【朝日新聞】投書欄「どう思いますか」:“犯罪と向き合うため死刑廃絶を”

11月30日朝日新聞朝刊の投書欄。毎週掲載の、投書に対する反響の投書を載せる「どう思いますか」のコーナー。今週は、“犯罪と向き合うため死刑廃絶を”について。

北海道の大学生の男性(23)の死刑廃絶を求める意見がもとになります。それに対して賛成の意見、死刑存続派の意見と両方から投書がありました。

私自身は、死刑には反対です。代わりに終身刑を導入すべき、と考えています。理由は冤罪の可能性が捨てきれない、というだけです。それ以外に理由はありません。

まず、北海道の大学生の意見を見てみます。


 日本弁護士連合会は、2020年までの死刑制度廃止の提案を盛り込んだ宣言を採択した。死刑制度は命が関わるだけに様々な論点や意見があるが、僕は「死刑廃絶」を訴えたい。
 犯人が悪い。誰しも当たり前のように考えることだろう。しかし、「社会も悪い」のではないか。犯罪が起きた時、背景には社会の問題がある。犯人を悪者だと言うだけの社会でよいのか。そう思わない。
 犯罪の背景にある社会のひずみと向き合い、二度と同じことが起きないように考える責任が僕たちにはあるのではないか。加害者と社会が、市民と市民が対話をすることで犯罪の背景を言語化し、共有し、より良き社会に変えていくべきである。
 死刑は命をもって罪を償うのだから、究極の刑だ。しかし、それは加害者の声を消すことでもある。社会との対話の可能性を絶ち、永遠に真実を分からなくする恐れがある。社会が犯罪と向き合う時間を奪うという理由で、僕は死刑制度に反対する。
 (10月8日付掲載の投稿〈要旨〉)


若者らしい正義感が感じられます。私が23歳のときはもっとひねくれていましたので、まぶしく思います。

それはともかく、異論があります。死刑にしてしまうと、加害者の声が聞こえなくなる、ということですが、加害者の声は裁判中に聞いています。裁判が終われば、死刑でなくても、無期懲役でも有期刑でも、普通加害者は公に発言しません。そもそも、結審後に事件について発言を強要することは人権侵害だと思います。

したがって、死刑が「社会との対話」を絶つから反対、というのは理屈が合わないように思います。

次に大阪府の大学生(21)の意見です。
 

私も死刑廃止のご意見に大賛成です。被害者の遺族が何より求めているのは真実解明です。しかし、ずさんな捜査で真実がゆがめられ、再審請求で死刑判決が覆った例が幾つもあります。冤罪が後を絶たない現状のまま、「二次的殺人」が起きるのは許されません。
 冤罪の可能性を限りなくゼロにするために、取り調べ可視化の対象を拡大することなどに加え、加害者がなぜ犯行に及んだか、真実を徹底追究していく努力が欠かせません。
 死刑は犯罪の抑止力となるという考えにも、私は疑念を拭えません。「死刑が怖いからやめておこう」と考えて、犯行を自制する人がいるでしょうか。
 投稿された方が述べられたように、犯罪の背景にある社会のひずみの問題に私たち市民が向き合い、犯罪防止に向けた議論に発展させるべきだと考えます。


冤罪の可能性がゼロではないのに死刑はどうか、という点は賛成です。冤罪を減らすための努力が必要だ、という点も同意します。

しかし、死刑が抑止力にならない、という意見には反対です。

刑罰の変更(緩和)で犯罪が増えるかどうかは、死刑の代わりにどういう刑罰を課すのかを決めないと議論になりません。

極端な例ですが、死刑を止めて罰金刑にしたら、犯罪は増えるでしょう。しかし、死刑を止めて終身刑なら、あまり変わらないように思います。単純に、死刑を止めたら犯罪が増えるとか、変わらないとか言える問題ではありません。代わりの刑罰が問題なのです。

次は、福岡県のパートの男性(66)の意見です。

 確かに死刑については、人々が犯罪の背景にある社会のひずみと向き合う時間を奪うとか、冤罪の場合に取り返しがつかなくなるとか、様々な意見がある。しかし、それは加害者側に寄りすぎてはいないだろうか。
 この問題はやはり、被害者側の立場を第一に考えるべきだ。その意味で、私は死刑廃止には絶対反対だ。
 被害者が突然、命を絶たれる事件は後を絶たない。その犯罪とずっと向き合い、苦しむのは、社会ではなく被害者の遺族のはずだ。もし、犯人が終身刑で生き永らえるとしたら。刑務所で病気になれば治療を受けられるとしたら。私が被害者の遺族だったら納得できない。
 被害者の無念を晴らし、厳罰を求める遺族の気持ちを尊重するためにも、罪の重さに見合った刑罰として、死刑は存続させるべきだと思う。


冤罪の場合に取り返しがつかなくなる、という意見は「加害者側により過ぎて」などいません。冤罪という前提なのですから、加害者でもなんでもない人を死刑にしてしまう、ということです。

被害者遺族の感情を代弁できませんが、かならずしも終身刑が死刑より甘いとは思っていません。懲役20年とかだと、甘いと感じるでしょうが、終身刑なら遺族も納得できるのではないでしょうか。

次は、千葉の高校教員(54)の意見です。

 私は、被害者遺族の感情を脇に置いて死刑廃止に突き進むことはあってはならないと考える。
 日弁連の宣言では、終身刑導入や加害者の更生が進んだ際の減刑などを盛り込んでいる。刑に服する間に遺族との対話などを通じて反省を深め、更生につながるとの期待があるのかもしれない。
 しかし終身刑を導入した場合、加害者たちが皆、遺族が望むように反省を深め、更生するだろうか。そう期待するのは甘く、理想論にすぎると感じる。
 また、「社会も悪い」というご意見も、すべての犯罪に当てはまるとは思えない。恵まれた家庭、環境に育った人間が凶悪犯罪に走ることもある。その場合も社会のせいなのだろうか。
 犯罪を起こした者は相応の刑に服するべきだ。人の命を奪った者が、国家によって命を絶たれるのはやむを得ない。


私も、終身刑を導入してもすべての加害者が反省し更生することはない、と考えます。一生刑務所から出られないのですから、多分反省も更生もしないと思います。

それで構わないと思います。更生の見込みのない犯罪者を、すくなくとも再犯をさせないようにするのが目的です。死刑と終身刑に共通するのはその思想です。

犯罪を起こした者は相応の刑に服すべき、という意見には賛成です。しかし、それは終身刑でもいいのでは、というのが私の意見です。

次は、東京都も無職の女性(60)の意見です。

 私は死刑制度に反対だ。
 30年ほど前に死刑囚を扱った本を読み、彼らの死刑確定後の過酷な精神状態に衝撃を受けた。以来、本を読み、講演や集会に出て死刑について知れば知るほど、反対の思いが強くなった。
 たとえ重罪を犯した人間であっても、「生きる資格がない」と断じて抹殺する権利を、私たちは持っているのだろうか。国家が正義の名で命を奪うのは、個人の尊厳を重んじる憲法の理念に反するのではないか。だから、死刑廃止を盛り込んだ日弁連の宣言を歓迎する。
 無論、遺族の悲嘆や怒りに思いを致して宣言に反対の弁護士もいるが、犯人を処刑しても遺族の平穏な生活は戻らないし、真の慰めになるとは思えない。むしろ、遺族に寄り添うカウンセリング体制や犯罪被害者等給付金の拡充など、長期にわたる遺族支援こそ必要だと思う。


国家には死刑にする権利がない、という意見です。しかし、そんなことを言い出せば、有期の懲役に服させる権利があるのか、という意見だって成り立ちます。それでは刑罰そのものが成り立ちません。権利はある、ということにするしかないのです。

犯人を処刑しても遺族の平穏な暮らしは戻らない、というのは分かります。しかし、これも、そんなことを言い出せば、どんな刑罰にしたって、平穏な暮らしは戻らないのです。別に遺族のためだけに刑罰を課しているわけではありません。

遺族支援そのものは賛成です。
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【ウルトラマン】第三十話:「まぼろしの雪山」

ウー登場

雪山で怪獣ウーが暴れまわります。ウーとなんらかの関係があると見られる女の子(雪ん子)は村人から疎まれ、村八分のような状態になっています。ウルトラマンがウーと対峙しますが、雪ん子が倒れたのと呼応するかのように消え去りました。

ウルトラマンの活躍で怪獣を倒す、という単純な話ではありません。なぜ、ウーは消え去ったのかも、雪ん子が本当はどうなったのかも(ハヤタ隊員はイデ隊員に「雪ん子は山に帰った」と言っていますが・・・・・・)、明確な答えを出していません。

子供の時に観た記憶では、ハヤタ隊員の言ったことを全面的に信用して、雪ん子は死んでいなかったんだ、と安心しました。しかし、今回冷静に見直してみると、雪ん子は死んだと見るのが正解のようです。雪ん子とウーは精神的なつながりがあったために、雪ん子の死とともにウーは消えてしまったのでしょう。いわゆる「イドの怪物」というものだったのかもしれません。

ハヤタ隊員が嘘をついたのは、若くして母親を亡くしたこともあり雪ん子に同情的だったイデ隊員をおもんばかってのことだったのでしょう。

子供向け番組とは思えない深みのある話でした。

【朝日新聞】無駄な五輪施設

11月26日朝日新聞朝刊オピニオン欄。「耕論」のコーナー。今回のテーマは「いま五輪レガシーとは」です。その中から、日本トップリーグ連携機構会長・川淵三郎氏の「新アリーナ、収益見込める」を取り上げます。

 五輪でよく使われる「レガシー」の直訳は「遺産」です。この語感が、大会後の建物は五輪の思い出にしかならない、という右肩下がりの印象を与えていると感じます。
 けれども、東京都がバレーボール会場として江東区に新設を計画している有明アリーナは違います。見る側、使う側に配慮した1万5千人収容の多目的施設ならば、今までにないアリーナ文化を生み出せるのです。
 私はバスケットボール「Bリーグ」の立ち上げに関わりました。今年9月の開幕戦で代々木第1体育館を使い、音響設備など会場準備だけで3千万円かかりました。代々木第1は1万人収容で、入場料の3千円は準備費にしかならない。使用料も払わねばならず、この条件でもうけを生み出すことは難しかった。
 米ニューヨークにはスポーツもライブも演劇もできるマディソン・スクエア・ガーデンがあります。東京が世界一の都市を目指し、インバウンド(外国人観光客)をより増やすというのなら、単なる体育館ではない、様々なエンターテインメントに対応できるアリーナが、埼玉や横浜でなく東京の都心にあっていい。
 総工費約400億円の有明アリーナは五輪後も維持費がかかります。赤字を垂れ流し、税金を投入するようでは国民の理解は得られません。しかも、スポーツのチケット単価は安く、グッズ収入も少ない。ならば、スポーツ界は音楽界と連携強化することが望ましいと思います。
 音楽ライブの主催者が集う「コンサートプロモーターズ協会」の中西健夫会長と話す機会がありましたが、ライブ市場が拡大する一方、大都市圏は会場不足で、アリーナの必要性を強く訴えていました。代々木第1なども音楽の利用で収益を生んでいる。彼らと手を組めば、維持費の心配はありません。
 アジアに視野を広げれば、日本で行うスポーツや音楽のライブを共有できる人口は10億~20億人と言われます。有明アリーナは駅から徒歩約15分という少し離れた立地が問題視されますが、羽田空港からは車で約30分。これを生かさない手はないでしょう。
(略) 


川淵氏の主張は、スポーツだけ施設だと儲けをだせない、音楽関係の施設と抱き合わせにすれば儲かる、というものです。

それなら音楽だけの施設にした方がより儲かるはずです。赤字だったり、収支トントンだったりのスポーツ界との「連携強化」は、不必要どころか無駄にすぎません。

スポーツイベントに公金を投入しなければならない理由は全く理解できませんが、いまさらオリンピックの返上もできず、税金が必要だというのなら、せめて最小限の支出にとどめる方策を考えるべきだと思います。それが、関係者が持つべき最低限の倫理観です。

しかし、川淵氏の意見からは、理屈にならないことを言って、なんとしてもお金を引き出そうという意欲しか感じられません。

【ウルトラセブン】第三話:「湖の秘密」

ピット星人が、育てた怪獣エレキングを従えて登場します。カプセル怪獣のミクラスも出ます。

ウルトラセブンには珍しく怪獣との闘いです。怪獣エレキングは宇宙人に育てられただけあってか、印象に残る形と色です。二足歩行で、ホルスタイン柄、目はなく、目のかわりにアンテナらしきものが回転しています。

ピット星人は地球人の娘に化けて潜入していました。ピット星人自身はなんの力もないので、エレキングを育てるためだったようです。割と事情通で、モロボシ・ダン=ウルトラセブンであることに気づいていて、変身に必要なウルトラ・アイを盗み出すという狡猾さがあります。残念ながら、カプセル怪獣のことは知らなかったみたいで、カプセル怪獣のミクラスでの時間稼ぎを許してしまいます。
なお、ミクラスは二足歩行のバッファローといった形態なので、牛vs牛の闘いが実現しました。

結局、モロボシ・ダンはウルトラ・アイを取り返してウルトラセブンに変身してエレキングをやっつけます。

逃げるピット星人(エレキング以外に戦力がないので逃げるしかありません)は、「地球人の男性は、可愛い娘に弱い」という弱点を見つけた、と不敵なことを言っていましたが、ウルトラセブンに追いつかれ撃破されてしまいます。

ところで、ピット星人は地球人の男のどこを見て「可愛い娘に弱い」と言ったのでしょうか。

釣りのおじさんは、ビキニ姿の娘(実はピット星人)に甘い顔をしたどころか、追い払おうとしていました。フルハシ隊員は、ウルトラ警備隊本部で診察を拒む娘を叱り付けています。あんまり弱いところを見せてないように思いましたが、よく考えたら分かりました。可愛い娘に弱かったのはやはりフルハシ隊員です。

ウルトラ警備隊の基地は秘密基地です。そんなところに、ただの女の子(実は違ったとはいっても、当時は一般人と認識していた)を連れてくるのは問題です。これで基地をありかがわかってしまいましたし、ウルトラホーク2号を奪われてもいます。「可愛い娘に弱い」と揶揄されても仕方ありません。

【朝日新聞】米大統領選の世論調査はなぜ外れたか

米大統領選の結果が出て以来、私がこだわっている問題について、池上彰氏が朝日新聞の「(池上彰の新聞ななめ読み)」のコーナーで取り上げてくれています。11月25日朝日新聞朝刊のオピニオン欄です。

 「トランプ大統領」誕生の衝撃はいまも尾を引いています。事前の多くの世論調査で「ヒラリー優位」となっていたのに、逆の結果になったからです。
 ただし、「世論調査は当てにならない」という論調には、いささか異議申し立てをしたくなります。全米で見れば、世論調査は当たっていたからです。
 どういうことか。全米の総得票数は、民主党のヒラリー・クリントン氏が、ドナルド・トランプ氏を上回っているのです。つまり世論調査通りなのです。それにもかかわらずトランプ氏が当選したのは、大統領選挙人を過半数獲得したからです。
(略)
 それはともかく、アメリカの新聞社やテレビ局が実施した世論調査が間違ったのは、州ごとの調査です。11月10日付朝刊には、その理由を分析した記事もありました。

 〈各社の調査対象は数百~数万人で、固定・携帯電話に無作為にかけて質問する手法をとる。
 各社は投票する人種や年齢などを予想し、集めたデータを補正する。この予想がずれれば結果は大きく異なることになる。米メディアによると、同じデータを複数の専門家が補正した結果、勝者が正反対となることもあったという〉(日経新聞)

 そんなにいい加減なのですか。同紙の解説はさらに続きます。

 〈回答率が1割以下にとどまることも、世論調査のぶれを大きくしている。過激な発言を連発するトランプ氏を支持していることを知られるのは恥ずかしいと思い、質問に答えない「隠れトランプ支持者」の存在も指摘される〉

 回答率が1割以下にとどまる? それでは統計学的に意味のあるデータにはならないではありませんか。アメリカのメディアは、そんなに意味のない数字を報じていたのでしょうか。それにしても回答率がなぜ1割以下にとどまるか、この記事ではわかりません。別の解説はどうか。

 〈問題点のひとつは、米国民のほとんどが所持する携帯電話に対し、世論調査で利用することが多い自動音声のコンピューター通話が法律上、活用できないことだ。このため、調査対象は固定電話に限られることになる〉(読売新聞)

 日経新聞の記事には「固定・携帯電話に無作為にかけて質問する」とありますが、携帯電話にかけるのか、かけないのか、どちらなのでしょう。疑問が湧きますが、続きを読みましょう。

 〈だが、国内では固定電話を持たず携帯電話しか所有していない人の割合が43%に上っているため、調査対象はさらに限定されることになる。
 加えて、1970年代には世論調査に応じる人の割合が8割近かったとされるが、近年は8%にまで下落しており、調査として信頼できるサンプル数が確保できていないこともある〉

 なるほど、これなら回答率が低い理由がわかります、でも、これでは世論調査の結果を報じるメディアの信頼が失われます。翻って日本の世論調査の信頼性はどうなのでしょうか。他人事ではない問題なのです。



まず、総得票数はクリントン候補が上回ったのだから世論調査は当たったと言える面もある、というのは詭弁に近いでしょう。米大統領選が各州の勝者が選挙人の総取りをするシステムであることは、私でも知っています。米国のマスコミがそれを知らないわけがありません。したがって州ごとの勝者を読み誤ったというのが真実で、なぜ州ごとの勝者を読み誤ったのかが問題になっているのです。


日経新聞によれば、世論調査の「回答率が1割以下」だそうです。これでは正しい予測は無理です。読み外れた理由は、これが最大のものでしょう。

なお、「回答率が1割以下」になった理由に、まず“トランプ支持”というのが恥ずかしいから回答を拒否したのではないか、という指摘があります。

この説の真偽は簡単に検証できます。前回、前々回の回答率を調べればいいだけです。以前の回答率は結構高かったのに、今回1割以下に落ち込んだのであれば、“隠れトランプ”が理由として考えられます。前から1割以下ならば、“隠れトランプ”は無関係です。

残念ながら、昔の回答率は1970年代の8割と今回の1割以下という数字しか分からないので、この説の真偽はなんとも言えません。

もっとも今回だけ極端に低い回答率だったとすれば、米マスコミは騒然として、のんきに勝敗確率を報道していなかったと思います。この傾向はずっと続いているのだと思います。


ここで疑問が湧きます。「回答率」というのは、分子は回答してくれた人の数でしょうが、分母は電話をかけた数なのか、電話に出てくれた人の数なのでしょうか。

かつての「回答率」は8割だったということです。電話をかけて出てくれた人の八割が回答したというのはちょっと考えにくい数字なので、分母は電話に出てくれた人の数だと思います。電話には出たけど、世論調査に協力してくれた人が1割以下、ということでしょう。

それにしても1割以下しか協力してくれない、というのは凄い社会です。日本は5割弱です。こうなると各国の世論調査への回答率というのを比べてもらいたくなります。


携帯電話に自動音声通話が使えないこと、携帯電話しか持っていない人が43%にものぼることもあげられています。

携帯電話にかけたのか、かけなかったのか、と池上氏は疑問に感じています。おそらく調査機関によって、携帯電話に人力でかけたところと、携帯電話を無視したところがあるのでしょう。

携帯電話しか持たない人が、民主・共和ともにばらけて存在しているなら、彼らを無視してもいいのですが、違いが出たということは、共和党支持者層に携帯電話しか持たないということになります。

しかし、携帯電話しか持たないというのは都会で一人暮らしをしている人たちではないでしょうか。一人暮らしなら携帯電話で全てまかなえますが、家族がいればそうはいきません。

そう考えると、地方を支持基盤とする共和党より、民主党支持層の方に携帯電話のみ所有するという人が多いように思います。

43%の内訳を知りたいところです。

【アニメ】聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話

OVAとして制作されたものですが、東京MXで放映があったので観ていました。26話なので2クールということになりますが、競馬中継や野球中継のためにたびたび放映中止になり、あしかけ1年をかけて最後までこぎつけました。

車田正美の「聖闘士星矢」の二次創作ですが、少年チャンピオンに連載され「正式」扱いされています。内容は、冥王ハーデスとの前回の聖戦です。200年以上前なので、ほとんどのキャラクターは初登場なのですが、聖闘衣(クロス)や冥闘衣(サープリス)は既出なので、既視感があります。

車田正美の「聖闘士星矢」は、原作・アニメ共に知っていますが、こちらの原作は未読です。

驚いたことに未完で終わりました。これがどうなって、ラスト(車田版で触れられていますが、この時の闘いは熾烈を極め、双方悲惨な結末を迎えました)につながるかとワクワクして観ていたのに、肩透かしをくらった気分です。原作は完結したようなので、機会をみて原作を読んで補完してみます。

それなりに面白かったです。なにより車田版「聖闘士星矢」が好きなんだなあ、というのがすごく伝わってきました。かといって原作をただ模倣するのではなく、アレンジを加えるという意欲があるのも好感が持てます。

【朝日新聞】中国と韓国

11月24日朝日新聞朝刊に、「中国が韓流スター制限令? THAADに反発か」という記事が出ていました。

中国で韓流スターの露出を制限する「限韓令」が出ていると、中韓両国の間で騒ぎになっている。中国政府は公式には認めていないが、韓流スターのテレビや広告への出演が目に見えて減っており、韓国が米軍の高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)の配備を決めたことへの中国側の反発との見方が出ている。
 中国での報道を総合すると、8月以降、テレビで韓流スターにモザイクがかけられたり、中国で映画を撮影する予定だった韓国人監督にビザがおりなかったりする例が明らかになった。
 最近も、ドラマ「太陽の末裔」で人気を集めたソン・ジュンギさんが携帯電話の広告から外された。
 中国のネットメディアでは、限韓令は、韓流スターが出演するドラマなどの制作や放映の禁止▽1万人以上が参加する韓流イベントの禁止などの内容で、9月実施と報じられていた。
 中国外務省の耿爽副報道局長は今月21日の会見で「両国の文化交流には民意の基礎が必要だ。中国はTHAAD配備に反対しており、民衆も不満を示している」と述べた。
 (北京=延与光貞)


「中国政府は公式には認めていない」らしいですが、中国外務省の副報道局長の発言からすれば認めたも同然です。おそらく、“それとなく”不満の意を韓国に伝えたかったのでしょう。

中国と言えば、漢字の源流だったこともあり、日本人には(多分韓国人にも)、濃淡の違いはあれ、そこはかとない尊敬の念があります。“大陸に住んでいる人はおおらかだ”などと普通に言ったりします。

しかし、こういう報道を読むと、まったくおおらかさがありません。むしろセコさが目立ちます。

韓国のパク政権は、発足当初から外交の重心を米国から中国に移し変えてきました。中国と一緒になって歴史問題で日本に執拗にからんだり、米国が反対する中、中国の軍事パレードに出かけて手を振ったりと、中国陣営に鞍替えした感さえありました。それもこれも中国が北朝鮮を抑えると期待したからです。一転、韓国がTHAADの配備に傾いたのは、中国がその期待に応えなかったからです。

大雑把に言えば、子分の面倒をみなかったから見限られたということで、いわば自業自得です。報復に芸能人の制限とは情けない限りです。

別の側面から見ると、中国には軍事はもちろん本格的な経済面での報復もできない、と言えます。あるいはパク政権後に再び中国陣営に舞い戻ることを見越しているのかもしれません。

短期的にパク政権がどうなるのかは分かりませんが、任期いっぱい頑張っても残りはもうわずかです。その後の韓国が外交の重心がどちらにかけるのかは注意が必要です。

【世論調査】朝日新聞〈11月19、20日実施〉

11月22日朝日新聞朝刊で世論調査の結果が発表されました。

(数字は%。小数点以下は四捨五入。質問文と回答は一部省略。◆は全員への質問。◇は枝分かれ質問で該当する回答者の中での比率。〈 〉内の数字は全体に対する比率。丸カッコ内の数字は、10月15、16日の調査結果)

◆安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
 支持する51(48)
 支持しない25(32)

◇(「支持する」と答えた51%の人に)それはどうしてですか。(選択肢から一つ選ぶ=択一)
 首相が安倍さん12〈6〉
 自民党中心の内閣13〈7〉
 政策の面20〈10〉
 他よりよさそう52〈26〉

◇(「支持しない」と答えた25%の人に)それはどうしてですか。(択一)
 首相が安倍さん6〈2〉
 自民党中心の内閣30〈8〉
 政策の面49〈12〉
 他のほうがよさそう9〈2〉

 ◆今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
自民36(37)
民進8(10)
公明3(3)
共産4(3)
維新2(2)
自由0(0)
社民0(0)
日本のこころ0(0)
その他の政党1(0)
支持する政党はない37(38)
答えない・分からない9(7)

◇(政党名を答えた54%の人に)それはどうしてですか。(択一)
 党のリーダーを支持している9〈5〉
 政策の面24〈13〉
 昔から支持している25〈14〉
 他よりよさそう39〈22〉

◇(「支持する政党はない」「答えない・分からない」と答えた46%の人に)政党名をお答えにならなかったのはどうしてですか。(択一)
 自分に合った政党がない18〈8〉
 政党が信用できない27〈12〉
 政党についてよくわからない30〈13〉
 政治に関心がない18〈8〉

◆自民党は、自民党総裁の任期を最長6年から9年に延長する方針を決めました。これにより、安倍首相が2年後の自民党総裁選に勝てば、最長で2021年の秋まで総裁を続けることが可能になります。自民党が総裁の任期を延長する方針を決めたことを評価しますか。評価しませんか。
 評価する34
 評価しない47

◆貿易など経済の自由化を進めるTPP、環太平洋経済連携協定についてうかがいます。日本にとってTPPは、よいことだと思いますか。よくないことだと思いますか。
 よいことだ39
 よくないことだ23

◆TPPをいま開かれている臨時国会で承認することに賛成ですか。反対ですか。
 賛成36
 反対35

◆昨年成立した安全保障関連法により、海外に派遣された自衛隊は、「駆けつけ警護」という任務を行うことが可能になりました。「駆けつけ警護」についてどの程度知っていますか。(択一)
 よく知っている5
 ある程度知っている33
 あまり知らない43
 まったく知らない18

◆「駆けつけ警護」とは、国連の平和維持活動で海外に派遣された自衛隊が、他の国の兵士や民間人が武装勢力に襲われた場合、武器を持って助けに行くという任務です。自衛隊が「駆けつけ警護」を行うことに賛成ですか。反対ですか。
 賛成37
 反対49

◆安倍政権は今月、南スーダンに派遣される自衛隊の部隊に、「駆けつけ警護」の任務を与えました。現地では、政府軍と反政府勢力の間で衝突が起きています。南スーダンに派遣される自衛隊に「駆けつけ警護」の任務を与えたことに賛成ですか。反対ですか。
 賛成28
 反対56

◆アメリカの大統領選挙についてうかがいます。大統領選挙は、共和党のトランプさんが、民主党のクリントンさんを破って、次の大統領になることが決まりました。トランプさんが勝ったことは、よかったと思いますか。よくなかったと思いますか。
 よかった20
 よくなかった44

◆トランプさんがアメリカの大統領になることで、世界はよい方向に向かうと思いますか。悪い方向に向かうと思いますか。それとも、変わらないと思いますか。
 よい方向に向かう9
 悪い方向に向かう26
 変わらない40

◆トランプさんがアメリカの大統領になることで、日米関係はよい方向に向かうと思いますか。悪い方向に向かうと思いますか。それとも、変わらないと思いますか。
 よい方向に向かう9
 悪い方向に向かう22
 変わらない49

◆安倍首相は18日、アメリカでトランプさんと会談しました。安倍首相がトランプさんと会談したことを評価しますか。評価しませんか。
 評価する72
 評価しない16
     ◇
〈調査方法〉19、20の両日、コンピューターで無作為に作成した固定電話と携帯電話の番号に調査員が電話をかけるRDD方式で、全国の有権者を対象に調査した(固定は福島県の一部を除く)。固定は、有権者がいる世帯と判明した番号は1945件、有効回答971人。回答率50%。携帯は、有権者につながった番号は2107件、有効回答1002人。回答率48%。


この世論調査が私のところに来たと想定して回答してみます。

>◆安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
支持します。

>◇(「支持する」と答えた51%の人に)それはどうしてですか。
首相が安倍さんだからです。

>◆今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
支持政党はありません。

>◇(「支持する政党はない」「答えない・分からない」と答えた46%の人に)政党名をお答えにならなかったのはどうしてですか。
自分に合った政党がないからです。安部首相を支持していますが、自民党には不信感があります。民進党は能力的に疑問があります。

>◆自民党は、自民党総裁の任期を最長6年から9年に延長する方針を決めました。これにより、安倍首相が2年後の自民党総裁選に勝てば、最長で2021年の秋まで総裁を続けることが可能になります。自民党が総裁の任期を延長する方針を決めたことを評価しますか。評価しませんか。
評価します。政党の都合で総理を交代させるべきではありません。

>◆貿易など経済の自由化を進めるTPP、環太平洋経済連携協定についてうかがいます。日本にとってTPPは、よいことだと思いますか。よくないことだと思いますか。
よく分かりません。

>◆TPPをいま開かれている臨時国会で承認することに賛成ですか。反対ですか。
どちらでもいいです。トランプ次期米大統領によってTPPはなくなりますので、賛成も反対もありません。

>◆昨年成立した安全保障関連法により、海外に派遣された自衛隊は、「駆けつけ警護」という任務を行うことが可能になりました。「駆けつけ警護」についてどの程度知っていますか。
ある程度知っています。

>◆「駆けつけ警護」とは、国連の平和維持活動で海外に派遣された自衛隊が、他の国の兵士や民間人が武装勢力に襲われた場合、武器を持って助けに行くという任務です。自衛隊が「駆けつけ警護」を行うことに賛成ですか。反対ですか。海外に派遣されている以上、互いに守りあうのは当然だと思います。襲われているのを知っていて見捨てるわけにはいかないでしょう。そんな危険なところに派遣するな、という意見ならば分かりますが、派遣されているという前提なら「駆けつけ警護」に賛成です。

>◆安倍政権は今月、南スーダンに派遣される自衛隊の部隊に、「駆けつけ警護」の任務を与えました。現地では、政府軍と反政府勢力の間で衝突が起きています。南スーダンに派遣される自衛隊に「駆けつけ警護」の任務を与えたことに賛成ですか。反対ですか。上の質問とダブっている上に、わざわざ「衝突が起きています」と念押しするのは、誘導っぽい質問です。
現地政府が機能していないところに派遣すること自体に反対です。しかし、世界が南スーダンから手を引いていいのか、という気もします。
自衛隊の「駆けつけ警護」がどうのこうの、というより、国際社会は南スーダンをどう取り扱うべきか、というのがより本質的な問題だと思います。

>◆アメリカの大統領選挙についてうかがいます。大統領選挙は、共和党のトランプさんが、民主党のクリントンさんを破って、次の大統領になることが決まりました。トランプさんが勝ったことは、よかったと思いますか。よくなかったと思いますか。
経済と安保についてどうなるのか予断を許しません。温暖化対策に関してははっきりしています。よくなかったです。

>◆トランプさんがアメリカの大統領になることで、世界はよい方向に向かうと思いますか。悪い方向に向かうと思いますか。それとも、変わらないと思いますか。
上の質問とダブっているように思います。

>◆トランプさんがアメリカの大統領になることで、日米関係はよい方向に向かうと思いますか。悪い方向に向かうと思いますか。それとも、変わらないと思いますか。
分かりません。

>◆安倍首相は18日、アメリカでトランプさんと会談しました。安倍首相がトランプさんと会談したことを評価しますか。評価しませんか。
評価します。トランプ氏がどういう人かわからず、米国のマスコミを通した情報しかなかったので、とてもよいことだったと思います。

【朝日新聞】「LGBT 自民足踏み」への雑感

11月20日朝日新聞朝刊の総合面「360°」のコーナー。「LGBT 自民足踏み」という記事です。

夏の参院選公約で、性的少数者(LGBT)への「理解増進」と法整備を約束した自民党。だがその後、法案提出の動きはみえない。何が起きているのか。

(略)
 自民党にはもともと、男女の婚姻と複数の子どもといった「伝統的な家族観」を重んじる議員が多く、性的少数者をめぐる課題解決に積極的とはいえない。2014年の衆院選では、NPO「レインボープライド愛媛」のアンケートに「人権問題として取り組まなくてよい」と回答。党の「家族の絆を守る特命委員会」では昨年3月、複数の議員から同性愛について「考えるだけでぞっとする」などの発言があり、笑いが起きた。
(略)
 自民党内で動いたのは、政調会長だった稲田朋美防衛相だ。(略)
 稲田氏は今年2月、党内に特命委員会を設置した。反対派を抑えようと、安倍晋三首相に近い古屋圭司衆院議員を委員長に。差別禁止法制自体に後ろ向きな党内に配慮し、「差別禁止」でなく「理解増進」法案を掲げた。同性婚を求める当事者団体などは「同性婚ができないのは差別だ」と訴えており、「性的指向による差別禁止」をうたいたくないという事情もあった。
 だが党内は揺れた。3月下旬、山谷えり子参院議員の部屋に議員数人と、首相に近く保守派の一部に影響力のある八木秀次・麗沢大教授が集まった。出席者によると「理解増進でも、性差を否定する『ジェンダー・フリー』や同性婚につながりかねない」との懸念を共有したという。
 八木氏は4月18日付産経新聞に「異性愛も他の性的指向も平等となれば、婚姻制度の根幹が崩れる」などとする論考を投稿。特命委の活動を「無警戒」と批判した。
 八木氏に理解を求めようと、古屋氏らは翌週、党本部で八木氏と面会。「党の基本的な考え方」と法案の素案を示した。考え方には「性的指向・性自認に関わらず」との表現が複数あった。八木氏は「異性愛を基本とする社会のあり方を変える」と反発。4月27日に公表された考え方からは「関わらず」の文言が消え、「多様なあり方を受け止め合う」などとなっていた。
 それでもなお、5月17日の党合同部会では、異論が噴き出した。古屋氏は参院選前の法案了承を見送り、考え方だけを党として決定した。
(略) 


■「考えるだけでぞっとする」
自民党の複数の議員から、同性愛について「考えるだけでぞっとする」などの発言があり、さらには、笑いが起きた、とのことです。
個人の立場で、同性愛についてぞっとするのは自由です。私(男です)も男とキスするというのは御免ですし、性交渉など考えもつきません。しかし、国会議員が政策を議論の場でこの発言はいけません。

仮に、登山者のための山道の整備をしようという議論があったとします。“予算がないから当面無理です”というのはあり得る意見です。“登山者はそんなに多くないのだから無駄ではないか”というも意見としてはあり得ます。しかし、“私は山登りなんてしません。登山なんて考えただけでぞっとします”というのはあり得ません。議員個人がどうしているか、が問われているわけではありません。

発言した本人も、同調して笑った同僚も、議員としての適格性に疑問を持ちます。

■LGBTへの理解は、性差否定につながるのか
『「理解増進でも、性差を否定する『ジェンダー・フリー』や同性婚につながりかねない」との懸念を共有した』そうですが、これはかなり疑問です。

古くからあるジェンダー・フリーの考えの根幹にあったのは、男は男として育てられるから男になり、女は女として育てられるから女になる、というものです。例えば、男の子に自動車のおもちゃを与え、女の子には人形を与える。こうした性差による大人の対応で肉体の違い以上に男女の違いが生じている、という考えです。

しかし、LGBTのうちのT(性同一性障害)の存在は、この古いジェンダー・フリーの考えを否定しています。

周囲の大人の対応とは無関係に男の子と女の子の意識は別にあり、稀にそれが肉体の性とは別に宿ってしまう、というのが性同一性障害です。

「性差を否定するジェンダー・フリー」どころか、性差の存在を証明しています。

■同性愛・両性愛は保守の思想と相容れないのか
保守というのはその民族の伝統を大切にする思想です。では、日本で古くから、同性愛や両性愛が否定され一夫一婦制が守られてきたか、というとそんなことはありません。

世界の文明と比べ、日本は同性愛・両性愛にかなり開放的な文化でした。抑圧が始まったのは文明開化以降です。(ただし、女性の同性愛については分かりません。なかったのか、なかったことにされているみたいです)

一夫一婦制も、制度としてあったわけではありません。守っていたのは、複数の妻を迎えられないという経済的事情のある階層だけです。金持ちは普通に妾を囲いました。一夫一婦制は、日本文化の伝統なんかではありません。

保守思想家を名乗るなら同性愛に寛容になるべき、とまでは言いませんが、少なくとも同性愛否定が日本の伝統であるかのような間違った主張はすべきではありません。

■同性婚が認められないのは差別か
当事者団体は、同性婚が認められないのは差別である、言っているようです。これに関してはやや疑問です。

同性愛というのは古くからありましたが、同性で婚姻するという発想はかなり新しいものだと思います。日本の憲法に、婚姻は両性の合意で、とありますが、別に同性婚を差別したわけではなく、考えもしていなかっただけだと思います。

最近、選挙権を18歳から行使できるように変わりましたが、いままで18歳と19歳を差別していたか、というとそういうわけではありません。これと同じだと思います。

“同性婚を認めて欲しい”という意見なら分かりますが、“差別だ”と大上段に言われると鼻白みます。

【ウルトラマン】第二十九話:「地底への挑戦」

ゴルドン登場

金(ゴールド)を食べる怪獣です。こういう食物とは思えないものを食べる怪獣は、その「食物」におびき寄せられるというのがよくあるパターンですが、今回はものがものだけにそういうことはできません。

その意味で金を食べるという設定に意味があったのか微妙です。意味があるとしたら退治されたゴルドンから採った金(150トン)を復興資金にあてた、ということくらいです。本日の相場で純金1グラムが4500円ほどですので、150トンとなると、6750億円ほどです。ゴルドンによる被害がどれほどかはわかりませんし、ゴルドンの死体から金を取り出す作業もありますが、普通に考えて十分な額かと思います。もっとも、ゴルドンは採掘前の金鉱の金を食べていたわけで、金山の所有者からすると、全部自分のものだ、と言いたいかもしれません。法律的にはどうなのでしょうか?

実は、ゴルドンは二匹いて、一匹はウルトラマンに、もう一匹は科特隊に退治されています。わざわざ二匹いますという設定にしたのは、ウルトラマンだけでなく科特隊も活躍するんだ、ということにしたかったからだと思います。ウルトラマンがいれば科特隊はいらないのでは、というテーマが見え隠れしています。

【朝日新聞】11月19日の天声人語

11月19日の朝日新聞の天声人語です。

「天皇の地位は日本書紀における『天壌無窮(てんじょうむきゅう)の神勅(しんちょく)』に由来するものだ」。おとといの衆院憲法審査会で飛び出した言葉に耳を疑った。自民党の安藤裕議員の発言である▼神勅は、アマテラスが自分の孫であるニニギに告げた命令とされる。「平定された日本へ行き統治せよ、永遠に栄えるであろう」が大意だ。日本書紀に「天孫降臨」にいたる神話として書かれている▼安藤氏は皇室典範についてこう述べた。「国会ではなく皇室の方々でお決め頂き、国民はそれに従うという風に決めた方がいい」。国民の代表が自ら国民主権を否定するような物言いである▼「八紘一宇(はっこういちう)」「皇紀」「神武天皇の偉業」。昨年来、自民党議員の口から皇国史観ゆかりの言葉が次々飛び出す。あえて時代錯誤の語を持ち出すのはなにゆえか。いさめる人は党内にいないのか▼教育史家の故・唐沢富太郎氏の資料館「唐沢博物館」(東京都練馬区)で、戦中の教科書「国史」を手に取った。最初のページに「神勅」がある。文字が格別に大きい。すぐ脇には「教育勅語」の展示もある。「天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼(ふよく)スヘシ」。天壌無窮そのものが、あの時代の狂気を支えた理念の一つだと実感する▼神話は当時の小学生にも見破られていた。唐沢氏の著書「教科書の歴史」によると、天孫降臨の図を教室で見せられた茨城県の小学生は「先生そんなのうそだっぺ」と尋ね、木刀で殴られた。神話と史実の混同が私たちを苦しめたのはさほど遠い昔の話ではない。


安藤裕議員の発言の真意は措いて、ここでは天声人語だけをもとに考察します。

二つの話が交じっています。一つは神話というものに我々がどう対応すればいいのか、ということです。もう一つは、皇室典範は「皇室で決めて頂き、国民はそれに従う」という意見についてです。

まず一つ目です。私も神話を歴史の時間で教育するというのはよくないと思います。歴史教育は、客観的事実だけを教えるべきで、過去の出来事について善悪を問うことさえもタブーとすべきです。

歴史の授業に組み込むべきではないとは思いますが、神話を知らなくてもいい、と思っているわけではありません。

こんな例があります。

1950年、米国の精神科医のイマヌエル・ヴェリコフスキーという人物が、今では疑似科学扱いですが、「衝突する宇宙」という説を発表しました。その説の眼目は、木星(ジュピター)から金星(ビーナス)が飛び出て、地球に影響を与えながら現在の軌道に落ち着いた。古代人は、その「事実」から神話を形成していった、というものです。

私がこの説を知ったのは中学生か高校生のころでしたが、あきれました。ジュピター(ギリシャ神話のゼウス)の頭から飛び出して生まれた女神はアテナ(戦女神)であって、ビーナス(金星の女神)ではありません。欧米人のくせに、ギリシア・ローマ神話を知らないのか、と馬鹿にしたものです。(生意気なガキでした)

学校で教えるかどうかはともかく、自分の民族の神話を知らずにいるというのは、かっこ悪いように思います。

二つ目の『皇室典範は「皇室で決めて頂き、国民はそれに従う」』という意見については賛成です。消費税率をどうするかとか年金の支給率をどうするかということを皇室に決めてもらおうというわけではありません。皇室のことなのですから、国民や議員があれこれ論議することではない、と考えます。

皇統にまつわることさえ、国民主権の名のもとに国会が決めるとなると、皇室の人の人権が損なわれることになってしまいます。

【展覧会】ピエール・アレシンスキー展

於:Bunkamuraザ・ミュージアム

全く知らない画家でした。無料の券があったので行きました。

ベルギー現代芸術の代表的作家とのことです。日本・ベルギー友好150周年記念で開催されています。

作品は、私には何がなんだか分かりませんでした。現代芸術だからということもありますが、さっぱり分かりません。

しかし、出口で上映していたピエール・アレシンスキー氏の紹介フィルムは面白かったです。創作過程を見ると、実に楽しそうに仕事をしていて、ほのぼのとしてきました。

12月8日までです。

【朝日新聞】真実語っていたトランプ氏

11月17日朝日新聞朝刊のオピニオン欄。トランプ氏勝利で終わった米大統領選についての人類学者・歴史学者のエマニュエル・トッド氏へのインタビューです。

(略)
 歴史家として見るなら、起きたのは当然のことです。ここ15年間、米国人の生活水準が下がり、白人の45歳から54歳の層の死亡率が上がりました。で、白人は有権者の4分の3です。
 自由貿易と移民が、世界中の働き手を競争に放り込み、不平等と停滞をもたらした、と人々は理解し、その二つを問題にする候補を選んだ。有権者は理にかなったふるまいをしたのです。
(略)
 民主主義という言葉は今日、いささか奇妙です。それにこだわる人はポピュリズムを非難します。でも、その人たちの方が、実は寡頭制の代表者ではないでしょうか。大衆層が自分たちの声を聞かせようとして、ある候補を押し上げる。それをポピュリズムと言ってすませるわけにはいきません。人々の不安や意思の表明をポピュリズムというのはもうやめましょう。
 (聞き手 編集委員・大野博人)


トッド氏の「「ドイツ帝国」が世界を破滅させる」はあまり感心しなかったのですが、このインタビューの結論部分には賛成します。

民衆の声を、ポピュリズムという言葉で切り捨てるのは、民主主義の理念に反していますし、人々の本当の要求を見誤ることにもつながります。トランプ氏の勝利も、イギリスのEU離脱も、愚かな大衆の馬鹿騒ぎ、と決め付けるべきではないと思います。

それとは別の話ですが、「白人の45歳から54歳の層の死亡率が上がりました」というだけでは、なんのことやら分かりません。

普通に考えて、「有色人種(非白人)の45歳から54歳の死亡率は上がったのか、下がったのか、変わらないのか」「元々、45歳から54歳の白人と有色人種の死亡率に差はないのか、あったとしたらどういう数値なのか」「44歳以下と、55歳以上の死亡率はどうなっているのか」「45歳から54歳の白人の死亡原因で増えたのは何なのか」といった疑問が浮かびます。

トッド氏は、こうしたことが気にならないのでしょうか?

【ウルトラマン】第二十八話:「人間標本5・6」

ダダ登場

ダダというのは、普通に考えればダダ星人ということなのかもしれませんが、なぜか“星人”のくくりには入れられていません。青い目と白い目と赤い目の三体が地球に侵入していたのかと思えば、実はこの三体は一つの存在みたいで、宇宙人というより怪人と呼ぶべきなので、単に“ダダ”なのかもしれません。

ダダといえば、第一次世界大戦中から欧米で起きた芸術運動で、ダダイズムとも言いますが。“ダダ”という言葉自体が辞書から適当に選んだといわれるくらい、既成の概念に挑戦した芸術運動で、現代芸術全般に言えることですが、一般人の常識を超えたものです。

十中八九、怪人ダダは、この芸術運動から名前をもらったと思います。名前だけでなく、普通人の理解が及ばない存在、というところも拝借したのでしょう。

今回、ウルトラマンは何人のダダをやっつければいいのか分からなかったためか、時間配分に苦労し、胸のタイマーが結構ピンチでした。

ところで、話の冒頭から、いわくありげな女の人が出ていました。定石通り悪い人か、あるいは裏をかいて良い人か、と思っていたら、大した意味のない登場人物でした。これもダダイズム?

【朝日新聞】米大統領選の事前世論調査はなぜ外れたのか

11月16日朝日新聞朝刊で、今回の米大統領選挙の事前予測がなぜ外れたのかを分析しています。

 米大統領選で、米メディアなどは世論調査をもとに、民主党のクリントン氏(69)が7割以上の確率で勝利すると予測したが、実際は、共和党トランプ氏(70)の勝利という結果となった。なぜ外れてしまったのだろうか。
(略)
 外れた理由について、いくつかの可能性が指摘されている。
 米大手調査機関ピュー・リサーチ・センターは、(1)非回答バイアス(2)恥ずかしがり屋のトランプ支持者(3)有権者が投票に行く可能性の見誤り――の三つを理由に挙げている。
 (1)は以前から指摘されている問題だ。世論調査では、社会のあらゆる層の意見を聞き、分析することで正確な結果を目指す。ただ、層によっては調査が届きにくかったり、答えなかったりする可能性が高い。
 とくにトランプ氏を支持する労働者層の多くは、コンタクトが取りにくく、さらに、トランプ批判を繰り返すメディアへの不信感もあって調査に答えていない可能性があった。結果的に、各層のボリュームに応じた意見を聞き出すという前提がずれていたかもしれない。
 (2)は「隠れトランプ票」と言われたものだ。移民や女性、イスラム教徒などを蔑視するかのような差別的な発言が多いトランプ氏には、米メディアが批判を浴びせていた。このため、トランプ氏を支持していると回答することが恥ずかしいとして、明言を避ける有権者が一定程度いたという指摘だ。
 各党の候補者を決める予備選では、電話で聞く調査よりもインターネット調査の方が、トランプ氏の支持率が高く出る傾向が指摘されていた。逆のケースではかつて、黒人政治家について世論支持率よりも得票率が低い現象が起きており、「ブラッドリー効果」と呼ばれている。
 (3)も米国の世論調査につきものの課題だ。調査会社は、回答者が実際に投票に行くかどうかを見極め、回答の生数字に補正をかける。とくに人種によって数字を動かしている。
 しかし、今回の選挙では白人票が予想以上に多かった半面、ミシガン州やウィスコンシン州では黒人票が落ち込んだ。黒人のオバマ氏が候補者だった2008年、12年の大統領選と同じような有権者の構成を想定した場合、間違った可能性がある。
(略)


(1)には、コンタクトがとりにくい、ということとマスコミ不信で回答してくれない、の二つが混ざっています。

コンタクトがとりにくいというのは、電話がない、ということなのでしょうか。米国で貧困層が増えたという話は聞いていましたが、まさか家の電話もないレベルだとは想像していませんでした。どこまで本当か分かりませんが、ちょっと衝撃です。

マスコミ不信で回答してくれない、というはありそうです。しかし、記事では明言していませんが、これまでの大統領選前の世論調査と比べて回答拒否が著しく多くなったのなら、なにかがおかしいと気づいてもよさそうなものです。実際、どうだったのでしょう?

(2)の説は当初から言われていましたが、公衆の面前で質問したわけではないので、「恥ずかしい」というのは理解しかねます。それに、これが本当なら出口調査でも「恥ずかしい」から嘘をついたはずです。そうなると出口調査の結果と集計結果が食い違うはずです。記事ではなんとも書いていませんが、食い違っていたのでしょうか?

(3)の理由はあり得そうです。実際に投票に行くか行かないかも予測して補正をかけるべきなのですが、なかなかうまくいかないのでしょう。人種によって投票に行くか行かないかが変わるというのは、米国ならではかもしれません。それはともかく、世論調査で、“あなたの人種は?”とか訊いているのでしょうか。人種問題はデリケートだと思っていたのでちょっと不思議です。

ここまで書いて気づいたのですが、もしかしたら、米マスコミの世論調査って、電話ではなく、直接出向いて対面でやっているのかもしれません。そうだとするなら、コンタクトしにくい、というのは家に不在が多いというだけかもしれません。電話ならともかく、嫌いなメディアの調査員が目の前にいたら答えたくなくなるのかもしれません。対面だったら「恥ずかしい」というは電話よりあり得ます。回答者の人種も訊かなくても見ればわかります。

予測が外れたのは何故だ、という大いなる謎に回答しようとしたことは評価しますが、疑問が膨らむだけで、もやもやは解消されませんでした。

【朝日新聞】「セクハラ相談巡る掲載 女性の人権への認識を問う」

11月15日朝日新聞朝刊オピニオン欄。「パブリックエディターから」のコーナー。タレント・エッセイスト小島慶子氏の「セクハラ相談巡る掲載 女性の人権への認識を問う」より

 今回取り上げるのは、8月7日付朝刊読書面の「悩んで読むか、読んで悩むか」という欄に掲載された記事「相談『中学校で男子からセクハラ、イライラ』 壇蜜さん『困った男子には“大人”な対応で』」です。
 この欄は作家ら回答者10人が回り持ちで登場し、各自の推薦本を通して読者からの相談に答えます。当日は、毎日のようにブラジャーの色を聞いたり、「胸をもませるかパンツを見せて」と言ってきたりする男子に対して「すごくイライラする」と悩む12歳の女子中学生から、タレントの壇蜜さんへの相談でした。
 回答は「きまぐれオレンジ☆ロード」という漫画を薦め、「悪ふざけには貴女の『大人』を見せるのが一番だと考えます。次に見せて触らせてと言ってきたら、思いきってその手をぎゅっと握り『好きな人にしか見せないし触らせないの。ごめんね』とかすかに微笑んでみてはどうでしょうか。(中略)漫画を読んで勇気を出して、大人の勝負に出てみましょう」などとアドバイスしています。
 これに対し、読者からは「相談者にセクハラに対する適切な対処法を示さず、むしろ矮小化し、容認するような対応を勧める回答を掲載したのは問題だ」「謝罪を求める」といった厳しい批判が相次ぎました。
 読書面を担当する阿部毅・文化くらし報道部長と、吉村千彰・読書面編集長が読者の声をどう受け止めたか、話を聞きました。阿部部長は「相談者と壇蜜さんと編集現場の間では、この欄は『直球回答』ではなく、第2、第3の意見を示すという共通理解があり、その趣旨に沿っていると判断した。だが、同じような被害に悩んでいる人たちにどう読まれるかという視点が欠けていたと反省している。『これはセクハラという行為だよ』と明示した上で、回答してもらうべきだった」と述べました。
 吉村編集長によると「中学生は壇蜜さんへの相談に応募したファン。学校外からの斜めの視点を示してほしいと望んでいた」。阿部部長は「賢くやれ、という回答をもらい、本人も保護者も満足している」と話しました。
 この件では、相談者も編集現場も回答者も「これはセクシュアルハラスメントという人権侵害なので、断固とした対応をしないといけない」という認識がなかったのではないでしょうか。見出しには「セクハラ」とついていますが、実際には編集現場も壇蜜さんの回答にある「悪ふざけ」という認識でした。その結果、性的嫌がらせを男子の好意と解釈し、男女の駆け引きとしてあしらうのが聡明な対応であると勧める回答を掲載、批判を浴びました。
 セクハラをなくすためには、まずそれが人権侵害の一つであり、許されない行為であると周知する必要があります。被害者は不快に感じているのに、加害者は単なる悪ふざけと軽んじている状況に「それはハラスメント行為で、絶対に許されない。被害者には助けが必要」と指摘し、支援することが大事なのです。
 第2の意見を示す欄だから、相談者が壇蜜さんのファンだから、は言い訳になりません。大人には被害を受けている子供に事実を伝える責任があります。そう指摘した部員が、記事が問題になるまで1人もいなかったことに衝撃を受けました。
 結果として、編集現場では「相談コーナーの回答としてこれは有りだろう」という評価でほぼ一致。「セクハラを容認することにならないか」という指摘はありませんでした。
 被害者の中には、声を上げるのをためらっている人もいます。勇気を出して被害を訴えたのに、バッシングを受けることすらあります。「男の言動に目くじらを立てず、受け流してこそいい女」という詭弁を、男性も女性も「大人の常識」として無意識に受け入れてしまっている空気こそが、女性に対するセクハラを蔓延させている温床なのです。
(略) 
 読者からの大きな批判を真摯に受け止め、改めて全社的な人権教育を行うことも含めた、誠実な対応を求めます。


セクハラ行為の相談に対して、壇蜜さんが「大人の対応」を勧めたところ、不適切と怒られたということです。小島氏も、直接壇蜜さんを責めてはいませんが、朝日新聞に対しては「全社的な人権教育をしろ」と叱っています。

壇蜜さんのファンというわけではありませんが、これらの批判はちょっと行き過ぎていると感じました。

相談の中身は、セクハラをする男子にどう対すればいいか、というものであり、壇蜜さんの回答は解決策の一つとしてあり得るものです。“人権侵害だ”と叫ぶことも解決策の一つかもしれませんが、壇蜜さんの回答が間違っているとまでは言えません。

また、新聞などの相談コーナーへの相談というのは、直接の解決策を示すものではなく、日常的に接していない著名人から新しい視点を示すものです。その中でその著名人は自分らしさを表現する場にもなります。壇蜜さんの回答は相談コーナーのあり方に沿ったものです。直接の解決策は学校の先生なり親に頼るべきです。

回答がセクハラを容認している、というのも分かりません。この回答を読んだ中学生男子が女子にブラジャーの色を聞いてもいいと考えるとは、とても思えません。

私には、人権をたてにとったクレーマーにしか見えません。

【テレビ】クローズアップ現代+:“格差”“不満”声を上げる若者たち

11月10日NHKの「クローズアップ現代+」は「“格差”“不満”声を上げる若者たち」と題して、8月に解散した若者の集団SEALDsを取り上げました。

・アメリカの大統領選挙で29才以下の投票先を見ると、トランプ氏が37%、クリントン氏が55%、という出口調査の結果が出た。こうした若者のうねりはアメリカだけでなく、台湾でもスペインでも日本でも起きている。日本の若者の政治運動だったSEALDsを追った。

ナレーション「日本でも既存の政党を巻き込んで大きな社会現象となったSEALDs。しかし取材を通して感じたのはこの社会で若者の力を反映させていくことの難しさでした。メンバーは徐々に偶像化されていきました。身の丈を超えた期待が寄せられていく姿を何度も目撃しました。自分達の意見ではなく、他の世代の考えを代弁させられているのではないか、と感じられる場面もありました」

慶応大学小熊英二教授「21世紀型の社会運動だったと評価している。彼らは小さなグループでしたけれども人々が日頃から持っている政治に対する不満を表現する触媒になったと思う。(運動が拡大したのは)根本的には21世紀の現実に20世紀の政治システムが追いついていない。それが根本的な原因だと思う。20世紀とはコミュニケーションの技術も雇用のあり方も全く変わってしまっている。だけれども政党のシステムとかそういったものは20世紀のまま。それに対してとても強い不満が生まれている。それが根本的な原因だと思う。大きな不満がたまっているがために小さなグループでも大きな効果が示せる。恐らくこれは20世紀の政治システムが21世紀の現実に追いついていくことの始まりになる」

日本大学先崎彰容教授「若者が今回の行動を起こしたのを批判的に見る言葉の中には彼らが大きなワンフレーズによって現実社会をある種ラジカルに切り取ってそれに対して『我々は民主主義である』『いや、そうなると逆に相手はそうではない』となるので、この過激な二極化というか二つに正義と悪を分ける、それ全体をちゃんと位置づけて、そして結局は『この国自体をよくしたい』ということが基本だから第三極を立てるという場面があってもよかった。それがなかった。それが僕にとって非常に違和感があった。我々はそこからより深い議論、次に進める議論を引き出していかなければならない」

東京大学ロバート・キャンベル教授「去年の安保法制を巡る議論を見ていて確かに先崎さんが指摘するように後半は非常にフラットな既成のイデオロギーにかなり取り込まれるというか、染まった側面があったように思います。具体的には、打倒政権であるとか。(略)ただ一方では実名で自分の体験を語る若者たちがつぎつぎと現れて、その痛みの中から社会のルーツにどういうことが問題としてあるのか、そこに突破口を作っていくことは日本にとっては新しいことだった。珍しいことだった、という評価はしたいと思います」

■感想
私は安保法制には賛成だったので、SEALDsの主張には賛成していませんが、意見を主張すること自体は間違ったことだとは思っていません。しかし違和感がありました。

第一に、彼らにとって安保法制が切実な問題だとは思えなかったことです。雇用とか奨学金とかをテーマの運動だったら共感できますが、なぜ安保法制にあれほどの敵対視をしていたのか、ちょっと分かりかねます。第二に、彼らの運動が既成の政治勢力に操られているのでは、という疑惑が払拭できなかったことです。

番組では、SEALDsを若者の運動と捉えていますが、実際のデモの映像を見る限り、主催したのは若者であったとしても、デモ参加者の多くは大人でした。果たして、「世界の若者が声を上げている」証拠に、この安保法制反対デモが使えるのかは疑問です。

【映画】手紙は覚えている

90歳のゼヴ(クリストファー・プラマー)は、妻を亡くしたことさえ忘れるほど物忘れが進んでいた。ある日、彼に友人マックス(マーティン・ランドー)が1通の手紙を託し、家族を殺したドイツ人兵士への復讐(ふくしゅう)を依頼する。自分と同じくアウシュビッツ収容所の生き残りで体が不自由な友人のために、ゼヴは単身でリベンジを果たそうとするが……。


介護らしきことをしている身としては、たくさんでてくるお年寄りの姿が身につまされます。杖もなしに歩けるけど認知症が進んでしまったり、反対に頭はしっかりしているのに車いす生活だったり、お年寄の姿がリアルです。

さて映画の中身ですが、私にはがっかりでした。

最後にオチがあるのですが、なんの伏線もなくやられても驚きはするものの感動はありません。この背景があったのに、都合よく物事が進むというのは偶然が過ぎます。ナチの残党狩りだの、アウュビッツだのと出せば、映画に重しがつくと考えたのか知りませんが、まるで駄目です。綿密な伏線があってはじめて心地よく驚愕できるのです。単にびっくりさせればいいというわけではありません。

なぜだか評判のいい映画ですが、私はお薦めできません。

【映画】DEATH NOTE Light up the NEW world

DEATH NOTEは二部作もスピンオフも観ています。原作も既読です。

本作は、二部作の続編となります。

ネットでかなりの悪評がたっていましたので、どういうものかと期待(?)して観てきましたが、案外まともでした。そんなにひどい出来ではありません。特に、冒頭のデス・ノートをつかった無差別殺人シーンは感動ものです。

しかし、二部作や原作と比較されるとどうしても、頭脳戦もキャラクターも見劣りします。Lとキラの後継者どうしの闘い、というしばりがある以上しかたないかもしれませんが、全体として小粒になった感じです。

脇筋だった無差別殺人やマネー・ゲームでのデス・ノートの使用という、いままでになかったのを掘り下げた方が、前作との比較であれこれ言われずに済むので、よかったかもしれません。

前作をリスペクトしたのが裏目にでたかもしれません。

続編を作りたそうな終わり方をしていました。作るのであれば多分観ます。

【ウルトラセブン】第二話:「緑の恐怖」

ワイアール星人が登場します。

宇宙ステーションV3から休暇で地球(日本)に期間したイシグロ隊員。実は、いつのまにかワイアール星人と入れ替わっていました。夜な夜な人を襲い、襲われた人もまた別の人を襲い、という吸血鬼とかゾンビのような侵略をします。人間を襲って仲間を増やすのが作戦の骨子なら、なにも地球防衛軍の隊員に化けるなどという危ういことをせず、普通に地球に潜入すればよかったのですが、愚かな(?)策のせいで、見破られてしまいました。

第一話でウルトラセブンは人間の目に触れないところで活躍していましたので、この回がウルトラ警備隊への初お目見えのはずなのですが、なぜかアンヌ隊員はウルトラセブンの姿も名前も知っていました。

さて、イシグロ隊員はまだ若いのに、家ではお手伝いさんがいるし、箱根に別荘を持っているなど、結構金持ちです。地球防衛軍は高給みたいですね。

ところで、この回は子供の時に見ましたが、その時は思いもせず、大人になって気づいたことがあります。おそらく当時のスタッフ、キャストは全員心の中で考えていたでしょう。

それは、ひさしぶりに帰還したイシグロ隊員(実はワイアール星人)は、若い奥さんとの間でセックスがあったはず、ということです。さらに考えを押し進めれば、そのうち妊娠するかもしれません。

そう考えると、街を徘徊して仲間を増やすという不自然な作戦は子供向きにアレンジしたもので、本当は、地球人の女性にワイアール星人の子供を産ませて増やす、というのをやりたかったのかもしれません。

ここまで書いて思い出しました。

ジョニー・デップとシャーリーズ・セロンが出ていた映画で「ノイズ」というのがありましたが、まさにそんな話です。まさかウルトラセブンの第二話をパクったわけでもないでしょうが、両者の符合が面白いです。

【時事問題】トランプ米大統領誕生

米大統領選挙でトランプ氏が次の大統領に決まりました。よその国の選挙なので良いも悪いもないのですが、気になったことはあります。

■なぜ事前の予測は外れたのか?
直前の予測ではクリントン候補の勝利になっていました。市場も日本も含めた外国政府もそう信じていたはずです。予測が外れた原因について明確な分析を、まだ目にしてません。

一説には、世論調査で“トランプ支持”と言うのが恥ずかしいと思っていた層がいっぱいいた、というものがあります。しかし、世論調査というのは書面であったり電話であったり対面であったりと違いはあっても、公衆の面前で答えることはないはずです。街中でボードにシールを貼らせる企画はその原則の例外です。したがって、知人に“トランプ支持”とばれるのが恥ずかしいから世論調査に表れなかった、というのは眉唾です。

外国のマスコミも外国政府も、まさか独自に米国で世論調査はしないと思います。米国のマスコミの調査結果を信用していたのでしょう。

どっちが勝っても良いのですが(悪いという立場でもないのですが)、予測が外れた原因には関心を持たざるを得ません。

■神格化された米大統領選挙制度
これまで日本では、首相の人気が落ちるたびに、米大統領選挙制度との比較が持ち出されてきました。主にアメリカかぶれの評論家からです。

“民主・共和両党とも長い時間をかけて候補者を選別していくため、素晴らしい人材が大統領に選ばれる。それに引きかえ我が国は政治力学で総理を選んでいるため、あんな人物が政治のトップに座っているのだ云々”

今回の大統領選挙を受けて、こうした言説が幅を効かせなくなることでしょう。

【ウルトラマン】第二十七話:「怪獣殿下(後編)」

前週に続きゴモラが出ます。

ウルトラマンは地球上で活動に時間制限がありますので、出ずっぱりとはいきません。そのためか、前後編に分かれたゴモラとの戦いでは、ゴモラが途中で姿を消すという作劇上の都合があります。

今週の見どころは、科特隊の兵器マルス133でゴモラ最大の武器である尻尾を切り落としたところです。ウルトラマンがゴモラに勝てた要因の一つになったと思われます。さらにこの尻尾だけで暴れまわるという特撮ならではのシーンも拝めます。

もう一つの見どころは、なんといってもゴモラによる大阪城破壊のシーンです。映画のような豪華なシーンです。

前後編に分けただけのことはあります。

【朝日新聞】感動ポルノ?

11月8日朝日新聞朝刊の社会面。明治神宮外苑でのイベントの火事で5歳児が死亡した事件を受け、被害者の少年についての記事が載っています。

遊ぶの大好き、優しいけんちゃん 亡くなった5歳男児
 佐伯健仁君(5)は幼稚園の友達から「けんちゃん」と呼ばれていた。優しく、活発な性格で、園の催しには家族3人で参加し、楽しんでいたという。
 通っていた幼稚園の川並妙子園長は7日、報道陣の取材に健仁君との思い出を語った。縄跳びや砂場など外遊びが好きで、年少の園児が泣いている姿を見ると、「お母さんのところに連れてってあげようか」と寄り添っていた。「昨年4月の入園時はお母さんを恋しがって泣いたりしていましたが、今は本当に幼稚園大好きなお子さんになっていました」。健仁君の母親は朝、園長から電話を受け、「楽しく参加していたのに、こんなことになって本当につらいです」と涙声で話していたという。
 同園に子どもを通わせる30代の母親は「ひとりっ子で、英会話など習い事もいっぱいして、お父さんもお母さんもすごく大事に育てていました。だからかわいそうで……」と語った。
 火災があったイベント会場の入り口には献花台が設置された。NPO法人スタッフの女性(69)は「男の子が天国に召されるようにと祈りました」と話した。


事故に遭った少年は可哀想だと心から思いますし、ご両親のお嘆きも察するにあまりあります。

しかし、そうした感情とは別にして、こうした感情垂れ流しの記事にはうんざりします。

どういう性格の少年であったかということと、イベントの運営に問題がなかったかということは無関係です。新聞の価値は事実を伝えることと、社会に潜む問題を抉り出すことであって、落涙の物語を提供することではないはずです。

相模原の障害者施設での大量殺人で、被害者の家族が実名報道を拒否した理由も、決して恥ずかしいからとかではなく、自分の家族を「物語」として消費されるのが嫌だったからではないかと私は思っています。

冷静で客観的な記事を望みます。

【時事問題】クリントン候補の私用メール問題

FBI長官は、クリントン候補が国務長官時代に私用メールで仕事をしていた問題について、訴追に相当しない、と表明しました。大統領選挙の投票前に結論を出した形ですが、結果がどちらにころんでも、一連のFBIの動きはのちのち議論を呼ぶことでしょう。

ところで、この件での日本のマスコミ報道には不満があります。当然と思える読者の疑問に(私の知っている限りでは)答えていません。

それは、“日本の政治家は仕事で電子メールを使っているのか?”、“使っているとしたらどんな機密保持対策をしているのか?”、“クリントン氏のようにセキュリティの甘いメールで機密を送信している日本の政治家はいないだろうか?”、といったものです。

なぜ、これらが話題にのぼらないのか不思議でなりません。

【展覧会】大仙崖展

於:出光美術館

江戸時代の禅僧でありユーモラスな絵で知られる仙崖の展覧会です。

ただ円を描いただけとか、円と三角と四角だけといった奇抜なものもありますが、抽象画という感じでもなくなにやら愉快になるのが不思議です。

特に、動物を書いた絵は漫画チックで現代的でさえあります。

展覧会で見るというより、どこかのお家によばれて一点だけ見せてもらうという方が本来のスタイルなのかもしれませんが、せっかくの機会なので展覧会に出かけるのもいいでしょう。

一人でじっくり見るより、家族とか友人とかと連れ立ってワイワイ言いながらの鑑賞の方が楽しいかと思います。

11月13日までです。

【ウルトラセブン】第一話:「姿なき挑戦者」

東京MXで「ウルトラセブン」の放映が始まりました。「ウルトラマン」の感想を書いている最中ですが、この「ウルトラセブン」の感想も書きます。

第一話はクール星人が登場します。

第一話ということなので、ウルトラ警備隊と地球防衛軍の紹介があります。分離・合体が可能なウルトラホーク1号もカッコイイ発進シーンもあります。

また主人公のモロボシ・ダン(実はウルトラセブン)が颯爽と登場します。式神にヒントを得たと思われるカプセル怪獣(今週はウインダムが登場)も初回から出てきます。

男の子心をくすぐる仕掛けが盛りだくさんです。

初回なので、いろいろ詰め込みすぎていて、クール星人との戦いはあっさりと終わりましたが、期待できる出来です。

全体に「ウルトラマン」よりもスタイリッシュな感じがしました。

【朝日新聞】朝日新聞による「反・憲法押しつけ論」

11月4日朝日新聞朝刊。「憲法を考える押しつけって何?」の一回目「生い立ち様々、各国で知恵」より

 「日本の憲法の際だった特徴は(70年間一度も改正されなかった)長い耐用年数で、私たちに押しつけ憲法の概念の見直しを促している」。部会の責任者、ギリシャのパンテイオン大のクセノホン・コンティアード教授(憲法学)は「押しつけ憲法」をテーマに選んだ理由をこう説明する。
 「押しつけかそうでないかという二分論は、日本の憲法への理解を妨げてしまう。大切なのは、日本の例から憲法への信頼を醸成したのは何かを探ることだ」
 「押しつけ」という意味では、明治時代につくられた憲法もそうだったと長谷部恭男・早大教授は言う。「天皇主権を定めた大日本帝国憲法は、本来憲法をつくる権力を持つ、主権者たる国民に明治政府が押しつけたものだ」。長谷部氏は今春発表した論文で、大日本帝国憲法の核心である君主制原理が、19世紀のドイツ連邦の国々の憲法をまねたものだと明らかにした。
 天皇について定めた第4条はバイエルンとビュルテンベルク両憲法の規定を下書きにし、さらにこれらの憲法は、ナポレオン退位後にできた欽定憲法「フランス1814年シャルト」がモデルとなっている。
 「大日本帝国憲法は日本固有の価値観を表したものという見方があるが、要は、『コピー・アンド・ペースト』です」と長谷部氏。
 目を転じれば、米国では、奴隷制廃止を掲げた憲法修正13条を南北戦争で敗北した南部に押しつけ、国のかたちをつくった。冷戦終結後、次々と新憲法を制定した東欧諸国は、人権尊重や権力分立、法の支配という西欧立憲主義の伝統を進んでコピペし、西側諸国の仲間入りを果たした。
(略)
 (編集委員・豊秀一)


クセノホン・コンティアード教授の言うことは分からないでもありません。占領中に押しつけられたのは事実なのに、70年間改正されずにいるというのは不思議なことで、そこに何があるのかという疑問は当然です。

しかし、それ以降の記事には論理のごまかしがあります。

大日本帝国憲法が政府の「押し付け」だ、というのは事実ですが、どこの憲法だって政府が「押し付け」ています。明治憲法に限ったことではありません。国民全員で憲法を話し合って決めて例があるとは思えません。しかし、外国の占領軍に「押し付け」られたのと、自国民に「押しつけ」られたのは意味が違います。

憲法を制定するのに外国の例を参考にすること(コピペすること)と、「押しつけ」論は無関係です。

意図的なのか無意識なのかは知りませんが、外国占領軍に強制された憲法を有難がるのはおかしいのではないか、という素朴な疑問に真正面から向き合う議論ではありません。

【本】「ドイツ帝国」が世界を破滅させる

著:エマニュエル・トッド

フランスの歴史人口学者エマニュエリ・トッドのインタビューをまとめたものです。副題に「日本人への警告」とありますが、これは嘘です。文芸春秋社が勝手につけたもので、もともと日本人相手に書いた(語った)ものではありません。

それゆえ、話題は欧州に集中しています。米国についてはある程度語っていますが、日本への言及はきわめてわずかです。

そのためか、「客観的」な世界情勢の分析とみなされ、日本で売れたのだと思います。

しかし、私にはもの足りませんでした。

たびたびインタビュアーに「あなたはドイツが嫌いなんですか?」と訊かれ、そのたびに否定していますが、やはりドイツが嫌いなようにしか見えません。

たびたび、“ドイツはこう”で、“ロシアはこう”と断定していますが、根拠らしきものは、歴史的事例からその国の振る舞いを決め付けているだけに見えます。

図表や統計数字が多いわりには、客観性に乏しく、論理よりも情緒に偏っているように感じました。

また、翻訳が悪いのか、この人の喋りの癖なのか、決して読みやすいものではありません。

【時事問題】選挙とスキャンダル

投票間近の米大統領選ですが、民主党のクリントン候補のメール問題が、FBIが再調査を始めたため、再燃しています。下馬評では、圧倒的有利と見られていましたが雲行きが怪しくなってきました。

対する共和党のトランプ候補も、女性蔑視発言をマスコミにすっぱ抜かれたために、いままで苦境に立っていました。

マスコミの報道やFBIの動きが、大統領選に大きな影響を与えているのは確かです。

FBIは捜査機関なのでやむを得ない部分もあるのですが(疑惑があるのに捜査しなければ、それはそれで問題です。)、トランプ候補のスキャンダル報道は疑問が残ります。表だってどうかと問われると不適切な発言だと思いますが、基本は仲間内の冗談でしかありません。いままでの大統領だって、第三者に聞かれていなかったり、録音されていなかっただけで、卑猥なギャグの一つや二つ言っていただろうと大いに想像できます。

日本でも、先の都知事選で野党候補がスキャンダル報道のため(だと思います)に敗れました。彼の場合は発言ではなく、行動なのでトランプ候補の場合とはちょっと違いますが、報道には違和感が残りました。

選挙間際のスキャンダル暴露報道は、選挙の公正をゆがめ、衆愚政治につながります。その一方、マスコミの規制も民主主義の死を呼びます。結局は、有権者が賢明にならなければならないということにつきるのだと思います。

【ウルトラマン】第二十六話:「怪獣殿下(前編)」

ゴモラ、スフラン登場

スフランは第八話にも出てきた、食肉植物です。秘境なのでこういうのは定番です。

メインの怪獣はゴモラ。ゴモラで前編と後編の二本立てとなります。今まで一話完結だったウルトラマンのシリーズでは初の(唯一の)前後編の編成となります。

「怪獣殿下」という呼称は、ゴモラのことではなく、怪獣が好きな少年のあだ名です。普通こういうのは「怪獣博士」とかにならないのかと思いますが、何故だか「殿下」です。

奇妙なのは、この回では怪獣という存在を人々が認識していないことです。周囲から受け入れられない怪獣殿下、という状況を作りたかったのかもしれませんが、これまで日本中で(海外でも)怪獣は報道統制が効かないくらいに暴れまわっていましたので、違和感が拭えません。

さて、ゴモラは大阪万博(1970年。ウルトラマンの放映開始は1966年なので4年前という設定)の目玉として捕獲、運搬されます。つまり、キングコングの設定です。ご他聞にもれず、ゴモラは逃げ出し街で暴れまわります。

ウルトラマンと戦いになりますが、ゴモラが勝ち逃げします。ウルトラマンには時間制限もあるので、勝負は一旦お預けとなり、後編に続きます。
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Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

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