【映画】劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス


【チラシ付映画パンフレット】 『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』 出演(声):花澤香菜.野島健児.佐倉綾音【チラシ付映画パンフレット】 『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』 出演(声):花澤香菜.野島健児.佐倉綾音
()
Livraison

商品詳細を見る

ネタばれありの感想です。

TVシリーズは一期も二期も観ています。特に一期は高く評価しています。

題名からは分かりにくいのですが、完全新作の続編です。TV版の総集編ではありません。従って、TV版の一期を観ていないとちょっと理解しづらいかと思います。二期は観ていなくても、後輩の女の子がなんであんなに生意気なのかびっくりするくらいで、話にはついていけます。

予断ですが、アニメの劇場版の場合、総集編なのか、総集編+αなのか、完全新作なのかをきちんとわかるように表示して欲しいものです。

さて、今作ではシビュラシステムを海外輸出という、究極のクールジャパンが展開されます。舞台がジャングルなので、PSYCHO-PASSというより、普通のアクション映画に近い感じです。PSYCHO-PASSらしさが足りませんでした。

明言されませんでしたが、冒頭の事件を仕組んだのはシビュラのようです。そこで脱走した執行官(狡噛)の情報をチラッと見せて常守(主人公)を煽ったみたいです。これが、今回の話の背骨となる構造ですが、偶然に頼りすぎです。単に命令して出張させれば済むことだと思います。この大前提となる設定がユルユルなのが残念でした。

やはりPSYCHO-PASSは都会を舞台に、頭はいいけど頭がおかしい犯罪者と対決するのがしっくりします。

続編がありそうなので、続編に期待します。
スポンサーサイト

【本】ブラック企業の闇 それでもあなたは働きますか?


ブラック企業の闇―それでもあなたは働きますか? (晋遊舎ブラック新書 8)ブラック企業の闇―それでもあなたは働きますか? (晋遊舎ブラック新書 8)
(2008/05/10)
ムネカタ スミト

商品詳細を見る

著:ムネカタスミト

著者はフリーライター。実際に「ブラック企業」で働いた経験の持ち主です。

発行は2008年と若干古いですが、「ブラック企業」のパターンとしては基本的には今と変わらないように思います。長時間拘束、低賃金、容赦ないリストラなどなどです。

いくつかの企業は実名を出されていますが、頭から信じないほうが良いと思います。個人情報に関わるので具体的には書けませんが、私がよく知っているIT業界の会社が「ブラック企業」として取り上げられていました。いいがかりとは言いませんが、かなりオーバーに表現されているように感じました。

IT業界やアニメ業界、テレビ業界も「ブラック企業」として槍玉にあがっています。確かに過酷が業務なので「ブラック企業」といわれても仕方ないのですが、それでも新しい人材が入ってきています。それは、労働者が求めているのは給料や十分な休暇だけではなく、その仕事が好き、という要素が強いからだと思います。特にアニメ業界やテレビ業界はサラリーマンというよりクリエーターという感じなので、不向きな人間が辞めていくのは仕方のないことかもしれません。

第五章の「ブラック企業を見抜け!」が実用的です。

(1)同族経営
(2)社長や創業者を崇拝させる
(3)引き抜きや中途採用が多い
(4)労働組合がない
(5)安全軽視
(6)達成不可能な営業目標

を特徴として挙げています。

(1)の同族経営が即ブラック企業というわけでもありませんが、やや注意が必要です。
(2)は、偏見かもしれませんが、ほぼブラック企業だと思います。
(3)は業種によっては普通のこともあるので同業他社と比較する必要があります。
(4)はよくわかりませんが、ある程度の規模で労働組合がないのは変な会社だと思います。
(5)と(6)は入社前にはわからないと思います。ある程度の規模の会社であればネットで噂を拾えますが、ネットの書き込みは不確かなものが多いので注意が必要です。

【世論調査】内閣府:基本的法制度に関する世論調査

内閣府の発表した「基本的法制度に関する世論調査」(平成26年)が私のところに来たと想定して回答してみます。

実際の調査結果はここです

Q1 あなたは,今までに,裁判所を見学したり,裁判を傍聴したりしたことがありますか。
あります。小学生の時に社会科見学で見学しました。
裁判の傍聴の経験はありませんが、興味はあります。

Q2〔回答票1〕 死刑制度に関して,このような意見がありますが,あなたはどちらの意見に賛成ですか。
死刑は廃止すべきと考えています。

Q2SQa1〔回答票2〕 「死刑は廃止すべきである」という意見に賛成の理由はどのようなことですか。この中から,あなたの考えに近いものをいくつでもあげてください。
(ア) 人を殺すことは刑罰であっても人道に反し,野蛮である
(イ) 国家であっても人を殺すことは許されない
(ウ) 裁判に誤りがあったとき,死刑にしてしまうと取り返しがつかない
(エ) 凶悪な犯罪を犯した者でも,更生の可能性がある
(オ) 死刑を廃止しても,そのために凶悪な犯罪が増加するとは思わない
(カ) 生かしておいて罪の償いをさせた方がよい
(キ) その他

「裁判に誤りがあったとき,死刑にしてしまうと取り返しがつかない」からです。これ以外に反対理由はありません。

Q2SQa2〔回答票3〕 死刑を廃止する場合には,すぐに全面的に廃止するのがよいと思いますか,それともだんだんに死刑を減らしていって,いずれ全面的に廃止する方がよいと思いますか。
「すぐに」というのは、死刑が確定した死刑囚も死刑にしない、という意味なのでしょうか? それには賛成できません。
終身刑を追加して(死刑は残していてもいいです)、判決から徐々に死刑がなくなるというのが現実的だと思います。
つまり、「それともだんだんに死刑を減らしていって,いずれ全面的に廃止する」という考えです。

Q3 死刑がなくなった場合,凶悪な犯罪が増えるという意見と増えないという意見がありますが,あなたはどのようにお考えになりますか。
終身刑を導入するなら、増えないと思います。犯人の気持ちになれば、死刑になるのも終身刑になるのも対して違わないと思います。

Q4〔回答票6〕 もし,仮釈放のない「終身刑」が新たに導入されるならば,死刑を廃止する方がよいと思いますか,それとも,終身刑が導入されても,死刑を廃止しない方がよいと思いますか。
いきなり刑罰の条項から死刑を廃止することまで求めていません。終身刑が導入されれば、死刑は事実上の廃止になると思います。

Q5〔回答票7〕 あなたは,更生保護という言葉をお聞きになったことがありますか。
聞いたことはありますが、意味はあやふやです。

Q6〔回答票8〕 更生保護は,あなたが生活する地域の安全・安心につながる活動だと思いますか。
そう思います

Q7〔回答票9〕 あなたご自身は,犯罪をした人の立ち直りを支援し,再犯を防止する更生保護活動に協力したい気持ちはありますか。
ありません。

Q7SQb〔回答票11〕 あなたが,更生保護活動に協力したいと思わない理由は何ですか。
「自分や家族の身に何か起きないか不安だから」
「犯罪をした人とどのように接すればよいかわからないから」
「活動のイメージがわかないから」
「犯罪をした人への支援などは国や地方公共団体が行うべきだから」
が理由です。

Q8〔回答票12〕 あなたは,「社会を明るくする運動」という言葉をお聞きになったことがありますか。この中から1つだけお答えください。
聞いたことはありません。

Q9〔回答票14〕 あなたは,犯罪や非行をした人たちの立ち直りについて,広く国民の理解を深めてもらうためには,どうしたらよいと思いますか。この中からいくつでもあげてください。
わかりません。
これに限らず、広く国民の理解を深めるというのは難しいと思います。

Q10〔回答票15〕 あなたは,「保護司」という言葉をお聞きになったことがありますか。この中から1つだけお答えください。
意味は知りませんが、言葉は聞いたことがあります。

Q11〔回答票16〕 あなたは,次の更生保護に携わるボランティア団体などのうちで,聞いたことのあるものがありますか。この中からいくつでもあげてください。
(ア) 更生保護女性会
(イ) BBS会
(ウ) 更生保護施設
(エ) 更生保護協会
(オ) 協力雇用主
(カ) 聞いたことのあるものはない

一つもありません。

Q12〔回答票17〕 保護司を始めとする更生保護に携わるボランティアとして,より多くの方に協力してもらうためには,どのようなことが必要だと思いますか。この中からいくつでもあげてください。
(ア) 更生保護に携わるボランティアの活動に対する国や地方公共団体の支援を強化する
(イ) 更生保護に携わるボランティアに国から謝礼を支払う
(ウ) 更生保護に携わるボランティアに対する表彰を充実させる
(エ) 更生保護に携わるボランティアの活動についての座談会など地域や社会教育の場で話し合う機会を持つ
(オ) 職場の研修などで更生保護に携わるボランティアの活動について取り上げる機会を持つ
(カ) 学校の授業で更生保護に携わるボランティアの活動について取り上げる
(キ) テレビ・ラジオで更生保護に携わるボランティアの活動を取り上げる
(ク) 新聞や雑誌・書籍で更生保護に携わるボランティアの活動を取り上げる
(ケ) 更生保護に携わるボランティアの活動を題材としたドラマや映画を放映する
(コ) 更生保護に携わるボランティアの活動に関するリーフレット・パンフレットの配布やポスターの掲示をする
(サ) インターネットやソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を活用して更生保護に携わるボランティアの活動について情報発信をする

「謝礼を支払うこと」が必要不可欠です。

【朝日新聞】(インタビュー)イスラムと西洋の岐路

1月28日朝日新聞朝刊のオピニオン欄にパキスタン出身のアメリカン大学教授・アクバル・アフメド氏のインタビューが載りました。

(略) 
 「マルセイユでは全人口に占めるイスラム教徒の割合が3割に達しています。移民は3世代目。にもかかわらず、地域のイスラム社会の中心となるモスクすら、いまだに存在しません。コミュニティーはバラバラで、中心となる宗教指導者もいません。一方で、フランス社会にも統合されていません。この現状は、フランスの政府当局、イスラム社会双方が失敗した結果です」
(略)
 ――欧州とイスラム世界は歴史的にどう関わってきたのでしょうか。
 「イスラム教徒が欧州にやってきたのは、三つの時代に大別できます。(略)「第3段階が第2次世界大戦後です。労働力が不足した欧州諸国は旧植民地から移民を受け入れました。フランスはアルジェリアから、イギリスはパキスタンやバングラデシュ、インドから。ドイツは旧植民地ではありませんがトルコから『ゲストワーカー』という名目で移民を受け入れました。ただ、当時は各国とも一定期間働いた後は国に戻るという前提でした。私は1960年代に大学で学ぶためイギリスにいましたが、当時のパキスタン人は皆、金を稼いでいずれ戻ると言っていました。しかし、実際にはそうならず、多くは欧州に定住しました」
(略)
 ――「イスラム国」が短期間に勢力を拡大したのはなぜですか。
 「現在の中東の国々は、第1次世界大戦末期にイギリス人のサイクスとフランス人のピコが引いた人工的な国境線に基づいています。シリアの東部はスンニ派、イラクの西部もスンニ派の地域ですが、国境線が引かれています。両方の国で、スンニ派が抑圧されている中で『イスラム国』が生まれました。何もない所から突然出てきたのではありません。部族社会も政府の統治も、何もかもが混沌とした中で、暴力的な集団が生まれたのです。人々を殺したり、女性を拉致したり、強盗をしたりするような行為はイスラム教で禁じられています。イスラム教とは無関係です。『イスラム国』は、米同時多発テロ以降の混沌とした地域情勢の中から生まれてきたものとも言えます」
 ――西洋とイスラム世界の関係はどこに向かいつつあるのでしょう。
 「私たちはいま、岐路に立っています。一つの方向は、対話と調和へ向かう道です。もし宗教間の対話を重視するローマ法王が正しければ、この道に向かうでしょう。もう一方では、『これは野蛮人の文明への攻撃だ』というサルコジ元大統領のような人々がいます。彼らが言わんとするのは『文明の衝突』です。彼らが正しいとすれば、衝突に向かうでしょう。フランスの事件を起こしたのは卑劣な犯罪者です。これはイスラム世界が欧州を攻撃したわけではないのです。しかし、このような状況の中で、『イスラムが我々を攻撃している』と訴える人がいます。岐路に立っているというのはそういう意味です」
 (略)


私には、アフメド氏の発言がよく理解できません。

当時は各国とも一定期間働いた後は国に戻るという前提で」「当時のパキスタン人は皆、金を稼いでいずれ戻ると言ってい」たにも関わらず、「実際にはそうならず、多くは欧州に定住し」た理由が分かりません。

一定期間で国に帰ってもらおうと考えた欧州諸国も自分勝手だとは思いますが、移民側にもそういう認識があったとすると、子孫が地域社会に溶け込めないのはやむを得ない側面があります。

また「シリアの東部はスンニ派、イラクの西部もスンニ派の地域ですが、国境線が引かれています。両方の国で、スンニ派が抑圧されている中で『イスラム国』が生まれ」たのであれば、「イスラム国」の誕生には、責任があるとまでは言いませんが、あきらかにイスラム教という宗教が関係しています。

実際、昨今の世界でおきているテロ事件のほとんどがイスラム教に関係があります。日本だけかもしれませんが、イスラム教がらみのクレームには過敏な対応を余儀なくされています。

人々を殺したり、女性を拉致したり、強盗をしたりするような行為はイスラム教で禁じられています。イスラム教とは無関係」といわれても素直にうなずけません。

【朝日新聞】国民戦線党首マリーヌ・ルペン氏へのインタビュー

1月27日、朝日新聞朝刊にフランスの国民戦線党首マリーヌ・ルペン氏のインタビュー氏のインタビューが載りました。

インタビュアーの挑発的な質問にルペン氏は丁寧に回答しています。インタビューの後記「取材を終えて」を引用します。

 極右、ファシスト、差別主義者――。国民戦線は厳しい批判を浴びてきた。党首や幹部の物議を醸す言動、移民や政敵を容赦なく糾弾する攻撃性が、その評価を裏付けていた。
 そんな政党の党首をなぜ登場させるのかと、疑問に思う人もいるだろう。だが、国民戦線は近年、躍進を続けている。その主張を聴くことで、欧州の行方を読み解けないかと考えた。
 連続テロの余波で慌ただしい14日、欧州議会で会ったルペン党首は、従来の「右翼」のイメージとは大きく異なっていた。不快であろう質問にも動揺せず、熱意を込めて語る。勢いのある新興企業の社長、といった感じだ。
 実際、国民戦線の評判は急速に変わりつつある。反ユダヤ主義や露骨な差別主義を排除。若手や左派出身者をスタッフに迎え、経済、外交を含む包括的政策を整えた。工業地帯や炭鉱地区でグローバル化に不安を抱く労働者層、低所得者層に食い込んだ。
 党の新世代を代表する仏北部エナンボモン副市長クリストファ・ジュレック氏はこう説明する。「以前は日本の右翼団体になぞらえられた。今は安倍晋三氏の自民党に近い政策の党だ」
 ルペン党首も「めざすは日本の制度」との態度を隠さない。私自身時に批判した「右翼」が、日本を称賛する。喜ぶべきか、悲しむべきか。
 右翼やポピュリスト政党の伸長傾向は、欧州各国でうかがえる。多くは国民戦線と同様、グローバル化に抗する砦としての国家の復権を訴え、左右の大政党に対抗する勢力に成長した。ノルウェーなどでは政権に参加した。
 フランスでも多くの研究者が以下の想定で一致する。2017年大統領選でルペン党首は決選に残り、22年には大統領選を制するかもしれない――。
 では、国民戦線は本当に普通の政党になったのか。仏ルモンド紙のアベル・メストル記者は懐疑的だ。「移民政策など党の本質的な方針は以前と同じ。言い方を変えただけでないか」
 敵味方をはっきりさせる党のポピュリスト的性格にも不安が残る。パリ政治学院のパスカル・ペリノー教授は「社会内部の紛争をあおる国民戦線は、依然として危険な存在だ。フランスに必要な党とは思えない」と語る。
 国民戦線が政権を握ると、混乱の懸念が拭えない。逆に、フランスが大混乱に陥る事態こそ、国民戦線が権力に近づく時だろう。
 (論説委員・国末憲人)


国末氏が国民戦線に懸念を感じるのは自由ですが、その理由が読者には伝わってきません。仏ルモンドの記者やパリ政治学院の教授の言葉を借りているだけです。インタビューを読む限り、また国松氏も認めているように、ルペン氏は「不快であろう質問にも動揺せず、熱意を込めて語る」という真っ当な態度です。危険な極右政党の党首という感じはしません。

また、政党が敵味方をはっきりさせるのがいけないことだとは思えません。ポピュリスト(大衆迎合)的な面を持つのは民主主義国家の政党では多かれ少なかれ共通する傾向です。

国末氏は、インタビュー相手を予断と偏見で判断しているようにしか見えません。

【ウルトラQ】第三話:宇宙からの贈りもの


ナメゴン ソフビナメゴン ソフビ
()
バンダイ

商品詳細を見る

第三話の「宇宙からの贈りもの」の感想です。

今回は、宇宙から(おそらくは火星から)やってきた怪獣ナメゴンの話です。

怪獣の名前を「ナメゴン」と書きましたが、劇中では「ナメゴン」という名前は出てきません。ただ「ナメゴン」という名前はでたらめではなく、子供は誰もが「ナメゴン」と呼んでいました。どういう経路か分かりませんが製作会社から発表が視聴者に伝わってきていたのでしょう。

このナメゴンは、塩水をかけられると溶けてしまうという弱点を持っていて、その形態とあわせてナメクジがモデルになっていると考えられます。

塩水に弱いということで怪獣というにはたいした脅威ではなく、ナメゴンを送り込んだ火星人(?)の意図は正確には分かりませんが、「地球人類に対する挑戦か、威嚇」と劇中で推測されています。現実問題、ナメゴンの卵を入れたカプセルはパラシュートで降下中に偶然発見されたものです(放っておけばそのまま海の中)し、卵か孵ったのも偶然です。計算した侵略というには偶然に頼りすぎています。しかし、卵を二つ送り込んだのですから地球上で繁殖させることを意図した可能性はあります。

何を目的としたのかわからない“侵略”という落ち着かなさが、深く印象に残ります。

【放送大学】日本美術史


日本美術史 改訂版 (放送大学教材)日本美術史 改訂版 (放送大学教材)
(2014/03/20)
佐藤 康宏

商品詳細を見る

放送大学の単位認定試験を受けてきました。

今期受講していたのは「日本美術史」です。

非常に手ごわい試験でした。持ち込み可なのでテキストをなめまわすように調べましたが、それでもわからない設問がありました。

一つには、問題がテキストからだけでなく放送だけで説明した部分があったことです。45分×15回の講義のすべてが頭に入っているわけではないので、苦戦しました。

もう一つは言葉の情報に基づかない知識を試されたことです。仏像の写真が一枚示され、これは何世紀の作か? といった問題です。何処の寺のなんという仏像なのかという言葉の情報があれば調べようもありますが、写真をみただけで自分の記憶の中から仏像の由来を探さなければなりません。記憶に引っかからなければ手も足もでません。

試験の結果に関わらず、来期はもう一度この講義を視聴して復習することにしました。

【時事問題】「イスラム国」人質事件に関する米政府の命令?

「イスラム国」に邦人が人質にとられ、日本政府に身代金が求められました。これについて米国から次のような反応が出ています。朝日新聞の記事より引用します。

(略)
米国務省のサキ報道官は22日の会見で、「イスラム国」による日本人人質事件について、身代金の支払いに反対する米政府の立場を日本政府に伝えたことを明らかにした。
 サキ氏は「身代金の支払いはかえって人々を危険にさらすというのが米国の考えだ」とし、「我々の立場は非公式に日本政府に伝えてある」と述べた。
 米政府は、身代金が過激派の活動資金になるうえ、身代金目的の誘拐を助長する恐れがあるとして、支払いに反対している。各国の政府や企業にも、同調を求めている。「イスラム国」が昨年、人質にとった米国人ジャーナリストの家族に水面下で身代金支払いを求めた時も、オバマ政権は応じないよう家族に求めた。


まるで命令です。

建前では国と国の間に上下関係はありませんが、実際には米国と日本の国力を考えれば対等というわけではないのは承知しています。しかしながら、表だって”命令”されるのは不愉快です。政府間の交渉の場では知りませんが、表の場(マスコミが居る場)では最低限の建前は守るべきです。

これだけあからさまな“命令”が米国から出たのは、私の記憶にはありません。米政府がではなく、オバマ政権に不信を抱かざるをえません。

なお、身代金を払うべきではない、という意見そのものには私も同意していますので、これは発言内容への賛否とは別の問題です。

【言葉】「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」

「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」という言葉があります。

よく考えると「愚者は経験に学ぶ」の部分の意味がよくわかりません。「賢者」に対応して「愚者」と出てくるわけですから「経験に学ぶ」ことが悪いことである、という意味のはずです。しかし「経験に学ぶ」ことのどこが悪いのでしょうか?

私は、これを自分の体験を絶対視する態度を戒めたものだと考えていました。職場でも居ますが、かつてあるメーカーのデータベースのバグで苦労したエンジニアが別のトラブルに遭った際にOSやらアプリやらをほとんど疑わずに、データベースのバグばかり調べるといった態度です。これに対して、歴史に学ぶ賢者は、自分の体験だけにとらわれず考察できるので正解に近づきやすい、ということです。

しかし、先日読んだ「愚民文明の暴走」(呉智英、適菜収)に違う解釈が載っていました。

まず言葉の出典から

適菜:「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」という言葉があるじゃないですか。
呉:有名な言葉だけど誰だっけ?
適菜:ビスマルクという説が有力なんですけど、実はビスマルクは言っていないという説もある。セネカではないかという人もいるけど、セネカでも見つからなかった

(P143)

誰の言葉か分からないようです。

次に語句の解釈です。

適菜:それで他の客(注:パチンコの客)を観察していたんですが、リーチがかかって大当たりがきそうになると、朝一番でやってくる常連のババアが、興奮してパチンコ台をバンバン叩いたりするんですよ。そして、実際に当たると、自分が台を叩いたから当たったかのような満足げな顔になる。つまり、「人間は自分の行動と世界との間に因果関係を無理やり見出す」ということをビスマルクは言いたかったのではないかと。
呉:そういう意味か?違うと思うけどなぁ。
(略)
呉:適菜君が言った「愚者は経験に学ぶ」というのは、たぶん深い意味があるわけではなくて「愚者は失敗して初めてわかるよね」くらいな意味ではないかと思う。
適菜:そんな単純なことだったのか!

(P144,P146)

適菜氏の説は私にはピンと来ません。もとの言葉からそういう解釈をするのは飛躍がありすぎるように思います。呉氏の説の方は言葉と意味が自然につながっていますので、私の説よりも正しいような気がしてきました。

もっとも出典がわからないのですから、どれが「正解」と決められないのでしょうが・・・


愚民文明の暴走愚民文明の暴走
(2014/06/25)
呉 智英、適菜 収 他

商品詳細を見る

【アニメ】2015冬調査(2014/10-12月期、終了アニメ、35+2作品) 第35回

アニメ調査室(仮)さんで行っているアンケートに投稿しました。

評価基準は
S : とても良い(第3回より追加)
A : 良い
B : まあ良い
C : 普通
D : やや悪い
E : 悪い
F : 見切り、視聴はしたが中止(または見逃しが多い)
x : 視聴なし、(または視聴中のため評価保留)
z : 視聴不可(わかる範囲で良いです)

次のように評価しました。それぞれの評価はリンク先にあります。

01,曇天に笑う,x
02,なりヒロwww,x
03,サイコパス 2,C
04,アカメが斬る!,C
05,ぐらP&ロデ夫,x
06,愛・天地無用!,x
07,フランチェスカ,x
08,天体のメソッド,x
09,魔弾の王と戦姫,A
10,トリニティセブン,x
11,グリザイアの果実,x
12,大図書館の羊飼い,F
13,デンキ街の本屋さん,F
14,オレん家のフロ事情,x
15,毎度! 浦安鉄筋家族,x
16,ガールフレンド (仮),x
17,繰繰れ! コックリさん,x
18,オオカミ少女と黒王子,x
19,失われた未来を求めて,x
20,結城友奈は勇者である,D
21,甘城ブリリアントパーク,A
22,蟲師 続章 後半エピソード,x
23,ソードアート・オンラインII,B
24,異能バトルは日常系のなかで,F
25,白銀の意思 アルジェヴォルン,x
26,俺、ツインテールになります。,x
27,ヤマノススメ セカンドシーズン,x
28,テラフォーマーズ アネックス1号編,F
29,旦那が何を言っているかわからない件,x
30,カードファイト!! ヴァンガード レギオンメイト編,x
31,Fate/stay night Unlimited Blade Works,B
32,棺姫のチャイカ AVENGING BATTLE,B
33,神撃のバハムート GENESIS,x
34,selector spread WIXOSS,C
35,Hi☆sCoool! セハガール,x
36,(特番) 憑物語,A
37,怪盗ジョーカー,x

■見切り作品について
大図書館の羊飼い:二回まで見ました。話がなかなか進展しないので自然に切りました。
デンキ街の本屋さん:二回まで見ました。コメディのようですが笑えないので切りました。
異能バトルは日常系のなかで:一回だけ見ました。なんか騒がしすぎて肌に合いませんでした。
テラフォーマーズ アネックス1号編:三回まで見ました。画面規制が酷すぎてなにが起きているのか見ていてわかりません。この状態でオンエアする神経を疑います。

【世論調査】朝日新聞〈1月17日、18日実施〉

朝日新聞朝刊に世論調査の結果が発表されました。

(数字は%。小数点以下は四捨五入。質問文と回答は一部省略。◆は全員への質問。◇は枝分かれ質問で該当する回答者の中での比率。〈 〉内の数字は全体に対する比率。丸カッコ内の数字は昨年12月15、16日の調査結果)

◆安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
 支持する42(43)
 支持しない37(34)

◇それはどうしてですか。(選択肢から一つ選ぶ。左は「支持する」42%、右は「支持しない」37%の理由)
 首相が安倍さん10〈4〉 6〈2〉
 自民党中心の内閣24〈10〉 26〈9〉
 政策の面42〈17〉 56〈21〉
 なんとなく20〈8〉 9〈3〉

◇(「支持する」と答えた42%の人に)これからも安倍内閣への支持を続けると思いますか。安倍内閣への支持を続けるとは限らないと思いますか。
 これからも安倍内閣への支持を続ける42〈17〉
 安倍内閣への支持を続けるとは限らない53〈22〉

◇(「支持しない」と答えた37%の人に)これからも安倍内閣を支持しないと思いますか。安倍内閣を支持するかもしれないと思いますか。
 これからも安倍内閣を支持しない53〈20〉
 安倍内閣を支持するかもしれない39〈14〉

◆今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
自民33(35)
民主9(7)
維新3(4)
公明4(4)
共産4(4)
社民1(1)
生活0(0)
次世代0(0)
太陽0(-)
元気0(-)
改革0(0)
その他の政党1(0)
支持政党なし38(33)
答えない・分からない7(12)

◆安倍首相の経済政策で、日本経済が成長することを期待できると思いますか。期待できないと思いますか。
 期待できる36
 期待できない42

◆この2年間で、大都市の景気は、よくなっていると思いますか。悪くなっていると思いますか。変わっていないと思いますか。
 よくなっている26
 悪くなっている12
 変わっていない51

◆この2年間で、地方の景気は、よくなっていると思いますか。悪くなっていると思いますか。変わっていないと思いますか。
 よくなっている6
 悪くなっている33
 変わっていない53

◆安倍首相の経済政策が、地方の景気回復につながると思いますか。つながらないと思いますか。
 つながる25
 つながらない53

◆民主党についてうかがいます。民主党に、自民党に対抗する政党として、立ち直ってほしいと思いますか。そうは思いませんか。
 立ち直ってほしい61
 そうは思わない30

◆今後、民主党は、他の野党と合流する方がよいと思いますか。その必要はないと思いますか。
 合流する方がよい38
 その必要はない43

◆国会議員などを選ぶ選挙権の年齢を、20歳から18歳に引き下げることに賛成ですか。反対ですか。
 賛成 45
反対 41

◆一般的に、18歳になれば、投票する人や政党を選ぶ判断力はあると思いますか。ないと思いますか。
 ある 46
ない 40

◆選挙権の年齢を20歳から18歳に引き下げることで、若者の投票率が上がると思いますか。上がらないと思いますか。
 上がる 30
上がらない 58

〈調査方法〉17、18の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に調査員が電話をかける「朝日RDD」方式で、全国の有権者を対象に調査した(福島県の一部を除く)。世帯用と判明した番号は3862件、有効回答は1890人。回答率49%。


この世論調査が私のところに来たと仮定して回答してみます。

>◆安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
支持します。

>◇それはどうしてですか。
首相が安倍さん、だからです。
 
>◇(「支持する」と答えた42%の人に)これからも安倍内閣への支持を続けると思いますか。安倍内閣への支持を続けるとは限らないと思いますか。
支持し続けるとは限りません。

>◆今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
支持政党はありません。

>◆安倍首相の経済政策で、日本経済が成長することを期待できると思いますか。期待できないと思いますか。
期待しています。

>◆この2年間で、大都市の景気は、よくなっていると思いますか。悪くなっていると思いますか。変わっていないと思いますか。
よくなっているように感じています。

>◆この2年間で、地方の景気は、よくなっていると思いますか。悪くなっていると思いますか。変わっていないと思いますか。
地方のことはわかりません。
大多数の人間は、都市か地方のどちらかのことしか実感を持たないはずです。こういう設問をするのは、“アベノミクスで都市は良くなったかもしれないが、地方は切り捨てられている”という印象操作をしたいがためだと思います。“世論調査”を隠れ蓑にしたプロパガンダです。

>◆安倍首相の経済政策が、地方の景気回復につながると思いますか。つながらないと思いますか。
これも上の設問と同じく政治宣伝くささを感じます。世論調査で国民の意見を問うのは意味がありますが、予測を聞くのはあまり意味があることとは思えません。

>◆民主党についてうかがいます。民主党に、自民党に対抗する政党として、立ち直ってほしいと思いますか。そうは思いませんか。
「立ち直る」というのがすごい表現です。朝日新聞から見て、今の民主党は駄目駄目状態というわけでしょうか?
それはともかく、自民党に対抗する政党になって欲しいとは思います。

>◆今後、民主党は、他の野党と合流する方がよいと思いますか。その必要はないと思いますか。
どちらでもいいです。
他の野党というのは現実的には維新のことでしょうが、仮に維新と合流しても、それに飽き足らない層が第三局を形成するでしょう。つまり結局同じことになりますので、どちらでもいいです。

>◆国会議員などを選ぶ選挙権の年齢を、20歳から18歳に引き下げることに賛成ですか。反対ですか。
どうでもいいです。

>◆一般的に、18歳になれば、投票する人や政党を選ぶ判断力はあると思いますか。ないと思いますか。
当たり前のことですが、人によります。
二十歳すぎても判断力のない人もいます。18歳で判断力のある人もいるでしょう。

>◆選挙権の年齢を20歳から18歳に引き下げることで、若者の投票率が上がると思いますか。上がらないと思いますか。
私の周囲の人間からの判断ですが、選挙権を得た最初の選挙はみな投票します。その後の選挙ではいかなくなります。これが一般的な行動だとすると、18歳に引き下げた最初の選挙では、初めて選挙権を持つ人間が多いので投票率は上がります。しかし次の選挙から投票率は現在と同じ水準になるでしょう。

【アニメ】魔弾の王と戦姫


魔弾の王と戦姫 第3巻 [Blu-ray]魔弾の王と戦姫 第3巻 [Blu-ray]
(2015/02/25)
石川界人、戸松遥 他

商品詳細を見る

原作は未読です。

これは面白かったです。はじまる前はありきたりなファンタジー&ハーレムものかと思っていましたが、意外と言っては失礼ですが骨格のしっかりした架空歴史物語でした。

若干不満なのは、話がまだまだ続くはずなのに途中で終わってしまったことです。原作に追いついてしまったのかもしれませんが。戦姫も全員登場したとはいえませんし、戦姫の持つ竜具と関係があるかもしれない主人公の持つ弓の謎も解けていません。

二期を期待します。

【朝日新聞】<考論>神への冒涜、禁ずる法を

1月18日朝日新聞朝刊に、さきの仏新聞社へのテロに関連し世界中の識者の意見をきくコーナーで、エジプト・アズハル大教授(イスラム科学)のリヤド・サイード・アシュール氏のインタビューが載りました。

 イスラム教は、誰に対しても宗教について意見を述べることを禁じていない。コーランには不信心者の意見も書かれている。イスラム教の寛容さの表れだ。
 しかし、他の宗教を尊重し、侮辱してはいけないと説いている。イスラム教徒はイエス・キリストやその母マリアも尊重している。
 表現の自由と、宗教を冒涜することには大きな相違がある。(仏週刊新聞が)預言者ムハンマドの風刺画を再び掲載したことは確信的な犯罪である。私たちはテロを非難する。だがテロに遭ったことが、再び預言者を侮辱することを正当化することにはならない。ヨーロッパや非イスラム諸国は、神への冒涜を禁ずる法を制定し、表現の自由にも限度を設けるべきだ。
 イスラム教は侮辱を受けたことに対して暴力で応じることを命じていない。イスラム教をテロリズムに結びつけるのは公正でない。預言者を侮辱することでイスラム教徒を扇動しておいて、テロリストだと呼ぶのは茶番だ。
 イスラム教徒は注意深く賢明に行動しなければならない。世界に向けてイスラムの真の教義と倫理を説明する必要がある。
 (聞き手・翁長忠雄)


ほとんどのイスラム教徒とテロ実行犯には大きな隔たりがあることは承知しています。しかし、イスラム教を背景にしたテロ事件は今回だけではないのは厳然たる事実です。今回の犯人だけが特異な存在だと例外扱いするのは正しいとは思えません。

そうした懸念に対して「イスラム教の寛容さの表れ」「イスラム教をテロリズムに結びつけるのは公正でない」などと言うのは、うそぶいているようにしか聞こえません。これは歴史的事実に基づいてキリスト教徒の蛮行について語っているのに対して、”キリスト教は愛の宗教です”と言い返すのに似ています。反論になっていません。

また、仏新聞者が事件後に預言者ムハンマドの風刺画を再掲載したことを激しく非難しています。ですが、この新しい風刺画のムハンマドは被害者に同情する立場で描かれていて、ムハンマドを馬鹿にしているわけではないようです。

リヤド・サイード・アシュール氏が怒っているのは、おそらく偶像崇拝禁止の禁忌に触れたからだと思われます。しかし、イスラム教の教祖の像を描いてはならないというイスラム教の禁忌を、非イスラム教徒にまで要求するのは行き過ぎています。

侮辱することを目的とした風刺画には眉をひそめさせますが、自分の信仰(あるいは禁忌)を世界中に押し付けるのには賛成できません。まして法規制など論外です。

【ウルトラQ】第二話:五郎とゴロー


ウルトラ怪獣名鑑 ウルトラマン&ウルトラセブン編3 3rd.SEASON EPISODES シークレット「五郎とゴロー」カラーver.単品ウルトラ怪獣名鑑 ウルトラマン&ウルトラセブン編3 3rd.SEASON EPISODES シークレット「五郎とゴロー」カラーver.単品
()
バンダイ

商品詳細を見る

第二話の「五郎とゴロー」の感想です。

今回は、巨大化した猿(ゴロー)の話です。

怪獣もので巨大猿といえば誰もが「キングコング」を連想しますが、この話は「キングコング」の日本版とも言えるほど類似点があります。

「キングコング」では、南海の島で危険な目にあった文明人の女性(ヒロイン)をキングコングが助けます。その後キングコングは捕らえられニューヨークに運ばれます。キングコングはヒロインをさらって脱走しますが、最後は追い詰められて摩天楼から墜死してしまいます。

余談ですが、巨大猿(キングコング)は非文明(非白人)の男であり、白人の女をさらった罪で、白人の男達のリンチで殺された話だと解釈できると思います。

押さえるべきポイントは、

1)キングコングはヒロインに惚れていましたが、ヒロインの方ではキングコングに感謝や同情はしても決して恋愛感情は持っていない
2)最後は、キングコングの死というバッドエンドと、ヒロインの無事救出というハッピーエンドが両立している

さて、「五郎とゴロー」ですが、ヒロインに比せられる五郎と、キングコングに比せられるゴローは相思相愛です。これが「キングコング」と大きく異なります。

また、ゴローは、最後には、文明(日本)から非文明に送られるという「キングコング」とは逆方向の移送がされ、仲間(将来のつがい?)のもとに運ばれるというハッピーエンドが待っています。しかし、これは必然的に、五郎にとっては悲恋であり、バッドエンドです。

「五郎とゴロー」は、「キングコング」とは違う結末を用意したにも関わらず、ハッピーエンドとバッドエンドが両立する点では同じになったと考えられます。

なお、ゴローが巨大化した理由は、戦時中の日本軍の開発した特殊な胡桃を食べたことであり、仲間とおぼしき巨大猿もこの胡桃を食べたと推測されています。人間が怪物を作りだした「フランケンシュタインの怪物」と同じパターンですが、原因は人間(あるいは日本)ではないか、という自省は一切ありません。それどころか現地に相談せずに日本の都合でゴローの移送を決めるという、あっけらかんとした姿勢がちょっと可笑しかったです。

【朝日新聞】車社会 認知症に危機感

1月16日朝日新聞朝刊で、警察庁が高齢者ドライバーに認知機能検査を強化することを検討していると伝えています。

その根拠としているのが、「交通死亡事故の件数と75歳以上の運転者による死亡事故の割合」という警察庁のまとめたグラフです。2003年が5%程度だったのが右肩上がりで増加して2013年には12%になっています。なお、グラフには交通死亡事故数も出ていて2003年に6900人ぐらいだったのが2013年には3500人ぐらいになっているのが分かります。

主張に違和感があったので、細かい数値を警察庁のホームページを探しましたがもとになった資料は見つかりませんでした。そこで、新聞のグラフから数値を目分量で読み取り、合わせて、75歳以上の運転者による死亡事故の“件数”を計算しました。













死亡事故数75歳超の%75歳超の件数
200369005345
200462006372
200558007406
200655007385
200750008400
200845009405
200940009360
2010400010400
2011380010380
2012350012420
2013350012420


全体の死亡者が減っているので割合は急増していますが、件数で言えばそれほど増えていません。75歳超のドライバーがどんどん危険になっていると見せたい警察庁の印象操作です。

さらに言えば、高齢化社会が進み75歳超のドライバー数が増加している可能性もあります。

警察庁の思惑に乗せられた資料を批判的に見ることもなく垂れ流し記事を書く新聞社にも問題を感じます。

【アニメ】selector spread WIXOSS


「selector spread WIXOSS」BOX1 (初回限定版)(ウィクロススターターデッキ付)(イベントチケット優先販売申込券付) [Blu-ray]「selector spread WIXOSS」BOX1 (初回限定版)(ウィクロススターターデッキ付)(イベントチケット優先販売申込券付) [Blu-ray]
(2015/02/25)
加隈亜衣、久野美咲 他

商品詳細を見る

一期は観ていました。

完結編になるこの二期を期待していたのですが・・・

結局のところ、一期の最後に匂わせた全員が救われるというラストに収束してしまいました。それでいいなら何で二期をやったのか、という疑問がわきます。「まどか☆マギカ」系列の作品なのですが、これも本家を乗り越えることはできませんでした。

二期では「まどか☆マギカ」だけでなく、「リング」の要素を混ぜていますが、「リング」を超えることもできていません。マユの異能の力がどこから来ているか説明を放棄してしまっているのが弱いところです。

(イオナ=クロ=ユキ)の設定も、途中から突然言い出した臭く、腑に落ちません。

みんなが救われてハッピーエンドっぽく終わっていますが、積み残しも多々有ります。ウリスはどうなったのか? 近親相姦の件はその後どうなるの? アキラの顔の傷は治ったのか? 元の体に復帰したイオナは幸せになったのか? などなどです。

単なるゲーム販促アニメでないのは理解できますが、釈然としない終結でした。

ただし、OPの映像は今期では一番好きでした。

【朝日新聞】(思想の地層)人権への意識 耐え忍ぶ美徳のワナ

1月13日朝日新聞夕刊。歴史社会学者・小熊英二氏の「人権への意識 耐え忍ぶ美徳のワナ」より

 自分の人権に鈍感な者は、他人の人権にも鈍感である。ましてや、異邦人の人権に対してはなおさらだ。
(略)
 こういう環境で働く人々(引用者注:過酷な環境で働いている労働者)は、外国人研修生の状況を知っても、「よくあること」としか考えないだろう。そこで黙って耐えている人々に、外国人労働者や「元慰安婦」の人権を守れと説いても、「ずるい」「なぜ外国人ばかり優遇するのか」と反応されかねない。
 自分の人権が尊重された経験がない者は、他人の人権も尊重しない。日本の民衆自身が不当な状況に声を上げる経験を積まなければ、外国人の人権を尊重する機運は高まらないだろう。
 日本は戦後70年を迎えた。労働環境、女性の地位、貧困と格差、歴史認識など課題は多い。だがそれらは、決して相互に無関係な問題ではない。共通して問われているのは、この70年で、日本社会にどれだけ人権意識が根付いたかに他ならないからだ。


小熊氏は、日本人が人権を尊重されていない例として、「近江絹糸争議」の女工、アイドルグループの「丸刈り懺悔」、昨今話題のブラック企業、などを挙げています。このように日本人自身が人権を守られていないから、外国人(慰安婦や技能実習生)の人権にも鈍感である、との主張です。

おかしな論だと思います。

「近江絹糸争議」は、人権無視の経営に反旗を翻したものです。ブラック企業が問題視されているのは、多くの労働者が異議を唱えているからです。つまり「日本の民衆自身が不当な状況に声を上げる経験」がない、というのは間違いです。日本の民衆は声を上げています。

もちろん、すべての日本人が自分の権利を声高に主張しているわけではありません。しかし、それは外国人でも同じであり、特に「日本人は・・・」という文脈で語るべきことではありません。

小熊氏の言っていることは、“大多数の日本人はxxxであり、このために日本は良くならないのだ”というよくある論の一つに過ぎないと思います。

【映画】鉄道屋(ぽっぽや)


高倉健とすばらしき男の世界―映画「鉄道員」高倉健とすばらしき男の世界―映画「鉄道員」
(1999/05)
「鉄道員」メイキング編集部

商品詳細を見る

東映による「高倉健さん 追悼上映会」の中ひとつ。有名な映画ですが、今回が初見です。

仕事一筋の鉄道屋(ぽっぽや)だから妻と娘死に際に間に合わなかったということになっていますが、替わりの要員が見つからなければ抜け出せない仕事というのは普通にあります。主人公の替わりが見つからなければ鉄道の運行に支障が出るのであれば仕方のないことです。むしろ代替要員を用意しない鉄道会社に問題があります。また定年間際の駅長を雪の中一人で立たせておく労務管理にも問題を感じます。

このため、主人公が朴訥で仕事熱心という印象より、ひどい会社だという感想が先に来てしまいました。

また、過去と現在の違いを、画面の色調を変えることであらわしていますが、役者の年齢はごまかしきれていないので不自然な感じが拭えません。役者が悪いということではなく、実写映画の宿命的な欠点なのだと思います。

不満はありますが、駅に遊びに来た三姉妹の正体を知ったときは素直に感動しました。油断していたので不意をつかれました。

全体としてはよい映画なのだと思います。評判になるのも分かります。

【時事問題】テロに狙われた仏新聞社の落ち度

フランスの新聞社がイスラムの預言者を風刺画に登場させたことが原因と見られるテロ攻撃を受けました。

イスラムの預言者を風刺画に出すことへの賛否は当然あるものだと思います。風刺画にタブーなどないのだというのも一理ありますし、他人が神聖に考えているものは尊重すべきだという考えにもまた一理あります。

そのこととは別に、この仏新聞社には反省すべき点があったと思います。それは、テロリストに狙われるようなことをしながら、(報道によれば)ほとんど無警戒だったことです。

若い女性が、深夜に薄着で人気のないところを一人でうろついていたら性犯罪に遭うおそれは十分にありますので、無警戒な行動は慎むべきです。こういうことを書くと、“犯罪者を擁護する気か!”とか“セカンド・レイプだ!”とか言われるかもしれませんが、決して犯罪者を擁護するつもりはありません。しかし被害に遭わないように十分に用心すべきという一般的な知恵と、犯罪を憎む気持ちは両立します。

同様に、仏新聞社もオフィスの住所を公開しないとか、簡単に押し入れないような扉にしておくとか、やるべきことはいくらでもあったように思います。新聞上層部の判断は甘かったと思います。

【ウルトラQ】第一話:ゴメスを倒せ!


大怪獣シリーズ(R)リアルマスター・コレクション「ゴメスを倒せ!(ゴメス対リトラ)」大怪獣シリーズ(R)リアルマスター・コレクション「ゴメスを倒せ!(ゴメス対リトラ)」
()
X-PLUS

商品詳細を見る

東京MXで「ウルトラQ」を放送しています。初見ではありません。久しぶりに再視聴です。

第一話の「ゴメスを倒せ」の感想です。

「ウルトラQ」の放送は昭和41年(1966年)です。昭和39年には「モスラ対ゴジラ」、「三大怪獣 地球最大の決戦」が公開されていますので、怪獣映画というジャンルの中で“正義の怪獣対悪の怪獣”という図式が定着した時期だと思われます。ウルトラQの第一作として視聴者に受け入れてもらうために、第一作でこの図式を利用したと想像できます。

オープニングから怪獣(ゴメス)が暴れるシーンを入れたり、少年の声に反応するかのように正義の怪獣(リトラ)が闘うなど、子供に馴染みやすい工夫がされています。しかし、最後に力尽きたようにリトラも死んでしまうなどショッキングなシーンもあります。鳥の怪獣なのだから、どこかに飛んでいきました、で済みそうなものですが、制作者のポリシーがあったのでしょうか。

もっとも、なぜゴメスが悪いといえるのかとか、ゴメスと闘っただけのリトラが本当に正義なのかとかいった疑問はつきません。単純な“怪獣対怪獣”の図式を利用して子供に喰いつかせようとしたとみるべきでしょう。

「ウルトラQ」の他の作品とはかなり異質なものを感じます。

【朝日新聞】地味に汗をかく人少ない 民主党の現状

1月11日朝日新聞朝刊。民主党代表選にからんで民主党の現状を上智大教授・中野晃一氏が語っています。

 野党だったこの2年間の民主党は、政権時代と比べて党の体質や組織文化にあまり変化がなかった、というのが正直な感想だ。
 民主党の特徴として、問題の所在や原因をリーダー一人に負わせる傾向が強い。縁の下の力持ちをやる人が少なく、党の合意形成に汗をかかない。サッカーで言えば、みんながフォワードをやりたいチーム。それではうまくいかない。
 自民党には地味に汗をかく人がたくさんいるのに、なぜ民主党には少ないのか。それは、まさに地味な働きを評価して選挙で支えるような組織文化がないからだ。
 また、結党から政権交代まで中心的役割だった鳩山・菅・小沢各氏を「第1世代」とすると、第2世代以降の「主体的に党をつくる」覚悟に疑問を抱く。
 民主党政権検証のため、下野後に多くの議員に会ったが、二大政党制を根拠に「自民党に行った振り子はいつか戻ってくる」という楽観的な空気を何度も感じた。第1世代の胸を借りてきた次の世代の人たちには、党を背負う意識や経験がまだ足りない気がする。
(略)
 (聞き手・冨名腰隆)


中野氏は民主党議員と直接話して意見を語っていますので、一有権者にすぎない私が反対するのは気がひけますが、あえて異論を述べさせていただきます。

私から見れば今回の衆議院選挙で民主党が「敗北」したのは、候補者を十分に立てなかったことにつきます。過半数を占めるだけでの候補者がいないにも関わらず、民主党は議席を増やしています。候補者が十分にいれば「勝利」した可能性はあったと思います。

「汗をかく」存在とか「縁の下の力持ち」の議員というものに有権者は関心ありません。民主党が政権を任せられる党なのか否かが最大でおそらく唯一の関心事だと思います。

私は民主党を支持していませんが日本を良くするためには健全な野党が不可欠だと思っています。一時であっても政権を担当した経験のある民主党には頑張って欲しいと、皮肉ではなく思っています。

さて、今度の代表選ですが、私は細野氏がもっともふさわしいと思います。残りの二人は人相が陰険そうでとても総理大臣には向いていません。話を聞いても他人の悪口だけが達者という印象です。細野氏は女性スキャンダルがありましたが、そんなことは政治家の資質とは無関係です。安倍総理と細野代表の党首討論を聞いてみたいです。

【アニメ】サイコパス 2


【Amazon.co.jp限定】PSYCHO-PASS サイコパス 2 VOL.5 (各巻特典:オリジナル卓上カレンダー付) [DVD]【Amazon.co.jp限定】PSYCHO-PASS サイコパス 2 VOL.5 (各巻特典:オリジナル卓上カレンダー付) [DVD]
(2015/04/15)
不明

商品詳細を見る

前作は観ています。お気に入りでした。

前作の雰囲気を残していますが、細部で気になるところが多かったです。

そもそも複数人からの生体移植を受けたのが理由でシビュラに認識されない、というのが理解できません。移植を受けた当初はシビュラには見えていたのが徐々に見えなくなったそうですが、どういう仕組みなのかまるで分かりません。これが今作のポイントなので、納得感がないのは致命的です。

また、カムイ(今作の主敵)は、色相をクリアにする技術を持っていました。それも犯罪への性向を下げないままでシビュラシステムをかいくぐるという方法です。前作のヘルメットよりたちが悪いものです。この技術のおかげでカムイは多くの協力者を得ることができています。シビュラを裁けるものがいるのか、などといった哲学談義よりも緊急度が高い問題のはずです。にもかかわらず、ほとんど問題にされなかったというのは理解に苦しみます。

常守(主人公)の部屋に「WC」の落書きをしたのは、犯人のログが残っていないことからカムイの仕業だと思いますが、目的がわかりません。どうやって監視官の家を知ったのかも不明です。監視官の親族の居場所は簡単には分からないことが今作でも語られています。まして監視官本人の家を簡単に突き止められるとは思えません。

この世界では一般には、シビュラシステムは分散コンピュータだと認識されていたはずです。カムイは、シビュラが一箇所にあることを前提にしていた理由もわかりません。シビュラの真実も知っていたかのように描いていますが、知っていた理由もわかりません。

全体の構成が甘いのではないかと思いました。

最期に一言。新任の執行官と局長になんらかの関係があることはOPでネタばれしています。こういうのはぎりぎりまで伏せておいて欲しいものです。

劇場版には期待しています。

【朝日新聞】社説:フランス週刊紙襲撃―言論への暴力を許すな

パリの新聞社がテロにあい、多くの犠牲者が出ました。新聞社がイスラムの預言者を揶揄するなどの風刺画を掲載したのが原因だと見られています。

1月9日の朝日新聞の社説より引用します。

(略)
 戒めるべきなのは、こうした事件の容疑者と、イスラム教徒一般とを同一視することだ。そのような誤った見方が広がれば、欧米市民社会とイスラム社会との間に緊張関係をつくりたい過激派の思うつぼである。
 貧困や専制政治などによる社会のひずみから、イスラム世界には過激思想に走る者が一部いることは否めない。だが、圧倒的多数の人々は欧米と同様に、言論の自由や人権、平等などを尊ぶ社会の実現を望んでいる。
 今回の事件を「西洋文明対イスラム」の対立に置き換えてはならない。フランスのイスラム団体代表も「これは、イスラムの名の下になされたことではない」と非難した。
 安倍首相を含む主要各国の首脳らが、事件の犠牲者に対する哀悼や犯行への非難を表明した。テロ捜査と防止には国際協調が欠かせず、今後も協力や情報の共有が求められる。
 イスラム教徒の多いアラブ諸国からも、テロを非難する声明が相次いでいる。国内に過激派を抱える国々が多くあり、テロの拡散は自身にかかわる深刻な問題だ。イスラム諸国の側からも、積極的に実態解明と再発防止の営みに加わるべきだ。
 フランス国内で、特に右翼などがこれを機に、反イスラムの言動を増やす懸念は拭えない。差別や偏見が強まり、ヘイトスピーチのような現象が起きるかもしれない。
 そのような事態に陥らないためにも、イスラム教徒や移民など少数派と多数派市民とが共生できる社会づくりに向けて、取り組みの強化が欠かせない。
(略)


事件の容疑者とイスラム教徒一般を同一視してはいけない、との意見には同意します。イスラムの団体からもテロへの非難声明が出ていることからも、イスラム教徒のすべてがテロに賛成していないのは明らかです。

しかしながら、「テロリスト対良識ある一般市民(大多数のイスラム教徒を含む)」という対立で捉えられないのも事実です。

テロを非難するイスラム教徒たちが、預言者ムハマドを揶揄することを容認しているとは思えません。風刺画であらゆる権威を笑い飛ばすことを善とするフランス(西洋文明)の思想と、穏健なイスラム教徒の良識の間には超えがたい溝があります。

したがって、「イスラム教徒や移民など少数派と多数派市民とが共生できる社会づくり」というのは、現実を直視しない絵空事にしか聞こえません。

また、現在居住しているイスラム教徒を追い出せ、という意見であれば穏やかではありませんが、これ以上の移民はお断りだ、という意見には耳を貸す必要があります。移民すべてがテロリストでないことは承知していますが、大量の移民が今回の事件の背景にあることは素直に認めるべきです。

【映画】動乱


動乱 [DVD]動乱 [DVD]
(2014/10/10)
高倉健、吉永小百合 他

商品詳細を見る

東映による「高倉健さん 追悼上映会」の中ひとつ。1980年の作品です。今回が初見です。

二二六事件を背景にした、2時間半に及ぶ大作で、途中休憩が入ります。途中休憩が入る映画は久しぶりに観ました。

貧農が娘を身売りするとか、軍の幹部が物資を横流ししているとかいう現実を見て主人公(高倉健)はクーデターに参加するわけですが、具体的に政治家や軍上層部がどう悪いのかは描かれていないので、歴史映画としてみると不自然です。そもそも殺された蔵相の名前さえ出てこずに、ただ「蔵相」とテロップに出ただけです。

主人公は、娼婦となっていたかつての部下の姉(吉永小百合)といっしょに暮らすようになります。対外的には妻ということになっていますが、籍は入れていませんし、寝所も別です。どういう理由でこうなっているのかさっぱり理解できません。この不安定な関係がくずれる終盤が見どころなのかもしれませんが、そもそもの前提となる関係が理解できていないので感動はありません。

主人公を見張っていた憲兵(米倉斉加年)にも違和感があります。妙に意味ありげで、いい人っぽく描いていますが、物語の進行に役立つことなく、かっこよく死んでいきました。

おそらく、大物俳優たちの見せ場を盛り込んだということでしょう。そのため、やたら長時間になり、バランスも悪くなっています。これは、この作品に限らず、オールスターキャストの映画にはよくあり、特に日本映画において顕著な現象です。

正直に言ってよい映画だとは思えませんでした。

観客は結構入っていました。

【朝日新聞】(終わりと始まり)隣人と認め合う努力 一緒に行きましょう

1月6日朝日新聞夕刊。池澤夏樹氏の「隣人と認め合う努力 一緒に行きましょう」より

(略)
 日本国内にも、数で言えば少ないが他者は居る。国とは本来そういう多元的なものなのだ。
 それがわからないから札幌市議会議員金子快之さんはアイヌの存在を否定し、在特会のみなさんは朝鮮半島系の人々の存在を否定し、安倍政権とそれを投票で支持した有権者(自民党は小選挙区で二四パーセント、比例で一七パーセントを得た)は米軍基地が集中する沖縄の負担を平然と無視する。
 先住民であるアイヌに対して、武力を背景に併合した朝鮮半島から来た、ないし呼び寄せた人々に対して、太平洋戦争で十五万人の死者を出した沖縄人に対して、我々には倫理的な負債がある。
 二〇一五年一月の今の時点で、あなたはそれを返済したと言えるか?


こういう文章には不快感を覚えます。

アイヌだ、朝鮮半島出身者だ、沖縄人だ、と被差別グループを盾にとって「あなたはそれを返済したと言えるか」などと迫る手口は、口汚く言えば「差別業者」のようなものです。

それはともかく、疑問に思うのは、沖縄の人もアイヌに対して「倫理的な負債」があるのでしょうか? アイヌの人も沖縄に「倫理的な負債」があるのでしょうか? 池澤氏にはそうした突き詰めた考えがあるようには見受けられません。ただ、差別する者と差別される者に区分けして、自分は差別する者を告発する正義の人という位置にいようとしているだけに見えます。

金子快之議員の主張を正確に知っているわけではありませんが、政策上アイヌを特別扱いする必要はない(なくなった)という主張だったように認識しています。賛否はともかく政策の主張です。いわゆるヘイトスピーチとは別のものだと思います。まして、自民党に投票した有権者が「沖縄の負担を平然と無視」しているなどというのは、沖縄県でも自民党に投票した人がいることを忘れている無茶苦茶な議論です。

【アニメ】甘城ブリリアントパーク


甘城ブリリアントパーク 特別編 限定版 [Blu-ray]甘城ブリリアントパーク 特別編 限定版 [Blu-ray]
(2015/06/26)
内山昂輝、加隈亜衣 他

商品詳細を見る

原作は未読です。

京都アニメーションの作品です。いままでと同じく、これもまた高いレベルでした。

美麗な絵のアニメは他にも多々ありますが、キャラの表情が芝居になっているレベルとなるとやはり京都アニメーションにつきます。キャラデザインに、着ぐるみ(設定上は着ぐるみではありませんが)が多数登場していますが、着ぐるみのキャラデザインでも表情をきちんとつけられているのは驚きです。

性格づけも類型的なものではなく、深みがありました。

ただ、主人公がなぜ神託で選ばれたのかが分からないとか、人の心を読むという能力をご都合主義的に使っているのは気になります。

また、30円で入場させるとか、持ち出しでサッカーの試合を誘致するとかいうのは、いただけません。一応、金銭的に苦しいというのは触れられていましたが、あまり真面目に苦労しているようには見えません。

目標の入場者数をクリアするというこれまでのアニメ作品になかった目標があったことが、全体を引き締めていました。

良作です。

【朝日新聞】記者の自己紹介?

今年になってからだと思いますが、朝日新聞の署名記事のいくつかに記者の自己紹介が載るようになりました。

・1997年生まれ。那覇総局員などを経て西部報道センター記者


・66年生まれ。アジア総局(バンコク)員などを経てソウル支局員


・女性や若者の労働問題を担当。貧困や格差に関心。33歳


などという具合です。

記事に署名がつくことは良いことだと思いますが、ここまで過剰に自己紹介をする必要があるのか多少疑問に思わないでもありません。特に国際面は際立っています。

1月4日は、パリ市局長・青木英樹氏

・91年入社。経済、国際報道が長い。2女1男の父、46歳


1月5日は、イスラマバード市局長・武石英史朗氏

・靜岡、森岡、宇都宮、東京、ニューデリーなどを転々、91年の入社以来、16回引っ越した。47歳


子供が何人いるだの、何回引っ越しただの、読者にはまったく意味のない情報です。しかもこの両名、それぞれ9歳と13歳の自分の写真を載せています。ソーシャルメディアのノリなのかもしれませんが、おふざけが過ぎます。新聞は読者からお金を貰っているという意識が希薄だと感じました。

【アニメ】Fate/stay night Unlimited Blade Works


劇場版Fate/stay night UNLIMITED BLADE WORKS [DVD]劇場版Fate/stay night UNLIMITED BLADE WORKS [DVD]
(2010/09/30)
杉山紀彰、川澄綾子 他

商品詳細を見る

ゲームは未プレイ。アニメは前作のシリーズも劇場版もZeroも観ています。

ゲームをやっていないのでよく分からないのですが、これは前作のリメイクではなく、別ルートの映像化ということなのでしょうか? 調べてネタバレされるのがイヤなので調べていません。後半にかけて前作とおもむきが異なってきたのはひしひしと分かります。

今期は途中までで、残りは改めて放映とのことですので、話にはまったく区切りがついていません。

従って感想は、絵が美麗ですねくらいしか言いようがありません。あえて言えば、ライダーがいやにあっさり退場したのが気になるくらいです。

また、横向きの顔なのに口の全体が正面を向いたデザインには違和感があります。漫画調の内容だったら分かりますが、この作品のキャラデザインにはふさわしくありません。見ていてすごく気になりました。

2クール目ももちろん観るつもりです。

【朝日新聞】社説:日本人と戦後70年―忘れてはならないこと

1月3日朝日新聞社説「日本人と戦後70年―忘れてはならないこと」より。戦後70年ということでいつもの論調を展開していますが、その中から東京裁判に関する部分を引用します。

 日本は1951年のサンフランシスコ講和条約で東京裁判を受諾し、主権を回復した。戦争責任をA級戦犯に負わせる形で国としてのけじめをつけた。この事実は否定しようがない。
 首相は一昨年暮れ、A級戦犯が合祀された靖国神社に参拝した。昨春には戦犯として処刑された元日本軍人の法要に自民党総裁名で追悼文を送った。
 東京裁判には「事後法による勝者の裁き」との批判がある。その側面はあるにせよ、日本人だけで310万もの犠牲を招いた惨禍だ。責任を不問に付すなど、できるはずもなかった。
 首相に喝采を送る人たちがいる。しかし、首相の行為は単なる追悼の意味を越えて、様々な思いをのみ込みながら「けじめ」を受け入れてきた人たちをないがしろにするものである。
(略)
 このところ政界でも社会でも、東京裁判を全否定したり、旧軍の行為をひたすら正当化したりする声が大きい。まるで、大日本帝国の名誉回復運動のように。
 戦前・戦中のすべてが悪いわけではないし、「いつまで謝り続ければいいのか」という反発が背景にあるのかもしれない。
 だが、私たちが重きを置くべきはそこではないだろう。海外での武力行使や武器輸出はせず、経済の力で途上国を援助する。これまで積み重ね、国際社会に高く評価されている平和主義の歩みこそ、日本は誇り、守っていかねばならない。
 戦争責任を直視することは、父や祖父たちをおとしめることにはならない。平和主義を確かなものにすることは、むしろ先人の期待に応える道だ。
 うわべだけの「帝国の名誉」を叫ぶほど、世界は日本の自己欺瞞を見て取る。この不信の連鎖は放置できない。断ち切るのは、いまに生きる者の責任だ。


社説が前提としている「戦争責任をA級戦犯に負わせる形で国としてのけじめをつけた」というのは間違っていると思います。

A級戦犯で有罪判決を受けた中には死刑に処された人だけでなく、終身刑や有期禁固になった人もいます。主権回復後に彼らは釈放されていますし、そのことに対して諸外国から苦情が来たという事実もありません。したがって「戦争責任をA級戦犯に負わせる形で国としてのけじめをつけた」というのはありえません。処刑された人間を生き返らせることができないので、A級戦犯の死刑囚に責任を負わせる形になったというだけです。

靖国反対派が、A級戦犯合祀を理由にしたのは後から言い出したことで、もともとは政教分離に反するという論理だったはずです。そのため、「私人なのか公人なのか」が問題にされ続けていました。A級戦犯合祀は、靖国反対にちょうどいい名目になっただけです。

首相の靖国参拝で、途上国の援助や平和主義といった営みがひっくり返るという理屈は、政治的宣伝にすぎません。

なお、戦争は敗北したのですから指導者に責任があるというのは当然だと私は考えています。また、戦前・戦中の日本の行動のすべてが正しかったとも思いません。しかし、事後法による裁判は否定すべきです。

【アニメ】憑物語


憑物語憑物語
(2012/09/27)
西尾 維新

商品詳細を見る

原作は既読です。アニメ化されたシリーズはすべて観ています。

「花物語」と同じように集中放送となりました。「花物語」は作品としてそれだけで完結していたのであの放送形態でも正しかったのでしょうが、「憑物語」の場合は次への伏線という意味合いが強いので原作未読の人にはちょっと中途半端だったかもしれません。また、話の発端である「傷物語」を映像化しないと原作未読の人には、そろそろ意味がとれなくなっているかもしれません。

「憑物語」の目玉は、「偽物語」の歯ブラシに比肩する、お風呂の場面というとんでもないシーンを映像化でしょう。大晦日の放送だというのに驚きます。想像以上に破廉恥でした。問題にならないのか、真面目に心配してしまいました。(悪口ではありません)

映像は基本的にはいつもの雰囲気ですが、「花物語」ほどスタイリッシュなものではなく、むしろ遊びが多い映像でした。どちらかといえば「花物語」の感じが好きなのですが、これはこれで面白いと思います。

原作ファンには十分に楽しめました。
sidetitleプロフィールsidetitle

Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

sidetitle最新記事sidetitle
sidetitle最新コメントsidetitle
sidetitle最新トラックバックsidetitle
sidetitle月別アーカイブsidetitle
sidetitleカテゴリsidetitle
sidetitleFC2カウンターsidetitle
sidetitle検索フォームsidetitle
sidetitleRSSリンクの表示sidetitle
sidetitleリンクsidetitle