【朝日新聞】わかりやすい判決理由?

12月31日朝日新聞朝刊に「民事、判決理由読み上げ 最高裁、わかりやすさを意識 3月以降10件」という記事が出ていました。

最高裁がが民事裁判の判決を言い渡す際、「上告を棄却する」といった主文だけではなく、判断の理由を示した要旨を法廷で読み上げる取り組みを始めた。当事者や傍聴に来た人へのわかりやすさを意識したものだ。
 「原判決中、上告人敗訴部分を破棄し、同部分につき第一審判決を取り消す」。今月8日、厚木基地(神奈川県)の騒音をめぐる訴訟の判決で、最高裁第一小法廷の小池裕裁判長がまず、主文を告げた。
 これだけでは、法律家でない限り、住民の訴えが認められたのかが分かりにくい。小池裁判長は主文に続けて「自衛隊機を飛行させることが、著しく妥当性を欠くと認めることは困難」などと理由を述べ、住民が敗訴したことが分かった。
 刑事裁判では判決の際、主文と要旨を言い渡すことが刑事訴訟規則で定められている。一方、民事裁判では、判決時に当事者や代理人に出席の必要がないこともあり、要旨の言い渡しは定められていない。地裁や高裁では裁判官の判断で、注目が高い事件などで要旨を告げることがあるが、最高裁では、15人の裁判官全員で審理する大法廷を除き、主文だけを言い渡すのが慣例だった。「分かりにくく不親切だ」との指摘は以前からあったという。
 このため、最高裁判事らが協議し、一部の裁判で3月から要旨の言い渡しを始めた。年末までに10件で要旨が告げられたという。
(略)


たしかに「原判決中、上告人敗訴部分を破棄し、同部分につき第一審判決を取り消す」では何がどうなったのか素人には分かりません。

そこで主文に続けて分かりやすく説明したのが「自衛隊機を飛行させることが、著しく妥当性を欠くと認めることは困難」だそうです。

私の国語力の問題かもしれませんが、ちっとも分かりやすくありません。なにせ「著しく妥当性を欠くと認めることは困難」ですよ!

こんな文章をビジネスの現場で書いたら怒られそうです。ギャグで書いたら受けるかもしれませんが・・・・・・

普通に、まず冒頭で「原告勝訴(敗訴)」と言ってから、「自衛隊機を飛行させることは妥当である(妥当ではない)」と続ければいいだけです。

用語が難しいのは仕方ありませんが、裁判所流儀の言い回しは止めるべきです。
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【映画】ポッピンQ

東映アニメーション60周年記念作品です。

対象年齢が不明です。人物のキャラクターデザインは中高生以上のアニメファンに受けそうですが、マスコット(ポッピン族)のデザインはキッズ向けに見えます。予告映像もどちらの方を向いているかよくわかりませんでした。

結論は、すべての層を対象にしているみたいです。大人の鑑賞にも堪えられますし、子供が観ても楽しいと思います。

ただし、大人が童心に帰って楽しめるという意味で、真面目に真正面から論評するような内容ではありません。いけない、という意味ではありません。純粋に、そういう内容でした、という意味です。

見どころはダンスシーンで、これはなかなか見ごたえがありました。もっともなんでダンスをするのかという説明が希薄です。とにかくダンスをさせたかったみたいです。

エンドロールの後、後日談というより次回の予告みたいなのが流れます。本編は、一言で言えば教訓話なので、続編を作るのには向いていないはずです。悩みを抱えていた若者が教訓を受け取って成長したはずなのに、また同じようなことを続けるのはストーリー上、不自然です。企画が定まっていなかったのでは、と疑います。

劇場では予告を観たのですが、テレビコマーシャルは記憶にありません。宣伝が足りなかったのか、お客の入りが悪かったです。

【アニメ】ガーリッシュナンバー

「SHIROBAKO」とか「それが声優」と同じく、アニメ業界を描いたアニメです。それが理由でアニメファンの注目度も高く、原案に人気ラノベ作家を持ってきているのも期待を高めています。

面白くなかった、とは言いませんが、不出来だと思います。前半のギャグ要素と、後半のシリアス要素が噛み合っていません。どちらかに徹するべきだったと思います。

ヒロインの女の子は、愛らしい性格ではないのは確かですが、仕事そのものはこなしていました。出来が拙かったらといって、全面否定されるような展開は疑問が残ります。ギャグとしての性格づけを、シリアスに持ち込んだのが失敗の理由だと思います。

受ける要素が詰まっていますが、残念な完成度でした。

【朝日新聞】トランプ氏の発言

12月28日朝日新聞朝刊に『オバマ氏「私なら当選していた」 発言にトランプ氏反発
』という記事が載りました。

私が大統領選に「再出馬」していたらトランプ氏に勝てていた――。オバマ米大統領の発言に、トランプ次期大統領が猛反発している。スムーズで「平和的」な政権移行を約束した両者だが、選挙期間中の批判のしこりや、オバマ氏が推進してきた政策をことごとく否定するトランプ氏の言動が尾を引いている。
 オバマ氏は、26日に公開されたインタビューで「もし私が再び出馬していたら、米国民の大多数を結束して動員できたという自信がある」と自身が再出馬していれば、トランプ氏に勝利できたと主張した。
 これに対し、トランプ氏は同日、ツイッターに「オバマ大統領が私に勝てたと思っていると発言した。何をバカなことを言っているんだ」と投稿。すぐさま反論した。(ホノルル=佐藤武嗣)


トランプ氏の反応は不可解です。

オバマ大統領は現在二期目なので、出馬できないことは、二人とも承知の上での発言だとは思います。したがってトランプ氏の言う「バカなこと」とは、“三期目に出馬できるつもりか?”という意味ではなく、“俺に勝てるつもりか?”という意味だと思います。

なにもトランプ氏が怒る理由はありません。“そうかもしれませんね”と受け流しておけば済むことです。

怒るべきは敗れたクリントン候補の方でしょう。オバマ発言は、トランプ氏に辛辣なのではなく、クリントン氏に突き刺さるものです。

トランプ氏の発言は、良くも悪くも軽いように思います。考えなしで(考えているのかもしれませんが)ツイッターで発言するのは控えるべきではないでしょうか。

【アニメ】船を編む

原作は未読。実写映画は、劇場ではありませんが、観たことがあります。

一般小説枠ということになるのだと思います。一般小説枠のアニメ化だと、おうおうにして、“なんでアニメにするの?”という疑問が沸くことがありますが、本作では強烈に感じます。アニメーション的な表現は、おまけにつけたコーナー以外は、辞書から文字が浮き上がって乱舞する、というぐらいで、特筆するような表現とは思えません。

アニメファン=“おたく”ではありませんが、アニメファンの中には偏執的に何か一つに関心を集中させる傾向の人が多く見られます。また、他者とのコミニケーションが得意でない、というのもアニメファンの傾向です。

その意味で、この作品の主人公との共通点が多くみられます。それが、この原作をアニメ化した背景にあったのではないかと想像しました。

特別な盛り上がりもありませんし、どんでんがえしもありません。終始たんたんと進みます。しかし、飽きるとか退屈するとかいうこともありません。よく出来た作品だと思います。

不満を言えば、作中の時間経過が分かりにくかったことぐらいです。

【アニメ】魔法少女育成計画

魔法少女のバトルロワイアルです。可愛い系のキャラクターデザインで残酷なストーリー展開が続きます。明らかに、「まどか☆マギカ」系列の作品です。

「まどか☆マギカ」系列の作品では、私が観た範囲ですが、これが最もすぐれていると思います。「まどか☆マギカ」の衝撃から時間が経ったこともありますし、同種の作品が多々出てきたこともありますが、この完成度の高さは本物です。

また、年齢も境遇もばらばらな魔法少女の正体が明かされる、という仕掛けがあり、これが物語に深みを与えていました。

今年の収穫といっていい作品です。

【朝日新聞】「内閣支持率、高止まりの怪」

12月25日朝日新聞朝刊「政治断簡」のコーナー。世論調査部長・前田直人氏の「内閣支持率、高止まりの怪」より

「安倍内閣の支持率はなぜ高いの?」と、よく聞かれる。世論調査では安保、原発、社会保障、経済などの評価は決して高くないし、閣僚の失言や不祥事もあった。それでも支持率は今年1年、安定飛行を続けたからだ。
 この師走もそうだった。カジノ解禁法や年金改革関連法などの採決は強行続きで「乱暴だ」と批判を浴び、沖縄では米軍輸送機オスプレイが大破。日ロ首脳会談でも北方領土交渉の進展がなく、政権には苦しい話が重なった。
 だが、その後の17、18日に行った本社世論調査の内閣支持率は50%(11月は51%)。カジノや年金への反対は多いのに揺るがない、まさに「コンクリート支持率」である。
(略) 
 さらに、私が気になるのは政治への関心の低下だ。カジノ法や年金法が未明に成立した15日のこと。朝の民放テレビの情報番組をつけたら、「おでんつんつん男」逮捕の話題でもちきりだった。
 小泉政権のころは、硬派な国政ニュースも朝の情報番組で盛んに取り上げられていたのを思うと、隔世の感。安倍晋三首相は日ロ会談後にテレビ各局をはしごして会談成果のアピールに回ったが、このあたりもダメージコントロールに役立っているのだろう。
 高支持率が国民の強い意思によるものならよいのだが、もしも無関心やあきらめの表れだとしたら……。与党のおごりが際立った国会の惨状を見るにつけ、民主主義に必要な批判精神がまひしつつあるのではないかという心配が頭をもたげてくるのである。


高い内閣支持率の理由を考えること自体は間違ってはいません。個々の政策がそれほど高い支持がないこと、閣僚の不祥事や失言、繰り返される採決の強行・・・・・・などの理由があれば、支持率は下がるはずなのに、なぜ高いのだろうか、と自問し、探るのはジャーナリストとして当然かと思います。

“そもそも国民が優先する政策順位を見誤っているのでは?”、“失言批判の報道にうんざりしているのでは?”、“採決の強行で国民はむしろ野党に厳しいのでは?”などなどの仮説が浮かび上がります。

こうした冷静で客観的な思考は、次の世論調査に生かすことができます。

しかし、前田部長の高支持率を「怪」と呼ぶ姿勢からは、素直に高支持率の謎を解き明かそうとしているのではなく、“高支持率は、おかしい!”という心底が透けて見えます。

その結果、“高支持率の理由は、政治への無関心かな?”とまで突き進んでいます。つまり、国民がバカだから安倍内閣の支持率が高い、という意味でしょう。

こんなことでは、国民世論を把握することはできないと思います。

【アニメ】亜人 二期

二期目というより、分割2クールの後半です。話もそのまま続いています。劇場版はまだ観ていないので、どういう関係なのか分かりません。

テレビ版は、続きは作れそうですが、一応きれいに終結しています。

感想です。

米国の要請(命令?)だからといって、市街地への神経ガス散布を日本政府がやすやすと受け入れるのは、いくらなんでも不自然な感じがしました。もともと米国が介入したのは佐藤さん(国家転覆を企む亜人グループの首魁)が神経ガスを奪取し使用を通告したからです。その神経ガスを奪い返したのに、米国の介入が続くというのは無理を感じます。

佐藤さんが神経ガスを放棄したのは、直接戦いに来る敵を倒す方が楽しい、という彼なりの美学に基づいているようですが、おはなしとしては神経ガスで政府を脅迫し続けた方が見ごたえがあったように思います。

佐藤さんから離反した元部下も活躍の場がすくなく残念でした。

結局のところ思想犯だと思っていた佐藤さんが愉快犯だったことの是非なのだと思います。個人的には、佐藤さんを思想犯にして、不死の人間が現れたことに人類社会がどう対応するのか、というテーマで作って欲しかったです。

不満がないわけではありませんが、まずまずの出来ばえでした。佳作だと思います。

【朝日新聞】小熊英二氏の「論壇時評」

12月23日朝日新聞朝刊のオピニオン欄。歴史社会学者・小熊英二氏の「論壇時評」は『脱ポピュリズム 「昭和の社会」と決別を』でポピュリズムについてでした。

 ポピュリズムの支持者は誰か。遠藤乾はEU離脱支持が多い英国の町を訪ねた。そこでは移民の急増で病院予約がとれず、公営住宅が不足し、学級崩壊も起きている。「英国のアイデンティティ」の危機を感じる人も多い。
 だがこの論考で私の目を引いたのは、現地の女性が発したという以下の言葉だった。「彼ら移民は最低賃金の時給七ポンド弱(約九百六十円)で休日も働き残業もいとわない。英国人にはもうこんなことはできないでしょ?」
 私はこれを読んで、こう思った。それなら、日本に移民は必要ないだろう。最低賃金以下で休日出勤も残業もいとわない本国人が、大勢いるのだから。
 西欧で移民が働いている職場は、飲食や建設などだ。これらは日本では、(外国人や女性を含む)非正規労働者が多い職場である。西欧では移民が担っている低賃金の職を、日本では非正規や中小企業の労働者が担っているのだ。
 それでは、英国でEU離脱を支持した層は、日本ならどの層だろうか。日本の「非正規」が英国の移民にあたるなら、それは「非正規」ではないはずだ。
 先月も言及したが、大阪市長だった橋下徹の支持者は、むしろ管理職や正社員が多い。低所得の非正規労働者に橋下支持が多いというのは俗説にすぎない。
 米大統領選でも、トランプ票は中以上の所得層に多い。つまり低所得層(米国ならマイノリティー、西欧なら移民、日本なら「非正規」が多い部分)は右派ポピュリズムの攻撃対象であって、支持者は少ない。支持者は、低所得層の増大に危機感を抱く中間層に多いのだ。
(略)


■「トランプ票は中以上の所得層に多い」のか?
今回の米大統領選の結果で私がもっとも興味をもったのは、なぜクリントン有利との事前の予測が外れたのか、という点です。

一つ、はっきりしたのは世論調査の回答率が一割以下と低かった(精度が悪かった)ということです。しかし、精度が悪かったのであれば、各世論調査はバラバラな結果になるはずです。しかし、すべての調査はクリントン有利で一致していました。

もう一つの理由は、隠れトランプ、です。トランプ支持といいにくい雰囲気があって(アメリカ人も空気を読むの?)世論調査では答えなかった、というものです。

真偽はともかく、この件に関する世論調査が不確かだったのは確かです。

したがって、「トランプ票は中以上の所得層に多い」と言い切るのは勇み足です。事前の世論調査で答えなかった人たちが事後の調査で、自分の所得も含めて正直に答えるはずがありません。

■ポピュリズムの定義は?
リベラルというか左派というか、そうした傾向の識者の云う“ポピュリズム”という言葉は、ひどく軽薄な感じがあります。大衆に一定の支持がある自分の嫌いな政治傾向を“ポピュリズム”という単語に押し込めている気配を感じます。

英国のEU離脱がポピュリズムで、残留派がポピュリズムにならない理由が分かりません。離脱派は自国に閉じこもったともいえますが、世界とつながろうとしたという面もあります。残留派はEUに門戸を開けますが、EU内に閉じこもるという側面もあります。

ところで、スコットランド分離独立派はポピュリズムなのでしょうか?

定義のあいまいな言葉で論評しているように見えます。

■英国人に低賃金の人はいないの?
英国人女性の「英国人にはもうこんなことはできないでしょ?」という言葉を根拠に、英国人に下層階級はいない、という断定は乱暴です。

本当に移民が低賃金で英国人が中高賃金と分離されているなら、賃金競争を理由とする移民との葛藤はないはずです。実際には賃金競争で負け続けているから「英国人にはもうこんなことはできないでしょ?」という言葉になったと考えるのが自然です。

【アニメ】夏目友人帳 伍

第五シリーズです。

いままでのシリーズは全て観ています。このblogを始めてから、第三シリーズ第四シリーズの感想を書いています。

読み直したら、毎回柊さんのことを書いていました。柊さんには心惹かれています。今期は出番が少なくて残念です。

今期は、祓い屋仲間の掘り下げと、祓い屋ではないが視える人たちと祓い屋の葛藤への予感が大きかったように思います。もっとも基本一話読みきりを映像化しているのですから、特にシリーズごとのテーマは考えなくてもいいのかもしれません。

安定した面白さでした。

すでに第六シリーズの放映も決まっています。当然観ます。

【ウルトラセブン】第六話:「ダーク・ゾーン」

ペガッサ星人が登場します。

「ウルトラセブン」シリーズの問題作の一つです。

一時的に故障した宇宙都市から、このままでは地球に衝突するので軌道を変えてくれ、と依頼が来ます。地球の軌道変更は無理なので、地球防衛軍は宇宙都市の破壊を決断します。事前に通告はするのですが、惑星の軌道を変えられない程度の科学力では宇宙都市を破壊することは無理と見くびったのか通告は無視されます。必死で脱出を訴えるウルトラ警備隊の叫びも空しく宇宙都市は破壊されます。一方、宇宙都市側も万一の事態に備え、地球爆破の準備を進めていましたが、これはウルトラセブンに阻止されます。

今回は宇宙人に侵略されたわけではありません。おずおずとですが友好的な関係が築けるかとも思われました。しかしながら、相手を滅ぼさなければ生き残れないという緊急避難の状況に追い込まれ、悲劇的な結末を迎えます。

これまでは地球に来た侵略者を退治しただけで、相手の惑星には手を出していません。しかし、今回は侵略者とは言えない種族を絶滅させてしまいました。

ウルトラホークで宇宙都市からの脱出を呼びかけることで、人類に正義があるかのように見せていますが、現実問題としてウルトラホークに都市の住人のすべてを収容することは無理だと思います。子供向けにソフト感を出したかったのだと思います。

なお、地球の軌道を変えるというアイデアは、1962年の映画「妖星ゴラス」で使われたものです(ウルトラセブンは1967年放映)。この映画では、南極にジェット噴射孔を設置して地球の軌道を変え、妖星の衝突を回避しようというものです。

【世論調査】朝日新聞:12月20日発表

12月20日朝日新聞朝刊に世論調査の結果が発表されました。

(数字は%。小数点以下は四捨五入。質問文と回答は一部省略。◆は全員への質問。◇は枝分かれ質問で該当する回答者の中での比率。〈 〉内の数字は全体に対する比率。丸カッコ内の数字は、11月19、20日の調査結果)
◆安倍内閣を支持しますか。
支持する50(51)
支持しない31(25)

◇(「支持する」と答えた50%の人に)それはどうしてですか。(選択肢から一つ選ぶ=択一)
首相が安倍さん13〈6〉
自民党中心の内閣12〈6〉
政策の面22〈11〉
他よりよさそう51〈26〉

◇(「支持しない」と答えた31%の人に)それはどうしてですか。(択一)
首相が安倍さん10〈3〉
自民党中心の内閣30〈10〉
政策の面48〈15〉
他のほうがよさそう8〈3〉

◆今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
自民36(36)
民進7(8)
公明3(3)
共産4(4)
維新2(2)
自由0(0)
社民1(0)
日本のこころ0(0)
その他の政党0(1)
支持する政党はない38(37)
答えない・分からない9(9)

◆仮にいま、衆議院選挙の投票をするとしたら、比例区ではどの政党に投票したいと思いますか。(択一)
自民43
民進14
公明5
共産8
維新8
自由1
社民2
日本のこころ0
その他の政党1

◆国会で年金制度改革法が成立しました。この法律では、将来の公的年金の水準を確保するためとして、物価が上がっても、現役世代の賃金が減れば年金の支給額を下げる、新しいルールを作りました。このルールに賛成ですか。
賛成32
反対49

◆配偶者控除について与党は、所得税の控除を受けるための配偶者の年収要件を、103万円以下から150万円以下まで広げる方針です。今回の見直しは、女性の社会進出に効果があると思いますか。
効果があると思う56
そうは思わない33

◆ギャンブルができるカジノを含むリゾート施設を、国内に作れるようにする「カジノ解禁法」が国会で成立しました。カジノを解禁することに賛成ですか。
賛成27
反対64

◆カジノがあるリゾート施設が国内に作られると、観光客が増えるなど、日本の経済成長につながると思いますか。
つながる41
そうは思わない51

◆「カジノ解禁法」について、国会での審議は十分だったと思いますか。
十分だった12
不十分だった75

◆安倍首相と、ロシアのプーチン大統領は、日本で首脳会談を行いました。今回の会談を評価しますか。
評価する45
評価しない41

◆会談では、北方領土で、日本とロシアが共同での経済活動をする協議に入ることなどで、合意しました。今回の会談で、北方領土問題をめぐる交渉が、どの程度進んだと思いますか。(択一)
大いに進んだ2
ある程度進んだ25
あまり進まなかった48
まったく進まなかった22

◆北方領土問題を今後どうするのがよいと思いますか。(択一)
4島すべてを一括返還させる18
歯舞、色丹の2島を先行して返還させ、残りは引き続き協議する51
2島の返還で決着させる13
返還を求めない9

◆安倍首相は今月末、75年前に日本が攻撃したハワイの真珠湾を訪問し、アメリカのオバマ大統領とともに、戦争の犠牲者を慰霊します。安倍首相が真珠湾を訪問することを評価しますか。
評価する81
評価しない12

◆今の皇室に親しみを持っていますか。
親しみを持っている65
持っていない27

◆天皇陛下の退位をめぐり、政府がもうけた有識者会議は、今後のすべての天皇が退位できるようにするのではなく、今の天皇陛下に限って退位できるようにしたほうがよいという提言をする方針です。この方針に賛成ですか。
 賛成52
反対36

 <調査方法> 17、18の両日、コンピューターで無作為に作成した固定電話と携帯電話の番号に調査員が電話をかけるRDD方式で、全国の有権者を対象に調査した(固定は福島県の一部を除く)。固定は、有権者がいる世帯と判明した番号は1806件、有効回答972人。回答率54%。携帯は、有権者につながった番号は2059件、有効回答1037人。回答率50%。


この世論調査が私のところに来たと想定して回答してみます。

>◆安倍内閣を支持しますか。
支持します。

>◇(「支持する」と答えた50%の人に)それはどうしてですか。
「首相が安倍さん」だからです。

>◆今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
支持政党はありません。
民進は相変わらず伸び悩んでますね。

>◆仮にいま、衆議院選挙の投票をするとしたら、比例区ではどの政党に投票したいと思いますか。
決めていません。

>◆国会で年金制度改革法が成立しました。この法律では、将来の公的年金の水準を確保するためとして、物価が上がっても、現役世代の賃金が減れば年金の支給額を下げる、新しいルールを作りました。このルールに賛成ですか。
うれしい決定ではありませんが、しかたのないことなのだと思います。

>◆配偶者控除について与党は、所得税の控除を受けるための配偶者の年収要件を、103万円以下から150万円以下まで広げる方針です。今回の見直しは、女性の社会進出に効果があると思いますか。
年収要件が変わったので、その分の効果はあるでしょう。ただ、パートで働く時間が増えるというだけで、“社会進出”というほどのことではないかもしれません。

>◆ギャンブルができるカジノを含むリゾート施設を、国内に作れるようにする「カジノ解禁法」が国会で成立しました。カジノを解禁することに賛成ですか。
なんとも言えません。
ところで、民間がカジノを(つまり賭博を)自由にやってよい、という法律ではないですよね。限定された場所で免許を持った業者だけに許されるというのでは、解禁とはいえないと思います。

>◆カジノがあるリゾート施設が国内に作られると、観光客が増えるなど、日本の経済成長につながると思いますか。
日本はカジノくらいで経済成長するような規模の国ではありません。そもそもカジノに限らず観光を国の基幹に据えるのは、将来性の点で不安があります。

>◆「カジノ解禁法」について、国会での審議は十分だったと思いますか。
不十分です。

>◆安倍首相と、ロシアのプーチン大統領は、日本で首脳会談を行いました。今回の会談を評価しますか。
よかったと思います。おそらく、米国のトランプ政権はロシアの経済封鎖を止めるでしょう。米国に追随する形にならなかったのはよいことです。

>◆会談では、北方領土で、日本とロシアが共同での経済活動をする協議に入ることなどで、合意しました。今回の会談で、北方領土問題をめぐる交渉が、どの程度進んだと思いますか。
北方領土の話は無かったように思います。

>◆北方領土問題を今後どうするのがよいと思いますか。
返還を求めない、です。
2島でも4島でも返還されたとして、現在の住民を追い出すことはできません。すると、どういう法的地位を与えるか決まってないにせよ、日本語を解さない集団を日本国に居住させることになります。これは、かなりやっかいです。
返還を求めず、別の権利(漁業権とか渡航権とか)を確保する方がいいように思えてきました。

>◆安倍首相は今月末、75年前に日本が攻撃したハワイの真珠湾を訪問し、アメリカのオバマ大統領とともに、戦争の犠牲者を慰霊します。安倍首相が真珠湾を訪問することを評価しますか。
評価します。よいことです。

>◆今の皇室に親しみを持っていますか。
崇拝しているわけではありませんが、反感もありません。普段、意識していないというのが実情です。そういうのでも「親しみを持っている」と答えていいのでしょうか?

>◆天皇陛下の退位をめぐり、政府がもうけた有識者会議は、今後のすべての天皇が退位できるようにするのではなく、今の天皇陛下に限って退位できるようにしたほうがよいという提言をする方針です。この方針に賛成ですか。
賛成です。
本来は、今後すべての天皇が適用される仕組みにすべきですが、間に合わないというなら仕方ないでしょう。
でも、本当に皇室典範の改正って時間がかかるのでしょうか?

【朝日新聞】社説:北朝鮮核問題 現状打破へ対話模索を

12月19日朝日新聞の社説、「北朝鮮核問題 現状打破へ対話模索を」より

 北朝鮮の金正日総書記の死去から、おとといの17日で5年が経った。
(略)
 今年だけでも2度の核実験に踏み切ったほか、各種の弾道ミサイル発射実験もやめようとしない。無謀というほかない金正恩政権に、最大の非難が浴びせられるのは当然である。
 ただ、このまま事態が悪化し続けるのを見過ごすことはできない。日米韓はじめ周辺国は、困難であっても問題解決の道を探らねばならない。
 この間、米国のオバマ政権は「戦略的忍耐」を掲げて北朝鮮を突き放し、韓国の朴槿恵政権は圧迫政策を進めた。それは逆に北朝鮮に勝手に振るまう時間を与え、核・ミサイルの開発技術を飛躍的に高めさせた。
 この悪い流れを、何とかして変えなければならない。
 北朝鮮の核開発の手を止めさせるためには、日米韓を中心とした関係国が、これまで続けた放置の状態を改め、何らかの関与の行動に出るほかない。
(略) 
 朝鮮半島の非核化問題は、これまで6者協議で話し合われてきたが、8年前に止まったままだ。その6者協議の再開も視野に入れ、早く対話基調をつくりださねばならない。
 積もり積もった不信感を解くのは決して容易ではないだろうが、すべての関係国が努力を尽くす以外、道は開けない。


北朝鮮が核・ミサイルの性能をどんどんあげてきて、脅威が高まったのは事実です。しかしその責任が、米国のオバマ政権と韓国の朴政権の強硬姿勢にあるとするのは単純です。

論理的には、強硬姿勢が足りないのせいで脅威が高まったとも解釈できます。そしてそちらの方が真実に近いような気がします。具体的には中国が抜け穴になって北朝鮮を延命させてきたということです。

北朝鮮の言い分は知りませんが、国際社会が北朝鮮に冷たくなった原因は北朝鮮にあります。約束を守る気がないとしか思えない行動がばかりです。これでは宥和政策に転じて何かを約束することはできません。

北朝鮮が約束を守る国であるという論拠を示さずに、ただ強硬姿勢を改めろ、という主張は、北朝鮮側に立ったものにしか見えません。

【アニメ】Bloodivores

中国産アニメ。前クールで「一人之下」をつくったところと同じ制作会社です。

「一人之下」の感想で、「次もよっぽどのレベルでない限り視聴してみます」と書きました。実は「よっぽどのレベル」だったのですが、気力を振り絞って全話視聴しました。

「一人之下」より悪いです。完結しないのは同じですが、この作品の場合は、どんどん謎を増やしていってほとんど回収しないまま最終回になだれ込みました。最後のシーンも新たな謎の提示です。

ふざけているのでしょうか?

「一人之下」では、アクションシーンには見ごたえがありまし、キャラクターも魅力的につくってました。この作品にはなんの長所も見出せません。

外国からわざわざ上陸してきたという意気に感じて視聴していたのですが、この程度ではとても日本では受けないでしょう。

この制作会社まだ続ける気なら、完結した作品で勝負することを勧めたいです。

【朝日新聞】提灯記事

12月16日朝日新聞夕刊に「記念日、どんどん増殖中 3000近く、祭り好きの国民性も原因?」という記事が載っていました。
記念日には関心ないのですが、ダメな記事の典型例と思ったので取り上げます。
 

今日は何の日? 日本は1年365日、何らかの記念日であふれ返っている。法定の「国民の祝日」以外でみても、数にして3千近いともいわれるが、最近は地方自治体や企業が発案するケースが多いという。
 記念日を認定・登録している一般社団法人「日本記念日協会」(1991年発足、長野県佐久市)によると、登録された記念日は10年が95件、11年108件、12年112件、13年119件、14年146件、15年176件と年々増えている。
 すでに200件を超えている今年は、名古屋コーチン協会(名古屋市)からの申請で3月10日が「名古屋コーチンの日」となった。もちろん、PRが狙い。明治時代、3月10日に品種認定されたことに由来する。来年の酉年に向けて盛り上げていきたいと業界は意気込む。
 「物事の発祥や誕生の由来など記念日の背景には、歴史や文化がある」と代表理事の加瀬清志さん(63)。政治的、宗教的、反社会的要素が強いものは認定しない。主に発祥記念や語呂合わせで、希望の月日が決まる。
 なぜ日本人は記念日を制定するのが好きなのか。加瀬さんは三つの「M」を挙げる。まずはマーケット。今年のハロウィーンの市場規模(推計)は約1345億円。バレンタインデーを上回ったともいわれる。メモリアル。商品や企業名を覚えてほしいという狙いがある。そしてマインド。記念日は消費者の記憶に残りやすく、気持ちを盛り上げるという。
 これに三つの「C」が加わる。お祭り(カーニバル)好きな国民性。生活の慣習(カスタム)。さまざまな記念日を載せるカレンダー。これらが、制定熱に拍車をかけるのだそうだ。
 (編集委員・小泉信一)


データから分かるのは、日本での記念日の登録が10年から15年にかけてだんだん増えていることだけです。

したがって、「なぜ日本人は記念日を制定するのが好きなのか。」という問題提起自体が間違っています。

データを素直に読めば、2010年から日本で記念日を制定が増えた、ということです。古来より好きだったというデータは存在しません。

外国との比較もありませんから、「日本人は」という問題提起も間違いです。アメリカには「ドクター中松デー」なるものもあるそうなので、もしかしたら記念日はアメリカの方が多いかもしれません。

加藤氏のあげる三つのMは、最近日本で増えてきた理由を説明できそうです。他所で成功しているならうちでもやろう、というやつです。しかし、あくまで増えてきた理由で「なぜ日本人は記念日を制定するのが好きなのか」という理由ではありません。もともとそんな事実はないのだから当たり前ですが。

また、Mを三つあげなくても、マーケットのM一つで説明がついています。全部、商売がらみということです。

次の三つのCは全くおかしいです。

日本人が外国人と比べて祭り(カーニバル)が好き、というデータはありません。「生活の慣習(カスタム)」は何を言いたいのか意味が分かりません。カレンダーは、日本だけにあるものではありませんし、日本には昔からあります。

日本記念日協会の提灯記事だと思います。

【時事問題】ロシアとCIAのどちらを信じるべきか?

米大統領選でトランプ候補を当選させるために、ロシアがクリントン陣営や米民主党にサイバー攻撃を行い大量のメールがウィキリークスに暴露された証拠があると、CIAが結論を出した、とのことです。

トランプ氏がロシアにとって好ましいのかどうかわかりませんが、ロシアがそう考えてサイバー攻撃を仕掛けた可能性はあります。なにしろロシアですから。(←ヘイトスピーチ?)

しかし、それを発表したのがCIAということにも留意すべきです。ハリウッド映画では正義の味方みたいな扱いが多いですが、要するにスパイ組織です。嘘くらい平気で吐くに決まってます。

どうせロシアは認めないでしょうし、CIAも具体的な証拠を提示することはないでしょう。そして、トランプ氏が大統領になったら、追求もうやむやに終わることでしょう。

もはや犯人は誰か、と追及するより、二度と侵入されないような防犯対策を徹底することこそが重要です。

ところで、日本は大丈夫なのでしょうか?

日本の政治家たちがクリントン陣営よりも堅牢なセキュリティー対策をしているとはとても思えないのですが・・・・・・

【介護】地域包括支援センターの愛称

前にも紹介しましたが、介護保険の申請の最初の窓口は、居住地の地域包括支援センターです。ところが、それぞれのお住まいの地域で「地域包括支援センター」という名前とは限りません。それぞれの自治体で愛称を決めて、それを打ち出していることがあるからです。

私が行ったのは「あんしんすこやかセンター」です。

ケツを蹴り上げてやりたくなるようなネーミングセンスです。

センスはともかく、他の自治体の人に説明したら、あるいは他の自治体の人から説明を受けたら、話が通りません。こういうものは、日本全国どこでも通じるように統一名称にすべきです。

せっかくだから、他の自治体の愛称も調べてみました。東京の市区を調べています。調べるといっても、電話して訊くとか訪問するとかいった本格的な調査ではありません。googleで「地域包括支援センター」と市区名をいれて検索しただけですので漏れや間違いがあるかもしれませんが、ご容赦を。




















千代田区高齢者あんしんセンター
中央区おとしより相談センター
港区高齢者相談センター
新宿区高齢者総合相談センター
文京区高齢者あんしん相談センター
墨田区高齢者支援総合センター
江東区長寿サポートセンター
世田谷区あんしんすこやかセンター
杉並区ケア24
豊島区高齢者総合相談センター
北区高齢者あんしんセンター
板橋区おとしより相談センター
練馬区高齢者相談センター
葛飾区高齢者総合相談センター
江戸川区熟年相談室
八王子市高齢者あんしん相談センター
町田市高齢者支援センター
東大和市高齢者ほっと支援センター
あきる野市はつらつセンター


書いていない市区は愛称なない自治体です。

こうしてみると、世田谷区の「あんしんすこやかセンター」が一番ぶっ飛んでます。あきる野市の「はつらつセンター」もなかなかです。杉並区の「ケア24」もなんの施設か分からないことにかけては負けていません。

東京だけで調べましたが、日本全国だともっといろいろありそうですね。


【朝日新聞】いじめの日本とスウェーデンの比較

12月14日朝日新聞朝刊。日本とスウェーデンで子供のいじめの質に違いがあるという調査結果が報道されました。「暴力より仲間外れ、日本多め いじめの形態、スウェーデンと比較」という記事です。

 日本では「仲間外れ」「無視」「陰口」といった暴力を伴わないいじめの割合が高い――。国立教育政策研究所(東京)などがスウェーデンと比較した調査から、こんな傾向がわかった。同研究所は、日本では仲間外れなどを大人が容認する空気があり、子どもに伝わっている可能性があるとみている。
 調査は、暴力犯罪が少ないとされるスウェーデンと日本を比較する目的で、2013~15年に3回、ルンド大のアントワネット・ヘツラー教授の研究室と同研究所が行った。小6と中2についてスウェーデンで約350~500人、日本で約700人を対象にいじめ被害などの経験を聞いた。暴力を伴ういじめに比べ、仲間外れなどのいじめが多い日本の特徴は韓国、オーストラリア、カナダと比べた04年の調査で明らかになっている。
 「軽くぶつかる・たたく・蹴る」の暴力を伴ういじめの被害について、「今の学期で1、2回」から「週に数回」までの4段階を合わせた経験率は、小6、中2の男女いずれもスウェーデンが日本を上回った。特に小6男子ではスウェーデン65・6%に対し、日本は32・8%だった。
 ところが、暴力を伴わない「仲間外れ・無視・陰口」の被害経験率は小6、中2の男女いずれも日本がスウェーデンより高かった。小6女子では4段階を合わせた割合が、スウェーデンで21・4%だったのに対し、日本では倍以上の43・4%。小6男子も同じ傾向だった。
 同研究所の滝充・総括研究官は「スウェーデンでは仲間外れなどを人権問題ととらえ、法律で大人を巻き込んでやめさせる取り組みを長年続けてきた」と分析。一方、「校内暴力を経験した日本は暴力には厳しいが、仲間外れや陰口などは大人もしているから大丈夫と子どもが感じているのではないか。原発事故に遭った子を『賠償金をもらっているだろう』といじめるのが一例だ」とみる。
 (片山健志)


調査には価値があると思います。いじめが日本特有の現象ではなく、スウェーデンでも起きているし、暴力を伴うものは日本を上回るということもわかります。スウェーデンというのは、のんびりした国で、ある面で日本が見習うべきところがあるような論調もチラホラありましたが、決して理想郷ではないことを認識しました。

それにしても、「日本では仲間外れなどを大人が容認する空気があり、子どもに伝わっている可能性」という国立教育政策研究所の分析には首を傾げます。

そんなことを言い出せば、スウェーデンでは暴力を大人が容認する空気があり、子供に伝わっている可能性もある、ということになってしまいます。いくらなんでもそんな分析は乱暴でしょう。

私はスウェーデンのことを知らないので、これまた偏見まみれの分析になるかもしれませんが、日本のうっとおしいくらいのクラスメートとべったりに行動させる学校のあり方がこの結果に影響したような気がします。

【ウルトラマン】第三十三話:「禁じられた言葉」

メフィラス星人登場。ゲストにバルタン星人、ザラブ星人、ケムール人も出ます。

メフィラス星人というのは、多分「ファウスト」(ゲーテ)の悪魔メフィストフェレスに由来するのだと思います。メフィストフェレス同様に、人間との「契約」を欲します。狙われたのは、フジ隊員の弟のサトル君で、永遠の命と引きかえに地球を譲り渡すように迫られます。サトル君は敢然と拒否。ウルトラマンとの格闘になりますが、闘いの最中、“宇宙人どうしの争いは無益”と言い残して去っていきました。つまり引き分けです。

バルタン星人とザラブ星人とケムール人は、メフィラス星人が力の誇示のために出現させたみたいですが、本当にあの連中だったのかは不明です。ただ突っ立っているだけなので、幻とか、中身の無い着ぐるみのようなものだったかもしれません。ただ、フジ隊員を巨大化させてビルを壊させるという能力はあるので、バルタン星人たちも本物だった可能性はあります。

そもそも、地球の一少年が“地球をあげます”と言ったところで、他の地球人は納得するはずがありません。武力衝突が起きるのは必定です。それでも少年との契約にこだわったのは、メフィラス星人なりの美学もあるのでしょうが、地球の軍事力などものともしない自信があったのでしょう。

ウルトラシリーズにときどき表れる子供が活躍する回ですが、活躍の仕方に工夫があります。過去の星人の出現や、巨大フジ隊員というサービスも盛りだくさんでした。

【朝日新聞】民進党代表・蓮舫氏へのインタビュー

12月10日朝日新聞夕刊「ぶっちゃけ聞いてみた」のコーナー。今回は、民進党代表・蓮舫氏へのインタビューです。

(略) 
 テレビのキャスター時代は、女性は番組の添え物という空気で、実際「笑ってろ」と言われたこともある。それを安藤優子さんや小池百合子さんが打ち破った。政界に入ると、時代が逆戻りしていました。
 40代の女性というだけで、党首としての場でも「ちゃん」づけ。「こっちきてよ。一緒に写真撮ってよ」なんて、前代表には絶対に言わないでしょうに、私にはしょっちゅうです。怒りというより、「終わった時代の人なんだな」と思っています。
 女性議員の側にも、宴席などで何を言われても「笑ってごまかす文化」がいまだにあるけれど、私は間違ったことを言われたら、徹底的に反論します。それを「生意気」と感じる相手と、長い付き合いはできません。一つずつ「空気」を壊すことが、次の女性たちに道を開くはずです。


女性が仕事をする上で、面白くない場面があることは、私(男です)にも分かります。ただ、蓮舫氏の、このインタビューでの出来事を、女性差別だけが理由ではないように思います。

おそらく、最大の理由は、蓮舫氏は党内での序列で多くの議員を抜き去ったことです。もともと序列が上の人だったら、女性でも「ちゃん」づけはしないでしょう。女だから「ちゃん」づけにしたり、タメ口で話したのではなく、もともとの序列に従ったのだと思います。

序列が逆転したのだから改めるべきだ、というのは正論といえば正論ですが、必ずしもそうでないこともあります。

公的な場では社会の序列に従うが、私的な場では別の序列(年齢とかキャリアとか)、というのはあり得ることです。「党首としての場」というのがどういう場なのかよく分かりませんが、パーティーなどのくだけた場では、私的な場と考えて「ちゃん」づけ可能性もあります。

社会的な序列をすべての場面で適応すべしというのは、厳格な身分制度のある社会です。現在NHKで放送中の英国ドラマ「ダウントン・アビー」のエピソードですが、運転手が伯爵令嬢と結婚したことで、上流階級の仲間入りをします。使用人の中には、内心それを面白くないと思っているものもいますが、表面では元運転手にうやうやしく接しています。それが身分の厳格な社会での掟です。

所属議員が党首を「ちゃん」づけで呼ぶのを私的な場面でさえ許さないというのは、そちらの方が「終わった時代」の感覚ではないでしょうか。

【ウルトラセブン】第五話:「消された時間」

ビラ星人が登場します。

南極基地からウルトラ警備隊の基地機能強化のために日本に渡航中のユシマ博士の飛行機が時間停止をくらいます。その間にユシマ博士は洗脳され、ビラ星人の手先となってしまいました。モロボシ=ダンは挙動不審のユシマ博士を疑いますが、周囲の理解を得られず逆に監禁されてしまいます。ウルトラセブンの正体がモロボシ=ダンであることを知っていたビラ星人の陰謀だったのです。その隙に地球侵略を開始しますが、檻を破ったウルトラセブンが立ち向かいます。

ストーリーとしては定番です。主人公が周囲から誤解され孤立するというのも王道展開といえます。

しかし、誤解が解けてやはり主人公が正しかったと周りが納得するまでのプロセスが必要なのですが、それを省いています。ユシマ博士がビラ星人に操られていたとウルトラ警備隊が気づいた理由が省略されています。モロボシ=ダンは檻を内側から破ったのですが、その行動の責任はさておき、どういう腕力で破壊できたのかといぶかしがられるはずなのに、そのシーンもありません。

なお、ビラ星人は時間停止や洗脳など特殊な能力(科学力か超能力かは不明)を持っているのに、ウルトラセブンとの闘いは肉弾戦です。せっかくの能力なのに使いません。めんどうな使用制限でもあったのでしょうか。

【映画】疾風ロンド

主演:阿部寛
原作:東野圭吾

日本最大のスキーリゾート地
雪に埋められた未知の生物兵器「K-55」
要求は3億円 しかし------犯人死亡
タイムリミットは4日 そして・・・・・・
全てを押し付けられた研究員!?


内容はサスペンスですが、コメディータッチです。

原作は未読ですが、映画を観た感じでは、しっかりとしたもののようです。目につくような破綻はありません。きれいに話は進行しています。

ゲレンデでの、追いかけっこの映像はかなり凝ったもので見ごたえ十分。ギャグセンスも悪くないです。

父親と息子の葛藤というテーマがしつこすぎるのがちょっと鼻につきましたが、まずまずの秀作といえます。

世代を問わず楽しめますので、家族連れに適していると思います。

【朝日新聞】日本の15歳「読解力」課題

12月7日朝日新聞朝刊に、72の国・地域の15歳が参加する学力調査(3年ごとに実施)、いわゆるPISAの2015年の結果が報じられています。今回は、日本の「読解力」が4位から8位に後退したこと、科学について順位は高かったものの、意欲が平均を大きく下回った、とのことです。

記事本体には、順位だけでなく点数も悪くなったことが書いてあります。

(略)
調査結果によると、文章や資料などから情報を読み取り、論理立てて自分の考えを記述する「読解力」は前回より22点低い516点で、4位から8位になった。OECDは、統計上、偶然とは言えない有意な低下と分析。
(略)


この結果を受けて、二人の識者が意見を述べています。ベネッセ教育総合研究所主席研究員・鎌田恵太郎氏は、学習の「量」は十分に確保されたので、これからは「質」を重視すべきとの意見です。国立情報学研究所教授・新井紀子氏も同様の意見です。これは引用します。

 読解力は前回調査より平均得点が「有意に低下した」が、過去数回のPISAの結果などから考えると、日本の読解力のレベルはだいたい8位程度とみるのが自然で、今回の成績が実力ではないか。他国より移民が少なく、日本語を母語として育っている15歳の割合が高い中で楽観できる順位ではない。
 PISAの読解の対象は、図表を含む資料や説明文、紀行文など多岐にわたる。一方、日本の中学、高校の国語では、現代と古典の文学作品の鑑賞を読解の中心に据えてきた。PISA調査が始まってから文科省が推進してきた朝読書でも、子どもたちが読んでいるのは児童文学やライトノベルが多く、「PISA型読解力」の向上には影響を及ぼしていないとみることができる。
(略)



「読解力」が低い理由は、日本の教育も生徒の読書も「文学」が主流で、PISA型の文章読解ではない、ということをあげています。

しかし、これは前回(3年前)より点数が下がった理由にはなりません。日本の国語教育は昔から「文学」に重きを置いていました。
順位が昔から低い理由になのかもしれませんが、それには、他国の国語教育や読書傾向との比較が必要です。

私も、国語教育の「文学」偏重には疑問を持っていました。しかし、子供は文字や言葉・表現をたくさん身につける必要があります。興味を持たせるためにある程度の「文学」偏重はあり得ることです。高校生くらいになったら、「文学」から論説文に力を移していくべきかと思いますが。

また、好きに読んでいる本はライトノベルだろうが、児童文学だろうが、問題ありません。どんな文章でもいいから大量に触れるべきですので好きなものを読ませるべきと考えます。


科学への意欲に関する調査は、次の4問のアンケートの結果によるようです。

1)楽しんで学んでいるか
2)自分の将来にとって重要か
3)知識を生かすうえで自分の能力を信頼しているか
4)テレビ番組やインターネットを見るなど、科学的に関わる活動は


の4問です。どの質問も、2006年も2015年も、OECDの平均を下回っています。

1)と2)は分かりますが、3)と4)は意味不明です。

3)は日本語としては分かるような気がしますが、何を訊かれているのかよく考えると分からなくなります。自分への自信を訊いているなら、子供の性格調査であって、科学への態度とは違います。

4)は日本語の意味も分かりません。テレビやインターネットを見ること自体が「科学的」であり、それを積極的にしていますか、と訊いているのでしょうか。私には、テレビの視聴やインターネットの利用が「科学的」だとは思えないのですが。

それとも、テレビやインターネットで科学に関する話題に接しているか、と訊いているのでしょうか。でもそれなら「科学的に関わる活動」ではなく「科学に関わる活動」と「的」が入らないはずです。

もしかして、私の「読解力」が平均以下なのでしょうか?

【ウルトラマン】第三十二話:「果てしなき逆襲」

ザンボラー登場

インド支部のパティ隊員が休暇で日本に来ました。エスコート役のハヤタ隊員と観光をしている間に、怪獣ザンボラーがあらわれました。科特隊員の目には、ザンボラーの姿は人類の自然破壊への逆襲のように映りました。

首をひねります。

まず、インドの隊員が休暇で日本に来ているだけなのに、科特隊員が相手をする必要はありません。私の勤める会社は外資系で世界中に関連会社があります。インドの社員が休暇で日本に来たとしても、日本の社員のだれかが観光案内をするなどありえません。してみると、このパティ隊員、親か爺さんが科特隊のお偉いさんかスポンサーかなんかなのでしょうか。ただの平隊員にあの厚遇は考えられません。

また、この手のゲストキャラは、怪現象の情報を持ってきているか、侵略者(含む、操られている場合)というのが普通です。パティ隊員はどちらにも当てはまりません。事件に出くわしたのは偶然ですし、大活躍をするわけでもありません。ひどく不自然です。

さらに、怪獣ザンボラーは自然破壊への逆襲という位置づけみたいですが、シナリオに説得力がありません。ザンボラーが自然破壊への逆襲に見えるなら、いままでの怪獣も全部そうなるはずです。

なんだか、力が抜けたような回です。

なお、今回ウルトラマンはスペシウム光線で怪獣を仕留めました。いままでのパターンだとスペシウム光線が効かなことがあると数週間は封印しています。前回、ケロニアにスペシウム光線が通じなかったので心配していましたが、杞憂に終わりました。

【朝日新聞】耕論:メディアで何があった

12月6日朝日新聞朝刊のオピニオン欄。「耕論」のコーナー。トランプ氏の大統領選勝利に関してメディアの現状を3人の識者が分析しています。

ニーマン・ジャーナリズム研究所長のジョシュア・ベントン氏の分析はこうです。

地方紙が衰退にともない、地方に住む市民がメディアから取り残されたと感じている。その隙をSMSなどの「ウソ」情報が埋め、トランプ氏支持を食い止められなかった。今後、トランプ氏の言動を綿密に報じなければならないと考えている報道機関は多い。しかし、そうなると、いよいよ身近な地方ニュースが枯れるという悪循環に陥るかもしれない。

なんだか釈然としない説です。米国は広いので、地方紙の果たす役割が日本とは違うのだと聞いたことはあります。しかし、地方ニュースが少ないからといって、地方民が虚偽情報に踊らされた、というのは短絡的です。

しかも、マスコミが教導しなければ市民はウソ情報を信じ込むのだ、という前提があるみたいで、なんだか気に障ります。こういう感覚が、エリートへの反感、というものなのでしょうか。

駿河台大学講師・八田真行氏の主張は一部を引用します。

(略) 
 トランプ氏自身もそうですが、オルタナ右翼は、ネットによる虚偽情報などの拡散に非常にたけています。ネットでつい共有したくなる面白い画像などを使って、「クリントン氏陣営は悪魔崇拝に関与している」といった陰謀論を展開。ネット炎上をつくり出して、存在感を拡大させた。
 オルタナ右翼が表舞台に出てきた背景には、ソーシャルメディアの広がりと既存メディアの退潮があります。
 フェイスブックのユーザー数は17億9千万人。米国の成人の44%がフェイスブックを通じてニュースに接すると言います。一方でマスメディアへの信頼度は急落し、共和党支持者の間ではわずか14%。今や、フェイスブックこそがメディアなんです。
(略)


八田氏の主張も、SMSの隆盛が既存マスメディアの力を削ぎ、多くの有権者が虚偽情報に踊らされた、というものです。基本的にはベントン氏と同じ意見だと思います。

ところで八田氏の主張には数字のごまかしがあります。

米国の成人の44%がフェイスブックを通じてニュースに接するということと、共和党支持者のマスメディアの信頼度が14%(14%の人間が信頼していると答えた?)ということは正しい比較の対象ではありません。正しくは、

「フェイスブックを通じてニュースに接する米国の成人の割合」(これは44%)と「既存マスメディアを通じてニュースに接する米国の成人の割合」の比較と、

「共和党支持者のマスメディアの信頼度」(これは14%)と「共和党支持者のフェイスブックの信頼度」の比較が必要です。

さらに民主党支持者のメディアの信頼度も出すべきです。

何を主張しようと自由ですが、比較対象が恣意的に過ぎます。

ライターの松谷創一郎氏は、トランプ候補のキャラクターがはっきりしていたことが、勝敗を分けた、と分析しています。プロレスでいうヒール(悪役)という分かりやすいキャラクターが、理性ではなく感情に訴えかけた、としています。そして、なぜか日本のリベラル勢力の批判になるのですが、キャラクター勝負と割り切ってベビーフェイス(善玉役)の人材を発掘しないから退潮するのだ、としています。

三氏とも、トランプ候補の勝利は愚かな民衆が投票したからだというのを、明言していませんが、共通認識としています。

当たっている面もあるのかもしれませんが、そのレベルの分析で大丈夫なのか思います。民主主義選挙の結果なのですから、選挙結果をもう少し謙虚に受け入れるべきではないでしょうか。

【朝日新聞】社説:カジノ法案 「数の力」を振り回すな

12月6日朝日新聞の社説。『カジノ法案 「数の力」を振り回すな』より

 刑法の賭博罪にあたるカジノの解禁に道を開く法案が、きょうにも衆院を通過する見通しだ。自民党は14日に会期末が迫る今国会での成立をめざす。
 衆院内閣委員会の審議はわずか2日間、計約6時間にすぎない。自民党と日本維新の会などの賛成で採決を強行したが、党内に慎重論の多かった与党の公明党は賛否を決めきれず、自主投票に回った。
 ギャンブル依存症の増加や治安の悪化、青少年への悪影響、不正な資金洗浄(マネーロンダリング)に使われることへの懸念など、法案は数々の問題をはらむ。世論もむしろ慎重・反対意見の方が多い。
 それなのに、公聴会や参考人質疑といった幅広い意見を聴く手順を踏むこともなく、「数の力」で押し通そうとする。
 あまりに強引で拙速な進め方であり、衆参ともに圧倒的な議席数を握った安倍政権のおごりというほかない。
 法案は議員立法で、カジノの詳細な制度設計は、施行後1年以内をめどに政府がつくる実施法案に委ねている。
 例えば最大の懸案のギャンブル依存症対策はどうするのか。
 法案提出者の細田博之氏(自民)は、衆院内閣委で問われ、「大きな問題だ。政府に働きかけ、政府からも必要だと回答を得ている」と答弁した。
 国会は政府に「丸投げ」ということなのか。カジノ解禁を決める前に、まず国会で十分に議論すべき課題のはずだ。
 推進派はまた、カジノの収益の一部を依存症対策にあてればいいと主張する。だがカジノ解禁は新たな依存症患者を生み出しかねない。まさに本末転倒である。
 自民党の強硬姿勢の背景には首相官邸の強い意向がある。
 安倍首相はかねて「観光振興、雇用創出の効果は非常に大きい」とカジノ解禁に前向きだ。菅官房長官は先月下旬、「観光立国の観点で審議してほしい」と与党幹部に要請した。
 カジノ解禁がもたらす社会問題よりも、海外からの観光客の呼び込みなど経済効果を重視する政権の姿勢が浮かぶ。
 今国会では、年金改革関連法案に環太平洋経済連携協定(TPP)承認案・関連法案と、与党の採決強行が相次ぐ。
 衆参ともに単独過半数を握った自民党には、異論がますます届かなくなっているように見える。
 カジノ解禁は日本の社会に禍根を残すことになりかねない。「数の力」を振り回し、強引に通すようなことは許されない。


カジノ法案に関して、自民党の議会運営は問題があります。社説でも手順があらっぽいと批判しています。私もそう思います。

それとは別に、カジノ自体にも朝日新聞は反対のようです。理由は、ギャンブル依存症の増加、青少年への悪影響、マネーロンダリングに使われる、世論に反対が多い、などです。

それはそれでもっともなのですが、死刑制度に対する日頃の態度とはかけ離れているのが気になります。

死刑制度については、OECD加盟国で日本と米国だけが死刑をしている、とさかんに外国との比較していました。死刑制度について、外国との比較が大事なら、カジノについても外国と比較するべきです。

また、死刑に対して世論が肯定的なのは過小に評価しているのに、カジノ反対の世論は重視するというのも不公正です。

死刑反対でもカジノ反対でも、きちんとした理由を挙げているなら構いませんが、都合によって理由を使い分けるのは良くない態度だと思います。

【ウルトラセブン】第四話:「マックス号応答せよ」

ゴドラ星人が登場します。

謎の連続海難事故を調査するため、ウルトラ警備隊のアマギ隊員とソガ隊員は地球防衛軍の原子力船マックス号で現地に向かいますが、不思議な力で宇宙空間に放り出されます。地球侵略を狙うゴドラ星人のたくらみでした。地球防衛軍の目を事故海域に向けさせて侵攻しようという作戦です。一方、地球ではモロボシ=ダンが、車の故障を装う女(実はゴドラ星人の変装)に騙されウルトラ・アイを奪われてしまいます。

この回の特徴はゴドラ星人が何人も出てくることです。いままでの宇宙人は、侵略しようというのに一人とかせいぜい二人だけでやってくるという人手不足感がありましたが、ゴドラ星人は侵略する気まんまんです。女の子に化けて男を騙しウルトラ・アイを奪うというのも、前回のピット星人(エレキングをつれてきた星人)から情報を得たのかと思えるほど用意周到です。

しかし、肝心の作戦は穴だらけです。

そもそも海難事故を頻発させて注意をそこに引きつけたいのなら、本当に船をそこに沈めてしまえばいいだけです。わざわざ宇宙に運ぶのは手間もかかるし、途中で目撃されるおそれもあります。なんの意味もありません。

また、ウルトラ・アイを奪ったのに気絶させたモロボシ=ダンを放っておくというのは、ピット星人と同じ間違いをしています。(本当にピット星人から学んだかどうかは知りませんが)

なお、ゴドラ星人は多勢登場したこともあってか、一人一人は弱いです。地球人にのされるくらいです。デザインはカッコイイのですが・・・・・・

【朝日新聞】イスラムと民主主義、誤解と理解

12月4日朝日新聞朝刊。「日曜に想う」のコーナー。今回は大野博人・編集委員の「イスラムと民主主義、誤解と理解」です

(略)
 1993年、米ハーバード大学のサミュエル・ハンチントン教授がフォーリン・アフェアーズ誌に発表した論文で「文明の衝突」が話題となった。これからはイデオロギーより文明間の対立の危機が増す、と指摘していた。その中に、イスラムを含め西欧以外の文明は、民主主義や市場経済といった価値観になじみにくい、という考えが示されていた。
 人口の9割ほどがイスラム教徒であるインドネシアのジャカルタに駐在していた私は違和感を覚えた。目の前で正反対に見える出来事が起きていたからだ。
 イスラム教徒の学生らによる公営宝くじへの反対運動だ。イスラムが禁じる賭けにあたるという理由だった。信徒は多くともイスラム法で統治している国ではない。庶民の楽しみに目くじらを立てる原理主義運動と見えなくもなかった。
 だが、実態は宗教運動ではなく社会運動だった。多くの貧しい人々が一獲千金を夢見てなけなしの金をつぎ込む。家庭崩壊の悲劇も後を絶たない。しかも、莫大な収益は独裁者スハルト大統領周辺の利権になっていると見られていた。
 学生リーダーらの考えは明快だった。
 「目指すのは、宗教上の教えの実現というより民主的な社会」「イスラムは運動の出発点として、あるいは参加者の連帯感を維持する上で役に立ちます」
 独裁政権下の民主化運動も、イスラムを前面に出せば弾圧をかわしやすい。イスラムは民主主義を後押ししていた。
(略)
 あれから四半世紀近く。インドネシアでも過激派がテロを起こした。最近はキリスト教徒であるジャカルタ州知事がイスラム批判をしたとして大規模な抗議デモが起きた。「知事を殺せ」という叫びも上がったという。何かが変わりつつあるのだろうか
(略)


公営宝くじの反対理由がイスラム教の教義からきていると理由を掲げているなら、それは原理主義運動に他なりません。独裁者に反対するための運動を宗教を隠れ蓑にしたのだ、というのが大野氏の解釈です。しかし独裁者の資金源が宝くじだけ、ということはないはずです。あえて宝くじ反対運動を展開したのは、イスラム教の教義が理由であることは間違いないでしょう。

学生リーダーは、目指しているのは民主的な社会であり、イスラム教は参加者の連帯感を維持するため、としていますが、彼らの目指す社会に非イスラム教徒の居場所があるようには思えません。非イスラム教徒は連帯感を持ちようがないのですから。

イスラム教徒だけであれば、民主的で平等で人権が尊重された社会が実現できるのかもしれませんが、非イスラム教徒に対してその原則は通じていません。だから、キリスト教徒であるジャカルタ州知事に攻撃的になれるのです。

「何かが変わりつつあるの」ではなく、何も変わっていないのだと思います。

【朝日新聞】フランス人の自画像

12月2日朝日新聞朝刊のオピニオン欄。「憲法の価値を守るもの」という特集で、二人の識者の意見を聞いています。そのうちの一人、仏国務院副院長・ジャンマルク=ソヴェ氏の「世論や政権からの独立重要」を引用します。

なお、仏国務院というのは、かつては大統領がトップ(院長)でしたが、現在院長職はないそうです。つまり、副院長がトップです。話はそれますが、山形石雄のファンタジー小説「戦う司書」シリーズでバントーラ神立図書館のトップが館長代行だったことを思いしました。

 フランスの国務院の役割は、政府提案の法律が憲法や国際条約に照らして適当か否かを答申したり、行政裁判の最高裁として判決を下したりすることです。
 例えば昨年11月のパリ同時テロ直後から、政府は(令状なしで捜査できる)非常事態宣言を憲法に明記し、さらにテロ容疑で刑に服した重国籍者のフランス国籍を剥奪(はくだつ)しようと国務院に意見を求めました。私たちは政府に否定的な意見を出しました。非常事態は恒久的になってはならないし、国籍剥奪はテロにつながる直接の危険性があるなど重大なケースでしか検討されるべきものではない、と。
 国務院は行政の一部ですが、意見や決定は政府や議会から独立しています。さらに重要なのが世論からも独立していること。国務院の決定文書の冒頭は常に「フランス人民(国民)の名において」と書かれていますが、私たちが言う「人民」とは世論ではない。えてして世論は市民の自由の制限をもたらします。世論の熱狂や激情にくみしてはならない。私たちは歴史的に散々痛手を被ったはずです。
 20世紀の、とりわけ欧州の歴史を振り返りましょう。ナチスドイツは、世論が、人民を裏切る帰結を生み、私たちの基本的な価値を根こそぎ傷つけてしまいうることを教えます。かつてルソーは(共同体の意志としての)人民の意志を「一般意志」という概念で説明し、(個人の利害の追求の総和である)全体意志と区別した。
 私は憲法が尊重された中でつくられる法は、一般意志の具体的な表現だと考えます。だからこそ、憲法の価値が尊重されないといけない。それによって社会的な亀裂や緊張が取り除かれるのです。
 国務院は(憲法の)価値の尊重を通じて、社会に貢献しています。例えば今夏、私たちはイスラム教の女性用の水着「ブルキニ」の海岸での着用の禁止は、違法と判断しました。良心の自由や、海岸を行き来する自由など、人間の根本的な自由への侵害だ、と。
 仏憲法に明記されたライシテ(政教分離原則)は国家の中立性と良心の自由の保障を意味します。ブルキニ着用問題では世論の圧倒的多数が禁止を支持し、社会的な対立が起きていました。ですが、ひとたび国務院の判断が明らかになると、多くの人は「決定は正しい」と支持した。社会的な知恵として受け入れられたのです。
(略)


フランス人は認めたがらないかもしれませんが、フランスというのは結構権威主義的な社会なのだなあ、というのが感想です。

世論がつねに正しいわけではないというのはその通りだと思います。「ブルキニ」の着用禁止は違法(違憲?)だという仏国務院の判断も私は正しいと思います。

それはともかく、フランスの少なからぬ人たちが「ブルキニ」を着用禁止にすべき、と考えていたのに、ひとたびお役所が違法だ、と言ったとたんに、『多くの人は「決定は正しい」と支持した』のは、権威主義的社会だといわざるをえません。

エマニュエル・トッド氏は自著(これです)の中で、さかんにフランスを個人が自由な意思を持つ社会と規定し、権威主義的とされるドイツと対比していました。フランス人に限りませんが、往々にして、自画像は自分が見たいように見えるのかもしれません。

【ウルトラマン】第三十一話:「来たのは誰だ」

ケロニア登場

ボリビアに在住していた科特隊隊員が日本に帰国します。挙動不審のこの隊員、実は知性を持つまでに進化した植物人間ケロニアで、科特隊基地の壁の材質を探りに来ていました。

そして、飛行機の編隊まで繰り出し、人類に真正面から挑戦してきます。ケロニア本体もウルトラマンと結構いい勝負をするほどの強さです。スペシウム光線をものともしません。

興味深いのは、みんなが疑っている挙動不審の隊員(実はケロニア)をハヤタ隊員だけが全く疑っていないところです。こういうのは周りが信じないことを、主人公が慧眼で疑うというのが常道だと思いますが、ここでは逆です。

なお、今回初めて、地球産の知的生物が敵としてあらわれました。これまでの敵で宇宙から侵略してきた知的生命か、知性の無い怪獣です。

侵略する方とされる方では侵略する方が悪いので、第三者のウルトラマンが地球の味方になっても不思議ではありません。怪獣が暴れまわる場合も、知的生物同士ということで人類の味方になってくれたのかもしれません。

しかし、ケロニアは地球産の知的生物です。宇宙人のウルトラマンから見れば、人類とケロニアは等距離のはずです。にも関わらず人類の味方をした、ということは、やはりウルトラマンの意識は地球人であるハヤタのものと解するべきなのでしょうか。
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Author:えいび
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