【アニメ】ヨルムンガンド


ヨルムンガンド 1 〈初回限定版〉 [Blu-ray]ヨルムンガンド 1 〈初回限定版〉 [Blu-ray]
(2012/06/27)
伊藤静、田村睦心 他

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原作は未読。

ミリタリファン向けのようです。

話のつくりは少し工夫が足りないように思います。二話目のエピソードは計略で危機をすり抜けていますが、それ以外は暴力が勝ったから勝ちという組み立てでしかありません。

キャラクタを一度に出して、後から肉付けをしていくというのは面白い工夫だと思いますが、もう少し深みがほしかったです。あまり実在感のあるキャラクタには仕上がっていません。

この手のドンパチものにありがちな自作に酔っているような気配がやや鼻につきます。

二期目に期待します。

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【朝日新聞】世論調査 2012年6月28日

朝日新聞の世論調査の結果が発表されました。

引用します。

消費増税法案について
◆野田内閣を支持しますか。支持しませんか。
 支持する  27(27)
 支持しない 56(51)
◇それはどうしてですか。(選択肢から一つ選ぶ=択一。左は「支持する」27%、右は「支持しない」56%の理由)
 首相が野田さん  24〈7〉 2〈1〉
 民主党中心の内閣 15〈4〉 14〈8〉
 政策の面     31〈8〉 47〈26〉
 実行力の面    23〈6〉 34〈19〉
◆いま、どの政党を支持していますか。
民主17(18)▽自民15(17)▽公明2(3)▽共産1(2)▽新党きづな0(0)▽社民0(0)▽みんな2(3)▽国民新0(0)▽新党大地・真民主0(0)▽たちあがれ日本0(0)▽新党日本0(0)▽新党改革0(0)▽その他の政党1(1)▽支持政党なし55(45)▽答えない・分からない7(11)
◆仮にいま、衆議院選挙の投票をするとしたら、比例区ではどの政党に投票したいと思いますか。
民主19(20)▽自民22(25)▽公明2(4)▽共産3(3)▽新党きづな0(0)▽社民1(1)▽みんな4(7)▽国民新0(0)▽新党大地・真民主0(0)▽たちあがれ日本1(0)▽新党日本0(0)▽新党改革0(0)▽その他の政党4(3)▽答えない・分からない44(37)
◆社会保障の財源にあてるために、消費税を2014年4月に8%に、2015年10月に10%に引き上げる法案に賛成ですか。反対ですか。
 賛成 39
 反対 52
◆消費税引き上げに対する野田首相の取り組みを評価しますか。評価しませんか。
 評価する 31
 評価しない 59
◆社会保障改革に対する野田首相の取り組みを評価しますか。評価しませんか。
 評価する 30
 評価しない 54
◆民主党の小沢一郎元代表らは、消費税を引き上げる法案の採決で反対しました。小沢元代表らの行動を支持しますか。支持しませんか。
 支持する  29
 支持しない 61
◆小沢元代表らが民主党を離党し、新しい政党をつくるとしたら、この新しい政党に期待しますか。期待しませんか。
 期待する  15
 期待しない 78
◆原子力発電所の運転再開問題についてうかがいます。政府は、定期検査で停止している福井県の大飯原発の運転再開を決めました。この政府の決定に賛成ですか。反対ですか。
 賛成 37
 反対 46
◆野田内閣は原子力発電の割合を減らしていく「脱原発依存」を進めていると思いますか。進めていないと思いますか。
 進めている23
 進めていない57
(数字は%。小数点以下は四捨五入。質問文と回答は一部省略。◆は全員への質問。◇は枝分かれ質問で該当する回答者の中での比率。〈 〉内の数字は全体に対する比率。丸カッコ内の数字は、6月4、5日の調査結果)
    ◇
 〈調査方法〉 26日夕から27日夜にかけて、コンピューターで無作為に作成した番号に調査員が電話をかける「朝日RDD」方式で、全国の有権者を対象に調査した(福島県の一部を除く)。世帯用と判明した番号は1872件、有効回答は1043人。回答率56%。


朝日新聞の世論調査が自分に来たという想定で回答してみます。

◆野田内閣を支持しますか。支持しませんか。

支持しません。

◇それはどうしてですか。(選択肢から一つ選ぶ=択一。左は「支持する」27%、右は「支持しない」56%の理由)
 「政策の面」からです。実行力はあるようにみえます。
  
◆いま、どの政党を支持していますか。

「支持政党なし」です。

◆仮にいま、衆議院選挙の投票をするとしたら、比例区ではどの政党に投票したいと思いますか。

「分かりません」
総選挙が現実味を帯びてきましたが、まだすべての政党の陣営が見えてきていません。投票先は決めかねています。

◆社会保障の財源にあてるために、消費税を2014年4月に8%に、2015年10月に10%に引き上げる法案に賛成ですか。反対ですか。

「反対」です。そもそも今回の消費税の目的は財政健全化のためではなかったのでしょうか?毎回指摘していますが、設問に誘導を促す文言を入れるべきではありません。純粋に賛成か反対かを問うべきです。

◆消費税引き上げに対する野田首相の取り組みを評価しますか。評価しませんか。

「評価しません」
前問で法案への賛否を聞いて、ここで「野田首相の取り組み」への評価を聞くのはどうしてでしょうか?意図の分からない設問です。

◆社会保障改革に対する野田首相の取り組みを評価しますか。評価しませんか。

「評価しません」。
野田首相が、社会保障改革について何かをしているとは思っていません。

◆民主党の小沢一郎元代表らは、消費税を引き上げる法案の採決で反対しました。小沢元代表らの行動を支持しますか。支持しませんか。

「支持しません」。
反対なら、党を出て行うべきです。最低でも反対した後、速やかに離党すべきです。採決反対後の行動はおかしいと思います。

◆小沢元代表らが民主党を離党し、新しい政党をつくるとしたら、この新しい政党に期待しますか。期待しませんか。

「期待しません」。
まるで期待しません。

◆原子力発電所の運転再開問題についてうかがいます。政府は、定期検査で停止している福井県の大飯原発の運転再開を決めました。この政府の決定に賛成ですか。反対ですか。

難しい問いです。あえて答えれば、「賛成」です。
将来は脱原発に向かうべきだと思いますが、当面は原発を動かすしかないのでは、と思います。

◆野田内閣は原子力発電の割合を減らしていく「脱原発依存」を進めていると思いますか。進めていないと思いますか。

「進めていないと思います」です。
客観的に見てそう思います。

参:同趣旨のBlogの記事です。
【朝日新聞】世論調査
【朝日新聞】世論調査
【朝日新聞】世論調査
【朝日新聞】世論調査 2012年6月

【アニメ】這いよれ!ニャル子さん


這いよれ! ニャル子さん 1 (初回生産限定) [DVD]這いよれ! ニャル子さん 1 (初回生産限定) [DVD]
(2012/06/22)
阿澄佳奈、喜多村英梨 他

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原作は未読です。クトゥルー神話もよく知りません。ニャルラトホテプというのが邪神の名前だというのは知っていましたが、それ以上のことは知りません。

面白かったです。冷静に考えると、同じような話を繰り返しているだけですが、終始ハイテンションで最後まで突き進みました。1クールに一つくらい、こうした底抜けに明るい作品があるといいものです。流石にすべてのパロディねたは分かりませんでしたが、分からなくても置いてきぼりにされたという感じはありません。それなりに楽しめました。

それにしても、「這いよれ」という言葉には衝撃を受けました。意味は理解できますが、こんな言葉はいままで聞いたことも想像したこともありませんでした。題名のインパクトという点では群を抜いています。

【朝日新聞】北朝鮮 出稼ぎ哀史

6月24日朝日新聞朝刊 1面に「動く極東 北朝鮮ビジネス 上 北朝鮮 出稼ぎ哀史」という記事が載りました。

見出しに「出稼ぎ哀史」とつけたように、記者の意図は、北朝鮮労働者が国外で苦労していることを強調しようとしているようです。しかし、よく読むとそれとは別の印象を持たざるをえません。

引用します。

5月下旬のロシア。シベリア鉄道沿線にある小さなホテルに小柄な男が入ってきた。おびえた様子。しきりに辺りをうかがった。北朝鮮の元伐採工(49)。「賃金収奪」「人権侵害」で悪名高い、北朝鮮国外労働の経験者で、逃亡者だ。
軍人だった彼がロシア行きを志願したのは1995年9月。「苦難の行軍」と呼ばれた食糧危機で配給は途絶え、地方都市では餓死者が出ていた。「食べるためだった」と振り返る。
(中略)
ロシア最大の北朝鮮伐採現場があったアムール州ティグダ。約700人が働く第13事業所が彼の仕事場だった。朝8時から夜10時ごろまでカラマツなどを伐採して駅に運んだ。伐採、選別、運搬、貨車積み込みの四つの作業にそれぞれ2人ずつ、計8人が一つの小隊を作った。事業所全体で毎年3~4人が事故で死ぬ「強制収用所」だった。毎月の伐採量のノルマは3千立方メートル。機材も足りず、ほとんど達成できなかった。
他の伐採工らの証言によれば、当時の月収は、伐採の最盛期で2千~2千ドル(約16万~24万)、平均で500ドル程度だった。このうち7割以上は国がピンハネする。だから彼が記憶する手取りの最高額は160ドル。さらに事業所から「故郷の家族に半額を送金しておいた」と言われ、取り分は80ドルになっていた。しかも紙の証文だけで現金はもらえなかった。本当の稼ぎがいくらなのか、最後まで教えてもらえなかった。
(中略)
北朝鮮の国外労働者は派遣期間が一律3年と決まっている。だが、何とか現金を稼ぎたくて、事業所の朝鮮労働党と国家安全保衛部の責任者、行政支配人らに少しずつ賄賂を渡して見逃してもらい、ロシアに居残った。幹部の信頼を得た2000年ごろから、伐採現場を離れ、しばしば「請負」と呼ばれるアルバイトに精を出した。
1週間ぐらい道路建設などの現場で働けば、2千ルーブル(約4800円)になった。ウラジオストックなどの市街地で働く北朝鮮労働者の多くが、こうしたわずかな現金を稼いでいるという。帰国後の豊かな生活を夢見て、こつこつお金をためている。北朝鮮関係筋は「つらい仕事だが、国内にいるよりまし。最近は希望者も多い」と語る
(後略)
(ハバロフスク=牧野愛博)


まず、北朝鮮が労働者からピンハネしていることは分かりますが、数字に疑問があります。最盛期に2千~3千ドル稼いでいて、そこから7割ピンハネされるので手取りの最高額は600ドル~900ドルのはずです。「手取りの最高額は160ドル」はありえません。さらに「紙の証文だけで現金はもらえなかった。本当の稼ぎがいくらなのか、最後まで教えてもらえなかった」とあり、ただ働きをしたかのように書いています。しかし、はじめに登場した伐採工は賄賂を渡したりしているので、あきらかに現金を受け取っています。何が真実なのかこれではよくわかりません。

『毎年3~4人が事故で死ぬ「強制収用所」』と書いていますが、国外労働を希望したのは本人です。「強制」でもなんでもありません。賄賂を渡して居残ろうとする「強制収容所」などあり得ません。また、仕事をサボって別のアルバイトに出かけられるくらいの縛りです。

また、みんなが彼のようにアルバイトに出かけるようになったらノルマの達成は無理でしょう。一概に機材のせいとばかりとは思えません。

「国内にいるよりまし。最近は希望者も多い」などと関係筋が言っているようでは、「出稼ぎ哀史」というのは実態を正しくあらわしているとは思えません。

リンク先にも牧野氏の記事への感想があります

【映画】スノー・ホワイト


スノーホワイト (竹書房映画文庫)スノーホワイト (竹書房映画文庫)
(2012/05/31)
リリー・ブレイク、エヴァン・ドハーティ 他

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白雪姫が原作です。

ダークな雰囲気にしてあえて家族向け映画にしていません。原作をベースにしていますのでファンタジックな映像もありますが、それに加えて、おどろおどろしい継母の狂態やら中世の戦争シーンやらもあり、大人向けにしています。

ちょっと退屈しました。

元の白雪姫は短いストーリーですので、間に入れるエピソードが長ったらしく感じます。いつになったら小人たちがでるのかな?毒りんごはまだかな?などと考えて集中できませんでした。CG映像も特に驚くほどのことはありませんし、戦争シーンもエキストラの数が少ないので貧弱な感じです。

また、この映画の白雪姫は幼児のころから成長するまで幽閉されていた、という設定です。それならば大人になった白雪姫が本物なのか、という疑念を誰もが持つはずです。ところがなぜかその疑問を口にする者はいません。長いこと幽閉されていた、という設定がまったく意味がありませんでした。

期待していただけにちょっと残念でした。

【アニメ】めだかボックス


めだかボックス 第1巻 [Blu-ray]めだかボックス 第1巻 [Blu-ray]
(2012/07/25)
豊崎愛生、小野友樹 他

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漫画は未読です。

西尾維新原作ということで期待しましたが、それほど面白くありませんでした。

キャラクタが弱いのが残念です。主人公のめだか自体の行動原理を説明できないうちに終わってしまったようです。脇を固めるキャラクタも同じです。作られたキャラクタの域を出ませんでした。光っていたのは不知火半袖唯一人です。低年齢も視野にいれたマンガということで健全に過ぎたのかもしれません。

後半のバトル展開は、いかにも「梃入れ」という感じでした。

作品のどこまでが西尾維新本人のアイデアだったのかは気になります。

二期目があるそうです。一期目は、もうひとつでしたが、二期目に期待します。

【本】髑髏城


髑髏城 (創元推理文庫 118-12)髑髏城 (創元推理文庫 118-12)
(1959/07)
ディクスン・カー

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ディクスン・カーの第三作。1931年の作品です。

ドイツを舞台にしています。バンコランのライバルの探偵も登場し「多重解決」を行います。

道具立てはいよいよ怪奇趣味が高じてきていますし、推理小説としての完成度も高くなっているように思います。

なお、作中、サラエヴォでフェルディナンド大公が暗殺されたことに対するロンドンタイムスの社説を読む場面があります。「たいして重大な結果にはなるまい」という見解だったそうです。大公の暗殺は1914年6月28日のことですので、そこから作中の時間が想定できます。


【本】夜歩く
【本】絞首台の謎

【アニメ】桜蘭高校ホスト部


「桜蘭高校ホスト部」Blu-ray BOX「桜蘭高校ホスト部」Blu-ray BOX
(2011/08/24)
坂本真綾、宮野真守 他

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原作は未読です。

Gyaoにて視聴しました。以前にも観ていたので、今回は再視聴になります。

設定は際物っぽいですが、キャラクタを深く掘り下げた重厚な出来となっています。スポットを主要登場人物にしぼってあてたのが成功したと思います。双子の微妙な差異の描き方はみごとの一言につきます。

最終回までの数回は類を見ない盛り上がり方で、素直に感動しました。

後味もよく、好印象です。素晴しく楽しいアニメ作品でした。

【朝日新聞】私の視点:孤立するドイツ「財政統合で欧州危機防げ」

6月16日 朝日新聞朝刊オピニオン欄の「私の視点」コーナーで、元ドイツ副首相兼外相のヨシュカ・フィッシャー氏の寄稿です。引用します。

(前略)
 フランスは政治統合、つまりユーロ圏共通の議会を持つ政府を認めなければならない。ユーロ圏の各国政府は危機に対処するため、事実上、すでに一つの政府として一致団結して行動している。
 一方、ドイツは財政統合を選択せねばならない。それはドイツの経済力と資産でユーロ圏の存続を保証することを意味する。危機に陥った国の国債を欧州中央銀行が無制限に買い入れ、ユーロ債によって国債をEU内で統合してユーロ圏の不況を回避し、回復を後押しするための成長プログラムを設けるのである。欧州は競争力の回復を目的とした構造改革を、緊急に必要としている。
 こうした計画にドイツで声高な抗議が起こるのは、容易に想像できる。「さらなる負債か」「われわれの資産が失われる」「うまくいくはずがない」と。
 だが、それがうまくいくのである。ドイツの輸出主導型の経済は、米国や中国などの新興国が、一部を国債で調達した資金を自国経済に投入したことに支えられてきた。ドイツ国民は今、自問しなければならない。欧州統合から最大の利益を得た自分たちが、そのために進んで犠牲を払うのか、あるいは欧州統合が失敗に終わるのを、ただ見ているのか、を
 欧州の中でドイツ人が今ほど孤立していることはない。まだ遅すぎはしないが、方向転換に数年かける猶予はない。数週間か数カ月しか残されていないのだ。(論説記事を配信するプロジェクト・シンジケート経由で寄稿、抄訳)


よく理解できませんでした。それは、ドイツが「財政統合」を進めなければならない理由が、「うまくいくのである」という損得勘定からの主張なのか、「欧州統合から最大の利益を得た自分たちが、そのために進んで犠牲を払うのか、あるいは欧州統合が失敗に終わるのを、ただ見ているのか、を」という倫理の面からの主張なのかが定かでないからです。

もう一つ欧州危機で釈然としないことがあります。サブプライムローンの問題の場合は、なぜ投資家がサブプライムローンに誘導されてしまったのかはニュースで幾度も解説されてきました。しかし欧州危機の場合は、なぜ財政の危険な国の国債を買いまくった金融機関がいたのかという説明がありません。借金を返せない人たちにも問題はありますが、投資家に最大の責任があるはずです。欧州の市民一般、あるいはドイツ国民一般に責任があるかのような論調はどうにも理解しかねるところです。

私が経済問題にうといせいなのかも知れませんが、今回の欧州の経済危機に関する一連の記事は説明不足との思いがあります。

【時事問題】レンジャー部隊の市街地訓練について

数日前にレンジャー部隊の市街地訓練について、訓練中の隊員に罵声を浴びせているようにみえる市民グループについて批判的な側面から、記事を書きました。実際に隊員になんと言っていたのか分からなかったので、「感じた」とだけにしました。あらためてネットで検索していたら、次のようなものを見つけました。日本共産党板橋地区の国政対策責任者のブログからの引用です。およそこの手のことを言っていたのだと推察できます。

 82歳の女性は「戦争を体験した者として、戦争につながる訓練は絶対やってほしくない」と語り、新婦人支部長は「平和な日本でなぜ軍事訓練をしなくてはいけないのか」と涙ながらに訴えました。
 取材に来たジャーナリストの斎藤貴男さんもマイクを握り、「自衛隊が米軍と一緒に戦争できる国にすることを示す行為だ」と批判しました。
 共産党の田村智子参議院議員は「十分な食事も睡眠も与えられずに人殺しの訓練をしてきた隊員が、街に入っていくのは断固として許さない」と訴えました。


はじめの二人の意見には、異論がありますが、意見は意見として尊重できます。しかし、田村智子参議院議員の「人殺しの訓練をしてきた隊員」は受け入れられません。このような表現をするのは恥ずかしい人間だと思います。こういう人は、ほかにどんな立派なことを言ったとしても一般の支持を集めることはできないでしょう。

【本】「おもしろい」アニメと「つまらない」アニメの見分け方


キネ旬総研エンタメ叢書 「おもしろい」アニメと「つまらない」アニメの見分け方キネ旬総研エンタメ叢書 「おもしろい」アニメと「つまらない」アニメの見分け方
(2012/03/20)
沼田やすひろ

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一般に、本の題名は買ってもらうために、おおげさな表現になることがしばしばあります。内容を読んでみると題名ほど過激でなかった、というのは誰しも経験することだと思います。しかし、本書は違いました。本気で「おもしろい」アニメと「つまらない」アニメの見分け方を説いています。P10から、この本の宣言ともいえる部分を引用してみます。

もちろん「おもしろさ」はいろいろな視点から語られますし、いわゆる評論家と呼ばれる方々は、彼らなりの評価基準にそって、作品の「おもしろさ」を論じてくれます。
でも、それらはたくさんの作品を浴びるように観て培われた、独自の、時に作家性を帯びた、癖のある考え方であるために、私たちが同意できるとは限りません。むしろ違和感をおぼえることも多々あるはずです。
対してこの本では、人にとって普遍的な「おもしろさ」を、誰にでもわかる「理論」を使って分析します。


実際に、この本の「理論」に納得するかどうかは人によって違うでしょう。私にはかならずしも納得できるものではありませんでした。私自身は、「つまらない」作品には確固とした理由があるが、「おもしろい」作品がおもしろい理由は千差万別、と思っています。

ただ、これだけ大胆で理論的な作品分析には初めて接しました。こうした試みには敬意を表します。

余談ですが、冒頭部分で笑ったところがあるので、ご紹介します。2011年の「フラクタル」について2つの謎を提示しています。第一の謎の部分を引用します。

製作スタッフはとにかく豪華です。監督は、「涼宮ハルヒの憂鬱」のシリーズ演出で名を馳せ、「らき☆すた」(07)「かんなぎ」(08)で人気を博した山本寛氏。脚本は「true tears」(08)「とらドラ!」(08)で青少年の心をワシづかみにした岡田磨里氏。ストーリー原案は、批評家にして作家、現代思想の旗手である東浩紀氏。文字どおり、鳴り物入りの話題作でした。
しかし、放映が進むにつれ、ネットなどを中心に「つまらない」という酷評が目立ちはじめます。

キャラクタに感情移入できない。
世界観がよくわからない。
見た目が新鮮じゃない。

豪華なスタッフが集まったのに、どうしてこんなことになったのでしょう?これが1つ目の謎です。


この文章を普通に読んだら、謎はどこにもありません。著者が挙げた三人の「豪華スタッフ」のうち、二人はアニメーションの世界で実績があります。自然に考えて、残る一人に問題があったと考えられます。実際にどうのかは知りませんが、この文章を読んだ限り責任の所在は明白です。

参)【アニメ】フラクタル

【時事問題】陸自「レンジャー」行進始まる 23区内では42年ぶり

朝日新聞の記事より引用します。

陸上自衛隊の精鋭隊員「レンジャー」の訓練生ら約20人が12日、東京都練馬区と板橋区の市街地を行進した。武装したレンジャーによる東京23区内での行進は42年ぶり。顔に迷彩を施し、小銃にヘルメットといういでたちのレンジャーの姿に驚く住民もいた。
 11週間の訓練の最終日で疲れた表情の訓練生らは午前9時、板橋区内の荒川河川敷を出発。練馬駐屯地までの約6.8キロの道のりをゆっくりと歩いた。陸自によると、地方部隊で実施されるレンジャー訓練で公道を歩く訓練は珍しくないという。
 河川敷には約100人の市民が集まった。反対派が「私たちの町を演習場にするな」と抗議する一方、賛成派は「自衛隊頑張れ」という声援を送った。行進を見かけた板橋区の主婦(63)は「普段見慣れない異様な雰囲気にびっくりしたが、いざという時に必要な訓練と言われるとそうなのかな」と話していた。
 レンジャーは少人数で敵地に潜入し、重要拠点の破壊工作などを担う。今回の訓練をめぐっては、反発する住民らが東京地裁に行進禁止の仮処分を申請する騒動になったが、地裁は11日に「住民らがレンジャー訓練生に遭遇しても主観的な不快感にとどまる」として却下した。住民側代理人の種田和敏弁護士は現場で行進をみて、「疲れ切って鋭い目をした隊員たちが街中を歩く光景は異様。住民の平穏な生活のためにも、行進はこの一度限りにすべきだ」と語った。
 森本敏防衛相は12日、記者団に「この種の訓練は今までもやってきたし、特異なことではないと思う。安全性に十分配慮するということで許可した」と述べた。(其山史晃)


NHKのニュースでも見ましたが確かに「異様」でした。なにが「異様」なのかといえば、行進している自衛隊員にむかって抗議の声をあげている人たちの光景が、です。

自衛隊に反対するのは、思想信条の自由があるのでかまいません。しかし、一般の自衛官を穢れたもののように扱うのは、人間として何かがおかしいと思います。抗議することがあれば防衛大臣とか自衛隊の幹部に対してするべきであって、一般隊員に向かって罵声をあびせるべきではありません。

お断りしておきますが、「罵声」と書いたのは、罵声を発しているようにテレビ画面から感じたからです。実際に何と発声したかはテレビでは分かりませんでした。しかし、行進している自衛隊員の表情を見る限り、不快なことを言っていたのだとおおいに想像できます。

【展覧会】BLOOD-C×CLAMP展

於:パルコミュージアム(渋谷パルコ・パート1の3F)

『攻殻機動隊』など常に時代をリードする話題作を世に放ってきたアニメーションスタジオ「ProductionI.G」。
『XXXHOLiC』をはじめとする数々の名作を生み出してきた漫画家集団「CLAMP」。
2つのトップクリエーター集団による驚愕のコラボレーション作品、それが『BLOOD-C』です。
『BLOOD-C』は、2011年7月から9月にかけて毎日放送・TBS他にて全12話のテレビアニメが放送されました。劇場版との2本立てを踏まえて作品が構想されていて、テレビアニメ版では視聴者を驚愕させるような衝撃的な展開で最終回を迎え、その最終章は『劇場版 BLOOD-C The Last Dark』(配給:松竹)へと続きます。
本展覧会は、『劇場版 BLOOD-C The Last Dark』の公開を記念して、『BLOOD-C』の世界観と、ストーリー・キャラクター原案を手掛けた「CLAMP」の作品の魅力を紹介する内容となっています。
BLOODシリーズの原点である『BLOOD THE LAST VAMPIRE』から『BLOOD-C』までを、映像や貴重な資料などでエピソードを振り返ると共に、『劇場版 BLOOD-C The Last Dark』の世界観をメイキング資料などで紹介。
同時に、「CLAMP」の人気作品の原画や『BLOOD-C』のキャラクター原案資料の展示などでCLAMPワールドの魅力に迫ります。


パンフレットより引用

一般:300円ですが、映画の半券を持っていくと150円で入場できます。

CLAMPがBLOODシリーズにからんでいるのは「BLOOD-C」だけですので、BLOODの三作品とCLAMPの諸作品のコラボというと、すこし散漫な感じがしました。BLOODシリーズに特化するか、CLAMP作品だけにするか、あるいは「BLOOD-C」に集中した方がよかったように思います。

たかだか150円(映画の半券を持っていたので)でしたが、有料となると好きな人しか入らないと思います。無料にして広く一般から観客を求めた方がよかったのではないでしょうか。これでは、映画を観た人か映画を観る人しか来てくれないのでは?

私は、BLOODシリーズはどれも好きですので、楽しめました。なつかしかったです。

【映画】BLOOD-C The Last Dark


劇場版 BLOOD-C The Last Dark オリジナルサウンドトラック劇場版 BLOOD-C The Last Dark オリジナルサウンドトラック
(2012/05/30)
サントラ

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TVアニメシリーズBLOOD-Cの後日談です。

アニメシリーズ自体は、評判が高かったわけではないようですが、私はある程度の評価をしていました。参)【アニメ】BLOOD-C。

楽しみにして観にいったのですが、残念ながら期待ほどではありませんでした。以下、ネタばれを含んだ論評です。

■声優について
主要なキャラクターの声優に、声優として素人あてたため実に残念な結果に終わりました。オリジナルのアニメ映画だとよくあることなのですが、今作は、TVシリーズの続編なのですから、専門の声優で固めてほしかったです。他の声優がまともなこともあって非常に聞きづらかったです。演じている本人も苦痛なのではないでしょうか。せめてセリフの少ない役なら良かったのですが・・・

■XXXHOLiCとの関係
XXXHOLiCのキャラクターが登場してきます。この部分は、アニメ版で謎とされていた「犬」の謎の解明です。謎が解明されたのはいいのですが、うまく物語に組み込まれていない感じです。原作のCLAMPのファンにはうれしいのかもしれませんが、BLOOD-Cの世界にはそぐわなかったように思います。わざわざ登場させても、刀を一本入手するためだけで、物語の展開に影響ありませんでした。

■不可解な学校の罠
中盤での戦闘シーンのある学校での戦いは、実は七原文人の罠でした。しかし、この時点で小夜は七原文人の手の内にあったことが後で明かされます。したがって、罠を仕掛ける理由はありません。物語としては、小夜の協力者である柊真奈がトラウマを克服し、ハッカーとして復活するための契機になっています。それなのに必然性のない罠であるため、作劇上の都合にしか見えません。

■七原文人の本拠地
トラウマを克服した柊真奈によって七原文人の本拠地が暴かれます。東京湾岸にある巨大なビルで、地図にも載っていなければ、衛星画像もすりかえられた秘密基地です。
とても変です。
ビルが大きいということは、それだけ多数の人間が関わっていることを意味します。自分の仕事場が地図になければ変だとなって噂になるはずです。とても秘密にはしておけません。そもそも道路から見える位置にあるビルです。存在を秘匿できるわけがありません。
そもそも、あれだけの私兵を要し、古きものさえ操れる七原文人が、隠れ潜む理由がありません。

■七原文人の私兵
七原文人の私兵は、ビル内で小夜と対決するのに、自ら古きものになります。
おかしいです。
小夜は人間を殺せません。それは七原文人の私兵も知っています。ならば、小夜を倒すなら人間のままの方が有効です。それなのに、古きものに変身した上でやられてしまいました。まるで馬鹿みたいです。

■七原文人の行動原理
アニメ版では謎だった七原文人の目的が、劇場版でも謎のままです。なにか異常な哲学で生きているとしか理解できません。結局、あの実験がなんのためだったのかも説得力のある説明はありませんでした。

■小夜の行動原理
七原文人の行動原理に負けず劣らず小夜の行動原理も不可解です。七原文人への復讐がおおきな枠組みとして提出されています。しかし、復讐心を持つのは無理があります。アニメ版で小夜が大切にしていたものはすべて虚構でした。七原文人が彼らを惨殺したところで、小夜が怒る理由はありません。もうすこし説明がないと理解できません。

■ クライマックス
七原文人が巨大なものに変身しますが、戦いは、あっさり小夜が勝利します。アニメ版のクライマックスの戦慄すべきシーンとくらべると見劣りがします。


アニメ版の場合は、最後に物語の構造をぶち壊す、という荒業にでたため、多少の齟齬は押し切った感じでした。しかし時間をおいて発表された劇場版では、どうしてもアラが目立ちます。

ぶつぶつ文句を書きましたが、けっして観て後悔しているということではありません。あれこれ言いたくなるほど楽しみました。



【朝日新聞】世論調査 2012年6月

朝日新聞の世論調査の結果が発表されました。

引用します。


◆野田内閣を支持しますか。支持しませんか。
 支持する27(26)
 支持しない51(53)

◇それはどうしてですか。(選択肢から一つ選ぶ=択一。左は「支持する」27%、右は「支持しない」51%の理由)
 首相が野田さん28〈7〉 2〈1〉
 民主党中心の内閣22〈6〉 13〈7〉
 政策の面21〈6〉 39〈20〉
 実行力の面18〈5〉 43〈22〉

◆いま、どの政党を支持していますか。
民主18(17)▽自民17(14)▽公明3(3)▽共産2(2)▽新党きづな0(0)▽社民0(1)▽みんな3(1)▽国民新0(1)▽新党大地・真民主0(0)▽たちあがれ日本0(0)▽新党日本0(0)▽新党改革0(0)▽その他の政党1(2)▽支持政党なし45(50)▽答えない・分からない11(9)

◆仮にいま、衆議院選挙の投票をするとしたら、比例区ではどの政党に投票したいと思いますか。

民主20(20)▽自民25(22)▽公明4(3)▽共産3(3)▽新党きづな0(0)▽社民1(1)▽みんな7(4)▽国民新0(1)▽新党大地・真民主0(0)▽たちあがれ日本0(0)▽新党日本0(0)▽新党改革0(0)▽その他の政党3(3)▽答えない・分からない37(43)

◆野田内閣の改造についてうかがいます。野田首相は、参議院で問責決議を受けた2人を含む5人の大臣を交代させました。野田内閣の今後に期待しますか。期待しませんか。
 期待する 31期待しない 61

◆政府は社会保障の財源にあてるために、消費税を2014年4月に8%に、2015年10月に10%に引き上げる法案を国会に提出しました。この法案に賛成ですか。反対ですか。
 賛成 32(39)反対 56(51)

◆野田首相は、消費税を引き上げる法案について、自民党と法案の修正を含めた協議を進める考えです。野田首相のこの考えに賛成ですか。反対ですか。
 賛成 41反対 42

◆消費税を引き上げる法案は、いま開かれている国会で成立させるべきだと思いますか。いまの国会での成立にこだわるべきではないと思いますか。
 成立させるべきだ17
 成立にこだわるべきではない72

◆消費税を引き上げる場合には、景気の状況をどの程度考慮する必要があると思いますか。(択一)
 大いに考慮する必要がある28
 ある程度考慮する必要がある50
 あまり考慮する必要はない12
 まったく考慮する必要はない6

◆民主党の小沢一郎元代表は、消費税を引き上げる前に徹底的に行政改革を進めるべきだ、などとして消費税を引き上げる法案に反対する姿勢です。こうした小沢さんの姿勢を支持しますか。支持しませんか。
 支持する 41支持しない 44

(数字は%。小数点以下は四捨五入。質問文と回答は一部省略。◆は全員への質問。◇は枝分かれ質問で該当する回答者の中での比率。〈 〉内の数字は全体に対する比率。丸カッコ内の数字は、5月19、20日の調査結果)


朝日新聞の世論調査が自分に来たという想定で回答してみます。

◆野田内閣を支持しますか。支持しませんか。

支持しません

◇それはどうしてですか。

政策の面

◆いま、どの政党を支持していますか。

支持政党なし

◆仮にいま、衆議院選挙の投票をするとしたら、比例区ではどの政党に投票したいと思いますか。

「分からない」です。前は自民党と回答しましたが、最近の自民党は方向性が見えません。

◆野田内閣の改造についてうかがいます。野田首相は、参議院で問責決議を受けた2人を含む5人の大臣を交代させました。野田内閣の今後に期待しますか。期待しませんか。

「期待する」です。不満はあっても現在の総理大臣なのですから、簡単に切り捨てるのは乱暴かと思います。

政府は社会保障の財源にあてるために、消費税を2014年4月に8%に、2015年10月に10%に引き上げる法案を国会に提出しました。この法案に賛成ですか。反対ですか。

反対です。アンケートの文面に余分な枕言葉(「政府は社会保障の財源にあてるために」)を付け加えることにも反対です。

◆野田首相は、消費税を引き上げる法案について、自民党と法案の修正を含めた協議を進める考えです。野田首相のこの考えに賛成ですか。反対ですか。

賛成です。法案自体には賛成しかねますが、法案を通す努力をしていることにはケチをつける気はありません。首相として当然の行動だと思います。

◆消費税を引き上げる法案は、いま開かれている国会で成立させるべきだと思いますか。いまの国会での成立にこだわるべきではないと思いますか。

「成立にこだわるべきではない」と思います。財政が不健全になったのは今にはじまったことではないので、拙速に決める必要はありません。

◆消費税を引き上げる場合には、景気の状況をどの程度考慮する必要があると思いますか。(択一)

「大いに考慮する必要がある」と思います。

◆民主党の小沢一郎元代表は、消費税を引き上げる前に徹底的に行政改革を進めるべきだ、などとして消費税を引き上げる法案に反対する姿勢です。こうした小沢さんの姿勢を支持しますか。支持しませんか。

「支持する」です。ただし、「徹底的」といったあやふやな言葉で定義すべきことではありません。
小沢氏の影響力が大きい政権が誕生したら、「行政改革は徹底的にやり尽くしました。そこで消費税を引き上げます」と勝手に推し進めそうです。
意見に賛成しているのであって、小沢氏に賛成しているわけではありません。その意味で、このアンケートの質問の仕方は不適切です。小沢一郎氏への支持・不支持と、消費税と行政改革への意見は別の設問にすべきだと思います。


参:同趣旨のBlogの記事です。
【朝日新聞】世論調査
【朝日新聞】世論調査
【朝日新聞】世論調査

【朝日新聞】記者有論:歴史教育 加害を語らないのが中立か

6月5日 朝日新聞朝刊 オピニオン欄の「記者有論」のコーナーで、大阪社会部の高木智子氏が「歴史教育 加害を語らないのが中立か」という文が載りました。引用します。

戦争による負の遺産、特に「加害」を語る場がつぶされようとしてはいないか。
朝日新聞阪神支局が襲撃されたことを機に始まった連載企画「『みる・きく・はなす』はいま」の取材を担って、そんな思いを強くした。
大阪府の中学校で校長と向き合った。日本が朝鮮半島を植民地支配していた過去を伝えるプリントを授業で配ったが、回収したというので、その理由を聞いていたときだ。
「奪うという表現が、短絡的でした」かつての日本が朝鮮の人たちから言葉や土地、名前を「奪う」とした表現や強制連行の人数が「一方的な見方だ」と抗議をされたという。
いろんな意見はあっていいが、プリントに違和感はなかった。けれど学校は「奪う」は感情的で発達段階の生徒にはいかがなものかと回収。教科書のコピーに差し替えた。
長崎県の離島の中学校では、南京攻略戦の頃に「百人斬り 超記録」と報じた新聞記事の見出しを紹介。教師は平和な時代と比べ、戦争になると人を殺すことが英雄視される世相を伝えようとした。
「百人斬り競争」は「あった」から「なかった」まで見解か分かれている。「はっきりしないことは教えるな」 「自虐教育は反日だ」との匿名の抗議が押し寄せ、ネットは「炎上」。右翼団体も来島する騒ぎになった。収束を急ぐあまり、教師も学校も即座に不適切だったと謝罪し、授業を訂正した。   
時代をさかのぼって検証できない部分はある。けれど、国民を戦争へとあおった記事が掲載されたのは事実だ。 
近現代史に詳しい学者は「加害を教えさせたくない人たちが公平でないと騒ぎたて、授業をさせない。抗議にどう対処するかが大事だが、事なかれ主義では自主規制に走ってしまう」と指摘する。
学校は「外」からの批判に免疫がないのだろう。思考停止しているように映った。
どんなときも被害者と加害者の言い分は食い違う。「中立」を目指すからといって、意見が対立する話題から目を背け、□を閉ざして、未来を担う子たちに戦争の痛ましい出来事を伝えていくことができるのか。日本によって痛みを受けた人たちへの想像力を失いはしないだろうか。
加害と被害は表裏一体。双方を知ることが、平和の実現につながるはずだ。戦後67年。負の遺産を知らされない子が育ってしまう。その風潮がこわくてならない。


一学校だと、外部の抗議には弱いだろうな、というのは容易に想像できます。離島に右翼団体が押し寄せてこられたら、困ってしまうと思います。「加害を教えさせたくない人たちが公平でないと騒ぎたて、授業をさせない。抗議にどう対処するかが大事だが、事なかれ主義では自主規制に走ってしまう」という指摘もまんざら間違っていないように思います。

しかし、もう少し深く考えてみる必要があるように思います。

学校に抗議をすることは、節度と常識を守っている限り悪いとは言えません。授業内容に問題があったら保護者として主権者として抗議の声を上げるのは当然です。その結果、学校がそれを受け入れたとしても、必ずしも「思考停止」とは呼べません。学校も社会の中の存在ですから、市民の抗議から不可侵ではありえません。抗議の方法によって非難されることがあっても抗議内容そのものを非難するのは、思想信条の自由という原則からいって間違っています。

高木氏の着眼はよいものがあると思います。それを平和勢力対反動右翼、といったありきたりの対立図式で論じるのではなく、学校は外部(デモやネット)の抗議にどう対応すべきか、といった観点で考えてほしかったと思います。

【朝日新聞】日本の役割:脱原発でときめかせて

6月2日朝日新聞朝刊のオピニオン欄に風刺マンガ家で京都精華大学非常勤講師のチョン・インキョン氏が「日本の役割:脱原発でときめかせて」という文を載せています。引用します。

(前略)
かつて私が感心した日本のセンスや文化、知恵を生かすとても大切な使命がある。
使命の一つは脱原発と新しいエネルギー政策の提示だ。昨年、起きた福島原発の事故は、世界中を震わせた。韓国でも原発への世論は一気に厳しくなった。それでも韓国政府は原発推進政策を堅持する。建設中の原発が完成すれば、日本海に面した韓国の東海岸に、20基以上の原発が並ぶ。
経済成長に原発が不可欠との意見もある。ただ、豊かさを約束した原発が、多くの人に不幸をもたらす現実を前に、成長だけが国家の目標ではないと、多くの日本人は感じているはずだ。不毛な成長至上主義と決別し、脱原発をはっきり掲げ、自然エネルギーを含む持続可能なエネルギーの体系をつくり、韓国、そして世界に示そう。それこそが人類の将来に貢献する道だと、私は考える。
ふたつめの使命は朝鮮半島への積極的な関与だ。北朝鮮で指導者が代わり、朝鮮半島情勢は重要な局面を迎えている。警戒ばかりで北朝鮮とのパイプを細らせるのは、日本にとっても得策ではない。万が一、朝鮮半島情勢が緊張したら、特使を派遣するなど外交による解決を、日本も担ってほしい。
民族分断の悲劇は、日本の植民地政策も一因だったと重く。日本がそういう歴史的見地に立って半島の平和のために積極的に行動すれば、韓国と日本はいっそう心を通わせる関係になれるだろう。


納得できない主張です。

チョン氏がどういう意見を持とうと自由ですが、日本が実践して韓国や世界に示せ、というのがわかりません。韓国政府が原発を推進しているところをみると、韓国でも原発を認める意見はあるようです。ならばチョン氏のすべきことは、韓国政府や韓国世論への訴えのはずです。日本に求めるのは筋違いです。

「ふたつめの使命」とやらもおかしなものです。南北朝鮮が統一したいのであれば、両政府がそう決意すれば直ぐにでも可能です。表だって反対できる国はありません。

他国に何かを求める前に、自国のことは自国で解決することをお勧めします。

【映画】虹色ほたる ~永遠の夏休み~


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(2012/05/16)
松任谷正隆

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特異な絵で目をひきます。狙ってやっているのでしょうが失敗していると思います。テレビならいざしらず劇場で観るとあらが目立ちます。クライマックスシーン(二人で駆けるところ)は最悪でした。目を覆いました。また、キャラクターが無闇に手を動かしたり、汗を流したりするのも目障りです。昨今ではテレビアニメでも、この映画をはるかに超える「絵」を見せてくれます。

ストーリーにも疑問があります。タイムスリップを持ち出す必要性がありません。都会の子供が田舎で友達をつくり、大人になって再会しました、で十分成立する話です。タイムスリップを持ち出したことで軽薄な印象を与えてしまいました。

最近劇場で観たアニメは高い満足のいく作品ぞろいでしたが、これは例外でした。

【しんぶん赤旗】主張:生活保護たたき 生存権奪う“便乗改悪”やめよ

しんぶん赤旗の社説より

お笑いタレントの実家の母親が生活保護を受給していたことを自民党議員や一部メディアが問題視したことをきっかけに、政府が生活保護制度の改悪を加速させようとしています。以前から狙っていた生活保護費の大幅削減を、今回の問題に便乗してすすめようという政府・与党と自民党の姿勢はきわめて悪質です。国民の命と暮らしを救うための「最後の安全網」である生活保護制度をこんな乱暴なやり方で破壊することは絶対に許されません。

特殊な事例を口実に

今回のタレントの場合は、自民党議員が「不正受給」と指摘するような法律違反はありません。
14~15年前、母親が病気で働くことができなくなり、息子も当時の収入では扶養できなかったため受給が認められました。収入が増えてから一定額の仕送りもしていました。いずれも福祉事務所と相談しながら行ってきたものです。
民法は、祖父母、父母、子、孫など直系血族と兄弟姉妹に扶養義務を定めていますが、成人になった子の親への扶養義務は、無理のない範囲で行うというものです。扶養内容や範囲は、当事者同士が実情に応じて話し合いで決めるのが普通です。
現在も生活保護申請の際、申請を受けた福祉事務所は扶養義務のある親族に扶養意思の有無を確認しています。このため親族に生活保護を申請したことを知られるのを嫌がり、申請しない人が少なくありません。そもそも生活保護が必要な人たちの親族には、扶養できる経済力のある人がほとんどいないのが現場の実態です。
小宮山洋子厚労相が、扶養できないことの「証明義務」を生活保護受給の事実上の条件にする法改定の検討を表明したことは重大です。こんな条件をつければ、保護が必要な人がますます申請をためらい排除されます。かりに無理に扶養をしたとしても、扶養される側もする側も「共倒れ」になる危険もあるものです。
人気が出てきたタレントの親の扶養という非常に特殊なケースは、あくまで道義的な問題であり、制度の欠陥ではありません。問題をすりかえて改悪の口実にするのは邪道というほかありません。
いま生活保護制度で重要なことは、必要な人に手が届いていないことです。全国各地で実際に起きていることは、生活が困窮している人に対して「まだ働けるでしょう」などと申請すら受け付けない事態なのです。
今年1月に判明した札幌市白石区の姉妹「孤立死」では、姉が生活保護の相談のために市の窓口を3度も訪問していたのに、申請させなかったことによって引き起こされた悲劇です。ますます制度から締め出す改悪は「孤独死」を激増させることになります。
(後略)


私も貧困者に対する生活保護制度を安易に切り詰めることには反対します。この点では「しんぶん赤旗」に同意します。

ただし、今回のタレントの件で、生活保護制度の見直しが始まるのは当然だと思っています。たしかに、「しんぶん赤旗」の言うとおり、今回の事例は「不正受給」といった法律違反ではなく、「道義的な問題」のようです。高額所得の息子が扶養すべきとところを、法律違反ではないからという理由で生活保護受け取っていたという不道徳な行いです。これは、まぎれもなく「制度の欠陥」です。人々がみな誇りをもって生き、本当に必要な人だけが申請しているなら、制度に欠陥があってもかまいません。しかし、それを悪用する人が現れたとなると、制度の見直しは必要です。それによって多少不便になってやむを得ません。なぜなら、おかしなな受給を許していては、貧困者への援助ができなくなるからです。

ほんとうに弱者保護を考えているなら、このタレントの事案には怒りをもつのべきです。法律的に問題ない、と言い張るのは小悪党の理屈に過ぎません。

>いま生活保護制度で重要なことは、必要な人に手が届いていないことです。全国各地で実際に起きていることは、生活が困窮している人に対して「まだ働けるでしょう」などと申請すら受け付けない事態なのです。

「しんぶん赤旗」の主張とは角度が違いますが、こうしたこと、いまの生活保護制度で重要なことだと思います。つまり、申請窓口によって、本当に必要な人が受け付けてもらえなかったり、高額所得の息子がいるのに受け付けられたりという不公平が重要な問題点として浮かび上がってきたように感じます。
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えいび

Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

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