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【アニメ】Free! Dive to the Future

京都アニメーション制作の「Free!」の第三期です。一期も二期も観ています。劇場版も観にいきました。

期を重ねるごとにキャラクターが次々に増えて、京都アニメーションの美麗な絵だけを楽しみにしている私のようなライトなファンにとっては、だんだん収拾がつかなくなってきました。昔の友達がなぜか不機嫌な様子で帰ってくるというのもおなじみのパターンで、マンネリ感がなくもありません。

絵はともかくストーリーとしては高い評価はできかねます。

四期があるそうです。一応観るとは思いますが・・・
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【映画】クワイエット・プレイス

ホラー映画という紹介がされていますが、実際はモンスター映画でした。

音だけを頼りに人を襲う怪物が世界各地に現れ文明は崩壊します。怪物の正体(異星人の侵略なのかバイオ兵器が流失したのか、それとも他の何かなのか)一切説明されません。

物語は荒廃した世界で生きる一家を中心に描かれます。たまたま老夫婦にも出くわしますが、基本はこの一家だけの物語です。音を立てると怪物が襲ってくるので手話で会話し、素足で歩き、道には砂をしきつめ足音さえしないようにしています。しかし、お母さんが出産間近という極限状態です。

四六時中物音をたててはいけないという緊張感がありました。いままでの映画ではなかったように思います。

反面、銃で殺せてしまえる程度の怪物がいかに多数現れたといって文明が崩壊するまでになるというのは不自然な気がします(ゾンビ映画での文明が崩壊するものがありますが、これは襲われた人間がゾンビになる、つまりゾンビはどんどん増える、という特性によるものです)。


キャンプに行った一家が怪物に襲われ山から脱出できない状況、みたいなものなら説得力があったと思います。

あと怪物のデザインがかっこ悪かったのが気になります。あれって「寄生獣」の影響なのでしょうか?

モンスター映画が好きな人にはお勧めします。

【アニメ】邪神ちゃんドロップキック

原作は未読です。

いわゆる落ちものなのですが、ちょっと奇妙な始まり方をしました。普通は主人公(というか視点になる人)のもとに異界のものがやってくるというのが、落ちものの初回のはずです。これはいきなりこの世ならざるものたちが日常の日本になじんだところからはじまりました。順序をいれかえて放映する(「涼宮ハルヒの憂鬱」とか「レンタルマギカ」で先例あり)のかと思いましたが、必ずしもそういうわけではありません。それでも話がわからなくなるということはありません。落ちもののフォーマットに慣れ親しんでいるからでしょうか。

キャラクタデザインもかわいく、キャラの性格設定もきちんとしてます。笑えますし、ちょっぴりしんみりする話もありで楽しめました。

良作です。二期を期待します。

【アニメ】グラゼニ

原作は一部読んでいます。参)【雑記】QBハウスにて

これは面白かったです。

野球漫画(アニメ)なのですが、スポコン展開ではなく、野球選手のお金事情についてのうんちく漫画といった感じです。大人の野球ファンが喜びそうな内容でした。

CGがやや不自然だったのは残念ですが許容範囲内です。

主演CVの落合福嗣さんは父親が有名野球選手ということで知名度はあるものの、いままで大きな役をとったことがありませんでした。これが初主演となるようです。下積みが長かったので、この「グラゼニ」の主人公(中継ぎ投手)とオーバラップして見えちゃいました。これからの活躍を期待します。

二期があるようなので観るつもりです。

【朝日新聞】『「日本人」って?私のモヤモヤ』

9月24日朝日新聞社会面『「日本人」って?私のモヤモヤ 大坂選手の快挙で多用されるが…』より

 女子テニスの大坂なおみ選手(20)=日清食品=が全米オープンに続き、東レ・パンパシフィック・オープンで決勝に進出した。人気が高まり、テレビも連日取り上げている。快進撃を喜びつつ、応援や報道で「日本」や「日本人」が多用されることに違和感を抱く人たちがいる。
(略)
 大坂選手は父がハイチ出身で、母が日本人。全米オープンで優勝してから、メディアやSNSでは「日本人初の快挙」「日本の新しいビッグスターを応援しましょう」という言葉が躍る。
 早稲田大生の岩澤直美さん(23)は「うれしいニュース」と思いながらも、「日本人初」という盛り上がり方にモヤモヤを覚える。父が日本人で、母がチェコ人。両親は、「日本でも欧米でもポピュラーな名前」である「ナオミ」と付けたという。旧約聖書「ルツ記」に登場する女性の名前だ。
 モヤモヤの根にあるのは、普段の自分の体験とのズレだ。生後間もなくから大半を日本で暮らし、国籍は日本。しぐさや表情などから、海外では「日本人」として扱われ、自身もそのように考えている。
 だが、日本で「何人?」と問われ、「日本人です」と答えると「違うでしょ」と否定される。不動産屋で「うちはジャパニーズ・オンリー」と断られた経験もある。友人らと飲食店に入れば、「彼女は何を頼みますか?」と岩澤さんを除いてやりとりが進む。「いつも『外側』にいる感覚。見た目や言葉などで『日本人』の中に入る、何重かのドアの開かれる数が違う」と話す。「『何人』というくくりでなく、一人ひとりに向き合ってほしい」と岩澤さんは語る。
(略)
 「『混血』と『日本人』 ハーフ・ダブル・ミックスの社会史」の著書がある社会学者の下地ローレンス吉孝さん(31)は「外国人」を他者とすることで「日本人」が輪郭づけられ、「境界をつくるのに『問題』となる混血やハーフは、どちらか一方に区分されてきた」と指摘する。「それにより、ハーフの存在は見えにくくなり、差別や問題はないものとされたが、単純な二分法と現実の間に齟齬がある」という。
 人口動態統計によると、2017年に日本で生まれた子どもの約2%は、親のどちらかが日本以外の国籍だ。下地さんは「『日本人』の多様性は既に現実のものだ。当たり前で固定的だと思われていた『日本人』が問い直されているのではないか」と語る。(荻原千明)


見かけが外国人なら初見の人に日本人扱いされないのは不自然ではありません。怒ることでも嘆くことでもありません。

不動産屋や飲食店の店員からすれば、初めて会った人の外見が外人だったからから日本人と違う対応を取っただけです。初めて会った人に「一人ひとりに向き合」え、というのは無理があります。

もともとの知り合いからいつまでたっても外人扱いされるので疎外感を感じます、というのであれば分かりますが、初対面の人の反応を例として出すのはおかしいようでしょう。

自国民と外国人、あるいは自民族と他民族を区別するのは日本人(日本民族)に限ったことではありません。他者の集団と区別することで「自分たち」を確立するのは一般的なことです。

そうとは書いていませんが、記事は言外に”日本社会は偏狭だ”という決めつけがあるように見えます。

日本では、地理的な事情からあまり外部とは関わらずに生きてきたため、顔立ちのことなる「日本人」に慣れていないというのはあります。しかし、それは歴史的な経緯からそうなったのであって、差別心が強いとか偏狭だとかいう理由ではないと思います。

【アニメ】あそびあそばせ

原作は未読です。

テンポのよいギャグアニメで最後まで笑えました。キャラクターデザインは可愛いのに中身はひどいギャグというギャップで、「表紙詐欺」と謳うだけのことはあります。

こういうことはあまり言いたくないのですが、主要キャラクターのCVが声を張り上げた時に発音が不明瞭になることが多く、それがちょっと残念でした。もう少し頑張って欲しかったです。

二期があれば観ると思います。

【朝日新聞】社員を子供扱いする会社

9月23日朝日新聞朝刊オピニオン欄。ファーラムのコーナーで「会社の飲み会好きですか」という特集を組んでいました。

行きたい・行きたくないというだけでなく、「働き方改革」との関連や社内コミュニケーションのためのちょっと変わった工夫をする会社の紹介など、多岐に渡っています。その中で伊藤忠商事・岡藤正広会長のインタビューが目を惹きました。

 「110運動」は2014年に始めました。お酒を飲み過ぎると人が変わったり、ものを無くしたり、トラブルが起きます。だから、2次会はやめて、「(飲み会は)1次会だけで夜10時まで」というルールをつくったのです。これならそんなに酔わないし、だらだら飲み続けることにはなりません。
 昔、仕事帰りに上司と居酒屋に行き、そこで聞いた苦労話は自分のためになった。部下が上司に、言いにくいことを打ち明けられる場にもなります。会社内の施設では、お酒が無料で飲める時間も設けています。
 そのかわり、110運動は甘い解釈を許さず、厳しくしています。(早朝勤務をすすめて夜の残業を禁止する)朝型勤務などと同じ、働き方改革のひとつです。社員の幸せを無視してはいけません。
 考え方は取引先との飲み会にも広がっています。取引先から「10時までですよね」と喜ばれることもあります。今は飲んで商売をする時代じゃない。飲まなきゃ出来ないような商売は、たいした商売ではありません。


職場の飲み会でダラダラ無駄な時間を過ごすことに意味があるとは思えません。

しかし、会社でこういうルールを作って守らせるというのはいかがなものかと思います。会社員はみな大人です。夜中まで飲んでいようが徹夜しようが本人の勝手なはずです。違法行為ならともかく、社外での振る舞いについて、とやかくいう筋合いはありません。

まるで中学高校の校則にある、喫茶店やカラオケボックスへの出入り禁止みたいな感じです。”うるせーよ”と言いたくなります。

社員を子供扱いする会社がいい会社だとは思えません。

【アニメ】異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術

原作は未読です。

流行りの異世界召喚ものです。引きこもりっぽい青年が異世界に転生したら強大な力を与えられていて、強い敵をつぎつぎ撃破、美女をつぎつぎ周りにはべらす、というオーソドックスな展開です(これが「オーソドックス」というのもひどい話ですが)。

昨日紹介した「二度目の人生を異世界で」と見かけはほとんど同じで、この手のものを知らない人には区別つかないでしょう。ただよく考えれば、殺人が起きて謎があって名探偵が解決するというパターンの小説が何百何千とあるのですから、あるのジャンルのファンにとっては”全部同じに見える”という評価は無価値なのかもしれません。

ものすごくよい作品だとは思いませんでしたが、そこそこ楽しめました。

しかし夜10時台という浅い時間帯にもかかわらず、魔王復活の儀式であそこまでのシーンを見せるのかと驚きました。具体的にどういうシーンなのか書くと、このblogの品位が落ちること疑いなしです。一家でテレビを見ていて、間違ってチャンネルを合わせてしまったご家庭もあるかもしれません。BPO(放送倫理・番組向上機構)に訴えられないかと心配です。

【本】二度目の人生を異世界で4

著:まいん

「1」「2」「3」に続いて「4」も読んでみました。

前回のエルフの国の話の続きと、あらたにドラゴン討伐の話です。

冒険を重ねるうちに、女性キャラがつぎつぎと仲間になっていくという展開(いわゆるハーレム展開)もよくあるもので驚きません。

主人公が結構暴力的なところと食へのこだわりは相変わらずで、欲望に対して開放的です。ただし、読者層を意識しているのだと思いますが性的な欲求を開放することはありません。お色気シーンはあるのですが、主人公に性欲があるのかどうかさえはっきりしません。ありていに言えば不自然です。

先の展開が予測可能なせいかサクサクと読めました。

もう少し付き合ってみます。

【朝日新聞】学校の冷房は問題なのか?

9月20日朝日新聞朝刊オピニオン欄「私の視点」のコーナー。上智大学・木村護郎クリストフ教授の「学校のエアコン 身体・環境、功罪見極めて」を引用します。

 熱中症対策として、学校へのエアコン設置が急速に進められつつある。しかし単にエアコンを設置すればよいのだろうか。猛暑が深刻度を増しつつあるからこそ、熱中症とその背後にある問題を大きくしないために、エアコンの功罪をみきわめて上手に利用する知恵が求められる。
 とりわけ学校での冷房使用は、身体・環境教育を含めた広い視野から、未来世代への責任感をもって考える必要がある。
 まず身体的な面について考えたい。空調に頼りすぎると、身体は、気温変化に対応して順応する機会を奪われる。子どもは体も小さくて水分を十分に蓄えることができないため、熱中症になりやすいことが指摘されている。しかし、成長と共に体温調節機能を発達させることは、四季が明確で気温変化の大きい日本で健康に生きていくうえで欠かせない。
 私の子どもが通う中学校では、ここ数年でエアコンを設置したが、少し気温が高めになると、すぐ冷房を要求する子どもが出てきているという。周辺環境にもよるが、まずは窓を開けるのが基本である。
 エアコンがあるからといって早い時期から冷房をつけると、どうしても暑さに慣れずに夏の盛りを迎えてしまう。また夏は、外が暑いとつい冷房の温度設定を低くしたくなるが、外気温との差が大きいと自律神経系の調節がうまく行えずに体調不良を来しやすくなる。
(略)


子供のうちからエアコンに頼りすぎるのは問題があるのではという、誰しも感じているであろう意見です。

しかしよく考えると根拠に欠けているように思います。

「空調に頼りすぎると、身体は、気温変化に対応して順応する機会を奪われる」というのはありそうなことですが、世界には常夏の国もあれば常冬の国(そんな言葉があるのかどうか分かりませんが、年中寒い国のことです)もあります。しかし、こうした国の人たちが気候の違う国に行った途端に自律神経がやられるということは聞きません。

また、木村氏は夏の空調(すなわち冷房)を問題視していますが、冬の空調(すなわち暖房)は昔から学校に備わっていました。28度の部屋から35度の外に行っても7度しか違いません。しかし20度の部屋から0度の外に行ったら20度も違います。冷房よりも暖房の方が外気温との差が大きく自律神経系の調節がうまくいかなくなる可能性が高くなるはずです。しかし、暖房温度を5度にしろとか無茶を言う人はいません。

木村氏だけでなく大人一般が冷房だけを問題と感じるのは、自分たちの子供時代に暖房はあったけど冷房はなかった、ということだけが理由ではないでしょうか?

ところで、この木村教授の専門は医学関係かと思って調べたら言語学の先生でした。素人が新聞で意見を発表してはいけないとは言いませんが、大学教授という肩書だけで専攻を書かないのは問題です。知らない人は専門家の意見だと信じ込んでしまいます。

【朝日新聞】「弱者への批判と同じ構造」

9月19日朝日新聞朝刊オピニオン欄。「耕論」のコーナー。テーマは「女性阻む、硬い天井」。

立教大学・木村忠正教授(専門はネットワーク社会論)の「弱者への批判と同じ構造」を引用します。

 私は、ツイッターや掲示板、ニュースサイトのコメント欄などに掲載されている数百万にのぼる投稿を分析し、いわゆる「ネット世論」について研究しています。今回の東京医大の問題も、得点操作が報じられた8月2日以降、ネット上の言論空間で発せられたさまざまな意見に目を通しました。
 医療現場の現状など問題の根深さを考える内容が目立ちましたが、中には女子大の存在への異議や、入試で女性枠は認められているのに、男性を優遇する得点操作を許さないのは「男性差別ではないか」という趣旨の投稿もありました。女性への優遇措置だけが社会的に認められているのはおかしいという、男性からの「逆批判」と言えます。
 女性に向けられたこうした批判は、ネット空間で「生活保護」や「LGBT」「沖縄」「障害者」など、社会的弱者や少数派へ向けられる批判やいらだちと同様の論理構造です。根は同じところにあると思います。
 ネット世論は保守的傾向が強いとされますが、「嫌韓・嫌中」を、憎悪に近い過激な言説で繰り返し投稿する人は投稿者の1%もいません。むしろ、ネット世論に通底する主旋律は、弱者や少数派が立場の弱さを盾に取って権利を主張し、利益を得ていると考える層が形作っています。いわゆる「弱者利権」へのいらだちや違和感です。
 私はこれを「非マイノリティポリティクス」という概念で捉えています。マジョリティーだがマジョリティーとして満たされていないと感じている人々が、彼らなりの「正義」や「公正さ」を求める現象です。彼らは仕事や家庭、生活で困難を抱えていても、女性や障害者のように自らを「弱者」と表明できず、そこに違和感を感じています。
(略)


かつて、ネトウヨは低学歴で低収入なので普段の鬱憤をはらすためにネットで嫌中韓の投稿をしているという決めつけがありました。しかし実態を調査したら決して低学歴でもなければ低収入でもないことが明らかになりました。

常識的に考えれば、主張が正しいか間違っているかということと学歴・収入は基本的に関係ありません。ただし例外はあります。学術的な分野の言説であれば専門知識があるかが問題なので学歴は関係します。貧乏な人がお金儲けの話をしても信用されないでしょう。こうした例外を除いて、たとえば沖縄の基地問題をどう考えるかとか、LGBT差別をどう見るかといった主張に学歴・収入は無関係です。

「ネトウヨは低学歴で低収入」という決めつけの間違っているのは事実と異なっていたという点ですが、醜かったのは弱者の味方みたいなことを言っている人が収入の低い層や学歴のない層を内心小馬鹿にしていることが明らかになった点です。

木村氏の論も同じ構造です。気に入らない論説を「非マイノリティポリティクス」とかいう言葉で規定し、投稿の動機を根拠なく決めつけています。

言っていることに反対だったら、論理のおかしなところを挙げて反論するのが筋なのに、勝手なカテゴライズで反論した気分になるのは没論理です。

【テレビ】NHKスペシャル「人工知能 天使か悪魔か 2018 」

9月15日NHKで放送したNHKスペシャル「人工知能 天使か悪魔か 2018 未来がわかる その時あなたは…」の感想です。

人工知能(AI)のレポートです。

AIを使った天気予報をする会社があります。九州の豪雨災害では自治体がこの会社と契約し、避難指示や避難解除の判断に役立てています。

アメリカでは犯罪捜査に活用しています。AIが犯罪の起きそうな時間・場所を予報し、それに合わせてパトロールを強化する仕組みです。また、将来、犯罪を犯しそうな人巻き込まれそうな人を抽出し、事前に警官が警告しにいくことも始まっています。

アメリカの医療の分野では、臓器移植の順番を決めるのをAIにまかせることがあります。従来の判断では移植を受けられなかった患者が受けられたり、逆に移植をしてもらえない患者が出ています。

日本では婚活会社がAIを導入しマッチングをしています。本人の書いたプロフィールから、内容ではなく、接続詞の使い方や語法のくせなどで分析し、相性のいいカップルを見つけようというものです。

■感想
AIの予測結果が実際にどの程度的中しているのかという点が軽視されていました。雨の予測が当たったと言っていますが、確かに降りはじめの時間ややむ時間は当たっていましたが、雨量などはかなり外れているように見えました。犯罪予測も確かにそこでマリファナ常用者がいたのですが、AIの予測していない日もいたのかもしれませんし、AIの予測していなかった場所にも犯罪はあったのかもしれません。当たった例だけをことさらに取り上げて、”天使”呼ばわりするのは、合点がいきません。カップルのマッチングはその最たるもので、本当にそのマッチングでうまく行っているのか実績を見ないと判断できません。

臓器移植の順番を決めるのにAIを使うことが理不尽な結果を生むという主張もありましたが、臓器の数より患者の数が多ければ臓器をもらえない患者がでるのは、AIが判断しようが人間が判断しようが同じです。その理不尽はAIの問題ではなく、臓器移植というものについて回っているものです。この件でAIを”悪魔”呼ばわりするのは間違っています。

臓器移植の判断で、移植を受けた場合と受けない場合の10年後の生存率を比較して率が上の人に臓器を提供するというシステムでした。これによりこれまで医者の判断で移植を受けられなかった70歳くらいの高齢者も移植を受けられるようになった、ということです。

テレビでは触れていませんんが、この”10年後”という基準値をAIに入力したのは人間のはずです。仮に20年後の生存率で比較するように命令したら、70歳の患者が移植を受けられるチャンスは薄くなります。50年後で比較したらほぼないでしょう。つまり70歳の高齢者が移植を受けられたのはAIの功績(罪)だけでなく、人間の功績(罪)という面が大きくはずです。

つまり、
・AIの予測がどれだけ正しかったのかという検証が十分でない
・人間がしていた判断をAIにさせただけというだけでAIに恐れを抱くのはバランスを欠いている
・AIの功績(罪)なのか、AIに命令した人間の功績(罪)なのかという区別をつけていない
という点に不満を持ちました。

ただし、現状のAI活用のレポートとしては興味深くみられました。

【テレビ】BS1スペシャル「脱北者の終わらない旅~南北融和ムードの中で~」

9月15日NHK-BS1で放送したNHKのBS1スペシャル「脱北者の終わらない旅~南北融和ムードの中で~」の感想です。

北朝鮮から韓国に逃れた脱北者の現在を追います。

融和ムードにつつまれる韓国では、北の政権に批判的な脱北者が白眼視されるようになりました。そして同時に警察からは(たぶんスパイかもと疑って)毎週のように訪問を受け、まるで監視されているような日々を送っています。

こうした状況の中、脱北者のなかで韓国を出て別の国に移住しようとする動き(=脱南)も出ています。

ある漫画家は、脱北者の心情によりそった漫画を発表していましたが、南北融和ムードのためかしだいに読者を失い連載打ち切りを迫られました。

ある画家は、南北融和に賛成の立場から、北朝鮮を題材にした絵を描いていましたが、個展を邪魔されることがあり、ドイツへの移住を決めました。

ホールスタッフとして働く女性は、韓国内の差別や偏見に耐えかね、娘とともにカナダへの移住を模索しています。

■感想
テレビで紹介した脱北者には共通して「甘え」があるように思いました。

人気がなくなった漫画が打ち切られるのは至極当然です。「脱北者」にこだわらず読者がもとめるテーマを見つけて新しい連載を考えるのがプロの漫画家としてのあるべき姿です。自分が描きたいテーマを受け入れなくなった韓国社会が狭量だと責めるのは「甘え」です。

北朝鮮を題材にした絵に良くも悪くも反応があるのは韓国だからです。ドイツ人が興味を持ってくれるとは思えません。韓国で成功できないからドイツで、と考えているなら「甘い」と言わざるを得ません。

カナダに行けば脱北者への偏見はないでしょうが、関心も持たれないでしょう。手に技能もないのに言葉の通じない国に行って成功するとは思えません。

韓国人の脱北者へのまなざしは決して暖かいものばかりではない(対北強硬派からすればスパイではないかと疑われ、対北融和派からは融和ムードに水をさす存在と思われ)とは思います。しかし脱北者が韓国社会に適応できない理由はそれだけでなく、自由競争社会というものが分かっていないというのもありそうです。

【映画】累 -かさね-


主演:土屋太鳳、芳根京子
伝説の女優の娘・淵累は卓越した演技力を持ちながら、自分の醜い外見にコンプレックスを抱いて生きてきた。彼女の母親は、キスした相手と顔を取り替えることが可能な謎めいた口紅を娘にのこす。一方、舞台女優の丹沢ニナは、容姿に恵まれながら芽が出ずにいた。やがて二人は出会い反発し合いながらも、互いの短所を補うために口紅の力を使うことにする。

原作は未読です。

主演の二人は、設定上二役を演じなければならないのですが、芝居をしているシーン、相手に嫉妬するシーン、絶望するシーンなど複雑な役柄をこなさなければなりません。圧巻の演技力に圧倒されました。この二人の才能が傑出しているのもあると思いますが、役に(原作に)恵まれたというのもあるでしょう。すごい映画を観たというのが感想です。

現代の日常に不可解なもの(この映画では、顔を交換する口紅)が出現し、それを中心に物語が進みながらもSF的な科学考証は行わないという点で、「デスノート」を思い出しました。実際、この映画でも「デスノート」的な頭脳戦の部分がありました。

「デスノート」も「累 -かさね- 」も漫画原作です。日本の場合、とんがった才能は漫画界に流れているのかもしれません。

今年もあと3か月ちょっとですので、おそらく今年観た映画の中で一番の作になることでしょう。

万人に強くお勧めします。

【展覧会】没後160年記念 歌川広重

於:太田記念美術館

広重没後160年を記念した展示です。160年とかちょっと無理やりっぽいですが、まあよいでしょう。有名作もありますし、他の画家との協同制作の絵もありで、バラエティーに富んだ展示でした。

たまたまですが車椅子のお年寄りの男性も観覧に来ていました。奥さんらしき人と、介護ヘルパーっぽいおばさんが付き添っています。

この太田記念美術館は珍しくバリアフリーではありません。私が知っている美術館でバリアフリーでないのはここだけです。しかも、この美術館、ホームページに”バリアフリーじゃありません”と謳っていません。この人たちはもしかしたら車椅子で全部鑑賞できると信じ込んで来たんじゃないでしょうか?

展示室はB1F、1F、2Fです。B1Fは展覧会によっては講演会場になりますので、その場合は1Fと2Fだけが展示室です。今回はB1Fも展示室になっていました。また1Fの一部は畳敷きになっていて靴を脱いで鑑賞する仕組みです。

車椅子だと1Fのフロアーの移動はできますが、畳敷きとB1F、2Fへの移動に問題があります。

どうするんだろうと見ていたら、畳敷きのところは距離をとってフロアーから鑑賞、2Fへはヘルパーさんが支えて階段を上っていました。車椅子はあとで手で運びます。2Fにあがって下るのに疲れてしまったのか、B1Fはあきらめたみたいです。

建築のことはよく分かりませんし、予算の問題があるのは分かりますが、車椅子の人でもできるかぎり不自由なく移動できる方法はないものかと思いました。

ところで、車椅子を上げるのを手伝ったのですが、私が介護で使っていた車椅子よりはるかに重かったのでびっくりしました。訊いたら二十キロ超だそうです。帰宅後、手元にある介護用品のカタログを見たら軽いのなら8キロ、重いので24キロでした(電動はもっと重いです)。重いのは丈夫で座り心地がよさそうですが、使い勝手からいうと軽い方が便利です。車椅子をこれから借りる人、買う人は重量も念頭にいれてください。車椅子に乗る人の希望だけでなく、押す人の都合も大事です。

前期:9月24日まで
後期:9月29日から10月28日まで
※前後期で全点入れ替え。半券提示で200円のリピータ割引あり

参)【朝日新聞】障碍者の付き添いからの入場料は?

【ウルトラセブン】第四十六話:「ダン対セブンの決闘」

サロメ星人登場

舞台は 渥美半島の先端・伊良湖岬。サロメ星人が地球侵略のための秘密工場をつくりニセのウルタラセブンを建造します。ニセのウルタラセブンを暴れさせることで地球人の心を折る、という作戦みたいです。

ウルトラ警備隊も伊良湖岬で宇宙人が蠢動していることは察知して調査していました。そしてあやしい美女が関係していることもつかんでいます。「ウルトラセブン」で美女といえばたいてい侵略宇宙人ですが、この回もその王道を行っています。

どうやらあやしい素振りをするのもサロメ星人の作戦でモロボシ・ダンを捕らえるための罠だったようです。ダンを捕らえてウルトラビームの秘密を聞き出そうというのです。自白装置みたいなものであっさりとしゃべらされてしまい、ニセセブンにもウルトラビームが備わりました。

してみると、ウルトラビームというのはウルトラセブンという生物に備わった能力ではなく、後付けの機械的なものなのでしょうか?

よく考えればウルトラセブンは丸裸なのか戦闘用スーツを着ているという設定なのか、はっきりしていませんでした。この回から考えるとあれは戦闘スーツと考えた方がよさそうです。

ニセセブンは本物とは体の模様が違いますので見ていて混乱することはありません。完全にそっくりに作って視聴者を惑乱することはできたはずですが、そこは子供に配慮したということなのでしょうか。

地味な話が続いていましたが、ひさびさにスカっとする回でした。

【朝日新聞】勘違い外国人

9月13日朝日新聞の記事『ルーツが深める日本の芸 在日コリアンの2人、「ピビンバ寄席」10年目』より

 韓国語の落語を演じたり、浪曲や漫談などを披露したりする「ピビンバ寄席」が今夏、10回目を迎えた。寄席を率いるのは在日コリアンの2人。落語家と歌手というそれぞれの仕事を通じ、舞台上で自らのルーツと向き合ってきた。
(略)
 大阪市西成区に生まれた在日2世の趙は「朝鮮が大嫌いだった」。継父と母は韓国語で言い争う。中学のころ憧れたのは乃木希典や西郷隆盛。落語や浪曲、講談も好きだった。「日本人になろうと思ってた」。大学に進み、考えが変わる。朝鮮半島の歴史を学び、日本統治の悲惨さを知った。
 30代前半から歌手として本格的に活動。浪曲なども演じた。巷では、在日の人々に対する罵詈雑言が飛び交う。「『愛国』を叫ぶやつらが、じゃあ浪曲や講談をどれだけ出来るのか」と趙。「俺が、日本の芸を完璧に演じてやる。この、在日の俺が」
(略)


外国人が日本の文化を愛好しているというだけなら素直に好感を持ちます。しかしこの趙氏には違和感を覚えました。

外国人が日本の浪曲や講談を演じても、それで日本人になるわけではありません。日本人がシェイクスピア研究に人生をささげてもイギリス人にならないことと同じです。日本人シェイクスピア研究家が愛国イギリス人に、”お前らよりシェイクスピアに詳しい”と叫んだら、何か勘違いをしていると思われるでしょう。

素直に感想を書くと「ヘイトスピーチ」になってしまうかもしれないので控えめに書きますが、「俺が、日本の芸を完璧に演じてやる。この、在日の俺が」という発言にはまったく好感が持てませんでした。

【時事問題】黒人女子テニス選手を風刺するのはタブーか?

9月12日朝日新聞の記事『セリーナ風刺画で論争 「人種差別と性差別」?』より引用します。

 テニスの全米オープン決勝で抗議するセリーナ・ウィリアムズ選手を取り上げたオーストラリア紙の風刺画が物議を醸している。コート上で激怒する様子を描いた表現に「黒人や女性への差別だ」と著名人から批判が出る一方、風刺画の作者は「彼女の行為を批判した」と反論している。
 風刺画は、豪メルボルンの大衆紙「ヘラルドサン」風刺画家マーク・ナイト氏の作品で、10日に掲載された。壊したラケットの横に赤ちゃんのおしゃぶりが転がるコート上で、セリーナ選手が地団太を踏み、後方では審判が対戦相手に「彼女に勝たせてやってくれないか」と話す様子が描かれている。
 この表現に、米国の黒人活動家ジェシー・ジャクソン師は「人種差別は受け入れられない」、英国の「ハリー・ポッター」シリーズの作者J・K・ローリングさんは「よくも世界で最も偉大な女子選手を人種差別と性差別で表現してくれた」とそれぞれツイートした。
 ツイッター上ではこれらの意見に多くの賛意が寄せられる一方、セリーナ選手の行為への批判から、差別とは思わないとの書き込みも見られる。また、大坂なおみ選手とみられる対戦相手が金髪の女性として描かれていることに違和感を示す声も出ている。
 同紙(電子版)は11日、社説で「スポーツ選手らしくない行為を正しくあざけった。その行為で大坂なおみ選手が勝利を祝う機会を奪いもした」と反論。ナイト氏の「描いたのは、セリーナ選手の哀れな振る舞いについてで、人種(差別)についてではない」との談話も紹介した。


風刺画を批判している方が間違っていると考えます。

「人種差別は受け入れられない」と批判するのであれば、この風刺画が人種差別であることを証明しなければなりません。黒人の選手が行った行為を、風刺画ですから誇張や演出はあるものの、描いただけです。これが人種差別になるなら黒人を風刺すること一般が人種差別になってしまいます。

「世界で最も偉大な女子選手を人種差別と性差別で表現」というのは、偉大な選手を風刺してはいけない、という意味でしょうか。偉大かどうかはともかく風刺画が対象にするのは有名人です。偉大な人、有名な人を風刺してはいけないというのはありえません。

女子を風刺してはいけないという意味だとすると、これは批判者の方が性差別(=性によって評価基準を変えろという主張)になります。

”差別だ”と叫べば、道理が引っ込む(かもしれない)風潮には疑問を感じます。

【世論調査】朝日新聞9月11日発表

9月11日朝日新聞朝刊で世論調査の結果が発表されました。

(数字は%。小数点以下は四捨五入。◆は全員への質問。◇は枝分かれ質問で該当する回答者の中での比率。〈 〉内の数字は全体に対する比率。丸カッコ内の数字は、8月4、5日の調査結果)
◆いまの政治などについてうかがいます。あなたは、安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
 支持する 41(38)
 支持しない 38(41)
 その他・答えない 21(21)

◇(「支持する」と答えた人に)それはどうしてですか。(選択肢から一つ選ぶ=択一)
 首相が安倍さん 12〈5〉
 自民党中心の内閣 17〈7〉
 政策の面 21〈9〉
 他よりよさそう 49〈20〉
 その他・答えない 2〈0〉

◇(「支持しない」と答えた人に)それはどうしてですか。(択一)
 首相が安倍さん 21〈8〉
 自民党中心の内閣 24〈9〉
 政策の面 37〈14〉
 他のほうがよさそう 13〈5〉
 その他・答えない 5〈2〉

◆あなたは今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
 自民党 40(36)
 立憲民主党 5(6)
 国民民主党 1(1)
 公明党 2(3)
 共産党 3(4)
 日本維新の会 1(1)
 自由党 0(0)
 希望の党 0(0)
 社民党 0(1)
 日本のこころ 0(0)
 その他の政党 0(1)
 支持する政党はない 36(41)

 答えない・分からない 12(6)

◆今月7日、自民党の総裁選挙が告示されました。あなたは、自民党の総裁選挙に関心がありますか。関心はありませんか。
 関心がある 53
 関心はない 43
 その他・答えない 4

◆自民党の総裁選挙には安倍晋三さん、石破茂さんの2人が立候補しています。あなたは、次の自民党総裁にふさわしいのは誰だと思いますか。(択一)
 安倍晋三さん 39
 石破茂さん 27
 この中にはいない 30
 その他・答えない 4

◇(「安倍晋三さん」と答えた人に)あなたがその候補者がふさわしいと思う理由を次の四つの中から一つだけ選んでください。(択一)
 政策が評価できる 18〈7〉
 指導力がある 20〈8〉
 人柄や言動が信頼できる 13〈5〉
 他よりよさそう 46〈18〉
 その他・答えない 2〈1〉

◇(「石破茂さん」と答えた人に)あなたがその候補者がふさわしいと思う理由を次の四つの中から一つだけ選んでください。(択一)
 政策が評価できる 5〈1〉
 指導力がある 8〈2〉
 人柄や言動が信頼できる 54〈15〉
 他よりよさそう 31〈8〉
 その他・答えない 2〈1〉

◆自民党総裁選挙で、あなたが、争点として一番議論してほしいことは何ですか。(択一)
 景気や雇用などの経済政策 23
 財政再建や税制 15
 社会保障のあり方 26
 外交や安全保障 13
 憲法改正 8
 災害対策 11
 その他・答えない 4

◆安倍首相は、自衛隊の明記などを盛り込んだ自民党の憲法改正案について、次の国会への提出をめざす考えを示しました。あなたは、次の国会への提出に賛成ですか。反対ですか。
 賛成 32
 反対 49
 その他・答えない 19

◆あなたは、森友学園をめぐる国有地の売却問題や、加計学園の獣医学部新設の問題について、安倍首相のこれまでの説明に納得していますか。納得していませんか。
 納得している 14
 納得していない 76
 その他・答えない 10

◆あなたは、最近の大型台風や大地震をめぐる安倍内閣の災害対応を評価しますか。評価しませんか。
 評価する 52
 評価しない 32
 その他・答えない 16

◆夏の間に時計を早めるサマータイムについてうかがいます。東京オリンピック・パラリンピックの暑さ対策として、安倍政権はサマータイムの導入を検討しています。あなたは、サマータイムの導入に賛成ですか。反対ですか。
 賛成 31
 反対 56
 その他・答えない 13

◆沖縄の基地問題についてうかがいます。あなたは、沖縄県にあるアメリカ軍の普天間飛行場を、沖縄県の名護市辺野古に移設することに、賛成ですか。反対ですか。
 賛成 31
 反対 45
 その他・答えない 24

◆あなたは、安倍内閣が進める沖縄の基地負担軽減策を評価しますか。評価しませんか。
 評価する 37
 評価しない 39
 その他・答えない 24

◆携帯電話についてうかがいます。政府は携帯電話料金の引き下げに向けた議論を始めました。あなたは、政府が携帯電話料金の引き下げに積極的にかかわることに賛成ですか。反対ですか。
 賛成 69
 反対 20
 その他・答えない 11

 〈調査方法〉 コンピューターで無作為に電話番号を作成し、固定電話と携帯電話に調査員が電話をかけるRDD方式で、8、9の両日に全国の有権者を対象に調査した(固定は福島県の一部を除く)。固定は有権者がいると判明した2090世帯から1007人(回答率48%)、携帯は有権者につながった2044件のうち1095人(同54%)、計2102人の有効回答を得た。


この調査が私のところに来たと想定して回答してみます。

>◆いまの政治などについてうかがいます。あなたは、安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
支持します。
政権の支持率がじわじわ戻ってきている感じですね。

>◇(「支持する」と答えた人に)それはどうしてですか。(選択肢から一つ選ぶ=択一)
首相が安倍さんだからです。

>◆あなたは今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
支持政党はありません。
前回の世論調査で立憲民主党の支持率が下がったことに注目しましたが、今回はさらに下げました。戦術を見直すべきでは?

>◆今月7日、自民党の総裁選挙が告示されました。あなたは、自民党の総裁選挙に関心がありますか。関心はありませんか。
関心あります。

>◆自民党の総裁選挙には安倍晋三さん、石破茂さんの2人が立候補しています。あなたは、次の自民党総裁にふさわしいのは誰だと思いますか。(択一)
安倍晋三さんです。
一般への調査でも安倍氏が優勢ですね。

>◇(「安倍晋三さん」と答えた人に)あなたがその候補者がふさわしいと思う理由を次の四つの中から一つだけ選んでください。(択一)
政策が評価できるからです。

>◆自民党総裁選挙で、あなたが、争点として一番議論してほしいことは何ですか。(択一)
択一で選べといわれれば経済政策です。もちろん他のことも大切だと思っています。

>◆安倍首相は、自衛隊の明記などを盛り込んだ自民党の憲法改正案について、次の国会への提出をめざす考えを示しました。あなたは、次の国会への提出に賛成ですか。反対ですか。
賛成です。

>◆あなたは、森友学園をめぐる国有地の売却問題や、加計学園の獣医学部新設の問題について、安倍首相のこれまでの説明に納得していますか。納得していませんか。
納得しています。
こういう訊き方をすれば、たいてい誘導されて”納得していない”が増えるのは当然です。あまりよい設問文ではありません。

>◆あなたは、最近の大型台風や大地震をめぐる安倍内閣の災害対応を評価しますか。評価しませんか。
評価します。

>◆夏の間に時計を早めるサマータイムについてうかがいます。東京オリンピック・パラリンピックの暑さ対策として、安倍政権はサマータイムの導入を検討しています。あなたは、サマータイムの導入に賛成ですか。反対ですか。
反対です。
前回の調査と違い反対が増えました。サマータイム弊害の理解が深まったようでなによりです。

>◆沖縄の基地問題についてうかがいます。あなたは、沖縄県にあるアメリカ軍の普天間飛行場を、沖縄県の名護市辺野古に移設することに、賛成ですか。反対ですか。
当事者ではないので軽々に答えられません。

>◆あなたは、安倍内閣が進める沖縄の基地負担軽減策を評価しますか。評価しませんか。
これも当事者でないので軽々には答えられません。

>◆携帯電話についてうかがいます。政府は携帯電話料金の引き下げに向けた議論を始めました。あなたは、政府が携帯電話料金の引き下げに積極的にかかわることに賛成ですか。反対ですか。
賛成です。
自由経済なのに政府が民間に口出しするのはけしからん、と言わせたかったような設問ですが、国民は引き下げを望んでいました。また自由経済であっても最低賃金制度など民間への介入は普通にあります。携帯電話の場合は寡占であり、外国と比較しても高額という事実がありますので、介入は必然かと思います。

【朝日新聞】死刑制度の議論のためにどういう情報が欲しいの?

9月10日朝日新聞の死刑制度の特集。東大名誉教授ロバート・キャンベル氏の「議論する情報 あまりに不足」を引用します。

(略)
私自身は、死刑が廃止に向かっている海外の考え方に整合性があると思います。冤罪の問題や、死刑が犯罪抑止につながるデータがないということに加え、民主主義国家が人の命を奪うことにくみすることができません。
 日本の死刑執行の方法にも違和感があります。すべてベールに包まれていて、清潔に、においもなく、きれいに処理されていく。来日して初めて知った時、とても驚きました。執行の直前、死刑囚の目を布で覆い感覚器官を一つ奪うこと、絞首刑そのものの残忍さも無視できません。
 米国では執行に記者や被害者の家族、時には加害者の家族も立ち会い、何が行われたか、詳細に報道されます。命を絶つということが可視化され、報道を通じて知ることができます。
 執行の現実を直視するため、日本でもまず情報を求めることが大事だと思います。死刑制度に賛成、反対のいずれの立場であるにしても、議論のための情報があまりに不足しています。
(略)


死刑囚の目を覆うのは残酷だというのは違和感があります。映画なんかだと、銃殺刑に処せられる思想犯が目隠しを拒否して”独裁者打倒!”とか叫んで死んでいくシーンがあります。目隠しは、むしろ温情ではないでしょうか?

それはともかく、米国では被害者・加害者の家族が立ち会うそうですが、日本と比べて特に良いとも悪いとも思いません。可視化がそんなに大事なら昔みたいに広場で処刑すれば、今だったらテレビやネットで中継すればいいのでしょうが、そういう提案でもなさそうです。

どうも、一般の日本人は死刑の情報を持っていない、情報がないから議論もしない、だから死刑制度が残っている、という決めつけがあるみたいです。しかし具体的にどういう情報が必要なのか提案がありません。

知識人の傲慢さを感じました。


【朝日新聞】朝日新聞の医療改革

9月9日朝日新聞社説。「女性医師 働く環境の整備を急げ」より

 東京医科大が入試の際、得点調整をして女性を合格しにくくしていたことが判明して1カ月余。背景にある女性医師を取りまく環境の見直しが、社会の課題に浮上している。
(略)
 大切なのは、男女を問わず、家庭や個人を大切にしながら仕事ができる状況をつくることだ。女性医師が働き続けられれば、他の勤務医の労働条件の改善にもつながる。医療界は地方の医師不足や診療科による偏在なども抱えていて、「解」を見いだすのは容易でないが、着実に歩を進めるしかない。
 宿直の免除や短時間勤務の導入。夜間早朝でも利用できる保育制度。職場を一時離れても、最新の知識や技術を習得できる研修や実習の充実――。
(略)
 仕事そのものの見直しも欠かせない。例えば複数主治医制の導入だ。主治医は、休日や時間帯を問わずに起きる患者の急変に対処せざるを得ないことも多い。だが複数の医師がチームで責任を共有する体制にすれば、臨機応変の対応が可能になる。
 医師の業務のうち、看護師や薬剤師、病院スタッフで担えるものを洗い出し、ゆだねる取り組みも、もっと進めるべきだ。単なる下請けにならないよう、新たな資格や職種を設けることも検討されていい。複数主治医制にせよ業務移管にせよ、患者の側も、長い目でみれば質の高い医療につながると理解して、後押しする必要がある。
(略)


社説の勧める解決策というのは基本的には増員を前提にしています。宿直の免除や短時間勤務や複数主治医制を導入して医療現場が回るには医者を増員しなければなりません。

必然的に医師の報酬は減額になります。それを回避するには、患者が支払う医療費を上げるか、税金を投入するか(=納税者の負担増)のどちらかですが、そんなことは多分できないので、医者の報酬減額は必然です。

看護師や薬剤師や病院スタッフに仕事を振るのであれば、あたりまえのことですが、その仕事分の報酬を支払わなければいけません。その原資はいままでやっていた仕事をしなくなった医者の報酬です。他にお金の出どころはありません。

医者を増やして仕事の負担を分け合い報酬も分け合う、というのは合理的な解決策だとは思います。しかしそれを明言しない社説にはがっかりです。

【朝日新聞】前首相・野田佳彦氏のインタビュー

9月8日朝日新聞朝刊オピニオン欄。前首相・野田佳彦氏のインタビュー記事です。

野田氏のことは、民主党の3人の総理の中では一番まともだったと評価していますが、このインタビューはちょっと残念です。

――今の政治をどう見ますか。
 「私の長い議員生活で、かつてないほど議会制民主主義がないがしろにされた、と思います。(略)
 ――しかし今の状況を生んだのは、安倍さんとの党首討論で彼の主張に応じて解散した結果、事ここに至ったと思います。野田さんの「製造物責任」は軽くない。
 「解散が2012年の11月です。衆院議員の任期は翌年8月までだったので、その間にどこかで解散しなければいけない。私はあの時点しか選択肢がなかったと思うんです。ただ、結果的には敗れたわけで、その後の5年間の安倍政権を、製造物責任と言われたが、そういう事態を招来したということはご指摘の通りなんだろうと思います。私に結果責任があることは事実です」
 ――安倍政権の支持の理由に「他よりよさそう」が多いです。
 「民主党政権の3年3カ月のいわゆる業績評価の結果は敗北ですから、厳粛に受けとめます。ただ、やろうとしたことは、安倍政権が子育て支援だとか教育支援などをかぶせて、今、政策で進めている。つまり方向性としては正しかった。道半ばに終わったということだと思います」
 「しかしチームワークに問題があった。自民党は政権を維持するため、何があっても、最後はまとまるという知恵がある。我々にはそれがなかった。消費税は大激論を何度もしたけど、1回はまとまる。でも2~3カ月たつと、また振り出しに戻った議論をする。その有り様に、国民の不信感が強くなったんじゃないでしょうか」
  ――政権奪還は道遠しです。
 「衆議院で小選挙区比例代表並立制という選挙制度がある以上、野党がばらばらで勝てるわけがないと皆分かっている。連携は当然やらなければならない。その前提の中で早急に来夏の参議院選挙の1人区の候補者を決めていく。同時に身近な選挙などでしっかり連携する。党幹部になっている衆議院の人たちは総選挙を考えて、早く連携に向けて歩みを始めなければいけない時です。その際、触媒の役割を我々は果たさなければいけない」



野党の現役政治家に現在の政権の評価を訊けば、”最悪だ”というに決まっています。これはお約束みたいなもので、真に受けない方がよいと思います。引退後に改めて対峙した政権の評価を訊いてみたいです。


野田前総理の解散で民主党は政権から滑り落ちたのは事実です。しかし判断を下したのは有権者です。解散をした野田氏が責任を感じるというのは傲慢です。

そもそもどのタイミングで解散しても、あるいはしないで任期切れになっても、民主党の敗北は予測されていました、

責任を感じるべきなのは、解散したことではなく国民の支持を失ったことです。

記者の誘導はあったにせよ”製造物責任”などという斜に構えた言葉を使うのは誠実さを疑います。


民主党敗北の理由を、チームワークに問題があったと考えているようですが、これでは足りません。

こういうことは、あてづっぽうみたいなことでいうのではなく、データを根拠にすべきです。

なぜなら、チームワークが悪かったから負けたのだと考える人たちは、今後はチームワークを大事にして野党統一でやっていこう、という結論になります。政策のすり合わせができていなかったから民主党は敗北した、と考える向きは、野合はやめようという結論になります。

自分の主張する方向に進むために勝手に敗北の原因を決めているようなものです。

調査会社を使うなり自分たちで調査するなりして、政権奪取の時に票を入れてくれながら自民党に鞍替えしたり棄権した人たちがなにを考えていたのかを客観的に把握するのが大事だと思います。


野田氏の本を読んだことがあります。
参)【本】民主の敵 政権交代に大義あり

【朝日新聞】パラリンピックを開く資格とは?

9月6日朝日新聞夕刊。池澤夏樹氏の「終わりと始まり」のコーナー。『「神なるヒト」の衝撃 人生はアルゴリズムか』より

 誰も言わないから言っておく。
 官公庁がこぞって身体障害者の雇用数をごまかすような国にパラリンピックを開催する資格はない。
(略)


この後は、別の話題になっていますので、本日の話題に関係する部分はすべて引用してあります。

障害者の雇用数をごまかすのは許せないというのは私も同意します。しかしパラリンピックがどうのこうのというのは賛成できません。

パラリンピックを返上しても、雇用数をごまかしても許されるということにはなりません。パラリンピックの開催と障害者雇用とはなんの関係もありません。それ自体が許されないことです。

こうした皮肉話法は、話者の(この場合は池澤氏の)ファンには受けるかもしれませんが一般的に通じるものではありません。

こういうところが池澤夏樹氏のいやなところなんですよね。

【朝日新聞】若者批判

9月6日朝日新聞朝刊。特集「平成とは」。本日は「安定も変化も、未来像探す若者」より

 気温35度の土曜日。額から汗を垂らしながらビラを配る年長世代を、若者たちが軽い身のこなしでひらりと避ける。見ていて、いたたまれない気持ちになる。
 「おばあちゃんの原宿」と呼ばれる東京・巣鴨の駅頭で、改憲に反対する活動に立ち会った。若者グループSEALDsに影響を受けて結成した主に60代以上の人たちで、その名もOLDs(オールズ)。
 街頭に立つのは170日を超えたが、「若者で署名するのは1万人に1人」と大学名誉教授の高橋正明さん(73)は言う。今の政権でいいんですかと呼びかけると「いいでーす」と答える。「安倍さんをいじめないで」と言った人もいた。
 メンバーが若かりし頃、世界で若者が反政府デモをしていた。だが今、若い世代の政権与党への支持は高い。昨年の総選挙の出口調査で比例区の自民党に投票した人は60代で29%だったが、20代は47%に上った。
 教育のせいなのか。周囲から浮くのを恐れるのか。50代の記者も加わって議論したが、答えは出ない。
(略)
 早稲田大学准教授の遠藤晶久さん(40)は6年前、政治意識の調査をして、あることに気づいた。「若い世代に何かが起きている」
 学生に政党名を示し、「保守」と「革新」の間に位置づけてもらう。パソコン画面で回答者がどこに視線を向けたかが分かる。
 自民は保守であり、社民や共産は革新政党だというのが「政治の常識」だ。しかし、回答者は目をさまよわせていた。
 うーんと思ったのもつかの間、遠藤さんは驚くべき視線の動きを目にした。通常は保守とされる日本維新の会で迷わず「革新」を選び、逆に共産党は「保守」寄りだったのだ。
 年長世代とは正反対の結果が出たのは、なぜか。知人の研究者に聞いて回ったが、みな首をかしげた。その後も調査を重ねると、20代から40代までが同じ傾向を示していた。
 これは「若者は無知だから」と切り捨てる話ではないと遠藤さんは考える。若い世代は、革新という政治用語を「変化」や「改革」ぐらいの意味だととらえているのだ。「世代を超えて通じ合う政治の言葉が失われつつあるのではないか」
 当初、自民は保守側に位置していたが、最近は真ん中に寄っている。これは若い世代に改革政党と映り始めていることを意味する。
(略)


ひらたくまとめると、改憲したい勢力や安倍内閣支持層が悪で若者がそういう悪に惹かれるのはなぜだろう、という問いかけです。

前提が間違っているんじゃないですか、としかいいようがありません。

そもそも、こういう頭から決めつける態度が若者の不信感をかきたてているのです。「いたたまれない気持ちになる」のはこの記事を読んだ私の方です。

遠藤准教授の調査も噴飯ものです。

最近、「革新」という言葉を使わなくなったからというにすぎません。選挙ポスターでも「革新」という文字は見ませんし、マスコミ報道でも非自民勢力は「革新」ではなく「リベラル」といいます。この記事の引用しなかった部分でも「革新」という言葉は使わず「リベラル」としています。

これでは、各政党が「保守」と「革新」のどちらかに属するかと訊かれても答えられない人がいても不思議ではありません。

『自民は保守であり、社民や共産は革新政党だというのが「政治の常識」』というのがもう間違っているのです。

「若者は無知だから」ではありません。遠藤准教授と彼の知人の研究者が非常識なだけです。

【朝日新聞】どう思いますか:“「障害」に違和感、こう呼んでは?”

9月5日の朝日新聞朝刊の投書欄。毎週掲載の、投書に対する反響の投書を載せる「どう思いますか」のコーナー。テーマは、“「障害」に違和感、こう呼んでは?”です。

元の投稿は千葉県の訪問看護員の女性(59)の投書です。

視覚障害者の方の外出をサポートするガイドヘルパーの仕事について3年目。以前は気にかけることもなかった「障害者」という言葉に違和感を覚え、今もずーっと適切な言葉を探している。
「障(さわり)」「害」。意味にも響きにも愛がないように思える。多数派に便利なように構築された社会で、今ある五感を最大限に活用し、目的を達成していく彼ら。
利便性に慣れて感覚が鈍くなった自分と比べ、むしろ自由であるとさえ感じる。
例えば、「要支援者」という呼び方はどうだろう。彼らを「支えている」と思いきや、実は「支えられている」。そんなやさしい世の中になっていきそうな予感がしませんか?


これに対して、山形県の中学校教員の男性(58)と岐阜県の団体職員の男性(55)が賛成しています。

残りの二名が反対なのですが、これがなかなかに考えさせられる意見でした。

まず、山口県の無職の男性(74)は自身も障害者ですが、「障害者」という言葉に違和感を持っていません。ちょっとした手助けがあれば十分で、支援を必要としていない障害者は大勢いるとしています。またヘレン・ケラーの「障害は不便です、しかし不幸ではありません」という言葉を引用し、「障害」という言葉を避けていないことを指摘しています。

熊本県の無職の男性(51)は1級1種身体障害者手帳の持ち主ですが、自分に可能なことなら人に支援している障害者はいくらでもいる。新しい単語を作って定着させるより「障害者」という言葉に悪意や偏見を持たない社会にすることの方が重要と指摘しています。

また識者からのお笑い芸人のホーキング青山氏(この方も両手両足が使えない障害者です)の意見ですが、

「障害者」という言葉、全く気になりません。「障がい」としたり言い換えらえたりしても何も変わらない。言葉で変わるような、そんな生易しいものじゃなく、意識レベルの問題です。
障害者の法定雇用率を中央省庁が水増ししていた問題は象徴的でした。ダイバーシティー(多様性)だなんだと言いながら根っこは変わっていません。
障害者も健常者も「同じ人間」という視点に立てば、悪い言葉は自然に変わり、なくなるかもしれません。言葉自体の問題ではなくなるでしょう。
意識を変えるには、お互いの理解が大事です。そのために障害者も心を開きもっと社会に出ていくべきです。趣味の世界でも、隣近所の付き合いでもいい。そして家族やヘルパーら身近にいる人たちは、社会との接点が持てるようにしてあげてほしいと思います。


つまり、実際に障害者である三人は賛成していません。

3人しか意見を聞いていないので、もしかしたら「要支援者」という言葉に賛意を示す障害者の人がいるのかもしれません。しかし周辺が忖度して提案しているという構図でおおむね合っているように思います。

”支援を必要としない障害者は大勢いる”と”障害者だって他人を支援している”という意見が心に刺さりました。

【朝日新聞】要請されただけで文句を言うのは?

9月4日朝日新聞社説「自民党総裁選 国民は視野にないのか」より。自民党総裁選挙の報道で、自民党がマスコミに行った要望について取り上げています。

(略)
 自民党の総裁選管理委員会は先週、新聞・通信各社に対し、「公平・公正」な報道を求める文書を配った。インタビューや記事、写真の内容や掲載面積について、各候補者を「平等・公平」に扱うことなどを細かく求める異例の内容である。
 ニュースをどう報じるかは、そもそも各報道機関が自主的に判断すべきものだ。ましてや、政党の代表選びは、国政選挙と違って公職選挙法の対象外にある。発信を強める石破氏を警戒してのことなら、自らが積極的に論戦に応じればよいだけのことだ。
(略)


ニュースをどう報じるかは報道機関が判断するべきという主張は正しいと思います。政党の代表選は公職選挙法の対象ですらないという主張もうなずけます。

しかし、この社説には違和感を覚えます。

まず、要請自体は違法でもなければ不適切でもありません。候補者を平等に扱ってくれというのは公序良俗に反していません。

一番大事なのは、自民党の要請に対して、朝日新聞がどう考えているかは分かりますが、どうするのかというのが書かれていないことです。

”自民党の要請は受け入れない。我々は各候補を平等に扱わない”というのも一つの答えですし”自民党に言われなくても各候補を平等に扱うつもりだった。余計なことを言うな”というのも一つの回答です。

文句を言っているだけで、自分はどうするというのがないのは、主体性を感じさせません。

【朝日新聞】なぜ白人が一番有利に?

9月2日朝日新聞の記事『「ハーバード大、アジア系を排除」 米司法省が意見書 少数優遇措置に波及も』より
 

米国の名門私立大学ハーバード大の入学選考は、アジア系米国人が不当に排除されている――。米司法省は30日、こう指摘する意見書を提出した。セッションズ司法長官は「誰も、人種を理由に入学を拒否されるべきではない」と唱えるが、もともと少数派優遇に批判的なトランプ政権のもくろみが透けて見える。
 意見書は、NPO「公平な入学選考を求める学生たち」(SFA)がハーバード大を相手取って2014年にボストンの連邦地裁に起こした訴訟に提出された。同団体は、白人の保守系活動家が代表を務める。
 司法省は意見書で、SFAの主張を支持。ハーバードが「曖昧な個人評価の基準」で、アジア系米国人の入学を妨げているとした。
 米メディアによると、ハーバード大の13年の学内調査で、学業成績だけならアジア系米国人の割合は全入学者の43%になるはずが、他の評価を加えたことで19%まで下がったという。
 また、アジア系米国人がハーバードのような名門校に合格するには、2400点満点の共通テストで白人より140点、ヒスパニック系より270点、アフリカ系より450点高い点数を取る必要があるとの09年の調査結果もあるという。
 ここで問題となるのが、アファーマティブ・アクション(少数派優遇措置)だ。1960年代の公民権運動から生まれた考えで、黒人など少数者に優先枠を設けることで差別是正を試みる。米国の大学の入学選考では、学内の人種の多様性を確保するために広く実施されている。
 ただ「逆差別」ととらえる白人は多く、大学入試を巡ってはこれまでも訴訟に発展してきた。最高裁は03年に「措置そのものは合憲」と決定している。
 今回の訴訟では、本来は少数派であるアジア系がとりあげられた。だが白人の不満を背景にして、アファーマティブ・アクション撤廃への議論が拡大するのは必至だ。トランプ政権下では最高裁判事の多数を保守派が占めるとみられ、これまでの決定が覆される可能性もある。
 司法省の意見書に対し、ハーバード大は声明で、不公正との指摘を否定し、「大学は多様なコミュニティーを作るための自由や柔軟性を持たねばならない」と反論した。また同大のアジア系などの卒業生や在校生でつくる複数の団体は意見書を出し、「人種考慮を排除した入学許可が第一に利益をもたらすのは白人だ。アジア系ではない」と指摘した。(ワシントン=杉山正)


ハーバード大は私立なので厳密な公正さは要求できないと考えます。多様性を確保するために必要なのだと言われると、理由としてはあり得ないことではないと思います。

気になったのは、「複数の団体」の意見である「人種考慮を排除した入学許可が第一に利益をもたらすのは白人だ。アジア系ではない」です。

アジア系米国人がハーバードのような名門校に合格するには、2400点満点の共通テストで白人より140点、ヒスパニック系より270点、アフリカ系より450点高い点数を取る必要がある」というのが事実であれば、人種考慮をしないと有利になるのは、アジア系・白人・ヒスパニック系・アフリカ系の順番です。

常識と違うことを主張してもいいのですが、理由を言わないとただのおかしな意見としか聞こえません。ここを突っ込まない記者にも疑問を感じます。

【展覧会】ルーヴル美術館展 肖像芸術-人は人をどう表現してきたか

於:新国立美術館

ルーヴル美術館のコレクションの中から肖像画と像を集めました。

グロの「アルコレ橋のボナパルト」やダヴィッドの「マラーの死」といった有名作が来ています。

見逃せないと思っていたのに、夏の間あまりにも暑いので伸ばし伸ばしにしていたら会期ギリギリになってしまいました。

気になったもの:
■ブルボン公爵夫人、次いでブーローニュおよびオーヴェルニュ伯爵夫人ジャンヌ・ド・ブルボン・ヴァンドームの石彫刻
女性像なのですが、腸がはみ出ていたり、体に蛆が沸いていたりという凄惨な彫刻です。目が点になりました。

■ナポレオン一世のデスマスク
デスマスクですので、彫刻や絵と比べ忖度抜きのはずです。しかし、まったくの無表情のためかナポレオンの顔を見たという気がまったくおきません。表情や目といったものがないと顔として認識できないのかもしれません。

■フランス王太子オルレアン公フェルディナン=フィリップ・ド・ブルボン=オルレアン(アングル作)
今回の展覧会に来た彫刻もそうですが権力者を刻んだ立像や絵は美化しているせいか胸板あつい偉丈夫につくられ、描かれています。それと比べるとこの絵画のオルレアン公は細身というより虚弱な印象を与えます。事実若死にしたそうです。画家の容赦のない筆に震えました。

9月3日までです。
大阪市立美術館では、H30年9月22日~H31年1月14日です。

【展覧会】水を描く-広重の雨、玉堂の清流、土牛のうずしお-

於:山種美術館

日本画専門の山種美術館です。今回テーマは「水」。日本の画家が「水」をどのように表現してきたかを探ります。

主に近代の画家の作品が並んでいますが、江戸時代を代表して広重の絵が数点出ていました。江戸百景の「大はしあたけの夕立」とか五十三次の「庄野」などです。なぜか雪景色の「蒲原」まで出展されています。「水」というテーマなら北斎の「神奈川沖浪裏」は外せないと思うのですが、なぜか出ていませんでした。

観覧客はお年寄りが多いように思いました。山種美術館は老夫婦のデートスポットなのでしょうか?

9月6日までです。
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えいび

Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

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