【本】絞首台の謎


絞首台の謎 (創元推理文庫 118-15)絞首台の謎 (創元推理文庫 118-15)
(1981)
ディクスン・カー

商品詳細を見る

ディクスン・カーの第二作。1931年。探偵は、「夜歩く」に続いてバンコラン。今作の舞台はイギリスです。

ちょっとおかしな展開がありました。殺人事件の捜査中に、小説の話し手がガールフレンドからの呼び出しを受けます。彼女は、たまたまその事件の関係者だった、という展開です。これは推理小説以前に小説としておかしいように思いました。読んでいて面食らいました。

もう一つあげると、探偵のバンコランが変死体を警察が来る前に移動させてしまうというシーンがあります。この時代になると、殺人事件の現場保全は、大衆でも常識化していたようなので、ちょっと違和感がありました。

全体に、まだ手馴れていないという感じがします。
スポンサーサイト

【朝日新聞】石原知事発言から:活気づいていない

5月26日 朝日新聞朝刊 第2東京欄の「石原知事発言から」のコーナーでオリンピック招致に関する石原都知事の発言が載りました。

---2020年東京五輪招致の支持率で、都側の調査結果は65~66%、国際オリンピック委員会(IOC)の調査結果は47%とずれがある。どちらが現実に近いか。
「知らない私。人の心ってまちまちだから。だいたい日本人ってのは、何にほんとに関心があるのかよくわからない民族になっちゃたんでね。どうでもいいの、もう。他にくらべて低いんだったら、それを上げる努力をするだけのこと。じゃあ一体、日本人は今何を望んで何を実現したら胸がときめくのかというと、非常にちまちました自分の我欲の充実でね。そういう点でも非常に痩せた民族になっちゃったという感じがしますがね」
---東京スカイツリーの開業や五輪1次予選の通過で東京が活気づいていると思うが。
「オリンピックじゃ活気づいていないんじゃない。東京の支持率が低いんだったら。東京ってそういう街になっちゃたのか、薄っぺらくて薄情なね」
(25日の定例会見で)


事実認識として、五輪1次予選の通過で東京が活気づいている、とは思えません。1次予選の通過は折込みずみということもあるでしょうが、やはり全体として東京でオリンピックを開催することに東京都民は熱意を持っていないのは事実だと思います。(なお、私は東京都民です。)

それよりも注目すべきは、石原都知事自身が東京オリンピックに熱意を失っているかのような受け答えです。これが一過性のものなのかどうか、注目していきたいと思います。

【朝日新聞】変化する北朝鮮:国交交渉むけ通路築け

5月26日朝日新聞朝刊のオピニオン欄に、京都大学教授の小倉紀蔵氏が「変化する北朝鮮 国交交渉むけ通路築け」という文章を載せています。

「文化・学術・市民交流を促進する日朝友好京都ネット」の一員として北朝鮮を訪問した。
(中略)
北朝鮮は明らかに変化しているのだ。1990年代の平壌とは異なって街は明るく、女性はおしゃれで、優雅なマンションが次々と普請中だ。ビールはこくがあってうまく、最新鋭のイタリア製絶叫マシンが人気の遊園地は、若者で賑わう。公園で遊ぶ女性の携帯電話は韓国製だった。もちろんこれは平壌という特殊な都市の光景であって、農村の貧しさは相変わらず厳しいようだ。
(中略)
多角度から複眼的にこの国をとらえるべきである。見方によって、不気味な独裁国家にも、あるいは将来有望な経済的パートナーにも見えるだろう。こちらから話しかけると最初は怖い表情を崩さないが、話が進むと「朝日はお互い隣国だ。よい関係をつくりましょう」と満面の笑みで手を強く握ってくる。それが平壌市民だ。
日朝平壌宣言から今年で10年。この間、何が進展したのか。日本の経済制裁によってへこたれるような国ではない。核実験までおこなった。米国を外交的に翻弄した。そして日本が望んだものは、何ひとつ得られなかった。
北朝鮮との国交交渉には無論、賛否両論があろう。だが拉致も核問題も、魔法使いが突然解決してくれることはありえない。まず文化や経済などの交流によって通路を確保しつつ、未来を切り開くしか道はない。日本人は硬直せずに、大胆になる自由を持っている。国交交渉という大仕事には、保守もリベラルもひっくるめたオールジャパンで取り組みしかない。まさに日本の総合力が試されているのである。


拉致問題も核問題の北朝鮮が引き起こしているのであって、日本に解決する責任があるわけではありません。北朝鮮の決意しだいで「突然解決」できる問題です。

そもそも、北朝鮮と国交を結ばなければならない理由がわかりません。ビールがうまいことや、遊園地が賑わっていることや、韓国製の携帯電話を使っていることや、市民が電車やバスに列を作って並んでいることなどは、国交を結ぶ理由にはなりません。反対に、つきあいたくない理由なら山のように存在します。

小倉氏の主張には、まるで説得力が感じられません。

【朝日新聞】経済気象台:ユーロ危機から学べ

5月23日朝日新聞朝刊 金融情報欄の「経済気象台」という欄に、「ユーロ危機から学べ」という一文が掲載されました。

ギリシャ総選挙で与党が過半数を確保できなかったことにより、ユーロ危機が再燃しそうだ。このため、世界の株式や為替市場は不安定さが増している。いやなのは、ギリシャのユーロからの離脱の観測が広がり始めていることだ。
万が一、離脱となれば、銀行、投資家や支援機関は深刻なダメージを受けることになる。恐ろしいのは、財政破綻に対する懸念が周辺国へ伝染することだ。こうなると、各国の国際金利が暴騰し、金融システム不安につながる。
そしてギリシャ国内では、もとの通貨であるドラクマに戻る。一挙に数十%の通貨切り下げとなり、国内的に猛烈なインフレが起きるであろう。そうなればギリシャの再生は困難となろう。
振り返れば、欧州連合(EU)ができ単一通貨のユーロが誕生した時には、「EUの時代が来た」「強い通貨のユーロ」と叫ばれたこともあった。翻って「今はアジアの時代」と叫ばれている。浮かれている場合ではない。
このユーロ危機から、日本を含めたアジアが学ぶべきことはあるはずだ。統一通貨運営の難しさを知ることは当然だが、やはり地理的にも近く、アジア経済に対する寄与度の大きい日中韓を軸とした、アジア地域内での3通貨の決済通貨化を進めたい。
そして、外貨準備の相互運用、ユーロやドル資金の調達を確保するためのスワップ協定の拡大など、アジア地域での通貨や経済運営のイニシアチブを3国が取って、アジア経済の発展に貢献していくことではないか。
ユーロ危機が世界恐慌の引き金とならないことを祈ると同時に、日中韓の強調に期待したい。
(QJ)

◆ この欄は、第一線で活躍している経済人、学者など社外筆者の執筆によるものです。


前半と後半で真逆のことを言っています。ユーロ危機から統一通貨運営の難しさを学んだのであれば、統一通貨を目指さなければいいだけです。にもかかわらず、日中韓で3通貨の決済通貨化を進めたいと主張するのであれば、その理由が述べられるべきです。

理由もなく意見を言っても、納得する人は少数でしょう。

いかに社外の執筆者に依頼したにせよ、こういうひどい悪文を掲載すべきではない、と思います。


【映画】貞子3D


貞子3D  --復活 (角川ホラー文庫)貞子3D --復活 (角川ホラー文庫)
(2012/04/25)
藤 ダリオ

商品詳細を見る


「リング」シリーズとの直接のつながりはありません。パラレルワールドの出来事のようです。

直接のつながりはないのだから、何も「貞子」というのを出さなくてもいいような気がしますが、そこは商売の都合というものでしょう。

事前に、ホラーに3Dは効果的、と予測していました。しかし、特撮がちゃちなのと、ストーリーにあらが目立つこともあって、効果半減でした。

気になった点はいくつもあります。ネタばれをしているのでご注意ください。


「ルール」がはっきりしていません。「呪いの動画」を見つけられなかったのに、何故か再生できてしまう人がいます。どういう理屈になっているのでしょう。また、「呪いの動画」を観ても、死ぬ人と死なない人がいます。


そもそも「呪いの動画」は貞子の「器」を見つけるためだったそうですが、何のために観た人を殺す必要があるのか。また「器」を見つけるのに、なぜ動画の再生の必要があるのか、説明がつきません。「器」がなくても、あれだけの異能の力を震える貞子なら、「器」に動画を再生してもらうのを待っているのは釈然としません。


単なるデザイナーが、貞子を復活させる儀式の知識を何故持っていたのか、説明がありません。なんらかの魔術的な知識がなければ、こんな計画はたてられるはずがありません。


貞子もどきのクリーチャーが多数出てきます。これがこの映画の売り、なのかもしれません。しかしこのクリーチャー、気持ちが悪いのは確かですが、弱すぎます。棒で頭を叩かれただけで、四散してしまいます。なんでヒロインがあんなに怖がっているのか不思議なくらいです。


不自然なシーンが目立ちます。
ボーイフレンドの友人がおかしな言動をしたり、死んでいたり、というのは現実の光景だったのか、妄想だったのか、よくわかりません。ポルターガイストみたいなこともおきましたが、地震だったのかもしれません。シーンを放り出しています。


怖いシーンというよりショックシーンが、連発しすぎです。これだと慣れてしまい、怖くなくなります。一回だけ本当に怖がらせてくれれば、ホラー映画としては成功です。何回もビックリさせようとして、かえって驚かなくなりました。


残念な映画です。

【時事問題】野田・小沢会談

朝日新聞の記事より引用します。

小沢氏、来週にも首相と会談 輿石氏の要請受諾、3者で

民主党の小沢一郎元代表は22日、輿石東幹事長と約30分間会談し、野田佳彦首相との会談に応じる考えを伝えた。早ければ来週にも実現する見通し。首相は消費増税法案成立への協力を求める考えだが、小沢氏の反対姿勢は強く、折り合えるかは不透明だ。

 小沢氏は輿石氏の要請で国会内の幹事長室を訪ねた。輿石氏は「首相から『小沢元代表とお会いして意見交換をしたい。その環境をつくってくれ』というお話があった」と説明し、首相との会談に応じるよう要請した。
(後略)


野田氏は党首なのですから、一党員である小沢氏と話したいのであれば、呼びつければいいだけです。幹事長を派遣してお願いするのは無様です。現実の力関係がこのようにさせたにせよ、それを世間に対して見せるべきではありませんでした。

総理大臣ともあろうものが、みっともないかぎりです。

【朝日新聞】3D映画は好きですか?

5月19日朝日新聞 be on Saturdayに「3D映画は好きですか?」という読者アンケートをもとにした記事が掲載されました。

アンケート結果ですが、
「3D映画は好きですか?」との質問に、はいが13%、いいえが40%、どちらともいえないが47%でした。

この結果をみると3D映画はかなり不人気のように見えます。このまま受け止めると、3D映画はそのうちに消え去るはずです。しかし、「同じ作品を3Dと2Dでやっている場合に2Dを選ぶか?」とか、「3Dしかなかった場合は観ないか?」いう質問ではないことに注意が必要です。つまり、3D映画が格別好きでないという程度の人が47%いる、ととらえた方がよいと思います。

私自身も3Dの映画は観ますが、3Dだからという理由で観たのは「アバター」だけです。それほど3Dに執着していない私ですが、観たい作品で2Dと3Dがかかっていたら多少割高でも3Dの方を観ます。

「今後、3D映画はどうなる?」という質問には
ほとんどが3Dになる:3%
多くの娯楽作で定着していく:15%
一部で定着するが2Dが基本:64%
一過性で終わる:16%
その他:2%
という結果になりました。

これは難しい質問です。大穴狙いで「ほとんどが3Dになる」と予想してみます。かつての無声映画からトーキーに、白黒からカラーに、という発達が3Dでも起きる可能性を感じます。あえて2Dで製作するのと味がある、と言われる時代がくるかもしれません。

【朝日新聞】「途上国援助 日中連携を」

5月19日朝日新聞朝刊に、国際協力機構(JICA)の新理事長田中明彦氏のインタビュー記事が載りました。

引用します。

(前略)
田中氏は「中国の援助機関と積極的に協力したい。JICA研究所のスタッフを中国に派遣し、共同研究で何ができるか探っている」と強調。「中国の途上国援助は資源獲得戦略と連動しており、相手国から歓迎されていない面もある。中国が責任あるプレーヤーだと国際社会に示すためにも日中の協力は重要だ」と語った。セミナーは東京と北京で交互に開く見通し。中国が途上国支援を強めるなか、日本が仕組みづくりを主導するのも狙いだ。
(後略)
(林尚行)


中国の援助が相手国から歓迎されていないからといって日本が協力する理由はありません。「中国が責任あるプレーヤーだと国際社会に示す」必要があるのは、あくまで中国です。日本には関係ありません。普通に読めば、ひたすら中国に媚びているように読めます。

「仕組みづくりを主導」というあたりに、田中氏の狙いがあるのかもしれませんが、この記事ではそういったことが全く伝わってきません。

読後に不満の残る記事です。

【本】迷路


迷路 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)迷路 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
(2000/02)
フィリップ マクドナルド

商品詳細を見る

フィリップ・マクドナルド作の1931年発表の推理小説。

高級住宅で実業家が殺される。犯人は屋敷内にいる誰かであることは確定しています。

小説の、全てを、証言記録と書簡でのみ構成するという大胆な構成です。知的ゲームとしての推理小説の限界まで挑んだといえます。

ただし、特段のトリックはありません。証言の矛盾から犯人をつきとめますが、大きな謎がないのがちょっと物足りません感じがしました。

【朝日新聞】世論調査

朝日新聞の世論調査の結果が発表されました。

引用します。

◆仲井真弘多知事を支持しますか。
支持する61(48)
支持しない14(32)
◆いま、どの政党を支持していますか。
民主8▽自民12▽公明2▽共産1▽新党きづな0▽社民2▽みんな1▽国民新0▽新党大地・真民主0▽たちあがれ日本0▽新党日本0▽新党改革0▽沖縄社大1▽その他の政党1▽支持政党なし55▽答えない・分からない17
◆沖縄が日本に復帰してよかったと思いますか。(丸カッコ内は2002年4月の沖縄調査)
よかった83(87)
よくなかった4(4)
◆今の沖縄は、復帰当時に県民が思っていたような姿にどの程度なっていると思いますか。(選択肢から一つ選ぶ=択一)
十分なっている6
ある程度なっている50
あまりなっていない36
まったくなっていない3
◆政府は特別の法律をつくって沖縄の振興開発を進めてきました。このような政府の振興策は沖縄の経済にどの程度役に立っていると思いますか。(択一)
大いに役に立っている14
ある程度役に立っている49
あまり役に立っていない28
まったく役に立っていない4
◆10年後には、あなたの生活は今よりよくなっていると思いますか。悪くなっていると思いますか。変わらないと思いますか。
よくなっている14
悪くなっている35
変わらない43
◆沖縄と本土には「さまざまな格差がある」という見方があります。その通りだと思いますか。
その通りだ78(85)
そうは思わない17(11)
◆本土の人たちが沖縄のことを理解していると思いますか。
理解している 22そうは思わない 63
◆かつての沖縄戦の体験がきちんと引き継がれていると思いますか。
きちんと引き継がれている24
そうは思わない64
◆沖縄県内の米軍基地を将来的にどうすればよいと思いますか。(択一)
沖    全
いまのままでよい12(11) 21
縮小する49(42) 48
全面的に撤去する37(43) 24
◆沖縄にある米軍基地などを整理・縮小するために、一部を国内の他の地域に移すことについて賛成ですか。反対ですか。
沖    全
賛成56(53) 46
反対32(36) 41
◆米軍基地は沖縄の経済にどの程度役に立っていると思いますか。(択一)
大いに役に立っている11
ある程度役に立っている51
あまり役に立っていない29
まったく役に立っていない7
◆沖縄には在日米軍の基地や施設の74%が集中しています。沖縄の基地が減らないのは本土による沖縄への差別だという意見があります。その通りだと思いますか。
沖 全
その通りだ50 29
そうは思わない41 58
◆普天間飛行場を名護市辺野古に移設することに賛成ですか。反対ですか。
賛成 21反対 66
◆沖縄の自衛隊を今後どうしたらよいと思いますか。(択一)
強化する 21現状でいく 48
縮小する 18撤去する 7
◆政府は今後、先島諸島に自衛隊を配備する方針です。この方針に賛成ですか。反対ですか。
賛成 44反対 40
(数字は%。小数点以下は四捨五入。質問文と回答は一部省略。丸カッコ内は特に断りがない限り、10年5月の沖縄調査の数字。「沖」「全」は沖縄調査、全国調査)
【調査方法】 4月21、22の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に電話をかける「朝日RDD」方式で、沖縄県内及び全国の有権者を対象に調査した。沖縄調査=世帯用と判明した番号1331件、有効回答785人、回答率59%。全国調査=世帯用と判明した番号3170件、有効回答1565人、回答率49%。


朝日新聞の世論調査が自分に来たという想定で回答してみます。沖縄県民のみへの質問にも回答してみました。

◆仲井真弘多知事を支持しますか。
どちらでもありません。沖縄県民でないこともありますが、現沖縄県知事の政策をよく知りません。

◆いま、どの政党を支持していますか。
支持政党なし、です。

◆沖縄が日本に復帰してよかったと思いますか。
よかった、と思います。

◆今の沖縄は、復帰当時に県民が思っていたような姿にどの程度なっていると思いますか。(選択肢から一つ選ぶ=択一)
回答できません。復帰当時の県民の感情を知りませんので。

◆政府は特別の法律をつくって沖縄の振興開発を進めてきました。このような政府の振興策は沖縄の経済にどの程度役に立っていると思いますか。(択一)
ある程度役に立っている、のだと思います。まったく役に立っていないのであれば、沖縄の方から、不要だ、との声が上がるはずです。

◆10年後には、あなたの生活は今よりよくなっていると思いますか。悪くなっていると思いますか。変わらないと思いますか。
変わらないのではないかと思います。沖縄の話から唐突に生活実感の質問になったのはなぜなのでしょう?

◆沖縄と本土には「さまざまな格差がある」という見方があります。その通りだと思いますか。
その通りだ、と思います。
ただし、沖縄に限らず地域によって違いがあるのは一般的なことです。沖縄県民が、他の地域の国民以下の待遇を受けているとは思っていません。

◆本土の人たちが沖縄のことを理解していると思いますか。
抽象的な質問です。回答できません。

◆かつての沖縄戦の体験がきちんと引き継がれていると思いますか。
これも抽象的な質問です。「きちんと」とはどういうことなのでしょうか?それこそ「きちんと」定義してくれなければ回答できません。

◆沖縄県内の米軍基地を将来的にどうすればよいと思いますか。(択一)
全面的に撤去すべきです。外国の軍隊が駐留するのは不自然です。

◆沖縄にある米軍基地などを整理・縮小するために、一部を国内の他の地域に移すことについて賛成ですか。反対ですか。
軍事的観点で問題がないなら賛成です。

◆米軍基地は沖縄の経済にどの程度役に立っていると思いますか。(択一)
ある程度役に立っている、はずです。多数の人間がそこにいて生活するわけですから、経済に影響しないわけがありません。

沖縄には在日米軍の基地や施設の74%が集中しています。沖縄の基地が減らないのは本土による沖縄への差別だという意見があります。その通りだと思いますか。
質問の前に、余分な一言が混じっています。アンケートとして欠陥です。また、74%という数字も、ある指標に基づくものです。別の指標をもってくれば別の数字がでてきます。こうした数字を感情的に取り上げるのはよくないと思います。
「そうは思わない」です。沖縄以外にも米軍基地はありますが、その地域を「差別」している、とは言いません。「差別」という問題にすりかえるべきではありません。

◆普天間飛行場を名護市辺野古に移設することに賛成ですか。反対ですか。
「反対」の人は現状を固定すべき、と言っているわけではないと思います。「国外に移設」「他県に移設」「現状のまま固定」など、具体的にどうするかといったところまで踏み込んだ選択肢にすべきです。

◆沖縄の自衛隊を今後どうしたらよいと思いますか。(択一)
将来を考えれば、米軍が出て行く代わりに、自衛隊を強化すべきです。

◆政府は今後、先島諸島に自衛隊を配備する方針です。この方針に賛成ですか。反対ですか。
賛成です。

【本】データの罠 世論はこうしてつくられる


データの罠 世論はこうしてつくられる (集英社新書)データの罠 世論はこうしてつくられる (集英社新書)
(2006/09/15)
田村 秀

商品詳細を見る

世論調査や視聴率などのデータについての検証。間違った解釈を「罠」ととらえ、正しいデータの見方を教えてくれます。

内容は非常に平易で勉強になります。

実際のテーマを取り上げ、どういう「罠」が仕込まれているかを解説してくれます。一読に値する本です。

一番面白かったのは、選挙の出口調査についてです。この調査があまりにも精度が高くなりすぎると、視聴者は開票番組のはじめだけしか見てくれなくなるだろう、という指摘です。なるほど、と思いました。

【朝日新聞】記者有論:選挙権 将来を決める子どもにも

5月11日 朝日新聞朝刊の記者有論のコーナーに西部報道センターの石松恒氏の「選挙権 将来を決める子どもにも」という文が載りました。引用します。

子育て中の母親は、選挙で2票持てるようにする。そう憲法に盛り込もうとした国があると聞き、3月下旬にハンガリーを訪れた。初めはあまりに大胆な話だと驚いた。でも今は、日本こそ実行すべきではないか、と考えている。
(中略)
選挙は、身分が高く財産がある人の特権だった。少し前までは女性に選挙権はなかった。「一票」を持つ「一人」を広げてきたのが、選挙の歴史ではなかったのか。
(中略)
小さな子どもの選挙権は親が代理で行使する。同時に、政治への参加意識を高める取り組みを充実させることで、自分で投票する年齢をできるだけ引き下げていくべきだ。
(中略)
一人一票の原則を生まれた瞬間から認めつつ、将来の負担や責任に応じて決定権を持つことが、いま必要な選挙の公平性なのではないか


選挙の歴史が有権者の対象を増やしてきたのは事実だと思います。しかし、石松氏が気付いているのか定かではありませんが、ハンガリーのアイデアはそれとはまったく異なるものです。それは、実際に選挙権を行使するのが、権利を持つ者(この場合は子供)ではない、という点です。

この制度によって将来のための政治になると考えるのは、浅はかだと思います。子育て中の女性が喜ぶ政策が優先されるだけではないでしょうか。

【本】家に帰らない男たち


家に帰らない男たち (扶桑社新書 23)家に帰らない男たち (扶桑社新書 23)
(2008/02/29)
松井 計

商品詳細を見る

全六章で、仕事が終わっても家に帰らない男たちの取材をまとめています。それぞれに違う理由で家に帰りません。必ずしも奥さんと不和だから帰らないのというわけでもありません。理由はさまざまで、原因を一つに求めることはできません。そのため社会の実相を抉る、といったことにはなりませんが、色々な人がいるのだなあ、と興味深く読みました。

話しを引き出すための駆け引きも率直に記述してくれているので、インタビューの仕方、という視点でも読むことができます。

【朝日新聞】投書:有給休暇制度は絵に描いた餅

5月8日朝日新聞の投書欄に、千葉県に住む47歳の会社員からの投書が載りました。

かつては有給休暇の消化率100%を労務管理の方針とする企業も多く見かけたが、長引く不況で有給休暇の制度は絵に描いた餅になっていると感じる。
私は昨年、息子と旅行に行くために3日間の有給休暇を申請したが、上司は「旅行なんかで有給休暇をとるなんてありえない」。躊躇したが、思い切って労働基準監督署に相談した。指導してくれると信じていた私に、意外な言葉が返ってきた。「取らせないのは違法ですが、拒否しただけではだめです。有給休暇を申請したら会社が拒否しても休んでください。不利益な扱いや欠勤扱いにしたら違法となりますから指導します」
上司に逆らって強引に休めるわけがない。どうして拒否した段階で指導できないのか。機能しない制度であるならば、いっそのこと買い取りを義務化したらどうか。有給休暇の付与日数は昔に比べて格段に増えているのに取得できないために毎年時効で有給休暇を捨てている。
それならなくなる有給休暇を買い取る義務を課すことで、会社は有給休暇取得に前向きになるだろう。社員も取れなかった分は買い取ってもらえる。


一読して、労働基準監督署への相談は役に立たないのだなあ、と感じました。

しかし、よく考えると投書子が期待したように、労働基準監督署が拒否した段階で指導に入ったら、それだけで会社に対し叛意を示したことになります。つまり、どの段階で労働基準監督署の指導が入るにせよ相応の覚悟は必要なはずです。酷な言い方かもしれませんが、少し覚悟が足りなかったのではないかと思います。

なお、有給休暇買い取り制度に関しては合理的な提案だと思います。

【言葉】パートナー

5月8日朝日新聞夕刊の一面に、フランス大統領選で勝利したオランド氏の写真が紹介されています。その写真の説明書きを引用します。

フランス大統領選での当選を決め、勝利を祝う社会党のフランソワ・オランド氏。左は、パートナーのトリユルバイレールさん
=ロイター


はじめに読んだとき、パートナーというから、オランド氏の政治上の相棒なのかと思いました。実はそうではなく、二人は同居しているけど結婚届けを出していない関係のようです。フランスでは、結婚ほど重くはないけど男女が共に暮らすのに簡単な届出ですむ制度があるとのことですので、その制度を使っているのかもしれません。

パートナーという言葉は外来語であり、相棒・仲間・つれあいといった意味でかなり広い意味で使われます。

外来語を使って、ものごとをはっきりと叙述できるなら、いたずらに避ける必要はないと思います。しかし、このように曖昧になる場面で使用するのは、やめるべきです。

この場合は、日本語で「内縁の妻」を使うべきです。「内縁」という言葉を不自然に避けるのは、実は内縁関係を結んでいる男女を蔑視しているのでは、と疑いたくなります。



「お手本の国」のウソ (新潮新書)「お手本の国」のウソ (新潮新書)
(2011/12/15)
田口 理穂ほか

商品詳細を見る

参)【本】「お手本の国」のウソ

【本】マリア様がみてる フェアウェルブーケ


マリア様がみてる フェアウェル ブーケ (マリア様がみてるシリーズ)マリア様がみてる フェアウェル ブーケ (マリア様がみてるシリーズ)
(2012/04/28)
今野 緒雪

商品詳細を見る


ひさびさの「マリア様がみてる」の文庫です。

未収録短編の棚卸、といった風情です。

いつもの短編集と同様に、短編と短編をつなぐオリジナル部分もあります。このオリジナル部分は、祐巳さんの3年生の一学期の終わりの時期です。もちろん、山百合会のほかのメンバーも登場します。祥子様まで登場したのはうれしい驚きです。

あとがきで、ひと段落ついたようなことを書いていますので、残念ながら新作はしばらくおあずけのようです。

【展覧会】フェリーチェ・ベアトの東洋

於:東京都写真美術館

幕末・明治期に来日した写真家の展覧会です。散歩中に偶然見かけて立ち寄りました。明日(5月6日)までです。

日本だけでなく、インド・中国・ビルマといった国々の写真も展示してあります。ただ、日本人としてはやはり日本の写真に興味がいきました。

驚いたことに、我々現在の日本人とは別の民族のような印象をもちました。写真を撮られることになれていないのか、表情が険しいこともあります。ポーズも写真家のリクエストに応えたのか、あまり自然とは思えないところもあります。ただ、それだけでなく、当時の日本人と現在の日本人とでは体格で大きく異なっているので体つきが違っているのが主な理由だと思います。わずか百数十年前なのに、なにもかも大きく変わったことに驚きです。

学芸員の方の説明があったようですが、偶然立ち寄ったのでちょうど終了したところでした。なにやら盛り上がっていたようなので、聞けずに残念でした。

【朝日新聞】世論調査

朝日新聞の世論調査の結果が発表されました。

引用します。

◆いま、どの政党を支持していますか。(カッコ内の数字は4月14、15日調査)
民主10(18)▽自民14(13)▽公明2(3)▽共産2(2)▽新党きづな0(0)▽社民0(0)▽みんな1(2)▽国民新0(0)▽新党大地・真民主0(0)▽たちあがれ日本0(0)▽新党日本0(0)▽新党改革0(0)▽その他の政党2(1)▽支持政党なし57(52)▽答えない・分からない12(9)
◆憲法全体をみて、いまの憲法を改正する必要があると思いますか。改正する必要はないと思いますか。
改正する必要がある51(54)
改正する必要はない29(29)
◇(「改正する必要がある」と答えた51%の人に)それはどうしてですか。(選択肢から一つ選ぶ=択一)
自分たちの手で新しい憲法を作りたいから9〈5〉
9条に問題があるから17〈8〉
新しい権利や制度を盛り込むべきだから69〈35〉
◇(「改正する必要はない」と答えた29%の人に)それはどうしてですか。(択一)
国民に定着し、改正するほどの問題点はないから39〈11〉
9条が変えられる恐れがあるから38〈11〉
自由と権利の保障に役立っているから17〈5〉
◇(「改正する必要がある」と答えた51%の人に)憲法の改正は早く取り組んだほうがよいと思いますか。急がなくてもよいと思いますか。
早く取り組んだほうがよい75〈38〉
急がなくてもよい20〈10〉
◆憲法は9条で「戦争を放棄し、戦力を持たない」と定めています。憲法9条を変えるほうがよいと思いますか。変えないほうがよいと思いますか。
変えるほうがよい30(30)
変えないほうがよい55(59)
◆いまの憲法9条は、これからの日本の平和や東アジアの安定に、どの程度役立つと思いますか。(択一。カッコ内の数字は2010年4月調査)
大いに役立つ14(16)
ある程度役立つ52(54)
あまり役立たない22(19)
まったく役立たない5(3)
◆いまの国会は、衆議院と参議院の二院制になっています。憲法を改正して、一院制にすることに賛成ですか。反対ですか。
賛成 42
反対 38
◆いまの制度では、首相は国会議員の投票で選ばれていますが、憲法を改正して、国民の投票で直接選ぶ制度に変えるべきだ、という意見があります。この意見に賛成ですか。反対ですか。
賛成 68
反対 17
◆憲法を改正する手続きについてうかがいます。現在は、衆議院と参議院でそれぞれ議員の3分の2以上が賛成して提案し、国民投票で過半数が賛成することが必要です。憲法を改正して、この条件を緩めることに賛成ですか。反対ですか。
賛成 36
反対 45
◆衆議院の小選挙区で、有権者数の多い選挙区と、少ない選挙区の差、いわゆる「一票の格差」の問題についてうかがいます。最高裁判所は、いまの衆議院の小選挙区は「一票の格差」が大きく、「憲法違反の状態」になっていると判断しました。この状態で、衆議院選挙をしてもよいと思いますか。衆議院選挙はするべきではないと思いますか。
衆議院選挙をしてもよい27
衆議院選挙はするべきではない53
◆衆議院の小選挙区の「一票の格差」は何倍程度にするのがよいと思いますか。(択一)
1倍に近くする20
2倍より小さければよい51
2倍以上でもよい13
◆「いまの政治はものごとが決められず、進まない」という意見があります。政治が進まないのは、どちらかといえば、政治家に問題があるからだと思いますか。どちらかといえば、憲法にもとづく国会や内閣の制度に問題があるからだと思いますか。
政治家に問題がある67
憲法にもとづく国会や内閣の制度に問題がある20
     ◇
 〈調査方法〉 4月21、22の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に調査員が電話をかける「朝日RDD」方式で、全国の有権者を対象に調査した(福島県の一部を除く)。世帯用と判明した番号は3170件、有効回答は1565人。回答率49%。


朝日新聞の世論調査が自分に来たという想定で回答してみます。先月も同趣旨で記事を書きました

◆いま、どの政党を支持していますか。

支持政党はありません。

◆憲法全体をみて、いまの憲法を改正する必要があると思いますか。改正する必要はないと思いますか。

改正する必要があると思います。

◇(「改正する必要がある」と答えた51%の人に)それはどうしてですか。(選択肢から一つ選ぶ=択一)

「自分たちの手で新しい憲法を作りたいから」です。中身への賛否はともかく、占領中に作った憲法をそのまま使うのはおかしなことです。主権者の意思を反映させるべきです。

◇(「改正する必要がある」と答えた51%の人に)憲法の改正は早く取り組んだほうがよいと思いますか。急がなくてもよいと思いますか。

具体的な期限を聞かずに、「早く」とか「急がなくても」とか問うのは意味がない設問だと思います。無回答とします。

◆憲法は9条で「戦争を放棄し、戦力を持たない」と定めています。憲法9条を変えるほうがよいと思いますか。変えないほうがよいと思いますか。

特に改正しなくても、不都合はないように思います。「変えないほうがよい」というのではなく、「変えなくてもよい」です。ただし、改正案が出てそれに賛成できるなら、「変えるほうがよい」と答えるかもしれません。現在の9条を墨守するという意見ではありません。

◆いまの憲法9条は、これからの日本の平和や東アジアの安定に、どの程度役立つと思いますか。

「まったく役にたたない」と思います。9条のおかげで防げた東アジアの紛争の例を知りません。9条があるから日本を侵略する国がないとも思えません。

◆いまの国会は、衆議院と参議院の二院制になっています。憲法を改正して、一院制にすることに賛成ですか。反対ですか。

回答を保留します。賛否を決めかねています。

◆いまの制度では、首相は国会議員の投票で選ばれていますが、憲法を改正して、国民の投票で直接選ぶ制度に変えるべきだ、という意見があります。この意見に賛成ですか。反対ですか。

反対です。どういう首相が選ばれるのかちょっと不安です。現在の制度でも問題のある人物が総理になっていますが、ある程度の期間で交代を余儀なくされています。直接選んで交代させにくくなっては困ります。

◆憲法を改正する手続きについてうかがいます。現在は、衆議院と参議院でそれぞれ議員の3分の2以上が賛成して提案し、国民投票で過半数が賛成することが必要です。憲法を改正して、この条件を緩めることに賛成ですか。反対ですか。

賛成です。半数以上が改正に賛成しているのに、3分の2以上賛成しないと改正できない、というのはおかしなことです。半数の賛成で改正、とすべきです。

◆衆議院の小選挙区で、有権者数の多い選挙区と、少ない選挙区の差、いわゆる「一票の格差」の問題についてうかがいます。最高裁判所は、いまの衆議院の小選挙区は「一票の格差」が大きく、「憲法違反の状態」になっていると判断しました。この状態で、衆議院選挙をしてもよいと思いますか。衆議院選挙はするべきではないと思いますか。

一票の格差は利害を超えて改正しなければならない問題です。解散とからめた駆け引きに使うべきではありません。この質問自体が不適切です。

◆衆議院の小選挙区の「一票の格差」は何倍程度にするのがよいと思いますか。(択一)

当然、「一倍近くにする」です。

「いまの政治はものごとが決められず、進まない」という意見があります。政治が進まないのは、どちらかといえば、政治家に問題があるからだと思いますか。どちらかといえば、憲法にもとづく国会や内閣の制度に問題があるからだと思いますか。

設問の仕方が不適切です。ある一つの意見をみなが共有していると決めこんで前提としています。よって回答できません。

【朝日新聞】あの頃のアメリカ:教会よ チャンスは今だ

5月1日朝日新聞夕刊の一面。キリスト教雑誌編集長の人とともに国際基督教大学名誉教授の古屋安雄氏が紹介されています。

(前略)
なぜ日本にキリスト教は広まらないのか―――そのものズバリの書名の本がある。著者は牧師で国際基督教大学名誉教授の古屋安雄(85)。理由の一つをこう語る。
「キリスト教は、日本では大衆ではなく武士階級、つまり知識階級にまず入ってきた。説教は難しく、教会が学校のようになってしまった」
気安く入れない場所。違う教会も多いのだろうが、門外漢には確かにそんなイメージがある。隠れキリシタンの昔から国家神道の時代まで、長く退けられてきた。
古屋の父はアメリカで洗礼を受けて牧師になった人だった。母もクリスチャン。自身は1951年にアメリカに渡り、プリンストン神学大学などで学んだ。
戦時中は軍隊にいて、その理不尽さは体で知っている。憲法9条こそキリスト教的だと言ってきた。アメリカの押しつけ憲法だと言う人がいるが、キリスト教国のアメリカ自身が持てずにいるこの条文こそ、そのアメリカに向けて誇ってよいのだ、と。
(後略)


私に言わせれば、日本でキリスト教がはやらない理由は、この独善性です。

キリスト教の歴史をたどれば、不戦とは真逆であるのは明らかです。キリスト教徒どうしでも、教義の違いで幾度も殺し合いを続けてきました。また、ヨーロッパ諸国の植民地獲得と支配にキリスト教は大きく貢献しています。こうした歴史を棚にあげて、自らを尊しとする態度が信用されないのではないでしょうか。

【映画】ももへの手紙


ももへの手紙 (角川文庫)ももへの手紙 (角川文庫)
(2012/03/24)
百瀬 しのぶ

商品詳細を見る


テレビコマーシャルで予告を見た印象のままの作品でした。よくも悪くも予定調和で、意外な展開はありません。

よく分からなかったのは、以下の三点です。

・郵便配達のおじさんが、開通していない橋を台風の中医者を呼びにいきますが、小学生の女の子をバイクの後ろに乗せるのは不自然です。このおじさんは、ももの母親と同い年くらいなので、三十台か四十台のはずですが、分別がなさすぎます。行くのなら自分ひとりでいくべきです。ももを乗せたのは作劇上の都合としか見えません。

・隣の島にいる医者を呼びに行っても、戻ってくるのも一苦労するはずです。電話で依頼しても来てくれなかったのは、危険だからです。「妖怪たちが守っているから未開通の橋でいきましょう」とは言えないはずです。実際、医者をどう説得したかは描写していません。

・三匹の妖怪がももに協力する理由は分かります。しかし、島に在住していた妖怪が協力する動機が出ていません。三匹の妖怪だけでは、ももたちは隣の島にたどりつけなかったと思われるので必要は必要なのですが、理由を出してくれないと作劇場の都合に見えます。

クライマックスの部分で疑問がつきないのは残念ですが、そこは大目に見ます。作品の雰囲気を壊すほどではありません。

劇場作品だけあってさすがに背景などの美術はたいしたものです。声優陣もそれほどおかしな感じではありませんでした。特に、家族で鑑賞するにはうってつけだと思います。

sidetitleプロフィールsidetitle

えいび

Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

sidetitle最新記事sidetitle
sidetitle最新コメントsidetitle
sidetitle最新トラックバックsidetitle
sidetitle月別アーカイブsidetitle
sidetitleカテゴリsidetitle
sidetitleFC2カウンターsidetitle
sidetitle検索フォームsidetitle
sidetitleRSSリンクの表示sidetitle
sidetitleリンクsidetitle