【映画】さらば あぶない刑事

昔ヒットしたテレビドラマで何度も映画化されたシリーズの最新作にして最後の作品です。

このシリーズは全く未見です。名前を聞いたことがある程度の知識です。「刑事」というのだから刑事ものだろう、というくらいしか分かっていませんでした。何でわざわざ劇場まで観にいったかというと、ロハの券があって期限が今日までだったからです。

オールドファンには面白いのかもしれませんが、私にはピンときませんでした。

こういうシリーズなのかもしれませんが、コメディの部分とシリアスな部分が別々に主張して融合していません。凶悪な犯罪者はためらわず人を殺し、コメディ担当は笑いをふりまきます。それぞれ別のシーンでやっているならまだ許せますが、凶悪犯(シリアス担当)が証拠保管所を襲ったシーンでは保管所の管理人(コメディ担当)に、銃を向けるものの理由なく撃ちません。それまでの流れからいけば必然的に撃ち殺すはずでした。

なんともおさまりの悪いシーンでした。

おそらく、それぞれの役者の見どころを作ろうとしているのでしょう。一昔まえの「オールスターキャスト」映画の悪い見本みたいです。

もっともYahooの映画評を読むと結構な高評価です。おそらくファンのための映画であって、一見さんお断り、だったのでしょう。

シリーズのファンでない人にはお薦めできません。

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【映画】白鯨との闘い

面白かったです。

ハーマン・メルヴィルの「白鯨」のもととなった実話、との触れ込みです。

映画の原作は未読ですが、メルヴィルの「白鯨」は読んでいます。

本当に実話なのかどうかは知りません。映画で暴かれる「衝撃の真実」は、劇中では関係者は口を閉ざし、真実を知ったメルヴィルも小説に書かなかった部分ですので、これが実話だとすると、どこから漏れたのか説明がつきません。おそらく創作なのでしょう。

映画は、いうなれば「白鯨」のラストシーン後がメインです。したがって「白鯨」を知らなくても鑑賞に支障はありません。

前半の鯨とりのシーンもリアリティがあって退屈しません。

お薦めできます。

【朝日新聞】投書欄「どう思いますか」:いじめと罰則

1月27日朝日新聞朝刊の投書欄。毎週掲載の、投書に対する反響の投書を載せる「どう思いますか」のコーナー。今週は、山形県の無職の男性(63)と福岡県の元中学校教員(56)の二つの投書が元です。

 ■いじめは犯罪、罪と罰の教育を
 無職 (山形県 63)
 子どもの自殺者が相次ぐ現状を見ると、学校だけに根本的な対処を求めることは限界ではないか。家庭や地域にも大きな期待はできない。社会ぐるみで子どもたちに「いじめの内容によっては犯罪」と教育することこそ、陰湿ないじめに対抗する唯一の方法ではないか。殴り、傷つければ暴行罪や傷害罪になると教え、そういう行為をすればきちんと罰するべきだ。命を守るために「罪と罰」の教育が求められる。

 ■罰則科す指導法に実効性あるか
 元中学校教員 (福岡県 56)
 大阪市教委が来年度から導入する「学校安心ルール」に大きな危惧を抱いている。罰則を定めた行動規範を子供に示し、破ったら罰則を科す「ゼロトレランス」(寛容度ゼロ)という米国の指導法がヒントだというが実効性はあるのか疑問だ。
 例えば、問題生徒は別室で指導するという一項。私の勤め先では別室指導を拒み、学校に来なくなる子もいた。そもそも教育に寛容度ゼロなどありえない。
 (2015年11月29日付掲載の投稿〈要旨〉)


二つの意見は、それぞれ別に投稿されたもののようで、違う趣旨のことを言っています。

まず、山形県の方の意見には賛成です。無視するとか陰口くらいだったら教師が対処することもできるでしょうが、暴行や恐喝までにいたると、学校で対応できません。警察の出番です。

福岡県の方の意見には疑問があります。大阪市のルールに実効性がないと批判するのであれば、大阪市のルールよりは実効性のある指導法を提示すべきです。完璧でない、と批判するだけなのは安易です。

反響のなかで、“管理や規則に頼るのは教育現場の指導力の低下をあらわす、厳罰化は何の役にもたたない”というものがありました。

私も、管理や規則に頼るのは指導力の限界を示していると思います。しかし、学校の指導できる限界がきたら、潔くそれを認めるべきだと思います。

授業を妨害する生徒は、ある程度の指導をしてもきかないのであれば教室から追い出すべきですし、暴行や恐喝を繰り返す生徒は警察に引き渡すべきです。真面目に授業を受けている生徒や暴力や恐喝におびえている子供には大いに役に立ちます。

【時事問題】民主党の新ポスター

民主党があたらしいポスターを発表しました。

1月28日朝日新聞の記事より引用します。

 民主党は嫌いだけど、民主主義は守りたい。そんなあなたへ――。民主党は27日、自虐的とも言えるメッセージを盛り込んだ新しいポスターを発表した。支持率が伸び悩む中、ポスターは「すぐに信じなくてもいい。野党として、止める役割をやらせてください」とも訴えている。ポスターを発表した寺田学広報委員長は「民主党に嫌悪感をもたれる方がいるのは事実。支持拡大につながるであろう層にも大胆にアプローチしたい」と狙いを説明した。


私としては、民主党が嫌いなわけではありませんが、信用できないと思っています。

しかしながら、自民党ばかりが強いという現状は決して日本のためになりません。強力で能力のある野党が存在して常に政権をうかがうことでしか、政治に緊張感は生まれません。

民主党の新ポスターのユーモアー感覚についてはコメントありません。面白がる人も一定数いるのかもしれません。

しかし、「野党として、止める役割を~」との文言にはがっかりです。政権を奪おうとする気迫がまったく感じられません。

野党第一党が、野党でいるのを気楽だと考えているというのは、日本の不幸としか言いようがありません。

【放送大学】宇宙を読み解く

放送大学後期の試験を受けてきました。

今期の受講科目は「宇宙を読み解く」で、講師は放送大学教授の吉岡一男先生と国立天文台名誉教授の海部宣男先生です。最新の宇宙論です。

今回、はじめて理系科目を受講しました。数式がズラズラでるようなこともなく、図表を駆使した講義で、思ったよりは分かりやすかったです。ただし、ものがものだけに、すべてが噛み砕いて理解したというにはほど遠いのが実情です。

印象に残ったのは、この講義の内容の8割ほどは、両先生が大学院で学んだ時代(1965年から1970年くらい)には定説が確立されていなかった、ということです。この分野がおそるべきスピードで新しい知見を加えているようです。

また、観測手段の発達にともない、100から1000光年レベルに電波を使う文明が存在していた場合には、発見できるかもしれないとのことです。もし発見できても、遠すぎて実際に接触することはできないので、なんということもないのですが、人類史の大事件になるでしょう。2030年代くらいには発見があるかもしれないとのことです。

【朝日新聞】子供を産むのは介護してもらうため?

1月26日朝日新聞朝刊に、中国で一人っ子を亡くした親が国を訴えているという記事が載りました。

中国政府が昨年廃止した「一人っ子政策」をめぐり、一人っ子を亡くした親たち約180人が昨年5月、「2人目の出産が認められなかったために、老後の介護などで子供から得られる利益を失った」などとして、国に補償を求めて一斉提訴していたことがわかった。一人っ子政策を実施した国の責任を問う集団訴訟は極めて異例だ。
 一人っ子(独生子女)を失った「失独家庭」は100万世帯に上るとされ、高齢化が進む。訴訟が他の請求運動や政府の支援策に影響する可能性がある。
 訴訟関係者によると、原告側は多額の罰金を科されるなどした一人っ子政策を守ったために第2子を産めず、精神的苦痛や、子供による介護が受けられなくなるといった損害を受けたと主張。「公共利益のために犠牲になった」として、1人当たり最高約60万元(約1080万円)前後の補償などを国に求めている。
(略)


一人っ子政策の是非はともかく、子供が死んでしまったために介護が受けられなくなった、との主張には面食らいました。

たしかに、子供がいるといないとでは介護の面で大きな違いがあるのは分かります。しかし、介護してもらうために子供を産んだのだ、といわんばかりの主張には、我々日本人には馴染めないものがあります。

しかし、よく考えてみれば、日本の社会保障が曲がりなりにも機能しているために、自分の介護のために子供を産む、という発想が日本人になくなっただけかもしれません。

大きく考えれば、先進国での少子化傾向は、それなりに充実した社会保障の副産物とも考えられます。

そう考えると、国を訴えた中国人を嗤ってはいけないのかもしれません。

【朝日新聞】日本出身力士10年ぶり

1月25日朝日新聞朝刊より

 大相撲初場所(東京・国技館)千秋楽の24日、大関の琴奨菊(31)=本名・菊次(きくつぎ)一弘、福岡県出身、佐渡ケ嶽部屋=が豪栄道を突き落としで破り、14勝1敗で初優勝を飾った。日本出身力士の優勝は、2006年初場所の大関栃東以来、10年ぶり。
(略)


日本出身力士の優勝が10年ぶりだったというのは事実なのでマスコミがそのように報道することは間違いではありません。

しかし、そこに日本人力士の活躍がなかったことに対する苛立ちがあるのを感じずにはいられません。

一般市民がいうならわかりますが、日頃から“多文化共生”を唱える朝日新聞の記事で見るのは、当惑します。

こうした記事は朝日新聞の社論と矛盾していないと考えているのでしょうか?

【時事問題】参院選向け、野党統一候補

1月24日の朝日新聞朝刊は、野党(民主党と共産党)による参院選の統一候補が擁立が遅々として進んでいないことを伝えています。

(略)
熊本以外の選挙区では足踏みが続く。
 今回の参院選から一つの選挙区に「合区」される徳島県と高知県。共産の上村秀明・徳島県委員長は22日の会見で、民主への不満をあらわにした。「統一候補が『通ったら民主』ではうまくいかない。無所属を貫いてもらうことが必要だ」
 民主が推薦を決めた弁護士、大西聡氏(52)は無所属で立つ予定だ。「当選後も無所属」を表明するなら、共産は公認候補を取り下げて支援に回る方針だが、民主は応じていない。
 民主側にすれば、党徳島、高知両県連の意向を踏まえて党本部が推薦決定した経緯がある。選挙資金も民主中心で準備するだけに「当選後も無所属という条件は簡単にのめない」(党関係者)。当選後は党や会派に加わってもらわなければ、政党助成金などを得られない事情もある。
(略)
 野党で一定規模の全国的な組織を持つのは民主と共産だけだ。両党の協議の遅れには、他の野党からは「民主に危機感がない。民主自らが全体をまとめる方向に動かないと参院選は負ける」(維新の党幹部)との懸念も出ている。
 同じ不満は市民団体からも上がる。安保法に反対する学者や市民らが19日に立ちあげた「立憲政治を取り戻す国民運動委員会」の会見で、政治学者の中野晃一・上智大教授は苦言を示した。「野党が分裂すれば必ず倒れる。市民社会にできた連帯が、政治家にできないはずはないだろう」(藤波優、藤原慎一)


野党を応援しているわけではありませんが、自民党が強すぎる国会というのは長期的には不健全だと考えています。政権交代が可能な野党が存在し、時々政権交代を起こすのが望ましいと思います。

しかし、今回の野党統一候補構想には感心しません。

参院なので、野党が勝ってもただちに政権交代は起きませんが、彼らが求める安保法制の撤回のためには衆院でも勝たなければなりません。つまり最終的には政権交代を起こすことが野党統一候補構想の目的であるはずです。

にも関わらず、統一候補がどこの党に所属するかで揉めていて、しかも政党助成金がどうのこうのというレベルで揉めているとは嘆かわしい限りです。

共産党と連立政権にするつもりがないのなら共産党との選挙協力は邪道です。連立政権にするつもりなら、堂々とその方針を打ち出すべきです。

もしかしたら、民主党はしんどい与党にはなりたくなく、野党のままでワアワアやっていたいだけなのか、と疑いたくなります。

【朝日新聞】バルセロナの移民推進運動家のインタビュー

1月23日朝日新聞朝刊のオピニオン欄。スペインの街づくり専門家、ダニエル・デ・トーレス氏へのインタビュー。

氏は、移民に否定的な「うわさ」に対して、データをそろえて対抗する運動を進めています。

(略)
 ――「反うわさ戦略」はどうやって思いついたのですか。
 「私の母が『おまえは移民のためにいろいろやっているけれど、彼らのせいで医療費が膨らんでいる』と不満を口にしたのです。私は『医療費を押し上げているのはスペイン人の高齢者だ』と伝えました。行政や市民団体がどんなにがんばったとしても、住民の意識が変わらなければうまくいかないと気づきました。母のような誤解を取り除いていくことが必要だと思ったのです」
 「そこでまず、移民にまつわる否定的な表現や見方を集めてみました。公営住宅に優先的に入居できる、言葉を学ぼうとしない、子どもに特別な補助金が出ている、交流を望んでいない。いろいろありました。次にそうした見方が本当かどうかを調べ、反証できるデータをそろえていきました。『誤解』と言うと非難する感じになってしまうので、『うわさ』と呼ぶことにしたのです」
(略)
  ――欧州では昨年、大量の難民が押し寄せ、パリでのテロ事件の容疑者は移民系でした。中間にいる人たちも難民や移民の存在をうとましく思い、受け入れに反対する方向に傾いているのでは?
 「残念ながら、そうだと思います。何年もかけて地道にやってきたことが、ひとたび事件が起きると崩れてしまう。そのことを痛感した1年でした。仕事がら欧州各地を回っていますが、今後の状況も楽観はしていません。各国で極右勢力が支持を広げていますし、旧東欧では状況は特に厳しい。幸い、スペインには極右政党はありませんが、油断はできません」
(略)


「うわさ」という言葉だと、事実であるかどうかとは無関係です。トーレス氏の主張からすれば、事実でない否定的な言説、ということですので、やはり「誤解」と呼ぶべきでしょう。

「うわさ」でも「誤解」でも名称はともかく、データをあつめて客観的に語るということは賛成です。事実でないことで、他民族を排斥するのは美しくありません。

しかし、トーレス氏はパリのデロ事件の容疑者が移民系だったことで、今までの努力が崩れたと感じています。

これは訝しいことです。

移民が公営住宅に優先的に入居できないというのが事実なら、テロ事件の容疑者が移民系だったのも事実です。立場に関わらず、事実をすべて受け入れた上で、移民政策の是非を考えるべきです。

トーレス氏は、はじめから移民を是とすると決めてから、都合のよい事実だけを集めているように見えます。要するに事実のつまみ食いです。

移民は難民とは違います。行き場のない人たちを救うのが難民政策なら、移民は受け入れ側にメリットがあるから受け入れるのです。頭から移民賛成と決め付け、都合のいいデータだけを取り上げる態度には胡散臭いものを感じます。

余談ですが、医療費が膨らんだ原因が移民でなく(先住スペイン人の)高齢者にあるというのは、どういう検証か分かりませんが私には疑わしく思います。

移民は、基本は仕事を求めて来るのですから高齢者は交じっていません。しかし移民もやがて高齢者になりますので、現時点で先住スペイン人と移民のデータを比較するのは間違いです。同じ年齢構成にして(先住スペイン人から高齢者や生まれつき疾患を持つ人などを除いて)比較しなければなりません。

本当に、そこまでしたのか疑問です。

【時事問題】スキーツアーバス事故の報道への違和感

軽井沢町のスキーツアーバス事故で多くの若者の命が奪われました。

年寄りだったら死んでもいいというわけではありませんが、人生これからの人たちが命を落とすというのは、特にやりきれない気持ちになります。遺族の悲嘆は察するに余りあります。

しかしながら、死を悼む気持ちとは別に、一連の報道(とくにテレビ)には違和感があります。

被害者が、回りの友人たちから好かれていて、素晴らしい才能をもっていて、大手に就職が決まっていてと、視聴者の情感に訴えて続けています。

ですが、被害者の背景と事故は明らかに無関係です。たまたま乗っていてバスが事故を起こしたにすぎません。彼らの「物語」を過剰に取り上げることは、報道としては行き過ぎています。

報道は客観的であるべきです。

【朝日新聞】投書欄「どう思いますか」:“国会議員の育休取得は勘違い”

1月20日朝日新聞朝刊の投書欄。毎週掲載の、一つの投書に対する反響の投書を載せる「どう思いますか」のコーナー。今週は、東京都の無職の男性(75)の投書が元です。

 ■国会議員の育休取得は勘違い
 自民党の宮崎謙介衆議院議員が「育休」取得の意向を表明しました。本会議のたびに欠席届を出して実質的に育児休暇とするようですが、強い違和感を持ちました。
 男性の育休は、子育て支援のためにも必要と考えます。しかし、国会議員は国民の代表。個人として育休を取得する前に、国民が育休を取りやすくなるように取り組む義務があると思います。
 国会議員が審議や採決を放棄することは、有権者の期待を裏切ることです。1票差で重要法案が成立せず、結果的に国民の生活や安全に大きな影響が出ることもないとは言えません。
 本来、男性であろうと女性であろうと育休制度を利用して、子育てが伸び伸びとできる社会が理想だと思います。国会議員に期待するのは、そんな社会を作るために知恵を絞ること。育休を率先して取ることではありません。宮崎議員には、勘違いがあるように思えます。公僕という言葉は、いまや死語になってしまったのでしょうか。
 (1月7日付掲載の投稿〈要旨〉)


反響は賛成(議員は育休をとるな)が一つ、反対(議員でも育休OK)が三つでした。

私は元投書の意見に全面的に賛成です。議員が育児休暇をとるのは間違っています。

国会議員の仕事は、普通の仕事とは違います。選挙民の声を国会に届ける義務があります。一般の労働者とは違います。育児であろうが、親の介護であろうが、理由は関係ありません。議員としての義務を果たせないというのであれば辞職すべきです。

議員でも育休をとってかまわないという意見の方々は、国会議員が特別な職務だということを考慮していないように見えます。

【本】イスラム国の野望

著:高橋和夫
幻冬舎新書

著者は放送大学の先生です。前にこの先生の講座を受講したことがあります。とても分かりやすい講義だったので、この本に手を伸ばしてみました。

第一版は、2015年の1月30日ですので、パリの事件の前です。テレビや新聞とは違いリアルタイムの情報ではありませんが、本には本の価値があります。

イスラム国登場の背景について、オスマン帝国まで遡っての解説は詳細で説得力があります。

著者の意見を押し付けることはなく解説に徹しているのも、読みやすさを増進させています。

お薦めできる一冊です。

【世論調査】朝日新聞(1月16・17日実施)

1月19日朝日新聞朝刊に世論調査の結果が発表されました。

 (数字は%。小数点以下は四捨五入。質問文と回答は一部省略。◆は全員への質問。◇は枝分かれ質問で該当する回答者の中での比率。〈 〉内の数字は全体に対する比率。丸カッコ内の数字は、昨年12月19、20日の調査結果)

◆安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
 支持する42(38)
 支持しない38(40)

◇それはどうしてですか。(選択肢から一つ選ぶ=択一。左は「支持する」42%、右は「支持しない」38%の理由)
 首相が安倍さん13〈5〉 8〈3〉
 自民党中心の内閣23〈10〉 22〈8〉
 政策の面41〈17〉 61〈23〉
 なんとなく20〈8〉 7〈3〉

◇(「支持する」と答えた42%の人に)これからも安倍内閣への支持を続けると思いますか。安倍内閣への支持を続けるとは限らないと思いますか。
 これからも安倍内閣への支持を続ける42〈18〉
 安倍内閣への支持を続けるとは限らない53〈22〉

◇(「支持しない」と答えた38%の人に)これからも安倍内閣を支持しないと思いますか。安倍内閣を支持するかもしれないと思いますか。
 これからも安倍内閣を支持しない61〈23〉
 安倍内閣を支持するかもしれない33〈13〉

◆今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
自民36(33)
民主8(8)
公明3(3)
共産4(3)
維新の党1(1)
おおさか維新の会2(1)
改革結集0(-)
社民1(0)
生活0(0)
元気0(0)
日本の心0(-)
新党改革0(0)
その他の政党0(0)
支持政党なし36(42)
答えない・分からない9(9)

◆今年の夏に、参議院選挙があります。仮に今、投票するとしたら、比例区ではどの政党、またはどの政党の候補者に投票したいと思いますか。(択一)

自民39
民主14
公明4
共産8
維新の党2
おおさか維新の会6
改革結集0
社民1
生活0
元気0
日本の心0
新党改革0
その他の政党2
答えない・分からない24

◆この夏の参議院選挙の結果、安倍政権のもとで憲法を変えることをめざす政党の議席が、参院全体で、3分の2以上を占めたほうがよいと思いますか。占めないほうがよいと思いますか。
 占めたほうがよい33
 占めないほうがよい46

◆安全保障関連法についてうかがいます。集団的自衛権を使えるようにしたり、自衛隊の海外活動を広げたりする安全保障関連法に、賛成ですか。反対ですか。
 賛成 31
反対 52

◆この3年間の安倍首相の経済政策は、全体として、成功だと思いますか。失敗だと思いますか。
 成功だ 37
失敗だ 35

◆安倍首相の経済政策のもとで、あなた自身の暮らし向きはよくなりましたか。悪くなりましたか。変わりませんか。
 よくなった5
 悪くなった16
 変わらない76

◆この夏の参議院選挙から、18歳と19歳の人も投票できるようになります。18歳と19歳の人が政治に参加することで、日本の政治が変わると思いますか。変わらないと思いますか。
 変わる 33
変わらない 57

◆日本と韓国の外務大臣が慰安婦問題をめぐって先月、ソウルで会談し、この問題を決着させることで合意しました。この合意を評価しますか。評価しませんか。
 評価する 63
評価しない 19

◆今回の合意で、日本政府は慰安婦問題をめぐる旧日本軍の関与と政府の責任を認めました。このことを評価しますか。評価しませんか。
 評価する 60
評価しない 23

◆日本政府は元慰安婦を支援するため、韓国政府がつくる団体に10億円を出すことなどを表明しました。このことを妥当だと思いますか。妥当ではないと思いますか。
 妥当だ 35
妥当ではない 49

◆今回の合意が、日本と韓国の関係改善に役立つと思いますか。役立つとは思いませんか。
 役立つと思う54
 役立つとは思わない31

◆北朝鮮は今月6日、核実験をしました。今回の核実験で、北朝鮮にどの程度、脅威を感じますか。(択一)
 強く感じる30
 ある程度感じる41
 あまり感じない21
 まったく感じない7

     ◇

〈調査方法〉 16、17の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に調査員が電話をかける「朝日RDD」方式で、全国の有権者を対象に調査した(福島県の一部を除く)。世帯用と判明した番号は3948件、有効回答は1921人。回答率49%。


この世論調査が私のところにきたと想定して回答してみます。

>◆安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
支持します。
今回の支持率上昇の理由は、韓国との「慰安婦問題」の妥結なのでしょうか? それとも北朝鮮への脅威の高まりなのでしょうか?

>◇それはどうしてですか。
首相が安倍さん、だからです。

>◇これからも安倍内閣への支持を続けると思いますか。安倍内閣への支持を続けるとは限らないと思いますか。
支持し続けるとは限りません。

>◆今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
支持政党はありません。

>◆今年の夏に、参議院選挙があります。仮に今、投票するとしたら、比例区ではどの政党、またはどの政党の候補者に投票したいと思いますか。(択一)
まだ決めていません。与党が圧勝しそうなら、バランスをとる意味で野党のどこかに投票するかもしれません。

>◆この夏の参議院選挙の結果、安倍政権のもとで憲法を変えることをめざす政党の議席が、参院全体で、3分の2以上を占めたほうがよいと思いますか。占めないほうがよいと思いますか。
占領軍に押し付けられた憲法は改正すべきと考えますが、改正には政権与党だけでなく野党を巻き込んだ形にして欲しいです。与党が3分の2以上を占めて「強行」するのは見たくない光景です。

>◆安全保障関連法についてうかがいます。集団的自衛権を使えるようにしたり、自衛隊の海外活動を広げたりする安全保障関連法に、賛成ですか。反対ですか。
賛成です。

>◆この3年間の安倍首相の経済政策は、全体として、成功だと思いますか。失敗だと思いますか。
成功しています。

>◆安倍首相の経済政策のもとで、あなた自身の暮らし向きはよくなりましたか。悪くなりましたか。変わりませんか。
個人としては、変わりません。もともと暮らしに困っていたわけでもありませんので。

>◆この夏の参議院選挙から、18歳と19歳の人も投票できるようになります。18歳と19歳の人が政治に参加することで、日本の政治が変わると思いますか。変わらないと思いますか。
ほぼ変わらないと見ています。政党も若者だけにアピールできる政策は出せないでしょう。

>◆日本と韓国の外務大臣が慰安婦問題をめぐって先月、ソウルで会談し、この問題を決着させることで合意しました。この合意を評価しますか。評価しませんか。
個人としては、妥協する必要はなかったと考えていますが、政治を司る立場からすると放置はできなかったのだと思います。「付加逆」との文言を入れたことは評価に値します。

>◆今回の合意で、日本政府は慰安婦問題をめぐる旧日本軍の関与と政府の責任を認めました。このことを評価しますか。評価しませんか。
評価しません。ただ、交渉ごとではこちらの言い分を100%押し通せないのだ、ということは理解しています。

>◆日本政府は元慰安婦を支援するため、韓国政府がつくる団体に10億円を出すことなどを表明しました。このことを妥当だと思いますか。妥当ではないと思いますか。
元慰安婦の支援だけで10億円もの巨費が必要なはずがありません。胡散臭いものを感じます。
前の二つの質問には「評価する」が六割を超えているのに、この質問に「妥当」」と答えたのが四割も届かないのは注目に値します。

>◆今回の合意が、日本と韓国の関係改善に役立つと思いますか。役立つとは思いませんか。
韓国の今の政権ではこれ以上の悪化はないと思います。しかし韓国の将来の政権は「不可逆」の約束を無視して蒸し返すと思いますし、それを受けた日本の世論はまたもや硬化するでしょう。短期的には役立ちますが、長期的には役立たないと思います。

>◆北朝鮮は今月6日、核実験をしました。今回の核実験で、北朝鮮にどの程度、脅威を感じますか。(択一)
あまり感じません。あの国のやることにはなんだか麻痺してきました。

【朝日新聞】「日曜に想う」:9条シャツ、9条せんべい

1月17日朝日新聞朝刊の「日曜に想う」のコーナー。山中季広特別編集委員の「9条シャツ、9条せんべい」より

(略)
 だれもが感じている通り、日本の雰囲気はこの2、3年で驚くほど変わった。人口が減り、国の借金は増えた。成長戦略は見えず、中国は強大化していく。官邸だけでなく人々も気持ちに余裕がなく、万事ギスギスしてきた。ささいな日本批判が気にさわる。
 象徴的なのは、米映画「アンブロークン」をめぐる騒ぎだ。アンジェリーナ・ジョリー監督が日本軍の捕虜虐待を取りあげた。米国では一昨年の秋に封切られ、数十カ国で上映された。
 日本公開は遅れに遅れた。来月6日から上映されることになったものの、「反日」「日本をおとしめる」といったネット上の反発はなお消えない。
 たまたま私は昨年、出張中に国際線の機内で見た。一体どこが反日なのか、さっぱりわからなかった。
 主人公をいたぶる日本兵の加虐癖は不快だが、米映画でのロシア人やイスラム教徒たちのゆがめられ方に比べたら、ものの数ではない。ひと頃の中国抗日映画のように、愚かで小心な日本人の描写が延々続くわけでもない。
 B29による空襲の場面では、米軍の残虐さも一応は指摘されている。
 この映画を見て侮辱されたと憤る人が本当にいるのだろうか。もしいたら失礼ながら、その方々の了見の狭さはさすがの私をも上回る。
 日本兵による捕虜虐待を扱った映画はいくつもある。「戦場にかける橋」(1957年)や「戦場のメリークリスマス」(83年)など。これらの作品でも、虐げる役の人物造形は「アンブロークン」と大差ない。
 それでも当時の日本には、見もしないで「反日」と決めつけて上映を妨げるような動きはなかった。すぐれた映画なら正当に評価する度量もあった。
(略)


前提として、「反日」という理由で映画の上映禁止を求める行動には賛成できません。特定個人の名誉を傷つけるような内容は別ですが、言論・表現の自由は守らなければなりません。

その上で、まず米国映画のすべてが日本で公開されているわけでない、という事実を指摘しなければなりません。実際、「日本未公開」の映画はレンタルビデオ屋に数多く並んでいますし、テレビでも放映されます。日本で公開されないというのは、決して珍しいことではありません。

「アンブロークン」の件が喧伝されるのは、日本で公開できなかったからではなく、抗議が相次いだことが理由です。しかし、抗議がなくても、内容からいって日本で観客が押しかけるとはとても思えません。監督も女優としては有名ですが、監督業はこれが初めてだったはずです。

抗議が相次いだことで、ある種の運動家の象徴に祭り上げられた感はあります。普通にしていたら日本未公開で終わったか、公開しても大コケして、忘れられたかもしれません。

この二三年で、日本人が余裕を失って狭量になったのではなく、ネット環境で抗議活動の敷居が下がったというのが正しいのだと思います。

余談ですが、「戦場にかける橋」ってやたら評判がいいみたいですが、何がいいのか私には全然分かりませんでした。「戦場のメリークリスマス」は観たことないので分かりません。

【朝日新聞】暴力頼らない指導、道半ば

1月16日朝日新聞朝刊。スポーツ欄の「縦横無尽」のコーナー。「暴力頼らない指導、道半ば」より

 新しい年の始まりは、スポーツ界にとって、事件の「それから」を顧みる節目でもある。大阪・桜宮高バスケットボール部主将が顧問の暴力などを理由に自殺したことが2013年1月8日に明らかになってから、3年を迎えた。
 スポーツの暴力指導はなくなっているのだろうか。
 「個人的には痛い思いも必要と思う面はある。でも、絶対に殴れない」。関東のある公立中の野球部顧問は話す。
 東京都の調査をみると、部活動中の体罰が把握された指導者は公立中高合わせ、12年度が87人、13年度が31人、14年度が11人。生徒へのアンケートなどで明るみに出やすいこともあり、「暴力はダメ」という職員室の合意形成は進んでいるとみえる。とはいえ、根絶はされていない。
 また、神奈川県の公立中の運動部顧問の一人は「たたかなくなった代わりに、口がきつい顧問が目につく」と明かす。うまく指導できないいら立ちを、結局は生徒にぶつけてしまう光景である。
 先の野球部顧問は「経験の浅い先生は生徒となあなあの関係しか築けず、部活がお遊びの延長になっている」とも言う。強圧的な指導で従わせるやり方が“常道”だった日本スポーツ界で暴力が否定され、「どうすれば……」と立ち尽くす部活動指導者たちがいる。
(略)


そもそも部活(=倶楽部活動)というのは「お遊びの延長」です。学校の基本は勉学であって、空いた時間に参加したい生徒が参加するのが倶楽部活動です。一部の学校で見られるような、大会で部活動を活躍させ学校の名前を売り出そうというのは、そもそも異常です。

お遊びの延長」なのは、まことに結構なことです。

勝負事である以上、遊びであっても勝ちを狙うのは分かりますが、殴って勝たせようなどというのは論外です。

それはともかく、格闘技は例外として、殴ると強くなるという理屈が理解できません。格闘技の場合は、競技そのものに「暴力」が内在しているので、真剣に稽古をつけることと「暴力」を振るうことの境目が曖昧です。しかし、格闘技以外の競技の指導で腕力が効果的だとはまるで思えません。

殴ったって、足が速くなるはずがありません。

【朝日新聞】女性議員の比とは

1月16日朝日新聞朝刊、『「男女同数国会」掲げ連携 超党派議連、公選法の改正目指す』より

 女性議員を増やそうという機運が高まる中、超党派の国会議員が、男女同数の国会をめざす法案づくりへ詰めの作業を進めている。夏の参院選を控え、法案を提出し、国会での議論にこぎつけられるのか。各党の「女性活躍」への姿勢も問われることになる。
(略)
 日本では女性国会議員の比率が国際的に見て目立って低く、女性衆院議員は定数475に対して45人、参院議員は242に対して38人にとどまる。だが海外では特に1990年代以降、女性議員の割合を高めるため、性別による候補者の割り当てなどを導入する国が相次ぎ、約140カ国ある。中川氏は「日本でも女性議員は増えているが、変化が非常に遅い。法律による仕組みが必要な時期に来ている」と語る。
 議連が注目するのは比例区だ。各党の候補者が1人に限られる小選挙区より、複数の候補者を名簿に並べられる比例区のほうが実行しやすいとみるからだ。
 そこで、衆院選の比例単独候補の男女交互の名簿づくりを可能にするため、同じ人物を複数回名簿に載せられるようにする。また、国政選挙の候補者はできる限り男女同数をめざす規定を公職選挙法改正案に盛り込む。
 ただ、改正案では義務とはせず「努力規定」にととどめる。実効性は政党次第だが、仮に改正案が成立した場合、有権者が比例区の名簿を見て各党の「本気度」を判断することもできる。
 議連は、公職選挙法改正案と、政治分野で男女共同参画をめざす理念を定めた法案を通常国会に提出したい考えだ。
 (三島あずさ、岡林佐和)


記事にはグラフが添付されています。「主な国の女性議員比率」というもので、トップのルワンダが63.8%、スウェーデンの43.6%、ドイツの36.5%、英国の29.4%などとなっていて、日本は9.5%とリストの中では最低です。

しかしグラフの注釈をよく読むと「(下院)」とあります。日本でいえば衆議院のみの国際比較です。

普通に考えておかしな比較です。女性議員の割合を測るのであれば、下院(衆議院)だけでなく上院(参議院)もひっくるめて割合を求めるべきです。

邪推かもしれませんが、上院も含めて比較すると案外日本の順位は低くないのかもしれません。

やはりただの邪推であって、上院を含めてもやっぱり日本の女性議員の割合は低いのかもしれませんが、下院だけの比較というのが不公正で不合理なのは変わりありません。

【朝日新聞】投書欄「どう思いますか」:“高齢者の運転、法律で禁止して”

1月13日朝日新聞朝刊の投書欄。毎週掲載の、一つの投書に対する反響の投書を載せる「どう思いますか」のコーナー。今週は、東京都の小学校非常勤講師(60)の投書が元です。

 90歳を迎えた実父は88歳の春まで車を運転していた。高齢者の事故を見聞きするたびに、あのまま運転していたら父も加害者になったかもしれないとゾッとする。
 父は85歳まで、頭の働きと足の運びはよかった。ただ、85歳を超えログイン前の続きるとさすがに心配になった。きょうだい4人が「運転はやめて」と求めたが聞いてくれなかった。2年前の正月、家族が集まり運転の話になったが、父は首を縦に振らない。説得を諦めかけた時、私の娘が言った。「おじいちゃんはいいんだよ。だけど、巻き込まれた家族は一生、後遺症や背負いきれない借金、苦しみの中で生きていくんだよ」
 医師である私の娘はたくさんの人生を見てきたのだろう。今までにないきつい口調だった。さすがの父も「考える」と一言。そして車検が切れるのを待って、運転をやめた。運転をやめれば、特に地方では買い物がしづらくなるが事故を防ぐためには仕方ない。一定の年齢に達した高齢者の運転は法律で禁止してほしい。
 (2015年11月14日付掲載の投稿〈要旨〉)


反響を見ると、年齢制限をかけろという元投書に賛成したのは、徳島県の無職の男性(72)の一人。静岡県の無職の男性(77)と兵庫県の主婦(89)は年齢制限には反対でしています。なんでもかんでも運転させろということではなく、勘弁してください、という意味だと思います。新潟県の無職の女性(70)は、賛否を示していませんが、自分が運転中にヒヤリとした経験から免許を返上し、気が楽になった、と言っています。

識者の意見は、近畿大講師の多田昌裕先生から。高齢者は運転技能が落ちているが、気をつけて運転して元気でいて欲しい(つまり、年齢制限には反対)という意見でした。

私見を述べます。

免許を取るのに18歳以上という制限がある以上、XX歳以上は運転不可、という法律は理論上できないことはないと思います。しかし、そのような法律を強行すれば高齢ドライバーの反感を買うのは必至ですので、政治的には不可能だと思います。

気持ち的にも、年齢で一律に免許を取り上げようというのは、管理社会のようで好きになれません。

また、高齢者の運転が危険だ、というのはなんとなく共通認識になっていますが、具体的な統計を見たことがありません。年齢別に年間の走行距離と事故件数の割合を示して、高齢者の運転が危険であることを数字で示してくれないと納得できません。

【時事問題】難民からの財産没収

1月14日朝日新聞夕刊は、デンマークが難民申請者から財産を押収する法案を検討していることを伝えています。

 デンマーク国会で13日、難民申請者の所持金や財産の一部を国が押収できる法案の審議が始まった。政府の難民保護費に充てる名目だが事実上の流入抑制策とされ、難民を援助する国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は「(難民申請者の)尊厳への侮辱で、プライバシー権への恣意的な干渉」と批判。法案取り下げを求めている。
 ロイター通信などによると、法案は、デンマークへ難民申請をした人から1万クローネ(約17万1千円)を超える現金や所持品を政府が押収し、難民保護費に充てることができるというもの。結婚指輪や家族の肖像画など思い出にかかわる品や携帯電話などの生活必需品は除外される。
 デンマークは昨年だけで約2万人以上が難民申請したといい、増え続ける難民が公共サービスを圧迫するなどとして国民の反発が強まっていた。
 インガ・ストイベア統合相は、同様の措置は福祉手当を申請するデンマーク人にも適用されていると説明したが、第2次世界大戦中にナチス・ドイツがユダヤ人を虐殺した際の財産没収を思い起こさせるとして批判が噴出している。
 法案はラスムセン首相率いる与党・自由党や移民排斥を訴える右翼・デンマーク国民党など右派勢力の支持を得て、今月下旬に可決、成立する見通し。(ロンドン=渡辺志帆)


難民も公共サービスを利用するのですから、余裕があるかぎり税金(という名前かどうかはともかく)を納めるのは当然です。

また、貯金が十分にある人間に福祉手当を支給する必要はありません。

しかしながら、一律に難民申請者というだけで財産のほとんどを没収するというのは行きすぎです。

資産に対する課税であるなら、一定額以上のすべてを召し上げる、というのは道理に合いません。デンマークの税制に通じているわけではありませんが、こんな徴税をデンマーク国民に課しているとは考えられません。

資産のあるものに福祉手当を支給しないというのは分かりますが、それを難民全員に課すというのはおかしいです。また、住むところもなく、おそらくは着るものも十分でない人たちにとって、日本円にして17万円しか残さないというのは過酷すぎます。

難民に来て欲しくない、というのは分からなくもありません。しかし、それならば堂々と、難民の流入に人数制限を設けるべきです。

このような法律は正義に反すると思います。

【アニメ】2016冬調査(2015/10-12月期、終了アニメ、51+3作品) 第39回

アニメ調査室(仮)さんで行っているアンケートに投稿しました。

評価基準は
S : とても良い(第3回より追加)
A : 良い
B : まあ良い
C : 普通
D : やや悪い
E : 悪い
F : 見切り、視聴はしたが中止(または見逃しが多い)
x : 視聴なし、(または視聴中のため評価保留)
z : 視聴不可(わかる範囲で良いです)

次のように評価しました。それぞれの感想はリンク先にあります。

01,終物語,A
02,スタミュ,x
03,ナルどマ,x
04,あにトレ!EX,x
05,血液型くん3,x
06,DD北斗の拳2,x
07,影鰐 KAGEWANI,x
08,Dance with Devils,x
09,K RETURN OF KINGS,F
10,猫なんかよんでもこない。,x

11,おしりかじり虫 第4シリーズ,x
12,Peeping Life TV シーズン1??,F
13,終わりのセラフ 名古屋決戦編,B
14,ヴァルキリードライヴ マーメイド,C
15,ポケットモンスター エックスワイ,x
16,ジュエルペット マジカルチェンジ,x
17,ハッカドール THE あにめーしょん,x
18,雨色ココア Rainy colorへようこそ!,x
19,ミス・モノクローム The Animation3,x
20,PEANUTS スヌーピー ショートアニメ,x

21,コンクリート・レボルティオ 超人幻想,C
22,櫻子さんの足下には死体が埋まっている,B
23,俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」としてゲッツされた件,F
24,英国一家、日本を食べる / 正月を食べる,x
25,トランスフォーマーアドベンチャー 2期,x
26,To LOVEる とらぶる ダークネス 2nd,x
27,蒼穹のファフナーEXODUS 第2クール,x
28,DIABOLIK LOVERS MORE BLOOD,x
29,新妹魔王の契約者BURST,x
30,対魔導学園35試験小隊,x

31,小森さんは断れない!,x
32,落第騎士の英雄譚,x
33,進撃! 巨人中学校,F
34,北斗の拳イチゴ味,x
35,(欠番) x で回答,x
36,ノラガミ ARAGOTO,x
37,学戦都市アスタリスク,x
38,ランス・アンド・マスクス,F
39,ヤング ブラック・ジャック,F
40,ご注文はうさぎですか??,F

41,温泉幼精ハコネちゃん,x
42,不思議なソメラちゃん,x
43,コメット・ルシファー,x
44,アクエリオンロゴス,x
45,ゆるゆり さんハイ!,x
46,すべてがFになる,C
47,緋弾のアリアAA,B
48,てーきゅう 6期,x
49,ワンパンマン,A
50,うしおととら,x

51,(特番) 青春×機関銃 獣たちの戦場だなっ!,x
52,(特番) WORKING!!! ロード・オブ・ザ・小鳥遊,x
53,(特番) 普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。クリスマススペシャル!,x
54,どうしても干支にはいりたい,x
55,ぐらP&ろで夫,x

■見切り作品について
「K RETURN OF KINGS」:前期は観ていました。あまりにも間が空きすぎたのでキャラクターをほとんど忘れてしまっていて、話についていけなくなっていたので切りました。評判がいいようなら、前期分からDVDをレンタルしてみます。
「進撃! 巨人中学校」:ギャグのセンスが私とは違います。笑えませんでした。
「俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」としてゲッツされた件」:こういうのは苦手分野です。一回で切りました。
「Peeping Life TV シーズン1」:唖然とするほどつまらなかったです。一回で切りました。
「ランス・アンド・マスクス」:一回は観ましたが、わずか3ヶ月前のことなのに何も思い出せません。とてつもなく退屈だったのでしょう。
「ヤング ブラック・ジャック」:手塚版は読んでいます。私のブラック・ジャックのイメージと違うのでやめました。作品としては悪くないのかもしれません。
「ご注文はうさぎですか??」:評判がいいので、前期の再放送とともに観ました。私には合いませんでした。

【言葉】「暴行」

1月11日の朝日新聞の記事から引用します。昨日の記事の別の部分です。

事件は昨年12月31日の深夜から元日の未明にかけて、ゴシック建築が美しいケルン大聖堂が見下ろす中央駅周辺で起きた。年越しを祝う群衆にまぎれ、男らが集団で通行人の女性を取り囲み、痴漢行為や暴行に及んだり、財布やハンドバッグなどを奪ったりしたという。


痴漢行為と並んで「暴行」と強盗が行われたと報じています。

「暴行」というだけでは、何が起きたのか分かりづらいものがあります。

広辞苑で「暴行」をひいてみました。

1)乱暴な行い。
2)暴力を他人に加えること。
3)強姦すること。

つまり、「暴行」だけだと、暴力行為があったのか強姦があったのかが分かりません。

被害者の感情に配慮して婉曲な表現を用いるということであれば理解できなくもありません。しかし、強姦されたのを単に殴られたくらいに思わせるのが適切だと思いませんし、殴られたのを強姦されたかのごとく錯覚させるのも正しいとは思えません。

報道は何が起きたのかを正確に伝えるというのが使命です。あいまいな言葉を使うことで、過剰に排外主義が蔓延することや、逆に警戒すべきところを緩むようなことがあっては困ります。

「暴行」というあいまいな言葉は、報道では使うべきでないと思います。

【時事問題】ドイツで難民が集団暴行事件

ドイツのケルンで大晦日に中東やアフリカからの難民を含む集団が、複数の通行人の女性に暴行を加えたり、物を奪ったりする事件が起きました。

難民拒否派と難民受入れ派がそれぞれデモをかけるなど、ドイツ国内での意見は真っ二つに割れています。1月11日の朝日新聞は、難民拒否派は「難民を追い出せ」と主張し、一部が警官隊に衝突する一方、難民受入れ派は拒否派に対し「ナチス」呼ばわりしていることを、伝えています。

どうもドイツでは国内的に議論が尽くされていない間に政権が強引に受入れを決めたようにも見えます。そのためか、拒否派は暴力的になるし、受入れ派は意見の異なる相手をナチス呼ばわりして対話をする気配を見せません。

常識的に考えて、人道目的であろうと労働者確保が目的であろうと、社会が耐えられる受入れ人数には上限があります。それを無視して強引に事を進めたように見えます。なにより国民の間に不毛な対立を招いた政権の責任は重いものがあります。

メルケル首相は、今回の事件を受けて次のように語ったようです。

 メルケル氏も9日の会見で、罪を犯した難民申請者について「執行猶予付きか実刑かに関わらず、ドイツに居住する権利を失う」と明言。厳格化が「独国民だけでなく、ドイツで暮らす大半の難民にも利益になる」と理解を求めた。


事件を起こしたのが移民であれば出身国に送還すれば済みますが、難民には送り返す国はありません。権利を失うと言ってみたところで、結局はドイツに置いておくしかないはずです。

こういう発言を聞くと、ドイツ政府は事態をコントロールできていないのではないかと心配になります。

日本は、これを他山の石とすべきです。

【映画】完全なるチェックメイト

米ソ冷戦時代におけるチェスの名人戦を実話をもとした映画です。

主人公は米国のボビー・フィッシャー。子供時代からチェスの才能を示しますが、チェス大会の運営に無茶な要求をして困らせたり、大事な試合をすっぽかしたり、盗聴を疑って電話の受話器を分解したりと変人のオーラを放っています。

対する、ソ連のチャンピオンも、試合中に椅子から振動がすると言い出し分解して調べさせるなど、妙な言動があります。

チェスの名人クラスは変人が多いという描写なのかもしれません。しかし、当時は冷戦時代ですので、外国に出たソ連のチャンピオンをソ連政府が監視するのはあり得ることです。対する米国も何をしていたか知れたものではありません。

彼らの言動が妄想なのか、事実に基づくものなのか説明をしません。解釈は観客に委ねているようです。

チェス自体のルールは知らなくても分かるように作ってあります。ただ、チェスは引き分け(ドロー)が結構あるということと、先手が有利なので後手はドローに持ち込むのも一つの戦略であるということは知っておくとよいでしょう。

チェンピオンへの挑戦権が具体的にどうやって決まるのかとか、チェンピオンシップは毎年やっているのかとかといった運営の定めが分からないのは不満です。特に、序盤で主人公が運営の何について怒っていたのかが分からないので、彼が変人なのかチェス界が硬直した組織なのかが判断できませんでした。

公開スクリーン数が少ないせいか、お客は集中してきているようです。混んでました。

【展覧会】英国の夢 ラファエル前派展

於:Bunkamura ザ・ミュージアム

ラファエル前派の展覧会です。

ラファエロ前派らしいムードたっぷりの絵が多かったです。

ジョン・エヴァレット・ミレイの「ブラック・ブランズウィッカーズの兵士」が気に入りました。

ラファエル前派は人気があるのか、いつもより入場者は多めだと感じました。

3月6日までです。

【朝日新聞】投書欄「どう思いますか」:図書館の新刊貸し出し

1月6日朝日新聞朝刊の投書欄。毎週掲載の、投書に対する反響の投書を載せる「どう思いますか」のコーナー。今週は、東京都の無職性別不詳(81)と北海道の無職の男性(80)の二つの投書が元です。

 ■図書館の新刊貸し出し再考を
 無職 東京都 81)
 「新刊本を1年間貸し出さないで」と大手出版社や作家が公立図書館に求めているそうです。出版不況の原因に図書館があるようです。自分が恩恵にあずかる一方、図書館の過剰ともいえる充実ぶりが、出版不況の元凶との危惧も感じていました。本が売れない影響は中小書店の閉鎖、出版社の倒産のほか、雇用などにもマイナスに働きます。図書館が出版文化を圧迫しているなら再考が必要ではないでしょうか。

 ■本が売れない理由は別にある
 無職 (北海道 80)
 公立図書館の新刊貸し出しが原因で本が売れないというのは言いがかりです。売れないのは値段が高い、内容がつまらない、それにデジタルに押されているからではないでしょうか。不要な豪華さは値段を押し上げますから、ペーパーバックが良いと思います。また最近「有名作家の力作」を買いましたが、金を返せと言いたくなる代物でした。出版不況は、出版社と作家がもっと知恵を絞るべき問題だと思います。
 (2015年11月13日付掲載の投稿〈要旨〉)


投書自体の賛否が分かれいますし、反応の投書も賛否が分かれました。

元投書を含めこれらの意見には、賛否を別として、納得できません。

議論の前提となる、図書館貸出が出版不況の原因であることの証明がされていないからです。

日本人の年間総読書冊数、本屋での売上冊数、図書館での貸し出し冊数、といった統計をもとに議論すべきことです。印象で判断すべきことではありません。

識者の意見として、根本彰慶応大教授(図書館情報学)の意見が的を射ています。

公立図書館の貸し出しが出版不況の原因になっているのか調査する必要があります。書籍の売り上げは減り、公立図書館での貸出冊数は増えていますが、自治体財政の悪化により、購入費は減っています。新刊文芸書を複数冊購入しているところがあるとはいえ、本によって予約待ちが1年以上に及ぶこともあり過剰とは感じません。
(略)


さすが学者です。調査しなければ分からないのです。

【アニメ】櫻子さんの足下には死体が埋まっている

原作は未読です。原作は、推理小説によくある連作短編のようです。しかし、映像化された部分でも明らかなように、全体を通して、強大な敵(ライバル?)との闘いが描かれているみたいです。

原作がどうなっているのかは知りませんが、アニメ化された部分としては、敵との決着はついていません。櫻子さんの婚約者の謎も不明のままです。

それでも、基本は一回ごとに謎が解かれる形式なので、ストレスはありません。

推理ものとしては、特別におおがかりな謎はなく、むしろ人情譚みたいでした。こういうのもたまにはいいでしょう。

絵は美麗でした。北海道の空気まで感じさせてくれます。

良作です。

【朝日新聞】内田伸子氏「早期教育より遊びとふれあい」

1月5日朝日新聞朝刊オピニオン欄。十文字学園女子大学特任教授・内田伸子氏の「早期教育より遊びとふれあい」より

 子どもの早期教育が過熱気味ですが、小さいうちにどんな教育を受けさせるかで子どもの将来が決まるというのは間違いです。
 米国での調査で、生後6カ月から10カ月の間に早期教育の教材ビデオを1日1時間以上見せられていた子どもたちは、認知や言語の発達が遅れていることがわかりました。6カ月の子に1時間もビデオを見せると、起きている時間の大半で音と光の強烈な刺激を浴びている状態になり、脳にオーバーフローを起こしてしまう。
(略)
 早期の英語教育も効果は疑問です。早いうちから英語に触れさせれば発音が良くなると思われがちですが、日本から英語圏のカナダに移り住んだ子どもたちを調査すると、どの年齢で行っても発音は1年半で現地並みになります。
 英語の読書力偏差値では、7~9歳まで日本にいて、カナダに移り住んだ子が一番高い。次に高いのが10~12歳で行った子です。3~6歳で移り住んだ子は、最初は早く伸びますが、その後はゆっくりしか伸びなくなる。日本語の読み書き能力をしっかり身につけてから海外に行ったほうが、英語力も高くなります。早くから英語をやればいいというのはとんでもない間違いです。
(略)
 (聞き手・尾沢智史)


たしかに、6カ月の赤ん坊に早期教育の教材ビデオを見せて知能が発達するかというと、かなり疑問です。ただ、ビデオで脳がオーバーフローするという理論は眉唾です。ビデオでなくても、起きているかぎり世の中は光と音の刺激に満ちています。そういうことではなく、ビデオ視聴が双方向のコミュニケーションでないため、つまり逆に刺激が少ないことが発達の遅れた原因だと考えた方がしっくりします。

英語の読書力偏差値の検証結果をみると、7歳から9歳、つまり小学校低学年から英語教育をするのが一番効果的、と読めてしまいます。これでは、内田先生の意に反して、英語早期教育賛成論の根拠になってしまっています。

しかし、冷静に考えれば、これはカナダに渡航して浴びるように英語に触れた場合の話です。日本国内での英語教育が何歳からするのが効果的なのか、という判断には使えません。

また、子供が複数の言語環境で育つという国は結構あります。そうした国の人たちの知能に問題があるという話を聞いたことはありません。一つの言語に習熟する前に別の言語を習うのはよくない、というのは一般論としては成り立ちにくいと思います。

日本での英語早期教育に無理があるのは、そもそも日本国内では英語が分からなくて困るということが一切ないという事情によります。したがってある程度の年齢にならなければ、勉強の動機付けができず、結局無駄になるということではないでしょうか。

内田先生の結論には賛成しますが、途中の論拠には首を傾げます。

【アニメ】終わりのセラフ 名古屋決戦編

原作は未読。

一期は観ていました。感想はここです。

一期と同じく、尻切れトンボで終わりました。次々と謎は増え、混迷は深まるばかりです。こういう終わり方は消化不良で困るのですが、原作に準拠しているのでしょうから、仕方ないのかもしれません。

消化不良といえばそれまでなのですが、一期より確実に良くなっています。一期ではみなさん、自分が一番強い、みたいな顔をしていましたが、今期で真正面からの激突が派手に繰り返され、強弱が見えてきました。その点では盛り上がったと言えます。

毎回、放映を楽しみにしていました。

続きが気になるので、三期を切望します。

原作のストックはあるのかな?

【朝日新聞】韓国の李明博前大統領は虚言癖なのか?

1月4日朝日新聞朝刊に「天皇へ謝罪要求の背景は 李明博前大統領の側近が回顧録」という記事が載りました。

 韓国の李明博(イミョンバク)前大統領の側近、李東官(イドングァン)元大統領府報道官が前政権の回顧録「挑戦の日々」を出版した。2012年8月に李前大統領が竹島(韓国名・独島〈トクト〉)を訪問し、その後で「(天皇が)韓国を訪問したければ、心から謝るのがいい」と発言した背景に触れた。
 この出来事は、日韓の政治・外交関係だけでなく、日本人の韓国に対する印象の悪化に大きく影響したと言われる。李前大統領は竹島訪問の4日後、地方でのセミナーで「(天皇も)韓国を訪問したければ独立運動で亡くなった方々を訪ね、心から謝るのがいい。何カ月も悩んで『痛惜の念』なんて単語一つをもって来るのなら、来る必要はない」と述べた。
 日本では衆院が発言撤回を求める抗議決議を採択。野田佳彦首相(当時)が「遺憾の意」を表す親書を大統領宛てに送ったが、韓国政府は返送した。
 回顧録によると、李前大統領はこの発言の直後、「歴史問題は首相が何度も謝るより、日本で最も尊敬されている日王(天皇)が語れば、より簡単に解決できるという意味だ」と述べた。天皇訪韓によって日韓の歴史認識問題を決着させたい考えも示したという。
(略) 
(ソウル=牧野愛博)


きっかいな理屈です。

「韓国を訪問したければ独立運動で亡くなった方々を訪ね、心から謝るのがいい。何カ月も悩んで『痛惜の念』なんて単語一つをもって来るのなら、来る必要はない」というのは、韓国を訪問する条件を述べた文章です。

日韓の歴史問題を解決するための条件を述べた文章ではありません。

日本の対韓感情を悪化させた原因を作ったことを後ろめたく思っているのかもしれませんが、理屈はまったく合っていません。

理屈に合わないことを言って自己正当化をはかる、非常に不誠実な人物だと思いました。

参)
【朝日新聞】「天皇訪韓」発言、真意は… 李大統領が吐露

【アニメ】すべてがFになる

原作は未読です。

推理小説なので、ネタばれをしないように気をつけて論評します。

長編小説を1クールなり2クールなりの連続ドラマにすると、どうしても盛り上がりに欠けた回がでてきてしまいがちです。

「新世界より」とか「屍鬼」のようにすぐれたアニメ化に成功した作品であっても、途中で間延びした感じがあるのは否めません。

参)
【アニメ】新世界より
【アニメ】屍鬼
【本】新世界より

この「すべてがFになる」も残念ながらダラダラしたとことがありますが、1クールでしかも11回という他所より回が少ないので許容範囲です。

さて作品の感想です。

原作を読んでいないので映像作品からだけの判断ですが、犯人の動機が釈然としません。犯人だけでなく被害者二人の心情もよくわかりません。衒学的な会話で煙に巻かれそうになりますが、正直言ってちんぷんかんぷんです。原作を読むとわかるのでしょうか?

密室に犯人が気づかれずに侵入した方法は分かりましたが、密室内に潜んでいることを外の警備員に知られずに過ごすのはかなり無理があります。これも原作ではなにか説明が付加されているのかもしれませんが、映像作品からでは理解できません。

意欲作だとは思いますが、ちょっと納得感が薄かったです。

【朝日新聞】(社説余滴)我らの敵はそこにあらず

1月1日朝日新聞朝刊オピニオン欄。「社説余滴」のコーナーは、国末憲人国際社説担当の「我らの敵はそこにあらず」

(略)
 欧州のキリスト教社会は、ユダヤ人をしばしば仮想の敵と見なした。ユダヤ人を敵視することで、ユダヤ人以外は結束した。何ら根拠のないユダヤ人陰謀論が大手を振ったのもそのためだ。
 イスラム過激派の若者たちは、こうした負の伝統をうのみにし、引き継いでいる。
 世界に目を向けると、仮想敵に拳を振り上げる人が、いかに多いことか。経済や治安の不調を移民に帰する欧州各国の右翼は言うまでもない。今年注目の米大統領選で、共和党のトップを走るトランプ氏は、メキシコ移民やイスラム教徒を敵になぞらえ糾弾する。日中韓も、互いを敵呼ばわりする言説が花盛りだ。
 だけど、仮想の敵は、攻撃する側がつくりだした虚像に過ぎない。いわば、鏡に映った自分の姿なのだ。過激派も、右翼も、トランプ氏も、敵と戦っているようで、実際は自らをおとしめている。
 そんな独り相撲をしなくとも、例えば温暖化、貧困、疾病、核兵器と、人類には戦うべき真の相手がいくらでもいる。敵を見誤ることなかれ。自戒のもとに、2016年を踏み出したい。


確かに、「仮想の敵」を作り出して自身への支持を広げる手口には警戒が必要です。

しかしながら、「仮想の敵」と本当の敵を見極める客観的な方法がないのも事実です。ある人から見れば「仮想の敵」かもしれませんが、別の人には真の脅威かもしれません。

そして本当の敵とは、決して「温暖化、貧困、疾病、核兵器」といった人間集団ではないものだけではありません。

具体的には、民間人の飛行機を乗っ取ってビルに突っ込んだり、女子への教育の必要を訴えた女の子を銃撃したり、人質惨殺の映像を配信したりする集団は、私には人類文明の敵にしか見えません。

人間同士でいがみあうのはやめて人類共通の「本当の敵」と戦うべし、という主張は聞こえがいいのですが、現実の社会問題を解くには力不足だと思います。
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えいび

Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

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