【新聞】投書欄:「韓国帰り、車内で失礼な一言」

朝日新聞10月26日の投書欄に、新潟の大学教員(女性50歳)の投書が載っていました。

「韓国帰り、車内で失礼な一言

韓国から帰国した先日の夜、地元の空港からタクシーに乗った。タクシーしか足がないのだ。
自宅までは10分ほどの距離なので、運転手に嫌な顔をされるのは珍しいことではない。
 だが、この日はそれだけではなかった。道順を聞かれて前方に体を寄せた途端、臭いと言われ、
窓を開けられてしまったのだ。おそらくキムチかニンニクのにおいがしたのだろう。ターミナルから
出た時、さすがに夜は冷えてきたと感じたばかりだった。
 仕事でたびたび韓国に出かける私は、以前にも家族から同様の仕打ちを受けたことがあるが、そのときは笑って済ませることができた。
 しかしタクシーとなると話は違う。そもそも私の服や髪は異国の香りを運んできただけで、10分も耐えられないほど強烈なにおいを発してはいなかったはずだ。
 羽田空港の国際化を前に、タクシー運転手たちが外国語を学んでいる様子をテレビで見た。しかし必要なのは片言の外国語だろうか。もしこれが外国人客で、日本での第一歩が私の受けた待遇のようなものだったら、楽しみにしていた旅行が台無しになるばかりか、二度と日本へ来たいとは思わないだろう。異文化への理解を深め、気配りのきいた接客をしてほしいと思う。」



基本的には、投書子の怒りは正当だと思います。タクシーは客商売なのですから、客をつかまえて「臭い」などと発言するのは許されることではありません。

しかし、この投書子の意見には違和感を覚えました。本人は、「私の服や髪は異国の香りを運んできただけで、10分も耐えられないほど強烈なにおいを発してはいなかったはずだ」と言いますが、それが正しいと判断する根拠がありません。むしろ、「前にも家族から同様の仕打ちを受けたことがある」以上、韓国からの帰りはいつも、それなりに臭っていた可能性が高いと思います。

また、地元新潟のタクシー運転手に「臭い」と言われたのに、東京で外国語を学んでいるタクシー運転手に苦言を述べるのは八つ当たりです。

大学の教員で、しかも50歳という年齢ともなれば、世間的には尊敬を受けてしかるべき地位と立場です。タクシー運転手の接客を責めるまえに、もう少し自省的であるべきです。家族に指摘してもらった際に「笑って済ませ」ないで、臭いに注意するように頭を切り替えるべきだったと思います。

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【本】素数ゼミの謎 吉村仁・著

米国で13年周期・17年周期で大量発生するセミの進化の話です。

三つの謎が提示されます。
1.なぜこんなに長年かけて成虫になるのか
2.なぜこんなにいっぺんに同じ場所で大発生するのか
3.なぜ、13年と17年なのか

このうち1と2は、生物進化の説明らしい説明がされます。本書の特徴となるのは3の説明です。生物の進化の話でありながら、素数という数学の話が関係している、という刺激に満ちた解説がなされます。

イラストを含め、図の説明も分かりやすく、お勧めの一冊です。

【新聞】「偏狭な愛国心排すべき」

朝日新聞土曜日の「be on Saturday」にファーストリテイリング会長兼社長の柳井正氏が毎週コラムを書いています。10月23日には「偏狭な愛国心排すべき」として、尖閣諸島沖を発端とする、日中関係を取り上げました。日中両国の政府・政治家、メディアが偏狭な愛国心を煽っている。日中は経済的な結びつきが緊密なのだから、互いに冷静に対応をせよ、という趣旨です。

お互い、主張をぶつけるが、相手の言い分には耳を貸さず、ただ非難しあうだけ。これでは対話の糸口が見つかるはずもない。自国のみが正しいという、偏狭な愛国心ばかりがヒステリー気味に増幅することになった。
特に危うさを感じたのは、不用意に勇ましい発言を繰り返した日中双方の政治家の態度だ。勇ましい話は一見、格好がいい。国民にも受ける。人気とりにしか思えない発言で火に油を注ぎ、メディアも「非国民」「売国奴」といった言葉で煽った。
アジアは共存共栄をめざすしかない。すでに日中は互いに切っても切れない関係を築いている。その原点に立ち戻り、冷静に対処することが大切だと思う。
(中略)
実際、一部を除けば両国民とも冷静に受け止めていると聞く。メディアよりも人々の方が冷静なのだ。大国意識をもつようになった中国、そして日本も、大国にふさわしい、大人の外交が求められる時代である。



紙幅の都合かもしれませんが、柳井氏の指摘には具体性が欠けています。どの政治家のどの発言が「人気取りにしか思えない」のか、どのメディアが「非国民」「売国奴」と言ったのか、一切を書いていません。具体的な指摘をせずに、もっともらしい意見を述べているだけです。

確かに、「偏狭な愛国心」はよくない、と思います。しかし、「偏狭な愛国心」と「健全な愛国心」はどこで区別するのでしょうか。柳井氏はその基準も具体例も示していません。(もしかして「愛国心」を持つこと自体が間違いという意見なのかもしれませんが。)

また、経済的な結びつきが強いから「偏狭な愛国心」を排せ、と言うのであれば、仮に経済的な結びつきが弱い国との間では、「偏狭な愛国心」を煽ってもよい、ということになりかねません。

一般論としては、「偏狭な愛国心」はよくないことですし、政治家が人気取りで他国を非難するのは(経済的結びつきが強かろうが弱かろうが)避けるべきです。しかし、国家には、他国を非難しなければならないことはあります。今回の尖閣の問題で、どこがどのように間違いなのかを具体的に指摘しない限り、一般論はなんの説得力も持ちません。

柳井氏のこのコラムは、中国と緊密に関係している己の稼業の都合を、もっともらしく書いているようにしか読めません。

【本】マリア様がみてる 「卒業式まで」

雑誌Cobalt(2010年11月号) 収録

「マリア様がみてる」シリーズの短編によくある「騙し」が、この作品にもあります。

この短編に限っては、爽快に騙されたという感じではしませんでした。理由は、教師の自分の母親に対する心情が納得できなかったことにあります。ああいう経験をしたにしては、母親に対してサバサバしすぎているように感じました。

ただし、シリーズのこれからの方向性が見えないでいるファンにとっては貴重な一編でした。

なお、本編のキャラクタは登場していません。

【映画】THE LAST MESSAGE 海猿 3D

ネタバレありの感想です。
残念ながら、鑑賞にたえられる作品ではありませんでした。

気になった欠点をあげていきます。

・全体が前作(第二作目)と同じ構造です。事故の発端を描かないところ、遭難者がしだいに人間味をみせるところ、取り残されて海に沈んだ海保隊員が最後に仲間に助けられるところ、など細部まで同じでした。パニック映画なのである程度似てくるのは分かりますが、こうまで同じだと驚きます。

・台風が再接近し火災が発生した後の時間経過が不明です。この直後では雨が止んでいるように見えます。台風の目にはいったと思いましたが、特に言及はありません。とにかく風がそれほどひどくないので、ここで救出できたはずです。しかし、なぜか海保は動きません。しばらくして、レガリア(本作に登場するガスプラント)が沈んだ直後に海保が救出に向かっています。レガリアを沈めたりせず、普通に救出すべきです。

・風が止んでいるように見えるのは気のせいとしても、レガリアの爆発に巻き込まれないためにレガリアを沈めるという前提なのですから、レガリアを守るか人命救助かで悩むのはおかしいです。この時点でレガリアは爆発するか海に沈めるかの二者択一になっています。レガリアを守る方法はないのです。

・韓国やらロシアが出資していた、という設定は納得できません。国家規模のプロジェクトで国家の命運がかかっている、というのに外国に出資させる理由がありません。韓国やロシアでこの映画を公開するつもりなのかもしれませんが、不自然です。

・Google Earthを見るのが「おたくっぽい」とからかう場面がありましたが、これは普通の感覚なのでしょうか。Google Earthくらい、パソコンを使っていれば普通に見ると思いますが。

・子供の時、台風で停電になって、家族で話ができた、と語り合う場面がありました。台風で停電になるというのは、最近では一般的ではありません。30歳以下の彼らが共通して台風による停電の体験をしているとは考えにくいです。(40台のプラント設計者には停電の経験がないそうです。)

これだけ欠陥があると、脚本段階でよく考えていないとしか思えません。

最後に、3Dの感想です。手持ちカメラの映像を3Dにされると、みにくいことこの上もありませんでした。普通に2Dで観ればよかったと思いました。

アニメ調査室(仮)さん へのコメント

アニメ調査室(仮)さんで行っているアンケートに投稿しました。

評価基準は
S : とても良い(第3回より追加)
A : 良い
B : まあ良い
C : 普通
D : やや悪い
E : 悪い
F : 見切り、視聴はしたが中止(または見逃しが多い)
x : 視聴なし、(または視聴中のため評価保留)
z : 視聴不可(わかる範囲で良いです)

次のように評価しました。
けいおん!!(2期) S
世紀末オカルト学院 D
オオカミさんと七人の仲間たち A
裏切りは僕の名前を知っている C
ストライクウィッチーズ2 (2期) A
セキレイ Pure Engagement (2期) B
学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD S

・みつどもえ
・生徒会役員共
・あそびにいくヨ!
・会長はメイド様!
・祝福のカンパネラ
・RAINBOW 二舎六房の七人
は途中で視聴を打ち切っています。

【新聞】連休分散に賛否 「効果2.9兆円」「業務効率落ちる」

連休分散に賛否 「効果2.9兆円」「業務効率落ちる」

地域ごとに時期をずらして5連休を作る「休暇分散化」の導入に向け、観光庁は6日、各界の著名人らを集めた「休暇改革国民会議」の初会合を開いた。成長戦略の柱のひとつに掲げ、来年の法案提出に向けて世論を盛り上げる狙いだが、各論では百家争鳴の状態だ。



総論では、賛成意見が相次いだ。経済同友会の小林喜光幹事(三菱ケミカルホールディングス社長)は「(国際競争力の低下など)負け犬の日本経済を活性化するには、まずやってみることは大いに結構だ」と指摘。ビデオで意見表明した大阪府の橋下徹知事は「賛否両論あるなら、やってみる。ダメなら修正すればいい」とエールを送った。
 だが、各論に入ると立場の違いが鮮明に。日本商工会議所は「地域ごとに休暇の時期が違うと、業務の効率が落ちる」と主張。本社と工場が違う地域にあり、休暇が異なれば、連携がとれなくなるとの心配だ。結局、休日出勤を強いられるのではないかとの懸念は強い。単身赴任者の場合も、親と子供の休暇がずれてしまう可能性がある。



奇妙な記事です。

反対意見が「各論」とは思えません。「業務の効率が落ちる」「休日出勤を強いられる」「親と子供の休暇がず」れる、というのは、明らかに総論で反対しています。「国が休日をずらすのは結構だけど、民間企業には適用するな」とか言っているなら総論で賛成、各論で反対、といえます。しかし、この記事を読む限り、総論で賛否を争っています。

通常、「総論賛成、各論反対」というフレーズは、無責任な議論を揶揄するために使います。意図していないのかもしれませんが、反対意見を述べた人への侮辱になります。非常に違和感を覚えました。



【アニメ】けいおん!! 感想

評判が高いだけあって、さすがに面白かったです。細部のつくりも丁寧で、何度観ても飽きないように考えて作っているのでしょう。

学園祭ライブの後での部室のシーンには、かなり感情移入してしまいました。私自身は高校の卒業で悲しくなったという覚えはまったくありません。彼女たちのように充実した学生生活を送っていなかったからかもしれません。あるいは、年齢を重ねて、学生生活を過度に美化するような心理になっているからかもしれません。彼女たちと同年代の視聴者は、この作品をどう評価しているのでしょうか。

映画化されるということなので、それも楽しみです。
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Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

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