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【言葉】綺羅星

「綺羅星のごとく」という言葉があります。これは、「綺羅が星のようにたくさんある」という意味であって、「”綺羅星”のように」という意味ではない、というのが通説です。

このため、”綺羅星”という単語自体存在しないのかと思っていましたが、辞書を引いてみたら、なんと出てきました。

きらぼし「煌星、綺羅星」:(古くはキラホシか)暗夜にきらきらと光る無数の星。
(広辞苑 第二版)


三省堂の大辞林によれば(これは手元にないのでネットで見ただけですが)、「綺羅星」について、『「綺羅(きら),星(ほし)の如し」という言い方から,誤ってできた語』という説明がありました。

もともと「綺羅星」という言葉はなかった、というのは正しそうですが、誤用が始まったのは最近のことでもないみたいです。広辞苑に載っているくらいですからいまさら誤用ともいいきれないかもしれません。

なんでこの話をしたかというと、先日私が口座を持っている東京都民銀行から合併の知らせが届きました。八千代銀行と新銀行東京と合併して「きらぼし銀行」となるとのことです。

誤用っぽい言葉(誤用から始まった言葉)を新しい名前にするというのはちょっと変な感じがしました。

「キラボシ」といえば、アニメ『STAR DRIVER 輝きのタクト』に登場する秘密結社・綺羅星十字団を思い出します。団員は親指・人差し指・中指の三つの指を伸ばし、人差し指と中指の間を片目で覗くポーズをきめ、「キラボシ!」と発声します。団員は条件反射的にこのポーズを返すので、素顔をしらないても互いに同志だと確認することができます。実は、この綺羅星十字団の設立目的は団員に知らされていたものと違う深い陰謀がありました。綺羅星十字団のうさん臭さは「綺羅星」という言葉の出自を考えると腑に落ちるという仕掛けです(私の想像混じりですが)。

その意味で、「きらぼし銀行」も怪しげに思えてしまいます。

そういえば、綺羅星十字団の構成組織のひとつに「おとな銀行」というユーモラスな名前のものがありました。いまからでも「きらぼし銀行」なんてやめて、「おとな銀行」にすればいいのに!
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【時事問題】女性専用車両

朝の電車で女性専用車両に男が乗り込んだところ騒ぎが大きくなり遅延が生じたというニュースがありました。今日、テレビでその時の光景が流されたのを見ました。

私も知らなかったのですが、女性専用車両というのは法律の根拠がなく、お願いレベルのものだそうです。このため確信犯(犯罪じゃないけど)の男性たちは降りようとしませんでした。女性専用車両のすべてではないでしょうが、何人かの女性たちと押し問答になり、駅員が男性たちに降りるように促しましたが応じません。これが電車の停止時間です。

もともと女性専用車両ができたのは痴漢防止のためですので、間違った動機ではないと思います。

しかし、法律の裏付けのないものを専用というステッカーを貼り市民に「嘘」を言っていたというのは問題です。また通勤ラッシュの電車を止めてまで、お願いという体の強要をするのも不当だと考えます。

また、乗り合わせた女性たちが「降りろー!、降りろー!」と唱和するのにも異様が感じがしました。彼女たちは確信犯(?)の男性とは違い偶然乗り合わせている一般女性です。彼女たちの「降りろ」コールは、特権意識がプンプン臭って、男性の私には不快でした。

経験的な観察では、女性専用車両は一般車両より空いています。つまり女性専用車両のせいで一般車両はより混雑していることになります。しかも、痴漢をするのは一部の男であり大多数の男は無関係です。

女性専用車両は特権ではなく、多くの人の好意によって支えられているという意識が必要でした。それがない以上、社会実験としての女性専用車両は失敗と言わざるを得ません。

【時事問題】裁量労働制

裁量労働制の適用職種を広げるかどうかが国会で議論されています。前提となる資料に不備が見つかったことで野党は議論のやり直しを求めていますが、与党側はこのまま押し切ろうというかまえを見せています。

私はすでに裁量労働制で働いているので今回の法改正で影響をうけません。その意味で賛成でも反対でもないのですが、私の裁量労働制の経験を語ってみたいと思います。

入社当時は普通の労働制で残業代が出ていました。それがどういう理由なのか分かりませんが裁量労働制という体系に代わり残業しても残業代は出ないようになりました。ただし休日出勤分は普段の時給の2割増しに相当する手当が付きます。平日でも深夜の作業の場合は深夜割増分だけの手当が出ます(これは割増分だけですので微々たるものです)

この裁量労働制になるにあたって、年収が上がりました。月20時間の残業をしたのと同程度に引き上げるということでした。

この制度で残業時間(とは言わなくなりましたが)は変わっていないように見えます。もともと残業せずに早く帰る主義の人は早く帰りますし、遅くまで仕事をする人は遅くまでやっています。制度変更によってスタイルを変えるのがみっともないと思っているのかもしれません。

私は早く帰る主義だったので用がない場合は帰ります。残業(?)がない月もあります。上司によっては”月20時間分残業しないのはズルイ”という嫌味を言う人もいますが無視してます。

ただし、基本労働時間(実は存在していないのですが)は守っています。日によっては遅く出てきたり早く帰ったりすることもありますが、別の日に残業(?)をして月ではつじつまが合うように調整しています。

残業(?)が増えるかどうかは仕事内容にも依存しますが、本人のスタイルも大きく影響するのだと思います。

裁量労働制が無制限な労働につながるのではないかというのが野党の指摘です。私にはそれも一理ある考えだとは思います。しかし空気を読まない社員(私もそう思われているかもしれません)が増えていくと、明確になった自分の仕事範囲以外のことをしないという風潮が進んでいく可能性もあると思います。

【朝日新聞】「イスラム女性のスカーフをめくる」

2月24日朝日新聞朝刊の記事。「イスラム女性のスカーフをめくる」より

 今月18日に全国で行われた看護師国家試験で、経済連携協定(EPA)で来日したイスラム教徒の女性受験者に対し、監督員が頭部を覆うスカーフを不正行為防止のためとしてめくり上げるなどしていたことが分かった。厚生労働省は今回初めて試験運営を民間会社に委託しており、「不適切な対応だった」として23日、この会社に謝罪文を約400人の受験者全員に送るよう指示した。
 厚労省によると、こうした行為は少なくとも愛知、香川県内の2会場であった。EPAの受験生が集められた教室で、試験開始前に監督員がインドネシア人らイスラム教の女性に対し、着用しているスカーフをめくり上げたり、首元をのぞき込んだりしたという。イスラムの教義で女性教徒は親族以外の異性に顔や手先以外を見せないようスカーフを着用している。
 試験運営を委託したのは東京都内の会社で、取材に「マスクやひざかけなどを使う場合と同様に対応した」と説明した。だが、この事態を知った厚労省は「宗教上の配慮を欠いた不適切な対応」と判断した。(松川希実)


信教の自由は保障されていますし、スカーフをかぶりたいという本人の自由意志は尊重されるべきです。ヨーロッパなどであるというイスラム女性のスカーフ禁止令は、自由社会にあってはならないものだと考えます。

しかしながら、この件に関しては試験運営会社の言い分にも一理あると思います。スカーフが駄目といったわけではなく、カンニング防止のための手順にそったものです。イスラム教の習慣を日本の試験運営会社が知らなければならない理由はありません。

厚労省はあとから「不適切な対応」と批判するのではなく、どういう方法で不正防止をすべきなのか(例えば、女性の試験官がチェックするとか)を指示すべきです。

イスラム教徒を排斥するのは賛成できませんが、かといって過度に意向に沿うような風潮には疑問を感じます。

【展覧会】幕末・明治 激動する浮世絵

於:太田記念美術館

明治維新150年記念として、幕末から明治にかけての浮世絵展覧会です。

時代ごとにまとめてありますので、技法や題材の変遷が見えてきます。

改めて思ったのですが、幕末(江戸時代)だと事件や事故を描くことが禁制に触れるおそれがあり、社会風刺などとんでもないという時代でした。それが明治になると一転して寛容な社会に変わります。現実の事件に取材した浮世絵もありますし、賊軍だった西郷隆盛を好意的に描いた絵も普通に出回っていました。

ともすれば、第二次世界大戦前は国家による統制が厳しかったという連想から、戦争中という異常事態が明治の初めからあったような気になってしまっています。一方、江戸時代は、時代劇の影響なのでしょうが、庶民の活気あふれる明るい社会だと思いがちです。

冷静に考えれば、江戸時代の方が社会の隅々に統制があった息苦しい時代だったはずです。

明治になると彫りと摺りの技術が究極的に発達したみたいです。うっかりしていると水彩かなにかで描いたようにしか見えない木版画が見られました。

2月25日までです。

【朝日新聞】『「分断」に屈しない星条旗の誇り』

2月22日朝日新聞朝刊の記事。 稲垣康介編集委員の『「分断」に屈しない星条旗の誇り』より

40以上の星条旗が振られる観客席を眺めながら、ふと頭に浮かんだ。緊迫の朝鮮半島とは違うけれど、あなたたちが暮らす米国も「分断」していませんか?
 21日、私はアルペンスキー女子滑降の会場にいた。スタートは米東部時間20日午後9時。金メダルの呼び声高いリンゼイ・ボン(米)なんて負けてしまえ。そう念じる米国民が、少なからずいると想像しながら。
 昨年12月、彼女はCNNのインタビューで、平昌五輪への抱負を口にした。「私は米国民を代表して戦いたい。大統領のためではなく」。移民への偏見など、排外主義が強いトランプ政権に反旗を翻した。
 これが熱烈なトランプ支持者の怒りを買った。100万を超すフォロワーを持つ彼女のツイッターは「非国民」「狂ったリベラル」などの中傷であふれた。面と向かって言えないことを匿名で書き殴る。ネットの陰湿性が醜い顔を出した。
(略) 
 日本ならどうだろう。大抵の競技団体は国家予算からの強化費に依存する。声高に政権批判をしたりして、スポーツ予算を減らされたくない。私は日頃から「物言えば唇寒し秋の風」の萎縮ムードを日本のスポーツ界に感じている。
 あっ、例外を思い出した。ソチ五輪のフィギュアスケート女子代表、浅田真央だ。
 ショートプログラムで16位と出遅れたとき、2020年東京五輪・パラリンピックの大会組織委員会会長、森喜朗氏が「あの子は大事なときに必ず転ぶ」と失言した。元首相である森氏の日本スポーツ界への影響力は、今なお健在だ。
 帰国後、浅田は森氏の発言について聞かれ、「私は別に何とも思っていないですけど、森さんが今、少し後悔しているのではないかなと思います」。国民的な人気を誇る「真央ちゃん」だから角が立たなかった。
 ボンの話に戻る。この日の滑降は1位と0秒47差の銅メダルだった。晴れがましい笑顔で、ボンは報道陣の前に立った。最後にSNSについて質問が飛んだ。
 「SNSは人をおとしめるのではなく、勇気づけるために活用すべきだ。励ますことがスポーツの価値だし、ここは五輪の舞台。私が崖から落ちて死ぬのを願うより、すべての国の選手たちに声援を送るべきだ」
(略)


リンゼイ・ボン選手のツイッターでの中傷事件についてはこの記事で知りましたので、あくまでこの記事に書いてあることのみを手掛かりにして私見を述べます。

また次のことも断っておきます。私はトランプ大統領のことは好きでも嫌いでもありませんし、米国人ではないので支持するもしないもありません。


ボン選手の「私は米国民を代表して戦いたい。大統領のためではなく」というのは正論と言えば正論です。自国の政治家のために戦うことを誓うオリンピック選手なんておかしいです。

しかし、わざわざ「大統領のためではなく」と言う理由がわかりません。これでは喧嘩を売っているようなものです。いい大人のすることとは思えません。

それでいて「SNSは人をおとしめるのではなく、勇気づけるために活用すべきだ」と言うのはどうなのでしょう。自分のことを棚に上げて、それに無自覚です。

もちろん、独裁国家でその独裁者に反対している選手が命がけで言うなら分かります。しかし米国は独裁国家ではありません。せいぜいSNSで叩かれるぐらいです。


”権力者と戦う米国人アスリート”みたいな記事だと、ひるがえってみて日本は・・・、と続くのではないかと思っていたら案の定そうなりました。

しかし稲垣編集委員の指摘は的外れです。わざわざ”自国の政治家のために戦うんじゃない”と宣言するのは普通ではありません。稲垣編集員が言わないところをみると、オリンピック選手でそんなことをいったのは米国のボン選手一人だけなのでしょう。

日本の選手が国のひも付きだからボン選手と同じことができない、というのは邪推です。

稲垣理論に従えば、ボン選手をのぞくすべてのオリンピック選手が自由に発言できていないことになります。


浅田選手のエピソードをここに出すのは変です。

浅田選手が”森さんのために滑っているんじゃない”と言ったのなら、確かにボン選手と似ています。しかし浅田選手が言ったのは「私は別に何とも思っていないですけど、森さんが今、少し後悔しているのではないかなと思います」という森氏に優しいコメントです。

ここで紹介する意味がありません。

稲垣編集委員が浅田選手を好きだから書いただけでしょうか。

【朝日新聞】日本の男女格差は何位?

2月22日朝日新聞朝刊の記事。「たぶん、僕らの問題です――男女格差114位の国って? 田中俊之・大正大学准教授に聞く」より

(略)
 ――この連載の初回に登場した社会学者の上野千鶴子さんから、「男性はコストを払う分、利益も得ている」と指摘されました。
 「『女性の方が大変』では、男性が主体的に考える前に話が終わってしまう。フェミニズムは理不尽な女性差別と戦う中で、ある意味では『強い言葉』を発せざるをえなかった。ただそういう言葉は、女性差別の深刻さを理解しようとする男性を黙らせる一方で、問題を考えようとしない男性には響きません。さらに言えば、被害者意識を持つような男性の感情には火に油を注ぐ結果になる。戦略的にメッセージを出す時代になっていると感じます」
 ――でも現実は、昨年の世界経済フォーラムの男女格差ランクで「114位」。今も女性はひどい状態に置かれているのでは。
 「その通りですが、1つの指標で測れるほど社会は単純ではない。例えば国連開発計画による『ジェンダー不平等指数』で日本は159カ国中21位(2015年)。最も悪い数字だけで現実を語ろうとすれば、一般的な感覚とズレが生じて、関心をもってもらえなくなる危険がある。
(略)


恥ずかしながら『ジェンダー不平等指数』というのは初耳でした。しかしよく考えたらこの言葉は世間でほとんど話題にのぼっていません。

Googleで『ジェンダー不平等指数』を検索すると43,800件。それに対して『男女格差ランク』は2,860,000件です。

田中氏の言うように、最も悪い数字だけで(一つの数字だけで)現実を語ろうとすると、一般人の皮膚感覚とのズレを生みます。

ことさら日本を悪くいいたがるマスコミの癖が『ジェンダー不平等指数』を”隠蔽”しているのだと思います。なにしろこの特集の副題自体が「男女格差114位の国って?」なのですから。

【世論調査】朝日新聞2月20日発表

朝日新聞朝刊で世論調査の結果が発表されました。

(数字は%。小数点以下は四捨五入。質問文と回答は一部省略。◆は全員への質問。◇は枝分かれ質問で該当する回答者の中での比率。〈 〉内の数字は全体に対する比率。丸カッコ内の数字は、1月20、21日の調査結果)

◆いまの政治などについてうかがいます。あなたは、安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
 支持する 44(45)
 支持しない 37(33)
 その他・答えない 19(22)
◇(「支持する」と答えた人に)それはどうしてですか。(選択肢から一つ選ぶ=択一)
 首相が安倍さん 9〈4〉
 自民党中心の内閣 17〈7〉
 政策の面 24〈11〉
 他よりよさそう 49〈21〉
 その他・答えない 1〈1〉
◇(「支持しない」と答えた人に)それはどうしてですか。(択一)
 首相が安倍さん 16〈6〉
 自民党中心の内閣 25〈9〉
 政策の面 44〈16〉
 他のほうがよさそう 10〈4〉
 その他・答えない 5〈2〉

◆あなたは、いま、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
 自民党 35(39)
 立憲民主党 10(9)
 希望の党 1(1)
 公明党 3(4)
 民進党 1(1)
 共産党 4(3)
 日本維新の会 1(1)
 自由党 0(0)
 社民党 1(0)
 日本のこころ 0(0)
 その他の政党 0(1)
 支持する政党はない 38(34)
 答えない・分からない 6(7)

◆大阪の学校法人「森友学園」への国有地売却の問題について、うかがいます。財務省は昨年、売却の交渉記録について「廃棄した」と国会で説明していましたが、関係する文書が見つかったとして、今月、公表しました。あなたは、こうした政府の一連の対応に納得できますか。納得できませんか。
 納得できる 10
 納得できない 75
 その他・答えない 15

◆昨年の国会では、当時、財務省の局長で、今は国税庁長官を務める佐川宣寿さんが、交渉記録について「廃棄した」と説明しました。あなたは、佐川さんを国会に呼んで説明を求める必要があると思いますか。その必要はないと思いますか。
 国会に呼んで説明を求める必要がある 67
 その必要はない 19
 その他・答えない 14

◆あなたは、森友学園への国有地売却の問題を解明するため、安倍首相夫人の昭恵さんが国会で説明する必要があると思いますか。その必要はないと思いますか。
 説明する必要がある 57
 その必要はない 33
 その他・答えない 10

◆憲法についてうかがいます。憲法の改正は、国会が改正案を国民に提案する発議をした後、国民投票で決まります。この国会による発議を年内にしようとする動きがあります。あなたは年内の発議に賛成ですか。反対ですか。
 賛成 34
 反対 43
 その他・答えない 23

◆安倍首相は、憲法9条について、戦争を放棄することや戦力を持たないことを定めた項目はそのままにして、自衛隊の存在を明記する項目を追加することを提案しています。あなたは、このような憲法9条の改正をする必要があると思いますか。その必要はないと思いますか。
 改正をする必要がある 40
 その必要はない 44
 その他・答えない 16

◆ところで、安倍首相は、賃金を3%以上、引き上げるように経営者の団体に求めました。あなたは、このことを評価しますか。評価しませんか。
 評価する 54
 評価しない 32
 その他・答えない 14

◆安倍首相の経済政策のもとで、あなたの暮らし向きは、よくなると思いますか。悪くなると思いますか。それとも、変わらないと思いますか。
 よくなる 9
 悪くなる 14
 変わらない 72
 その他・答えない 5

◆安倍政権は、「働き方改革」の一つとして、裁量労働制の対象を、法人営業の一部などに広げようとしています。裁量労働制は、実際に働いた時間ではなく、あらかじめ定めた時間を働いたとみなして会社が賃金を支払う制度です。安倍政権は「柔軟な働き方につながる」と説明していますが、野党は「長時間労働を助長する」と批判しています。あなたは、裁量労働制の対象を広げることに、賛成ですか。反対ですか。
 賛成 17
 反対 58
 その他・答えない 25

◆ところで、あなたは、いま停止している原子力発電所の運転を再開することに、賛成ですか。反対ですか。
 賛成 27
 反対 61
 その他・答えない 12

◆福島県は、県内でとれるすべてのコメについて、放射性物質の検査をしています。この3年間、検査で国の基準値を超える放射性物質が出ていないため、県は、すべてのコメではなく、一部を抜き出すサンプル検査に変える方針です。あなたは、すべてのコメの検査から、サンプル検査に変える方針に賛成ですか。反対ですか。
 賛成 54
 反対 35
 その他・答えない 11

◆話は変わりますが、北朝鮮が韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領に対し、早い時期に北朝鮮を訪れて金正恩(キム・ジョンウン)氏と首脳会談をすることを呼びかけました。あなたは、早い時期の南北首脳会談は、よいことだと思いますか。よくないことだと思いますか。
 よいことだ 45
 よくないことだ 34
 その他・答えない 21

◆韓国と北朝鮮の首脳が会談することは、北朝鮮の核兵器やミサイルの開発問題を解決することにつながると思いますか。つながらないと思いますか。
 つながる 20
 つながらない 66
 その他・答えない 14
     ◇
 〈調査方法〉 コンピューターで無作為に電話番号を作成し、固定電話と携帯電話に調査員が電話をかけるRDD方式で、17、18の両日に全国の有権者を対象に調査した(固定は福島県の一部を除く)。固定は、有権者がいる世帯と判明した番号は1703件、有効回答795人。回答率47%。携帯は、有権者につながった番号は1951件、有効回答1002人。回答率51%。


この世論調査が私のところにきたと想定して回答します。

>◆いまの政治などについてうかがいます。あなたは、安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
支持します。

>◇(「支持する」と答えた人に)それはどうしてですか。
首相が安倍さんだからです。

>◆あなたは、いま、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
支持政党はありません。

変化といえば、自民が減って無党派に流れたくらいです。オリンピックのせいなのか北朝鮮危機が言われなくなったのが原因なのでしょうか?

>◆大阪の学校法人「森友学園」への国有地売却の問題について、うかがいます。財務省は昨年、売却の交渉記録について「廃棄した」と国会で説明していましたが、関係する文書が見つかったとして、今月、公表しました。あなたは、こうした政府の一連の対応に納得できますか。納得できませんか。
納得できません。破棄したと言ったものが出てくるのは変です。

>◆昨年の国会では、当時、財務省の局長で、今は国税庁長官を務める佐川宣寿さんが、交渉記録について「廃棄した」と説明しました。あなたは、佐川さんを国会に呼んで説明を求める必要があると思いますか。その必要はないと思いますか。
国会で「嘘」を言ったのですから説明すべきです。

>◆あなたは、森友学園への国有地売却の問題を解明するため、安倍首相夫人の昭恵さんが国会で説明する必要があると思いますか。その必要はないと思いますか。
必要ありません。
安倍夫人になんらかの疑惑があるわけでもありません。怪しい人士が安倍夫人の名前を出しているというだけで、具体的になにかの不法行為に手を染めたという疑いさえない状況です。ここで首相夫人の証人喚問や参考人招致を前例としてつくるのは危険です。今の野党は政権交代した後にしっぺ返しを食うのでは?

>◆憲法についてうかがいます。憲法の改正は、国会が改正案を国民に提案する発議をした後、国民投票で決まります。この国会による発議を年内にしようとする動きがあります。あなたは年内の発議に賛成ですか。反対ですか。
賛成です。

>◆安倍首相は、憲法9条について、戦争を放棄することや戦力を持たないことを定めた項目はそのままにして、自衛隊の存在を明記する項目を追加することを提案しています。あなたは、このような憲法9条の改正をする必要があると思いますか。その必要はないと思いますか。
必要があります。すっきりさせるべきです。

>◆ところで、安倍首相は、賃金を3%以上、引き上げるように経営者の団体に求めました。あなたは、このことを評価しますか。評価しませんか。
政治が口出しすべきことではないと思います。

>◆安倍首相の経済政策のもとで、あなたの暮らし向きは、よくなると思いますか。悪くなると思いますか。それとも、変わらないと思いますか。
よくなることを期待しているのですが、結局変わらないのでないかと思います。

>◆安倍政権は、「働き方改革」の一つとして、裁量労働制の対象を、法人営業の一部などに広げようとしています。裁量労働制は、実際に働いた時間ではなく、あらかじめ定めた時間を働いたとみなして会社が賃金を支払う制度です。安倍政権は「柔軟な働き方につながる」と説明していますが、野党は「長時間労働を助長する」と批判しています。あなたは、裁量労働制の対象を広げることに、賛成ですか。反対ですか。
反対です。私はシステムエンジニアなのですでに裁量労働制になりましたが、以前と比べ働き方は変わっていません。

>◆ところで、あなたは、いま停止している原子力発電所の運転を再開することに、賛成ですか。反対ですか。
安全が確認されたのなら賛成です。

>◆福島県は、県内でとれるすべてのコメについて、放射性物質の検査をしています。この3年間、検査で国の基準値を超える放射性物質が出ていないため、県は、すべてのコメではなく、一部を抜き出すサンプル検査に変える方針です。あなたは、すべてのコメの検査から、サンプル検査に変える方針に賛成ですか。反対ですか。
結構なことだと思います。

>◆話は変わりますが、北朝鮮が韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領に対し、早い時期に北朝鮮を訪れて金正恩(キム・ジョンウン)氏と首脳会談をすることを呼びかけました。あなたは、早い時期の南北首脳会談は、よいことだと思いますか。よくないことだと思いますか。
世論調査で「話は変わりますが」という枕をつけるのは変わってますね。
現在提唱されている南北首脳会談は、平和のためというより米国からの攻撃をさけつつ核戦力を増強するための策略だと思います。よくないことだと思います。

>◆韓国と北朝鮮の首脳が会談することは、北朝鮮の核兵器やミサイルの開発問題を解決することにつながると思いますか。つながらないと思いますか。
つながるはずがありません。増強するだけです。

【朝日新聞】日韓友好のために歴史を学ぶべきか?

2月18日朝日新聞の記事『韓国・江陵で「羽生特需」 歴史問題には怒り、客には?』より

(略)
 五輪直前に開業した新名所「月花風物市場(ウォルファプンムルシジャン)」を訪ねると、ティギム(韓国式天ぷら)の屋台前で日本人グループがイカの揚げ物を注文していた。店主のキム・ジョンスクさん(51)が知っている日本語は「ありがとう」のみ。でも身ぶりで正確に注文を取り、おまけもつけた。「大勢の日本人に来てもらって感激だよ」
 ただ、日本と韓国は植民地支配に起因する歴史問題も抱える。わだかまりはないのか。キムさんに話を向けると「正直言うと、テレビで慰安婦問題のニュースを見るたびに、いつも怒っているよ。でも、その話と日本人個人は全く別だよ」
(略)
 同じ意見はあちこちで聞いた。だからこそ思う。東京五輪に向けて、日韓が互いに歴史を知った上でつきあえば、もっと良い関係になるのではないかと。(武田肇)


まったく理解できない論です。

別に日韓の友好を否定しているわけではありません。韓国を含めどこの国とも仲良くすることはいいことだと思っています。

理解できないのは武田記者の論理です。

店主のキム氏の意見は、日本人個人が客として来てくれていることは歓迎していますが、慰安婦問題のニュースを見るたびに怒っています。そして、武田記者は同じ意見をあちこちで聞いたそうです。

そうであるなら、必然的に日韓が互いによい関係になるためには歴史を無視することが肝要、となるはずです。

昔から韓国人は日本人に”歴史を学べ”と言っています。武田氏は、何も考えずに、つまり自分の書いたエピソードと矛盾してまで、韓国の言うことに従っていれば日韓友好はなるのだと言っているのです。

武田氏のような意見は、本質的な部分で韓国人を見下したものだと思います。韓国人を一人前扱いせず、2~3歳児相手の心構えみたいなことを言っているからです。

【雑記】頭脳関連での性差

2月19日朝日新聞朝刊の記事「将棋・里見、奨励会退会へ 女性初の棋士挑戦、年齢制限で」より

 将棋のプロ棋士養成機関「奨励会」の最終関門にあたる三段リーグに所属し、女性初の棋士を目指してきた里見香奈さん(25)が、18日の対局で連敗し、年齢制限のため奨励会の退会が決まった。
 里見さんは島根県出雲市出身。2004年に女流棋士としてデビュー。現在、六つの女流タイトル戦のうち五冠。
 一方、男性だけだったプロ棋士になることも目指し、11年5月に奨励会編入試験の1級に合格。13年12月に女性として初の三段となった。だが、体調不良を理由に14年3月から12月まで休場。15年10月から三段リーグに復帰したが、過去4期は負け越していた。
(略)


今期放映中のアニメ「りゅおうのおしごと!」の原作では将棋指しにおける男女の能力の差を赤裸々に描いています。多少でも将棋を知っている人には周知の事実なのですが、あからさまに言うのははばかられる雰囲気があるみたいなので、そのことを「りゅおうのおしごと!」が踏み込んで描写したことには驚きました。

筋肉をつかうことに関して男女差があることは誰しも認めることですが、頭脳関係では性差はない、というのがフェミニズムのテーゼだったように思います。現実世界で、例えば学問の世界で、女性が少ないのは社会的な抑圧のせいだと解釈されてきました。

2005年にハーバード大学のサマーズ学長が、科学や工学の分野で先天的に女は男に劣るという趣旨の発言をしました。この発言が問題視され、学長を引きずりおろされています。

このように頭脳活動に関する性差を論じるのは危険が伴います。

しかし、この記事のような事実を突きつけられると、頭脳活動でも性差というのが無視できない要素ではないかと、誰しも考えてしまうのではないでしょうか。

【時事問題】米高校で銃の乱射事件

朝日新聞の記事より引用します。

 米東南部フロリダ州ブロワード郡パークランドの高校で14日午後2時半(日本時間15日午前4時半)ごろ、銃乱射事件があり、郡警察によると生徒ら17人が死亡した。警察は高校の元生徒のニコラス・クルーズ容疑者(19)を拘束した。銃規制を推進する団体のまとめでは、今年に入って米国の学校での発砲事件は18件目という。
(略)
 容疑者はほかの生徒を脅すなどして、高校を退学処分になっていたという。CNNテレビの取材に応じた男子生徒によると、容疑者は周囲に銃を見せびらかしていたといい、いつか事件を起こすのではないかと懸念されていた。教師らにも容疑者への注意が呼びかけられていたという。
(略)


米国ではよくある乱射事件ですが、よく考えると不思議です。

一見して容疑者が退学処分になったことを恨んでの事件かと思いましたが、それなら自分を退学にした教師を狙うべきです。教師を狙うのが良いことだと言っているのではなく、それが恨みを持つ者として自然だろうという意味です。

恨みではなく、大事件を起こして注目されたいというのが動機かもしれません。学校が狙われたのは警備が比較的手薄で大事件に発展させやすいからなのでしょうか。

そうなると、警備員に銃で武装させて学校を事件が起こしにくい場所にするのが事件を防ぐ手立てということになります。日本人からすれば、悪夢のような世界です。

【映画】不能犯

主演:松坂桃李、沢尻エリカ

原作は未読です。漫画(劇画?)が原作のようです。

観ていても連載漫画が原作なんだな、というのを感じます。おそらく原作は一話読み切りの形で、人気が出たので中編や長編を混ぜているのだと思います。その中から人気の出そうなエピソードを選んで二時間の映画にしたみたいです。

一番の問題はクライマックスの爆弾魔のエピソードにあります。連載漫画だと読者が不能犯に十分に馴染んだ後で、宿敵として爆弾魔を出すなら盛り上がるところですが、2時間の映画で登場すると焦点がぼやけてしまいます。客観的に言って、マインドコントロールで一人づつ人殺しをしている不能犯より、幼稚園に爆弾を仕掛ける奴の方が悪としては大物に見えます。

連載漫画だと連載中に設定を微妙に変えてくることがありますが、おそらくこの「不能犯」も同じです。不能犯に殺人を依頼しても、「殺意が純粋でない」としっぺ返しを食らうというのを作品のキーメッセージみたいになっていますがが、映画を見た限り意味が分かりません。殺したいと思った相手にも実は事情があった、というのが繰り返されますが、事後に何を知ろうと依頼時には純粋に死を願っていたはずです。純粋でなかったようには見えません。

連載中の設定変更を意識せずに、無理やり一本の映画にしたような気がします。

あと、ロングヘアで颯爽とした感じの女性というのを何人も出すというのは監督の趣味なのでしょうか?

出演する役者が好きな人にならお薦めできます

【ウルトラセブン】第三十八話:「勇気ある戦い」

クレージーゴン登場。

自分の惑星の資源を使い果たしたバンダ星人が、地球の資源(自動車)を、ロボットのクレージーゴンで盗みにやってきます。面白いのは地球侵略ではなく、資源泥棒というところです。

自動車が目当てで運転手などの人間には興味ないみたいです。もっともウルトラ警備隊の方も、「車が消えた」というだけで、人間が消えたことには触れません。人間は帰ってきていたのでしょうか?

この事件の最中に、アンヌ隊員の友達の弟が心臓移植手術を受けることになっていてます。少年はモロボシ・ダンのファンだったらしく、移植手術 の日に来てもらいたがります。しかし、事件解決のため、手術の日の面会に行くことができず、少年は絶望し、モロボシ・ダンは苦悩します。

先週の事件(「盗まれたウルトラ・アイ」)で、モロボシ・ダンは盛大に命令違反をしています。おそらくこっぴどく怒られたのでしょうか、今回は、おとなしく命令に服しています。

特撮的に面白いのは、クレージーゴンのデザインです。とてもじゃありませんがかっこいいとは言えません。現在のセンスでかっこ悪いのではありません。子供の頃から変なデザインだと思っていました。それでも忘れられないデザインということでは成功なのかもしれません。

一話の中で、ウルトラセブンに二回変身するという豪華版でもあります。つまり一回目の変身では倒しきれなかったということです。自動車を盗むだけのロボットではないようです。最後に倒すのも、小さくなったウルトラセブンがウルトラ警備隊の持ち運び可の大砲(?)に忍び込んで、砲の力を借りて体当たりを敢行します。普通の方法では倒せなかったということです。

事件解決後、アンヌ隊員の友達とモロボシ・ダンが打ち解けていたのを、アンヌ隊員がにらんでいました。最終回へ向けての伏線みたいです。

ところで、「ウルトラセブン」には、少年と10歳年上の姉というパターンが数多く登場します。「少年」は視聴者に感情移入させるために登場させているのでしょうが、「姉」は不思議です。「母親」であるべき状況でも「姉」です。子供番組なのに、健康的なお色気を出したかったということなのかもしれません。

【時事問題】シェアハウス投資

2月13日朝日新聞朝刊の記事より引用します。

 頭金なしで投資でき、長期の賃料収入が保証される――そんなうたい文句に誘われ、会社員らが多額の資金を投じた「シェアハウス投資」。しかし融資の際に関係書類が改ざんされていた。結果として多額の融資が実行されたが、事業は滞り、現在の賃料収入はゼロに。億単位の借金を抱えた会社員らは頭を抱える。
 ある30歳代の男性は、不動産仲介業者から、1億数千万円のシェアハウスを全額融資で買った。ところが賃料が払われなくなった。このままでは数カ月で融資返済ができなくなる。窮状を訴えて金利などの返済条件を見直してもらうため、先月、融資を受けるスルガ銀行(静岡県沼津市)の都内の支店へ相談に行った。
 しかし銀行の担当者は男性に「3千万円ある通帳の写しが出ている」「頭金も2千万円払ったでしょう」と難色を示した。男性には寝耳に水だ。男性は「預金は数十万円しかない。頭金は払っていない」と説明。担当者は「だまされた」と答えたという。
 男性は思い当たる節があった。業者からは契約前、「預金を多く装うからネット銀で口座をつくって」と持ちかけられた。「不正はダメ」と断って大手銀の通帳を渡したが、その写しが改ざんされたことになる。
(略)


今問題になっているシャアハウス投資の話題です。不動産会社と銀行が無理な融資をしていたのかと思っていたら、何者かの手によって預金通帳の改竄まで行っていたとのことです。もしかしたら銀行も被害者なのかもしれません。

通帳の改竄などもってのほかですが、「被害者」にも問題を感じざるをえません。預金が数十万しかないのに一億円を借りるというのは非常識です。社会経験のない学生とか引退して浮世離れしてしまった老人とかではありません。30代の会社員です。どんな会社でどんな仕事をしているんだろうと思いました。

まったく同情できません。

【時事問題】夫婦別姓と憲法改正

2月14日朝日新聞の記事、『選択的夫婦別姓、法相は慎重姿勢 世論調査で容認4割 「意見大きく分かれている」』より

 夫婦別姓を選べる「選択的夫婦別姓制度」の導入を容認すると答えた人が4割を超えて過去最高となった内閣府の世論調査について、上川陽子法相は13日の閣議後会見で「国民の意見が大きく分かれている状況であることも事実だ」などと述べ、制度導入には慎重な姿勢を示した。
 10日に発表された世論調査は3択で、選択的夫婦別姓制度の導入を容認42・5%、導入しなくてもよい(不要)29・3%、「同じ姓を名乗るべきだが、旧姓の通称使用を認める」(旧姓の通称使用)24・4%だった。
 上川法相は容認が前回35・5%を7ポイント上回ったことを挙げる一方、「反対(不要)と旧姓の通称使用をあわせると53・7%」と指摘。制度導入について「調査結果をきめこまかく分析し、引き続き国民の意見を幅広く聞き、国会の議論の推移をよく注視しながら、慎重に対応を検討していきたい」と述べた。


「国民の意見が大きく分かれている状況」だからという理由で制度導入に否定的なのは問題です。

確かに賛否が分かれているので、このまま別姓制度を推し進めたら、反対派が不満を持つでしょう。しかし、それを理由に制度改正をしなければ、賛成派の不満がたまります。

賛否はそれぞれあって構わないのですが、賛否が分かれていることを理由に審議にかけないのは、現状維持派への肩入れにほかなりません。

憲法改正論議に似ています。

なんとしても憲法改正を阻止したい人たちは国会審議に反対、国民投票にかけることには大反対です。賛成派も反対派も同じ権利を持つ国民なのに、審議をしないのは、改正したくない人たちが一方的に得をしています。

憲法改正をしたがっている安倍内閣なのに、上川法相の態度は大変残念です。

【朝日新聞】「忖度」の英語訳は?

2月12日朝日新聞朝刊「政治断簡」のコーナー。佐藤武嗣編集委員の「気骨なき日本の忖度政治」より
 

昨年8月末までワシントンで特派員をしていた。我々は米国政治を取材すると同時に、取材相手から日本の政治情勢について解説を求められることがある。そんな時、説明に窮したのが、「忖度」だ。
 森友・加計問題を機に「安倍晋三首相の気持ちをくみ取る」との意味で使われ、昨年の流行語大賞にもなったキーワード。辞書では「conjecture(推測)」や「surmise(推量)」などとあるが、どれもニュアンスが伝わらない。
 森友学園の籠池泰典前理事長による外国人記者クラブでの会見でも訳をめぐり混乱。「reading between the line(行間を読む)」と通訳されたが、外国人記者から、結局首相や夫人から直接の口利きがあったのかと再度問われ、通訳者も困惑していた。
 忖度とは「他人の心中をおしはかること」。だが、最近は「上司に取り入ろうと、その意向を推測する」という文脈で使われることが多い。
(略)
 共和党執行部は大統領の意を受けて動くなど米国に「忖度」がないわけではないが、自己の良心や知見に反すれば、権力者にも体を張ってノーと言う気骨ある者が現れ、米国政治に躍動感を与える。
(略)


「忖度」にあたる言葉が英語にないというところから、日本の政治風土を論じようと思ったのですが、よく考えたら米国政治にも「忖度」があるようなので、「権力者にも体を張ってノーと言う気骨ある者が現れ、米国政治に躍動感を与える」とかなんとか詩文みたいなことを言ってごまかしているようにしか見えません。

基本は、英語の「忖度」にあたる訳語があるかないかではなく、森友・加計問題で、法的でも道義的でもいいですが、安倍政権にどういう間違いがあったのかを説明できないことが問題だったのだと思います。だから、「外国人記者から、結局首相や夫人から直接の口利きがあったのかと再度問われ、通訳者も困惑」してしまうのでしょう。

日本政治の風土ではなく、日本マスコミの風土を問いたいです。

【展覧会】歌川国貞展(前期)

於:静嘉堂文庫美術館

「錦のように美しい」と称され、江戸時代の庶民を熱狂させた多色摺木版画「錦絵」。江戸時代後期から末期(19世紀前半)を代表する浮世絵師、歌川国貞(1786-1864、三代歌川豊国)は若くから頭角を現し、59歳の時、師の名を継いで三代豊国を名乗り、歌川派の総帥として多くの門人を率いて活躍しました。特に美人画と役者絵の名手として知られています。本展では、国貞の代表作の中から、江戸の香りを色濃く湛えた作品を選び、展示致します。慌ただしい日常を離れ、しばし江戸の街にタイムスリップしてみませんか。


こじんまりとした美術館なのですが、お客の入りはよく展示品の前はどこも人だかりがしていました。祝日だからということもあるかと思いますが、観ていると引退したようなお年寄りの姿が多かったように思います。

特に、江戸庶民の女性を描いたものが多かったように思います。

歌川広重との合作である、「双筆五十三次」に感心しました。図版は持っているのですが、実物を見たのは多分初めてです。

後期も是非覗いてみたいと思いました。

余談ですが、静嘉堂文庫美術館にある宣伝文(引用したもの)に、国貞が「三代豊国を名乗り」とありますが、これは「二代豊国を名乗り」の間違いです。実際にいた二代を無視して「二代豊国」を名乗っていますが、後世の我々が紛らわしいので「三代豊国」と言っているだけです。

3月25日まで(前期は2月25日まで、後期が2月27日から3月25日まで。前期と後期でほとんどの展示が入れ替わるようです)

【朝日新聞】スポーツ選手はメンタルが強いの?

2月10日朝日新聞オピニオン欄。「耕論」のコーナー。テーマは「体育会、生きづらい?」。論じる識者は、リクルートキャリア就職みらい研究所長・岡崎仁美さん。元陸上選手・為末大さん、法政大学准教授・荒井弘和さんの三人です。

この中で為末氏と荒井氏が、スポーツ競技者のメンタルの強さについて相反する意見を出しています。

まず為末氏の意見を引用します。

(略)
 普遍的にスポーツから得られるものとして、つらい体験を経て成長する部分ははずせません。つらい体験をさせない方向に流れると、ある意味で残酷な人生を歩ませてしまう。スポーツ以外の世界に持ち越せる大きなものが、敗北体験や、何かを継続することの大事さを学べる点です。
 競技をしていると、一度は必ず天才と争い、頑張ってもうまくいかないときがあります。でも、続けるしかありません。スポーツ選手と話していると、相手から何ともいえないメンタルタフネスを奥に感じることがあります。
(略)



次に荒井氏の意見です。 

 一般の社会では、「体育会出身者は精神的にタフだ」「スポーツ選手は強靱な心を持っている」といった考えが、何の疑問もなく定着しているように思えます。
 厳しい練習に耐え、大舞台の重圧と戦う経験を積んできたのだから「肉体だけでなく精神的に強いはずだ」と、多くの人はみなしているようです。「性善説」ならぬ、「性強説」とでもいうべき固定観念が根強くあるのです。
 ただ、必ずしも正しいとは思いません。日本ではまだ十分な調査が行われていませんが、オーストラリアではエリート選手224人のうち、約46%に抑うつ症状や摂食障害、不安障害などの兆候が見られたとする研究論文も発表されています。重圧やストレスの中で生活するスポーツ選手は、精神的な不調に陥ることも多いと言えるでしょう。
 日本代表選手やプロ選手の心理的サポートを行ったり、毎年スポーツ推薦で入学する200人以上の学生に必修科目を教えたりと、多くの運動選手と日常的に接している私の実感としても、彼ら彼女らが精神面で一般学生より強いとは言えないと思います。
(略) 


第一に注意しなければならないのは、「精神的な強さ」なるものが客観的に測れるものでないということです。為末氏が「相手から何ともいえないメンタルタフネスを奥に感じる」たのは良いとして、同じ場面に荒井氏が立ち会ったと仮定して、もしかしたら「精神面で一般学生より強いとは言えない」と感じたかもしれません。

「精神の強さ」というのは数値化はおろか、強弱ですら客観的なものではありません。

第二の注意点は、原因と結果を取り違えていないか、ということです。

スポーツ選手からメンタルの強さを感じたとしても、スポーツ選手だからメンタルが強化されたとは限りません。メンタルが強いからスポーツ選手として生き残ってきたという可能性があります。

我々が一番知りたいのは、スポーツをやっていると(別に一流選手になれなかったとしても)精神力が強くなるのかということだと思います。

第三に、「オーストラリアではエリート選手224人のうち、約46%に抑うつ症状や摂食障害、不安障害などの兆候が見られたとする研究論文」への評価です。

そもそも、うつが摂食障害を心の弱さと定義していいのか、という疑問はあります。

それは措くとしても、エリート選手はもともと精神に重圧がかかる場面に多く遭遇しているという事実があります。大多数の一般学生はのほほんと生きているので重圧がかからず、うつや摂食障害にもなりにくいというのは当然です。

この研究論文では、スポーツ選手は一般人より精神が弱いとは言えません。

私の印象としては、もともと精神力がタフな人が競技者として成功しているように思います。そしてそのタフさは、必ずしもスポーツ以外の場面(明確なルールで勝敗を決める以外の場面)で有効活用できるものではないようにも思っています。

【映画】宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち/第四章 天命篇

「天命」:
1)天の命令。上帝の命令。
2)天から与えられた人の宿命。天運。
3)天から定められた寿命。天寿。

広辞苑より


宇宙戦艦ヤマト2202の第四章です。

ついに復活したデスラー総統が活躍します。ただし何で生きていたのかの説明はありません。誰も気にしてないのかな?

旧作の「宇宙戦艦ヤマト」シリーズでは、狂った独裁者だったデスラー総統が復活した後いい人になってしまい、キャラクターがおかしくなっていました。ああいう役はドメル将軍が生きていたことにしてあてはめるのがすっきりします。ビジュアル的な理由で人気が出たデスラー総統を活躍させようとして、人気の面ではともかく作品としての価値を損なったのは否めません。

リメイクである2202ではこれをどう処理するのか気になるところですが、今のところ、いい人化は起こしていません。第四章だけではわかりませんが、性格が破綻することなく進行できるかもしれません。

あと、旧作の「さらば~」や「永久に」では敵側に謎の女性キャラが出てきました。女神が登場するのだから悪い女も出したいということだったのかもしれませんが、思わせぶりな割には活躍せずに退場してしまいました。

今回の悪い女であるサーベラーはかなり凝った設定がありました。きちんと掘り下げていったら面白くなるかもしれません。

デスラーが瞬間物質転送装置というガミラス由来の技術で攻撃してきますが、ガトランティスは他人の技術を盗むやつらだ、という説明があるためかヤマトの乗員はガミラスをまったく疑いません。3章まで観た感じでは地球人はかならずしもガミラスを信用しているわけではないはずです。まさかデスラーの復活までは考えつかなかったにせよ、ガミラスの残党が攻撃してきたのでは、と疑うシーンくらいあってもよさそうなのですが・・・

それと反射衛星砲も出てきます。これは本当にガトランティスが盗んだものでした。しかし2199の反射衛生砲は、遊星を加速発射させる装置だったのを、冥王星現地司令官の思い付きで直接攻撃兵器に転用したものです。冥王星にいた部隊は全滅していますので、反射衛生砲を直接攻撃につかうという発想がガトランティスに伝わるはずはありません。疑問です。

最期。ついにヤマトクルーはテレサと対面しましたが、ガトランティスの危険をしらせるだけなら、わざわざ呼びつける必要はないはずです。テレパシーで十分です。旧シリーズではテレザード星が侵略されているので救援を呼んだというきちんとした理由があったのですが・・・

【朝日新聞】「韓国」ごりおしには疲れます

2月9日朝日新聞朝刊。今日から始まった特集記事「平昌to東京」の一回目。「スター育成、曲がり角 韓、英才教育も 日、草の根も悩みは少子化」より

(略) 
 韓国の子どもにとって、乱暴に言えばスポーツに関してはエリート選手を目指すか、見る方に回るか、二者択一を迫られる。
 頂点を目指すなら体育中学(11校)、体育高校(16校)へと進む。そこで認められれば国代表やその候補として、晴れて選手村に入ることができる。
 スポーツにこだわらなければ環境は大きく異なる。一般の中学・高校で体育の授業や部活動は軽視されているからだ。厳しい受験競争が、その背景にある。
 「韓国はトップ選手の活躍を見て子どもが憧れる。けれど少子化の今は、マイナー競技の人材確保は大変だ」。新しく選手村の支援を受けるスカッシュの姜虎錫監督(43)は憂えた。
 韓国で00年に63万人だった出生数は減り、16年は40万人だった。朝鮮戦争後、国威発揚を意識して始まったスポーツ英才教育の曲がり角といっていい。
 長野県宮田村の宮田スケートクラブの指導者、新谷純夫さん(68)は2日夜、長野市のホテルにいた。李相花のライバル、小平奈緒(31)のジュニア時代のコーチである。
 (略)
 創設当時は学校ごとに体力作りの一環としてスケートクラブがあったが、少子化が進み、リンクも減って学校のクラブは姿を消しつつある。草の根を広げて頂点を支える日本の育成スタイルも限界が見えている。
 近年は日本でもサッカーや卓球などがジュニアからの英才教育に取り組み始めている。それを子どもがスポーツに親しみ、選ぶことができる機会を増やすことへとどうつなげるのか。
 対照的な道を進んできた日韓が、少子高齢化社会の前で同じ問いにたたずむ。


ピョンチャンオリンピックの特集です。しかしピョンチャンと東京の共通点は続けざまにオリンピックを開催するということだけです。若手競技者の育成やマイナースポーツの振興という意味では、別に日本と韓国だけに限った問題ではありません。無理に少子化というキーワードでくくりつけようとしていますが、少子化も日韓だけの現象ではありません。

大会運営についての比較なら分かりますが、この内容でことさらに韓国と比較する意味が分かりません。

こういうなんでもない場面での”韓国ごりおし”が韓国への反感につながっていることをマスコミは理解すべきです。

【朝日新聞】「妥協の戦略」の有効性は?

2月7日朝日新聞の『北朝鮮外交、不愉快と向き合う 「妥協の戦略」を提言』より。

危機感と同時に外交的な手詰まり感も漂う北朝鮮の核ミサイル問題。小泉内閣、第1次安倍内閣などで内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)を務めた柳澤協二さん(71)が月刊誌世界2月号で、「妥協の戦略」が必要だと訴えている。不愉快な現実にどう向き合うか。認識の転換を促す提言だ。
(略) 
北朝鮮の核の脅威にどう対応すべきなのか。「脅威とは、攻撃する能力を持った国が攻撃の意志を持ったときに現実化する」と説き、相手の攻撃能力(核ミサイル)をなくせないなら、相手の「攻撃の動機」をなくすべきだと訴えた。「軍事的圧力によって北朝鮮の意志を変えることはできず、戦争という究極の強制もできないとすれば、残された道は妥協しかない」と記した。
 妥協とは、北朝鮮の核保有を容認することだろうか。「違います」。柳澤さんはそう取材に答えた。
 「容認には核保有を肯定する含意があり、良策ではない。ただし現状のように北朝鮮の核廃棄を交渉の前提としている限り、北朝鮮は交渉に乗ってこない。核武装の根本的な動機は米国への恐怖であり、核なしには生き残れないと認識しているからです。恐怖感をやわらげて安心感に切り替え、攻撃の動機そのものをなくさせていく必要がある。それには米朝が交渉することが欠かせない」
 「ポイントは、北朝鮮の核武装を現実として受けとめることです。核保有という現実が当面は残ってしまう事実を受けとめることであり、その意味で妥協だ。核廃棄という目標は、長期的な目標として位置づけ直すべきでしょう」
 北朝鮮に妥協をして核をなくせるのだろうか。
 「現状では核廃棄に向けたプロセスが始動することすらないのでは?」と柳澤さんは答えた。「逆に米朝関係が安定化すれば、北朝鮮が日本を攻撃する動機にも根拠がなくなります」
 とはいえ妥協は世論にとって不愉快な選択で、ハードルは高い。「日本の戦争リスクは今、戦後で最も高いレベルにある。不愉快の内実を見つめるべきときです」「最も耐えがたいのは北朝鮮が核を保有することなのか、それともそれが日本に飛んでくることなのか。どちらも不愉快だが、そこには優先順位もある。そう認識することで、我々の選択の幅は広がる」
(略)


言わんとしていることは分かります。北朝鮮は、話し合いでなんとかなる相手ではないでしょうが、いまの圧力政策で屈服するかというとそれも難しい感じがします。

ですが氏の言うように、米朝関係の安定で出口が見えるというのも疑問があります。確かに、米朝関係が好転すれば、日本を攻撃する動機はなくなるでしょう。

しかし、北朝鮮の「核武装の根本的な動機は米国への恐怖であり、核なしには生き残れないと認識しているから」というのは事実の一面だけで、もう一面には北主導による朝鮮半島の統一という動機があります。これは、折に触れて、”統一、統一”と言っているのですから明らかです。

米国が北朝鮮を容認するような態度に出たら、次は韓国の併合がスケジュールに乗ります。

韓国にも北朝鮮主導での統一に前向きの人たちはいるでしょうが、大多数は反対するでしょう。結果、韓国で内乱に近い混乱が巻き起こる可能性があります。こうなると、日本もさすがに無関係ではいられないでしょう。

戦争はダメ、圧力だけでもダメ、というのは分かりますが、妥協するのもまた「不愉快な選択」ではないでしょうか。

【朝日新聞】どう思いますか:“訪問介護のため駐車許可出して”

2月7日の朝日新聞朝刊の投書欄。毎週掲載の、投書に対する反響の投書を載せる「どう思いますか」のコーナー。テーマは、“訪問介護のため駐車許可出して”です。

元になった投稿は、千葉県の介護福祉士(62)の投書です

 訪問介護事業所に勤務しています。一番困っているのは、警察署から駐車許可が出ていた場所で、6カ月ごとの更新時に許可がおりなくなったことです。
 ヘルパーは広い地域を、1日7~8軒訪問するため、車で移動します。自宅やその周辺に、駐車場やコインパーキングがない方への訪問は、路上駐車せざるを得ないので、警察の許可が必要なのです。
 しかし、署の担当者が変わったためか数カ所で許可が出なくなりました。「近隣住民から苦情があるから」といいます。
 ならばなぜそこに駐車しなくてはならないのか、住民に説明してもらえないでしょうか。公正な立場で公道を短時間シェアできるよう、誰もが安心してサービスが受けられるよう協力して頂けないでしょうか。
 超高齢化が進むこの国では、高齢者が施設ではなく、自宅で長く暮らす必要性が叫ばれています。駐車許可が出ないため、結果的に訪問介護が利用しにくくなっては困ります。何か良い方法はないでしょうか。
 (2017年12月26日付掲載の投稿〈要旨〉)


反響には、警察の対応が杓子定規でおかしいというもの、やはり路上駐車はよくないから駐車場を借りるなり電動自転車で移動するなりすべきというもの、行政の判断が担当者によって変わるのはよくないという角度からの意見、訪問介護の車の必要性を地域住民に説明すべきという意見、が出ています。

私見です。

私は東京の住宅街に住んでいるせいか、自動車でなければ移動できないという前提から分かりません。

投書子が仕事をする街で介護福祉士をするには自動車が必須なのでしょうか。だとしたらその理由はなんなのでしょう。例えば訪問先が数十キロも離れているとか、荷物が重い/かさばるとか、いった理由を挙げてもらわないといけません。それによっては、反響にもあったように電動自転車の利用も考えられますし、スクーターといった移動手段もあり得ます。

あるいは、介護福祉士の仕事とは関係なく、その街では道路は空いていて路上駐車が迷惑になるなんて考えられないということかもしれません。苦情があったということなので、迷惑に感じている人がいるのかもしれませんが、世の中には苦情を言うのが趣味みたいな人もいますので、この投書だけではなんとも言えません。

自動車の必要性をわかるように書いてもらいたいです。

さて、専門家の反応も載っています。淑徳大教授(社会福祉学)の結城康博氏です。

自転車では回りきれないような街中で多く起きている問題です。ヘルパーは女性が多く、夜遅くなると東京23区でも危険なので車を利用したいところです。
 ヘルパーの仕事は1時間かかります。路上駐車はやはり迷惑。現状はコインパーキングなどに止め、事業所が料金を払うケースが一定程度、後はヘルパーが自腹を切るなどしています。
 在宅で介護サービスを受けるお年寄りは今後ますます増え、駐車場所と料金は大事な問題になります。根本的には介護報酬に駐車料分を加味する仕組みが必要ですが、まずは、利用者負担に駐車料を明記するかどうか現場で議論した方がいいでしょう。もしくは自治体が駐車場代を補助するなど、公的機関の保証が重要です。そういう機運にならないといけませんね。


東京23区で夜になると危険というのはちょっと信じられません。危険があるとはとうてい思えません。

それはともかく、この先生のような意見というのは議論を混乱させる典型です。投書子は警察に駐車許可を出してほしいと訴えたのであって、自治体に駐車料金を出せなどとは言っていません。なんでもかんでも、”金を出せ”運動に転換するのはいやしいと思います。

【朝日新聞】日本映画の政治離れ

2月6日朝日新聞朝刊に、新作映画「デトロイト」の特集が載っていました。50年前に起きた米国史上最大の暴動の中で起きた人種差別事件を描いたものです。副記事として載っていた、石飛徳樹編集委員の「政治的主題、踏み込まぬ邦画」を取り上げます。

 CG(コンピューターグラフィックス)頼みの続編ばかり、と揶揄されがちな米国映画だが、ビグロー作品のような、政治や社会の問題を掘り下げつつ、エンターテインメントとしても成功している作品は少なくない。先月発表された米アカデミー賞のノミネート作品にも、政府の秘密文書を暴くスティーブン・スピルバーグ監督の「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」など、多くの社会派映画が入っている。
 日本はどうか。今年度の日本アカデミー賞優秀作品賞5本を見ると、「三度目の殺人」では裁判制度を題材にしているものの、他の4本は「君の膵臓をたべたい」「関ケ原」「ナミヤ雑貨店の奇蹟」「花戦さ」といずれも今の政治的主題とは無縁だ。アート系の作品も多くは個人の内面や家庭の人間関係に焦点を絞る。
 邦画にも、かつては山本薩夫監督の「金環蝕」「不毛地帯」など、政治の裏側を赤裸々に描いたエンターテインメント大作が存在した。日米の映画に詳しい米イエール大のアーロン・ジェロー教授は「米国のテレビや映画界では、番組や作品で政治を扱うことがビジネスとして成立している」と話す。「日本では、テレビ局の出資が映画から政治性を失わせているように思います。若い学生たちの間には政治の話などしたくないという空気を感じます」
 製作者が忖度するから観客が関心をなくすのか、観客が嫌がるから製作者が避けるのか。鶏と卵の連鎖を断つには、映画界が政治という主題から逃げてはならない。


現在の日本映画で政治を扱ったものが少ないというのは実感として分かります。社会問題を描いたものはちらほらあるようですが、大きな劇場で公開される大作としてはあまり見ません。

しかし、若い学生の政治離れが理由というのはちょっと的が外れているように考えます。日本の観客が映画に求めているのがエンターテインメントだからではないでしょうか。

本当に日本の学生が米国の学生と比べ政治離れをしているというなら、映画という特定のジャンルだけなく、政治関連本の売り上げとか、選挙の投票率など多角的な分析が必要です。

政治意識が映画の好みに現れるという仮説が魅力的だというのは認めますが、映画の好みだけで政治意識を語れるというのは早計です。

また、結論にあたる「映画界が政治という主題から逃げてはならない」の理由がわかりません。受けないと思ったから制作しない、という姿勢はビジネスとしては当然です。

【赤旗】「反日」とは

1月31日赤旗。コラム「きょうの潮流」より。

 得体の知れない不気味さに背筋が凍りました。2夜連続で放送されたNHKの未解決事件シリーズ。テーマは「赤報隊事件」。31年前の憲法記念日に朝日新聞阪神支局が襲撃され、記者2人が死傷した戦後、類を見ない言論への連続テロ事件です
「赤報隊」を名乗る犯人は、その後も全国の「朝日」関連施設を襲撃。事件のつど、送られた犯行声明文には「反日」の文字が躍ります。「反日分子には極刑あるのみ」「反日朝日は五十年前にかえれ」
(略)
31年前は時代錯誤だった「反日」の言葉が、いまネット上に溢れています。自民党のある参院議員はツイッターで、名護市長選は「沖縄を反日グループから取り戻す大事な選挙」と。作家の百田尚樹氏に至っては「朝日の読者も日本の敵」。「朝日」を敵視し、憲法を足蹴にする現政権の姿勢がこの風潮を助長していないか
ペンは剣よりも強し。メディアには、せめて言論封殺やヘイト(憎悪)に同調しない毅然とした対応を求めたい。


NHKの番組は私も観ました。朝日の論調が気に食わないからといって暴力に訴えた赤報隊には賛成できません。言論の敵だと思います。こういうテロリズムを肯定する人たちは、互いに肯定し合うことで、一定の賛成があるかのように錯覚しているのでしょうが、大多数の良識的市民は言論機関への暴力を否定しています。それに気が付かなければ、彼らは社会から遊離していくことになるでしょう。

とはいいながら、赤旗の言い分にも賛成はできません。

赤報隊が使ったからといって「反日」という言葉を使ってはいけない理由にはなりません。日本の国のあり方に批判的な態度・思想を「反日」という言葉で整理するのは合理性があります。戦前・戦後の日本のあり方を批判するのも言論であるなら、それに反論するのも言論です。どちらも頭から否定するのは間違っています。

なお、「反日」という言葉は右翼の赤報隊(1987年)より先に、左翼の「東アジア反日武装戦線」(1970年代)が使っています。

【展覧会】神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世の驚異の世界展

於:Bunkamuraザ・ミュージアム

神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世は、1583年に首都をウィーンからプラハに移し、独自の芸術文化をその宮廷に花開かせた。特に美術の大家の作品の入手に努め、彼らを宮廷に呼び寄せ自然物も広範囲に収集、自身の嗜好の強い最高水準の芸術作品と珍奇な品々で構成された壮大なコレクションをプラハに築き上げた。


ルドルフ2世のコレクションの一部を再現したものです。実際にコレクションだったものだけではありませんが、こんな感じの品ぞろえだったのかと感じさせる工夫がされています。

したがって美術品の展覧会というよりは、ルドルフ2世という人物へ焦点があったっています。

アンチンボルトの「ルドルフ2世」の肖像が目玉です。絶対君主の肖像で、というより絶対君主でなくても依頼されて描いている肖像で、ああいうのを描かせられるというのがルドルフ2世のすごいところだと思いました。

3月11日まで

【朝日新聞】「アニメ聖地」続く挑戦

2月3日朝日新聞夕刊の『「アニメ聖地」続く挑戦』より。アニメ作品「輪廻のラグランジェ」の「聖地」となった千葉県鴨川市の現状を伝えています。

 アニメの舞台となった地域に大勢のファンが訪れ、経済効果も期待される「聖地巡礼」。聖地の一つとなった千葉県鴨川市は、当初はネット上で一部から「失敗例」「あざとい」「オタなめんな」と批判を受けました。それでもコツコツ活動を続け、新たな挑戦をしています。
 鴨川は、2012年に放送されたアニメ「輪廻のラグランジェ」の舞台です。作品は、女子高校生がロボットに乗って宇宙から来た敵と戦い、地球を守る青春ストーリーです。
 なぜ「失敗」とされたのか。鴨川でアニメのイベントに関わる「輪廻のラグランジェ鴨川推進委員会」の委員長で、地元・天津神明宮の禰宜の岡野大和さんは、「放送前から『鴨川が聖地を狙っている』と報道され、『ストーリーに介入した』という誤解が生まれた」と分析します。
 意図せぬ評価に一時はショックが広がりましたが、逆風にさらされたことで、地域とファンと作品の製作委員会の結束力は強くなりました。まず距離の近さ。イベントの開催時には作品の監督とファンが同じテーブルを囲み、お酒を飲んで語ることもあります。私も一度参加しましたが、ファンにこれほど幸せな空間はないと思いました。
 次に継続性。アニメの原画を保管する取り組みも始めました。放送後に制作会社で保管されるとはいえ、経費の面から多くは廃棄の運命をたどります。その状況を聞いた推進委員会が、制作側に提案して実現。信頼関係があってこそです。
 聖地の交流にも力を入れます。昨年12月、女子高校生の日常を描いたアニメ「らき☆すた」の聖地・埼玉県久喜市鷲宮のファンたちと野球大会「Wotaku Baseball Cup(ヲタクベースボールカップ=WBC)」を開きました。
 聖地として知名度をあげても、何もしなければファンは離れていきます。聖地の横のつながりを強くして次につなげようと考えました。
 「輪廻のラグランジェ」の舞台は2032年。鴨川は、それまで地道に活動を続けると宣言しています。先を見据えた聖地は珍しく、岡野さんは「32年に果たして聖地巡礼という言葉が残っているのか。アニメに関する取り組みをやっている地域がどのくらいあるのか。もしかすると鴨川だけかもしれませんね」と笑います。
 実は、聖地としての鴨川を失敗と位置づける人は、その基準をDVDの売り上げやイベントの集客数においていました。確かに数字で見ると、爆発的にヒットした作品ではありません。でも、ファンの一人は「成功の基準は一つじゃない」と話します。三位一体の関係や放送が終わっても続く活動、なにより熱意に触れると、本当にここが失敗とたたかれた場所なのか?と思います。



「輪廻のラグランジェ」の感想はここに書きました。

【アニメ】輪廻のラグランジェ 
【アニメ】輪廻のラグランジェ season2 

凡作とは言いませんが、成功作とも言えないという印象を持っています。

この作品の「聖地」については、NHKのクローズアップ現代でも特集されています。そのメモはここです。

【テレビ】クローズアップ現代:「アニメを旅する若者たち “聖地巡礼”の舞台裏」 

クロ現を見た限り「ストーリーに介入した」というのは誤解でもなんでもありません。むしろ、このクロ現が根拠になって、”鴨川市の介入”というレッテルが張られたみたいです。今にして思えば、NHKのカメラの前で一生懸命さをアピールし過ぎただけで、介入のつもりはなかったのかもしれません。

記事を読んで、いまでもこの作品を愛しているファンがいて、鴨川に集まっているというのは素直に驚きました。作品のファンだから「聖地」に行くとは限りませんので。

それにつけても、「輪廻のラグランジェ」はもう少し分かりやすく作ってあればよかったのにと思います。長年のアニメファンである私でさえ公式ホームページがないとついていけないというのでは、一般人を巻き込んで盛り上げるのは難しいでしょうに。

【時事問題】コインチェック騒動

仮装通貨を扱うコインチェック社から多額の仮装通貨が流出しました。コインチェック社では顧客への補償をすると言っていますが時期の明言を避けるなど怪しいところもあります。まともなセキュリティ対策をとっていなかったのでは、との報道もあります。

また、新聞・テレビで語る被害者を見ていると、考えの足りない人たちが何も考えずに参入したようにしか見えません。”バイト先の先輩に、絶対もうかるとすすめられて購入した”などと幼稚な発言ばかりです。

つまり、”悪いハッカーにやられた可哀そうな企業”とか”変な会社に騙された罪のない一般人”という図式とはずれています。

したがって、被害者に補償がなかろうが、コインチェック社が破綻しようが、どうでもいいという気分になります。

むしろ、専門知識はなくとも社会常識をわきまえた本当の一般人の間に、仮装通貨がいかがわしいものだという認識が広がることの方を懸念します。

【朝日新聞】よくわからない「京大のミス」

2月1日朝日新聞夕刊。「予備校解答も2例 京大、ミス認めた問題」より

 「解答不能な設問がある」と予備校講師らから指摘を受けた京大の昨年の一般入試の物理の問題は、大手予備校が発表している解答例も二つに分かれていた。その理由は、音波の考え方にありそうだ。
 波には「縦波」と「横波」がある。水面波やひもを揺らしたときの波は横波でイメージしやすい。ずれを意味する「変位」という言葉から横波は「変位波」とも呼ばれる。
 一方、空気中を伝わる音は縦波だ。例えば太鼓をたたくと、太鼓の膜の振動によって、空気は圧縮と膨張を繰り返す。そのため、空気の「密」な部分と「疎」な部分ができ、その振動が音波として伝わっていく。波の進む向きと空気の振動方向が一致するため縦波(疎密波)と呼ばれる。イメージしにくい縦波は、高校物理では横波に変換して考えることがある。
 だが、波が固定された壁に反射する場合、横波と縦波ではふるまいが変わる。横波では、波の「山」が反転して「谷」になって反射するため、波の形がずれる。一方、縦波では、空気の「密」は「密」のまま反射するため波の形はずれない。
 指摘があった京大の問題は、この波の形のずれを元に、解答を導く。予備校が出版している解答例は、壁の反射で波の形がずれると想定したか、ずれないと想定したかで解答が分かれた。
 京大に設問の不備を指摘した京都市の予備校講師の男性(31)は「音波をどちらで考えるかによって、壁での反射の解釈が分かれてしまう。問題の条件設定があいまいだ」と指摘していた。(石倉徹也、後藤一也)


問題文は次のとおりです

音を鳴らしながら車が移動している時、運転手は壁に反射した音波と、車から発せられる音波の両方を聞く。音波が弱め合う条件を求めよ。
(図は略)


物理の知識はほとんどありませんので、京大の問題への論評はいたしません。しかし、朝日新聞の説明が理解できませんでした。

音波の考えに「縦波」と「横波」の二種類があって、その前提によって答えが違ってくる、という説明です。

しかし、結局のところ「音は縦波」なのだそうです。だったら答えは一つに決まるはずです。

どうやら「高校物理では横波に変換して考えることがある」というところに問題の根本があるみたいです。

この文章からすると、高校では事実に即していない物理を教えているところが一部にあるらしいです。「考えることがある」というのは「考えないこともある」のかもしれません。どういうときに「考えて」どういう場合に「考えない」のかさっぱりわかりません。そもそもわかりやすくするためとはいえ事実と違うことを説明をしている教科書が悪いということなのでしょうか。
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えいび

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日々の出来事、映画やアニメの感想です。

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