【朝日新聞】無期受刑者、減る仮釈放 8年連続1桁 進む「終身刑化」

10月29日朝日新聞朝刊は、「無期受刑者、減る仮釈放」という記事を掲載しています。無期懲役囚の仮釈放が減り、獄死する受刑者が5年連続2桁だと伝えています。

記事は事実を伝えているだけで、別に“無期懲役は事実上の終身刑だから死刑を廃止しましょう”といった主張はありません。

 無期懲役刑が「終身刑」につながる傾向が進んでいる。昨年1年間に仮釈放された無期懲役の受刑者は8人で、8年連続で1桁となった。1990年代はほぼ2桁で推移していた。8人の刑務所の平均在所期間は31年2カ月。10年前から約8年、20年前からは13年延びた。一方で、刑務所内で死亡した無期懲役の受刑者は昨年14人で、5年連続で2桁となった。
 日本に終身刑はない。無期懲役刑と終身刑の違いは仮釈放の有無だが、事実上の終身刑として刑務所で最期を迎える受刑者が増えている形だ。法務省が28日に公表した無期懲役の受刑者に関するまとめで分かった。89年以降の統計でみると、仮釈放された受刑者の人数は91年に34人にのぼるなど、98年までほぼ2桁で推移。平均在所期間も20年前後だった。
 その後、仮釈放が減ったのは社会で厳罰化の傾向が強まり、法律が改正されたことなどが要因とみられる。04年の刑法改正で、有期刑の上限が20年から30年に引き上げられた。無期刑は有期刑よりも厳しいという位置づけで、仮釈放までの期間も自然と延びた。
 同じ04年には犯罪被害者等基本法も成立。07年12月には、希望する被害者が、加害者の仮釈放について意見を述べることができるようになった。「被害者の立場としては、凶悪犯の仮釈放を簡単には受け入れられない」と法務省幹部は話す。
 在所期間の長期化は受刑者の高齢化につながる。身寄りを捜すのが難しく、仮釈放の環境が整いにくくなるという事情もある。刑務所では無期懲役の受刑者数も増えている。昨年末で1843人。91年の870人から22年連続で増加した。法務省は09年、それ以前の9刑務所に加え、横浜、神戸、長野の各刑務所でも無期懲役の受刑者を収容できるようにした。
 (北沢拓也)


記事を読んで、無期懲役という刑罰には無理があるように改めて思いました。

有期刑は刑期が決まっていますので、態度が良ければ満了前に仮釈放がありますが、逆に態度が悪くても刑期が勝手に延びることはないはずです。しかし、無期懲役の場合は、刑務所での過ごし方、つまり刑務官への接し方で刑期が左右されてしまいます。実際に無期懲役囚の話を聞いたわけではないので想像ですが、おそらく無期懲役囚は刑務官に対して絶対的な服従を強いられているのではないでしょうか。

もちろん、無期懲役囚が相応の罪を犯したことは理解していますし、刑務所がリゾート地でないことも分かっています。しかし、24時間毎日毎日刑務官の顔色をうかがう生活を強いることが刑罰として適切なのか疑問です。

一方、終身刑であれば、仮釈放がないことははっきりしていますので、無駄に希望をもつことはありません。よくも悪くもすっきりした刑罰です。

無期懲役刑は廃止し、新たに終身刑を設けるのが良いと考えます。終身刑ができれば、冤罪のまま執行するおそれを拭えない死刑制度の廃止も可能となるでしょう。
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【朝日新聞】米2州のエボラ対策が波紋 隔離の看護師「囚人のよう」

10月26日朝日新聞の記事より。
現時点では撤回したそうですが、米国の二つの州がエボラ患者に接触した人を三週間隔離する政策を発表しました。

(略)
シエラレオネでエボラ患者の治療にあたっていた看護師は、24日にニュージャージー州のニューアーク国際空港に到着。検疫の事務所に通され、非接触型の体温計で体温を測ったところ、36・7度だったという。
 その後、約4時間にわたってほとんど状況も説明されず、菓子と水しか与えられなかった。再び同じような体温計で検査をされたが、今度は怒って顔も紅潮していたためか、38・3度を記録。口内型の体温計で測れば熱はないと主張したが、係官は「熱がある」と記録したという。
 さらに3時間も放置されてから、パトカーに先導されて病院に連れて行かれた。「何か悪いことをしたのだろうか。1カ月間、子どもが死ぬのを見てきた。世界の多くが傍観して、何もしていない時に助けようとしたのに」とその時の思いをつづった。病院で検査したところ、熱もなく、ウイルス検査も陰性だった。
 看護師は手記で、「同じように米国に戻る同僚も、犯罪者や囚人のように扱われるのだろうか」と疑問を投げかけている。MSFも声明で、公衆衛生を守ることの大切さを認めながら、「医療従事者の人権も保護されなければならない」と主張。両州の基準では帰国した医療従事者は21日間の隔離を義務づけられるが、ニューヨーク・タイムズは隔離がこれだけ長いと、ボランティアする医師らが減る可能性を指摘する。
(略)


感染の疑いがあるからといって説明抜きで4時間待たせたり3時間放置したりするのは賛成できません。また犯罪者であるかのごとき扱いにも疑問があります。

しかしながら、この看護婦にも違和感があります。まさか自分が感染源になって母国で患者が出ることを望んでいるわけではないでしょう。行政に協力しようという気配が、少なくともこの記事からは、感じられません。

違和感の正体は、看護婦の「1カ月間、子どもが死ぬのを見てきた。世界の多くが傍観して、何もしていない時に助けようとしたのに」という発言にあります。

英雄として讃えられるべき自分に対し、しかも傍観していた連中が、不自由を課すのが許せない、という発想です。

客観的に言えば、現地で患者の治療にあたった看護婦は立派な人間だと思います。しかし、自分からそれを態度に出されるといささか鼻白みます。

【世論調査】朝日新聞〈10月25、26日実施〉

10月25、26日に朝日新聞が実施した世論調査の結果が発表されました。

(数字は%。小数点以下は四捨五入。質問文と回答は一部省略。丸カッコ内の数字は10月4、5日の調査結果)
◆安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
 支持する 49(46)
 支持しない 30(33)

◆今、どの政党を支持していますか。
自民37(34)
民主6(5)
維新1(1)
公明3(3)
次世代0(0)
みんな0(0)
共産2(2)
生活0(0)
社民1(1)
大地0(0)
太陽0(0)
改革0(0)
その他の政党0(0)
支持政党なし43(46)
答えない・分からない7(8)

◆経済産業大臣だった小渕優子さんは、支援者向けの歌謡ショーをめぐる政治資金の問題などで、大臣を辞めました。小渕さんが大臣を辞めたのは当然だと思いますか。辞める必要はなかったと思いますか。
 辞めたのは当然だ 65
 辞める必要はなかった 23

◆法務大臣だった松島みどりさんは、自分の選挙区で「うちわ」を配った問題で、大臣を辞めました。松島さんが大臣を辞めたのは当然だと思いますか。辞める必要はなかったと思いますか。
 辞めたのは当然だ 51
 辞める必要はなかった 36

◆小渕さんと松島さんが大臣を辞めたことで、安倍内閣のイメージはよくなりましたか。悪くなりましたか。それとも、変わりませんか。
 よくなった 2
 悪くなった 42
 変わらない 52

◆小渕さんと松島さんを大臣に任命した安倍首相の責任は、どの程度あると思いますか。(選択肢から一つ選ぶ)
 大いに責任がある 16
 ある程度責任がある 52
 あまり責任はない 23
 まったく責任はない 7

◆安倍内閣の女性大臣5人のうち、2人が就任1カ月半で辞めました。このことが、女性の活躍を進める政策に悪い影響を与えると思いますか。そうは思いませんか。
 悪い影響を与える 42
 そうは思わない 52

◆安倍首相の経済政策で、日本経済が成長することを期待できると思いますか。期待できないと思いますか。
 期待できる 37
 期待できない 45

◆来年10月に消費税を10%に引き上げることに、賛成ですか。反対ですか。
 賛成 22
 反対 71

◆いま停止している原子力発電所の運転を再開することに、賛成ですか。反対ですか。
 賛成 29
 反対 55

 〈調査方法〉 25、26の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に調査員が電話をかける「朝日RDD」方式で、全国の有権者を対象に調査した(福島県の一部を除く)。世帯用と判明した番号は2061件、有効回答は1029人。回答率50%。



この世論調査が私のところに来たと仮定して回答してみます。

>◆安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
支持しています。
大臣二人の辞任で落ちると思っていましたが、まったく影響がないのに驚きました。

>◆今、どの政党を支持していますか。
支持政党ありません。
ここでも自民の支持は落ちていません。理由は全く分かりません。

>◆経済産業大臣だった小渕優子さんは、支援者向けの歌謡ショーをめぐる政治資金の問題などで、大臣を辞めました。小渕さんが大臣を辞めたのは当然だと思いますか。辞める必要はなかったと思いますか。
当然だと思います。
単なる間違いならいざ知らず、いまだに何があったのか説明ができないのですから、大臣どころか議員としての適性にも疑問があります。

>◆法務大臣だった松島みどりさんは、自分の選挙区で「うちわ」を配った問題で、大臣を辞めました。松島さんが大臣を辞めたのは当然だと思いますか。辞める必要はなかったと思いますか
必要なかったと思います。何がアウトで何がセーフなのかはっきりしない中で非難を浴びせるのは見苦しいです。追求している野党議員もおなじく「うちわ」を配っていたことは新聞でも報じられています。大臣は違法で自分は合法であるというなんらかの理論武装はあるのかもしれませんが、国民にとってはどっちもどっちです。

>◆小渕さんと松島さんが大臣を辞めたことで、安倍内閣のイメージはよくなりましたか。悪くなりましたか。それとも、変わりませんか。
変わりません。
この設問は辞めたことの影響を訊いていますが、問題発覚から辞任までの全体での影響を訊くべきではないでしょうか?

>◆小渕さんと松島さんを大臣に任命した安倍首相の責任は、どの程度あると思いますか。
「大いに」と「ある程度」の違いはよくわかりませんが、任命したのですから責任はあります。ただし松島氏に関しては悪いことをしたのかどうか自体疑問に思っていますので、小渕氏限定での回答です。

>◆安倍内閣の女性大臣5人のうち、2人が就任1カ月半で辞めました。このことが、女性の活躍を進める政策に悪い影響を与えると思いますか。そうは思いませんか。
極めて悪い影響を与えます。女性枠なるものが無理だと国民に広く共有されてしまいました。

>◆安倍首相の経済政策で、日本経済が成長することを期待できると思いますか。期待できないと思いますか
期待しています。

>◆来年10月に消費税を10%に引き上げることに、賛成ですか。反対ですか。
個人的な気持ちとしては反対、あるいは心配です。しかし大所高所にたって考えるとやむを得ないのかもしれません。

>◆いま停止している原子力発電所の運転を再開することに、賛成ですか。反対ですか。
賛成です。
新規に作ることには賛成できませんが。

【朝日新聞】慰安婦問題、努力継続を確認 日韓の議連、産経前支局長へ言及なし

10月26日朝日新聞朝刊。日韓議員連盟の共同声明を報じています。

 与野党の国会議員でつくる日韓議員連盟と韓日議員連盟は25日、ソウルで合同総会を開き、日韓首脳会談の早期実現に向けて「環境作りに努力する」と明記した共同声明を採択した。声明では、元慰安婦の名誉回復と心の痛みを癒やす措置が早急に取られるよう、双方が努力することも確認した。
 声明は日韓関係の重要性を強調し、来年の国交正常化50周年に向けて「関係を早急に修復しなければならない」と指摘した。「日本側は河野談話、村山談話など歴代政権の立場を継承することを再確認した」「河野談話、村山談話の精神にふさわしい行動をとることにした」など、歴史認識問題をめぐって日本側に対応を求める内容も目立った。
 一方、産経新聞前ソウル支局長が朴槿恵大統領の名誉を傷つけたとして起訴された問題は触れなかった。声明の原案には産経新聞を念頭に「日本側は、韓国当局による日本の報道関係者に対する措置が、両国関係改善に向けた環境を悪化させることを懸念した」とあったが、日韓議連関係者によると、韓国側の反対で盛り込まれなかったという。
 終了後の記者会見で韓日議連の姜昌一幹事長は「韓国側が日本側を攻撃したり、日本側が韓国側を攻撃したりするのではなく、どう友好関係を増進するかといった視点で声明が作られた」と説明。総会には日本側からは議連の額賀福志郎会長(自民党)や河村建夫幹事長(同)、直嶋正行副幹事長(民主党)らが出席した。(ソウル=明楽麻子、東岡徹)



議員外交ですので、政府と異なるアプローチを行うことは反対しません。日韓議連なので、前提として、つまり説明抜きで「日韓関係の重要性を強調」するのもいいでしょう。

しかしながら、決して譲ってはならないことはあります。産経新聞の支局長が起訴された件は、報道の自由が侵されたという最重要問題です。

韓国の日本への要求は唯々諾々と従い、日本が言うべきことは「韓国側の反対」というだけで引き下がるというのは間違った対応です。

このような不自然な声明は百害あって一利なしです。

【朝日新聞】エボラ出血熱 アメリカを覆う恐怖と政争

10月26日朝日新聞朝刊、オピニオン欄。アメリカ総局長・山脇岳志氏の「エボラ出血熱 アメリカを覆う恐怖と政争」より

 米国が、エボラ出血熱の恐怖に包まれている。
(略)
 11月4日の中間選挙を前に、エボラは政争の具にもなっている。野党の共和党の議員や候補者は、オバマ政権の対応の遅れなどへの批判を強めている。アプトン下院議員は「米国民は怖がっている。国民の命は危険にさらされており、これまでの対応は容認しがたい」と話す。
 西アフリカへの渡航禁止を求める声も強い。エボラ問題は共和党にとって有利との見方も広がっている。
 オバマ政権は、救援する人や物資の往来を封じると現地の感染拡大を悪化させるとみて、渡航の禁止には反対し、検疫強化で乗り切ろうとしている。しかし、選挙の逆風を受け、政権の方針に反して渡航規制を主張する民主党議員も相次いでいる。
 米国の政治は、エボラの恐怖をあおる方向に動いているようにみえる。しかし、それは生産的なのだろうか。
 テキサスの病院では看護師の防護服などが不十分だったとみられている。エボラ出血熱への知識を底上げし、感染しない体制を確立するのは急務である。だが、インフルエンザが原因で亡くなる人が米国内だけで年間数万人いることを考えると、過剰反応のようにも思える。
(略)
 恐怖をあおっても、エボラはなくならない


恐怖をあおっても、エボラはなくならない」というのは確かにその通りですが、正しく恐れなければエボラを押さえ込むことはできないとも言えます。

テキサスの病院では看護師の防護服などが不十分だったとみられている」について、同じ日の朝日新聞の別の記事で、より詳しく、

看護師2人が二次感染したテキサス州の病院では、CDCの定めた基準に沿う防護服を着用しながら感染が防げなかった。感染経路は特定されていないが、CDCは、全身を完全に覆う従来より手厚い防護服の着用を求めるよう基準を見直した。


と報じています。従来十分と考えられていた方法ではエボラの感染は防げないことがわかったということです。

エボラの研究は途上ですのでやむを得ないことですが、現時点で十分と考えられている方法が将来くつがえされる可能性はありますので、今の知識を前提に安心するのは早計だと考えるべきです。

また、インフルエンザとエボラでは死亡率が段違いですので、インフルエンザの死亡者数と比べて騒ぎすぎ、との批判は的外れです。

そうは言っても、エボラ禍を政争の具にすべきでない、という主張には同意します。

【展覧会】「夢見るフランス絵画」展

於:Bunkamura

フランス近代美術のオールスターの競演!
第一次世界大戦前の繁栄を謳歌していた頃のフランスでは、美術の全く異なるふたつの切り口が顔を合わせていました。
印象派とエコール・ド・パリです。両者の背景として共通するのは、フランスの繁栄と社会の一応の安定があり、画家たちは自らの感性に忠実にそのおのおのの目標に向かって邁進したことでした。そしてそれはいわば夢の実現でもあったのです。
 日本人が抱くフランスへの憧れの源泉には、おそらくこの国が長年にわたり文化芸術をリードしてきたことがあるでしょう。その象徴が「芸術の都パリ」の存在であり、絵画作品はその結晶なのです。日本の個人コレクションで構成される本展は、日本人にとって最もフランス的なるものである絵画を通じての日本人からフランスへのオマージュであるとともに、それを描いた画家たちの一人ひとりの夢を追体験する試みといえるでしょう。


有名な画家だらけの展覧会でした。セザンヌ、シスレー、モネ、ルノワール、ルオー、ヴラマンク、デュフィ、ドラン、ユトリロ、ローランサン、モディリアーニ、藤田嗣治、シャガール、キスリング、といった豪華な陣容です。

出展作品は、コレクラーのコレクションとのことですが具体的な所有者の名前は伏せられているようです。

特別な目玉作品はないようですが、見ごたえのある展覧会でした。特にヴラマンク作品が多数並んださまは迫力を感じました。

12月14日までです。

【毎日新聞】威力業務妨害:大学脅迫、新潟の男を容疑で逮捕

10月24日毎日新聞朝刊。元朝日新聞記者・植村隆氏が非常勤講師として勤める北星学園大に脅迫電話をかけた男が逮捕されたことが報じられています。

植村氏の慰安婦問題の記事に不満があったとしても、再就職先まで退職しろと言うのは行き過ぎです。まして、爆弾で大学生を怪我させると脅迫するのは言語道断です。

それはともかく、今日この記事を取り上げたのは、記事の中で「負けるな北星!の会」(この脅迫を受けて大学側を支援する会)の呼びかけ人の一人内海愛子・恵泉女学園大名誉教授のコメントに興味を惹かれたからです。

内海愛子・恵泉女学園大名誉教授は「言論や表現の自由に対する脅威だ。名前を出して批判するならよいが、匿名という陰に隠れて脅迫することは許されない」と語った。


名前を出しても脅迫は許されることではありません。匿名でも通常の批判であれば、言論の自由の原則のもと許されるべきです。

今回の件が問題なのは脅迫されたことであって、匿名だったことではないはずです。内海氏は問題の本質が分かっていません。

【朝日新聞】時事小言:戦場を知る責任 犠牲の記憶が隠す事実

10月21日朝日新聞夕刊の「時事小言」のコーナー。国際政治学者・藤原帰一氏の「戦場を知る責任 犠牲の記憶が隠す事実」より

(略)
 それでも従軍慰安婦が極度に悲惨な経験を強いられたことは否定できない。仮に強制がなかったという強い前提を置いたとしても、甘言に騙され、あるいは親に売られ、戦場のなかで次々に兵士に身を任せる女性の立場に身を置いて考えてみれば、平時における一般の売春と慰安婦を並べることの誤りは明らかだろう。
(略)
国民の視点だけから戦争を見る限り、語られる犠牲と語られない犠牲が生まれてしまう。ここで必要なのは、自分たちの犠牲ばかりを語って相手の犠牲を無視するのではなく、自国の国民ではない人々の経験に開かれた戦争の認識である。慰安婦を犠牲者として捉えつつ、戦争の加害者である日本兵士も犠牲者としての側面を持つことを見ることができれば、戦争の記憶をナショナリズムの束縛から解き放つことも可能となるだろう。
 慰安婦に関する現在の議論は、謝罪と補償の必要をめぐって展開している。だが、学者の議論という批判を恐れずにいえば、謝罪や補償の前に必要なのは、事実を見ることだ。それも相手の誤りを暴くことで自分を正当化するのではなく、双方の国民を横断して戦争を捉えなければならない。そして、日中戦争と第2次世界大戦における戦場の実態に少しでも目を向けるなら、決して引き起こしてはならない破滅的な暴力の姿が目に入るはずだ
 慰安婦をめぐって展開される議論には、日本の名誉回復を求める熱情があっても、戦場の現実を知ろうとする姿勢は見ることはできない。それを私は恐れる。


従軍慰安婦は強制的に集められたのではないかもしれないが過酷な環境においたのは日本に責任がある、という朝日新聞が提唱している“慰安婦問題の本質”説に藤原氏も乗っかっています。

しかし一切説明せずに、「平時における一般の売春と慰安婦を並べることの誤りは明らか」といわれても、なぜ明らかなのか理解できません。

仮に環境が問題だったのだとしても、慰安婦問題で日本本土出身の慰安婦が無視されている理由が分かりません。もともとの考えでは、本土出身者は自発的に応募したのだから基金やらお詫びの手紙の対象にならなかったのだと思います。しかし、過酷な環境が悪いのだとすれば日本本土出身慰安婦も無視してはいけないはずです。

必要なのは、事実を見ることだ」とか、「戦場の実態に少しでも目を向けるなら、決して引き起こしてはならない破滅的な暴力の姿が目に入るはずだ」とか立派なことを書きながら、藤原氏も日本人慰安婦をまったく無視して国際関係の問題としか思考していないように見えます。

【朝日新聞】美術教育 新しい見方に気づく「鑑賞」

10月22日朝日新聞朝刊。帝京科学大教授(美術教育)・上野行一氏の『美術教育 新しい見方に気づく「鑑賞」』より

 美術教育には「表現」と「鑑賞」があります。1947年の学習指導要領の試案にも、「作品を味わい感想を述べる」「感想について討論する」と書かれており、戦後一貫して示されてきました。
 ところが、鑑賞はあまり行われてきませんでした。かつて美術が高校入試の科目だったこともあり、「リズム感がある」といった「正しい」感想を、作品名と結びつけて覚えるようなことがありました。
 作品を前にすると、子どもたちは感想を話し出します。小学校低学年までは自分で感じたことを言葉にして、聴き合えればいい。中学生になれば、対話の流れの中で、教員が情報提供をすることが重要です。「絵を見て私はこう思うけど、作者はどう思ってるんだろう」と生徒が言った時に、「作者の日記にはこうあってね」と紹介する。鑑賞教育が、芸術作品に親しんで味わえる国民を育てることにつながると思います。
(略)
(河原田慎一)


私が小学校の高学年の時、美術(図画工作という名前だったかな?)の時間がありました。普通の学科は担任教師が教えていましたが、図画工作は音楽などと同じく専門の教員がついて普段の教室とは違う場所で授業を行っていました。

経緯は忘れましたが、図画工作の教師がいくつかの名作絵画の図版を見せてくれたことがありました。その中に裸婦画(たしかルノワールだったと思います)が交じっていて、それを見た一部の児童がきゃあきゃあ騒ぎ出しました。それに対して、図画工作の教師が、“名作絵画をいやらしい目で見るとは何事だ”という意味のことを言って、とひどく怒鳴りつけていました。

冷静に考えて、裸婦画を見た小学生がきゃあきゃあ言うのは当たり前です。それが自然な感想です。

鑑賞教育なるものを子供に強いれば、大人の思惑を読むのがうまい子供だけが適応できることになるでしょう。裸婦画を見て、“タッチがいいですね”とか、抽象画をみて“音楽性を感じます”とか、おそらく本心と違うことを言い合うだけの授業になると思います。

読書感想文の課題が必ずしも読書好きを産んでいないであろうことを思い出させます。

【朝日新聞】)カジノで考える民主主義

10月21日朝日新聞朝刊オピニオン欄。「思想家」・内田樹氏のインタビューです。

(略)
 「僕は別に賭博をやめろというような青臭いことは言いません。ただ、なぜ人は賭博に時に破滅的にまで淫するのか、その人間の本性に対する省察が伴っていなければならないと思います。賭博欲は人間の抑止しがたい本性のひとつです。法的に抑圧すれば地下に潜るだけです。米国の禁酒法時代を見ても分かるように法的に禁圧すれば、逆にアルコール依存症は増え、マフィアが肥え太り、賄賂が横行して警察や司法が腐敗する。禁止する方が社会的コストが高くつく。だったら限定的に容認した方が『まし』だ。先人たちはそういうふうに考えた。酒も賭博も売春も『よくないもの』です。だからと言って全面的に禁圧すれば、抑圧された欲望はより危険なかたちをとる。公許で賭博をするというのは、計量的な知性がはじき出したクールな結論です」
 ――カジノ法案は、政府内に管理委員会を置いて、不正や犯罪に厳しく対処するよう求めています。推進派の議員らは、十分な依存症対策も取る方針を明確にしています。それなら賛成できますか。
 「賛成できません。法案は賭博を『日の当たる場所』に持ち出そうとしている。パチンコが路地裏で景品を換金するのを『欺瞞だ』という人がいるかもしれませんけれど、あれはあれで必要な儀礼なんです。そうすることで、パチンコで金を稼ぐのは『日の当たる場所』でできることではなく、やむをえず限定的に許容されているのだということを利用者たちにそのつど確認しているのです。競馬の出走表を使って高校生に確率論を教える先生はいない。そういうことは『何となくはばかられる』という常識が賭博の蔓延を抑制している。賭博はあくまでグレーゾーンに留め置くべきものであって、白昼堂々、市民が生業としてやるものじゃない。法案は賭博をただのビジネスとして扱おうとしている点で、賭博が分泌する毒性についてあまりに無自覚だと思います」
(略)
(聞き手・秋山惣一郎)


パチンコの換金が路地裏で行われているのは賭博が限定的に認められていることを都度確認するためで必要な儀式である。それゆえにパチンコは許されるが、おおっぴらに行おうとするカジノは許されない、との主張です。しかし競馬も競輪も路地裏で換金していません。内田氏の理屈に従えば、公営ギャンブルは認められないはずですが、そういうことは一切言いません。都合のいい事実だけを切り取って論を立てているようにしか見えません。

競馬の出走表を使って高校生に確率論を教える先生はいない」のは、『何となくはばかられる』からではありません。競馬では確率が教えられないからです。サイコロや宝くじで確率を教える先生はいましたし、いまでもいるでしょう。内田氏は自分に都合のいいように事実を解釈しています。

また、日本以外で多くの国がカジノを解禁しています。こうした諸国について内田氏は、「賭博が分泌する毒性」に無自覚であるとみているのか語っていません。ひたすらカジノ合法化をめざす安倍政権批判だけです。

自説に都合のいいように事実を切り貼りする人間が「思想家」の名に値するとは思えません。

【朝日新聞】投書:傷ついた、男性上司のひとこと

10月20日朝日新聞朝刊の投書欄に家事手伝い(28)の女性の「傷ついた、男性上司のひとこと」という投書が載りました。

 「はじめてのジェンダー論」(9月8日朝刊)を読みました。私も過去に嫌な思いをしたことがあります。
 1度目は、初めて就職した会社でのことです。どうしても自分には合わなかったため、当時の上司に相談して率直に退職を申し出ました。
 おそらく今後が決まっていない私のことを心配してくださったのでしょう。しかし、「女の子だから、結婚という方法もあるしな」と言われた時は、非常にショックを受けました。まだまだ男性の中には、そうした意識があることに驚きました。
 2度目は、25歳ぐらいだった頃のことです。アルバイト先で男性の上司から「まだ結婚しないのか」「早く結婚しろ」などと言われました。
 多分、言った方は悪気はないと思うのですが、そうした何げない言葉にも傷ついている女性がたくさんいることを知って欲しいです。


「まだ結婚しないのか」「早く結婚しろ」という発言に問題があるのは分かります。他人が結婚しようがすまいがアルバイト先の上司には無関係です。どういう状況下での発言なのかわかりませんが、仕事内容と関係あるはずがありません。親戚のおじさんが言うのとは違い、まったくもって大きなお世話です。

しかし、退職する独身女性へのアドバイスとして結婚を示唆するのがいけないとは思えません。投書子も、「心配してくださったのでしょう」と正しく意図を汲んでいるにもかかわらず、ショックを受けただの嫌な思いをしただのというのは、すこし神経が細すぎます。

不当な性差別には反対しますが、ピントのはずれた“反差別”にも問題があると思います。

【朝日新聞】ノーベル賞級の発明を増やすには 中村修二さん一問一答

10月18日朝日新聞朝刊にノーベル賞を受賞した米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授・中村修二氏のインタビューです。

一昨昨日弊Blogで、朝日新聞に載った「争論:社員の発明、誰のもの」への感想を載せました。諸外国との比較をして論じて会社のものにすべきとの学者の意見に説得力があると記しました。ただし、欧州との比較はすでに無意味で米国との比較こそが重要なのではないかとの留保も付け加えました。

このインタビューで中村氏は米国との違いを示して、発明は社員のものとすべき理由について答えています。一昨日の弁護士先生と比べてはるかに説得力があります。

しかし、氏の日本文化論には疑問を感じます。

(略)
 ――ベンチャーが日本で広がらないのには、日本の文化の影響もありますか。
 「昔、でっち奉公と言った時代がありました。死ぬまで長く勤めることが正しいような風潮もあった。私は会社を辞めることは悪いと思っていた。そういう洗脳教育を受けているので。ずっと同じ会社に勤めることを、正義のように教えられたんですよ」
 ――ほかに日本へのメッセージはありますか。
 「日本はグローバリゼーションで失敗していますね。携帯電話も日本国内でガラパゴス化している。太陽電池も国内だけです。言葉の問題が大きい。第1言語を英語、第2言語を日本語にするぐらいの大改革をやらないといけない」
 ――独創的な研究を生むには何が必要ですか。
 「私も、日亜化学でできたというのは、入って十数年は良いベンチャー企業だったから。創業者がお金を出し、一切干渉しないという理想の環境だった。大手企業では発明はまずできない。個人で自由にできるから独創的な発明ができる」
 (略)
 ――なぜ米国籍を取られたのですか。
 「米国の大学教授の仕事は研究費を集めること。私のところは年間1億円くらいかかる。その研究費の半分は軍から来る。軍の研究費は機密だから米国人でないともらえない。米国で教授として生きるなら、国籍を得ないといけない」
 ――初等教育はどう変えれば良いですか。
 「小さいときから、何が好きかを見て、個性を伸ばすべきです。でないと、発明でもビジネスでもリーダーシップを取れません」


揚げ足とりかもしれませんが、でっち奉公というのは死ぬまで一つの店で働く制度ではありません。したがって過去のでっち奉公制度と現在の転職率とは無関係です。

中村氏は、ずっと同じ会社に勤めることを正義だと洗脳されたそうですが、いつ誰によって洗脳されたのかを語っていません。すくなくとも現在、日本全体でそうした洗脳が行われているとは信じられません。日本の問題ではなく、氏の勤めていた会社での洗脳ではないでしょうか。そもそも、日米の転職率は実はほとんど違いはないというデータを見たことがあります(『「集団主義」という錯覚』著:高野陽太郎)。

日本の技術がガラパゴス化したのは、日本人の嗜好が世界とやや外れるところがあり、しかしそれなりの市場規模を持っているのが原因です。第一言語を英語だと政府が宣言したところで、日本人が日本語を主に使うことを止めるとは考えられませんし、嗜好が変化するとも思えません。

小さいときから個性を伸ばす教育というのは聞こえはいいですが、バランスの崩れた教育が正しいのか確信が持てません。ノーベル賞をとった科学者やベジネス界のリーダーが幼少期にそうした教育を受けていたというのであればその主張も分かりますが、裏づけなしで言われても首肯できません。

専門分野について語ってもらうならともかく、半分怨みがまじったような日本文化論は聞苦しいです。

【映画】ふしぎな岬の物語


【チラシ付映画パンフレット】 『ふしぎな岬の物語』 出演:吉永小百合.阿部寛.竹内結子【チラシ付映画パンフレット】 『ふしぎな岬の物語』 出演:吉永小百合.阿部寛.竹内結子
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モントリオールの映画祭で賞をとった映画です。

途中まで人情喜劇でした。ぼーっと見ているだけでなんの疑問を抱かずに話に入り込めます。良くも悪くも親切な映画です。

ところが終盤、話は謎に包まれます。死んだ良人の遺作の絵をなぜか人手に渡す、喫茶店が火を出しても避難も消火もしないで座っている、おそらく映画の見せ場である独白を経て喫茶店を建て直す。これらの展開に説明らしい説明は一切ありません。面食らってしまいました。ここら辺りの謎展開が、批評家受けをしたのかもしれません。

前半と後半のギャップもありますが、よく分からない映画だと思いました。

蛇足ですが、千葉から大阪に転勤するのに船で行くのは変です。岬の喫茶店から手をふる絵が欲しかったとしか思えません。外国の批評家には日本の地理や交通事情がわからないので気にならないのでしょうが・・・

【時事問題】政治家団体主催の観劇会

報道によれば、小渕経済産業相の後援会が、会員の観劇料の一部を負担していた疑いが出ています。朝日新聞の報道を引用します。

 小渕優子経済産業相の後援会などが、後援会員らの観劇費の一部を負担した疑いが出ている問題で、後援会などが衆院選のあった2012年にも観劇会を開催したにもかかわらず、同年の政治資金収支報告書に記載が無いことがわかった。17日の衆院経産委員会で民主党の委員が指摘。小渕氏は12年も会を開いたと認め、「収支の記載がないのは今回知った。しっかり調査したい」と答弁した。
 観劇会をめぐっては、朝日新聞の調べで、小渕氏の後援会など四つの関連政治団体の05~11年の収支に、計約5330万円の差額があることが判明。後援会などが12年にも、前年までのように参加者から参加費などを集め、入場料などを支払っていたのに収支を記載していなかったとすれば、政治資金規正法に抵触する疑いが出てくる。
(略)


家族も含めて生まれてこのかた政治家の後援会とは無縁で過ごしてきたせいか、後援会の親睦旅行などで政治家が費用の一部を出してはいけない規則があるということを初めて知りました。

それはともかく、本来参加者は実費を負担しなければならないのだとしたら、なぜ参加者は後援会主催の会に参加するのでしょうか。たしかに、実費とはいえ団体割引は効くので個人で行くよりは安くなるというのは分かります。しかし、団体を作る方法は政治家の後援会に限りません。町内会でもなんでも観劇の団体を組織することはたやすいかと思います。むしろ政治主張が違う人間でも集まれるので、後援会主催よりはやりやすいはずです。

普通に考えて、政治家の後援会主催だと参加者になんらかの特典があるとみるのが自然です。小渕氏はやり方が稚拙だっただけと考えるのは穿ちすぎでしょうか?

【朝日新聞】争論:社員の発明、誰のもの

10月16日朝日新聞朝刊オピニオン欄。社員が仕事で発明した特許で会社が利益を得た場合、社員にどのように報いるべきかを、弁護士・升永英俊氏と知的財産法学者・紋谷暢男氏が意見を述べています。

升永英俊氏は社員の大きく報いるべき、という意見。紋谷暢男氏は会社側の権利を重く見る意見です。

私はこの問題について深く考えたことはありませんし、具体的な事例に接したこともありませんので、特に見識は持っていません。あくまで、新聞に載った両氏の意見だけを判断します。

紋谷氏の意見に説得力を感じます。

紋谷氏は、英国・フランス・ドイツの例をもとに、日本の社員への対価は決して低くはなく、むしろ高いことを明らかにしています。また、アメリカでは確かに社員への対価が高額だが労働市場が固定的な日本の国情に合わないとしています。発明は会社のものであると規定した上で、昇進・昇給・表彰・留学・記念品など様々な形の報奨にすることが社員のやる気を引き出し国際競争力の向上につながる、という意見です。

他国との比較をした上での考察ですので、一定の説得力があります。(ただし、知的競争の分野で現在の欧州を手本にするのが適切なのか、やはり米国だけを参考にすべきではないのか、という疑問はあるにはあります。)

それに対して、升永氏は

 日本は1921(大正10)年から93年間も特許は「サラリーマンのもの」でやってきたのに、それを変えるなんて信じがたい。知的財産活用の時代に逆のことをやろうというのだから。
(略)
 特許の権利が「会社のもの」になったら、サラリーマン研究者の夢もなくなる。今の制度は、起業する勇気のない研究者や技術者でもチャンスがあるという世界に誇るべきものです。理系の優秀な人は今でも、ベンチャー起業をしやすい米国に渡る人がいる。権利の帰属を会社に移せば、それに拍車をかけることになるでしょう。
(略)
 発明の対価が高すぎるということもありません。ヤンキースの田中将大投手の年俸総額は、7年で約160億円。それは、田中投手が多くのファンを集め、関連グッズを売り、莫大な金を稼ぐからです。中村さんだって発明で膨大な超過利益をもたらしたんだから、一部をあげるべきです。
(略)
 日本が知的財産時代の勝者になるためには、社員の発明を「会社のもの」にしてサラリーマン発明者の夢を奪ってはいけません。


夢がどうのこうのと浮ついたことを言っているだけです。他国との比較をしないで野球選手と比較しています。

特許を「会社のもの」にしてしまうと起業する勇気のない人がますます米国に渡ってベンチャー起業する、という理屈にいたっては理解不能です。

議論に緻密さも誠実さもありません。ゆえに、説得力がありません。

【朝日新聞】思想の地層:「誤解」を解く 「枢軸国日本」と一線を

10月14日朝日新聞夕刊。歴史社会学者・小熊英二氏の『「誤解」を解く 「枢軸国日本」と一線を』より

 米国で、「慰安婦問題」での「日本叩き」が続いているという。ジャーナリストの古森義久氏は、共和党系のヘリテージ財団による歴史問題シンポジウムの模様を、以下のように伝えている。
 その場の質問で、古森氏は朝日新聞の誤報訂正を強調し、「日本軍による強制連行はなかった」と述べた。しかし財団側は、「せっかく私たちが日韓関係の改善を図ろうとしているのにこんな質問が出てくるなんて」と述べたという(古森義久「慰安婦報道訂正 アメリカに届かず」WiLL11月号)。
 この問題で、国際社会の一部に、誤解や単純化があるのは事実である。軍需工場などに動員された「女子挺身隊」が、ときに「慰安婦」と混同されているのはその一例だ。古森氏をはじめ、そうした「誤解」を解こうとする人々は多いが、効果は上がっていない。
 それはなぜか。冷泉彰彦「朝日『誤報』で日本が『誤解』されたという誤解」(NEWSWEEK日本版ウェブサイト)は、そのヒントを示している。
 冷泉氏によると、国際社会は、「日本国」と「枢軸国日本」は「全く別」だという前提に立っている。ここでいう「日本国」は、「サンフランシスコ講和を受け入れ、やがて国連に加盟した」国である。「枢軸国日本」は、「第二次世界大戦を起こした」国だ。
 そうした国際社会の視点からは、「慰安婦問題」での「誤解」の解消にこだわる日本側の姿勢は奇妙に映る。それによって「枢軸国日本の名誉回復」に努めても、「日本国」の国際的立場の向上とは無関係だからだ。かえってそうした努力は、「『現在の日本政府や日本人は枢軸国日本の名誉にこだわる存在』つまり『枢軸国の延長』だというプロパガンダ」を行う国を利する逆効果になる、と冷泉氏はいう。
 「慰安婦問題」での「誤解」を解こうとしている論者は、「東京裁判」や「戦後憲法」への批判も並行して行うことが多い。しかし、史実認識を訂正しようとする努力が、「枢軸国日本の名誉回復」や戦後国際秩序の否定を伴っていたら、国際社会で認められる余地はない。かえって逆効果である。
(略)
 こうした問題での「誤解」を解きたいなら、方法は一つである。現在の「日本国」は、「枢軸国日本」を否定している、という姿勢を明確にすることだ。それなしには、国際社会の理解も、安全保障の議論も進まない。


小熊氏の意見によれば、慰安婦問題に関する説明をしても国際社会で受け入れられないのは、戦争前の日本の否定をしないからだそうです。

しかしこの論では、小熊氏がはじめに紹介したヘリテージ財団のシンポジウムでの出来事は説明できていません。日韓関係改善に水を差すという理由で受け入れられなかったのです。「枢軸国日本」の否定云々とは関係ありません。

仮に小熊氏の論が正しかったとしても、慰安婦問題での誤解を解こうとする行為が「枢軸国日本」を肯定する行為とみなされているわけですから、誤解を解く唯一の方法が「枢軸国日本」の否定だ、というのはおかしな理屈です。

もしかしたら、誤解という言葉をカギ括弧付きにしたのは、この矛盾にうすうす気がついていて、後付けの理屈を言える余地を残したのかもしれません。そうであるなら、随分と意気地がないと思います。

【雑】パソコンのモニター交換

二週間ほど前から、長年使っていたデスクトップのパソコンの調子が悪くなりました。モニターの画面にチラつきが起きて、我慢して使っていると目がひどく疲れます。

ケーブルの抜き差しをしたり、パソコンの設定を見直ししたりしましたが改善されません。おそらくモニターが劣化したのだと判断しました。記録を調べたらもう十年も使っていました。

モニター単体でも新品は結構な値段がするので、中古品を試してみることにしました。具体的には、HARD-OFFという中古品店でI・O DATA社のモニター(\1,680-)を買ってきました。

I-O DATA 19インチワイド液晶ディスプレイ(ブラック) LCD-AD191XB2I-O DATA 19インチワイド液晶ディスプレイ(ブラック) LCD-AD191XB2
(2007/02/28)
アイ・オー・データ

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レジで“不良品だったとしても交換できません”と言われたので、ちょっとビクビクしましたが、なんということもなくきれいに映りました。しばらく使っていますが、まったく問題ありません。

よく考えればモニターは特に複雑な機能を持っているわけではないので、中古品でも大ハズレはないのかもしれません。

【朝日新聞】投書:自由に学べない学校に危惧

10月12日朝日新聞朝刊の投書欄に、元高校教師をしていた63歳の方の投書「自由に学べない学校に危惧」が載りました。

(略)
 私は理科を教えていましたが、政治や宗教については触れることを極力避けていました。触れてはならない雰囲気が今の学校にはあるからです。しかし学校とは、もっと自由に教師が「自分はこう思う」と発言し、それに対して生徒も「同感」「そうは思わない」など、率直に言える場であるべきではないでしょうか。
 もちろん、生徒に特定の色を付けてしまうような説明や発言はしてはいけないと思います。しかし現状は、歴史認識や領土問題に触れることすらはばかられ、授業でも避けているのだと思います。
 退職した今だから自由に発言できますが、今の学校現場で政治や歴史認識に触れる発言をすれば、それがどんな内容であれすぐに問題に挙げられ「偏向教育」と言われ、教員は処分されかねません。
 私が教職に就いた当初、学校はもっと自由でのびのびとしていました。しかしその後の三十数年の間に締め付けが徐々に強まり、今は教員も生徒もがんじがらめです。日の丸・君が代問題の頃がその転機だったように感じます。そして今の政権は、ますます学校現場を管理する体制強化を図っているように思われます。
 学校は、もっと自由に様々な意見を持ち、自由に学べる場でなければならないと強く危惧する今日この頃です。


理解しがたい意見です。

投書子は理科の先生です。理科の先生が政治や宗教の話をする理由などありません。歴史認識も領土問題も理科とは関係ありません。

社会の先生であれば、教科の理解のために生徒に時事問題についての意見を言わせたり、自分の意見を言ってみたり、というのはあるかもしれません。この場合でも、教師の意見を押し付けないように十分な配慮が必要なことはいうまでもありません。

理科の授業でそもそも政治の話題に触れる必要さえありません。

学校は生徒が勉強をする場です。教師が政治的な意見を言う場ではありません。

【映画】猿の惑星 新世紀ライジング


猿の惑星 新世紀 (角川文庫)猿の惑星 新世紀 (角川文庫)
(2014/08/23)
アレックス・アーバイン、富永 和子 他

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2D字幕で観ました。

前作「創世記」も観ています。感想はここ

冒頭で、前作のアルツハイマー治療薬(ウイルス?)と人間どうしの争いで、人類は激減し文明社会が崩壊したことが説明されます。

ピンと来ませんでした。

平和を望んでいるにも関わらず戦争になってしまった悲劇をテーマにしたいのだと思いますが、空想的平和主義にしか見えませんでした。人間どうしの共存共栄ならまだ分かりますが、これは異なる生物どうしの争いです。人間からすれば、言葉を操る猿と簡単に共存できるとは思えません。猿から見れば、人間は肉体的能力は劣るものの保持する武力ははるかに上です。映画の制作者が戦争反対の思想を持つのはかまいませんが、この設定でそれを言われても説得力を感じません。

わずかに生き残った少人数の人間がバリケードを築いて立てこもるというのは、ゾンビ映画で散々見ていますので、いまとなってはありきたりです。

そもそも一番みたいのは、冒頭の言葉だけで説明した人類文明崩壊の過程です。「人間の惑星」が「猿の惑星」に替わる重要な段階です。ここを映像化せずに、サンフランシスコ周辺の狭い地域での勢力争いを描くというのは納得できません。

また、猿が人間のコミュニティを占拠したら、女だろうが子供だろうが人間の虐殺が起きるのが流れから行けば自然です。しかし、人間を檻に閉じ込めただけで満足してしまいます。目を背けたくなるような衝撃のシーンはありません。

要するに薄味の映画でした。特撮がよかっただけです。


【展覧会】オルセー美術館展

於:国立新美術館

オルセー美術館の所蔵品からの展覧会ですので、マネや印象派が中心になります。しかし、ちょっと珍しいことにカパネルやブグローなどのアカデミスムの絵画も展示してあります。有名なカパネルの「ヴィーナス誕生」も来ていました。

目玉は、マネの「笛を吹く少年」・ミレーの「晩鐘」。どちらも人だかりが出来ていました。

放送大学の学生証の提示で、学生の団体料金(“キャンパスメンバー”なる仕組みで)になりました。

10月20日までです。


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【アニメ】2014秋調査(2014/7-9月期、終了アニメ、50+4作品)

アニメ調査室(仮)さんで行っているアンケートに投稿しました。

評価基準は
S : とても良い(第3回より追加)
A : 良い
B : まあ良い
C : 普通
D : やや悪い
E : 悪い
F : 見切り、視聴はしたが中止(または見逃しが多い)
x : 視聴なし、(または視聴中のため評価保留)
z : 視聴不可(わかる範囲で良いです)

次のように評価しました。

01,ケロロ,x
02,東京ESP,x
03,ひめゴト,x
04,幕末Rock,F
05,ばらかもん,A
06,ハナヤマタ,x
07,RAIL WARS!,x
08,闇芝居 2期,x
09,信長協奏曲,x
10,さばげぶっ!,x
11,ハイキュー!!,x
12,アオハライド,x
13,グラスリップ,x
14,Re:_ハマトラ,x
15,ガンダムさん,x
16,残響のテロル,C
17,LOVE STAGE!!,x
18,魔法少女大戦,x
19,M3 ソノ黑キ鋼,x
20,精霊使いの剣舞,F
21,HUNTER×HUNTER,x
22,まじもじるるも,x
23,カリーノ・コニ,x
24,アルドノア・ゼロ,A
25,モモキュンソード,F
26,ベイビーステップ,x
27,月刊少女野崎くん,x
28,六畳間の侵略者!?,x
29,DRAMAtical Murder,x
30,キャプテン・アース,x
31,魔法科高校の劣等生,C
32,金田一少年の事件簿R,x
33,戦国BASARA Judge End,x
34,Free! Eternal Summer,B
35,ロボカーポリー (2期),x
36,ガイストクラッシャー,x
37,真 ストレンジ・プラス,x
38,暴れん坊力士!! 松太郎,x
39,黒執事 Book of Circus,x
40,ペルソナ4 ザ・ゴールデン,x
41,東京喰種 トーキョーグール,C
42,スペース☆ダンディ シーズン2,x
43,あいまいみー 妄想カタストロフ,x
44,少年ハリウッド HOLLY STAGE FOR 49,F
45,最強銀河 究極ゼロ バトルスピリッツ,x
46,ミュータント・タートルズ 新シリーズ,x
47,人生相談テレビアニメーション「人生」,x
48,Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 2wei!,x
49,普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。,x
50,ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース,A
51,(特番) 物語シリーズ セカンドシーズン 花物語,S
52,(特番) バディ・コンプレックス 完結編,x
53,(特番) 蟲師 続章 棘のみち,x
54,スミ子,x

■見切り作品について
「幕末Rock」:一回だけ観ました。ノリについていけません。
「精霊使いの剣舞」:3回ほど観ました。まるでオリジナリティがありませんので切りました。
「モモキュンソード」:一回だけ観ました。好きなジャンルでないようなので切りました。
「少年ハリウッド HOLLY STAGE FOR 49」:いい作品なのかもしれませんが、肌にあいませんでした。

【言葉】ねんごろ

7日の参院予算委員会で、山谷えり子国家公安委員長への野次で「ねんごろ」という言葉が使われました。8日の朝日新聞が報じています。

 山谷えり子国家公安委員長は7日の参院予算委員会で、2009年に松江市のホテルで「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の当時の幹部と一緒に写真撮影をしていたことについて、「在特会と私は全く親しい関係にはない。その方たちが在特会メンバーであるとは全く存じなかった」と説明した。民主党の小川敏夫氏の質問に答えた。
(略)
 小川氏が「普通はホテルで相手も知らずに会うことはない」と指摘すると、山谷氏は「いろいろな場所でいろいろな方と会うのが政治家だ」と答弁。質疑中、「宿泊先まで知っているっていうのは、懇ろだったっていうんじゃねえか」とやじが飛び、議場が一時紛糾した。民主党の蓮舫・参院予算委筆頭理事は同日、「明らかに我々の党のサイド(からのやじ)だった」と述べた。
 菅義偉官房長官は同日の記者会見で、「あまりにも失礼というか、女性の品格を傷つける誹謗中傷で、聞くに堪えないやじだった。国会の品位をおとしめる発言であり、許されるべきではない」と強く非難した。山谷氏は取材に対し、「(やじは)よく聞こえなかった」と述べた。


そもそも不規則発言は禁じられていますので、野次自体を擁護するつもりはありません。しかし、「ねんごろ」という言葉そのものに「失礼」とか「品位」をおとしめるという風には思っていませんでした。手元にある広辞苑をひいてみると。

ねんごろ【懇】(ネモコロの転)(1)まごころでするさま。心づかいのこまやかなさま。親切。丁寧。伊勢「狩は―にもせで」。(2)念入りにするさま。詳細。狂、土産の鏡「この鏡の仔細を―に承りてござる」。(3)互いに親しみあうさま。懇意。伊勢「―にあひかたらひける友だちのもとに」。(4)男女がひそかに情を通じること。また、情交のある関係。男色関係にもいう。浄、堀川波鼓「鼓の師匠源右衛門と―してござらぬかと」。浄、職人鑑「おのれは傾城なれば飽いた時は-切る」


男女関係にも使いますが4番目なので、本来の意味が転用されて男女関係に使われるようになったのだと思います。また、それも卑語ということではなく、男女関係についてズバリ言うのではなく、ぼかした言い回しのようにも思います。

それはそれとして、女性議員に対する性的な野次だけをことさらに問題視するのはどうかと思います。自民党は、都議会でやられたのをやり返しているようにも見えます。

もう一つそれはそれとして、「懇ろ」の読みを、文章の前後がなく単体で尋ねられたら答えられなかったかもしれません。恥をかく前に覚えられてよかったです。

【世論調査】10月4、5日実施

10月7日朝日新聞朝刊に世論調査の結果が発表されました。

(数字は%。小数点以下は四捨五入。質問文と回答は一部省略。◆は全員への質問。◇は枝分かれ質問で該当する回答者の中での比率。〈 〉内の数字は全体に対する比率。丸カッコ内の数字は9月6、7日の調査結果)
◆安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
 支持する  46(47)
 支持しない 33(30)

◇それはどうしてですか。(選択肢から一つ選ぶ。左は「支持する」46%、右は「支持しない」33%の理由)
 首相が安倍さん 12〈6〉 6〈2〉
 自民党中心の内閣 17〈8〉 18〈6〉
 政策の面 46〈21〉 65〈21〉
 なんとなく 23〈11〉 9〈3〉

◇(「支持する」と答えた46%の人に)これからも安倍内閣への支持を続けると思いますか。安倍内閣への支持を続けるとは限らないと思いますか。
 これからも安倍内閣への支持を続ける 42〈19〉
 安倍内閣への支持を続けるとは限らない 54〈25〉

◇(「支持しない」と答えた33%の人に)これからも安倍内閣を支持しないと思いますか。安倍内閣を支持するかもしれないと思いますか。
 これからも安倍内閣を支持しない 57〈19〉
 安倍内閣を支持するかもしれない 35〈11〉

◆今、どの政党を支持していますか。
自民34(37)
民主5(4)
維新1(1※)
公明3(3)
次世代0(0)
みんな0(0)
共産2(2)
生活0(0)
社民1(0)
大地0(0)
太陽0(-)
改革0(0)
その他の政党0(0)
支持政党なし46(46)
答えない・分からない8(7)

※9月の調査では、日本維新の会1、結いの党0

◆自民党に対抗できる政党は必要だと思いますか。必要ないと思いますか。
 必要だ 80
 必要ない 9

◆自民党に対抗できる政党として、どの政党に期待しますか。
民主21
維新8
公明2
次世代0
みんな1
共産3
生活0
社民1
大地0
太陽0
改革0
その他の政党1
特にない42
答えない・分からない21

◆北朝鮮による日本人拉致問題についてうかがいます。拉致問題に対する安倍政権の取り組みを評価しますか。評価しませんか。
 評価する 50
 評価しない 31

◆北朝鮮は、拉致問題の調査には1年程度かかると説明しており、初回の報告が遅れています。北朝鮮の対応に納得できますか。納得できませんか。
 納得できる 5
 納得できない 89

◆今後、拉致問題が解決に向けて進むと期待できますか。期待できませんか。
 期待できる 29
 期待できない 55

◆地方の人口が減っていることについてうかがいます。地方の人口が減っていることは深刻な問題だと思いますか。そうは思いませんか。
 深刻な問題だ 84
 そうは思わない 12

◆安倍首相は、地方の活性化を目指す「地方創生」を重要政策に掲げています。安倍首相のこうした政策に期待できると思いますか。期待できないと思いますか。
 期待できる 36
 期待できない 47

◆「地方創生」を掲げる安倍首相の政策が、地方の人口減少に歯止めをかけることにつながると思いますか。そうは思いませんか。
 つながる 18
 そうは思わない 58

◆ギャンブルができるカジノは、日本では禁止されています。今、新しい法律を作って、カジノがあるリゾート施設を、地域を限定してつくれるようにすることが検討されています。カジノがあるリゾート施設をつくれるようにする法律案に、賛成ですか。反対ですか。
 賛成 30
 反対 59

◆カジノがあるリゾート施設が国内につくられると、観光客が増えるなど、日本の経済成長につながると思いますか。そうは思いませんか。
 つながる 48
 そうは思わない 40

◆もし、カジノがあるリゾート施設が国内につくられたとしたら、そこでギャンブルをしたいと思いますか。そうは思いませんか。
 ギャンブルをしたい 10
 そうは思わない 87

 〈調査方法〉 4、5の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に調査員が電話をかける「朝日RDD」方式で、全国の有権者を対象に調査した(福島県の一部を除く)。世帯用と判明した番号は4076件、有効回答は1861人。回答率46%。


この世論調査が私のところにきたと想定して回答してみます。

>◆安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
支持します。

>◇それはどうしてですか。
首相が安倍さんだからです。

>◇(「支持する」と答えた46%の人に)これからも安倍内閣への支持を続けると思いますか。安倍内閣への支持を続けるとは限らないと思いますか。
これからも支持し続けるとは限りません。

>◆今、どの政党を支持していますか。
支持政党はありません。

>◆自民党に対抗できる政党は必要だと思いますか。必要ないと思いますか。
必要です。

>◆自民党に対抗できる政党として、どの政党に期待しますか。
“期待”というと微妙ですが、民主党しか対抗できないと思います。

>◆北朝鮮による日本人拉致問題についてうかがいます。拉致問題に対する安倍政権の取り組みを評価しますか。評価しませんか。
頑張っていると思います。評価します。

>◆北朝鮮は、拉致問題の調査には1年程度かかると説明しており、初回の報告が遅れています。北朝鮮の対応に納得できますか。納得できませんか。
納得できません。いつもの北朝鮮の戦術だと思う一方、もしかしたらあの国で何か地殻変動が起きているという可能性もあります。

>◆今後、拉致問題が解決に向けて進むと期待できますか。期待できませんか。
分かりません。

>◆地方の人口が減っていることについてうかがいます。地方の人口が減っていることは深刻な問題だと思いますか。そうは思いませんか。
深刻な問題だとは思いません。地方に限らず日本全体で人口減になることもそれほど悪いことだとは思っていません。

>◆安倍首相は、地方の活性化を目指す「地方創生」を重要政策に掲げています。安倍首相のこうした政策に期待できると思いますか。期待できないと思いますか。
すべての地方が「創生」されることはないと思います。地方ごとに適者生存という結果になるでしょう。

>◆「地方創生」を掲げる安倍首相の政策が、地方の人口減少に歯止めをかけることにつながると思いますか。そうは思いませんか。
つながらないでしょう。「地方創生」の行き着く先は、地方の東京化です。人が移入して人口が増えても、女性一人当たりの出産数は東京並みに落ちていくでしょう。

>◆ギャンブルができるカジノは、日本では禁止されています。今、新しい法律を作って、カジノがあるリゾート施設を、地域を限定してつくれるようにすることが検討されています。カジノがあるリゾート施設をつくれるようにする法律案に、賛成ですか。反対ですか。
賛否はまだ決めかねています。

>◆カジノがあるリゾート施設が国内につくられると、観光客が増えるなど、日本の経済成長につながると思いますか。そうは思いませんか。
施設を作って雇用があってある程度のお金が落ちるのですから、経済にプラス影響はあるでしょう。ただ、日本以外にもカジノはあるので、カジノ目当ての観光客が来るとは思えません。微弱な影響にとどまるでしょう。

>◆もし、カジノがあるリゾート施設が国内につくられたとしたら、そこでギャンブルをしたいと思いますか。そうは思いませんか。
特に、ギャンブルをしたいとは思いません。

【アニメ】アルドノア・ゼロ


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(2014/09/24)
花江夏樹、小野賢章 他

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今クールで完結していませんので、ここまでの範囲での感想を書きます。

十分に面白かったです。ロボットものでありながら主人公が低性能マシンに乗り、逆に敵の高性能マシン(これも昔なつかしいスーパーロボット的なマシン)を打ち破るというのが新鮮でした。有能なパイロットが最新マシンに乗ると、勝って当たり前の雰囲気が出て緊張感が失われますが、本作では見事に追い詰められた状況を維持できました。

不審だったのは、人類が火星に到達してそれほど年月が経っていないはずなのに、火星人は何代も火星に暮らしているように描いています。ちょっと理解できませんでした。

衝撃的なシーンで終わった今クールですが、勝手に次のクールを予想してみます。

姫様はやはり死亡したでしょう。これで生きていると何度も同じことの繰り返しになりますので。順当に死んだか、生きていたとしても植物状態だと思います。無事だと今度こそ戦争は終わってしまいますし・・・

イナホ(主人公)の方は生きていると思います。ただし、銃撃のため相当の障害を負ってしまいますが、火星のスーパーロボットを動かせるようになると面白いと思います。1クール目は有能パイロットが低性能ロボットに乗るというのを、2クール目は有能でないパイロットが高性能ロボットに乗る、という別の設定にしながら緊張感のある戦闘が続行できます。

勝手な予想をしましたが、2クール目を楽しみに待ちたいと思います。

【朝日新聞】韓流の「おもてなし」、見習って 仁川アジア大会

10月5日朝日新聞朝刊のスポーツ欄。「韓流の「おもてなし」、見習って 仁川アジア大会」より

 2020年東京五輪・パラリンピックの開催決定後、初めてのアジア大会が幕を閉じた。仁川の競技会場を巡りながら、6年後の東京への教訓やヒントはないか目を凝らしてきた。
(略)
 日本の選手、メディアには学ばなければいけないことがあると感じた。海外の記者が日本の男子サッカー選手に英語で問いかけても、ほとんどが素通り。「なぜ日本の選手は話さないのか」と、複数の記者からあきれられた。
 柔道の表彰式では、日韓の選手が健闘をたたえ合い肩を組んだ時、日本のカメラマンらから「日本人だけで!」との声が飛んだ。友好に水を差した残念な場面だった。五輪開催国としての意識は、まだ道半ばだと思う。
(略)
 (原田亜紀夫)


男子サッカー選手が記者を素通りした本当の理由はわかりません。しかし原田記者は、英語が理由だと考えているはずです。まったく理由が分からないのであれば、「日本の男子サッカー選手に問いかけても、ほとんど素通り」と記したはずです。わざわざ“英語で”と書いた以上、英語ができないからあるいは不得手だから素通りしたと想定しています。

つまり原田記者は、男子サッカー選手は英語でインタビューに答えられるぐらいになることが2020年の五輪への課題、と考えていることになります。

英語で受け答えができればそれに越したことはありませんが、果たしてスポーツ選手にそこまで求めるのが妥当なのかどうか疑問です。

また、スポーツ選手に、カメラマンが自分の撮りたい絵を要求するのが一般に悪いことだとは思えません。TPOはわきまえて欲しいですが、“健闘を称えあった絵は撮れたから、次の絵を撮ろう”と考えたのだとしたら、それほど違和感はありません。

どちらも原田記者の考え方なので、それ自体を批判するつもりはありません。しかし、気になるのは、外国人記者の質問を素通りしたのは男子サッカー選手だと名指しの一歩手前のことを書きながら、「日本人だけで!」と言った人間は単にカメラマンとだけ書いていることです。“男子サッカー選手”とまで特定したことに合わせるなら、どこの社の所属のカメラマンかぐらい書くのが公平な扱いというものです。

無意識的なメディア関係者の庇いあいを見たような気がします。

【映画】劇場版 零(ゼロ)


零 ~ゼロ~ 女の子だけがかかる呪い (角川ホラー文庫)零 ~ゼロ~ 女の子だけがかかる呪い (角川ホラー文庫)
(2014/08/29)
大塚 英志

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おおもとはゲームですが、原作の本が出ています。

ゲームは未プレイ、本は未読です。つまり前提知識なしで観にいきました。そういえば劇場での予告宣伝も見た覚えがありません。

前半、夢(幻想)から覚めて現実に戻る、というのを何度も何度も繰り返すので、観づらく感じました。一回、二回くらいならいいのですがちょっとしつこすぎます。また、観客の視点に立つキャラクターが、途中で交代するのもあまりうまいとは思えません。

ゴスロリ服の女性とその兄(だったかな?)が出てきますが、全く無意味です。いなくても話は成立します。なんでこんな無意味なキャラクターを、と思ったら、エンドロールで原作者の別小説の登場人物だということが説明されました。特に有名でもない作品の登場人物を使いまわして喜んでいるのは極めて少数です。こういうお遊びはやめて欲しいものです。

ホラー映画ということですが、怖くはありませんし、むしろ美しい映像と美しい女の子たちが魅力の映画です。女の子たちの演技は悪くありませんでした。特に、主役のアヤを演じた中条あやみさんは、独特の雰囲気で存在感がありました。将来有望かと思います。

劇中流れている音楽は、「サスペリア」の音楽を思い出させます。もしかしたら、音楽だけでなく、美的ホラーである「サスペリア」の強く意識したのかも知れません

好みは分かれるかもしれませんが、私は結構楽しめました。

【アニメ】ばらかもん


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(2014/09/24)
半田清舟:小野大輔、琴石なる:原涼子 他

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原作は未読です。

今期は、これが一番面白かったです。

書道界や書家といったあまり一般に馴染みのない題材を、地味にならずうまく描いていました。

“ご当地アニメ”の一つだと思いますが、単に舞台がその土地だったという必然性の乏しいいくつかの他作品と比較しても、その土地ならではの方言・生活習慣・文化が描かれていて、成功しています。

引きこもりがちな性格の主人公が、土地の人たちとの触れ合いで徐々に成長していったのが、書展に出した作品の題材とからんで、きれいに終わりました。

最近ゴタゴタ続きの書道界でしたが、このアニメのおかげで一般の印象が少しはよくなったかもしれません。

二期があればもちろん観たいと思います。

【朝日新聞】耕論:ヘイトスピーチへの処方箋

10月2日朝日新聞朝刊オピニオン欄で「ヘイトスピーチへの処方箋」という特集が組まれました。社会学者の樋口直人氏、弁護士の師岡康子氏、一橋大学教授の阪口正二郎氏の三人が意見を述べています。

まず、ヘイトスピーチへの私の考えを述べます。ある民族をひとからげにして攻撃することには賛成できません。特定の団体や個人相手の批判はもちろん認めます。しかし、いきすぎた悪態(ゴキブリに譬えるとか、“うんこ食え”などの発言)は、いかなる相手であってもよろしくないと思います。

ただし、法的規制には反対です。言論の自由は至高のものとして尊重すべきです。うかつな法規制は、政治家への批判の封じ込めに利用され、言論の萎縮をまねきます。言葉には言葉で対抗すべきです。

社会学者の樋口直人氏の意見を引用します。

 社会でうまくいかず、鬱積した感情のはけ口を求めて差別デモに加わる――。街頭でヘイトスピーチを垂れ流す差別デモの参加者について、こんな解釈を何度もメディアで見聞きしました。実は私も、あれは不満や不安が産み落とした排外主義運動だと思い込んでいた。
 ところが、現場に行くとどうも雰囲気が違う。2011年から1年半かけ、在日特権を許さない市民の会(在特会)の活動家ら34人に話を聞いて、ようやく実像が見えてきました。通説の多くは根拠の乏しい神話であることがわかったのです。
 学歴では大卒(在学中・中退を含む)が24人。京大卒や東工大卒のエンジニアもいました。雇用形態も、正規が30人に対して非正規は2人。普通の会社員に多く出会いました。職業をみるとホワイトカラーが22人、ブルーカラーは6人でした。
 「移民が増えると摩擦も増え、排外的な運動が広がる」というのは欧州の定説ですが、日本の場合はこれも違った。摩擦がなかったどころか、日常生活で外国人との接点すら持っていない人がほとんどでした。実は在日コリアンの実情をほとんど知らない人々が起こした運動だったのです。
 では、なぜ在日が標的になるのか。日本に最近やってきた外国人ではなく、長く日本で暮らし、地位も確立した「モデル・マイノリティー」たる在日が攻撃されるなんて、欧州の極右運動の常識では理解できません。ここに日本の排外主義の特質があります。
 発端は00年代前半、韓国や中国、北朝鮮への憎悪に火がつきました。日韓W杯や反日デモ、拉致問題がきっかけです。その矛先が、国内の在日に向けられた。歴史修正主義に出会ってゆがんだ目には、在日という存在は「負の遺産」で敵だと映った。東アジアの近隣諸国との関係悪化が端緒だったのです。
 憎悪をあおる舞台装置がインターネットでした。韓国発のネット情報をゆがめて伝えたり、「在日特権」なる完全なデマをばらまいたり。反差別法がある欧州ならすぐに監視団体が削除させるような妄想が、何の規制もないまま拡散していった。
 その情報源になったのが右派論壇です。「嫌中憎韓」は右派月刊誌レベルでは00年代前半に始まっていた。つまり右派論壇が垂れ流した排外的な言説を、ネットが借りてきてデフォルメし広げた。さらに00年代後半に登場したネット動画が、憎悪を行動に転換させた。憎しみはヘイトスピーチという形で街頭に飛び出していったのです。
 ひどい言葉をまき散らすヘイトスピーチですが、これを「病的な人々の病的な運動」と見ていては事の本質を見誤ります。意外に普通の市民が、意外に普通の回路をへて全国各地で大勢集まった。それなりの筋道のある合理的な行動なのです。ここに、この極右市民運動の新しさと怖さがあります。


樋口氏は、欧州の常識では最近流入した外国人がヘイトスピーチの対象になるのに、日本では古くから暮らす在日が標的になっていることの不思議を指摘します。その理由を『歴史修正主義に出会ってゆがんだ目には、在日という存在は「負の遺産」で敵だと映った』とし、『右派論壇が垂れ流した排外的な言説を、ネットが借りてきてデフォルメし広げた』としています。

うまく説明できていません。「右派論壇」だの、「ゆがんだ目」だのと言っていますが、“日本の差別主義者は馬鹿だから在日朝鮮・韓国人を差別している”と言っているにすぎないように思います。

なぜ、在日朝鮮・韓国人が標的になったかといえば、「在日特権」がデマではないからです。伊賀市では住民税を半額にしていました。京都で朝鮮学校が公園を占拠したりしていました。これらは、法律に基づかず行政が了解・黙認していたという事例です。一般市民の怒りを買うのは不思議ではありません。「在日特権」がデマという方が、デマです。

樋口氏は、実際に存在した「在日特権」が怒りを買ったのだという事実を無視して空論を述べているだけです。

【アニメ】魔法科高校の劣等生


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(2014/07/23)
中村悠一、早見沙織 他

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原作は未読です。

原作を読んでいないせいか、いまひとつ面白さが分かりませんでした。おそらく、魔法に関する架空の設定へのうんちくが作品の魅力なのでしょうが、映像化した際に説明しきれていませんでした。典型的なのは主人公が“劣等生”とされている理由がよくわからないことです。能力がアンバランスらしいですが、どのようにアンバランスなのか描けていません。欠点がないような描き方です。主人公以外の二科生も結構優秀に見えて、なにを基準に一科と二科が分かれているのかピンと来ません。

第一編の事件は、一科生と二科生にある階級差別(この世界では魔法力の強弱で階級が形成されている)への怒りが原因です。

革命思想に走る人には二つのタイプがあります。貧困家庭で育ったために富裕層への怒りが革命思想に転換していく情念型と、裕福な家庭で育ちながら社会不正への怒りや弱者への同情が革命思想に転換する理念型です。

第一編の怒れる二科生はあきらかに情念型です。ストレートに怒りをぶつけていますが、理論武装に難がありました。しかし二科生とはいえ、日本に九つしかない高校に入学を許されたのですから、結構なエリートのはずです。矛盾があるように感じました。

第二編は、九つの魔法高校の競技会でした。マフィアがこの競技会を賭博のネタにしています。本命の第一高校が優勝すると困るのでマフィアが第一高校の邪魔をするというのが本筋です。しかし、本命が勝つと胴元が困る賭博というのは、ありえないと思います。

また、競技会が男女別というのも分かりませんでした。運動能力だったら男女には能力差がありますので、それぞれの対戦にします。魔法の能力も男女で能力差があるというのでしょうか。アニメを観ていたかぎりでは、男女差があるようには見えませんでした。

第三編では、テロリストが暴れまわる話でした。これは普通に魔法で戦っているだけなので、単調だったように思います。

もしかしたら原作は面白く、また疑問に答えがあるのかもしれませんが、アニメは疑問だけが残る結果で終わりました。

【朝日新聞】私の視点:センター入試の国語 選択式問題、小説はそぐわぬ

10月1日朝日新聞朝刊のオピニオン欄。私立高校教師の佐藤範子氏の「センター入試の国語 選択式問題、小説はそぐわぬ」より。

(略)
国語という教科の性質を考えた時に、答えを一つに絞ることはなかなか困難である。特に小説の場合、登場人物がとった行動についてその時の心情や理由が出題されることがしばしばあるが、本来小説は、その作品に対する読者の自由な読み取りに委ねられることに存在価値があると言っても過言でない。
 答えを一つに絞るため、出題者の意図に沿った答えを必死で探らなければ解けないような今の試験のあり方は、国語力を測るどころか、かえって受験生の自由な創造力や豊かな感性を損なうことになるのではないだろうか。
 試験後に発表された解答に対して、生徒ならずとも腑に落ちない、あるいは違和感を覚えた経験もある。教師のほうはそんなのんきなことを言っていられるが、試験に勝負をかけている生徒にとっては切実だ。センター試験の結果は、最終的な受験の合否に大きく影響する。まして国語は他教科に比べて一問ごとの配点が大きいから、なおさら影響は大である。そこで提案したい。
 新しい入試でもマークシート方式を継続するのであれば、小説の出題は廃止するのが適当と考える。その代わりに評論文の出題を増やしてはどうか。それも難しいなら、小説の出題に関してだけでよいから複数の解答を認めるようにすべきではないか。
(略)


センター入試の国語から小説の出題をやめてしまえという提言です。この提言には賛成します。

佐藤氏はマークシート方式の試験に小説が適さないと言っていますが、私は記述式であっても小説から出題にも問題があると考えています。「本来小説は、その作品に対する読者の自由な読み取りに委ねられることに存在価値がある」からです。

冷静に考えて、大学教育を受ける素養として小説の読解が必要だとは思えません。もちろん、小説を読むことで我々の人生は豊かなものになるのは確かです。しかしだからと言って小説が読めないからといって高等教育を受けられないということはありません。必要なのは、論説文などを読み書きする能力です。

私の経験では、国語教師には文学青年あがり(崩れ?)が多数いるようで、小説を至高の存在と考えている節があります。そうした中で、こうした大胆な提案が国語教師の中からでたことに敬意を表します。
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Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

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