【言葉】元(もと)

朝日新聞の記事より引用します。

プロ野球・巨人の投手らによる野球賭博事件で、賭博開帳図利幇助容疑で逮捕された笠原将生容疑者(25)が、警視庁の調べに「1試合最大で100万円程度賭けた」と説明していたことが、捜査関係者への取材でわかった。
(略)


記事内容については特別な関心はありません。興味をもったのは「元投手」という言葉です。

「元投手」と聞くと、投手だったのが内野手か外野手かにポジション変えをしたように思ってしまいます。投手のまま引退したというのであれば、「元プロ野球選手」とか「元巨人軍の投手」といった書き方ならまだ分かります。

しかし、それでも足りないところはあります。

野球賭博に手を染めたのが現役の野球選手時代で、逮捕された時点で引退していたから「元」なのか、引退後に野球賭博をして捕まったから「元」なのか、はっきりしません。

どちらも違法賭博なので悪いことなのですが、現役選手がやったとなると意味が違います。

明確に区別がつく言葉が欲しいです。

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【時事問題】民進党、マニフェスト公募を撤回

4月29日朝日新聞の記事より

 民進党は28日の執行役員会で、マニフェストの一部を公募する方針の撤回を決めた。党幹部は「岡田克也代表の強い意向でなしになった」と語った。公募には「自ら政策も決められないのか」との批判が出ていた。


民主党の時代からですが民進党はやることがチグハグに見えます。

私からすればマニフェストの公募のどこが悪いのかさっぱり分かりません。民主的な政党であるなら、支持者を中心とした市井の声に耳を傾け、それを政策に反映させるのは当たりまえのことです。

耳を傾ける方法は、集会であろうが、公募であろうが、同じことです。

党の中央だけで「自ら政策を決め」て、それを党全体の方針としているようでは、ある一定以上の勢力しか望めませんし、万が一そんな政党が政権をとったりしたら民衆には悪夢です

いったい民進党はどういう政党を目指しているのだろうか、と思います。

【朝日新聞】労働生産性が低いのは悪いことですか?

4月28日朝日新聞朝刊のオピニオン欄。「論壇時評」のコーナー。歴史社会学者・小熊英二氏の『日本の非効率 「うさぎ跳び」から卒業を』より

 かつて、「うさぎ跳び」というトレーニングがあった。現在では、ほとんど行われていない。効果が薄いうえ、関節や筋肉を傷める可能性が高いからだ。
 しかし日本では、それに類する見当違いの努力が、随所で行われている。そして、社会の活力を損なっている。
 (略)
 日本の労働生産性は、米国に比べて低い。木内康裕によると、その比は製造業で7割、サービス業で5割だ〈4〉。飲食・宿泊では4分の1である。
 だが日本のサービス業は、怠けているわけではない。努力が見当違いになっている事例が多いのだ。
 木内はこう述べる。多くの小売業は、営業時間を延長して売上を伸ばそうとしてきた。だが営業時間延長で近隣店舗から売上を奪うことはできても、国全体の消費額が伸びなければ、食い合いになるだけで差し引きゼロだ。そして「国全体の消費額を決めるのは所得額や消費性向であり、営業時間が長くても短くてもさほど影響はない」。むやみに長時間労働しても、全体の生産性は下がるのだ。
(略)


小熊氏は、木内康裕氏の分析を紹介して、労働生産性が米国より低いことを問題視しています。小売店が無駄な努力をしても店舗間の競争をしているだけであって国全体の豊かさとは無関係、という理屈です。

この説には疑問があります。

仮に、日本のすべての小売店が開店時間を現在の半分にすれば、労働生産性は著しく改善されます。しかし、消費者は不便になります。商品価格を一斉値上げしても、労働生産性は改善しますが、消費者は迷惑します。

つまり、小売業の労働生産性が低いことは、基本的には小売業者たちの問題であって国家全体の問題ではありません。

消費者に還元されないような無意味な仕事を減らすことは望ましいことですが、業者間の競争が激しくなることで労働生産性が低下することは、社会にとっては正しことです。

逆に、小売業者の労働生産性が高い国家からは不健全な臭いがします。

【朝日新聞】投書欄「どう思いますか」:“保育園問題めぐり様々な意見”

4月27日朝日新聞朝刊の投書欄。毎週掲載の、投書に対する反響の投書を載せる「どう思いますか」のコーナー。今週は、元となる投書はありません。千葉県市川市で、私立保育園が近隣住民の反対をうけて開園とりやめになったことに対する、反響を紹介しています。

愛知県の無職の男性(74)と神奈川県の自営業の女性(67)は、保育園建築に反対した近隣住民を厳しく責めています。愛知県の男性は、かつて保育園の隣で10年間企業の寮の管理の仕事をしていた経験から「耐えられないものではなかった」と指摘しています。神奈川県の女性は保育園建築に反対するのは「大人のエゴ」と批判しています。

東京都の中学校の先生(43)と神奈川県のパート(46)は、中立的な意見です。東京都の先生は、保育園は必要であるが地域住民に我慢を押し付けるのは問題があり、対話を重ねて妥協点をさぐるべき、との意見。神奈川県のパートの方は、夜勤の仕事をしている人も多い中で“子供の声くらい我慢しろ”では通じない、としています。

私見です。

後者のお二人の方に同意します。

実際に保育園がどれだけうるさいのかは知りません。愛知県の男性は、耐えられないものではない、と言っていますが、この男性は仕事中でした。自宅でくつろいでいる時に聞こえる騒音とは違います。市川市の近隣住民が懸念するのもうなずけます。建てた後で撤去を申し込んでもきく耳はないでしょうから。

少子化なのだから我慢しろ、との意見には疑問です。そんな理屈がまかり通るなら、地球温暖化なのだから地元民は原子力発電所つくるのに反対するな、と言っているのと同じことです。原発に反対するのはいいが、保育園に反対するのは地域エゴというのは理屈に合いません。

公共性をたてに、地域の声を一方的にエゴと決め付けるのは、ファシズムの臭いがします。

近隣住民に粘り強く説明し理解を求めるべきなのは、保育園であっても変わりません。

【アニメ】2016春調査(2016/1-3月期、終了アニメ、69+1作品) 第40回

アニメ調査室(仮)さんで行っているアンケートに投稿しました。

評価基準は
S : とても良い(第3回より追加)
A : 良い
B : まあ良い
C : 普通
D : やや悪い
E : 悪い
F : 見切り、視聴はしたが中止(または見逃しが多い)
x : 視聴なし、(または視聴中のため評価保留)
z : 視聴不可(わかる範囲で良いです)

次のように評価しました。それぞれの感想はリンク先にあります。

01,亜人,C
02,銀魂゚,x
03,JKめし!,x
04,アイカツ!,x
05,スシポリス,x
06,だがしかし,x
07,おそ松さん,x
08,血液型くん4,x
09,新あたしンち,x
10,石膏ボーイズ,x
11,鉄人28号ガオ!,x
12,牙狼 紅蓮ノ月,x
13,ノルン+ノネット,x
14,ディメンションW,x
15,ブブキ・ブランキ,F
16,ラクエンロジック,x
17,ディバインゲート,x
18,僕だけがいない街,A
19,昭和元禄落語心中,B
20,大家さんは思春期!,x
21,秘密結社 鷹の爪DO,x
22,最弱無敗の神装機竜,x
23,霊剣山 星屑たちの宴,F
24,ANISAVA日本語吹替版,x
25,少女たちは荒野を目指す,x
26,赤髪の白雪姫 第2クール,x
27,探偵チームKZ 事件ノート,x
28,おしえて! ギャル子ちゃん,x
29,シュヴァルツェスマーケン,B
30,デュエル・マスターズ VSR,x
31,うたわれるもの偽りの仮面,x
32,ナースウィッチ小麦ちゃんR,x
33,スター・ウォーズ 反乱者たち,x
34,おまかせ! みらくるキャット団,x
35,無彩限のファントム・ワールド,D
36,カンフー・パンダ ザ・シリーズ,x
37,ハイキュー!! セカンドシーズン,x
38,金田一少年の事件簿R 新シリーズ,x
39,アクティヴレイド 機動強襲室第八係,x
40,機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ,x
41,GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 炎龍編,B
42,ファンタシースター オンライン2 ジ アニメーション,F
43,カードファイト!! ヴァンガードG ギアースクライシス編,x
44,ザ・ペンギンズ from マダガスカル シーズン3,x
45,バトルスピリッツ 烈火魂 バーニングソウル,x
46,プリンス・オブ・ストライドオルタナティブ,x
47,フューチャーカード バディファイト100,x
48,魔法少女なんてもういいですから。,x
49,ふうせんいぬティニー 第2シリーズ,x
50,ハルチカ ハルタとチカは青春する,x
51,がんばれ! ルルロロ 第3シリーズ,x
52,この素晴らしい世界に祝福を!,A
53,Go! プリンセスプリキュア,x
54,蒼の彼方のフォーリズム,x
55,FAIRY TAIL 新シリーズ,x
56,ルパン三世 新シリーズ,x
57,灰と幻想のグリムガル,B
58,おじさんとマシュマロ,x
59,ヘヴィーオブジェクト,x
60,どちゃもん じゅにあ,x
61,デュラララ!!×2 結,x
62,みにヴぁん 2期,x
63,てーきゅう 7期,x
64,紅殻のパンドラ,x
65,いとしのムーコ,x
66,ブレイブビーツ,x
67,闇芝居 3期,x
68,ダイヤのA,A
69,ワールドトリガー,A
70,ゴッドイーター (全13話),B

■見切り作品について
「ブブキ・ブランキ」:3話ほど観ました。話についていけないし、ついていく努力を払うほどの魅力を感じませんでした。
「霊剣山 星屑たちの宴」:1話で切りました。ひどくつまらなかったです。
「ファンタシースター オンライン2 ジ アニメーション」:ゲームの販促アニメのようです。視聴した限りでは、単にゲームが面白いと褒めたたえているだけです。観る価値を見出せませんでした。

【ウルトラマン】第2話:侵略者を撃て

人気も知名度も抜群の星人、バルタン星人の登場です。


バルタン星は、発狂した科学者の実験で星ごと消滅し、宇宙旅行中だった生き残りのバルタン星人が宇宙をさまよって地球にたどり着きます。

科学者がおかしな実験で生存圏を破壊するというイメージは、おそらく広島・長崎の核爆弾によって当時の日本人がいだいていたものだと思われます。「科学特捜隊」の活躍を描くドラマなのですが、単純な「科学」礼賛ではすまない、当時の日本人の心象が見えます。

ただし、バルタン星人を攻撃する軍の兵器はハゲタカという核ミサイルです。それを、都市の真ん中で使います。かなり小型のものらしくバルタン星人には効きませんでしたし、まわりに被害はでていなさそうですが、それでも核兵器という設定です。いわゆる「核アレルギー」というものがあったようには思えません。なにやら複雑な心象風景です。


劇中、イデ隊員は「宇宙語」を使って、バルタン星人との会話を試みます。イデ隊員にいわせると、実際に宇宙人としゃべった経験はないそうです。そして、イデ隊員の努力もむなしく、バルタン星人に、わかりにくい宇宙語だと酷評される始末です。

このエピソードから、この世界の地球がバルタン星人を含む宇宙文明の一端に触れていたとは、解釈すべきではないようです。その後の話からしても、地球は他の星との交流はないはずです。「宇宙語」のエピソードは、日本人と英語の関係を、戯画化したものと受け止めるべきでしょう。


科学特捜隊のムラマツキャップは、バルタン星人にいきなり攻撃することに反対し、話し合いを提案します。理性的な平和主義です。ハヤト隊員も地球の文化や習慣を守るならば受け入れる用意があることを伝えます。いきなり敵対せず共存の道を探すという態度は、優良な子供番組だといえます。(もっとも、ハヤト隊員の意識がウルトラマンのものであるなら、バルタン星人が地球に移住することを、第三者であるM78星雲のウルトラマンが許可したことになり、若干ひっかかります)

バルタン星人の移住は、二つの理由で失敗します。第一に、地球に来たバルタン星人は20億3千万人という膨大な人口であったこと。第二に、バルタン星人は「死」が理解できなかった、すなわち地球人類の文化とはあまりにも異質だったこと。

バルタン星人も普通に死にますので、「死」がないわけではありません。しかし「死」が悪いこととか忌避すべきことという概念を持っていなかったようです。地球人類とは死生観が違います。大雑把に言えば、宗教が異質すぎます。

バルタン星には住めなくなった彼らは、今で言う難民なのですが、宗教が違うこととあまりにも数が多いことで、流入を拒否されたという非常に今日的な話といえます。


最後に20億のバルタン星人の船はウルトラマンに破壊されます。つまり大量虐殺の憂き目を見ました。昔見た時は子供だったせいか気にもとめませんでしたが、大人になって20億の大量虐殺シーンをみたら、軽くショックを受けました。


なお、この回でわかったことですが、科学特捜隊のメンバーは基地に住み込みで働いているようです。アラシ隊員とイデ隊員は基地内の同室で寝ていました。これだけだと、夜当番ということも考えられますが、ハヤト隊員はパトロール任務中でしたし、夜間の緊急対応なのに隊長もフジ隊員もすぐ執務室に現れました。これらのことから、隊員は基地で寝泊りしていると考えられます。

【放送大学】世界の中の日本:第2回

高橋和夫先生による、放送大学の講義「世界の中の日本」の視聴メモ。

第2回は「戦うフィンランド」です。

第2次世界大戦時のフィンランドを見ます。

関連年表
1939/8/23 独ソ不可侵条約
1939/9/1 ドイツ軍、ポーランド侵攻
1939/9/17 ソ連軍、ポーランド侵攻
1939/11  ソ連とフィンランドの間で「冬戦争」が始まる
1940/2 ソ連軍、フィンランドに第二次攻勢
1940/3 ソ連・フィンランド休戦
1941/6 ドイツ軍、ソ連を攻撃。フィンランドがソ連に「継続戦争」をしかける
1941/12 モスクワ前面で、ソ連軍ドイツに対して反攻
1943/2 スターリングラードのドイツ軍降伏
1944/9 フィンランドの敗北で「継続戦争」終わる。
1945/5 ベルリン陥落。

ソ連がフィンランドに「冬戦争」を仕掛けたのは、フィンランド領内を通ってドイツが攻め込むことをスターリンが警戒したためです。

第一次攻勢では、フィンランドの冬のあまりの厳しさにソ連軍は苦しめられます。しかし、対策を施したソ連は第二次攻勢でじりじりとフィンランドを圧迫し、和平(事実上のソ連の勝利)にこぎつけます。

ドイツのソ連侵攻を機に、フィンランドはソ連に奪われた領土を取り戻すため「継続戦争」を仕掛けます。しかし、ドイツが劣勢にまわったこともあって、再び敗北します。

「継続戦争」の敗北によって、フィンランドはソ連の影響を受けるようになります。このことを「フィンランド化」と呼びます。

感想
今回は第三回のためのフィンランドの歴史の事実関係の確認ですので、特に感想はありません。

【展覧会】俺たちの国芳 わたしの国貞

於:Bunkamuraザ・ミュージアム

ボストン美術館所蔵の浮世絵から、国芳と国貞の作品がきました。

それぞれ、当時の「ポップカルチャー」であると見立てていて、手紙を読む美人画に「江戸時代から手紙(メール)好き」などとフレーズをつけています。

「俺たちの国芳」というのは男衆が集まって国芳の絵を褒めたたえただろう、「わたしの国貞」というのは女性がひっそりと憧れの国貞の絵に心奪われたであろう、という見立てです。

こうした見方が正しいのか分かりませんが、一般の興味をひくようにとの思いは伝わります。

6月5日まで

【アニメ】ワールドトリガー

原作は未読です。

これは、面白かったです!

一年以上の放送という長丁場でしたが、ダレるところがありませんでした。

大盛り上がりだった異世界からの大規模侵攻のあとに組織内部のランク戦をやるというのはちょっと心配になる構成ですが、このランク戦も予想外に燃えました。

多彩なキャラクターもよく練り上げられています。

放送時間から考えてキッズ向けなのかもしれませんが、十分に大人の鑑賞にたえられます。

残念なのは、話が途中で終わってしまったことです。原作に追いついちゃったのでしょうか?

2期を期待します。

【朝日新聞】「報道の自由」ランキングとは?

4月21日朝日新聞朝刊で、日本の「報道の自由」ランキングが前年より11下がって72位になったことを伝えています。

 日本の「報道の自由」が後退しているとの指摘が海外から相次いでいる。国際NGO「国境なき記者団」(本部・パリ)が20日に発表したランキングでは、日本は前年より順位が11下がって72位。国連の専門家や海外メディアからも懸念の声が出ている。
 国境なき記者団は、180カ国・地域を対象に、各国の記者や専門家へのアンケートも踏まえてランキングをつくっている。日本は2010年には11位だったが、年々順位を下げ、14年は59位、15年は61位だった。今年の報告書では、「東洋の民主主義が後退している」としたうえで日本に言及した。
 特定秘密保護法について、「定義があいまいな『国家機密』が、厳しい法律で守られている」とし、記者が処罰の対象になりかねないという恐れが、「メディアをまひさせている」(アジア太平洋地区担当のベンジャマン・イスマイール氏)と指摘した。その結果、調査報道に二の足を踏むことや、記事の一部削除や掲載・放映を見合わせる自主規制に「多くのメディアが陥っている」と報告書は断じた。「とりわけ(安倍晋三)首相に対して」自主規制が働いているとした。
(略)
 海外メディアも、米ワシントン・ポスト紙が先月の「悪いニュースを抑え込む」と題した社説で、政府のメディアへの圧力に懸念を表明。英誌エコノミストも「報道番組から政権批判が消される」と題した記事で、日本のニュース番組のキャスターが相次いで交代したことを紹介した。(青田秀樹=パリ、乗京真知)


本当に「報道の自由」度が低いのであれば憂慮すべきことです。しかし、昨今の、日本の報道の自由への懸念には、胡散臭いものを感じていました。その胡散臭さの正体が、この記事でわかりました。

各国の記者や専門家へのアンケートも踏まえてランキングをつくっている」から、日本のランキングは下がっていくのだと思います。

朝日新聞の記事を見ても、ランキングが下がったことを心配しているどころか、実に嬉しそうです。

ランキング作りに協力した日本の記者は、昨今の日本で報道の自由がおびやかされていると、熱弁をふるったのでしょう。これがランキング低下の理由に違いありません。

だから、当事者が誰も圧力の存在を認めない「日本のニュース番組のキャスターが相次いで交代したこと」が、いまだに報道の自由への圧迫の象徴とされているのです。

事情を知らないのに、”あの人に政権から圧力がかけられましたよ”、と証言したのでしょう。

真っ当に「報道の自由」度を調査するのであれば、ジャーナリストへの意見聴取ではなく、報道された記事・番組にどれだけ政権批判があるか、というのを定量的に分析すべきです。

私の印象では、昔も今も変わらず毎日のように政権批判記事を読んでいます。自主規制があるようには思えません。

【朝日新聞】社説:全国学力調査 検証の仕組み見直しを

4月20日朝日新聞社説「全国学力調査 検証の仕組み見直しを」より

 文部科学省が今年も小6、中3の全員を対象にした全国学力調査を行った。07年から10年目の実施である。
 調査によって、客観的なデータを重んじる姿勢が教育行政に広がった。知識を覚えるだけでなく、活用する力が大切だということを、教育委員会や学校に知らせる効果もあった。
 その半面、この調査があまりに多くの課題を抱えていることは明らかである。
 調査が全員参加方式で行われるため、自治体や学校のランキングづくりが可能になり、序列化を生んでいる。実施や採点などで数十億円ものコストがかかることも問題だ。
 年ごとに設問の難易度が違い、学力が上がったかどうかわからないこともアキレス腱になっている。
 調査が始まるきっかけの一つは、ゆとり教育を批判された文科省が、学力が低下しているかどうかのデータを持っていなかったことだった。その課題は、なお解決できていない。
 学校では、指導に生かすという名目で、調査の前に過去の問題を解かせる対策が広がっている。これでは素顔の学力をつかめない。
(略)
 欠かせないのは、学力の変化を継続的に追いかける調査である。家庭の豊かさの学力への影響や、指導方法と成績の関係といった具体的なテーマの調査も要る。
 いずれも全数調査ではなく、サンプル調査で十分だ。
(略)


社説は、いくつかの問題点を指摘しています。

第一に、自治体や学校の序列化を生んでいる。第二に、経費が数十億円もかかる。第三に、年ごとに難易度が違うので、学力が上がったのか下がったのかわからない。第四に、調査の前に過去問を指導する学校があるので素顔の学力が分からない。

対策として、全員参加方式をやめろ、としています。

第三の指摘(毎年難易度が違う)は、確かに問題があると思います。これでは指導法を工夫しても、効果があるのかないのかの検証ができません。

第二の指摘(経費がかかりすぎ)は、サンプル調査にすることでどれだけの差があるのかを言わなければ意味がありません。そもそも、試験会場は学校で監督が先生であるなら、全員調査でもサンプル調査でも経費にさほどの違いが出るとは思えません。

第一と第四の指摘は連動していますが、問題にはならないと考えます。必要とされる学力の質を示したことで、それにあわせた指導があるのは当然です。例えば、これからは英語のリスニング力が必要だとされ、入試にリスニング試験が導入されれば、学校や塾でリスニングが指導されるようになるというのはあたりまえです。これからの日本で必要とされる学力を身につけるために、過去問を指導するのがいけないということはありません。

学校や指導方法によって学力の違いがどうなるのかを知りたいのですから、先生は嫌かもしれませんが、序列化はやむを得ません。

朝日新聞だって、国別の女性の活躍度ランキングやら、国別の言論の自由度ランキング(要するに序列化)をうれしそうに報道しているではないですか。国ごとの序列を発表するのは、競争を招くからやめろ、との主張は聞いたことがありません。むしろ、競争に勝て、順位を上げろ、と言っているように思います。

子供の学力だって、順位を出すことで競争を促すのがいけないとは言えません。

驚くべきは、序列化が起きるからデータを学校ごとに精査するのに反対(=もっとざっくりとした単位の調査で十分)という主張なのに、「家庭の豊かさの学力への影響」を調べろ、と言っていることです。学校ごとの比較を通り越して、個々の子供の家庭環境と学力の関係を調べろということです。主張が乱れているように見えます。

おそらく“貧乏な子供や学力が低い”という結論を出させて、“格差が問題だ”といいうキャンペーンに利用したいだけなのでしょう。

【放送大学】世界の中の日本:第1回

高橋和夫先生による、放送大学の講義「世界の中の日本」の視聴メモをUPします。

第1回は「新しい国家像を求めて~ 大国モデルからの離脱~」です。

・日本は明治維新のあと、欧米に追いつけ追い越せと目指すべきモデルを欧米に求めてきた。しかし、その欧米とは、米英仏独などの大国のことであった。これからは、日本の新しいモデルが必要である。
・北海の石油天然ガスで、北海沿岸国家は潤っている。背景には沿岸国家間の粘り強い交渉と相互理解があった。南シナ海や東シナ海の天然資源について、北海の事例が参考になるのではないか。
・北極の氷が解け始めたことで、新たな通商ルートができつつある。
・この講義のキーワードは「小国優位の時代」と「国境を越える市民」である。
・人間開発指数とかIT産業の活用ランクといった指標でも、人口の少ない小国が上位に食い込んでいる。
・国が小さいことで国民の意思統一がはかりやすく、変化への適応力が速いと考えられる。
・大国が優位なのは、戦争の時(兵力が多い)や貿易が自由でない時(自国内に市場がある)。現在は小国優位の時代になった。
・一方でEUやアセアンに見られるように、大きくなろうとする傾向もある。しかし、これはコインの裏表の現象である。大きな共同体をつくることで戦争を未然に防ぎ、自由貿易を活発にすることで、小国が生きやすくなった。グローバル化によって、大きくなることと小さくなることが並立することになった。

■感想
いくつかの指標で小国がランクインしているという理由だけで、小国優位との結論は早すぎる気がします。小国のすべてがうまい国家運営をしているわけではありません。小国でもうまくやっている国はある、というのであれば同意します。

ただし、講義で挙げた指標の上位にある小国は、北海の石油・天然ガスで潤った国です。小国だからうまくいったというより、地面を掘ったら金持ちになったというのが実情です。もちろん天然資源開発に努力したことは分かります。しかし、他の国がただちにまねできるわけではありません。

小国が優位なのは意思決定が早いから、という説明でした。そうであるなら、非民主主義国家であることも意思決定が早くなる理由の一つです。もしかしたら、民主主義国家が意思決定の遅さで劣勢になったとみなされる時代が来るのかもしれません。このまま中国が台頭してきたり、ロシアがかつての力を取り戻したら、民主主義体制より独裁体制の方が国は豊かになる、と考える人たちがでてくるかもしれません。

【アニメ】シュヴァルツェスマーケン

原作はゲームのようですが、派生作品がたくさんあって正確な関係はわかりません。関連作品は、アニメ「トータル・イクリプス」のみ知っています。

「トータル・イクリプス」同様に、人類の危機なのに足並みをそろえることができない国際関係が背景にあります。

「トータル」より時間軸は前のようで、まだ我々の知っている国家関係です。その点では「トータル」より見やすいものでした。ただ、BETAが東ベルリンに迫っているというのに、西ベルリンがどうなっているのか分からないのと、ソ連がなにをしているのか見えにくいのは残念です。

1クールでコンパクトにまとめたので、「トータル」にあった冗長さはありません。

まずまずの面白さでした。

【ウルトラマン】第1回:ウルトラ作戦第一号

テレビ神奈川で「ウルトラマン」の放映が始まりました。「ウルトラQ」のように毎回感想を書きます。

記念すべき第1回は、ウルトラマンの初登場です。相手は宇宙怪獣ベムラー。ウルトラマンはベムラーを「宇宙の墓場」に護送中に逃げられ地球にやってきます。「宇宙の墓場」がなんであるのか説明がありませんが、おそらく刑務所のようなものかと思います。

ウルトラマンは、運悪く地球で科学特捜隊のハヤタ隊員の乗る飛行機と激突してしまいます。ハヤタの命を救うためにウルトラマンはハヤタと一体化することになります。以降、最終回までハタヤ=ウルトラマンで活躍します。

その後も、ハヤタ隊員は科学特捜隊の他のメンバーに怪しまれずいるので、ハヤタ隊員としての記憶は保持しているはずです。しかし、意識もハタヤのものなのか、ウルトラマンのものであるのかはわかりません。

ハヤタが意識を支配しているなら、ウルトラマンの素性を秘密にする理由がありません。しかし、ウルトラマンが意識を支配しているなら、ベータカプセルの説明をハヤタにする必要もなかったはずです。どちらが正しいのか、わかりません。

さて、ウルトラマンもベムラーもそれぞれ色違いの光球で地球にやってきます。この光球の正体はなんなのでしょう。色違いとはいえおなじ種類のものに見えますので、進化の過程が異なるウルトラマンやベムラーの自前の能力とは思えません。また、ウルトラマンはともかくベムラーに機械技術を扱えるとは思えませんので、普通の意味での宇宙船とも思えません。「空飛ぶじゅうたん」的なマジックアイテムで、意思の力だけで宇宙航行ができるものなのかもしれません。

大きな光球が科学特捜隊の飛行機とぶつかって飛散した後、小さい光球がハヤタの体を包み込み宙に浮くというシーンがありました。大小二つの光球がおなじメカニズムのものであると仮定すれば、機械文明の産物というより、魔術文明の産物のように思われます。それなら知的生物とは思えないベムラーに扱えるのもうなずけます。

このあと、最終回までウルトラマンは地球に留まることになります。ハヤタ(実はウルトラマン?)の科学特捜隊隊員への説明によれば、ウルトラマンは宇宙船が壊れたから地球に留まるとのことです。しかし本当の理由はハヤタと一体化してしまったために、故郷に帰るということはハヤタに地球を捨てさせることになるのでできなかっただと考えられます。もちろん、本当に光球を失って物理的に帰れないという事情もあるかもしれません。

ベムラーは、ウルトラマンのスペシウム光線(この回ではまだ名前はありません)で斃されます。「宇宙の墓場」(刑務所?)への護送はあきらめ、“犯人は現場で射殺”という方針になったようです。この回以降もウルトラマンは、「犯人」(怪獣や悪い宇宙人)は基本的に犯罪現場で「射殺」することになります。

第1回なので説明すべきことがたくさんあったためか、ベムラー自体の描写は少なめです。「悪魔のような怪獣」と呼ばれている割には地味な怪獣だと思います。

【映画】僕だけがいない街

TVアニメのシリーズを観て面白かったので、実写版も観にいきました。

TVアニメシリーズと実写映画を同時にぶつけるという企画は「寄生獣」や「暗殺教室」などの例があり、それにならったものと思われます。今後もこういうのが続くかもしれません。

さて映画の出来ですが、残念ながらTVシリーズに及んでいませんでした。

最大の問題は、主人公が水に落とされた後、普通にリバイバルが解けたことです。そうであるなら、その後の歴史は、犯人が主人公を殺そうとしたけど失敗した、という事実を踏まえたものでなければなりません。それなのに、主人公は漫画家として成功しているし、犯人も普通に社会生活を営んでいます。殺人未遂があったようには見えません。

TVアニメでは、これを矛盾無く説明していて、そこに感動しました。

どうしてこういう不自然な脚本になったのかよく分かりません。

子役を含め役者の演技は良かったです。ややもすれば子役はセリフを読むのに一生懸命で演技になっていない映画が多々ありますが、この作品では頑張っていました。

【朝日新聞】保守思想とは

4月13日朝日新聞朝刊のオピニオン欄。中島岳志東京工業大学教授へのインタビュー。自民党の改憲草案が、世の中を一気に書き換えるようなもので、本来の保守思想とは違う、と批判しています。

(略)保守思想の祖といわれる18世紀英国の思想家エドマンド・バークは、フランス革命を厳しく批判しました。彼が何に批判的だったのかを突き詰めていくと、フランス革命の背後にある人間観です。人間は優れた理性で世の中を合理的に設計し、完全な社会をつくることが可能だという考え方に、バークは異議を唱えた。そうしたものが、むしろ寛容性を失わせ、他者に対する暴力や専制政治を生み出すと考えたんです」
 「では、バークはどんな人間観を持っていたのか。人間の理性は不安定で、どんな優秀な人間でも世界すべてを把握することはできない。不完全な存在である人間が構成する社会もまた永遠に不完全であるはずだ。しかし、安定した平和的秩序はつくっていかなくてはいけない。そのとき、長年の風雪に耐えてきた良識や慣習、伝統といった経験知に依拠すべきだとバークは考えました。これが本来の保守です」
(略)
 「さらに保守は、国民の中に、『過去の国民』を含めます。僕は『死者の立憲主義』と呼んでいますが、今生きている人間だけではなく、過去の膨大な経験や試行錯誤の蓄積が政府を縛っている。権力や民主主義が暴走して、多くの犠牲が出た。保守は、そうした死者の経験知を踏まえた安全弁として憲法を考えます」
 ――憲法が過去の蓄積からできているなら、簡単に変えてはいけないということになりませんか。
 「憲法を変えてはならないというのは、ある特定の時代の人間を特権化することにつながります。日本国憲法制定に関わった人たちだけが、この国のあり方を決定し、明文化できるというのはおかしい。彼らもまた不完全な人間であり、彼らのつくった憲法も不完全であるはずだからです」
 「社会は変わっていきます。何かを保守するためには、少しずつ変えていかなくてはならない。長く続いている老舗は、創業者が作ったレシピをまったく変えないわけではない。技を継ぎながら、時代に合わせて少しずつ変える。それと同じで、憲法も少しずつ変えていくべきです。ただ、一気に変えようとしてはいけない。抜本的な書き直しをすると、革命のようなことになってしまう」
 ――「保守的」とされる自民党の改憲草案は、憲法を一気に書き換えようとするものですよね。
 「あの改憲草案は、非常に『革新』的です。これまで合意されてきた規範や憲法解釈を一気に変えてしまおうとしている。その態度は保守というより、むしろ左翼的なものに近いと思います。蓄積されてきた死者たちの英知をどんどんはぎ取ろうとしている」
 「安倍さんのように『憲法を一気に変えてしまおう』という人と、『一文たりとも変えるべきではない』という『護憲派』は、特定の人間が絶対的に正しいものを設計できるという設計主義に立っている点では、同類だと言えます。本来の保守は、そのどちらの考え方も採りません」
 (略)
 (聞き手・尾沢智史)


中島氏のいう、本来の保守思想は社会を一気に変革することと対極にある思想だ、というのはよくわかります。憲法も時代に合わせて少しずつ修正すべきだ、というのもわかります。

しかし思い起こすべきは、日本国憲法というものが、日本を抜本的に変革することを狙って一気に作られたという事実です。しかも作ったのは「過去の国民」でもなんでもない、占領軍です。

こうした経緯で作られた憲法を微調整して使っていくのも保守思想なのでしょうか。

英国は、他国によって無理矢理社会を変革させられた経験がないから辞書的な意味での保守思想を貫けるだけであって、それをそのまま日本に持ち込むのは無理があると思います。

【アニメ】亜人

原作は未読。劇場版も未見です。

TV放映は途中で終わってしまいました。“続きは劇場でね”、ということなのかもしれません。

題材としては好きなジャンルです。とくにこの「亜人」は、「ウルフガイ」シリーズを思い出させる懐かしい匂いがしました。

ただ疑問に感じるのは、主人公の性格付けがはっきりしていないことです。妹の口から語られた人間像を裏付けるものはまったくありません。普通の巻込まれ型主人公にも見えます。TV版でやらなかった今後の展開であらわになるのかもしれません。

CGには若干の違和感がありましたが、後半慣れてきました。不思議なもので、こういう絵も悪くないように思えてきました。

中途で終わったものなので評価は難しいですが、スタッフの意欲は感じられました。

【朝日新聞】「小国」?

4月13日朝日新聞朝刊に、「パナマ文書」が世界に与えた影響について報じていました。

「パナマ文書」自体はここでは論じません。記事の一部に見過ごせない部分があったので取り上げます。

(略)
 英国では6月23日に欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票が行われる。残留派である首相の求心力が下がれば、離脱の可能性も高まりかねない。
 北大西洋の小国アイスランドの首相が辞任するなど、パナマ文書の余波が世界に広がる中、各国首脳は幕引きに必死だ。
(略) 
(ロンドン=渡辺志帆、モスクワ=駒木明義、北京=林望)


アイスランドは確かに国土面積も小さく、人口も少ないので「小国」であることは事実です。

普通、「小国」という言葉が出てくるのは、少人口であってもある産業に特化して成功しているとか、大国の思惑に翻弄されて苦しんでいる、とかいった文脈でです。

ここでは何の必要もなくアイスランドを「小国」呼ばわりをしています。悪気はないのかもしれませんが、失礼です。記者の良識を疑います。

【世論調査】朝日新聞(4月9、10日実施)

4月12日朝日新聞朝刊に世論調査の結果が発表されました。

(数字は%。小数点以下は四捨五入。質問文と回答は一部省略。◆は全員への質問。◇は枝分かれ質問で該当する回答者の中での比率。〈 〉内の数字は全体に対する比率。丸カッコ内の数字は、3月12、13日の調査結果)

◆安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
 支持する  45(44)
 支持しない 34(35)

◇それはどうしてですか。(選択肢から一つ選ぶ=択一。左は「支持する」45%、右は「支持しない」34%の理由)
 首相が安倍さん  15〈7〉 9〈3〉
 自民党中心の内閣 26〈12〉 19〈6〉
 政策の面     38〈17〉 65〈22〉
 なんとなく    19〈9〉 5〈2〉

◇(「支持する」と答えた45%の人に)これからも安倍内閣への支持を続けると思いますか。安倍内閣への支持を続けるとは限らないと思いますか。
 これからも安倍内閣への支持を続ける  46〈21〉
 安倍内閣への支持を続けるとは限らない 51〈23〉

◇(「支持しない」と答えた34%の人に)これからも安倍内閣を支持しないと思いますか。安倍内閣を支持するかもしれないと思いますか。
 これからも安倍内閣を支持しない 65〈22〉
 安倍内閣を支持するかもしれない 30〈10〉

◆今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
自民38(40)
民進8(―)
公明3(3)
共産3(3)
おおさか維新の会2(1)
社民0(1)
生活0(0)
日本のこころ0(0)
元気0(0)
新党改革0(0)
その他の政党1(0)
支持政党なし34(36)
答えない・分からない11(9)

◆これまで選挙の投票に、どの程度いっていますか。(択一)
 ほぼ毎回いっている    61
 いくことのほうが多い   24
 いかないことのほうが多い 10
 ほとんどいっていない    5

◆今年の夏に、参議院選挙があります。仮にいま投票するとしたら、比例区ではどの政党、またはどの政党の候補者に投票したいと思いますか。(択一)
自民40(43)
民進15(―)
公明4(4)
共産5(6)
おおさか維新の会6(5)
社民0(1)
生活1(1)
日本のこころ1(1)
元気0(0)
新党改革0(0)
その他の政党2(2)
答えない・分からない26(22)

◆この夏の参議院選挙に合わせ、衆議院を解散して、衆参同日選挙を行うことに賛成ですか。反対ですか。
 賛成 39
 反対 30

◆民主党と維新の党などが合流し、民進党ができました。民進党に期待しますか。期待しませんか。
 期待する  32
 期待しない 58

◆安全保障関連法についてうかがいます。集団的自衛権を使えるようにしたり、自衛隊の海外活動を広げたりする安全保障関連法に、賛成ですか。反対ですか。
 賛成 35
 反対 46

◆今年の夏に参議院選挙があります。参院選で投票先を決めるとき、安全保障関連法のことを判断材料として、重視しますか。重視しませんか。
 重視する  54
 重視しない 32

◆安倍内閣の経済政策をどの程度評価しますか。(択一)
 大いに評価する    5
 ある程度評価する  46
 あまり評価しない  35
 まったく評価しない 11

◆来年4月に消費税を10%に引き上げることが予定されています。消費税10%の引き上げを、延期すべきだと思いますか。延期すべきではないと思いますか。
 延期すべきだ    59
 延期すべきではない 32

◆消費税の引き上げを延期することで、社会保障に悪い影響が出る不安をどの程度感じますか。(択一)
 大いに感じる  17
 ある程度感じる 47
 あまり感じない 25
 まったく感じない 6

◆厚生年金や国民年金などの公的年金制度を、どの程度信頼していますか。(択一)
 大いに信頼している   7
 ある程度信頼している 45
 あまり信頼していない 36
 まったく信頼していない 9

◆高校生の政治活動についてうかがいます。この夏の参議院選挙から、18歳と19歳の人も投票できるようになります。学校外で政治活動に参加する高校生に対して、学校が事前に届け出を求めることは、妥当だと思いますか。妥当ではないと思いますか。
 妥当だ    43
 妥当ではない 42

     ◇

〈調査方法〉9、10の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に調査員が電話をかける「朝日RDD」方式で、全国の有権者を対象に調査した(福島県の一部を除く)。世帯用と判明した番号は3848件、有効回答は1858人。回答率48%。


この質問が私のところに来たと想定して回答します。また質問によってはコメントを付け加えます。

>◆安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
支持します。

>◇それはどうしてですか。
首相が安倍さんだからです。

>◇(「支持する」と答えた45%の人に)これからも安倍内閣への支持を続けると思いますか。安倍内閣への支持を続けるとは限らないと思いますか。
支持し続けるとは限りません。

>◆今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
支持政党はありません。

>◆これまで選挙の投票に、どの程度いっていますか。(択一)
必ず行っています。棄権したことはありません。
今回の回答が正しいのなら、毎回投票率は70%を超えるはずですが、そうなっていません。つまりこの調査に嘘を言っている人が少なからずいます。こうした結果を見ると、世論調査というものをどこまで信じていいのか、という気がしてきます。

>◆今年の夏に、参議院選挙があります。仮にいま投票するとしたら、比例区ではどの政党、またはどの政党の候補者に投票したいと思いますか。(択一)
決めていません。

>◆この夏の参議院選挙に合わせ、衆議院を解散して、衆参同日選挙を行うことに賛成ですか。反対ですか。
反対です。二院制なので別の日に選挙をするのが筋だと思います。

>◆民主党と維新の党などが合流し、民進党ができました。民進党に期待しますか。期待しませんか。
期待できません。最低でも執行部の顔ぶれを一新しないと期待が持てません。

>◆安全保障関連法についてうかがいます。集団的自衛権を使えるようにしたり、自衛隊の海外活動を広げたりする安全保障関連法に、賛成ですか。反対ですか。
賛成です。

>◆今年の夏に参議院選挙があります。参院選で投票先を決めるとき、安全保障関連法のことを判断材料として、重視しますか。重視しませんか。
重視します。

>◆安倍内閣の経済政策をどの程度評価しますか。(択一)
ある程度評価しています。最近あやしくなってきましたが・・・

>◆来年4月に消費税を10%に引き上げることが予定されています。消費税10%の引き上げを、延期すべきだと思いますか。延期すべきではないと思いますか。
回答できません。経済のことは意見を言えるほど分かっていません。

>◆消費税の引き上げを延期することで、社会保障に悪い影響が出る不安をどの程度感じますか。(択一)
ある程度感じます。

>◆厚生年金や国民年金などの公的年金制度を、どの程度信頼していますか。(択一)
ある程度信頼しています。全くゼロになるとは思っていません。

>◆高校生の政治活動についてうかがいます。この夏の参議院選挙から、18歳と19歳の人も投票できるようになります。学校外で政治活動に参加する高校生に対して、学校が事前に届け出を求めることは、妥当だと思いますか。妥当ではないと思いますか。
妥当ではありません。学校は無関係です。保護者に断っていくべきかどうかはそれぞれのご家庭でルールを作ればいいですが、学校は関係ありません。

【アニメ】ダイヤのA

原作は未読。題材は高校野球です。

これは面白かったです。原作が面白いのだとは思いますが、アニメも相当に魅せました。

キャラクターが膨大な人数ですが、それぞれきちんと肉付けがされていています。特に、相手チームの描き方がきちんとしていて、多面的で骨太な作品です。

主人公チームが必ずしも勝つとは限らない世界観ですので、常に緊張感がみなぎっていました。特に、アニメの最終戦では、両方のチームに勝たせてやりたかったです。

妙なところで終わってしまったのは、原作に追いついたからでしょうか。続編を強く期待します。

【展覧会】レオナルド・ダ・ヴィンチ 天才の挑戦

於:江戸東京博物館

目玉は「糸巻きの聖母」です。実際問題として、「糸巻きの聖母」以外に見る価値のあるものはないと思います。

手稿も展示してありましたが、歴史的価値はあっても美術品とは違うので本物を見たからといって感動するわけでもありません。

「糸巻きの聖母」が唯一の目的で行きました。

ところで、会場に入っても簡単に「糸巻きの聖母」を見られるわけではありません。会場内で行列を作らされました。それも、なんと1時間待ちです。超目玉作品を見るために会場内で行列を作らされたのは初めてではありませんが、1時間も待ったのは初めてです。たとえ1時間待ちでも「糸巻きの聖母」を見に来たわけですから並ばないわけにはいきません。

頑張って並んだ甲斐はありました。素晴らしい絵でした。

【雑記】五輪のエンブレム案

オリンピックとパラリンピックのエンブレムの案が四組発表されました。五輪に特別な興味や関心はありませんが、せっかくですので私のお薦めを書いてみます。
ShortlistedEmblems_C.gif
このデザインを推します。

まず、前回の案も含めいままでのエンブレムですが、デザインの良し悪しについてはよくわかりません。不満があったのは、パラリンピックのエンブレムがオリンピックのエンブレムのおまけ扱いだったことです。

同じエンブレムではいけないのか、とは思いますが、多分理由があって別エンブレムなのでしょう。

パラリンピックのエンブレムをおまけ扱いしているのは、デザイナーではなくマスコミや我々一般人なのだとは思います。パラリンピック自体がおまけ的な扱いをされている中でエンブレムの扱いもそれにならってしまうのもやむを得ないのかもしれません。

しかし、私の推すエンブレムは風神雷神をモチーフにしているため、本質的に対等です。どちらかがおまけという雰囲気はありません。

そこが気に入りました。

【世論調査】朝日新聞世論調査・18歳と19歳

朝日新聞が18歳と19歳を対象にした世論調査を行いました。調査期間は、2月24日から4月1日までです。

 (数字は%。小数点以下は四捨五入。質問文と回答は一部省略。◆は全員への質問。◇は枝分かれ質問で該当する回答者の中での比率。〈 〉内の数字は全体に対する比率)

◆全体的にいって、現在、幸せだと思いますか。
 とても幸せ     34
 やや幸せ      55
 あまり幸せでない   9
 まったく幸せでない  2

◆自分の将来が明るいと思いますか。明るくないと思いますか。
 明るい 59
 明るくない 30

◆自分のことを、大人だと思いますか。まだ大人ではないと思いますか。
 大人だ 15
 まだ大人ではない 83

◆どんなことでも自分の親に相談するほうですか。それほどでもありませんか。
 相談するほうだ 41
 それほどでもない 56

◆自分に自信があるほうですか。ないほうですか。
 自信があるほう 30
 自信がないほう 67

◆なにか行動しようとするとき、いつも、自分に見返りがあるかどうかや、損得感を気にする人ですか。気にしない人ですか。
 気にする人だ 46
 気にしない人だ 50

◆これからの日本は、どうなっていくと思いますか。いまよりよくなると思いますか。悪くなると思いますか。あまり変わらないと思いますか。
 よくなる     10
 悪くなる     36
 あまり変わらない 51

◆安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
 支持する 38
 支持しない 43

◆いま、どの政党を支持していますか。
自民20
民主5
公明2
共産1
維新の党1
おおさか維新の会1
改革結集の会0
社民0
生活0
元気1
日本のこころ0
新党改革0
その他の政党0
支持政党なし64
答えない・分からない5

◆いまの政治にどの程度関心がありますか。
 大いに関心がある   6
 ある程度関心がある 34
 あまり関心はない  41
 まったく関心はない 17

◆政治について、全体としてどのような印象を持ちますか。
 よい印象     5
 悪い印象    57
 特に印象はない 35

◆政治や社会問題について、友人と話をすることがどの程度ありますか。
 よくある    3
 たまにある  33
 あまりない  34
 まったくない 28

◆政治や社会の動きについて、どこから情報を得ていますか。
新聞28
テレビ86
本や雑誌6
ネットのサイトやSNS58
友人11
学校の授業や先生26
特にない4

◆前の質問で選んだもののうち、どこから得た情報を一番信頼していますか。
新聞9
テレビ52
本や雑誌1
ネットのサイトやSNS8
友人1
学校の授業や先生7
特にない15

◆政治や社会問題について、どの程度まで行動したいと思いますか。
 家族や友人と話す                   55
 ネットや本などで調べる                35
 TwitterやFacebookなどで意見を発信する  8
 自分と近い考えの政治家に投票する           34
 デモや集会、NPOなど市民団体に参加する        1
 選挙運動に参加する                  10
 将来、選挙に立候補する                 2
 何もしない                      16

◆政治や社会問題について、若い人たちがデモで意見を表明することに、共感できますか。共感できませんか。
 共感できる 41
 共感できない 48

◆いまの日本の政治家は、若い人たちのことを考えて政治をしていると思いますか。
 考えて政治をしている 12
 そうは思わない    80

◆今年の夏の参議院選挙に、どの程度関心がありますか。
 大いに関心がある   9
 ある程度関心がある 30
 あまり関心はない  40
 まったく関心はない 18

◆今年の夏の参議院選挙の投票に行くつもりですか。
 必ず投票に行く  21
 できれば行きたい 47
 たぶん行かない  21
 行かない      8

◇(「必ず投票に行く」「できれば行きたい」と答えた68%の人に)それはどうしてですか。
 投票して政治を変えたいから    14 〈9〉
 投票したい政治家や政党があるから  3 〈2〉
 投票は国民の権利だから      60〈40〉
 興味があるから          19〈13〉

◇(「たぶん行かない」「行かない」と答えた29%の人に)それはどうしてですか。
 投票しても政治は変わらないから  29 〈8〉
 投票したい政治家や政党がないから 21 〈6〉
 行っても自分にメリットがないから  8 〈2〉
 興味がないから          36〈10〉

◆参議院選挙の選挙区では、候補者の名前を書いて投票します。何を一番重視して、投票する候補者を決めたいと思いますか。
 候補者の人柄やイメージ   16
 候補者の主張や政策、公約  62
 候補者を支援する政党や団体  6
 周りの人の意見や評価    11

◆参議院選挙の比例区では、政党もしくは政党の候補者の名前を書いて投票します。仮にいま投票するとしたら、どこに投票したいと思いますか。
自民46
民主18
公明4
共産2
維新の党2
おおさか維新の会5
改革結集の会0
社民0
生活1
元気2
日本のこころ2
新党改革1
その他の政党0
答えない・分からない17

◆選挙でどの人や政党に投票するか、自分でしっかりと判断できるという自信がありますか。自信はありませんか。
 自信がある 28
 自信はない 68

◆選挙でどの人や政党に投票するか決めるのに必要な知識を、学校でどの程度教わったと思いますか。
 十分に教わった      3
 ある程度教わった    36
 あまり教わらなかった  43
 まったく教わらなかった 15

◆選挙で投票に行かないことは、よくないことだと思いますか。必ずしもそうではないと思いますか。
 よくないことだ    38
 必ずしもそうではない 61

◆選挙のときのあなたの一票に、政治を動かす力があると思いますか。ないと思いますか。
 ある 45
 ない 53

◆国会議員などを選ぶ選挙権の年齢を、20歳から18歳に引き下げたことは、よかったと思いますか。よくなかったと思いますか。
 よかった 52
 よくなかった 36

◆現在、衆議院議員に立候補できるのは25歳から、参議院議員に立候補できるのは30歳からです。国会議員の選挙に立候補できる年齢を引き下げるべきだと思いますか。
 引き下げるべきだ 23
 そうは思わない 73

◆法律上、飲酒できるようになる年齢を、20歳から18歳に引き下げることに賛成ですか。反対ですか。
 賛成 35
 反対 60

◆法律上、喫煙できるようになる年齢を、20歳から18歳に引き下げることに賛成ですか。反対ですか。
 賛成 15
 反対 80

◆法律上の成人になる年齢を、20歳から18歳に引き下げることに賛成ですか。反対ですか。
 賛成 27
 反対 70

◆少年法が適用される年齢を、20歳未満から18歳未満に引き下げることに賛成ですか。反対ですか。
 賛成 71
 反対 26

◆いまの政治で、力を入れてほしいと思うのは、次のうちどれですか。
景気・雇用72
年金・医療など社会保障61
教育46
原発・エネルギー23
外交・安全保障37
憲法13

◆いまの社会は、収入や就職の面で若い人たちが自立しやすい社会だと思いますか。自立しにくい社会だと思いますか。
 自立しやすい社会だ 14
 自立しにくい社会だ 82

◆いまの日本の社会にある収入などの格差は、このままにしておいてもよい範囲だと思いますか。行き過ぎていると思いますか。
 このままにしておいてもよい範囲だ 33
 行き過ぎている          59

◆人々の間に収入などの格差があるのは、社会のしくみによる面が大きいと思いますか。本人の努力による面が大きいと思いますか。
 社会のしくみによる面が大きい 59
 本人の努力による面が大きい  34

◆いまの日本は、努力すれば報われる社会だと思いますか。報われない社会だと思いますか。
 報われる社会だ 37
 報われない社会だ 56

◆いまの年金制度は、自分の老後の暮らしを支えるのに、あてになると思いますか。あてにならないと思いますか。
 あてになる 21
 あてにならない 76

◆原子力発電を今後、どうしたらよいと思いますか。
 ただちにゼロにする 10
 近い将来ゼロにする 48
 ゼロにはしない   37

◆アメリカは好きですか。嫌いですか。特にどちらでもないですか。
 好き        45
 嫌い         3
 特にどちらでもない 51

◆中国は好きですか。嫌いですか。特にどちらでもないですか。
 好き         6
 嫌い        52
 特にどちらでもない 40

◆韓国は好きですか。嫌いですか。特にどちらでもないですか。
 好き        19
 嫌い        26
 特にどちらでもない 54

◆集団的自衛権を使えるようにしたり、自衛隊の海外活動を広げたりする安全保障関連法に、賛成ですか。反対ですか。
 賛成 41
 反対 50

◆憲法第9条を変えるほうがよいと思いますか。変えないほうがよいと思いますか。
 変えるほうがよい  20
 変えないほうがよい 74

◆いまの日本の憲法は、全体として、よい憲法だと思いますか。そうは思いませんか。
 よい憲法 59
 そうは思わない 30

◆いまの憲法を変える必要があると思いますか。変える必要はないと思いますか。
 変える必要がある 33
 変える必要はない 57

 <調査方法> 今年の7月1日現在で18、19歳になる人を全国で3千人選び、郵送法で実施した。対象者の選び方は層化無作為2段抽出法。全国の縮図になるように337の地点を選び、各地点の住民基本台帳から対象者を選んだ。2月24日に調査票を発送し、4月1日までに届いた返送総数は2113。無記入の多いものや対象者以外の人が回答したと明記されたものを除いた有効回答は2109で、回収率は70%。
 有効回答の男女比は男49%、女50%、無記入1%。18歳は52%、19歳47%、無記入1%。


いつもでしたら、私ならどう答えるかを書くのですが、18歳でも19歳でもないので割愛します。調査に対するコメントのみ書きます。


質問の多くは誘導的なもので意義を感じません。例えば「いまの年金制度は、自分の老後の暮らしを支えるのに、あてになると思いますか。あてにならないと思いますか。」と問われると、みな空気を読んで、「あてにならないと思う」と回答しがちです。実際、そういう結果になっています。大半の質問がこうした無意味なものです。


無意味でない設問もあります。

内閣支持率は38%、不支持率43%と、同時期に行われた一般の世論調査の結果(支持44%、不支持35%)と比べ、安倍内閣は不人気です。

自民党の支持率も20%と、一般の40%に比べ、ひどい不人気です。では、どこが人気なのかと言えば、支持政党なしが64%で、一般の36%とくらべ非常に大きいです。

投票予定では、民主が意外と人気で18%(一般は13%)です。自民が46%で、一般の43%とほぼ変わりありません。共産が案外不人気で2%(一般は6%)でした。

しかし、はじめての選挙権ですので、この年齢の投票率は高くなると思うので、影響がありそうです。


中国が好き、というのが6%しかなく、嫌いが52%というのはびっくりです。

私に「中国政府が好きですか」と問われたら、「嫌い」と答えますが、一般的に「中国が好きですか?」と訊かれると、迷います。中国の文化には敬意を払っているので、嫌いとは答えにくいです。

嫌いが52%とは・・・

【朝日新聞】投書欄「どう思いますか」:“介護体験の「徴介制」を提案”

4月6日朝日新聞朝刊の投書欄。毎週掲載の、一つの投書に対する反響の投書を載せる「どう思いますか」のコーナー。今週は、東京都の出版社役員(58)の投書が元です。

高齢者や介護に関するニュースがメディアをにぎわさない日はない。報道を見ていて気になるのは、介護の経験があるとないとではコメンテーターらの見方がまったく異なることだ。きれいごとはいくらでも言える。
現実は想像を絶するほど厳しい。私自身、難病の夫を介護し見送ったことで、人生観が全く変わった。
介護の問題は誰にとっても、他人事ではない。そこで提案したいのが「徴兵制」ならぬ「徴介制」だ。例えば18歳になったら半年間、介護施設で介護に携わってもらう制度を設けてはどうだろう。
若者が介護の技術を学び、介護者・被介護者の気持ちを理解できれば尊い体験になるはずだ。
人手が足りない介護現場にも、若い力は大きな助けとなり、有効な方策となるのではないだろうか


一般からの反応は4つです。

石川県の主婦(79)は提案に賛成しています。

千葉県の介護福祉士(43)は、半年しかいない人を訓練する時間的余裕はない、と否定的です。それよりも現在の現場の待遇改善を訴えています。

福岡県のケアマネージャー(40)は、強制的に介護をやらせても被介護者の思いを十分にくみ取れないのでは、と否定的です。

埼玉県の介護福祉士(56)は、国民全体への「徴介制」には直接触れず、国会議員が期間を決めて施設で働くことを提案しています。

いつもは、識者からの反応も一件掲載されるのですが、今回はなぜか元投書子からの反応が載りました。

「徴介制」の言葉は、「徴兵制」を想起させて、刺激的だったかも知れません。でも、きれいごとでは済まない介護問題を考えてほしいと、あえて造語で問題提起しました。寄せられた反響は、それを真摯に受け止めてくださっています。
投稿はネット上で話題になり、若者と思われる匿名の人たちの書き込みが殺到しました。感情的な反発が目立ち、介護を自分や身近な人の問題として考えたくもない、という激しい気持ちがうかがえました。こうした若者が介護される側になる、日本の将来のことを考えてしまいます。
「老い」はだれにでも、いつかは訪れる問題。投稿で一石を投じられたことには意味があったと思います。


私見です。

元投書にある「徴介制」の狙いは二つです。一番目は「徴介」することで若者の意識改革ができる。二番目には、介護現場の人手不足対策です。

介護に限らずなにかを経験すれば意識が変わるというのはありそうなことです。問題なのは、強制的に介護を経験させることでどういう意識改革を求めているのかがないこと。

元投書子は自身の経験で「人生観が全く変わった」そうですが、変わる前と後で介護への意見がどう変わったのかが書かれていません。

元投書子が18歳で介護を経験していたらもっと上手に介護ができたはずだ、とか、元投書子の旦那さんが18歳で介護を経験していたらもっと介護者に思いやりのある言動であったはずだ、といったことを主張してくれなければ説得力がありません。

介護現場の人手不足の解消については、千葉県の介護福祉士の反論がもっともです。半年しかいない人間を訓練するとなると現場への負担は計り知れません。また、労働者の賃金も基本は需給関係で決まりますので、「徴介制」による労働力の大量投入は本職の賃金体系をゆがめます。

【アニメ】灰と幻想のグリム

原作は未読です。

なかなか面白かったです。

いまどきのアニメにしては、テンポが遅いですが、そこに味わいがありました。

話はまだまだ続きそうですし、世界自体に謎がありそうです。しかし、中途半端に終わったという感じはしません。話の骨格が、少年少女が生き延びるというところにあり、世界の謎を解明するとか大魔王を倒すとかではないからだと思います。

異世界転生ものをリアルに描いた秀作です。

ところで、この作品のゴブリンは、動物というよりほぼ異人種です。言語を持ち、道具を使い、文化生活を営んでいます。一方的に狩りの対象とするのには、軽いショックを受けました。

【アニメ】昭和元禄落語心中

原作は未読です。

これはなかなかの佳作だと思います。

落語を題材にしたアニメはいくつか先行作がありますが、これは真正面から描いています。声優による落語のシーンもじっくり聞かせてくれます。誤魔化して作れば、冒頭をちょこっとだけ喋らせて、観客の拍手までカットすることもできたはずです。しかし、それをせずにまともに落語をさせていました。

冒険的な試みです。

落語に造詣が深いわけではありませんので素人判断ですが、まったく違和感がありませんでした。本物の落語家に聞こえました。実力派の声優陣をそろえただけのことはあります。

二期があるとのことですので、いまから楽しみです。

【アニメ】無彩限のファントムワールド

京都アニメーション制作。

京アニだけあって絵は美麗です。京アニだけあって幼女の可愛さはあり得ないほどです。

でも、この作品は失敗です。

設定は、「境界の彼方」のくり返しですし、ギャグにもシリアスにも徹していないため作品のコンセプトが中途半端です。おもいっきりギャグによせた回(例えば初回)は、人体の動きを的確に捉えた絵と相まって、結構面白かったです。この路線で突き進んで欲しかった。

「エンドレス・エイト」のように、京アニは時々変なことをしますが、そうしたものは狙いが先鋭すぎて時代が追いついていないと言えなくもありません。しかし、この「無彩限のファントムワールド」は無難に作ろうとして失敗するという悪いパターンの失敗です。

次回作に期待します。

【朝日新聞】「日本式教育」はマナーの源泉?

4月2日朝日新聞朝刊のオピニオン欄。翁長忠雄中東アフリカ総局長の『日本式教育、「輸出」に期待』より

 日本ではごく当たり前の光景を、ここエジプトの人々は驚き、そして褒めたたえることがよくある。
 例えば、エレベーターや列車の乗り降り。日本では降りる人がいなくなるまで乗る人はじっと待つ。ところが、エジプトでは双方がドアのあたりで押し合いへしあい、収拾がつかなくなることも珍しくない。
 日本の日常生活に垣間見られる「規律」や「協調性」は、何によってはぐくまれたのか。エジプトのシーシ大統領が思い起こしたのは日本式の学校教育だ。
 シーシ氏は2月末に日本を初めて訪れ、国会でこう演説した。「教育分野での日本の経験は、経済及び社会の開発のための基本的な要素です」。学校教育を通じて規律正しい所作を身につけ、就労意欲を高め、経済成長につなげる。そんな道筋を考えているようだった。
 シーシ氏は忙しい日程をぬって東京都内の小学校に足を運んだ。政府間で教育分野での協力を深めることを合意。今後5年間で日本に留学生2500人を派遣し、エジプト国内の10校を日本式教育を導入するモデル校に指定する。
(略)


日本でエレベーターや列車の乗り降りが整然としているのは学校で規律を教え込んでいるからだと考えたエジプト大統領が、自国に日本式教育を導入しようとしています。

間違った考えだと思います。

まず、日本とエジプトの違いは学校教育だけではありません。平均所得も違えば宗教も違います。エレベーターや列車が導入された年数も違うかもしれません。両国は共通点を見つけるのが難しいほどに違います。

その中で、学校教育の差がエレベーターや列車でのマナーの差に結びついたと考える根拠はありません。

次に、エレベーターや列車で整然と並んでいるのは日本だけではありません。私はヨーロッパを旅行したことがありますが、普通に規律正しくしていました。かの国々が「日本式教育」を導入していると聞いたことがありません。

学校教育の差がエレベーターや列車のマナーの差に結びついたと考える根拠はいよいよ薄弱です。

学校教育から変えるなどという迂遠で遠大なことをせずに、駅や停留所で注意のアナウンスをした方が手っ取り早いと思います。

【展覧会】ボッティチェリ展

於:東京都美術館

日伊国交樹立150周年を記念した展覧会です。

ボッティチェリの作品20点以上が来日しました。目玉は「書物の聖母」「ラーマ家の東方三博士の礼拝」です。

最近ボッティチェリの絵がよく日本にくるような気がしていますが、この展覧会がこれまでで最大規模とのことです。

合わせて、師匠のフィリッピ・リッピと弟子にあたるフィリップの息子フィリッピーノ・リッピの作品も多数展示してあります。

複雑な精神遍歴を重ねた偉大な画家の業績を振り返ることができます。

【朝日新聞】グローバル文化は正しいのか?

3月28日朝日新聞朝刊。ベネッセホールディングス会長兼社長原田泳幸氏のインタビューが載っていました。インタビューのテーマは教育です。原田氏は日本の教育の限界とグローバルなものへの対応の必要性をうったえています。

(略)
 日本人は役員に昇進すると必ずあいさつで「どこまでお役に立てるかわかりませんが、微力ながら」と言う。アメリカ人は「新たなポストにわくわくしている。必ず成果をあげる」と自信を示す。海外ではそういう教育を受けている。控えめな態度や遠回しな表現は不要だ。例えば、商品の価格を下げる提案のとき、外国人は「それでどれだけ売れるのか」と必ず聞く。日本人は「やってみないとわからない」とまじめに言う。それでは絶対先に進まない。最初にコミット(約束)する。「値段を下げればたくさん売れる」と。自信がなくても言い切る。
(略)


私も外資系企業で働いているので、最初にコミット(約束)する、という文化には慣れています。しかし同時に強い違和感を持っています。

自身がないのに(つまり根拠がないのに)、“こここれの成果があります”と主張することに何の意味があるのでしょうか。約束したとおりの成果があがらなかったら(たいていの場合そうなりますが)、へ理屈をつけて言い訳をするだけです。

外資系なのだから本国の文化に合わせろといわれれば、おっしゃる通りかもしれません。

しかし大事なのは、ビジネスがうまく回るのはどちらなのか、という観点だと思います。「やってみないとわからない」とまじめに言うのも、根拠がないことを大言壮語することも、どちらも有益だとは思えません。可能なかぎりの手法を駆使してできるだけ精度の高い予測をすることだけが正しい態度だと思います。
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Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

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