【ウルトラマン】第八話:怪獣無法地帯

レッドキング、マグラー、チャンドラー、ピグモン、スフランが登場します。

怪獣映画でよくある複数怪獣のバトルロワイアルですが、テレビでここまで大量の怪獣が出てくるのは実に豪華です。

反面、怪獣の設定はテキトーです。火山の爆発で人間が島を空け、数年後に戻ってきたら「怪獣無法地帯」になっていました、ということです。放射能の影響とか、宇宙からやってきたとかいう設定はまったくありません。めんどうな説明抜きで怪獣のバトルロワイアルを楽しんでもらおうということかもしれません。

メインとなる怪獣はレッドキング。なんで「赤」なのかわかりませんが、ゴロがいいので覚えやすいです。フォルムも伝統的な怪獣スタイルで、無駄な装飾がなくすっきりしたいいデザインです。しかもこの怪獣、石をもって投げつける攻撃をするという頭脳派でありながら敵の腕をもぐといった残虐さとパワーを合わせ持っています。

有名なピグモンも初登場しています。「ウルトラQ」に出てきたガラモンとまったく同じ形状ですが、サイズは人間大と小さくなっています。「ウルトラマン」の世界ではガラモンはなかったことになっているみたいです。けっして見た目が可愛いとは思えません。ゆるキャラのはしりなのかもしれません。

前後編の二部構成にしてもおかしくないくらいの中身の濃い一本でした。

スポンサーサイト

【時事問題】米大統領の広島訪問

アメリカのオバマ大統領が現職の大統領としてはじめて広島に慰霊のために訪れました。この出来事に関する内外の反応は、主に3つに分類できると思いました。

第一は、純粋に原爆被害者への慰霊という行為とみるもの。

第二は、核廃絶という未来の目標に向けてのこの訪問をどう評価するか、というもの。積極的に評価する意見もありますが、現実は難しいだろうという意見、あるいは核廃絶を言うだけで何も行動に移さないオバマ大統領を非難するものもあります。いずれにせよ、視線は未来に向いています。

第三は、過去を観ているものです。謝罪がないとか、謝罪を求めるべきだとか、謝罪を求めつつ日本も真珠湾で謝罪すべきとか、今度は日本の総理が中韓に謝罪にいくべきとか、そもそも日本がはじめた戦争じゃないかとか、広島も大事だが南京はもっと大事だとか、もろもろの意見です。すべて過去を見ています。

思うに、第三に分類される意見はほとんど不毛です。戦争被害の当事者が言っているならわかります。しかし大多数の人間にとって真珠湾攻撃も広島の原爆も南京も当事者ではありません。言い分はそれぞれありますが、論争しても決着はつきません。不毛な言い合いが続くだけです。また、当時生きた被害者でもなんでもない人たちが被害者に成り代わって怒っている姿は奇妙にさえ感じます。

歴史を学ぶというのは未来を拓くために大切なことなのでしょうが、歴史教育に過剰なまでに道徳をからめはじめると、かえって未来へのまなざしが曇ります。

今回の訪問は、第三の意見を黙殺した形になりました。外交に歴史がからんだ場合の対応として、あるべき姿だったように思います。

【映画】ガールズ&パンツァー 劇場版

TVシリーズは観ていました。

2015年11月に公開されたのですが、機会がなくいけないでいました。諦めていたのですが、息の長い人気があるらしく、私のよく出入りする劇場で上映されました。

ストーリーも絵も完全新作。TVシリーズのライバルが味方になって集結するという王道の展開もサービスたっぷりです。

強く思ったのは、スクリーンからの情報量の膨大さです。一回観ただけではすべてのシーンを拾いきれず、二回・三回と何度も視聴することを要求されているみたいです。DVDを買って観ろ、ということなのかもしれません。

不満だったのは、TVシリーズで片がついたはずの廃校問題をまた持ち出したことです。ここまでくると文科省の執拗さが不自然に見えてきます

新キャラもいっぱい出てきました。続編があるのかもしれません。

【映画】64ロクヨン 前編

原作は未読です。

前編だけだと評価に困る作品です。過去(昭和64年)の未解決誘拐事件、警察の内部対立、記者との確執、主人公の娘の失踪、隠蔽された誘拐事件捜査時の不祥事、などなどがそれぞれ平行して描かれていて、前編部分ではバラバラなままです。後編で統合されるのかもしれません。

そのことは措いて、違和感を覚える部分がいくつかありました。

・誘拐事件捜査に警察はミスをしますが、それを隠蔽して、警官や元警官に口封じをしています。しかし、そのミスは被害者の親に見られています。警官に口封じはできても被害者家族の口を封じることはできないはずです。
・広報官の主人公は、過去の不祥事を調査したり、人事案に怒って本部長に直訴したり、と大忙しですが、そもそも彼は何と戦っているのか見えません。シナリオの都合上、複数の案件にむりやり絡ませているだけのようにも見えます。

これも後編を見れば、納得のいく答えが出るかもしれません。

前編だけでは評価のしようがありません。後編(テンポよく、6月11日に公開)も観てみます。

【ウルトラマン】第七話:バラージの青い石

アントラーが登場します。

この回はかなり異色の回といえます。まず、舞台が外国、しかも砂漠の町という情緒あふれるものです。パリ本部から応援要員もかけつけるなど国際色豊かでした。

さらに、数千年前にウルトラマンに似た何者か(M78星雲関連の宇宙人だと思われます)が地球に来ていたらしい、という衝撃の事実も明かされます。

さらにさらに、ウルトラマンの必殺技であったはずのスペシウム光線が怪獣アントラーに通用しません。今週の怪獣は科特隊が斃しました。ただし、砂漠の町バラージに伝わる青い石をアントラーにぶつけるようにテレパシーで要請したのはウルトラマンですし、青い石の由来はM78星雲にあるらしいので、ウルトラマンが活躍しなかったわけではありません。

ところで、このバラージの町の女王は言っていることがことごとくおかしいです。まず、アントラーによってバラージの町は寂れた、と主張しています。しかし、前後の状況を見ると、隕石落下をきっかけとしてアントラーは目覚めたはずです。隕石の調査に来た各地の科特隊がすべて行方不明になったため、日本の科特隊にお鉢が回ってきました。隕石が落ちる前には異変はなかったはずなので、数千年前はともかく、アントラーが暴れだしたのは最近のことです。

また、数千年前からアントラーが暴れまわるから街から若者がいなくなり今では老人だけになった、と女王は言います。しかし、数千年前からの怪獣の影響でいまごろ高齢化が進むなどありえません。

アントラーが退治された後、科特隊の面々はこれでバラージの町も元通りの賑わいに戻りますね、と女王に声をかけます。しかし、女王はそれを否定して、たとえこの地を訪れる旅人がいたとしても、バラージの町は蜃気楼のように感じられるだけだろう、と言います。しかし、アントラーがいないのであれば、問題はなにもないはずです。バラージの町が蜃気楼になる理由はありません。

女王の言っていることは、辻褄が合わないことだらけです。

合理的な解釈は唯一つ。バラージの町は数千年前に滅び去っていたのでしょう。科特隊が会った女王と町の人は、いわゆる亡霊だったのだと思います。

【放送大学】世界の中の日本:第6回

高橋和夫先生による、放送大学の講義「世界の中の日本」の視聴メモ。

第6回は「北極圏のイスラム」です。

ノルウェーのイスラム教徒についてです。

・ノルウェーの総人口は512万。そのうち20万人が外国生まれのイスラム教徒です。石油資源開発のために労働力として入った人たちです。

・他の欧州と比べ、モスクに登録しているイスラム教徒の割合が高いのがノルウェーの特徴。ノルウェーでは、宗教団体に構成人数に応じて補助金を支給する制度がある。このため、モスクは積極的に信者を登録してきた。

・ノルウェーのイスラム教徒は世界数十カ国から来ていて、主流となる集団は存在しない。ノルウェー系のイスラム教徒と化している。

・ノルウェー出身者がイスラム教に改宗する例もある。1000人くらいいる模様。

・移民二世も生まれている。

・白夜の地でラマダンは行えないので、それぞれメッカ時間に合わせたり、出身地時間に合わせたりして工夫している。

・イスラム教徒の増加に不満を持つ人たちもいる。彼らの話を聞いた。
*イスラム教徒の価値観に不満がある。強制結婚や性的隔離は許せない。
*イスラム教徒は要求が多すぎる。イスラム式洗面所の設置や、埋葬方法の許可、学校給食から豚肉を除く、などなど
*移民自体に反対しているわけではない。現在のような大規模な移民に反対している。
*移民は経済発展に寄与したという意見もあるが、ある調査では1人のイスラム教徒に対して約1億5000万円もの経費がかかっている

・2011年7月、ウトヤ島で移民反対の男が大規模な銃乱射事件を起こした。

■感想
・「強制結婚」とか「性的隔離」が何を意味するのか説明がありませんでした。
・イスラム式の埋葬方法を許可してほしい、というのは分からなくもありません。しかし、学校給食から豚肉を除けいうのは、確かに過大な要求かもしれません。
・ノルウェーの人たちがイスラム教徒に配慮しているのは分かりますが、イスラム教徒側がもともとのノルウェー社会にどういう妥協をしているのかが分かりません。妥協なんてしていないように見えました。

【時事問題】自民県議による「基地外」発言

5月25日朝日新聞朝刊の記事より。

自民党の小島健一・神奈川県議(53)=横浜市青葉区選出=が8日に東京都千代田区の靖国会館であった集会で、沖縄県で米軍基地反対の運動をしている人たちについて、「基地の外(そと)にいる方ということで、『基地外(きちがい)』の方と呼んでいる。これは神奈川も同様で、大変苦慮している」と発言していたことがわかった。
 小島氏は朝日新聞の取材に発言を認め、「差別的な意図はない。イントネーションも(正しく)『基地外』と言っている」と話している。
 「沖縄県祖国復帰44周年記念日本民族団結靖国集会」のあいさつで発言した。小島氏は、沖縄と神奈川は米軍基地が多いのが共通点とし、「沖縄の基地の周りには基地反対だとか、オスプレイ反対だとか毎日のように騒いでいる人たちがいる」と述べ、「基地外」と表現した。
 また、沖縄の地元2紙について「明らかにおかしな新聞」「つぶれた方がいい」と話した。小島氏は現在4期目で、党県連の広報局長を務めている。


この発言はいただけません。

米軍基地に反対している人たちに違和感を覚えるのはあり得ると思います。

しかし、「基地外」はいけません。精神に障害がある人たちを差別した意図はない、というのは信じてもよいです。しかし、それに引っ掛けて揶揄したのは確実です。

このような発言をすると、米軍基地容認派と拒否派の間にいる中間層は、決して小島氏に同意することはありません。仲間内で盛り上がるのだけです。目の前の支持者の喝采を浴びることだけを目的とした発言は、支持を広げることにつながりません。むしろ支持をせばめるだけでしょう。

愚かな県議だと思います。品性もありません。

【世論調査】朝日新聞5月21、22日調査

5月24日朝日新聞朝刊に世論調査の結果が発表されました。

 (数字は%。小数点以下は四捨五入。質問文と回答は一部省略。◆は全員への質問。◇は枝分かれ質問で該当する回答者の中での比率。〈 〉内の数字は全体に対する比率。丸カッコ内の数字は、4月9、10日の調査結果)

◆安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
 支持する  43(45)
 支持しない 33(34)

◇それはどうしてですか。(選択肢から一つ選ぶ=択一。左は「支持する」43%、右は「支持しない」33%の理由)

 首相が安倍さん  13 〈6〉  9 〈3〉
 自民党中心の内閣 26〈11〉 20 〈7〉
 政策の面     35〈15〉 60〈20〉
 なんとなく    20 〈9〉  8 〈3〉

◇(「支持する」と答えた43%の人に)これからも安倍内閣への支持を続けると思いますか。安倍内閣への支持を続けるとは限らないと思いますか。
 これからも安倍内閣への支持を続ける  44〈19〉
 安倍内閣への支持を続けるとは限らない 51〈22〉

◇(「支持しない」と答えた33%の人に)これからも安倍内閣を支持しないと思いますか。安倍内閣を支持するかもしれないと思いますか。
 これからも安倍内閣を支持しない 64〈21〉
 安倍内閣を支持するかもしれない 31〈10〉

◆今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。

自民37(38)
民進7(8)
公明3(3)
共産3(3)
おおさか維新1(2)
社民0(0)
生活0(0)
日本のこころ0(0)
元気0(0)
新党改革0(0)
その他の政党0(1)
支持政党なし38(34)
答えない・分からない11(11)

◆今年の夏に、参議院選挙があります。仮にいま投票するとしたら、比例区ではどの政党、またはどの政党の候補者に投票したいと思いますか。(択一)
自民41(40)
民進13(15)
公明5(4)
共産5(5)
おおさか維新4(6)
社民2(0)
生活0(1)
日本のこころ0(1)
元気0(0)
新党改革0(0)
その他の政党1(2)
答えない・分からない29(26)

◆この夏の参議院選挙で、与党が議席を増やしたほうがよいと思いますか。野党が議席を増やしたほうがよいと思いますか。それとも、今とあまり変わらないままがよいと思いますか。
 与党が議席を増やしたほうがよい 17
 野党が議席を増やしたほうがよい 36
 今とあまり変わらないままがよい 32

◆安倍首相の経済政策で、日本経済が成長することを期待できると思いますか。期待できないと思いますか。
 期待できる  28
 期待できない 50

◆来年4月に消費税を10%に引き上げることが予定されています。消費税10%の引き上げを、延期すべきだと思いますか。延期すべきではないと思いますか。
 延期すべきだ    59(59)
 延期すべきではない 29(32)

◆消費税を引き上げることで、景気に悪い影響が出る不安をどの程度感じますか。(択一)
 大いに感じる   27
 ある程度感じる  52
 あまり感じない  15
 まったく感じない  3

◆消費税の引き上げを延期することで、社会保障に悪い影響が出る不安をどの程度感じますか。(択一)
 大いに感じる   18(17)
 ある程度感じる  47(47)
 あまり感じない  25(25)
 まったく感じない  5 (6)

◆熊本県を中心とした地震に対する政府の対応を、評価しますか。評価しませんか。
 評価する  54
 評価しない 29

◆アメリカのオバマ大統領が、被爆地の広島を訪問することを決めたことを評価しますか。評価しませんか。
 評価する  89
 評価しない  4

◆オバマ大統領が被爆地の広島を訪問することで、核兵器のない世界に向かうことが期待できると思いますか。期待できないと思いますか。
 期待できる  36
 期待できない 50

◆アメリカが広島や長崎に原爆を落としたことをどう思いますか。(択一)
 非人道的で許せない               31
 非人道的だが、いまではそう深く根にもっていない 33
 アメリカとしてはやむを得ない手段であった    22
 戦争であるから当然                8

◆東京都の舛添要一知事は、家族旅行などに政治資金を使っていた問題について、外部の専門家に調査をしてもらい、辞任はしない考えです。舛添知事のこうした対応は、適切だと思いますか。適切ではないと思いますか。
 適切だ     8
 適切ではない 83

 <調査方法> 21、22の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に調査員が電話をかける「朝日RDD」方式で、全国の有権者を対象に調査した(福島県の一部を除く)。世帯用と判明した番号は3974件、有効回答は1877人。回答率47%。


この調査が私のところに来たと想定して回答してみます。

>◆安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
支持します。

>◇それはどうしてですか。
首相が安倍さん、だからです。

>◇(「支持する」と答えた43%の人に)これからも安倍内閣への支持を続けると思いますか。安倍内閣への支持を続けるとは限らないと思いますか。
支持を続けるとは限りません。

>◆今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
支持政党はありません。

>◆今年の夏に、参議院選挙があります。仮にいま投票するとしたら、比例区ではどの政党、またはどの政党の候補者に投票したいと思いますか。(択一)
決めていません。
社民党が健闘しています。一方、生活はどん底ですね。

>◆この夏の参議院選挙で、与党が議席を増やしたほうがよいと思いますか。野党が議席を増やしたほうがよいと思いますか。それとも、今とあまり変わらないままがよいと思いますか。
なんとも言えません。

>◆安倍首相の経済政策で、日本経済が成長することを期待できると思いますか。期待できないと思いますか。
期待していますが、難しいと思います。安倍首相の力量というわけでなく、誰かが何かをすれば魔法のように日本経済が復活する、というものではないと思っています。

>◆来年4月に消費税を10%に引き上げることが予定されています。消費税10%の引き上げを、延期すべきだと思いますか。延期すべきではないと思いますか。
経済の問題はさっぱり分かりません。

>◆消費税を引き上げることで、景気に悪い影響が出る不安をどの程度感じますか。(択一)
あまり感じません。すぐに慣れるのではないかと思います。

>◆消費税の引き上げを延期することで、社会保障に悪い影響が出る不安をどの程度感じますか。(択一)
大いに感じます。安倍内閣が延期するとなると、後に続く内閣も引き上げにくくなるかもしれません。

>◆熊本県を中心とした地震に対する政府の対応を、評価しますか。評価しませんか。
被災者ではないので横から見ての意見ですが、よくやっていると思います。

>◆アメリカのオバマ大統領が、被爆地の広島を訪問することを決めたことを評価しますか。評価しませんか。
本人の名誉欲のために来るような感じもしますが、一応評価します。

>◆オバマ大統領が被爆地の広島を訪問することで、核兵器のない世界に向かうことが期待できると思いますか。期待できないと思いますか。
任期がつきる大統領なので、期待してません。

>◆アメリカが広島や長崎に原爆を落としたことをどう思いますか。(択一)
客観的に見て、非人道的だと思います。しかし、被爆者ではないので、「許せない」とか「根に持っていない」とかいう感想はありません。
「戦争だから当然」という意見が8%もあるのは、非難するつもりはありませんが、ちょっとショックです。このように答えた人の年齢層性別を知りたくなります。

>◆東京都の舛添要一知事は、家族旅行などに政治資金を使っていた問題について、外部の専門家に調査をしてもらい、辞任はしない考えです。舛添知事のこうした対応は、適切だと思いますか。適切ではないと思いますか。
不適切です。辞任すべきです。
どうせ再選されっこないのですから、オリンピック時に知事ではいられません。それなら今すぐ辞めるべきです。

【時事問題】沖縄の米軍属のおこした事件

沖縄県で20歳の女性会社員が遺体で見つかり、容疑者として米軍属の男が逮捕されました。

被害にあわれた女性に謹んで哀悼の意をあらわします。

この事件と報道について思うところを書きます。


朝日新聞の記事を読んでいると(他の新聞は読んでいないのでよくわかりません)次のように表現されることが多いです。一例を挙げます。

沖縄県うるま市の女性会社員(20)が遺体で見つかり、海兵隊員の米軍属(32)が死体遺棄容疑で逮捕された事件をうけて・・・・・・
(5月23日朝刊一面)


かつて海兵隊員であっても現在は米軍属です。あえて元職を書かなければならない理由はありません。朝日新聞を退職した記者が退職後になにか事件を起こしたとして、“元朝日新聞記者が”とは言わないはずです。

なにがなんでも米軍の責に帰そうとしているようにしか思えません。


米国に再発防止を求めても、こうした凶悪犯には限界があります。日本人を殺してもたいした罪にならない、とか思っていれば別です。そうであるなら教育が必要です。しかし、いまさらそんなことを思ってはいないのではないでしょうか。

酒を飲んで運転するなとか、飲み屋で喧嘩するなとかいったことなら綱紀粛正の呼びかけで減らすことはできるかもしれません。

しかし、強姦して殺害しようとまで考える人間への教育には限界があります。

米国の軍関係者だけでなく民間人でも、また日本人でも凶悪な人間はいます。彼らに教育を施したら凶悪事件を起こさなくなる、というものでもありません。

周辺住民が怒るのは分かりますが、米国や日本の政府がなにかしたら事件がなくなるというものでもないように思います。


犯人は、日本人と結婚して日本で居住していました。仕事として米軍の業務を担っていただけです。米基地をなくても、犯人は他の仕事をしていただけだと思います。そこから考えて基地がなければこの事件はなかった、というのはやや飛躍があります。


沖縄と米軍関係の基礎データが、少なすぎるように思います。そんな中で、いくつか有用なデータが朝日新聞にありました。引用します。

防衛省によると、日本国内にいる米軍人は約5万3千人、軍属は5千人(2013年時点)。うち沖縄県内には軍人が2万8千人、軍属約2千人がいる
5月21日朝刊社会面


沖縄と米軍の関係では、米軍が占有している基地面積だけが語られます。それはそれで沖縄の土地が米軍にいいように使われている証左なので必要な数字ですが、犯罪がらみの場合は、人数を考えるべきです。およそ50%の軍関係者が沖縄にいるということが分かります。

警察庁や沖縄県によると、全国の警察が検挙した米軍関係者(軍人と軍属、その家族)による刑法犯事件は1990年代前半、300件近い年もあった。96年に90件まで減少したが、03年に194件と増加。その後は100件前後で推移している。沖縄がそのうち半数を占めている。
5月23日朝刊社会面


米軍関係者の半数が沖縄にいて、事件の半数が沖縄で起きています。ここから特に沖縄にいる軍関係者が危険ではないと言えます。(ただし、凶悪犯に絞るとどうなるかは分かりません)

1990年代の前半から比べて、三分の一に抑え込んでいることも分かります。米国や日本当局がまったく何もしていないというわけではないようです。

米軍は日本以外にも展開しています。日本以外での犯罪発生がどうなっているのかも知りたいとことです。

【放送大学】世界の中の日本:第5回

高橋和夫先生による、放送大学の講義「世界の中の日本」の視聴メモ。

第5回は「ノルウェー外交の道」です。

第4回をうけて、ノルウェーの外交についてです。

・ノルウェーは基本的には中立主義である。WW2後西側のNATOに加入したが、中立主義が死に絶えたわけではない。
・スコットランドやカタローニャの人々はノルウェーの成功に小国であっても成功できるという点で興味を持っている。しかし、ノルウェー人はスコットランドにたいして興味を持っていない。
・調停外交はノルウェーの国民に広く支持されている。しかし、成果はほとんどない。
・石油・ガスで得た収入がノルウェーの調停外交の原資である。
・ノルウェー人の国際貢献の意欲は高く、たくさんのNGOが存在する。
・NGOは政府の補助金を受けている。(ノンガバメント組織なのに、ガバメントの補助金を受けるとは?)
・豊かな国である反面、冬季オリンピックの立候補を予算を理由に取り下げるなど、無駄遣いを嫌っている。

■感想
実際に効果のあがっていない調停外交を国民の多くが支持しているというのは奇妙です。悪く言えば金持ちの道楽です。その金も地面を掘って得たものに過ぎません。したがって、日本の手本にはなりにくい国ではないかと思います。

【映画】ちはやふる 下の句

上の句(要するに第1部)も観ています。

上の句はすごく良かったので下の句も期待していました。しかし前半は仲間同士のいざこざがあったりで、ちはや(主人公)がうじうじと悩む展開が続いて、どんよりとした気分でした。ちはやはもっと能天気なキャラだと思っていたので、ちょっと意外でしたし、不満もたまりました。

後半は、その不満をバネにしたように突き抜けてましたが、いかんせん尺が足りません。クイーンの変人奇人ぶりも少量しかなく残念至極です。

上の句の出来が良すぎたので期待しすぎたかもしれません。全体としては良くできた二部作だったと思います。

【朝日新聞】賭博解禁について

5月20日朝日新聞朝刊のオピニオン欄。「異議あり」のコーナー。プロ雀士でもある弁護士、津田岳宏氏の「賭博禁止は現実と合わぬ、原則解禁を」より

 ――賭博罪は不当だと主張していますね。
 「いまの刑法の賭博罪は、法のあり方として問題がありすぎると思うからです」
 ――どこが問題ですか。
 「賭博がどこまで許され、どこから処罰されるかが恣意的に決められ、その根拠がはっきりしないのが最大の問題です。1950年の最高裁の判例では、賭博を罪とする理由として、賭博には勤労の美風を害し、副次的に犯罪を誘発する弊害があり、公共の福祉に反するとされています。だから賭博は一切禁止するというのならまだわかるのですが、競馬や競輪などの公営競技は認められている。国や自治体が規制するから賭博の弊害が少なくなるという理屈ですが、一般市民が納得できるものではないですよね」
 「さらに言えば、賭博罪は、日本社会の現実にも合っていません。パチンコという究極のグレーゾーンがあるからです」
 ――グレーゾーンとはどういうことですか。
 「パチンコは、風営法で、賞品として現金を提供することを禁止されています。でも実際には、客は出玉を『特殊景品』に交換して、パチンコ店のすぐそばにある交換所で換金している。世界の常識でいえばパチンコ店はカジノです。ラスベガスのスロットマシンと変わらない」
(略) 
 「国家権力が強制的に行使される範囲は必要最小限度にとどめるべきだというのが、近代の法律学の基本的な考え方です。刑事罰は国家権力の行使の最たるものですから、よほどのことでないと刑法で処罰してはいけないんです」
 ――海外でも、多くの国で賭博は禁止されています。
 「海外の場合は、宗教的な理由が大きいですね。プロテスタントは勤労を美徳とするので賭博に厳しいし、イスラムの戒律でも禁じられています。宗教と関係なく禁止している日本のほうが珍しい。そもそも、明治政府が賭博に厳罰を科したのは、自由民権運動を弾圧するためです」
 ――自由民権運動が賭博罪と何の関係があるのですか。
 「自由民権運動には、ばくちを生業にする博徒が多く加わっていました。そこで政府は、1884年に『賭博犯処分規則』を制定します。賭博をやっただけで長い懲役が科せられ、上訴も認めない。運動に加わっている博徒を厳しく取り締まることで、見せしめにしようとしたんです。この法令はあまりにもひどいので、1889年、明治憲法ができたときに廃止されますが、結果的に『賭博=大罪』というイメージが国民に刷り込まれ、受け継がれてしまったんじゃないですか」
(略)


私も、賭博のどこまでが許されてどこからが違法になるのかを警察当局が恣意的に決めているのは法治国家として問題があると思います。

しかし、厚生労働省の調査で明らかになっているように、日本のギャンブル依存症患者の割合は他国より高いという現実も見るべきです。間違いなくパチンコ・パチスロがあるからです。パチンコを賭博と認定して税収をあげて依存症対策をするくらいなら、はじめからパチンコを禁止した方が合理的です。

海外でも禁止しているじゃないか、という問いに対して、宗教がどうの自由民権運動がこうの、と言っているのは話のすり替えです。「国家権力が強制的に行使される範囲は必要最小限度にとどめるべきだというのが、近代の法律学の基本的な考え方」と、まるでギャンブルを禁止している日本が世界の常識に反しているようなことを言うから反論されているのです。

国営の競輪・競馬が許されているのに何故、という疑問は分かります。しかし、競輪・競馬は毎日朝から晩までレースがあるわけではありません。依存しようにもレースがなければ依存できません。年中無休の賭博は、ギャンブル依存症の増加につながります。

問題提起としては分かりますが、津田氏のギャンブル解禁論には疑問を感じます。

【時事問題】トモダチ作戦での米兵の被爆

5月19日朝日新聞朝刊に『小泉氏が涙 トモダチ作戦の健康被害「見過ごせない」』という記事が載りました。

 小泉氏は訴訟支援者の求めに応じ、15日から原告の元兵士ら10人と面会。窮状を聞き、17日(日本時間18日)に現地で記者会見を開いた。「救援活動に全力を尽くしてくれた米国の兵士たちが重い病に苦しんでいる。見過ごすことはできない」。感極まって泣き、訴えた。「原発推進論者も反対論者も、何ができるか共同で考えることだ」
 (略)
 原子力空母ロナルド・レーガン艦載機の整備士だったセオドア・ホルコムさんは作戦中、放射線を浴びたヘリコプターの除染などにあたった。その後、骨膜肉腫を発症し、2014年に35歳で死去。退役軍人省による放射線と病気との因果関係の調査はその死後、打ち切られたという。原告代理人を務める元海軍のマヌエル・レスリーさん(41)は「死んだ親友のために、真実を明らかにしたい」。
 甲板員だったロン・ライトさん(26)は作業後に船内へ戻る際、高線量の放射線が検出され、衣類を脱がされたという。作戦の途中から睾丸が肥大して痛んだ。帰国後、手術を4度受けたが鎮痛剤や睡眠薬が手放せない。軍医からは「放射能とは無関係」と言われた。「防護服や安定ヨウ素剤は与えられなかった。放射線について、まったく無知だった」と振り返る。
 航海日誌や元乗組員らの証言によると、作戦中に原発事故で発生した放射性プルーム(雲)の下で強い放射線を浴び、汚染された海水(脱塩水)を飲食やシャワーに使って内部被曝した可能性がある。しかし、米国防総省は14年に公表した報告書で、被曝は「極めて低線量」として健康被害との因果関係を否定した。
 原告の多くは医療費の補償もない。弁護団のポール・ガーナー弁護士は「見捨てられたトモダチが米国にいることを日本のみなさんに知ってほしい」と話す。
 東京電力ホールディングス広報室は取材に「訴訟に関しては回答を差し控える。手続きにのっとり適切に対処する」としている。(カールスバッド〈米カリフォルニア州〉=田井中雅人、平山亜理)


こういう訴訟が起きていることを、この記事ではじめて知りました。

米国人はなんでもかんでも裁判に訴えるような印象もありますし、米国防総省が因果関係を否定しているということもあります。また、防護服や薬を与えなかったのは米軍であるのに、東京電力を訴えるというのはどうか、とも思います。

しかしながら、そういったことを考慮しても、日本での事故に来てもらったのは事実です。彼らの健康不安について、何もしないというのは冷たいように思います。

しかし、もはや東京電力には対応する力がないようにも見えます。日本が国として考えるべきではないでしょうか。

【展覧会】若冲展

於:東京都美術館

あまりの混みようでは入れなかった若冲展に、本日再挑戦してきました。

混雑を予想して9時前に並ぶことにしました。おどろいたことにその時間でも長蛇の列でした。待ちに待って、会場に入れたのは11時すぎです。2時間以上も並んだことになります。もって来た文庫本を一冊読みきってしまいました。

当然のことながら、会場内も大混雑です。くたくたに疲れ果てました。

それでも、すべての「動植綵絵」の展示には圧倒されました。人ごみの中、見に来たかいがあったというべきです。

5月24日までです。

※国立科学博物館の常設展示が本日無料とのことだったので、帰りに覗いてみました。これも面白かったです。

【朝日新聞】携帯電話のGPSを捜査利用

5月17日朝日新聞朝刊の「GPSの捜査利用、本人非通知に変更 指針改定で一部新機種」という記事に驚きました。

 今夏発売の携帯電話の新機種の一部から、捜査機関が、本人に通知することなく、GPS(全地球測位システム)の位置情報を取得できるようになることがわかった。総務省が昨年、個人情報保護ガイドラインを改定し、本人通知を不要としたことを受けた措置で、機種は今後順次拡大していく見通し。犯罪捜査に役立つ一方、プライバシー侵害の懸念もある。
 NTTドコモは、11日発表の基本ソフト(OS)「アンドロイド」を使うスマートフォン5機種で対応を始めるという。19日から順次発売する。
 KDDI(au)は「捜査に関わるため、本人非通知の改修有無についてはコメントを控えるが、必要な対応を検討中」と回答。ソフトバンクも「運用を含めて検討中。詳細は回答を控えたい」とした。
 総務省のガイドラインは従来、位置情報の取得に際し、(1)裁判所の令状、(2)位置情報取得時の本人への通知、を求めていた。
 携帯電話会社はこれまで、「この端末の位置情報が検索されようとしています」との表示を画面に出し、端末を振動させ、音も出すことで通知していた。だが、警察庁の要請で、総務省は昨年6月に通信業界向けのガイドラインを改定。「本人通知」要件を削除した。
 ドコモによると、利用者が端末の位置情報機能を無効に設定していると、情報は取得できないという。ドコモは、既に発売済みの端末についても、ソフトの修正を通じて対応することを検討中という。
(略)

 
犯罪捜査に携帯電話のGPSを利用することは有用なのだとは思います。しかし、本人に通知もせずに警察が位置特定をするような社会には不安を感じざるをえません。

総務省の「ガイドライン」とやらで、唯々諾々とお上の意に従う携帯電話会社にも不信を持ちました。

犯罪捜査は結構ですが、捜査のためならなんでもやっていいとは思いませんし、警察が常に市民の味方だとも思えません。

【ウルトラマン】第五話:沿岸警備命令

ゲスラが登場します。

南米からカカオが好物の蜥蜴のゲスラが、巨大化して東京湾に現れます。卵の状態で船の荷に紛れ込んでいたのが孵化し、汚染された東京湾の海水の影響で巨大化したと、劇中で推測されています。

公害の影響で怪獣が生まれたということですが、特に環境問題を訴えるという感じではありません。怪獣になった(巨大化した)理由付けという程度です。

ゲスラが暴れてそれをウルトラマンが倒す、という本筋の他に、少年達が密輸団を見つけて誘拐されたり、出し抜いたり、という冒険譚もあります。

二つの話は基本的に無関係なので、あまりうまい筋立てとは思えません。子供向けの番組だから子供が活躍しなければならない、とでも思ったのでしょうか。

今回ウルトラマンはスペシウム光線を使いません。ゲスラの弱点である触覚を引きちぎって倒すというワイルドな面をみせてくれました。

【映画】太陽

チラシから引用します。

21世紀初頭、原因不明のウイルスの拡散によって世界の人口は激減。数十年後・・・・・・生き残った人類は二つに分けられた。太陽の下では生きられないが、若く健康な肉体と高い知能を有する進化した新人類<ノクス>。太陽の下で自由を謳歌しつつも、暮らしは貧しいままの旧人類<キュリオ>。二つの世界で対立しながら生きる二つの人間がどうやって融和していくのか-----。
生きるということはどういうことなのかを問いかけていく。


設定の説明を補足します。

ノクスはこの世界では支配階級です。キュリオはいくつかの村に別れて暮らしています。舞台となるキュリオの村は、数年前にキュリオの青年がノクスを一人殺害したことで、村ごと経済制裁をうけ、ぼろぼろの状態です。物語は、経済制裁が解けたところからスタートします。

ノクスは問題のウイルスに耐性があります。キュリオにはありません。ノクスの血にはウイルスが常駐しているらしく、キュリオはノクスの血を浴びると危険なようです。しかし、握手くらいでは感染することはありません。

手術(?)によってキュリオをノクスに変えることができます。手術は20歳以下から希望者をつのってノクスが決めます。昔は30以下でも手術できたので、年齢制限は医学的なものというより政治的なもののようです。

感想です。

ノクスがキュリオを支配している仕組みはわかりません。太陽の下に出られないというハンデもありますし、夜になったからといっても吸血鬼みたいに肉体的に強いというわけでもありません。説明はまったくないのですが、ノクスはバイオ兵器を持っているのだと思います。ノクスには無害のウイルスを武器に使えばキュリオになすすべはありません。

ノクスにとってもキュリオの存在意義は、はじめは分かりませんでした。経済封鎖が解かれても貧乏なことに変わりなく、先進的生活をおくっているノクスの役に立つ物品を生産できるようには思えません。またノクスもそれぞれの能力に合わせた仕事を割り振られていますので、労務の提供というのも考えにくいです。

しかし、後でじわじわと分かってきました。ノクスは不妊体質で子供(文明の後継者)を作りにくかったのです。したがってキュリオの存在意義は子供を差し出させるというようにも読み取れます。(もっともこれは私の深読みしすぎかもしれません。自覚的にそういう設定にしているなら、手術の年齢制限を20歳ではなく3~7歳くらいにして、親と引き離すというイベントを用意したのでは、とも思います)

釈然としなかったが、このウイルスが握手程度では感染しないという設定です。その程度の感染力では人口の大半が死に至るというのは無理があります。矛盾を感じました。

観て楽しい映画ではありませんが、気になる作品ではありました。

【展覧会】カラヴァッジョ展

於:国立西洋美術館

東京都美術館の若冲展にいくつもりでしたが、お昼についたらなんと200分待ちでした。とても入れないので、予定を変更してカラヴァッジョ展に入りました。

若冲展と違い、すんなり入場できました。

図版で見かける名画がたくさん来ていますが、白眉は世界初公開となる「法悦のマグラダのマリア」でしょう。個人蔵だったのが、去年カラヴァッジョの真作と判明してから初めての公開です。

事前に放映されたテレビの紹介番組では、この絵にエロスを感じるかどうかが話題になっていましたが、私にはエロスは感じませんでした。それよりも半分死んでいる人のように見えました。

むしろ、そばにあったアルテミジア・ジェンティレスキ(異説あり)の「悔悛のマグダラのマリア」の方がエロっぽかったです。こんな絵です。

アルテミジア

半裸ということをありますが、腹に置いた頭蓋骨の顔を己に向けているあたりになんとも言えないエロチックさを感じます。私自身が頭蓋骨に置き換わった気分で見入ってしまいました。とても敬虔な宗教画には見えません。

6月12日までです。

【放送大学】世界の中の日本:第4回

高橋和夫先生による、放送大学の講義「世界の中の日本」の視聴メモ。

第4回は「オスロ合意」です。

イスラエルとPLOの和平合意(オスロ合意)の仲介をしたノルウェーの現実に迫ります。

一般に、ノルウェーは中立だったから仲介できたと考えられているが、事実は違う。ノルウェーは親イスラエルだったし、PLOもそのことは承知していた。

ノルウェーが親イスラエルなのは、WW2でのユダヤ人迫害に負い目があったことや、熱心なキリスト教徒であるノルウェー人が聖書の舞台であるイスラエルの土地に親近感を持っていたこと、さらにノルウェーの社会主義政党がイスラエルを理想国家とみた、ことなどが理由である。

PLOを後押ししていたのは、ソ連・イラク・湾岸石油産出国だった。冷戦終結でソ連は国際協調路線に転換。クェートに侵攻したイラクをPLOが支持したことで、湾岸石油国との関係が悪化。イラク自体も国際社会の圧力で弱体化した。これによりPLOは孤立した。そのため、イスラエルとの妥協が必要になった。

イスラエルはPLOに有利な条件を迫った。その際、ノルウェーにオブラートの役割を期待した。

現状をみてわかるように、結局は、オスロ合意は和平には結びつかなかった。

■感想
なんとなく、ノルウェーが八面六臂の活躍で和平にこぎつけたように思っていましたが、詳細を知ると、そういう綺麗事ではない、というのが分かりました。

【朝日新聞】「英女王、中国訪問団は「非礼」 マイクが拾った発言波紋」

5月12日朝日新聞朝刊。「英女王、中国訪問団は「非礼」 マイクが拾った発言波紋
」より

 英国のエリザベス女王が10日、中国の習近平国家主席が昨年秋に訪英した際の中国側の振る舞いについて「非礼だった」と述べ、波紋を広げている。代表撮影していたテレビカメラのマイクが拾った。
 女王は10日にバッキンガム宮殿で開かれたガーデンパーティーで、習主席一行の警備を担当した警察幹部を紹介されると「まあ気の毒に」と述べ、周囲の笑いを誘った。さらに、この幹部から中国側が英側との打ち合わせの際に「訪問はやめだ」と退席したエピソードを聞き、「彼らはとても非礼だった」と応じた。
(略)


代表撮影をしていたとのことなので、私的な会話を隠し撮りされた、というのとは違うと思われます。

女王の発言としてはかなり異例なもので、真意ははかりかねますが、私としては単純に、童心にかえちゃった高齢者が言いたいことを口にしただけのような気がしています。

問題にすべきなのは、女王の発言を引き取って話を膨らませた警察幹部です。それさえなければ楽しい冗談で済んだかもしれません。

また、このタイミングで中国の非礼を言挙するのは、敢然と拒否できなかった英国政府の対応にも問題があった、ということになってしまいます。

中国政府の味方をするつもりはありませんが、無用な波風を立てたと思います。

【朝日新聞】投書欄「どう思いますか」:“高校生の政治活動届け出”

5月11日朝日新聞朝刊の投書欄。毎週掲載の、投書に対する反響の投書を載せる「どう思いますか」のコーナー。今週は、“高校生の政治活動届け出”について。たたき台となった意見は次の二つです。どちらも15歳の中学生のものです。

 愛媛県のすべての県立高校が新年度から校則を改定し、校外の政治活動に参加する生徒に事前届け出を義務づけるという。僕は反対だ。届け出が義務化されると、政治に関心を持つことが特異なことのように思われかねない。本末転倒だ。
 「安全管理のため」という校長の声を読んだが、不愉快だ。若い世代の低投票率は、主権者教育をきちんとしてこなかった学校の責任もあることを自覚してほしい。


 愛媛の県立高校が政治活動に参加する生徒に事前届け出を義務化することは、問題ないと思う。高校生には勉強の方が大切。自由を求めるなら、義務を遂行しなくてはならない。保護者に学費を払ってもらっているから、勉強は実質的な義務だ。
 思想良心の自由、表現の自由をいう人がいるが、それは関係ない。先生が生徒に意見したり、成績を下げたりすることはないだろう。堂々と届け出ればいい。


4件の意見が寄せられています。

新潟県のパートの女性(43)は、高校生は社会人ではないので行動に制約を受けるのは当たり前、届け出制度に問題はない、という意見です。

東京都の中学生(14)は、届け出を強制すると、政治活動に参加することに億劫になり、ひいては若者の政治離れにつながるから、届け出制度に反対。

東京都の中学生(13)は、選挙権を引き下げるという決定は大人扱いをするということであるのに、届け出の義務化は子供扱いであり、矛盾している。なぜ届け出が必要なのかをきちんと説明すべき、との意見です。

東京都の元高校教師(75)は、届け出制度への賛否は示していません。届け出が義務化されたとしても、政治活動を実質的に禁止するようなことはせずに、生徒が自立する支援をすべき、との意見です。

私見です。

学校への届け出を義務化すべきではありません。

学校には、生徒の学校外での活動については口出しする権利はありません。もちろん事故があっても学校には責任ありません。校外の出来事に学校は関係ありません。

高校生は一人前ではないから制約があるのは当然との意見には賛成です。しかし、制約できるのは保護者だけです。

"○○党の大会に出ます"、と届けがあって、それを学校が禁止したら思想信条の自由への侵害になります。届け出があったものをすべて許可するのであれば、そもそも届け出させる意味がありません。しかし、保護者であれば、“○○党の大会なんか行くな”と命令しても差し支えありません。

元の投書や反響のいくつかは、保護者と学校の役割の違いが明確になっていないように思います。また、届け出賛成の意見には、“届け出をしたっていいじゃないか”というだけで、何のために届けさせるのかという説明が抜けています。

【ウルトラマン】第五話:ミロガンダの秘密

グリーンモンスが登場します。

この回は、観たことがなかったのか、観たけど忘れています。まったく覚えがありません。

怪獣ものというよりホラー的です。

探検隊が秘境で謎の食虫植物をみつけます。持ち帰った学者が放射線の実験をすることで怪獣グリーンモンスが誕生します。このグリーンモンスが探検隊メンバーをつぎつぎと殺しにきます。関係者がひとりひとり死んでいくという展開に、ホラーを感じました。

しかし、グリーンモンスには知性があるとも思えませんし、あっても日本語が分からないのに、ばらばらに生活している探検隊メンバーをピンポイントで見つけるのは不自然です。

星人なら分かります。超科学力で関係者を見つけ出せます。ホラーでも分かります。幽霊や妖怪なら超自然的な力があります。しかし、知性のない(あったとしても人間の知性とはまったく異なる体系の)食虫植物の怪獣では不自然です。

なんだか釈然としないうちにウルトラマンに倒されてしまいました。

もしかしたら、子供心にも変だと思ったので観た記憶が消えてしまったのかもしれません。

【朝日新聞】「人を動かすのは『NO』よりも『YES』」なのか?

5月8日朝日新聞朝刊、元国会議員政策秘書で「日本未来の党」を支えていた森原秀樹氏へのインタビューです。

 ――2011年の東日本大震災後、自民党から共産党まで参加する超党派議連「原発ゼロの会」などを取り仕切っていました。
 「議連の入会議員は全員、『原発ゼロを公約し実現に全力をあげる』と署名したんです。官邸前で声を上げる市民と連携しながら、原発ゼロ推進法案の準備も進めていました」
 ――その後、既存政党は本気で原発に反対できないと、嘉田由紀子さんらが立ち上げた「日本未来の党」を支えていました。しかし12年衆院選で原発ゼロ派は激減しましたね。
 「『NO』だけでは勝てない。痛感しました」
 ――どういう意味ですか。
 「3・11後初の国政選挙でしたから、『選択肢はこれしかない!』と、原発反対に加え、消費増税反対、TPP反対、いずれも世論の反対が根強いテーマの3点セットで支持を集めようとしていました。でも、失敗しました。反対の先にある経済や社会のあり方で期待を持たせることができず……『NO』という映画を見たことありますか?」
 ――ありません。
 「チリで軍事独裁を敷いたピノチェト政権への信任を問う国民投票をめぐり、両陣営にテレビコマーシャルが許された。反政権派は当初、虐殺や思想統制といった悪政の悲惨さだけを訴えようとしたのですが、主人公の若き広告マンが『これでは人は動きません』とひっくり返すんです」
 「主人公を中心に、勝つためのCM、歌や踊り、笑いを交えて独裁後の未来を描いた明るいCMをつくろうと意識が変わっていく。それが、諦めから投票に行かなかった人々を動かしていきます。人を動かすのは『NO』よりも『YES』。この映画に教えられました」
(略)


人を動かすのは『NO』よりも『YES』」というのは、聞こえはいいですが正しいとは思えません。

私の考えでは、民主党が政権を奪ったのは有権者が自民党に対してうんざりしたからであり、自民党が政権を奪い返したのは有権者が民主党にあきれたからです。つまり「YES」ではなく「NO」で有権者は動きました。

さらに付け加えれば、日本未来の党の敗北の最大の理由は小沢一郎氏とくっついたことです。傀儡を影から操るという政治スタイルに多くの有権者が拒否感を持っていました。つまり、小沢政治への「NO」です。

「人を動かすのは『NO』よりも『YES』」というのは、人の心の奥にある情念といったものに無頓着な意見に過ぎないと思います。

【朝日新聞】なぜ「アジア」なのか?

5月7日朝日新聞朝刊のオピニオン欄。シンガポール前首相が高齢化の問題について語っています。それをうけた形で、日本総研・上席主任研究員の大泉啓一郎氏の話が載っています。

 生産年齢人口の減少と少子高齢化はいまや日本特有の問題ではなく、アジア諸国に共通する課題です。
(略)
 シンガポール以外のアジアの取り組みについても目を向ける必要があります。例えば韓国。実質的な定年は50歳代後半と、年金の支給額だけで生活していくのは困難で今後、高齢化問題が深刻化していくことが予想されます。国債発行の余地が少ない韓国は、日本よりはるかに小さい予算規模で高齢社会に立ち向かわなければなりません。その取り組みは日本に新しい視野を与えてくれるはずです。
 また、中国や東南アジアでは低所得の地方・農村で高齢化が進んでいます。ここに年金制度を拡充することは困難であり、地域再生と地域福祉の役割が重要になります。これは実は、日本の地域創生に近いものがあります。
 日本はアジアで最も早く人口減社会に移りましたが、アジアに提示できる高齢社会を築けていません。むしろ今後はアジア諸国と知恵を交換することが大事です。


他国の状況をみて成功例と失敗例を分析することは大切です。しかしそれはアジア諸国にだけにとどめていいことではないはずです。

少子高齢化はアジア特有の問題ではありません。生活様式が都市化したところではほぼ一様におきている現象のようです。

なにかというと“アジア、アジア”と連呼する人たちがいますが、私にはひどく不思議でなりません。

【ウルトラマン】第四話:大爆発五秒前

ウルトラQにも登場したラゴンが登場します。

木星開発用の複数の原子爆弾が事故で海に落下します。放射能の影響で人間大だったラゴンが巨大化、最後の原子爆弾を体に引っ掛けたラゴンが日本に上陸します。爆発を許せば、関東地方に甚大な被害がでてしまいます。

ラゴンは巨大化しただけでなく、音楽好き(音楽を聞くと暴れなくなる)という性質も失っています。ラゴンを持ち出したのはうまいと思いました。

新規の怪獣(例えば、放射能の影響で巨大化したイカとかクラゲ)を登場させても、この「ウルトラマン」の世界では巨大な怪獣が普通に毎週登場する世界ですので、インパクトがありません。その点、「ウルトラQ」に出ていたラゴンを、設定を変えて登場させることで、放射能の影響というのを如実にあらわすことに成功しました。

この回で、科特隊のウルトラマン頼みがあからさまにあらわれます。子供の頃はウルトラマンの活躍に喜んでいただけなので気になりませんでしたが、大人になって観ると、原子爆弾爆発という危機を前に、ただウルトラマンの登場を願うだけの科特隊隊員の姿に、違和感を覚えました。

ところで、5歳くらいの女の子がゲスト出演しているのですが、狙ってやっているわけではないと思いますが、スカートが短いせいかやたらパンツが見えちゃいます。今なら問題になりかねません。

【世論調査】朝日新聞:3・4月実施の世論調査

憲法記念日に合わせたと思われる朝日新聞の世論調査の結果が発表されました。

(数字は%。小数点以下は四捨五入。質問文と回答は一部省略。◆は全員への質問。◇は枝分かれ質問で該当する回答者の中での比率。〈 〉内の数字は全体に対する比率。特に断りがない限り、回答は選択肢から一つ選ぶ方式)

◆安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
 支持する 43
支持しない 49

◆前の質問で、「支持する」「支持しない」を判断した際に考えたものに、いくつでもマルをつけてください。
 甘利明・前経済再生大臣の現金授受問題20
 安全保障関連法54
 慰安婦問題についての日韓合意19
 「1億総活躍」を掲げた経済政策38
 沖縄県の米軍普天間飛行場移設を巡る問題27
 株価の動き15
 北朝鮮の核実験・ミサイル発射21
 消費税増税時の軽減税率導入42

◆いま、どの政党を支持していますか。
自民33
民主党と維新の党が合流してできる党9
公明4
共産4
おおさか維新の会3
改革結集の会0
社民1
生活0
日本のこころ0
元気0
改革0
その他の政党0
支持政党なし45
答えない・わからない1

◆次にあげる安倍内閣の政策の中で、評価する政策にいくつでもマルをつけてください。
 景気・雇用36
 社会保障・福祉19
 消費税増税12
 財政再建13
 TPP(環太平洋経済連携協定)26
 震災復興22
 原子力発電・エネルギー8
 教育・子育て16
 外交・安全保障25
 憲法8

◆次にあげる安倍内閣の政策の中で、評価しない政策にいくつでもマルをつけてください。
 景気・雇用33
 社会保障・福祉37
 消費税増税50
 財政再建23
 TPP(環太平洋経済連携協定)16
 震災復興28
 原子力発電・エネルギー45
 教育・子育て40
 外交・安全保障25
 憲法37

◆次にあげる政治家や政党が、好きですか。嫌いですか。「とても好き」な場合を1、「とても嫌い」な場合を7、「ちょうど中間」を4とすると、どこにあてはまりますか。(7択。左端が「とても好き」、右端が「とても嫌い」)
 安倍晋三首相5 9 15 35 15 8 12
 自民党4 8 14 40 15 9 8
 民主党と維新の党が合流してできる党1 2 6 38 20 13 15
 公明党2 2 4 35 21 15 18
 共産党2 1 5 33 20 16 19
 おおさか維新の会2 4 8 36 20 13 13

◆次にあげる政策について、どの政党が一番期待できると思いますか。

 景気対策
自民41
民主党と維新の党が合流してできる党9
公明3
共産3
おおさか維新の会4
改革結集の会0
社民1
生活0
日本のこころ0
元気0
新党改革0
その他の政党0
期待できる政党はない35
答えない・わからない4

 政治改革と行政改革
自民26
民主党と維新の党が合流してできる党13
公明4
共産4
おおさか維新の会9
改革結集の会0
社民1
生活0
日本のこころ0
元気0
新党改革0
その他の政党0
期待できる政党はない37
答えない・わからない6

 医療、年金など社会保障
自民26
民主党と維新の党が合流してできる党11
公明10
共産7
おおさか維新の会3
改革結集の会0
社民2
生活1
日本のこころ0
元気0
新党改革0
その他の政党0
期待できる政党はない35
答えない・わからない5

 外交・安全保障
自民45
民主党と維新の党が合流してできる党8
公明3
共産3
おおさか維新の会2
改革結集の会0
社民1
生活0
日本のこころ0
元気0
新党改革0
その他の政党0
期待できる政党はない32
答えない・わからない6

 憲法
自民29
民主党と維新の党が合流してできる党11
公明5
共産7
おおさか維新の会2
改革結集の会0
社民3
生活0
日本のこころ0
元気0
新党改革0
その他の政党0
期待できる政党はない37
答えない・わからない6

◆いまの政治にどの程度関心がありますか。
 大いに関心がある14
 ある程度関心がある51
 あまり関心はない28
 まったく関心はない4

◆これまで選挙の投票に、どの程度いっていますか。
 ほぼ毎回いっている60
 いくことのほうが多い19
 いかないことのほうが多い11
 ほとんどいっていない6

◆選挙のときのあなたの一票に、政治を動かす力が、どの程度あると思いますか。
 大いにある8
 ある程度ある31
 あまりない44
 まったくない14

◆今年の夏に参議院選挙があります。仮にいま、投票するとしたら、比例区では、どの政党またはどの政党の候補者に投票したいと思いますか。
自民39
民主党と維新の党が合流してできる党23
公明6
共産8
おおさか維新の会8
改革結集の会0
社民2
生活1
日本のこころ0
元気0
新党改革0
その他の政党2
答えない・わからない11

◆今度の参議院選挙で投票先を決めるとき、次にあげる政策の中で、重視する政策にいくつでもマルをつけてください。
 景気・雇用67
 社会保障・福祉65
 消費税増税35
 財政再建27
 TPP(環太平洋経済連携協定)13
 震災復興31
 原子力発電・エネルギー27
 教育・子育て49
 外交・安全保障36
 憲法29

◆前の質問で選んだ政策のうち、一番重視するのはどれですか。
 景気・雇用30
 社会保障・福祉22
 消費税増税8
 財政再建4
 TPP(環太平洋経済連携協定)1
 震災復興3
 原子力発電・エネルギー4
 教育・子育て9
 外交・安全保障6
 憲法8

◆政権交代が今後も繰り返されるほうがよいと思いますか。そうは思いませんか。
 繰り返されるほうがよい41
 そうは思わない51

◆日本の首相は、何年ぐらい続けるほうがよいと思いますか。
 1年1
 2年5
 3年25
 4年36
 5年以上26

◆いまの日本の景気をどのように感じていますか。
 とてもよい0
 ややよい26
 やや悪い49
 とても悪い21

◆安倍内閣の経済政策をどの程度評価しますか。
 大いに評価する2
 ある程度評価する45
 あまり評価しない38
 まったく評価しない12

◆安倍内閣の経済政策で、あなたの暮らし向きはどうなりましたか。
 よくなった4
 悪くなった21
 変わらない72

◆では、安倍内閣の経済政策で、今後、あなたの暮らし向きはどうなると思いますか。
 よくなる7
 悪くなる27
 変わらない62

◆厚生年金や国民年金などの公的年金制度を、どの程度信頼していますか。
 大いに信頼している5
 ある程度信頼している38
 あまり信頼していない39
 まったく信頼していない16

◆今度の参議院選挙で一番大きな争点は、憲法だと思いますか。ほかに重要な問題があると思いますか。
 一番大きな争点は憲法だ32
 ほかに重要な問題がある60

◆憲法を変えるには、衆議院と参議院でそれぞれ3分の2以上の議員が賛成して提案し、国民投票で過半数が賛成することが必要です。今度の参議院選挙の結果、憲法改正に賛成する政党の議員が参議院全体で3分の2以上を占めたほうがよいと思いますか。それとも、占めないほうがよいと思いますか。
 占めたほうがよい39
 占めないほうがよい51

◆以下は、憲法第9条の条文です。(憲法9条条文は省略)憲法第9条を変えるほうがよいと思いますか。変えないほうがよいと思いますか。
 変えるほうがよい27
 変えないほうがよい68

◇(「変えるほうがよい」と答えた27%の人に)それはどうしてですか。
 国際平和に、より貢献すべきだから26〈7〉
 今の自衛隊の存在を明記すべきだから35〈9〉
 日米同盟の強化や東アジア情勢の安定につながるから30〈8〉

◇(「変えないほうがよい」と答えた68%の人に)それはどうしてですか。
 戦争を放棄し、戦力を持たないとうたっているから52〈35〉
 今のままでも自衛隊が活動できるから35〈24〉
 変えると東アジア情勢が不安定になるから11〈7〉

◆集団的自衛権を使えるようにしたり、自衛隊の海外活動を広げたりする安全保障関連法に、賛成ですか。反対ですか。
 賛成 34
反対 53

◆安全保障関連法が、憲法に違反していると思いますか。憲法に違反していないと思いますか。
 違反している50
 違反していない38

◆いまの自衛隊は、憲法に違反していると思いますか。違反していないと思いますか。
 違反している21
 違反していない69

◆憲法第9条を変えて、自衛隊を正式な軍隊である国防軍にすることに賛成ですか。反対ですか。
 賛成 22
反対 71

◆テロや大災害などに対応するため、政府の権限を強める「緊急事態条項」をいまの憲法に加えるべきだ、という意見があります。一方で、法律を充実すればいまの憲法でも十分対応できる、という意見もあります。いまの憲法に「緊急事態条項」を加えることに、賛成ですか。反対ですか。
 賛成 33
反対 52

◇(「賛成」と答えた33%の人に)「緊急事態条項」として盛り込んでよいものにいくつでもマルをつけてください。
 国会議員の任期を延長できるようにする条項20〈7〉
 首相や内閣の権限を強める条項48〈16〉
 国や自治体の指示に従うように、国民に義務をかす条項40〈13〉

◆憲法で国家権力の濫用を防ぎ、国民の権利を保障する「立憲主義」という考え方があります。「立憲主義」に共感しますか。共感しませんか。
 共感する77
 共感しない13

◆憲法は、簡単に変えないほうがよいと思いますか。それとも、柔軟に変えるほうがよいと思いますか。あなたの気持ちに近い方を選んでください。
 簡単に変えないほうがよい62
 柔軟に変えるほうがよい31

◆いまの日本の憲法は、全体として、よい憲法だと思いますか。そうは思いませんか。
 よい憲法67
 そうは思わない23

◆いまの憲法を変える必要があると思いますか。変える必要はないと思いますか。
 変える必要がある37
 変える必要はない55

◇(「変える必要がある」と答えた37%の人に)どういうわけで変える必要があると思いますか。(三つまで選択)
 国防の規定が不十分だから52〈19〉
 アメリカからの押しつけで、日本の国柄が反映されていないから34〈12〉
 利己主義の風潮が生まれたから7〈3〉
 福祉の考えが強すぎるから5〈2〉
 いまの憲法に明記されていない権利を加えたいから24〈9〉
 国会の仕組みに問題があるから28〈10〉
 変えると世の中がよくなる気がするから15〈6〉
 古くなったから43〈16〉

◇(「変える必要はない」と答えた55%の人に)どういうわけで変える必要はないと思いますか。(三つまで選択)
 平和をもたらしたから72〈40〉
 国民に定着したから37〈21〉
 個人の尊重を重んじているから38〈21〉
 福祉の考えをうたっているから11〈6〉
 権利の保障を十分うたっているから23〈13〉
 軍事の分野の代わりに経済の発展に力を入れられたから18〈10〉
 変えるほどの問題はないから29〈16〉
 内容は古くないから6〈3〉

◆安倍首相は憲法改正を目指すことを明言しています。安倍政権のもとで憲法改正を実現することに、賛成ですか。反対ですか。
 賛成 25
反対 58

◆国民の間で、憲法を変えるか変えないかについての議論が、どの程度深まっていると思いますか。
 かなり深まっている1
 ある程度深まっている15
 あまり深まっていない57
 まったく深まっていない25

◆憲法は、男女の平等を保障するとしています。これはどの程度実現されていると思いますか。
 ほぼ実現されている6
 ある程度実現されている47
 あまり実現されていない37
 ほとんど実現されていない8

◆女性の国会議員がもっと増えた方がよいと思いますか。
 増えた方がよい53
 そうは思わない37

◆法律を改正して、夫婦が、同じ名字でも、別々の名字でも、自由に選べるようにすることに賛成ですか。反対ですか。
 賛成 47
反対 46

◆男性どうし、女性どうしの結婚を、法律で認めるべきだと思いますか。認めるべきではないと思いますか。
 認めるべきだ46
 認めるべきではない40

◆憲法は、集会や言論など表現の自由を保障するとしています。これはどの程度実現されていると思いますか。
 ほぼ実現されている16
 ある程度実現されている58
 あまり実現されていない20
 ほとんど実現されていない3

◆放送法は、「表現の自由の確保」という目的のほか、「政治的に公平であること」といった基本方針を定めています。この放送法を理由に、テレビ局の報道内容が政治的に公平かどうかを政府が判断して、電波停止などを命じるのは妥当だと思いますか。妥当ではないと思いますか。
 妥当だ18
 妥当ではない75

     ◇

 〈調査方法〉 全国の有権者から3千人を選び、郵送法で実施した。対象者の選び方は、層化無作為2段抽出法。全国の縮図になるように338の投票区を選び、各投票区の選挙人名簿から平均9人を選んだ。3月16日に調査票を発送し、4月25日までに届いた返送総数は2077。無記入の多いものや対象者以外の人が回答したと明記されたものを除いた有効回答は2010で、回収率は67%。
 有効回答の男女比は男47%、女52%、無記入1%。年代別では20代8%、30代14%、40代18%、50代16%、60代21%、70代16%、80歳以上7%。


この調査が私のところにきたと仮定して回答してみます。ところどころにコメントも付加します。

>◆安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
支持します。

>◆前の質問で、「支持する」「支持しない」を判断した際に考えたものに、いくつでもマルをつけてください。
どれでもありません。個人を応援しているだけです。
理由を挙げさせるという設問はよいのですが、支持・不支持の別に集計してほしいです。

>◆いま、どの政党を支持していますか。
支持政党はありません。

>◆次にあげる安倍内閣の政策の中で、評価する政策にいくつでもマルをつけてください。
「景気・雇用」「外交・安全保障」を評価します。

>◆次にあげる安倍内閣の政策の中で、評価しない政策にいくつでもマルをつけてください。
とくにありません。

>◆次にあげる政治家や政党が、好きですか。嫌いですか。「とても好き」な場合を1、「とても嫌い」な場合を7、「ちょうど中間」を4とすると、どこにあてはまりますか。(7択。左端が「とても好き」、右端が「とても嫌い」)
安倍首相 2
自民党 4
民主党と維新の党が合流してできる党 4
公明党 5
共産党 5
おおさか維新の会 4

>◆次にあげる政策について、どの政党が一番期待できると思いますか。
 景気対策
自民党です。

 政治改革と行政改革
これって、まだ政治イシューだったのですか? 
「期待できる政党はない」です。

 医療、年金など社会保障
どの政党も期待薄ですね。

 外交・安全保障
自民党です。

 憲法
「憲法」という言葉だけでは政策とはいえません。設問に難があります。

>◆いまの政治にどの程度関心がありますか。
ある程度関心があります。

>◆これまで選挙の投票に、どの程度いっていますか。
必ず行っています。

>◆選挙のときのあなたの一票に、政治を動かす力が、どの程度あると思いますか。
一票だけでは、政治を動かす力はほとんどありません。ただし、まったくない、とは思っていません。

>◆今年の夏に参議院選挙があります。仮にいま、投票するとしたら、比例区では、どの政党またはどの政党の候補者に投票したいと思いますか。
決めていません。

>◆今度の参議院選挙で投票先を決めるとき、次にあげる政策の中で、重視する政策にいくつでもマルをつけてください。
「景気・雇用」「外交・安全保障」

>◆前の質問で選んだ政策のうち、一番重視するのはどれですか。
「景気・雇用」

>◆政権交代が今後も繰り返されるほうがよいと思いますか。そうは思いませんか。
繰り返されるほうがよいと思います。「そうは思わない」と考えている人が51%もいるというのは衝撃です。民主党に懲りた、ということなのでしょうか。

>◆日本の首相は、何年ぐらい続けるほうがよいと思いますか。
一般的には5年以上続けて欲しいです。ただし、適格性がない首相であれば直ぐに下ろすべきです。

>◆いまの日本の景気をどのように感じていますか。
「ややよい」と感じています。

>◆安倍内閣の経済政策をどの程度評価しますか。
「ある程度評価します」

>◆安倍内閣の経済政策で、あなたの暮らし向きはどうなりましたか。
変わりません。

>◆では、安倍内閣の経済政策で、今後、あなたの暮らし向きはどうなると思いますか。
変わらないと思います。
給料が多少上下したところで生活水準を変えるつもりはありません。

>◆厚生年金や国民年金などの公的年金制度を、どの程度信頼していますか。
ある程度信頼しています。いきなり払わなくなる、ということまではないと信じているのですが・・・

>◆今度の参議院選挙で一番大きな争点は、憲法だと思いますか。ほかに重要な問題があると思いますか。
ほかに重要な問題があります。

>◆憲法を変えるには、衆議院と参議院でそれぞれ3分の2以上の議員が賛成して提案し、国民投票で過半数が賛成することが必要です。今度の参議院選挙の結果、憲法改正に賛成する政党の議員が参議院全体で3分の2以上を占めたほうがよいと思いますか。それとも、占めないほうがよいと思いますか。
今度かどうかはともかく、いつかは議員の3分の2以上を占めて、国民の判断をあおぐべきです。

>◆以下は、憲法第9条の条文です。(憲法9条条文は省略)憲法第9条を変えるほうがよいと思いますか。変えないほうがよいと思いますか。
変えたほうがいです。

>◇(「変えるほうがよい」と答えた27%の人に)それはどうしてですか。
自衛隊の存在を明記すべきです。憲法を素直に読めば、自衛隊は憲法に反しているとしか思えません。

>◆集団的自衛権を使えるようにしたり、自衛隊の海外活動を広げたりする安全保障関連法に、賛成ですか。反対ですか。
賛成です。

>◆安全保障関連法が、憲法に違反していると思いますか。憲法に違反していないと思いますか。
違反しています。自衛隊自体が違反しているのですから、当然違反です。

>◆いまの自衛隊は、憲法に違反していると思いますか。違反していないと思いますか。
違反しています。違反していないという意見が7割もあるのにはびっくりです。

>◆憲法第9条を変えて、自衛隊を正式な軍隊である国防軍にすることに賛成ですか。反対ですか。
憲法を変えて自衛隊を合憲にすることには賛成です。自衛隊の名称を国防軍にすることは賛成でも反対でもありません。

>◆テロや大災害などに対応するため、政府の権限を強める「緊急事態条項」をいまの憲法に加えるべきだ、という意見があります。一方で、法律を充実すればいまの憲法でも十分対応できる、という意見もあります。いまの憲法に「緊急事態条項」を加えることに、賛成ですか。反対ですか。
賛成です。どこまでできるのかを明記せずにいるのは危険です。

>◇(「賛成」と答えた33%の人に)「緊急事態条項」として盛り込んでよいものにいくつでもマルをつけてください。
 「国会議員の任期を延長できるようにする条項」「首相や内閣の権限を強める条項」「国や自治体の指示に従うように、国民に義務をかす条項」のどれも賛成です。

>◆憲法で国家権力の濫用を防ぎ、国民の権利を保障する「立憲主義」という考え方があります。「立憲主義」に共感しますか。共感しませんか。
共感します。

>◆憲法は、簡単に変えないほうがよいと思いますか。それとも、柔軟に変えるほうがよいと思いますか。あなたの気持ちに近い方を選んでください。
「柔軟に変える」の反対が「簡単に変える」だとは思いません。慎重に検討しつつも柔軟に変えるべきです。

>◆いまの日本の憲法は、全体として、よい憲法だと思いますか。そうは思いませんか。
条文自体は、全体としてよい憲法だと思います。

>◆いまの憲法を変える必要があると思いますか。変える必要はないと思いますか。
変える必要があります。

>◇(「変える必要がある」と答えた37%の人に)どういうわけで変える必要があると思いますか。(三つまで選択)
最大の問題は占領軍の押し付けだったことです。条文がいかに素晴らしかろうがそれだけで駄目です。「日本の国柄」というのはあまり意識していません。
また、自衛の武力さえ持てないように読める条文は改正すべきです。

>◆安倍首相は憲法改正を目指すことを明言しています。安倍政権のもとで憲法改正を実現することに、賛成ですか。反対ですか。
憲法改正に反対するのは意見としては結構ですが、安倍首相が改正するのには反対(=別の内閣なら改正してもよい)というのはおかしな発想です。個人的な好悪を政治判断に持ち込むべきではありません。

>◆国民の間で、憲法を変えるか変えないかについての議論が、どの程度深まっていると思いますか。
まったく深まっていないと思います。

>◆憲法は、男女の平等を保障するとしています。これはどの程度実現されていると思いますか。
ある程度実現されています。

>◆女性の国会議員がもっと増えた方がよいと思いますか。
これは自然にまかせるべきです。女性議員を増やせ、という意見は、女性議員を減らせ、という意見同様に性差別だと思います。

>◆法律を改正して、夫婦が、同じ名字でも、別々の名字でも、自由に選べるようにすることに賛成ですか。反対ですか。
賛成です。

>◆男性どうし、女性どうしの結婚を、法律で認めるべきだと思いますか。認めるべきではないと思いますか。
相続や税金関係では男女間の婚姻と同様の権利を付与することに異論はありません。しかし、養子について考えるとなると躊躇します。アメリカのドラマなどでは同性カップルが養子をとることを好意的に描かれることが多いですが、実際子供にどういう影響があるのか心配です。したがって結婚と同じものを認めていいのかとなると悩みます。この点は諸外国の事例や、心理・教育の専門家の意見を聞きたいです。
なお、同性どうしの結婚となると法律改正だけでは足りなくて、憲法改正が必要になると思います。

>◆憲法は、集会や言論など表現の自由を保障するとしています。これはどの程度実現されていると思いますか。
ほぼ実現されています。

>◆放送法は、「表現の自由の確保」という目的のほか、「政治的に公平であること」といった基本方針を定めています。この放送法を理由に、テレビ局の報道内容が政治的に公平かどうかを政府が判断して、電波停止などを命じるのは妥当だと思いますか。妥当ではないと思いますか。
そういう法律であるという前提ならば、妥当としかいいようがありません。法律を改正して政府が電波停止を命令できないようにすべきでは、という意見なら一考の余地はあります。

【朝日新聞】5月4日:天声人語

5月4日、朝日新聞のコラム天声人語です。

ひと昔前まで、香港の新聞や雑誌は「報道の自由」の旗を高く掲げ、中国共産党や財界の不正に果敢に切り込んだ。だが近年は様子が違う。本土の影響が強まり、親中派の意向が経営陣の顔ぶれや報道内容に色濃く表れるようになった▼先月末、ある香港紙の編集幹部がいきなり解雇された。租税回避の実態をあばいたパナマ文書を詳報した当日のことだ。あの文書には党中央が神経をとがらせている▼ラジオでは、鋭い政府批判で人気の司会者が降板させられた。「香港政府が局に圧力をかけた。放送免許更新という魔の呪文に局がひざまずいた」と司会者は明かした。親中派企業は占拠デモの参加者ら民主派に近いメディアへの広告を急減させた▼驚いたことに先日発表された国際調査では、そんな香港よりも、日本の方が「報道の自由」度が低いと判定された。世界180の国と地域を調べた国際NGO「国境なき記者団」が、香港を69位、日本を72位とした▼上位には北欧や西欧の国が並び、下位には独裁国が目立つ。西欧中心の見方ではないかと思うものの、72位という順位には記者として自責の念を抑えがたい。報道の将来を思うと、焦燥感がこみ上げる
(略)


国際調査で日本の「報道の自由」度が香港より低いことに驚いた(つまり、そんなのはおかしいと思った)のであれば、その国際調査がおかしい、という結論にしかなりません。

西洋中心の見方ではないか」と疑念を感じてはいるようですが、香港と日本はともに西洋ではありませんので、香港に負けたのは「西洋中心の見方」のせいではあるはずがありません。単に、調査がいいかげんだった、というだけのことだと思います。

そして、「西洋中心の見方」に毒されているのは、西洋人の国際調査をわけもなくありがたがっている天声人語の筆者自身です。

【放送大学】世界の中の日本:第3回

高橋和夫先生による、放送大学の講義「世界の中の日本」の視聴メモ。

第3回は「フィンランドのような国」です。

・「フィンランド化」と言う言葉には否定的なニュアンスがあるが、これを再評価したい。ソ連の影響をうけてはいたが、独立は保たれ、東ヨーロッパ諸国とくらべればはるかにましだった。
・フィンランドの教育改革に注目が集まっている。PISAの国際比較ではフィンランドが上位に顔を出している。
・フィンランドでは、教員になるのは難しく、教室で教員の裁量が大きい。コンピューター教育にも力をいれている。
・フィンランドは冷戦崩壊で輸出市場を失ったが、小国ならではのフットワークの軽さで、ノキアの携帯電話の成功にみられるように、方針転換をはかった。
・主権国家どうしは建前では対等であるが、実際には力関係が存在する。
・例えば、ハンガリーやチェコスロバキアにはソ連が武力介入した。キューバ危機の際は、アメリカがキューバを封鎖してミサイル搬入を阻止した。

■感想
・キューバ危機でのアメリカの行動は、キューバという敵国に向けたものでした。ソ連が東ヨーロッパに戦車を送り込んだのは、同盟国に対してです。主権国家が対等というのは建前、という説の事例としては正しいのかもしれませんが、両者には大きな違いを感じます。

【朝日新聞】「明日も喋ろう」

5月1日朝日新聞朝刊の東京面(地方面)の「明日も喋ろう」のコーナー。フリージャーナリストの青木理氏が取り上げられています。

ここまでひどいのか。
続々と寄せられたテレビ局社員らの「告白」を読みながら、フリージャーナリストの青木理さん(49)は暗澹たる気持ちになった。
「一連の安倍政権下の動きで報道現場に影響が出ているのは確かです。これまでなら当然指摘してきた問題点の掘り下げも、政権批判と取られるのではないかと恐れ、自粛しています」(報道番組ディレクター)
「経営陣が慎重になり、それが現場へのプレッシャーになる」(報道局中堅)
「気づけば、原発や安保を取りあげにくくなっている。気づけば(街頭で)政権と同じ考えを話してくれる人を何時間でもかけて探しまくって放送している」(同若手社員)
今年2月、高市早苗総務相の電波停止発言に憤るテレビキャスターたちと記者会見を準備していた頃のことだ。その動きを知った複数のテレビ局社員から青木さんたちの元に届いたメールは、どれも悲痛だった。
(略)


私にはちっとも「悲痛」に聞こえません。

総務省の発言は、裏に意図があるかはともかくとして、表面上はこれまで積み重ねてきた法令の解釈を淡々と説明しただけのものです。歴代の政府見解を踏み外すものではありません。

この記事には三つの声が寄せられていますが、どれも勝手に自粛したという話だけです。具体的に圧力をかけられたという事例はありません。おそらくこの三つが、”言論弾圧の証拠”の最大のものなのでしょう。最大でこれでは、後は推して知るべしです。

特に、三つ目の声にはあきれます。自分がやったことなのに「気づけば」とはどういうことでしょう。ジャーナリスト以前に、社会人として素養を疑います。

総務大臣の発言がマスコミへの言論介入だというのは間違いで、彼らに気骨と能力がないだけだと思います。

【ウルトラマン】第三話:科特隊出撃せよ

怪獣ネロンガの登場です。

全体に、怪獣映画っぽい話です。つまり、はじめに原因不明の不穏な出来事がおき、中盤で怪獣が登場して大暴れ、終盤に怪獣をやっつけたり追い払ったりして決着、というパターンです。

そのためか、一話や二話より破壊シーンが大幅に増えています。電気に惹かれた怪獣ネロンガが発電所を襲い、大暴れします。ネロンガが襲うのは水力発電所や火力発電所です。ウルトラマンの放送開始が1967年4月からですが、1965年に日本で商用の原子力発電炉が臨界に達しています(東海発電所)。ここから考えると、ネロンガは原子力発電所を狙ってもおかしくはなかったはずです。制作スタッフもさすがにそれはやり過ぎと思ったのでしょうか、破壊するのは普通の発電所限定でした。

ところで、一話のベムラーも二話のバルタン星人も宇宙から地球に来て暴れていますので、ウルトラマンとしても地球人類のため、すなわち地球のため、と割り切って戦えました。しかしネロンガは地球産です。人間とネロンガが戦うからといって、M78星雲のウルトラマンが人間(地球人)の味方になる理由は見当たりません。

しかし、ハヤタ隊員が意識を支配しているとすれば、地球人類のためにウルトラマンの力を使うことに躊躇ないはずです。ここから、ウルトラマンはハヤタ隊員の意識でいるのでは、と想像できます。

sidetitleプロフィールsidetitle

えいび

Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

sidetitle最新記事sidetitle
sidetitle最新コメントsidetitle
sidetitle最新トラックバックsidetitle
sidetitle月別アーカイブsidetitle
sidetitleカテゴリsidetitle
sidetitleFC2カウンターsidetitle
sidetitle検索フォームsidetitle
sidetitleRSSリンクの表示sidetitle
sidetitleリンクsidetitle