【展覧会】レオナルド・ダ・ヴィンチ展 天才の肖像

於:東京都美術館

閉幕ぎりぎりで行くことができました。

朝日新聞がスポンサーの展覧会は、ときどき販売所が読者プレゼントをしていて、抽選で当たることがあります。それをあてにしていて前売り券も買わずに頑張っていたのですが、結局抽選の案内がなかったので、あきらめて窓口で入場券を買いました。

ふと、思い立って、放送大学の学生証を見せたら、学生料金(一般の当日1500円、学生の当日1300円)で入場できました。嘘偽りなく大学生なので当然なのかもしれませんが、ちょっと感動しました。

展覧会は、「音楽家の肖像」だけが目玉です。ダ・ヴィンチの手稿(メモ)などは貴重なのかもしれませんが、見て楽しむものではありません。同時代の画家のスケッチや油彩画もありましたが、それだけです。見どころが少ない展覧会のように感じました。


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【アニメ】デビルサバイバー2


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(2013/06/19)
神谷浩史、岡本信彦 他

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原作のゲームは知りません。どういうゲームなのか知識もありませんでした。

いきなり「2」と付いているので、「デビルサバイバー」というアニメ作品があったのかと思いましたが、そういうものはないようです。ゲームで「デビルサバイバー」「デビルサバイバー2」とあって、「2」の方をアニメ化した、ということのようです。かくのごとく、ゲームを知っている人向けのアニメなのかもしれません。

物語を7日と区切ったのはよかったです。緊迫感が生まれました。しかし、結局面白くはなりませんでした。

ヤマトというキャラクターが軽すぎます。子供じみた風体で、セリフも子供じみています。出来の悪いライトノベルみたいです。

ゲームのウリは、色々な悪魔を召還できるようになったり、合体させたり、友達に移管したり、というところなのかもしれません。アニメでそれをやっても面白さがでませんでした。いかにもゲームっぽいなあ、という感想しか持てません。

戦闘シーンも迫力不足です。一昔前の携帯電話をかざして叫んでいるだけに見えます。これもゲームっぽいところです。

エヴァンゲリオンの影響を受けているのはあきらかですが、はっきり言って剽窃に近いと思います。これはゲーム版がそうなっているのだと思いますが、もっとプライドを持ってほしいものです。

最終回の落ちも予測通りでした。軽すぎます。

残念ながら低評価しかできません。アニメ化には向いていなかったのではないでしょうか。


【朝日新聞】韓国の外国人政策 国益中心、同化強いる 

6月29日朝日新聞朝刊オピニオン欄に、東洋英和女学院大学准教授・韓国社会論の春木育美氏の「韓国の外国人政策 国益中心、同化強いる」の感想です。

 日本と同じく急速に少子高齢化が進む韓国では近年、外国人に積極的に門戸を開く政策が進められている。人口減に直面しつつ門戸開放に躊躇する日本は、このままでは韓国の後塵を拝すかもしれない。ただ、韓国の外国人政策は国益中心で、多文化共生よりも同化を強いるなど問題点も指摘したい。
(略)
 訪問就業制で入国した韓国系の女性たちが、高齢者の介護、家事や育児などのケア労働を安価で担っており、近年増えている女性の社会進出を下支えしている。今後、韓国政府が移民政策へかじを切り、看護師や介護士の合法的受け入れに積極的に乗り出せば、韓国系以外の外国人労働者が、日本を素通りして韓国に行くようになる事態も起こりうるだろう。
(略)
 08年には「多文化家族支援法」などが制定され、全国に「支援センター」が設置された。韓国語、韓国の歴史や伝統、慣習、料理などを学ぶ講座が開かれ、生活情報の提供、就業支援などが行われている。国際結婚家庭の子どもには、政府や民間企業の支援の下、奨学金の支給、センターでのバイリンガル教育などが実施されている。朴槿恵政権発足後も関連予算は増えており、国際結婚家庭への支援は厚みを増している。
 しかし、支援プログラムは「韓国人としての基本素養を備えるための教育」と位置付けられ、生活習慣や伝統、価値規範を「教育」するのが目的だ。外国の文化を尊重し多文化共生社会を目指すというよりは、国益を中心に考え、社会への適応を一方的に求める同化政策的な要素が強い。韓国の例は、日本の移民政策や社会統合のあり方を考える上で反面教師として捉え、批判的に考えていくことが必要だ。


春木氏は、韓国が外国人を受け入れていることを評価しながら、その方法が同化政策であり、自国中心であると批判しています。

しかし、春木氏は「人口減に直面しつつ門戸開放に躊躇する日本は、このままでは韓国の後塵を拝すかもしれない」と言っているくらいですから、外国人を入れる目的は国益のためと考えているのはあきらかです。

インターナショナルな理想で外国人への門戸を開けと言って、同化政策をするな、と言うのであれば賛否はともかく首尾一貫しています。しかし春木氏の意見は辻褄が合っていません。全く納得できません。



【朝日新聞】朝日新聞投稿者に嫌がらせ ネットに個人情報、不審電話

6月28日朝日新聞朝刊 社会面に「朝日新聞投稿者に嫌がらせ ネットに個人情報、不審電話」という記事が載りました。

朝日新聞の投稿者の住所や電話番号が特定されネットにさらされたことで、自宅や勤務先に無言電話や嫌がらせ電話が複数件あったことを伝えています。ひどいのになると午前3時に自宅に嫌がらせ電話があったとのことです。

この件に関して、朝日新聞東京本社の声編集長・阿部俊幸氏の意見を引用します。

新聞の投書欄に投稿した人の個人情報をネット上でさらし、嫌がらせの電話などをするのは卑劣です。言論の封殺につながりかねません。
 こうした行為には、自分の考えと少しでも違う意見を排除しようとする悪意を感じます。異なる意見があるのなら、匿名で個人を傷つけようとするのではなく、堂々と述べるべきです。「声」欄ではこれまでも、消費税増税反対や原発推進といった、社説とは異なる主張も掲載してきました。
 私たちは、今後も書き込みが確認できたサイトには削除を要請していきます。今回のことに対応するため、編集部内にチームをつくりました。相談の窓口となり、投書した人たちをしっかり支えていきます。
 投書した人が住む地域や年齢、職業は、発言する人の立場を伝える重要な情報です。匿名の投書では無責任な意見が増える心配があります。実名で安心して意見を言える場、そして社会を守っていくことが大切だと考えます。


基本的には阿部氏の意見に同意します。気に入らない意見だからといって嫌がらせの電話を自宅にまでするのはどうかしています。言論には言論で対抗すべきです。また、意見への反論を目的としても、論争相手を傷つけるのを目的とすべきではありません。

しかし、残念ながら、世の中には言論のルールを守れない人は一定数存在します。限られた個人情報から詳細な住所や電話番号をつきとめるのも今の時代全く不可能ではありません。一度、個人情報をさらされたら、後から削除要求をしても手遅れです。サイトへの削除要求や相談窓口を作っただけでは解決しません。

朝日新聞は、投書欄に実名・地域・年齢・職業を載せる原則を見直すべきだと思います。

朝日新聞でも多くの記事が匿名で書かれています。新聞社という組織に守られているにも関わらず、記者には匿名が許されています。「経済気象台」のように外部の人に匿名で文書を書かせている欄もあります。投書欄にだけ個人情報が必要だという理屈は成り立ちません。

そもそも、投書者は新聞社の編集部に名前や連絡先を伝えています。そこから編集部で精査して一部が投書欄に載る仕組みです。「匿名の投書では無責任な意見が増える心配」は杞憂に過ぎません。実際には「匿名」ではないのですから。

意見の背景を知らせるために職業や年齢を見せたい、という意見はわかります。しかし実名までは必要ありません。

朝日新聞はかたくなな態度を改め柔軟な方針をとるべきです。これは投書者を守るためであって、嫌がらせ電話に屈するということではありません。

【朝日新聞】経済気象台:政治家と民意

6月27日朝日新聞朝刊 金融情報欄の「経済気象台」というコーナーより。なお「この欄は、第一線で活躍している経済人、学者など社外筆者の執筆によるものです」とのことです。

道路建設を巡って5月下旬に住民投票が行われた東京都小平市では、投票率が50%に満たないとして開票されなかった。しかし、現在の市長が当選した3回の市長選での投票率は最高でも40.82%だった。2011年春の統一地方選で見ると、道府県議会の投票率は48.15%で、市区町村議選は49.86%と半数を割り込んでいる。
投票率が連続で過半数に満たず、その中で多数を獲得したに過ぎない首長が、民意の成立について主張するのは、民意の恣意的解釈と選挙制度の欠陥に過ぎないと思われる。
だが、民意を恣意的に扱おうとするのは地方以上に国政の方が著しい。惨敗を喫した前回の総選挙より少ない得票数で、しかも違憲判決まで出た衆院選で政権党に復帰した自民党は、改憲を容易にすべく憲法96条の変更などを提唱している。
発議要件を国会議員の3分の2から過半数に変更する狙いだが、国民投票法には投票率の制限はなく、少数の賛成で成立する可能性もある。小平市とは逆に少ない民意で憲法を変えようとしているのである。これは実に、国家の基本法を通常の法律並みにおとしめようとするたくらみでもある。
改憲論者の多くは、現行憲法が米国のお仕着せであり、日本が自主的に作る必要があると主張する。民主国家における憲法は本来、国家権力から国民を守る必要性から存在するものである。与えられたものとしても、この国には日本国憲法に支えられて一応の民主主義が根付いている。
96条の改正を主張する議員は、小平市長と同様、民意を恣意的に扱おうとしているか、それ以上に民主主義を脅かそうとしていると言わざるをえない。
(匡盧)



私も、小平市の住民投票で投票率が50%に満たないことを理由に開票をしなかったことには批判的意見を持っています。それは、投票は個人の自由であり、行かなかった人は判断を委ねたと解釈し、投票した人の意見を民意と判断するのが合理的だと考えるからです。決して、“市長選の投票率も50%に満たないじゃないか”といった嫌味からではありません。

匡盧氏は、小平市長選の投票率が50%を超えていたら、住民投票を開票しないことに賛成するのでしょうか?


発議要件を国会議員の3分の2から過半数に変更する狙いだが、国民投票法には投票率の制限はなく、少数の賛成で成立する可能性もある。小平市とは逆に少ない民意で憲法を変えようとしているのである。

匡盧氏はここでは一転して、投票率が低いのに意思決定をするのはいけない、と言い出しています。まったくもって「小平市とは逆」です。

なぜ、このように矛盾した意見を書けるのか不思議でなりません。


これは実に、国家の基本法を通常の法律並みにおとしめようとするたくらみでもある。

匡盧氏も認識しているように、自民党の96条改正案でも、憲法改正には国民投票が必要です。「通常の法律並み」ではありません。「おとしめよう」だの「たくらみ」だのおどろおどろしい言葉を連ねるのは不適切です。


改憲論者の多くは、現行憲法が米国のお仕着せであり、日本が自主的に作る必要があると主張する。民主国家における憲法は本来、国家権力から国民を守る必要性から存在するものである。与えられたものとしても、この国には日本国憲法に支えられて一応の民主主義が根付いている。

民主主義で重視すべきことは手続きです。結果がよければ手続きに不備があってもいいじゃないか、というわけにはいきません。そんなことを認めれば、クーデターや独裁者の台頭を許すことにつながります。

占領下に押し付けられた憲法は改正すべし、というのは決して暴論ではありません。


96条の改正を主張する議員は、小平市長と同様、民意を恣意的に扱おうとしているか、それ以上に民主主義を脅かそうとしていると言わざるをえない。

小平市長が民意を恣意的に扱ったというのは同意します。しかし96条改正を主張する議員がなぜ民意を恣意的に扱っているのかまるでわかりません。発議要件を、議員の3分の2から過半数に変更しようとしているだけです。国民投票の成立要件を変更しようというのではりません。「民意を恣意的」との指摘は間違っています。

また、民主主義を脅かそうとしている、との指摘にいたっては、唐突でなにを根拠に言っているのか理解できません。

【アニメ】百花繚乱 サムライブライド


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(2013/07/24)
悠木碧、平川大輔 他

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一期を観たので、二期目も観てしまいました。

一期の感想ではさんざんなことを書きましたが、二期も印象はさほど変わりません。ストーリーがダメです。最終回は予定調和のように終わりました。なんのひねりもありません。

重たいストーリーが邪魔しているのだと思います。シリアスな話はなしにして、ギャグアニメに徹すればもっと面白くなったはずです。ギャグの部分は悪くなかったのですから。

驚いたのは、前田慶次役に能登麻美子さんがあてていたことです。出演者リストを見るまでまるで気がつきませんでした。そうと知って聞けばたしかに能登さんの声でした。

【朝日新聞】記者有論:尖閣問題 政府の選択広げる世論期待 

6月25日朝日新聞朝刊オピニオン欄の「記者有論」のコーナー。中国総局の林望氏による「尖閣問題 政府の選択広げる世論期待」

 6月初め、野中広務・元官房長官が訪中し、日中の首脳間に尖閣諸島の領有権を巡る「棚上げ合意」があったと証言して波紋を呼んだ。
 1972年秋、日中国交正常化交渉を終えたばかりの田中角栄首相(当時)から聞いた話として「尖閣諸島の問題は双方が棚上げし、波静かにやっていこうという話だった」と中国共産党幹部に伝えたというものだ。
 この証言は「領土問題が存在しないのだから棚上げもない」とする日本政府の立場を脅かす。菅義偉官房長官は「棚上げ」を否定。野中氏の発言に「非常に違和感を覚える」と強い不快感を示した。
 帰国後、野中氏の周辺には、嫌がらせが続いているという。確かに、証言を客観的に支える材料は少ない。「中国に都合のよい発言をし、利用された」との批判は強い。しかし、政府の立場に背くからと、切り捨てていいとは思えない。
(略)


「政府の立場に背くからと、切り捨てていいとは思えない」という一般論には賛成です。

しかし、野中氏の発言は、林氏も認めるように「証言を客観的に支える材料は少ない」ものです。事実であるというなら、同席した人を挙げるとか、どういう会合であったのかを説明するとかといった努力が必要です。それができなければ、中国におもねった発言といわれても仕方ありません。

林氏は、真偽を棚上げして野中氏を擁護しているように見えます。中国との友好のためには事の真偽はどうでもいいといった風です。

「政府の選択を広げる」ためだからといって、事実に基づかない世論は歓迎できません。林氏の意見には賛成できかねます。

【時事問題】東京都議選で民主党大敗

朝日新聞の記事より

民主、第4党に幹部絶句 維新失速で緩む?
東京都議選の開票状況を受け、硬い表情でテレビの中継に臨む民主党の細野豪志幹事長=23日午後10時32分、東京・永田町の党本部、仙波理撮影
 自民党に次ぐ「都議会第2党」を目標に定めて総力戦で臨んだ民主党は、想定外の大敗に終わった。細野豪志幹事長は23日夜、「安倍政権の経済政策で暮らしや年金生活者が置いていかれると訴えたが、投票率も低く、伝えきれなかった」と釈明した。
 日本維新の会の失速を受け、選挙戦で民主党内に緩みも広がっていた。党幹部は「25議席はとれる」とみており、岡田克也元代表も21日の自身のブログに「少しいい風が吹いてきた」と記した。23日深夜に「第4党転落」の知らせが伝わると、党幹部は「致命的だ。信じられない」と絶句。国対幹部は「国会会期末に内閣不信任決議案も出せないかも」と頭を抱えた。
 一方、海江田万里代表は23日午後、那覇市内で記者団に代表交代の可能性を問われ、「全くない。(参院選と)一体の選挙なのでまだ途中だという認識だ」と早々に進退論を否定。細野氏も23日夜の会見で「都議選と参院選は一連の戦い。戦い抜くことが重要だ」と続投に意欲を示した。
 参院中堅は「海江田執行部は選挙の顔にならない」と語ったが、参院ベテランは「いまさら新代表に手を挙げる人もいない」。参院選前に執行部刷新を求める動きは今のところない。
(略)


私は民主党を支持していませんが、自民党の一人勝ちという状況が望ましいとも思っていません。自民党政権に問題があればすぐに別の党が政権を担えるような状況にあることを望みます。

自民党に代わる政党といえば民主党しかいないのが現実です。維新やみんなの党は基盤が脆弱で政権を担えるとは思えません。まがりなりにも政権の経験のある民主党が野党の核になるしかないと思います。

次の参院選挙で民主党は勝てないまでも大敗することを避ける必要があります。そのためにはやはり代表を変えるべきではないでしょうか。与党の党首(=総理大臣)であるならコロコロ取り替えるべきではないですが、野党の党首をかえても苦情はでません。

海江田代表のままで勝てる見込みはまるでないと思います。

【本】原寸美術館 画家の手もとに迫る


原寸美術館 画家の手もとに迫る原寸美術館 画家の手もとに迫る
(2005/05/18)
結城 昌子

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西洋絵画の傑作から三十数点を選び、原寸大で表示しています。もちろん部分図ですが。

縮小した画集ではわからない「画家の手もと」が再現されています。天井画のため現地でも近づいて見ることのできないミケランジェロの「アダムの創造」の原寸大には感動しました。

選ばれた絵は、古い方がボッティチェリからで、新しい方はルオーやワイエスといったあたりです。一般的に知名度の高い作品が並んでいます。売上を考えてのラインアップかと思います。

ぜひ第二集も作ってほしいです。

【展覧会】ファインバーグ・コレクション展 江戸絵画の奇跡

於:江戸東京博物館

化学者であり実業家でもあったロバート・ファインバーグ氏が蒐集した江戸絵画を中心とする日本美術のコレクションから。江戸東京博物館ならではの展覧会といえます。

琳派・文人画・円山四条派・奇想派・浮世絵の五つのテーマにわけて展示しています。

気になったのは円山四条派に関する説明書きです。

彼らの写生画は外面的な形似にとどまって物の本質まで鋭く迫るものにならず、装飾的な効果を追い求めるものでありました。


妙に、辛辣な批評に驚きました。どういう意図で書いたのでしょうか?

酒井抱一の「十二ヶ月花鳥図」と
谷文晁の「秋夜名月図」
が目をひきました。

7月15日までです。

【アニメ】RDGレッドデータガール


RDG レッドデータガール 第1巻 [DVD]RDG レッドデータガール 第1巻 [DVD]
(2013/06/28)
早見沙織、内山昂輝 他

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原作は未読です。

絵はきれいでした。背景の通行人まで動かすあたり「氷菓」を思い出しました。

しかし内容についていけません。設定とストーリーが合っていないように思います。世界を滅ぼす力が云々という設定と、学園での主導権争いみたいなストーリーが最後までちぐはぐでした。なにやら新興宗教めいた雰囲気もなじめません。

謎めいた母親だの、父と息子の葛藤だの、と色々散りばめていますが、どれも中途半端に終わっています。原作を最後まで映像化しなかったのかもしれませんが、作品として完結していません。

頑張って視聴しつづければ面白くなるのかと期待していましたが、最後までぴんときませんでした。

ラノベ以外の小説原作は貴重なので応援したい気持ちもありましたが、残念ながら低評価です。原作を読もうという意欲もわきません。

【本】世田谷代官が見た幕末の江戸


世田谷代官が見た幕末の江戸  日記が語るもう一つの維新  角川SSC新書世田谷代官が見た幕末の江戸 日記が語るもう一つの維新 角川SSC新書
(2013/05/10)
安藤 優一郎

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幕末から明治への転換を、江戸近郊の世田谷で井伊家代官として見つめた大場夫妻。彼らの日記をもとに下級武士と農民の生活を紐解く。


下級武士や農民の目線で見つめた幕末の歴史です。教科書や歴史小説・ドラマで語られてきた主要な出来事が一般庶民にどのように影響したかを、定点観測したともいえます。

世田谷というと今では東京の住宅地という印象ですが、江戸時代は半分くらいが井伊家の領地でした。そのため井伊家の用事のために領民が無給で働かされていました。江戸時代の領民としては当然なのかもしれませんが、つい百数十年前の東京都で行われていたというのが驚きです。

また、代官の大場家は血統が絶えるたびに他所から養子を迎えて家名を残していたこと書かれています。血統(DNA)というより家名を残すことが大事という考えだったことがわかります。江戸時代は一般的にこういう考えだったらしいことは聞いていましたが、あらためて認識しました。

桜田門外の変を扱った序章が一番面白かったです。



【朝日新聞】2013参院選:半分で決める民主主義

6月19日朝日新聞朝刊オピニオン欄の「2013年参院選:半分で決める民主主義」。千葉市長の熊谷俊人氏のインタビューです。

 5月に市長に再選されましたが、投票率が31%。率直に言って、もう少し投票に行ってほしかった。投票率がほとんど50%を超える国政に比べ、地方政治の選挙は低くなりがちですが、棄権はオール・イエスの票を入れていることにほかなりません。そのことを有権者は認識するべきです。
 今回は大きな争点もなく、4年前の43%から下がると予想されてはいました。選挙前、駅頭で演説したり、ツイッターやフェイスブックで発信したりしましたが、正直、もう少し上げたかった。私は市民と一緒に仕事をするスタイルで、市民の方々に関心を持ってもらわないと実現できない政策がたくさんあります。4年に一度の選挙にさえ行かない人に、一緒に汗を流しましょうなんて言えないでしょ。だからこそ、選挙に参加してほしかったんです。
(略)
政治不信だから投票しないというのもおかしい。私に言わせれば、それは政治過信ですよ。誰に任せても生活は壊れないと思っているわけでしょ。
(略)


投票しないのは政治不信ではなく政治過信であるという熊谷市長の意見に賛成です。棄権は「オール・イエス」というより、どっちでもよい、というのが近いと思いますが、基本的考えとして熊谷市長に賛成です。

しかし「市民と一緒に仕事をするスタイル」とうのはよくわかりません。市民は普段自分の仕事をしています。政治の仕事は、税金を支払い政治家にまかせています。市民が汗を流す理由はありません。

こういう制度を押し進めれば、普通の市民は参加できませんので、特定の意向をもった市民グループが政治に特権的な口出しをすることになります。

したがって「市民と一緒に仕事」をしてはいけない、と考えます。

【世論調査】朝日新聞:都議選 本社世論調査 6月15、16日

6月18日朝日新聞朝刊 東京面で、都議選の世論調査の結果が発表されました。引用します。前回の調査結果など一部を省略しています。数字は%です。

◆都議会の議員選挙にどの程度関心がありますか
大いに関心がある  20
少しは関心がある  59
関心はない     21

◆都議選で投票する人を、もうお決めになりましたか
決めた         30
決めてない       69
その他・答えたくない  1

◆(「決めた」と答えた30%の人に)その人はどの政党の人ですか。
自民  9
民主  3
維新  1
公明  5
みんな  0
共産  3
生活の党 0
社民   0
みどりの風 0
生活者ネット 0
その他の政党 0
無所属  1
その他・答えたくない 8

◆(「決めていない」「その他・答えたくない」の70%の人に)もし今日、これから投票に出かけるとすれば、どの政党の人に入れたいと思いますか。
自民 13
民主 2
維新 1
公明 1
みんな 2
共産 1
生活の党 0
社民  0
みどりの風 0
生活者ネット 0
その他の政党 0
無所属 1
その他・答えたくない 49

◆いまの都の政治で一番力を入れてほしい政策は何ですか。(択一)
福祉 25
景気対策 32
治安・防災 10
環境 8
教育 22

◆猪瀬直樹知事を支持しますか。支持しませんか。
支持する 52
支持しない 27

◆都は2020年夏のオリンピック開催地に立候補しています。東京でオリンピックを開くことに賛成ですか。反対ですか。
賛成 68
反対 23

◆(「賛成」と答えた68%の人に)それはどうしてですか。(択一。数字は該当する回答者の中での比率)
経済効果や都市整備が期待できる  50
世界レベルの競技が間近で見られる 27
東京を世界にアピールできる  20

◆(「反対」と答えた23%の人に)それはどうしてですか。(択一。数字は該当する回答者の中での比率)
都の財政の負担になる。 54
テロなどの治安面に不安がある 14
オリンピックに魅力を感じない 21

◆猪瀬知事は、都営バスの一部で24時間運行を進める考えを明らかにしました。猪瀬知事のこの考えに賛成ですか。反対ですか。
賛成 40
反対 44

◆都議会の議員定数は127人です。この議員定数をどう思いますか。(択一)
このままでよい  36
増やすべきだ  3
減らすべきだ  56

◆安倍内閣を支持しますか。支持しませんか
支持する  55
支持しない  26

◆いま、どの政党を支持していますか
自民 32
民主 5
維新 2
公明 5
みんな 3
共産 3
生活の党 0
社民 0
みどりの風 0
新党大地 0
新党改革 0
その他の政党 0
支持政党なし 33
答えない・分からない 17

◆仮にいま、参院選の投票をするとしたら、比例区ではどの政党またはどの政党の候補者に投票したいと思いますか。次にあげる政党の中から一つだけ選んで下さい。
自民 38
民主 9
維新 7
公明 7
みんな 8
共産 6
生活の党 1
社民 1
みどりの風 1
新党大地 0
その他の政党 1
答えない・分からない 21

◆安倍首相の経済政策を評価しますか
評価する 52
評価しない 28

◆東京電力福島第一原発の事故前の2010念、国内の原発依存度は26%でした。今後の国内の原発依存度はどうすべきだと思いますか。(択一)
すぐゼロにする 7
少しずつ減らしてゼロにする 48
ゼロではないが事故前より減らす 33
事故前の水準にする 8
事故前より増やす 2


この世論調査が私のところに来たと想定して回答してみます。
※私は東京都民です。

>◆都議会の議員選挙にどの程度関心がありますか
関心ありません。国政選挙ではないと気分が盛り上がりません。

>◆都議選で投票する人を、もうお決めになりましたか
決めていません。

>◆(「決めていない」「その他・答えたくない」の70%の人に)もし今日、これから投票に出かけるとすれば、どの政党の人に入れたいと思いますか。
まだ、選挙公報も見ていないので回答できません。あまり関心がないので誰が出ているのかもよくわかっていません。

>◆いまの都の政治で一番力を入れてほしい政策は何ですか。
あえて一つというなら環境を挙げます。

>◆猪瀬直樹知事を支持しますか。支持しませんか。
支持します。

>◆都は2020年夏のオリンピック開催地に立候補しています。東京でオリンピックを開くことに賛成ですか。反対ですか。
賛成ではありません。「反対」と声高に主張するものでもありませんが、賛成でないので反対ということになります。

>◆(「反対」と答えた23%の人に)それはどうしてですか。(択一。数字は該当する回答者の中での比率)
イスタンブールがよいと思っていました。トルコは一度もオリンピックを開催していません。日本は夏季を1度やっていますので、無理に争うことはないと考えていました。ただ、昨今のトルコ情勢をみると、イスタンブール開催は無理っぽいように見えますが・・・

>◆猪瀬知事は、都営バスの一部で24時間運行を進める考えを明らかにしました。猪瀬知事のこの考えに賛成ですか。反対ですか。
賛成です。反対が44%もいるのにびっくりしました。反対理由を聞きたいです。

>◆都議会の議員定数は127人です。この議員定数をどう思いますか。(択一)
このままでよいです。議員の数というのはある程度ないと少数意見を取りこぼす恐れがあります。

>◆安倍内閣を支持しますか。支持しませんか
支持でも不支持でもありません。

>◆いま、どの政党を支持していますか
支持政党なしです。

>◆仮にいま、参院選の投票をするとしたら、比例区ではどの政党またはどの政党の候補者に投票したいと思いますか。次にあげる政党の中から一つだけ選んで下さい。
分かりません。自公に過半数を与えたい気持ちもありますが、あまり勝たせすぎるのも考えものです。かといって民主は頼りないですし・・・

>◆安倍首相の経済政策を評価しますか
まだ、評価できません。

>◆東京電力福島第一原発の事故前の2010念、国内の原発依存度は26%でした。今後の国内の原発依存度はどうすべきだと思いますか。(択一)
「少しずつ減らしてゼロにする」のがよいと思います。

あいも変わらぬ朝日新聞の原発へのこだわりには辟易とします。原発よりも靖国参拝(前知事は熱心に参拝していました)とか、尖閣問題(都が尖閣購入を言い出したのが大きなターニングポイントになっています)について都民の意見を聞いて欲しいです。

【映画】宇宙戦艦ヤマト2199 第六章 到達!大マゼラン


宇宙戦艦ヤマト2199 第六章「到達!大マゼラン」 映画パンフレット  【監  督】出渕裕宇宙戦艦ヤマト2199 第六章「到達!大マゼラン」 映画パンフレット  【監  督】出渕裕
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不明

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今回は主にドメル将軍率いる艦隊との決戦です。圧巻のひとことでした。不謹慎ながら、これほど見ごたえのある戦争シーンはちょっと記憶にありません。期待をはるかに超えていました。

何故、波動エンジンの設計図のかわりに、惑星の大気を清浄化する装置(前作における放射能除去装置)を持ってこないのか、という疑問を第一章の感想で指摘しました。今回、キャラクタの口からこの問題が提示されました。作中で、なんらかの結論がだされると期待します。

同様に、前作では森雪がイスカンダルの女性にそっくりという設定を活用していないことも指摘しました。第六章では、イスカンダル人に見えることを物語の中で活用しています。ガミラス側でも誤解をしますし、ヤマト乗員の中でもイスカンダル人を森雪と誤認するという二重の仕掛けがあります。見事だと思いました。

しかしながら、イスカンダルの習慣も知らない森雪がイスカンダル人に化け続けるのは無理があります。本人がどういう目算があってイスカンダル人の振りをし続けているのかもわかりません。ここはちょっと納得がいきませんでした。

前作では、ドメル将軍は中間地点のバランでヤマトを迎え撃ったあと、ガミラス本国に飛んで、また艦隊を立て直してヤマト迎撃に出ています。つまり、ヤマトをはるかに超える速度で移動していました。今作で、通常の長距離ワープを可能とする装置という設定を提示してくれました。この装置を前章でヤマトに破壊されたために、ガミラスの大部隊は置いてきぼりになり、ガミラス本国では少数の部隊しか残っていません。圧倒的有利だったガミラスが一転追い詰められた状態になった理由がきちんと説明できています。

前章でのガミラスのクーデターは、第六章でも続いています。ヤマトとの共闘はなりませんでしたが、緩やかな協力関係は構築できました。しかしながら、デスラー暗殺に失敗したのでクーデター派はかなりの不利なはずです。私の予想ですが、クーデター派は主にガトランティス人で構成されている捕虜を解放してまわっているところからみて、ガトランティスと手を組むつもりなのかもしれません。

ちょっといただけないのは、イスカンダル人、ガミラス人、地球人の3人の女性の会話がまるで現代日本の女性みたいなところです。そこまで同じメンテリティというのは無理があります。

次回はいよいよ最終章です。8月24日から公開です。

前作のようなガミラス本星壊滅という終わりはなさそうです。しかしだからといって和解というのも難しいかと思います。どうなるのか予測できません。

【映画】宇宙戦艦ヤマト2199 第一章「遥かなる旅立ち」
【映画】宇宙戦艦ヤマト2199 第二章「太陽圏の死闘」
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【映画】宇宙戦艦ヤマト2199 第六章 到達!大マゼラン
【映画】宇宙戦艦ヤマト2199 第七章 そして艦は行く

【本】アイシテル -海容-


アイシテル~海容~前編 (KCデラックス)アイシテル~海容~前編 (KCデラックス)
(2007/03/06)
伊藤 実

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アイシテル‾海容 後編アイシテル‾海容 後編
(2007/03/06)
伊藤 実

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少年(小学校6年)による少年(小学校1年)の殺人を描いた漫画です。被害者と加害者の二つの家族を中心に物語は進みます。

押しかけるマスコミや、心無い一般人からの手紙など、二つの家族の苦悩もリアルです。

加害者の少年の過去(母親と行き違いの発端)や、事件当日に何が起きたのかが解き明かされる場面は圧巻です。胸が苦しくなるほどでした。

反面、実際の少年犯罪ではこれほど明確な動機や加害者の心情の解明はできないのではないかという気もします。この物語では、それらが分かったおかげで被害者家族にも加害者家族にも区切りがつけることができました。現実の事件ではどうなのでしょうか。

テーマがテーマだけに読後に重たいものが残りました。

調べたらドラマ化されているらしいです。機会があったらドラマの方も観たいと思います。

【しんぶん赤旗】主張:「離島奪還」訓練 戦争準備の企ては許されない

6月13日のしんぶん赤旗の社説です。

陸・海・空の3自衛隊が、米海兵隊・海軍との共同統合訓練「ドーン・ブリッツ(夜明けの電撃戦)」を10日から26日までの予定で、米カリフォルニア州で始めました。
 訓練の目的は「島しょ侵攻対処」とされていますが、その内容は攻撃から「島」を守るのではなく、奪われた「島」をとりもどす「離島奪還」訓練です。「島」そのものを奪う、攻撃のための訓練にもつながっています。「離島奪還」は武力行使を伴う本格的な軍事作戦です。武力行使を前提にした訓練は、周辺地域の緊張を激化させることにもなりかねません。
(略) 
参加人員は1000人にもなります。自衛隊が陸・海・空の統合部隊を編成し、海外にこれだけの大部隊を出動させるのは、戦争を放棄し軍隊は持たないと決めた憲法をないがしろにする軍事的暴走です。
 「ドーン・ブリッツ」は米海兵隊が主催して強襲上陸作戦能力を強化するまさに戦争のための訓練です。「地球規模の危機対応」と位置づけた実戦的な訓練です。文字通り、海兵隊が海外で戦争するための訓練です。海外での「殴り込み」能力を強めるための米軍の訓練に、自衛隊が参加すること自体、許されるものではありません。
 政府が狙う自衛隊の海兵隊化への動きを加速しようとしているのは明らかです。訓練では「ひゅうが」から米海兵隊の新型輸送機オスプレイが発進もします。他国の攻撃で奪われた離島を「奪還」するなどというありそうもない前提で、米軍といっしょになって「敵」を攻撃する訓練をするのは、まさに憲法を踏みにじるものです。
(略)
 小野寺五典防衛相は「離島奪還」訓練が特定の国や場所を想定していないといいますが、尖閣諸島を念頭においていることは否定しません。このことも重大です。
 尖閣諸島問題の解決には、日本が領土紛争の存在を認め話し合いでの解決に向けて努力するとともに、緊張を激化させる対応をきびしく自制することが不可欠です。「離島奪還」のような訓練が問題の解決を困難にすることは明らかで、訓練は直ちに中止すべきです。


武力行使を前提にした訓練は、周辺地域の緊張を激化させることにもなりかねません。

軍事演習なのですから、武力行使を前提にしているのは明らかです。敵と想定とされた国(赤旗が指摘するように中国だと思います)が不愉快に思い緊張を激化させるかもしれません。しかし、共同訓練を誇示することで野望を思い留まる効果もあるかもしれません。

自衛隊が陸・海・空の統合部隊を編成し、海外にこれだけの大部隊を出動させるのは、戦争を放棄し軍隊は持たないと決めた憲法をないがしろにする軍事的暴走です。

自衛隊を憲法違反と考えているなら、海外に出ようが国内に留まろうがそもそも憲法違反です。存在することは合憲であると考えるなら、訓練で海外に出かけても戦争放棄とは矛盾しないと思います。

他国の攻撃で奪われた離島を「奪還」するなどというありそうもない前提で、

他国に離島を奪われることを「ありそうもない」などと言うのは、現実を直視していません。第2次大戦後だけでも他国に侵攻した例はいくらでもあります。また、現在尖閣の近くで中国が不穏な動きをしているのも周知の事実です。

尖閣諸島問題の解決には、日本が領土紛争の存在を認め話し合いでの解決に向けて努力するとともに、緊張を激化させる対応をきびしく自制することが不可欠です。

中国が尖閣への野心を捨てないかぎり話し合いだけでは解決しません。もちろん、緊張を激化させないための話し合いを否定するものではありませんが、話し合いだけで解決できるはずがありません。

「離島奪還」のような訓練が問題の解決を困難にすることは明らかで、訓練は直ちに中止すべきです。

なにも「明らか」ではありません。

自衛隊の活動を最小限度に抑えたい、できれば解体したい、ということでしょうが、現実を見ない主張(国内だけを見ている主張)は一般に受け入れられません。


【朝日新聞】証言:市川雄一・公明党常任顧問 大きな腐敗、なくなった

小選挙区制度の評価の特集です。今回は公明党常任顧問の市川雄一のインタビューです。

 ――政治改革で目指したものは達成できましたか。
 「ロッキード事件、リクルート事件、佐川急便事件などの事件が相次いで起きた。政権は自民党が独占。政治腐敗と決別するには、政権交代こそが一番の政治改革と思いましたね。小選挙区制導入で政権交代は起きやすくなり、大きな腐敗もなくなった。所期の目的はほぼ達成されたと思います」
 ――少数政党に不利な小選挙区制を受け入れましたね。
 「細川政権の当初の案は小選挙区と比例区250議席ずつ。穏健な多党制を目指すもので、私たちは乗った。社会党の造反で政府案は参院で否決され、細川・河野トップ会談で小選挙区300、比例区200に修正された。公明党は政権交代のある民主主義を実現することを優先させて受け入れたが、違和感と消化不良が残りました」
(略)


小選挙区制度の目的を、政治腐敗の防止と政権交代がおきやすくすることである、と定め、その観点からして成功したと述べています。

自党にやや不利になったからといって制度全体をくさすこともしていません。

適切な論理展開です。昨日の河野洋平氏と比べると雲泥の差です。

特段、公明党を支持しているわけではありませんが、このインタビューには好感を持ちました。

【朝日新聞】証言:河野洋平・元衆院議長 小選挙区制、大失敗だった

小選挙区制度の評価の特集です。今回は元衆院議長の河野洋平氏のインタビューです。河野氏は自民党総裁として小選挙区制度導入に協力しましたが、今では小選挙区制度は失敗だったという意見です。

 ――自民党総裁として細川護熙首相と小選挙区制導入で合意しました。いま、どんな評価をしていますか。
 「大失敗です。20年前より政治は悪くなった。こんなに死票が多く、民意が切り捨てられている政治はダメですよ。ただ、あの時はそんなに失敗だとは思っていなかった」
 ――どういう意味ですか。
 「小選挙区に賛成する人は改革派、反対する人は守旧派とレッテルを貼られ、自民党は大荒れだった。『小選挙区を導入しないなら離党する』と改革派は言い、守旧派は『導入するなら俺たちは出て行く』。党を割らないために落とし所のつもりで合意しました」
 ――結局、細川政権は短命で終わりました。
 「小沢一郎さんら新生党の人たちは権力志向。自民党の外に出た方が権力を取りやすいという打算で党を出て行った。新党と言っても正統性は感じられなかったですね。非自民というひとくくりになって政権を取ることで、細川さんは次第に純粋さを失ったと思う。権力の二重構造だから、長く続けさせちゃいけなかった」
 ――自民党は長年、対立してきた社会党の村山富市委員長を担いで政権復帰しました。違和感のある枠組みでした。
 「村山さんを立てないと政権は取れなかった。私がやるよりは村山さんの方が政権を取れる。自民党は社会党の3倍くらい議席があったけど、自民党は歯を食いしばって我慢したんですよ。村山内閣では社会党が主張してきた被爆者援護法などが成立。政権を取らなきゃできないことですよ」
 ――小選挙区制導入で自民党は変わりましたか。
 「自民党の2、3人の候補者から選べる中選挙区と違い、小選挙区は候補者の選択肢を奪い、自民党は純化された。極端に言うと、安倍晋三首相の主導による党の公約に従わない人は公認しないわけだから、選ばれるのは一本調子、どこを切っても同じような金太郎あめみたいになっちゃった」
 ――ハト派、リベラル勢力の影が薄くなりました。
 「あえてリベラルという言葉は使わないけれど、自民党の中でもっと中道を行く勢力が声を発してもらいたい。そうでなければ、民主党などの野党の再編しか希望はないんじゃないか。社民党ももう一度、政権を狙う意欲を持ってほしい。今は公明党が安倍政権唯一の歯止め役ですが、もっと候補者を出して、幅広い政治集団を作るべきです」
 ――安倍内閣や自民党の支持率は高く、7月の参院選に勝てば衆院、参院のねじれは解消することになります。
 「日本維新の会やみんなの党は結局、第二自民党だ。立ち上げた時の気持ちはよくわかるが、結局、妥協して流されていく。野党は共産党まで含めて政策によって一緒に動くぐらいの腹の据わったところを国民に見せないといけない。参院選で野党勢力が過半数を大きく割ったら復活するのは大変です。今ある新党は全部なくなるかもしれませんね」


河野氏が小選挙区制度を失敗だったと考えている根拠は以下の通りです。

1)死票が多く、民意が切り捨てられている
2)自民党の候補者が“金太郎飴”のようになった。
3)2)の影響でハト派、リベラル派の影が薄くなった。

1)は正論と言えます。死票の多さは小選挙区制度の欠点です。ただし、小選挙区制度でなくても死票は出ます。また、民意を集約するのだからある程度の死票が出るのはやむを得ない、という考え方もあります。つまりはどの程度の死票なら許容できるかという問題です。現在の小選挙区制度が許容範囲を超えているというのであればそれはそれで一つの考えです。

しかし、河野氏は制度を作ったときは「そんなに失敗だとは思っていなかった」と言います。なぜなら、小選挙区制度に賛成しないと自民党が割れてしまう恐れがあったから、だそうです。

死票と関係ありません。理由と結論がつながっていません。

2)がデメリットとは思えません。政党である以上、政治的意見は一致しているべきです。議員が所属政党と真逆のことを言うようでは民主主義は機能しません。

3)は小選挙区制度の責任というのは無理があります。同じ理屈でリベラル勢力が自民党の多数派になった可能性もあります。小選挙区制度によって政党内での意見の幅が狭くなったところまでは同意できます。しかし、それが保守派で統一されるようになった理由は、小選挙区制度とは別のはずです。

自己正当化と現状への不満をぶちまけただけにしか読めませんでした。

【朝日新聞】朝鮮半島に生きて 日本人女性たちの半生

6月11日朝日新聞夕刊の2面。貝瀬秋彦記者の「朝鮮半島に生きて 日本人女性たちの半生 2」より。

93歳になる米本登喜江さんは車いすに座っていた。手の動きもぎこちない。
「2年前に脳梗塞をやってね。でも、書くことや食べることが好きな私に、神様が手の先の自由だけは残してくれた」。そう言いながら、少し涙ぐんだ。
日本が朝鮮半島を統治していた時代、現在の韓国・慶尚北道で生まれた。大邱の就職先で出会った朝鮮人男性と結婚。義父の方針で家ではすべて韓国語。最初はわけが分からなかったが、「運命」と思い定め、一人娘にも日本語は教えなかった。終戦後も子どものためを思ってとどまった。
(略)


記事は、夫に死に分かれたあと、保護施設で平和に暮らす米本さんのことがつづられています。

今でも、日韓併合時代は、「過酷な植民地支配」だの「言葉や名前を奪った」だのと言われています。実際、そのように感じていた人たちもいたのでしょうが、一方では米本さんのような例もあったようです。

言葉を奪ったどころか、棔家では日本語が”禁止”されていました。ヨーロッパの植民地ではヨーロッパ人と現地人の間にこのような関係はあり得なかったのではと思います。

個々の事実を掘り起こしていって見える歴史と、理念で語っている歴史とには大きな違いがあることを強く印象付けられました。

【世論調査】朝日新聞社世論調査 質問と回答 6月11日発表

6月11日朝日新聞朝刊で世論調査の結果が発表されました。

 (数字は%。小数点以下は四捨五入。質問文と回答は一部省略。◆は全員への質問。◇は枝分かれ質問で該当する回答者の中での比率。〈 〉内の数字は全体に対する比率。丸カッコ内の数字は5月18、19日の調査結果)
 ◆安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
 支持する  59(65)
 支持しない 20(18)
 ◇それはどうしてですか。(選択肢から一つ選ぶ=択一。左は「支持する」59%、右は「支持しない」20%の理由)
 首相が安倍さん  11〈7〉  11〈2〉
 自民党中心の内閣 17〈10〉 25〈5〉
 政策の面     48〈28〉 52〈11〉
 なんとなく    23〈13〉 11〈2〉
 ◆いま、どの政党を支持していますか。
自民41(41)
民主4(6)
維新2(2)
公明4(4)
みんな1(1)
共産2(2)
生活0(0)
社民0(1)
みどりの風0(0)
新党大地0(0)
新党改革0(0)
その他の政党1(0)
支持政党なし36(36)
答えない・分からない9(7)
 ◆仮にいま、参院選の投票をするとしたら、比例区ではどの政党またはどの政党の候補者に投票したいと思いますか。次に挙げる政党の中から一つだけ選んで下さい。
自民45(49)
民主7(8)
維新5(7)
公明5(6)
みんな6(5)
共産4(4)
生活1(1)
社民2(1)
みどりの風0(0)
新党大地0(1)
新党改革0(0)
その他の政党2(2)
答えない・分からない23(16)
 ◆今度の参院選にどの程度関心がありますか。(択一)
 大いにある 25
 ある程度ある 48
 あまりない 22
 まったくない  5
 ◆参院選の結果、参議院全体で自民党と公明党の議席が過半数を占めた方がよいと思いますか。占めない方がよいと思いますか。
 占めた方がよい  51
 占めない方がよい 34
 ◆自民党に対抗できるような大きな政党があった方がよいと思いますか。そうは思いませんか。
 あった方がよい 71
 そうは思わない 21
 ◆安倍政権の歴史に対する見方や防衛力強化の姿勢は、日本の外交にとってプラスの面が大きいと思いますか。マイナスの面が大きいと思いますか。
 プラスの面 44
 マイナスの面 26
 ◆安倍首相の経済政策で、日本経済が成長することを期待できると思いますか。期待できないと思いますか。
 期待できる 51
 期待できない 33
 ◆安倍首相の経済政策が、賃金や雇用が増えることに結びつくと思いますか。そうは思いませんか。
 結びつく    36(44)
 そうは思わない 45(36)
 ◆安倍政権になってから、あなたには景気が回復したという実感がありますか。ありませんか。
 ある 18
 ない 78
 ◆いま停止している原子力発電所の運転を再開することに賛成ですか。反対ですか。
 賛成 28
 反対 58
 ◆安倍政権は、日本経済の成長のためだとして、原発を積極的に利用する方針です。こうした方針に賛成ですか。反対ですか。
 賛成 27
 反対 59
 ◆安倍政権は「国土強靱(きょうじん)化基本法」を作り、防災などの公共事業を全国で大幅に増やす方針です。こうした方針に賛成ですか。反対ですか。
 賛成 64
 反対 19
 ◆東日本大震災の復興対策は、民主党政権から自民党政権になって良くなったと思いますか。悪くなったと思いますか。変わりませんか。
 良くなった 18
 悪くなった  4
 変わらない 68
 <調査方法> 8、9の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に調査員が電話をかける「朝日RDD」方式で、全国の有権者を対象に調査した(福島県の一部を除く)。世帯用と判明した番号は3444件、有効回答は1781人。回答率は52%。



この世論調査が私のところに来たと想定して回答してみます。

>◆安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
支持でも不支持でもありません。

>◆いま、どの政党を支持していますか。
支持政党なしです。

>◆仮にいま、参院選の投票をするとしたら、比例区ではどの政党またはどの政党の候補者に投票したいと思いますか。次に挙げる政党の中から一つだけ選んで下さい。
決めていません。

>◆今度の参院選にどの程度関心がありますか。
ある程度あります。

>◆参院選の結果、参議院全体で自民党と公明党の議席が過半数を占めた方がよいと思いますか。占めない方がよいと思いますか。
占めた方がよいと思います。もう少し与党の頑張りを見てみたいです。

>◆自民党に対抗できるような大きな政党があった方がよいと思いますか。そうは思いませんか。
あった方がよいです。現在のところ民主党がその役割は果たすべきなのですが、政権を奪回するという気概が見えません。ただただ与党に反対しているだけに見えます。

>◆安倍政権の歴史に対する見方や防衛力強化の姿勢は、日本の外交にとってプラスの面が大きいと思いますか。マイナスの面が大きいと思いますか。
プラスの面が多いと思います。

>◆安倍首相の経済政策で、日本経済が成長することを期待できると思いますか。期待できないと思いますか。
期待はしています。期待できるかできないか、と問われれば、回答を留保します。

>◆安倍首相の経済政策が、賃金や雇用が増えることに結びつくと思いますか。そうは思いませんか。
すぐに結びつくことはないでしょう。「そうは思わない」です。

>◆安倍政権になってから、あなたには景気が回復したという実感がありますか。ありませんか。
ありません。

> ◆いま停止している原子力発電所の運転を再開することに賛成ですか。反対ですか。
賛成です。長期的に原発は廃止すべきだと思いますが、今ある原発を止めろというのは過激すぎます。

> ◆安倍政権は、日本経済の成長のためだとして、原発を積極的に利用する方針です。こうした方針に賛成ですか。反対ですか。
賛成です。

>◆安倍政権は「国土強靱化基本法」を作り、防災などの公共事業を全国で大幅に増やす方針です。こうした方針に賛成ですか。反対ですか。
防災は結構ですが、無駄な公共事業に賛成するつもりはありません。単純に賛成か反対かという問いかけには回答しづらいです。
どうしても答えろというなら賛成にしておきます。

>◆東日本大震災の復興対策は、民主党政権から自民党政権になって良くなったと思いますか。悪くなったと思いますか。変わりませんか。
よく知りません。

【朝日新聞】記者有論:慰安婦発言 米社会が理念を譲らぬ理由

6月11日朝日新聞朝刊オピニオン欄の「記者有論」のコーナー。ニューヨーク支局長・真鍋弘樹氏の「慰安婦発言 米社会が理念を譲らぬ理由」を取り上げます。

 日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長による従軍慰安婦と在日米軍に関する発言は、国内のみならず米国からも大きな批判を浴びた。この一連の出来事には、日米の間に存在する見えにくいギャップが潜んでいる。単なる一政治家の舌禍として済ませるべき問題ではないように思う。
(略)
 米国では公職者が性別、人種などに関する差別、人権軽視につながる言葉を使うことはあり得ない。これは「ポリティカル・コレクトネス(政治的正しさ)」と言われる。
 折しも米軍では、性犯罪対策責任者による暴行事件が発覚し、性暴力は深刻な問題となっている。いくら理念を叫んでも現実は違う、米国には矛盾も差別もまだたっぷり残っているではないか、と言いたくなるのは理解できる。
 それでも、いや、だからこそ、米国は理念を譲らない。
 ニューヨークの地下鉄での出来事を思い出す。混雑した車内で酔いつぶれ、人種差別的な言葉を繰り返している白人の若者がいた。こういう時、周囲に乗客がいなくなるのは日米共通だが、意外だったのは、面と向かって抗議する人たちも現れたことだ。
 許せないことは許せない。たとえ酔っぱらいのつぶやきであっても。それが米国社会のルールである。これは、慰安婦問題を考える上で日米の意識の落差となって表れる。
 米下院で慰安婦に関する非難決議を進めた日系人のマイク・ホンダ議員に聞いたことがある。なぜ日本の不名誉になることをするのですかと。
 答えはこうだった。「私は日系人の名誉回復にも取り組んできた。日本人だろうがなかろうが、これは同じ理念に基づいた行動なんだ」
 多民族国家、米国には、奴隷制や日系人強制収容所などの暗黒の歴史が刻まれている。もし現在、「当時は黒人奴隷や日系人差別は必要だった」と口にする公人がいたら間違いなく失脚するだろう。
 理念を高く掲げ、それに反する意見は完璧に否定する。そうしなければ、今も残る差別の傷口から血が噴き出す。理念を取り下げると崩壊するのが、米国という国なのだ。
 それと比べ、日本では理念が容易に風化するきらいがないだろうか。政治家の失言は、ときに社会の写し絵であることを自覚したい。



もし現在、「当時は黒人奴隷や日系人差別は必要だった」と口にする公人がいたら間違いなく失脚するだろう。

確かにこのような発言があれば失脚するのかもしれません。しかし、次の発言だったらどうでしょうか。『当時の人は、黒人奴隷や日系人差別を必要と考えた』。

当時、必要と考えたから奴隷制なり日系人の収容があったわけです。後で考えれば、そんなことは必要なかったとしても、当時の人が必要と考えたのは否定しようがありません。

「私の意見では、当時それは必要だった」と「当時の人は必要と考えた」という発言は意味が違います。

橋下氏の釈明をテレビで聞きましたが、“日本も含めて当時の指導者は慰安婦を必要と考えていた”と言っていました。つまり後者の意見です。真鍋氏の挙げた文例で日米を比較するのは適当でないと思います。

余談ですが、私は橋下氏の “日本も含めて当時の指導者は慰安婦を必要と考えていた。私が現在必要だと考えているかのように報じたのはメディアの責任だ。”という釈明は信用していません。取り消したとはいえ、在日米軍に風俗の活用をすすめた以上、現在においても必要だと橋下氏が考えていたのは明らかです。


真鍋氏は、黒人奴隷や日系人差別の例から、米国が理念を高らかに掲げた社会だとしています。そして「ポリティカル・コレクトネス(政治的正しさ)」という言葉も紹介してくれています。

しかし、黒人も日系人も米国人です。それが理由で彼らへの差別を公はできないと考える方が自然です。

“当時、原爆投下は必要だった。”という米国人の意見はよく見聞きします。また、想像ですが、ベトナム戦争やらイラク侵攻が当時必要だった、と公人が言っても失脚しないと思います。

「それでも、いや、だからこそ、米国は理念を譲らない」だの「理念を高く掲げ、それに反する意見は完璧に否定する」などいうのは単なるお題目といえなくもありません。米国に学ぶべきところはあるにせよ、このような全面的な米国礼賛にはジャーナリストして必要な批判精神を感じさせません。


混雑した車内で酔いつぶれ、人種差別的な言葉を繰り返している白人の若者がいた。こういう時、周囲に乗客がいなくなるのは日米共通だが、

米国の地下鉄のことは知りませんが、私は日本の電車の中で人種差別発言をしている人を見たことはありません。真鍋氏が見たというなら頭から否定はしません。しかし、日米の差を考察するほどのたくさんの事例があったというのは、ちょっと信じられません。

【本】別冊宝島:禁断の西洋官能美術史


禁断の西洋官能美術史 (別冊宝島 1947 スタディー)禁断の西洋官能美術史 (別冊宝島 1947 スタディー)
(2013/01/12)
川口 清香、荒井 咲紀 他

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Chapter1と2はギリシャ神話や聖書などから題材をとったヌード画。Chapter3はキスやラブレターなどの恋愛のシーンの絵。Chapter4は夫婦の寝室や性交場面などの本格的な官能絵画。Chapter5では同性愛や近親相姦などの絵。

題材ごとにまとめていますので、時代順はごちゃごちゃです。個々の作品の解説は丁寧ですが、それらの絵が社会かどのような要請があって描かれたのか、どのように社会で受け取られたのか、といった「美術史」的な視点は薄いです。

性愛関係の西洋絵画を集めてみた、といったところです。あまり真正面から取り上げない視点だけに新鮮な一冊でした。

あえて言えば、西洋のものに限らず日本の春画など世界の芸術作品も含めてくれるとよりよかったかと思います。

ギュスターブ・クールベの「世界の起源」という女性器の絵は、大家だけにちょっとビックリしました。ダ・ヴィンチの「性交図」という絵も紹介されていましたが、まるで医学関連書の図のようで官能性など皆無です。これはいかにもダ・ヴィンチらしいものでした。

【映画】オブリビオン


Oblivion SoundtrackOblivion Soundtrack
(2013/04/16)
M83

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あらすじ:

エイリアン“スカヴ”の侵略を食い止めたものの、その戦いによって地球が半壊してから60年。生き残った者たちがほかの惑星へと移住してしまった中、ジャック・ハーパー(トム・クルーズ)だけが地球に残って上空から偵察していた。パトロールに向かっていた彼は、誰一人として生存しているわけがないエリアで何者かの襲撃を受けてしまう。混乱するジャックの前に現れたのは、ビーチ(モーガン・フリーマン)という謎の男。彼との遭遇を機に、ジャックは地球、人類、そして自身の運命を担う冒険に出ることに。


侵略もののSF映画です。

題名がオブリビオン(忘却)であったり、冒頭で主人公が記憶を失っていることを告白していますので、彼の地球の状況説明を額面通りに信じる観客は少ないと思います。予想通りのどんでん返しもありました。ただし、予想を超えたどんでん返しもありました。

違和感があったのは、宇宙人(「人」と言えるかどうか分かりませんが)の行動に合理性を欠くことです。宇宙人ですので我々の考える合理性とは別なのかもしれませんが、そういうことが言いたいSF作品ではないと思います。娯楽作品としてはちょっと傷があります。私としては、そこ等あたりが合理的に作ってある作品が好みですので、やや低評価です。

飛行艇やら住居などの小道具・大道具類は素晴らしかったです。

作中、底が透明のプールが出てきました。映画の内容とは離れてこれには興味がわきました。現実にあったら是非泳ぎたいです。10階くらいのビルの吹き抜けの最上階に底が透明のプールを設置して、そこで泳いだら空を飛んでいるような気分が味わえるでしょう。大人にも子供にも大人気間違いなしです。ただし、飛び込みをするのは多少勇気がいるかもしれませんが・・・


【朝日新聞】私の視点:体育教師の体罰 撲滅へ、社会の後押しを

6月8日朝日新聞オピニオン欄の「私の視点」コーナーに日本体育大学名誉教授・森川貞夫氏の「体育教師の体罰 撲滅へ、社会の後押しを」が載りました。

 次々と報じられる「体罰」教師の記事に胸をえぐられる。「からだ=いのちをもっとも大切にする」体育教師を育てる仕事をしてきたはずではなかったのか、という思いだ。私が新卒で高校体育教師となった50年前と変わらず、体育・スポーツ界はいまだに「負の連鎖」を克服し得ていないのではないだろうか。
 これまで体育教師は「思想穏健な便利屋」として、学校の管理職や教育委員会から扱いやすい存在と見られてきた面がある。それゆえ、生徒の生活指導係など他の教師がやりたがらない役目を期待されてきた教師も多い。他の教科教師や保護者からは内心さげすまれてきた。私も新任のころ、「ああ体操の先生ね。体が丈夫でいいわね」とあからさまに言われ、水泳授業を真面目にやると、進学主要教科の教師から「泳いで疲れさせんように。肝心の授業で寝てしまうから」と釘を刺された。
 こうなると本来の体育授業では評価されず、部活動が生きがいとなる。部活で成績を上げれば、全校生徒の前で校長からお褒めの言葉をいただき、ありがたいと思うおめでたさ。部活に力が入るのも無理からぬ話である。
 こうした事情に加えて、競争主義・成果主義による「運動部優先政策」が学校に導入されれば、「勝利至上主義・スポーツ部活第一主義」が入り込むのは目に見えている。これに無自覚な体育・部活教師、さらには管理職の黙認あるいは奨励、他教師などの軽視・無視が加わり、「体罰」温存体制が完成するのである。
 体罰は、生命=人間の尊厳、子どもの健康的な成長、人権擁護の観点から、全面的に否定されなければならない。しかし、体育教師を中心とする「体罰」教師には、前述のような「被害者的側面」があることも問われなければならないのではないか。それは一種のいじめの構造に似ていて、差別された者が差別し、体罰はさらに体罰を求める「負の連鎖」である。さらに言えば、暴力肯定の風潮を増長させる危険性をはらんでいる。
 (略)


体育教師の現状についてよく知らなかったので、森川氏の話は新鮮でした。

しかし、異議があります。

進学主要教科の教師に体育教師が差別されその影響で運動部の指導が行き過ぎる、というのが森川氏の説です。しかし、進学校の進学に関係ない教科(例えば音楽とか美術とか)の先生が体罰をするということは聞いたことはありません。芸術科目の先生は主要教科の先生に見下されてはいないのでしょうか。体育の先生だけがそのような立場だとするとなぜなのでしょう?

また、「運動部優先政策」の学校では体育教師(あるいは強豪部の顧問)はそれなりに幅を利かすような気がします。森川氏のいう「差別された者が差別し」という構造に当てはまりません。

「勝利至上主義・スポーツ部活第一主義」だと部活動の指導で体罰を行うというのも、よく分かりません。例えば、進学校で英語の教師が成績の悪い生徒を殴るか、というとそういうことは起きていないようです。「進学至上主義」であっても学習指導で体罰はありません。

体育教師の現状に問題があるのだ、という森川氏の指摘は理解しました。しかし、そのことが体育教師が体罰を行う理由だというのは無理があります。

そうではなく、体育教師になった人は自分が青少年期に体罰を受けてきたので本人にとって当たり前になってしまった、というのが真相ではないのでしょうか。

【映画】リアル 完全なる首長竜の日


リアル~完全なる首長竜の日~ 映画パンフレット 監督 黒沢清 キャスト 佐藤健、綾瀬はるか、オダギリジョー、染谷将太、小泉今日子、中谷美紀リアル~完全なる首長竜の日~ 映画パンフレット 監督 黒沢清 キャスト 佐藤健、綾瀬はるか、オダギリジョー、染谷将太、小泉今日子、中谷美紀
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原作は未読です。

あらすじ:

自殺未遂が原因で1年も眠り続ける幼なじみである恋人・淳美(綾瀬はるか)を救い出すため、浩市(佐藤健)は昏睡(こんすい)状態の患者と意思の疎通が可能となる先端医療・センシングを受けることに。センシングを繰り返し淳美の潜在意識に接触していくうちに、浩市は不思議な光景を見始めることになる。現実と仮想の境界が崩壊していく中、浩市は淳美と幼少時代を過ごした島へと足を運ぶ。


中盤でどんでん返しがあります。前半の描写に微妙な違和感があったので、唐突感はありません。しかし、なぜそのような状態になったのか説明が貧弱です。普通、この手のどんでん返しはクライマックスにもってくるものですが、この映画では中盤にもって来ました。穿った見方をすれば、後半の話だけでは内容が薄くなるから前半をくっつけたように見えます。

なお、設定を聞いて、すぐに夢枕獏の「魔獣狩り」のサイコダイビングを思い出しました。「魔獣狩り」の場合は、人の意識に潜入するという設定を使いながら、その先の面白さを追求していました。この映画では、単に人の意識に潜入してトラウマを治療する、というだけです。30年近く前に発表された「魔獣狩り」の域にも達していません。

二時間、飽きさせずに観させたことは評価しますが、全体としては感心しませんでした。



【朝日新聞】社説:オスプレイ訓練―橋下氏も政府も本気か

6月7日の朝日新聞社説「オスプレイ訓練―橋下氏も政府も本気か」より

 日本維新の会共同代表の橋下徹・大阪市長と幹事長の松井一郎・大阪府知事が安倍晋三首相らと面会し、普天間飛行場に配備された米軍のオスプレイ訓練の一部を、地元・大阪の八尾空港で受け入れる考えを伝えた。
 もし自分の家の近くでオスプレイの訓練が行われたら。まずはそれを考えることが、沖縄の負担をわかちあう第一歩になる。今回の提案は改めてそのことを私たちに問いかけている。
 沖縄には米軍基地の74%が集中する。住民は日米安保条約のもと、危険や騒音と隣り合わせの暮らしを押しつけられてきた。住宅地に隣接する普天間飛行場の移転も進まない。
 「本土は沖縄を差別している」。そんな不信の声が高まるなかでの提案で、基地負担の分かち合いは不可欠である。ただ、やぶから棒に八尾空港が持ち出され、唐突感が強い。
 沖縄の反応も複雑だ。橋下氏は沖縄の米軍司令官に「風俗業活用」を進言し、地元でも米側からも批判を浴びた。今回の提案も参議院選をにらんだ失地回復ねらいとの冷めた目もある。
 橋下氏は沖縄の負担を皆で考えるべきで、自分のところだけの安全性を言ってはダメだと強調する。その通りだが、普天間飛行場の移転先に関西空港をと言って立ち消えになるなど、基地問題への対応で一貫性を欠いてきたのは橋下氏自身である。
 橋下氏は実現可能性の検討を政府に求め、菅官房長官は「検討する」と応じた。だが維新は地元に相談せず構想を掲げ、八尾市長は反発している。
 オスプレイの訓練に沖縄が反対しているのは、海外で相次いで墜落するなど事故への懸念が残るからだ。八尾空港も住宅密集地にあり、どう受け入れを進めていくか。八尾空港を使うことがどこまで沖縄の負担軽減になるのかも、定かではない。いかにも準備不足の案だ。
 昨年10月の配備に際し、沖縄県知事は「米軍が何でも持ち込めるというのは信じがたい」と抗議した。人口密集地や学校の上は避けるという日米間合意も、きちんと守られていない。
 この実態を変えないままでは、八尾に限らず、訓練地域の住民を説得するのは困難だろう。政党の共同代表である橋下氏が本気ならば、与野党を説得し米国との交渉に持ち込むくらいの覚悟が必要だ。
 検討を表明した政府も、沖縄の基地の県外移設と訓練の安全性の問題の両方を詰めていく責任がある。
 そうでなければ言葉だけの提案、検討に過ぎない。


私は日本維新の会を支持しているわけではありませんが、今回の提案は評価します。正確には、提案の中身というより、提案してきた姿勢を評価しています。

沖縄の基地については前にも書いたことがあります。
参)【時事問題】稲嶺・名護市長、自民議員と論争 普天間移設巡り

今回はオスプレイの訓練ですが、意味は同じです。沖縄でできることを本土でできないと頭から拒絶するのは間違っています。日本維新の会が、オスプレイの訓練を引き受けられないか、と提案したのはよいことだと思います。

もちろん、オスプレイも米軍基地もいらないという立場であるならば、沖縄にもいらないし本土にもいらない、という意見は一貫していますので、それはそれで結構です。

しかし、米軍基地やオスプレイの必要性は認めながら、それらを沖縄へ過重に負担させて気に留めたいというのは問題を感じます。

この社説も、私の意見と同じようなことを書いてはいます。しかし、橋下氏に対する反感がそれを上書きしています。

>今回の提案も参議院選をにらんだ失地回復ねらいとの冷めた目もある。
>普天間飛行場の移転先に関西空港をと言って立ち消えになるなど、基地問題への対応で一貫性を欠いてきたのは橋下氏自身である。

提案した人の好悪と、提案の中身は分けるべきです。この社説ではそれが峻別されていないように感じます。

>八尾空港を使うことがどこまで沖縄の負担軽減になるのかも、定かではない。いかにも準備不足の案だ。
>政党の共同代表である橋下氏が本気ならば、与野党を説得し米国との交渉に持ち込むくらいの覚悟が必要だ。

提案するためのハードルを高すしすぎると、誰も何も言えなくなります。結果、沖縄のみが負担することになります。

> 検討を表明した政府も、沖縄の基地の県外移設と訓練の安全性の問題の両方を詰めていく責任がある。
 そうでなければ言葉だけの提案、検討に過ぎない。

朝日新聞には、このようなシニカルな態度をとらず、“八尾空港以外にも受け入れ可能なところはないのか?”ぐらいのことを言ってほしかったです。

【朝日新聞】私の視点:インドへの原発輸出 市民に反対、福島収束が先

6月6日朝日新聞朝刊オピニオン欄の「私の視点」コーナーに国際環境NGOグリーンピース・インド事務局長のサミット・アイチ氏による「インドへの原発輸出 市民に反対、福島収束が先」という意見が掲載されました。

 我が国インドのシン首相と日本の安倍晋三首相が5月29日、日印原子力協定の早期締結に向けての交渉加速を盛り込んだ声明に署名した。この交渉は、東京電力福島第一原発事故を受けて中断していたものだ。
 しかし、原発事故は収束しておらず、発生当時と事態は変わっていない。インドの電力不足には解決策が他にもあるが、原発から出る放射性廃棄物については解決策がない。グリーンピース・インドは一貫して原発に反対しており、日印原子力協定の交渉再開自体、到底受け入れることができない。
 今、安倍首相に伝えたいことが三つある。一つめは、インド民衆は誰もが原発を望んでいるわけではない。福島事故の後、インドでも市民による原発反対運動は拡大している。しかし、国際人権NGOのアムネスティ・インターナショナルも強く非難しているように、反対運動に対する政府の弾圧がある。2012年9月には、南インドでクダンクラム原発建設に反対する民衆に警察が発砲し、漁師が亡くなっている。
(略)
 安倍首相は5月13日の国会で、原発輸出に関して「事故の教訓を共有し、世界に貢献」と語った。しかし、一刻も早い事故の収束と原因究明こそが最も求められている世界貢献ではないだろうか。放射能は国境を越え、今でも福島原発から放出・拡散され続けている。これが三つめだ。
 最後に、日本の市民のみなさんにも一言お伝えしたい。
 日本の原発事故被災者への賠償が進んでいないと聞く。いま日本政府が全力をあげるべきなのは、インドなど新興国へ原発を無責任に売り込むことではなく、福島事故の収束と自国の被災者の速やかな救済ではないのか。
 そのために日本の市民社会に立ち上がってもらいたい。事故の責任を全うさせること、それは、日本が原発輸出をやめることにもつながるはずだ。


日本は押し売りをしているわけではありません。文句があるならインド内部で解決すべきことです。

インド民衆は誰もが原発を望んでいるわけではない。
どんな政策でも、全員が賛成するというわけではないでしょう。賛成する人もいれば反対する人もいます。日本としてはインド政府の言うことがインドの意見とみなすのは当然です。弾圧や警官の発砲があったのは気の毒ですが、日本の総理大臣に言ってもせんないことです。

一刻も早い事故の収束と原因究明こそが最も求められている世界貢献ではないだろうか。
事故収束と原因究明は必要ですが、インドが輸入したいと言っているのを日本が棚上げにする理由にはなりません。インド側が、原因究明ができなければ輸入しない、と言うなら意味があります。これもインドの問題です。

そのために日本の市民社会に立ち上がってもらいたい。事故の責任を全うさせること、それは、日本が原発輸出をやめることにもつながるはずだ。
事故の責任を全うさせることは必要です。しかし、だからと言って原発輸出とは直接関係ありません。日本の市民がインドへの原発輸出に反対しているという前提でいるなら、その認識は間違っていると思います。

【朝日新聞】記者有論:日中韓協力 歴史の痛み、忘れずに 

6月5日朝日新聞朝刊オピニオン欄の「記者有論」のコーナーからAJWフォーラム担当部長・桜井泉氏の「日中韓協力 歴史の痛み、忘れずに」を取り上げます。

(略)
 5月初め、ソウルで朝日新聞AJWフォーラムと韓国東亜日報、中国現代国際関係研究院が日中韓の知識人シンポジウムを開いた。3国の新政権誕生を機に、いかに協力し合うかというテーマだった。
 ミサイルや核開発を進める北朝鮮、深刻さを増す環境汚染、自由貿易協定(FTA)の推進……。日本からの討論者たちが、こうした分野でこそ力を合わせよ、と力説し、中国、韓国側も賛同した。
 そうした中、韓国の政治学者、李相禹さんの言葉は印象的だった。「3国の協力が互いの利益になるのはよく分かる。でも、私たちの心が拒んでしまう。心をほぐさずには、夢は実現できない」
 シンポがあったのは、安倍晋三首相が「侵略という定義は定まっていない」と述べ、麻生太郎副総理ら国会議員が大挙、靖国神社に参拝した直後だった。菅義偉官房長官が慰安婦を巡る河野談話の「見直し封印」の考えを示した、と日本側の討論者が指摘したが、中国現代国際関係研究院の馬俊威さんは「いろいろ説明されても心配は消えない。参議院選挙で大勝したら首相は靖国神社に参拝するのでは」と不信をあらわにした。
 「日本に謝罪と反省がもっと必要なのではない」と朴チョル熙・ソウル大教授は言い切った。そのうえで侵略の定義に関する首相発言を念頭に「ただ、歴史を歪曲せず事実を事実として認めよ」と続けた。
 日本がアジアに被害を与えたという歴史認識の大枠での共有が外交の出発点だったはずだが、そこが揺らいでしまった。不信感は大きかった。
 「日本には、キクバリというすばらしい言葉がある。(歴史の)被害者の傷ついた心をいやすよう接してほしい」。5月末に離任した申ガク秀前駐日韓国大使は最後の記者会見で語った。日韓関係が困難を極めるなか、東日本大震災の被災地に5回赴いた申さんの言葉に説得力がある。
 黄砂に覆われたソウルでは漢江の対岸が見えず、ときに、せき込んだ。日中韓の協力は急を要す。だが心と心をつなぐ信頼がなければ円滑に進まない。とくに日本の被害を受けた人たちとの間では。


なぜ桜井氏が、なんの検証もせずに一方的に日本に非があると考えるのが不思議でなりません。第2次大戦が終結して70年近くたとうとしていますので、ほとんどの人間が日本の戦争被害とは無縁です。いまだに、「傷ついた心」などというのは普通に考えておかしなことです。

私は、日本がどんなに謝罪しても中韓は”歴史問題”を終わりにはしなのでは、と思っていますその一つの表れが今回の靖国参拝への反発です。国会議員の靖国参拝はいまにはじまったことではありません。つぎからつぎへと要求がエスカレートするあらわれです。

もう、うんざりします。

なお、黄砂に責任があるのは中国です。日本には責任はありません。日本がすべきことは黄砂対策をするように中国に要求することです。協力するいわれはありません。

また、北朝鮮に援助をしているのは中国です。日中韓で連携して北朝鮮に圧力をかけるなどという構想は噴飯ものです。北朝鮮問題に関して中国は向う側です。

友好自体は結構なことですが、桜井氏が指向する方向に健全な友好関係は存在しないと思います。

【朝日新聞】耕論:産めよ増やせよ? 女に責任を押しつけるな

6月4日朝日新聞朝刊の耕論のコーナーは「産めよ増やせよ?」と題して、少子化問題について3人の意見を聞いています。その中でコラムニストの北原みのり氏の「女に責任を押しつけるな」を取り上げます。

 10年ほど前、中学生向けの性教育冊子「ラブ&ボディBOOK」が一部の国会議員の批判を受けて、絶版、回収になりました。性の自立や望まない妊娠を防ぐことを、きちんとした情報で載せていたのに。政府は性に関する情報を封じてきた。それなのに、女性手帳で卵子や子宮の情報をインストールしようとしたのは、バランスが悪すぎました。
 もともと、自民党政権下の2003年に少子化社会対策基本法が施行された時から、政府からの「産めよ」という圧迫を感じた。今度はさらに「若くして産めよ」と言ってきています。
 本気で女を変えようとしている気がします。その裏には、女のライフプランや職業観の変化、社会進出が少子化を促進しているという考えが透けて見える。だから、家庭、家族が一番だという価値観を取り戻そうとか、女を家庭に戻そうとかしているのではないでしょうか。
 女性の性に抑圧的で、男女関係がいびつなことも、少子化を加速させていると思います。男女が共に性を楽しむ感覚が薄く、大人の男と女の関係が日本社会にない。日本の男性向けアダルトグッズで売れ筋商品を知ってますか? 未成年女子のイラストなどがつく「ロリコン」ものです。男の人が、もう、何ていうか、だらしなくなっている。そんな20代の男の子と付き合うことを、同年代の女の子がためらっている。
 さらに、問題が根深いのは生きる力が弱まった男性たちが、女の人をバカにして自尊心を保っていることです。ネットの世界では、男尊女卑の考え方が強い「マッチョ」が幅をきかせています。性を楽しむとか、主体的に避妊をするとか、産む産まないを自分で決める。こういう女性を語る上での大前提の話すら、難しくなっています。
 (略)


普通の人間は、アダルトグッズには縁がありません。特殊な性癖の人か普通以上に性に対して積極的な人だけの世界です。

したがって、日本の男性向けアダルドグッズの売れ筋がロリコンものであったとしても、日本の男性にロリコンが多いことにはなりません。アダルドグッズの購買層にロリコンが多いということが推測できるだけです。

また、一般の女性も、男性向けアダルドグッズの売れ筋など知っているとは思えません。したがって、女性が、男性をロリコンだと信じて付き合いをためらっている、というのは妄想だと思います。

少子化を女性のせいにしようとしていると感じた北原氏が、無理な論理展開で責任を男性に押し返そうとしただけに見えます。

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Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

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