【ウルトラQ】第十二話 鳥を見た


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マーミット

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第十二話の「鳥を見た」の感想です。

ウルトラQのタイトルの中で鮮明に覚えているのがこの「鳥を見た」です。“鳥を見た”っていうだけでは不思議でも何でもありませんが、妙に印象に残っています。

この回の話には多くの謎があり、今回視聴しても分からないことだらけでした。

まず、怪獣(古代の生物で鳥の先祖ラルゲユウス)は、体長40mの巨鳥として記録されていますが、現代に現れた際は小鳥と巨鳥の二つの大きさになります。ラルゲユウスという種が二つのサイズを持っているのだとすれば、二種類の化石が出てきてもよさそうなものです。理由があって小鳥サイズの化石は発見されていないのかもしれませんが、もしかしたらこの個体だけの性質なのかもしれません。

古代の鳥でありながら、1000年前のインドで大群が目撃されています(同じ事典に記載されていた記録なので巨鳥サイズの大群だったとはずです)。そして1000年前の船ごと現代に現れました。どういう仕掛けで時空を跳躍しているかは分かりませんが、ラルゲユウスの能力(もしかしたら現代に現れた個体だけの能力)である可能性があります。

1000年前の船と「鳥」だけで、船の乗員が、なぜ現代に来ていないのかも謎です。海に飛び込んで逃げたのでしょうか?

冒頭の動物園の動物と飼育員や、村の家畜が「鳥」を見てパニックになっていますが、この時の「鳥」のサイズが不明です。飼育員の握っていた羽根は、小鳥のものより大きいですが、巨鳥の羽根にしては小さいように思います。それに巨鳥サイズだと飛んだだけであたり一面甚大な被害が生まれるはずです。中くらいのサイズで暴れたのでしょうか。

人間である飼育員がでかい鳥に驚くのは分かりますが、動物たちは何を怯えたのでしょうか。内側から檻を破壊するほどのパニックとは尋常ではありません。この不自然なパニックシーンを見て、映画「オーメン」のシーン(やはり動物園の動物があどけない少年ダミアンを見て恐怖するが、人間にはその理由がわからない)を思い出しました。

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また、「鳥」は、一度大きくなったのがまた小さくなれるということなのでしょうか。小さくなれるというのは生物としては破格の能力です。やはりこの個体だけが不思議な力をもっているのかもしれません。なんだかウルトラマンみたいな巨大サイズと人間サイズを行き来できるヒーローみたいです。

謎だらけの名作です。
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【朝日新聞】囲碁は和のゲーム?

3月29日朝日新聞朝刊のオピニオン欄。「風 北京から」のコーナー。中国総局長の古谷浩一氏による『日中韓外相会談 囲碁に学びたい「和」の知恵』より

日中韓3カ国の外相会談が歴史問題に終始したことを残念に感じ、その一方で囲碁の世界では互いに敬意をもって接していることを紹介しています。

(略)
日本棋院の山城宏副理事長は「囲碁は『和』なんですよ」とも言っていた。
 欧米のゲームには、相手を倒すこと、相手の陣地を奪うだけのものが多い。でも、同じ発想で囲碁は勝てない。
 すべてを自分の陣地にするような独り占めの勝ち方はほぼ不可能。相手はここまで、自分はここまでと、調和とバランスを正確に理解して初めて、囲碁は勝つことができるというのだ。
 話を戻そう。
 隣り合う日中韓は摩擦が絶えない。自らの主張を訴えるだけでは問題は解決しない。互いの立場を尊重し、半目差の優位を目指す。そんな囲碁の持つ知恵が、それぞれの国に求められているように思えてならない。


囲碁はたしかに陣地の独り占めはできないでしょうが、陣地の大小によって勝敗を決しているのは間違いありません。

欧米のゲームの代表であるチェスは相手の王を倒すことが目的ですが、途中で味方の損害をゼロに抑えることもほぼできません。

どちらも、互いに損害を出し合いながら、最終目標に到達したものが勝者です。その意味で、欧米のゲームと囲碁の間に質的な違いはありません。

胡散臭い文化論で外交を語る古谷中国総局長は少しおかしいと思います。

【アニメ】艦隊これくしょん -艦これ- 


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ゲームは未プレイです。

ゲームが理由だと思いますが、やたら前評判が高かったし注目も集めていたように思います。

遺憾ながら、何が面白いのかさっぱりわかりませんでした。

“擬人化”というだけで、世界観の説明をまるでしないのはさすがについていけません。大勢のキャラクターがいっぺんに登場するのも、誰が誰やらという感じです。

ゲーム未体験者でこのアニメについていくには、太平洋戦争時の日本軍の艦船についてある程度の知識が必要なのだと思います。私にはそれが欠けていました。

戦争シーンは単調で終始盛り上がりに欠けています。

そもそもアニメ化に向いていないのではないでしょうか。

二期があるとのことですが、おそらく観ないと思います。

【朝日新聞】慶応大・小熊英二教授の「ネット右翼」論は変

3月26日朝日新聞朝刊オピニオン欄。慶応大学教授・歴史社会学の小熊英二氏の『「ネット右翼」への対処法』より。

 ネット上の極右的言説が問題になっている。これについて、三つの視点から私見を述べたい。
 第一に、いわゆる「ネット右翼」の数を過大視すべきではない。2007年の辻大介氏らの調査では、その数はネット利用者の1%に満たない。調査時期よりネットが一般化していることを考えれば、この比率はもっと低下しているだろう。
 それでもこうした言説は、実数以上に大きく見える。その一因は、人数は少なくとも、活発に書き込むためだ。極端にいえば、全国で数千人が匿名で多重投稿しているだけでも、ネット上では多く見える。
 さらにこの種の言説は、特定の場所に集中的に書かれており、そこを閲覧すると数多く見える。また特定の問題や人物名で検索すると、やはり数多く見える。しかしネット上全体では、ごくわずかな数だ。
(略) 
 以上が第一だが、第二には、この種の言説の意図を真剣に考えすぎるべきではない。この種の書き込みの多くは、一種の「愉快犯」にすぎない。攻撃し、冷笑し、知識をひけらかすことで、注目を集めるのが目的だ。攻撃対象が動揺したり、むきになって反論したり、萎縮したりすれば、喜びはするだろうが、深い政治的意図があるわけではない。
 彼らの心理は、さして理解困難ではない。ある児童向け心理学書には、「きまった女の子にちょっかいを出す男の子」と並んで、「人の悪口ばっかり言う子」の心理がこう記述されている。「この子は、人から注目をあびたいのに、その方法がわからず、人の悪口を言うことしか思いつかないのかも」。お勧めの対処方法は、「つまらなそうな顔をして聞いていれば、そのうち言わなくなるかもしれません」である(村山哲哉監修『こころのふしぎ なぜ?どうして?』高橋書店、一部を漢字に置き換え)。こうした相手に反論は逆効果で、無視するのが一番だ。
 しかし第三に、ある意味で矛盾しているようだが、この種の言説の広がりは深刻な問題だ。個々の言説に大した意味がなくとも、その蓄積は、「ああいう発言をしてもいい」という空気を醸成するからだ。
(略)
 前述の児童向けの本には、こうも書いてある。「いじめっ子は、心がものすごく弱い」。「相手の心は弱いので、その弱点をつくように、こちらは心の強さで戦いましょう」。「はっきり、きっぱりと、いやなことは『いや!』『やめろ!』と言う。これは、心の強さがないとできないことです」。すべての日本の人々よ、強くあれ。


辻大介氏の調査は、このBlogでも取り上げたものだと思います。ここです。

まず小熊氏の第一の視点、ネットでの声の大きさは必ずしも実体を表していない、というのは正しいのですが、いくつか留意すべき点があります。

“ネット右翼”は定義上、ネットで保守的な意見を書き込んでいる人のことです。保守的思想を持っていてもネットで意見表明をしない、あるいはネットを使わない人たちは“ネット右翼”に該当しません。したがって、辻氏の調査で“ネット右翼”が1%に過ぎないからといって、その思想に共感している日本人が1%ということではありません。過大評価は間違いかもしれませんが、過小評価している可能性もあります。

声の大きさで世論を測ってはいけない、というのは“ネット右翼”に限りません。どんな問題でも同じことです。ネットどころかデモ行進や座り込みなどの街頭活動についても言えます。一部が騒いでいるだけで、全体の世論はわかりません。これは特に“ネット右翼”だけに限定したことではありません。

第二の視点と第三の視点については噴飯ものです。根拠が児童向けの教育書です。要するに、いじめられている児童の心の支えになるべくして書かれた本で、それはそれで意義のある本だとは思いますが、科学的裏づけがあるとは思えません。“女の子をいじめるのは、その娘が好きなんだろう”という言説は、いじめを止めるには有効なのかもしれませんが、根拠がありません。本当は反応が面白いからやっているだけだと思います。これと同レベルの話に過ぎません。

最後に、第二と第三は、「ある意味で矛盾しているようだが」どころか、完全に矛盾しています。平気で併記できる小熊氏の感覚が分かりません。

【アニメ】暁のヨナ


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ヨナ:斎藤千和、ハク:前野智昭 他

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原作は未読です。

国を追われた王子or王女が忠臣の助けを借りながら追っ手を逃れやがて国を取り戻す、というのは王道のパターンです。その王道路線に、逆ハーレムという今風の図式も入れています。

原作は完結していないのかもしれませんが、話は途中で終わってしまいました。

観ていて微妙な違和感がありました。最終回で登場人物の口ではっきりとそれが指摘されました。それは、ヨナ(主人公)が何を目的としているのかはっきりしていないことです。

当初は、生き延びることだったのだと思います。風の部族の里にたどり着いてから迷走が始まり、伝説で伝えられる四人の仲間探しに移行します。最終回で四人の仲間がそろったところで、“そもそも目的はなんなの”という問いが出たのだと思います。

キャラクターはしっかりと造形されていますし、コミカルな部分とシリアスな部分が破綻なく調和していて手馴れた感じです。仲間探しの旅も、四人目はちょっと安直でしたが、それぞれ盛り上がりがありました。それだけに、主人公の目的(つまり物語の目的)がはっきりしていないのは痛いです。

おそらくは、下々の暮らしを見て回り人間的に成長したヒロインが虐げられた民のために王位奪還を目指す、という展開になると思います。もっとも簒奪者もそれなりの善政を敷いているので、どうなるかは分かりませんが・・・

好意的に評価したいのですが、本編が始まる前に終わったという感じなので、辛めの判定しかできません。

キャラクターの名前から考えて朝鮮半島が舞台のモデルになっているのだと思います。風俗な社会機構なども朝鮮半島由来のものなかどうかはよく分かりません。

二期があれば観ます。

【赤旗】自分達は「軍」と言っているくせに

日本共産党は選挙になると、庶民にやさしい政策を打ち出してくれます。たいへん結構な政策なのですが、財源の裏づけが定かではありません。追求されると“大企業に増税して、軍事費を削減して”と答えます。“軍事費”というのは要するに自衛隊の予算のことです。つまり、日本共産党は自衛隊を“軍”扱いしています。

さて、安倍首相の自衛隊を「我が軍」と言ったことに対して、日本共産党の穀田国対委員長が批判しています。赤旗より引用します。

日本共産党の穀田恵二国対委員長は25日の記者会見で、安倍晋三首相が自衛隊を「我が軍」と発言したことについて問われ、「安倍政権が行っている集団的自衛権行使容認の『閣議決定』が目指す方向を端無くも明らかにしたものだ」と述べました。
 穀田氏は、「憲法を踏みにじって安保法制、すなわち戦争立法の具体化の道がいかに危険であるか、いっそう明白だ。真正面からたたかっていく決意だ」と述べました。
 菅義偉官房長官は同日、野党が国会で追及するなか、「自衛隊が軍隊かどうかは軍隊の定義いかんによるものだ」と釈明に追われました。


自分達は“軍”と言っているのに、首相が言うと批判するというのはどういうことなのでしょうか? 矛盾しているように思います。

日本共産党のことはさておき、この「我が軍」発言についての考えを述べます。

建前では自衛隊は軍隊ではありません。建前を守ることは必ずしも無意味だとは限りません。建前によって保たれている均衡というのはいくらでもあります。しかし、自衛隊を“軍”と呼ばないからといって平和が保証されるわけではありません。適切な規模で運用すること。文民統制が機能すること。できることできないことを事前に検討すること。こういったことが平和のために必要なことです。客観的にみて“軍”である自衛隊を“軍”と呼ばないことに執拗にこだわると、本質的な議論に進めません。

【朝日新聞】米投資ファンドは理屈抜きで悪者なのか?

3月25日朝日新聞朝刊の「ニュースQ3」のコーナーでは、大塚家具での父娘の争いを報じています。ことの経緯から、お家騒動が毀損する企業価値にまで要領よくまとめてあります。

大塚家具に利害関係はありませんので父娘バトル自体にはさほどの関心はないのですが、朝日新聞の米国の投資会社に対する視線には興味を持ちました。

(略)
 泥沼の争いで「漁夫の利」を得たのは、大株主である米投資ファンド、ブランデス・インベストメント・パートナーズだ。久美子氏が株主の支持を得ようと配当金の引き上げを発表し、その後、株価が終値で7割近く高騰したタイミングで、持ち株の半数超を売却した。
 (北川慧一)


株主が高値で売り抜けようとするのは自然な行為です。投資ファンドが悪く言われる筋合いはありません。米投資ファンドだけでなくすべての株主に売却のチャンスはあったことも留意すべきです。

北川記者は、日本人どうしが争っていると外人にしてやられる、という通俗的な図式に毒されていると思います。

【本】中国の大問題


中国の大問題 (PHP新書)中国の大問題 (PHP新書)
(2014/06/14)
丹羽 宇一郎

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著:丹羽宇一郎

伊藤忠の社長と中国大使をつとめた丹羽宇一郎の現代中国の評論です。題名だけみると最近はやりの“ヘイト本”みたいですがその手の本ではありません。

著者の本は「北京烈日」を読んでいます。感想はこちら

内容は大きく二つに分けられます。中国の現状の報告と大使時代に何を考えどんな行動をしたのかの二つです。大使時代の話は、自分褒めと自己弁護に終始しているといえなくもありません。

尖閣の問題で当時の野田政権による国有化が乱暴すぎて中国を怒らせたという丹羽氏の主張は当たっているのかもしれません。しかし、当時何もしなければ東京都が購入することは確実でした。野田政権は高い視点で決断したのだと思います。丹羽氏の主張が正しかったとしても、組織的に下に位置する中国大使がマスコミに対して(つまり外部に向かって)政権批判をするのは、組織人として間違っていました。この点についての説明が無く、ひたすら自己正当化につとめています。

自己弁護が自己弁護になっていない、というのが感想です。

面白かったのは、P161。日中首脳会談を急げ、との提言をしているところです。なお、この本が書かれたのはAPECでの日中首脳会談実現の前です。

会ったときに「なかなか解決しないから政治はフリーズしよう。四つの共同声明の精神の遵守を再確認し、まず三つのことで交流しよう」ともちかける。これだけなら五分もいらないはずだ。
すぐには効果が出ないにしても、この方法がいいのは両国の国民が見ているということだ。ひそかに会っても仕方がない。両首脳が力ずくではなく、話し合いで物事を解決しようとしている姿を、マスメディアを通じて両国民に知らせることが大事なのである。心中憎らしくても、笑顔で握手する。国の代表はそれぐらいの度量をもたなければいけない。


周近平氏に何度も会っている丹羽氏は、周氏に“あなたは度量が狭い”と忠告してあげてはいかがでしょうか。

【ウルトラQ】第十一話 バルンガ


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M1号

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第十一話の「バルンガ」の感想です。

不可思議な話で、いかにも「ウルトラQ」らしいといえます。バルンガという怪獣が出てきますが、直接的に人類を攻撃するわけではなく、劇中で「神の警告」「自然現象」「文明の天敵」などと評されているように、人類が対処できるという感じがない圧倒的な存在です。雰囲気としては「宇宙大怪獣ドゴラ」(1964年)に似ています。

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特撮(映像)、夏木陽介 他

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バルンガは帰還する土星探査の有人ロケットにくっついて地球に来ます。ナメゴンの事件の時は火星に無人ロケットを送る程度の技術だったのですが、長足の進歩をしたみたいです。

結局、退治することはできませんでしたが、太陽に誘導して地球から追い払うことはできました。しかしバルンガは太陽すら喰ってしまうのではないか、という不気味な可能性を示唆した最後は、子供の私に大変な衝撃だったことを覚えています。

気になったことが二点あります。
(1)土星ロケットの宇宙飛行士はバルンガの研究者の息子だった、というのは偶然がすぎます。しかも、あまり意味がない設定だと思います。
(2)過去に一度バルンガが地球に落ちていますが、この時はなんらかの手段でバルンガを殺せています。どういう手段で退治できたのか(その方法はなぜ今回は使えないのか)という点に言及がないのは不満です。

【アニメ】2014年のアニメ 総合評価

アニメ調査室(仮)さんのサイトで2013年アニメのランキングが発表されています。
このランキングを私の評価に違いを検証してみます。
私の評価を、Sを3点、Aを2点、Bを1点、Cを0点、Dを-1点、Eを-2点と数値化します。途中で視聴をやめた作品は対象としていません。
アニメ調査室(仮)さんのランキング評価との差を求めます。
差が大きいほど、世間の評価と私の評価がズレていることを意味します。以下のような結果になりました。
2014年アニメ評価
■私の評価が低くなったもの(1.0以上差があるもの)
「サムライフラメンコ」「結城友奈は勇者である」「ノーゲーム・ノーライフ」「咲 Saki 全国編」が世間の評価より辛めにつけたものです。

「サムライフラメンコ」は事実上の最低点をつけていますので、やむを得ない面もありますが、この作品をどう褒めればいいのか見当がつきません。どう考えても駄作です。

「結城友奈は勇者である」は、もしかしたら私が見るべきところを見えていないのかもしれません。現時点では低評価のままですが、将来撤回するかもしれません。

「ノーゲーム・ノーライフ」は、悪い作品ではないと思っていました。熱狂的なファンが評価を押し上げているのかもしれません。

「咲 Saki 全国編」も好きな作品でした。ちょっと辛めにつけ過ぎたかもしれません。


■私の評価が高かったもの(1.0以上差があるもの)
「東京レイヴンズ」「花物語」「悪魔のリドル」「ウィザード・バリスターズ 弁魔士セシル」「魔弾の王と戦姫」「中二病でも恋がしたい! 戀」「ディーふらぐ」が世間より高く評価したものです。

「東京レイヴンズ」「花物語」は最高点をつけていますので、ズレが起きるのはやむを得ません。「東京レイヴンズ」は原作も読み出しました。アニメ同様面白いです。

「弁魔士セシル」は、それほど高くつけたつもりではなかったです。世間の評価はちょっと厳しすぎるのではないかと思います。

「中二病でも恋がしたい! 戀」は京アニの作なので、アンチがいるせいかもしれません。悪い作品だとは思えません。

「悪魔のリドル」「魔弾の王と戦姫」と「ディーふらぐ」は良作でした。意見を撤回する考えはありません。特に「悪魔のリドル」の評価がズレたのは意外でした。あんなに面白かったのに・・・

一昨年の「波打際のむろみさん」。その前の「恋と選挙とチョコレート」。そのまた前の「BLOOD-C」に続いて、今回は「悪魔のリドル」が私の特殊な嗜好を表す作品になりました。

参)
【アニメ】2011年のアニメ 総合評価
【アニメ】2012年アニメの総合評価
【アニメ】2013年のアニメ 総合評価

【時事問題】米大統領夫人来日

米大統領夫人来日しています。夫人は、女子教育の普及を目的とする運動をしていて、その活動のために来日したとのことです。

女子教育の普及自体は結構なことだと思いますが、釈然としないものをいくつも感じます。

第一に、米国大統領夫人なるものは、大統領の結婚相手というだけであって選挙で選ばれたわけでもなければ、資格試験に通ったわけでもなく、組織の中で能力を発揮して抜擢されたわけでもありません。単に大統領の結婚相手というだけです。そうした人の、いわばボランティア活動のようなものに、国費を投入するのは正しいとは思えません。米国の国費については日本人の私がどうこう言う性質のものではありませんが、付き合わされる日本の税金については一言あります。現大統領が退任した後に、この活動は雲散霧消するかもしれません。ほんとうに必要な政策であるなら、大統領夫人の余暇ではなく、国家としてしっかりした組織でなされるべきです。

第二に、頼まれもしないのに、他所の国の教育に口出しをするということに納得しかねます。米国人によくある傾向ですが、自分の信じる正義に酔って他国に介入しすぎです。自分が良いことと信じても、他人にとっては大きなお世話かもしれないと自省すべきです。

そもそも、生きるか死ぬかといった問題ならいざ知らず、国民の教育はその国の政府の責任で行うべきです。他国に頼むことではありません。

夫人の書面インタビューの回答が3月20日の朝日新聞に載っていました。上記の疑問を解消するようなものはありません。それどころか別の違和感を持ちました。

 ――オバマ大統領とともに、3月3日に「レット・ガールズ・ラーン(女子に教育を)」構想を立ち上げました。女子教育の現状をどう見ていますか。
 「現在、世界で6200万人の女子が学校に通っておらず、それが彼女たち個人だけでなく、家族や地域社会、国にとっても非常に大きな損失になっています」
(略)


6200万人というのが、大学教育を含めた数なのか(夫人は別のインタビューで自身の大学進学に周囲が無理解だったことを語っています)、初等教育の範囲なのかも明示していません。また、比較すべき学校に通っていない男子の数も出していません。これでは世界の女子教育が改善すべきという説得力がまるでありません。

【朝日新聞】格差に関する安倍首相の答弁は正しいと朝日新聞が認める

3月19日朝日新聞朝刊。格差問題の連続特集記事の一回目。「論点はどこ?」より

(略)
 「格差に関する指標は様々であり、格差が拡大しているかどうかは、一概に申し上げられない」
 2月中旬、衆議院の代表質問。安倍晋三首相は、岡田克也・民主党代表の「格差が拡大している事実を認めるか」という質問にこう答えた。その後、国会では与野党の「格差論争」が本格的に始まった。
(略)
 格差を測るときに、よく使われるのが「ジニ係数」という指標だ。「0」ならば完全に平等、「1」に近いほど格差は大きい。
 厚生労働省の所得再分配調査(11年)によると、最初に受け取った所得のジニ係数は0・5536。税負担や年金などで受け取った分を差し引きした再分配後だと、0・3791まで改善する。ここ約10年では、最初の所得でみると格差は広がっているが、再分配後は横ばいだ。
 貧困層に注目した「相対的貧困率」という指標もある。世帯人数で調整して1人あたりの所得を計算し、順番に並べた時にその真ん中の人の額の50%を基準にする。基準を下回る人の割合が相対的貧困率だ。国民生活基礎調査(厚労省)では、12年の相対的貧困率は16・1%。00年と比べて0・8ポイント高く、緩やかに貧困層は増えている。
(略)
 (編集委員・沢路毅彦)


記事を素直に読めば、安倍首相の答弁が正しいことになります。まさに「格差に関する指標は様々であり、格差が拡大しているかどうかは、一概に申し上げられない」ということです。岡田氏の、つまり民主党の考えには足りないところがあることがはっきりと分かりました。

なお、ジニ係数も相対貧困率も所得を基準に計測していますので、これだと十分な資産を持ちながら仕事をしていない層(高齢富裕層やセミリタイヤ組など経済的に恵まれた人たち)が、貧困という認定になってしまいます。格差を考える上で最適な指標なのか疑問です。

そもそも政治が問題にすべきなのは、満足に栄養が取れないとか、病気でも医者にかからない、といった絶対的なものを対象にすべきです。他者との比較である格差をことさらに問題視する姿勢にも疑問があります。

【本】虐殺器官


虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)
(2007/06)
伊藤 計劃

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アニメ映画化するということで、一部で大宣伝をしている原作です。

小松左京賞の最終選考に残ったSF小説であることは知っていました。また、アニメ化するということなので映像化に向いた作品だろう、という想像していました。それ以外の前提知識も予断もありませんでした。

謎の男の暗躍で世界各地に虐殺がおきます。それを追うアメリカの特殊部隊員の視点で書かれています。

残念ながら評価は低めです。

肝心の虐殺現象を惹き起こすディテールが書けていません。つまり説得力のあるホラ話になっていません。これでは、魔法の呪文を唱えたら国に内戦が起きました、といっているのと同じです。SF小説になっていません。

また、主人公をアメリカ人にしているのも疑問です。アメリカ映画っぽい雰囲気を出したかったのかもしれませんが、日本人が書いて日本人が読む小説でアメリカの特殊機関の活躍を描く、というのは逆にかっこ悪いです。

小説・映画の知識が散りばめられていますが、これも頭のいい高校生が書いたような域を出ません。また、このため映像化は難しい(映像化しても面白くつくれそうもない)と思いました。

私にはさっぱり分からない小説でした。

小説の出来は残念ですが、これをどう料理して映像化するのかというのはちょっと興味があります。

【世論調査】世論調査―質問と回答〈3月14、15日実施〉

朝日新聞に、3月14日、15日に実施した世論調査が発表されました。

(数字は%。小数点以下は四捨五入。質問文と回答は一部省略。◆は全員への質問。◇は枝分かれ質問で該当する回答者の中での比率。〈 〉内の数字は全体に対する比率。丸カッコ内の数字は2月14、15日の調査結果)

◆安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
 支持する46(50)
 支持しない33(31)

◇それはどうしてですか。(選択肢から一つ選ぶ=択一。左は「支持する」46%、右は「支持しない」33%の理由)
 首相が安倍さん14〈6〉 9〈3〉
 自民党中心の内閣23〈11〉 24〈8〉
 政策の面44〈20〉 54〈18〉
 なんとなく17〈8〉 9〈3〉

◇(「支持する」と答えた46%の人に)これからも安倍内閣への支持を続けると思いますか。安倍内閣への支持を続けるとは限らないと思いますか。
 これからも安倍内閣への支持を続ける49〈22〉
 安倍内閣への支持を続けるとは限らない47〈21〉

◇(「支持しない」と答えた33%の人に)これからも安倍内閣を支持しないと思いますか。安倍内閣を支持するかもしれないと思いますか。
 これからも安倍内閣を支持しない61〈20〉
 安倍内閣を支持するかもしれない31〈10〉

◆今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
自民38(40)
民主8(7)
維新2(2)
公明3(4)
共産3(4)
社民1(1)
生活0(0)
次世代0(0)
太陽0(0)
元気0(0)
改革0(0)
その他の政党0(0)
支持政党なし37(35)
答えない・分からない8(7)

◆国の補助金を受けることが決まった企業からの政治献金についてうかがいます。こうした政治献金をめぐる安倍内閣の対応を見て、安倍内閣のイメージはよくなりましたか。悪くなりましたか。変わりませんか。
 よくなった1
 悪くなった41
 変わらない50

◆企業や団体の政治献金を、すべて禁止するべきだと思いますか。その必要はないと思いますか。
 すべて禁止するべきだ39
 その必要はない41

◆今の国会に提出される予定の安全保障関連法案についてうかがいます。集団的自衛権を使えるようにする法案に賛成ですか。反対ですか。
 賛成 32
反対 44

◆自衛隊の海外派遣の制限を緩めたり、アメリカ軍など他の国の軍隊への後方支援をしやすくしたりして、自衛隊の活動を拡大することに賛成ですか。反対ですか。

 賛成 33
反対 52

◆国会議員などを選ぶ選挙権の年齢を20歳から18歳に引き下げることに賛成ですか。反対ですか。
 賛成 48
反対 39

◇(「賛成」と答えた48%の人に)それはどうしてですか。(択一)
 判断力が十分にあるから18〈9〉
 若者の意見を政治に反映できるから60〈29〉
 多くの国で18歳から選挙権を認めているから18〈9〉

◇(「反対」と答えた39%の人に)それはどうしてですか。(択一)
 判断力が十分でないから70〈27〉
 投票に行く若者が少ないから13〈5〉
 「選挙権は20歳から」が定着しているから13〈5〉

◆民法では、成人の年齢は20歳と定められており、20歳未満の未成年者は、結婚や契約の際、親の同意が必要となります。民法の成人の年齢を18歳に引き下げることに賛成ですか。反対ですか。
 賛成 43
反対 44

◆少年法では、20歳未満を「少年」と定め、罪を犯した場合、原則として刑務所ではなく少年院で教育するなど、成人とは違った扱いになります。少年法の対象年齢は、20歳未満のままでよいと思いますか。18歳未満に引き下げた方がよいと思いますか。
 20歳未満のままでよい11
 18歳未満に引き下げた方がよい81

◆4月にある統一地方選挙について、どの程度関心がありますか。(択一)
 大いに関心がある16
 ある程度関心がある46
 あまり関心はない32
 まったく関心はない5

◆お住まいの市区町村の議会が、住民の声をどの程度反映していると思いますか。(択一)
 大いに反映している2
 ある程度反映している40
 あまり反映していない46
 まったく反映していない7

◆お住まいの市区町村の行政や政治に、どの程度満足していますか。(択一)
 大いに満足している2
 ある程度満足している52
 あまり満足していない35
 まったく満足していない7

     ◇

 〈調査方法〉 14、15の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に調査員が電話をかける「朝日RDD」方式で、全国の有権者を対象に調査した(福島県の一部を除く)。世帯用と判明した番号は3978件、有効回答は1921人。回答率48%。


この調査が私のところに来たと想定して回答してみます。

>◆安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
支持します。

>◇それはどうしてですか。
首相が安倍さんだからです。

>◇(「支持する」と答えた46%の人に)これからも安倍内閣への支持を続けると思いますか。安倍内閣への支持を続けるとは限らないと思いますか。
支持し続けるとは限りません。

>◆今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
支持政党はありません。

>◆国の補助金を受けることが決まった企業からの政治献金についてうかがいます。こうした政治献金をめぐる安倍内閣の対応を見て、安倍内閣のイメージはよくなりましたか。悪くなりましたか。変わりませんか。
誘導が露骨な質問です。安倍内閣の支持率を問う質問で要は足りているはずです。安倍内閣の印象を悪くする目的で設定した質問だとしか思えません。

>◆企業や団体の政治献金を、すべて禁止するべきだと思いますか。その必要はないと思いますか。
政党助成金が税金から出ているのですから、禁止してしかるべきだと思います。

>◆今の国会に提出される予定の安全保障関連法案についてうかがいます。集団的自衛権を使えるようにする法案に賛成ですか。反対ですか。
賛成です。他の国が集団的自衛権を普通に持っているのに、日本が持ってはいけない、という理由は成り立ちません。

>◆自衛隊の海外派遣の制限を緩めたり、アメリカ軍など他の国の軍隊への後方支援をしやすくしたりして、自衛隊の活動を拡大することに賛成ですか。反対ですか。
自衛隊は何ができて何ができないかを平時にきちんと整理しておくことが必要です。「拡大」とか「縮小」とかいう言葉で議論を矮小化することに反対します。

>◆国会議員などを選ぶ選挙権の年齢を20歳から18歳に引き下げることに賛成ですか。反対ですか。
どちらでもいいです。20歳という年齢に合理的な理由はありませんので変更してもいいです。しかし同時に18歳という年齢にも合理的な理由はありません。だいたいの感覚で決めたに過ぎません。よって、賛成でも反対でもありません。

>◆民法では、成人の年齢は20歳と定められており、20歳未満の未成年者は、結婚や契約の際、親の同意が必要となります。民法の成人の年齢を18歳に引き下げることに賛成ですか。反対ですか。
賛成です。選挙権があるということは、必然的に大人の判断力を持っているとみなすべきです。

>◆少年法では、20歳未満を「少年」と定め、罪を犯した場合、原則として刑務所ではなく少年院で教育するなど、成人とは違った扱いになります。少年法の対象年齢は、20歳未満のままでよいと思いますか。18歳未満に引き下げた方がよいと思いますか。
賛成です。選挙権を持っているということは大人と認めているということです。つまり、もう「少年」ではないということです。

>◆4月にある統一地方選挙について、どの程度関心がありますか。
あまり関心がありません。この質問を見るまで忘れていました。

>◆お住まいの市区町村の議会が、住民の声をどの程度反映していると思いますか。
ある程度反映していると思います。
反映していない、と考えている人はどういう根拠で言っているのでしょうか? 自分一人の意見が通らないから住民の声を反映していない、と考えているのであるなら、ちょっと幼稚です。

>◆お住まいの市区町村の行政や政治に、どの程度満足していますか。
ある程度満足しています。

【朝日新聞】オリックスの宮内義彦氏は「傲慢トップ」?

朝日新聞朝刊の経済欄に、オリックスの宮内義彦氏が自伝めいたものを連載しています。3月16日は、その9回目「球団経営自立するには」で、2004年の1リーグ構想について書いています。

(略)
 《6月末には、ライブドアの堀江貴文社長が近鉄買収の意向を表明。プロ野球選手会はオリックスと近鉄との合併の延期を求め、ストライキを辞さない姿勢を示した。朝日新聞の7月の世論調査では2リーグ制支持が7割、スト支持が6割近くに及び、合併に慎重な声も8割以上だった。》
 合併は既に決まったこと。普通のビジネスの感覚からすれば、第三者が入る余地はない。でも当時は、堀江さんが球場に乗り込む姿がまるで正義の味方のように報じられていました。
 「ファンのため」という言葉を掲げるのは簡単です。ただ現実には、プロ野球はファンに十分に支持されていないからこそ、独り立ちできていなかったのです。観客が増えないのに選手の年俸は高騰し、経営は苦しくなった。それなのに、厚遇を享受している選手たちがストをするとは理解できませんでした。
(略)
 04年の大騒動後もプロ野球は本質的に何も変わらなかった。自立した民間のプロスポーツ事業として、どう経営していくかについて関心が高まっているようにもみえません。25年以上も自ら関わり、大きな可能性を秘めていると分かっているだけに、悔しいのです。


経営トップが決めたことだからファン(つまり顧客)が反対するのはおかしい、と本気で思っているのだとすれば、「普通のビジネスの感覚」がないのは宮内氏の方です。

野球経営が赤字なのはファン(顧客)が十分に支持してこなかったからだ、という理屈でファン(顧客)の声を無視するのは経営者のおごりにすぎません。

さて、この宮内氏のコラムの隣の記事は「傲慢トップ 経営リスク」というものでした。自信過剰の経営者が暴走して会社の経営を危うくする事態を傲慢症候群とよび、経営リスクとみる分析が英国発で広まっていることを伝えています。

傲慢症候群の14の症例が載っています。そのうちの

(7)自分の判断には大きすぎる自信があるが、ほかの人の助言や批判は見下すことがある
(9)「私の可否を問うのは、同僚や世論などのありふれたものではない。審判するのは歴史か神だ」と思う
(10)「いずれ私の正しさは歴史か神が判断してくれる」と信じている
(13)大きなビジョンに気をとられがち。「私がやろうとしていることは道義的に正しいので、実用性やコスト、結果についてさほど検討する必要はない」と思うことがある


あたりは、まさに宮内氏のことを言い当てているかのようです。

隣に載ったのは偶然でしょうが、笑ってしまいました。

【ウルトラQ】第十話:地底特急 西へ


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ビリケン商会

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第十話の「地底特急 西へ」の感想です。

この回に登場する怪獣は人工生命M1号です。人間大の大きさであり、しかも人間に敵対する存在ではありません。地底特急を暴走させてしまいますが悪意があるわけではありませんし、人間側も退治する対象とは認識していません。

M1号と並んで注目を浴びるのが、最高時速450キロの地底特急です。特撮ものでは、飛行機やロケットなどで空想的未来の乗り物が多数登場しますが、未来列車というのは珍しいように思います。新幹線の進化した姿というイメージだったのだと思います。

最新列車の登場という未来的な舞台でありながら、おそらくは学校に行っていないであろう靴磨きの少年が屈託なく商売しているというのは当時の世相を反映しているのかもしれません。

未来列車と人工生命という組み合わせは、あまりうまいとは思えません。列車の人工知能が暴走した、という話は自然になるはずです。人工生命は余計です。新幹線は、戦艦大和やゼロ戦をなくしてしまった戦後日本人が回復した誇りの象徴だったのだと思います。その未来型である地底特急が純粋な技術的問題で暴走するというのは、やりにくかったのでしょう。

宇宙に吹き飛ばされた人工生命体が「私はカモメ」と喋るのは有名なラストシーンですが、子供の頃に観た私には意味が分かりませんでした。空気のない宇宙空間で少年が普通に生きているのも、違和感がありました。大人になって観てもやはり意味不明で違和感は拭えません。

【映画】さいはてにて-やさしい香りと待ちながら-


さいはてにて やさしい香りと待ちながら (集英社文庫)さいはてにて やさしい香りと待ちながら (集英社文庫)
(2015/01/20)
柿木 奈子

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監督:チアン・ショウチョン

原作は未読です。

田舎の珈琲店を舞台にした人情話の映画は、つい最近も同じ東映で公開されていました。どうして同じような企画が続くのか分かりませんが、これも海外の映画祭に出品するそうです。

海難事故で行方不明になった父親の遺産である海辺の小屋に、30年前間音信不通だった娘が越してきて珈琲店を開きます。隣家のシングルマザーとその子供たちとの温かい交流が描かれる映画です。

隣家のシングルマザーは、登場直後から観客に最悪の印象を与えます。“こんな母親じゃ子供たちが可哀想”と思わせるに十分です。ところが中盤から、その印象が逆転して、“結構、いい母親じゃないか”となります。これがこの映画の最大の見どころであり、成功しました。

一方の、珈琲店の女主人の方は基本的な情報が謎に包まれています。あのような僻地に珈琲店を開業しても、どう考えても儲かるとは思えません。しかも大して忙しそうでもないのに、隣家の娘や母親を簡単に雇います。隣家の経済状況はリアルに描きながら、こちらの経済状況は観客に説明していません。

(FXかなんかでぼろ儲けしたのでセミリタイヤして道楽で珈琲店を始めた、というのが私の想像です)

父親の遺体が見つかったらしいニュースに呼応して、珈琲店を閉店するのもよくわかりません。その後、なぜか気が変えて戻ってきたのも謎です。こうした謎展開があるのは映画祭向きなのかもしれません。

もしかしたら賞をとってくれるかもしれません。

【展覧会】江戸ッ娘 Kawaiiの系譜

於:太田記念美術館

太田記念美術館は、原宿の大通りを一本奥に入ったところにあります。賑やかな大通りと真逆の閑静な環境にある浮世絵専門の美術館です。

原宿といえば若者文化の発信地であり、Kawaiiのキーワードで知られる文化も原宿で爛熟しているように思います。おしゃれにほど遠い私などは、原宿を歩いていると周囲に違和感を与えまくって申し訳なく思ってしまうくらいです。

そんな原宿の美術館として、Kawaiiのルーツを浮世絵にもとめようという企画がこの「江戸ッ娘 Kawaiiの系譜」です。

Kawaiiのルーツが江戸にあるというのはやや牽強付会っぽくもありますが、美人画の中の衣装・髪型・化粧などに着目して作品を鑑賞するというのはうなずけるものがあります。

地味だけど見ごたえがありました。

3月26日までです。

【時事問題】違和感を覚える普天間基地移転

普天間基地の移転先となる辺野古埋め立てのためのボウリング調査が再開されました。

私は現時点では米軍基地が日本にあるのはやむを得ないと考えています。しかし将来は、日本の防衛は日本が担うべきであって、いつまでも外国の軍隊を駐留させるべきではありません。

将来、出て行ってもらいたい軍隊のために海を埋め立てるというのは賛成できませんし、本当に他に選択肢がないのかと疑念を持たざるを得ません。

他の移転先候補(沖縄県外)は住民の反対で無理との説明を聞いたことがありますが、住民が反対しているのは辺野古も同じです。

この問題を政治利用している勢力がいて、彼らに対しては反感を持ちますが、もとから住んでいる一般住民の声は真摯に受け止めるべきだと思います。

本土に住む私から見てさえ、政府の沖縄に対する説明は足りていません。

【雑記】あやしいチラシ

家のポストにあやしいチラシが入っていました。

配水管高圧洗浄キャンペーンのお知らせ
日頃より弊社の水道工事サービスをご利用いただきありがとうございます。
この度、一戸建てにお住まいの皆様を対象に
高圧洗浄による配水管洗浄を地域一斉工事により格安にて実施させていただきます。
通常一戸建ての場合30,000円~50,000円前後かかる高圧洗浄ですが、
地域一斉集中工事を行うことにより出張料金、人件費などの削減が可能となり格安料金にての実施が可能になりますので、是非この機会にご利用ください。



■高圧洗浄料金  3,000円
■お申し込み受付期間  平成27年3月18日迄の期間
■施工時間  約30分~1時間程度です。



続けて、「こんな方におすすめです」とか、洗浄せずに放っておくとえらいことになるといった説明が続きます。

施工会社の住所と電話番号も書かれています。

まず、チラシの冒頭に「日頃より弊社の水道工事サービスをご利用いただき」などと書く会社は信用できません。日頃からご利用していない人に向けての挨拶だという意識がありません。ピザ屋とかのチラシだったらまだ分かりますが、水道工事の会社の挨拶としては妙です。

次に、おかしいと思ったのは料金が安すぎることです。地域一斉に行うから安くなるのはわかりますが、3万円が3千円というのは安くなりすぎです。移動費用など固定でかかる費用が9割を占めるというのは信じられません。通常3万円かかるというのが嘘なのかもしれませんが、嘘を吐くような業者は信用できません。

また、工事日が書かれていない(決まっていない)のも不自然です。一斉にやるから安くなるという理屈であるなら、客の都合に関係なく、『○月○日に行います。この日に依頼してくれたら一斉に作業できるので格安でお受けできます』となるべきです。

さらに、施工業者の住所は隣の県です。このチラシを信じるならば、この業界は出張のコストが異常に高いのですから近くの業者に頼んだらもっと安くあがるのかも知れません。

念の為に、グーグルアースのストリートビューでこの住所を見てみましたが、この業者は確認できませんでした。グーグルアースのストリートビューは現時点の風景ではないので最近越してきたという可能性はありますが、少なくとも古くからそこにいる業者ではないようです。

絶対に変な業者だ、とまでは言いません。しかし、我々消費者は、信用できる業者と信用できない業者を正しく二分する必要はありません。信用できる業者を見つけることが必要なのです。つまり、信用できないと判断した業者の中に優良会社が紛れ込んでいても、全く問題ありません。しかし、信用できると判断した業者の中に悪徳会社が入っていたら大問題です。

上記のチェックによって、この業者は信用できないと判断しました。

【本】宇宙戦艦ヤマト2199でわかる天文学


宇宙戦艦ヤマト2199でわかる天文学: イスカンダルへの航海で明かされる宇宙のしくみ宇宙戦艦ヤマト2199でわかる天文学: イスカンダルへの航海で明かされる宇宙のしくみ
(2014/12/09)
半田 利弘

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著:半田利弘

著者は「宇宙戦艦ヤマト2199」の科学考証を担当した天文学者です。

「宇宙戦艦ヤマト2199」で登場した舞台を素材に最新の天文学を説明するという本です。主な話は天文学ですので、「宇宙戦艦ヤマト2199」の解説本というわけではありません。しかし、天文学に興味があっても「宇宙戦艦ヤマト2199」を知らなければ興味を惹かないでしょうから、極めてマニアックな企画だといえます。

分かりやすさを優先させたのか文字数が少なく、最新天文学の全容が把握できるということはありませんが、解説文は平易で読みやすいです。さらっと読めます。

「宇宙戦艦ヤマト2199」を観た人には面白い本です。観てない人にはお薦めできません。

ちょこっと、突っ込みをします。

P50に遊星爆弾の説明があります。

地球の冥王星探査機ニューホライズンは出発から9年後に冥王星付近を通過します。これには途中の惑星の重力を利用した加速が使われています。遊星爆弾も、この技術を用いているのでしょう。


「宇宙戦艦ヤマト2199」のストーリーに沿って言えば、冥王星から9年もかけていたのでは困ります。これではヤマトがイスカンダルから帰還しても、あと8年は遊星爆弾が降りそそぐことになってしまいます。せめて数ヶ月で飛んできたことにしていないといけないのですが・・・

P70から最新の天体観測についての解説があります。最後の締めに

宇宙を航海するとき、自分がどこに居るのかを知らないと迷子になってしまいます。特に、ヤマトのように太陽系外を旅する場合、周囲の恒星までの距離を測り、逆に自分の位置を確かめることも重要な作業です。ワープするたびに、ヤマトは大航海時代の船のように天測しているにちがいありません。


確かにヤマトは天測しているでしょうが、大航海時代よりも簡単なはずです。周囲の恒星をいくつかを見ればその角度から現在位置も方位も簡単にわかります。しかも宇宙は常に「夜」で「晴天」なので、いつでも星は見られます。

【ウルトラQ】第九話:クモ男爵

第九話の「クモ男爵」の感想です。

私は物心がついて以来、意図的に蜘蛛を殺したことがありません。家の中に侵入した蜘蛛でも外に追い払うだけです。多分、子供の頃にこの回を観たのが理由です。怖いわけではありませんので、トラウマとは言わないのでしょうが、心の奥底に影響を受けました。

さて、この「クモ男爵」には巨大蜘蛛が出てきますが、「怪獣」で思い浮かぶようなサイズではありません。人間大です。それでも大きいのは間違いありませんが、この大きさだと怪獣ものというよりホラーに近い感じです。

数名の男女が怪しい場所(この場合は洋館)に迷い込み、得体のしれない怪物に襲われる、というホラーの古典的な構造です。底なし沼といった最近の映画・テレビでは見なくなった懐かしいものも登場しています。

しかし決定的に違うのは、迷い込んだ男女に一人の犠牲者も出なかったことです。(冒頭の灯台のエピソードで一人死んだようですが、これは本編とは関わらないエピソードなので無視します)

ウルトラQの3年前に発表された同じ構造のホラー映画「マタンゴ」(ウルトラQで万城目を演じている佐原健二さんも出演しています)では、文明社会に帰りつけたのは一人で、それもとても無事とは言えない状態だったのとは対称的です。

大人向けの特撮映画と子供向けのTVドラマの違いです。

蜘蛛が巨大化した理由は明らかになっていません。そもそも巨大化したのか、もともとそういう大きさの蜘蛛であるという設定なのかも分かりません。万城目がクモ男爵の怪しげな来歴を語りますが、事実なのかどうかも定かでありません。正統的な怪獣ものであれば、薬だの放射線だのと人間大の蜘蛛がいる理由付けがあるのでしょうが、ホラーなので、そうしたSFチックな説明はありません。

灯台にいた一匹が館にいたのと同じ個体かどうかわかりません。すくなくとも館の外でも巨大蜘蛛は生きていけるのは確実です。したがって、最後に館が燃え落ちますが全滅したとは限りません。万城目が言うように人間が蜘蛛になったのだとしたら、親子の二匹が死んで全滅のはずですが・・・

ところで、万城目たちは、館に不法侵入していますし、館が燃えたのは彼らの灯したロウソクが原因です。よく考えたら犯罪ですよね。

【朝日新聞】中国戦勝70年行事「誠意あれば誰でも歓迎」

3月9日朝日新聞より。

 中国の王毅外相は8日、北京で開かれた内外メディア向けの記者会見で、今年予定している「反ファシズム戦争勝利・抗日戦争勝利70年」の記念行事について、「関係するすべての国の指導者を招待する。誠意があれば、誰でも歓迎する」と述べた。日本の安倍晋三首相を招待するかを問われた質問に答えたもの。
 また日中間の懸案となっている歴史認識問題については、「加害者がその責任を忘れなければ、被害者は傷を癒やすことができる」という先人の言葉を引きながら、「日本は70年前に戦争に負けた。70年後、再び良識を捨ててはいけない」と述べた。
(略)


日本政府が「反ファシズム戦争勝利・抗日戦争勝利70年」なるものに出席したくてたまらないのであれば、こうした発言もわかります。出席をエサに誠意を見せろ、というのも駆け引きとしてはあるのでしょう。しかし、どう考えても安倍首相がこの記念行事に出席したがっているとは思えません。

これからの平和と安定を願う前向きなものであるなら出席する意味もあるのですが、ごく自然に考えて中国の国威発揚の儀式にすぎません。メンツのために多くの国から出席を募ると思いますが、招待された国は迷惑気分かもしれません。

【映画】悼む人


【映画パンフレット】 悼む人【映画パンフレット】 悼む人
()
東映

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監督:堤 幸彦

ストーリー:

坂築静人(高良健吾)は、不慮の死を遂げた人々を〈悼む〉ため、日本全国を旅している。〈悼む〉とは、亡くなった人の「愛」にまつわる記憶を心に刻みつけることだ。死者が生前「誰に愛され、愛したか、どんなことをして人に感謝されていたか、その生きている姿を覚えておく」ための静人なりの儀式は、傍からは奇異に映った。だが、この行為こそが、静人と関わった様々な人たちの「生」と「愛」に対する考え方に大きな影響をもたらし、誰もが抱える生きる苦しみに光を照らしていく。
山形のとある事故現場で静人に出会った、雑誌記者・蒔野抗太郎(椎名桔平)には、余命幾ばくもない父親(上條恒彦)がいるが、子供の頃からの確執によって、袂を分かったままだった。偽悪的なゴシップ記事を書き続け“エグノ”と揶揄される蒔野は、静人に目をつけ、取材をはじめる。
同じく山形。産業廃棄物処理場を埋め立てた展望公園で、静人と出会った奈義倖世(石田ゆり子)は、夫・甲水朔也(井浦新)をその手で殺した過去をもっていた。夫の亡霊に苦しむ倖世は、救いを求めて、静人の旅に同行する。


原作は未読です。

一見、奇異な行動をしている主人公の深い思いが次第に明らかになっていくのだろうな、と想像して観にいきました。残念ながら、さっぱり明らかになりませんでした。私には最後までただの変な人にしか見えませんでした。

主人公の考えが理解できないので、低評価しかできません。原作を読めば違うのかも知れませんが、映画としてはダメです。ただし、劇評では高い評価も散見できます。理解できる人には理解できるのかもしれません。私には無理でした。

観客はそこそこ入っていました。

【朝日新聞】(インタビュー)日韓、50周年を超えて

3月7日朝日新聞朝刊オピニオン欄は、早稲田大学韓国学研究所長・李鍾元氏のインタビュー記事「日韓、50周年を超えて」です。

(略)
 ――90年代初め、元慰安婦や支援者が補償を求めて動きだし、95年には「アジア女性基金」がつくられました。
 「過去の問題が『解決済み』とする日本からすれば、民間募金による『償い金』を被害者に渡す措置は、国交正常化時に足りなかったことを補完する試みでした。ただ、この時日本政府は『国の事業ではない』と強調し過ぎたと私は考えています。償い金には首相のおわびの手紙を添え、事業には国費も使われたのに」
 「もっと戦略的曖昧さを生かす工夫が欲しかった。韓国内の支援団体への日本政府の働きかけも足りず、『被害者と支援者を分断するのか』という不信感が、『民間基金ではだめで、国が責任を認めるべきだ』という強硬論を招きました」
 「韓国の責任もあります。大統領が代わると、慰安婦問題にしても引き継ぎがうまく進まなかった。また盧武鉉政権は2005年、サハリン残留韓国人、在韓被爆者と並び、元慰安婦の救済については、国交正常化後も未解決のまま残された、と判断しました。この時に日本との調整はなかったようです。日本側や、韓国内で日本に厳しい要求を出す人々とうまくコミュニケーションをとって動いていたなら、問題がここまでこじれることはなかったはずです」
(略)
 ――最近は日本でも「愛国」という言葉が当時よりも唱えられます。
 「人々は不安になると国家に頼る傾向にあります。中国の台頭といった東アジアの地政学的な変化が背景にあるでしょう。でも、だからこそ、戦後の日本が培った市民社会の値打ちを自分たちが改めて見つめ直してほしいのです。国という枠組みを超え、価値観を共有する市民同士が連携する方向に国際社会を変えていく。それは戦後のアジアで日本が先導していた取り組みでした。もう一度向き合ってほしいと思います」
 ――「好きなものは好き」という価値観に基づく、国を超えた交流をもっともっと進めよう、と。
 「その通りです。ただ、日韓の未来を切り開く大きなカギは慰安婦問題の解決だと私も考えています。日韓関係については韓国の世論も『改善すべきだ』という意見は多い。韓国駐在の米国大使が刃物で襲われましたが、いまの韓国社会で暴力的な動きなど支持されません。ただ、同時に、世論はつらい体験を強いられた元慰安婦に同情的で、『慰安婦問題は解決すべきだ』という意見が多数派です」
(略)
 (聞き手・桜井泉)


現在、日本が韓国に妥協的にならない理由は数多くありますが、その中の一つが韓国は約束を反故にするから、というものです。これは日本に暮らしている李鍾元氏なら感じ取れるはずです。

李鍾元氏は、韓国は日本との約束を破っていないと思っているなら、その日本の世論に反論すべきです。破ったと思っているなら、これからは今までのくり返しにならないと訴ええるべきです。どちらもせずに、日本と韓国の双方に責任がある、と喧嘩両成敗のような評論をしても心に響くものはなにもありません。

市民同士、国籍を超えて好きなもの好きという関係を築くというのは私も賛成です。分からないのは、李鍾元氏はそれに賛同しているにもかかわらず、「ただ、日韓の未来を切り開く大きなカギは慰安婦問題の解決だ」とあくまで国や慰安婦問題に囚われていることです。

そもそも、どういう状態が「慰安婦問題の解決」と考えているのかを説明しないのは、李鍾元氏にも、そして韓国政府にも分かっていないのではないかと思います。

【朝日新聞】駐韓米大使襲撃

朝日新聞朝刊は、1面のロゴの下にその日の新聞のめぼしい記事が簡単な要約付きで載せています。ここを眺めればその日の主要なニュースが分かるという仕掛けです。

3月6日の朝刊だと、「中国全人代、安定重視の路線」。「プロサッカー移籍の仕組みは」。「代表監督にハリルホジッチ氏」(サッカーの日本代表監督)。「悔やむ母コメントに反響」(川崎市の男子中学生殺害事件)。などです。そのうちの一つが韓国で駐韓米大使が暴漢に襲われた事件の紹介でした。全文を引用してみます。

米大使襲撃 韓米収拾に躍起
オバマ大統領の腹心の一人、リッパート駐韓米大使が、ソウルで「反米」を掲げる韓国人の男に襲われ、負傷した。米政府高官の発言をめぐって両国間に波風が立っていた時期だけに、両国政府は事態の収拾に躍起だ。 3.15面



日本では普通、韓国と米国を並べて書く場合は「米韓」の順です。日本でなぜ「米韓」の順になっているのかは知りませんが、通例そうなっています。現に、3面では、

リッパート駐韓米大使が5日、ソウルで韓国人の男に切りつけられて大けがを負い、米韓両国に衝撃を与えた。


と「米韓」の順になっています。

なお、自国が絡む場合は自国を先にするので、韓国でなら「韓米」となります。同じく3面に韓国国立外交院の教授の発言として

韓米同盟自体には大きな影響はないだろう


と「韓米」の順になっているのは当然と言えます。日本語に翻訳しているのだから日本語の習慣に合わせて「米韓同盟」と訳すべき、という考えもあるでしょうが、韓国人の発言の場合「韓米同盟」としてもそれほど不自然ではありません。

朝日新聞が一番大事(にしていると思われる)1面で、こうした間違いをするのは居心地の悪い違和感を覚えました。まさか韓国の人に書かせているわけでもないでしょうに・・・

【本】年収150万円で僕らは自由に生きていく


年収150万円で僕らは自由に生きていく (星海社新書)年収150万円で僕らは自由に生きていく (星海社新書)
(2012/11/22)
イケダ ハヤト

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著:イケダハヤト

著者は元総理の池田勇人と同姓同名なので、ネットの検索で紛らわしい(本人の言によれば「絶対勝てない」)ので名前をカタカナ表記しているそうです。池田勇人の所得倍増とは逆に、所得が少なくても(年収150万円)でも楽に暮らせるのだ、というのが本書の主張です。

私もBlog名に「曳尾塗中」などとつけているくらいですから、出世したいとか、普通以上の努力をして金持ちになりたいとかは一切思っていません。そういう意味で、著者の生き方には共感できるかと思って読んでみました。

予想に反して、著者の目指すものは非常にテンションの高い生き方です。必要最小限のお金を稼いで余った時間はボランティアなどの方法で社会と関わっていこう、というものでした。

思うに、著者はお金のための仕事は嫌いでも人間関係自体は大好きなのだと思います。職場の人間関係にほとほと疲れる私には参考になるところはありませんでした。

なお、著者自身の年収は150万なのかもしれませんが、奥方は勤め人のようなので世帯収入は相応にあるはずです。本当に年収150万円で生きているわけではないようです。

【朝日新聞】日韓「基本的価値を共有」文言消える 外務省HP

3月4日朝日新聞朝刊に外務省のホームページで韓国関係の記述が変わったことを伝える記事が載りました。

 外務省は、同省ホームページ(HP)で韓国を紹介する記述を「我が国と、自由と民主主義、市場経済等の基本的価値を共有する重要な隣国」から、2日までに「我が国にとって最も重要な隣国」と変えた。同省は「最近よく使う表現に合わせた」と説明するが、韓国に対する意識の変化が背景にあるとみられる。
(略)


「基本的価値観」という言葉はなくなりましたが、「重要な隣国」が「最も重要な隣国」に格上げになっていますので、差し引きとんとんではないでしょうか。誰が書いたかも分からない文章の真意を忖度して騒ぐ必要はないと思います。

それはさておき、韓国以外の国がどう紹介されているかが気になりました。

まず米国です。

日米両国は、基本的価値及び戦略的利益を共有し、日米安保体制を中核とする強固な同盟関係にある。このような強固な同盟関係のもと、両国は、二国間の課題のみならず、アジア太平洋地域情勢やグローバルな課題について、責任と役割を分担しながら緊密に取り組んでいる。


「基本的価値」が入っていますが、軍事基地が日本にあるという特殊な関係についての言及がないのは引っかかります。

次に、英国を見てみます。

(1)日英両国は、1600年に英国人航海士ウィリアム・アダムス(三浦按針)が、豊後(現在の大分県)にオランダ船で漂着して以来、約400年にわたる交流の歴史を有する。1858年の日英修好通商条約締結により外交関係を開設し、1902年には日英同盟が結ばれた(1923年失効)。第二次世界大戦前後の一時期を除き、両国は良好な二国間関係を維持している。2008年には、外交関係開設150周年を迎えた。
(略)


三浦按針から説明が入るというのは、なかなかに憎いです。

その流れで、オランダを期待したくなります。

(1)日蘭関係は、4世紀にわたる長い交流の歴史、良好な経済関係、オランダ王室と我が国皇室との緊密な交流等、全体として良好な関係を維持しており、捕鯨問題、一部戦争犠牲者による補償請求問題を除き特に懸案はない。
(略)


よく読むと「良好な関係」とは思えないような記述なのが笑えます。

お次はドイツ。

日本とドイツは基本的価値を共有し,国際社会の問題に対し協調して取り組む政治的パートナーであり,軍縮・不拡散やウクライナ情勢への対応,アフガニスタン復興支援,国連安保理改革などで緊密に協力。中東問題(イラン核問題,ISIL,アフガニスタン)等で方向性を共有している。また,「日独フォーラム」等の民間有識者間の枠組みによる対話も活発に行われている。2011年3月の東北地方太平洋沖地震に際しては,ヴルフ前大統領やメルケル首相を始めとする要人が,天皇陛下や菅総理にお見舞いの書簡を送ったほか,在独日本大使館で弔問記帳を行った。


ドイツとはWW2の同盟国の関係がありますが、そこには触れたくないのか現代の話題に終始しているのがポイントでしょうか。

では、同じくWW2の同盟国のイタリアを見てみます。

(1)両国は伝統的に友好関係にあり、G8等の場でも協力。
(略)


ドイツと同じく、すべて現代の話題のみです。それはそうとまだG「8」と言うのですか。とっくにG「7」になったかと思っていました。

中国も見てみます。

「共通の戦略的利益に立脚した互恵関係」(「戦略的互恵関係」)の構築に努力していくことで一致。


以下、戦略的互恵関係の簡単な説明があるだけで、ひどくあっさりしています。中国に比べると韓国の記述はまだ血が通っている感じがしました。

【朝日新聞】社説日韓国交正常化50年 悲劇の詩人の思いを胸に

3月2日朝日新聞の社説は日韓国交正常化50年の話題です。

(略)
 日本と韓国は今年、国交を正常化させて50年を迎えた。
 だが領土や歴史認識などをめぐる摩擦のために、節目の年を祝う雰囲気にないのが現状だ。
(略)
 安倍政権の与党が昨年末の総選挙で大勝したことを受け、日本全体が歴史修正主義になびきつつあるかのような言説が韓国国内で飛び交うのは、短絡的と言わざるをえない。
 日本での「嫌韓」の勢いは、ひところほどではないものの、韓国のすべてが「反日」であるかのような指摘が残る。
 だが少なくとも一般の韓国人に日本への強い敵対心はない。韓国からの昨年の日本訪問者数は過去最高だった。円安だけでは、この数字を説明できない。
(略)


昨年、日本とスイスは国交150年を迎えていました。このことがマスコミで話題になったのは記憶していません。いくつかの美術館で国交150年をだしにした企画があったので知っただけです。それ以外に、特別に節目を祝う雰囲気は市民レベルではありませんでした。首脳会談はありましたが、安倍総理はあちこちの国と精力的に首脳会談をしているので、国交150年の特別行事というわけでもなさそうです。

スイスの150年に比べ、韓国の50年への朝日新聞のこだわりは、隣国という事情を差し引いても、度が過ぎるように思います。無関係の国に対してまで日本の悪口雑言を吹き込む韓国政府に、我が国から友好の手を差し伸べる意味があるのか甚だしく疑問に思います。

それはそうと、韓国から日本訪問者数が多いことのだから一般韓国人は日本に強い敵対心はないという理屈が成り立つのであれば、日本から韓国への訪問者数が減少しているのだから一般日本人は韓国に強い敵対心があることになってしまいます。それでいいのでしょうか?

【ウルトラQ】第八話:甘い蜜の恐怖


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第八話の「甘い蜜の恐怖」の感想です。

特殊な薬によって巨大化したモグラの怪獣の話です。

動物が特殊な薬で巨大化するというのは第二話「五郎のゴロー」のゴローと同じです。しかし、このモグラ怪獣は一方的に撃滅の対象とされマグマと激突して悲惨な死を迎えた場面で人間は大喜びをします。島流しにあうとはいえ生を全うできるゴローとは段違いの扱いです。

愛嬌のある猿と地味なモグラの違いなのでしょうか。

人間が作った薬で巨大化したのに関わらず、人間の責任を追及するという展開にはなりません。30分という短い尺が理由なのかもしれません。映画だったらそういうシーンはあったように思います。

劇中、一平がその薬をなめようとしたところ、巨人になってしまうよ、とたしなめられるシーンがあります。別の回で、人間が巨大化するエピソードがありますが、これはその予告とも受け取れます。
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えいび

Author:えいび
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