊員は子供の頃に植えつけられたトラウマで爆発物に恐怖心があります。アマギ隊員はスカイダイビングも怖がっていましたし、よくころでウルトラ警備隊に入れたものです。途中でアマギ隊員は交代を申し出ますが、隊長は許しません。

実は、ラリーカーには高性能火薬がつんでいませんでした。アマギ隊員もダンも知りませんでしたが、敵を欺くためと、アマギ隊員にトラウマを克服させる、という二つの目的があったのです。

「恐怖の報酬」だけでは子供受けがしないと判断したのか、戦車の上に恐竜が鎮座する異様な形体の恐竜戦車とウルトラセブンの闘いもあります。

敵は明らかに高性能火薬を奪取しようとしたこともあります(気球でラリーカーを空中に盛り上げる作戦)し、明らかに爆破しようとしたこともあります(オートバイでの特攻作戦)。最初の爆破ももしかしたら奪おうとしたものが、事故で爆発してしまっただけかもしれません。なにかの事情で奪取と爆破を揺れ動いていたみたいです。

ラリーカーで高性能火薬を運ぶことはもちろん一般には知らせていませんし、実はラリーカーには載せていないことは一般の隊員にも知らせていません。敵はラリーカーにあると考えて襲ってきていますので、地球防衛軍の内部情報をある程度は知っていたはずです。そして、隊長たち幹部は内部に情報提供者がいると考えていたはずです。実際いたのでしょう。

なお、この回の冒頭で、ダンとアンヌがデートしています。最終回に向けて二人の関係が進展していることが分かるシーンです。

【ウルトラセブン】第二十七話:「サイボーグ作戦」

ボーグ星人登場

いままで「ウルトラQ」と「ウルトラマン」の感想を書いてきて、現在は「ウルトラセブン」に取り組んでいます。この一連の記事で心がけているのは、なるべく作品の“内側”に立った見方をするということです。

具体例を「ウルトラマン」の第二十三話「故郷は地球」の回で示します。ここで私は制作者の意図とかメッセージとか、ジャミラが象徴するものは何だろうか、という角度では語っていません。あくまでこの回の出来事が現実にあったと仮定し、その作品にあるささいな疑問を膨らませて合理的な解釈を提示しています。

いわば、古文書と歴史家のような関係です。

しかしこの方法がつねに使えるわけではありません。同じく「ウルトラマン」の第二話「侵略者を撃て」の回では、“宇宙語”に苦労するイデ隊員の姿を、日本人と英語の関係の暗喩だろうと述べました。作品の“外側”からの論評です。

これを無理矢理“内側”から分析し、“この世界での地球は他の惑星文明と交流があった”などと言うのはかえってナンセンスです。

できるだけ内側から論評したいと思っていますが、やむを得ず外側から論じる場合もあります。

長々と私の論評の作法を説明したのは、この「サイボーグ作戦」はどう解釈しても“内側”から論じることができません。シナリオに傷が多く、うまい解釈が思いつきません。かといって、何かを象徴しているとか時代性の表れ、という“外側”からの解釈もできません。

具体的にいくつか挙げてみます

まず、サイボーグ化されボーグ星人に操られるノガワ隊員がわざわざ基地内で警備員を襲いながら爆弾を仕掛けているのが変です。だまって爆弾だけ仕掛けていれば済むのにわざわざ人目をひくことをしています。

裏切り者の処刑だといってわざわざ基地内に侵入するボーグ星人もおかしいです。基地に爆弾を仕掛けているのですからそんな面倒なことをする必要はありません。

爆弾は次々と解除されて最後の一個になりますが、ここでボーグ星人はウルトラセブンに、お前の体についている、とご親切にも教えます。意味不明の行動です。

このようにあまり出来のいい回だとは思えません。あえて良いところを挙げると、ボーグ星人のデザインがかっこいいところぐらいです。
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えいび

Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

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