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【時事問題】無責任な指導者たち

11月30日朝日新聞の元駐日韓国大使・柳興洙氏のインタビュー記事「元徴用工への賠償判決 韓国感情、和らげる対話を」より引用します

 国家の約束で個人の権利を消滅させられないという法理は、理解できるものだ。韓国人として徴用工裁判をめぐる司法判断は尊重せざるを得ない。否定したら、司法に対する国民の信頼が地に落ちてしまう。
 国会議員らの独島(竹島の韓国名)訪問とは切り離して考えるべきだ。独島は韓国の領土と韓国人は考えているが、徴用工は司法判断だ。独島訪問と結びつけ、文在寅政権が「日本たたき」に走っているとは受け取らないでほしい。
 徴用工判決に対する韓国政府の解決策は見えない。徴用工問題は韓日請求権協定で解決したというのが歴代韓国政府の立場だ。盧武鉉政権がやったように、韓国政府が国内法に基づいて徴用工らに補償するなどの対応策を見つけるべきだ。
 日本も韓国を刺激する発言は避け、事態を静観してほしい。韓国人は韓日関係に対して感情的になりやすい。日本が韓国を刺激すればするほど、問題を解決しようとする韓国人が声を出しにくくなる。
 安倍晋三首相と文在寅大統領は会って、問題を拡大させないよう話し合うべきだ。日本が特使を派遣するなど韓国の国民感情を和らげる試みをすれば、大きな助けになるだろう。


韓国歴代政府の立場を踏襲して「韓国政府が国内法に基づいて徴用工らに補償するなどの対応策を見つけるべき」との考えは筋が通っていると思います。

しかし日本が韓国を刺激する発言をすると「問題を解決しようとする韓国人が声を出しにくくなる」という発言は無責任です。

世論の反発を招こうと国家の未来のために発言するのが指導的立場にいた(いる)人間の責務です。

思えば、文大統領も徴用工問題の対応を首相に丸投げするという無責任ぶりを発揮しています。

こうした指導層の無責任ぶりは、将来の韓国の大きな禍根となるでしょう。
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【ウルトラセブン】第四十八話、第四十九話:「史上最大の侵略」

ゴース星人、怪獣パンドン登場

「ウルトラセブン」の最終話です。

ウルトラセブンは、これまでの闘いの疲労が重なり、地球にはもういられなくなります。しかし、ちょうどゴース星人が侵略してきたため、ウルトラセブンは我が身を犠牲にして地球のために最後の闘いに赴きます。

冒頭からモロボシ=ダンは異常に高い脈拍(360)、血圧(400)、熱(90度)に苦しんでいます。そのためホーク2号で円盤を追跡するも撃ち漏らすという失敗をしてしまいます。それでV3のクラタ隊長にこっぴどく叱られてしまいますが、もともとクラタ隊長はウルトラ警備隊のエリートに少なからぬ反感があったようです。

アンヌ隊員はモロボシ=ダンを心配して精密検査を勧めますが、宇宙人であることば知られるのを恐れて拒否します。この段階でアンヌ隊員はモロボシ=ダンの脈拍・血圧・熱の異常に気付いていないみたいです。熱90度に気づいたら大騒ぎになるはずです。レントゲンや心電図はごまかせなくても、脈拍・血圧・熱くらいならカモフラージュする能力を持っていたのでしょうか。

モロボシ=ダンのもとにセブンの上司が現れ帰還命令を出します。映像付きの通信なおかもしれませんが、熱に浮かされていましたのでダンの見た幻なのかもしれません。

無理に夜勤をしていたため、V3からの宇宙人襲来の急報を伝えそこなうという失態も演じます。

頑張って働くのは大事ですが、体の不調を訴えずそれが原因で失敗をするというのは社会人としてどうかと思います。

ダンは、上司の命令を無視してウルトラセブンに変身し、ゴース星人の放った怪獣パンドンとの闘いに赴きます。ホーク3号の救援もありなんとかパンドンの手足を切断しますが、ダンは再び倒れ伏します。

いよいよ精密検査を受けなければならなくなったダンは基地を抜け出します。そして偶然であった姉弟に助けられます。

「ウルトラセブン」で何度も繰り返し登場する妙齢の姉と少年期の弟が、最終話でも出てきます。スタッフは本当にこの組み合わせが好きなようですね。

このタイミングでゴース星人は基地を完成させたようで、地球に宣戦布告と降伏勧告をしてきました。防御不能の地底ミサイルを使って世界の各都市を順次破壊していきます。

これに対抗してウルトラ警備隊はマグマライザーに爆弾を詰め込みゴース星人の基地を破壊します。地球人は地底に対する備えはない、とあざ笑ったゴース星人でしたが、自分たちも地底からの攻撃への備えはありませんでした。

失った手足をメカで補強したパンドンで決戦を挑みましたが、ウルトラ警備隊と最後の力を振り絞って戦うウルトラセブンの前に敗れ去ります。ここにゴース星人の侵略は阻止されました。

怪獣の失われた四肢をメカで補強するというのは、その後「ゴジラVSキングギドラ」でも現れます。この時は四肢ではなく、首と翼でしたが。

モロボシ=ダンがアンヌ隊員に自分が宇宙人であることを明かすシーンが有名です。今観ても美しいシーンだと思います。

精密検査を徹底拒否していたモロボシ=ダンでしたが、さすがにもう地球に居続けられる状況でないことに気づき、告白したのでしょう。

なお、この時モロボシ=ダンは「西の空に、明けの明星が輝く頃、一つの光が宇宙へ飛んで行く。それが、僕なんだよ」と言いますが、明けの明星とは地球の内側にある金星のことで、地球から見て必ず太陽の方向に見えます。したがって明けの明星は西ではなく東に見えます。なぜ「西の空」といったのかはファンの間で議論になったとのことです。西方浄土に引っ掛けたとか、沖縄出身の脚本家が「西」に思い入れがあったとかです。

今ならネットで脚本家が嘲笑されそうですが、昔のファンは優しかったとも言えるし、読みが深かったとも言えます。

上司の警告が正しければウルトラセブンは生きてM78星雲に帰還することはできなかったはずですが、アンヌ隊員に予言したように自力で飛んで行ったのかもしれません。

子供時代に観た時は、ウルトラセブンは死ななかったと思ったのですが、今見ると、どちらとも言えません。

「ウルトラマン」の最終回を意識したのだとは思いますが、どちらの最終回も甲乙つけがたいものがあります。

まさに時代を超えた名作です。

【時事問題】どこが不適切なの?

朝日新聞の記事『河野氏発言は「非外交的で不適切」 韓国外交省が不快感』より引用します。

 韓国外交省の当局者は27日、カンギョンファ外相が訪日を検討していることについて、河野太郎外相が「ただ来てもらっても困る」という趣旨の発言をしたとの報道を受け、「発言内容が事実だとすれば、非外交的で不適切な発言だと考える」と不快感を示した。韓国記者団に語った。
 自民党の松下新平外交部会長によると、河野氏は26日、外務省を訪れた松下氏らに対し、康氏の来日について「それなりの答えを持ってきてもらわないと、ただ来てもらっても困る」と述べたという。松下氏らは韓国国会議員の竹島上陸を非難する決議文を提出するため河野氏と面会した。
 河野氏の発言は韓国でも報じられた。外交省当局者は「日本の責任ある指導者たちが(日本企業に対し元徴用工への賠償を命じた)大法院判決に関し、問題の根源を度外視したまま、我が国民の感情を刺激する発言をしていることを大変憂慮している」とも言及した。


河野大臣がこの発言をしたのが事実かどうかは分かりませんが、自民党議員との会話の中でその種のことを言ったとしても驚きはありません。

妙だと思ったのが、韓国がこの発言に不快感を示したことです。表敬訪問ではないのですから、韓国外相が韓国の答えを持ってこなければ意味がないというのは当たり前です。

おそらく韓国政府は日本が自発的に財団設立などの提案をしてくるのを期待しているのでしょう。

判決通り日本企業が賠償金を払う可能性が低いので、普通であれば資産の差し押さえですが、ここまでやると日本との関係が修復不可能なレベルになります。かといって、”徴用工には韓国政府が保証します”と言ってしまうと韓国世論の突き上げを食らいます。

日本が自発的に財団設立を言って来るなら、韓国は約束を反故にしたという批判からまぬかれますし世論の政府批判は抑えられます。

自分で解決案を出せというごく当たり前の発言に韓国が猛反発するのは、そういう皮算用があるからだと思います。

【朝日新聞】カジノ誘致の胸算用

11月27日朝日新聞朝刊オピニオン欄。「耕論」のコーナー。「カジノ誘致の胸算用」。カジノについて三人の識者が意見を表明しています。

ドリームインキュベータ創業者・堀紘一氏はカジノ賛成論です。カジノは成功すると踏んでいます。堀氏のカジノに関する本は読んだことがあります。
参)【本】金儲けが下手な日本人のためのカジノ論

経営コンサルタントの大前研一氏はいまさらカジノは儲からないという意見です。大前氏は世界の主なカジノの内部情報を見ているそうですが、その分析から日本でカジノを作っても失敗するだろうと述べています。

堀氏と大前氏のどちらが正しいのはわかりませんが、ユーザーとしてかかわっただけ(?)みたいな堀氏より、業務データを分析した大前氏の言うことの方が正しいような気もします。

成功しようが失敗しようが民間がやることならどうでも構わない気もしますが、現実には100%民間という運営にはなりそうもありません。それを表しているのが、苫小牧IR推進協議会会長・藤田博章氏の「地方、若者流出に歯止め」です。

 カジノを含むIRの誘致に取り組み始めたのは、苫小牧商工会議所の会頭をつとめていた8年前です
 当時から北海道経済はじり貧でした。リーマン・ショックの余波もあり、地元で働きたくても就職先がなく、若者は高校や大学を卒業すると本州に行ってしまう。残された親世代も頼る人がいなくなり、困る状況が続いています。IR誘致最大の狙いは若者の雇用を確保し、人口流出に歯止めをかけることです。
 苫小牧は、都市型の横浜や大阪と並び、地方型IRの候補地として有力視されています。地価が安く敷地を広くとれるほか、新千歳空港に近く、大型船が停泊できる港もあって地の利に恵まれた点が評価されているのでしょう。ハードロック社など欧米企業が現地事務所をもうけて準備を進めており、早期の開業が見込まれています。
 「苫小牧国際リゾート構想」は国際会議場なども整備し、年間最大839万人の来場者数と1600億円の売上高を見込んでいます。北海道にとって観光業は基幹産業です。道は、外国人観光客数を2020年度には現状の倍近い500万人にする目標をたてていますが、IRができれば弾みがつくのは確実です。
 私たちが目指しているのは、東京ディズニーリゾートのように老若男女が楽しめ、リピーターが多いIRです。家族向けに、カジノだけでなく、娯楽施設やショッピングセンター、レストラン、劇場も整備する予定です。国内外のエンターテイナーを呼ぶのも有効策だと思います。
 苫小牧は王子製紙のほか、トヨタ自動車や日本軽金属といった製造業の工場を数多く誘致することで繁栄してきた工業都市です。高度成長期に計画された「大規模工業基地構想」が多額の借金を抱えて失敗しましたが、IRが同じ轍は踏むことはないと、私は確信しています。
 というのも、若者の雇用を生み出して多くの客を呼び込むIRは、景気変動の影響を受けにくいからです。ギャンブル依存症や治安の悪化といったデメリットも対策を講じれば、人為的に抑えられます。誘致のメリットはデメリットを上回るのです。こうした波及効果を地元説明会などで根気強く説くことで、設置に反対する市民の理解も進むことでしょう。
 私が会長を務める企業グループは創業107年。造林業、石油・ガスの卸売り、小売りのフランチャイズ……。時代にあわせて事業の幅を広げてきました。IRも従来の感覚では受け入れづらいかもしれませんが、まずはやってみることが大切です。ヒト、モノ、カネが東京に一極集中する、いびつな日本の構造を是正するためにも、苫小牧のような地方型IRを増やすべきです。


藤田氏はカジノで地域が活性化することを真面目に考えているのだろうとは思います。しかし、これはバブル期の発想です。おそらく地元の企業か自治体が複合施設の建設に多額の借入金をすることになるでしょう。カジノの経営が失敗したらバブル崩壊です。

カジノの運営は苫小牧だけではないはずです。万博誘致に成功した大阪や、人口の多い首都圏でも展開するでしょう。先行するアジアのカジノだけでなく国内のカジノとも競争しなければなりません。苫小牧のカジノが成功する確率はかなり低いと思います。

【本】医者に聞けない検査値のホント

著:岡田正彦(新潟大学名誉教授・医学博士)

健康診断で問題となる項目(血糖値・コレステロール値など)の意味を解説したものです。

この前の健康診断でコレステロール値が高いと言われたので、気にして読んでみました。

参考になったというか目から鱗が落ちたのが、悪玉コレステロールはある値を超えると急に健康への危険度が増すわけではない、ということです。

悪玉コレステロールは多ければ多いほど健康に悪くなりますし、少なければすくないほど健康的です。グラフ(x軸にコレステロール値、y軸に健康への悪影響)にすると一直線になります。ある値から突然危なくなるというわけではありません。

それでは、なぜ基準値(悪玉コレステロール値なら140以上が受診をすすめる、120以上が生活習慣の改善を要する)があるのかというと、なにも基準がないと判断しようがないからです。そのため外国と基準値が違ってきたり、ある年をさかいに基準値の見直しがあったりするそうです。

つまり基準値を超えたからといって嘆く必要もなく、基準値内だからといって油断することもいけないということです。

専門的な内容ですが平易な説明で分かりやすかったです。きちんと実験データのある説を紹介してくれているので、いかがわしい健康本とは一線を画しています。

【アニメ】ふつうってなんだろう?

NHKが発達障害の啓発番組を展開していますが、そのうちの一つがアニメ「ふつうってなんだろう?」です。二分間のミニ番組で、毎回発達障害の当事者本人のナレーションで自分の思いを語ります。

全部で5回でした。最終回と銘打っていないのでもしかしたら6回7回とあるのかもしれませんが、とりあえずは5回までのようです。

題材からして説教くささはぬぐい切れませんが、各話2分という短さなので嫌味はありません。

身の回りに発達障害の人がいないので実体験はありませんが、こういう風に世界を感じている人たちがいるのかということに驚きました。

アニメーションとしては特に見るべきところはありません。実写だと説教くさくなるのを中和するためにアニメにしたというだけにも見えます。

【朝日新聞】「カリスマ」勾留、海外注目 地検会見に多数出席・仏紙「地獄」 ゴーン容疑者

11月24日朝日新聞朝刊社会面。『「カリスマ」勾留、海外注目 地検会見に多数出席・仏紙「地獄」 ゴーン容疑者』より

 東京地検特捜部が日産自動車会長だったカルロス・ゴーン容疑者(64)を金融商品取引法違反容疑で逮捕した事件。日仏3社を率いたカリスマ経営者は現在、東京・小菅の東京拘置所に勾留されている。海外でも関心が高く、ゴーン容疑者の状況を心配するような報道も見られる。
 逮捕から3日後の22日午後。東京・霞が関の庁舎で、地検の久木元伸・次席検事が記者会見を開いた。次席検事の会見は通常2週間に1度。この週はないはずだったが、外国メディアの要請を受けて開催、当面は毎週開くことにした。
 22日は国内の各報道機関やCNN、ブルームバーグ通信、フィナンシャル・タイムズなどの記者が出席し、捜査の意義や容疑の重大性について質問。久木元氏は、捜査の詳細に関わる質問には「答えを差し控える」としつつ、適用した金商法の虚偽記載罪について「一部では形式犯のように言う人がいるが、(同法の)罰則の中でも一番重い部類だ」と説明した。
 海外メディアの質問は、ゴーン容疑者が置かれている環境にも及んだ。「取り調べで通訳は使っているのか」との質問に対しては、「一般論では、母国語に通じた人にお願いする」と答えるにとどまった。
 東京拘置所での勾留環境を、フランスメディアは「ひどい刑務所」などと驚きをもって伝えている。
 仏紙フィガロは「まだルノー、日産、三菱の会長だったのに、ひどい拘置所に移された」と報じた。この拘置所には死刑を執行する施設があるとして、「地獄だ」と伝えた。さらに「検察の取り調べの際に弁護士も付き添えない」と指摘、「ゴーン容疑者の悲嘆ぶりが想像できるというものだ」と報じている。
 仏経済紙レゼコーも「ゴーン氏の拘束はどのようなものか?」と題する記事を配信。最大で20日以上拘束されることなどを伝えた。
 フランスでは容疑者が拘束された際、捜査当局による聴取の際に弁護士が同席でき、拘束期間もテロ容疑をのぞき最長4日間(96時間)と定められており、ゴーン容疑者の環境がとりわけ厳しく映ったようだ。
 また、サルコジ元大統領が自身への捜査をゆがめた疑いで2014年に拘束されたときは、1日で身柄が解放されており、著名人も特別扱いしない「平等ぶり」も関心を集めている。
 ロイター通信は、拘置所内部の写真付きで勾留状況を伝えた。日本の弁護士への取材をもとに、シャワーを毎日は浴びられず、パソコンの使用も禁じられているなどと報道。「快適で、世界を飛び回る彼のライフスタイルからはかけ離れた、多くの制限下に置かれている」とした。




これを機に日本の司法制度が外国と比べどうなのかを考えてみるきっかけになるかもしれません。

>検察の取り調べの際に弁護士も付き添えない

というのは結構問題なのかもしれません。フランスはよく知りませんが、アメリカのドラマなんかでは、弁護士が連行される容疑者=依頼人に「私がいくまでなにも喋るな」と助言するシーンをよく見ます。外国と比べ日本では被疑者のあつかいが悪いみたいです。

拘束期間も日本の20日に対してフランスは4日というのもかなり違います。


>「取り調べで通訳は使っているのか」との質問に対しては、「一般論では、母国語に通じた人にお願いする」

これは質問にまともに答えない次席検事がおかしいように思います。はぐらかす理由が分かりません。


>この拘置所には死刑を執行する施設があるとして、「地獄だ」と伝えた

これは不可解な報道です。死刑執行施設があるからといってゴーン氏が死刑になるとかなりそうとかいうことではありません。死刑囚が同じ敷地にいるというだけで
「地獄」呼ばわりは大げさです。


>「まだルノー、日産、三菱の会長だったのに、ひどい拘置所に移された」
>サルコジ元大統領が自身への捜査をゆがめた疑いで2014年に拘束されたときは、1日で身柄が解放されており、著名人も特別扱いしない「平等ぶり」も関心を集めている


これはフランス人の階級意識が出ていて面白いです。フランスでは上流階級の人間が特権をもつことは基本的に当たり前と思われているみたいです。


被疑者の段階では推定無罪の原則があります。拘留するのは捜査のためであって罰であってはいけないはずです。メールのやり取りは、証拠隠滅のおそれがあるので認めるべきではないというのは分かりますが、毎日のシャワーくらい許してもよいのでは、と思います。記事にはありませんが、フランスではどうなっているのでしょう?

【朝日新聞】ハンコで押したような同じ意見

11月22日朝日新聞朝刊国際面。

韓国で慰安婦財団が解散したことにし、ソウル大日本研究所副教授(韓日政治)・南基正氏と慶大名誉教授(韓国政治論)・小此木政夫氏の二人の識者が意見を述べています。その中から南基正の「安倍首相は合意生かす努力を」を引用します。

 韓国女性家族省の発表は、韓国世論に沿った措置と言える一方、抑制的な内容になっている。韓国政府が国内世論と韓日関係の間で苦悩した結果だろう。
 改組や発展的解消ではなく、解散という言葉を使ったのは元慰安婦の支援団体らへの配慮だ。同時に日本政府が拠出した10億円の返却も決めなかった。今後、「法的手続きを踏む」としており、実際の財団解散までは時間が残されている。
 2015年12月の韓日慰安婦合意を完成に導く余地はまだあると思う。
 韓国政府は、元慰安婦らに支給した40億ウォン以上が日本人の税金から出たものだと改めて説明すべきだ。同時に、日本も今回の韓国側の発表について「合意の破棄だ」と強く批判すべきではない。
 安倍晋三首相が元慰安婦らに謝罪の言葉を伝えるなどして、合意を生かす努力をしてほしい。
 旭日旗や徴用工判決もあり、日本では文在寅政権に対する疑念の気持ちが強いのかもしれない。文政権は国民の視線を重視する政権だと理解してほしい。
 北東アジア情勢は北朝鮮の核問題など緊急の課題が山積している。韓日両首脳は今月末の国際会議を利用して会談すべきだ。


同時期におきた徴用工裁判への韓国識者の反応と瓜二つなことに呆れました。すなわち
・韓国の国民世論に押された結果である
・韓国政府は板挟みで苦労している
・ゆえに日本は韓国を非難すべきではない
・日本はさらに譲歩してほしい
です。

ハンコで押したような同じ意見しか出てこないことに頭がクラクラします。

ムン政権が世論をあおったのは間違いありません。したがって韓国政府が板挟みになっているというのは嘘です。韓国の世論をバックにして日本に譲歩を求めようとしていることに疑いありません。

この連鎖を断ち切るには、日本が甘い顔を見せないことしかないように思います。

【朝日新聞】どう思いますか:“英語を第一言語にする時が来た”

11月21日の朝日新聞朝刊の投書欄。毎週掲載の、投書に対する反響の投書を載せる「どう思いますか」のコーナー。テーマは”英語を第一言語にする時が来た”です。

元の投稿は福岡県の大学生(20)の投書です。

少子高齢化・人口減少社会に突入する中、日本を支える労働力として、外国人労働者を必要とする時代になっています。
しかし、そこには言語という大きな「壁」があります。日本語は、言語としてとても難しいと聞いたことがあります。そんな難しい言語を外国人がわざわざ勉強して、日本に来るのはハードルが高すぎると思います。
私は、いよいよ英語を第一言語にする時代が来たのではないかと考えます。英語は国際的に使われる言語で、外国人にとって、習得は日本語に比べ容易であると考えるからです。
また、日本人も英語を話せるようになることは、海外への進出を容易にし、グローバル社会への適応を推し進める効果も期待できると思います。


この意見の根本的な問題は、政府が国民に英語を使うように強制することができないことです。現実的に不可能なことをいくら論じてもしかたありませんが朝日新聞が投書欄に掲載したために反響が届いています。

京都府の大学教員(60)からは、英語を第一外国語にするというならともかく第一言語するという提案など荒唐無稽と切って捨てています。

北海道の大学生(23)からは、公用語を日本語から英語にするのは現実的ではない。おそらく外国人労働者は使用言語ごとに居住区をつくるだろうから、その地区ごとに必要な言語でサポートすべきである。また、「第二公用語を英語にするのも反対だ。戦前戦中の事情で日本に残った旧植民地の人々や、アイヌ民族などが存在するからだ。新たに公用語を設けるなら、朝鮮語やアイヌ語などの方がふさわしい」との意見です。

神奈川県の無職(58)は、「今や中国が世界第2の経済大国だ。日本より、香港か台湾で働きたいと考えるアジア諸国の人々がいてもおかしくない。彼らにとって学ぶ意欲がわくのは日本語より中国語だろう。将来を考えると、日本人は英語と中国語を話せるようにならなければならないと思う。幼稚園から英語と中国語の勉強を行い、例えばベトナム語を選択科目にするなど多言語に対応できるようにする」と主張しています。

茨城県の会社員(50)は、日本語が難しい、というのは錯覚ではないか、と疑問を呈し、外国人労働者のためには新聞雑誌にふりがなを増やしたり難しい言葉を言い換えるなどの方策を取るべき、としています。

元投書の”日本語をやめて英語を喋ろう”に賛成している意見はありませんでした。

気になったのは「第二公用語」に朝鮮語だの中国語だのアイヌ語を推す声です。中国が第二の経済大国だからといって日本人が中国語を学ばなければならないという理屈はよくわかりませんが、旧植民地の人が存在するから朝鮮語を学べというのはもっとわかりません。

必要性・合理性をまったく無視して、中国語だの朝鮮語だのアイヌ語だのベトナム語だのと勝手なことを言っているのは、自分が開明的な思想だということを見せつけたいためだけのような気がしてなりません。

【朝日新聞】別に「下」をたたいているわけではありません

11月20日朝日新聞朝刊オピニオン欄。「耕論」のコーナー。「冷たい自己責任論」。精神科医・和田秀樹氏の『「下」たたき、自己愛満たす』より

 厳しく冷たい日本の「自己責任社会」を映すいい例が、アルコールやギャンブルなどの依存症への偏見や、生活保護へのバッシングでしょう。
 最近、依存症への理解も進んではきましたが、今でもまだ、酒もギャンブルも「意志が弱い人間がなるから自己責任だ」という論が、根強く残っています。飲み過ぎる前に酒をやめればいい、借金する前にギャンブルをやめればいい、できないのは本人の責任だというわけです。ですが依存症は我慢する意志が壊される病気で、自分の力では何ともなりません。生活保護もリストラやうつ病で余儀なく、というケースのほうが多い。
 酒を飲んでも、ギャンブルしても依存症にならない人がいる。失業しても生活保護に頼らない人がいる。全員ではなく「そうはならない人がいる」のだから、「なる人」は自分の責任だという論理があります。その論理が通るのなら、100%全員が死んでしまう毒物だけしか「毒がある」と言えなくなります。
(略) 


変な理屈です。

死亡率が100%でない毒物で死ななかったのは体質であったりその時の体調であったりが理由で、それはあきらかに本人の責任とは言えません。

一方、ギャンブル依存やアルコール依存になるのは、本人の責任かもしれませんが、もしかしたら和田氏のいうように「依存症は我慢する意志が壊される病気で、自分の力では何ともなりません」というのが真実かもしれません。いくらなんでも依存症患者のすべてが、自分の力で何ともならないかというと疑問です。

当たり前のことですが、薬物に当てはまることが無条件で議論なしで依存症に適用できるわけではありません。

別に依存症の人を非難しようというつもりはありませんが、変な理屈で無理やり擁護しているのを見ると、胡散臭さを感じざるを得ません。

【世論調査】朝日新聞11月20日発表

11月20日朝日新聞朝刊で世論調査の結果が発表されました。

(数字は%。小数点以下は四捨五入。◆は全員への質問。◇は枝分かれ質問で該当する回答者の中での比率。〈 〉内の数字は全体に対する比率。丸カッコ内の数字は、10月13、14日の調査結果)

◆今の政治などについてうかがいます。あなたは、安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
 支持する 43(40)
 支持しない 34(40)
 その他・答えない 23(20)

◇(「支持する」と答えた人に)それはどうしてですか。(選択肢から一つ選ぶ=択一)
 首相が安倍さん 12〈5〉
 自民党中心の内閣 14〈6〉
 政策の面 20〈9〉
 他よりよさそう 52〈23〉
 その他・答えない 2〈0〉

◇(「支持しない」と答えた人に)それはどうしてですか。(択一)
 首相が安倍さん 18〈6〉
 自民党中心の内閣 24〈8〉
 政策の面 46〈16〉
 他のほうがよさそう 9〈3〉
 その他・答えない 3〈1〉

◆あなたは今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
 自民党 36(37)
 立憲民主党 7(6)
 国民民主党 1(1)
 公明党 3(2)
 共産党 3(2)
 日本維新の会 1(1)
 自由党 0(0)
 希望の党 0(0)
 社民党 0(0)
 その他の政党 1(0)
 支持する政党はない 41(40)
 答えない・分からない 7(11)

◆消費税についてうかがいます。あなたは、消費税を予定通り、来年10月に10%に引き上げることに賛成ですか。反対ですか。
 賛成 44
 反対 50
 その他・答えない 6

◆政府は、消費税を10%に引き上げる際に、中小の小売店でクレジットカードなどで支払いをした場合、期間限定で、購入金額の2%分のポイントを還元することを検討しています。あなたは、このポイント還元案に賛成ですか。反対ですか。
 賛成 34
 反対 52
 その他・答えない 14

◆消費税を引き上げる際に、政府は、所得が低い世帯や2歳以下の子どもがいる世帯を対象に、プレミアム商品券の発行を検討しています。プレミアム商品券とは、たとえば、1万円で購入した商品券で1万2千円分の買い物ができるものです。あなたは、この案に賛成ですか。反対ですか。
 賛成 48
 反対 43
 その他・答えない 9

◆政府は、人手不足に対応するため、法律を改正して、外国人労働者の受け入れを拡大する方針です。あなたは、外国人労働者の受け入れを拡大することに賛成ですか。反対ですか。
 賛成 45(49)
 反対 43(37)
 その他・答えない 12(14)

◆政府は、来年春から外国人労働者の受け入れを拡大するため、今の臨時国会で法律を改正する方針です。あなたは、この法案を今の国会で成立させるべきだと思いますか。その必要はないと思いますか。
 今の国会で成立させるべきだ 22
 その必要はない 64
 その他・答えない 14

◆今回の外国人労働者の受け入れ拡大について、野党は事実上の移民政策だと指摘しています。これに対し安倍首相は、期限や業種を限って受け入れるので移民政策ではない、と説明しています。あなたは、移民政策ではないとする安倍首相の説明に納得できますか。納得できませんか。
 納得できる 29
 納得できない 52
 その他・答えない 19

◆政府の法案では、日本に来る外国人労働者は、熟練労働者の資格を得るまでは、家族と一緒に暮らすことができません。外国人労働者が家族と一緒に暮らすことについて、あなたの考えに最も近いものを、次の三つの中から一つだけ選んでください。(択一)
 最初から認める方がよい 30
 熟練労働者の資格を得てから認める方がよい 55
 いっさい認めない方がよい 11
 その他・答えない 4

◆憲法改正についてうかがいます。安倍首相は、憲法改正の議論を促すために、自衛隊の明記などを盛り込んだ、自民党の憲法改正案について、今の臨時国会で提示することを目指しています。あなたは、自民党の憲法改正案を今の国会で提示するべきだと思いますか。急ぐ必要はないと思いますか。
 今の国会で提示するべきだ 20
 急ぐ必要はない 70
 その他・答えない 10

◆沖縄の基地問題についてうかがいます。アメリカ軍の普天間飛行場を、名護市辺野古に移設する工事は中断されていましたが、安倍政権は今月、沖縄県が反対する中で工事を再開しました。あなたは、安倍政権が工事を再開したことは妥当だと思いますか。妥当ではないと思いますか。
 妥当だ 35
 妥当ではない 54
 その他・答えない 11

◆安倍首相は、ロシアのプーチン大統領と会談し、北方領土の4島のうち、歯舞、色丹の2島を、平和条約を結んだあとで引き渡すとしている1956年の日ソ共同宣言を基礎に、平和条約交渉を加速させることで合意しました。あなたは、今回の合意が北方領土問題の解決につながることを、どの程度期待できますか。(択一)
 大いに期待できる 3
 ある程度期待できる 35
 あまり期待できない 46
 まったく期待できない 14
 その他・答えない 2

◆あなたは、北方領土問題を今後どうするのがよいと思いますか。(択一)
 4島すべてを一括返還させる 25
 2島を先行して返還させ、残りは引き続き協議する 51
 2島の返還で決着させる 11
 返還を求めない 6
 その他・答えない 7

◆戦時中に朝鮮半島から労働力として動員された韓国人の元徴用工が、日本の企業に損害賠償を求めた裁判で、韓国の最高裁判所は支払いを命じました。日本政府は、補償問題は解決済みとして、韓国側に抗議しました。あなたは、今回の判決で、韓国へのイメージはよくなりましたか。悪くなりましたか。それとも、変わりませんか。
 よくなった 2
 悪くなった 53
 変わらない 41
 その他・答えない 4

 〈調査方法〉 コンピューターで無作為に電話番号を作成し、固定電話と携帯電話に調査員が電話をかけるRDD方式で、17、18の両日に全国の有権者を対象に調査した(固定は福島県の一部を除く)。固定は有権者がいると判明した2048世帯から991人(回答率48%)、携帯は有権者につながった2022件のうち949人(同47%)、計1940人の有効回答を得た。


この世論調査が私のところにきたと想定して回答してみます。

>◆今の政治などについてうかがいます。あなたは、安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
支持します。少し支持率が上がりましたが、それより目を惹くのは不支持が結構減ったことです。

>◇(「支持する」と答えた人に)それはどうしてですか
首相が安倍さんだからです。

>◆あなたは今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
支持政党はありません。
安倍内閣の支持は増えたのに、自民の支持が微減したのに注目しました。
立憲民主は、底を打ったか底にはりついたかはともかく、この水準をしばらく維持しそうです。

>◆消費税についてうかがいます。あなたは、消費税を予定通り、来年10月に10%に引き上げることに賛成ですか。反対ですか。
経済のことはなんとも分かりません。個人レベルでいえば消費税が上がるのは歓迎できませんが、そういう話でもないでしょうから。

>◆政府は、消費税を10%に引き上げる際に、中小の小売店でクレジットカードなどで支払いをした場合、期間限定で、購入金額の2%分のポイントを還元することを検討しています。あなたは、このポイント還元案に賛成ですか。反対ですか。
反対です。システムエンジニアの立場で言えば、こんな面倒なシステム構築は御免です。しかもこの処置は期限つきですから、せっかく作ったシステムを数年後に捨てることになり無駄です。

>◆消費税を引き上げる際に、政府は、所得が低い世帯や2歳以下の子どもがいる世帯を対象に、プレミアム商品券の発行を検討しています。プレミアム商品券とは、たとえば、1万円で購入した商品券で1万2千円分の買い物ができるものです。あなたは、この案に賛成ですか。反対ですか。
貧困対策なら普通に現金を配ればいいと思います。なんで商品券なのかわかりません。

>◆政府は、人手不足に対応するため、法律を改正して、外国人労働者の受け入れを拡大する方針です。あなたは、外国人労働者の受け入れを拡大することに賛成ですか。反対ですか。
反対です。

>◆政府は、来年春から外国人労働者の受け入れを拡大するため、今の臨時国会で法律を改正する方針です。あなたは、この法案を今の国会で成立させるべきだと思いますか。その必要はないと思いますか。
今国会に限らず成立させてほしくありません。

>◆今回の外国人労働者の受け入れ拡大について、野党は事実上の移民政策だと指摘しています。これに対し安倍首相は、期限や業種を限って受け入れるので移民政策ではない、と説明しています。あなたは、移民政策ではないとする安倍首相の説明に納得できますか。納得できませんか。
安倍内閣を支持する立場ですが、この決定には納得できません。

>◆政府の法案では、日本に来る外国人労働者は、熟練労働者の資格を得るまでは、家族と一緒に暮らすことができません。外国人労働者が家族と一緒に暮らすことについて、あなたの考えに最も近いものを、次の三つの中から一つだけ選んでください。
いっさい認めるべきでありません。

>◆憲法改正についてうかがいます。安倍首相は、憲法改正の議論を促すために、自衛隊の明記などを盛り込んだ、自民党の憲法改正案について、今の臨時国会で提示することを目指しています。あなたは、自民党の憲法改正案を今の国会で提示するべきだと思いますか。急ぐ必要はないと思いますか。
もうそろそろ提示してほしいです。

>◆沖縄の基地問題についてうかがいます。アメリカ軍の普天間飛行場を、名護市辺野古に移設する工事は中断されていましたが、安倍政権は今月、沖縄県が反対する中で工事を再開しました。あなたは、安倍政権が工事を再開したことは妥当だと思いますか。妥当ではないと思いますか。
ちょっと強引な印象をもっています。

>◆安倍首相は、ロシアのプーチン大統領と会談し、北方領土の4島のうち、歯舞、色丹の2島を、平和条約を結んだあとで引き渡すとしている1956年の日ソ共同宣言を基礎に、平和条約交渉を加速させることで合意しました。あなたは、今回の合意が北方領土問題の解決につながることを、どの程度期待できますか。
あまり期待できません。

>◆あなたは、北方領土問題を今後どうするのがよいと思いますか。
島はともかく、現在住んでいるロシア人住民を受け入れざるを得ないことを心配します。全員本土にお引き取り願えればうれしいのですが、そうもいかないでしょう。そうなると日本人にするのか永住許可を出すのかはともかく、日本語を解さない大量の人間を抱えることになります。これは大変な問題だと思います。

>◆戦時中に朝鮮半島から労働力として動員された韓国人の元徴用工が、日本の企業に損害賠償を求めた裁判で、韓国の最高裁判所は支払いを命じました。日本政府は、補償問題は解決済みとして、韓国側に抗議しました。あなたは、今回の判決で、韓国へのイメージはよくなりましたか。悪くなりましたか。それとも、変わりませんか。
この設問には笑いをこらえきれません。
私の答えは「変わらない」です。もともとこういう国だと思っていたからです。
”韓国の対応に納得しましたか?、納得しませんか?”という設問にするのが自然です。韓国に厳しい数字が出るのを避けようとしていませんか?

【朝日新聞】中国女性の叡智に感嘆!

11月19日朝日新聞朝刊「風 上海から」のコーナー。中国総局長・西村大輔氏の「自らを誇示するばかりでは」より

 「日本政府は本ターミナルの建設に円借款を提供しました」
 上海の浦東国際空港第1ターミナル。国際線搭乗エリアのトイレ近くに掲げた小さなプレートに、日中英の3カ国語で書かれた一文がある。1997年に途上国援助(ODA)で400億円の円借款が供与されたことを伝えるものだ。
 気にとめる人はいない。60代の女性客に説明すると「本当?日本人は中国が好きじゃないのに何で金を出すの?」。
(略)
 中国側はもともとこの事実を民衆に伝えることに消極的だった。経済発展は共産党の指導の成果だと宣伝したかったのだろうが、日本側には不満も募った。今回は安倍氏訪中で友好ムードを盛り上げるためか、当局は国内メディアに日本のODAについて報じることを許した。
ネットで日本を評価する声が静かに広がった。「かつてのソ連の援助とは違う。中日関係でいかに波乱があっても、日系企業が焼き打ちに遭っても日本は援助を続けた。感謝すべきだ」。ODAが終わる時にやっと認知されたのは皮肉ではある。
(略) 
 習近平国家主席は開幕式で、貿易戦を仕掛けるトランプ米政権を念頭に、15年間で40兆ドル(約4500兆円)を輸入すると宣言し、自由貿易体制の守護神のように振る舞った。
 30万平方メートルの会場に産業機械や家電などあらゆる商品が並び、数十万人が物色した。深センのバイヤーは博覧会を「中国が強大になった事実を知らしめるためだ」と言った。
 輸入博の趣旨に異論はないにせよ、各国には警戒感も漂う。
 開幕式でケニアのケニヤッタ大統領は「2007年から両国の貿易額は8倍に増えたが、中国が巨額の黒字を出している。バランスが必要だ」と注文をつけた。外国企業の参入や知的財産権保護などで目に見える改善策が打ち出されなかったことにも失望感が広がる。自らを美化する半面、相手に不信感を与える構図は、日本のODAの件と一脈通じるようにも思う。
 最近、北京で開かれた中国障害者連合会の会議で、トウ小平の長男、トウ樸方・名誉主席が発言した内容が流出して注目されている。中国は発展したが、国内外で依然として問題が山積していると認め、「己の実力を知り、むやみに尊大に振る舞ってはならない」と語ったという。
 40年前に日中平和友好条約を結んでODAを受け入れ、改革開放へとかじを切った指導者の息子の苦言を、習氏はどう受け止めただろうか。



60代女性の「本当?日本人は中国が好きじゃないのに何で金を出すの?」には苦笑いを抑えきれません。まったくその通りです。

中国女性の叡智に感嘆しました。


「自らを美化する半面、相手に不信感を与える構図は、日本のODAの件と一脈通じるようにも思う」というのは西村氏の思い違いです。

中国とケニアの話は、
・中国政府が、中国市場が強大になったことを誇る。
・しかし、それが貿易相手国に必ずしも有益でないと不信を持たれる
という構図です。

日本のODAは、
・中国政府が、日本からODAを受け取ったことを公表する(友好ムードを盛り上げるため?)
・中国のネットで日本に感謝する投稿が広がった
というのが記事が伝えるところです。この記事ではありませんが日本のODAが現地の役に立っているのかという議論はありましたが、少なくともこの文章には触れていません。

したがって、「一脈通じているように思う」は西村氏の思い違いです。


トウ小平の息子の苦言を習氏はどう受け止めただろうか、と訝しんでいますが、私にはその訝しみが理解できません。

いうまでもなく父親と息子は別人格です。父親がどんなに立派だろうが、権勢を振るっていたであろうが、息子とは関係ありません。息子がどんな発言をしようと、父親の業績を理由にして重く受け取るべき、という考えは間違っています。

【時事問題】横行する不謹慎狩り2

また”不謹慎”を取り締まる事件が起きました。朝日新聞の記事より引用します。

番組でポールのうわさ紹介、TBSが謝罪「誤解与えた」
 TBSは17日、10日放送の情報番組「新・情報7days ニュースキャスター」が、2014年に歌手のポール・マッカートニーさんが来日公演をキャンセルした理由についての「うわさ」を取り上げ、「誤解を与える結果になった」として、番組の公式サイトで謝罪した。
 司会のビートたけしさんが「たけしの刮目ニュース」のコーナーで「世界のドタキャン騒動」を伝えた際、ウイルス性炎症でマッカートニーさんが公演を中止したことを紹介。「当時ツイッター上には、六本木で飲み歩いているポールを見た、という目撃情報が相次いで投稿されちゃって、仮病じゃねえかって疑われた」「飲んでたんじゃないかといううわさなんです」などと述べた。すかさず安住紳一郎アナウンサーが「うわさですよ」と念押ししたが、視聴者から「不適切だ」との指摘が寄せられたという。
 TBSは「当時の週刊誌やツイッターに投稿された情報を元に、あくまでネット上の『噂』として取り上げたつもりでしたが、説明不足もあり、多くの視聴者の方に誤解を与える結果になってしまいましたことをお詫び申し上げます」としている。


番組は見ていませんが、記事で発言の経緯をみるかぎり冗談で言っていますし、アナウンサーもその場で「うわさですよ」と断っています。ニュースとして放送したわけではありません。

これは不特定多数の視聴者の不謹慎狩りですが、一個人でこの技を使いこなす人もいました。同じく朝日新聞からの引用です。

「母の慈愛を」発言、小池氏不快感 税配分巡る議論、鳥取知事おわび
 東京都の小池百合子知事は、9日の全国知事会議で鳥取県の平井伸治知事から「母の慈愛の心を持って」と言われたことに対し、16日の定例会見で「私は母になれなかった。安易な発言で、大変傷ついた」と不快感を示した。
 全国知事会議では、大都市の税収の一部を地方に振り分ける「偏在是正」が議論された。地方の多くの県が是正に賛同しているが、東京都は税収減につながるため、反対している。
 平井知事は、今年のハロウィーンのイベントで小池知事が人気漫画「銀河鉄道999」のキャラクター「メーテル」の衣装を着たことに触れ、「メーテルはギリシャ語で母。ぜひ母の慈愛の心を持って、大都市と地方の折り合える案を考えて」と語った。
 これに対し、小池知事は16日の会見で「ちゃかすような発言があり、非常に困惑した」と強調。小池知事は子宮筋腫のため、子宮を全摘出しており、「私は母になれなかった。私ができなかったことをかなえてほしいと、多くの女性に仕事も子育てもやってもらえる環境づくりをしている」と述べた。平井知事はこの日、「小池知事のお気持ちを害したこととなり、率直に心から深くお詫び申し上げます」とのコメントを出した。


あきらかに、鳥取県知事は都知事が「メーテル」のコスプレをしたことに触発されて母の自愛云々の発言をしています。都知事の子宮摘出をからかったかのように受け取るのは誤解も甚だしいものです。もしかしたら都知事も分かっているのではとも疑えます。

これも他人を不謹慎として罵る図で、結構な効果をあげています。

このような風潮の蔓延を憂慮します。
参)【時事問題】横行する不謹慎狩り

こうした不謹慎狩りは日本特有なのかと思いましたが、よく考えたらアメリカでもありました。
参)【時事問題】黒人女子テニス選手を風刺するのはタブーか?

これも有名テニス選手を揶揄したのを不謹慎だと攻撃を食らった事件です。

結局人間のやることですから洋の東西を問わないのでしょうか?

【映画】GODZILLA 星を喰う者

アニメのゴジラ三部作の最後です。

キングギドラが登場しました。第二部のメカゴジラの例をみてもわかるように、実写とはフォルムが大きく異なります。ポスターや予告映像で紹介されているのでそこには驚きませんでしたが・・・

全体に宗教っぽくなっています。正直に言えば、話について行きにくくなっています。

良くも悪くも子供向け怪獣映画というわけではありませんでした。特にこの第三部は、哲学的というか宗教的というか従来の怪獣映画に期待するものとは異なります。

ストーリーは理解できるのですが、その背景の深淵そうに見える部分には私の理解は及びません。文字媒体(小説)にした方がよかったのでは、と思えるほどです。「2001年宇宙の旅」みたいなものでしょうか?

できれば、地球人が宇宙に逃げ出す過程(小説「GODZILLA 怪獣黙示録」で描かれた部分)を映像化してほしいです。そっちの方がよっぽど一般向けだと思います。

一部、二部を観ずに三部を観に行く人はいないと思いますが、万一そういう予定の方は考え直すことをお勧めします。一部、二部を観たかたは自己責任でお願いします。

【朝日新聞】アシスト自転車の死亡事故は増えている?

11月15日朝日新聞夕刊。「電動自転車、高齢者は… 気軽な「足」死亡事故増 車の免許返納、影響も」より

 電動アシスト自転車に乗車中の高齢者が、事故で死亡するケースが増えている。運転免許の返納後の新たな交通手段や、自転車の運転を体力的にあきらめた年齢層の新たな「足」としての利用が広まる。ただ、体力や判断力の低下を理解したうえで乗る必要がありそうだ。
(略)
 自転車事故そのものは年々減少するなか、電動アシスト自転車の事故は全国でじわじわと増えている。
 警察庁によると、アシスト自転車の死亡事故は、2008年の29件から昨年は42件になった。高齢者が目立ち、過去10年は毎年、死亡事故の8~9割が高齢者だ。高齢者の割合は自転車事故全体と比べて高い。
 国内メーカー初のアシスト自転車は1993年に登場。自転車産業振興協会によると、年間生産台数は09年の約31万台から、昨年は57万台に増えた。高齢者による運転免許証の自主返納の影響なども背景にあるとみられ、アシスト自転車購入に補助金を出す自治体もある。
 公益財団法人交通事故総合分析センター(東京)の西田泰・特別研究員は、アシスト自転車の利用者が増えたことで、事故も増加しているとみる。比較的速度が出やすく、「高齢者が操作ミスをしやすかったり、車の運転手が予想する以上に速く出てきたりする可能性がある」と指摘する。


おかしな記事だと思います。

2008年に29件だった死亡事故や昨年(2017年)に42件になったというのは、確かに実数は増えています。

しかし、アシスト自転車の生産台数は09年に31万台で、昨年は57万台にふえています。普通自転車は一年以上使いますので、稼働している台数はこの数字以上に増えているはずです。

それを考えると、29件が42件になってもなんらおかしくありません。

”老人は自動車の運転をするな!””年寄りは電動自転車も危ない!”と言いつのって、外に出さないようにすれば、確かに交通事故は減るかもしれませんが、それが高齢者の幸せなのかというと非常に疑問です。

【テレビ】必殺からくり人・富嶽百景殺し旅

必殺シリーズの第十一作目。1978年8月~1978年11月までの14回。

「新必殺からくり人 東海道五十三次殺し旅」の続編にあたるもので、今回は北斎の絵に殺しの暗号が秘められています。

「新必殺からくり人」の感想で、「富嶽三十六景」ではなく「富嶽百景」を使うとはなんとマニアックな、と書きましたが、実際に使ったのは「富嶽三十六景」の絵でした。また、最終回で、北斎=写楽説に触れていますので、関係する浮世絵界の年号を確認しておきます。

1760年 北斎生まれる
1794年~1795年 写楽の活動期間
1797年 広重生まれる
1831年 北斎の「富嶽三十六景」刊行開始
1833年 広重の「東海道五十三次」保永堂版(「新必殺からくり人」の元絵)刊行開始
1834年 北斎の「富嶽百景」刊行開始
1849年 北斎没
1858年 広重没

広重の「五十三次」に影響されて殺し絵を描いたという設定を生かすなら、史実に沿えば「三十六景」は使えず、「百景」が適当だとなります。しかし個々の絵で言えば「三十六景」の知名度には及びませんので「百景」の名前で「三十六景」を使ったのかもしれません。

歴史上の北斎はすでに「三十六景」で名声を確立していますので後発の広重に対抗意識を持つとは考えにくいのですが、番組では「三十六景」をなかったことにしていますので人気爆発の広重にコンプレックスを持っているという描写に説得力が生まれています。

北斎=写楽説というのは昔からありますが、この番組では、老年になってから写楽になっているという設定ですのであきらかに間違っています。なんのためにこんな設定にしたのかよくわかりません。

通常の「必殺」シリーズは、悪人にひどい目にあわされた善人が殺し屋を雇うという流れです。「新必殺からくり人」では、金の出どころを被害者ではなく広重でした。許せない悪を絵にして、殺しの技術をもつ一味に依頼したという設定です。

「富嶽百景殺し旅」では、さらにひねった設定をしています。金の出どころは、浮世絵の版元と殺しの元締めを兼ねる永寿堂西村屋与八(史実でも「富嶽百景」の版元)です。「五十三次殺し旅」で広重が人気が出たのを、なぜか知っていて、自分も同じことをしようと考えたわけです。

永寿堂の目的は悪人を懲らしめることではありません。描いた絵が殺しにつながるという高揚感(?)で絵の質を高め売り上げ増を目指すとうものです。実に奇抜な設定です。

しかしながら、この設定を生かし切れていません。生かすもなにも永寿堂は第一回以外に顔をだしません。最終回では永寿堂の存在そのものがなかったことにされています。

なお、「五十三次殺し旅」では途中の回でも広重と会ったり殺しの暗号を描いた絵が盗まれるなどといった全体に関わるエピソードがあったのですが、「富嶽百景殺し旅」では初回と最終回以外は同じルーチンの繰り返しです。

「五十三次殺し旅」では基本的には広重と連絡が取れないので、絵の暗号を解く作業が必要でした。「富嶽百景殺し旅」では、毎回永寿堂配下の殺し屋が北斎の絵を持ってくるのですから事情を聞けるはずです。にもかかわらず「この絵の意味はなんだろう?」と調査から始まるのは矛盾を感じます。

たぶん「必殺」シリーズのファンは、設定の整合性とか全体を貫くストーリーとか史実とかには興味がなく、歌舞伎に通じるような役者の見得に関心が強かったのかもしれません。

【朝日新聞】韓国の徴用工(?)裁判

11月14日朝日新聞朝刊オピニオン欄。元外務次官佐々江賢一郎と元韓国大統領政務首席秘書官朴チュ雨氏の対談です。

(略)
 ――くしくも今、韓国の徴用工裁判をめぐって日韓は大きな試練に直面しています。
 朴 朴槿恵政権で私が大統領府にいるとき、この問題は大法院(最高裁)判決の前に何とかしなければと思っていました。その解決案の一つが、政府と企業が財団を作って強制労働被害者の補償にあたっているドイツでの方式です。実は日韓でも、徴用工を働かせた日本企業、国交正常化の時の日本からの経済協力資金の恩恵を受けた韓国企業、そして韓国政府で財団を作って被害者を支援するという案の検討に入っていた。だが、13年12月に安倍晋三首相が靖国神社を参拝し動けなくなった。そういう不幸な事実があります。
 ――日本側は、今の財団構想を受け入れられますか。
 佐々江 日本の法的立場や感情からすれば問題外だが、それで本当の最終解決になるのか。また韓国側で変わるのでは、という懸念があります。慰安婦問題の経緯をみても、日本からのお金を要ると言ったり要らないと言ったり。その時々の揺れが激しい。いかに信頼性を維持できるのかという問題です。今回の裁判でも、司法の判断はそれとしても、行政府に国際的な信義、約束を重んじる立場が感じられないのは非常に残念。
 朴 実際、韓国の意見も多様で、判決に異論を唱える新聞の社説やコラムもあります。政府も事態の深刻さはわかっているから文在寅大統領は、日本に詳しい李洛淵首相にこの問題の対策を任せたのだと思います。
 ――ただ、判決が確定したことの衝撃は大きいですね。
 朴 判決は司法府の判断であり、韓国政府の最終判断と対応を待つ方がいい。日本政府からの刺激的な反応は韓国政府の判断を難しくするだけです。
(略)


想像したとおり、韓国の徴用工(?)裁判の落としどころとして韓国が考えていたのは、慰安婦合意と同じ財団方式(日本が金を出して財団を設立し救済する)でした。

佐々江氏が指摘する通り、法律の面からも感情の面からも問題外ですし、仮に実施したとしても将来韓国がひっくり返すだろうと予想できます。

こういう案を日本が受け入れると考えているのは馬鹿馬鹿しいかぎりですし、事前に実現できなかったのは安倍首相の靖国参拝が理由だと他人のせいにするのは子供じみています。

また、裁判所が予測していない判決を出したので文大統領が苦慮しているというのは嘘だと思います。裁判所の前幹部が判決を先延ばししていたとして逮捕させています。この判決の背後に政権の意思があるのは確実です。

文大統領は、日本が財団方式に同意すると踏んでいたのかもしれませんが、思いのほか強硬(冷淡?)な態度だったので、対応を李洛淵首相に丸投げしたということでしょう。

また「判決は司法府の判断であり、韓国政府の最終判断と対応を待つ方がいい。日本政府からの刺激的な反応は韓国政府の判断を難しくするだけです。」には知ったことか、としか返せません。どこまで甘えてるのでしょうか。

【時事問題】横行する不謹慎狩り

11月13日朝日新聞朝刊の記事「BTS出演中止、韓国で波紋 徴用工問題も火種に」より

 韓国の7人組男性音楽グループBTS(防弾少年団)が日本の音楽番組への出演を見送られた問題に対し、韓国で反発が広がっている。元徴用工への損害賠償を認めた韓国大法院(最高裁)判決を契機に冷却化している日韓関係に影響を与えそうだ。
 BTSは、原爆投下時の画像がプリントされたTシャツを以前メンバーが着ていたことが批判され、9日のテレビ朝日の番組への出演が取りやめになった。
 これに対し、東亜日報は12日付朝刊で「(徴用工)判決に文化報復する稚拙な日本」などと題する社説を掲載した。中央日報も同日付の記事で「Tシャツは昨年着ていた話。判決に対する日本政府の激しい反発と無関係ではないとする分析が出ている」とした。
 韓国政府関係者は「日本政府の徴用工判決への反応が激しかったので、今回の措置を報復と結びつけて考える空気が韓国内に広がっている」と語る。
(略) 

1年前に来ていたTシャツで非難されるのは流石にかわいそうな気がします。

ライトノベル作家が、作品のアニメ化直前に、過去のツイッターでの発言が批判され、アニメ化がぽしゃり作品が打ち切られたことがありました。
参)【時事問題】作者の差別投稿でラノベ出荷停止
方向性は違いますが、過去の発言やらTシャツやらで、”不謹慎”狩りにあったという点では共通します。

違いがあるとすれば、韓国のアイドルグループは日本での活動こそ制約されましたが引退させられたわけではありません。一方、日本のライトノベル作家は廃業に追い込まれた(らしい)という点です。

【朝日新聞】日本の英語力とは?

11月10日朝日新聞朝刊社会面の記事「日本の英語力は49位 5段階で下から2番目に認定」より

アジア各国の英語力を示した地図。シンガポール、フィリピン、マレーシアが「非常に高い」で、日本は中国やタイと同じ「低い」に分類された
 日本の英語力は非英語圏で49位――。スイスに本部のある国際語学教育機関が今月、英語を母語としない88カ国・地域を対象に調べた「英語能力指数」を公表した。日本は3年連続で、5段階で下から2番目の「低い」と認定された。
 世界116カ国・地域で教育事業を展開する「EFエデュケーション・ファースト」はオンライン上で無料の英語力測定テストを実施し、2011年からこの指数を公表。今年は世界で約130万人のデータを分析し、日本は数千人が参加したという。
 日本の順位は11年には44カ国・地域で14位だったが、年々下落している。日本法人のサンチョリ・リー社長は「日本と他国との差は相対的に開きつつある」と指摘した。
 1位はスウェーデンで、2位にオランダが入った。アジアではシンガポールがトップで3位。香港が30位で、韓国31位、中国47位、台湾48位だった。
 広報担当者の遠藤玲奈さんは「能力測定はネット上で誰でもできるため、国によって受験者の属性に偏りがある可能性がある」としつつ、「日本の指数は大きく変わっていないが、他国の伸びと比べて鈍いことは明らかだ。追い越されていっている」と話した。(藤原学思)


この「EFエデュケーション・ファースト」のテストはネットで無料で試験が受けられるというものですので、受験者は自分の意思で参加しています。英語学習者に勉強道具を提供しているという点では意味のある活動ですが、国別の序列をつけるに使うのに間違っています。ようするにテレビ番組が番組内で視聴者に意見を募っているのと同じで、番組のにぎやかしとしては意味があるのかもしれませんが、統計的にはまったく無意味です。

ランキングをつけたいなら、調査対象を、年齢層・性別・地域などに片寄りがでないようにランダムに選び平均値を出すというのが、普通思い浮かびます。

しかし、ランダムに選んで平均、という方法が集団と集団の優劣をつける万能の方法かというとそうでもありません。

例えば、日本とブラジルでどちらがサッカーが強いか、という課題を考えてみます。誰が考えてもランダムに選手を選んで競わせるとはなりません。それぞれの国のトップ選手の勝敗で決めます。

スポーツの場合は例外的にトップで比較するのか、というとそうでもありません。ゴルフみたいな個人競技だと、ランキング1位の選手の国が最強、とも言えません。その選手が強いだけのような気がします。こういう競技では例えばランキング100位までに含まれる選手の数で決めるというのがありそうな決め方です。

GDP(国内総生産)なんかだと、それぞれの国ごとに合算して世界〇位、としますが、それ以外にも人口で割った、一人当たりのGDP(要するに平均値)で比較することもあります。

このようにグループとグループの序列をつけるには、どういう計算方法をとるかというのが、それぞれの意味合いをもちます。「英語力」も同じです。

しかし、このテストの方法は自発的受験者を対象にするという根本から間違っているので論外です。

だいたい2011年からの数年の幅で、急に英語力が落ちたり伸びたりするはずがありません。単に、参加者が増えたからこうなったのでしょう。

それはともかく、最大の不満は非英語圏のみを対象としていることです。英語圏も対象にしてランクングを出してほしかった。イギリスが一位じゃなかったら笑えるのに。

【映画】宇宙戦艦ヤマト 2202 第六章 回生編

シリーズ第六弾です。

第六章は、旧作にはなかったストーリーです。ガトランティス創生の秘密と地球軍の絶望的な作戦計画が描かれ圧巻でした。

第五章の最後でガトランティスは地球軍兵士とある取引をしましたが、その後の顛末から始まります。ガトランティスが本当に約束を守ったのは、かえって衝撃です。まったく思考回路が読めない異物に見えました。

新規で女性キャラクターが多数登場していてちょっと媚びているのかと心配していましたが、若い女性が艦艇に乗っている理由が判明した際は息をのみました。

なお、土方竜のCVをつとめた石塚運昇さんが逝去されたため、この第六章の途中で降板となってしまいました。数多くの作品で渋い声を聞かせてくれた石塚さんが亡くなられたというのは残念です。ご冥福をお祈りします。

【雑記】水のトラブル

洗面所の配管がおかしくなって水漏れしていました。家に出入りしていた業者はいたのですが何年も前に廃業していました。新たに探さなければいけないので、さてどうしよう、となりました。

一つの手がかりしては業者の広告です。よく家のポストにカード大で磁石つきのチラシが入っています。紙のお知らせなどを冷蔵庫にくっつけておくのに重宝していました。

よく見ると、いくつもの業者がいます。どれも割引するだのポイントがつくだのすぐお伺いするだのと宣伝文句が並んでいます。

どれが良いのか(悪いのか)わからないので、ネットで評判を探してみました。

グーグルで「水 トラブル (業者名)」などと入れていってどういう評判があるのかを調べてみようというわけです。

おどろいたことに検索した業者とは別の業者が検索結果に出てきます。どこの業者がトップにくるという法則性はなく、業者Aが上に来たり業者Bが上に来たりです。

検索で上位に来ると集客がよくなるというのは分かりますが、よその業者の名前を入れてもトップに持ってこさせるとはたいしたものです。ページのどこかにライバル社の社名を埋め込んでいるのでしょうか。感服しました。

しかし、この分だと、良い評判も悪い評判もやらせの可能性があります。

ネットで評判を探ろうにもこのような状態なので無理と諦めました。結局、区に電話して推薦の業者があるのかを聞いてみました。区からはそういう相談は水道局で受け付けるよと聞き、水道局に電話したら「組合」なるものを紹介してもらい、そこから手配しました。自営業者が「組合」を作って客を紹介する仕組みのようです。

水道局の推薦なのでぼったくりということもないでしょうと、そこに決めました。

ネットというのは便利ですが、あまりにも関係者が白熱している場合は、むしろ情報革命以前のツールの方が有用なこともあると思い知りました。

【ウルトラセブン】第四十七話:「あなたはだぁれ?」

フック星人登場

団地住まいのサラリーマンが深夜に帰宅すると、奥さんと子供から”あなたはだぁれ?”と見も知らぬ人だと告げられます。そればかりか夜勤の警官も近所の顔役もそろって”あなたなんか知らない”と言います。

家庭で阻害されている父親像を投影したような作品です。

実は、夜に団地ごと入れ替わり、住民に化けていたはフック星人でした。本当の住民は催眠術のようなものにかけられて夜間の記憶を持っていません。フック星人は夜にしか活動しないため、夜の間に地球侵略の準備を進めていたというわけです。

よく考えると変な話です。

フック星人が住民に化けたのは、万一夜の間に帰ってくる住民がいた場合の備えのはずです。誰も帰ってこないと思っているなら化ける必要はありません。万一の場合に備えて化けていたのに、お父さんが帰ってきたところで”あなたはだぁれ?”はないでしょう。必死になって取り繕うべきところです。

してみると、地球侵略の計画をたてた軍師はそれなりに考えて部下たちに任せていたのに応用力のない連中が意味もわからず表面的に命令に従っていたということでしょうか?

マニュアル通りにしか動けない部下を持った管理職の苦労を察します。

【朝日新聞】「日韓関係の正念場 長期的視野で経済協力を」

11月8日朝日新聞朝刊オピニオン欄。「私の視点」のコーナー。多摩大学ルール形成戦略研究所副所長・ブラッド・グロッサーマン氏の「日韓関係の正念場 長期的視野で経済協力を」より 

韓国の徴用工裁判の結果に対して、韓国よりとみられる朝日新聞もさすがに韓国擁護の論陣をはれずにいます。私は、投書欄で、読者の声という形で韓国の応援をするのではと睨んでいましたが、いまのところそういう投書がないみたいです。

そこで、識者に擁護してもらうことにしたみたいです。(←邪推です)

 韓国大法院(最高裁)が日本企業に韓国人の元徴用工4人への損害賠償を命じたことで、日韓関係の改善はより難しい状況になるだろう。日本政府も1965年の日韓請求権協定での合意に違反するとして判決を批判している。
 日韓関係は正念場を迎えている。ただその中でも、日本は世界情勢の三つの重要な変化を認識し、長期的な思考と、巧みな外交を展開すべきだ。
 変化の第一はトランプ米大統領がもたらした不確実性で、同氏は戦後の国際秩序、米国の同盟国の役割に疑念を呈している。第二は米朝関係で、朝鮮半島が日本の安全保障に密接に関わると認識させた。第三は韓国の中国への視線の変化。中国の国益は韓国の犠牲の上に成り立つとの見方が韓国内に出てきた。高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)の配備を中国が非難したことなどが要因だろう。
 こうした変化は、日韓が関係を築くかつてない機会を与えており、韓国との経済関係の戦略的視点を重視することが必要だ。韓国は経済的困難に直面し、年間成長率は3%だが雇用拡大は進まず、急速な高齢化が構造的な不均衡を生んでいる。
 日本は三つのことをすべきだ。第一は、韓国経済が中国によって負わされた損害を貸し付けや援助で相殺するよう手助けする手段を講じる。第二は、通貨交換協定の復活など日本が韓国の経済危機を救うメカニズムを作る。第三は、ハイテク分野や中小企業支援における協力だ。
 二国間の労働者の効率的な移動を促す政策変更も必要になる。日本は労働力不足に悩む一方、韓国の若者の失業率は依然高い。専門家や政治家、政府高官らで日韓経済戦略ワーキンググループを設置し、二国間の経済関係の優先課題を特定し、協力の在り方を探るべきだろう。
 韓国のみならず日本の利益にもなる。韓国との関係強化は日本の弱い地域外交のつながりを強化し、日本の指導的役割や発言力を高める。見返りなしですべきで、こうした努力はTHAAD配備で中国から不当に扱われた韓国の、日本への視線の変化にも大きな役割を果たすだろう。
 (略)


徴用工裁判になにか理屈をつけて擁護するならまだかわいげがありますが、まるで無視して日本は韓国に対して
1)中国の負わされた損害を肩代わりしろ
2)スワップをやれ
3)ハイテク技術を移転しろ
4)韓国人を雇用しろ
と要求のオンパレードです。

それで日本にどんな得があるのかと思えば、
・地域外交を強化し、発言力があがる
・韓国の日本への視線が変化する(=日本に感謝する)
とのたまわってます。

あまりにも馬鹿馬鹿しいですが、一応反論しておきます。

日本は、韓国中国北朝鮮とは不仲ですが、アセアン諸国とはうまく付き合っています。別の国なのだから完全に一致するということはないのでしょうが今のところ申し分のない関係だと思います。世界的規模でみても特に日本が孤立しているということはありません。

また、一昔前だと隣の国との不仲は戦争の火種でした。現在の情勢では日韓がいくら不仲になっても戦争になることは考えられません。したがって犠牲を払ってまで仲良くする必要は、少なくとも日本側からはありません。

韓国を助ければ日本に感謝するということはまるで考えられません。戦後の日韓の関わりは、日本が援助して韓国が恨む、の繰り返しでした。グロッサーマンさんは歴史を学んでください。

【朝日新聞】微笑ましいエピソードじゃないですか

11月3日朝日新聞の天声人語より

日本人と結婚した母親と一緒に、カメルーンから来たのは4歳の頃。流暢な関西弁を話すようになった星野ルネさんが、マンガ『アフリカ少年が日本で育った結果』で戸惑いの数々を描いている。外国人といえば英語ができると思われる。箸を使うだけで感動される
 運動会の短距離走では、死ぬほど緊張したという。黒人は身体能力が高く、足が速いという「暗黙の期待」がのしかかるからだ。「声を大にして言いたい。黒人全員が超人的に運動神経いいわけではないんです!」
 外国にルーツを持つ人が増えている。外国人、○○人と枠にはめるのでなく、人として付き合ってほしい。当たり前の願いがマンガから伝わってくる
(略)


引用を省略した後半で外国人労働者の受け入れ問題について述べられています。労働力としてではなく人として受け入れるべきとの趣旨です。

その趣旨は結構なのですが、前半の英語・箸・運動会のエピソードから日本人の想像力のなさを嘆き非難するというのはいただけません。

原著のマンガは読んでいませんが、この天声人語のエピソードを虚心に読むと、むしろ微笑ましいここちがします。特に運動会で期待される話は、本人は緊張したかもしれませんが、心地よく笑えます。

なんでもかんでも青筋立てて日本の欠点を言い立てると癖はどうにかしてほしいものです。

【朝日新聞】投書:「日韓の憎悪の輪広がらないで」

韓国の裁判所が戦時中日本企業で働いていた労働者に賠償を命じた判決がでたことに対して、日本のマスコミのほとんどが韓国に対して賛同していません。もともと韓国よりとみられる朝日新聞でさえも、さすがに擁護する論理を組み立てられなかったようです。

こうした場合は、投書欄で振り切った意見を載せるが常なのだと思い期待していたのですが残念ながら100%韓国を支持する意見は出てきません。歯切れ悪く、判決のことは措いておいて日韓は仲良くしよう、という意見だけです

今日紹介する韓国に留学中の男子大学生(21)の投書もそうしたものです。

韓国大法院が新日鉄住金に対し、戦時中日本本土の工場に勤務していた韓国人の元徴用工への賠償を命じた。1965年の日韓請求協定を覆す驚きの判決だった。
私は今、韓国に留学している。判決についてこちらの友人に聞くと「協定制定時のパクチョンヒ政権は軍事政権だったので、民意が反映されなかった」と返ってきた。韓国民は当時言い足りない部分もあったらしい。
残念ながら今後の日韓関係は悪化するだろう。SNSに「日韓の溝が深まらなければ良いのに」と投稿すると、日本の友人からは「無理ではないか」と返信が来た。既に人々の不信感は根深いところまで来ている。
そんな今だからこそ強調したいことがある。国家と市民の主張は別物ということだ。韓国に来る前、私は韓国人は大なり小なり反日感情があると思っていた。それは偏見だった。私が出会った韓国の人は皆歴史問題と文化を分けて考えていた。「日本政府のやり方に反感を覚えるだけ。日本のアニメや料理は大好き」と笑顔で語る人もいた。
判決を機に韓国を嫌う世論が盛んにならないか心配だ。憎悪の輪が広がらないでほしい。


この手の話になるといつも同じような主張にお目にかかります。”韓国の市民は反日ではない””日本政府が嫌いなだけで、日本の文化は大好きだ”というものです。

しかし軍事政権の協定だからひっくり返しても正義なのだと無茶苦茶を言う人が反日でないというのは理解できません。日本が嫌いだから何を言ってもいいと思っているとしか思えません。

”韓国人は決して反日ではない”という主張をするのは、韓国人が反日だから日本は嫌韓になったという因果関係を信じているからなのでしょう。たしかにこの理屈は一昔前は成り立っていたかもしれません。しかし今や、日本人は素で韓国を嫌いになっている局面です。

いくら韓国人は本当は日本文化が好きなんですと言ってもこの潮流は変わらないでしょう。

そもそも、日本政府が嫌いだと絶叫しながら日本のアニメや料理は大好きなどとすり寄ってくるのは気持ちが悪いです。

【朝日新聞】社説:姉妹都市解消 原点に立ち返り再考を

11月4日朝日新聞社説「姉妹都市解消 原点に立ち返り再考を」より

 異なる文化や価値観に触れ、相手を理解しようと努めつつ意見を交わす。それが国際交流だろう。自らの考えが受け入れられないからと自治体間の関係を断ち切ることは、交流の意義を否定する行為と言うしかない。改めて再考を求める。
 大阪市の吉村洋文市長が先月、60年余りに及ぶ米サンフランシスコ市との姉妹都市関係を解消すると発表した。
 サンフランシスコ市は昨年11月、民間団体が建てた慰安婦像を市の所有とした。像の碑文には「旧日本軍によって性奴隷にされた数十万人の女性」「ほとんどが戦時中に捕らわれの身で亡くなった」との表現がある。吉村市長は「歴史的事実として確認されていない」と指摘し、関係解消の方針を示しつつ市有化の撤回を要求。期限とした9月末までに回答がなかったとして、解消を書簡で通告した。
 元慰安婦の総数は研究者で見解が分かれ、被害の実相も場所や時期によって一様ではない。市長自身の見解を相手に伝えることは大切だが、その受け入れを友好関係の条件にするのは疑問だ。
 両市の関係がこじれ始めたのは2013年。当時の橋下徹大阪市長の「慰安婦は必要だった」との発言にサンフランシスコ市側が反発した。15年には民間団体による慰安婦像設置を市議会が決議で支持。同年末に橋下氏の後を継いだ吉村市長も抗議を重ねたが像は完成し、市議会の決議を経て市有化された。
 政治問題になったのは残念だが、国際交流と直結させるべきではない。この春、両市の若者がとった行動がそのことを考えさせてくれる。
 両市の交流事業に参加してきたサンフランシスコ市立高校の生徒たちは吉村市長宛てのメッセージ映像を作り、日本語字幕付きで動画投稿サイトで公開した。「時間をかけてお互いの文化を共有すれば、もっと知ることができる」などと、関係継続への願いが込められている。
 映像には、民間団体の支援でサンフランシスコを訪れた大阪市の高校生も登場する。ホームステイをしながら現地の高校を訪れ、学校行事で多様なルーツの生徒が協力する姿に接した。「人種も宗教も違ってもみんな仲間なんや」と感じたという。
 こうした声や体験を広げ、後押しして次世代につなげるのが自治体の役割のはずだ。
 サンフランシスコ市長は声明で、両市の人々が長年続けた関係を一人の市長が一方的に打ち切ることはできないと訴える。吉村市長は耳を傾けてほしい。



大阪市長は慰安婦に関する見解を受け入れないという理由で姉妹都市を解消したのではありません。実体はあべこべでサンフランシスコ市が一方的な見解の像を受け入れています。

「元慰安婦の総数は研究者で見解が分かれ、被害の実相も場所や時期によって一様ではない」というのは大阪市ではなくサンフランシスコ市に言うべきです。


回答期限までに回答してこないというのは市長どころか社会人として間違っています。”自分たちの考えは正しい”でも”検討する時間をくれ”でもいいですが、何らかの回答はあるべきでした。普通に考えれば、大阪市と話をする価値無し、と判断したとみなせます。

これでは姉妹都市を続けるのは無理です。


サンフランシスコの高校生の動画というのは見つけられなかったのですが、高校生は姉妹都市の維持を望んでいたのかもしれません。しかし市長が解消を望んでいるとしか思えない行動をとったのですから、文句があれば自分の市長に言うべきです。


朝日新聞の見解は分かりましたが、肝心なのは大阪市民の意見です。なぜ、世論調査なり街頭インタビューなりを実行しないのでしょうか。


そもそも姉妹都市ってなんのためにあるのかさっぱり分かりません。大阪市の高校生のすべてがサンフランシスコ市に留学するわけでもないでしょう。いいわけ程度で一部の留学生交換をして、本当の目的は市長・議員・職員が旅行して飲み食いすることではないですか?(←邪推です)

【映画】Re:ゼロから始める異世界生活 Memory Snow

評判のよいテレビアニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」が映画になりました。テレビの編集ではなく完全新作ストーリーです。

TV版や原作小説を知らない人にはなにがなんだか分からない話だと思います。初見で、各登場人物の上下関係が理解できるとは思えません。いきなり魔法がどうのこうのというのもついてこれないでしょう。

ファンにとっても、この映画の話が全体のストーリーに関係するというものでもなく、「Re:ゼロ」の根幹である「死に戻り」が一度も起きないという悪く言えば無内容、良く言えばお楽しみ編です。

「死に戻り」はともかくもう少し事件らしい事件がおきないと劇場まで観に行ったかいがありません。

原作が好きな人にはお勧めしますが、劇場まで行く価値があるかどうかは微妙です。

【赤旗】きょうの潮流 11月1日

11月1日のしんぶん赤旗のコラム「きょうの潮流」を引用します。

 戦争遂行のために、募集という名で始まった朝鮮人労働者の集団移入。太平洋戦争の激化とともに日本に強制動員されていきました
(略)
▼李さんら元徴用工4人が新日鉄住金を訴えた裁判で、韓国の最高裁判所は賠償を命じました。これまで日本政府や被告企業は日韓請求権協定によって解決済みとしてきましたが、判決は個人の請求権は消滅していないと▼安倍首相は「あり得ない判断」と抗議。自民党からも「国家の体をなしていない」と韓国への非難が相次いでいます。自国民の安全が脅かされても米国には何も言えないのに、加害者として誠実に向き合わなければならない国や人びとには冷淡な政権の姿が露骨に表れています▼国会では外国人労働者の受け入れ拡大が焦点の一つに。個人の尊厳や人権が守られず、単なる労働力として扱われている現状のままでいいのか。彼らを守ることは働くすべての人たちの権利にもつながっていきます。


韓国の裁判のことが話題から、話は別の方角に向かっています。

まず、”自国民の安全が脅かされても米国には何も言えないのに、韓国徴用工には冷淡である”と米国批判と日本政府批判です。自国民の安全が脅かされているというのはおそらく米軍基地の問題なのでしょう。それはそれで問題があるのは確かですが、米国にものを言えないということと韓国に冷たいということは矛盾していることではありませんので「言えないのに」というのは変です。

米国の裁判所が条約を無視した判断をしたのに米国には何も言えない(言わない)のに韓国には言うのは矛盾だ、という理屈なら分かりますが、米国の裁判所がそういう判決を下した事実はありません。

さらに外国人労働者を単なる労働力として入れるのはどうかと展開してます。それも考えなければならない問題ではありますが、現在の外国人労働者保護をどうするかということと条約で決した問題をひっくり返したことをどう考えるかというのは全く別の問題です。

今回の韓国の判決が正しいと考えているならそれはそれで結構ですが、どういう理由で正しいと考えているのかを示すべきです。正しくないと考えているなら、筋を通して韓国を批判すべきでした。そうでなければ他の問題提起に説得力が生まれません。

【朝日新聞】どう思いますか:“eスポーツはスポーツなのか”

10月31日の朝日新聞朝刊の投書欄。毎週掲載の、投書に対する反響の投書を載せる「どう思いますか」のコーナー。テーマはeスポーツはスポーツなのか”です。

元の投稿は愛知県の無職の男性(76)の投書です。

電子機器を介して対戦する「e(エレクトロニック)スポーツ」を、五輪競技に加えようとする動きがある。
9月23日付け朝刊「私の視点」で桐陰横浜大の吉田勝光特任教授は「障害のあるなしにかかわらず対等な立場で競い合えるし、体を動かしにくい高齢者でも楽しめる。(中略)スポーツとしての可能性が高まるだろう」という。
スポーツとは、ルールに基づく肉体運動を通じて、社会性や心身の健康を得るものであろう。だが、eスポーツは身体的運動に乏しく、人と直接にはふれあわない。つまり肉体的な運動ではなく、単なるコンピューターゲームではないか。
世界保健機構は、ゲームがやめられず、日常生活に支障を来すゲーム依存症を「ゲーム障害」という精神疾患に位置付ける。私は未来を支える若い人たちがゲームに取り込まれ、依存症になっていくのを見たくない。eスポーツをスポーツと認めることに反対する。


これに対して一般の反響が4通来ています。

佐賀県の高校生(17)は、eスポーツの選手だって勝利のために日々努力しているし試合が終われば互いに健闘をたたえ合っているのだから、eスポーツはスポーツと言える、と主張。

千葉県の会社員の女性(23)は、eスポーツも対戦相手があり観客がいるのだからスポーツといってもよい、と主張。

大坂府の会社員の男性(55)は、eスポーツは五輪ではなく独自の祭典で競えばいいのではないか。eスポーツは単なるゲームである、と主張。

東京都の会社員の男性(56)は、eスポーツはスポーツでもなく芸術でもない。将棋や囲碁に近い概念の競技ではないか。五輪に取り入れるのは反対である、としています。

識者の代表は日本スポーツ協会の森岡裕策常務理事です。身体的活動ではないということや外国で受け入れつつあるなど、あれこれ言っていますが『「ガラパゴス化」は避けたいが、慎重に検討していきたい』とどっちつかずの言葉で締めくくっています。


私見です。

論点が混乱しているように思います。論点は
1)eスポーツはスポーツと呼ぶに値するか
2)eスポーツは依存症などの理由で推奨すべきものではないのではないか
3)eスポーツを五輪競技に加えることは妥当か
の三つかと思います。

1)の点は、「スポーツ」という言葉の定義の問題にすぎません。「sport」なのかどうかといえば英語を母国語とる人たちが決めればよいことですが、「スポーツ」はすでに日本語なので日本人が考えます。

日本語で「スポーツ」と言えば遊戯や競争などの肉体運動のことで、競技ではない登山・ハイキングも入っているように思います。しかしコンピュータゲームをスポーツと呼ぶのは違和感があります。

2)の点は、eスポーツだけではなく伝統的スポーツでもある問題です。スポーツが体にいい、などというのは一般人が余暇でやっているレベルまでで、世界で競うようなレベルの練習量となると肉体に歪みを生じさせるか、競技以外の社会生活が皆無になるというのが通例です。つまりeスポーツも伝統的スポーツも変わりありません。

eスポーツをスポーツと呼ぶと奨励したことになると心配するのも結構ですが、その前にスポーツを推奨し過ぎていることの心配もすべきだと考えます。

3)の点は簡単です。五輪というのはどんなに人気があろうと公的なものではありません。私的な団体が主催する競技大会です。したがってその運営団体が決めればいいことで、仮に五輪にeスポーツを入れてそれば気に入らないからといって文句をいう筋合いはありません。嫌なら見なければいいだけです。
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えいび

Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

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