【アニメ】ふらいんぐうぃっち

原作は未読です。

魔女(ウィッチ)が空を飛ぶのは当然なので、「フライングウィッチ」と片仮名で書くと奇妙に見えますが、「ふらいんぐうぃっち」と平仮名にしたことで、作品の特性を端的にあらわせています。

事件らしい事件はいっさい起こらない、のんびりムードのアニメです。笑いもなければ価値観を揺るがすようなメッセージもありません。終始のんびりです。

ご当地アニメとして期待されているのかもしれません。嫌味のない作品なので、昨今のアニメに縁の無かった人にも受け入れられる素地はあります。

面白い、と言い切る自信はありませんが、ダメ、とも言えない不思議なアニメでした。
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【朝日新聞】沖縄の基地負担を示す数字は?

6月29日朝日新聞朝刊より

日本国内の米軍専用施設について、在日米軍司令部(東京都)がフェイスブックに「75%が沖縄に集中していると言われるのは事実ではなく、実際は39%」との内容の投稿をした。沖縄の米軍専用施設は面積では約74%を占めるが、施設数の割合を記したという。沖縄県側は「日米両政府も面積で考えてきたのに、ねじまげるのか」などと反発している。
 在日米軍司令部は、沖縄戦の犠牲者らを悼む沖縄の「慰霊の日」の6月23日に英語で、翌24日に日本語で投稿。「在日米軍基地に関してよくある誤解があります」で始まり、39%という割合を紹介。「米国管理施設の大部分は沖縄以外の場所に位置しています」と記し、沖縄に33、本州に52の施設があると説明した。
 在日米軍の担当者は取材に「75%の施設があるかのように間違った説明がなされることが多い。在日米軍に関する議論で前提となる適切な情報を提供できればと思う」と答えた。
 投稿について中谷元・防衛相は28日、閣議後会見で「防衛省は面積の割合が74%だと公表しているが、データの見方、とらえ方は様々。コメントは控える」と述べた。
 沖縄県の翁長雄志知事は28日、報道陣に「あぜんとする。日米両政府もずっと面積で考えてきたし、これまで一度の異議もなかった。こんなふうにねじまげていくのかと思う」と語り、不快感を示した。
 県内の米軍基地は、面積600坪ほどの久米島射爆撃場から、沖縄以外の米軍専用施設の全面積よりも広い北部訓練場まで様々。沖縄国際大学の佐藤学教授(国際政治学)は「施設の数で表すことに何の意味もない」と指摘する


事象を表すための数字というのは用途によっていろいろ使い分けます。例えば、ある商品がどれだけ売れているかをあらわすのは、売上高もありますし、利益率でみる場合もあります。市場占有率で測ることもあります。いちがいにどれとは決めきられません。

米軍基地の負担の地域格差を表すのに米軍が占有している(自衛隊と共同利用していない)基地面積を使うというのはそれなりの理由があります。日本の土地なのに日本人がまったく利用できない面積なのですから。

しかし、米軍の占有面積だけですべてを語るというのは無理があります。例えば、米兵による犯罪を問題にするのであれば、基地の面積ではなく、犯罪の発生数や米兵の数を注視すべきです。

翁長知事の、面積以外を語るのは許さないという姿勢は、物事を多角的にみて問題解決を考えるという政治家の態度ではなく、アジテーターの態度に見えます。

もちろん、施設数の比較で基地の地域格差を表すというのは、佐藤学教授の指摘どおり無意味です。施設の数と負担の軽重には関係がありません。在日米軍司令部のフェイスブックへの書き込みも、また真面目なものとは思えません。

【アニメ】ジョーカーゲーム

原作は未読です。原作は一般小説(ラノベ原作でないという意味)のようです。

時代設定は第2次世界大戦前夜で、舞台は世界中。日本のスパイ組織、D機関の活躍を描きます。

虚虚実実の騙しあいというのは嫌いではないのですが、この作品の場合、D機関のスパイ達が群を抜いて優秀なので、“騙しあい”ではなく一方的に騙している形になっています。一週から二週で一つの事件が解決するので仕方ないかもしれませんが、ひねりに乏しいように思いました。

また、一般小説が元になったせいかキャラデザインは地味で、みな同じような性格で同じように優秀で、と区別がつかないのも難点です。

“殺さない”“死なない”を信条とするスパイというのは新鮮に感じました。

原作を読むと別の味わいがあるのかもしれませんが、アニメは特にわくわくもせずに観ていました。

【放送大学】世界の中の日本:第10回

高橋和夫先生による、放送大学の講義「世界の中の日本」の視聴メモ。

第10回は「メディアの風景」です。

メディアの新しい潮流を学びます。今回は、フリーペーパー、ラジオ、インターネットを通じた動画、SNSを使った個人のもの、などといったこれまでにないメディアで活躍するひとたちに、高橋先生がインタビューをしました。

●フリーペーパー「R25」
・駅において手に取りやすいようにしている
・編集スタッフは読者層と同じような若い年齢で固めている
・広告収入だけで運営しているので、無料である。
・読み飽きないように最長でも800字以内の記事にしている。
●日本に住む外国人向けのラジオ
・阪神・淡路の震災時に外国人向けの情報が不足していたとの反省から生まれた。
●ラジオ(荻上チキ氏)
・ラジオ局は専門の記者が少ないので、専門家をスタジオに招いて話を聞く、というスタイル。
・テレビと比べて視聴者数が少ないので、逆に話をじっくり聞きたい人向けの番組作りができる。これは、ラジオにはリスナーといっしょに番組を作ってきたという文化があったことも影響している。
・ラジオとネットに親和性が高いことを実感している。
●インターネットを使った動画放送(IWJ)
・NHKは権力に、民法はスポンサーに抑え込まれている。自分達は違う。
・既存メディアにあるキャパという制約がない。好きなだけ延々と流し続けられる。
・放送したものを保存し、検索をかけることも可能である。
●SNSを使った個人番組(孫崎享氏)
・ツイッターで大手新聞社への反論を中心に活動している。
・有料であるが、ニコニコで動画の配信もしている。

■感想
・距離感の違いはありますが、どの方も既存メディアとの関係を大いに意識して活動しているようです。既存メディアの隙間を埋めようというのが発想の原点かもしれません。
・孫崎氏の場合は、おそらくこれで儲けようというのではなく道楽の一種だと思います。特別に初期投資が必要なわけではないですし、ニコニコの有料でお小遣いが入れば御の字というところでしょう。
・他のラジオや動画放送などは、スタッフを雇う必要もありますので事業の一種とみなせます。事業であれば、どのくらいの利益が出ているのかに関心が向きます。
・新しいことに挑戦したい、という意欲ではじめたことなのかもしれませんが、事業である以上、儲けがなければやがて破綻します。
・お金のことを訊いたり語ることがはしたないと思ったのか、講義では触れられませんでした。

【テレビ】NHKスペシャル「イギリス EU離脱の衝撃」

6月25日放送のNHKスペシャルは、イギリスが国民投票でEU離脱を決めたことを取り上げています。

・最近の金融関係者の間でVIX指数(恐怖指数)というのが取りざたされている。これは投資家の市場に対する懸念を数値化したものである。イギリスの国民投票の結果をうけて、VIX指数が跳ね上がった。
・これから市場の混乱が予想される。これは、事前に残留派が勝つと見られていたのに負けたこと、離脱の具体的なプロセスが見えないことの二つが要因である。
・日本とイギリスの間は直接的な貿易はそれほどない。それがかえって円を安全資産と認識させる理由になっている。
・イギリスでは低所得層が増えていて、離脱派は彼らの感情に訴えた。移民やEUは彼らの不満のスケープゴートにされている。
・ヨーロッパ政策研究センターCEOの話。「EUは市場としては成功したが、それはヨーロッパ統合のおかげだ。しかし恩恵を受けるならヨーロッパの市民としての義務も生じると説明してこなかった」
・イギリス王立国際問題研究所のトーマス・レインズ氏の話。「ヨーロッパの排他主義がさらに増える可能性がある」
・フランス パリ政治学院のクリスチャン・ハケンヌ氏の話。「これは各国が対等の立場で統合を進めるシステムの終わりの始まりかもしれません。EUでは利害がぶつかっても妥協点を見つけ28カ国が足並みをそろえることを重視してきました。ところが今こうしたシステムが見直しを迫られています。先に行きたい国は他の国を待っていられないのです」
・アメリカ戦略国際問題研究所のヘザー・コーンリー氏の話。「今回いちばん喜んでいるのはプーチン大統領かもしれません。もはやEUはロシアに対抗するような強力なグループになりえないからです。ロシアだけでなく北アフリカの過激派やシリア問題に対してもEUは力を失っています。このEUの分断はアメリカそしてG7の弱体化を招きます。今ほど、西側の民主主義に危機が迫っている時はないのです。本来私たちは誰もがグローバルな問題意識を持つのが理想ですが、政治や経済の危機は私たちを内向きにし、その視野を狭めているのです」

■感想
・番組の冒頭で、離脱を支持した政治家の自宅の前に残留派の市民が多数集まって罵声を浴びせている光景がうつりました。ちょっとファナチックな感じがしました。
・その反面、街角で普通の市民が残留派と離脱派で激論を交わすという光景もありました。こちらは成熟した市民を見た気がします。
・予想では残留すると思っていたのに離脱派が勝ったことで衝撃が走っているようです。しかし事前予想でもほぼ五分五分で、残留派が勝つとの予想も僅差でした。これでなぜ多くの識者と市場関係者が残留と予想したのか不思議です。“どっちが勝つか予断を許さない”というのが普通ではないでしょうか。

【アニメ】迷家

出だしは悪くない雰囲気でした。キャラクターが多いのは気になりましたが混乱するというほどでもなく、謎が適度に散りばめられ、毎週放送を楽しみにしていました。

しかし、最終回まで観て思うに、高い評価はできません。

人間のトラウマとか苦悩を描くのは悪くありません。しかし、ファンタジー要素をはめ込んだのが失敗だったと思います。

結局、釈然とした解決をみることなく終わってしまいました。

制作陣の意欲は感じましたが、結果が伴わなかったと思います。

【時事問題】英国のEU離脱

EU離脱か残留かを問う英国の国民投票が行われ、離脱という判断がくだされました。

為替・株価などすでに影響が出ていますが、この影響がいつまで続くのか、どのくらいの大きさなのか、これからに目が離せません。

今回の件で考えたことを挙げてみます。

■国民投票の怖さ
政治家を選ぶ選挙の場合は、応援する政党の候補者が負けても、次の選挙まで捲土重来を期して待てば済むことです。従って、負けても有権者にそれほどの怨みは残りません。しかし、国民投票の場合、一回結論が出ると、良くも悪くも取り返しが効かないことに、あらためて気がつきました。
特に、今回のように伯仲した投票結果だと、負けた方はやりきれない思いが残るでしょう。

■英国の分裂
事前の報道では若者vs老人という図式でしたが、投票結果を見るとどうも地方vs都市の対立みたいです。あるいは貧乏人vs金持ちという対立なのかもしれません。
いずれにせよ、英国の栄光を取り戻すために離脱したはずなのに、これが英国分裂の火種になるかもしれません。

【ウルトラマン】第十一話:宇宙から来た暴れん坊

ギャンゴが登場します。

宇宙から落ちてきた謎の隕石は、人の意思によって何にでも姿を変える石でした。石を盗み出した男のいたずら心で石は怪獣ギャンゴになります。出自が生き物ではないためか、特異なデザインです。二足歩行なのに尻尾がなく、だからといって星人ではなく、あくまでも獣っぽさを残しています。耳は人工物のようにも見えますし、腹の模様も風変わりです。

そして、ギャンゴには知性を感じさせます。ビートル(科特隊の飛行機)を頭脳的作戦で墜落・油断させてウルトラマンを攻撃・空を飛ぶウルトラマンをうらやましそうにする、など、暴れているだけでない怪獣の「演技」が見られます。

今週もとどめのスペシウム光線は見られませんでした。それどころか、ギャンゴを生み出した男が目を覚ましたことで石に戻ったので、ウルトラマンの活躍で倒したわけではありません。

よく考えると、今週の話は、「ウルトラQ」にあってもおかしくないような話です。ウルトラマンが登場しなくても、男が目覚めさせればギャンゴは消えるわけですから、「ウルトラQ」の1エピソードに組み入れることは十分に可能です。

【アニメ】ばくおん!!

原作は未読です。

作風はまったく違いますが、随所に「けいおん」を意識しているのが分かります。パクリというのではなく、分かる人には分かるよね、という遊びなのだと思います。

オートバイという男の子っぽい趣味領域に参加する女の子という図式は「ガルパン」を連想させます。

ヒットした作品を踏襲したようで、まるで作風は異なり、オートバイオタク向きのギャグが満載で、かつエロ成分が多いので女性ファンがつきにくいというハンデがあります。

これだけ一般受けする要素がないアニメも珍しいのではないかと思います。

また、オートバイメーカーへの悪口がギャグの主要部分なのに、堂々と協力しているメーカーにも敬意を表したいと思います。

【世論調査】朝日新聞6月21日

6月21日朝日新聞で世論調査の結果が発表されました。

 (数字は%。小数点以下は四捨五入。質問文と回答は一部省略。丸カッコ内の数字は6月4、5日の調査結果)
◆安倍内閣を支持しますか。
支持する45(45)
支持しない36(34)

◆今、どの政党を支持していますか。
自民32(38)
民進7(8)
公明5(4)
共産3(3)
おおさか維新2(1)
社民1(1)
生活0(0)
日本のこころ0(0)
元気0(0)
新党改革0(0)
その他の政党1(2)
支持政党なし37(33)
答えない・分からない12(10)

◆今年の夏に、参議院選挙があります。仮にいま投票するとしたら、比例区ではどの政党、またはどの政党の候補者に投票したいと思いますか。(択一)
自民38(39)
民進15(12)
公明7(7)
共産6(7)
おおさか維新4(6)
社民2(1)
生活1(1)
日本のこころ0(0)
元気0(0)
新党改革0(0)
その他の政党2(2)
答えない・分からない25(25)

◆国会は自民党が多くの議席を占めています。自民党だけが強い勢力を持つ今の状況は、よいことだと思いますか。
よいことだ23
よくないことだ59

◆いまの野党が自民党に対抗できる勢力になることを期待しますか。
期待する59
期待しない32

◆この夏の参議院選挙から、18歳と19歳の人も投票できるようになります。18歳と19歳の人が政治に参加することで、日本の政治が変わると思いますか。
変わる39
変わらない50

◆参議院の選挙区は都道府県単位でしたが、「一票の格差」を小さくするため、二つの県を一つにした選挙区ができました。二つの県を一つにした選挙区があってもよいと思いますか。都道府県単位がよいと思いますか。
二つの県を一つにした選挙区があってもよい39
選挙区は都道府県単位がよい46

◆安倍政権が取り組んできた政策についてうかがいます。安倍政権のもとで、賃金や雇用の改善がどの程度進んだと思いますか。(択一)
大いに進んだ2
ある程度進んだ26
あまり進んでいない50
まったく進んでいない19

◆安倍政権のもとで、国の財政再建に向けた取り組みがどの程度進んだと思いますか。(択一)
大いに進んだ1
ある程度進んだ18
あまり進んでいない56
まったく進んでいない20

◆安倍政権のもとで、子育て支援がどの程度進んだと思いますか。(択一)
大いに進んだ1
ある程度進んだ18
あまり進んでいない47
まったく進んでいない28

◆安倍政権のもとで、地方の活性化がどの程度進んだと思いますか。(択一)
大いに進んだ1
ある程度進んだ19
あまり進んでいない50
まったく進んでいない24

◆安倍政権のもとで、沖縄県のアメリカ軍の基地負担を減らす取り組みが、どの程度進んだと思いますか。(択一)
大いに進んだ1
ある程度進んだ9
あまり進んでいない41
まったく進んでいない41

◆東京都の舛添要一知事は、政治資金をめぐる問題で辞職を表明しました。この問題で政治に対する不信感がどの程度高まりましたか。(択一)
大いに高まった37
ある程度高まった26
あまり高まっていない21
まったく高まっていない12

 <調査方法> 18、19の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に調査員が電話をかける「朝日RDD」方式で、全国の18歳以上を対象に調査した(福島県の一部を除く)。世帯用と判明した番号は2371件、有効回答は1163人。回答率49%。


この世論調査が私のところに来たと仮定して回答してみます。

>◆安倍内閣を支持しますか。
支持します。

>◆今、どの政党を支持していますか。
支持政党はありません。
自民が大きくさげたのが目を惹きます。私が注目する社民は1%をキープしてます。

>◆今年の夏に、参議院選挙があります。仮にいま投票するとしたら、比例区ではどの政党、またはどの政党の候補者に投票したいと思いますか。(択一)
決めていません。
自民党は、党の支持率は減ったのに「投票したい先」ではほとんど変わっていません。どうしてなのでしょうか?

>◆国会は自民党が多くの議席を占めています。自民党だけが強い勢力を持つ今の状況は、よいことだと思いますか。
選挙の結果だから良いも悪いもありません。

>◆いまの野党が自民党に対抗できる勢力になることを期待しますか。
そうなって欲しいという意味では期待します。そうなるだろうという意味では期待できません。

>◆この夏の参議院選挙から、18歳と19歳の人も投票できるようになります。18歳と19歳の人が政治に参加することで、日本の政治が変わると思いますか。
変わる可能性はあります。米国民主党のサンダース候補のような現象は、日本でも起きるかもしれません。

>◆参議院の選挙区は都道府県単位でしたが、「一票の格差」を小さくするため、二つの県を一つにした選挙区ができました。二つの県を一つにした選挙区があってもよいと思いますか。都道府県単位がよいと思いますか。
あってもよいです。

>◆安倍政権が取り組んできた政策についてうかがいます。安倍政権のもとで、賃金や雇用の改善がどの程度進んだと思いますか。(択一)
ある程度進んだ、と見ています。

>◆安倍政権のもとで、国の財政再建に向けた取り組みがどの程度進んだと思いますか。(択一)
あまり進んでいないように思います。

>◆安倍政権のもとで、子育て支援がどの程度進んだと思いますか。(択一)
よく分かりません。

>◆安倍政権のもとで、地方の活性化がどの程度進んだと思いますか。(択一)
東京在住なので、よく分かりません。

>◆安倍政権のもとで、沖縄県のアメリカ軍の基地負担を減らす取り組みが、どの程度進んだと思いますか。(択一)
基地負担を減らす取り組みというのは普天間の基地移転のことだと思います。まだ移転していないので、水面下の努力は別に考えるとして、まったく進んでいないとしか言えません。

>◆東京都の舛添要一知事は、政治資金をめぐる問題で辞職を表明しました。この問題で政治に対する不信感がどの程度高まりましたか。(択一)
大いに高まりました。
政治資金の「出口」に規制がない、というのが最大の焦点になるはずなのに、知事が辞職して終わりになってしまいました。

【朝日新聞】「リベラルの嘘は許さない」は本当か?

6月18日朝日新聞朝刊。早稲田大学の長谷部恭男教授と法政大学の杉田敦教授の対談です。

(略)
 長谷部 ただ安倍さんは、前回総選挙の時も、消費増税を再び延期することはない、増税できる経済状況に持って行く、断言すると言っていました。それを「新しい判断」と言ってチャラにしたのに、人々はさほど怒っていない。ペンキを塗り重ねて過去をなかったことにしてしまう、政権の行動様式に慣れてしまったのでしょうか。
 杉田 集団的自衛権の行使容認は事実上の解釈改憲でしたが、政府は「新しい解釈」で押し通しました。今回の「新しい判断」と構造が似ていますね。
 長谷部 日本をとりまく国際環境が変化したから、集団的自衛権の行使を認めるのだと言いつつ、どこがどう変わったか明確な説明はなかった。消費増税の再延期をめぐる「リーマン・ショック級」という理屈はさすがに通用しないのでひっこめましたが、理由がないという点で同じです。
 杉田 安倍さんは昨年、集団的自衛権の行使は限定的だと国会で何度も断言していましたが、「新しい判断」が通用するなら、これだって覆せる。
 長谷部 民主党政権に対して、マニフェスト違反だ、嘘をついたと怒っていた人たちはどこに行ったのでしょうか。
 杉田 もともと、人々はなぜか保守の嘘には寛容で、リベラルの嘘は許さないという政治的非対称性がありますが、それにしても行き過ぎの感があります。
(略)


もともと、人々はなぜか保守の嘘には寛容で、リベラルの嘘は許さないという政治的非対称性があります」というのが世界中で昔から、つまり古今東西で言われているのかどうか分かりません。説明がないので今の日本での現象だとみなして、別の解釈ができると思います。

まず、民主党のマニュフェスト違反に人々が怒ったのは、多くの国民が民主党のマニュフェストの内容を支持していたからです。だから選挙で勝ったし、違反したら怒ったのです。

一方、消費税増税は多くの国民が反対していました。だから、増税を再延期したことに怒らなかったのです。

つまり、保守とかリベラルとかではなく、国民の期待に反した方の評判が悪くなった、という実に当たり前の現象でしかありません。

また、最近の政治スキャンダルで有名なのは、甘利大臣(保守)・山尾民主党政調会長(リベラル)・舛添東京都知事(保守)の三人ですが、甘利大臣はも舛添都知事も辞職するまで追求されました。しかし民主党の山尾氏への追及はなくなり、役職上は無傷です。

より政治権力に近い方への追求が厳しいのは当然ということなのかもしれませんが、最近の例では保守への風当たりの方が強かったというのが現実です。

人々はなぜか保守の嘘には寛容で、リベラルの嘘は許さない」というのは私には本当だとは思えません。

【映画】マネーモンスター

監督:ジョディ・フォスター
主演:ジョージ・クルーニー、ジュリア・ロバーツ

司会者(ジョージ・クルーニー)がTV番組で言ったことを信じて株投資をして文無しになった男が、生放送中の番組をジャックします。株価下落の原因はその会社が発注して作った自動取引プログラムのバグ、というのが公式見解。しかし、そこには陰謀が隠されていました。司会者と番組ディレクター(ジュリア・ロバーツ)は、犯人と協力する形で真の悪人に迫る。というのが大筋の流れです。

ジョディ・フォスターが有名俳優を二人起用した豪華な映画です。

しかし、変でした。

まず、犯人に同情できません。株の売買なんて自己責任に決まっています。しかも、この番組は冒頭で司会者がバックダンサーを従えて踊りを披露するというふざけた番組です。まじめな情報番組ですらありません。

番組ディレクターもいい人っぽいですが、変です。司会者が爆弾つきジャケットを着せられ放送の続行を要求されているのに、テキパキと現場を仕切ります。有能なのは結構ですが有能すぎて異様です。

一番変なのは、株価操作の陰謀です。株価下落の原因は自動取引プログラムではなかったというのが真相なのですが、プログラムだろうがなんだろうが売りがたくさんあったから株価が下落したのです。したがって他の方法で売り浴びせをする必要があったはずです。それなら、本当にプログラムに仕込みをしていたという設定の方が自然です。もう一つあります。この取引プログラムは自分達で開発させて、自社株の売買だけに使うという意味不明のプログラムです。

多分、こういうことだったと思います。

本来は、逆ギレした犯人に番組を乗っ取られる。しかし番組ディレクターはその事件さえ視聴率UPの素材として利用しようとする、という構想だったのではないでしょうか。つまり、“テレビ局の異常者”を描きたかったように思います。

しかし、これだと主演俳優が悪者になります。どこからかの筋からストップがかかって、やむなく別の悪者を用意しました。自家用機で飛び回っているような大物経営者なら悪者にぴったりですし、格差問題に切り込んだみたいでその部分でも話題になれそうです。

犯人も同情の余地があるかのようにして、ディレクターも司会者もいい人っぽく描き、都合の悪いことはすべて悪徳経営者に押し付けます。無理矢理悪者にしたので設定に疑問が多数残りますが仕方ありません。

こう考えると不自然な設定も合点がいきます。邪推ですが、案外当たっているような気もします。

俳優や監督がお好きな方はどうぞ。ただし、純粋に映画としてみるのはきついかと思います。

【映画】64 後編

「64 前編」を観たので、後編も観ました。

詳しく書くとネタバレになるので控えますが、“なるほど”と思わせました。「映画史に残る傑作の誕生」(宣伝コピー)は、ちょっと大げさかも知りませんが、見ごたえ十分です。

ちょっと引っかかったのは、後編冒頭で描かれる「ロクヨン」を模したと思われる事件は、犯人にとっては乾坤一擲の大勝負のはずなのに偶然に頼りすぎたものだったところです。小説だと、ここら辺をきちんと説明しているのかもしれません。

それと、後編では、主人公と対立したキャラクターそれぞれに“いいシーン”があるところも気になります。こういうのは、人気役者に見せ場を作ってやった、という感じです。

気になったのはそれくらいで、十分に満足のいく映画でした。

チラシに公衆電話の写真が使われていた意味も後編で判明します。これには情動を揺さぶられました。

前編と合わせてお薦めできます。

【朝日新聞】社説:参院選 改憲の是非 正面から問わぬ不実

6月17日朝日新聞朝刊の社説より。

 各政党の党首らが街頭演説に繰り出し、公約も出そろって参院選は事実上スタートした。
 その中で、与党側からぱったり聞こえなくなったのが、憲法改正をめぐる議論である。
 安倍首相の最大の政治目標が憲法改正であるのは周知の事実だ。先の国会では「参院選でも訴えていきたい」「私の在任中に成し遂げたい」と強い意欲を何度も示してきた。
 ところが、これまでの街頭演説では一切、触れていない。
 民進党の岡田代表が、安倍政権による9条改正反対を公約の2本柱のひとつに掲げ、街頭演説でも力を込めて訴えているのとは対照的だ。
 憲法改正は、日本国民が戦後経験したことのない極めて大きな政治テーマだ。それを実行したいなら、最大の争点と位置づけてしかるべきだ。
 それなのに、首相は国会中の雄弁とは打って変わって口をつぐむ。この姿勢は不可解であり、争点隠しの意図があるなら不誠実と言わざるを得ない。
(略)
 安倍政権はこれまで、世論が割れる政策については選挙の際に多くを語らず、選挙で勝てば一転、「信任を得た」とばかりに突き進む手法をとってきた。特定秘密保護法や安全保障関連法の制定がその例だ。
 公約の末尾に小さく書かれた「憲法改正」の4文字。これを、同様の手法を繰り返す伏線とさせるわけにはいかない


自民党は参院選の公約として憲法改正の中身を示すべきだ、との主張です。

この主張には違和感を持ちます。

確かに、選挙で勝ったからといって、公約になかった法律を次々と成立させるのはどうかと思います。もちろん経済・社会問題は刻一刻と変化していきます。いちいち選挙を待っているわけにはいきません。だから、この政党ならこういう方向でいくだろう、というのを選挙中に示してもらうことが大事です。選挙前に言っていた理念と真逆の法律をつくられては堪りません。

しかし、憲法改正は別です。誰もが承知しているように、憲法改正には最終的には国民投票が必要です。国民はそこで改正案への判断できます。したがって、国政選挙の段階で細かい改正案を示さなければならない理由はありません。

仮に、今度の選挙で憲法改正が争点になり、与党が過半数をとりながら参院の三分の二に達しなかったら、護憲派には具合の悪いことになるのではないでしょうか。有権者の半数以上が憲法改正に賛成していながら、半数に満たない野党勢力のせいで改正ができなくなる、つまり多数派の国民の意見を無視する、ということになってしまいます。

【テレビ】クローズアップ現代+:「緊急報告 米史上最悪の銃乱射事件」

6月14日のNHKの「クローズアップ現代+」は米フロリダで起きた銃乱射事件を取り上げました。

スタジオには慶応大学の中山俊宏教授と放送プロデューサーのデーブ・スペクター氏が招かれていました。

・事件は12日のAM2時に、アフガニスタンからの移民二世が同性愛者の集まるナイトクラブで銃を乱射。事件に300人ほどが巻き込まれ、100人の死傷者が出た。犯人は緊急電話に「ISの指導者に忠誠を誓っている」と話す。人質をとって立てこもっていたが警察との銃撃戦で死亡した。被害者の多くはヒスパニック系。女性もいる。
・犯人は、同性愛者が路上でキスをしていることに怒っていたとの証言がある。
・政治テロの関係と、同性愛者嫌悪のヘイトクライムの関係の両面が疑われている。
・犯人は、事件に使われた銃を合法的に手に入れている。
・銃規制について。この事件をうけて、民主党候補のヒラリー・クリントン氏は、銃規制の強化を訴えた。一方、共和党候補のトランプ氏は、銃規制をすると犯罪者だけが銃を持つようになると銃規制に反対した
・アメリカでは2000年以降、銃の乱射事件が増えている。
・米国内の銃の数は、3億5千万丁。年々増えてきていて、オバマ政権時代に、銃の数が人口を上回った。
・移民政策について。トランプ氏は、 “殺人者が生まれたのは容疑者の家族を移民として受け入れたためだ”と発言し移民排斥を改めて訴えた。クリントン氏は、“我々は彼らを排除したり孤立させたりしてはならないのです”と寛容であることを訴えた。

中山氏の話:事件でアメリカ社会がひとつになって問題解決にあたってもいいはずなのに、むしろ分断されているように見える。
スペクター氏の話:事件のあったフロリダは大統領選でいつも接戦になるので、この事件の影響が気になる。

■感想
ISから直接の指示を受けての犯行、というわけではないようです。日々の鬱憤(その中にはイスラム教徒への迫害もあったのでしょうが、同性愛者への嫌悪もあったらしいです)が爆発し、殺傷力の高い武器を手に入れられたという状況が100人もの死傷者に結びついています。

犯人は二世ですので、移民(あるいは難民)の中にテロリストが混じっていたというのとは違います。その意味でトランプ氏の発言は、この事件の反省としては的を外しています。

銃規制をすると犯罪者だけが銃を手にするという点はよく聞く理屈ですが、米国で考えている銃規制は、“刀狩”のようなものではなく、銃を手にするハードルを高くして危険性のある人間が手に入れにくくしようというものです。後ろ暗いところのない市民が反対する理由がよくわかりません。

クリントン氏の“彼らを排斥するな”という意見には賛成しますが、どんなに社会が寛容になっても、不満をため込む人間は必ずいます。彼らを孤立させないことだけではなく、銃を規制しないかぎり、似たような事件は繰り返されると思います。(日本人だって、おかしな人間はいますが、せいぜい包丁を振り回す程度です。突撃銃みたいなものをホイホイ入手できるようになったら、日本でも乱射事件はおきると思います)

【放送大学】世界の中の日本:第9回

高橋和夫先生による、放送大学の講義「世界の中の日本」の視聴メモ。

第9回は「日本は広い」です。

一般に、日本の国土面積は小さいと思われがちですが、領域や排他的経済水域を考えると実は広い、ということが今回のテーマです。

・日本の領土は38万キロ平方。領海は43万平方キロ。排他的経済水域は400万平方キロを超える。
・日本は周辺諸国と領土の主張がぶつかっている。ロシアとは北方領土で、韓国とは竹島で、中国・台湾とは尖閣で。
・それとは別に沖ノ鳥島が論議を呼んでいる。沖ノ鳥島が日本のものであることに異議を唱えている国はない。しかし島ではなく、岩であるとの主張が中国・韓国から挙がっている。
・島であれば周囲の海が排他的経済水域になる。しかし、岩であればそうはならない。
・波などで水没しては、本当に島であると主張できない。しかし自然に形成されたものが島である。コンクリートなどで大きくしても島とは認められない。
・日本はサンゴで沖ノ鳥島を大きくする作戦を立てている。サンゴは自然物なので国際法上、島と主張することに問題ない。
・2010年に尖閣諸島で中国の漁船が海保の船に体当たりをしてきた。船長を逮捕したが、中国はレアアースの禁輸で対抗してきた。この事件で、日本の排他的経済水域のレアアースに注目が集まった。
・レアアース以外に、海底熱水鉱床、コバルトリッチクラスト、石油・天然ガス、メタンハイドレードなどの資源が日本の排他的経済水域にある。

【朝日新聞】憲法9条をフロイトで説明できるのか?

6月14日朝日新聞朝刊オピニオン欄。哲学者・柄谷行人氏のインタビューです。

柄谷氏は、憲法9条は日本人の心の奥に根差したものなので変更できない、という論を掲げています。

(略) 
 ――なぜ9条は変えられないといえるのですか。
 「9条は日本人の意識の問題ではなく、無意識の問題だからです。無意識というと通常は潜在意識のようなものと混同されます。潜在意識はたんに意識されないものであり、宣伝その他の操作によって変えることができます」
 「それに対して、私がいう無意識はフロイトが『超自我』と呼ぶものですが、それは状況の変化によって変わることはないし、宣伝や教育その他の意識的な操作によって変えることもできません。フロイトは超自我について、外に向けられた攻撃性が内に向けられたときに生じるといっています」
 「超自我は、内にある死の欲動が、外に向けられて攻撃欲動に転じたあと、さらに内に向けられたときに生じる。つまり、外から来たように見えるけれども、内から来るのです。その意味で、日本人の超自我は、戦争の後、憲法9条として形成されたといえます」
(略)
 ――近著では、戦後憲法の先行形態は明治憲法ではなく「徳川の国制」と指摘していますね。
 「徳川時代には、成文法ではないけれども、憲法(国制)がありました。その一つは、軍事力の放棄です。それによって、後醍醐天皇が『王政復古』をとなえた14世紀以後つづいた戦乱の時代を終わらせた。それが『徳川の平和(パクストクガワーナ)』と呼ばれるものです。それは、ある意味で9条の先行形態です」
(略)
 ――憲法9条はカントの「永遠平和のために」、またアウグスティヌスの「神の国」にさかのぼる理念にもとづくとされます。それが他ならぬ戦後日本の憲法で実現されたのは興味深いですね。
 「私は、9条が日本に深く定着した謎を解明できたと思っています。それでも、なぜそれが日本に、という謎が残ります。日本人が9条を作ったのではなく、9条のほうが日本に来たのですから。それは、困難と感謝の二重の意味で『有(あ)り難(がた)い』と思います」
(略)
 (聞き手・依田彰)


フロイトだのカントだのアウグスティヌスだのと難しそうな理論を背景にしている学問的な論考っぽいです。しかし、残念ながら、「9条は日本人の意識の問題ではなく、無意識の問題」と考えた根拠が語られていません。柄谷氏がそう思った、というだけです。

フロイトの「超自我」理論自体が正しいかどうかは関係ありません。9条と日本人の関係がフロイト理論で説明できるかどうかの根拠を示していないのが問題なのです。したがって、その後の理屈は空論です。

あからさまに言えば、有名人の名前を散りばめて、はったりをかましているだけです。

それと、日本人の平和主義という「超自我」が徳川幕府成立期からのものであるなら、ご維新から昭和二十年までは、何だったというのでしょうか。

なんとしても憲法9条を変えてなるものか、という意気込みだけは伝わりました。

【ウルトラマン】第十話:謎の恐竜基地

ジラースが登場します。着ぐるみはゴジラにえりまきをつけたものです。ウルトラマンの世界ではゴジラは存在しないことになっているみたいで、関係についての言及はありません。ただ、子供にはゴジラとまるわかりです。サービスというか遊びだったのかもしれません。

ふと、気になったのですが、映画に出演した怪獣がウルトラマンやウルトラセブンなどのテレビ番組に出るというのはなかったように思います。権利の関係かもしれません。昔の米国では映画俳優はテレビに出ないし、テレビ俳優は映画に出ない、と聞いたことがあります。日本の怪獣も同じルールがあったのだとしたらちょっと面白いです。

今週のジラースは怪獣ではなく、恐竜です。ただ、怪獣という生物学的くくりがあるわけではないのですから、“恐竜のジラースは怪獣です”と言っても差し支えないかもしれません。

ジラースはネス湖にいたのを発見されて日本に連れてこられ十五年かけて育てられたとのことです。発見者は恐竜学者ですが、自分は死んだことにして、別人に変装して暮らしていました。理由は分かりません。動機はよくわからないのですが、頭がおかしくなった科学者は危険、ということで納得するしかないかもしれません。

ウルトラマンとジラースの対決はこれまでとは一風変わっています。互いに腕試しのようなことをしたり、闘牛風のシーンがあったり、チャンバラ映画の決闘シーンのようなものがあったりと、異質な演出です。そして今週もとどめにスペシウム光線は使いませんでした。

【展覧会】世界遺産ポンペイの壁画展

於:六本木ヒルズ・森アーツセンターギャラリー

日伊国交樹立150周年記念

2000年前の火山噴火によってタイムカプセルのように封印されてしまった街、ポンペイの壁画展です。

ギリシア、ローマの絵画というと陶器に描かれたものくらいしかなじみがありませんが、ポンペイの特殊事情によって、当時の壁画を今でもみることができます。現代人の感覚だと、400年前のルネサンスでも随分な昔のような気がしますが、2000年前というと気が遠くなるくらいの大昔です。

会場で一番最初に見るのが「赤い建物を描いた壁面装飾」です。驚くべきことに線遠近法を使っています。一般的には線遠近法はルネサンスの発明とされていますが、2000年前のポンペイに線遠近法がありました。

日本人が線遠近法を使ったのは、西洋の図版に触発されてのことで、自力では発見(?)できませんでした。他の文明でもルネサンスと無関係に線遠近法を見つけたという話は聞きません。網膜に写ったものをそのまま描くというだけのことなのですが、なぜか難しいようです。

ここら辺の事情は詳しくないのですが、ルネサンスでも独自に編み出したのではなく、ギリシア・ローマの影響で作り上げたのかもしれません。

陰影法も普通に駆使されていたことが、他の出展品からも分かります。

火山爆発に見舞われた人たちには申し訳ない気もしますが、この災害によって貴重な宝が残されたことは紛れも無い事実です。日本も火山が多いのだから、どこかにポンペイみたいに遺跡が残されてはいないでしょうか?

7月3日までです。

【朝日新聞】あやしい「子どもの貧困格差」

6月11日朝日新聞朝刊の「いちからわかる」コーナーで「子どもの貧困格差、日本で深刻なの?」という記事が載りました。

 アウルさん 子どもの貧困格差が深刻と聞いたわ。
 A その国の最貧困層の子どもが標準的な子どもに比べて、どれぐらい厳しい暮らしをしているか。それに着目したのが、子どもの貧困格差だ。貧困率が貧困の広がりを表すのに対し、貧困格差は深まりを示す指標だ。先進41カ国で日本は8番目に格差が大きかった。ユニセフ(国連児童基金)が4月に発表した。
 ア どう計算するの?
 A 厚生労働省の国民生活基礎調査から2012年の数値を使った。18歳未満の子どものいる家庭の年間手取り収入を家族の人数で調整した金額を、まず試算。それを順番に並べ、下から10%目と真ん中の子どもの金額差を数値化した。子どもに収入はないけれど、その金額に相当する生活水準にある、という考え方だ。
 ア それで結果は?
 A 下位10%目は84万円で、真ん中の211万円より127万円少なかった。最貧困層の子どもの金額は、標準的な子どもの4割にも満たない。上位の北欧諸国は6割以上だよ。
 ア 順位は下がったの?
 A ユニセフが日本について分析したのは今回が初めて。今までは各国と比較可能な日本のデータがそろわなかった。ただ、首都大学東京の阿部彩教授が今回分析したところ、日本は1985年より格差が拡大している。
 ア 貧困の度合いが大きいと、どんな問題が?
 A 貧困から脱するのが難しくなる。学力低下や健康悪化のリスクも高まるので、金銭的支援だけでなく、手厚く多彩な支援がもっと必要だ。
 ア 対策をとらないと。
 A 限られた財源をどこに充てるかは、議論が必要。現金給付のほか、子育てにお金がかからないようにすることも考えないと。教材費なども含めた義務教育の完全無償化を望む声も大きいよ。
 (田中陽子)


この記事のように、格差が広がっていることを根拠に貧困問題を憂う主張はよく見聞きしますが、どれも納得しがたいものです。

何がおかしいかというと、それぞれの国で「18歳未満の子どものいる家庭の年間手取り収入を家族の人数で調整した金額を、まず試算。それを順番に並べ、下から10%目と真ん中の子どもの金額差を数値化」しているからです。

これでは、困格差が大きいとされた国の最貧困層が、貧困格差が低いとされる国の富裕層よりも裕福であるという可能性が、数字上はありえます。それぞれの国で計算するのが間違っています。

その国で格差があるという話と、”最貧困層”がどの程度貧困なのかという話は別ものです。

どうしても国際比較がしたいというのであれば次の方法でできます。

調査参加国のすべてのデータを順に並べ(国別に並べるのではなく、すべてを並べます)、その下位10%(10%でも5%でもいいのでしょうが、上記調査が10%なのでそれにならいます)に、どの国がどれだけ含まれているか出します。

これなら、貧困が深刻な国の順位と言えます。

もちろん、格差が問題ないと言っているわけではありません。格差は格差で別の問題だと言っているだけです。

【放送大学】世界の中の日本:第8回

高橋和夫先生による、放送大学の講義「世界の中の日本」の視聴メモ。

第8回は「北極海 ~クールな外交の海」です。

温暖化の影響で北極海の航路開拓が現実のものとなってきました。今回は北極海をめぐる関係国の取り組みを学びます。

・北極海の航路は誰が管理するのか、という国際的合意はない。ただ、現在はロシア付近が航路になっているため、ロシアの影響力が強いというのが実情
・そもそも北極海は誰のものなのか、という合意もない。南極の領有は誰も主張しないことになっているが、北極にはそういう取り決めはない。
・ロシアとノルウェーはバレンツ海の領域問題で妥協をした。日本ではロシアは領土問題にかたくなであると思われているが、案外折れるところは折れる。ノルウェーの資本と技術に関心があったらしい。
・温暖化で航路が拓けたのは事実だが、氷が十分に溶けたわけではない。十分に溶けないと安定した航路にはならない。
・北極ルートの開発には環境面で懸念の声がある。開発推進派に言わせれば、開発すれば資金が潤沢になり環境に配慮した政策が打ち出せる、としている。

【朝日新聞】ジョディ・フォスター氏のインタビュー

6月9日朝日新聞朝刊のオピニオン欄。映画女優にして監督としても活躍しているジョディ・フォスター氏のインタビューです。主に女性の映画監督が活躍できない現状について語っています。

(略)
 ――確かに、映画界についてのサンディエゴ州立大の調査では、昨年公開の興行収入上位250作の米映画のうち、女性監督の作品は9%、17年前と変わりありませんでした。なぜでしょうか。
 「女性監督は、リスク要因だと考えられているからです。映画が娯楽の王様だったころ、人々は映画館に頻繁に足を運び、いろんなタイプの映画を観賞していました。いま、映画館に足を運ぶ人たちは減り、見に来る人々はストーリーでなく、刺激や非日常を求めています。だから『スパイダーマン』『アベンジャーズ』といったヒーロー映画のシリーズ作品しか生まれないのです。こうした特撮や特殊効果を駆使した超大作は、必然的に巨額の制作費がかかります。映画会社の幹部たちは、数億ドル(数百億円)も投資するビジネスの命運を女性に託したくはないのです」
(略)
 ――すでに大手動画配信会社がつくるドラマを監督するなど、映画以外に活動を広げていますね。
 「新しいメディアはハリウッドに比べて低予算なので、自由があります。女性の才能を信じて任せてくれるのです。一方でハリウッドはCGを駆使したヒーローものばかり。あと10年もしたら、ハリウッドから人間ドラマが消えるのではないでしょうか。あまり議論になっていませんが、女性監督の登用や賃金格差よりもこちらの方が深刻な問題かもしれません」
 (聞き手・伊藤恵里奈、石飛徳樹)


映画監督の性別など気にしたこともありませんでした。それより気になったのは、昨今、映画館に来る人は人間ドラマを期待しているのではなくCGを駆使した大作目当てである、という発言です。はっきりしたデータがあるわけではありませんが、私もそんな気がしていました。

現代の人間が刹那的になっているからかもしれませんが、別の可能性もあります。

DVDやブルーレイの普及によって、映画館で観るものと自宅で観るものの差が縮まってきたように思います。画面の大きさや音響は映画館にはかないませんが、自宅の映像機器でもかなり上質な映像が楽しめるようになってきました。

こうなると、映画館で観るのは大画面や音響を目いっぱい活用した映画で、ドラマ性の高い作品はレンタルして家でじっくり観る、というのは分からない話ではありません。

この傾向を食い止められるのは、映画公開直後にネットで感想を語り合うという新しい文化かもしれません。

【朝日新聞】ドイツにおけるイスラム教

6月7日朝日新聞朝刊『「ドイツのトランプ」女性党首に聞く 新興政党なぜ躍進』

 ドイツで反イスラムや難民流入阻止を掲げる新興政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の勢いが止まらない。地方選挙での躍進を追い風に、来秋の総選挙で国政進出をうかがう。党首で「ドイツのトランプ」とも呼ばれるフラウケ・ペトリ氏(41)に、その主張を聞いた。

 旧東独の古都ドレスデンで5月上旬に取材に応じたペトリ氏は、英国留学仕込みの流暢)な英語で尋ねてきた。穏やかな口調で、笑顔を絶やさない。
 だが、AfDが5月1日の党大会で発表した基本綱領には、過激な主張がずらりと並んだ。最たるものが「反イスラム」だ。女性が顔をベールで隠したり、モスクから礼拝を呼びかけたりするイスラム教徒の習慣の国内での禁止を求めた。
 ドイツ国内のイスラム教徒は約400万人で、全人口の約5%を占める。それでもペトリ氏は「『アラブの春』を境に、イスラム教徒の宗教理念は(過激な方向に)変わりつつある。イスラム化が進めば、ドイツの人々が慣れ親しんできた民主主義の下で暮らしていけなくなる」と言い切る。
 (略)
(ドレスデン=玉川透)


欧米の「反イスラム」の実態の一端がわかりました。

他所の国の小政党の政策を論じても仕方の無いかもしれませんが、気になったことを書いて見ます。

モスクから礼拝を呼びかける声というのは中東ではありふれたものです。私もエジプトに行ったことがありますが、よく聞きましたし、特に悪印象はもちませんでした。むしろ旅行中の風情として楽しんでいました。

しかし、それはイスラム教が主流な土地でのことです。人口の5%しかいないイスラム教徒のために街中に礼拝を呼びかけるというのは行き過ぎです。旅行中のことではなく日常で毎日聞かされたる95%には迷惑としかいいようがありません。

決して、イスラム教差別だとは思いません。例えば、ドイツに仏教寺院を建立して街中に響くように鐘をついたら迷惑だと思います。

その一方で、ベールの着用は、誰に迷惑をかけているわけではないですから、禁止というのは問題です。どういう理屈で禁止しようとしているのか分かりませんが、この点は民族・宗教差別ととられても仕方ないかと思います。

【ウルトラマン】第九話:電光石火作戦

ガボラが登場します。

今週の怪獣ガボラはいままでの怪獣とは毛色が違います。いままでの怪獣は未知の生物でしたが、ガボラは劇中の世界では既知の怪獣です。姿かたちから、“ガボラが出た!”と認識されましたし、ガボラの好物がウランであることも科特隊のデータにありました。その意味では、巨大な野生動物という感じの扱いです。

ヘリコプターに好物のウランをぶら下げてガボラを誘導するというのが科特隊の作戦です。ガボラが誘われたということは、容器から放射線が漏れていた(漏らしていた)ということになります。3.11を経験した現代の日本人からすると随分な作戦ですが、当時は受け入れられたのでしょう。“日本人には核アレルギーがあって”などという俗説があやしく感じられます。

ウルトラマンは先週に引き続き、とどめにスペシウム光線を使いません。先々週のアントラーにスペシウム光線が効かなかったことに、何か思うところがあるのでしょうか。

【世論調査】朝日新聞

6月6日朝日新聞朝刊に世論調査の結果が発表されました。連続調査の第1回と銘打っています。おそらく参院選挙のための企画なのでしょう。

(数字は%。小数点以下は四捨五入。質問文と回答は一部省略。丸カッコ内の数字は、5月21、22日の20歳以上を対象にした調査結果)
◆安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
 支持する  45(43)
 支持しない 34(33)

◆今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
自民38(37)
民進8(7)
公明4(3)
共産3(3)
おおさか維新1(1)
社民1(0)
生活0(0)
日本のこころ0(0)
元気0(0)
新党改革0(0)
その他の政党2(0)
支持政党なし33(38)
答えない・分からない10(11)

◆今年の夏に、参議院選挙があります。仮にいま投票するとしたら、比例区ではどの政党、またはどの政党の候補者に投票したいと思いますか。(択一)
自民39(41)
民進12(13)
公明7(5)
共産7(5)
おおさか維新6(4)
社民1(2)
生活1(0)
日本のこころ0(0)
元気0(0)
新党改革0(0)
その他の政党2(1)
答えない・分からない25(29)

◆今度の参議院選挙にどの程度関心がありますか。(択一)
 大いに関心がある 19
 ある程度関心がある 47
 あまり関心はない 26
 まったく関心はない 8

◆この夏の参議院選挙で選ばれる121議席のうち、与党が過半数を占めた方がよいと思いますか。占めない方がよいと思いますか。
 占めた方がよい 45
 占めない方がよい 37

◆この夏の参議院選挙の結果、安倍政権のもとで憲法を変えることをめざす政党の議席が、参院全体で、3分の2以上を占めた方がよいと思いますか。占めない方がよいと思いますか。
 占めた方がよい 30
 占めない方がよい 47

◆こんどの参議院選挙で投票先を決めるとき、重視する政策は何ですか。(選択肢から2つまで選ぶ)
 景気・雇用対策 45
 消費税の引き上げ延期 23
 医療・年金などの社会保障 53
 子育て支援 33
 外交 9
 安全保障関連法 17
 憲法 10

◆安倍内閣の経済政策をどの程度評価しますか。(択一)
 大いに評価する 5
 ある程度評価する 50
 あまり評価しない 33
 まったく評価しない 8

◆安倍首相は、来年4月に消費税を10%に引き上げるのを、2年半延期すると表明しました。安倍首相のこの判断を評価しますか。評価しませんか。
 評価する  56
 評価しない 34

◆消費税の引き上げを延期する理由について、安倍首相は「世界経済が大きなリスクに直面している」と説明しました。安倍首相のこの説明に納得しますか。納得しませんか。
 納得する  28
 納得しない 58

◆安倍首相は、1年半前に消費税の引き上げ延期を決めたとき、「再び延期することはない。断言いたします」と言っていました。安倍首相がこの約束を守らなかったことは大きな問題だと思いますか。大きな問題ではないと思いますか。
 大きな問題だ  37
 大きな問題ではない 53
     ◇
〈調査方法〉 4、5の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に調査員が電話をかける「朝日RDD」方式で、全国の18歳以上を対象に調査した(福島県の一部を除く)。世帯用と判明した番号は2422件、有効回答は1144人。回答率47%。


この世論調査が私のところにきたと想定して回答してみます。

>◆安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
支持します。

>◆今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
支持政党はありません。
社民がひさびさに0を脱しました。

>◆今年の夏に、参議院選挙があります。仮にいま投票するとしたら、比例区ではどの政党、またはどの政党の候補者に投票したいと思いますか。(択一)
決めていません。

>◆今度の参議院選挙にどの程度関心がありますか。(択一)
ある程度は関心があります。

>◆この夏の参議院選挙で選ばれる121議席のうち、与党が過半数を占めた方がよいと思いますか。占めない方がよいと思いますか。
なんとも言えません。
安倍首相が改選議席の過半数を目標としましたが、それを達成できなかった場合にどうするのかが分かっていません。退陣なのかもしれません。それとも消費税UPが予定通りになるのでしょうか?

>◆この夏の参議院選挙の結果、安倍政権のもとで憲法を変えることをめざす政党の議席が、参院全体で、3分の2以上を占めた方がよいと思いますか。占めない方がよいと思いますか。
占めてもよいです。
ただ、憲法改正は野党第一党も賛成する形が望ましいと思ってはいます。

>◆こんどの参議院選挙で投票先を決めるとき、重視する政策は何ですか。(選択肢から2つまで選ぶ)
「景気・雇用対策」「医療・年金などの社会保障」です。
「消費税の引き上げ延期」も大きな問題なのでしょうが、いかんせん反対する政党が一つもないのでは争点になりません。

>◆安倍内閣の経済政策をどの程度評価しますか。(択一)
ある程度評価します。

>◆安倍首相は、来年4月に消費税を10%に引き上げるのを、2年半延期すると表明しました。安倍首相のこの判断を評価しますか。評価しませんか。
経済問題としての側面はよくわかりません。延期した方がいいような気もしますが、そんなことをして大丈夫だろうかという気もします。
経済問題とは別に、あれだけ断言していた消費税引き上げを軽々しく取り下げていいのか、という疑問は持っています。

>◆消費税の引き上げを延期する理由について、安倍首相は「世界経済が大きなリスクに直面している」と説明しました。安倍首相のこの説明に納得しますか。納得しませんか。
まったく納得しません。

>◆安倍首相は、1年半前に消費税の引き上げ延期を決めたとき、「再び延期することはない。断言いたします」と言っていました。安倍首相がこの約束を守らなかったことは大きな問題だと思いますか。大きな問題ではないと思いますか。
大問題です。総理大臣の発言は重いものです。簡単にひっくりかえしていいわけがありません。

【朝日新聞】社説:ヘイト禁止 「点」を「面」に広げよう

6月4日朝日新聞の社説『ヘイト禁止 「点」を「面」に広げよう』

(略)
 差別的言動をする人々は、表現の自由を持ちだして行動を正当化してきた。憲法が保障する大切な基本的人権のひとつで、権力が安易にこれを規制するのはもちろん認められない。
 しかし表現の自由とは、個人が表現・言論活動を通じて人格を発展させ、互いに意見をかわすことによって、より良い民主社会を築くためにある。在日外国人らに聞くに堪えない罵声をあびせ、その存在を根底から否定するような行為は、憲法がめざすところの対極にある。
(略)


「○○人を殺せ!」といった言葉は暴力を扇動しているので取り締ることに異存はありません。しかし「聞くに堪えない罵声」といった具体性のない言論まで、「憲法がめざすところの対極」と決め付けるのには異論があります。

“表現の自由”とは、「人格を発展」させるとか「より良い民主社会を築く」ためのものとは限りません。人によっては不快なものでも、安易に規制してはならない、という原則です。

朝日の社説のような定義で表現の自由を規制してしまえば、どこまでも拡大解釈が可能で、行き着く先は息苦しい社会です。

【時事問題】野党統一名簿

6月4日の朝日新聞より引用します。

 野党内で検討されていた参院選比例区の「統一名簿方式」をめぐり、民進党幹部は3日、実現を最終的に断念する意向を社民党幹部に伝えた。これにより、民進、社民両党は参院選比例区で、それぞれ単独で選挙戦に臨む方向となった。
(略)
 社民は、生活の党と山本太郎となかまたちとも統一名簿方式を検討していたが、両党だけの統一名簿では規模が小さくなりかねず、最終的に「名称変更による社民の固定票を減らすデメリットがカバーできない」(社民幹部)と判断した。生活は、なお他の勢力との共闘を探っている。


野党の統一名簿構想が頓挫したことは、日本にとってよかったことだと考えます。健全な政権交代の役に立ちません。

野党勢力が統一名簿をつくれば話題になって、参院選で勝利するかもしれません。とにかく自民党が嫌いだ、という勢力は一定数います。それらが結集すれば、数字的にはバラバラに戦うよりも有利です。

しかし、勝てたとしても参院選だけでしょう。政策で一致したのではなく反自民・反安倍だけでまとまった野党勢力に、多くの有権者は政権をまかせる気にはなるとは思えません。もともと社民も小沢一郎氏の一派も、民主党が与党だったときに手切れをしています。いまさら大義なく統一名簿をつくっても、信じる人は少数派です。一定の勝利(改憲阻止のための三分の一強)はできても、政権交代のための勝利はおぼつきません。

ドーピングのようなものです。一時的に効果があっても、後で恐ろしい副作用があります。

民進党は、有権者の信頼をもう一度勝ち得るように、コツコツと地道に努力をすべきです。(それと、あの陰気な顔の党首は替えた方がいいと思います。投票する気になれません)

【朝日新聞】歴史を外国の政治家が裁くことの意味とは?

6月3日朝日新聞の記事『ドイツ議会も「虐殺」と認定 アルメニア人迫害めぐり決議』より

 ドイツ連邦議会は2日、第1次世界大戦期にオスマン帝国で起きたアルメニア人迫害=キーワード=を「ジェノサイド(集団虐殺)」と見なし、アルメニアとトルコに和解を促す決議を賛成多数で採択した。採択後、トルコのエルドアン大統領は訪問先のケニアで会見し、駐ドイツ大使の召還を発表。「ドイツとトルコの関係に重大な緊張を招きかねない。慎重に対応を協議する」と述べた。
 報道によると、メルケル政権の連立与党2党と野党・緑の党が共同提出した決議は、「(アルメニア人の)運命は大量殺害、民族浄化、追放、虐殺の歴史の典型例であり、20世紀に恐ろしい形で刻まれる」と指摘。また当時、ドイツ帝国がオスマン帝国と同盟を結んで連合国と戦ったことから、「ドイツ帝国にも一部責任がある」とした。
 独政府はこれまで国内約300万人のトルコ系住民や、難民問題で連携が欠かせないトルコとの関係に配慮し「虐殺」という表現を避けてきた。一方、フランスやロシアなど20カ国以上がすでに「虐殺」と認定。迫害から100年の昨年は、欧州議会やオーストリア議会が「虐殺」と見なす決議を相次いで採択した。
 一方、トルコ政府は、オスマン帝国内で多くのアルメニア人が死亡したことは認めるが、一部のアルメニア人が当時の交戦国ロシアの配下で戦闘に加わったことなどが原因だとして、「虐殺」を否定している。
 エルドアン氏は会見で、決議採択がドイツ、トルコ両国の関係に悪影響をもたらすことへの懸念を示し、「問題解決のために、トルコはあらゆる必要な手立てを講じる」と述べた。
 (ベルリン=玉川透、イスタンブール=春日芳晃)

 ◆キーワード
 <アルメニア人迫害> 第1次大戦中の1915年4月、オスマン帝国の首都だった現イスタンブールで、アルメニア人の知識人らが連行されたのを手始めに、アルメニア人の大量殺害や追放が相次いだ。アルメニア側は「犠牲者約150万人」と主張するが、トルコ側は「30万~50万人程度」で組織的な虐殺はなかったと反発している。


100年前のオスマン帝国で何があったのか、私は知りません。

しかし、歴史的事実はどうであれ、外国の議会100年前の歴史を断罪するのは不当です。議会というのは歴史の審判をするためにあるわけではありません。まして外国の歴史を裁くためにあるわけではありません。

議員たちは、歴史学者ではありませんので、歴史学者に真正面から議論を挑まれたらまともにたちうちできないはずです。その場合、おそらく“歴史修正主義者!”という悪罵しか返せないでしょう。

ドイツがオスマン帝国と同盟を結んでいたからドイツにも責任の一端がある、というのも誠実なように見えますが、どこか歪んでいます。責任という言葉を真面目に考えていないのだと思います。

トルコ政府の対応は正しいと考えます。

【朝日新聞】女帝と僧侶 真の関係は?

5月29日朝日新聞朝刊。「女帝と僧侶 真の関係は?」との記事を取り上げます。

朝日新聞主催の第16回「関西スクエア 中之島どくしょ会」(朝日新聞社主催)のレポートです。参加者は、作家の玉岡かおる氏と奈良国立博物館の元学芸部長で帝塚山大教授の西山厚氏の二人。テーマは、聖武天皇の娘で2度天皇に就いた孝謙・称徳天皇と僧侶の道鏡の関係についてです。

(略)
 西山さん「孝謙天皇と道鏡は肉体関係があった」
 玉岡さん「絶対にない。それは女を知りませんよ」
 西山さん「あるんです」
 玉岡さん「ないですってば」
 2人のやり取りに約80人が聴き入った。玉岡さんは小説『天平の女帝 孝謙称徳』(新潮社・1944円)の著者。西山さんはエッセー『語りだす奈良 118の物語』(ウェッジ・1620円)を書いた。2人はともに孝謙・称徳天皇の生涯に深く関心を寄せている。
(略)
 孝謙天皇が一度皇位を退いたのは、母の看病のためという。父も母も亡くなり、自らも患う。病を治したのが道鏡だった。その後、称徳天皇として再び即位した。「これほど孤独な女性がいたでしょうか」と玉岡さんは聴衆に問いかけ、「父も母も死に、誰もいない。心に空洞ができた。病を治してくれた道鏡はすぐれたお坊さんです」と西山さんは話した。
 2人の見方が重なったのは、ここまでだった。
 西山さんは「生きているということは抱き合うことです。男と女が抱き合って、どこが悪いんですか」。玉岡さんは、孝謙天皇が高僧の鑑真から戒を授かった点を挙げて反論した。「女にとって黒髪は命。それを剃ってツルツルにするのは女を捨てたということ。やすやすと戒律を破れるでしょうか」
 さらに玉岡さんは、後世の男性の歴史家らがスキャンダラスに書き、孝謙天皇は歴史の闇に葬られたと指摘した。「私は夢で、恥辱を晴らしてほしいという彼女の声を聴いた。色に迷うことなく、この国の平和と民の幸せを祈った女帝でした」と言い切った。
(略)
 (司会・野波健祐、文・岡田匠)


奈良国立博物館で学芸部長を務めたというからには相当な学識があるものだと思っていましたので、この記事を読んでびっくりしました。

孝謙天皇と道鏡に肉体関係があったかなかったかを論じている際に、関係があったとする主張の根拠(?)が「男と女が抱き合って、どこが悪いんですか」ときました。

誰も、いいとか悪いとか言っているわけではありません。あったかなかったかを論じているのです。根拠薄弱どころではありません。

玉岡氏の方は、夢で孝謙天皇の声を聴いたとか、おかしなことを言っていますが、それでも宗教という根拠を持ち出しているところはまともです。

そうは言いつつ、肉体関係があったとの説が男の偏見だとしているところは、なんでもかんでも男が悪いという思想があるみたいで、玉岡氏も方こそ偏見を持っているように見えます。

孝謙天皇の道鏡への肩入れぶりから、後世の人々がそうした関係を疑うのは自然なことです。事実だと断定するには根拠が必要ですが、疑うこと自体は、必ずしも男特有のいやらしい偏見だとは思えません。

【放送大学】世界の中の日本:第7回

高橋和夫先生による、放送大学の講義「世界の中の日本」の視聴メモ。

第7回は「静かなる北海」です。

ノルウェーの北海油田・ガスの開発について学びます

・北海はWW2では戦場であったが、戦後沿岸諸国の粘り強い交渉で北海は平和的に分割された。ヨーロッパ社会の成熟とヨーロッパ外交の勝利といえるである。
・関係した沿岸諸国はノルウェー、英国、ドイツ、オランダ、デンマーク。
・現在のノルウェーの国民一人当たりの所得は10万ドルで日本の2倍である。
・一般には意識されていないが、ノルウェーは産油国である。「青い目をしたアラブ人」というジョークもあるくらいである。
・ノルウェーの多文化共生博物館の紹介。ビデオではロマ人(ジプシー)の歴史と文化を展示していた。来館者のターゲットは子供たちで、学校単位で見学に訪れている。子供のうちから異文化への偏見をなくすようにつとめている。
・スコットランドでは、ノルウェーの石油・ガス開発の成功に刺激され、独立運動が激化した。

■感想
・中東の産油国も石油で儲けています。偏見かもしれませんが、中東の産油国には世界に対して有意義な貢献をしているといった印象はありません。ノルウェーという国は、世界的な視野を持っているように感じました。
・北海の分割が平和裏に終わったのは、関係国に非常識な国が無かったことが大きいと思います。日本も周辺海域に問題を抱えていますが、相手があることなのでなかなか難しいかと思います。

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Author:えいび
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