【映画】ゴースト・イン・ザ・シェル

主演:スカーレット・ヨハンソン

字幕版で観ました。

「攻殻機動隊」の米国での実写映画です。

このコンテンツは海外でも人気がありますが、特に、日本でカルト的な人気があって、ややファナチックなファンが多いようです。昔、日本の「攻殻機動隊」が好きだというアイドル女優が“実写化したら主役をやりたい”と、発言したところ、一部の狂的なファンの批判を浴び、謝罪に追い込まれたことがありました。好きなコンテンツの主役を演じたい、という発言のどこに問題があるのか私にはさっぱり分かりませんが、のファナチックな人たちとはお近づきになりたくないものだ、と思ったものです。

そうしたファン状況のため、この映画にも批判の嵐が吹き荒れているようです。

冷静に評価してみます。

映像には結構な予算をつぎ込んでいるようで、しょぼいところはありませんで。光学迷彩の実写も見ごたえがありました。都市風景は、「ブレードランナー」を思い出させますが、かなり凝ったものです。

ヒロインの名前を洋風に変えていたのが残念だったのですが、中盤から終盤にかけてそれが伏線になっていました。ここら辺は、実写オリジナルを入れながら、原作への愛も感じられて嬉しかったです。

ヒロインがちょっと太り気味の体形で、これには違和感がありました。アクションをこなすにはガッチリとした体つきであるべき、という思い込みがあったのでしょうか。

ストーリーはもう少しオリジナリティーを出した方がよかったのではないかと思いますが、全体的にはそう悪い出来ではありませんでした。
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【朝日新聞】「サーバル ぴょ~んと人気」

4月19日朝日新聞朝刊の東京面。「サーバル ぴょ~んと人気」と記事が出ていました。

300種を超える動物を飼育する多摩動物公園(日野市)で、ある動物に注目が集まっている。ライオンやチータと同じネコ科の「サーバル」だ。アニメ番組のキャラクターになったことで人気に火が付き、解説役で登場した飼育員も話題の人に。静かだったおりの前は一変、にぎわいを見せる。
(略)
30年以上前から飼育するサーバルだが、注目のきっかけは、今年1月から深夜に放送されたテレビアニメ「けものフレンズ」(テレビ東京系)だった。架空の超巨大動物園を舞台に、擬人化された動物たちが冒険物語を繰り広げる。動物が互いに長所を褒め合う前向きな世界観と、深読みを誘う展開が、大人からも支持された。3月の放送終了後、楽しみを失ったファンには、実物に会える動物園が受け皿になった。
(略)


日本で大人になってもアニメを観ている層というのは、自分達が少数派だと信じきったところがありますので、こうしたニュースを新聞で読むのはびっくりします。朝日新聞で「けものフレンズ」の話題が出るとは思いませんでした。

いままでアニメファンの動向が一般に知られるといえば、舞台になった土地をファンが訪問する「聖地巡礼」でしたが、今回のはちょっと毛色が違います。実際に動物園にアニメファンが押しかけているならニュースになるのも当然ですが、なんだか面はゆい感じがしてきました。

願わくは、ファンが動物園のスタッフや他の来客に迷惑をかけたりせず、アニメファンは人畜無害だと知らしめていただけたらと思います。

【朝日新聞】「コメント欄にはびこる嫌韓・嫌中 ヤフー・ニュース分析」

4月28日朝日新聞朝刊。「コメント欄にはびこる嫌韓・嫌中 ヤフー・ニュース分析」より
 

ネット上で配信されるニュースに対するコメントについて、立教大の木村忠正教授(ネットワーク社会論)とニュースサイトのヤフー・ニュースが共同で分析した。韓国や中国の人たちに対する「排斥意識」の強い言説が浮かび上がる。
(略)
 今回の分析では1週間で100回以上コメントを投稿した人が全体の1%いた。この1%の人たちの投稿で全体のコメントの20%が形成されていた。一方、頻繁に投稿しない人のコメントにも嫌韓や嫌中の言葉が含まれていることがあり、昨年7月のデータを分析しても傾向はおおむね変わっていなかったという。
(略)
 ネット上の排斥主義の高まりは、日本に限った動きではない。欧州では反移民を掲げる極右政党がネットを使って勢力を拡大している。昨年の米大統領選では、トランプ氏がツイッターで白人至上主義や反移民を主張。白人の中間層の不満や不安心理をくみ取って当選した。
 今回調査した木村教授は「日米欧に共通するのは、少数派や弱者に対するいらだちだ。底流には自分たちは多数派なのに、利益を享受していないという不満がある。ネットニュースへのコメントには、こうした社会心理が表れている」と分析。「日本がさらに右傾化するかどうかは、ネットとともに育ち、ネットの影響を受けやすい若者世代の意識次第だろう」と話す。(日浦統)


1週間で100回以上コメントを投稿した人が全体の1%いた。この1%の人たちの投稿で全体のコメントの20%が形成されていた」というのは面白い調査ですが、よく考えれば、硬派なニュースだけでなく、映画の感想でもなんでも、一部の熱心な投稿者が頑張っているのは一般的だと思います。

おそらく、「嫌韓」「嫌中」投稿をするのは一部の特殊な人たち、という仮説の裏づけを取りたかったのでしょう。しかし、「一方、頻繁に投稿しない人のコメントにも嫌韓や嫌中の言葉が含まれている」という事実が、仮説を完全には支持しない結果となりました。

ここまでは調査結果のレポートなので結構ですが、次の分析はいけません。

ネット上の排斥主義の高まりは、日本に限った動きではない。欧州では反移民を掲げる極右政党がネットを使って勢力を拡大している。昨年の米大統領選では、トランプ氏がツイッターで白人至上主義や反移民を主張。白人の中間層の不満や不安心理をくみ取って当選した。
 今回調査した木村教授は「日米欧に共通するのは、少数派や弱者に対するいらだちだ。底流には自分たちは多数派なのに、利益を享受していないという不満がある。ネットニュースへのコメントには、こうした社会心理が表れている」と分析


分析のもとになるデータが全くありません。当たっていたとしても、根拠(データ)なしで言っているのであれば、ただの思い込みとしかみなせません。

一昔前にあった、「ネトウヨは低学歴、低収入」というのと同じです。気に入らない言説を無視するために根拠なく他者を貶めたものです。今度は、“社会に不満や不安を持った多数派が少数派や弱者にいらだっている”と決め付けています。

韓国や中国を嫌っている人が多い、と素直に受け取る方が自然だと思います。

【ウルトラセブン】第十四話、十五話:「ウルトラ警備隊西へ(前編・後編)」

ペダン星人、キングジョー登場。

神戸を舞台にした前・後編の大作「ウルトラ警備隊西へ」です。有名な合体ロボット、キングジョーが登場します。

やってきたのはペダン星人。「ウルトラセブン」の伝統(?)で美女に化けています。地球が送り込んだ観測ロケットを侵略行為とみなし地球に報復しにきました。

“報復するぞ”と律儀に通告してきたのに、地球からの“誤解です。ごめんなさい”の返信は無視です。地球人をまったく信用していません。

それでもウルトラセブンとは会話が成立すると思ったのか、地球は対キングジョー用兵器の開発やめるかわりに、ペダン星人は地球から退去する、という取り決めに応じました。

ところが、地球人側はペダン星人の言うことを全く信用していません。お互い様ですね。

そしてペダン星人も何を思ったか取り決めを破棄して地球侵略に乗り出します。

本来は、地球人が一方的に条約違反をしてペダン星人が応戦する、という流れの方が自然です。しかし、地球を一方的に悪者にするシナリオは却下されたのではないかと想像します。

そのせいか、ペダン星人は、侵略の意図がありながら、捕虜にしていた地球人科学者を解放したり、さらに解放したくせに、記憶を奪って兵器開発ができないように細工をしたりと一貫性がありません。

コンセプトが乱れています。

制作者側でもこのコンセプトの乱れは気になったようです。そのためなのか、地球人が先にロケットを打ち込んで迷惑をかけたのではないか、というテーマは次回の「闇に光る目」でも再度提起されてきます。

【時事問題】今村復興大臣の「東北でよかった」発言

今村雅弘復興相が、自民党二階派のパーティーで講演し、東日本大震災について、「(発生場所が)東北の方だったから良かった。これがもっと首都圏に近かったりすると莫大な、甚大な被害があった」と語り、辞任に追い込まれました。

東北の人が聞いたら不愉快に思うのは分かります。この人は「失言」が続いていただけに、もう少し考えて喋るべきだったと思います。

しかしながら、あの規模の地震が首都圏の近くで起きたら、と考えることは間違ったことではありません。首都圏で起きたらもっと大変なことになったのでは、と考えるのも分かります。

「東北の方だったから良かった」という表現は拙かったですが、一般人でもこの程度の「失言」は普通にありそうです。

私もリアルでは言いたい放題なので、政治家と違って首をとられるようなことにはなりませんが、各所から顰蹙を買うことはよくあります。

こういう事例を見ると、政治家というのは大変なんだなあ、と素直に思いました。

【朝日新聞】「仏 融和か自国第一か」

4月25日朝日新聞朝刊。トップ記事はフランス大統領選です。見出しは「仏 融和か自国第一か」

(略)
 旧来の右か左かでは読み解きづらい今回の大統領選の構図。実は、真っ向からぶつかっている。
 米国にあてはめるとどうか。米国民を守るために国境に壁を築き、米国企業が不利益を被るとして環太平洋経済連携協定(TPP)を拒否するトランプ大統領は、ルペン氏と同じ立ち位置だ。トランプ氏は、大統領選直前に起きたパリ・シャンゼリゼ通りのテロに対し、「(ルペン氏が)最も強い」と評価している。
 これに対し、人種問題が根強い米国で融和のシンボルとなり、TPPを進めたオバマ前大統領は、マクロン氏と良好な関係だ。両者は20日に電話協議。共通の価値観を有していることを確認したという。
 米大統領選では、TPP批判の急先鋒だったサンダース氏の支持者には民主党のクリントン候補への抵抗感があり、共和党のトランプ氏に有利に働いたとみられている。仏大統領選でも、左派の一部にはマクロン氏は新自由主義的だと映る。棄権率が高まれば、ルペン氏に有利になる。
(略) 
 旧来の右翼対左翼、保守対革新では説明できない新たな動き。フランスの政治学者、トマ・ゲノレ氏は「現状や将来に不安を持つ市民による、既存の政治システムへの反対表明だ」と説明する。(パリ=青田秀樹)



大統領選の構図として、水平方向の右に「社会を閉じる」、左に「社会を開く」。垂直方向の上に「自由競争(グローバル化)」、下に「保護主義(反グローバル化)」という四分割の図が添付されています。

この図に今回の大統領選の候補者と、アメリカの有名政治家がマッピングされています。

左上(自由競争で社会を開く)に、マクロン氏とオバマ前大統領。

右上(自由競争で社会を閉じる)に、フィヨン氏。

左下(保護主義で社会を開く)に、メランション氏とサンダース上院議員。

右下(保護主義で社会を閉じる)に、ルペン氏とトランプ大統領。

がマッピングされています。


別段どの候補をひいきにしているというわけでもありませんが、この見出し「仏 融和か自国第一か」というのは公平ではないと感じました。

何も知らずに読めば「融和」の候補の方が「自国第一」の候補よりも好ましく感じます。

しかし、「融和」派は弱肉強食のグローバル経済礼賛で自国の弱者を切り捨てている、というのが「自国第一」派の考えです。その考えが当たっているかどうかはともかく、必ずしも自分勝手な差別主義者というわけではありません。


フランスや米国で起きているのが「旧来の右翼対左翼、保守対革新では説明できない新たな動き」、というのは同意します。しかし、「自由競争vs保護主義」や「社会を開くvs社会を閉じる」という図式でもすべて説明できているとは思えません。

添付の図は、フランス大統領選の構図と米国の政治の構図が一致していることを示唆したのでしょうが、違和感があります。

米国の政治家で、本選でトランプ大統領と熾烈な争いをしたヒラリー・クリントン氏が出ていないことです。代わり(なのかどうか分かりませんが)にオバマ大統領が出ています。

クリントン氏はTPPを進めたり、反対したり、と一貫していませんでした。そのため「自由競争」なのか「保護主義」なのかはっきりしないため無視されたのだと思います。

現に有力候補だったクリントン氏を無視しなければ完成できないような図式も、やはり現代の政治状況を説明できてはいないと思います。

【アニメ】2017春調査(2017/1-3月期、終了アニメ、68+2+1作品) 第44回

アニメ調査室(仮)さんで行っているアンケートに投稿しました。

評価基準は
S : とても良い(第3回より追加)
A : 良い
B : まあ良い
C : 普通
D : やや悪い
E : 悪い
F : 見切り、視聴はしたが中止(または見逃しが多い)
x : 視聴なし、(または視聴中のため評価保留)
z : 視聴不可(わかる範囲で良いです)

01,鬼平,C
02,風夏,x
03,幼女戦記,C
04,闇芝居 4期,x
05,信長の忍び,A
06,双星の陰陽師,x
07,銀魂 新シリーズ,x
08,戦国鳥獣戯画 乙,x
09,超・少年探偵団NEO,x
10,魔法使いプリキュア!,x

11,霊剣山 叡智への資格,x
12,亜人ちゃんは語りたい,x
13,遊戯王アーク・ファイブ,x
14,南鎌倉高校女子自転車部,C
15,青の祓魔師 京都不浄王編,x
16,ふるさと再生 日本の昔ばなし,x
17,少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん,x
18,昭和元禄落語心中 助六再び篇,C
19,マーベル アベンジャーズ・アッセンブル,x
20,スクールガールストライカーズ Animation Channel,F

21,機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 2nd season,x
22,レゴ ネックスナイツ (ロックモンスター編),x
23,フューチャーカード バディファイト DDD,x
24,チェインクロニクル ヘクセイタスの閃,x
25,バトルスピリッツ ダブルドライブ,x
26,この素晴らしい世界に祝福を! 2,A
27,リルリルフェアリル 妖精のドア,x
28,ちいさなプリンセス ソフィア,x
29,デュエル・マスターズVSRF,x
30,小林さんちのメイドラゴン,A

31,ガヴリールドロップアウト,B
32,なめこ せかいのともだち,x
33,ピアシェ 私のイタリアン,x
34,がん がん がんこちゃん,x
35,ベイブレードバースト,x
36,ちるらん にぶんの壱,x
37,どちゃもん じゅにあ,x
38,政宗くんのリベンジ,x
39,ハンドシェイカー,F
40,カミワザ・ワンダ,x

41,ねこねこ日本史,x
42,にゃんこデイズ,x
43,タイムボカン24,x
44,けものフレンズ,A
45,クラシカロイド,x
46,エルドライブ,x
47,セイレン,x
48,プリパラ,x
49,ぼのぼの,x
50,クズの本懐,F

51,アイドル事変,x
52,うらら迷路帖,x
53,3月のライオン,A
54,あはれ! 名作くん,x
55,Rewrite 2ndシーズン,x
56,Spiritpact (スピリットパクト),E
57,あいまいみー Surgical Friends,x
58,MARGINAL#4 KISSから創造るBig Bang,x
59,TRICKSTER 江戸川乱歩「少年探偵団」より,x
60,AKIBA'S TRIP THE ANIMATION,x

61,NARUTO ナルト 疾風伝,x
62,SUPER LOVERS 2,x
63,ACCA13区監察課,B
64,CHAOS;CHILD,x
65,ALL OUT!!,B
66,One Room,x
67,彼岸島X (ネット配信),x
68,ナンバカ 2期 (ネット配信),x
69,ろんぐらいだぁす! (全12話),x
70,はいふりOVA 前編,x


「鬼平」:アニメとしては異色作です。時代劇に新風を吹き込んだのか?
「幼女戦記」:十分面白かったですが、中途半端な終わり方が残念。
「信長の忍び」:5分アニメながら内容が詰まった良作。二期も快調。
「南鎌倉高校女子自転車部」:自転車うんちくアニメ?
「昭和元禄落語心中 助六再び篇」:声優さんの話芸を堪能しました。
「スクールガールストライカーズ Animation Channel」:ピンと来ませんでした。
「この素晴らしい世界に祝福を! 2」:一期の面白さが継続しました。
「小林さんちのメイドラゴン」:安定的に面白かったです。
「ガヴリールドロップアウト」:毎回笑える良作でした。
「ハンドシェイカー」:絵が気持ち悪くて視聴中止です。
「けものフレンズ」:擬人ものは数多くありますが、これだけ設定がきちんとしたものは珍しいです。
「クズの本懐」:文学臭さが鼻について視聴中止。
「3月のライオン」:今から二期が待ち遠しい傑作です。
「Spiritpact (スピリットパクト)」:異国で勝負したいのならせめて完結したものにしてください。
「ACCA13区監察課」:小粋な良作です。きれいに完結しました。
「ALL OUT!!」:なじみのないスポーツですが、キャラクターを重層的に描いたことを高く評価したいです。

【朝日新聞】仏大統領選前夜

4月23日朝日新聞朝刊。「右翼攻勢、モスク閉鎖次々 路上礼拝も批判 仏大統領選、反イスラムの波」より

 パリ北郊外のクリシー市。3月末から毎日、午後5時過ぎになると地元の100人前後のイスラム教徒の市民が中心部の市役所前に集まり、礼拝するようになった。金曜日にはその人数は千人以上に膨らみ、近くの商店街まで広がる。
 「路上礼拝」が始まった直後、右翼政党「国民戦線」(FN)の大統領候補マリーヌ・ルペン党首(48)がユーチューブに映像を投稿。人々が歩道に並んでひれふす様子を見せ、「道路は宗教行為が認められない公共の場。これこそ政府がイスラム全体主義に対策をとってこなかった結果だ」と激しく批判した。
 しかし、この路上礼拝は、市当局が強行した近くの大モスクの閉鎖に対する抗議行動だ。
 前市長時代に市が倉庫を買い上げ、信者団体がモスクとして使うように賃貸した。いずれ信者側が買い取る約束だったが、2015年の選挙に勝った右派の現市当局は図書館新設を理由に郊外移転を求め、信者側と対立。3月末、信者らをモスクから閉め出した。
 金融コンサルタント、スマイル・エルバズさん(25)は地元の生まれ育ち。「僕はモスクで、フランスの現実に即したイスラムを学んだ。モスク閉鎖は、信者を過激主義が氾濫するインターネットの世界に追いやるだけだ」と批判する。
(略)


この件は初耳ですので、この記事以外の情報はありません。

記事によれば、クリシー市がイスラム教徒の意向を忖度してモスクの場所を賃貸していたが、市長が替わったことで賃貸契約を打ち切った。これにイスラム教徒が怒って路上で礼拝をはじめた、ということです。

イスラム教徒に偏見を持っているつもりはありませんが、ひどく図々しいと思いました。

図書館を作るから賃貸契約を打ち切る、というのはもっともな理由です。郊外への移転を求められたら移転すればいいだけです。市内でにモスクを置きたいなら自力で資金を調達すればいいだけです。

行政が、特定宗教のために便宜をはかって倉庫を貸すというのが、親切なのかもしれませんが、出発点から間違っていました。

それまでの好意に感謝するどころか、獲得できた権利だと錯覚しています。揚げ句の果てに路上礼拝ときました。

市内にモスクがないと、インターネットの過激思想に追いやるから行政が提供しろ、というのは体裁はいいですが脅迫と同じです。

例えば、日本で新興宗教の一派が、行政に集会所を貸せと路上に集結しているのを想像してみてください。

異様な光景となります。

イスラム教徒だろうが、新興宗教だろうが同じです。徒党を組んで自分達の権益を拡大させようとすれば、それ以外の人たちの反発と嫌悪を生むのは必然です。

【映画】暗黒女子

主演:清水富美加、飯豊まりえ
脚本:岡田磨里
原作:秋吉理香子

原作は未読です。

アニメ界では有名な岡田磨里さんの脚本です。

「毒入りチョコレート事件」のように、一つの事件を複数の探偵役が推理(小説という形式で朗読)していく形式です。違うのは、互いの中に犯がいると告発するところです。全員が探偵であり容疑者というわけです。

小説という形の推理のため、朗読の中身が必ずしも真実とは限らない(ように受け取れる)ので難点です。これだと最後のしめの「真相」が本当に正しいのかどうか断言できません。

推理ものなのでネタバレが出来ず、詳述できませんが、「真相」に不自然な点があり釈然としません。原作できちんと説明できているなら、これは映画脚本の責任となってしまいますが、どうなのでしょうか?

岡田磨里さんが脚本だから言うわけでもありませんが、こういうのは実写よりもアニメの方がよかったかもしれません。“学園の女王様”という設定と女優の雰囲気が合っていません。演技者として悪いといことではありませんが、役に合っていません。人が良さそうに見えてしまいます。絵だったら(アニメだったら)説得力のある造形にできたはずです。

推理ものとしては穴がありますが、気楽に観るならお薦めできます。ただし、家族で観るには不向きです。

【アニメ】けものフレンズ

今クールでもっとも話題となったアニメです。

なんで騒がれたのかというと、すでに分析がなされているように、一見したところ幼児向けアニメのようなあるいは米産アニメのような心優しい世界でありながら、深夜アニメのようにところどころに「不穏」なものが見え隠れしているアンバランス感の魅力です。

主人公がヒトであることは当初から視聴者には見え見えでしたが、これが周囲に明かになったとき何が起きるのかは全く予想できず、その時の回はかなりドキドキして観ました。

背景に表れる、飛行機の残骸(?)やら、巨大な橋(?)から、一筋縄ではいかない世界設定があることがわかります。「エヴァンゲリオン」のような、考察する楽しみにも満ちています。

ところで、劇中の「すごーい」とか「たのしー」とかいうセリフが話題です。私にはあれは舞台劇のように感じていました。別に舞台劇に詳しいわけではありません。子供時分に見た子供向けの劇の印象かもしれませんが、感情を簡潔な台詞で表現するというのが、舞台劇を思い出させました。

話題になるのがうなずける良作です。

【朝日新聞】民進党が駄目な理由

4月19日朝日新聞朝刊。『操られる「責任野党」』より

(略)
責任野党という言葉を日本政治で最初に掲げたのは旧社会党から1960年に分裂した旧民社党。歴代自民党政権に対して是々非々の立場を強調していたが、自民の補完勢力と受け止められる局面が多かった。
 旧民社の流れをくむ民進党も、野党分断を図る首相の言葉に過剰反応し、自らパノプティコンにはまっている。昨年9月に代表に就任した蓮舫氏が掲げた「提案路線」がその典型例だ。
 現実には提案よりも、政権を追及する仕事に徹せざるを得ないのが野党だ。そうなると首相からは「批判に明け暮れていれば、中身のある議論が行えない」と言われ、ネットでも「提案路線はどうなったのか」と指摘される。まさに隘路(あいろ)に迷い込んでいるのだ。
 奥野総一郎衆院議員は昨年の衆院予算委で、高市早苗総務相の電波停止発言が、メディアへの強権的姿勢という政権の本質をはらむ問題と考えて質問した。だが世論の反応は鈍く、手応えは芳しくなかった。
 「対案を出しても実現しない。批判しても世論を味方に付けられない。政治家としてつらい。野党の存在意義って何だろう。なんとなく、八方ふさがり」

 ◆パノプティコン もともとは監視者がいてもいなくても囚人が監視を意識する監獄施設のこと。転じて20世紀にフランスの哲学者フーコーが、権力による社会の管理・統制システムの概念として用いた。


民進党がいま一つさえない理由が分かりました。

野党にも二種類あります。政権交代を目標とする政党と、少数だけど確固とした支持者にささえられ与党に対するチェックをもっぱらとし政権につくとしても連立が前提となる政党の二つです。

後者の例だと日本共産党がそれに当たります。政権をとる気はないように見えますが、それはそれで存在意義があります。ときどきですが良いことも言いますし。

政権から転落してからの民主党とそれに続く民進党の分からないのは、二つのうちどちらを目指しているのかはっきりしない点です。

与党に三分の二をとらせないという目標は、日本共産党型の野党のあり方です。「提案路線」というのは政権奪取型の野党のあり方です。

どっちだか分からないから、やることに一貫性が見えません。

野党なのですから「対案を出しても実現しない」のは当たり前です。対案を示すことで次の選挙で支持を集めるのが目的なのです。政権をとりたいのであれば、実現しなくても対案を出し続けなければなりません。

「批判しても世論を味方につけられない」のは、批判の中身が薄い(又は、ない)からです。与党を厳しく批判したいのであれば、世論が味方になるような中身のある批判をしなければなりません。

どちらの型の政党を目指すのか、という目標が定まっていませんし、その目標を達成するための戦略もありません。だから駄目なのだと思います。

【アニメ】鬼平

池波正太郎原作。一般小説枠(本当は「枠」なんてないけど)のアニメです。

原作は未読。実写のテレビドラマも観たことはありません。

それなりに楽しんで全部観ましたが、ここまで来ると、“なぜアニメーションで表現したのか”と考え込みます。

現在放映中の「有頂天家族」も一般小説枠ですが、アニメーションで表現する必然性を感じます。実写でもできるのでしょうが、かなり違った印象になるでしょう。

時代劇のアニメーションといえば、山田風太郎の「甲賀忍法帖」をアニメ化した「バジリスク」があります。これもアニメーションならではの表現がありました。

しかし「鬼平」にはアニメする必然性が見えません。

“必然性がなければアニメにしてはいけないのか”と言われると、反論につまります。しかし、釈然としない印象をもったことは否めません。

スポンサーに時代劇専門の有料チャンネルがついているところから、若者に媚びているのでは、とつい疑ってしまいました。

【世論調査】朝日新聞社4月18日

4月18日朝日新聞朝刊に世論調査の結果が発表されました。

 (数字は%。小数点以下は四捨五入。質問文と回答は一部省略。◆は全員への質問。◇は枝分かれ質問で該当する回答者の中での比率。〈 〉内の数字は全体に対する比率。丸カッコ内の数字は3月11、12日の調査結果)
◆安倍内閣を支持しますか。
支持する50(49)
支持しない30(28)

◇(「支持する」と答えた50%の人に)それはどうしてですか。(選択肢から一つ選ぶ=択一)
首相が安倍さん12〈6〉
自民党中心の内閣12〈6〉
政策の面25〈13〉
他よりよさそう50〈25〉

◇(「支持しない」と答えた30%の人に)それはどうしてですか。(択一)
首相が安倍さん13〈4〉
自民党中心の内閣25〈7〉
政策の面50〈15〉
他のほうがよさそう8〈2〉

◆今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
自民39(37)
民進7(8)
公明3(3)
共産3(4)
維新1(1)
自由0(0)
社民1(0)
日本のこころ0(0)
その他の政党1(1)
支持する政党はない38(36)
答えない・分からない7(10)

◆政府は、犯罪を実行しなくても、計画の段階で処罰する「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ、組織的犯罪処罰法の改正案の成立を目指しています。この法案に賛成ですか。
賛成35
反対33

◆組織的犯罪処罰法の改正案について、安倍首相は、東京オリンピック・パラリンピックに向けてテロ対策のために必要だと説明しています。こうした説明に納得できますか。
納得できる46
納得できない36

◆組織的犯罪処罰法が改正されると、犯罪を実行していない段階から警察などの捜査の対象になり、一般の人への監視が強まるという意見があります。この改正で、一般の人への監視が強まる不安を、どの程度感じますか。(択一)
大いに感じる12
ある程度感じる47
あまり感じない28
まったく感じない8

◆大阪の学校法人「森友学園」への国有地売却をめぐる一連の問題について、政府の説明は十分だと思いますか。
十分だ12
不十分だ75

◆森友学園への国有地売却の問題を解明するため、安倍首相夫人の昭恵さんが国会で説明する必要があると思いますか。
説明する必要がある53
その必要はない39

◆戦前や戦中の時代、教育の基本方針とされた「教育勅語」について、安倍内閣は、憲法や教育基本法に反しない形で、教材として使うことを認める答弁書を閣議決定しました。教育勅語をめぐる安倍内閣の姿勢は妥当だと思いますか。
妥当だ31
妥当ではない43

◆沖縄の基地問題についてうかがいます。沖縄県にあるアメリカ軍の普天間飛行場を、沖縄県の名護市辺野古に移設することに賛成ですか。
賛成36
反対34

◆アメリカ軍基地が集中する沖縄の負担軽減について、安倍内閣が沖縄の意見をどの程度聞いていると思いますか。(択一)
十分聞いている5
ある程度聞いている36
あまり聞いていない40
まったく聞いていない13

◆アメリカのトランプ政権は、シリア軍が化学兵器を使用したとして、シリア軍の基地をミサイルで攻撃しました。安倍首相は「化学兵器の使用は許さないとのアメリカの決意を支持する」と述べました。アメリカのシリア攻撃に対する安倍首相の姿勢を評価しますか。
評価する49
評価しない34

◆北朝鮮のミサイル発射や核開発に、脅威をどの程度感じますか。(択一)
強く感じる56
ある程度感じる34
あまり感じない7
まったく感じない2

◆アメリカのトランプ政権は、朝鮮半島近くに空母を派遣するなど、北朝鮮に軍事的な圧力をかけています。このアメリカの姿勢を支持しますか。
支持する59
支持しない25

◆宅配便業界の一部では、配達員の労働環境を改善するためとして、宅配のサービスを縮小する動きがあります。こうした宅配サービスの縮小に賛成ですか。
賛成71
反対18

 <調査方法> 15、16の両日、コンピューターで無作為に作成した固定電話と携帯電話の番号に調査員が電話をかけるRDD方式で、全国の有権者を対象に調査した(固定は福島県の一部を除く)。固定は、有権者がいる世帯と判明した番号は1903件、有効回答926人。回答率49%。携帯は、有権者につながった番号は2146件、有効回答1029人。回答率48%。



いつものように、この世論調査が私のところに来たと想定して回答してみます。ところどころで茶々もいれます。

>◆安倍内閣を支持しますか。
支持します。
特に、変化なしです。森友問題で失ったのを朝鮮半島有事で盛り返したのか、もともと森友の影響はなかったのか。どちらなのでしょうか?

>◇(「支持する」と答えた50%の人に)それはどうしてですか。
首相が安倍さん、だからです。

>◆今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
支持政党はありません。
民進は伸びないですねえ。どうすりゃいいんでしょうか?

>◆政府は、犯罪を実行しなくても、計画の段階で処罰する「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ、組織的犯罪処罰法の改正案の成立を目指しています。この法案に賛成ですか。
なんとも言えません。組織犯罪を取り締る必要は感じますが、警察に無闇と“武器”を持たせるのも不安です。一旦、法律ができたら、政権が替わっても有効ですので、“自民党を信じてるから大丈夫”というわけにはいきません。

>◆組織的犯罪処罰法の改正案について、安倍首相は、東京オリンピック・パラリンピックに向けてテロ対策のために必要だと説明しています。こうした説明に納得できますか。
こういう説明を聞くと、“だったらオリンピックなんで誘致しなけりゃよかったのに”と思います。すくなくとも、招致活動の段階で、組織的犯罪処罰法が一緒についてきます、と説明があるべきでした。

>◆組織的犯罪処罰法が改正されると、犯罪を実行していない段階から警察などの捜査の対象になり、一般の人への監視が強まるという意見があります。この改正で、一般の人への監視が強まる不安を、どの程度感じますか。(択一)
大いに感じます。警察を信じてませんので。

>◆大阪の学校法人「森友学園」への国有地売却をめぐる一連の問題について、政府の説明は十分だと思いますか。
十分だとは思いませんが、他に大事な問題はいくらでもあります。いまだに「森友」を引っ張っているようだから野党の支持率が伸びないのだと思います。

>◆森友学園への国有地売却の問題を解明するため、安倍首相夫人の昭恵さんが国会で説明する必要があると思いますか。
必要ありません。首相夫人が民間人かどうかは議論がありますが、本人が希望しているわけでもなく、明確に公人と呼べない人間を無闇に国会に呼びつけるべきではありません。

>◆戦前や戦中の時代、教育の基本方針とされた「教育勅語」について、安倍内閣は、憲法や教育基本法に反しない形で、教材として使うことを認める答弁書を閣議決定しました。教育勅語をめぐる安倍内閣の姿勢は妥当だと思いますか。
「教育勅語」に限らず、学校の先生が道徳を教えることに反対です。学校は勉強だけを教えればいいです。それ以外の人間的な部分は親が教えるべきです。

>◆沖縄の基地問題についてうかがいます。沖縄県にあるアメリカ軍の普天間飛行場を、沖縄県の名護市辺野古に移設することに賛成ですか。
沖縄の関係者でもないのにこれについて意見を言うのは忸怩たるものがありますが、危険といわれる普天間は早急に引き払うべきだと考えます。県外(あるいは国外)に持っていけ、という意見もあるでしょうが、それを始めると、普天間の返還がそれだけ遅れることを危惧します。

>◆アメリカ軍基地が集中する沖縄の負担軽減について、安倍内閣が沖縄の意見をどの程度聞いていると思いますか。(択一)
よく知りません。

>◆アメリカのトランプ政権は、シリア軍が化学兵器を使用したとして、シリア軍の基地をミサイルで攻撃しました。安倍首相は「化学兵器の使用は許さないとのアメリカの決意を支持する」と述べました。アメリカのシリア攻撃に対する安倍首相の姿勢を評価しますか。
評価します。あくまで、アサド政権が毒ガスを使ったという確証があるという前提ですが。

>◆北朝鮮のミサイル発射や核開発に、脅威をどの程度感じますか。(択一)
強く感じます。

>◆アメリカのトランプ政権は、朝鮮半島近くに空母を派遣するなど、北朝鮮に軍事的な圧力をかけています。このアメリカの姿勢を支持しますか。
支持します。

>◆宅配便業界の一部では、配達員の労働環境を改善するためとして、宅配のサービスを縮小する動きがあります。こうした宅配サービスの縮小に賛成ですか。
民間企業のやることに賛成も反対もありません。好きにすればいいと思います。新聞の世論調査で訊くことではないと思います。

【アニメ】小林さんちのメイドラゴン

京都アニメーション制作です。

京都アニメーションの作品なので当然のように視聴していました。

いつもとは違って、力の抜けた絵で勝負してきましたが、これはこれで味がありました。仕草や表情の描写がいつも通りの素晴らしさです。

特に、幼女の可愛さは突き抜けたものがあります。こういうことを書くと、アニメファンが誤解されますが、本当にそう思っているのですから仕方ありません。

コメディーとシリアスのバランスも取れていました。この制作会社の過去の作品に後半シリアスに振れすぎておかしな具合になったものもありましたが、この作品では成功しています。

二期があれば観たいです。

【朝日新聞】世襲議員について

4月15日朝日新聞朝刊のオピニオン欄。内山融・東京大学教授の「《なぜ》「3バン」強み、若くして当選」より

 衆議院における世襲議員の割合は、2割前後で推移しており、自民党だけみるともっと高くなります。外国も世襲議員はいますが、たとえば英国下院は1割ほどで、米国はもっと低いようです。国際的にみても、日本は世襲が多い国といえます。海外の学者に「日本は(権力が世襲される)封建国家か」と驚かれたこともあります。
(略)


「世襲議員」が多いと言っても、実際のところ世襲ではありません。親が政治家で息子(娘)も政治家をやっているというだけです。選挙に当選しなければ政治家にはなれないのですから、厳密な意味での世襲とは違います。

海外の識者の声に耳を傾けるのは大切かもしれませんが、鵜呑みにするのではなく、疑いをもって多面的に考えるべきです。

内山氏は英国と米国とを比べていますが、英国との比較はなぜか下院だけです(米国は上院を含めて言っているのかどうか不明です)。

英国の上院は貴族院ですので、世襲の(しかも厳密な意味での世襲)割合はかなり高いと予想できます。

上下院を合算すれば、日本より「世襲」率が高いと推測できます。

海外の学者に「日本は(権力が世襲される)封建国家か」と驚かれて、恐れ入っている方が私には驚きです。

女性議員の割合の国際比較も同じです。何故だか下院だけで比較しています。上院(参議院/貴族院)を含めると、どこかの国の都合が悪いからなのでしょうか?

【映画】パッセンジャー

主演:クリス・ブラッド & ジェニファー・ローレンス

20XX年―――新たなる居留地を目指し、5000人を乗せた豪華宇宙船アヴァロン号が地球を後にした。
目的地の惑星到着までの120年間、冬眠装置で眠る乗客の中で、なぜか2人の男女だけが目覚めてしまった。90年も早く―――。
エンジニアのジムと作家のオーロラは、絶望的状況の中でお互いを求め合い、愛し合い、なんとか生きる術を見つけようとするが、予期せぬ出来事が2人の運命を狂わせていく―――。


主人公ジムに突きつけられた二者択一の選択は、SFでなければあり得ない状況設定で惹き付けられました。宇宙船の内部も外部も凝った映像で圧倒されます。原作は小説なのかとも思いましたが、特に説明もないので、オリジナルらしいです。

しかし素晴らしいのは前半までです。後半はグダグダ。いかにもアメリカ映画的な展開で、後半の筋はすべて予測の範囲内でした。

はじめに出されたアイデアは素晴らしいのですが、複数ライターが集まる会議でありきたりの展開だけが採用されてしまったように見えます。

前半と後半の落差に唖然です。

【アニメ】昭和元禄落語心中 助六再び篇

「昭和元禄落語心中」の二期です。一期は観ていました。原作は未読です。

間が空いたせいなのか、一期を観たほどの感動が薄まった気がします。

話が“現在”に移ったことで、主要登場人物の交代がありました。これらのキャラクターにもうひとつ馴染めないというのもあります。特に重要な役回りである小夏(二代目助六の娘)のひととなりがまるで駄目です。“人間それじゃいかんでしょ”と言いたくなります。

単に駄目な人間というならそれでも構いません。駄目な人間というのは世の中にいっぱいいるのですから、物語の中できちんと位置づけされていれば問題ありません。しかし、それを超えて、性格付けとして不自然に見えるのは致命的です。

一期が面白かっただけに残念です。

【朝日新聞】投書欄「どう思いますか」:“読書はしないといけないの?”

4月5日と4月12日の朝日新聞朝刊の投書欄。毎週掲載の、投書に対する反響の投書を載せる「どう思いますか」のコーナー。二週連続して同じテーマで、“読書はしないといけないの?”です。

元になった投稿は、東京都の大学生(21)の投書です。

「大学生の読書時間「0分」が5割に」、という記事に、懸念や疑問の声が上がっている。もちろん、読書をする理由として、教養をつけ、新しい価値観に触れるためというのはあり得るだろう。しかし、本を読まないのは良くないと言えるのか。
私は、高校生の時まで読書は全くしなかった。それで特に困ったことはない。強いて言うなら文字を追うスピードが遅く、大学受験で苦労したぐらいだ。
大学では教育学部ということもあり、教育や社会一般に関する書籍を広く読むようになった。だが、読書が生きる上で糧になると感じたことはない。役に立つかもしれないが、読まなくても問題ないのではないか。読書よりもアルバイトや大学の勉強の方が必要と感じられる。
読書は楽器やスポーツと同じように趣味の範囲であり、読んでも読まなくても構わないのではないか。なぜ問題視されるのか。もし、読書をしなければいけない確固たる理由があるなら教えて頂きたい。


二週間にわたり、八人からの反応と、二人の識者の意見が載りましたが、「読書をしなければいけない確固たる理由」を示したものはありませんでした。また、4月12日の反応には、ネットと紙の本の対立、という観点からの反応が目立ちました。

私なりに回答してみます。

まず「読書」の種類ですが、教養(直接必要ではないが身につけておくのが喜ばしいとされる知識)のためのものと、よりよく生きるのに直接必要な知識を得るものと、に分類します。

文学作品を読むことはは前者にあたります。教育学部に在籍する投書子の「教育や社会一般に関する書籍」は後者です。むろん、文学部の学生だったら、文学作品を読むことは前者にあたりますので、この区分けは誰にでもあてはまる絶対的なものではありません。

前者の読書は必要ではありません。読みたくなければ読まないでいっこうにかまいません。一昔前なら「必読書」というものがあって、同じ階級の人間だったら誰でも読んでいなければならない本というのがあったらしいですが、現在ではそういう「必読書」は崩壊したように見えます。

後者は当然ながら必要です。例えば、システムエンジニアだったらマニュアルが読めなければ話になりません。

問題なのは、若い時に前者の読書をしていないと、後者の読書がしづらいのではないかということです。面白くない文学作品を強要されるのは苦痛ですが、楽しくて読んでいる分には、楽しいさだけでなく、言葉や言い回しを覚え、長時間の読書への耐性がつきます。中高生の間に後者の読書というのは考えにくいので、前者の読書で楽しみながら読書習慣を身につけるのはよいことだと思います。

ただ、投書子の文章は、高校生まで読書習慣がなかったのに、非常にしっかりしたものです。この投書を読むと、必ずしも読書習慣が必要とは言い切れなくなりました。

【アニメ】ガヴリールドロップアウト

原作は未読です。

1クールにひとつくらい欲しい、何も考えずに大笑いできるアニメでした。

天使が堕落する、と聞くと宗教的な意味での堕天使を連想してしまいますが、ここでは文字通りの普通に使う意味での堕落でした。

人ならざるものたちが人間界におちてきてドタバタを繰り広げるというおなじみのパターンですが、本作は人間視点を廃して、あくまで天使と悪魔にしぼっています。そのため、人間が天使や悪魔の能力を見て驚くという、ややもすればかったるくなるやり取りは省略していますので、スピード感があります。

終始笑える作品でした。

ところで、ガヴリールのお姉さんははじめて登場した時は犬を見ても普通にしていました。なんで犬を怖がって天界に帰ったのでしょうか。妹の好きにさせるための口実で犬嫌いということにしたのかとも思いましたが、それだと辻褄が合っていないような気もします。よく意味がつかめませんでした。

【朝日新聞】「自白強要は仕方ない? 高校生7割が肯定的 1千人調査」

4月9日朝日新聞の「自白強要は仕方ない? 高校生7割が肯定的 1千人調査」という記事です。法律教育に取り組む大学の先生が高校生に法律の知識を問い、分析したとのことです。

 憲法で権力を制限するという「立憲主義」への理解が8割の高校生に浸透する一方、差し迫った重大犯罪を防ぐためには自白を強要してもよいと考える高校生が7割近くに上ることが、高校生1千人を対象にした研究者の調査でわかった。
 法教育に取り組む研究者のグループ(代表・橋本康弘・福井大教育学部教授)が昨年9~12月、関東と関西の8高校、1370人に法に関する知識や考え方を聞いた。橋本教授は「自分の頭で考え、判断する知識が身についているかを見るのが調査の目的」と話す。
 「日本国憲法は、国民の権利や自由を守るために、権力を制限する仕組みを定めている」との説明が正しいか尋ねたところ、正解の「○」が81・1%に上った。


○×だから正解しやすいとは思いますが、81.1%というのは大変に優秀な高校生たちだと思います。
 

その一方で「法の支配とは、法によって人間のわがままな行為を規律し、それに反すれば厳しい罰を与えるべきであるという考え方をいう」の正誤を尋ねると、正解の「×」と答えたのは35・0%。国家権力が法に縛られるという「法の支配」の考えが浸透していないことがわかった。質問を作った土井真一・京大院教授(憲法)は「法の支配の理解が浸透していないのは、法は人々の行為を規制し、違反すれば罰せられるという、古来中国の法治主義のイメージが日本社会に強く残っているためだろう」とみる。


この分析は間違っています。単に「法の支配」という言葉を知らなかっただけでしょう。前問の結果から、多くの高校生が「法の支配」という考えを知っていたと推測できます。だいたい「古来中国の法治主義のイメージ」を現代日本の高校生一般が持っているはずがありません。インテリの無茶苦茶な想像だと思います。

 司法・刑事手続きについて「日本国憲法では拷問は禁止されているが、拷問によって得た自白が真実であるなら、その自白を有罪の証拠としても構わない」が正しいか聞くと、正解の「×」が66・2%にとどまった。


これは難問かもしれません。拷問が禁止されていることは設問で明示されています。自白内容が真実であることも(どうやって証明したのかは不明ですが)設問の前提です。この場合、自白を証拠として排除しなければいけないのか、というのは法律の技術的な問題に見えます。

この設問の前提だと、自白を証拠としなくても、真実は証明されているはずなので、法律の専門家でもない高校生には枝葉末節なのではないでしょうか?

また、「多くの人命にかかわる重大な犯罪が発生しようとしている場合、共犯者と考えられる人に自白を強要してもいいと思う」かどうかも尋ねたところ、(1)とてもあてはまる(2)まああてはまる(3)あまりあてはまらない(4)まったくあてはまらないの四つの選択肢のうち、(1)=25・6%(2)=42・2%と約7割が自白の強要に肯定的で、(3)23・2%(4)7・0%だった。
 拷問と自白強要の回答を重ねて分析すると、拷問による自白を証拠としてはならないという正解を選びながらも、自白の強要を容認した生徒が約44%に上ることがわかった。


設問を作った人には、「自白の強要=拷問」のつもりかもしれませんが、どこにもそうは書いていません。そういう意図なら、明確に「多くの人命にかかわる重大な犯罪が発生しようとしている場合、共犯者と考えられる人に拷問してもいいと思う」かどうかをたずねるべきでした。

調査文章の中で、「自白の強要」と「拷問」という言葉があれば、別の意味を持っていると解釈されても仕方ありません。

【アニメ】幼女戦記

原作は未読です。こういう小説が存在することも知りませんでした。事前情報は全く入手せずに視聴を決めました。すべて題名のせいです。

実にインパクトのある題名です。

ふざけたロリアニメだったら1、2話観て止めるつもりでしたが、全く逆の路線でした。かなりの硬派路線です。

前クールの「終末のイゼッタ」と似通った部分はありますが、それぞれ別作品として主張できる(パクリとはよばれない)レベルです。

ただ、完全に中途半端なところで終わっています。

戦争の行方ではなく、「存在X」(敵?)との闘いがメインになるはずなのですが、そのとば口に達する前に終わってしまいました。

これでは評価しようがありません。

続編ができなければ、原作小説の販促アニメでしかありません。是非続編をお願いします。

【時事問題】パン屋が和菓子屋に替わることの何が問題なのか?

4月6日朝日新聞朝刊の「ニュースQ3」の『国の伝統文化と違う? 消えた「パン屋」に憤り』より引用します。

 パンにかかわる人たちが怒っている。2018年度から使われる小学校1年の道徳の教科書で、教材として登場する「パン屋」が「和菓子屋」に差し替えられた。文部科学省の検定で教科書に「物言い」が付き、出版社が修正したためだ。同省は「伝統文化の尊重や郷土愛などに関する点が足りなかった」と説明する。パンは伝統文化ではないのか――。
(略)
 パンマニアで「パン屋さんめぐりの会」代表の片山智香子さん(45)=横浜市=も疑問を持つ。片山さんによると、あんパンやクリームパンなど、具を包むタイプは「日本独特のパン」だという。「日本のパンは、海外から来たものをカスタマイズするのが好きな日本らしい文化の表れでは」と話す。
 愛知県蟹江町は人気のパン店が集中していることから、店めぐりに便利な地図を作り、町歩きに利用してもらっている。町の担当者は「町にはおいしい和菓子もありますし、パンと和菓子は本来対立するものではないのでは……」。
 日本にパンが伝わったのは、16世紀にポルトガル人が来航した際とされる。その後、国内でのパン製造は下火になったが、江戸時代末期の伊豆・韮山で代官をしていた江川英龍(ひでたつ)が兵士の携帯食としてパンに注目。農兵に自ら研究して作ったパンを持たせ、訓練などを実施した。今も「パン祖」とたたえられ、地元の静岡県伊豆の国市では「パン祖のパン祭」が毎年開かれている。
 英龍についての著書がある公益財団法人「江川文庫」学芸員の橋本敬之さん(64)は「パンは実は歴史のある食べ物。西洋や中国大陸の進んだ文化を取り入れてきた、すばらしい日本の文化の一つなのでは」と話す。
(略)


パンが、いくら日本で改良されたとはいえ“日本の食べ物”というのは無理があります。我々はパンが外来の食べ物だと信じています。

同様にカステラも、日本で原型をとどめないほどの改良が加えられ、現在のポルトガルで食べられていないものだと知りながら、我々はカステラを“日本の食べ物”だとは思っていません。

逆にテンプラなどは、外国の影響を大きく受けたものなのに、“日本の食べ物”だと思っています。

これは、外国の影響度で分けているのではなく、その食べものの“売り”で決まっています。良い悪いの問題ではありません。その食べものを、どういう風に宣伝しているかです。

私も、パン屋より和菓子屋の方が道徳教科書にふさわしい、という考えがあったのだとしたら、それは間違っていると思います。しかし、それはパン屋も和菓子屋同様に日本文化だから、という理由ではありません。道徳教科書に、職業に貴賎があるかのような考えを持ち込んだことがいけないのです。

仮に、パン屋ではなく、純然とした外国のもの、例えばアイスクリーム屋さんとかフランス料理のシェフとかが和菓子屋に差し替えられたとしたら、識者たちは納得するのでしょうか?

私には、そういう問題ではないと思います。

【映画】キセキ あの日のソビト

映画で、登場人物の言動に統一したものがなく不自然な脚本だなあ、と感じたとき、往々にしてそれは“実話”だったりします。どんなにおかしな行動でも“実話”だったら納得するしかありません。

この映画も“実話”です。キャラクターの不自然さが際立つところが、まさしく“実話”でした。

自分の音楽性を守るために(本当は世間的に未熟だから)音楽会社と衝突したお兄さんが、弟のデビューには一転して、音楽会社の人と同じようなことを言い出します。それについての説明はありません。

変だけど、“実話”だから仕方ありません。

実際のところは、お兄さんはあんな偏屈で一方的な人でなかったのかもしれません。“実話”映画にする際のアレンジだと思います。しかし確かめるすべはありません。“実話”だといっている以上、それを受け入れるしかありません。

それゆえに“実話”映画の評価は難しいです。

難しさを承知で、一点だけ。

お兄さんは、当初弟とその仲間に業界の先輩面で接していました。前半のストーリーお兄さんを追っていましたので、観客はその時のお兄さんの心情を思い涙します。しかし、時が経てば、弟たちにもお兄さんの業界での地位がどうなっているのか気がつくはずですし、そこが見せ場になったはずです。しかし、そういうシーンはまったくありませんでした。

期待したシーンがなかったので欲求不満になりました。

文句を書き並べましたが、そんなに悪い映画ではありません。老若男女を問わず観られる映画だと思います。

【朝日新聞】復興大臣発言に便乗?

4月7日朝日新聞朝刊。『復興大臣発言に便乗? 新潟の避難者施設に電話「帰れ」』より

今村雅弘復興相が東京電力福島第一原発事故で今も故郷に戻れない自主避難者について「本人の責任」などと発言した翌5日、新潟市の避難者の支援施設に「大臣の会見を見た。自主避難者は帰ればいい」という電話があったことがわかった。
 施設を管理運営する市によると、電話は男性の声で、4日の会見での今村氏の発言を報道で知ったと前置きし、「自主避難者は勝手に避難している」「毎日遊んでいるのに何で避難しなければいけないんだ」と繰り返し主張したという。この施設は新潟県内で暮らす避難者が交流の場などとして利用している。
 市の担当者は「これまで避難者を非難する電話がかかってきた記憶はない。心ない電話で悲しいとしかいいようがない」と話した。


記事は、今村復興相の発言に触発された男が“心ない電話”をかけてきた、といわんばかりですが、疑問があります。

そもそもの今村大臣の発言自体、何がおかしいのか、私にはよくわかりません。自主避難の人たちにも汲むべき事情があるのかもしれませんが、行政が命令して避難した人間と、それ以外の人間では扱いに差があるのは当たり前です。

震災直後、東京に住む身軽な金持ちが沖縄あたりに避難した、という話を聞いたことがあります。それはそれで勝手ですが、国の責任(平たく言えば国民負担)にされてはたまりません。

このような意見が決して少数意見だとは思いません。しかし、マスコミからは今村大臣を非難する声一色です。意見に妥当性がない、という主張もあるでしょう。それならそれで論戦があるべきです。しかし、マスコミは一方の意見を黙殺しています。

こうした不自然な言論の状況こそが“心ない電話”の原因なのだと思います。

【アニメ】ACCA13区監察課

原作は未読です。

前半は、視聴者置いてきぼりの感が強く、観るのが苦痛でした。単なる中間管理職の主人公の動向に、組織のトップたちが右往左往しているのがひどく不自然で、なんにも考えずに作っているのでは、という疑いが拭えませんでした。

しかし、中盤で背景の説明がはじまると、印象は一変します。練られた設定であることがわかってきました。

きちんと完結したのもよい印象です。

あえて難点を言えば、よく言えばスタイリッシュなのですが、悪く言えばかっこつけみたいなところです。ちょっと鼻につきました。

良作です。

【時事問題】「モンゴルへ帰れ」

3月の大相撲春場所で、モンゴル出身の大関が下位力士にたいして立会いの変化で勝ったところ、観客から「モンゴルへ帰れ」とやじがありました。これをヘイトスピーチとして非難する世論が高まっています。

まず、下位力士への立会い変化が許されるかどうかですが、私は相撲に詳しいわけではありませんので、意見はありません。ルール上許されているからいいじゃないか、という意見にも一理あるとは思いますし、勝てばいいってわけじゃないという意見も否定しがたいと思っています。

ここで取り上げたのは、変化の是非ではなく、「モンゴルへ帰れ」が民族差別にあたるのか、ということを考えてみたいからです。

私も、はじめこの野次を聞いたときは、“ひどいことを言うものだな”というごく一般的な感想でした。

しかし、状況をちょっと変えて考えて見ます。

秋田出身(どこでもいいのですが仮に秋田県出身としました)の新米力士がいるとします。入門したてのころは、横綱めざして稽古に励んでいました。しかし、数ヶ月もすると壁が見えてきたのか、言われるがままのダラダラとした稽古になってしまいました。親方から叱責の声が飛びます。「秋田に帰れ!」。

このエピソードを聞いても、誰も秋田県差別だとは思いません。厳しい叱責だな、と思うだけです。

秋田出身を、ハワイ出身に置き換えます。「ハワイに帰れ!」又は「アメリカに帰れ!」。

これも同じです。アメリカ差別だと思いません。

ならば、モンゴル出身の力士に親方が叱責するのに「モンゴルに帰れ!」と言っても問題ないはずです。しかし、世間に漏れたら、問題視されるかもしれません。

親方の発言と観客の野次は別かもしれませんので、稽古場ではなく、本場所に状況を置き換えます。

秋田出身の大関が下位力士に変化で勝った際に、「秋田に帰れ!」という野次はどうでしょうか。

差別だとは思えません。叱責なのか、見離しているのかはわかりませんが、“そんな勝ち方では駄目だろ”という気持ちからの発言です。

アメリカ出身の大関であっても同じです。

しかし、モンゴル出身の大関に「モンゴルに帰れ!」は問題視されました。

なぜでしょうか?

私の仮説です。

我々はモンゴル人を一人前扱いしていないから「モンゴルに帰れ!」が差別発言扱いされたのだと思います。

大関であるなら品格を持った相撲をとるべし、という気持ちから「○○に帰れ!」という野次が出たのは明白です。秋田出身もアメリカ出身も、それ自体が劣ったことだとは誰も考えていないから、「○○に帰れ!」は差別に聞こえません。

しかし、我々は、心のどこかでモンゴルを一人前とは認めず、保護や憐れみの対象だと思っているから、「モンゴルに帰れ!」が差別だと感じてしまうのではないでしょうか。

“差別だ!”と叫んでいる者こそが、差別をしているのかもしれません。

【世論調査】朝日新聞:都民世論調査

4月4日朝日新聞朝刊に、都民への世論調査の結果が発表されました。

(数字は%。小数点以下は四捨五入。質問文と回答は一部省略。◆は全員への質問。◇は枝分かれ質問で該当する回答者の中での比率。〈 〉内の数字は全体に対する比率)

◆東京都の小池百合子知事を支持しますか。
支持する74
支持しない15

◇(「支持する」と答えた74%の人に)その理由は何ですか。(選択肢から一つ選ぶ=択一)
政策8〈6〉
改革の姿勢や手法45〈33〉
人柄や言動11〈8〉
これまでの知事よりもよい34〈25〉

◇(「支持しない」と答えた15%の人に)その理由は何ですか。(択一)
政策17〈3〉
改革の姿勢や手法28〈4〉
人柄や言動38〈6〉
これまでの知事の方がよい14〈2〉

◆小池知事に何に一番力を入れて取り組んでほしいと思いますか。(択一)

 景気・雇用15
行政改革31
子育て・福祉30
オリンピックの準備7
築地市場の豊洲移転問題15

◆昨年7月に行われた東京都知事選挙で、誰に投票しましたか。(択一)
小池百合子48
増田寛也12
鳥越俊太郎10
そのほかの候補11
投票に行かなかった15

◆7月に行われる東京都議会の議員選挙に、どの程度関心がありますか。(択一)
大いに関心がある37
少しは関心がある51
関心はない12

◆仮に今、都議選の投票をするとしたら、どの政党の人に入れたいと思いますか。(択一)
自民31
民進7
公明4
共産7
維新1
社民1
都民ファーストの会20
生活者ネット1
無所属7
その他の政党1
答えない・分からない20

◆小池知事を中心とする地域政党「都民ファーストの会」が、都議選で議席の過半数を占めた方がよいと思いますか。
占めた方がよい41
占めない方がよい41

◆小池知事は、自民党にとどまったままです。小池知事は自民党を離れるべきだと思いますか。
自民党を離れるべきだ41
その必要はない44

◆築地市場の豊洲への移転を今後も目指すべきだと思いますか。
今後も目指すべきだ55
やめるべきだ29

◇(「今後も目指すべきだ」と答えた55%の人に)豊洲市場へは、今の状態で移転してよいと思いますか。さらに安全対策をとった上で移転するべきだと思いますか。
今の状態で移転してよい29〈16〉
さらに安全対策をとった上で移転するべきだ68〈37〉

◆豊洲市場はどの程度安心だと思いますか。(択一)
大いに安心6
ある程度安心31
あまり安心ではない41
全く安心ではない19

◆小池知事は「豊洲市場は、法的に安全な水準を満たしているが、消費者の安心を得られていない」として移転の判断を先送りしています。小池知事が判断を先送りしていることを評価しますか。
評価する54
評価しない37

◆豊洲市場に移転するかどうかについて、都議選の争点にしてほしいと思いますか。
争点にしてほしい40
争点にしなくてもよい53

◆東京オリンピック・パラリンピックの競技会場についてうかがいます。東京都以外の場所に設けられる競技会場の費用も、東京都が負担するべきだ、という意見があります。この意見に賛成ですか。
賛成36
反対52

◆今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
自民37
民進6
公明3
共産5
維新1
自由0
社民1
日本のこころ0
都民ファーストの会2
その他の政党1
支持する政党はない33
答えない・分からない11

 <調査方法> 1、2の両日、コンピューターで無作為に作成した固定電話番号に調査員が電話をかけるRDD方式で、東京都内の有権者を対象に調査した。有権者がいる世帯と判明した番号は1659件、有効回答は1017人。回答率は61%。


私も都民なので、この調査が私のところに来た、と想定して回答してみます。

>◆東京都の小池百合子知事を支持しますか。
支持しません。
それにしても、支持が74%もあるとは、驚きました。

>◇(「支持しない」と答えた15%の人に)その理由は何ですか。
「改革の姿勢や手法」に疑問があります。

>◆小池知事に何に一番力を入れて取り組んでほしいと思いますか。
築地・豊洲問題をさっさと決着させて欲しいです。

>◆昨年7月に行われた東京都知事選挙で、誰に投票しましたか。
忘れましたが、鳥越さんには入れていません。
あと、この世論調査の結果からすれば投票率80%を超えてしまったことになります。かなりの人が新聞の世論調査にウソを言っている証明です。

>◆7月に行われる東京都議会の議員選挙に、どの程度関心がありますか。
関心ありません。

>◆仮に今、都議選の投票をするとしたら、どの政党の人に入れたいと思いますか。
決めていません。

>◆小池知事を中心とする地域政党「都民ファーストの会」が、都議選で議席の過半数を占めた方がよいと思いますか。
占めない方がよいです。
支持率が74%もあるのに、「占めた方がよい」が41%しかないのは何で?

>◆小池知事は、自民党にとどまったままです。小池知事は自民党を離れるべきだと思いますか。
お好きにしてください。

>◆築地市場の豊洲への移転を今後も目指すべきだと思いますか。
目指すべきです。

>◇(「今後も目指すべきだ」と答えた55%の人に)豊洲市場へは、今の状態で移転してよいと思いますか。さらに安全対策をとった上で移転するべきだと思いますか。
地下水を使うわけでないので、今の状態で移転しても問題ないと考えます。

>◆豊洲市場はどの程度安心だと思いますか。
豊洲のことばかり言っていますが、築地の地下水も検査して比較すべきです。安心は比較も問題でもありますので。

>◆小池知事は「豊洲市場は、法的に安全な水準を満たしているが、消費者の安心を得られていない」として移転の判断を先送りしています。小池知事が判断を先送りしていることを評価しますか。
先送りは最悪です。豊洲に決定した経緯に疑問があるにせよ、それと移転するかしないかは別問題です。移転するならする、しないなら移転中止を、早急に発表すべきです。安全と安心が食い違うなら、それを一致させるのは都知事の役目です。先送りするのは無責任です。

>◆豊洲市場に移転するかどうかについて、都議選の争点にしてほしいと思いますか。
争点にしてほしくありません。そんな先まで結論を出さないのは間違っています。

>◆東京オリンピック・パラリンピックの競技会場についてうかがいます。東京都以外の場所に設けられる競技会場の費用も、東京都が負担するべきだ、という意見があります。この意見に賛成ですか。
東京都の施設でできないものを各県にお願いした、というのが経緯だと理解しています。したがって東京都が負担するのが筋です。

◆今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
支持政党はありません。

【アニメ】南鎌倉高校女子自転車部

自転車が題材です。

私も自転車乗りの端くれなので観ることにしました。

最近、自転車アニメがさかんに作られているのは、CGの進化で自転車の動きを滑らかに描けるようになったことが理由だと思います。また、自転車というのは、熱い競技から、のんびり散歩気分まで範囲が広いのも取り上げやすい題材ということもあるかもしれません。

この作品は、のんびり系ですが、それより自転車の「うんちく」アニメといった感が強いです。

ストーリー自体は面白いも面白くないもありません。なにも起きていないに等しいです。強いて言えば、自転車に乗れなかった主人公に自転車仲間ができました、という程度です。
キャラクターも類型に過ぎません。

悪いところもないけど、取り立てていいところもありませんでした。一年も経ったら、観たこと自体忘れてしまいそうです。

【映画】キングコング:髑髏島の巨神

「キングコング」のリメイクです。

特撮技術は進化しているので、今回の「キングコング」の映像は過去最高です。

冒頭、太平洋戦争で日米の兵士が髑髏島に降り立ち一対一の戦争(決闘?)に乱入するキングコング。そして本編は、米ソ冷戦(ベトナム戦争終結直前)という時代背景をもってくることで、人間同士のいさかいが底流にあります。

最近のアメリカ映画にしては珍しく黒人が悪人です。また、最近のアメリカ映画らしく中国人が善人(少なくとも悪人ではない)で出てきます。それにしてもこの中国人の設定はが分かりません。軍もからむ機密作戦に外人を参加させるとは思えません。中国系アメリカ人ということかもしれません。無理に中国人を出すから、変な感じになってしまっています。

もっともメインヒロインの白人女性よりも、この中国人(中国系?)の女性の方が格段に麗しかったです。

キングコングをはじめとして怪獣のシーンは洋物の怪獣映画には珍しく、陽光の中です。夜間ではありません。はっきり見せます。この映画で一番良かったところです。

キングコングを善玉っぽく描こうとしているのは気に障りました。続編が作られるそうですが、怪獣映画の悪しきパターンにはまってしまう予感がします。

エンドロールの後におまけ映像があるので席を立たないで最後までご覧ください。

【アニメ】ALL OUT

題材は高校ラグビーです。原作は未読です。

ラグビーは全然ルールが分かりませんが、ルールが分からなくてもついていけないということはありません。スポーツもののフォーマットにのっとっていますので、みやすいともいえます。

特徴は、キャラクターの裏表を丁寧に描いているところです。たとえば、一見無気力な顧問の先生ですが、心のうちは違うものがあったというような描写に深みを感じます。選手ひとりひとりにも、選手の家族にもそうしたものを感じさせます。努力して強くなって勝ちました、というだけの話ではありません。

また、男っぽい世界なのに、キャラクターの体の線に女性的な色気があるのにも注目しました。原作の絵に準拠しているようです。意識的なのか無意識の産物なのか分かりませんが、不思議な気分にさせられます。

反面、完全に途中で終わってしまったのが残念です。もう少し切りのいいところで終わらせてくれないと消化不良です。

二期があるなら観ます。
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えいび

Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

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