【ウルトラQ】第十二話 鳥を見た
![]() | マーミット 怪獣天国 古代怪鳥 ラルゲユウス () マーミット 商品詳細を見る |
第十二話の「鳥を見た」の感想です。
ウルトラQのタイトルの中で鮮明に覚えているのがこの「鳥を見た」です。“鳥を見た”っていうだけでは不思議でも何でもありませんが、妙に印象に残っています。
この回の話には多くの謎があり、今回視聴しても分からないことだらけでした。
まず、怪獣(古代の生物で鳥の先祖ラルゲユウス)は、体長40mの巨鳥として記録されていますが、現代に現れた際は小鳥と巨鳥の二つの大きさになります。ラルゲユウスという種が二つのサイズを持っているのだとすれば、二種類の化石が出てきてもよさそうなものです。理由があって小鳥サイズの化石は発見されていないのかもしれませんが、もしかしたらこの個体だけの性質なのかもしれません。
古代の鳥でありながら、1000年前のインドで大群が目撃されています(同じ事典に記載されていた記録なので巨鳥サイズの大群だったとはずです)。そして1000年前の船ごと現代に現れました。どういう仕掛けで時空を跳躍しているかは分かりませんが、ラルゲユウスの能力(もしかしたら現代に現れた個体だけの能力)である可能性があります。
1000年前の船と「鳥」だけで、船の乗員が、なぜ現代に来ていないのかも謎です。海に飛び込んで逃げたのでしょうか?
冒頭の動物園の動物と飼育員や、村の家畜が「鳥」を見てパニックになっていますが、この時の「鳥」のサイズが不明です。飼育員の握っていた羽根は、小鳥のものより大きいですが、巨鳥の羽根にしては小さいように思います。それに巨鳥サイズだと飛んだだけであたり一面甚大な被害が生まれるはずです。中くらいのサイズで暴れたのでしょうか。
人間である飼育員がでかい鳥に驚くのは分かりますが、動物たちは何を怯えたのでしょうか。内側から檻を破壊するほどのパニックとは尋常ではありません。この不自然なパニックシーンを見て、映画「オーメン」のシーン(やはり動物園の動物があどけない少年ダミアンを見て恐怖するが、人間にはその理由がわからない)を思い出しました。
![]() | オーメン (特別編) [DVD] (2010/08/04) グレゴリー・ペック、リー・レミック 他 商品詳細を見る |
また、「鳥」は、一度大きくなったのがまた小さくなれるということなのでしょうか。小さくなれるというのは生物としては破格の能力です。やはりこの個体だけが不思議な力をもっているのかもしれません。なんだかウルトラマンみたいな巨大サイズと人間サイズを行き来できるヒーローみたいです。
謎だらけの名作です。