【時事問題】県議が一般人の住所を無断公開
三重県議会の小林貴虎県議(47)=自民党県議団=が、自身に公開質問状を送ってきた同県伊賀市の男性カップルの氏名と住所を、無断でブログに公開していたことが5日、分かった。三重県は性的指向や性自認を第三者に暴露する「アウティング」を禁止する都道府県としては初の条例を、1日に施行したばかり。
小林氏は削除要請に応じていなかったが、5日午後にブログから削除した。2人は質問状で、性的少数者のカップルを自治体が婚姻相当と認めるパートナーシップ制度などに関し、小林氏に見解を尋ねていた。
カップルは嶋田全宏さん(45)と加納克典さん(41)。小林氏がツイッターに「地方のパートナーシップ制度は国を追い込むための戦略」などと投稿したことに関し、説明を求める質問状を3月15日に送っていた。
小林氏は、2人が氏名と住所を記入し、質問状を入れて小林氏に送った封筒の写真を3月30日のブログに掲載。質問状は一方的だとして「非常に攻撃的で悪意を感じます」などと投稿した。
嶋田さんらは同31日に小林氏と面会し、住所の削除と謝罪を求めたが、小林氏は削除を求めるなら質問状を取り消すべきだと主張。2人は翌日ツイッターで取り下げを表明したが、小林氏は取材に「直接の連絡が2人から来ていない」として、削除しないと説明した。
嶋田さんと加納さんは取材に「面会時のやりとりを勝手にブログで公開された。何をされるか分からない恐怖があり、取り下げを本人に伝えられない」と話した。
小林氏は31日のブログで、氏名や住所は「職務上知り得た秘密ではない」「公開の制限を求めるような意思はあらかじめ示されていない」などと主張していた。(共同)
法律論として「職務上知り得た秘密」かどうかは知りませんが、住所を公開するというのは非常識です。前もって住所を公開の制限の意思を示さないのは、まともな大人がそんなことをしないと思っていたからでしょう。
おそらく質問状に、「非常に攻撃的で悪意を感じ」たから、その報復として住所を公開したのでしょう。
政治家が有権者から厳しい質問をされたからと住所をさらしたのです。極めて狭量です。
今は野党が弱弱しいので政権交代は起こりにくいですが、こういう変な地方議員が自民党にいるようでは、いずれ政権を追われることになるでしょう。