【ウルトラセブン】第十三話:「V3から来た男」

アイロス星人登場。

前回のレヴューが第十一話なのに、今回は第十三話です。私が飛ばしたわけではありません。「ウルトラセブン」の第十二話は、原爆被爆者からクレームで欠番となっています。再放送では流されたことがない、幻の作品となっています。いまでもその封印は解かれていません。そこで十一話の次に十三話のレヴューとなりました。

冒頭にアイロス星人登場と書きましたが、「V3から来た男」のクラタ登場という方が相応しい話です。

全編、クラタとキリヤマ隊長の友情が描かれています。本当に子供番組か、と思うほどです。

詳しい説明はなかったのですが、地球防衛軍のウルトラ警備隊の隊長は出世コースで、宇宙ステーションの隊長は左遷コースなのだと思います。同期で出世に差がついてしまったが互いに認め合っている、という背景があるはずです。
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【ウルトラセブン】第十一話:「魔の山へ飛べ」

ワイルド星人登場。

山で若者が次々と死亡する事件が起きます。調査に向かったモロボシ・ダンまでもが犠牲になってしまいます。実は、若い生命力を必要としたワイルド星人の仕業で、実は若者たちは死んではおらず、特殊なカメラでフィルムに閉じ込められていたのです。

この回の特徴はワイルド星人に悪意がないことです。“別にいいじゃないか”というノリです。

人間(地球人)はいっぱいいるのだから十数人くらいいいじゃないか、という情において許せない理屈です。ワイルド星人も内心、自分のやっていることが地球人の納得のいくものでないことは承知しているようでした。

もう一つの特徴はアンヌ隊員の登場がないことです。モロボシ・ダンの死(実は死んでませんでしたが)というシーンがあるのに、アンヌ隊員の不在はさみしいかぎりです。あるいは、監督が愁嘆場になるのを嫌って出さなかったのでしょうか?

なお、ワイルド星人は、モロボシ・ダン=ウルトラセブンという事実をしらないリーグの宇宙人でした。偶然とはいえ、かなりのところまでウルトラセブンを追いつめています。他の宇宙人が知ったらさぞくやしがるでしょう。

【ウルトラセブン】第十話:「怪しい隣人」

イカルス星人登場。

怪我をしてベッドで寝ている少年が隣人の怪しい行動をいぶかしんで監視をしています。実は、この隣人は、少年の隣家をアジトにし、四次元の世界と行き来する装置で地球侵略をたくらむイカルス星人でした。

ヒッチコックの映画「裏窓」を下敷きにしたと思われます。

特筆すべきは四次元の世界の造形です。厳密な意味での四次元とは違うのでしょうが、なにやら不可思議な空間である「四次元」を作り出しています。「ウルトラマン」の第十七話(ブルトンの回)も不可思議な「四次元」を描いていますが、「怪しい隣人」の「四次元」もなかなかのものです。

このイカルス星人は、モロボシ・ダンがウルトラセブンであることを知りませんでした。今までの宇宙人とは交流がなかったみたいです。

イカルス星人の姿にはある種の愛嬌があります。人間に化けている姿はクールなのですが、本体とのギャップが笑えます。

【ウルトラセブン】第九話:「アンドロイド0(ゼロ)指令」

チブル星人登場。

パトロール中のウルトラ警備隊の前に金髪美女が現れます。フルハシ隊員に向かって、あなたはモロボシ・ダンか?、と問いかけます。フルハシ隊員は調子に乗って、その通り、と答えたら、金髪美女の攻撃を受けてしまいました。

調査を開始したウルトラ警備隊は、街で子供に精巧なおもちゃの武器を配っている爺さんを怪しみます。この爺さんはチブル星人でした。子供を催眠状態にして操り、実は本物だった武器で地球人を攻撃しようというのです。地球人の大人は、子供には武器を向けないだろうという深謀遠慮です。

ウルトラセブンの活躍で、チブル星人(単体ではたいして強くなかった)は撃退されました。

気になったのはチブル星人の計画です。子供を操って侵略するというのは、実に悪辣で冴えた計画ですが、事前にモロボシ・ダン(人違いでフルハシ隊員でしたが)にちょっかいをかけたために、作戦にほころびを生まれました。

何もせずに、計画(アンドロイド0指令)を実行していたら、チブル星人の侵略は成功していたかもしれません。

では、なぜ事前にモロボシ・ダンを襲うという愚かに見える行為をしたのでしょうか?

私は次のように解釈しました。

チブル星人の読みでは、地球人の大人は地球人の子供に武器を向けられないだろう、というものです。この読みは正しいと思います。しかしウルトラセブンは、地球人の子供に容赦しない、と思ったのです。

「ウルトラセブン」シリーズを観ていた我々からすれば、ウルトラセブンだって地球人の大人と同じく、子供への攻撃はためらうだろうと思っています。

しかし、チブル星人はそう思いませんでした。だから、不安要素のウルトラセブンを排除しようとしたのです。

蟹は甲羅に似せて穴を掘る、というやつです。自分だったら子供でもなんでも撃つから、ウルトラセブンもそうだろう、と思ったのでしょう。

悪辣な星人でしたが、その悪辣さゆえに作戦は失敗に終わった、ということなのでしょう。

なお、この回も、侵略者は、美女に化けて地球人を騙すという「ウルトラセブン」の伝統にのっとっています。

また、おもちゃの武器がウルトラ警備隊のソガ隊員とモロボシ隊員を襲う光景は、「ジョジョの奇妙な冒険 第四部」のバッドカンパニーの回と似ています。もしかしたら「ジョジョ」に影響を与えたのかもしれません。

【ウルトラセブン】第八話:「狙わせた街」

メトロン星人が登場。

カメラの使い方が独特な回です。大人になって思い出す「ウルトラセブン」の映像は、この回のような映像です。

ストーリーは、ある街の住人が飛行機事故を起こしたり、暴力事件を起こしたりという出来事が続きます。実は、特殊な薬物を仕込んだタバコが街の自動販売機で売られていたのです。このタバコを吸うことで、人間はにわかに凶暴化するのです。ウルトラ警備隊の面々ですら、このタバコの餌食となりました。すべては、メトロン星人の策略でした。

メトロン星人とモロボシ・ダンがちゃぶ台をはさんで会話するなど、奇妙な光景もあります。

アクションシーンはほとんどないので子供には受けなさそうです。真面目に考えれば、凶暴性をあおるタバコをばら撒いたところで、社会が壊れるほどの致命的な損害を与えられるわけがありません。いまどきのセコいテロリストみたいなまねです。

しかし、大人になった今からみると、多分にひいき目ではあるとは思いつつも、寓意に満ちた凝った逸品に見えます。
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Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

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