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【展覧会】プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光

於:国立西洋美術館
日本とスペインが外交を樹立して150年を記念した展覧会です。この展覧会の売りは、ベラスケスの作品が7つも来日したことです。プラド美術館には行ったことがあるのですが、それでも見に行きました。重厚で本格的な展覧会でした。

いままで意識していなかったルーベンスとベラスケスの関係がクローズアップされていて興味深かったです。

5月27日まで
巡回展が兵庫県立美術館6月13日~10月14日であります。
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【朝日新聞】『「日本は番頭」、いまや変化』

4月28日朝日新聞朝刊オピニオン欄。「耕論」のコーナー。「南北、そして米朝会談へ」より、神戸大学教授・木村幹氏の『「日本は番頭」、いまや変化』
 

今回の南北首脳会談は、東アジアでの日本の位置づけが変わっていることを顕在化させた機会だったと思います。
 南北会談から米朝会談への流れを見ると、韓国政府が主導的な役割を果たした半面、同じく米国の同盟国である日本政府は、アジェンダ設定にうまく絡めませんでした。
 米政府が朝鮮半島にかかわる重要な案件について動くときは日本政府に事前に話をするはずだ――そういう意識が戦後の日本にはあったと思います。米国という西側のボスのもとで自らを“東アジアの番頭”であるかのように位置づける意識です。
 今回の「日本外し」が突きつけているのは、日本がいまや“東アジアに何人もいる支店長の一人”に過ぎないかもしれないという現実です。
(略)


「米政府が朝鮮半島にかかわる重要な案件について動くときは日本政府に事前に話をするはず」などという意識が戦後日本にあったとは思えません。

それが証拠に朝鮮戦争は日本に関わりなく始まり、関わりのないところで休戦になりました。朝鮮戦争は大昔のことなので例外としたとしても、北朝鮮がテロ支援国家認定を外れたのは、ブッシュ(子)米大統領時代で、そんなに昔ではありません。

木村氏の推測とは真逆で、朝鮮半島にかかわる重大な案件を米政府は日本に相談なしに決める、というのが大方の日本人の観測だと思います。

木村氏の現実認識には疑問があります。

【朝日新聞】これって差別なの?

4月27日朝日新聞の記事「同性パートナーの葬儀、親族席座れず提訴 相手の妹に慰謝料請求」より

 大阪府内の男性(69)が「40年以上連れ添った同性パートナーの葬儀に配偶者としての参列を拒まれた」などとして、パートナーの妹に700万円の慰謝料などを求める訴訟を26日、大阪地裁に起こした。
 訴状などによると、男性は1971年から8歳上のパートナーと同居。2人は男性が実質経営する事務所の収入で生活し、代表にパートナーが就いていた。死別後に互いに財産を残せるよう養子縁組する約束をしていたが、手続き前の2016年3月にパートナーが急死したという。
 男性は、火葬に同席できず、葬儀で親族席に座れなかった▽廃業通知を勝手に取引先に出され、事務所が継続できなくなった――ことなどで精神的苦痛を受けたと主張。パートナーが生前に約束した財産の引き渡しも求めた。男性は会見で「同性というだけで、差別は歴然と存在している。人間として同等の権利が与えられるべきだ」と話した。


パートナーは2年前に死亡しているとのことなので、現在69歳の男性が67歳のときのことです。そしてパートナーは8歳年上ですので75歳で死亡しています。75歳だと若死にとは言えません。

養子縁組をしていない以上葬儀で親族席に座れないのは仕方のないことですし、相続人(パートナーの妹?)が事業の停止を決めても問題ありません。男性が実質経営していたとはいえ株式を所有していなかったのでしょうし、遺言書もなかったのでしょう。

問題なのは、男性とパートナーが法律的手続きを軽視していたことにあります。パートナーは、75歳にもなる前にに自分が死んだらどうなるかぐらい考えておくべきでした。遺言書なんてすぐに書けます。養子縁組にどれだけかかるかは知りませんが、もっと前に手続ぎを開始しておくべきでした。

これは同性愛者差別でもなんでもありません。男女間でも婚姻届けを出していなければ同じことはあり得ます。同性婚が認められていないことで不自由はあったかもしれませんが、養子縁組や遺言書という「抜け道」があるのに活用していなかったのは落ち度です。差別の問題にすり替えるべきではありません。

【朝日新聞】会話の録音は倫理違反なのか?

4月27日朝日新聞朝刊オピニオン欄。「池上彰の新聞ななめ読み」のコーナー。「財務次官のセクハラ報道 見えぬ働く女性への配慮」より。

財務省事務次官がテレビ朝日の女性記者にセクハラ発言をしたとされる件です。女性記者が会話のテープを週刊誌に流した件について触れています。

(略)
 この問題では、セクハラを受けたと感じた女性記者が事務次官との会話を録音し、それを「週刊新潮」に渡したことの是非もニュースになっています。同日付の読売新聞は社会面にテレビ朝日の記者会見での主なやりとりを掲載しています。
 〈――女性社員が週刊新潮に情報を渡したのはなぜか。
 「財務次官という社会的に責任の重い立場の者の不適切行為が表に出なければ、黙認され続けてしまうのではないかという考えを持っていた。(情報を第三者に渡したことについて本人は)現在、不適切な行為だったという私どもの考えを聞いて反省している」(中略)
 ――取材で得た情報が第三者に渡った点について、どう改善していくのか。
 「適切な対応ができなかったことは深く反省している。組織として適切な判断ができるようにしたい」〉
 この扱いを見ると、読売としては記者が次官とのやりとりの音源を週刊新潮に渡したことを重大視していることがわかります。
 それがさらに明確になるのが、19日付夕刊社会面です。「報道各社 取材内容提供 過去にも」という見出しの記事を掲載しています。
 〈1989年には、TBSのスタッフが、オウム真理教の問題に取り組んでいた坂本堤弁護士のインタビュー映像を放送前に教団幹部に見せ、9日後に一家が殺害される事件が起きた〉
 今回の記者の行為は、これと同列に扱われるようなことなのでしょうか。ここで問題になるのは、記者が録音したのは、取材行為ではなく、自分を守るためだったと話していることです。
 取材行為において、相手に対して録音することの許可を求めるのは一般的なルールです。取材相手は、この音源が、取材記者が原稿を書く際の正確性の担保になると思って承諾しているはずです。それを第三者に渡したら、確かに記者のモラルが問われます。
 でも、女性記者がセクハラを受けていると感じて録音を始めたのなら、これは取材活動ではなく、被害者の自己防衛です。セクハラ被害を受けたと訴えた場合、往々にして「言った、言わない」の争いになってセクハラの認定が難しくなるので、録音するのは当然のこと。その録音内容を自分が所属する会社が報じてくれないなら、どこへ訴えればいいのか、ということになります。
 記者も人間です。取材活動なのか、人間としての尊厳を守る自己防衛なのか。そこをはっきりさせて論じる必要があるのです。


ジャーナリストという点を離れ、一般人であれば、セクハラの証拠をおさえるために録音をするのが悪いとは言えません。

ジャーナリストならどうかというと、それはジャーナリストの倫理の問題であって一般人にはよく分からないというのが本当のところです。池上氏は「取材行為において、相手に対して録音することの許可を求めるのは一般的なルールです」と言っていますが、一般人はそんなことは知らないでしょう。私などは、記者というのは録音ぐらい常にしているのでは、と思っていたぐらいです。

ジャーナリストのルールとしてこの記者の行動がおかしいという意見はすくなからずありますが、具体的にどうすればよかったのかを示すべきだと思います。


【テレビ】クローズアップ現代+(4月23日)

4月23日、NHKの「クローズアップ現代+」のテーマは「“道徳”が正式な教科に 密着・先生は? 子どもは?」でした。

2018年から「道徳」が正式教科となりました。現場の先生の苦労を伝えています。

一年前から試験的に「道徳」をしていた小学校の例が紹介されていました。授業で次の教材が出されました。

“ある朝、たかしがお母さんに1枚の紙切れを渡しました。それは、せいきゅう書でした。たかしは、「お使い代」「お掃除代」「お留守番代」として、500円を請求したのです。
お昼どき、お母さんは500円と一緒に小さな紙切れを渡しました。お母さんからの請求書でした。「病気をしたときの看病代」「洋服や靴」そして「おもちゃ代」など、いずれも0円。それを目にした、たかしの目には涙があふれました…。”

これを読んで、お母さんの気持ちはどういうものなのか、意見を言わせるというものです。

たいていの児童は空気を読んで、”家族の愛は無償だ”といったことを答えていました。しかし一人だけ”子どもっていいな。えらいことするとお金がもらえるから、私も子どもがいいな”というのが母の気持ちだ、と言い出した児童がいました。

その児童の両親は共稼ぎで、いつも家族の世話で大変な母を想っての発言だったそうです。しかし、先生はその気持ちを授業中にくみ取ることができず、児童は涙ぐんでしましました。

先生は、一つの価値観にとらわれることなく多様な見方をどうやって認められるかということに悩み反省していました。


感想です。

「道徳」と言っている以上、言葉は悪いですが、一つの価値観に統制することです。”時間を守りましょう””人を傷つけてはいけません””挨拶はきちんとしましょう”、といった具合です。

多様な見方で考えるというのは高度な知的作業で必要なのですが、小学生には難しすぎます。小学生の国語力では、母親を想う気持ちを、”(母は)私も子どもがいいな(と思っている)”という表現しかできないのです。これでは議論になりません。

道徳を教科にすることの賛否はともかく、学校の先生たちが(文科省が?)目指しているのは難しすぎます。”一方的な押し付けをしたくない”という気持ちからなのでしょうが、”ああも考えられる、こうも考えられる”というのは道徳ではなく哲学です。

それに大多数の児童は、教材の目指すところを察して「答え」を見つけられます。これでは道徳を守る子供を育成するのではなく、忖度する能力を開発しているだけです。

【朝日新聞】『反対運動で逮捕、無罪 「共謀罪」だったらと懸念』

4月25日朝日新聞朝刊オピニオン欄。「記者有論」のコーナー。伊藤智章編集委員の『反対運動で逮捕、無罪 「共謀罪」だったらと懸念』より
 

低層の家やアパートが並ぶ名古屋市瑞穂区にこの春、15階建てマンションができた。高さ45メートル、突出して高い。「太陽を奪うな」。現場を見れば周辺住民の反発は理解できる。
 この建設途中に、反対運動のリーダーで薬剤師の奥田恭正さん(61)は、暴行容疑で逮捕、起訴された。
 現場監督を両手で突き飛ばし、通りかかった大型車に接触させた、というのだ。「触った覚えもない」と否認したが、取調官は「防犯カメラに映っとる」と自白を迫った。勾留は14日間に及び家宅捜索もされた。
 ところが、防犯カメラは奥田さんの後方上部にあり、手元は映っていなかった。法廷で私もカメラの映像を見た。監督が大きく手を広げて倒れ込む様子は映っていたが、奥田さんが触れた様子は見えなかった。
 名古屋地裁は今年2月、「有罪の証拠がない」として無罪を言い渡し、判決は確定した。逮捕から1年4カ月。この間、奥田さんには刑事被告人の立場がついて回り、精神的な負担も大きかった。
 警察はもっと慎重に捜査するべきだった。だが、地元警察署の幹部は今も、「違法状態があれば取り締まる」とにべもない。
(略)


 文章の趣旨はマンション反対運動に対して共謀罪が適用されるとしたら怖い、というものです。共謀罪反対運動でずっと言われてきたことで、確かに拡大解釈されると市民生活が制約されるので油断はできませんが、現時点では普通の市民運動に対して行使されていないというのも現実です。

それはそれとして、この事案では記事を読む限り、防犯カメラの映像だけが証拠だったのに、その映像には決定的なシーンはなかったので無罪になったとのことです。14日も拘留され精神的にも負担は重かった。しかし警察に反省の様子はないそうです。

これはこれで問題なのですが、別の切り口で見ると、諸外国とくらべ日本の刑事裁判での有罪確率は高いことが知られて、そのことを問題視する議論もあります。

有罪になる確率を下げるには(諸外国並みにするには)、有罪を立証できるかどうかぎりぎりのものであってもどんどん起訴してくことです。そうすれば有罪の確率は減ります。

しかし、それをすれば、この記事のように”拘留された””精神的に負担だった””警察and/or検察は反省していない”と批判のオンパレードとなります。

果たして我々は、ほぼ有罪にできるものだけを起訴する社会にしたいのか、それとも裁判で負けるリスクを覚悟して積極的に起訴する社会にしたいのでしょうか?

私は、有罪が固いものだけを裁判にかける社会の方がよいと思っていますが・・・

【時事問題】財務事務次官のセクハラ

4月24日朝日新聞の生活面で、「セクハラを考える」という企画がはじまりました。24日は大阪大大学院人間科学研究科教授・牟田和恵氏のインタビューです。

――財務省が、セクハラを受けた女性に名乗り出るよう求めました。
 最悪です。セクハラ被害者を恫喝し、追い詰めている。「被害者に聞かなければ証明できない」で逃げようと思っているのでしょうが、音源や週刊誌の報道があるのだから、財務省内でまず次官本人や職員に対しての調査を弁護士などに細かくやらせるべきです。それもやらずに被害者に「名乗り出ろ」なんて、聞いたことがありません。
 ――女性記者が会話の録音を週刊誌に渡したことを問題視する声があります。
 批判はまったくあたりません。セクハラの被害者が被害事実の証明のために録音するのは当然。「情報漏洩」などの批判は、記者倫理と自己防衛を混同した誤った見方です。女性は最初に会社に訴えたのに、会社側が対応しなかったため、週刊誌に話した。その行動こそ女性たちが性被害やセクハラを訴える「#MeToo」でしょう。
(略)


また、自民党の下村博文氏が「隠しテープでとっておいて、テレビ局の人が週刊誌に売るってこと自体がある意味で犯罪だと思う」と発言したのが、「隠しテープ」で取られてしまい謝罪に追い込まれました、という報道がありました。

さらに、長尾敬議員が、「#Mee Too」と書かれた紙で抗議する女性国会議員に「私にとって、セクハラとは縁遠い方々です」とネットに書き込んで、これも謝罪に追い込まれています。


この件では週刊誌が事務次官の声とするものを発表しただけで、いつ、どこで、誰が(誰と)、という基本的な情報が抜け落ちていました。これだけで「加害者」を罰することができるはずがありません。被害者の人権を守ることも重要ですが、それと同じくらいに冤罪を作り出さないことが大事です。

普通のセクハラ被害では、被害者が人事部とか警察とか弁護士とかに訴えるところから始まります。よって、いつどこで起きたことなのか把握したうえで調査ができます。それもなしに、「財務省内でまず次官本人や職員に対しての調査を弁護士などに細かくやらせるべき」というのは無茶です。

財務省の指定した弁護士に会いたくないのであれば、自分で代理人をたてある程度の基本的情報を公表すればいいのであって、実際にそうしたことで進展しました。

財務省としては、精一杯のことをしたように思います。


「女性記者が会話の録音を週刊誌に渡したこと」には問題はないと思います。下村氏は「ある意味犯罪」と言っていますが、具体的にどういう刑法に触れるのかまったく分かりません。セクハラ被害者が(パワハラ被害者も)証拠のために録音をとるのは認められるべきです。

記者倫理としてどうかということはありますが、他社の週刊誌に売ることを目的に録音したのでなかったことは、上司に相談しても聞いてもらえなかったということから明らかです。

特にテレビ朝日が他社に録音が渡ったことを遺憾としているのは問題です。

また、記者と同席して録音される可能性を考えない事務次官の不明は責められるべきです。


「#Mee Too」というプラカードを掲げたのは、セクハラ被害を訴えるためのものです。掲げている女性に性的魅力があるかないかは問題の本質ではありません。長尾氏が謝罪させられたのは当然です。

そもそも、よそ様に、性的魅力があるのないのと論評することが下品です。

”国会に出てこないで、こういうパフォーマンスはいかがなものか?”という指摘であったのなら賛成できたのですが・・・

【朝日新聞】何のサービス?

4月22日朝日新聞朝刊。4面全面で、朝日新聞が主催する「ミーティングテラス」なるサービスが広告されていました。

ゴールデンウィークに輝くような予定がない大人の独身男性のみなさん。休みを持て余していたら「ミーティングテラス」を思い出してください。

40才以上のシングルの方々に出会いの場を提供するサービスです。


ちょっと目には結婚紹介所みたいです。入会金を払って、交流会(ワイナリー見学とかコーヒーセミナーとか色々あるそうです)に参加して、出会って、パートナーが成立したら、「祝!退会」という流れの漫画が載っていました。

はてな?と思ったのは、全面広告をうっておいて独身男性にむけてのみ訴えていることです。会員には女性だって必要なはずです。

さらに広告の文字を追うと、こんなことが書いてありました。

結婚だけではない自由なかたちのパートナー探し


結婚という形式に縛られないという人生観は別に結構です。しかし「結婚だけでない自由なかたち」を謳歌したい40才以上の男性会員だけを募るサービスを大新聞が主催するのはどうかと思います。

【朝日新聞】多様性というなら、互いに譲歩すべきでは?

4月19日朝日新聞朝刊オピニオン欄。「記者有論」のコーナー。オピニオン編集部・岩崎賢一の「ムスリム女性の嘆き 外国人の背景、理解深めて」より

 「スカーフをかぶって仕事をするのが、なぜ、だめなのですか」
 インドネシアから来た女子留学生(20)が、私に問いかけた。スカーフとは、イスラム教徒の女性が髪を隠すために頭に巻く「ヒジャブ」のことだ。彼女にとってイスラム教は「生活のガイドブック」。中東と違い、インドネシアではここ数年、カラフルな布でエレガントな巻き方が女性の社会進出と重なり、インターネットを通じて広がった。
 彼女は今春、早稲田大に入学した。留学生は資格外活動の許可があれば1週間に28時間まで働ける。入学前に、日本語学校に通いながら、語学力の向上と、家族の仕送りの負担を減らすためにアルバイトを探した。アパレルショップの面接では、「お店の規則」としてイヤリング禁止、軽いメイクなどの説明を受けた。彼女がスカーフに関する規則を尋ねると「後で確認します」と言われた。説明はないまま、「ご希望に添いかねることになりました」と書かれた不採用通知が届いた。
 それ以前にも、面接日が決まっていた会社に電話をかけ、「スカーフをかぶっていてもいいですか」と質問。しばらく待たされた後に「募集は終わりました」と断られた。
 スカーフ着用が不採用の理由と言い切れないが、そう考えるに足る不自然な様子はお分かりいただけると思う。
 同様のことは医療現場でもある。経済連携協定で来日するインドネシア人看護師候補者をサポートする首都大学東京の石川陽子准教授は「日本の受け入れ病院とのマッチングでもよくある問題です」と言う。候補者は看護助手として働きながら日本の国家試験合格を目指す。スカーフには事前に条件を示す病院もあるが、来日後に外すことを求める病院もあるという。石川准教授は「(外せと言われた側は)アイデンティティーが損われたと思うのです。日本人は宗教への関心が薄く、宗教と生活の結びつきを理解できず、『日本人と同じに』と言ってしまうのでしょう」とみる。
 訪日外国人が増え、東京ではスカーフを巻く女性をよく見かける。ただ朝日新聞の「声」の欄には「不快と恐怖を感じる」「ムスリムの慣習が通用する場所で生活して」という投書も届く。お互いが持つ違和感が強くなれば、いずれ偏見につながる。冒頭の彼女は、欧州より寛容と思っていた日本の現実に「悲しい」とつぶやく。
 高齢社会、人口減社会の日本は、経済の活性化や社会の維持に外国人の力は欠かせない。ダイバーシティーという言葉が盛んに使われるようになった。しかし、国籍、人種、宗教といった外国人の背景にある多様性について、日本人の想像力と対応力はまだまだだと感じた。


のっけから驚いたのは次のくだりです。
>スカーフとは、イスラム教徒の女性が髪を隠すために頭に巻く「ヒジャブ」のことだ。
大多数の日本人にはスカーフは分かりますがヒジャブにはなじみがありません。したがってここは、「ヒジャブとは、イスラム教徒の女性が髪を隠すために巻くスカーフのことだ」という説明が妥当です。

あえてこのような記述をしたのはなぜなのでしょう。

インドネシアの女子留学生が思うに、日本人に「ヒジャブ」と言ってもわからないでしょうから「スカーフ」と表現した。しかし岩崎氏の対象の読者にとっては「ヒジャブ」は常識。インドネシア人が思うより日本人のインテリはイスラム教に理解があるんだよ。

ということを言外に言いたかったのでしょうか?

それはともかく中身です。

私自身は、街中でヒジャブを巻いたイスラム教の女性がいても不快でもないし、恐怖も感じません。むしろ、不快で怖いといった意見を朝日新聞に投書する読者がいることに驚いたくらいです。

よその文化圏から来た人間の習慣はできるだけ尊重すべきだと思います。

一方でかつてこういう事例がありました。イスラム教の国でサッカーの国際試合があり観戦に向かった日本人女性はみなスカーフを頭に巻いていた、というもので、美談っぽく報じられていました。

これもよその文化を尊重するという意味では一見すると同じです。しかし内実はずいぶんと違います。一方は、日本に来たイスラム教徒の習慣を日本人は受け入れなさいというもので、もう一方はイスラム教国にいった日本人は現地の習慣を尊重しなさいというものです。

常に、多様性を示すのは日本人側で、イスラム教徒は我が道を貫いてよし、という方針です。

「多様性」というのであれば、お互いに歩み寄るべきで、一方だけが譲歩するのはおかしなことだと思います。

【アニメ】2018春調査(2018/1-3月期、終了アニメ、66+2作品) 第48回

アニメ調査室(仮)さんで行っているアンケートに投稿しました。
評価基準は
S : とても良い(第3回より追加)
A : 良い
B : まあ良い
C : 普通
D : やや悪い
E : 悪い
F : 見切り、視聴はしたが中止(または見逃しが多い)
x : 視聴なし、(または視聴中のため評価保留)
z : 視聴不可(わかる範囲で良いです)

詳細なレビューはリンク先をご覧ください。

01,刻刻,C
02,citrus,x
03,剣王朝,x
04,まめねこ,x
05,たくのみ。,x
06,七つの美徳,x
07,だがしかし2,x
08,ゆるキャン△,x
09,妖怪ウォッチ,x
10,サンリオ男子,x

11,魔法使いの嫁,x
12,キリングバイツ,C
13,スロウスタート,x
14,パズドラクロス,x
15,ポプテピピック,F
16,ハクメイとミコチ,A
17,ドラゴンボール超,x
18,おそ松さん 第2期,x
19,続 刀剣乱舞 花丸,x
20,俺たちゃ妖怪人間,x

21,宇宙よりも遠い場所,B
22,学園ベビーシッターズ,F
23,恋は雨上がりのように,x
24,アイドルタイムプリパラ,x
25,ラーメン大好き小泉さん,B
26,からかい上手の高木さん,A
27,ちいさなプリンセス ソフィア,x
28,ベイブレードバースト ゴッド,x
29,リルリルフェアリル 魔法の鏡,x
30,ふるさとめぐり 日本の昔ばなし,x

31,銀魂. (ポロリ篇、銀ノ魂篇 前半),x
32,デスマーチからはじまる異世界狂想曲,F
33,怪獣娘2 ウルトラ怪獣擬人化計画 第2期,x
34,少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん 第2シリーズ,x
35,モンスターハンターストーリーズ RIDE ON,x
36,デュエル・マスターズ 新シリーズ (2017),x
37,マーベル フューチャー・アベンジャーズ,x
38,ヴァイオレット・エヴァーガーデン,C
39,キラキラ☆プリキュア アラモード,x
40,カードファイト!!ヴァンガードG Z,x

41,あはれ! 名作くん 第2シリーズ,x
42,ねこねこ日本史 第2シリーズ,x
43,クラシカロイド 第2シリーズ,x
44,3月のライオン 第2シリーズ,A
45,タイムボカン 逆襲の三悪人,x
46,伊藤潤二「コレクション」,F
47,ピングー in ザ・シティ,x
48,りゅうおうのおしごと!,B
49,オーバーロードII,x
50,25歳の女子高生,x

51,一人之下 第2期,x
52,三ツ星カラーズ,A
53,働くお兄さん!,x
54,ミイラの飼い方,F
55,アイカツスターズ!,x
56,博多豚骨ラーメンズ,A
57,ダメプリANIME CARAVAN,x
58,Fate/EXTRA Last Encore,x
59,gdメン gdgd men’s party,x
60,牙狼 GARO VANISHING LINE,x

61,(ネット配信) 銃娘 ガンガール,x
62,(特番 6話) 銀の墓守り 第2期,x
63,(特番 4話) レゴ ニンジャゴー (5期),x
64,(特番 8話) がん がん がんこちゃん 第2シリーズ,x
65,(地上波11話) レゴ スター・ウォーズ フリーメーカーの冒険,x
66,フューチャーカード バディファイト バッツ,x


「刻刻」:異色作ではありますが、最後に出てきたキャラが全部解決するというのはどうかと思います
「キリングバイツ」:アクションものとしては秀逸。しかし世界観の設定に難あり
「ポプテピピック」:まったく笑えません
「ハクメイとミコチ」:童話のような世界が素敵
「宇宙よりも遠い場所」:これまでにないジャンルを切りひらいた意欲作
「学園ベビーシッターズ」:ちょっと退屈でした
「ラーメン大好き小泉さん」:意外にキャラがしっかり描けています
「からかい上手の高木さん」:さわやかなラブコメです
「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」:主人公がプログラマーという要素が物語に絡んでいません
「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」:絵には息を吞みました
「3月のライオン 第2シリーズ」:安定して面白かったです
「伊藤潤二「コレクション」」:面白さが分かりません
「りゅうおうのおしごと!」:駆け足すぎたのが残念
「三ツ星カラーズ」:笑えます。
「ミイラの飼い方」:ミイラが可愛い、という感覚になじめず
「博多豚骨ラーメンズ」:原作を読んでみたくなりました

【時事問題】それって差別なんですか?

4月18日朝日新聞の記事「米スタバ8千店一時休業へ 黒人客通報、逮捕で批判殺到」より引用します。

 米コーヒーチェーン最大手のスターバックスは17日、全米に8千以上ある直営店の営業を5月29日午後に一斉に見合わせる、と発表した。米東部フィラデルフィアの店内で12日、商品を買わずにいた黒人男性2人が逮捕される事件があり、SNSでその映像が拡散。人種差別だとして同社に批判が殺到していた。店や事務所を一時休業し、従業員約17万5千人が人種差別を防ぐ研修を受けるという。
 謝罪などのためにフィラデルフィアを訪れたケビン・ジョンソン最高経営責任者(CEO)は17日、「我々が何を誤り、それを正すために何をすべきか、この数日間で学んだ。研修のための休業は、道のりの一歩に過ぎない」と述べた。
 地元警察の説明などによると、男性2人は12日午後、知人との待ち合わせのために入店。商品を買わないまま座席に座り、トイレを使おうとした。店側はそれを断り、店を出るよう求めたが、2人は退去を拒んだ。店の通報で警察官が駆けつけ、不法侵入容疑で2人を逮捕したという。
 2人が手錠をはめられて連行される様子を、居合わせた客が撮影。「彼らは友人が来るのを待ち、実際に来たところで捕まった。私たち白人が同じことをしても、こういうことが決して起きないのはなぜか」とのコメントとともにツイッターに投稿したところ、17日夕(日本時間18日朝)までに1千万回以上、視聴された。店の前には抗議の人が集まり、SNS上で「スターバックスをボイコットせよ」という運動が巻き起こっていた。
(略)


状況を要約すると、商品を買わないで座席に座りさらにトイレまで使おうとしたので退店を求められたが断ったので警官を呼ばれた、ということのようです。

店の対応のなにが間違っているのか理解できません。
 
白人が同じことをしても追い出されそうにならないというのは、真実なのかどうかわかりません。まさか日常的に、商品を買わない人間が店内にたむろしていて、それが白人だからと黙認されているとは思えません。白人が同じことをしても云々は単なる思い込みではないかと思います。

スターバックスのCEOが謝っているところをみると、記事には出ていない店側の落ち度があるのかもしれません。しかし、記事を読んだ限りでは勝手に居座っていた二人組が悪いとしか思えません。なんでもかんでも”人種差別”と叫んで世論が沸騰しているようでは冷静な議論はできず、それでは本当に社会をより良いものにすることにはつながりません。

【時事問題】財務省事務次官のセクハラ

財務省の福田事務次官がセクハラ騒動の末、辞意を表明しました。

週刊新潮に、この事務次官が女性記者にセクハラ発言があったと報じました。事務次官の声と思しき音声も公開しています。福田氏は、”記者に対してこういう発言をしたことはない”、”接客業の女の子にならこういうことを言ったかもしれない”と否定。財務省は、女性が出てこないと調査が進まないとして、指定の弁護士事務所に名乗り出るように要請。そして、テレビ朝日が未明に、自社の社員が被害者であると発表。これを受けた形で福田氏は辞意を表明しています。ただし、全体を通して聞けばセクハラには当たらない、としています。野党は麻生財務大臣の辞職を求めています。


福田氏の最初の否定会見は、音声は接客業の女性相手のものだとして決着させるつもりだったようです。

これは不可解です。全体を聞いてどうだかはともかく、そんなに大昔のことではないので記者相手に発言したことは分かっていたはずです。

”そんな発言を記者相手にしたことはない”という当初の説明が嘘だったことになり、信用を失いました。危機管理としてあまりにもおそまつです。


財務省が被害女性からの調査を求めたことが非難をされました。

私にはこの非難は理解できません。

被害女性を守ることの重要性は理解できますが、週刊誌の一方的な記事だけで処罰することはできません。財務省の指定した弁護士には会いたくないというのは分かりますが、自分で代理人を指定して告発することはできるはずです。

代理人ではありませんでしたが、テレビ朝日の発表が事実上同じ働きをして、これにより事態は進展しました。これがなければ何も進まなかったはずです。

麻生大臣の”福田事務次官の人権も守らなければならない”というのは暴論ではなく正論です。


女性記者ははじめテレビ朝日の上層部に相談したところ”二次被害の恐れがある”として、報道しませんでした。このため、女性は週刊新潮への告発に踏み切っています。

テレビ朝日上層部のいう二次被害というのがわかりません。強姦みたいな案件であれば、被害者が名乗り出ると好奇の目にさらされる危険があります。今回は卑猥な言葉を発せられたというだけですのでこれには当たりません。上長を告発すると組織で生きていくのが難しいということもあります。しかしテレビ朝日と財務省には上下関係はありません。財務省が怖いからもみ消したという見方は成り立ちません。これまでさんざん財務省を叩いたのですから、セクハラ告発を遠慮するのは不自然です。


この件で、野党が財務大臣の辞職を求めるのは行き過ぎです。一般の会社で部長が取引先の女性にセクハラ発言をしたからといって社長が辞めるということは考えられません。あくまで本人の責任です。

【朝日新聞】AI研究家の「メディア私評」

4月18日朝日新聞朝刊オピニオン欄。国立情報学研究所教授・新井紀子氏の「メディア私評」のコーナー。「仏のAI立国宣言 何のための人工知能か、日本も示せ」より

 日本ではほとんど報じられていないが、人工知能(AI)分野で、地政学的な変化が起きようとしている。フランスの動向だ。マクロン大統領は3月末、世界中からAI分野の有識者を招き意見交換会とシンポジウムを開催。フランスを「AI立国」とすると宣言した。2022年までに15億ユーロをAI分野に投資し、規制緩和を進める。
(略)
 「新技術が登場する時には心配する人は必ずいる。電話やテレビが登場したときもそうだが、何の問題もなかった。AIも同じだ」と楽観論を展開するヤン・ルカンに、(マクロン仏)大統領は厳しく指摘した。「これまでの技術は国民国家という枠の中で管理できた。AIとビッグデータは違う。圧倒的な寡占状況があり、富の再分配が行われていない。フランスが育成した有能な人材がシリコンバレーに流出しても、フランスに税金は支払われない」と。
 アメリカと中国でブームになると、日本は慌ててAIに手を出した。だが、「何のため」かはっきりしない。夏目漱石そっくりのロボットを作ってみたり、小説を書かせてみたり。よく言えば百花繚乱、悪く言えば迷走気味である。メディアも、AIと聞けば何でも飛びつく状況だ。フランスは違う。AIというグローバルゲームのルールを変えるために乗り出してきたのだ。
 最後発のフランスにルールを変えられるのか。大統領のAIアドバイザーを務めるのは数学者のセドリック・ビラニだ。法学者や哲学者も連係して、アルゴリズムによる判断によって引き起こされ得る深刻な人権侵害、AIの誤認識による事故の責任の所在、世界中から最高の頭脳を吸引するシリコンバレーの「教育ただ乗り」問題を鋭く指摘。巨大なIT企業の急所を握る。そして、「データとアルゴリズムの透明性と正当な利用のための共有」という錦の御旗を掲げながら、同時に投資を呼び込む作戦だ。最初の一手は、5月に施行されるEU一般データ保護規則になることだろう。
 ヨーロッパでは哲学も倫理学も黴の生えた教養ではない。自らが望む民主主義と資本主義のルールを通すための現役バリバリの武器なのである。
 振り返って、我が国はどうか。「人間の研究者が『人工知能カント』に向かっていろいろ質問をして、その答えを分析することがカント研究者の仕事になると私は予想する」(「AIは哲学できるか」森岡正博寄稿、本紙1月22日)。
 これでは、日本の哲学者の仕事は風前の灯と言わざるを得ない。(敬称略)



マクロン大統領の「フランスが育成した有能な人材がシリコンバレーに流出しても、フランスに税金は支払われない」というのは、別にAIやビッグデータに限った話ではなく、「頭脳流出」という言葉で昔から言われてきたことです。

それはともかく、AIが急激に発展し変質する社会で国民国家という形が生き残るのかどうかも疑問です。ヤン・ルカン氏が言おうとしたのは、そういうことも含めてのことではないかと思います。


日本のAI研究が「よく言えば百花繚乱、悪く言えば迷走気味」なのは必ずしも悪いとは言えません。科学技術の発達というのは多かれ少なかれ、当初の想像もしない方向に展開するという傾向があります。

「何のための人口知能か、日本も示せ」というのが新井氏の主張に関わりますが、確かに何のためかを考えて研究するのも大切ですが、何のためか分からない研究も悪くはないとは思います。


>振り返って、我が国はどうか。「人間の研究者が『人工知能カント』に向かっていろいろ質問をして、その答えを分析することがカント研究者の仕事になると私は予想する」(「AIは哲学できるか」森岡正博寄稿、本紙1月22日)。
 これでは、日本の哲学者の仕事は風前の灯と言わざるを得ない。


このくだりは大変面白く感じました。
学者が他の学者を、公の場でここまであからさまに攻撃するのは珍しいと思います。

【アニメ】ヴァイオレット・エヴァーガーデン

作画に定評のある京都アニメーションの作品です。事前にコマーシャルがバンバン流れていたので期待が高まっていました。

京都アニメーションの作画のすばらしさがもっともあらわれるのは、キャラクターの豊かな表情です。これは他の制作会社の作品ではちょっと真似ができないレベルにあります。また、幼女キャラクターの可愛らしさも特筆すべきものがあります。

本作の主人公は、幼女ではなく、しかも無表情キャラということで、あえて得意分野を捨てたところで勝負をかけてきたのでしょうか。

後半の感情を理解したあたりからの表情の作画は流石としかいいようがありません。

一方で、設定には疑問が残ります。

あの精巧で強靭な義手を作れる科学技術と、せいぜい第二次大戦後程度にみえる社会とが釣り合っていません。タイプライター全盛の世界に、意思で自在に動く義手は考えられません。

また、代筆屋が成立するのは、文盲率が高くないと無理です。しかし作中、手紙を受け取った人は誰もがスラスラと手紙を読んでいました。みな文字が読めるようです。わざわざ人を雇って手紙を書かせる理由はありません。

主人公があんなに強いことにも理由が語られませんでした。大戦後に行き場をなくした精強な兵士の物語としては「ボトムズ」や「パンプキンシザーズ」が先行しますが、これらの作品では主人公の兵士が強い理由がありました。しかし本作ではまったくありません。

作画は最高ですが、世界設定はダメダメでした。どう評価したものが悩みます。

【世論調査】朝日新聞〈4月14、15日実施〉

4月16日朝日新聞朝刊で世論調査の結果が発表されました。

(数字は%。小数点以下は四捨五入。◆は全員への質問。◇は枝分かれ質問で該当する回答者の中での比率。〈 〉内の数字は全体に対する比率。丸カッコ内の数字は、3月17、18日の調査結果)
◆いまの政治などについてうかがいます。あなたは、安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
 支持する31(31)
 支持しない52(48)
 その他・答えない17(21)

◇(「支持する」と答えた人に)それはどうしてですか。(選択肢から一つ選ぶ=択一)
 首相が安倍さん10〈3〉
 自民党中心の内閣19〈6〉
 政策の面18〈6〉
 他よりよさそう50〈16〉
 その他・答えない2〈0〉

◇(「支持しない」と答えた人に)それはどうしてですか。(択一)
 首相が安倍さん29〈15〉
 自民党中心の内閣21〈11〉
 政策の面33〈17〉
 他のほうがよさそう11〈6〉
 その他・答えない6〈3〉

◆あなたは今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
自民33(32)
立憲10(11)
希望0(1)
公明4(3)
民進2(1)
共産3(3)
維新1(1)
自由0(0)
社民0(0)
日本のこころ0(0)
その他の政党0(0)
支持する政党はない40(36)
答えない・分からない7(12)

◆今年の秋に自民党の総裁選挙があります。あなたは、次の自民党総裁にふさわしいのは誰だと思いますか。(択一)
 安倍晋三さん22
 石破茂さん27
 岸田文雄さん6
 野田聖子さん6
 この中にはいない34
 その他・答えない5

◆第2次安倍政権が発足して、5年以上たちました。あなたは、安倍政権に長期政権の弊害をどの程度感じますか。(択一)
 大いに感じる23
 ある程度感じる36
 あまり感じない26
 まったく感じない11
 その他・答えない4

◆最近の安倍首相の発言や振る舞いをみて、あなたは、安倍首相のことをどの程度信用できると思いますか。(択一)
 大いに信用できる4
 ある程度信用できる27
 あまり信用できない37
 まったく信用できない29
 その他・答えない3

◆「森友学園」に国有地を値引きして売却した問題をめぐり、財務省の職員が森友学園に、地下のごみの撤去について、うその説明をするよう求めていたことがわかりました。あなたは、財務省のこうした対応は、大きな問題だと思いますか。それほどではないと思いますか。
 大きな問題だ83
 それほどではない12
 その他・答えない5

◆財務省が「森友学園」との国有地の取引に関する決裁文書を改ざんしたことをめぐり、当時の局長だった佐川宣寿さんへの証人喚問が先月、国会で行われました。佐川さんは、改ざんの経緯などの証言を拒否する一方、安倍首相やその周辺からの改ざんの指示はなかった、と話しました。あなたは、こうした佐川さんの説明に納得できますか。納得できませんか。
 納得できる15
 納得できない77
 その他・答えない8

◆あなたは、森友学園への国有地売却の問題を解明するため、安倍首相夫人の昭恵さんが国会で説明する必要があると思いますか。その必要はないと思いますか。
 説明する必要がある61(65)
 その必要はない33(27)
 その他・答えない6(8)

◆「加計学園」の獣医学部新設についてうかがいます。安倍首相の秘書官だった柳瀬唯夫さんが、愛媛県の職員らに会って、「本件は、首相案件」と話した、と記された愛媛県の文書が見つかりました。一方、柳瀬さんは「記憶する限りはお会いしていない」と話し、安倍首相は獣医学部の新設について、指示や関与を否定しています。あなたは、安倍政権の説明に納得できますか。納得できませんか。
 納得できる14
 納得できない76
 その他・答えない10

◆加計学園の獣医学部の問題を解明するため、あなたは、安倍首相の秘書官だった柳瀬唯夫さんを国会で証人喚問する必要があると思いますか。その必要はないと思いますか。
 証人喚問する必要がある72
 その必要はない19
 その他・答えない9

◆陸上自衛隊の記録、「日報」についてうかがいます。防衛省が、存在しないと国会で説明したイラク派遣の日報が、陸上自衛隊で1年前に見つかっていましたが、今年3月まで大臣に報告されていませんでした。あなたは、政治家が自衛隊をコントロールする「文民統制」ができていると思いますか。できていないと思いますか。
 できている13
 できていない75
 その他・答えない12

◆政府は、働き方改革関連法案の成立を今の国会で目指しています。この法案は、残業時間の上限を罰則付きで定める一方、専門職で年収の高い人を労働時間の規制の対象から外す「高度プロフェッショナル制度」を盛り込んでいます。あなたは、この法案を今の国会で成立させるべきだと思いますか。その必要はないと思いますか。
 今の国会で成立させるべきだ20
 その必要はない61
 その他・答えない19

◆政府は、ギャンブルができるカジノの入場料などを定めた法案の成立を今の国会で目指しています。この法案が成立すると、カジノが実際に国内でできるようになります。あなたは、この法案を今の国会で成立させるべきだと思いますか。その必要はないと思いますか。
 今の国会で成立させるべきだ22
 その必要はない71
 その他・答えない7

◆安倍首相は今月、アメリカのトランプ大統領と会談を行い、日米の貿易問題や北朝鮮の拉致問題などを話し合います。あなたは、日米首脳会談に期待しますか。期待しませんか。
 期待する50
 期待しない44
 その他・答えない6
    ◇
 〈調査方法〉 コンピューターで無作為に電話番号を作成し、固定電話と携帯電話に調査員が電話をかけるRDD方式で、14、15の両日に全国の有権者を対象に調査した(固定は福島県の一部を除く)。固定は、有権者がいる世帯と判明した番号は1973件、有効回答945人。回答率48%。携帯は、有権者につながった番号は1923件、有効回答966人。回答率50%。


この世論調査が私のところに来たと想定して回答してみます。

>◆いまの政治などについてうかがいます。あなたは、安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
支持します。

>◇(「支持する」と答えた人に)それはどうしてですか。
首相が安倍さんだからです。

>◆あなたは今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
支持政党はありません。
前回と変わりないようです。野党が伸びないので支持政党なしに流れたということでしょう。現在の支持政党なし層を自民党が再獲得するか、野党が取り込むかかが今後の焦点になりそうです。

>◆今年の秋に自民党の総裁選挙があります。あなたは、次の自民党総裁にふさわしいのは誰だと思いますか。
安倍さんです。

>◆第2次安倍政権が発足して、5年以上たちました。あなたは、安倍政権に長期政権の弊害をどの程度感じますか。
まったく感じません。5年程度で長期と言われることに問題を感じます。

>◆最近の安倍首相の発言や振る舞いをみて、あなたは、安倍首相のことをどの程度信用できると思いますか。
信用しています。

>◆「森友学園」に国有地を値引きして売却した問題をめぐり、財務省の職員が森友学園に、地下のごみの撤去について、うその説明をするよう求めていたことがわかりました。あなたは、財務省のこうした対応は、大きな問題だと思いますか。それほどではないと思いますか。
大いに問題です。

>◆財務省が「森友学園」との国有地の取引に関する決裁文書を改ざんしたことをめぐり、当時の局長だった佐川宣寿さんへの証人喚問が先月、国会で行われました。佐川さんは、改ざんの経緯などの証言を拒否する一方、安倍首相やその周辺からの改ざんの指示はなかった、と話しました。あなたは、こうした佐川さんの説明に納得できますか。納得できませんか。
証言拒否(=黙秘権行使)は憲法で認められた権利です。全部喋ってほしいとは思いますが、仕方ありません。

>◆あなたは、森友学園への国有地売却の問題を解明するため、安倍首相夫人の昭恵さんが国会で説明する必要があると思いますか。その必要はないと思いますか。
必要ありません。
政治家の家族を国会に呼びつけるという前例をつくるのは問題です。

>◆「加計学園」の獣医学部新設についてうかがいます。安倍首相の秘書官だった柳瀬唯夫さんが、愛媛県の職員らに会って、「本件は、首相案件」と話した、と記された愛媛県の文書が見つかりました。一方、柳瀬さんは「記憶する限りはお会いしていない」と話し、安倍首相は獣医学部の新設について、指示や関与を否定しています。あなたは、安倍政権の説明に納得できますか。納得できませんか。
納得できます。秘書官は会っているのかもしれませんが、指示があったようには思えません。 

>◆加計学園の獣医学部の問題を解明するため、あなたは、安倍首相の秘書官だった柳瀬唯夫さんを国会で証人喚問する必要があると思いますか。その必要はないと思いますか。
納得できない人が大勢いるなら呼ぶのもいいかもしれません。しかし、「記憶の限りありません」という答弁を繰り返し聞くことに意味があるとは思えません。

>◆陸上自衛隊の記録、「日報」についてうかがいます。防衛省が、存在しないと国会で説明したイラク派遣の日報が、陸上自衛隊で1年前に見つかっていましたが、今年3月まで大臣に報告されていませんでした。あなたは、政治家が自衛隊をコントロールする「文民統制」ができていると思いますか。できていないと思いますか。
文民統制の問題ではなく、事務能力の問題が大きいように思います。

>◆政府は、働き方改革関連法案の成立を今の国会で目指しています。この法案は、残業時間の上限を罰則付きで定める一方、専門職で年収の高い人を労働時間の規制の対象から外す「高度プロフェッショナル制度」を盛り込んでいます。あなたは、この法案を今の国会で成立させるべきだと思いますか。その必要はないと思いますか。
必要ありません。急ぐ必要はありません。

>◆政府は、ギャンブルができるカジノの入場料などを定めた法案の成立を今の国会で目指しています。この法案が成立すると、カジノが実際に国内でできるようになります。あなたは、この法案を今の国会で成立させるべきだと思いますか。その必要はないと思いますか。
カジノ自体に賛成できないので、必要を感じません。

>◆安倍首相は今月、アメリカのトランプ大統領と会談を行い、日米の貿易問題や北朝鮮の拉致問題などを話し合います。あなたは、日米首脳会談に期待しますか。期待しませんか。
期待してます。

【映画】ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書

監督:スティーヴン・スピルバーグ
主演:メリル・ストリープ、トム・ハンクス

スピルバーグの映画にしては退屈してしまいました。メッセージ性を前面に出し過ぎたせいか、マスコミの正義を全面的に信じているわけではない私にはちょっと辟易としました。

公聴会(?)の場面で、「ノルマンディー上陸作戦の日程を掴んだら、あんたらは報道するのか?」という問いかけに「それとこれとは話が別です」という答えがありました。

このやり取りは残念です。ノルマンディー上陸作戦は報道しないのに「ペンタゴンペーパーズ」を新聞に載せる理由こそが語られるべきテーマであるはずです。こんなことは当たり前、と思っている人たち向けに作った映画なのでしょうか。

観客はたくさん入っていました。有名監督と有名女優&有名俳優なので当然でしょうが。

【朝日新聞】海賊版サイト遮断

4月14日の朝日新聞社説より引用します。

 他人の労苦の成果を横からかすめ取るような行いは許しがたい。だからといって、こんなやり方で対抗しようとすれば、将来に大きな禍根を残す。
 政府がきのう、インターネット上で漫画や雑誌などを無料で読める「海賊版サイト」に対する緊急対策を決めた。
 人々がこうしたサイトにアクセスするのを、ネット接続事業者(プロバイダー)が遮断しても違法にはならない、との見解を打ち出したのだ。さらに三つのサイトを明示し、「当面の措置として遮断するのが適当」と踏みこんだ。「事業者の自主的な取り組み」としつつ、事実上の要請と言っていい。
 サーバーが海外にあるなどの理由で、海賊版サイトには有効な手を打てないのが現実だ。被害額は数千億円にのぼるとの推計もあり、権利を日々侵される漫画家、出版社のいら立ちや悩みは、十分理解できる。
 だが、プロバイダーが接続を遮断するためには、顧客のアクセス先を逐一確認する必要がある。憲法が保障する「通信の秘密」の侵害になりかねない、まさに劇薬だ。
 日本では、幼い子供の心身に回復できない傷を残す児童ポルノのサイトに限り、11年から遮断対象としている。刑法の「緊急避難」の考えに基づく措置で、プロバイダー、関係省庁、憲法学者らが2年にわたって議論し、ルールを整備した。
 しかし今回の対策は、そうした過程抜きに唐突に決まった。政府は海賊版サイトも緊急避難の理屈で説明できるというが、法律家の間では否定的な声が多い。「通信を無断でチェックしたのは問題だ」と客から抗議された場合などのリスクを、「自主的な取り組み」をしたプロバイダーに押しつけるものでもあり、あまりに無責任だ。
(略)


児童ポルノの場合は二年間議論したのに、という意見です。しかし、二年という期間にはあまり意味を感じません。議論の中身が問題なはずです。さらに児童ポルノサイトと海賊版サイトの問題は共通点があるはずですので、ある程度はしょることができるのでは、と想像できます。

「二年間」も、ああでもないこうでもないと、現状のままで議論を続けるのがよいことだとは思えません。日々漫画家や出版社は権利を損害を受け続けています。二年後には廃業しているかもしれません。

漫画のことだからといって悠長なことを言っているのかもしれませんが、これを放置すれば、一般書籍でも雑誌でも新聞でさえも海賊版サイトはつくれてしまいます。

拙速でも対策をとるべきですし、仮に法律が必要なのだとしたら立法を急ぐべきです。「政府の規制」=「悪」という決めつけは短絡的です。

【朝日新聞】「高齢者はどう生きるか」

4月13日朝日新聞朝刊オピニオン欄。「耕論」のコーナー。テーマは「高齢者はどう生きるか」です。

経済アナリスト・森永卓郎氏は、年金の支給開始年齢を70歳に引き上げ高齢者の就労を促すという案に疑問を投げかけています。経済学的には合理性があるとするものの、70歳まで働いて健康寿命の平均の72歳までの二年の余暇しかないという人生が幸せなのか、という問いかけです。その上で、

「安倍政権は国民に選択肢を示さず、高齢者の定義を急に変え、なし崩しで70歳まで働く社会にもっていこうとしている。これはアンフェアです。」


と安倍政権を批判しています。

年金の支給開始年齢の引き上げは資金がなくなりそうだからという理由で考えられていてそれまでの間働いてもらおう(高齢者じゃないことにしよう)という計画だと思います。

高齢者の定義の変更が先にあるのではなく、お金が足りないことが先にあります。したがって、現在の政権である安倍政権を批判して済む話ではありません。

経済的合理性だけで考えるべきではないという森永氏の主張には耳を傾ける価値はあると思いますが、安易な安倍政権批判には乗れません。

【アニメ】3月のライオン 2期

2期といっても、1期から自然につながっています。1期と同じクオリティーを維持していました。

今期は、偶然なのか「りゅうおうのおしごと」という将棋を題材としたアニメがかぶりましたが、双方ともに面白かったです。

「りゅうおうのおしごと」は見た目とは裏腹にまともに将棋や将棋界を描いていますが、「3月のライオン」は主人公の職業がたまたま将棋指しだったという位置づけなのか将棋の要素は薄いです。そのためか女流棋士という当たり前の存在さえ黙殺していました。原作者は女性のはずですが、よく考えるとこれは驚きです。

原作のどこまで追いついたのか知りませんが、3期も期待します。

【朝日新聞】『「平成後」のサザエさん』

4月11日朝日新聞朝刊オピニオン欄。「耕論」のコーナー。今回のテーマは『「平成後」のサザエさん』。

まず評論家の樋口恵子氏は、「サザエさん」の家族像は決して保守層のいう「伝統的」なものではないという主張です。

理由は、作品にかいまみられる男女同権思想でありことと、サザエさんが「母」であり「妻」でありながら夫の実家にあまり寄り付かないことから「嫁」でない、ということです。

しかし、強い女性が描かれているというのは、別に作者の思想ではなく、夫唱婦随では漫画にならないからではないでしょうか。落語にでてくるおかみさんも亭主にぽんぽんものを言ってますが、実態を反映しているわけではなくその方が面白いからでしょう。また保守層がサザエさんの家族像を「伝統的」と言っているのは、ほのぼのした家族関係を指しているのであって、サザエさんの「嫁」の役割まで深く考えて言っているわけでもないように思います。

次に、NPO法人フローレンス代表理事・駒崎弘樹は、「サザエさん」が描く「よき家族」はすでに時代遅れなので、放映をやめてしまうか、介護やワンオペ育児などの現代性を反映させるべきとの主張です。

一部を引用します。

(略)
「アニメだから」「時代劇だから」目くじらをたてるな、という意見もありました。昔をそのまま描くことだけが時代劇の意義ではないはず。時代劇という意匠を通じて現代を批判し、再検討するという意味もあります。原作が古いものでも、もとの世界観を崩さずに、いまの課題をとりこみ、緊張感をもって社会と対峙しているアニメはいくつもあります。私はアニメやサブカルチャーが好きなぶん、カウンター性をなくしたサブカルには失望を感じてしまうのです。
(略)


古い原作に今の課題を取り込み「緊張感をもって社会と対峙しているアニメ」というのが具体的にどの作品のことを指すのか不明ですが、たしかにそういう作品があったとしてもいいでしょう。しかし、「昔をそのまま描く」作品があったとしてもそれも悪いとは言えません。

駒崎氏は自分の勝手な希望を押し付けています。現代の社会問題を描くアニメが観たいというときに、新しい作品を待ち望むのではなく、今ある作品の改変を求めるというのは普通ではありません。

樋口氏の言っているのは作品論ではなく自分の思想を語っているだけですし、駒崎氏にいたっては、有名な漫画のネタに奇矯な発言で耳目を集めたがっているように見えます。

【アニメ】キリングバイツ

原作は未読です。

「テラフォーマーズ」みたいなものでした。獣の力を移植した獣人たちの戦いです。獣のうんちくがあって、その能力を発現した獣人が暴れまわります。

凄惨な戦闘ばかりで、深夜放送でないと無理そうなシーンの連続です。獣人の能力の説明も説得力がありますし、多数のキャラクターを混乱なく描かれています。

反面、四つの財閥が事業計画を獣人の戦い(キリングバイツと呼称)で決めるというのは納得感がありません。資金や技術で優位な立場の財閥がわざわざキリングバイツを承諾して同じスタートラインに立つ必要はありません。単に大金持ちが賭け試合で遊んでいるとした方が合理的なはずです。こうした社会の仕組みへの無頓着さは、子供っぽい感じがしました。

そのため、最後のクーデターも場違いな感じがしました。結局暴力で決めるのであれば、政治劇になっていません。エロ要素はよかったですが・・・

これが最終回の不自然さにつながっています。視聴者の案内人として機能していたキャラクターがヒロインに殺されたら、ビックリはしますが必然性がないので単にビックリしただけです。獣人もキリングバイツも存在が公になったのに、彼が死ななければならない理由はありません。原作を読んでいないので断言できませんが、おそらく説明できないでしょう。

アクションとしてはスカッとしました。まずまず観れます。

【アニメ】博多豚骨ラーメンズ

原作は未読です。

題名はグルメものみたいですが、犯罪者の群像劇でした。

シリアスな展開ながら、そこはかとないユーモアーが漂っています。伏線もきれいに回収されますし、キャラクターの造形もしっかりしている良作です。

ただし、大人向きの仕立てだけど、この作品時間でできた仲間は裏切らないという暗黙の掟があるらしく、その点はソフトというか子供向きという気はします。ライトノベルなんだから子供向きでもいいのですが・・・

二期を期待します。

【展覧会】「桜 さくら SAKURA 2018 美術館でお花見!」展

於:山種美術館

季節に合わせて桜を描いた絵を集めました。山種美術館ですので、作者は日本人のみです。東山魁夷、速水御舟、奥山土牛、小林古径、川合玉堂、加山又造といったビッグネームも揃っています。時代的には明治から平成までの近世をカバーしています。

ふと気が付いたのですが、ほとんどの絵が散り始めていない桜の絵でした。散りだした桜の絵は数点だけです。

今の我々の感覚だと、桜が美しいのは散りだした時なのですが、どうした訳なのでしょうか。もしかしたら散っている桜が美しいというのは古くからある感性ではないのかもしれません。

5月6日までです。

【時事問題】土俵上での政治家のスピーチ

4日、京都舞鶴市で行われた大相撲春巡業で舞鶴市長が土俵で挨拶中に倒れました。居合わせた女性看護士が土俵にのぼって心臓マッサージをしていたところ、行事が「女性は土俵から降りてください」とのアナウンスがありました。

さらに、6日の宝塚市の春巡業では、宝塚市の女性市長が土俵で挨拶したいとの希望がはねつけられました。市長は土俵下でこのことを批判し、市役所での会見では「もし女性が総理大臣になっても土俵にのせないのでしょうか」と指摘しています。

舞鶴市の件は、いくつかのマスコミで”伝統か人命救助という議論をよんでいる”と報じましたが、現実には”舞鶴市の市長の命なんかより伝統の方が大切だ”という突き抜けた意見はなく、”人命のためには女性のマッサージは適切だった、降ろそうとしたアナウンスがおかしい”という人命救助派しかいないようです。

それはともかく、気になったのはテレビで放映されている現場の動画では、市長が倒れた後からのものしかなかいことです。

どういうことかと言えば、挨拶を始めてから倒れるまでは面白いと思わなかったから撮らなかったのですし、市長が倒れた騒ぎは面白いと思ったから撮ったということです。

ほとんどの人は政治家の挨拶なんて興味ありません。力が入っているのは政治家本人だけです。花火大会でもよく政治家が演説ぶってますが、誰も聞いてません。

その点を踏まえて宝塚市の市長の行動を見ると明瞭です。土俵上で挨拶することを断られたのなら憤然と欠席すべきでした。土俵下で愚痴みたいなスピーチをするのは見苦しいかぎりです。とにかくスピーチをする前提で行動しています。

そして「もし女性が総理大臣になっても土俵にのせないのでしょうか」という発言からは、政治家のスピーチにいちゃもんつけるとは不届き千万、という意識が垣間見えます。”総理大臣だったら女でも土俵にのせる(かもしれない)のに、市長だから拒否したのね。悔しい~”というところでしょうか。

相撲を楽しみにしてきた相撲ファンのために。政治家の挨拶なんて廃止すべきだと思います。

【アニメ】ハクメイとミコチ

原作は未読です。

ほのぼのとした絵本のような作品です。人間が出てこない社会なので「けものフレンズ」みたいな感じもありますが、かの作品のような不穏な空気はありません。穏やかな気持ちで観られる秀作です。

面白いと思ったのは登場人物はどれも大人であるということです。経済的に独立しているという意味もありますが、精神的にも不安定さのない大人として描かれています。昨今のアニメでは珍しいように思います。

画面を分割した演出が独特の雰囲気でした。

子供にも観てもらいたい作品です。

【朝日新聞】「当然」の反対は「問題だ」なのか?

4月5日朝日新聞朝刊。「教育格差「容認」6割超 公立小中の親 朝日・ベネッセ調査」より

 朝日新聞社とベネッセ教育総合研究所が共同で実施する「学校教育に対する保護者の意識調査」の結果が4日、まとまった。全国の公立小中学校の保護者7400人に聞いたところ、教育格差について「当然だ」「やむをえない」と答えた人は62・3%となり、4回の調査で初めて6割を超えた。また、子どもの通う学校への満足度は83・8%で、過去最高となった。
 調査では「所得の多い家庭の子どものほうが、よりよい教育を受けられる傾向」について「当然だ」「やむをえない」「問題だ」の3択で尋ねた。
 「当然だ」と答えた人は9・7%で、2013年の前回調査の6・3%から3ポイント以上増えた。1回目の04年、2回目の08年(ともに3・9%)からは6ポイント近い増加だった。また、「やむをえない」は52・6%で、初めて半数を超えた前回の52・8%とほぼ同じ。格差を容認する保護者は計62・3%となった。
 一方、「問題だ」は34・3%で前回の39・1%から5ポイント近く減少。08年調査の53・3%と比べると、19・0ポイントも減ったことになる。
(略)


私も、「教育格差」が「所得格差」に過剰につながると、金持ちの家系と貧乏の家系で固定されることになりますので、「問題だ」という意見には賛成です。

一方で、所得が低ければ塾に通うことも習い事をすることもしにくいので、「教育格差」がでるのは必然です。学校以外の勉強をさせることを禁止はできません。「当然」とか「やむを得ない」と表現することにも違和感はありません。

「当然」・「やむを得ない」と「問題だ」が対立構造になっていないからです。

「当然」・「やむを得ない」・「問題だ」のどれかを選べと言われても答えにくいし、多分適当に答えてしまうでしょう。これでは正しく世論をうつしとることはできません。

”(所得格差が教育格差につながっている現状を)容認しますか、是正すべきと考えますか”という問いかけならまだ答えやすいように思います。

【アニメ】宇宙よりも遠い場所

南極観測チームに同行する女子高生という、リアルとファンタジーの絶妙な隙間をついています。こうした分野のアニメは他に類例を知りません。

女子高生が南極に行く経緯も非常に自然でとってつけた感がありません。各キャラクターも掘り下げられています。南極に関する知識も盛りだくさんでリアリティーに富んでいます。

今期の収穫と言って過言ではありません。

一点苦情を言えば、キャラクターの輪郭線が白くなっているのが不自然です。光が後方からあたっているとこうなりますが、どのシーンでも白い輪郭線があるはずがありません。周りの風景から浮き上がってしまっています。他のアニメでもこうゆう輪郭線を時々見ますが、やめてほしいです。

【朝日新聞】この人は北朝鮮の代弁者なの?

4月3日朝日新聞朝刊。オピニオン欄。韓国大統領統一外交安保特別補佐官・文正仁氏のインタビュー「北朝鮮、どう向き合う」より

(略)
 ――一方で北朝鮮の対話攻勢は核・ミサイル開発を進めるための時間かせぎだ、だまされるな、との指摘も少なくありません。
 「著名な米国の北朝鮮研究者が面白い資料を作りました。1990年代以降、北朝鮮は対話が続く間、核・ミサイル開発をやめるが協議が壊れると活動を始める。北朝鮮を知らない人はすぐ『彼らはうそつきだ』というが、まともな研究者の間では、対話と核開発の関係は知られた話です」
 ――しかし、北朝鮮は核放棄を誓っても約束を破ってきました。
 「94年の米朝枠組み合意の後、北朝鮮でウラン濃縮疑惑が浮上した時、当時の金大中大統領は、まだ濃縮施設は完成していないから対話で解決しようと米国に持ちかけましたが、答えはノーでした。米国は約束した北朝鮮への重油供給を停止。05年の6者協議の共同声明で北朝鮮が核放棄を受け入れた時は、直後に米国が北朝鮮の銀行口座を凍結しました。基本的には北朝鮮の疑わしい行動が問題ですが、彼らからすると合意を破ったのは米国だということになる」
(略)
 ――「非核化」の定義は日韓米と北朝鮮で違う、という指摘は、日本の中で根強くあります。
 「完全、検証可能かつ不可逆的な核廃棄が非核化の普遍的な定義です。南北は91年末に核兵器の製造や使用を認めない非核化共同宣言を出したので北朝鮮も同じ認識を持っています。ただ米国は、交渉に入る段階で非核化が必要だという『入り口論』なのに対し、北朝鮮は(交渉の最終段階で非核化を実現する)『出口論』です」
(略)



「著名な米国の北朝鮮研究者」というのが誰で、どこに発表された資料なのかをはっきりさせないと、検証しようがありません。訊かない朝日の記者にも問題を感じます。


北朝鮮からみて、「合意を破ったのは米国」という理屈が分かりません。文正仁氏が語る経緯からでも、悪いのは北朝鮮で当時の金大中大統領が北の代弁者になったが米国には通じなかったとしか読めません。

文正仁氏も今の韓国大統領も、同様に北の代弁者なのでしょう。


『「非核化」の定義は日韓米と北朝鮮で違う』という意味は、日米(韓も?)が考える「非核化」は北朝鮮が核兵器を放棄することで、北が主張する「非核化」は核兵器の放棄と米軍の韓国からの撤退がセットになっているらしい、ということです。「入り口論」だの「出口論」だのではありません。

【アニメ】りゅうおうのおしごと

原作は既読です。まだ未完ですが、大変に面白く最後まで読みたいと思っています。

アニメ化と聞いて楽しみにしていたのですが、ちょっと尺が足りてなかったようで、かなりの駆け足になりました。原作は細部に面白さが詰まっているのですが、それをバッサリと切り捨てたため、魅力半減でした。

それでも、原作のエッセンスは残っているので、アニメはアニメとして割り切り楽しく視聴しました。ヒロインのアホ毛の演出は秀逸でした。

アニメで興味を持った人には是非原作を読んでほしいです。

【朝日新聞】奨学金破産の原因は?

3月30日朝日新聞朝刊。社会面の「奨学金破産 反響編(上)」から

 日本学生支援機構の奨金を返せず自己破産した人が過去5年間で延べ1万5千人。その半分は親や親戚ら保証人だった――。朝日新聞が2月、3回にわたり報道したところ、電話やメール、投書などで多くの反響が寄せられました。主な意見について、2回にわけて掘り下げます。
 800万円余の奨学金を返せず、東京で一人暮らしをしながら働く息子と、連帯保証人の父親が相次いで自己破産した事例などを紹介したところ、「800万円も借りる必要があったのか」(50代女性)など、金額が大きすぎるとの声が多く寄せられた。奨学金を返さないことへの批判も目立った。
 これに対し、愛知県の男性(28)は「借りざるを得ない人もいることを理解してほしい」と訴える。
2016年度の利用者は約131万人で貸与額は約1兆円。給付型の奨学金は17年度から始まり、18年度以降、毎年約2万人。新たに借りる人は連帯保証人(父母のどちらか)と保証人(4親等以内)を立てるか、保証機関に保証料(借りる額の2~5%程度)を払う機関保証制度を選び、卒業後20年以内で返す。約410万人が返還中で、貸与額は約8兆円。
 技術系の高校に通っていた男性は、成績はトップクラスだったが、年収約300万円の家計を考え、就職するつもりでいた。3年生だった2007年度、米国発の金融恐慌の予兆が現れていた。学校の求人リストは減り、めざす大手自動車会社の名前もなくなった。
 担任に相談すると、「よく勉強しているのだから、奨学金を借りて進学すればいい」と勧められた。検討した四つの大学のうち、学費や家賃などの総額が最も安い九州の私大に進んだ。
 仕送りはゼロ。毎月16~18万円の奨学金を借りたほか、アルバイトで数万円を稼ぎ、年110万の学費、生活費、月3万円の家賃などを賄った。コンパにも参加しなかったが、卒業前に電卓をたたくと奨学金は835万円に膨らんでいた。
 就職活動はうまくいかず、非正規職や期間工として働いてきた。1年前、友人のつてで鉄鋼会社に就職でき、営業職になった。手取りは月20万円。返還猶予制度を使うのをやめ、先月から月3万9千円ずつ返し始めた。「職が安定しなければ、自分も破産していた。今はぎりぎり返せるが、48歳まで払い続けられるのか」。連帯保証人の父や保証人の妹の顔が目に浮かび、重い気持ちになる。最近、結婚したものの、子どもをもつことはあきらめている。
(略)


意欲と能力のある人間が学校に行くのをあきらめるというのは社会の損失ですので、奨学金で援助するというのは優れたシステムです。高等教育を受けた場合、比較的に高給になるので、給与の中から次の世代のために返還していくというのも間違いではありません。

しかし、奨学金の返還が理由で破産者が出ているとなるとシステムに何か改善点があるのではと疑うのは自然です。検討するためには破産者や破産に近い人たちになにか共通の特徴がないかということを調べるべきです。例えば低収入であるとか支出が多いとかです。

記事には破産ぎりぎりの男性の例が載っています。お金の出し入れを見てみました。

■学生時代
◇年間収入 
奨学金:210万円(4年間で835万円から。また月16~18万円とのことからも)
バイト:24万(月数万とあるので2万円として計算)
◇年間支出
学費:110万円
家賃:36万円(月3万とあることから)
生活費:不明(ただし、収入と支出の差から88万)

■現在
◇月収入
給与:20万
◇月支出
奨学金返還:3万9千円
生活費:不明

こうしてみると学生時代の家賃を除いた生活費88万円がすこし高すぎる気もします。コンパにも参加しなかったということですから遊興に使ったということでもないでしょう。卒業前に電卓を叩いて借りた総額を知ったというのは、新聞記者の大げさな表現かもしれませんが、もしかしたら本人が借金に頓着していなかった可能性もあります。

現在の月収入は20万ですのが、ボーナスを入れた年収が不明です。年収300万以下なら変換猶予ができます。300万を超えたために猶予が使えなくなったのかもしれませんが、「返還猶予制度を使うのをやめ」とあるので権利があるのにあえて返しはじめたようにもみえます。ならば何故やめたのでしょうか。

プライバシーがありますので、本名を出した必要はありませんが、家計の状況をもう少し詳しく語ってもらえないと改善点が見えません。

過剰に貸し付ける(借り受け)られるシステムになっているなら注意喚起をすべきですし、300万の返還猶予枠が足りないなら引き上げを考えるべきです。返還猶予制度を使うことにためらいを感じる何かがあるなら、それを見つけるべきです。

破産に追い込まれている人には同情しますが、新聞記事としては駄目です。お涙頂戴の読み物にしかなっていません。
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えいび

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日々の出来事、映画やアニメの感想です。

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