【展覧会】日本国宝展

於:東京国立博物館

すべてが国宝の展覧会です。

どれもが名品ですが、特に快慶の「善財童子立像」が目玉となっていました。

不規則な期間限定で出品される国宝が多いのも特徴です。前期と後期という区分けだけでなく、不規則な期間限定もあるので、何回も通わないと全部を見られません。さすがになんども行けないので、「漢委倭国王」の金印が見られる日を選んで行きました。ちょうど国宝指定の土偶5点の揃い踏みも見られました。

大変に混雑していて入場規制がかかりました。一時間以上並びました。入場する前からくたくたです。中に入っても、「漢委倭国王」の金印を見るためにはまた30分近く並ばされました。

「漢委倭国王」の金印ははじめてみましたが、ひどく小さいことと、2000年経ったいまでも光り輝いていることに驚きました。

「玉虫厨子」は、修学旅行で見たことはあります。その時は、事前に「きれいだ」「美しい」と散々聞かされて来たせいか、ちっとも感動しませんでした。人には言いませんでしたが、「なんだこれは」というのが正直な感想でした。今回大人になって見たせいか、褒めたたえられる理由が分かるような気がしました。

土偶5点は、写真で見てもつまらないものですが、実物を見ると、やはり感じるものがあります。

余談ですが、マナーに問題のある客も多かったように思います。混雑しているにも関わらず好きな作品の前にへばりついて動こうとしない人が、そこかしこで係員に注意されていました。また、ガラスケースに顔や手を押し付けて鑑賞する人が多く、清掃員が時々ガラスを拭きに来ていました。こういう光景は初めてみました。

放送大学の学生証の提示で学生料金で入場できました。

12月7日までです。
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【朝日新聞】社説:TVへ要望―政権党が言うことか

11月29日朝日新聞の社説。「TVへ要望―政権党が言うことか」より

 衆院選の報道について、自民党がテレビ局に、〈公平中立〉〈公正〉を求める「お願い」の文書を送った。
 総務相から免許を受けているテレビ局にとって、具体的な番組の作り方にまで注文をつけた政権党からの「お願い」は、圧力になりかねない。報道を萎縮させる危険もある。見過ごすことはできない。
 自民党の萩生田光一・筆頭副幹事長と福井照・報道局長の名前で出された文書は、20日付で在京の民放キー局5社に送られた。NHKは来ているかどうか明らかにしていない。
 文書は、過去に偏った報道があったとしたうえで、出演者の発言回数と時間▽ゲストの選定▽テーマについて特定政党への意見の集中がないように▽街頭インタビューや資料映像の使い方の4点を挙げ、公平中立、公正を期すよう求める。
 選挙の際、報道機関に公正さが求められるのは当然だ。なかでもテレビ局は、ふだんから政治的に公平な番組を作らねばならないと放送法で定められている。日本民間放送連盟の放送基準、各局のルールにも記されている。政権党が改めて「お願い」をする必要はない。
 文書には〈具体名は差し控えますが、あるテレビ局が政権交代実現を画策して偏向報道を行い、それを事実として認めて誇り、大きな社会問題となった事例も現実にあった〉ともある。
 1993年のテレビ朝日の出来事を思い浮かべた放送人が多いだろう。衆院選後の民放連の会合で、報道局長が「反自民の連立政権を成立させる手助けになるような報道をしようという考え方を局内で話した」という趣旨のことを言った問題だ。
 仲間内の場とはいえ、不適切な発言だった。局長は国会で証人喚問され、テレビ朝日が5年に1度更新する放送局免許にも一時、条件がついた。
 ただし、放送内容はテレビ朝日が社外有識者を含めて検証し、「不公平または不公正な報道は行われていない」との報告をまとめ、当時の郵政省も「放送法違反はない」と認めた。文書がこの件を指しているとすれば、〈偏向報道〉は誤りだ。
(略)


主張に賛成できません。

テレビ局に公正な報道が求められているのは社説も認めているように、放送法に書いてあります。公正中立な報道の要請が問題だとは思えません。

法律に書いてあるから『改めて「お願い」をする必要はない』という理屈は変です。規則として決まっていることを改めて注意喚起してはいけないということはありません。

文書がこの件(1993年のテレビ朝日の出来事)を指しているとすれば、〈偏向報道〉は誤りだ』というのは分からないではありませんが、あの件はそもそも報道局長の自発的な発言がきっかけで、その後の調査で証拠が出なかった、というものです。濡れ衣をきせられたといったのとは違います。当事者の自民党からすれば、十分に疑わしい出来事だと考えるのは無理ありません。

そもそも街頭インタビューというテレビ的な演出は、統計的にまるで無意味です。政権党に言われる前にテレビ局自身が慎重に運用すべきことです。

【朝日新聞】(職場のホ・ン・ネ)教員は忙しすぎる

11月28日朝日新聞朝刊。「職場のホ・ン・ネ」欄。東京都の50代男性から投書「教員は忙しすぎる」です。なお弊Blogでは、一般人からの投書は名前を伏せて紹介するようにしていますが、この欄はもともと「東京都 50代男性」とのみ記されていました。

 公立中学の教員ですが、忙しさに追われています。勤務は朝8時15分から始まり、生徒の休み時間は教材の準備や移動に費やし、昼食や昼休みも生徒と一緒です。午後3時45分から45分間は休憩時間ですが、たいていは清掃などが延び、午後4時には部活動も始まります。実質的に休憩はないのに仕事ばかり増えます。
 翌日の授業の準備が終わらず、午後8時ごろまで学校に残ることもありますが、残業代は出ません。長時間労働のストレスなのか、病気で休む同僚もいます。


この投書では教師の忙しさはまるで伝わってきません。

朝8時15分始まりというのは一般の役所に比べると早いようですが、世の中には夜間に働いている人もいます。朝8時15分に始まることがただちに過酷ということにはなりません。

授業な合間の休み時間はあくまで生徒の休み時間です。教師の休み時間ではありません。普通の勤め人は1時間ごとに休憩をとったりしません。「準備や移動に費やし」などと威張ることではありません。

昼休みに生徒と一緒だと気が休まらないというのはあるかもしれませんが、サラリーマンが昼休みに上司といっしょに過ごすのがいやだ、と言っているのと同じです。同情できないわけではありませんが、教員に限らず勤め人は多かれ少なかれ似たような我慢をしています。

午後8時まで残業がたまにあるそうです。朝9時始まりの人にすれば、午後8時45分まで残業することがある、と言っているのと同じです。頻度が少なければ、特別に忙しいとは思えません。それより50代のベテラン教師がいまだに残業しなければこなせない準備があるということの方が不思議です。

残業代が出ないということは、忙しさとは関係もありません。それは別のこととして訴えるべきです。

そもそも学校の教師には、普通の勤め人にはない長期間の春夏冬休みがあります。「午後8時ごろまで学校に残ることも」ある、などとあいまいなことを書くのではなく、具体的に年間何時間働いているかを示すべきです。それがなければ教師は忙しいという説に説得力はありません。

【朝日新聞】「読む」1技能でも研究深めた

11月26日朝日新聞朝刊オピニオン欄。ノーブル物理学賞受賞の益川敏英氏が英語教育について語っています。

ビジネスの現場では英語が必要なのかもしれないが、学問や研究の世界ではそうではない。若いうちに英語の勉強に追いまくられて専門分野の勉強をおざなりにしては本末転倒であると主張しています。

益川氏は、研究分野について限定して語っていますが、私の経験では、ビジネスの現場でも英語を必要とするのはそれほど多いとは思えません。私は外資系企業に勤めていますが、英語で喋った経験はほとんどありません。ほぼメールでことが足ります。同じ社内でも頻繁に電話で海外とやり取りをする部署もありますし、全く英語を使わない部署もあります。営業職となると上級管理職以外は英語を使っていません。外資系企業でさえこんな具合ですから、日本全体のビジネスマンで英語が必須という人は体感的には10%もいないのではないかと思っています。

もちろん外国語を習得するということは世界が広がることですので、やって損はないと思いますが、英語英語と少し騒ぎすぎているように思えてなりません。

次のくだりが面白かったので引用します。

(略)
 ノーベル物理学賞をもらった後、招かれて旅した中国と韓国で発見がありました。彼らは「どうやったらノーベル賞が取れるか」を真剣に考えていた。国力にそう違いはないはずの日本が次々に取るのはなぜか、と。その答えが、日本語で最先端のところまで勉強できるからではないか、というのです。自国語で深く考えることができるのはすごいことだ、と。
 彼らは英語のテキストに頼らざるを得ない。なまじ英語ができるから、国を出て行く研究者も後を絶たない。日本語で十分に間に合うこの国はアジアでは珍しい存在なんだ、と知ったのです。
(略) 


経済学者の野口悠紀雄氏が、中国の大学の図書館に行ったら全部中国語の本だけで英語の本が無いことに驚いたが、よく考えたら日本の大学図書館も日本語の本しかない、ということを書いていたのを読んだことがあります。同じ中国でも経済学と物理学では事情が違うのかもしれません。

それはともかく、これまでは英語が得意な国と不得意な国に分断され、日本を含む不得意な国々は衰退していくというようなことがあちこちで言われてきました。しかし、よく考えたら、高等教育を母国語でできている国とできていない国という分類の方が正しいのかもしれません。

【放送大学】特別講義:日本漫画と文化多様性

放送大学の特別講義(一回完結の講義で単位と無関係)の「日本漫画と文化多様性 ~世界に拡散する絵物語コミュニケーション」を視聴しました。講義のメモと感想です。

講師は東京工業大学大学院の出口弘教授

■日本の絵物語の現況
・日本の漫画は数多く海外で翻訳されている
・漫画だけでなく、アマが同人的に漫画を描く行為も広がっている
・ライトノベル(表紙や中にイラストが描かれた小説)も幅広い領域、ありとあらゆる世界を描いている
・漫画、ゲーム、ライトノベル、アニメは、一種の絵物語といえる
・中でも漫画は日本を代表する文化である。
・漫画の作者はプロだけでなくアマチュアの漫画家も多く存在する
・20世紀終盤から、個からの物語コミュニケーションの時代となった。
・日本では、和歌、俳諧、川柳などもともと個からの物語コミュニケーションの基盤があった。
・日本の漫画の多様性は発行部数40万部以下の雑誌によってもたらされている。(93種の漫画雑誌のうちおよそ80種が40万部以下)
・漫画、ゲーム、ライトノベル、アニメは相互にソースとなって影響しあっている。
・この4つを中心として、同人、痛車、コスプレ、フィギア、アニソン、聖地巡礼、TVドラマ、映画、舞台、パチンコなどに広がっている。
・同人はコミケの最大のイベントで、日本では毎年1000以上の同人即売会が開催されている。

■海外での漫画の現況
・韓国では国で産業政策として保護されているが、人口が少ないために主な発表の場はWebである。
・台湾では日本の漫画はポピュラーで、ライトノベルの翻訳もされている。
・インドネシアでは日本の漫画の翻訳がさかんで、現地の漫画家も育っている
・米国ではコミック(子供向けとみなされている)の伝統があるが、最近では大人向けのジャンルであるグラフィックノベルが急速に広がっている。日本の漫画も翻訳されていて、米国人による日本風漫画の描き方の手引書もある
・ドイツでは日本の漫画を中心とした漫画雑誌がある。ドイツ人自身による漫画も出版されている。同人活動もさかん
・フィンランドでは日本漫画の翻訳はさかん。フィンランド人による漫画雑誌も発行されている。
・漫画は世界に向けて拡散している。作品の翻訳だけでなく作品のあり方、多様性、同人活動といった漫画を取り巻く文化も拡散している。

■絵物語の歴史
・絵物語の歴史は少なくとも江戸中期(井原西鶴や江島其磧)に遡り、絵双紙、草双紙など多くの絵物語が出版された。
・膨大な絵手本(絵の教科書)が江戸中期から現在まで途切れることなく出版され続けている。これは普通の人々に絵を描く素養があったことを意味する。
・現在の漫画のスタイルは明治以降の新聞漫画の影響で確立したものだが、絵物語としては江戸時代から連続している。
・ハイカルチャーとサブカルチャーのヒエラルキーは西洋文化には確かに存在するが、日本には表現文化のヒエラルキーとしてのハイカルチャーは存在しない。そのような中心軸を儀装したのは、明治以降の作られた伝統の中での作業である。



感想
・ライトノベルの定義が表紙と中に絵があること、とするとほとんどの小説がライトノベルになってしまいます。新聞で連載している小説は毎回挿絵がついていますが、決してライトノベルとは言いません。またライトノベルの絵の分量も特に多いとは思えません。絵双紙と比べれば主体が文字であるのは明白です。ライトノベルが絵で売れていると揶揄(あるいは自嘲)する声があるのは事実ですが、客観的には文字が主体のサブカルチャーだと思います。
・海外での漫画の現状の説明に「数字」がありません。翻訳された日本漫画の出版点数とかコミケの回数とかの「数字」を出さずに、ただ“さかんです”といっても実態がどうなっているのかよくわかりません。一部の趣味人の間で受けているだけなのかもしれません。
・漫画だけでなく周辺文化も、(どの程度かはともかく)拡散しているのは知らなかったので驚きました。
・アマチュアの創作が下支えになっているのが江戸期からの伝統だとの指摘には、目から鱗でした。

【世論調査】朝日新聞連続調査―質問と回答(22、23日実施)

11月22日、23日朝日新聞調査の世論調査の結果です。

(数字は%。小数点以下は四捨五入。質問文と回答は一部省略。丸カッコ内の数字は11月19、20日の調査結果)
◆安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
 支持する 39(39)
 支持しない 40(40)

◆今、どの政党を支持していますか。
自民32(32)
民主6(5)
維新1(1)
公明3(3)
次世代0(0)
共産2(3)
生活0(0)
社民0(0)
大地0(0)
太陽0(0)
改革0(0)
その他の政党0(1)
支持政党なし41(40)
答えない・分からない15(15)

◆仮に今、衆議院選挙の投票をするとしたら、比例区ではどの政党に投票したいと思いますか。次に挙げる政党の中から一つだけ選んで下さい。
自民37(37)
民主11(13)
維新6(6)
公明5(4)
次世代1(0)
共産5(6)
生活2(1)
社民1(1)
大地0(0)
太陽0(0)
改革0(0)
その他の政党2(2)
答えない・分からない30(30)

◆今度の衆議院選挙にどの程度関心がありますか。(選択肢から一つ選ぶ)
 大いに関心がある 21
 ある程度関心がある 44
 あまり関心はない 26
 まったく関心はない 8

◆今度の衆議院選挙で、与党が議席を増やしたほうがよいと思いますか。野党が議席を増やしたほうがよいと思いますか。今とあまり変わらないままがよいと思いますか。
 与党が議席を増やす 18
 野党が議席を増やす 36
 今とあまり変わらない 31

◆あなたが、今度の衆議院選挙で投票先を決めるときの気持ちは、次のどちらに近いですか。政党や候補者に期待しているからですか。期待はしていないが、他よりはよさそうだからですか。
 政党や候補者に期待しているから 27
 期待はしていないが他よりはよさそうだから 63

◆日本の政治に、今、求められているのは、次のうちどちらだと思いますか。政治を安定させることですか。今の政治を変えることですか。
 政治を安定させること 50
 今の政治を変えること 43

◆安倍首相の経済政策への取り組みを評価しますか。評価しませんか。
 評価する 38
 評価しない 43

◆安倍首相の外交・安全保障政策への取り組みを評価しますか。評価しませんか。
 評価する 41
 評価しない 40

◆安倍首相の社会保障政策への取り組みを評価しますか。評価しませんか。
 評価する 27
 評価しない 55

◆安倍首相の原発・エネルギー政策への取り組みを評価しますか。評価しませんか。
 評価する 28
 評価しない 56

     ◇

〈調査方法〉 22、23の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に調査員が電話をかける「朝日RDD」方式で、全国の有権者を対象に調査した(福島県の一部を除く)。世帯用と判明した番号は2278件、有効回答は1243人。回答率55%。


この調査が私のところに来たと想定して回答してみます。

>◆安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
支持します。

>◆今、どの政党を支持していますか。
支持政党はありません。

>◆仮に今、衆議院選挙の投票をするとしたら、比例区ではどの政党に投票したいと思いますか。次に挙げる政党の中から一つだけ選んで下さい。

まだ分かりません。
ほぼ解党状態の生活の党が2%の数字になったのは意外です。

>◆今度の衆議院選挙にどの程度関心がありますか。
「大いに」と「ある程度」の違いがわかりませんが関心はあります。

>◆今度の衆議院選挙で、与党が議席を増やしたほうがよいと思いますか。野党が議席を増やしたほうがよいと思いますか。今とあまり変わらないままがよいと思いますか。
野党が議席を増やした方が緊張感がでてよいと思います。しかし、現在の野党に政権担当能力があるとは思えません。与野党逆転は困ります。

>◆あなたが、今度の衆議院選挙で投票先を決めるときの気持ちは、次のどちらに近いですか。政党や候補者に期待しているからですか。期待はしていないが、他よりはよさそうだからですか。
今度の衆議院選挙に限らず、候補者を熱烈に支持して投票することはありません。他よりはよさそうだから投票しています。

>◆日本の政治に、今、求められているのは、次のうちどちらだと思いますか。政治を安定させることですか。今の政治を変えることですか。
抽象的で無意味な質問だと思います。回答できません。

>◆安倍首相の経済政策への取り組みを評価しますか。評価しませんか。
どちらでもありません。

>◆安倍首相の外交・安全保障政策への取り組みを評価しますか。評価しませんか。
評価します。

>◆安倍首相の社会保障政策への取り組みを評価しますか。評価しませんか。
どちらでもありません。

>◆安倍首相の原発・エネルギー政策への取り組みを評価しますか。評価しませんか。
どちらでもありません。

【朝日新聞】日曜に想う:増税先送り、朝三暮四のごとく

11月23日朝日新聞朝刊の「日曜に想う」の欄。特別編集委員・山中季広氏の「増税先送り、朝三暮四のごとく」より

(略)
 安倍首相は増税延期をこう説明した。「景気が腰折れしてデフレに戻ったら元も子もない」。理屈はその通りだが、財務省や日銀、企業、わが家計も「来秋には税率10%」と腹を決めて奮闘努力してきた。アベノミクスの第3の矢を放ち損ねたご本人が、約束した増税をこの期に及んで3年先へ延ばすのは、ハシゴ外しが過ぎませんか。
 それにこの増税は社会保障と一体だったはず。延期はそのまま、年金や医療の財源パンクの放置を意味する。なのにそちらはまれにしか言わない。
 百歩ゆずって増税延期を受け入れたとしても、総選挙を打つ理屈がいまだにのみ込めない。重い税を課す前に民意を問うのならわかる。「税を3年先まで上げません」と宣言して選挙をやるのでは、魂胆が見え見えである。
 朝三暮四という言葉が頭に浮かぶ。愚かなサルは、飼い主がえさのトチの実を朝だけ四つに増やしてやれば無邪気に喜ぶ。えさが三つに減る暮れのつらさが朝には想像できない。
 来秋と決まっていた増税を3年先の春までポーンと先送りしてやればそれだけで国民は無邪気に喜び、わが政権の基盤は強まる。首相がそう考えているのだとしたら、私たちもずいぶんとなめられたものである。
 われわれ有権者はサルなのか。


「朝三暮四」の寓話の場合、朝三つ暮れ四つと朝四つ暮れ三つは実質的に同じであるのに愚かなサルにはそれが分からない、という話です。消費税増税の予定通りの実施と先送りは実質的に違うものですから「朝三暮四」との比較は間違いです。

「朝三暮四」との比較は間違いですが、増税先送りで有権者が喜ぶと思っているのだとしたらそれは違うと言いたい、という山中氏の気持ちには同感できます。

ただし、増税先送りは政府だけでなく主要な野党も同じことを言っています。総選挙が決まったこの時期に、ことさら総理だけが有権者をサル扱いしていると憤慨してみせるのは、公平だとは思えません。

【映画】神さまの言うとおり


神さまの言うとおり オリジナル・サウンドトラック神さまの言うとおり オリジナル・サウンドトラック
(2014/11/15)
監督:三池崇史、音楽:遠藤浩二 他

商品詳細を見る

監督:三池崇史

原作は未読です。ただし予告は何度も観ていたのでおおよその雰囲気は分かって観ました。

デスゲームものとしてはちょっと違和感がありました。はじめのゲーム(だるまさんがころんだ)をクリアすることで、ゲームクリアに貢献しないと殺される(ただ、ゲームの最後まで生き残ればいいというわけではない)という裏ルールがあることが示されます。これで観客には、今後のゲームでゲーム参加者内での争いがおきることが予感されます。しかし、この設定が機能しているのは次のゲーム(招き猫)までです。それ以降はなくなってしまいました。これにはがっかりです。

気を失っている間にゲーム場が学校から謎のキューブ内に移動しますが、服は着替えさせられていたのに、スマートフォンやノートパソコンは持ち込めていた理由がわかりません。着脱のやっかいそうな鎧を着て闘っていたのに、簡単に脱げたのもわかりません。ゲーム全体の目的など大きな部分は説明しないことで不条理感を出すのはわかりますが、こうした部分の説明がないのは手抜きとしか思えません。

浮浪者の「神さま」や、引きこもりの人など意味の分からない人物がいます。もしかしたら続編への伏線かもしれませんが、一本の映画の中で違和感をもたらすのは良くないです。

一方、グロシーンの連続ながら時々笑わせようとしているのが面白かったです。これは結構笑えます。

好き嫌いがわかれそうな題材ですし、全体の出来も決して完成度が高いとは言えないので人にお薦めはできませんが、まったくのダメ映画とも言えません。機会があったら原作を読んでみようかと思ったぐらいには気になる映画でした。

【世論調査】緊急世論調査―質問と回答〈11月19、20日実施〉

11月21日朝日新聞朝刊に衆議院解散をうけての緊急世論調査の結果が発表されました。

(数字は%。小数点以下は四捨五入。質問文と回答は一部省略。丸カッコ内の数字は11月8、9日の調査結果)
◆安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
 支持する 39(42)
 支持しない 40(36)

◆今、どの政党を支持していますか。
自民32(33)
民主5(6)
維新1(1)
公明3(2)
次世代0(0)
共産3(2)
生活0(0)
社民0(1)
大地0(0)
太陽0(0)
改革0(0)
その他の政党1(0)
支持政党なし40(48)
答えない・分からない15(7)

◆仮に今、衆議院選挙の投票をするとしたら、比例区ではどの政党に投票したいと思いますか。次に挙げる政党の中から一つだけ選んで下さい。
自民37
民主13
維新6
公明4
次世代0
共産6
生活1
社民1
大地0
太陽0
改革0
その他の政党2
答えない・分からない30

◆安倍首相は、21日に衆議院を解散し、12月に総選挙をすることを表明しました。この時期に解散・総選挙をすることに賛成ですか。反対ですか。
 賛成 18
 反対 62

◆衆議院を解散する理由について、安倍首相は消費税を引き上げる時期を延期することについて、国民に信を問うため、と説明しています。こうした理由で選挙をすることに納得しますか。納得しませんか。
 納得する 25
 納得しない 65

◆安倍首相は、来年10月に消費税を10%に引き上げるのを1年半延期し、2017年4月に、確実に引き上げると表明しました。安倍首相のこの判断を評価しますか。評価しませんか。
 評価する 33
 評価しない 49

◆2017年4月に消費税を10%に引き上げることに、賛成ですか。反対ですか。
 賛成 39
 反対 49

◆この2年間の安倍首相の経済政策は、全体として、成功だと思いますか。失敗だと思いますか。
 成功だ 30
 失敗だ 39

◆安倍首相の経済政策が、賃金や雇用が増えることに結びついていると思いますか。そうは思いませんか。
 賃金や雇用が増えることに結びついている 20
 そうは思わない 65

◆安倍首相は、2年前に衆議院の定数削減を約束しましたが、国会では定数削減は実現していません。この状態で、安倍首相が衆議院を解散することは、どの程度問題だと思いますか。(選択肢から一つ選ぶ)
 大いに問題だ 39
 ある程度問題だ 38
 あまり問題ではない 14
 まったく問題ではない 3
     ◇

 〈調査方法〉 19、20の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に調査員が電話をかける「朝日RDD」方式で、全国の有権者を対象に調査した(福島県の一部を除く)。世帯用と判明した番号は2099件、有効回答は1116人。回答率53%。


この世論調査が私のところに来たと想定して回答してみます。

>◆安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
支持しています。

>◆今、どの政党を支持していますか。
支持政党はありません。

>◆仮に今、衆議院選挙の投票をするとしたら、比例区ではどの政党に投票したいと思いますか。次に挙げる政党の中から一つだけ選んで下さい。
まだ決めていません。

民主が支持率5%に比べ、投票したい人が13%もあります。アンチ自民層が野党第一党に投票するという効果だと思います。
共産も支持率に比べ投票したい人が多くいますが、これは政権をまかせたいのではなく、批判勢力としての共産党が評価されているのだと思います。
維新は1%の支持率に比べ、投票したい人が6%もいます。これは謎です。最近の維新の党は迷走ぎみで、なにが評価されているのか私には分かりません。

>◆安倍首相は、21日に衆議院を解散し、12月に総選挙をすることを表明しました。この時期に解散・総選挙をすることに賛成ですか。反対ですか
どちらでもありません。解散は総理の決めることだと思っています。
せっかくの政権奪回の機会なのに解散に反対している野党には幻滅しています。

>◆衆議院を解散する理由について、安倍首相は消費税を引き上げる時期を延期することについて、国民に信を問うため、と説明しています。こうした理由で選挙をすることに納得しますか。納得しませんか。
それは建前だと思っています。その意味では「納得しない」が回答です。ただし、与党に有利だからこの時期に解散を決めた、というのであってもかまわないと思っています。これまでの解散もすべて似たようなものでした。今回の解散だけ特別に非難するいわれはありません。むしろ準備を怠っていた野党に問題を感じます。

>◆安倍首相は、来年10月に消費税を10%に引き上げるのを1年半延期し、2017年4月に、確実に引き上げると表明しました。安倍首相のこの判断を評価しますか。評価しませんか。
正直に言って、経済のことはよくわかりません。回答できません。

>◆2017年4月に消費税を10%に引き上げることに、賛成ですか。反対ですか。
増税はいやですが、いやだと言って済むことでないことは理解しています。賛成も反対も言えません。

>◆この2年間の安倍首相の経済政策は、全体として、成功だと思いますか。失敗だと思いますか
おおむね成功だったと思います。

>◆安倍首相の経済政策が、賃金や雇用が増えることに結びついていると思いますか。そうは思いませんか。
雇用は改善されていると考えています。賃金は上がっていませんが。

>◆安倍首相は、2年前に衆議院の定数削減を約束しましたが、国会では定数削減は実現していません。この状態で、安倍首相が衆議院を解散することは、どの程度問題だと思いますか。
議員の定数削減自体に反対します。有権者は議員を通じて政治に声を届けています。議員が減るということはそれだけ声が届きにくくなるということです。安易に議員削減をするのは、軽薄な人気取りだと思います。

【朝日新聞】「発明を奨励する会」の意見広告

11月20日朝日新聞朝刊の第六面は「発明を奨励する会」の意見広告でした。構成は、前段に弁護士の舛永英俊氏の文章。後段がメインで、ノーブル物理学賞受賞の中村修二氏による特許法改正反対の意見表明です。

特許法自体に、私は識見をもっていないので賛成も反対もありません。なるほどそういう意見なのか、と思うだけです。興味を惹いたのは、前段の舛永氏による、中村教授がいかにすばらしい天才であるかを褒めたたえた文章です。引用します。

(略)
6.今、石油、天然ガス、石炭の燃焼による地球の温暖化は、人々が、体感できるレベルにまできている。6550万年前に恐竜が、大気の温度変化で滅亡したように、人類は、滅亡に向かっているのではないかと、懸念される
7.青色発効ダイオード(LED)照明の電力消費量は、電燈の10%である。
全人類(現在、70億人強)の大部分が、将来、LED照明を、明かりとして、使うようになるであろう。
8.人類絶滅のリスクを防ぐ貢献度を尺度とすると、青色LEDの貢献度は、過去の全ノーベル賞受賞者(487人)の発明・発見の総合計の貢献度と比べて、天文学的に大である。
9.筆者は、(ⅰ)人類が誰一人知らなかったことを、発明・発見し、天才という名に値するレベルで、人類に貢献した人、または(ⅱ)社会を天才という名に値するレベルで、プラスの方向に動かして、人類に貢献した人(例えば、マハトマ・ガンディー)を天才と定義する。
この定義によれば、ニュートン、エジソン、アインシュタイン、マンデーラ(南ア連邦大統領)等々は、天才である。
中村教授(青色LEDの発明者・ノーベル物理学賞受賞)は、天才である。
中村教授単独発明の青色LEDの輝度(明るさ。1,000ミリカンデラ)は、1993年当時、赤碕勇教授(ノーベル物理学賞受賞)、天野浩教授(ノーベル物理学賞受賞)共同発明の青色LEDの高度の100倍であった。


※太文字や文字サイズを変えたところは原文に添いました。

「天才」の定義に「天才」という言葉を使うのは稚拙ですが、そんなことより「過去の全ノーベル賞受賞者の発明・発見」の総合計より貢献度が上などと言い出すのは良識を疑わざるをえません。

学究の徒だったら世間の常識と外れたことをいうのはやむを得ない一面があるのかもしれませんが、弁護士がこのようなことを言うのはすこし異様な感じがします。

こうした文章は、特許法改正反対という主張に役に立つことはなく、むしろ一般人の眉をひそめさせる結果になるだけです。

【時事問題】オレオレ詐欺

オレオレ詐欺(振り込め詐欺)の被害にあうのはお年寄りばかりのようです。資産を持っているというのも理由でしょうが、やはり判断力に問題があり騙されやすいというのは否めません。それでは被害にあう老人たちが壮年期にも詐欺にあいやすかったかというと、おそらくそういうことはないでしょう。人間は年齢を重ねることで判断力がにぶると考えるのが妥当だと思います。

私も、今はオレオレ詐欺に引っかかるとは思えませんが、年をとったらどうなるか自信がありません。

さて、11月20日の朝日新聞が、銀行振り込みの24時間可能になるとの報道をしています。ATMやインターネットでの取引を想定してます。

24時間・365日振り込みOK 全銀協、18年にも
 全国銀行協会は、お金の振り込みを24時間・365日できるようにする新たな決済システムを導入する方針を固めた。2018年中の稼働を目指す。仮想通貨のビットコインなど銀行を通さない決済サービスが広がるなか、銀行は利用者の利便性の向上を求められていた。
 振り込みができる全国的な決済ネットワークの導入は、1973年にスタートした全国銀行データ通信システム(全銀システム)以来だ。全銀システムを運営している全銀協の傘下組織が先週、大手銀行や地方銀行の計11行の意見を踏まえて、新システムをつくる方針をまとめた。
 いまは、銀行でただちに振り込みができるのは平日午前9時から午後3時が原則だ。午後3時以降や土日祝日に他行宛てに振り込むと、翌営業日回しになる。
 大手行の担当幹部によると、新システムは振り込み専用。基本的に、参加する銀行に預金口座を持つ人は、いつでも参加行に口座を開いている人にお金を送ることができるようになる。おもに現金自動出入機(ATM)やインターネットでの利用を想定している。


現在のお年寄りはインターネットバンキングなどやらないかもしれませんが、未来はわかりません。数年前まで携帯電話を使えない年寄りは珍しくありませんでしたが、いまでは多くの老人が達者に使いこなしています。それを思えば、数十年後の老人がインターネットバンキングを使いこなしているというのもありえないことだとは思えません。

今なら、老人が窓口で巨額の引き落しをしたり、あるいは携帯電話で話しながらATMを操作していると、銀行員が声をかけたりするそうですが、自宅のインターネットで振込み作業を始められたら注意のしようがありません。

かといって銀行がサービスを良くすることを止めるのもおかしなはなしです。世の中が便利になるというのは善人にとっても悪人にとっても便利になる、という当たり前のことを突きつけられた気分です。

【朝日新聞】「野党が一緒になり、新党を」生活・小沢代表

11月18日朝日新聞朝刊より

 野党が協力し統一戦線を組み、候補者を出さなくては自民党、公明党に勝つことはできない。逆に統一戦線を組めば、必ず勝てる。そのためには野党が一緒になり、新党をつくり選挙に臨むのがベストだ。新党にしなければ意味は半減する。国民も一つの政党というイメージでないと、受け皿とはみなさないだろう。時間がなく、ばたばたになるが、その気になればそんなに難しいことじゃない。参加したい人が入り、選挙の時に届け出ればいいだけだ。選挙区の調整やら実務的には大変だが、新党を構成すること自体、そんなに長時間は要しない。決断一つだ。
 民主党が積極的に自分を捨ててでも野党再編を成し遂げ、政権をかえるという見識と意欲と行動を持っていただくことが一番いい。
 (自身については)あまり考えていない。野党議員の1人として生き残り、もう少しみんなと一緒にやりたいとは思っているが、そのグループができることを願っている。(17日の記者会見で)


野党候補が乱立すると与党が有利になるというのは、一見正しそうですが絶対の正解ということではありません。アンチ自民層であっても、大義もなくにわかに野党連合をつくれば何割かは嫌気がさして棄権するでしょう。その差し引きによっては自民が圧勝するかもしれません。

もちろん小選挙区制ですので、政権交代がおきないとは断言できません。しかし、にわか新党が政権を獲っても直ぐに内部抗争がはじまり分裂をするでしょう。それも小沢グループと反小沢グループの抗争です。小沢氏としては、その抗争を制することで、ご自身の生活の党の支持率が0%続き(朝日新聞調べ)という悲惨な現状を打破する突破口にしたいのでしょうが、大多数の国民からすれば迷惑なだけです。

【朝日新聞】(ニュースQ3)「幸福の科学大」新設、文科省がなぜ不認可?

11月18日朝日新聞朝刊。「ニュースQ3」のコーナーで宗教法人「幸福の科学」が申請している大学の開校が文科省に不認可にされた件を解説しています。

 学校法人「幸福の科学学園」が来春、大学開学をめざしていたが、文部科学省は「不認可」の判断を示した。なぜだめだったのか。

 ■大川氏の著書の「霊言」を問題視
 千葉県長生村。九十九里浜沿いにある「幸福の科学大」のキャンパス予定地では、校舎や体育館などが8割方完成していた。学園によると、計画では「人間幸福」「経営成功」「未来産業」の3学部を設置し、定員は1学年計260人。
 必修科目の一つが「創立者の精神を学ぶ」。宗教法人「幸福の科学」の総裁で学園創立者の大川隆法氏の著書の一部を参考書籍に使うとしている。その著書には「あの世の霊存在の言葉を語り下ろした」(幸福の科学)という「霊言」についての記述がある。生きている人の言葉を指す「守護霊霊言」を含め、霊言集は数百事例が出版されている。栃木、滋賀両県には同学園の中高一貫校があり、教員によっては「宗教」の授業で霊言を紹介することがあるという。
 だが、文科省の大学設置・学校法人審議会はこの大川氏の著書を問題視。10月、「科学的合理性を立証できていない霊言(霊言集)を教育の根底に据え、大学の目的を達成できるとは認められない」として開設「不可」を答申した。
 これに反発した幸福の科学側は審議会の判断が出た直後の10月末、審議の経過を批判する霊言集を出版。今月7日には、文科省に異議を申し立て、認可するよう求めた。「学問の自由、信教の自由を侵害するものだ。科学的根拠が学問の前提というなら、キリスト教系大学などは成立しない。そもそも申請した教育課程は霊言を根底にしているわけではない」と主張する。

 ■既存の宗教系大、奇跡も一般知識
 既存の宗教系大学ではどうなっているのか。
 カトリック修道会イエズス会が設立母体の上智大(東京都千代田区)では「キリスト教人間学」は全学共通の選択必修科目。同大広報グループは「キリスト教を理論的に考察し、神学に体系化された。学問として成り立っている」とする。天理大(奈良県天理市)は天理教学が選択必修。一方、創価学会名誉会長の池田大作氏が創立者の創価大(東京都八王子市)は、同学会の教義は教えていない。
 既存の宗教系大学について、文科省は「奇跡」も一般知識、歴史として教えられているという認識だ。例えばキリスト教なら、キリストが生きた時代の歴史や聖書について理論が確立し、多くの研究者によって普遍化されているため、宗教学として成立するとみる。幸福の科学の「霊言」については、「少なくとも学会などで議論されておらず、体系化され、普遍化されているとはいえない」と説明する。

 ■委員へ著書送付「不適切な行為」
 今後、幸福の科学大学は文科省の認可の基準により、最長で5年ほど認可されない見通しだ。審議途中、大川氏の著書を審議会委員らに送ったため、「認可の強要を意図すると思われるような不適切な行為」と受け止められたからだ。
 大学ジャーナリストの石渡嶺司さん(39)は「文科省は新興宗教による大学設置に戸惑ったのではないか」とみる。「教育や宗教の自由は当然認められるべきだが、高等教育の場にふさわしいかどうかの基準をはっきりさせた方がいい」と指摘する。
 (片山健志、高浜行人)


私は「幸福の科学」にかぎらず宗教には縁がありませんし、「幸福の科学」を擁護するつもりはありません。しかし、この不認可には釈然としないものを感じます。

「霊言」が問題視されたとのことですが、「幸福の科学」側が反論するように、それでは他の宗教系の大学と比べて扱いが不当です。

キリスト教なら、キリストが生きた時代の歴史や聖書について理論が確立し、多くの研究者によって普遍化されているため、宗教学として成立』という理屈だと、新しい宗教と古い宗教で文科省が差をつけていることになります。一般人の感覚としては新興宗教と伝統宗教には確かに違いがありますが、行政が差別するのは問題です。

委員に本を送ったのが「不適切な行為」というのも分かりかねます。札束を送ったとか、動物の死体を送ったとかいうのであれば不適切ですが、本を送ることが不適切だとは思えません。普通に考えれば、自分達の考えを知ってもらうために送ったのでしょう。

この解説記事を読む限り、文科省が判断には首を傾げざるをえません。

【朝日新聞】(社説)犯罪白書 再犯させない支援を

11月15日朝日新聞の社説。「犯罪白書 再犯させない支援を」より

 刑務所を10年前に出た人のうち、刑期いっぱい服役した人の6割が「塀の中」に戻ったが、途中で仮釈放を認められた人の再入所は4割にとどまった。
 きのう公表された犯罪白書のデータである。
 なぜ、これほどの違いが出たのだろうか。
 刑期を残して社会に出る仮釈放では、満期出所と違って必ず保護観察がつき、保護観察官や保護司の指導をうける。あらかじめ帰る先や仕事を確保したケースであることも多い。
 こうした環境で社会生活を再開できることが、再犯を防ぎ、刑務所への逆戻りを抑えていると、白書をまとめた法務総合研究所はみている。
 ならば、このような支援をより広げられないか。
 刑務所で過ごす人のほとんどは、いつか社会に戻る。再び罪を犯さなくてすむようにすることは、本人だけでなく社会全体にメリットが大きい。
(略)

 
そもそも仮釈放が認められるのは刑務所内の素行が悪くないことが条件です。したがって満期まで居る受刑者にはまったく反省していない人間がより多く交じっているのは想像に難くありません。これが再入所率の違いに影響していると考えるのが自然です。

6割と4割の違いをそれだけでは説明できないというのであればそれなりの説得力のある理屈が必要です。しかし、朝日の社説との元ネタの法務総合研究所は、一足飛びに保護司の存在が最大の理由だと決め付けています。

こうしたことを考えるのに欠かせないのが諸外国の実態調査です。よその国の再入所率がどうなっているのか、保護司や就労支援がどの程度の効果を持っているのかを調べることで、わざわざ社会実験をしなくても、進むべき道が見えてきます。この社説ではそうした諸外国との客観的な比較をしていません。実際のところ、他の国の再入所率がどうなっているのかは興味があります。

出所者が再犯に手を染めるのは、社会にとって憂慮すべきことです。保護司が必要だという意見を頭から否定するつもりはありません。しかし、理屈が飛んでいる主張をされても納得するわけにはいきません。

【展覧会】ウフィッツ美術館展

於:東京都美術館

イタリアのウフィッツ美術館からの作品展です。目玉はボッティチェリの「パラスとケンタウロス」。

ボッティチェリ「パラスとケンタウロス」 インテリア アート 絵画 プリント 額装作品 フレーム:木製(黒) サイズ:XL(563mm X 745mm)ボッティチェリ「パラスとケンタウロス」 インテリア アート 絵画 プリント 額装作品 フレーム:木製(黒) サイズ:XL(563mm X 745mm)
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ウフィッツ美術館には他にも派手な有名作が多いので、印象としてはおとなしい感じがしました。全体的にキリスト教絵画が多いのもそういった印象に拍車をかけています。

12月14日までです。

キリスト教絵画は約束事というのか前提知識が必要なものが多いので、この機会に調べたことも含めてメモを書きます。



出品No3「聖ヤコブス、聖ステファヌス、聖ペテロ」(ドメニコ・ギルランダイオ)
聖ヤコブス:12使徒の一人。巡礼に関係する聖人なので杖を持っているのが目印(アトリビュート)のようです。この作品でも持っていました。

聖ステファヌス:「聖ステパノ」のことだと思います。髭のない姿であらわされます。石を投げつけられて殉教したので石がアトリビュートだそうですがこの作品にはありません。かわりに棕櫚(殉教者一般のアトリビュート)と本を持っていました。

聖ペテロ:12使徒の一人。鍵がアトリビュート。この作品でも持っています。


作品No5「毒入りワインの杯を祝福する聖ベネディクトス」(バルトロメオ・ディ・ジョウヴァンニ)

聖ベネディクトスは、ベネディクトス会の創立者。白い髭の老人の姿で絵画に登場します。


作品No6「湖に落ちたブラキドゥスの救出」(バルトロメオ・ディ・ジョウヴァンニ)

ブラキドゥスはベネディクトスの弟子。ベネディクトスは幻でブラキドゥスが湖に落ちたことを知ります。ベネディクトスは別の弟子マウルスを救出に向かわせます。マウルスは水上を歩いていきブラキドゥスを救助します。


作品No7「砂漠で改悛する聖ヒエロニムス」(バルトロメオ・ディ・ジョウヴァンニ)

聖ヒエロニムスは砂漠で隠者となりました。石で自分の胸を叩いて修行(?)していたので石がアトリビュート。ライオンが描かれることもしばしばです。この絵でも石とライオンが描かれていました。


作品No12「アハシュエロスの饗宴」(ヤコボ・デル・セライオ)
作品No13「王妃ワシテの饗宴」(ヤコボ・デル・セライオ)
作品No14「モルデガイの勝利」(ヤコボ・デル・セライオ)

三つとも旧約聖書「エステル記」が出典です。
アハシュエロスとは、ペルシアのクセルクセス大王のことです。世界史でも重要人物ですし、映画「300」や続編「300帝国の進撃」で異様な風体の王様としてもおなじみです。
アハシュエロス(クセルクセス)は王妃ワシテを追放します。そして新王妃としてユダヤ人のエステルを選びます。エステルは、ユダヤ人虐殺をたくらむ大臣ハマンの追い落としに成功します。モルデガイというのはハスエルの養父で、ハマンの政敵でした。

この一連の話を絵巻物風に、一つの画面にいくつものシーンを書き込んだ作品でした。


作品No34「アレクサンドリアの聖女カタリナ」(フラ・バルトロメオ)

聖女カタリナは、キリストと神秘の結婚をしたことで知られています。車裂きの拷問をされそうになった故事から、車輪がアトリビュートです。この作品ではトゲのある車輪が画面の端にちょこっと見えていました。


作品No43「シエナの聖女カタリナと受胎告知の聖母」

アレクサンドリアの聖女カタリナと同名ですが別人です。同じようにキリストと神秘の結婚をしています。白い衣と黒いマントが目印です。聖痕をつけていることが多いそうですが、この絵には聖痕は見られませんでした。


作品No55「トビアスと大天使ラファエル」(バキアッカ)

外典トビト典が出典。
トビアスは、眼病にかかった父親の命で借金回収の旅にでます。途中ティグリス川で魚に飲み込まれそうになりましたが、密かに同行していた大天使ラファエルに助けられます。


下記の二冊を参考にしました。
「カラー版西洋絵画の主題物語Ⅰ聖書編」(美術手帳1996年4月号増刊)
「西洋美術解読事典」(河出書房新社)

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【展覧会】改組 新 第一回日展

於:国立新美術館

昨年の日展スキャンダル報道をうけて組織を改め、「改組 新 日展」の第一回です。

「改組 新 日展」が正式名称になったのだとすると、すごく読みにくい名称です。しかしパンフレットの理事長挨拶文には「日展理事長」となっています。主催者名も「公益法人 日展」です。おそらく従来どおり「日展」と呼べばいいのだと思います。

去年に続いて今年も覗いてみました。

去年は書の部門にはあまり興味がわかなかったので素通りしてしまいました。今年はアニメ「ばらかもん」を観ていたので、多少なりとも興味がわいたのでゆっくり見て回りました。去年は閑散としていましたが、今年は結構人が入っていました。

日本画、洋画は去年と同様相当数の作品が出展されているのでまじめに全部鑑賞できませんでした。ざっと回って気に入ったところで足を止めるという方法でした。

一日で結構の量の作品を見たので精神的に疲労しました。

【朝日新聞】京都大学学生寮捜査の記事

11月14日朝日新聞朝刊の社会面は、京都大学の学生寮に警察が捜査にはいったことを伝えています。寮生側の抵抗で一時は騒然となった模様です。

記事の一部を引用します。

(略)
 熊野寮には13日午後2時20分ごろ、警視庁の捜査員と機動隊員ら計120人が姿を見せた。寮生らは正門前で、「令状を見せろ」「公権力の不当介入だ」などと激しく抗議。敷地内に入ろうとする捜査員らともみ合いになり、周囲は一時騒然となった。捜査員らは抵抗を振り切って寮内に入り、午後5時ごろまで捜索した。
(略)
(成沢解語)



これを読んで驚きました。寮生が令状の提示を求めたのに、捜査員は強引に突入したようにも読めます。これが事実なら不当捜査です。

念のために、他の新聞をWebでチェックしてみました。

毎日新聞:

捜査員が公務執行妨害容疑での捜索令状を示すと、寮生側は最小限の捜査員以外の退去を求め、約15人の私服捜査員が捜索対象の寮地下の部屋に向かった。


産経新聞:

令状を掲げたスーツ姿の捜査員が寮内に踏み込もうとすると、学生らが周りを取り囲んで阻止。


なお、読売新聞は、「令状をみせろ」といったやり取り自体報じていませんでした。

このように毎日と産経は、警察が令状を見せたことを伝えています。これならば不法な捜査でないことが分かります。

朝日の記事は、肝心なこと(捜査員は令状を示したこと)を書いていない欠陥記事です。

【朝日新聞】「吉田調書」報道 報道と人権委の見解

11月13日朝日新聞朝刊に、第三者機関「報道と人権委員会」による福島第一原発元所長・吉田昌朗氏への聴取結果書「吉田調書」をめぐる朝日新聞の誤報問題への報告が載りました。

内容としてはほぼ想像していたとおりのことが起きていたようです。末端の記者が暴走し、編集のチェックが効かなかった。外部からの指摘を受けても、対応が後手に回り結果的に大問題になってしまった。というものです。

個人的に注目していたのは、外部からの指摘に対して朝日新聞が抗議をしたことの理由です。

関係する部分を時系列で並べます。16面に載った『「吉田調書」報道をめぐる経緯』から抜粋します。

5月20日:朝刊で「所長命令に違反 原発撤退」と報道
5月31日:作家門田隆将氏がブログで記事を批判
6月9日:週刊ポストが、朝日のスクープはウソとする特集記事。翌10日には写真週刊誌FLASHも同様の記事
6月上旬:週刊誌から相次いで取材申し込み。危機管理担当のGM補佐、広報部長らの会議で、担当次長は「外形的には命令違反の行為があった」と主張
6月10日:11日にかけ、上記週刊誌2誌に抗議書を送ったことを伝える記事を掲載
7月1日:「『命令違反』であることを補強する取材事実はなかった」として、GE(編集部門のゼネラルエディター)は取締編集担当と協議し、(初報を補足する紙面の)掲載を見送る判断
8月18日:産経新聞が吉田調書を入手したとして「命令違反の撤退なし」などと報道。門田氏の寄稿も掲載。朝日新聞は産経新聞と吉田氏に抗議書を送る。
9月11日:木村伊量社長が記者会見をし、記事を取り消し、読者と東電関係者に謝罪。


赤字部分は引用時に補足しました。

「報道と人権委員会」の見解で、この部分がどう書かれているかというと、

第4 本件報道後の対応
2朝日新聞の対応
(1) 抗議書
6月上旬、週刊誌から相次いで取材申し込みがあった。担当次長、広報部長、編集部門で危機管理を担当するゼネラルマネジャー(以下「GM」)の部下であるゼネラルマネジャー補佐(以下「GM補佐」)らの集まる会議が開かれ、対策を協議した。担当次長は「少なくとも外形的には命令違反の行為があったことは間違いない」と主張し、この論理で対処していくこととなった。
朝日新聞社は、前記週刊誌2誌に対し、広報部長名で訂正と謝罪記事の掲載を求め、「誠実な対応をとらない場合は、法的措置をとることも検討します」とする「抗議書」を送り、10日付と11日付朝刊にそのことを伝える記事を掲載した。
また、8月、産経新聞と同紙に寄稿した門田氏に対しても、同趣旨の抗議書を送った。


少なくとも」だの「外形的には」だのと言っているのですから、週刊誌の言い分が全くの言い掛かりとは言えないことは認識していたはずです。にも関わらず、訂正要求だとか謝罪要求だとかは異様な対応です。ましてそ、法的措置を匂わせて抗議するのは、言論機関として疑問を感じざるをえません。言論には言論で対応すべきでした。

なお、この報告書をうけて取締役編集担当の西村陽一氏が「報道の原点に立ち返ります」との文書を2面に載せていますが、私には通りいっぺんの反省の弁としか読めませんでした。

【朝日新聞】よど号容疑者らがツイッター 帰国の希望に厳しい反応

11月11日朝日新聞夕刊。「よど号容疑者らがツイッター」より。

 日本航空機「よど号」を乗っ取り、北朝鮮に渡った元赤軍派メンバーと妻のグループが支援者を通じて、ツイッターでつぶやき始めた。事件から44年。元メンバーらが高齢になるなかで、帰国の希望を世論に訴えかけるのが狙いだが、厳しい反応も多い。
(略)
 〈歴史の生き証人の方々と会話ができることに感動を禁じえません〉と好意的なものもあるが、大半は〈止(や)むことのない望郷の念が湧くのなら潔く罪を償う覚悟で帰国されよ〉〈能天気ですね。拉致に対する意識が希薄で不愉快です〉など厳しい声だ。
 「(非難が殺到して)炎上するなら、それでも構わない」と小林さん。「若い世代に普通の人だと感じてもらいたい」と言う。投稿は月1回を予定し、動画配信の催しも検討している。
 グループの3人には、有本恵子さんら拉致被害者を結婚目的で誘拐したとして逮捕状が出ている。帰国を望みながら帰らない事情について、公安関係者は「『いま帰国すれば拉致への関与を認めたことになる』と考えているからだ。帰国への環境づくりは難しいだろう」とみる。
(略)


彼らが本当に拉致に関係していないのか知りませんが、ほとんどの人間は彼らの言を真に受けないでしょう。

かつて、拉致はでっちあげだと北朝鮮のお先棒を担いでいた人たちは、北朝鮮が拉致を認めたことではしごを外された形になりました。同じように、根拠も確信もなくよど号ハイジャック犯が拉致に無関係などと公言すれば数年後に赤っ恥をかく可能性があります。

そもそも彼らが思想的に日本に影響を与えたいのであれば、いまさら帰郷したいなどとみっともないことは言うべきではありません。厳しい反応が多いのも当然です。

はっきり言って、今の彼らはかっこ悪いと思います。

【世論調査】朝日新聞11月11日発表

11月11日朝日新聞世論調査の結果が発表されました。

 (数字は%。小数点以下は四捨五入。質問文と回答は一部省略。◆は全員への質問。◇は枝分かれ質問で該当する回答者の中での比率。〈 〉内の数字は全体に対する比率。丸カッコ内の数字は10月25、26日の調査結果)

◆安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
 支持する  42(49)
 支持しない 36(30)

◇それはどうしてですか。(選択肢から一つ選ぶ=択一。左は「支持する」42%、右は「支持しない」36%の理由)
 首相が安倍さん  18 〈8〉  9 〈3〉
 自民党中心の内閣 23〈10〉 17 〈6〉
 政策の面     38〈16〉 64〈23〉
 なんとなく    18 〈8〉  8 〈3〉

◇(「支持する」と答えた42%の人に)これからも安倍内閣への支持を続けると思いますか。安倍内閣への支持を続けるとは限らないと思いますか。
 これからも安倍内閣への支持を続ける  42〈17〉
 安倍内閣への支持を続けるとは限らない 55〈23〉

◇(「支持しない」と答えた36%の人に)これからも安倍内閣を支持しないと思いますか。安倍内閣を支持するかもしれないと思いますか。
 これからも安倍内閣を支持しない 59〈22〉
 安倍内閣を支持するかもしれない 35〈13〉

◆今、どの政党を支持していますか。
自民33(37)
民主6(6)
維新1(1)
公明2(3)
次世代0(0)
みんな0(0)
共産2(2)
生活0(0)
社民1(1)
大地0(0)
太陽0(0)
改革0(0)
その他の政党0(0)
支持政党なし48(43)
答えない・分からない7(7)

◆安倍首相の経済政策のもとで、あなた自身の暮らし向きはよくなりましたか。悪くなりましたか。変わりませんか。
 よくなった  4
 悪くなった 28
 変わらない 66

◆来年10月に消費税を10%に引き上げることに、賛成ですか。反対ですか。
 賛成 24(22)
 反対 67(71)

◆今の日本の景気は、消費税を引き上げられる状況だと思いますか。引き上げられる状況ではないと思いますか。
 引き上げられる状況だ    16
 引き上げられる状況ではない 71

◆消費税を引き上げることで、景気に悪い影響が出る不安をどの程度感じますか。(択一)
 大いに感じる   27
 ある程度感じる  57
 あまり感じない  11
 まったく感じない  2

◆消費税を引き上げないことで、社会保障に悪い影響が出る不安をどの程度感じますか。(択一)
 大いに感じる   18
 ある程度感じる  48
 あまり感じない  24
 まったく感じない  6

◆消費税を引き上げるときに、食料品など生活必需品の税率を低くおさえる軽減税率を導入することに賛成ですか。反対ですか。
 賛成 79
 反対 14

◆4月から消費税が8%に上がって、お宅の家計への負担はどの程度重くなっていますか。(択一)
 かなり重くなっている   16
 ある程度重くなっている  54
 あまり重くなっていない  25
 まったく重くなっていない  4

◆原子力発電についてうかがいます。いま停止している鹿児島県の九州電力川内原発の運転を再開することに賛成ですか。反対ですか。
 賛成 31
 反対 52

◆停止中の原発の運転再開を検討する場合、地元の同意をどこまで得るべきだと思いますか。原発がある市町村と県の同意でよいと思いますか。避難計画づくりが義務づけられた、原発30キロ圏の市町村と県の同意も得るべきだと思いますか。
 原発がある市町村と県の同意でよい       14
 原発30キロ圏の市町村と県の同意も得るべきだ 72

 <調査方法> 8、9の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に調査員が電話をかける「朝日RDD」方式で、全国の有権者を対象に調査した(福島県の一部を除く)。世帯用と判明した番号は3899件、有効回答は1898人。回答率49%。


この調査が私のところに来たと想定して回答してみます。

>◆安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
支持しています。

>◇それはどうしてですか。
首相が安倍さんだからです。

>◇(「支持する」と答えた42%の人に)これからも安倍内閣への支持を続けると思いますか。安倍内閣への支持を続けるとは限らないと思いますか。
支持するとは限りません。

>◆今、どの政党を支持していますか。
支持政党はありません。
今回内閣支持率も自民党支持率も下がりました。ここに来て閣僚スキャンダルの影響が出たのでしょうか?

>◆安倍首相の経済政策のもとで、あなた自身の暮らし向きはよくなりましたか。悪くなりましたか。変わりませんか。
変わりません。

>◆来年10月に消費税を10%に引き上げることに、賛成ですか。反対ですか。
反対したい気持ちはありますが、引き上げを止めたときの影響が読めません。

>◆今の日本の景気は、消費税を引き上げられる状況だと思いますか。引き上げられる状況ではないと思いますか。
ひどく情緒にながされやすい質問だと思います。上の賛成・反対を訊く質問があれば、この質問は不要だと思います。

>◆消費税を引き上げることで、景気に悪い影響が出る不安をどの程度感じますか。
ある程度感じています。

>◆消費税を引き上げないことで、社会保障に悪い影響が出る不安をどの程度感じますか。
「社会保障」という狭い範囲だけでなく、日本全体に悪い影響が出る不安を、ある程度感じています。

>◆消費税を引き上げるときに、食料品など生活必需品の税率を低くおさえる軽減税率を導入することに賛成ですか。反対ですか。
賛成です。食料品は税をおさえてほしいです。

>◆4月から消費税が8%に上がって、お宅の家計への負担はどの程度重くなっていますか。
たいして変わっていないように思います。

>◆原子力発電についてうかがいます。いま停止している鹿児島県の九州電力川内原発の運転を再開することに賛成ですか。反対ですか。
賛成です。

>◆停止中の原発の運転再開を検討する場合、地元の同意をどこまで得るべきだと思いますか。原発がある市町村と県の同意でよいと思いますか。避難計画づくりが義務づけられた、原発30キロ圏の市町村と県の同意も得るべきだと思いますか。
質問文に回答を誘導する意図が見えます。好ましい質問文ではありません。

【朝日新聞】リタイアに備える:4 運用の前に家計のムダ省く

11月9日朝日新聞朝刊のリライフ欄。ファイナンシャルプランナーの八ツ井慶子氏の「リタイアに備える:4 運用の前に家計のムダ省く」より

定年後は、資産を運用して増やすことより、節約をする方がよい、ということを言っています。結論自体に異議はありませんが、八ツ井氏の理屈には納得ができません。

(略)
 結論を先に言うと、運用よりも家計改善を優先した方がいいと思うからです。理由は二つあります。
 一つめの理由を説明するため、あるシミュレーションをしてみましょう。
 いま手持ちの300万円を運用に回すとします。仮に年利2%で複利運用できた場合、10年後の元利合計は約366万円になります。税金、手数料は考慮していません。
 60万円以上も殖える計算になりますから、やはり運用した方がいいように思われるかもしれません。しかし、こうも計算できます。
 月5500円をコツコツ10年間ためたとしましょう。利息が一切つかなくても、10年後には66万円になり、複利運用した場合の利益とほぼ同額のお金がたまります。多少なりとも預金に金利がつくことを思えば、預金の方に少し分があるかもしれません。
 ふだんの心がけ、生活態度を少し変えて、継続的に節約をすることが、もしかしたら運用するのと同じぐらいの、大きな効果につながることがお分かりいただけたでしょうか。
(略)
 相談者の年代の場合、これから退職金を受け取ると、一般的には、長い人生の中でも、もっとも貯蓄残高のある時期を迎えます。まとまった資金を前にすると、何か運用しないといけないかのように思われるのかもしれません。
 しかし、リタイア後に運用で失敗すると、現役時代のように収入で取り戻すチャンスは少なくなります。
 いまある貯蓄や近い将来に受け取る退職金は、老後の生活を支える大切な資金です。周りに流されることなく、あくまで無理のない範囲で運用と向き合ってほしいと思います。


たしかに、手持ちの資金が300万円だったら、八ツ井氏のいうように月5500円の節約と大差ありません。

しかし、手持ちの資金が600万円だったらどうなるでしょう。2%運用を10年続けると730万になります。節約で同じ額を得るには月11000円を切り取る必要があります。手持ち資金がさらに多いのであれば「ふだんの心がけ」程度の節約で追いつくことは困難になっていきます。

ゆえに、こうした理屈で運用を否定しても説得力がありません。

節約と運用は二律背反ではありません。無駄をなくすのは当然のこととして、運用の必要の有無は別途考えることです。

ただし、最後にちょこっとだけ触れている、リタイア後に運用で失敗すると取り返しがつかない、というのは非常に重要な指摘だと思います。

【朝日新聞】天声人語11月9日

11月9日朝日新聞の天声人語です。

ものの見方や考え方をめぐって、そもそも女性ならではの視点とか男性らしい発想といったものが存在するのか。そんな疑問にも留意しつつ、「戦争と女性」をテーマに女性の識者だけで語りあうパネルディスカッションがあった▼法学、政治学などの専門家がつくる「立憲デモクラシーの会」が一昨夜、都内で催した。やや物騒にも思える論題だが、集団的自衛権をめぐる憲法解釈の変更以降の政治状況に対する危機感が背景にある。主催者らの抱く懸念に共感を覚える▼経済学の浜矩子さんは明快だった。「女性は戦争に対する最大の防波堤になりうる」。なぜか。女性は強い。どこにでも移動し、環境に適応し、耐久力もある。強く、ゆとりがある者は他者に対し攻撃的になる必要がない。戦争とは「弱虫の凶暴性」が引き起こすものだ、と▼一方、憲法学の青井未帆さんは、日本の構造的な男女格差に注意を促した。女性の間には社会的に認められないことへの憤りが渦巻いている、と。政治思想史の岡野八代さんも、女性の深刻な貧困化に鈍感な政治の現状を厳しく指弾した▼浜さんも女性差別に目を向ける。ただ浜さんによれば、人が人を差別するのはその対象を恐れるからである。強い女性が社会を方向づけるようになれば、戦争は遠ざかる。それは、安倍政権が考えているのとは全く違う意味での女性の「活躍」だ、と▼女性という存在への全幅の信頼が感動的ですらある。すがすがしい気持ちに包まれて帰途についた。


浜氏の「女性は強い」の理由は、「(女性は)どこにでも移動し、環境に適応し、耐久力もある」ことのようですが、女性が男性より移動を好むとか、環境への適応力や耐久力が高いという調査結果など聞いたこともありません。

戦争とは「弱者の凶暴性」が引き起こすものだ』という理由は、「ゆとりがある者は他者に対し攻撃的になる必要がない」ことのようですが、裕福な国家がさらに富を求めて侵略をする例は世界史において枚挙にいとまがありません。間違っています。

彼女らの主張は「戦争と女性」がテーマなので、結局「強い女性が社会を方向づけるようになれば、戦争は遠ざかる」というのが言いたいのでしょう。しかし、日本は第二次世界大戦後、一度も戦争をしていません。集団的自衛権であれこれ言っていますが、日本以外の国はみな集団的自衛権を認めています。したがって客観的に考えて、日本は他国と比べて戦争から遠い国です。一方、女性の活躍度に関しては、世界でも低ランクとされています。日本の状況をみる限り、女性が活躍すると戦争から遠のく、という理論は成り立ちません。

彼女らの思考の前提には、“安倍政権は戦争賛美の右翼政権”というのと、“女性を活躍させない社会は許せない”というのがありますが、それを論理的に結びつけることに失敗しています。感情にまかせて自分のいいたいことを言いっぱなしにしているだけです。

この程度の話を聞いて「すがすがしい気持ちに包まれて帰途についた」天声人語の作者には呆れてしまいます。

【映画】ドラキュラZERO


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吸血鬼ドラキュラのモデルとなったヴラド公が、いかにして吸血鬼となったのかを描きます。

オスマン・トルコの圧迫に対抗するため、洞窟に住む魔物と取引をして吸血鬼の能力を得ます。3日以内に人間の血を飲んでしまうと永遠に吸血鬼となって洞窟の魔物の手下になるが、3日間画面をすれば人間に戻れます。その力でトルコ兵をちぎっては投げの大暴れで撃退する、というのが大まかな流れです。

まず疑問に思ったのは、ヴラド公の戦術のまずさです。昼間は太陽があるので外にでられず、かつ3日以内にオスマン・トルコ軍を退かせなければいけないのに、なぜか城に拠った待ち構えにでます。普通に考えれば、夜間に魔の力で敵陣にこっそり侵入して頭だったものたち(特にメフメト2世)を暗殺すべきです。オスマン・トルコ軍をかっこ良く、つまり真正面からやっつけるところを描きたかったのかもしれませんが、吸血鬼には似合いません。

洞窟の魔のものの描き方も中途半端です。続編を匂わす終わり方なので、そこで描こうと思っているのかもしれませんが、消化不良の感が拭えません。

魔の力を手に入れたことを知られたことで生じた領民との葛藤や、眷属との軋轢など話を膨らませられる余地はあるのですが、掘り下げてくれません。

どうせなら、吸血鬼設定を抜きにして実在のヴラド公の歴史絵巻にした方が良かったかもしれません。

お客はたくさん入っていました。“ドラキュラ”のブランドはまだまだ通用するようです。

【本】「集団主義」という錯覚 日本人論の思い違いとその由来


「集団主義」という錯覚―日本人論の思い違いとその由来「集団主義」という錯覚―日本人論の思い違いとその由来
(2008/06/25)
高野 陽太郎

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著:高野陽太郎

日本人は「集団主義」であるという通説を批判した本です。つまりほとんどすべての「日本人論」の批判です。

その徹底的な分析は痛烈かつ痛快。知的興奮を味わいました。

著者自ら、「内容は学術論文とくらべても遜色ない」と宣言するほどのレベルでありながら、一般書としてスラスラ読めるように細かな議論の部分に印があり読み飛ばせるような工夫もしてあります。

どなたにも自信をもってお薦めできる一冊です。

【朝日新聞】投書:道徳教える人はよく考えて

11月6日朝日新聞朝刊の投書欄。山口県の高校生からの投書「道徳教える人はよく考えて」です。

 小中学校の道徳が「教科外の活動」から「特別の教科」に格上げされる見通しだ。小学3年生の道徳の授業を思い出した。
 売れないマジシャンが大きな仕事を断り、先に約束をしていた子どもにマジックを見せに行く、という物語が題材だった。先生に「あなたなら仕事と子どものどちらをとりますか」と聞かれ、私は「子どもをとります」と答えた。すると先生は怒ったような声で「本当にそうしますか」と言う。次の生徒は仕事をとる、と答え、「正直でよろしい」と先生はうれしそうに言った。
 道徳の授業で正解はない、と先生は言われていたのに、私の答えは間違っている、と言われたようでショックを受けた。私は道徳の授業では、自分の考えより、先生が求めていると思われる答えを言うようになった。
 普通の授業も大事だが道徳という、心を考える授業も大事だ。最近、電車内でのマナーやいじめなど、道徳の重要性について考えさせられることが多い。子どものうちに教えられることは影響が大きい。道徳を教える側はそのことをもっと自覚し、子どもの目線になって考えてほしい。そして、価値観の押しつけにならないよう、気をつけてほしい。


高校生に反論するつもりはありませんが、面白かったので取り上げます。

想像で言いますが、「売れないマジシャン」の話の意図は、仕事を断るべき、というのが“正解”だと思います。道徳の授業で取り上げたのですから、より道徳的(約束は守るべき、お金よりも大切なものがある)という結論に持っていきたいのでしょう。

しかし、先生としては、そうした当たり前の回答に不満があり、“仕事を取る”という回答に対して“正直である”という全く別の道徳的正しさを褒めています。物語の中でどう振る舞うのが道徳的かという議論をしているのですから、先生の反応には疑問があります。

しかし投書子も、意識していたかどうかはともかく、大人の意図をくみ取った発言をしたのだと思います。つまり、はじめから道徳の授業が腹の読み合いになっています。

なお、小学生に向けての道徳教育が必要であるというのであれば、電車内で騒ぐなとか、廊下は走るなとかいった具体的な「価値観の押し付け」でかまわないと、私は考えます。

【時事問題】サンゴ密漁船の台風からの避難は認めるべきでは?

現在、小笠原諸島から伊豆諸島にかけて中国からサンゴ密漁船が多数確認されています。海上保安庁の船は、多くが尖閣諸島に張り付いているため、警備が間に合っていません。そうした中、台風20号が接近してきました。

朝日新聞の報道によれば、

(略)
太田昭宏国土交通相は4日の記者会見で、台風20号で漁船が小笠原の港に避難しても「立ち入り検査を行い、上陸しないよう厳重指導する」と述べた。
(略)


という発言が国交相からありました。港への避難までは認めるが上陸はさせない、という方針のようです。

サンゴの密漁は許せませんが、台風などで遭難の危険があるならば人命救助を最優先に考えるべきです。上陸させないでも、つまり港への停泊だけでも台風をやり過ごせるのであれば良いのですが、危険があり船員が救助を望むのであれば上陸も許可すべきです。

密漁を許さないことと人命を大事にすることは決して矛盾しません。

【朝日新聞】R・キャンベルさんと聞くヘイトスピーチ

11月3日朝日新聞朝刊の「ニュースの扉」のコーナー。『R・キャンベルさんと聞くヘイトスピーチ 憎悪の先、見えない「日本」』で東京大学大学院教授(近世・近代文学)のキャンベル氏がヘイトスピーチについて語っています。

 デモ隊は日章旗を掲げて歩き始めた。10月下旬、東京・新宿の昼下がり。ざっと100人が「日韓、断交」のシュプレヒコールをあげた。《「韓国」を壊せ。日本を救うために。日韓国交断絶国民大行進in帝都》。主催は、「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の関係団体だ。「韓国製品を買うな」といった主張を書いたプラカードも手にしている。
 歩道にはデモに反対する「カウンター」と呼ばれる人たち。「レイシスト(人種差別主義者)帰れ」「ヘイトやめろ」と批判を浴びせる。デモ隊側は叫ぶ。「クソまみれの朝鮮人」「ゴキブリ朝鮮人をたたき出せ」
(略) 
デモ隊が「救う」と思い描く日本とは何なのか。キャンベルさんは「彼らの『日本』はどの時代にもない」と話す。
 歴史的に見て、日本の保守本流は「取り込む日本」を志向してきた。役に立つものは受け入れ、調整し、社会基盤の強化に充ててきた。「『排除』のみの論理で活動する集団は、これまでの日本のあり方からは想像もつきません」
(略)
 一般永住者のキャンベルさんは「特別永住者が優遇されてきたとは思えない」という。30年ほど前、来日して出会った在日韓国人の学生を思い出す。就職活動を始めた仲間たちを横目に、彼は就職を諦めていた。在日というだけで、仕事を見つけるのが難しかった。
 (略)


キャンベルの目 近現代史を知り、議論深めて
(略)
 日本人は自分たちの近現代史を知らなすぎます。例えば占領期が何年続き、どんな政治体制だったのか。大学生でも答えられない人が多い。これでは、どの立場であっても議論は薄く、堂々巡りの感情論になってしまいます。
(略)




前提として、私自身は特定民族をいっしょくたにして口汚く罵ることには拒否感があります。ただし、言論の自由にふれるおそれのある法規制には反対しています。


朝日新聞のこの記事では、ヘイトスピーチ側は、
「クソまみれの朝鮮人」
「ゴキブリ朝鮮人をたたき出せ」

と差別思想丸出し。
一方、カウンター側は、
「レイシスト(人種差別主義者)帰れ」
「ヘイトやめろ」

と穏当なことを言っています。これだけ読めば、カウンター側は正義の存在に思えてしまいます。

しかし、数ヶ月前のニューズウィーク日本版では、ヘイトスピーチへのカウンターもその表現の醜さにおいてヘイトスピーチ側とかわることがないことを報じていました。

カウンター側が憎悪表現をやめた可能性はありますが、やや疑問に思います。なぜなら私の知る限り、ニューズウィーク誌以外のマスコミはカウンター側の憎悪表現について報じていなかったからです。今回も不公平な報道をしている可能性を捨て切れません。

不公平な報道をしているのではという不信感がヘイトスピーチの温床になっていることも指摘しなければなりません。


歴史的に見て、日本の保守本流は「取り込む日本」を志向してきた』というのはよくわかりません。遣唐使の廃止やら、鎖国令やら、日本の歴史は外国との行き来を止めることは珍しくもありませんでした。近世・近代文学が専門のキャンベル氏がどこまで詳しく日本の歴史を知っているのかわかりませんが、氏の意見はよく分かりません。


30年ほど前、来日して出会った在日韓国人』のキャンベル氏の体験の一例だけで、在日特権は嘘だ、というのは無茶苦茶すぎです。


日本人は自分たちの近現代史を知らなすぎます。例えば占領期が何年続き、どんな政治体制だったのか。大学生でも答えられない人が多い。』という発言も、キャンベル氏の個人的な知り合いの例だけで日本人全体を評価しています。

「日本人は~」というには、外国人は近現代史を知っているという前提があるはずです。ならば、“○○国人は、日本の占領期間や占領中の政治体制への知識と比較できるこれこれの自国の近現代史の史実を理解している”ということ主張しなければなりません。

キャンベル氏は、そうしたことを一切せずに、通俗的な日本人文化論に逃げ込んでいます。

こうした日本人文化論を振りかざす背景には、正しい知識を持てば自分と同じ考えをするはずなのに、という独善性が透けて見えます。

【映画】25 NIJYU-GO


25 NIJYU-GO (双葉文庫)25 NIJYU-GO (双葉文庫)
(2014/10/16)
ハセベバクシンオー

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Vシネマの25周年記念作だそうです。25億円を悪党たちが争奪戦を繰り広げ、エロシーンあり銃撃戦ありです。

だいたいどういう映画か分かって観ていますので、シーンの一つ一つを取り上げて深く考えたり、脚本のアラを探したり、という観かたはありません。頭をカラッポにして観る映画です。

役者たちが楽しそうに出演しているせいか、派手な銃撃戦で殺しあっているわりには、あと味は悪くありません。

1日が封切りで3日(休日)に観ましたが、お客は私を入れて6人だけでした(渋谷東映:13時35分の回)。興業的には苦戦しそうです。

【展覧会】ボストン美術館ミレー展 傑作の数々と画家の真実

於:三菱一号館美術館

ジャン・フランソワ・ミレーとミレーに関わりのある画家たちの作品展です。

目玉は「種をまく人」。「種をまく人」は山梨県立美術館にもありますが、これはボストン美術館のものです。改めて見ると、体を極端にひねっていますが、絵としてみるとあまり気になりません。むしろ、この農地は結構な斜面にあることの方が印象に残りました。

ミレー・「種蒔く人 [Jean-Francois Millet - The Sower]」 プリキャンバス複製画・ 【ポスター仕上げ】(6号相当サイズ)ミレー・「種蒔く人 [Jean-Francois Millet - The Sower]」 プリキャンバス複製画・ 【ポスター仕上げ】(6号相当サイズ)
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ジュリアン・デュプレの「ガチョウに餌をやる子どもたち」という絵が気に入りました。2歳くらいの女の子が恐る恐るガチョウにエサをやっている姿がとても愛らしいです。

2015年1月12日までです。

【朝日新聞】河野談話見直し「日本に傷」 都内シンポでナイ米大教授が指摘

10月31日朝日新聞朝刊。知日派といわれるナイ元国防次官補とアーミテージ元国務副長官が、河野談話見直しに懸念を示したことを報じています。

 米国の知日派で知られるハーバード大教授のジョセフ・ナイ元国防次官補は30日、東京都内であったシンポジウムで、慰安婦問題をめぐる河野談話の見直し論について、「河野談話の細部を蒸し返すのは、日本を傷つけることになる。中国や韓国、他の国が日本をたたく手段を与えてしまう」と述べ、懸念を示した。
 ナイ氏は、「(慰安婦をめぐり)日本が80年前の過去を振り返るのは大きな間違いだ」と述べ、北朝鮮に対応するためにも、韓国との関係を重視すべきだとの認識を示した。同席した米国のリチャード・アーミテージ元国務副長官も「我々の国では、アフリカ系米国人の扱いを謝罪してきたし、し続けるだろう。(謝罪が)百年で十分だということにはならない」と語った。
 ナイ氏はまた、靖国神社に代わる国立追悼施設の建設にも賛意を示した。
(略)
 (佐藤武嗣)


アーミテージ氏の発言を聞いて、氏の想像力のなさに驚嘆しました。戦争中の行為について謝罪すべきだなどと日本で言えば、原爆や空襲の謝罪をしていないじゃないかと日本人が思うであろうことにまったく気がついていないようです。原爆投下について米国の言い分があるのは理解していますが、それを日本人が納得しているわけではありません。過去の話として封印しているだけです。

米国人が、米国が普遍的正義の側にいると考えているのは傲慢と無知と想像力の欠乏のなせるわざです。

また、米国がアフリカ系に謝罪したというのは初耳です。いやみではありません。まったく知りませんでした。詳しく報道して欲しいものです。
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えいび

Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

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