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【朝日新聞】排除の理由:ナチズム語る若者

5月1日朝日新聞朝刊。連載「排除の理由」の四回目。「ナチズム語る若者」です。

 拡声機を持つ軍服姿の若者の後に、40人ほどが続く。日の丸やナチスのシンボル「かぎ十字」の旗が翻った。「大日本帝国とナチス・ドイツの名誉を取り戻すぞー」。4月20日、日曜の昼下がり。東京・池袋の繁華街に大声が響く。中国や韓国の排除を訴えるスローガンも叫ばれた。
 125年前に、ヒトラーが生まれた日だった。
 デモの前に、主催した23歳の青年に会った。「我々が声を上げて、反韓、反中は世の中に浸透した。今度はナチズムを前面に出したい」。都内の高校を卒業して食品工場で働き、月給は十数万円。実家で暮らす。
 高校生の時、人間関係のせいで部活動をやめた。ネットの掲示板を見る時間が増え、政治団体を知った。デモに加わり、自分の居場所を見つけた。
 南京大虐殺はなかった、日本は欧米に占領されていたアジアを解放した――。活動で知り合った大人たちから聞く話は、掲示板にも転がっていた。「日本がまずいことをしたという話はでっち上げだとわかった」


具体的にナチス思想のどこに共感しているのか分かりません。もしかしたら23歳の青年は記者に説明しているのかもしれませんが、記事を読む限り、ネットの掲示板で浅い知識を身につけた人という印象です。

しかし、「月収が十数万」だの「高校生の時、人間関係のせいで部活動をやめた」だのと、あたかも駄目人間であるかのような印象操作の記事も素直には読めません。

(略)
 「眠れなくなるほど面白いヒトラーの真実」(日本文芸社)。昨年末、出版された本だ。ヒトラーとナチスの良い面にあえて光を当てる、と前書きにあるが、「ホロコースト」の文字は見当たらない。ローソンの全国約8千店舗に並んだものの、「事実と違い誤解を招く」と批判を受け、1カ月後に販売中止になった。
(略)


この本のことは初めて知りました。

こういうのが一番問題です。本の内容が気に食わないからといって販売中止に追い込むという手法は言論の自由への挑戦です。こういう抗議で成功していると、なぜナチスが悪いのかという理屈が鍛えられなくなります。すでに、悪いから悪いのだ、という同語反復に陥っているようにも見えます。

ナチズムの信奉者がデモができるくらいの規模で存在するというのを知って驚きました。その意味では朝日新聞の記事は有益なのですが、普通に広がっている保守(右翼)思想といっしょくたにして、そこで思考を中止してしまっているのが残念です。

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えいび

Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

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