【ウルトラマン】第二十話:「恐怖のルート87」

ヒドラ登場

怪談っぽいですが、ちょっと分かりにくい話です。

動物たちが何かにおびえて騒ぎ出すという冒頭はウルトラQの「鳥を見た」を彷彿とさせます。

留守を預かるフジ隊員のもとに謎の少年があらわれ、ヒドラの出現を告げます。実はこの少年、すでに国道87号線でひき逃げにあって死んでいました。つまり幽霊のたぐいです。少年(幽霊)の予言どおり、怪獣ヒドラはあらわれ、国道87号線の車に次々と襲い掛かります。襲われた車はひき逃げした車ではないので、とばっちりです。

ヒドラは、少年の無念を晴らすために現れたように見えながら、無関係の車を、同じ道路を走っているというだけの理由で襲うというのは、怪談らしくありません。伝統的な怪談なら怨みのある相手だけを狙うはずです。

少年(幽霊)は、科特隊の基地に出向いてヒドラ出現を予告したのはなぜでしょう。想いをうけてヒドラが現れることは分かっていたけれど、同時に無関係の車を襲うことも分かってしまい、科特隊にヒドラを止めてもらいたかった、ということでしょうか?

珍しいのは、ウルトラマンはスペシウム光線でとどめをささずに見逃すことです。ひき逃げ犯をやっつけたから去っていく、これ以上暴れるおそれはないからウルトラマンも見逃す、というのではありません。何故だか見逃します。よくわからない展開です。

もう一つ珍しいのは、軽口を叩いていたハヤタ隊員がアラシ隊員とともに、キャップに叱られることです。怒られるというのはハヤタ隊員らしくありません。

この回は観た記憶が全くありません。今観ても分からないくらいですから、子供の私には理解できず、楽しめなかったから忘れたのだと思います。
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【朝日新聞】対案と対決は二律背反か?

8月30日朝日新聞朝刊の2面。「考野党 民進代表選を前に」というシリーズ。今日は「衆院選へ問われる共闘路線」です。

記事の前半では、参院選での四野党共闘が成功だったという評価をしています。後半で、政権との距離のとり方を野党は問われ続けてきたことを指摘しています。

(略)
それでも政権奪取につながったのは、野党が政権との対決姿勢を強めた時ばかり。
(略)
「批判ばかりでなく対案を」と迫る首相に共感する国民もいる。一方で「対案」を出し、政府提出法案の修正協議に応じれば、共産との野党共闘は崩れ、与党を利する。民進は今、このジレンマを抱えたまま、代表選に突入する。


法案の協議に応じることを与野党の距離が近い、と定義するなら、民主党から自民・公明に政権交代した直前、消費税やら議員の定数問題で与野党の距離は近かったといえます。したがって、政権奪取につながるのは対決姿勢を強めた時ばかり、というのは間違いです。

それはともかく、対案を出すことと対決姿勢を打ち出すことが二律背反になるというのは納得できません。対案を出さなくても対決姿勢を示すことはできますが、日本をどうするかという考えを示せない政党が選挙で勝つのは難しいと思います。自分達が政権にあったらどうするのかをきちんと示すこと(=対案を出すこと)で、国民の理解を増やすというのが王道です。

本気で政権を奪う気があるなら共産党と共闘しても構わないのですが、共闘すると対案が出せません、というのでは本末転倒です。

【介護】診療情報提供書

前回の続きです。

どの通所リハビリ施設に行きたいかを決めました。入院している本人も同意しました。しかし、結果的に通所リハビリ施設の利用は一度もありませんでした。

理由は、診療情報提供書というものにあったと思います。

診療情報提供書は主治医に書いてもらう書類です。入院の原因や、血液や尿の状態、認知症の有無などが書かれたものです。

これを通所リハビリ施設に提出しないと、通うことができません。問題は、依頼してから書類を貰うのに2週間かかったことです。

書類の依頼は、退院できそうな様子をみてのことだったので、自宅に帰ってきても、施設に通えない期間が存在しました。

入院中は、動けなくなるのでは、と気弱になっていた本人も、自宅で過ごすうちにだんだん自信がついてきます。それ自体は結構なのですが、ついに、“リハビリ施設なんかいきたくない”と言い出しました。あれこれ指図されて運動するというのも嫌だったようです。

子供ならともかく、いい年の大人が行きたくないと言っているものを強制することはできません。

苦労して選んだリハビリ施設ですが、結局利用することなく終わりました。

教訓というか希望なのですが、診療情報提供書は退院時にすみやかに書類が出てくるようにしてもらいたいです。そもそも書くのに二週間もかかる内容とは思えません。10分もあれば書けそうな内容です。事前に依頼しておけば退院時に発行できるように調整してもらいたいです。

退院直後なら、少なくとも一度は通ったはずです。案外気に入るかもしれませんし、やってみて気に入らないなら、それはそれで諦めがつきます。

書類が出るのに二週間もかかるのが、どの病院でも同じなのかは知りませんが、同じように入院中の家族・親族のリハビリ施設へ通所を考えている方がいらっしゃいましたら、参考にしてください。

【本】君は人生を戦い抜く覚悟ができているか?

著:鳥越俊太郎
初版:2015年8月1日

このblogでジャーナリストの鳥越俊太郎氏の話題を取り上げると、なぜか反響がおおきいです。調子に乗って、図書館で見つけた鳥越氏の本を読んでみました。

内容は著者のジャーナリスト人生のエピソードを通じて、若者に仕事に必要なスキル・心構えを伝える、というものです。

本当に仕事の哲学が学べるとは思えませんし、そういう目的で読む人も実際には少ないでしょう。記者の裏話を読ませたい・読みたいというのが本音かと思います。

意外だったのは、鳥越氏が都知事選挙であらわにした反自民という思想がどこから来ているのか、この本を読んでも分からないことです。何かの体験なり、思索が、「ストップ・ザ・安倍」になったはずなのですが、読み取れません。野党に対するシンパシーも見えません。一冊だけで判断するのは早計かもしれませんが、もしかして彼の反自民は、それほど根深い考えではないのかとさえ思えます。

今読むと面白いエピソードもあります。

著者は、サンデー毎日の記者時代に政治家の浜田幸一氏(通称ハマコー)に、業務上横領・障害逮捕監禁の前科があることを暴きました。その後、浜田氏がパリにフライトすることを突き止めた著者は、同じ機の隣の席を予約します。当時、鳥越氏はテレビの仕事をしていなかったためか、浜田氏は鳥越氏の顔を知りません。鳥越氏は、たままた同乗した振りで話しかけ、仲良くなった後で、名刺を出してインタビューを試みるという作戦に出ます。

名刺を出した後、こうなりました。

浜田氏は、「ん?『サンデー毎日』?『サンデー毎日』は、こないだ俺のことをさんざん悪く書きやがって!」と怒りました。
さすがに僕が書いたというのは言えなかった。「僕が書いた」と言ったら、恐らく取材できないだろうと思って黙っていました。
そこで私はこう言いました。「先日の記事は、編集部内でも、『発表すべき派』と『発表すべきでない派』に分かれました。私は発表すべきだと思いました。それは将来、浜田先生が総理大臣になるかもしれないからです。そのときにこういう過去の経歴が出ると、大スキャンダルになる。それは国民もあなたも不幸です。でも、いま出しておけば、そのとき爆発することはありません」と説明しました。
(中略)
「総理大臣」という言葉に気をよくした彼の態度は、ガラっと変わりました。それからは質問に全部正直に答えてくれたのです。


「総理大臣」を「東京都知事」に、「国民」を「都民」に置き換えても十分通じる話です。過去のスキャンダルを暴く報道は、本人にも選挙民にも良いことだ、というありがたいお話です。笑えます。

※鳥越氏に対する報道は、選挙中だったので選挙妨害に当たるのではないかと今でも思っています。したがって、浜田氏に対する報道とは別ものと考えるべきかもしれません。しかし、こうして読むと、無性に笑えてきます。

【介護】通所リハビリ施設

介護保険のサービスにリハビリ施設に通える、というものがあります。

介護保険の適用を受けた私の家族は、一ヶ月以上入院していたので、やはりリハビリが必要だろうと考えました。家族が付き添って運動させることもできるのですが、専門家ではないので、やり過ぎたり、逆に足りなかったり、という懸念があります。専門施設で専門家に見てもらいながらのリハビリは有益ではないかと考えました。

そこで、地域包括支援センターでもらった冊子を頼りに、リハビリ施設の見学をしてみました。見学したのは3施設です。

設備の違いはあるようですが、素人には良し悪しは分かりません。しかし、決定的に違うところがありました。

送迎の車が毎回くるか来ないかです。

どの施設も週2回以上の通所を勧めているのですが、ちょっと遠方の施設になると、週一しか車が行きません、と言われました。

それによく考えると、車の座席に長時間座らせて行き帰りするのも老人には辛いかもしれません。

また、施設で何かあった場合、家族がかけつけるには、近いに方が便利です。

よって最も近いリハビリ施設が最適であると判断しました。

なお、どこの施設でも、他の施設も見学してみてください、とアドバイスしてくれました。基本は民間施設なのに、ガツガツしたところがありません。ちょっと不思議な感じがしました。

【ウルトラマン】第十九話:「悪魔はふたたび」

アボラスとバニラが登場

3億5000万年前の人類(?)がようやっと封じ込めた怪獣、アボラスとバニラが現代に復活してしまいます。

十二話の「ミイラの叫び」の回に7000年前の人間が出てきましたが、我々と同種とはとても思えないほどかけ離れていました。それが3億年前です。我々の先祖ではないのかもしれません。

しかし、この人たちは未来の我々に警告メッセージを送ってくれるなど結構親切なところがありました。でも、どうせなら、アボラスとバニラを封じ込めた方法も教えて欲しかったです。

アボラスとバニラは仲が悪いらしく、甦った同士なのに殺し合いを始めます。3億年前も闘っていたのでしょうか。

闘いの舞台は、取り壊されたオリンピック競技場です。ちょうどリオでオリンピックをしていて、2020年の東京五輪を控えていますので、気分が盛り上がりました。架空のビルを破壊するのではなく、実在の建造物の再現というのも映画っぽいです。

科特隊も、放っておいて生き残った方を攻撃すればいいのに、なぜだか三つ巴になります。ただ、3億年前の人類をてこずらせただけあって、科特隊の攻撃は効きません。最後はアボラスがバニラを溶解液っぽいものでやっつけるという残虐な結末でした。

ウルトラマンは、このアボラスをスペシウム光線三段打ちで、斃します。一番強い怪獣を斃すという、レッドキングのときと同じパターンでした。

複数怪獣のバトルだけあって豪華な一品です。

【朝日新聞】日本資金使い成長の韓国企業、徴用被害救済に拠出金

8月25日朝日新聞朝刊の記事。「日本資金使い成長の韓国企業、徴用被害救済に拠出金」より

 韓国鉄鋼最大手のポスコが8月5日、日本統治下で徴兵・徴用された韓国の被害者や遺族を支援する韓国政府傘下の「日帝強制動員被害者支援財団」に30億ウォン(約2億7千万円)を拠出した。
(略)
財団側は将来、日本の政府・企業にも参加を呼びかける考えだ。
 日本は国交正常化の際、韓国が請求権を放棄する代わりに無償3億ドル(当時の1080億円相当)、有償2億ドル(同720億円相当)の経済協力資金を支払うことにした。ポスコの前身の浦項製鉄所(68年設立)の初の高炉にはこの中から約1億2千万ドルが投じられた。 このため、被害者らが「本来なら自分たちに支払われるべき資金で成長した」としてポスコに補償金支払いを求め、法廷で争った。
(略)


日本からの経済協力資金を韓国国内でどう使ったか、という問題です。個々人に配るのが筋だったかもしれませんが、それだと、おそらく国家の発展には役立たなかったでしょう。事業につかって、雇用を増やし税を納めることで、めぐりめぐって韓国国民全体が豊かになったのだ、といえなくもありません。それでも、会社は十分に儲かっているのだから、もう少し社会に還元すべきとの意見もわからなくはありません。要は、日本からのお金(直接の場合もあるし、それを元手に増やしたものもあります)を、韓国国内でどう分配するか、ということにつきます。

それだけなら、韓国人が話し合えばいいだけなのですが、なぜだか「財団側は将来、日本の政府・企業にも参加を呼びかける考えだ」そうです。

唖然とします。なんでまた“経済協力金”をせしめようというのでしょうか?

理解しがたい精神構造ですが、頑張って解釈すると、これは慰安婦財団の成功体験からきているのかもしれません。無理でも無茶でも声高に日本を非難し続けたら、ついに日本が折れて慰安婦財団に拠出金を払うことになりました。彼らにしたら、立派な成功体験なのでしょう。

日本が心しなければいけないのは、韓国に妥協的態度に出ないことです。それをすると河野談話の二の舞です。それが、慰安婦騒動で日本が得た教訓だと思います。

【放送大学】世界の中の日本:第15回

高橋和夫先生による、放送大学の講義「世界の中の日本」の視聴メモ。

第15回は「グローバル化、北欧、日本」です。

今回が最後の講義です。

グローバル化(=人と物と情報が国境を越える)する現在、日本のありかたを見つめなおしてきました。そのヒントを北欧諸国に探し、また日本の中の外国人(特にイスラム教徒)との関わりをみてきました。

日本にあるモスクの数は、1950年に2つ。1990年に4つ。1995年に8つ。2000年に18個。2005年に33個。2009年に63個。2013年に73個。と激増しています。一見、普通の家屋に見えるようなモスクもあるので気づきにくいですが、増えています。

福岡にモスクが開設した際のパーティーに取材しました。驚いたことに、仏教の僧侶が招かれていました。

来賓としてきていた駐日アラブ首長国連邦大使の話。
「日本でのイスラム教徒の未来は明るい。日本は寛容で信仰の自由があるし、イスラム教への偏見も無い」

少子化の日本は選ぶべき道は三つある。一つはこのまま何もしない。二つ目は日本人の人口増をはかる。三つ目は外国からの移民を受け入れる。

少子化を考える上で、婚外子の割合が重要。人口100人当たりの婚外子の数は、日本2.1人。香港5.6人。アメリカ40.6人。デンマーク46.2人。スウェーデン54.7人。ここから考えて、結婚しなくても子供を産み育てられる環境があれば、人口は増えると思われる。

■感想
大使が、赴任国について良いこと言うのは当たり前なので、割り引いて聞く必要があります。日本人がイスラム教徒に寛容なのは、数がそれほど多くなく、問題を起こしていないことが大きな理由だと思います。ヨーロッパ並みに増えれば、当然犯罪発生数もそれに比例して増えますので、いまほど寛容ではいられないでしょう。イスラム教に偏見がないのではなく、関心がないだけだと思います。

外国では婚外子が少ないようですが、婚外子といっても、母親が一人で育てている場合もあれば、カップルが単に婚姻届を出していない場合もあります。この場合は実質婚姻と同じです。婚外子の割合を見るのではなく、親が一人で育てている子供の割合を見るべきかと思います。

北欧は、日本とはあまりにも条件(主産業、人口)が違うので、直接の参考にはなりにくいと感じます。例えば、“日本のあるべき未来を湾岸産油国に見つけよう”というのと変わらない違和感があります。

【朝日新聞】スポーツと国歌

8月23日朝日新聞朝刊のオピニオン欄。「耕論」のコーナーで「スポーツと国歌」というテーマを取り上げています。

朝日新聞の問題提起は次のものです。

「国歌を歌えないような選手は日本の代表ではない」。選手団壮行会で、来賓からこんな発言も飛び出したリオ五輪が閉幕した。スポーツと国家、個人のかかわりを、改めて考えたい。


壮行会の件は、式次第に「独唱」とあったので、参加選手が歌わないのは当たり前です。これで歌いだしたら、日本語が分からんということで、そっちの方が「日本の代表ではない」です。文句をつけた森元首相が間違っています。

それはともかく、国際スポーツ大会で君が代が演奏される際に歌わない選手に対して、ネットで非難が集中することがよくありました。「国歌を歌えないような選手は日本の代表ではない」という発言の源流かもしれません。

私は、常々こうした意見には違和感を持っていました。こういう場合は、選手は目を閉じて胸に手をあてるなどして聞き入る方が礼にかなっているような気がしています。

なんで、そう考えているのかというと、“万歳”です。

“万歳”の場合は、万歳される理由のある人は黙って頭を下げていて、周りが万歳を唱えます。自分もいっしょに“万歳”と唱和したら、漫才みたいです。

スポーツの国際大会も似たようなもので、国家の代表に選ばれた優れた選手を讃えるために国歌を流していると考えれば、選手は頭を下げて黙って聞き入るのが正しいように思います。

元サッカー日本代表主将・ガンバ大阪ユース監督の宮本恒靖氏の意見を引用します。

(略)
 サッカーの国際試合では、キックオフ前に両チームの国歌が流れます。その初めての代表戦のときもそうでしたが、僕は歌いませんでした。歌いたくなかったということではないんです。理由は特になくて、慣れていないことが大きかったような気がします。その後、A代表にも選ばれ、何十試合と国際試合を経験していくなかで、歌うようになりました。
 国歌が流れるのは、国際試合ならではのこと。そう考えると、聞きながら燃えてこないわけがない。今からこの国のために戦うということ、代表のユニホームを着られる喜び、誇り。そういうことを感じる瞬間です。自然と声が出るようになりました。
 僕の場合、ゲームに向かう準備の最終段階で、心を整えるという意味合いもありました。歌いながら心を落ち着かせ、ほどよい高揚を持って戦いに出て行く。いわば、ルーティンです。
 ただ、胸の中の思いは選手それぞれだし、どう表現するかも人によるものです。黙って目を閉じて、国歌を聞く選手もいます。その瞬間にどう振る舞うかは、意思の自由。心を一つにするためにみんなで歌うという方法もあるかもしれませんが、ルールを決める必要はないと思います。代表にいたとき、協会や監督から言われたことはないし、自分が主将のとき、決まりを作ろうとも思いませんでした。
(略)
 五輪の表彰式で、一番真ん中に国旗が掲揚されるという場面は、まさに喜びをもたらせた瞬間です。それを見ながら、誇らしいとか良かったとか、さまざまな思いがわくでしょう。その感情をどう表に出して、そして国歌を歌うか歌わないかも、選手それぞれですよね。見守ってあげてほしいなと思います。
(略)


歌わない選手がいても、必ずしも今の日本に反感を持っているからということではない、というのが分かります。

国歌を歌うとか歌わないとかで、日本代表に相応しいかを判断するのは性急すぎると思いました。

【アニメ】アルスラーン戦記 二期

原作小説は既読。一期も視聴していました。ただし、直接の元となった漫画版は未読です。

原作小説では、各キャラクターの行動が綿密に描かれているため重厚感のある架空歴史絵巻として成功しています。しかし、アニメ版ではどうしても、はしょりぎみになってしまい、魅力が半減です。

CGを用いた群衆描写には感心しましたが、それ以外は特に驚くような絵はありません。淡々と描いているという印象です。

一期のときも思っていたのですが、キャラクターデザインが合っていないのではないでしょうか。この原作には耽美的なデザインが合っていると思うのですが。

一期と同様、中途半端なところで終了しました。しかもクールを1ヶ月残しての終了です。今後も五月雨式に作っていくのでしょうか?

【朝日新聞】鳥越俊太郎氏へのインタビュー

8月20日朝日新聞夕刊。東京都知事選に落選したジャーナリストの鳥越俊太郎氏へのインタビューです。質問は

東京都知事選での敗北劇 「晩節を汚した」って思わない?


です。
鳥越氏の回答は

 全くそうは思っていません。僕はネットを見ないので、そういう声があるなんて初めて聞いたね。むしろ政治の世界をちょっと垣間見るという、いい経験をしました。都知事になるには都政について体系的に政策や意見をまとめておかないと無理だったんだろうなっていうことは、やってみて分かった。正直言って僕にはなかった。「ストップ・ザ・安倍」の思いだけで手を挙げたから。
 いろいろな批判を受けたことに対して、つらくはありませんでした。週刊誌の報道というのは、会見を開いて「違う」と説明しても「本人はそう言っている。ただ疑惑は残る」と続いていく。同じ週刊誌の仕事をやってきた人間として分かっていた。やられたものはしょうがないんだよね。
(略)


選挙戦中の鳥越氏のスキャンダル報道には疑問を持っていました。事実かどうかはともかく、あのタイミングでの報道は選挙妨害くさいものがあります。

しかし、このインタビューで二点驚いたことがあります。

一点目。

都知事になるには都政について体系的に政策や意見をまとめておかないと無理だったんだろうなっていうことは、やってみて分かった。正直言って僕にはなかった。

おいおい、という感じです。鳥越氏に投票した人はこれをどう読んでいるのでしょう。無理だったそうですよ。

やってみて分かった」というのも、どのタイミングでしょうか。もしかして、選挙中に無理だと分かっていたのに、しゃあしゃあと演説していたのでしょうか?

二点目。

週刊誌の報道というのは、会見を開いて「違う」と説明しても「本人はそう言っている。ただ疑惑は残る」と続いていく。同じ週刊誌の仕事をやってきた人間として分かっていた。やられたものはしょうがないんだよね。

鳥越氏の主張ではスキャンダル報道はまったくのデタラメだそうです。にもかかわらず、週刊誌の仕事をしてきた人間として「やられたものはしょうがない」というのが分かるそうです。

つまり、デタラメな報道をされても反論は効果がないというのが、現在の日本の風景だそうです。かつて週刊誌の仕事をしていたジャーナリストとして、その現状を肯定するのか否定するのか、否定するならどうするのか、を示すべきです。安倍政権に文句をいう前にやるべきことがあるはずです。

【朝日新聞】白ブリーフ裁判官について

8月19日朝日新聞朝刊。「ニュースQ3」のコーナー。「裁判官がSNS発信 どこまで許される?」より

自身のツイッターに上半身裸の写真を投稿したとして、東京高裁の岡田基一裁判官(50)が厳重注意を受けた。ニュースが報じられると賛否両論が。裁判官のSNS利用はどこまで許されるのか。
「現職裁判官が国民の信頼を傷つける行為をしたことは、誠に遺憾です」。6月21日の厳重注意後、東京高裁の渡部勇次事務局長はこうコメントした。
問題となったのは、2014年4月~16年3月の3件の投稿。実名ツイッターで上半身裸の男性が縄で縛られた写真を投稿したり、「自分の裸写真とか、白ブリーフ一丁写真とかも、どんどんアップしますね」とつぶやいたりした。
厳重注意の報道後、ネット上では「こんな人には裁かれたくない」との批判もあったが、弁護士を中心に「裁判官にも表現の自由がある」と擁護の声も上がった。
(略)


少し前にネットで話題になっていたものです。朝日新聞が特集で取り上げたのを機会に、この件について考えてみました。

裁判所の厳重注意処分は間違っていると考えます。

第一に、事前に存在していない規則(裁判官は上半身裸の写真を公開してはならない)に触れたという理由で注意を受けています。後から言い出した規則を盾に処罰されてはたまりません。

第二に、写真自体は裁判官の個人的な性格(性癖?)を示してはいても、裁判官と裁判所の信頼とは無関係です。事実を公平に吟味し正しく判断をくだす、というのが国民が裁判官(所)に求めていることであって、それ以外は無関係です。

第三に、我々が裁かれる時(刑事であっても、民事であっても)、合理的な理由があればともかく、白ブリーフ写真をSNSに投稿したからといって裁判官を変えてくれとは言えません。そんな理由で裁判官を忌避できるようになっては裁判制度が崩壊します。

個人的には、50歳のおじさんの白ブリーフ写真なんて見たくもありませんし、そういう写真をアップするのは性格的に偏向していると思います。しかし、厳重注意処分が正しいとは思えません。

【朝日新聞】「やまゆり園」事件は優性思想によるもなのか?

8月19日朝日新聞朝刊のオピニオン欄。「月刊安心新聞」のコーナー。朝日新聞客員論説委員で千葉大学教授の神里達博氏の「相模原事件から考える 「同じ船」の意識あるか」より

 相模原市の「津久井やまゆり園」で先月発生した惨劇により、列島全体は鉛のように重苦しい空気で覆われた。命を奪われた19人の方のご冥福を深くお祈りしたい。オリンピックも始まり、少しこの事件のことを忘れかけている人も多いかもしれない。しかし、いまだに私たちの心の奥には、犯人への怒りや憎しみとともに、複雑かつ不快な感情がまとわりついているようにも思う。
 あえてその感情を言葉にしてみると、「優生思想の亡霊」に不意に出くわしたことへの、驚きと不安、といえるのではないか。だが問題は、それが本当に過去の亡霊なのかということだ。ここでは、この思想の出自を探りながら、不快な「胸のつかえ」と向き合うことを試みたい。
 報道によれば、容疑者は「ヒトラーの思想が降りてきた」と話しているという。
(略)
 議論が飛躍し過ぎていると思われるかもしれない。確かに、「やまゆり園」での事件は、凶悪犯罪の個別事例と見なすこともできるだろう。しかし、私たちの社会は、知らず知らずのうちに、そのような他者の存在を根本から否定する考え方と、地続きになってはいないか。もし私たちの社会が、老いも幼きも、また病やけがを抱えていても、全て「同じ船」のメンバーとして、未来へともに連れて行くと、メンバーの誰もが確信できるような共同体であったなら、同じ事件が起きただろうか。
 いかに健康な人であっても、いつ障害を抱えるかは分からない。誰もが直面しうる問題は、社会全体で分かち合うのが、21世紀の市民の常識であるはずだ。この社会が存立する基盤を、もう一度見つめ直したい。


「やまゆり園」事件を優性思想の現れと見るのは、私には無理があるように思います。犯人の言は「ヒトラーの思想が降りてきた」です。本や講演記録に影響を受けたというわけでもなく「思想が降りてきた」です。

21世紀の市民が対峙すべき思想の体現者などではなく、頭のおかしな人だとしか思えません。その生い立ちからも、精神の不安定さを感じさせても、決して思想家という雰囲気はありません。

被害者の側に立って犯人を非難すると、それ自体が「差別」になってしまうのかという恐れさえ感じさせます。

神里氏の意見は「議論が飛躍し過ぎていると」思います。

【時事問題】強制退去手続き中のイスラム教徒への豚肉提供

8月18日朝日新聞朝刊の記事より

 東京入国管理局横浜支局(横浜市金沢区)が、退去強制手続きで収容中のイスラム教徒の男性に誤って豚肉を提供したことが27日、入管への取材でわかった。イスラム教徒は戒律で、豚肉を避けなければならず、入管は男性に謝罪したが、男性は「重大な人権侵害」としてハンガーストライキに入っている。
 入管や支援団体によると、8月12日の昼食で、イスラム教徒のパキスタン人男性(49)に対し、マカロニサラダの入った弁当を提供。普段は男性に「豚肉抜き」の食事を提供していたが、委託した業者や職員の確認が不十分で、サラダにベーコンが含まれていたという。男性はその後、13日から27日まで水と栄養補助剤しか摂取していない。入管側は食事をとるように勧めたが、男性は拒否しているという。


日本では豚肉は一般的な食材ですので、刑務所だの拘置所だので提供される食事に豚肉が含まれるのは当然です。強制退去手続き中の人間の食事の心配までしてやる必要があるとは思えません。

アレルギーなどの理由があれば別ですが、宗教の戒律にまで配慮しろ、というのは行きすぎです。

無理矢理食べさせろとまでは言いません。嫌なら自分で食事を手配するようにさせればいいと思います。拘置所や留置所では提供食が嫌な人は有料で取り寄せができます。入管でできるのかどうかは知りませんが、できないならそのくらいの制度変更はかまわないでしょう。メニューを示して嫌なら自費で調達するように指導すべきです。

学校の給食とか、緊急支援物資で配慮するのはあり得る話ですが、さすがに強制退去処分中の人間にまでは面倒みきれません。

【朝日新聞】天声人語:8月17日

8月17日の朝日新聞天声人語を紹介します。

大統領選で批判の応酬が続く米国から、ずいぶんあらっぽい発言が聞こえてきた。クリントン氏の応援演説をしていたバイデン副大統領が言った。「核保有国になり得ないとする日本の憲法を、我々が書いたことを知らないのか」
対立候補のトランプ氏が日本の核武装を容認したことに対する批判だという。米政府の要人としては異例で、無神経というほかない。それにしても「アメリカから押しつけられた憲法だから改憲すべきだ」と主張する人たちが歓迎しそうな話だ
日本国憲法が米国主導で生まれたのは事実だ。日本政府がまとめた憲法改正案が民主的でないとして、連合国軍総司令部(GHQ)が短期間で草案を作り直した。ただ、そのなかで日本の研究者たちの意見も参照されたといわれる
元首相の故宮沢喜一氏がこう語っていた。「我々自身で産んだものでなく、とかく違和感はあったが……我々が憲法というものを育て、使い込んでいった部分があると思うんですね」(『対論 改憲・護憲』)
GHQ内には草案作りの最中に「10年間は憲法改正を禁止すべきでは」との議論があったという。近いうちの改憲を想定し、警戒したのだろう。そこから70年、憲法も、戦争放棄の9条も変わっていない。日本国民の判断である
戦後の歴史を無視するかのようなバイデン氏の発言は傲慢ともとれる。敗戦を思うこの時期、日本の政治家からはどんな声が出てくるか。まさか聞こえなかったことにするわけではあるまい。


天声人語は、バイデン副大統領の発言に噛み付いています。しかし、私は、バイデン副大統領の発言は正しいように思います。

GHQが草案を作ったことを認めながら、「日本の研究者たちの意見も参照されたといわれる」と反論しています。「いわれている」と、あいまいに誤魔化していますが、どうやら不確かなことのようです。

仮に、日本の研究者の意見を参考にしたというのが本当であっても、GHQが草案を作ったという事実がある以上、バイデン副大統領の「我々が作った」発言は間違いではありません。

宮沢元首相の話も、憲法は米国が作ったという事実を認めた上で、日本人が憲法を受け入れたということを言っているだけです。バイデン発言を否定していません。むしろ肯定しています。

傲慢かどうかは別として、歴史的事実として、バイデン副大統領は間違ったことは言っていません。

【時事問題】いまさら“未来志向”とは

8月15日の朝日新聞より引用します。

 韓国の朴槿恵大統領は15日、日本の植民地支配からの解放を祝う「光復節」の式典で演説した。慰安婦問題の日韓合意をめぐり、両政府の取り組みが進展をみせるなか、「韓日関係も歴史を直視する中で、未来志向的な関係を新たに作っていかなければならない」と訴えた。
 慰安婦問題をめぐっては、合意に基づいて韓国政府が7月末に元慰安婦を支援する財団を設立。今月12日には岸田文雄外相が尹炳世外相との電話協議で、資金10億円を財団に速やかに拠出すると表明していた。
 朴大統領の光復節演説は2013年2月の就任以降、4回目。慰安婦問題については直接的、間接的に毎回取り上げ、日本側に早期解決を求めてきたが、今回は初めて言及を避けた。
 演説ではこれまで一定の分量を対日関係に割いてきたが、今回は最も短い。日本に批判的な内容はなく「歴史を直視」と釘を刺すにとどめた。一方、「未来志向」という言葉を使うことでバランスをとり、関係改善に前向きな姿勢を示したとみられる。(ソウル=東岡徹)


韓国大統領は就任当初は日本との“未来志向”の関係を語り、政権末期は反日になるという例が多かったようですが、朴大統領の場合は、初めが反日で末期に“未来志向”という逆のパターンになりました。

それはそれで可笑しくて笑えるのですが、ふと考えると、彼らの云う“未来志向”に日本が付き合う理由が見当たりません。

断交とまではできないので、国レベルでは適当に付き合わなければならないのかもしれませんが、無関係の第三国に行ってまでさんざん日本の悪口を言いふらしておいて、ここにきて“仲良くしましょう”と言い出しても、納得する日本国民は少数派ではないかと思います。

朴政権のいまさらな“未来志向”発言からは、面の皮の厚い図々しさしか感じられません。

【介護】サービスの選択

前回の続きです。

ランクが決まって、ケアマネージャーが決まったので、いよいよ介護サービスを選びます。ランクによって補助の上限額が決まっていますので、多くのサービスを望むのであれば、取捨選択が必要になります。

サービスはケアマネージャーと相談して決め、個々のサービスの申し込みはケアマネージャーにお願いすることになります。

分からないことはケアマネージャーに相談すればいいのですが、私は、ケアマネージャーに頼らず、本人と家族である程度のあたりを付けておくべきだと考えています。

というのは、実はケアマネージャーを派遣している事業体が、同時に介護サービス(例えばデイケアの運営)をしたりもしています。つまり同じ事業体が、ケアマネージャーを派遣し、介護サービスを展開しているのです。

この場合、ケアマネージャーは自分のデイケアを利用するように勧めることがあると考えられます。本当にデイケアに行きたいのであればいいのでしょうが、ケアマネージャーの意見に流され、必要のないサービスの利用は無駄です。

よく準備した上でなら、ケアマネージャーの助言を客観的に判断できます。本人あるいは家族が主体的に考え、ケアマネージャーにはアドバイスを求めるという関係が望ましいものです。

サービスの一覧は、地域包括支援センターのくれる冊子で分かりますので、ケアマネージャーと話をするまえに予習できます。

私の家族の場合は、入院していたのでリハビリ専門のデイケアと住宅改修(手すりの設置)と車椅子の借り出しを考えていました。ケアマネージャーは、退院後の生活に介護ベッドが必要なのでは、と言っていましたが、入院中でも体を起こすぐらいはできていたので、介護ベッドは必要なし、と答えました。

それで感情的にこじれたということはありません。淡々と話が進められました。

【ウルトラマン】第十八話:「遊星から来た兄弟」

ザラブ星人登場

東京で放射能ガスがまかれ、パトロール中の科特隊はザラブ星人と遭遇します。いかにも胡散臭いザラブ星人ですが、口では友好を唱え、地球とザラブは兄弟だ、などと美辞麗句を吐きます。ただし、“ザラブが兄で地球は弟”などと、どこかの国の人たちみたいなこともちゃっかり付け加えます。

このザラブ星人、実は、狙った惑星に内輪もめをさせては侵略するという悪い奴でした。土星探検ロケットのパイロットを助けた振りして拉致しています。そういえば、つい最近の第十六話では、初の金星有人探査で盛り上がっていたのに、もう土星探査とは驚きです。

いままでウルトラマンの世界では国家どうしの争いは無かったのか描かれることはありませんでしたが、今回はザラブ星人の進んだ科学を日本で独占しよう、という意見が政治家らしき人から出ています。内輪もめをさせるというザラブ星人の作戦を際立たせる脚本です。

「兄」と自称している割には、ザラブ星人は、特に優れた科学力は見せていません。手をかざして放射能の霧を消したり、自分で空を飛んで大気圏外にでたり、と科学力というより、個体の能力でやっているように見えます。それに真っ裸ですし。ホントに地球より進んだ科学力があるのか、ちょっと疑問に思いました。

ザラブ星人は、ウルトラマンに化けて街を破壊し、地球とウルトラマンの信頼関係を壊そうともします。ウルトラマンvsにせウルトラマンという豪華な対決です。ただし、このニセウルトラマンは目の形と色が本物とはまるで違うので、どっちがどっちと視聴者が迷うことはありません。なんで、そっくりにしなかったのでしょうか?

あと、アラシ隊員がフジ隊員に化けたザラブ星人に、眠り薬入りのコーヒーを飲まされていましたが、何のために眠らせたのか分かりません。編集のミスなのかもしれません。

バルタン星人に次ぐ、星人の登場です。バルタン星人の直球勝負の侵略と比べて、ザラブ星人は変化球で勝負しています。これはこれで面白かったです。

【放送大学】世界の中の日本:第14回

高橋和夫先生による、放送大学の講義「世界の中の日本」の視聴メモ。

第14回は「「石巻の物語」/情けは人のためならず」です。

東日本大震災で被害を受けた石巻でのボランティア活動を取材しました。取材されたNPOはピースボートです。

被災当初、自衛隊をはじめとして、複数のNPOも炊き出しを行った。活動範囲がダブったり抜けが出たり、などの不手際があったため、関係団体が会議をひらき、円滑な活動ができるようにした。

外国からのボランティアが多数やってきたが、多くは日本語が分からない人たちだったので、管理が必要であった。彼らをコントロールするすべを、海外でのボランティア経験のあるNPOが持っていた。

長期的にいつまで関わるべきなのかは、現在進行形で悩んでいる。

■感想
番組(=講義)は、NPOに対して好意的です。実際、立派なことだとは思います。

その反面、このNPOのメンバーというのは普段、どういう仕事をしているのか、とも思います。年がら年中NPO活動をしているらしいので、これが生業みたいです。そうすると生活費は寄付から貰い受けているということでしょうか。

活動自体を馬鹿にするわけではありませんが、いびつな感じがしないでもありません。

【朝日新聞】スポーツ選手の不祥事

8月12日朝日新聞朝刊の社会面。オリンピック企画の連載「Rio to Tokyo」の8回目。「社会人としても一流に」より

五輪のためにリオ入りしたモロッコとナミビアのボクサーが、女性に暴行したとして身柄を拘束された。極端な例とはいえ、トップ選手が社会の一員として必要な素養を身につけていない事例は枚挙にいとまがない。サンパウロの大学で心理学を教えるカネタさんは「自分が全能だという幻想を持ち、現実世界では乱用する選手がいる。対策は選手教育しかない」と話す。
日本でも、バドミントン男子選手の賭博問題など不祥事が続いた。
(略)
(論説委員・山本秀明)


スポーツ選手の中に社会人として一流とはいえない人間が多い、という意見です。確かに、マスコミ報道を見ているとそんな気はします。元プロ野球有名選手の覚醒剤事件も記憶に新しいところです。

しかし、冷静に考えて本当にそうなのでしょうか。

一流スポーツ選手は有名だから(有名でなくても、オリンピック選手に選ばれたということでネームバリューがあるから)、大きく報道されるというのは否めない事実です。一般の会社員が覚醒剤所持で捕まっても、マスコミは大騒ぎをしません。闇カジノで遊んでいたぐらいでは報道もしないでしょう。

厳密に考えて見ます。

世界の人口をa人。その中で一定期間内に不祥事を起こした人間をb人。
世界のスポーツ選手をc人。その中で一定期間内に不祥事を起こした人間をd人。

とします。

b/a が世間一般の不祥事率で、d/cがスポーツ選手の不祥事率となります。

d/c がb/aより十分に大きな値であるとき、はじめてスポーツ選手の中に問題児が多い、と言えます。

事件を起こした特定の人間を、二流の社会人と呼ぶのは結構ですが、スポーツ選手全体をひっくるめて、二流の社会人なので教育が必要だというのは、健全な意見とは思えません。

【朝日新聞】市民は教化の対象なのか?

8月11日朝日新聞朝刊のオピニオン欄。ヘイトスピーチ特集です。国士舘大学の鈴木江理子教授による「差別意識変える教育を」を引用します。

(略)
 ヘイトスピーチの根底にある差別の問題を考えるとき、大切なのは教育です。対策法は、国や自治体に、不当な差別的言動を解消するための教育活動を求めています。
 最近の学生はインターネットで情報を集めます。韓国、中国、在日コリアンなどに関し根拠のないデマを信じ込んでいる学生が少なからずいます。歴史教育はもちろん、人権尊重の大切さ、差別は許されないということをきちんと教えるべきです。どの課程や教科でいかに教えるか。文部科学省や教育委員会は、現場の教員や弁護士、差別を受けた当事者らの意見も採り入れ、法律を実効あるものにしてほしい。市民、なかでも教員、公務員、警察官らの研修も必要です。
 グローバル化が進み、国内の外国人が増えています。非正規雇用が拡大し格差が広がるなか、「生活や社会が悪化しているのは外国人のせいだ」と思い込む人も出てくるかもしれません。先進国では、排外主義が勢いを増しているようです。外国人犯罪を過剰に報道し不安をあおるメディアにも責任があります。
(略)


私も民族を理由にして、殺せ!と煽るのは正しいことではないと思います。しかし、言論・表現の自由という観点から安易な法規制には賛成できません。今回のヘイトスピーチ規制法が、政府に不都合な言論を弾圧するのに使われないように、不断の監視が必要だと考えます。

それはともかく、反差別教育の普及という意見には、激しい違和感を覚えます。

我々国民は主権者であり、政府から教化されるような存在ではありません。「公務員、警察官らの研修」だけなら分からないでもありませんが、市民までも教育の対象とするのは国による思想教育です。

言論には言論で闘うべきであって、こうした全体主義的な発想には、ヘイトスピーチの比ではない危うさを感じます。

【朝日新聞】社説:尖閣問題 中国は緊張を高めるな

8月10日朝日新聞社説「尖閣問題 中国は緊張を高めるな」より

 沖縄県・尖閣諸島沖に大量の漁船が現れ、中国の公船が領海侵入を繰り返している。漁船と公船が大規模に行動している点で、これまでにない動きだ。
 東シナ海の緊張を高める危うい事態である。岸田外相がきのう、程永華・駐日中国大使を呼んで抗議したのは当然だ。
 外務省は前日まで4日連続で実務級の抗議をしたが、事態は変わらなかった。抗議のレベルを閣僚級に上げたのは異例だ。
 このままでは日中関係に悪影響を広げかねない。中国は即刻この動きを止めるべきだ。
 程大使は「事態が複雑化、拡大しないように双方が冷静に努力するべきだ」と記者団に述べたが、問題をこじらせているのは明らかに中国側である。
 夏の出漁時期を機に漁船を動員し、多くの公船を伴わせる。それで自国の権益があるのだとアピールしているようだ。
 東シナ海の日中中間線近くのガス田でも最近、動きがあった。中国がつくった構築物に、艦船を監視するレーダー装置を設けた。これも、見過ごせない一方的な振るまいである。
 中国が主権を主張する海域に公船を出し、拠点をつくり、じわじわと実効支配に向けた既成事実化をはかる。それは、南シナ海での経緯と同じだ。
 オランダにある常設仲裁裁判所は先月、南シナ海で中国が唱える権利を認めない判決を出した。その後、中国は爆撃機による監視飛行などで、判決に屈しない姿勢を強調している。
 米国とともに国際法の順守を訴える日本政府に対し、中国側は反発しており、今回は東シナ海を舞台に報復的な牽制を仕かけてきたとの見方もある。
 だが、そうした中国の対外姿勢が政権内のどのレベルで決められたのか、意図や目的が内外に明かされることはない。
 そうした中国の不透明さ、予測の難しさという性質こそ、周辺国にとって深刻なリスクであり、アジアの安保環境を不安定にさせる要因だ。
 日中両政府は2年前、4項目の合意文書を交わした。尖閣など東シナ海の緊張状態について「対話と協議を通じて、情勢の悪化を防ぐ」と明記した。
 両国間には複雑な問題があるが、対立より協調を探ることが互いに利益となると確認したはずだ。あの合意に立ち返って、早く事態を収拾すべきだ。
 中国は9月に杭州でG20サミットを開く。だが、このまま近隣の安定を脅かすようでは国際的な信頼も得られまい。自らを責任ある大国というならば、それにふさわしい行動を望む。


ついに朝日新聞もここまで言い切ったか、という思いがします。

これまでの論調でしたら、日中の双方の政府に自重を求めるなど、日本にも責任があるかのように書いていました。

今日の社説では「問題をこじらせているのは明らかに中国側である」と正確に記述しています。実に、結構なことです。

さすがに、両方悪い論では、普通の市民に通用しないと気づいたのでしょうか。

なお、「そうした中国の対外姿勢が政権内のどのレベルで決められたのか、意図や目的が内外に明かされることはない」という指摘が重要だと思います。この一連の動きが中国政府の意思によるものか、末端の軍の独断なのかが分かりません。中央政府の号令でやっているなら、それはそれで問題なのですが、軍の暴走を政府が止められなくなっているとしたら事態は深刻です。

【世論調査】朝日新聞8月9日発表

8月9日朝日新聞朝刊に世論調査の結果が発表されました。

 (数字は%。小数点以下は四捨五入。質問文と回答は一部省略。◆は全員への質問。◇は枝分かれ質問で該当する回答者の中での比率。〈 〉内の数字は全体に対する比率。丸カッコ内の数字は、7月11、12日の調査結果)

◆安倍内閣を支持しますか。
支持する48(45)
支持しない29(35)

◇(「支持する」と答えた48%の人に)それはどうしてですか。(選択肢から一つ選ぶ=択一)
首相が安倍さん9〈4〉
自民党中心の内閣15〈7〉
政策の面26〈12〉
他よりよさそう48〈23〉

◇(「支持しない」と答えた29%の人に)それはどうしてですか。(択一)
首相が安倍さん7〈2〉
自民党中心の内閣28〈8〉
政策の面52〈15〉
他のほうがよさそう8〈2〉

◆今、どの政党を支持していますか。
自民38(38)
民進8(11)
公明4(4)
共産3(5)
おおさか維新2(3)
社民0(1)
生活0(0)
日本のこころ0(0)
その他の政党0(0)
支持する政党はない35(17)
答えない・分からない10(21)

◆安倍首相は3日に内閣を改造し、菅官房長官や麻生財務大臣など主な閣僚を留任させ、稲田朋美さんを防衛大臣に起用しました。首相の今回の人事を全体として評価しますか。
評価する37
評価しない34

◆安倍首相は内閣改造で、正社員と非正規社員の賃金の格差をなくすことなどを目指す「働き方改革担当大臣」を新たにつくりました。こうした取り組みに期待しますか。
期待する59
期待しない33

◆安倍首相の自民党総裁としての任期は、自民党の決まりで2年後の2018年の秋までです。この任期を延長したほうがよいと思いますか。
延長したほうがよい29
しないほうがよい48

◆安倍首相の経済政策で、日本経済が成長することを期待できると思いますか。
期待できる38
期待できない43

◆安倍政権は、公共事業などを柱にした28兆円規模の経済対策を実施することを決めました。この経済対策を評価しますか。
評価する40
評価しない36

◆公的年金の制度を将来にわたって維持できるかどうかについて、どの程度不安を感じますか。(択一)
大いに感じる43
ある程度感じる37
あまり感じない13
まったく感じない5

◆公的年金の積立金は、株式や債券などで運用されています。安倍政権のもとでは、株式で運用する割合を増やしました。株式で運用する割合を増やしたことは適切だと思いますか。
適切だ26
適切ではない44

◆東京都知事になった小池百合子さんは、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催費用が膨らんでいることについて、詳しく検証する考えを示しています。この方針に、期待しますか。
期待する82
期待しない11

◆先日行われた参議院選挙と東京都知事選挙では、民進党や共産党など野党同士が協力して統一候補を立てました。次の衆議院選挙でも、野党は統一候補を立てたほうがよいと思いますか。
統一候補を立てたほうがよい37
そうは思わない43

◆皇室に関する今の法律では、生前に天皇の位を譲る「生前退位」についての決まりがありません。「生前退位」をできるようにすることに、賛成ですか。反対ですか。
賛成84
反対5

◆憲法で定められている天皇の国事行為を全面的に代行する摂政という役職があります。この役職は、天皇に重大な事故があった場合などにおくことができます。今の天皇陛下のご負担を軽減するために、摂政をおくことを認めてよいと思いますか。
認めてよい73
そうは思わない15

 <調査方法> 6、7の両日、コンピューターで無作為に作成した固定電話と携帯電話の番号に調査員が電話をかけるRDD方式で、全国の有権者を対象に調査した(固定は福島県の一部を除く)。固定は、有権者がいる世帯と判明した番号は1863件、有効回答1009人。回答率54%。携帯は、有権者につながった番号は2127件、有効回答1037人。回答率49%。


この世論調査が私のところに来たと想定して回答してみます。

>◆安倍内閣を支持しますか。
支持します。

>◇(「支持する」と答えた48%の人に)それはどうしてですか。
首相が安倍さんだからです。

>◆今、どの政党を支持していますか。
支持政党はありません。
野党が軒並み支持率を下げています。何が原因なのでしょうか?

>◆安倍首相は3日に内閣を改造し、菅官房長官や麻生財務大臣など主な閣僚を留任させ、稲田朋美さんを防衛大臣に起用しました。首相の今回の人事を全体として評価しますか。
評価します。
留任組は前と変わらないのですから、この設問の主眼は稲田大臣の評価ということだと思います。そうであるなら、稲田防衛大臣についてどう思うか、と直截に尋ねるべきだと思います。

>◆安倍首相は内閣改造で、正社員と非正規社員の賃金の格差をなくすことなどを目指す「働き方改革担当大臣」を新たにつくりました。こうした取り組みに期待しますか。
期待しません。
職務の性質上、正規と非正規に違い(格差)があるのは間違っていません。非正規でよしとする働き方もその人の自由です。問題にすべきは、正規でまかなうべき業務でも、非正規にまかせられるという法律です。
正規と非正規の格差をなくそうとすると、正規の賃金が下がる結果に終わるでしょう。

>◆安倍首相の自民党総裁としての任期は、自民党の決まりで2年後の2018年の秋までです。この任期を延長したほうがよいと思いますか。
延長したほうがよいです。党の任期で総理大臣が変わるのは好ましくありません。

>◆安倍首相の経済政策で、日本経済が成長することを期待できると思いますか。
期待はしています。

>◆安倍政権は、公共事業などを柱にした28兆円規模の経済対策を実施することを決めました。この経済対策を評価しますか。
この道はいつか来た道、みたいな予感がします。


>◆公的年金の制度を将来にわたって維持できるかどうかについて、どの程度不安を感じますか。(択一)
ある程度は感じますが、普段から年金の心配をして生きているわけではないので、実感は薄いです。

>◆公的年金の積立金は、株式や債券などで運用されています。安倍政権のもとでは、株式で運用する割合を増やしました。株式で運用する割合を増やしたことは適切だと思いますか。
専門的な内容なので、意見はありません。よくわかりません。

>◆東京都知事になった小池百合子さんは、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催費用が膨らんでいることについて、詳しく検証する考えを示しています。この方針に、期待しますか。
期待します。

>◆先日行われた参議院選挙と東京都知事選挙では、民進党や共産党など野党同士が協力して統一候補を立てました。次の衆議院選挙でも、野党は統一候補を立てたほうがよいと思いますか。
野党共闘自体はどちらでもよいです。問題なのは、政権を奪取する気があるなかないかです。政権を担う気がないけど、野党で協力してそこそこの議席を確保しようというのでは、どっちらけです。
この設問は、与党支持層と野党支持層で別々に集計して欲しかったです。あんがい与党支持層は、野党が共闘する方が有利、とみているかもしれませんし、野党支持層が共闘反対の声が大きければ、野党幹部は考えなおす必要が出るでしょう。

>◆皇室に関する今の法律では、生前に天皇の位を譲る「生前退位」についての決まりがありません。「生前退位」をできるようにすることに、賛成ですか。反対ですか。
賛成です。

>◆憲法で定められている天皇の国事行為を全面的に代行する摂政という役職があります。この役職は、天皇に重大な事故があった場合などにおくことができます。今の天皇陛下のご負担を軽減するために、摂政をおくことを認めてよいと思いますか。
認めてもよいです。

【ウルトラマン】第十七話:「無限へのパスポート」

ブルトンの登場。

第五話(ミロガンダの秘密)に似た展開で、謎の隕石らしきもの(実はブルトン)を拾った学者がブルトンに襲われます。

このブルトンはいままでの怪獣・星人とはまったく異なります。まず、ブルトンに人類を攻撃するという意思があるのかさえ分かりません。「意思」と呼べるものがあるのかさえ不明です。

そもそも獣(生き物)なのも分かりません。形態も動物っぽくはありませんが、植物でもありません。

そして、その能力も不可解極まります。別の空間と接続し、戦闘機を地に這わせ、戦車を飛行させるなど、攻撃なのかすら分からない攻撃で防衛軍を圧倒します。

この回は、はじめて科特隊本部が戦場となるという見どころもありました。

なかなかの傑作だと思います。

【介護】ケアマネージャー

前回の続き。

介護保険のランクが決まったら、サービスの選択をします。しかし、介護保険の申請とランクの決定の間に先行して進めておくべきことがあります。それがケアマネージャーの選定です。

ケアマネージャーというのは、要介護の人に一人つき、各種介護サービスの手配をしてくれます。こちらが頼んだサービス以外にも必要そうなサービスの提案もしてくれます。ケアプランの作成、と呼ぶようです。介護保険サービスを受けている間、基本的にこのケアマネージャーさんとつきあっていくことになります。

前もってケアマネージャーを選んでおくことで、ランクが決まった時点で、遅滞なくサービスの利用ができるようになります。

デイケアの施設や配膳サービスがそうであるように、ケアマネージャーも複数の事業体があって、利用者が選びます。

地域包括支援センターは住んでいる場所によって決まってしまうのに対して、ケアマネージャーや介護サービスは複数の中から選択するというシステムです。

したがって、一度選んだデイケアの施設が気に入らないから別の施設に変えるということが可能なようにケアマネージャーも変えることができるとのことです。しかし、一度頼んだものを、お前は気に入らない、と言うもの心理的には負担なので、実際にケアマネージャーの変更がそんなにあることなのか、という気もします。

介護サービスの利用は、1割もしくは2割の自己負担金を出しますが、ケアマネージャーに関しては負担金はありません。おそらく公からケアマネージャーの事業体に10割の利用料が流れる仕組みだと思います。

要介護認定の申請は却下されることもありうるので、認定がでる前にケアマネージャーを依頼しても向こうは迷惑なのでは、と思いましたが、そういう心配はいらないようです。認定のための役所の担当者との面談にも、依頼交渉中のケアマネージャーが同席させてくれと言ってきました。これが一般的なことなのか、特殊な例なのかは分かりません。

ケアマネージャーの依頼先(事務所の住所と電話番号)は、地域包括支援センターで配っている冊子(うちの地域では「ハートページ」という名前です)に載っています。多分どの地域でもなんらかの冊子はくれると思います。

どのケアマネージャー事務所を選べばいいのか、知り合いでもいないかぎり全く分かりません。私の場合は、家に近い事務所から選びました。

【展覧会】ルノワール展

於:国立新美術館

今年、一番楽しみにしていた展覧会です。

ルノワールの画集で普通に紹介されている豪華な作品がぞろぞろと来日しました。どれが目玉なのかもわからない程ですが、「都会のダンス」「田舎のダンス」「エチュード」「ムーラン・ド・ギャレット」「ふらんこ」「浴女たち」「ジュリー・マネ」などが、どれか一点でも十分目玉になる有名作ぞろいです。

もっとも、「浴女たち」の良さというのが私にはさっぱり分からないのですが・・・

期待どおりの展覧会でした。暑い中頑張って行ったかいがありました。

8月22日までです。

【朝日新聞】保守政治家の懐は狭くなったのか?

8月5日朝日新聞朝刊のオピニオン欄。「社説余滴」のコーナー。箱田哲也国際社説担当の「今は昔か、保守の懐深さ」より

(略)
 岸(信介・元首相)と親交があり、「日韓外交の怪物」の異名をとる崔書勉(チェソミョン)さん(89)にそんな話をすると、かつての保守政治家の懐の深さを物語る逸話が次々に飛び出した。
 「岸は何度も、韓国には悪いことをしたと謝った。それどころか反日で鳴らした李承晩に特使を送り、(同郷で初代韓国統監の)伊藤博文の過ちをわびさせた」
 冷戦は終わり、日韓の二国間の間合いも、両国をとりまく状況も大きく変わった。
 歴史問題にのみ焦点をあてるような言説にも刺激されるのか。いつの間にか周辺国に勇ましい発言を繰り返すのが保守であるかのような印象が日本に広がりつつある。
 今と昔の保守政治家は、どう違うのか。眉間に深いしわを刻みながら崔さんは語るのだった。「昔は皆、反共や経済といった目的とともに、どんなアジアを作るかという夢も抱いていた。今の保守には目的しかないんじゃないの」


箱田氏や崔氏の言う「保守政治家」が日本人限定なのか韓国人も含んでいるのか曖昧です。案外、箱田氏は日韓の保守政治家をまとめて批判しているのに対して、崔氏は日本の保守政治家だけを標的にしていたといった食い違いがあるかもしれません。

それはともかく、昔の人と今の人の行動の違いの理由を個人の資質に求めるのはたいてい間違っています。“近頃の若い者は・・・”という愚痴の亜種です。

日本の韓国にたいする配慮が減った(なくなった)のは、懐の深い政治家が減ったという情緒過多の理由ではないと思います。

第一に、韓国が日本と切り離された時期の問題です。同じ国だった記憶を持っている人たちにとって韓国は外国の一つとは割り切れない思いがあったのでしょう。しかし、戦後生まれの人間にとって、韓国は外国の一つに過ぎません。特別扱いをする必要は感じません。

第二に、冷戦の終了です。共産主義の侵攻に対して、韓国は防波堤になっていました。現在、その意味合いは薄れた(なくなった)ので、配慮も減少します。

第三に、韓国の異様な反日姿勢が日本国民に知られるようになったことです。第三国に出かけて日本の悪口を言うとか、天皇は韓国に来て土下座しろとか、韓国政府は言いたい放題を積み重ねてきました。それを見て日本人の世論が硬化し、日本の政治家が「懐の深さ」を示すことできにくくなりました。

合理的な説明から目をそらして、個人の資質の問題にするのは知性的とは思えません。

【ウルトラマン】第十六話:「科特隊宇宙へ」

バルタン星人の再登場。

ウルトラマンにより絶滅させられたかにみえたバルタン星人ですが、一部が生き残っていて、地球とウルトラマンに復讐にやってきました。

地球人の金星探検ロケットを襲い、科特隊とウルトラマンが助けに来た隙に地球を襲おうという作戦です。

人気のバルタン星人の再登場なのですが、ちょっと変な感じでした。まず、バルタン星人が生き残っていた理由が分かりません。バルタンの母星は科学者の暴走で破壊されます。生き残りが地球に移住(侵略?)しようとしてウルトラマンに撃退され、宇宙船ごと破壊された、というのが初登場のエピソードでした。今回、地球に復讐しようというのですから、その時の宇宙船に乗っていたバルタン星人だとは思いますが、どうやって生き延びたのか全く説明がありません。これでは、人気があったから復活させました、と言っているのと同じです。

また、宇宙旅行用に改造されたビートルが不時着したのがどこかもわかりません。最後にロケットが助けに来たので、地球でないことは確かです。金星に向かう途中でバルタン星人と遭遇しているので金星でもありません。残るは月ですが、月の風景とはとても思えません。設定に不審があります。

初登場時にはバルタン星人はスペシウム光線が苦手ということでしたが、今回は胸がパカっと開いて反射板がでて反射させるとか、円錐状のバリアを張り巡らせるなどの対策をとってきました。バリアはともかく、胸が開いて反射板があらわれるとなると、あの姿は生身ではなく、宇宙服とか戦闘服の類なのでしょうか。

今回、科特隊はマルス133という武器を実戦投入しました。これが結構役にたっています。バルタン星人を複数やっつけています。みてくれのごついスパイダーより有用な武器でした。名前もなにやらかっこいいですし。

【介護】介護保険の申請

家族に介護が必要になり、介護保険の申請をしました。身内に詳しい人がいないので、右も左もわからない状態でしたが、なんとか申請できました。

インターネットの時代なので詳細な情報は調べると出てくるのですが、初心者が読むと詳細すぎてよくわからないことが多く、苦労しました。

そこで、まったくの素人の経験を書いてみることにしました。いきなり専門家に相談する前に、素人のざっくりとした体験談を読むのは頭を整理する一助になるかと思います。ただし、なにぶん門外漢が書くことですので、誤解や間違いがないとは言い切れませんので、そこはご了承ください。

まず、介護保険で何ができるか(やってもらえるか)というと、介護に縁のない人でも知っているのがデイ・ケアサービスです。毎朝、車で迎えにきてくれて、食事や入浴の世話をしてくれて、夕方にはやはり車で送ってくれます。介護の車を目撃された方も多いことでしょう。他にも、車椅子などの福祉用具の貸出し(モノによっては購入)、住宅の改修、訪問サービス、食事の宅配、などなど様々なサービスがあります。

これらのサービスは有料ですが、補助があります。自腹を切るのは1割か2割です。年金がたくさん貰っていると2割負担になります。

介護保険を受けるには、要支援1とか要介護5とかいったランクを認定してもらう必要があります。それぞれのランクで、補助の上限が決まっていますので、それにあわせたサービスの選択をします。

つまり、ⅰ)ランクの認定を受ける、ⅱ)サービスを選択する、の二段階です。

まず、ランクの認定を受ける方法ですが、住んでいる場所ごとに規定された、地域包括支援センターに行きます。本人が行く必要はありません。家族でOKです。

どこに地域包括支援センターがあるかは、ネットで調べられますし、多分役所に行けば教えてくれるでしょう。

地域包括支援センターで、書類を書けば申請完了です。なお、ここでは、分からないことも質問できますし、相談にも乗ってくれます。負担が1割になるか2割になるかも教えてくれます。

後日、介護が必要な人のところ(入院中なら病院)に、役所の担当者が訪ねてきて、歩行ができるかとか、頭はしっかりしているか、などを調べます。同居の家族にもインタビューします。事前に電話があるので、場所と時間を打ち合わせます。

この情報をもとに、介護のランクが決定されます。決定は郵便物で届きました。

地域や時期によって違いはあるかもしれませんが、私の場合は、地域包括センターで申し込んだ16日後にインタビューを受けました。そのインタビューの20日後に介護のランクが決定しています。つまり、申し込んでから一ヶ月強の時間が必要でした。

ランクが決まったので、次はサービスの選択です。

長くなったので、続きは後日。

【テレビ】クローズアップ現代+:「“死ね!バカ!”これが指導?~広がるブラック部活」

8月1日、NHKの「クローズアップ現代+」は中高での行き過ぎた部活動の特集です。

・近頃は部活動での体罰は減ったが、暴言や長時間の拘束など、“部活ハラスメント”が陰湿化している。
・ある公立中学の野球部で、保護者が部活の様子を動画で撮影した。それによると、ボールをとり損ねた罰で長時間の土下座をさせたり、長時間の走りこみをさせたりしている。不登校になる生徒もいる
・拘束時間が長いのも特徴。文科省は週2日の休養日を設けるように指導しているが、実際は逆に拘束時間が増えている。神奈川県教育委員会の調査では、1998年に、週一回以下の休養日は58.4%、週二回以上は41.6%だった。2007年には週一回以下が71.6%、週二日以上は28.4%。2013年には週一回以下が77.6%、週二日以上が22.4%、となっている。

ゲストの元プロ陸上選手の為末大氏と名古屋大学大学院准教授の内田良氏に話を聞きます。

為末:ブラック部活は、社会の縮図である。つまり、上に従う風潮、成長には苦しみが伴うという認識、努力とは量であるとの考え、など社会が許容している考えが中高の部活に現れている。社会から、そうした風潮が薄れているのだが、部活は追いついていない。
内田:コーチが暴言を吐く理由は技術的指導ができないことと、根性論の連鎖が原因。
為末:自分は週5日のトレーニングで2日休みのペースだった。オリンピックに出るレベルになっても変わらない。しかも一日3時間以上の練習は効果が無かった。
内田:教師も自分の評価がかかっているので、つい頑張ってしまう。

なぜ、辞められないのか?
・生徒同士のつながりがあるため、部活を辞めると居場所がなくなる。
・SNSなどでつながっているので、部活を辞めると“脱落者”という烙印がついてまわる。SNSのつながりは、広く速いため、高校に進学しても、“脱落者”のイメージが消えない。
・部活をやっていると大学への推薦がもらえる(辞めたらもらえない)、と保護者が思っている。

内田:絆が束縛になってしまっている。
為末:一色に染めたがる同調圧力がある。

どうすればいいのか?
内田:休みをきちんととる。大会を減らしてヒートアップしないようにする、などの対策が必要
為末:地域に学校を開き、外部から顧問を招くことも有効
内田:外部からコーチを招いた場合、暴言や暴力がないように気をつける必要がある。

■感想
こうした“告発報道”の常ですが、特異な例を一般化して報じているのでは、という疑いもなくはありません。神奈川県教育委員会の調査で、週1日以下の休みのパーセンテージが出ていますが、部活単位でそのパーセントになるのか、生徒一人ひとりを単位としているのか分かりません。また、すべての生徒が部活に所属しているわけでもないと思います。公立の中学(義務教育)と、高校も別に論じるべきです。

“ブラック部活”の温床に、漫画やアニメの影響は大です。青少年犯罪の影響で漫画やアニメを取り上げられるのは鼻白みますが、ブラック部活の特徴である、根性や、長時間拘束、無茶な練習、勝利至上主義は、スポ恨漫画(アニメ)が美化している世界そのものです。なぜ、こんなあからさまな事実を誰も指摘しないのか不思議です。
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えいび

Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

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