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【テレビ】名探偵ポワロ:第十九回「西洋の星の盗難事件」

原作は短編集「ポワロ登場」の中の「<西洋の星>盗難事件」です。

中国だとかインドだとかの古い寺院の秘宝を入手したら寺院の関係者と思しき盗賊団に狙われる、という通俗的探偵小説みたいな話ですが、クリスティーだけあってそういう単純な事件ではありません。

原作のポワロは登場する有名女優にたいして関心を払いませんが、ドラマではベルギー出身という設定にして同郷のポワロが彼女を崇拝するという設定にしました。これはいつもと違った感じになっています。

原作ではポンポンと謎が解かれますが、ドラマではさらに一ひねりしています。依頼を果たせばいいんでしょ、という原作と違って、ベルギー女優のためにさらに突っ込んだ解決を目指します。

原作でも思ったのですが、盗難する前に予告状をだした意味が分かりません。犯人としては「西洋の星」と「東洋の星」が一対であることを強調することに意味があっても事前に予告しておく理由はないように思いました。
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【テレビ】ダークサイドミステリー:「黄金はどこだ? 山下財宝の謎 ~600兆円 伝説の真相」

1941年12月 日本軍マレー半島を制圧
1942年2月 日本軍シンガポールを陥落させる
1944年10月 山下奉文が第14軍司令官として着任
1945年1月 マッカーサーにおされて北部バキオに移動
1945年9月 山下降伏
1946年2月 山下に死刑判決

山下財宝というのは、日本軍がアジア各地で略奪して集めたものを山下がバキオに移動する際に埋めた、とされるものです。

当時、日本軍兵士が何かを埋めているさまが何度か目撃されています。

また、日本軍が物資購入のために鋳造したマル福金貨というものがフィリピンに持ち込まれ、死刑判決を受けた山下が世話になった米軍憲兵に1枚進呈しています。

1970年 黄金のブッダ像(中に宝石が詰められていた)がみつかって、これが山下財宝とも言われています。ただし、このブッダ像はマルコス政権が接収したとのことで現存していません。

また、亡命したマルコス大統領の妻イメルダが、夫の財産は不正に得たものではなく、山下財宝を発掘したものであるとの弁明をしています。

現在でも1200以上の発掘グループが活動を続けています。また山下財宝にからむ詐欺事件も横行しています。

番組は、山下財宝の噂の背景を次のように分析しています。

当初、長い欧米支配を打ち破った日本にフィリピン人は歓呼の声があげた。しかし日本の軍政は過酷でフィリピン人の生活はより厳しくなった。そのため、フィリピン人は日本を実体以上に強大な国だと思うようになり、財宝くらい集めているだろうと考えるに至った。また、日本に苦しめられた反動で、日本が残した財宝を発掘することで鼻を明かしたいという心理が働いた。

■感想
ロマンとしては楽しいのですが、大金をつぎ込んで財宝発掘に人生をかけるというのはやり過ぎのように思います。

大量に出回っている”山下財宝の地図”なるものも、祖父が日本軍兵士から聞いた、などといった怪しげなものです。仮に財宝があったとしても、日本軍兵士がその地図を赤の他人のフィリピン人にあげるわけがありません。

それに、日本軍が財宝を埋めたのであれば、生還した兵士が取りに戻らないというのもおかしなことです。

多少の金貨を埋めたり隠したりはしたかもしれませんが、600兆円というのはまったく信じられません。

【テレビ】名探偵ポワロ:第十八回「誘拐された総理大臣」

原作は短編集「ポワロ登場」の中の「首相誘拐事件」です。

原作のポワロは、フランスに渡ったりイギリスに戻ったりと迷走ぎみですが、ドラマでは一貫してイギリスで調査をつづけます。そのため依頼人がポワロのはっきりしない態度にいらいらし、ポワロを紹介したジャップ警部は板挟みになりながらも、ポワロのいないところではポワロへの絶対の信頼を示すというちょっとカッコいいところもみせます。

短編の原作はかなりはしょり気味で進みますが、ドラマではかなり追加した部分があります。ドラマではアイルランド独立運動がこの誘拐の原因とされています。アイルランド問題を現在でもイギリスのかかえる問題なのに、わざわざ付け加える意図が読めません。一般のイギリス人はアイルランド問題をどう考えているのでしょうか?

ドラマではポワロを引っ張り出したのはジャップ警部ですが、原作では明言されていませんがベルギー国王の紹介らしいです。時代から考えてアルベール1世のことだと思われます。

【テレビ】激動の世界をゆく 巨竜中国が変えゆく世界 ”ポストコロナを迎え市民は

NHK-BSの放送。世界各地の市民に現在の中国についてリモートインタビューをしました。

▼上海の若者
「湖北省(武漢)から広がった当初は多少当局の初動に足りない部分があったように思います。政府に感染状況が報告されるのが遅すぎました。武漢当局は当初感染の報告を怠り医師9人の警告を直ちに発表しmせんdした。批判が高まるなか中央政府は迅速に対応しました。全体的に政府は良くやったと思います」

「以前はヨーロッパや他の先進国の方が中国より優れていると思っていました。でもコロナの経験をして『良くやったのは中国だ』と思うようになりました。」

「共産党一党体制のなので政府と国民が統一された行動がとれます。以前よりみんなの愛国心が強くなりました。政府への信頼も増しています。コロナ終息後も中国の人々は祖国を支持し続けるでしょう」

▼北京の人気作家
「人々は『分類』されることにすぐ慣れてしまうとは1年前は想像もできませんでした。しかしこれが普通に感じられるほど人々に受け入れられています」
インタビュアー「コロナを経て(中国のように)強制力の強い国が有利という意見もありますが・・・」
「そのように軽率に結論づけるのは危険です。どの政治体制が最も優れているか人類は長い間実験を繰り返してきました。大変長いプロセスを経てきたのです。非常時の一時的な結果だけで判断するのは大変危険なことです」

▼北京のお笑い芸人
インタビュアー「去年ウイグルをネタにしている芸人がいましたが、今もそういった話はできますか?」
「ウイグル出身の芸人が自分のことをネタにしているだけなのでそういうものならまだ大丈夫です」
インタビュアー「いま日本ではコロナ禍の不安を話題にする芸人がいますが、中国ではどうですか?あなた自身は?」
「いいえ私はコロナをネタにする気はないです」
インタビュアー「どうしてですか?」
「例えば・・・ちょっとマネージャーに話せる範囲を聞いてみます」・・・「コロナは人々の暮らしに大変な影響を与えたので話題としてすごく重たいんです。変にネタにすると不愉快な思いをする人がいるかもしれません」
インタビュアー「ではどういう話題だと悪影響が出るのですか?」
「その質問には答えにくいです。さっきマネージャーに『触れないように』と言われたので私たちも公の場では少し慎重に発言するようにしています。」

▼香港の活動家
インタビュアー「中国政府が国安法の導入を決めたと聞いてどんな気持ちでしたか?」
「きょう国安法がついに施行されると知り本当に気が重いです。香港は崖っぷちに追いやられました。私たちに選択肢はほとんど残っていません。声を上げ続け逮捕されるか黙っておとなしくするしかありません。巨竜に対し私たち一人一人は小さな存在です。どう抵抗すればいいのか分かりません」

▼香港の親中派
インタビュアー「中国政府が国家安全維持法の導入を決めましたがどう思いますか?」
「良いことだと思います。私も周りの人も早く国安法が導入されてほしいと思っていました。中国が国安法を導入しなければ混乱がいつまで続くか分かりません。
かつての香港を取り戻すために国安法に賛同する人の署名を集めました。300万もの署名を中国政府に送り多くの市民が支持していると伝えたのです。

インタビュアー「香港の将来をどう見ていますか」
「政治的に意見の異なる市民が互いに認めなければ対立は解消されないでしょう。分断はますます深刻化しているので将来には悲観的です」

▼イタリアのジャーナリスト
イタリアでは”中国は友好国”とする意見に去年は10%が賛成だったのが、今年は52%になった。コロナ禍で中国が医療物資を送ったり、医療チームを派遣したことが影響したものと見られている

「いつまで緊急事態が続くか分からない中で自分を守るマスクさえなくなる恐怖感がありました。そこに中国から届いた医療物資は大変貴重だったのです。

▼イタリアの街の人
「中国の人たちは私たちのことを考えてくれました。尊敬すべきです。中国は自分たちも大変な中で支援してくれました」

▼中国がイタリアで世論操作をしたと告発している記者
「データ分析会社とSNSで拡散した検索キーワードを調査しました。”頑張れ中国イタリア””ありがとう中国”というキーワードです。これらを最初に発信したのが中国大使館の公式アカウントだったことがわかりました。」
「私たちが見つけたボットの中には1日最大90回キーワードを拡散したり4時間にわたり拡散を続けたボットもありました。中国共産党のプロパガンダのためにボットが使われたとみています」
「中国政府はパンデミックを最大限利用してイタリア世論を変えようとしたのだと見ています。中国がイタリアの好感を得ることは以前は考えられませんでした。完璧にタイミングをつかんで世論を動かそうとしていました」


▼カンボジアの雑貨店店主
カンボジアの経済を引っ張ていた中国人が姿を消したことで街に以前の活気はなくなっている

「ここまで来たら中国人の投資に頼るしかありません。他の国は中国のように金をつぎ込んでくれませんから」
「外国に頼りすぎると何かあれば今のように街は閑散となるし中国が沈めばこの街も沈みます。でも一度進んでしまった時計の針は戻せないのです」


▼香港の活動家
「怖いですが前に進むしかありません。いま諦めたらより多くのものが失われるだけです。敵がどんなに巨大でも闘い続ける意志が最も大切です。私は立法会選挙で勝負します。この半年の状況を見ていると理由もなく逮捕されるなど予想もつかないことがたくさん起きるでしょう。香港の将来は全く見えませんがもう引き返すことは出来ません」

■感想
中国の人たちの意見は当局の目を気にしているのがまるわかりです。それでも今回のコロナ禍は、他国に比べうまく乗り切ったという成功体験になっていることがうかがえます。

香港の状況は直接コロナとは関係ないのでしょうが、中国政府の圧力がどんどん増している状況が理解できます。

イタリアで世論工作をしていたように、他の国でも似たようなことは展開してくるでしょう。感染が始まった初期に、中国からやたら親日的な発言が聞こえてきました。もしかしたらこれは日本の世論工作かもしれません。

カンボジアの状況は、中国によってつくられたバブルです。早晩破裂するでしょうが、投資している中国人なのでカンボジア人自体は損はしないのかもしれません。

【テレビ】名探偵ポワロ:第十七回「安いマンションンの事件」

原作は短編集「ポワロ登場」の中の「安アパート事件」です。

パーティーで知り合った若夫婦が、相場より格安価格でマンションを借りることができたと自慢していました。ポワロは不信に思い調査してみると・・・

どれほど安いかというと年に80ポンドです。

同じマンションの同じ間取りの部屋をポワロが借りようとしたら一週間で6ギニーと提示されています。
1ポンド=20シリング
1ギニー=21シリング
ですから、年間で300ポンドくらいになります。

上流階級とも付き合いがあり、いつも引退をほのめかしているポワロの貯金が444ポンドですから、そもそもが高級のマンションで驚くほどの格安であることがわかります。

悪党が盗んだアメリカの潜水艦の設計図を某国に売ろうという計画がありますが、原作では某国は日本であると推測されています。ドラマでは残念なことに(残念なのか?)日本の名前は出てこず、イタリアに売り渡す計画だと推測されています。

原作もそうなのですが、ポワロがどうやって格安不動産の話と潜水艦の話をつなぎ合わせたのかはっきりしません。短編だからそういう細部に手が行き届いていないということなのでしょうが、ミステリーファンとしてはちょっと残念ではあります。
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えいび

Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

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