【ウルトラセブン】第十九話:「プロジェクト・ブルー」

バド星人登場

プロジェクト・ブルーとは、地球と月をバリアで囲って侵略者への盾とする計画です。

このプロジェクト・ブルーを阻止すべく、宇宙の帝王バド星人がやってきます。ただし、いままでの侵略宇宙人とは違いバド星人の目的は知的生物を根絶やしにする、という凶悪なものです。侵略するのも悪いことですが、ホロコーストには負けます。

このバド星人は自分以外の知的生物は許せないそうですが、そんなことを言っている割にはちっとも知的ではありません。

姿かたちは、ステテコ姿のおっさんですし、戦闘シーンも悪役プロレスラーめいていて、頭の良さの片鱗も感じさせません。

しかも、地球を破滅させられる爆弾を所有していながら、完成していないプロジェクト・ブルーの情報を求めるというチグハグ行動です。そんな爆弾があるならさっさと爆発させれば目的達成だと気がつかなかったみたいです。

ところでプロジェクト・ブルーを推進していた博士の奥さんは金髪の外人さんです。夫婦のお馬鹿な会話が延々と続きますが、これは米国産のドラマの影響かもしれません。日本人どうしの夫婦だったら違和感ありまくりですが、奥さんが外人だと不自然さが(かなり残っているけど)軽減されます。

また、プロジェクト・ブルーの書類は、奥さんにプレゼントした洋服に埋め込まれていて、特殊は光をあてると浮かび上がる仕掛けです。それに対して奥さんは怒るどころか喜んでます。その頃には無かった言葉ですが、まさに馬鹿ップルです。

なお、このプロジェクト・ブルーはその後の回には登場してこないので完成しなかったみたいです。無駄な公共事業といったところでしょうか。
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【ウルトラセブン】第十八話:「空間X脱出」

ベル星人登場

パラシュート降下訓練中にアマギ隊員とソガ隊員が謎の空間に迷い込んでしまいます。バミューダトライアングルに着想を得た話かもしれません。

謎の空間(擬似空間)は、空中に浮かぶ大地のようでもあり(ウルトラホーク1号から目視)、地球を回る衛星のようでもあり(擬似空間から見上げる位置に地球が存在)ます。電波も届いたり届かなかったりです。

擬似空間はベル星人が作ったもので、数年間にも出現しています。

もっともベル星人はなんのために擬似空間を作ったのかよくわかりません。地球侵略の基地、というのが定番なのですが、数年前から存在しているわりには具体的な侵略行為をしているわけではありません。劇中「知恵のある悪魔」と呼ばれているベル星人ですが、本当に知性があるのか不明です。

ウルトラ警備隊隊員はエリートですので、謎の空間でもビクともしない姿勢で異常事態に立ち向かうというのが子供向けヒーローものとしては正しいのかもしれませんが、この回のアマギ隊員とソガ隊員は半分パニック状態です。それだけに、事態の異様さが子供にもはっきりわかるようになっています。

【ウルトラセブン】第十七話:「地底GO!GO!GO!」

ウルトラセブンが地球に来た際に出会い、その容姿を借りた青年ジロー炭鉱事故で地中に閉じ込められます。この事故は、地底にある謎の都市の影響でおきた地震によるものです。ウルトラセブンの関係者であるジローが巻き込まれたのは偶然にすぎません。

ウルトラセブンの過去の一部が明かされるという回です。

しかし、炭鉱の仲間はモロボシ・ダンを見て、“ジローにそっくりだ!”と言うわけではありません。不思議に思わなかったのでしょうか?

ウルトラ警備隊の面々もジローの顔をしかと確認していませんので、“ダンにそっくりだ!”とビックリするシーンもありません。

モロボシ・ダンと瓜二つのジローが事故にあったという話にした意味がありません。今だったら、第一話で風来坊として現れたモロボシ・ダンに地球防衛軍が疑いの目を向けるというエピソードになると思います。

よく考えると、「ウルトラセブン」の歌詞には「♪モ~ロボシダンの名を借りて~」とあるので、借りたのは容姿ではなく名前だったはずです。

これでは役者に二役をやらせてみた、という意味しかありません。

ところで今回の敵(?)は特に何か悪いことをしたわけでもないのに基地を破壊されました。ロボットで警備行動を取りましたが、これは侵入者に対する自衛の範囲です。悪いとはいえません。

ウルトラ警備隊の面々は事件解決(=都市の爆破)を能天気に喜んでますが、番組の最後にとんでもないナレーションが入ります。

それにしても、あの巨大な地底都市。あれはいったい何だったのでしょう?
宇宙人の侵略基地だったのでしょうか?
いや、もしかすると、我々地球人よりはるか昔から地球に住んでいる地底人類の文化都市だったのかもしれないのです。


宇宙人の侵略基地なら爆破してもいいですけど、地底人類の文化都市を一方的に破壊しちゃ、まずいでしょう。

実は、このテーマは後の回で再登場してきます。

【ウルトラセブン】第十六話:「闇に光る目」

アンノン星人登場。

アンノン星を調査していた行方不明の宇宙船が、勝手に地球に戻ってきました。宇宙船が来たことを侵略とみなしたアンノン星人が積極的防衛措置に出たのです。

調査のための宇宙船を侵略だとみなされ報復されるという点では、前回の「ウルトラ警備隊西へ」のペダン星人と同様です。ペダン星人は始めはともかく、後になったら積極的防衛という大義をかなぐりすてて侵略に走りました。しかし、このアンノン星人は根は善良な宇宙人のようです。地球人は侵略をしない、というウルトラセブンの言葉を信じ(ウルトラ警備隊の言葉は信じなかったけど)、平和裏に撤退しました。

地球人の言うことは信用できないが、ウルトラセブンの言うことなら信じる、というアンノン星人の思想は強烈です。宇宙人クラブの正規メンバーである、アンノン星人やウルトラセブンは互いに信じあえるが、正規メンバーではない地球人は全く信用できない、という考えです。

まるで、諸国民は平和を愛しているから日本が戦争放棄をすればそれで世の中は平和になる、という日本国憲法の精神です。

敵国条項が適用されている国連での日本の立ち位置ともいえます。

第六話「ダーク・ゾーン」に出てきたペガッサ星人は、「地球人だって立派な宇宙人じゃないか」と言っていました。この考えは真っ当で合理的でした。それが、この十六話では(もしかしたら前回の十四、十五話から)、戦後の日本の立場を隠喩するものにぬりかえられています。

戦後の復興や国連加盟という出来事がなまなましかった時代の作品なのだと、深く感じました。

【ウルトラセブン】第十四話、十五話:「ウルトラ警備隊西へ(前編・後編)」

ペダン星人、キングジョー登場。

神戸を舞台にした前・後編の大作「ウルトラ警備隊西へ」です。有名な合体ロボット、キングジョーが登場します。

やってきたのはペダン星人。「ウルトラセブン」の伝統(?)で美女に化けています。地球が送り込んだ観測ロケットを侵略行為とみなし地球に報復しにきました。

“報復するぞ”と律儀に通告してきたのに、地球からの“誤解です。ごめんなさい”の返信は無視です。地球人をまったく信用していません。

それでもウルトラセブンとは会話が成立すると思ったのか、地球は対キングジョー用兵器の開発やめるかわりに、ペダン星人は地球から退去する、という取り決めに応じました。

ところが、地球人側はペダン星人の言うことを全く信用していません。お互い様ですね。

そしてペダン星人も何を思ったか取り決めを破棄して地球侵略に乗り出します。

本来は、地球人が一方的に条約違反をしてペダン星人が応戦する、という流れの方が自然です。しかし、地球を一方的に悪者にするシナリオは却下されたのではないかと想像します。

そのせいか、ペダン星人は、侵略の意図がありながら、捕虜にしていた地球人科学者を解放したり、さらに解放したくせに、記憶を奪って兵器開発ができないように細工をしたりと一貫性がありません。

コンセプトが乱れています。

制作者側でもこのコンセプトの乱れは気になったようです。そのためなのか、地球人が先にロケットを打ち込んで迷惑をかけたのではないか、というテーマは次回の「闇に光る目」でも再度提起されてきます。
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えいび

Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

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