【アニメ】ワンパンマン

原作は未読です。

これは面白かったです。

普通のヒーローものは、主人公が敵よりちょっとだけ強いことにしてワクワク感をもたせようとしますが、この作品は(すくなくともアニメ化された部分だけは)、そうしたお約束を無視してヒーローが圧倒的な強さをみせます。「北斗の拳」のはじめの方と似ています。しかしそれでは話が単調になるので、「北斗の拳」でも拮抗するライバルを次々と登場させて、その意味では普通のヒーローものになりました。

1クールの間、圧倒的に強い主人公でいながら、飽きさせない展開は見事です。

また、敵の怪人につぎつぎと有名声優をあてているので、重要キャラだと勘違いし続けていました。裏をかかれました。

絵も迫力がありました。

良作です。

原作のストックがあるのなら続編に期待します。
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【朝日新聞】投書欄「どう思いますか」:“しつけとは我慢を教えること”

12月30日朝日新聞朝刊の投書欄。毎週掲載の、一つの投書に対する反響の投書を載せる「どう思いますか」のコーナー。今週は、長崎県の中学校男性教員(48)の投書が元です。

 登校中の小学生で、茶髪や奇抜な頭髪を見かける。中学校に来たら指導が大変だろうと思う。一般的に、そんな子の親は「人に迷惑はかけてないからいいじゃないか」と言う。その論理に立てば、ピアスもネックレスも許される。指導もいらない。校則がないほうが教員にとっては楽に違いない。でも、本当にそれでいいのか。
 「褒めて伸ばす」とか「個性の尊重」は悪いことではない。しかし、それは基本的なしつけがあった上での話だ。私は、しつけというのは子どもに我慢を教えることだと思っている。そして、基本的なしつけは親の仕事のはずだ。
 保護者と教員の思いがすれ違うことが増えているように感じる。学校は集団で生活するところだ。子どもたちは教科の学習をするだけでなく、社会のルールを学び、社会性を身につけていく。そのためにわがままはほとんど許されない。親は、学校での指導が何のために行われているのか冷静に判断してほしい。
 (10月31日付掲載の投稿〈要旨〉)


この先生が公立の教師なのか私立の教師なのかはわかりません。しかし、私立なら子供を選別して入学させるので、こうした不満はでないはずです。よって、公立の先生だと思います。

反応は、岐阜県のNPO職員(52)と大阪府の主婦(83)と神奈川の高校教員(32)と島根県の介護福祉士(50)からです。四人の意見はみな誠実な回答で、賛否は別として、それぞれ納得できる部分はありました。

専門家である広田照幸・日本大教授(教育社会学)は、教師と子供と保護者でよく話し合って、と毒にも薬にもならない、つまらない意見です。

小学生で茶髪とは困ったものです。「奇妙な髪型」というのが具体的にどういうものかは分からないので論評できませんが、小学生の茶髪に匹敵するくらいのインパクトがあったのでしょう。

気持ちの上では、高校生くらいまでは髪の毛を染めるとかピアスをつけるといったことには賛成できません。そういうのは大人になってからすべきことです。

映画「零(ゼロ)」は、校則の厳しそうな女子高を舞台に、清潔感のある女子高生がいっぱい出てきて好ましい雰囲気でした。そこには髪を染めたりする子は一人もいませんでした。こういう空気は好きです。あと、ライトノベルの傑作シリーズ「マリア様がみてる」で描かれた自律的に厳しい校風も好ましいです。

しかしながら、それは好みに過ぎません。公立の学校で、大人の好みを押し付けてはいけません。ただし、私立だったら、そういうものと承知して入学しているのですから問題ありません。

人に迷惑はかけてないからいいじゃないか」というのは私は正しいと思います。誤解を避けるために、より正確に言えば「人に迷惑をかけていない以上、悪いとはいえない」です。

大阪府の主婦(83)のご意見には、完全に同意しますので、引用します。

 58歳になる私の娘が小学校に入学した時に、先生方がおっしゃった言葉があります。「学問など学校での指導は自分たちに任せていただき、しつけは家庭でお願いします」。それ以外にも「子どもに家事を手伝わせてください。身支度や翌日の学校の準備は自分でさせてください」と。その頃からすでに「子どもは王様」になりかけていたのです。
 小学3年生の懇談会では、保護者から「うちの子は好き嫌いが多いので、先生から言ってください」と筋違いな話が出ました。日本の教育がおかしくなってきたなと思いました。家庭ですべきこと、先生が教えることの区別がつかなくなってきていたのです。
 日本人の精神の荒廃は徐々に進行していて、立て直すには歳月がかかると心配していました。現役の先生の指摘があったことで、少し心がやすまりました。


おっしゃる通りだと思います。

【時事問題】「慰安婦」問題妥結

いわゆる慰安婦問題で、日本と韓国が合意に達しました。

しかしながら、これで日韓が仲良くなれるかというと疑問です。

日本からすれば、韓国がなんども「ゴールポストを動かした」ことには不信感があります。

韓国は、これを機に、日本から観光客が戻り、投資が増えることを期待しているでしょうが、それは考えにくいです。韓国からすれば、期待はずれの結果になるでしょう。
12月29日の朝日新聞朝刊で箱田哲也編集委員は、

(略)
 戦後70年のいま、両国が過去ばかりに縛られているわけにはいかないことははっきりしている。先行きが見通せない北朝鮮情勢、環境や資源など地球規模の課題、国内の少子化や高齢化、広がる格差――。共通する課題に取り組む隣国同士が手を取り合う必要性は増している。
(略)


と書いています。

このうち理解できるのは北朝鮮情勢くらいです。環境や資源については全世界的な問題ですので、日韓が協力しようがしまいがほとんど影響ありません。少子化や高齢化や格差問題は、共通した課題かもしれませんが、協力して何かができるわけではありません。それぞれで対策をたてるしかない問題です。

冷静に考えて、日本と韓国が共有する目標というのはないように思います。

今回の妥結は、仲良くなるきっかけどころか、まるで「離婚」の話し合いみたいな気さえしました。

【アニメ】コンクリート・レボルティオ 超人幻想

過去の現在が交錯するという割と複雑な構成です。それもシリーズ全体で帳尻を合わせるなら分かりますが、一話ごと(ときどき二話構成ですが)に顛末をつけるのですから、かなり凝った造りだと言えます。

最初、一話目をぼおっと見ていたら、こんがらがりましたので、気合を入れて視聴する必要を痛感しました。

凝っているのは分かりますが、面白かったかといえば微妙です。元は、それほど複雑でもない話を無理に捻じ曲げて見せているようにも感じました。

昭和の風俗にノスタルジーを感じていないので、乗れなかったというのもあります。

意欲作なのだとは思いますが、最後まで面白いとは思いませんでした。

【朝日新聞】公的手当のまとめ支給について

12月27日朝日新聞朝刊に、「ひとり親 波打つ収入、綱渡り 児童扶養手当4カ月ごと」という記事が載りました。

児童扶養手当・児童手当などの公的手当が複数月でまとめて支給されているため、収入が激しく波打ち、貧困家庭の家計を苦しくしている原因だと伝えています。

(略)
 大阪府の30代女性は11日、中学生の長男と外へ出かけ、串揚げを食べた。
 この日は待ちに待った、児童扶養手当の支給日だ。約17万円が振り込まれた。前日まで所持金数百円。1週間近く、ほぼ豆腐と米飯の食事でしのいできた。
 昨年末、体の不調で失業。今は月5万円の養育費と、2、6、10月に入る児童手当(4万円)と、4、8、12月に入るひとり親世帯が対象の児童扶養手当で暮らす。手当の入る偶数月と入らない奇数月で、収入は激しく波打つ。
 電気、水道、ガス、ネット、NHK、携帯、学校給食費や教材費。滞納していた公共料金を一気に支払うのも、手当の支給日だ。これで手当の半分が消える。
 手当で一息つくものの、長くは続かない。どの料金を滞納するか払うかで、じきに頭がいっぱいになる奇数月が、やって来る。「手当の支給前が、一番しんどい」
 公的手当のまとめ支給は、貧困家庭の家計運営を難しくさせる原因の一つとして、支援現場では知られている。9月に全国社会福祉協議会が東京都内で開いた家計相談員の養成研修でも、講師が「ひとり親世帯からの相談で多い事例」と、偶数月に滞納料金をまとめて払う事例を紹介した。
(略)


よく分かりません。

手当がまとめて支給されたとしても、計画的に使っていれば支給前だからといって困ることはないはずです。月給とりが給料日前に財布が空になる、というのはよく聞きますが、これと同じでその人の計画性のなさを示しているだけです。仮に毎月支給にかえたところで、やっぱり毎月の支給日前に苦しくなるのではないでしょうか。

支給額そのものが少ない、というのであれば議論になりますが、これだけではまとめ支給のなにがいけないのか理解できません。

さらに、記者は「視点」というコーナーで、毎月支給をすべき、という論陣を張っています。

 子どものいる低所得世帯への公的手当は、毎月支給にして収入の波をならす。家計破綻を減らす有効策として、提案したい。
 家計と消費に詳しい宇南山(うなやま)卓・一橋大准教授らは、国の家計調査の老齢年金の受給者データで、公的給付の支給直後は、消費が増えることを検証した。
 年4回払いだと、支給月の消費は他の月に比べて6%増えていた。だが年6回払いになった後は1・6%増にとどまった。「支給直後は誰もがいつもより多く使いがちで、支給回数を増やすほど、消費もよりならされると言える」と宇南山さんは言う。
 低所得世帯の支出は食費、光熱費、住居費などの固定費が大半だ。裁量の乏しい家計だと、少額の臨時出費が、後で現金不足に直結する。
(略)
 (錦光山雅子)


宇南山先生の研究もピントがずれています。

支給直後の支出は、まとめ支給の場合の方が多くなる、というのは直感的に納得できます。

そりゃ、大きくなるでしょう。

しかし、問題にしなければならないのは、直後の支出ではありません。トータルで支出がどうなるかということです。その検証がなければ、給付回数を増やす効果があるのかどうかは証明できません。

【朝日新聞】春画展について

12月25日朝日新聞オピニオン欄。「耕論」のコーナーは、永青文庫で開催した春画展にからめて、永青文庫理事長細川護熙氏、淑徳大学客員教授深澤真紀氏、エロマンガ家山本直樹氏の三人のインタビューです。

なお、私は「春画展」は10月に観覧しています。感想は、ここです。

まず理事長の細川氏です。

(略) 
春画は貴重な江戸の文化。明治以降、キリスト教的な禁欲主義によって「恥ずかしいもの」として封じられながらも、ロダンが収集し、モネやピカソに影響を与えたとも言われるほど国際的評価は高い。2年前に大英博物館で開かれた春画展も盛況でした。
 それなのに東京国立博物館をはじめ国公立、私立あわせて約20館から断られた、というのです。私は「引き受けます」と即答しましたが、役員に諮ると「大赤字になる」「警察に摘発されるのではないか」などと反対一色。それでも押し切って開催を決めました。
 実際に開いてみて、なにより驚いたのは、抗議の電話やメールが1本もなかったことです。たしかに、18歳未満を入場禁止にして、展示作品などの選択に心を砕き、3万部売れた図録にも、扱いに配慮を求める紙をはさみました。それにしても、あまりの歓迎ぶりに、これまで多くの人が二の足を踏んできたのは何だったのか、と思わずにはいられません。
 聞けば、春画の図版は25年ほど前から出版されているという。印刷物はよくて、実物は許されない。このダブルスタンダードはなんだろう。でもまあ考えてみれば、八百万(やおよろず)の神がいる神道でお宮参りをし、一神教のキリスト教会で結婚式を挙げ、仏教で葬式を出す。日本は、奇妙なまでのダブルスタンダード、トリプルスタンダードを都合よく取り込む社会なんですね。
 (略)


民営の美術館での開催は冒険的だったと思います。本来、東京国立博物館などの公営の機関が率先して開催すべきでした。細川氏の英断には敬意を表します。今回の「春画展」の文化的功績は大です

その上で、「ダブルスタンダード」という言葉は間違いだと思います。善悪を判断する基準を対象によって都合よく使い分けることが、ダブルスタンダードです。例えば、“裸体画はよくて春画は駄目というのはダブルスタンダードだ”というのであれば、内容への賛否はともかくとして、言葉の使い方は正しいです。

神道や仏教、キリスト教の儀式が混在しているのは、日本の文化的な特徴であってダブルスタンダードというものとは違います。春画展の開催をためらわせたのは、社会の同調圧力であるとか、事なかれ主義とかいった側面で論じるべきではないでしょうか。

次に深澤氏です。

(略)
 ダブルスタンダードといえば、安倍政権は「1億総活躍」を掲げて子育て支援や介護離職ゼロを打ち出しましたが、実際には育児や介護を家族に担ってもらおうとしているように見えます。その象徴が、よく耳にする「家族の絆」という言葉です。それが日本の伝統だ、と。
 伝統を大切にするというのであれば、若い娘やおかみさんたちが春画に描かれた男性器を喜んで眺めていた江戸時代に戻ろう、ということだってできるはず。でも、それを伝統とは認めたくないのでしょうね。
 あるいは、夫婦別姓や同性婚が世界的に認められる中、日本では「伝統だから」という理由で反対する人も少なくない。ただ、こうした価値観は日本の長い歴史の中で不変だったわけではありません。時代によって伝統の中身は変わっていく。そのことも春画が教えてくれています。
(略)


この人もダブルスタンダードという言葉を間違っています。しかも唐突に政権批判にからめるのは安直です。批判の内容自体は正しいような気がしますが、春画の話から脈絡もなく政治評論をするのは感心しません。

“伝統を大切にする”と言いながら日本の歴史の都合のいい部分だけ切り出して価値観を押し付けるのは滑稽だ、という批判には耳を傾ける価値があります。

しかし、江戸時代に「若い娘やおかみさんたちが春画に描かれた男性器を喜んで眺めていた」というのは事実誤認ではないでしょうか。あれは性教育のためだったはずです。春画を喜んで眺めていたのは、やはり男が主だったのだと思います。

その文脈で言えば、春画展にも展示してありましたが、男色の春画を例にあげて、日本では古来より男性の同性愛は普通だったことを示し、同性婚反対論に反論する方が気が利いていたと思います。

山本直樹氏の話は、エロ規制についてであって春画についてではないので、割愛します。

【アニメ】緋弾のアリアAA

原作は未読です。

本放送では前シリーズは観ていませんでしたが、レンタルで観ています。あまり感心しませんでした。誰の子孫、彼の子孫、という設定ばかりで閉口した覚えがあります。

そういうわけで今作のAAにはあまり期待していなかったのですが、予想外に面白かったです。

主人公が先輩に受け入れてもらえるまでという明確な骨格をもっていますので、エピソードは複数であっても、バラバラな印象はありません。一本筋が通っているという感じです。

キャラクタもきちんと描かれています。

前作も見返してみれば面白いのかもしれません。

【アニメ】終物語

シリーズの原作は既読です。アニメ化されたものもすべてのシリーズを観ています。

今回は、「終物語(上)」「終物語(中)」の映像化でした。

「終物語(上)」を読んだとき、どうやってアニメ化はどうするんだろう、と思ったのを覚えています。

モブの人物を出さないなど、シャフトの凝った演出で幻惑されがちですが、もともと、この原作は映像的ではありません。ところが、「終物語(上)」の学級裁判では、数十人のクラスメイトが登場しています。小説としては特に変わったところはないのですが、このアニメシリーズでは、異色作になるかと思っていました。

あくまで、ああいう演出を貫くとは、驚き入りました。

「終物語(中)」も、原作のよさを引き立てていました。

良作でした。

【展覧会】金銀の系譜 宗達・光琳・抱一をめぐる美の世界

於:静嘉堂文庫美術館

今回は、リニューアルオープンの第一弾で、琳派の特集でした。

静嘉堂文庫美術館には初めて行きました。まずは、美術館の基本情報です。

駐車場はありますが、明確な自転車置き場はありません。ただ、入口に並べて駐輪してあったので、私もそこに停めておきました。普通は車で来るか、駅・停留所から歩いて来るみたいです。

コインロッカーはありましたが、数が少なくほとんどの人は使えません。他に荷物を預けるところはないそうです。みんな荷物を持っての鑑賞です。重い荷物のある日は行かない方が無難です。

結構、立派なパンフレットをくれました。カラー刷りの冊子です。また、アンケートに答えて出したら、お土産に絵葉書を二枚くれました。

そこだけ見ると、資金的に余裕がありそうです。ロッカーぐらい増設して欲しいです。

会場は狭いです。大きめの展示品が多いので、作品数は少ないです。その分、ゆったりと見られますが、コストパフォーマンスは悪いかもしれません。展覧会をコストパフォーマンスで測るべきではないんでしょうが・・・・・・

放送大学の学生証をみせて学生料金で入場できました。私の前に入場した60歳くらいの女性も、どこかの学生証(放送大学ではありませんでした)をみせて学生料金でした。社会人学生というのは結構存在するみたいです。

【世論調査】12月19、20日実施

12月22日朝日新聞朝刊に世論調査の結果が発表されました。

(数字は%。小数点以下は四捨五入。質問文と回答は一部省略。◆は全員への質問。◇は枝分かれ質問で該当する回答者の中での比率。〈 〉内の数字は全体に対する比率。丸カッコ内の数字は、11月7、8日の調査結果)

◆安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
 支持する  38(40)
 支持しない 40(41)

◇それはどうしてですか。(選択肢から一つ選ぶ=択一。左は「支持する」38%、右は「支持しない」40%の理由)
 首相が安倍さん15〈6〉 7〈3〉
 自民党中心の内閣24〈9〉 21〈8〉
 政策の面37〈14〉 65〈26〉
 なんとなく20〈8〉 5〈2〉

◇(「支持する」と答えた38%の人に)これからも安倍内閣への支持を続けると思いますか。安倍内閣への支持を続けるとは限らないと思いますか。
 これからも安倍内閣への支持を続ける45〈17〉
 安倍内閣への支持を続けるとは限らない52〈20〉

◇(「支持しない」と答えた40%の人に)これからも安倍内閣を支持しないと思いますか。安倍内閣を支持するかもしれないと思いますか。
 これからも安倍内閣を支持しない62〈25〉
 安倍内閣を支持するかもしれない33〈13〉

◆今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
自民33(34)
民主8(7)
公明3(4)
共産3(3)
維新1(1)
おおさか維新1(2)
社民0(0)
生活0(0)
元気0(0)
次世代0(0)
改革0(0)
その他の政党0(1)
支持政党なし42(41)
答えない・分からない9(7)

◆来年夏の参議院選挙で、野党は、自民党と公明党に対抗するために、野党同士で協力して、統一候補を立てるほうがよいと思いますか。そうは思いませんか。
 統一候補を立てるほうがよい42
 そうは思わない33

◆2017年4月に消費税を10%に引き上げることに、賛成ですか。反対ですか。
 賛成35(31)
 反対56(60)

◆消費税の軽減税率について、うかがいます。自民党と公明党は、消費税率を10%に引き上げるとき、酒と外食を除く食品全般と、新聞の税率は8%のままに据え置くことで合意しました。この合意内容を評価しますか。評価しませんか。
 評価する39
 評価しない47

◆与党が合意した軽減税率では、税収が1兆円減ります。これをどう補うかについて、与党は議論を来年夏の参議院選挙後に先送りしました。こうした与党の対応を評価しますか。評価しませんか。
 評価する15
 評価しない68

◆安倍政権は、所得が低いお年寄りや障害者1250万人を対象に、1人あたり3万円の給付金を配る方針です。この給付金を配ることに賛成ですか。反対ですか。
 賛成34
 反対54

◆安倍政権は、子育て世帯の負担を軽減するため2014年度から支給してきた子育て給付金を、来年度廃止する方針です。子育て給付金の廃止に賛成ですか。反対ですか。
 賛成20
 反対70

◆テロについてうかがいます。過激派組織「イスラム国」が、パリで同時多発テロ事件を起こしました。今後、日本国内で同じようなテロが起きる不安をどの程度感じますか。(択一)
 大いに感じる29
 ある程度感じる56
 あまり感じない12
 まったく感じない2

◆「イスラム国」に対抗するため、アメリカを中心とした国々は、イスラム国が支配する地域への空爆を強化しています。空爆はテロの抑止につながると思いますか。そうは思いませんか。
 テロの抑止につながる32
 そうは思わない54

◆中東地域の混乱で、ヨーロッパなどに、難民として、逃れる人が増えています。日本は現在、ほとんど難民を受け入れていません。日本が難民を積極的に受け入れたほうがよいと思いますか。そうは思いませんか。
 積極的に受け入れたほうがよい24
 そうは思わない58

◆夫婦別姓についてうかがいます。法律を改正して、夫婦が、同じ名字でも、別々の名字でも、自由に選べるようにすることに賛成ですか。反対ですか。
 賛成49(52)
 反対40(34)

◆夫婦は同じ名字にするという民法の規定について、最高裁判所は、憲法に違反していないという判決を出しました。この判決を支持しますか。支持しませんか。
 支持する58
 支持しない28
     ◇
 〈調査方法〉 19、20の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に調査員が電話をかける「朝日RDD」方式で、全国の有権者を対象に調査した(福島県の一部を除く)。世帯用と判明した番号は3661件、有効回答は1842人。回答率50%。


この世論調査が私のところに来たと仮定して回答してみます。

>◆安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
支持します。

>◇それはどうしてですか。
首相が安倍さん、だからです。

>◇これからも安倍内閣への支持を続けると思いますか。安倍内閣への支持を続けるとは限らないと思いますか。
支持を続けるとは限りません。

>◆今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
支持政党はありません。

>◆来年夏の参議院選挙で、野党は、自民党と公明党に対抗するために、野党同士で協力して、統一候補を立てるほうがよいと思いますか。そうは思いませんか。
政権をとるつもりがあるなら、統一候補に賛成です。
憲法改正を阻止するためだけに三分の一の確保を狙ってのことなら、反対です。

>◆2017年4月に消費税を10%に引き上げることに、賛成ですか。反対ですか。
経済のことはよくわかりません。なんとも言えません。

>◆消費税の軽減税率について、うかがいます。自民党と公明党は、消費税率を10%に引き上げるとき、酒と外食を除く食品全般と、新聞の税率は8%のままに据え置くことで合意しました。この合意内容を評価しますか。評価しませんか。
よかったと思います。
個人的なことですが、複数の税率が並立するようになると、コンピュータのシステムに大幅な改定が必要になるので、忙しくなるかもしれません。

>◆与党が合意した軽減税率では、税収が1兆円減ります。これをどう補うかについて、与党は議論を来年夏の参議院選挙後に先送りしました。こうした与党の対応を評価しますか。評価しませんか。
評価できません。

>◆安倍政権は、所得が低いお年寄りや障害者1250万人を対象に、1人あたり3万円の給付金を配る方針です。この給付金を配ることに賛成ですか。反対ですか。
反対です。バラマキ政策だと思います。

>◆安倍政権は、子育て世帯の負担を軽減するため2014年度から支給してきた子育て給付金を、来年度廃止する方針です。子育て給付金の廃止に賛成ですか。反対ですか。
反対です。

>◆テロについてうかがいます。過激派組織「イスラム国」が、パリで同時多発テロ事件を起こしました。今後、日本国内で同じようなテロが起きる不安をどの程度感じますか。
こういう質問に、不安を感じていません、と答えると馬鹿だと思われかねませんので、たいていの人は「大いに感じる」「大いに感じる」と答えるようです。
しかし、人の多い都市部に行かないとか、飛行機は避けるとか、いう人はほとんどいません。実際は、誰も心の中では不安を感じていないのではないでしょうか。

>◆「イスラム国」に対抗するため、アメリカを中心とした国々は、イスラム国が支配する地域への空爆を強化しています。空爆はテロの抑止につながると思いますか。そうは思いませんか。
大規模な空爆をすれば、テロどころではなくなると思います。それがいいのかどうかは別ですが

>◆中東地域の混乱で、ヨーロッパなどに、難民として、逃れる人が増えています。日本は現在、ほとんど難民を受け入れていません。日本が難民を積極的に受け入れたほうがよいと思いますか。そうは思いませんか。
本当に難民であれば受け入れるべきかもしれませんが、「積極的」にする必要はないと思います。

>◆夫婦別姓についてうかがいます。法律を改正して、夫婦が、同じ名字でも、別々の名字でも、自由に選べるようにすることに賛成ですか。反対ですか。
賛成です。

>◆夫婦は同じ名字にするという民法の規定について、最高裁判所は、憲法に違反していないという判決を出しました。この判決を支持しますか。支持しませんか。
支持します。憲法が夫婦同姓を禁止しているとは読めません。憲法の問題ではなく政策の問題です。

【朝日新聞】聖地巡礼 アニメと地域「共鳴」が鍵

12月19日朝日新聞朝刊のオピニオン欄。「記者有論」のコーナー。増田愛子記者の『聖地巡礼 アニメと地域「共鳴」が鍵』より

 アニメの舞台となった地をファンが訪れる「聖地巡礼」。「けいおん!」の滋賀県豊郷(とよさと)町ではモデルの旧小学校校舎を巡るツアーが催され、「ガールズ&パンツァー」の茨城県大洗町では商店街がファンでにぎわう。ここ10年で次々と生まれた聖地は、経済効果にも注目が集まる。
 契機は2007年のテレビアニメ「らき☆すた」。ファンに気づいた埼玉県鷲宮(わしみや)町(現・久喜市)が製作側と連絡を取り、グッズ販売やイベントを企画。モデルとなった神社の初詣参拝者は放送翌年に2倍超に増え社会現象になった。以降、企画段階から「聖地化」を意識し、製作側と地域が協力する例は少なくない。
 しかし、「キャラクターグッズを出せばファンは来る」といった安直な発想ではファンに見透かされ、失敗する。聖地が成立するポイントはどこにあるのか。成功例を取材すると幾つかの共通点に気づく。
(略)


記事は、「聖地巡礼」を好意的に取り上げていますので、アニメファンの一人としては歓迎すべきなのかもしれませんが、違和感がないではありません。

記者は、成功した「らき☆すた」「けいおん!」「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「花咲くいろは」の共通点を見つけようとしていますが、成功例だけでなく失敗例も分析して、どこに違いがないかを探すべきです。記者にそのつもりはないでしょうが、成功した話ばかりを語るのは詐欺師の手口に似ています。

“アニメで町おこし”というアイデアに飛びついた人たちが、無残に失敗する心配をしてしまいました。

そもそも、「聖地巡礼」でうまくいくのは、その作品自体の成功が一番大きな要因だと思います。人気作にはファンも多く、「聖地巡礼」をしてくれる可能性のある人も多い、という理屈です。作品の人気は、地元の努力とは無関係です。

それなら、人気の出る作品とタイアップすればいいではないかと言えば、それはその通りなのですが、あらかじめヒットするかしないかは、誰にも分からないというのが実情です。

「聖地巡礼」での町おこしを否定するわけではありませんが、あたったら儲けもの、くらいに考えておくのが無難だと思います。

【展覧会】村上華岳-京都画壇の画家たち

於:山種美術館

2014年に村上華岳の「裸婦図」(山種美術館所蔵)が重要文化財に指定されたことを記念した特別展です。

村上華岳の絵だけでなく、同時代の京都画壇の画家の絵も合わせて展示しています。

「裸婦図」が目玉なのですが、それだけではインパクトがないと思ったのでしょうか、竹内栖鳳の「斑猫」ももう一つの目玉としています。

割合に混んでいましたが、年配の観覧者が多かったせいか、落ち着いた雰囲気でした。

12月23日までです。

【映画】海難1890

日本・トルコ合作

パンフレットにネタばれどころか、すべてのストーリーが載っています。実話をもとにしているのだから意外な展開はないだろうと想像して観ていましたが、本当にパンフレットに書いてあるとおりの中身でした。

言っておかなければいけないのは、かけるべきところにお金がかかっていない、あえて言えば貧乏くさい映画です。戦艦の沈没というもっとも映えるシーンを、遊郭で金魚鉢をひっくり返すシーンをかぶせて誤魔化しています。500人の遺体というのも画面で見せれば圧巻の映像になるはずなのに見せてくれません。欲求不満がたまります。

脚本も変です。

1890年編で、サーベルと金貨を磨いてあげるのはいいとして、黙って持ち出す村民は非常識なだけです。1985年編で、自分達の救助を優先しろと騒いでいたトルコ人たちが、演説一つで意見が変わるというのも、不自然です。

変に感動させようと現実を脚色しすぎたのではないでしょうか。

いい話なのだとは思いますがそれは実話の部分であって、映画としてはもの足りませんでした。

【朝日新聞】「漂着船続々」?

12月18日朝日新聞朝刊に「北朝鮮から?漂着船続々 日本海側、10月下旬以降27人の遺体」という記事が載りました。

 日本海側の各地で木造船が相次いで漂流・漂着している。海上保安庁によると、1月~今月13日に38件(船体の一部を含む)あり、10月下旬以降だけでも27人の遺体を確認した。海保などは、北朝鮮から漁船が流れてきた可能性が高いとみている。

 佐藤雄二・海上保安庁長官は17日、定例会見で、船内から金正日総書記の写真をあしらったバッジや、ハングルが書かれたたばこなどが見つかったことを明らかにした。
 海保によると、日本海側への木造船の漂着は、2011年が57件▽12年が47件▽13年が80件▽14年が65件あった。佐藤長官は「急速に発達した低気圧や季節風などが影響し、日本海で遭難するなどした木造船が漂着するのではないか。北朝鮮のものと断定するに至っていない」と話した。
(略)


2015年は、今月(12月)13日までに38件の木造船漂着だそうです。この調子で推移すれば、今年は40件くらいになるはずです。他の年のデータは、

2011年が57件
2012年が47件
2013年が80件
2014年が65件

ですので、2011年以降では、今年がもっとも木造船漂着が少ない年です。データをみるかぎり、決して「漂着船続々」ではありません。「漂着船減少」です。

なにを意図して「続々」という見出しをつけたのか、いぶかしいです。

【時事問題】夫婦別姓問題

昨日、最高裁判所は、夫婦が同じ姓になるとの民法の規定が憲法違反ではない、との判決をくだしました。

あくまで、現在の規定が憲法違反でないと言っているだけで、夫婦同姓にしてはいけないということではありません。それは今後、国会を通して議論していくことになるでしょう。

私は、夫婦同姓は認めるべきと考えています。

夫婦別姓に反対する主な理由は、日本の家族の慣習に背いているということだと思います。しかし、制度を認めて別姓にする夫婦が増えれば、そういうものだと慣れてしまうでしょう。

それよりも、通称と本名を使い分ける煩わしさをなくすことに重きを置くべきです。

現在、唱えられている夫婦別姓論は、希望者のみ別姓を選べるというものです。暫定的には、その案でも賛成しますが、最終的には全員が夫婦別姓にすることが望ましいです

特に、現代社会において名前は個人を識別するためのものですので、生まれてから死ぬまで同一のものを維持すべき、と考えます。

【朝日新聞】投書欄「どう思いますか」:教員の「政治的中立」

12月2日朝日新聞朝刊の投書欄。毎週掲載の、投書に対する反響の投書を載せる「どう思いますか」のコーナー。今週は、神奈川県の女性高校教員(32)と茨城県の男性高校教員(50)の二つの投書が元です。

 ■「政治的中立」無関心を助長する
神奈川県の女性高校教員(32)
 選挙権年齢の引き下げに伴い、主権者教育の充実が急務とされている。一方で政府は教員の「政治的中立」を強調し、罰則も検討されている。私は生徒には、教員の主張がおかしいかどうか、自分で考える力があると思う。もし判断力がないのならば、投票年齢を引き下げるべきではなかった。
 若者を信頼したからこその投票年齢引き下げではなかったのか。罰則で教育を萎縮させることは簡単だが、無味乾燥な授業をしても、政治的無関心を助長するだけだ。

 ■中立でおもしろい授業したい
茨城県の男性高校教員(50)
 高校で公民科を担当する私も成長する機会と捉えている。定めるべきは授業哲学だ。授業も「聞いてもらってナンボ」の世界。中立への配慮ばかりして、生徒を眠らせては本末転倒だ。
 もちろん、公務員の公平中立は当然。主義主張を押し付けはしません。両論併記は常に意識します。特定の政党を応援することもありません。その上で、あくまで個人の意見として思いを言葉にしたい。それが私の授業哲学です。
 (10月27日付掲載の投稿〈要旨〉)


前提として分からないのは、選挙年齢を引き下げるからといって高校で「主権者教育」が必要だ、という理屈です。

これまで20歳から選挙権がありましたが、大学や職場で「主権者教育」なんてやっていませんでした。なんで18歳に引き下げた途端に、「主権者教育」が必要になるのか、まるで分かりません。

それは措くとして、神奈川県の女性高校教員の、「私は生徒には、教員の主張がおかしいかどうか、自分で考える力があると思う」との意見です。

選挙権を与えられたのだから、考える力はあると看做す、というのは結構ですが、主張のおかしさを見破られる判断力があるからといって、授業中に教員の政治的意見を拝聴しなければならない理由はありません。

二つの元投書に共通しているのは、自分の意見をしゃべらなければ、授業が無味乾燥になると考えているところです。なぜ、そう考えるのか、さっぱり分かりません。私だったら、教員の意見の方に退屈すると思います。

元投書への反応の投書も識者の意見もすべて、元投書を応援しています。

せっかくのコーナーなのですから、反対意見も紹介してほしいです。反対意見がなかったのなら、そもそもこのコーナーで取り上げる意味はありません。

【時事問題】運動技能低下は問題なの?

12月13日朝日新聞朝刊のスポーツ面。「自由自在」のコーナー。「集団遊び、体育が担う時代」より

 体力というより、技能が低下している――11日に発表された今年度の全国体力調査の結果からは、そんな現状が伝わってくる。
 反復横跳びや50メートル走、上体起こし、長座体前屈などが2008年度の調査開始以降を通じて高い値を示したのに対し、ソフトボール(ハンドボール)投げと握力が、小中学校男女でいずれも過去最低だった。
 草野球やドッジボールなど、遊びの中で投げる動作を習熟させる機会が少なくなったこと、雑巾を絞ったり綱を引っ張ったりする動作が日常から減ったことの影響が大きいのだろう。
(略) 
(編集委員・中小路徹)


大人になって痛感することですが、たとえ頭を使うだけにみえる仕事でも、体力がなければ、大きな成果をあげることは難しいです。多少、きつい場面で、ひと頑張りするには体力が不可欠です。

しかし、必要なのはあくまでも体力であって、運動技能ではありません。

ソフトボールを遠くに投げられるからといって、息抜きにはなるかもしれませんが、仕事や勉強の直接の役には立ちません。

映画「エスケープ・フロム・LA」では、バスケットボールのシュートが失敗すると命をとられる、という極限状態が描かれましたが、こういうのは映画だけです。運動技能が低いからといって命に危険がおよぶことは、普通はあり得ません。

ソフトボール投げが過去最低だったことが、問題だとは全く思いません。

【朝日新聞】高校生の校内での政治活動

 高校生の政治活動を禁じた1969年の旧文部省の通知が廃止され、校外での活動ならば認められるようになった。18歳選挙権の導入に伴う46年ぶりの緩和は、何をもたらすのか。


12月12日朝日新聞朝刊のオピニオン欄。「耕論」のコーナー。高校生の政治活動について、アイドルグループ「制服向上委員会」メンバー・野見山杏里さん、作家・小池真理子さん、東京都世田谷区長・保坂展人さんの3人の意見を聞いています。

野見山氏、小池氏は、校内での政治活動も認めるべき、との意見です。保坂氏は明言していませんが、おそらく彼も認めるべきという意見だと思います。

以下、私の考えを述べます。

政治活動に限らず、校外の活動について学校が規制することには反対です。保護者が禁止するのは分かりますが、学校の規則は学校内に留めるべきです。また、若いときから社会の仕組みに(つまり政治に)関心を持つのは悪いことだとは思いません。

しかし、校内での政治活動は認めるべきではありません。

三氏とも触れていませんが、校内で政治活動を解禁すれば、必ず勧誘が始まります。

政治的話題に耐性の無い若者は多くいるはずです。三氏のように昔から「目覚めていた」人たちは別として、多くの無防備な若者を守らなければなりません。

こうした勧誘を、「オルグ」と名付けて、さも立派な行動であるように考えている政治勢力が存在することを忘れるべきではありません。

学校内で宗教の勧誘を認めるべきでないことと同じです。

【映画】ハイ☆スピード

TVアニメ「Free!」の原案小説の映画化です。

TVアニメは2シリーズとも観ています。原作小説は未読です。

TVアニメは高校での話で、小学生時代(若干ながら中学生時代)の出来事が触れられるという作りです。この映画では、中学時代の、TVアニメでは語られていなかった、水泳部の話です。

話としては、TVアニメとつながっています。しかし、つながっているのは話であって、キャラクタの心情はまったく断絶してしまっています。この映画の後の展開ですが、遥(主人公)は、周囲に理由を話さずに中学の水泳部をやめることになります。

しかし、映画では、仲間と打ち解け、よい先輩にも恵まれた、というハッピーエンドです。この後、黙って水泳部を辞めるというのは、無理な展開です。

話はつながっていますが、心情がつながらないというのはそういう意味です。

TVアニメのファンしか観に来ていないと思いますが、みなさんこれで納得できているのでしょうか。

なお、場内はほとんど女性でした。なんだか恥ずかしかったです。こういう状況は「薄桜鬼」以来でした。

参)
【アニメ】Free!
【アニメ】Free! Eternal Summer

【展覧会】MOMATコレクション 藤田嗣治、全所蔵作品展示。

於:東京国立近代美術館

東京国立近代美術館が所蔵する藤田嗣治の全所蔵作品を展示するという企画です。おそらく藤田嗣治の映画公開に合わせた企画なのでしょう。

「所蔵作品」の中にはアメリカよりの無期限貸与作品も含んでいます。

無期限貸与というのは、私の知っているかぎり、次の事情です。

終戦後、アメリカは戦争画を無理矢理接収しました。しかし法律の根拠がないために、いつまでも自分達のものにしておくこともできません。とはいえ「返す」と言うのは、アメリカが強盗したみたいで(したんですけど)かっこが悪いです。しかたないから、無期限に貸してあげます、という体裁を取り繕って引き渡しました。これが無期限貸与です。

国立近代美術館の常設展にはなんども行っているので、全部見たことがある作品ばかりかと思っていたら、初見のものも結構ありました。普段は見せていないものがあるのか、たまたまなのかは分かりません。

人気画家の展覧会ということからか、いつもより混んでいました。

放送大学の学生証があるので、無料で入場できました。

12月13日までです。

【時事問題】崖っぷちの社民党

朝日新聞の記事「苦しい社民、険しい再生 党首選、吉田氏が無投票再選」を引用します。

 任期満了に伴う社民党の党首選が4日に告示され、唯一立候補した吉田忠智党首(59)が無投票で再選を決めた。しかし、ほかに候補者が出ないほど党勢が衰えているとも言え、来夏の参院選では「党首落選」の危機もささやかれている。
 吉田氏は4日の会見で「国民に信頼され、選択に値する党への再建再生を託された」と強調。「来年の参院選は戦争法の廃止の足がかりを築く大事な戦い」とし、比例2議席、選挙区1議席の確保をめざすとした。
 だが現実は厳しい。いずれも参院比例区選出の吉田氏と福島瑞穂前党首は来夏に改選を迎えるが、2010年参院選で約224万票だった比例票は、13年には約126万票に激減。当選は1議席にとどまった。党勢が回復しなければ、吉田氏が落選する可能性も否定できない。
 旧社会党から衣替えした約20年前におよそ4万人いた党員・協力党員は現在、約1万6千人に減少。若者らの支持を得ようと、ネット上で資金を募る「クラウドファンディング」を11月下旬に始めた。吉田氏のサイン色紙などを特典にしたが、効果は未知数だ。
 再生の道筋はないのか。今春の東京都八王子市議選でトップ当選した佐藤梓市議(31)は「新しい社民党をアピールしたい」。支援者と直接対面するだけでなく、SNSを使った活動も広げており「化学反応を起こせば、新しい運動につながる」と言う。
 社民党衆院議員を3期務めた保坂展人・東京都世田谷区長(60)は「他(の党)に追随を許さない、専門店的な部分を持つことが必要だ」と指摘。「政策にエッジが効いてきたと評価されるよう、まずは基軸を定めるべきだ」と提案する。


社民党を応援しているわけではありませんし、それどころか社民党の政策には賛成できないことが多いのですが、社会党からの歴史があるこの政党がなくなるようなことになれば、寂しさを感じると思います。

崖っぷちに追い込まれた感がある社民党ですが、潜在力はまだまだあると見ています。

自民党(及び公明党)の与党には反対という有権者は、従来野党第一党に投票してきました。これが、かつての社会党や民主党のおおきな票田です。

しかし民主党も一旦政権の座について馬脚があらわれ、雨後の筍のように出てくる第三極にも食傷気味、共産党は政権を握ったら何をするか分からない怖さがある、と考えている有権者は決して少数ではないはずです。

こうした有権者をうまくすくい取れれば、社民党の党勢の回復は決して夢ではありません。

党首のサイン色紙はピントが外れていますが、SNSを使った活動や他に追随を許さない政策立案能力を磨く、といった提案は意味があると思います。

応援しているわけではありませんが、健全な野党がいることは日本に不可欠なので、期待しています。

【朝日新聞】(戦後70年)韓流と嫌韓のはざま

12月9日朝日新聞朝刊。「(戦後70年)韓流と嫌韓のはざま」より

(略)
 「30年前、韓国に関心を持つ日本人は少なかった」。長く日韓を見つめてきた京大教授の小倉紀蔵(56)は26歳のときに韓国を旅し、軍事政権をひっくり返そうとする民衆のエネルギーに魅了された。
 3年後にソウル大大学院に留学。直後に韓国は民主化し、02年に両国がサッカーW杯を共催。韓国のドラマや音楽への人気につながった。韓流ブームを通じて接触が増えるなか、同時期に嫌韓本が売れるように。その後ヘイトスピーチが目立ち始めた。
 大統領だった李明博は12年、日韓が領有権を主張する竹島(韓国名・独島〈トクト〉)に上陸。内閣府の世論調査ではこの年、韓国に親しみを感じる日本人の割合が急速に低下した。13年には首相、安倍晋三が靖国神社に参拝し、リーダーがナショナリズムを刺激し合う事態に陥った。
(略)


内閣府の世論調査で韓国への好印象が減った原因は、竹島上陸ではないと思います。ロシアのメベージェフ首相も北方領土に足を踏み入れていますが、対露感情が特段の悪化をしたということはありません。したがって、竹島上陸だけだったら、対韓感情は悪くならなかったはずです。

同年にあった李大統領の、天皇謝罪要求発言が原因でしょう。

あのような発言は北朝鮮でさえしたことがなかったはずです。とうてい安倍首相の靖国参拝で相殺できるような軽い問題ではありません。

これを忘れたかのようにして触れないのは、著しく韓国に都合が悪いからなのでしょうか。

【朝日新聞】新聞は自称専門家に話を聞くべきではない

12月8日朝日新聞朝刊のオピニオン欄。選びなおしとなった五輪エンブレムについて三人のインタビューです。そのなかから、ネットニュース編集者・中川淳一郎氏の「嫉妬で動くネットの凶暴」より

 「盗用疑惑への佐野研二郎氏の説明がおかしい」「彼の事務所にこんなパクリ例がある」。指摘や批判が次々に噴き出し、インターネット上で歴史的といえる「炎上」が続いた夏でした。
 もしネットがなかったら、多くの人に「なんかパッとしないなあ」と感じさせながらも、旧エンブレムは使われていたでしょう。最終的に白紙撤回せざるを得なかった組織委員会も、佐野氏もその擁護者たちも、荒くれたネットの世界にどう対応すべきかという「ネットの作法」を分からないまま墓穴を掘りました。
 最初の、そして最大のミスは「エンブレムはベルギーの劇場のロゴとそっくり」という指摘が出た時の対応でした。僕が佐野氏なら、すぐ現地へ飛んで、コンセプトなどをベルギーのデザイナー、劇場に説明しました。まずラインをオフにして、人とリアルに真剣に向かい合うこと、「オンラインよりオフライン」が、ネットでトラブルが発生した時の鉄則です。
 それを「一人が騒いでいるだけ、放っておけ」という態度をとると「炎上」につながります。今回、ベルギー側と話し合いの後、握手した写真でも公開しておけば問題は静まったかもしれない。佐野氏は逆に「まったく似ていない」「パクるということをしたことは一切ない」と、強い言葉で全面否定した。その結果、ベルギー側を硬化させただけでなく、ネット民の猛反発を招いてしまいました。
(略)
 (聞き手・永持裕紀)


中川氏の意見は胡散臭く感じます。

インタビュー全部を読んでも、中川氏が「炎上」を食い止めた経験があるとか、逆に「炎上」を食い止められなかったので失敗する法則を知っているとか、いう人であるかどうか書いてありません。中川氏は、なぜ自分は専門家と言えるのか、ということを証明していない自称専門家に過ぎません。

そもそもベルギーのデザイナーと劇場に直接会えば分かってもらえる、という想像が根拠を欠いています。分かってもらえなかったらどうなるのでしょう。あるいは、他にも、俺のをパクった、と言い出す人が次々と出てきたら、全部に直接会うのでしょうか。

ベルギーの件に蓋ができたら、その後のネットでの執拗な追及がなかった、というのも疑問です。中川氏は、ネット民の嫉妬が原因だった考えています。その仮定が正しいとしても、ベルギー側と握手した写真を公開したら嫉妬心がおさまり、「炎上」はなかったという理屈は、全く分かりません。

中川氏へのインタビューはまるで無意味です。

その点、東京芸術大大学院教授で「せんとくん」の作者として知られる籔内佐斗司氏のインタビューは説得力があります。「せんとくん」騒動の経験と芸術家としての見識に裏打ちされた、鋭い意見です。

せっかく紙面を使うのですから、自称ではなく本物の専門家にだけ意見を聞いて欲しいものです。

【朝日新聞】秋山訓子編集委員による特定議員の宣伝記事

12月6日の朝日新聞朝刊。秋山訓子編集委員の「政治断簡 自立してたたかうということは」より

(略)
 さて今年政治の世界でたたかった女性、といえば、自民党の総裁選に挑んだ野田聖子氏もその一人だ。正確にいえば、本人が「本選までいかなかったのよね。予選落ち」というように、出る前に見事につぶされたのだが。
 かつては「次期首相候補」ともてはやされた。今は見る影もない。干されている。
 それなのに野田氏は今、すっきりした表情だ。「私は郵政民営化の時、党を出たでしょう? あの時、寄せられた声は賛否両論だった。でも今回は、激励の声ばかりなのよ」。党内では支持が広がらなかったが、世間からはそれなりに好意的に受け止められたようだ。
 なぜ安倍首相陣営は、あんなに野田氏を出させないよう必死だったのだろう。もちろん、敵の芽を早くつむにこしたことはないが、それだけではないのでは。
 一人で挑戦した野田氏。そのやり方は従来の自民党的な派閥単位の票集めではなく、ゲリラ的に、個別に声をかけた。推薦人さえクリアすれば、一人で立ち向かう姿が個の反乱を呼び起こし、本選では意外に善戦したかもしれない。つまり、「読めない」。それが怖かったのではないか。
 野田氏は「またやってみたい」と、立ち上がろうとしている。実はこれから、個の政治家としての彼女のたたかいがはじまるのかもしれない。
(略)


野田氏の「私は郵政民営化の時、党を出たでしょう?」には驚きました。あれは出たんじゃなくて、追い出されたのです。体裁のいいように事実をまげているのか、記憶の捏造に走っているのかは知りませんが、事実と明らかに違います。

激励の声ばかりなの」が本当かどうか本人の申告なので分かりませんが、仮に本当に批判の声がなかったとしても、世間が好意的だと見るのは考えが浅いと思います。影響力がなくなれば批判もされません。郵政解散時と比べて野田氏の影響力が減った表れかもしれません。

秋山編集委員の、野田氏の推薦人集めを、従来の自民党の手法と違うと評価するのは大いに疑問です。多くの報道であきらかになっていますが、野田氏の推薦人集めのバックには引退した古賀誠氏がいました。つまり従来からあり、多くの良識ある国民の眉をひそめさせた権力の二重構造です。「一人で立ち向かう姿」などというカッコのいいものではありません。

これは、野田聖子議員の宣伝記事なのでしょうか?

参)【時事問題】自民党総裁選

【朝日新聞】「(戦後70年 エピローグ:1)」への雑感

12月6日朝日新聞朝刊。特集記事「(戦後70年 エピローグ:1)越境 多様な欧州、憎悪が分断」より

 パリ同時多発テロの8日後。地下鉄が閉鎖され、テロ警戒レベルが最高の「4」に引き上げられた直後のベルギーの首都ブリュッセルに入った。治安当局が「実行犯が潜伏している」とみて捜索を繰り返す現場に近づこうとタクシーに乗った。
 モロッコ系だというベルギー人のタクシー運転手の男性に問われた。「テロリストが潜伏している可能性があるなら、欧米は、なぜブリュッセルやパリを空爆しないんだ?」
 男性の言葉は、そのまま欧州の矛盾を言い当てているように感じた。「テロとの戦争」の矛先は、欧州の外に向けられている。だが、テロ実行犯の多くは、ベルギーやフランスで生まれ育った若者たちだ。
 第2次世界大戦後、欧州は経済的連携を深め、1993年に欧州連合(EU)を設立した。各国は経済発展のため、外国から積極的に労働者を受け入れ、今では、人、モノ、カネが自由に動き回る。戦後70年を経て、日本と近隣の国々の間では緊張が続くが、欧州では「溶ける国境」がもはや比喩ではない。
(略)
(ブリュッセル=高久潤)



欧米は、なぜブリュッセルやパリを空爆しないんだ?」との言葉には、考え込まされました。

“空爆している場所はテロリストが占拠しているのであって、隠れているのではない。だからブリュッセルやパリを空爆しないのだ”と反論できなくはありません。

しかし、仮にISがパリやブリュッセルを占領して市民が囚われの状態にあるとして、果たして欧米が空爆をボコボコするかといえば、私には疑問です。

ヨーロッパと中東を差別的に取り扱っているというのは、決して邪推だとは思えません。


モロッコ系だとはいえベルギー人が、“欧米はなんで・・・”と嘆くことにも違和感がありました。このタクシー運転手が1世なのかなんなのか分かりませんが、国家への帰属意識が希薄すぎます。こうした人たちが社会に溶け込んでいるのは、果たしてよいことなのでしょうか。


ISによる欧州のテロから「溶ける国境」という論点を抽出しておきながら、比較例が日本と近隣諸国の関係というのは、いただけません。

国境が溶けているのは欧州だけではありません。ISが暴れまわっているシリアやイラクの方も相当に溶けています。

シリアのように国境が溶けてしまうと国民は不幸のどん底です。欧州のように意図的に溶かした場合も今のところ成功したとは言いがたいです。

この二例を素直に評価すれば、国境は溶けない(溶かさない)方が国民は幸せなのだと思います。

【映画】ハンガーゲーム FINAL レボリューション

「ハンガーゲーム」シリーズの完結編です。

結局、シリーズを全部観ました。

変に引っ張ることなく、きれいに完結できたと思います。本当は、革命後の世界がどういう統治をするのかとか、いままで支配階級にいた市民達はどういう処遇をうけるのか、といったことが気になるところですが、このシリーズはそうしたややこしいことは考えずに、主人公(カットニス)にびっちりと感情移入して観るべきものですので、この終わり方でいいです。男二人のどちらを選ぶのかという問題も、きちんと答えを出して終わりました。

こうした作りの映画のため、反乱(革命)軍と政府軍の戦いも、全体の戦略がわからないまま進行します。わかるのは主人公の周辺の状況だけです。そのため、唐突に戦闘が終わってしまいますが、そういうものなのでしょう。

前回(第三弾)の感想で、「最後はやはり殺人ゲームで締めてほしいのですが・・・」と書きました。制作者もそれは分かっているのか、それっぽさを垣間見せます。

革命政権のボスのコイン首相は、旧政権の首脳陣を処刑すると、血に飢えた民衆が次々と厳罰を求めていき、収拾がつかなくなることを心配します。そこで彼女は、旧政権の責任者をハンガーゲームに参加させる、という案を提示します。

すごく面白くなりそうです。反対する主人公もそのハンガーゲームに追い込まれたりするのかな、と想像してワクワクしました。

残念ながら、このアイデアは実行にうつされません。

チラシには「衝撃のラストが待ち受ける。」とありますが、一番、無難な終わり方をしたように思います。

色々、残念なところが多いのですが、映画館で全部観たシリーズなので愛着がわいています。とくに、キャストは素晴らしかったです。

参)
【映画】ハンガーゲーム
【映画】ハンガー・ゲーム2
【映画】ハンガー・ゲーム FINAL: レジスタンス

【展覧会】一休 とんち小僧の正体

於:五島美術館

開館55周年記念の特別展として「一休 とんち小僧の正体」展が開催されました。

子供向けの本やアニメでお馴染みのとんち小僧としての一休さん(原型は江戸時代に作られたようです)ですが、実際の一休は反骨の禅僧でありながら、愛人を作っちゃうなどかなり破天荒な坊さんです。

イメージに統一性がありません。

一休さんの書や肖像画、さらにはアニメのセル画など一休さんに関するものを集めています。

有名な一休宗純像(国立博物館・重要文化財)も来ていましたが、他にも多数の肖像画が見られます。同一人物とは思えないほどバラエティに富んでいますが、どれもいかめしい顔つきで、とんち小僧の片鱗もうかがえません。

一休さんの知名度のせいか、いつもの五島美術館より混雑していたように思いました。

12月6日までです。

【雑記】分かりにくい病院の注意書き

親族の年寄りが検査で病院に行くことになりました。事前に注意書きが渡されていました。日時とか何階の受け付けに来い、とかの他に、次のような部分がありました。

・朝食を抜いてきてください
・食事制限はありません
・- - -


という具合に二三行の指示がありまして、「食事制限はありません」の頭に○印がつけられています。

つまり、食事は普通に食べてから病院にいけばいいということです。

さて、朝になってくだんの老人は、この指示書を見返して、朝食を抜くのだと思い込んでいました。「朝食を抜いてきてください」という文章に目が行ってしまったのです。丸印がなければその指示は無視してよい、という暗黙の了解が通じていません。

耄碌しているといえばそれまでですが、老人にも出す注意書きとしては不適切でした。

病院としてはあり得る指示を全部書いた紙を印刷しておいて、該当するところに丸印をつければ、全患者に使いまわせるから便利、と考えたのでしょう。判断力の衰えた年寄りは不親切でした。

こうした「不適切」さは程度の違いはあれ、世の中に多くあるようです。

私は、家電の取扱説明書でも同じようなものを見たことがあります。タイプAとタイプBの商品の取扱説明書が同じというものです。ページの中で、両タイプに共通する部分、タイプAだけの説明部分、タイプBだけの部分、と分かれています。メーカーは取扱説明書が一冊で二つの商品に対応できるので省コスト、と考えているのでしょうが、消費者には迷惑です。いちいち、自分の商品に関係しているかいないかを判断しなければなりません。

分かりやすい指示書の大事なポイントは、読者に無関係なことは書いてはいけない、ということだと痛感しました。

病院の指示書の場合は、せめて無関係な記述は取り消し線を引く、できれば印字しない、といった配慮をすべきです。家電のマニュアルでいえば、それぞれタイプ別の取り扱い説明書を配布すべきです。

これは、システムエンジニアとしての日々の仕事にも重要な教訓だと思いました。

【時事問題】裁判員裁判が上級審で覆される

一審の裁判員裁判で有罪となったオウム真理教元信徒が、東京高裁で逆転無罪になりました。

この件で、担当の裁判員から困惑のコメントが出ています。朝日新聞の記事から引用します。

 菊地元信徒を有罪とした一審で裁判員を務めた会社員の男性(34)は「無罪と聞いてショック。確かに証拠が少ない難しい事件だったが、私たちが約2カ月間、一生懸命考えて出した結論。それを覆され、無力感を覚える」と話した。
 一審では19年前のことを振り返る菊地元信徒や証人の記憶はあいまいで、「何が本当なのか判断が難しかった」という。「その分、自分の感覚を大事に意見を出した」と振り返る。
 高裁は一審判決について「根拠の不十分な推認を重ねたもの」と批判した。「内心は、推認するしかなかった。それがだめだというなら、裁判員裁判は証拠がそろった事件だけを対象にするしかなくなるのでは」と男性は語った。


裁判員の男性の気持ちは理解できます。おそらくは仕事のやりくりをして裁判員をつとめたわけですから、結論をひっくり返されるのはやりきれない思いでしょう。

しかしながら、三審制を敷いている以上、やむを得ないことだとしか言いようがありません。

裁判員制度の目的が市民感覚を取り入れるというものであった以上、量刑が裁判員制度以前に比べ重いとか軽いとかいう理由で覆すべきではありません。しかし、有罪か無罪かという根本のこととなると違います。上級審が見直していけないのであれば、上級審の意味がありません。

ただ、プロの裁判官であれば自分の判決が上級審で覆されても、気持ちの対処はできるでしょうが、市民裁判官の場合に難しいと思います。「根拠の不十分な推認を重ねたもの」などと批判されたら腹が立つでしょう。

裁判員の精神的なケアをする必要があるのかもしれません。

参)【時事問題】裁判員裁判の量刑

【朝日新聞】投書欄「どう思いますか」:“席譲ったら「ふざけるな」とは…”

12月2日朝日新聞朝刊の投書欄。毎週掲載の、一つの投書に対する反響の投書を載せる「どう思いますか」のコーナー。今週は、東京都の男子中学生(14)の投書が元です。

 ■席譲ったら「ふざけるな」とは…
 「人助けはするほうです」「お年寄りが立っていたら、席を譲ります」というあなた。僕も同じタイプです。この間、いつものように席を譲ると、理解を超えた言葉が返ってきたのです。聞いて下さい。
 下校のためバスに乗っていました。どの席も誰かが座っている状況でした。そこへバッグを背負ったおじいさんが乗ってきました。60代ぐらいでした。
 「この席、よければ座ってください」と僕は話しかけました。返答は「ふざけるな」。え? どういうこと? 「近頃の子は学校のマニュアルのとおーりに動かされて悲しいな。座りたいはずなのにヘコヘコ席をわたしてねえ。嫌々なことぐらい、これくらい年とったら分かるのっ!!」
 笑顔で話しかけたのに「嫌々」とは……。何も言えませんでした。おじいさんが特別にプライドが高いのか。他の人もそう思っているけど表に出さなかったのか。後者だと僕は今まで不幸を振りまいていたことになります。本音で困惑。人は難しい。
 (10月29日付掲載の投稿〈要旨〉)


今回の投書は賛否が分かれることはありませんでした。投書子の証言だけで判断する危険性は割引く必要はありますが、十中八九この60代男性がおかしい、と考えました。

おかしな人間はどこにもいますし、どの年代でもいます。すべての人が、年を重ねたから円くなるかというと、そうでもありません。

座りたくないのなら、普通に断ればいいだけなのに、暴言を吐き散らすというのは、おそらく相手が子供で弱そうだったからでしょう。困ったものだ、というのが最初の感想でした。

しかし、反響の一つ、大学教授(61)のものにはちょっと考えさせられました。この大学教授のご母堂は生前認知症が進んでいて、電車で席を譲ってくれた人に怒っていたそうです。もしかしたら、このおじいさんも、認知症の症状だった可能性もあるみたいです。

この件は反響が大きかったらしく、来週もこの話題を続けるそうです。
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Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

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