【朝日新聞】「絞首」裁判員が考えた

10月30日 朝日新聞朝刊社会面より引用します。

日本で明治以来続いている絞首刑は、憲法が禁じる「残虐な刑罰」にあたるのか。5人が犠牲になった放火事件の裁判員裁判で、そんな問いかけが審理のテーマの一つになった。大阪地裁での判決は31日。これまで「合憲」とされてきた司法判断に、市民が始めて正面から向き合った。
(中略)
弁護人証人として証言したのは、オーストリアの法医学者ワルテル・ラブル氏と、元検事の土本武司・筑波大名誉教授だ。
絞首刑の実態に詳しいラブル氏は「日本のやり方でも、首が切断される可能性がある」と指摘。「場合によっては1~2分も意識を保つことがある。瞬時に意識を失うとは限らず、安楽な死に方とは言えない」などと述べた。執行に立ち会った経験のある土本氏は「少し前まで呼吸し、体温があった人間が手足を縛られて抵抗できない状態で揺れているのを見て、むごいと思った」などと語った。
弁護側は、人形の首にロープを巻いて落下させる実験映像を法廷で流した。ロープの長さなどによっては頭部が切れる場面もあり、映像を見て顔をしかめる裁判員もいた。事件の被害者遺族らの中には「別の場所で問題提起してほしい」と弁護側に不快感を示す声もあった
(岡本玄)



大前提として、私も、罪は罪としても厳粛に見送るべきで無用に苦痛を与えるべきではない、と考えています。

その上でラブル氏の意見はよくわかりません。絞首刑で頭部が切断されることがありうるということと、1~2分意識を保つことは関係ありません。頭部が切断されたら即死のはずです。

おそらくラブル氏は二つのことを言っているのだと思います。第一は、絞首刑でも即死とは限らない。第二は、即死しても頭部が切断される可能性があり、むごたらしい。

第一については、意識があるかないかは残虐性を測る指標にはなりません。意識のある間に苦痛を感じているかどうか問題です。まったく苦痛がないとは思いませんが、市民感覚で残虐と感じる程度のものなのかは、これだけでは判断つきません。

第二については、はたからみて残虐でも死刑囚にとって苦痛がなければ、いらぬお世話のような気がします。

土本氏の意見は、まったく受け入れられません。そもそも、死んでも体温は直ぐに奪われるわけではありません。こんな簡単なことさえ理解できていないレベルです。また手足を縛って抵抗できないようにして絞首刑にするのもあたりまえです。抵抗している人間を押さえつけて絞首刑にしたら、その方がむごいです。土本氏の言っていることは、単なる感傷です。

彼らは、被害者遺族「別の場所で問題提起してほしい」という声を真剣に受け止めるべきです。苦痛がなく尊厳を傷つけない死刑の方法があるなら、裁判とは別の場所で提案すべきです。死刑廃止の主張のための戦術で証言したのなら、被害者と遺族への侮辱です。

スポンサーサイト

【朝日新聞】中国メディアはいま 冷静な言説育つ兆しも

10月29日 朝日新聞朝刊 オピニオン欄の「朝日アジアフェローから」のコーナーで現代中国政治が専門の東京大学教授高原明生氏が中国メディアの現在を報告してくれています。

ある新聞の編集長が事実を確認せずに日本の巡視艇が漁船の腹に舳先をぶつける絵を掲載したことを自己批判したことや、日本を仇敵とみなす映画が多いと健全な日中関係に不利だ、とする記事も掲載されたこともあり、旧来の愛国一辺倒から、すこしずつ変化の兆しがあるとのことです。

中国の現状の報告ですので、内容に関して異論はありません。ただ、最後の一節が気になりました。引用します。

揺れる中国のメディア。根底には人々の不満の鬱積がある。我々も、相手を刺激する不用意な言動でいらぬ誤解を生まぬよう、注意する必要がある。


中国のメディアで言論が育つかどうかは中国の問題です。日本人には言いたいことを言う権利があります。それが中国を「刺激」しようと「いらぬ誤解」を生もうとも、知ったことではありません。中国のために、我々が言動を「注意」される覚えはありません。

このような中国への気のつかい方は異様だと思います。

【朝日新聞】大阪府教育基本条例:多様な価値観認めず時代錯誤

10月28日 朝日新聞朝刊 教育欄より。大阪府教育基本条例に関して、教育評論家の尾木直樹氏のインタビューです。引用します。

条例案は、教育委員会を悪者に仕立てて、多くの保護者が公教育に対して抱いている根強い不信や不満をうまくすくいあげているでしょ。選挙向けのアピールとしてはうまいけど、中身は目新しいものはないですね。根底にあるのは、有名大学への進学率やらテストの点数やらを物差しにした、古ーい学力観。厳しい人事評価や統廃合で学校や教師を追い立てる発想も昔からあるのよ。
―保護者の間にある公教育への不信や不満とは?
「尾木ママ」として知られるようになってから、若い親御さんたちの集まりに呼ばれる機会がすごく増えたのね。よく耳にするのは、「学校や先生はうちの子をちゃんと見てくれない」「ほったらかしにされている」といった声。「言いがかりでは?」と思える内容もあるけど、みんな切実なのよ。
―なぜ切実な不満が増えているのでしょうか。
今の若い親は、校内暴力やいじめの嵐が吹き荒れた1970~80年代を経験した世代。「学校や教師は助けてくれなかった」という思いが公教育不信につながっているのね。教育委員会相手に大立ち回りを演じる橋下知事の姿に溜飲を下げている人も多いと思いますよ。
―そんな親たちの不満を知っていても、条例案に反対?
時代錯誤なんだもの。国際競争に対応できる人材を育てるというけど、そんな手あかのついたエリート像に子どもを押し込めてどうするの。子どもは国や経済界の「手駒」じゃない。戦後の復興期や高度成長期ならともかく、今は価値観も多様で社会も複雑。勉強のできる秀才が勝ち組人生を保証されるわけじゃない。現に、有名大学でも就職できない人がいっぱいいるじゃない。教育は子どもたちの人生を豊かにするためのもので、もどかしくて当然なのよ。条例案にはそういう視点がないじゃない。
―親たちが不満を持っているダメな先生に、今の制度は甘いという声もあります。
頑張る先生の前向きな努力を引き出す評価方法を検討するのはいいと思うのよ。でも条例案のように、一律5%程度の教師を最低ランクの「D」評価にしなければいけないなんて、有害無益。抱えている事情は学校や先生ごとに様々なはずでしょ。頭のいい生徒を囲い込んで要領よく成果を上げる先生が得をして、問題のある生徒にじっくり向き合う先生が損をするようになったら退廃の極み。
私も昔、中学校教師でしたけど、荒れた生徒や問題のある生徒にこそ愛情が必要だと考え、寄り添い続けてきたつもり。でも大阪ではD評価かもねえ……。
(聞き手・阪本輝昭)




大阪府の教育改革が「多様な価値観を認めず時代錯誤」なものであったとしてもなんの問題もありません。

学校の中での評価として勉強ができることを評価するのは当然です。学校は勉強をするところだからです。これが相撲部屋であったら、勉強ができることより相撲が強いことが評価されます。学校には学校の価値基準があり、相撲部屋には相撲部屋の価値基準があります。別にどちらかが間違っているわけではありません。

社会は多様な価値観を認めるべきかもしれませんが、学校にそれを求めるのは筋違いです。


問題のある教師に厳しく評価するのが当然です。すべての職業で不適格な人間を排除するような仕組みが働かなければなりません。むしろ子供に直接の影響のある教師こそ、不適格者を排除する仕組みが備わっているべきです。

ただし、一律5%を「D」評価にせよ、というのは疑問があります。問題のある教師が5%未満であることもあり得るのですから。


尾木氏は、「問題のある生徒にじっくり向き合う先生」が低い評価になると勝手に決めていますが、根拠が示されていません。学校の先生はみんな善人、という根拠のない考えをもっているのでしょうか。


私の中学生時代の経験からすると、教師に「じっくり向き合」われたり、「寄り添い続け」られたら、わずらわしく感じたと思います。これは、私の感覚なので現在の中学生一般にあてはまるかどうかは分かりませんが…

【本】科学的とはどういう意味か


科学的とはどういう意味か (幻冬舎新書)科学的とはどういう意味か (幻冬舎新書)
(2011/06/29)
森博嗣

商品詳細を見る


書名から予測した内容とは異なりました。理系と文系の葛藤がほとんどの内容です。

理系的な厳密な説明を聞かない、という場面はテレビだけではなく、日常生活でもよく見聞きします。こうした説明に耳をふさぐというのは好き嫌いで済むことではない、という著者の指摘は納得できます。

しかし、世の中には、はしょった説明(=文系的説明?)が必要な場合もあります。状況を大きく掴みたい場合もあります。その際に常に厳密で緻密な説明を延々としはじめたら嫌がられるのは当然です。もちろん厳密な理解が必要なのに、それを避けるのは間違いです。つまり、著者のいうことは正しい側面もありますが、常に正しいわけではありません。

文系の理系へのコンプレックスを貶していますが、必ずしも的を射ているとは思えません。

たいしてお薦めできるような本ではありません。

【アニメ】咲 saki

咲-Saki- 1 初回限定版 [DVD]咲-Saki- 1 初回限定版 [DVD]
(2009/07/15)
植田佳奈、小清水亜美 他

商品詳細を見る


本放送時にも視聴しています。Gyaoにて再視聴しました。

麻雀を題材にしながら、さわやかなスポーツもののようなつくりです。2クールのほとんどを、県大会にあてられていますが、大会前の特訓や友情の描き方も心地よいものです。

キャラクタはしっかりつくられています。麻雀の打ち方だけでなく、性格づけもきちんと描き分けられているのに感心しました。

スポーツでもバトルでも敵と味方という1対1の闘いはよくありますが、4者がそれぞれ争いあうという複雑なものは珍しいと思います。麻雀ですので4者が入り乱れるのは当然といえば当然なのですが、三番目と四番目を完全な脇役にしてしまって二強の対決にすることもできなくはなかったはずです。そうした安易な方法に陥らなかったことは評価に値すると思います。

本放送時にはあまり気にならなかったのですが、再視聴すると思っていたより百合百合しているのに驚きました。これだと一般人に薦めるには少しハードルが高いかもしれません。

私にとっては素晴らしい作品でした。続編にも期待しています。

【テレビ】NHKスペシャル:「“中国人ボス”がやってきた〜密着 レナウンの400日〜」

中国資本をいれた服飾会社レナウンの中国進出を描くドキュメンタリーです。

中国に進出する条件で資本を入れたので、中国に店をつくるまでは日中ともに合意しています。しかしその手法に大きな意見の隔たりがあります。この隔たりにレナウン側が困惑しつづけます。

例えば、レナウン側はブランドを大切にするので、まず北京に店を開いて、そこから地方都市に展開している図を描きます。ところが中国側は店を開くのに時間のかかる北京にこだわらず地方都市から次々と店を開くように要求します。

また、服飾にまったく縁のなかった投資家をコネで誘い出資させるという中国の方式にもレナウン側はなじめません。

中国人に売るのだから、現地で最適とされる方法を採用するのが正しいのかもしれません。服飾の専門家であるレナウンの意見が正しいのかもしれません。番組としてはどちらが正しかったということには言及しません。実際にまだ結果が出ていないから言及しないのでしょう。私にも服飾関係のことはまったくわかりませんので、どちらが正しいのかわかりませ。しかし、レナウン社員の困惑は理解できます。

そもそも中国側のトップがいかにもいかがわしい人物です。まだ年若い自分の娘を重要な役職につけるなど、まともではありません。会社内の重要会議に部外者である自分の知り合いを参加させ意見を代弁させるというのもビジネスマンとしては疑問があります。

はっきり言えば、中国人ビジネスマンの成功など、ここ数年の好景気に乗っかったものにすぎません。動かせる金の多いから自分を一流のビジネスマンと思い込んでいるようですが、底の浅さは隠しようもありません。一方、レナウンは曲がりなりにも日本でビジネス経験を積んでいます。レナウンの社員が中国人経営者を信用できないのは当然だと思いました。

番組の感想としては、「プロジェクトX」を思い出させる“頑張る日本人”という基調が気障りでした。

【展覧会】Eric’&Shin’s How to 「絵画の見方・楽しみ方」

損保ジャパン東郷青児美術館で「初心者向け Eric’&Shins How to「絵画の見方・楽しみ方」というチラシをもらいました。なかなかいいことが書いてありますので勝手に紹介させていただきます。

「絵について」と「画家と歴史について」という二つの流れで、それぞれStep1からStep4まであります。

「絵について」
Step1 立位置
絵の正面から1m位離れて立つ。できれば3分じっと観てほしい。
Step2 よく見る
何が描いてあるかよく見よう。木がある、家がある、人がいる、あれは何だろう、何色か・・・etc
Step3 想像する
そこはどこ(誰)なのか、季節は、朝なのか、寒いのか・・etc いろいろ想像してみよう
Step4 あとは自由に
どうやって描いたのかな?色使い、すごいよね、この絵は好き?!思ったことを自由に!

「画家と歴史について」
Step1 画家はどんな人?
この画家はどんな人だろう?出身地、年齢、趣味・・・etc
Step2 どんな時代?
この絵が描かれた時代・背景はどうだったのだろうか?
Step3 日本は?
その頃日本、世界では何が起きてたのだろうか?
Step4 メッセージは
画家は何を伝えたかったのだろうか?

この動作を各作品の前でやってみよう! 自分の気に入った作品を1つでいいから探してみよう! 仲間とその絵について語ってみよう! 全てが君の財産となります!!


学芸員の方が書かれたのだと思いますが、なるほどと思わせる提言です。ただ、一つの絵を3分もじっと観るというのは、普通の人は実践できないと思います。さすが専門家は素人とは違うのだなあと感心しました。皮肉ではありません。本当に感心しました。

「自分の気に入った作品を1つでもいいから探してみよう!」にはアンダーラインが引いてありました。おそらくこれがもっとも重要だということなのでしょう。

たいへんありがたいチラシでした。

【映画】猿の惑星 創世記

パトリック・ドイル/オリジナル・サウンドトラック 『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』パトリック・ドイル/オリジナル・サウンドトラック 『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』
(2011/09/28)
(サントラ)

商品詳細を見る


「猿の惑星」の前日譚。「猿の惑星」以降のシリーズ作品はすべてなかったことにしての前日譚です。

旧シリーズでも第四作 「猿の惑星 征服」で、猿が高い知能を得て人類と立場を逆転するのを描いています。したがって本作は「猿の惑星 征服」のリメイクと言えるのかもしれません。CGが進化したのはもちろんですが、ストーリーも「征服」よりはるかに優れています。

気になったのは次の点です。


反乱を起こした猿は、施設の猿(数十匹)、研究所の猿(数匹)と動物園の猿(数十匹)だけのはずです。その割には、ずいぶんたくさんの猿が出てきたように思います。また、反乱時に知能が増大した可能性があるのは施設の猿と研究所の猿だけで動物園の猿の知能は猿のままのはずです。数でも知力でも人間に大きく劣るはずなので、反乱というより逃走に近いのが実態のはずです。しかし反乱が成功したような描き方なのはちょっと不自然です。


研究所の偉い人は強欲な悪い奴のようですが、別にこの事態を生み出した元凶ではありません。元凶は怪しげな薬を開発し知能の高い猿のシーザーを育てた主人公の科学者であり、施設で猿たちを虐待した管理人です。
研究所からみればいきなり猿の集団に襲われ自分たちの実験動物もいっしょに逃げた、としかみえていないはずです。なにか自分たちの不祥事を隠すかのような様子でヘリコプターにまで乗り込んで猿を追いかけるのは不自然です。襲われた時点では、なにがなんだかわからなかったはずです。


この後、なぜすべての猿の知能が増大したのか、人間の知能が後退したのはなぜか、はエンドで示唆されます。これはなかなか恐ろしげに描かれてすばらしいのですが、治療薬の成分が感染するってありうるのでしょうか。別に医学・薬学の知識があるわけではありませんが、ちょっと不自然に感じました。

気になるところはありますが、全体としては、お勧めです。

【朝日新聞】韓流ドラマ見てますか?

10月22日 朝日新聞 be on Saturday のb10面より。

朝日新聞アスパラクラブの会員への読者アンケートから韓国のドラマや音楽へのアンケート結果とその分析が載っていました。

記事になったのは、6問です。

一問目:韓流ドラマ見てますか?
よく見ている 11%
時々 13%
あまりみていない 10%
見ていない 66%

二問目:いつから見るようになった?(「よく見ている」「時々」の人が答えました)
(省略)

三問目:韓国ドラマと日本のドラマのどちらを多く見ている?(「よく見ている」「時々」の人が答えました)
日本 46%
同じくらい 21%
韓国 33%

四問目:最近のドラマでとくに好きな作品は?(「よく見ている」「時々」の人が答えました)
(省略)

五問目:Kポップは好き?
すごく好き 1%
まあまあ好き 22%
あまり好きではない 32%
嫌い 13%
聞いたことがない 32%

六問目:最近の韓国映画は好き?
すごく好き 1%
まあまあ好き 14%
あまり好きではない 17%
嫌い 9%
見たことがない 59%

回答者数3766人


この結果をいろいろ分析しています。


まず、第一・五・六問はあまり意味のないアンケートです。日本人全体から無作為に抽出してアンケートをとったのではなく、自発的に答えたものだからです。ほとんどの回答者が韓国文化に関心のある人たち(好き嫌いを問わず)だと思います。無関心な人は回答しなかったでしょう。

第二、三、四問は韓国ドラマを見る人だけが答えているので意味があります。特に第四問などは、韓国ドラマファン同士では盛り上がるネタなのだと思います。

このままでは意味のない第一・五・六問も質問を工夫すればましになります。それは韓国だけに限らず、日本や米国のドラマへの同様の質問と並置することです。こうすることで、韓国に関心のある人だけを対象とするのでなく一般の参加者を募ることができ、他の国のドラマと比較することが可能となります。

このようにアンケートとしては欠陥がありますが、それでも言えることはあります。それは、韓国ドラマは一般に愛好されているわけではなく、一部の熱心なファンに支えられていること。また、その熱心なファンも韓国ドラマだけでなく日本のドラマも愛好していること。


末尾の一節を引用します。

韓ドラを見ないという人からは「大嫌い。ダラダラ長いだけ」「韓流ばかりでうんざり」といった声が届いた。地理的にも、文化的にも近いから愛憎半ばするのかもしれない。
(高久潤)


嫌いな理由は「ダラダラ長い」、「韓流ばかりでうんざり」と明確に言っています。どうしてこれが「地理的にも、文化的にも近いから愛憎半ばする」などと分析できるのでしょうか。高久記者は人の話を理解できないようです。

【本】なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか 

なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか(祥伝社新書226)なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか(祥伝社新書226)
(2010/12/01)
若宮 健

商品詳細を見る


日本のマスコミでは報道されなかったようですが、韓国ではパチンコの害悪に気がついて禁止しました。本書は、韓国でのパチンコ廃止のリポートとともに、何故日本で廃止できないのかを追求したものです。

大きく、三つの要因を挙げています。”パチンコ議員”といわれる政治家。パチンコの害悪を報道しないマスコミ。パチンコ関連団体に天下りをしている警察。

残念ながら全体的に感情的で論理性は感じられません。パチンコへの対応の日韓比較だけならいいのですが、電車で若者が席を譲ることの日韓比較や唐突な小泉・竹中改革批判など、脱線ぎみです。また、パチンコをしている人がすべて依存症かその予備軍であるかのような書き方も納得しがたいものがあります。

しかしながら、著者の正義感からくる指摘は評価に値します。また冷静に考えれば、違法賭博であるパチンコを擁護する国会議員がいるというのは、日本人として恥ずかしいことだと思います。

スイスイ読めるので、パチンコ問題に関心のある方には一読をお勧めします。

【朝日新聞】平野復興相、津波被害への発言で謝罪

朝日新聞の記事より

平野達男復興相(参院岩手選挙区)は18日、福島県二本松市であった参院民主党の研修会であいさつし、東日本大震災の津波被害について「逃げて生き延びた方々もいる。逆に私の高校の同級生みたいに逃げなかったバカなやつがいる」と述べた。平野氏は同日夜、「不快な思いをされた方に心からおわび申し上げる」と謝罪した。
平野氏は研修会で「彼は亡くなったが、検証して次に役立てることが大きな課題だ」とも述べた。その後平野氏は藤村修官房長官から真意を説明するよう求められ、記者団に「高校の友人で『何で逃げなかったのかな』という思いがあって、個人的な思いが入ってしまった」と説明した。
自民党の大島理森副総裁は18日、「大臣として許されざる言葉だ。人を傷つける言葉を平気で言う野田政権に復興はできない。徹底的に大臣の資格を追及する」と記者団に語った。


何故逃げない人がいたかというのは検証するまでもないと思います。その場が安全だと思ったから逃げなかっただけです。津波が来ると分かった時点ではどの高さまで津波が押し寄せるか、誰も正確には予期できません。生き延びた人も具体的な根拠があって避難地点を決めたのではないはずです。誰もが、ここらへんまでくれば大丈夫だろうと思い、運が良かった人と悪かった人の違いがあるだけです。もちろん、家族を助けるために、危険を承知で逃げなかった人はいると思います。ただ、これは平野氏がいうところの”バカ”とは違います。

問題発言かどうかは別にして、平野大臣のいう"検証”には意味がないように思います。

【朝日新聞】幻の良問は甲子園ネタ

10月18日朝日新聞朝刊社会欄より、引用します。

 「これは使える」
 昨年8月、東京・霞が関の文部科学省5階のオフィスで、学力調査官の清水宏幸さん(44)はパソコンを見ながら小躍りした。
 全国学力調査の出題者。日常生活で使える学力のつく良問はないか、寝ても覚めても考えていた。
 朝日新聞のサイト、アサヒ・コムを開いてみた。数日前の夏の甲子園決勝、興南対東海大相模の一球速報があった。
 興南・島袋洋奨(ようすけ)投手、東海大相模・一二三(ひふみ)慎太投手の甲子園での全投球データを丸一日かけてスタッフと入力した。球速を横軸、球数を縦軸に、ヒストグラム(分布グラフ)を作ると、二つの「山」がくっきり現れた。
 一二三投手の平均球速は131キロだが、その球速の球は実は少なく、グラフでは「谷」になる。「山」は117キロと137キロ前後にできた。前者は主に変化球、後者は直球だ。
 「平均」は必ずしも「最多」ではない。中学数学の「分布と平均」について問う、かっこうのネタだ。「一二三投手を打つために、平均球速の131キロに的を絞って練習することは有効か」。このアイデアに賭けることにした。
 学力調査は子どもの学力を測るのと同時に、先生に向けて「こんなことを教えてほしい」というメッセージを発信する場でもある。特にヒストグラムは2008年改訂の新学習指導要領で10年ぶりに復活したばかり。若い先生にはなじみがない。だからこそこの分野では練りに練った問題を、と清水さんは意気込んだ。
 脳裏に、アイデアが浮かんでは消えた。「中学校のあるクラスの50メートル走の記録分布」はどうか。男子は速め、女子は遅め、という二つの「山」ができるはずだ。でも、それが実生活で役立つかというと、弱い。
 「大リーグの有名投手を打つには?」という出題も考えたが、中学生にとってあまりに現実離れしている。数え切れないほどの試行錯誤の一つが実ったのが、甲子園の問題だった。
 (中略)
 脱・知識偏重を図る文科省は、全国学力調査に“使える学力”を測るB問題を設けた。甲子園の問題は典型だ。数学者で東海大学教育開発研究所所長の秋山仁さんは、「目新しく感じる問題群。活用力重視の国際学習到達度調査PISA(ピザ)の流れと一致した好ましい傾向だ」と話す。
 特に、甲子園の問題を「傑作」と評価する。「物事を筋道立てて考え、テレビやクラブ活動などの日常生活の中に『数学的思考の種』を見つける習慣があるかどうかが問われる」
 (後略)
(花野雄太)


実際の問題文は10月19日の朝刊に出ていました。一部を引用します。

(前略)
(3)達也さんたちは、図1のヒストグラムを見て、投球を直球変化球にわけて考えることにしました。直球だけについてはそれぞれの投手のヒストグラムを作ると、図2、図3のようになりました。
(後略)


数学者が「傑作」と評価しているので、良問なのだとは思いますが、なにか釈然としません。

野球に興味がある子には興味をかきたてられる問題なのでしょうが、そうでない子には面白くもなんともないでしょう。特に、女の子だと「直球」や「変化球」という言葉も意味が分からないことも考えられます。意味が分からなくても問題は解けますが、テストでは不利になります。

授業で使う問題としては良問かもしれませんが、テストで使うのには不公平だと思いました。

【本】議会に死体

議会に死体 (ヴィンテージ・ミステリ・シリーズ)議会に死体 (ヴィンテージ・ミステリ・シリーズ)
(2007/02)
ヘンリー ウェイド

商品詳細を見る


1930年発表の、イギリスの田舎の議会を舞台とした推理小説です。

アリバイ崩しあり、ダイイングメッセージあり、多重解決あり、といろいろな仕掛けがあります。しかし、被害者が一人だけだからか、探偵の印象が薄いからか、地味な印象の作品です。

議会が舞台ですので、被害者も容疑者も政治家関係というのがこの時期にしては珍しいものです。しかし「社会派推理小説」ということではありません。単に、議会を舞台にしたというだけに終わってしまっています。



【毎日新聞】社説:視点・暴言の連帯責任 スポーツ権へ配慮を

毎日新聞の社説より

スポーツ選手個人が起こした不祥事の責任をチームはどこまで負うべきなのか。
所属選手が試合中に東日本大震災の被災地を冒とくする発言をした責任をとって、社会人ラグビーの横河武蔵野が来月13日までの1カ月間、ラグビー部の活動を自粛することを決めた。予定されていたリーグ戦4試合を辞退するほか、自粛期間中、部員は週末に被災地に出かけ、ボランティア活動を行う。
先月25日、被災地の岩手県釜石市を本拠とする釜石シーウェイブスと対戦した際、選手の一人が「お前たち、震災で頭がおかしくなったのか」という内容の暴言を吐いた。関東ラグビー協会は9日付で、この選手を30日間の対外試合出場停止処分、チームを厳重戒告処分にした。
個人の不祥事がチーム全体に及ぶ連帯責任は日本スポーツ界の慣習と言える。大学の運動部員による不祥事が相次いだ際、ほとんどのチームが対外試合を自粛したことは記憶に新しい。
数年前の同時期、日本と米国の大学で運動部に所属する選手が強盗事件を起こした。日本の大学が当該選手の退部に加え、歴史ある運動部の廃部にまで踏み切ったのに対し、米国は当該選手の退部処分だけだった。あくまでも個人の犯罪という考え方に基づいた処分で、そこには連帯責任という発想はない。
日本にも変化の兆しはある。かつて厳格な処分で知られた高校野球は近年、複数部員による組織的な関与が認められない場合、原則として処分は当事者にとどめ、チームの責任は問わなくなっている。不祥事に関与していない部員にまで制裁が及ぶ連座制のような処分は行き過ぎという認識が広がっている。
法律の後押しもある。今年6月に成立したスポーツ基本法は「スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことは、全ての人の権利」とうたう。欧州から遅れること30年余、日本でようやく「スポーツ権」が法律で認められたことの意義は大きい。
今回の暴言の当事者が処分を受けることに異論はない。だが、チームの活動自粛が結果として、仕事をしながら試合に出るために厳しい練習を続けてきた他の選手たちからスポーツをする権利を奪うことになることを見過ごしてはいけない。
暴言の事実が発覚後、会社には批判と非難が殺到した。スポーツ支援を社会貢献の柱に位置づけている企業として信頼回復に向けたアクションがチームの活動自粛だったのだろう。だが、スポーツ権の侵害にもつながる連帯責任を安易に問うことには極めて慎重であるべきだ。
【論説委員・落合博】


「不祥事に関与していない部員にまで制裁が及ぶ連座制のような処分は行き過ぎ」という指摘は当然です。しかしそれは「スポーツ権」なるものとはなんの関係もありません。どんな集団であっても、個人が不祥事をしでかしたからといって、連帯責任を負わせるのは慎重であるべきです。

また、もとになった「暴言」での処分も私には異論というか疑問があります。いきなり「お前たち、震災で頭がおかしくなったのか」と言ったのであれば、たしかに暴言でしょう。しかし、唐突にそんなことを言い出すとは信じられません。その発言にいたるまで、なんらかのやりとりがあったはずです。またこの選手の発言の「お前たち」も、被災者全般のことではなく、もめた相手選手たちのことなのでしょう。試合中の悪口の言い合いだとしたら、片方のみを処分するのは間違っていると思います。

この社説は、すこしピントが外れているような気がします。

【展覧会】モーリス・ドニ いのちの輝き、子どものいる風景

於:損保ジャパン東郷青児美術館

あまりなじみの無い画家の展覧会でした。自分の家族を描いた絵が多かったです。自分の家族の肖像画が世間で売れるとも思えないので、いったいこの人はどうやって暮らしていたのだろうかと、いらぬ心配をしてしまいました。

気に入った作品は
「黒いショールの母親」
「子どもの身づくろい」
「絵を描くマドレーヌ」

【映画】世界侵略 ロサンゼルス決戦

世界侵略: ロサンゼルス決戦 - 映画ポスター - 11 x 17世界侵略: ロサンゼルス決戦 - 映画ポスター - 11 x 17
()
Punt Dog Posters

商品詳細を見る

宇宙人の地球侵略もので、戦うのは米海兵隊です。「プレデター」を思い出させますが、これは一小隊だけが戦っているわけではありません。ロサンゼルス以外でも世界中で戦っています。視点がロサンゼルスの海兵隊の一小隊ということです。

この小隊のいる場所以外で何が起きているかは、海兵隊員が見るテレビのニュースで様子がわかる程度です。米国以外はもちろん、米大統領や米軍上層部の動きもよくわかりません。不可思議なつくりです。

宇宙人侵略ものだと、普通は宇宙人の怪物ぶりや驚異のテクノロジーが売り物になるのですが、この映画は違います。あくまで海兵隊の活躍を描きます。

評価の分かれ目の一つがこれだと思います。臆面もない海兵隊礼賛にげんなりする人もいるでしょう。私は、そういう映画なのだと割り切って観たので気になりませんでした。

おかしな点は、市民の大部分が避難できてしまったところです。24時間前はのんびりしていましたので、それほどの時間的余裕はなかったはずです。大都市の住人の大部分が逃げ出す、というのは無理を感じました。これは、逃げ遅れた市民を海兵隊が救助する、というのをやりたかったためでしょう。逃げ遅れが100万人単位でいると海兵隊の一部隊だけで救助することはできませんので、適正人数だけが残ったことにしたのでしょう。

SF映画ファンよりも戦争映画ファンにお勧めの作品です。

【朝日新聞】記者有論:親日派を孤立させるな

10月14日朝日新聞朝刊オピニオン欄より

引用します。

中国黒竜江省方正県が建てた日本の旧満州開拓団の慰霊碑が8月、建立からわずか10日ほどで撤去された。「侵略者の碑」に対する批判が強かったからだ。戦後66年を経てなお、日中和解の象徴になりえた碑が瞬く間に消えた事実は重い。
第2次世界大戦末期のソ連侵攻で大勢の開拓団員が方正県に逃れ、5千人が死亡、4千人の子供や女性が中国人に引き取られた。団員の遺骨を集めて墓を建てたいという残留婦人の要望を受け、中国政府は1963年、「団員も軍国主義の被害者」として、中国唯一の日本人公墓の建立を認めた。国交正常化前で、戦争の傷痕がまだ生々しい時代だったが、反発はなかった。
(中略)
だが、今回は様子が違った。「方正県が日本からの投資目当てに税金で侵略者の碑を建てた」といった批判がネット上で噴出。民族主義団体の5人が碑にペンキをかけ、ハンマーで砕いて逮捕された。5人は釈放後の記者会見で正当性を主張し、人々は「壮士」とたたえた。
メディアや世論から県が「売国奴」と批判される様子からは、かつて日本人を感動させた中国の「度量」は感じられない。急激に経済成長する国家の一方で、ざらついた社会の空気を感じる
(中略)
年内の訪中を調整している野田佳彦首相は「A級戦犯は戦争犯罪人ではない」とする立場を示し、中国で警戒感が広がった。このような歴史認識のまま中国と向き合っても、ぎくしゃくするのは目に見えている。
反日感情が根強い中国にあって、方正県のような存在は貴重だ。しかし、住民は今、「『親日』は割に合わない」と感じ始めている。彼らが「日中友好が大切だ」と胸を張って言えるためには、日本が過去の過ちを繰り返さない強い決意を粘り強く示し続けるしかない。これ以上、中国の親日派を孤立させてはいけない
(瀋陽支局長 西村大輔)


西村氏は、国交正常化前には日本人公墓の建立に反発がなかったことをひきあいに出し、今回の慰霊碑への反発を「ざらついた社会の空気」と評しています。しかしなぜだか、旧満州開拓団の慰霊碑への反発は、野田総理の「A級戦犯は戦争犯罪人ではない」発言をはじめとして日本の右傾化のせいといわんばかりの主張を並べ、貴重な親日派を孤立させないために“過去の過ちを繰り返さない強い決意を粘り強く示し続けるしかない”という結論に至っています。

主張とそれを裏付けるべき根拠が一致していませんので説得力がありません。日本の右傾化が中国人の心をざらつかせたことを論証しなければ論は成立しません。

また、中国内の親日派を追いつめないために日本の行動に自制を求めるというのは、中曽根元首相の靖国参拝でも唱えられた主張です。そうした声を聞くことが何の効果もなかったことは証明済みのように思います。

この文章は、日中関係を論ずる際のフォーマットがもともとあって、そこに最近の慰霊碑問題を放り込んだだけのように見えます。

【本】突然、僕は殺人犯にされた

突然、僕は殺人犯にされた  ~ネット中傷被害を受けた10年間突然、僕は殺人犯にされた  ~ネット中傷被害を受けた10年間
(2011/03/22)
スマイリーキクチ

商品詳細を見る

ネットで殺人犯呼ばわりされたお笑いタレントのスマイリーキクチさんが事の経緯をまとめた本です。

事件の犯人は見つかっていますが少年の犯罪だったために実名が公表されていません。地理的条件や年齢などから、ネットでスマイリーキクチさんが犯人と推理されてしまったようです。警察の動きがにぶかったこともあって10年近く中傷被害にあっていました。また世間的には名前が通っていたことも中傷に拍車をかけたのではないかと思います。

この本を読んで驚き怖くなったのは、警察や検察にはネットをまったく理解していない人が結構いることです。こうした無理解な人では犯罪を調査する以前に何が起きているかさえ理解できません。当然被害の相談にのれるわけもありません。本書の件は裁判にまでならなかったのでわかりませんが、裁判官がネットの知識をもっていないこともあり得ます。

同じようなネットで被害を受けている人は参考になることが多々あるかと思います。

最後になりますが、10年にわたり中傷被害に耐えたスマイリーキクチさんに敬意をはらいたいと思います。



2011秋調査(2011/7-9月期、終了アニメ、35+3作品)

アニメ調査室(仮)さんで行っているアンケートに投稿しました。

評価基準は
S : とても良い(第3回より追加)
A : 良い
B : まあ良い
C : 普通
D : やや悪い
E : 悪い
F : 見切り、視聴はしたが中止(または見逃しが多い)
x : 視聴なし、(または視聴中のため評価保留)
z : 視聴不可(わかる範囲で良いです)

次のように評価しました。

01,NO.6,E
02,R-15,x
03,日常,F
04,BLADE,x
05,ゆるゆり,F
06,まよチキ!,x
07,ユルアニ?,x
08,青の祓魔師,C
09,魔乳秘剣帖,x
10,花咲くいろは,A
11,神様ドォルズ,C
12,神様のメモ帳,F
13,TIGER&BUNNY,A
14,ロウきゅーぶ!,A
15,うさぎドロップ,B
16,猫神やおよろず,x
17,森田さんは無口,x
18,BLOOD-C (TV2作目),B
19,セイクリッドセブン,C
20,ダンタリアンの書架,C
21,夏目友人帳 参 (3期),A
22,いつか天魔の黒ウサギ,F
23,にゃんぱいあ The Animation,x
24,逆境無頼カイジ 破戒録篇 (2期),S
25,バカとテストと召喚獣にっ! (2期),D
26,バトルスピリッツ ブレイヴ (3作目),x
27,シュタインズ・ゲート (STEINS;GATE),F
28,うたのプリンスさまっ マジLOVE1000%,x
29,異国迷路のクロワーゼ The Animation,A
30,スージー・ズー だいすき! ウィッツィー,x
31,モンハン日記ぎりぎりアイルー村G (2期),x
32,ユメミル、アニメ onちゃん シーズン2 (2期),x
33,ザ・ペンギンズ from マダガスカル シーズン2 (2期),x
34,快盗天使ツインエンジェル キュンキュンときめきパラダイス!!,x
35,デジモンクロスウォーズ 悪のデスジェネラルと七つの王国 (6作目、2期),x
36,スター・ウォーズ クローン・ウォーズ シーズン3 (3期、特番),x
37,探偵オペラ ミルキィホームズ サマースペシャル (特番),x
38,くるねこ (2期、6月終了),x

個々の作品評はリンク先をご覧ください。

今回は、特に「BLOOD-C」を他の評者がどう評価するかを注目しています。評価が割れるか、軒並み低評価ではないかと思っていますが・・・


■見切り作品について
日常 : 二話目まで観ました。笑うべきところが分かりませんでした。
ゆるゆり : 二話目まで観ました。切るのが早すぎたかもしれません。
神様のメモ帳 : 二話目まで観ました。退屈しました。
いつか天魔の黒ウサギ : 二話目まで観ました。テンプレートで作ったような作品だと思いました。
シュタインズ・ゲート (STEINS;GATE) : 評判はよいみたいですが、「電波」が強すぎてついていけませんでした。


【アニメ】BLOOD-C

BLOOD-C 1 【完全生産限定版】 [Blu-ray]BLOOD-C 1 【完全生産限定版】 [Blu-ray]
(2011/09/28)
水樹奈々、藤原啓治 他

商品詳細を見る


ネタバレありの感想です。

当初の感想は、「古きもの」との戦いが起きているのに一般人の反応が薄いこと、具体的には警察やら救急車が現れないことに違和感を持ちました。最終的にその理由は説明されますが、まだ納得のいかないところもあります。死者が出たとなれば、「脇役」の人たちは自分が死ぬかもしれないと考え逃げ出すはずです。無理やり閉じ込められているという気配はありません。最終回まで妙にのんびりしているのが不自然です。

あの犬がなんだったのか分からないのも失点です。主人公だけに見える内面の何かだったのかもしれませんが、ちょっとよくわかりませんでした。

メインキャストがどうやって死んだ振りができたのかがわかりません。護符があるとの説明がありますが、画面ではあきらかに死んでいました。実は生きていました、というだけでは説明不足です。

感心したところもあります。

善良そうにみえるキャラクターが実は悪い奴でシリーズ中ずっと正体を隠していた、というのは珍しいと思います。胡散臭い奴がやっぱり悪い人でした、というのはよくありますが、こういうのは私の記憶にはありません。この作品では大人たちはいかにも怪しい雰囲気でしたので驚きませんが、クラスメートまでもああいう手合いだったというのには驚きました。これは日本のアニメが大人の視聴者もターゲットにしながら、子供向けというしっぽをひきずっているからではないかと思っていました。この点は画期的でした。

序盤の戦闘シーンでは「古きもの」は喋りませんし、第三者の立場で解説してくれるキャラクターもいません。絵だけで戦闘を見せるというストイックなつくりでした。中盤から「古きもの」は喋りだしますが要領を得ないことしか言わないので絵だけで見せていることに変りはありません。最終回で双子が片割れを裏切ったシーンも説明的な会話がいっさいありません。画面だけで見せています。野心的な試みだと思います。

メインキャストの中でお父さんは悪者ではありませんでしたし、委員長も最後に人間的な反応を見せました。全員を悪者にするよりも、絶望感が際立ちました。これも評価できます。

欠点はありますが、意欲が欠点を十分に補っている作品だと感じました。映画にも期待します。

参)【映画】BLOOD-C The Last Dark

【朝日新聞】大人版PISA:開国迫られるか日本型人材育成

10月9日 朝日新聞朝刊オピニオン欄 「ザ・コラム」より引用します。

いま日本各地で無作為に選ばれた大人5千人が難しい国際試験に挑んでいる、というか挑まされている。国際成人力調査(PIAAC)と呼ばれるテストだ。
耳慣れない試験だが、日本人の自信を失わせた国際学習到達度調査(PISA)の大人版と言えば、ピンと来る方も多いだろう。
(中略)
マクドナルドの商品のカロリーを計算するとか、ソニーなど数社のラジオの性能を比較するとか、お買い物クイズみないで出題意図が読めない。正解が複数ある問題も多く、日本勢はいかにも苦戦を強いられそうだ。こんな試験、ありだろうか。OECDの本部があるパリに乗り込み、仕掛け人に直接尋ねてみた。
(中略)
対話は延々3時間に及んだ。ひしひしと感じたのは、世界の労働力市場から見ると、日本型人材は魅力を欠いているという現実だ。上司からの指示には忠実だが、提案力に欠ける。手本のある仕事なら得意だが、前例がないと二の足を踏む。自分と同質な集団には溶け込むが、異質な人々との協働は怖がる---。海外市場が求めるこれからの人材とは対照的である。
日本の若者が就職氷河期に苦しんでいると知っても外国企業や国際機関は一向に手をのばしてこない。日本の高等教育がグローバル化に対応していないことを知っているからである。日本企業は生産拠点を海外に移し、外国人の採用に励む。これでは内外で日本人の就職口は増えようもない。
理由の一つは、日本の試験システムにあるのかもしれない。日本では明治以来、教室で習った知識を試験用紙に速く正確に再現できる者が優秀とされた。だが「そんな知識はネットに接続すれば誰でも得られる」とシュライヒャー氏は言う。たしかにいま国際社会が奪い合っているのは知識量の多い人材ではない。異質な人々とともに難題を解決できる突破方の人材である。
(中略)
もちろん成人力調査は完全にはほど遠い。珍問や奇問はあっても、仕事に不可欠な対話力や説得力を測る設問はない。何より個性を無視して人を労働力と見るあからさまな経営者目線は不快ですらある。
それでもたしかなのは、シュライヒャー氏が繰り出す国際試験がこの先も、黒船のように日本を揺さぶり続けることだ。この秋はひとまず、無作為に選ばれた大人の方々の健闘を祈るしかない。
山中季広(ニューヨーク支局長)


支離滅裂です。

「成人力調査は完全にはほど遠い。珍問や奇問はあっても、仕事に不可欠な対話力や説得力を測る設問はない」だの「こんな試験、ありだろうか」と言いながら、「それでもたしかなのは、シュライヒャー氏が繰り出す国際試験がこの先も、黒船のように日本を揺さぶり続けることだ。」と言っています。そんなことは、たしかでもなんでもありません。

なぜ、山中氏が根拠なく大人版PISAが今後の日本に影響すると考えているかといえば、日本の教育に対するステレオタイプの批判を持っているからでしょう。大人版PISAにはおかしなところあっても、日本の教育システムを否定するような大人版PISAは評価しておきたい。この心理が、支離滅裂の原因です。

そもそも山中氏のいう“日本型人材”はほんとうに日本だけに多いのでしょうか。一部の起業家だけの比較ではなく、国民一般を国際比較したら案外どこも似たような結果になるかもしれません。「明治以来・・・」という決まり文句だけでは説得力がありません。

外国企業や国際機関が就職氷河期に苦しむ若者を採用しないのを“日本型人材”のせいにするのは失笑ものです。就職難は日本だけではありません。

このように山中氏の日本の教育の批判は、当たっているかもしれませんが、根拠がなく世間話のレベルに過ぎません。

もう一つ言いますが、知識はネットに接続すれば誰でも得られるからいまや知識の豊富な人材に価値がない、というのは俗説です。私はIT業界で働いていますので断言できます。知識がある人間がネットを活用するから活躍できるのです。知識なしでネット検索だけでは仕事はできません。10年後や20年後は分かりませんが、少なくとも現在はそれが現実です。知識を甘く見るのは間違いです。

参:山中支局長のコラム)【朝日新聞】同時テロ10年 ブッシュ氏のエリートパニック

【本】マリア様がみてる:「飴とストレッチ」

雑誌Cobaltで発表された、「マリア様がみてる」の新作短編です。

話は、特に「マリア様がみてる」シリーズとは無関係でも成立する話です。本編の主要キャラクターは登場しないこともあって、時間的にいつのことなのか分かりません。

おちも何もない話です。ただ高校の日常がつづられているだけです。正直言って「マリア様がみてる」のブランドがなければ読む意味のない小説だと思いました。

【アニメ】逆境無頼カイジ 破戒録篇

逆境無頼カイジ 破戒録篇  DVD-BOX I逆境無頼カイジ 破戒録篇 DVD-BOX I
(2011/09/21)
萩原聖人、浪川大輔 他

商品詳細を見る


今期、一番面白かったです。

前半はチンチロリン、後半はパチンコと素材は地味ですが、尋常でない盛り上がり方をみせました。2クール中に大きな闘いが二つだけで、それをじっくり描いているのが成功したようです。第一期のオリジナルのゲームで、第二期は既存のゲームと対比もみごとです。

パチンコ対決では、イカサマをしているのは前提で、どうやってそれをかいくぐるかが焦点でした。二転三転どころではないめまぐるしい攻防で、まさに手に汗握る展開でした。

キャラクターは男だけですし、絵柄もきれいではありません。しかし、圧倒的な力量を感じさせました。

残ったわずかな金をパチンコですってしまった、という最後のオチも秀逸です。

【アニメ】青の祓魔師

青の祓魔師 1 【通常版】 [DVD]青の祓魔師 1 【通常版】 [DVD]
(2011/06/22)
岡本信彦、福山 潤 他

商品詳細を見る

主人公がこれといった活躍をせずに終わったような感じです。強さの点でも中途半端ですし、サタンの器に選ばれたわけでもありません。彼が主人公である必然が感じられません。ヒロインもあまりヒロインらしい活躍がなく魅力がありません。群集の中のひとりでしかありません。

世界の各宗教が対悪魔ということで一致しているようです。では、それぞれの教義とどのように整合性を取っているのでしょうか。「悪」の認識が共通なら「善」の認識も共通になると思います。しかも、バチカン(キリスト教カソリック)を頂点とする序列ができているのも釈然としません。人間側の宗教勢力の軋轢を描いた方が面白いというだけではありません。軋轢がないのはリアリティに欠けます。

宗教勢力にはリアリティがありませんが、世俗勢力(政治)は無視されています。クライマックスで悪魔が人間界になだれ込んできても、逃げ惑う一般人は描かれていますが、警察やら自衛隊やらが描かれないために緊迫感に欠けます。なんかバトルをしているな、という感じになってしまっています。

サタンは単純な悪ではないようですが、消化しないままに終わらせてしまいました。正義の概念を揺るがせるようないきおいでしたが、何もしないままに最終回を終えてしまいました。

物理的にサタンを倒したわけでもなければ、思想的に否定したわけでもありません。なんとも中途半端な感じです。

日常のクラスメートとの交流やら修行やらの方が印象に残りました。

【朝日新聞】窓 論説委員室から:1日338万円・・・・・・?

10月5日 朝日新聞夕刊 「窓 論説委員室から」のコーナーより

9月28日の朝刊の片隅に、「官房機密費支出計15億3千万円」という記事が載っていた。
菅内閣が昨年6月の発足から、9月の退陣までの1年3ヵ月に使った額だ。在職した452日で割ると、1日あたり338万円になる。
すごい。何に費やしたのか。
だれもが思う疑問に、内閣は答えない。今回も、野党議員から質問主意書を突きつけられて、やっと総額と月ごとの支出額を明かした。
領収書も受け取らずに、毎月、税金を億単位で使う。自民党政権と政治への金のかけ方が変わらない。これも、すごい。いや、この相似形の方が驚きだ。
民主党は機密費の透明化を唱えていたはずだ。2001年には、機密費流用防止法案を国会に提出した。支払い記録書の作成を義務づけ、機密性の高いものは25年後、それ以外は10年後に公表する------。
これが通れば、政治も少しは進化するのかな、と思ったものだ。
なのに政権をとって2年、3代目の内閣になっても、「今後、検討していく」というばかり。
さほど予算はかかるまい。反対する世論も聞こえない。でも、やらない。これぞ権力の蜜の甘さか。
こんな政権が、国民に増税を求めてくるなんて。耳を疑い、あきれ、腹が立つ。    
〈坪井ゆづる〉


このblogではさかんに新聞の悪口を書いていますが、良いものは良いと言います。これは実にまっとうな意見だと思います。

政権をとったとたんに前言をひるがえし官房機密費を非公開にする民主党にはあきれます。政権交代前には、民主党の能力に若干の疑問はありつつも、清廉さによってよどんだ日本の政治を浄化してくれるのでは、と期待をもって見ていました。今では能力がないのははっきりしましたし、政治を浄化する気がないのもほぼ明らかになりました。

これが現在の政権政党だとは、暗然としてしまいます。

【朝日新聞】記者有論:震災が生んだ覚醒と熱病

10月5日 朝日新聞朝刊オピニオン欄の「記者有論」より

引用します。

先日、届いた茶封筒には、切り裂かれた朝日新聞が入っていた。「次のターゲットにならなければいいですね」と印字された警告文と一緒に。
 韓流ドラマやKポップを放映してきたフジテレビを「偏向」と批判するデモ行進を取材し、記事(東京本社版)を掲載したのは9月初めのことだ。
 インターネットの掲示板やツイッターで呼びかけられたデモを「嫌韓」と位置付け、「デモの方こそ偏向してないか」とまとめたのに反発したのだろう。ネットには直後から、私を「売国奴」などとののしる書き込みがあふれた。
 そのデモがいまも続く。フジテレビのあるお台場に加え大阪、名古屋でも、日の丸を手にした人々が集結した。10月にも計画されている。
 放送局が韓流コンテンツをもてはやす背景には、その魅力と同時に安さがある。広告が減る中、経費圧縮の一役を買っているわけだ。確かに、こうした制作側の論理に、異論はあっていい。だが、「偏向」「売国」という時代がかった言葉を相手に投げ付け、熱くなる問題ではない
(中略)
 背景には震災の影響がある、と私は思う。
 3・11は、人々とメディアの関係を決定的に変えた。原発事故をめぐり二転三転した政府の説明や、あふれる報道をどう受け止めるか。ネット社会では、市民が知恵を出し合い、情報を補い、異議を唱え、受け取った人々が拡散させる習慣が根付きつつある。
 ある意味、私たちは覚醒したのだ。政府や従来メディア発の情報が全てではないと。それは健全な認識だ。だが一部に、ネットを万能視して、従来メディアを全否定する冷静さを欠いた議論もある。
 情報の海で溺れそうになると、人は時に声高な主張やデマにすがる。放射能リスクゼロを求め、福島産花火を中止させる批判の炎上と、韓流の排除を求めるデモは、共に覚醒の裏返しの熱病なのだ。
 ネットはいま、世論の等身大の可能性ともろさを映し、拡散を加速させている
西本秀(社会部)


>「偏向」「売国」という時代がかった言葉を相手に投げ付け、熱くなる問題ではない。

「売国」はともかく「偏向」は時代がかった言葉ではありません。メディアにとって「偏向」は常に今日的な問題です。また西本氏自身が「デモの方こそ偏向してないか」と自分の記事で使っています。他人が使うと「時代がかった言葉」と非難するのは失笑ものです。


>放送局が韓流コンテンツをもてはやす背景には、その魅力と同時に安さがある。広告が減る中、経費圧縮の一役を買っているわけだ。確かに、こうした制作側の論理に、異論はあっていい

デモは韓国ドラマが多いことに文句を言っているわけではないと思います。テレビ局が自分でブームを作り出そうと無関係の番組で韓国ネタを垂れ流していることへの批判です。もともとネットではこうしたマスコミ主導のブーム創造に批判的な声がありました。あたり前かもしれませんがマスコミは自身を批判しないので、批判はネット上で噴出します。かつて、あるテレビ局が猛プッシュしたボクシング選手一家への批判がネットで先行したのが一つの例です。

ブームの創造とは、はやっていないものをはやっていると言うわけですから偏向にほかなりません。しかし、フジテレビがそれを認めないために、さらにネットユーザーの怒りの火に油を注ぐという構造です。経費圧縮のために韓国ドラマを流している、というのは一面的な理解です。

こう考えないと、デモ参加者がアメリカ製ドラマの放送に苦情を言わないことの説明ができません。

実は、アメリカ製ドラマに文句を言わないで韓国製ドラマに文句を言うことに、もう一つの説明が可能です。それはデモ参加者が、韓国を差別しているというものです。確かにデモ参加者の中には韓国が嫌いな人も混じっているかもしれません。嫌いなだけでなく差別感を持っている人もいるかもしれません。しかし、すべてが差別主義者だと断定するには根拠に欠けます。マスコミ主導のブーム創造が嫌悪感を生んでデモにつながった、と解釈したほうが自然です。

よって、東日本大震災を契機に生まれた報道の真偽を疑う気運が背景との西本氏の前提の考えは間違っています。前提が間違っているのですから「裏返しの熱病」だの「拡散を加速させている」だのといった指摘も間違いです。

【朝日新聞】ブータンから 誰もが幸せ感じられるように

10月3日朝日新聞朝刊オピニオン欄から

「風」というコーナーで「誰もが幸せ感じられるように」という題で、アジア総局長の藤谷健氏のブータン王国の紀行が載っています。ブータンでは国民の幸せの実現を測る指標としてGNHという理念を提唱しています。

(前略)
以前からこの国を訪ねたいと思っていた。「国民総幸福」という開発理念に関心があったからだ。Gross National Happinessの頭文字でGNHと呼ばれ、社会発展は物質的な豊かさの追求だけではなく、精神的な豊かさや国民の幸せの実現が不可欠だとする。国民総生産(GNP)に代わる概念として、約40年前に当時の国王が提唱した。
(中略)
ブータンでは6年前の国勢調査で国民の97%が「幸せ」と答えたという。本当だろうか。(中略)
人口70万人の小国から日本が学べることは少なからずありそうだ。最低、その気概だけでも。


物質的に豊かだからといって幸せとは限らない、というのは事実だと思います(ただし貧乏だとほとんどの場合不幸せ、というのも否定しにくい事実ですが)。幸せになるには物質的な豊かさだけでなく、健康であったり、未来に希望があったり、家族円満であったり、といった様々な要素がからみあります。政府が介入できるものもあれば介入できないものもありますが、国民を幸せにすることが政府の目標という考えは間違っていないと思います。

しかし、藤谷氏のこの記事にはあまり好印象を持てませんでした。

ブータンに学ぶとすれば、GNHを上げるためにどういう政策をしているのか、ということです。これについて藤谷氏はなにも触れていません。

また、国民の97%が「幸せ」と考えているのが本当なのかを検証する必要もあります。これは藤谷氏も「本当だろうか」と言及していますが、一人にインタビューした答えしか載せていません。こうしたことは生データと計算式を検証しないと、97%という数字をそのまま信じるわけにはいきません。

わざわざブータンに出かけていきながら、こうした検討もせずに、“日本が学べることは少なからずありそうだ”などと書くのは、都会人が口だけで田舎の暮らしをほめたたえるのと似ている気がします。

【アニメ】バカとテストと召還獣にっ!

バカとテストと召喚獣にっ! 第1巻 [Blu-ray]バカとテストと召喚獣にっ! 第1巻 [Blu-ray]
(2011/09/21)
下野紘、原田ひとみ 他

商品詳細を見る


原作は未読です。

一期に続いて視聴。

二期目になると、召還獣を使ってクラス同士が戦争(設備の取り合い)をする、というのが薄れてきています。普通の学園ラブコメになってしまいました。ラブコメならラブコメでもいいのですが、召還獣という設定が浮いてしまった感じです。

一回目が海で水着、二回目が祭りに浴衣では、アイデアを出し尽くしたのではないかと疑われます。盗撮の話も延々と引っ張ったわりには盛り上がりませんでした。

過去の人情話は結構よかったです。これも召還獣という設定が生かしきれていないことの裏返しなのでしょうか。

全体にギャグが、キャラクターに依存しているだけなのであまり笑えませんでした。三期目をつくっても観るかどうかは悩みます。


【アニメ】ダンタリアンの書架

【Amazon.co.jp限定ダリアン コルクコースター付】 ダンタリアンの書架-Blu-ray 第1巻 [Blu-ray]【Amazon.co.jp限定ダリアン コルクコースター付】 ダンタリアンの書架-Blu-ray 第1巻 [Blu-ray]
(2011/09/30)
沢城みゆき、小野大輔 他

商品詳細を見る


原作は既読です。

無難な出来でした。

ストーリーの骨格は原作どおりでした。一話完結なので次の展開が気になる、という作りではありませんが、安心して楽しめるものだったと思います。

同じ原作者の「アスラクライン」のアニメ化は、設定は複雑で登場人物は多数なので、原作未読者には敷居が高かったと思います。本作はそうしたことはありませんでした。分かりやすかったかと思います。

原作はもっと明るいトーンだと思いますが、アニメではさびしげな雰囲気になってしまいました。ただし、原作にもたしかにさびしげな世界は描かれていますので、これは解釈の違いなのかもしれません。

1クールだけだと少し物足りない感じです。原作のストックがあるので二期は作れるにしても期間が開くとテンションが下がります。はじめから2クールで作ってほしかったです。

【アニメ】セイクリッドセブン

セイクリッドセブン [Sacred Seven] <豪華版> Vol.01 (初回限定生産) [Blu-ray]セイクリッドセブン [Sacred Seven] <豪華版> Vol.01 (初回限定生産) [Blu-ray]
(2011/09/22)
寺島拓篤、中島愛 他

商品詳細を見る

最後は駆け足になってしまいました。

一番悪い奴も小物っぽいし、それに付き従っていた女戦士も生かしきれませんでした。キャンプだの学園祭だのデートだのを挟んでいる割には本筋をはしょっている感じで、釈然としません。2クールにすれば収まりがよかったかもしれません。

敵がなぜ悪いのか、味方がなぜ正義なのかの説明が足りないように思います。第五回でキャンプ中にみつけたアシと戦うのが典型です。彼らは誰にも迷惑かけず平和に暮らしていただけのように見えます。主人公たちが一方的に攻撃していました。どっちが悪いんだか分からない話でした。

メイド隊も設定は楽しいのですが、彼女たちの背景を掘り下げてくれないとただの受け狙いになってしまいます。これも尺の短さの弊害でしょうか

良作というには、ちょっとだけ足りません。

sidetitleプロフィールsidetitle

Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

sidetitle最新記事sidetitle
sidetitle最新コメントsidetitle
sidetitle最新トラックバックsidetitle
sidetitle月別アーカイブsidetitle
sidetitleカテゴリsidetitle
sidetitleFC2カウンターsidetitle
sidetitle検索フォームsidetitle
sidetitleRSSリンクの表示sidetitle
sidetitleリンクsidetitle