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【アニメ】ソードアート・オンライン アリシゼーション

過去にアニメ化されたものは観ています。原作は読んでいましたが、今期の「アリシゼーション」の部分は未読です。

このシリーズは、仮想世界と現実の間の関係をテーマにしていますが、今期の分はほとんど仮想世界での物語に終始しました。現実世界とどう関係しているかを描かないといけないはずですが、それは最終回で唐突に触れただけで終わりました。

はっきり言って、ここで終わると評価のしようがありません。どうして間をあけるのか分かりませんが、中途半端な感じは否めません。

はやく次が観たいです。
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【朝日新聞】牛乳飲んでおだを上げる人たち

3月28日朝日新聞の記事『「人種」の概念、科学で使わないで 悪用・誤解による差別助長を懸念』より

 上半身裸の男たちが、次々に牛乳を一気飲みし、雄たけびをあげる。2017年2月、ニューヨークで撮影された白人至上主義者の集まりだ。牛乳は白人の優位を訴えるシンボルになっている。
 ニューヨーク・タイムズ紙によると、白人の多くは成人しても体内で乳糖を分解する酵素ラクターゼが作られ、牛乳を飲んでもおなかを壊さない。アジア系やアフリカ系では、この酵素を十分持たない人の割合が多く、極右のネット掲示板などで、「牛乳を飲めないなら(米国から)立ち去れ」といった投稿につながっている。
(略) 
 差別や誤解に対し、米人類遺伝学会(ASHG)は昨年10月、「人種差別のイデオロギーに遺伝学を使うことを非難する」と異例の声明を発表。「遺伝学では人類を生物的に分けることはできない」「『種の純血』などという概念は、科学的に全く無意味だ」などと批判している。
 そもそも「人種」は18世紀に広まった考え方で、肌の色や骨格などの特徴から人類を3~6種類に分類できるという前提に基づく。だが、DNAが発見され、全遺伝情報(ゲノム)が解読されるようになった現代では、単純でないことが分かっている。
(略)
 ティシュコフ氏らは、誤解や悪用を許さないよう「人種」という言葉を科学論文からなくそうと訴える。人の集団を表すときには「系統」や「人口集団」などと言い換え、地理的祖先や文化、言語など何に基づく分類か明記するよう提唱。同時に、社会学や政治学の分野で人種という概念を使って差別や格差を調べる研究は重要だとしている。
(略)


人種を理由にした差別はゆるされないことだと考えます。遺伝学を人種差別のイデオロギーに使うのが非難されるのは当然のことだと思います。

しかし、あきらかに見た目が違う人の集団があるのに、見ないふりをするのはどうかとも思います。科学論文から「人種」という言葉をなくして、「系統」や「人口集団」と言い換えることになんの意味があるのでしょうか?

それはともかく、白人至上主義者が牛乳飲んで気勢をあげているという光景は、なかなかの馬鹿馬鹿しさがあって笑えます。一昔前だと、”ミルク飲んで寝てろ(=お前は子供だ)”というのが悪口の定番だったはずですが・・・

【アニメ】風が強く吹いている

原作は、「舟を編む」の著者でもある三浦しおんさん。未読です。

題材は駅伝。なんでも映像化のネタになる昨今ですが、多分駅伝は初めてだと思います。

駅伝そのものには全く興味はないのですが、せっかくアニメ化したので観てみました。

基本的にはスポ根のフォーマットなのですが、随所に一般小説らしい、漫画原作やアニメ原作と違う、雰囲気を感じました。おそらく大学生が主人公ですので、青春の真っただ中ではない、青春の終わりの匂いに満ちているところなのでしょうか?

よく考えると単純なストーリーなので、ストーリーだけ説明すると何が面白いのか伝えにくいところがあります。しかしアニメのメインストリームから外れているため、アニメに馴染みのない一般人の方にも楽しんでもらえる作品ではないかと思います。

佳作です。

【朝日新聞】どう思いますか:“学校に行かないって、悪いこと?”

3月27日の朝日新聞朝刊の投書欄。毎週掲載の、投書に対する反響の投書を載せる「どう思いますか」のコーナー。テーマは”学校に行かないって、悪いこと?”です。

元投稿は、神奈川県の主婦(41)のものです。

子どもが学校に行かないことが、なぜこんなに悲しく苦しいのか、行き渋るわが子を、なぜこんなにも責めてしまうのか。
パジャマのままソファに横たわり「頭が痛い」と浮かぬ顔でいるわが子を見やる。「あなたはオンリーワン」って誇らしく言ってあげたいのに、それができない至らぬ母でごめんね。
学校はハードルがいっぱい。疲れて自信を失い、学校に行くのをやめたら、あとは自己責任。家庭でなんとかしなくちゃ。残る小学校の2年間と、中学、高校。どうするかな。
もうあと親の出来るのは、皆と同じペースで同じ方向を向くように力添えすることではなく、わが子に寄り添うことだろうか。でも、それはあまりに孤独で心もとない道に思える。


私は不登校の経験はありませんし、私の家族や親類にも不登校の人はいません。”学校なんて行かなくていい”とは思いますが、当事者やその親御さんに軽々しくそういうことを言っていいのかわかりません。

不登校の経験はありませんが、学校なんて行きたくない、と思ったことはよくありました。この思いの延長線上に不登校があるのか、それとも不登校とは別種の理由で起きるものなのかも分かりません。

今回の反響は6通で、いつもの識者の意見はありません。

どの反響も、当事者や当事者の親からのもので、学校に行け、と決めつけるものはありませんでした。

不登校の人やその家族の方にとってはどれも一読の価値があると思います。

【アニメ】転生したらスライムだった件

原作は未読です。未読だけどどこかで見たような話でして、題名から分かるように異世界転生ものです。

よくこれだけ異世界転生ものがはやると感心しますが、一昔前に猛威を振るった学園バトルものと比べると、わりと設定にバラエティーがあるように思います。

この話は、一見弱そうなスライムに転生して、どんどん強くなっていくし、仲間も増えていくという出世物語にもなっています。転生前の主人公はうだつのあがってなさそうなサラリーマンなので、対比の構造をしています。

もっとも転生前の能力や性格は転生後にほとんど影響していません。唯一ゼネコン出身なので街づくりが得意というくらいですが、視聴者が驚くような建築知識を披露してくれるわけでもありません。これなら転生前がエリート人事部長でも、ニートでも成立しそうです。

御多分にもれず、いくらでもストーリーは続けられる構造なので、これも話の途中で最終回になりました。

ストレスなく観られたのでエンターテイメントとしては楽しめました。

【本】韓国壊乱

櫻井よしこ(ジャーナリスト)と洪熒(「統一日報」主幹)の対談本です。
「Voice」誌、2017年2月号から2018年7月号までに連載されたもののようです。

洪氏はもっぱら文在寅韓国大統領の悪口を言い、櫻井氏は韓国の保守派と日本が共闘して北朝鮮や中国と向き合おうと主張しています。

両者、それぞれ言いっぱなしになっているところが多いのが興味を惹かれます。

具体的には、櫻井氏が韓国の慰安婦問題への対応を批判しますが、洪氏は真正面から答えません。文大統領の北朝鮮への傾斜に話をすり替えていきます。それでいて日本が韓国の保守派と協力するという提案には食いついてきます。日本と友好関係を築きたいのではなく、日本を利用したい、という気が満々です。

アメリカが日韓を裏切るかもしれないから日韓は協力すべきと両者は一致しています。

私も、アメリカが日本を切り捨てる可能性はゼロではないと思います。しかし、それはアメリカの国益のためという合理的な理由からでしょうから、ある程度動きは読めます。しかし韓国が日本を裏切るとすると、それが必ずしも韓国の国益に即しているとは限りません。徴用工(?)問題にせよ、レーダー照射問題にせよ、韓国の国益を毀損してまで日本叩きに狂奔する国です。韓国に背中を預けるのは危険きわまりないことだと思います。

なぜ、櫻井氏が韓国の保守派にシンパシーを抱いているのか、本書を読んでもよく分かりませんでした。

【朝日新聞】これも不謹慎狩りか?

3月25日朝日新聞夕刊。「年金事務所長を更迭 ネットにヘイト投稿 世田谷」より

 ツイッターで差別的な書き込みをしたとして、日本年金機構は25日、世田谷年金事務所(東京都)の男性所長を本部人事部付へ異動し、更迭したと明らかにした。所長本人から詳しく事情を聴くなどして、「処分を検討する」という。
 同機構によると、男性所長から24日、「匿名のツイッターアカウントで、外国人に対する差別的な書き込みをして、炎上している」などと報告があり、事案が発覚したという。具体的な書き込み内容は現在、確認中という。
 同機構が男性所長のものと確認したアカウントには、特定の国会議員の名前を挙げるなどして、「国賊」「鬼畜」「非日本人」といった投稿を繰り返していた。24日夕方には「私が行ったヘイト発言について本日会社に報告いたしました」とした上で、「ヘイト発言について深くお詫びするとともに、今後二度と行わないことをお約束申し上げます」と投稿していた。一連の差別的な投稿はすでに削除したという。



国会議員の悪口を書くと「ヘイト発言」になるのかと驚きましたが、NHKニュースによれば、どこかの外国の国民に向けた差別発言もあったようです。発言の中身は不明ですが、それなら「ヘイト発言」の可能性はあります。

朝日新聞の記事は誤解を招きますね。


それにしても匿名で発言していたということは、純粋にプライベートな行為です。プライベートの場で、政治家の悪口を言ったからといって処罰されるというのは言論の自由の原則に反します。


民族差別発言は感心できませんが、匿名で書いたことを、わざわざ身元調査をして責任追及するという風潮には不気味なものを感じます。噂に聞く、中国文化大革命時代の紅衛兵とか、ポルポト政権下のカンボジアを連想しました。

【朝日新聞】AIは人種差別をするのか?

3月24日朝日新聞朝刊。特集「シンギュラリティーにっぽん」のプロローグ「AIの判断、救いか災いか」より

 人工知能(AI)が人間を超える「シンギュラリティー」が来るといわれる。すでにAIは、生活を大きく変え始めている。
 米ロサンゼルス市の地図を映し出したスクリーンに、赤く染まったエリアが数十カ所浮かび上がる。
 そのとき、その場で犯罪が起きる可能性が高い「ホットスポット」だ。3月上旬、ロス市警南管区の77丁目署の一室。警官ら6人が画面に目を光らせていた。
 過去10年に起きた事件の内容や日時、周辺のバーの数、パトカーの滞在時間……。AIが膨大なデータをもとに、犯罪多発地域を150メートル四方ごとに示す。
 南管区のデニス・カトウ管区長(59)は「警官の勘ではなく、統計的に正しい情報を教えてくれる」と話す。パトロールは効率的になり、2016年8月の最終週に起きた殺人事件は10%、銃犯罪は20%、前年同期より少なくなった。
 市民の守り神になるはずだった「AI予測」。しかし、ロス市警で3月上旬に開かれた公聴会は荒れた。
 「黒人というだけで逮捕される」。NPO職員のレバレンド・バンチさん(32)は叫んだ。AIによる予測や、それを補強する「犯罪予備軍リスト」に対する抗議だった。過去に銃犯罪に関係した「要注意人物」を選び、ギャングにいた経験があれば5点、路上で職務質問を受けても1点などと加点し、各署ごとに上位20人を抽出。防犯カメラの映像などから要注意人物が犯罪多発地域にいると分かれば、巡回する警官約700人が重点的に警戒する。
 AIが偏見を助長する恐れはないのか。6歳の時、身に覚えのないまま逮捕された黒人のバンチさんの不安もそこにある。「偏見に満ちた人がつくるAIは当然、偏りがあるはずだ」
(略)


データが2016年の8月を前年同期で比べたものだけ(今は2019年ですから)というのは気になりますが、殺人と銃犯罪が減ったとのことですし、今でもそのシステムを使っているならそれなりの効果はあるのかもしれません。

気になったのはNPO職員の「黒人というだけで逮捕される」という発言です。

殺人と銃犯罪が減ったのでその犯罪の逮捕者が減ったというのは予想できます。AIの導入で「黒人というだけで逮捕される」というのはどういう統計的事実に基づいた発言なのでしょうか?

具体的にどういう偏りがあるのかを主張しなければ説得力はありません。

立証しろ言っているわけではありません。例えば、黒人の逮捕数が増えたとか、黒人への職務質問が増えたとかいう具体的な差別の実態を挙げる必要があります。新聞記者も、突っ込んで訊くべきでした。

それと、6歳児が身に覚えもないのに逮捕された、というのは本当なのでしょうか? どういう状況なのか想像できないのですが・・・

【朝日新聞】国民民主の泣き言

3月21日朝日新聞朝刊。「立憲岡田氏ら、国民民主の若手を勧誘」より
 

立憲民主党会派入りした岡田克也元外相ら旧民進党ベテラン議員が、国民民主党の若手議員の「勧誘」に乗り出した。国民が自由党との合流手続きを進める中、夏の参院選を前に立憲を軸にした野党結集をはかる狙い。思わぬ「争奪戦」を仕掛けられた国民執行部は反発を強めている。
 複数の関係者によると、1月に衆院会派「無所属の会」(無会)を解散した岡田氏は、2月に国民の議員に接触していく方針を固め、安住淳・元財務相とともに、国民の1、2回生ら若手衆院議員に個別に面会。国民を離党して立憲会派に入るよう働きかけている。
(略) 
 国民の若手議員の一人は安住氏から「国民は参院選で潰れる。今のうちに立憲入りし、立憲を中心に野党を大きな固まりにしよう」と説得された、と明かす。
 こうした動きに、国民の玉木雄一郎代表は反発。周辺に「いまだに足の引っ張り合い。もうこんなことは終わりにしないといけない」と不満をぶつけた。
(略)


私は、国民民主の支持者ではありませんし、立憲民主の支持者でもありません。その客観的立場からすると、これは立憲民主の方に分があります。

「国民は参院選で潰れる」というのはほぼ確実です。支持率から換算すれば現在の議席を大幅に下回ることになるでしょう。そうなれば、参院の非改選議員と衆院議員はこのままでは戦えないという状況になります。執行部は踏ん張って残留するかもしれませんが、大方の議員は他党に逃げるか選挙で議席を失うかのどちらかです。その際、受け皿となるのは立憲民主であることは衆目の一致するところです。

そもそも国民民主の母体となった希望の党が、民進党では戦えないと考えた議員たちが集まった政党であり、一部の議員を切り捨てた前歴があります。

同じことをされたら、”足の引っ張り合いはやめにしよう”と泣き言を言うのは笑止千万です。

まして、すでに立憲民主と国民民主は別の党なのですから手を突っ込むことに道義的問題はありません。

【朝日新聞】小選挙区はダメなのか?

3月21日朝日新聞朝刊。『「衆院中選挙区望む」6割』より

 愛媛県の自民党地方議員に「望ましい衆院の選挙制度」を尋ねると、61%がかつてのような「中選挙区制」を選んだ。朝日新聞と前田幸男・東大教授(政治学)による共同調査(有効回答214人)の結果で、現行の小選挙区中心の制度への支持は乏しい。自民党の候補者同士が争う制度なのに、なぜ望まれるのか。
(略)


中選挙区制を望む地方議員の理由は、主に
1)小選挙区制度では党本部に逆らえない。自由にものが言える組織でない
2)複数の国会議員がいれば、国会議員の得意分野ごとに陳情先を変えられる
3)地方議員が同じ政党で競っているので、国会議員もそうであった方がなじみやすい
4)小選挙区では強い野党がいないので、政治に緊張感がない。自民党内で競うことで緊張感を生み出すべき
といった理由です。

1)の小選挙区制だと党中央の”独裁”になるという指摘ですが、小選挙区導入以来、党中央が強かったように見えるのは、二回目の安倍内閣と、小泉内閣くらいです。あとは民主党政権時も含めて、党内の暗闘があったように思います。また、中選挙区時代でも、田中派支配・経世会支配といった構造はありました。

小選挙区と中央集権型組織は必ずしも関係がないように思います。

4)の強い野党がいない、というのは現時点での話に過ぎません。小選挙区制度になってから、政権交代は二回起きています。今の野党の問題が、小選挙区制度に起因するわけではないように思います。

2)、3)の地方議員の感覚はよくわかりません。そういうものか、と思うだけですが、積極的に納得はできません。

一つ言えるのは、中選挙区時代に続発した大型疑獄事件は、小選挙区制度になってから聞かないということです。すくなくともその点は評価すべきだと思います。

【朝日新聞】人工地震?

3月21日朝日新聞朝刊の国際面。妙な記事が載りました。『韓国の地震、「地熱開発原因」 政府が被災者に謝罪 17年発生』を引用します。

 韓国政府は20日、2017年11月に韓国・南東部の浦項(ポハン)市で起きた地震について、周辺で進めた地熱発電開発が原因だったと発表し、謝罪した。国策による開発が拙速だったとの指摘も上がり、被災者が政府に賠償を求める騒ぎになっている。
 韓国気象庁などによると、この地震はマグニチュード(M)5・4で、広範囲の建物が損壊し、118人が重軽傷を負い、850億ウォン(約85億円)の財産被害が出た。政府は一帯を特別災難地域に指定し、現在も復興事業を進めている。
 国内外の専門家で構成された政府調査団の調べでは、地熱発電の開発で地下に高圧の水を注入したため、時間の経過によって地震を引き起こしたとみられるという。(ソウル=武田肇)


地下に水を注入したことが原因で地震が起きたそうですが、なんだか信じられません。地震というのはそんなに簡単に起こせるものなのでしょうか?

東日本大震災でも、神戸の地震でも、”米軍の地震兵器が~”と陰謀論を唱えるやからはいましたが、まともに相手にされていなかったように見えます。人為的に地震を引き起こすのは困難、というのが大方の認識です。

仮に水の注入で地震が起きるのだとしても、2017年の韓国の地震がそういうメカニズムで起きたのか、自然に起きた地震なのかどうやって判別したというのでしょうか?

被災者に国が支援するのは結構なのですが、科学的な裏付けのない理論をもとに謝罪したり賠償したりというのは首をかしげます。

【本】二度目の人生を異世界で6

著:まいん

「6」も読んでみました。

今回は、勇者率いる連合軍と、主人公が力を貸す公国との戦です。バタバタ人が死んでいきますが、あいかわらず描写が軽く、陰鬱なところはありません。これだけ人が死んでいるのに、それでいいのか、とさえ思ってしまいます。

軽快に主人公が”出世”していくのもストレスフリーです。

サクサク読めますので、もう少し続けて読んでみます。

【世論調査】朝日新聞3月19日発表

3月19日朝日新聞朝刊で世論調査の結果が発表されました。

(数字は%。小数点以下は四捨五入。◆は全員への質問。◇は枝分かれ質問で該当する回答者の中での比率。〈 〉内の数字は全体に対する比率。丸カッコ内の数字は、2月16、17日の調査結果)

◆今の政治などについてうかがいます。あなたは、安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
 支持する 41(41)
 支持しない 37(38)
 その他・答えない 22(21)

◇(「支持する」と答えた人に)それはどうしてですか。(選択肢から一つ選ぶ=択一)
 首相が安倍さん 11〈5〉
 自民党中心の内閣 19〈8〉
 政策の面 16〈7〉
 他よりよさそう 52〈21〉
 その他・答えない 2〈0〉

◇(「支持しない」と答えた人に)それはどうしてですか。(択一)
 首相が安倍さん 20〈7〉
 自民党中心の内閣 25〈9〉
 政策の面 43〈16〉
 他のほうがよさそう 10〈4〉
 その他・答えない 4〈1〉

◆あなたは、今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
 自民党 35(37)
 立憲民主党 5(6)
 国民民主党 1(1)
 公明党 4(3)
 共産党 3(2)
 日本維新の会 2(1)
 自由党 0(0)
 希望の党 0(0)
 社民党 0(0)
 その他の政党 0(1)
 支持する政党はない 41(41)
 答えない・分からない 9(8)

◆今年の夏に、参議院選挙があります。仮に今投票するとしたら、あなたは、比例区ではどの政党、またはどの政党の候補者に投票したいと思いますか。(択一)
 自民党 40
 立憲民主党 12
 国民民主党 2
 公明党 6
 共産党 6
 日本維新の会 4
 自由党 2
 希望の党 1
 社民党 2
 その他の政党 1
 答えない・分からない 24

◆安倍首相の自民党総裁としての任期は、自民党の決まりで再来年の秋までです。あなたは、安倍首相が自民党の総裁を続けられるように、決まりを変えて、任期を延長することに賛成ですか。反対ですか。
 賛成 27
 反対 56
 その他・答えない 17

◆消費税についてうかがいます。あなたは、消費税を予定通り、今年10月に10%に引き上げることに賛成ですか。反対ですか。
 賛成 38
 反対 55
 その他・答えない 7

◆今月発表された景気の現状を示す数値が3カ月連続で悪化し、内閣府は景気の判断を下方修正しました。あなたの実感としては、景気が悪くなったと思いますか。そうは思いませんか。
 景気が悪くなった 49
 そうは思わない 41
 その他・答えない 10

◆沖縄県にあるアメリカ軍普天間飛行場の移設をめぐり、名護市辺野古への埋め立ての是非を問う県民投票が実施され、埋め立て「反対」が7割を超えました。あなたは、安倍政権は、普天間飛行場の名護市辺野古への移設を見直すべきだと思いますか。見直す必要はないと思いますか。
 見直すべきだ 55
 見直す必要はない 30
 その他・答えない 15

◆厚生労働省の賃金などに関する統計が不正に調査されていたことをめぐり、真相解明を進めてきた国の委員会が、厚労省の組織的な隠蔽(いんぺい)は認められなかったとする報告書を発表しました。あなたは、この報告書の内容に納得しますか。納得しませんか。
 納得する 10
 納得しない 74
 その他・答えない 16

◆ところで、あなたは、インターネットで情報の検索や商品の通販などを日常的に利用していますか。それほどでもありませんか。
 日常的に利用している 44
 それほどでもない 51
 その他・答えない 5

◆インターネットでの検索や通販などの履歴データは、利用者の関心を引きそうな広告の表示などに利用されています。あなたは、こうした個人情報のビジネスへの利用に、抵抗感がありますか。それほどでもありませんか。
 抵抗感がある 53
 それほどでもない 38
 その他・答えない 9

◆グーグルやアマゾンなどの巨大IT企業がインターネットを通じて、個人情報を集めたり、利用したりすることなどについて、あなたは、国の規制を強めた方がよいと思いますか。それとも、企業などの取り組みにまかせた方がよいと思いますか。
 国の規制を強めた方がよい 50
 企業などの取り組みにまかせた方がよい 33
 その他・答えない 17

◆話は変わりますが、あなたは、コンビニエンスストアの24時間営業は、必要だと思いますか。必要ではないと思いますか。
 必要だ 29
 必要ではない 62
 その他・答えない 9

◆平成の元号が4月で終わり、5月から新しい元号になります。あなたが日常生活でおもに使いたいと思うのは、新しい元号の方ですか。西暦の方ですか。
 新しい元号 40
 西暦 50
 その他・答えない 10

◆あなたは、新天皇の即位と新しい元号で、世の中の雰囲気が変わると思いますか。そうは思いませんか。
 世の中の雰囲気が変わる 37
 そうは思わない 57
 その他・答えない 6
    ◇
 〈調査方法〉 コンピューターで無作為に電話番号を作成し、固定電話と携帯電話に調査員が電話をかけるRDD方式で、16、17の両日に全国の有権者を対象に調査した(固定は福島県の一部を除く)。固定は有権者がいると判明した1681世帯から740人(回答率44%)、携帯は有権者につながった1908件のうち804人(同42%)、計1544人の有効回答を得た。


この世論調査が私のところに来たと想定して答えてみます。

>◆今の政治などについてうかがいます。あなたは、安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
支持します。

>◇(「支持する」と答えた人に)それはどうしてですか。(選択肢から一つ選ぶ=択一)
首相が安倍さんだからです。

>◆あなたは、今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
支持政党はありません。
立憲民主党がだんだん下がってきたのが気になります。なんででしょう?

>◆今年の夏に、参議院選挙があります。仮に今投票するとしたら、あなたは、比例区ではどの政党、またはどの政党の候補者に投票したいと思いますか。(択一)
まだ決めていません。

>◆安倍首相の自民党総裁としての任期は、自民党の決まりで再来年の秋までです。あなたは、安倍首相が自民党の総裁を続けられるように、決まりを変えて、任期を延長することに賛成ですか。反対ですか。
自民党の党規ですので、自民党の人間でもない私が答えることではないと思います。しかし一般的には、国民が支持している政権を私党の党規でおろすというのは良いこととは思えません。

>◆消費税についてうかがいます。あなたは、消費税を予定通り、今年10月に10%に引き上げることに賛成ですか。反対ですか。
税金は低いにこしたことはありませんが、世の中本当にそれでいいのかという疑問はあります。

>◆今月発表された景気の現状を示す数値が3カ月連続で悪化し、内閣府は景気の判断を下方修正しました。あなたの実感としては、景気が悪くなったと思いますか。そうは思いませんか。
特に実感はありません。

>◆沖縄県にあるアメリカ軍普天間飛行場の移設をめぐり、名護市辺野古への埋め立ての是非を問う県民投票が実施され、埋め立て「反対」が7割を超えました。あなたは、安倍政権は、普天間飛行場の名護市辺野古への移設を見直すべきだと思いますか。見直す必要はないと思いますか。
住民の意思がはっきり示されたのですから、最終的にどうするかはともかく見直しは必要だと考えます。

>◆厚生労働省の賃金などに関する統計が不正に調査されていたことをめぐり、真相解明を進めてきた国の委員会が、厚労省の組織的な隠蔽は認められなかったとする報告書を発表しました。あなたは、この報告書の内容に納得しますか。納得しませんか。
こういう設問文だと、「納得しない」と答えがちです。実際、そうなりました。

>◆ところで、あなたは、インターネットで情報の検索や商品の通販などを日常的に利用していますか。それほどでもありませんか。
情報の検索は日常的に利用していますが、商品の通販は利用していません。

>◆インターネットでの検索や通販などの履歴データは、利用者の関心を引きそうな広告の表示などに利用されています。あなたは、こうした個人情報のビジネスへの利用に、抵抗感がありますか。それほどでもありませんか。
抵抗感はないのですが、個人情報を利用しての広告なのか誰にでも出している広告なのかの区別がつかないのは嫌です。

>◆グーグルやアマゾンなどの巨大IT企業がインターネットを通じて、個人情報を集めたり、利用したりすることなどについて、あなたは、国の規制を強めた方がよいと思いますか。それとも、企業などの取り組みにまかせた方がよいと思いますか。
規制すべきです。

>◆話は変わりますが、あなたは、コンビニエンスストアの24時間営業は、必要だと思いますか。必要ではないと思いますか。
必要ありません。
文字通り「必要」な人はいないと思います。どういう意味合いで「必要」と答えたのか人によって違うのではないでしょうか? もっと具体的に「深夜に買い物したことがありますか?」といった訊き方が望ましいと思います。

>◆平成の元号が4月で終わり、5月から新しい元号になります。あなたが日常生活でおもに使いたいと思うのは、新しい元号の方ですか。西暦の方ですか。
自分で使うとしたら西暦です。

>◆あなたは、新天皇の即位と新しい元号で、世の中の雰囲気が変わると思いますか。そうは思いませんか。
変わると思います。

【朝日新聞】マスコミは「国民の代表」なのか?

3月17日朝日新聞朝刊。「日曜に想う」のコーナー。編集委員・大野博人氏の「国民を代表しているというなら」より 

 「国民の代表」とは選挙で選ばれた国会議員だ――。
 首相官邸が東京新聞記者の質問を制限した問題をめぐり、官邸側がそんな見解を示した。記者が会見に出ているのは民間企業である新聞社内の人事の結果だとも。国民の代表たりえないという主張のようだ。
 この見解について重ねて問われた菅義偉官房長官の言葉には迷いがない。
 「見解って、事実は事実じゃないでしょうか」
(略)
 日々問われるべき政治家の正統性の有無を、選挙の結果だけに押し込めようとする病理。ふらつく民主主義の「松葉杖」としてカウンターデモクラシーという考え方を提唱している。
(略)
 代表機能を問われているのは「おじいちゃん」ばかりの地方議会だけではない。国会もそうとうあやしい。
 たとえば女性議員がたったの1割である衆議院が国民を代表しているといえるだろうか。たくさんの世襲議員が議席を占め、その間で次の政権の担い手を争っている舞台が、今の日本の社会を反映した場所だとも思えない。
(略)
 「国民の代表」が代表できていない現実。にもかかわらず、選挙で選ばれたのだから民主的な正統性を独占できるという政治家のナイーブで傲慢な認識。それが危機を招いている。
 政治家は「国民の代表」を自任するならば、毎日こう自問しなければならない時代のはずだ。
 自分はほんとうに代表しているか。
 官邸の反応には、その苦悩がまったく見えない。


記者は選挙を受けたわけでもないので法律的な意味で「国民の代表」ではない、というのは正しいです。しかし「国民の代表」という気概で取材をすることまでは否定することはできません。国民は主権者ですが、いちいち政治家に質問できるわけではないからです。

記者が「国民の代表」として官邸に質問するのはかまわないのですが、自説をとうとうと述べ、それに対する反論があるのか、と迫ることです。それは「国民の代表」である政治家が国会で行うのは許されていますが、記者に許されていることではありません。

官房長官の記者会見は、記者の質問に答える場であって、記者と論戦する場ではありません。たびたび論戦を挑んでこられたら、”あなたは「国民の代表」ではない”と返されるのは仕方のないことです。

地方議会に若者に見向きもしなかったり、女性議員が少なかったり、世襲議員が多かったりするのは、たしかに問題です。しかし、それは法律的な意味で議員が「国民の代表」でない、ということにはなりません。現状の議会はさまざまな問題を抱えている、というだけです。

大野氏は、官邸の反応からは、本当に代表しているのか自問している風に見えない、と言います。では、「国民の代表」を自認する記者たちは自問しているのでしょうか?

少なくとも私には、変な理屈で官邸を一方的に非難する大野氏の文章からは、記者たちの自問の気配はうかがわれませんでした。

【映画】ウトヤ島、7月22日

2011年7月22日。ノルウェーの首都オスロの政府庁舎で爆発があり8人が死亡するという事件があります。その数時間後、オスロから40キロ離れたウトロ島でのノルウェー労働党青年部のキャンプを銃乱射魔が襲います。ここでは七十数分の間に69人が殺害されました。犯人は移民政策に反対する排他的思想のノルウェー人でした。

映画は、この事件に取材したので、冒頭に政府庁舎の爆発が数分描かれますが、残りの上映時間はウトヤ島での事件を描きます。それも事件発生時間と同じ七十数分を1カットにおさめています。

映像は主人公に張り付いていますので、何が起きたのか説明せずに進行します。遠くで破裂音がして、何かと思ったら大勢の人が走りながら銃の乱射が起きたことを伝えます。犯人の姿はチラっと見えるだけですし、警察の対応もわかりません。観客は、混乱する主人公の視点で事件を追体験します。

すごい映画でした。「いい映画」なのかどうかはわかりませんが、すごいとしか言いようがありません。死ぬまで忘れられない映画になりそうです。

事前にあるていどウトヤ島事件の概要を復習して観ることをお勧めします。

【朝日新聞】「問おう。貴方が私のマスターか?」

3月16日朝日新聞朝刊。「ひと」欄。韓国人作家・趙南柱氏へのインタビュー記事。「女性差別を描いた小説が韓国で約110万部」より

 韓国でスポーツ、芸術、政治などの分野でセクハラや差別の告発が相次ぐ。女性なら誰しも経験した差別を描く「82年生まれ、キム・ジヨン」が、圧倒的支持を得てミリオンセラーに。日本でも昨年末に翻訳出版され、アジア文学としては異例の9万部に達した。
 「読後の感想を読むと日本の女性も境遇がそっくり。共感されたのでしょう」。2月に初来日、記者会見の語り口は物静かだった。
 「私の役目は文章をつづること。読んだ人が声を上げ、社会が変われば小説は完成します」
 主人公ジヨンは幼い頃、父、弟の順でご飯が配られ、給食でも男子優先。儒教の影響もあって男児を好む傾向があり、女児と分かると中絶することもあった。日常の差別がこと細かく書かれている。
 「実は私の名も男っぽい。祖父が男の子を期待したから」。大学で社会学を学び、人気時事番組の放送作家となった。出産と育児でやめ、キャリア断絶に悩んだ。8年前に作家としてデビューした。
 作品を読み、夫が変わった。「言葉では難しかったことが伝わった。家事は手助けではなく、自分の仕事と考えるようになった」。滞日中、夫は休暇をとって小学生の娘とソウルで過ごした。
 作家の川上未映子さんとの対談で、夫を主人と呼ぶ言い方があると聞き、「まさか。信じられない」と絶句。日本で一番驚いたことだった。



「夫を主人と呼ぶ言い方があると聞き」絶句したそうですが、呆れたのは私の方です。そもそも単語が複数の意味を持つことは珍しくありません。「主人」を広辞苑でひいてみると

1)一家のあるじ
2)自分の仕える人
3)妻が夫を指していう称


旦那のことを「主人」と呼ぶのは3)の意味であって、使えるあるじという意味ではありません。

もとは1)か意味から派生したのかもしれませんが、現在旦那のことを「主人」と呼ぶのは3)の意味です。英語にすれば「ハズバンド」であって「マスター」のつもりで使っていません。

一つの単語が複数の意味をもっていることに無頓着な人間が作家を名乗っているのには驚かされます。


ごはんの順番が後回しにされたり、親が男児を好む傾向にあり中絶もあるというのは由々しきことだとは思います。

しかし韓国では男だけが徴兵の義務を負っています。

趙氏は、これを男性差別だと思わないのでしょうか。気にもしていないのでしょうか。これに比べたらごはんの順番なんかどうでもいいような気がしますが・・・

【時事問題】役者の犯罪と作品

ミュージシャンで役者の男が麻薬取締法違反で逮捕されました。それを受け、出演していた映画、TVドラマをどうするかという波紋が広がっています。

自主規制なのか、作品をお蔵入りさせるような動きもあります。作品をそのまま上映・放映したら、「不謹慎」との声が沸き上がることを恐れているのでしょう。

一方で、過剰な自主規制への批判も出ています。

私も役者の犯罪と作品は別だと考えます。

今回は役者の不祥事ですが、もしかしたらカメラマンや照明係が何かした例もあったかもしれません。それらの例も作品を葬っていたら、かなり多くの過去作品が観られなくなるでしょう。照明係ならかまわなくて、役者なら作品ごと処罰するというのは理にかなっていません。

収録したものは堂々と世に公開すべきです。

【朝日新聞】役所が指針をつくれば、民間はついてくるのか?

3月14日朝日新聞朝刊オピニオン欄。「私の視点」のコーナー。元内閣外政審議室長・登誠一郎氏の「日常生活の年表記 西暦使用、指針作っては」より 

(略)
 インターネットが発達し、企業活動や文化、スポーツなど様々な分野で海外との交流が日常的になっている今日、元号を主としていては、国際社会との意思疎通に支障をきたす恐れも少なくない。
 そこで元号が変わるこの機会に、政府が主導してガイドラインを設け、日常生活に関するものについては原則として西暦を使用し、元号は特別の事由がある場合や「平成時代」というような時代区分を示す場合にのみ用いることにしてはどうだろうか。1979年に元号法が制定されたが、一部にある、「元号の不使用は皇位軽視に当たる」との批判は見当違いだと考える。
 天皇陛下が国民全体の深い尊敬と敬意を集めていることは全く疑いのないことだが、元号の使用はこれとは別の問題である。
 通常の日付を表すのに、元号のみで表記したり、西暦に加えて元号を表記したりすることのメリットはほとんど考えられない。逆に、改元の際の莫大なコスト、両者の混同による誤解など多くの不都合が生じる。例えば「2009年3月」を「09年3月」と書くと、「平成9年3月」と誤解されかねない。以上の諸理由から、元号の使用は限定し、通常は西暦の表記とすべきだ。
(略)
現在は省庁によってばらばらのホームページや公文書が西暦中心となれば、おのずと民間部門でもそれにならう例が増えて、混乱や不都合も解消されていくものと信じる。


私は外資系IT企業に勤めているせいか、仕事で使うのはすべて西暦です。官公庁系のシステムをいじっていると違うのかもしれませんが、すべて西暦で間に合っています。

ところで、「国際社会との意思疎通に支障をきたす恐れ」というのはちょっと違うと思います。

外国語で書く場合(外人が読む前提なら)は、初めから西暦で書きます。外人が日本語を読むのであれば、「支障」は暦だけではないはずですので、そこまで外人に配慮する必要はないのではないかと思います。

「2009年3月」を「09年3月」と書くと誤解されるというのはその通りですが、これはそういう省略をする方に問題があると思います。西暦なら「2009年3月」と四桁で、和暦なら「平成09年3月」と元号を省略せずに書くべきです。

なお「2000年問題」の原因は、「1990年3月」を「90年3月」と表せばいいと考えたのことにあります。

ただし、和暦が西暦(というか、ある起点からひたすら繰り上げる方式の暦)に劣るのは、複雑になることと、将来の「年」がはっきりしないことです。

例えば、平成2年と昭和5年のどちらが新しいかは、平成と昭和の順序を知らなければ分かりません。平成・昭和だったら今なら誰もが理解できますが、100年後200年後となるとその限りではありません。

将来の「年」がはっきりしないので、運転免許証の期限が「平成三十二年」と書かれると、その年になって失念する恐れがあります。

便利さでいえば和暦は劣るというのは否定しようがないことです。それでも愛着があれば使い続けるでしょう。今回の、新元号の予想というか当てっこ、は微笑ましいものだと思いました。

ところで、登氏の話で一番面白かったのは、官公庁で表記の基準をつくれば民間はついてくる、という発想です。これがお役人さまの普通の発想なのでしょうか?

【時事問題】人工透析中止問題

病院で人工透析を中止という選択肢を示された患者が亡くなっていることがわかり問題になっています。

私の身近に人工透析の経験者はいないのでピンときていないのですが、新聞やテレビの論調に気になることがあったので述べてみたいと思います。

朝日新聞の投書から引用してみます。

腎臓病患者の女性が、病院で人工透析治療を中止する選択肢を医師から示され、同意した結果亡くなったという記事を読みました。私には、透析を受けながら頑張っている妹がいるので、ひとごととは思えません。
その医師は、患者と家族に意思確認したとのことですが、「周りに迷惑をかけて申し訳ない」と思い込みがちな患者に、そんなことを聞くとは信じられません。生き抜いて欲しいと願う家族に対しても、です。
私は両親が末期を迎えた時、延命治療を望まないと意思表示しました。両親と事前に何度も話し合い、肺炎で苦しんでいる様子を見て、医師と相談のうえで判断したのです。今回の患者と家族は、そこまでの心の準備の余裕を与えられた上での意思表示だったのでしょうか。
一人暮らしの妹は、週3日の透析と、水分や塩分摂取の制限に耐え、むくんだ足を杖で支えながら頑張っています。けいれんを起こして3カ月入院したこともあります。その間の記憶は今もないそうです。精神的にも肉体的にもぎりぎりで生きている透析患者に、安易な中止の意思確認などしてはいけないと思います。


大前提として患者には治療を拒否する権利はあると思います。人工透析がどうかはともかく、患者が苦しんでいるなら、治療をしない選択肢があることを医者が示すのは問題ありません。

論調のなか目だつのが、患者が信頼している医者から死の選択を示すというのがよくない、というものです。医者がそういったら患者は従ってしまうということでしょうか。

そこまで患者が医者を信頼というか依存する関係というのは、不健康な感じがします。

当事者でないと分からないこともあるかもしれませんが、医師の透析中止というのも一つの意見として受け止めればいいだけのような気がします。

【朝日新聞】学校のもめごとの原因は?

3月8日朝日新聞朝刊オピニオン欄「社説余滴」のコーナー。教育社説担当・各務滋氏の「学校のもめごと調停人」より 

 学校が難題を抱えている。
 先生の長時間労働が問題になり、残業の大幅削減をめざすことになった。一方で、いじめ対策を強化する法改正の動きもある。見て見ぬふりをした教員への懲戒も検討されており、生徒への目配りには今まで以上に神経を使う。
 どちらも大切なことだが、「時間を削る」と「時間をかける」をどうやって両立させればいいのだろう。
 糸口になりそうな試みが、愛知教育大にある。
 昨年度から「教育メディエーター」の育成を始めた。生徒間のトラブルや、親からの苦情を中立の立場で調停する専門家だ。受講する学生は約50人。検定試験も行い、大学独自の資格を授ける。
 注目したいのは、講座が教員ではなく、学校の事務職員などを育てるコースに置かれていることだ。庶務や経理が仕事という印象が強いので、意外な感じを受ける。
(略)
 授業は学生が当事者と調停役に分かれ、ロールプレー形式で行う。「友人に避けられている」「部活動の大会メンバー選びに納得できない」。そんなトラブルに、親も口を出してくる。現場の苦悩を絵に描いたような設定だ。
(略)
 学校の働き方改革のなか、事務職員は役割の拡大を期待されている。中央教育審議会も1月の答申で「校長を補佐する役割を果たしてほしい」と言及した。ただ、小中学校は事務職員がたいてい1人か2人しかいない。いま教師が抱えている負担を、ただ職員へ付け替えられたのではたまるまい。新たな仕事を頼むなら増員が欠かせない。
 財政難で思うように人件費を増やせない事情もあり、答申は「仕事減らし」と「チームとしての学校」づくりに力点が置かれた。だが、根本の問題は「選手層」の薄さだ。そこに手をつけず、チームワークで乗り切ろうとしても限界がある気がしてならない。


「教育メディエーター」なる仕事を学校の事務員にやらせて教員の仕事の負担を減らそうというこころみがあるそうですが、各務氏の指摘するように、人間を増やさずに、教員の仕事を事務員に付け替えるだけでは限界があります。

常識的に考えれば、仕事が多いのであれば、増員するか仕事の合理化をはかるかのどちらかしか解決策はありません。

教員の仕事を事務員にやらせるのは解決策になっていません。

予算の都合で増員が無理なら、仕事の合理化です。

「部活動の大会メンバー選びに納得できない」なんていうのは、学校で対応することでしょうか? そんなの部が勝手に選出すればいいだけで、納得できないならやめるしかありません。

「友人に避けられている」というの当人にとっては大問題かもしれませんが、現実的には、避けられている以上もはや友人ではない、と考えるべきです。

どちらの「トラブル」も児童生徒を学校で長時間囲い込むことが原因です。学校は勉強を教える場と限定して、残りの時間はそれぞれ友達と遊ぶなり、水泳教室にいくなり、塾に行くなりとそれぞれ勝手に過ごし、いろいろなレベルの居場所を見つけるべきです。

長時間学校に囲い込むことで、学校で居場所がなくなると、まるで世界に居場所がなくなってしまうかのような錯覚を起こさせることがトラブルの元凶だと思います。

【時事問題】「ゴジラ・ギングギドラ算」

3月11日朝日新聞朝刊オピニオン欄に「中学入試、方程式はNG?」という特集が載りました。

つるかめ算などの中学の入試問題を方程式で解くことが許されるのか、というテーマです。

どうやら多くの進学塾では方程式を使ってはいけないと教えているようですが、肝心の中学校側は”方程式でもOK”という立場のようです。

私は中学受験をしませんでしたので、つるかめ算をまともに勉強していませんでした。小学校の授業やテストでは、ややこしそうなつるかめ算で奮闘しているクラスメートを横目に、覚えたての方程式を使っていたのを覚えています。

この記事ではじめてまともにつるかめ算の解き方を覚えました。こんな感じです。

問題:鶴と亀が合わせて7匹(羽)、足の数は22本。それぞれ何匹?

解き方:1)全部鶴(足の数が少ない方)だと仮定すると、足は2×7=14本。
2)実際には22本あるので、差は22-14=8本
3)一匹の亀と一羽の鶴の足の本数の差は4-2=2本
4)2)の8本の”余分”は鶴ではなく亀のだったからなので、亀は8÷2=4匹
5)鶴は7-4=3羽
ということです。

ひどく難しいです。どう考えても方程式の方が便利です。

ところで、昔中学受験をするという姪っ子に算数の問題を作ってやったことがあります。真面目な受験対策ではありません。冗談問題です。その名も「ゴジラ・キンギギドラ算」

問題:ゴジラとキングギドラが複数体います。頭の数は9つ。足は10本。それぞれ何体?

注)ゴジラは頭が一つ、足は二本。キングギドラは頭が三つ、足は二本です。

冗談で出した問題なので解き方なんて考えていませんでした。新聞で習った解き方で解いてみようと思います。まず障害があります。鶴と亀なら頭はそれぞれ一つですが、ゴジラとキングギドラは頭の数が違います。

そこで足の方に着目します。足なら両方2本づつです。

1)全部ゴジラと仮定すると、ゴジラは10÷2=5体。頭は5つ。
2)実際には9つの頭があるので、差は9-5=4つ
3)一体のゴジラとキングギドラの頭の数の差は3-1=2つ
4)2)の四つの”余分”はゴジラではなくキングギドラだったので、キングギドラは4÷2=2体
5)10本の足のうち2×2=4本はキングギドラの足。
6)残りの10-4=6本はゴジラの足
6)ゴジラは6÷2=3体

ややこしいけど何とか解けます。

しかしこれはゴジラとキングギドラの足の数は2本で同じだから解けたのです。鶴と亀の頭の数が両方1つだからつるかめ算が解けたのと同じです。

そこで「ゴジラ・キングギドラ算」をバージョンアップしてみました。その名は「キングギドラ・モスラ算」。

注)一体のモスラの頭は1つ、足は6本(昆虫だからね)です。

問題:キングギドラとモスラが複数体います。頭の数は9つ。足は22本。それぞれ何体?

つるかめ算ビギナーの私には、つるかめ算で解くのは無理でした。方程式なら簡単なのですが・・・

つるかめ算というのは、誰も喜ばない伝統芸能みたいなものでしょうか?

【時事問題】ハズキルーペのCM

3月9日朝日新聞朝刊の特集記事「サヨナラしたい8つの呪縛」の八回目『「ウケるから」差別潜む表現』より引用します。

 高級ラウンジを思わせる店で、丸椅子に置かれたメガネ型ルーペを女性たちが尻で押しつぶす――。頑丈な製品であることを視聴者に伝えるハズキルーペのCMは、CM総合研究所による作品別CM好感度ランキングで昨年10月度、4千余りの作品の中から1位を獲得した。
 一方で、日本の中にも男女平等な環境をつくることを目的とした市民団体「パリテコミュニティーズ」が昨年12月、インターネット上で募った「#女性差別大賞2018」では、ハズキルーペのCMが531票を得て広告部門で1位になった。「ニヤニヤしたおっさんの顔が浮かんで本当に嫌」「女性からのNOを伝えていかなければ」。そんな声が寄せられたという。
 ハズキルーペを販売するハズキカンパニーは、女性出演者は自らの意思でオーディションに応募しているなどとして、「セクハラなどの批判は全く的外れ」「映画と同様作品として作っている。裸婦の絵画を見てエロというのと同じ」と朝日新聞の取材に答えた。
(略)


私も今流れているハズキルーペのCMはちょっと下品だなと感じていました。その上でハズキカンパニーの言い分を検討してみたいと思います。

女性出演者が自分の意思で応募しているから「セクハラなどの批判は全く的外れ」というのは、そっちの方こそ的外れです。

市民団体が主張している(と思われる)のは、CMを見た人が性的表現に不快さを感じるということであって、出演者が嫌がらせを受けているという告発ではありません。オーディション云々は言い訳として成立しません。

「映画と同様」というのは意味が分かりにくいです。監督がいて照明やカメラがいて演出がいて演者がいる、という程度の意味なら確かに「映画と同様」ですが、まさかこういう意味ではないでしょう。

ストーリー上性的表現は必然である、という意味でしょうか。ちょっと前にやっていたハズキルーペのCMは、父娘が食事をしていてうっかり娘がハズキルーペをお尻でふんずけちゃいますが丈夫なのでよかった、というもので性的表現といえばその通りですがストーリー上の必然性がありますしかし、今のCMは、脈絡なく女性たちが順にお尻で押しつぶすてみせます。

「映画と同様」とは言えません。

「裸婦の絵画を見てエロというのと同じ」という理屈はどうでしょうか。

昔の西洋絵画では裸婦は神話や聖書を題材にして描かれました。ようするに言い訳です。近代になると、マネがピクニックをする現代男女の絵のなかで女性だけが裸という絵を描いてスキャンダルになります。我々がこの高名な絵を見てもエロいと思わないのは立派な西洋絵画であるという刷り込みのせいです。同時代でリアルタイムに見た人には十分エロと思われます。

日本では春画が異常な発達をとげますが、その割に明治期に西洋人は裸婦を芸術として鑑賞することを知って困惑しました。裸婦はエロだと思っていたのでしょう。近年、西洋人が春画を芸術として評価し始めると、日本人も追随して春画の展覧会が開かれたりしています。

現在では確かに裸婦画をみてエロと直結される人は少ないですが、絵画史の経緯を見てわかるように、裸婦を見てエロと感じるか否かは古今東西で基準は揺れ動きます。

一般論みたいに「裸婦の絵画を見てエロというのと同じ」と片付けられる問題ではありません。

ハズキカンパニーの反応は、ちょっとズレているように思いました。

【映画】宇宙戦艦ヤマト2202 第七章 新星篇

宇宙戦艦ヤマト2202の完結編です。今回は、第七章の感想というより2202全体の感想となります。

リメイクとしては旧作にない新味を出そうと頑張っていたように思います。2199で付加された設定(波動砲禁止、デスラーのガミラス本国からの追放)もなんとか切り抜けてきました。悪条件の中奮闘したことをうかがわせます。

しかし、疑問の解消されない設定が数々あります。白色彗星を残した古代アケーリアス文明とガトランティス人という人造人間を作り出したゼムリア人との関係がよくわからないままです。

古代アケーリアス文明と、文明の頂点を極めたというテレザート星と、波動砲で宇宙を席捲したイスカンダルと、ガトランティスを生んだゼムリア人たちの関係(時系列関係)も不明です。

物語の根幹であるテレサがヤマト乗員を呼び寄せた理由もはっきりしません。

終盤の戦争シーンは派手でしたが、タメのないドンパチが延々と続くし、両軍大味な物量作戦ばかりなので少々退屈します。

最期の古代と雪の救出劇もちょっとわからないです。まるで宗教みたいです。

良かったところは、タガが外れたような時間断層を使った波動砲艦隊計画や新造艦銀河の絶望的なG計画など、これまでにないアイデアの数々です。

また、さらに新作を作れるようにか、時間断層やガミラスの政変という設定は片づけて終わらせました。

新作を作るなら付き合おうと思います。

【朝日新聞】「女性ゼロ弊害は感じない」

3月8日朝日新聞朝刊オピニオン欄。特集「男女均等 政治では?」から鹿児島県垂水市議会議長・池山節夫氏の「女性ゼロ弊害は感じない」を引用します。

鹿児島県垂水市は、女性市議が一度も誕生したことがない自治体として注目されています。「男尊女卑がある」とか「封建的な土地柄だ」とか指摘を受けますが、そんなことは絶対にない。たまたま誕生していないだけで、女性進出を阻む風土があると言われるのは悲しいです。
立候補が大変なのは、男も女も変わりません。人口の多いところでは主義主張を訴える選挙をしやすいですが、小さな市町村では地縁や血縁で票を積み上げる選挙になります。「あの候補には負けていない」と思っても、親戚の多い人に勝てないという無念さを感じることがあります。男女の問題ではないのです。
かつて市議選に出た女性を知っていますが、彼女はインテリジェンスもありました。「この人でも落選したのか」と思うので、たまたまだったんだろうなと思います。
(略)
市役所でも、女性が課長以上の役職に就いたことがありません。役所からは「何度も打診しているけど、断れる」と聞きました。議会で質問を受けるのが大変というのが理由で、「課長になりたくない」という人は男性にもいます。
(略)


議員に女性が少ないことの良し悪しはここでは措きます。意見に反対ということではなく、論理として池山氏の言っていることはおかしいです。

立候補が大変なのは男女でも大変だというのは了解しましたが、それが垂水市で女性市議がいない理由にはなりません。

インテリジェンスのある女性が落選したから、たまたまであって男尊女卑ではないというはまったく理由になりません。むしろインテリジェンスのある女性でも落選するのだったら、男尊女卑の土地である疑いが濃くなります。

一般に女性が高い地位に就きたがらないというのは、女性市議が少ない理由にはなりそうです。しかし、それは垂水市の女性に特有の傾向ではありません。日本中の女性がそんな感じで、その中で女性市議が誕生しています。垂水市で女性市議がゼロなのは別の理由があると考えるべきです。

【テレビ】「AIが人類を滅ぼす 天才ホーキングの遺言」

3月6日NHK放送。クローズアップ現代+「AIが人類を滅ぼす! 天才ホーキングの遺言 秘蔵映像が続々」を観ました。

コンピュータやロボットが進化を続けた人間に対して牙をむく、という話は、SFでは昔からテーマになってきました。現在のAI(人口知能)の発達は、その懸念を空想と笑い飛ばしにくくなっています。

1年前に逝去さえrた物理学者スティーブン・ホーキング博士もAIの発達に警鐘を鳴らしていた一人です。一般人の懸念ではなく、アインシュタイン以来の天才と呼ばれる人の言葉ですので、無視しがたいものを感じます。

しかし番組は、AIの発達の話というより、ホーキング博士の思い出話といった風でした。

いちおうAIについても触れているのですが、具体的なことはなく、”ホーキング博士ってこんなことも言っていたんだ”という角度の扱いです。

ちょっと拍子抜けしました。

NHKスペシャルかなんかで「AIが人類を滅ぼす」というテーマを取り扱ってほしいです。

【時事問題】「隠蔽」という言葉にこだわる野党

3月6日朝日新聞朝刊の記事『「隠蔽」否定、監察委に批判 野党「勝手な定義」 統計不正』より

 毎月勤労統計の不正調査問題について、厚生労働省の「虚偽」は認めても「組織的隠蔽」を否定した特別監察委員会が、5日の参院予算委員会で野党の批判の的となった。監察委の樋口美雄委員長は独自の「隠蔽」の定義に当たらないとの説明を繰り返した。
 「真実に反することを認識し虚偽の申請を行ったことは隠蔽ではないか」。立憲民主党の福山哲郎幹事長は予算委で迫った。樋口氏は「虚偽申述と隠蔽行為は異なる概念だ」と反論。報告書の内容を読み上げた。
(略)
 福山氏は「(監察)委員会の勝手に作った定義」と指摘。これに対し樋口氏は「委員会には法律の専門家も参加した。定義は一般的な用いられ方としても違和感がない」と言い切った。
 「うそはついたけど、隠蔽ではない。どういう意味か」。立憲の蓮舫氏は根本匠厚労相に矛先を向けた。根本氏は「虚偽申述」「組織的隠蔽」に言及し「言葉が私も難しいと思う」と認めざるを得なかった。
(略)


隠蔽の辞書(広辞苑)の定義では、「人または物のありかをかくしおおうこと」となっています。したがって、特別監察委員会の定義は一般のものとは異なります。

では、それが国会で紛糾するほどの問題かというと疑問です。

たとえば、「紛争」の辞書での定義は「もつれて争うこと。もめごと」(広辞苑)ですが、領土問題になるとこの定義では使いません。いくらもつれて争っていても、実効支配している国の方は、”紛争なんてありません”と答えます。

一般人の使う言語とは別の定義で言葉を使うことはいくらでもあり得ます。

今回特別監察委員会はどういう定義で「隠蔽」という言葉を使っているかは明示しています。

したがって野党が特別監査委員会を追求するとすれば、”調査が甘く本当は組織的なものだったのではないか”といったものであるべきです。監査委員会の報告を受け入れるなら、その上で原因追及や再発防止策といった議題に進むべきです。

野党が「隠蔽」という言葉をこだわるのは、私には馬鹿げて見えます。

【朝日新聞】河野洋平氏のインタビュー

3月5日朝日新聞朝刊オピニオン欄。元衆院議長・元自民党総裁の河野洋平氏のインタビューが載りました。

(略)
 ――93年に小沢一郎さんや武村正義さんらが離党して自民党は分裂、衆院選をへて下野しました。河野さんも76年のロッキード事件後に離党して新自由クラブを結党しています。
 「のちの人たちは生き延びようとして新党をつくったが、ぼくらは永久政権と言われた自民党を飛び出して生き残る確率は極めて小さかった。当時は政党交付金はなくて大変な借金もつくった。いまと違い党内は右から左まで幅広くて居場所がないわけではなかったが、金権批判で民意が離れていたことが離党の最大の理由です」
(略)
 ――そもそも政治改革の発端は政治とカネの問題でした。
 「宮沢さんは当初、英国式の腐敗防止法で政治腐敗をなくせると考えていましたが、それでは世論が収まらないと小選挙区制に進まざるを得なかった。企業献金については党政治改革委員長だった後藤田正晴さんに『政治資金はゼロにはできないが1人1億円とか上限を決めましょう』と話をしたんです。ところが後藤田さんは『絶対にダメだ』と。『政党や政治家を法律で縛るのはできるだけ少なくしようや。法律で縛ってしまうといつの日か権力者に悪用され、政治家が抑え込まれる。政治家は自分の良識で抑えるべきものだ』という。先輩政治家には、戦前の嫌な思い出が知識や実体験としてあったんですね」
 ――改革がもたらした今の政治をどう見ていますか。
 「候補者が有権者から支持をもらうよりも、党幹部から公認をもらうことの方が難しくなった。小選挙区制は政党の純化を求めるわけです。多様性の観点から候補者を選べなくなった。その欠陥がわかっていたから比例代表並立制にしたのです。小選挙区で多くの死票が出る弊害をなくす狙いだったのに、復活当選で小選挙区の保険のように使われてしまっている」
(略)
 ――社会党に代わる民主党への評価は。
 「厳しい時代を歩んだ社会党と決定的に違うのは選挙に対する心構えだと思う。昔の社会党は労働組合としっかり提携していたこともあって地に足がついていた。民主党など新しい人たちは、運良く風が吹けば当選するし、風が吹かなければだめでも仕方がないと思っているふしがある」
(略)
 ――穏健なハト派は自民党から消えてしまったのでしょうか。
 「例えば安倍さんはずっと憲法改正にこだわっている。平成以降、自民党のほとんどの首相が国会演説で改憲に触れなくても党内から少しも不満は出なかった。改憲勢力が党内にずっといるのは間違いないが、安倍さんがあんなに力んで改憲を言うのは驚くべきことです。外国人労働者問題にしても『これは移民政策ではない』とそこだけにこだわっている。そこだけ主張がとんがる。本来はそんなとんがりを打ち消す波が党内から出てこないといけないのに、そうならないのは異常に思えます」
(略)



「いまと違い党内は右から左まで幅広くて居場所がないわけではなかった」とのことですが、昔の自民党は「田中派支配」だの「経世会支配」だのと言われる時期がありました。

河野氏は、こういう時期も含めて昔の自民党を評価しているのでしょうか?

なんか不思議な感じがします。


「昔の社会党は労働組合としっかり提携していたこともあって地に足がついていた」とのことですが、労組に応援されていることを「地に足がついていた」と表現するのも不可解です。

それに民主党だって労働組合に応援されていました。

ありていに言って、そこそこ票を集めればよかった中選挙区の時代と半数の票を取らなければならない小選挙区の時代との違いではないでしょうか


「本来はそんなとんがりを打ち消す波が党内から出てこないといけない」というのも変な感じです。政党なのですから、政治的意見はある一定程度のまとまりがあるべきです。

自民党の綱領から考えて安倍総裁の方針がおかしいわけではありません。

むしろ、政治的主張の一致ではなく、数の多いグループに従っていた「田中派支配」「経世会支配」の方が異常だと思います。

【朝日新聞】コンビニ24時間営業問題

3月3日朝日新聞社説「コンビニ24時間 変化を直視し改革を」より

 コンビニエンスストアはなぜ、深夜でも早朝でも開いているのが「当たり前」なのだろう。いまの時代に必要で、続けられるしくみなのか。
(略) 
 大手各社は、24時間営業を前提としている。店がいつも開いていることこそが客に便利であり、物流網などがビジネスモデルとして確立している、との理由からだ。
 ところが、この24時間営業が重荷になり始めている。高騰する人件費はオーナーの負担で、本部には及ばない。店の業務を支える本部が優越的な立場にあり、オーナーを「共存共栄のパートナー」と位置づけながら、営業時間の裁量はほとんど与えてこなかった。
 いま、客はどこまで深夜営業を求めているのか。取引先やオーナーの収入や働き方に、どんな影響があるのか。かかるコストはだれがどの程度負担すべきなのか――。
 考えるべき課題は、山積している。
(略)


市場が正常に機能していれば、企業は24時間営業をして損だと思えばやめるし、得だと思えば続行し、実際得をするからハッピーとなります。

つまり、本来、24時間営業が本当に必要かどうかを国民的な議論にする必要はありません。コンビニ業界が勝手に考えれば済む話です。

なのになぜこれだけこじれるかといえば、原因はオーナー制度にあります。

コンビニのオーナーは本部と契約を結んだ関係になるため、労働者としての保護を受けられません。すべてが契約で縛られ、往々にしてオーナーに過酷になります。

長期的には、コンビニのオーナーになるのは損という認識が広がり、オーナーになる人はいなくなるかもしれません。しかし短期的には甘言に騙されたオーナーが苦しむことになります。

したがって、やるべきことはコンビニの社会的意義を論じることではなく、いう労働者保護という法の理念をかいくぐったオーナー契約にメスを入れることだと思います。

契約で縛りたいなら、実態は労働者に過ぎないのですから、労働者保護の対象とすべきですし、あくまでオーナー制度にしたいなら自由裁量を認めるべきです。

【時事問題】北朝鮮に拘束後死亡した米学生の両親の声明

朝日新聞の記事より引用します。

 北朝鮮で約1年半拘束され、昏睡状態で解放された後に死亡した米大学生オットー・ワームビア氏(当時22)の両親が1日、「金正恩(朝鮮労働党委員長)と悪の体制は、息子の死と、想像を絶する残虐で非人道的な行為に責任がある」とする声明を出した。米メディアが伝えた。
 トランプ米大統領はベトナムで行われた米朝首脳会談後、正恩氏をかばう発言をしており、これに反論した形だ。
 ワームビア氏の両親は声明で、「どんな言い訳も称賛も、(息子の死と残虐な行為があった事実を)変えることはできない」と非難した。


トランプ大統領は正恩氏が米学生のことを知らなかったという釈明を認める発言をして、それを学生の両親が非難しています。

正恩氏が知らなかったという釈明は信じがたいものではありますが、仮に本当に知らなかったとしても、原因を究明し、責任の所在をあきらかにすべきですし、トランプ氏はそれを要求すべきでした。

自国民が不当に虐待死されたことを忘れ、正恩氏個人との関係改善を優先したかのようなトランプ氏の態度は問題です。

自国の学生の死ですら「ディール」に利用するトランプ氏の振る舞いは、同盟国である日本にとっても危険なにおいがします。

【映画】 アリータ:バトル・エンジェル

原作は日本の漫画「銃夢」。「銃夢」は名前は知っていましたが未読です。

この前観た「アクアマン」はアメリカのコミック原作で、今回は日本のコミック原作でした。

「アクアマン」はアメコミの特徴なのか、ストーリーは単純で、はっきり言えば子供だましでした。

「アリータ」の場合は、日本漫画原作のせいか設定とストーリーは複雑です。しかし、こちらはこちらで日本漫画(というか日本の連載漫画)の欠点が浮き彫りになってしまいました。

それは、短期的なストーリーは組み立てられていても、全体を通した骨組みに欠けるという点です。

「空中都市に乗り込みたい」なのか「未来スポーツでチャンピオンになりたい」なのか「賞金稼ぎの仲間を集めて敵を倒したい」なのか、全体として何をしたい話なのかよく分からないのです。

しかも映画は中途半端なところで終わってしまいました。アリータの正体も分からずじまいですし、過去の戦争で何があったのかも不明、空中都市に何があるのかも未解明です。

CG映像は素晴らしいので、観たい人は映画館で観ることをお勧めします。小さいテレビ画面で観ても魅力半減でしょうから。

一番面白かったのは、悪者に吠え掛かった子犬が殺されるところです。画面で子犬が死んだシーンは映さず流れる血と役者の演技で表現していました。人間は真っ二つにされるシーンはバンバン出る映画なのに子犬が殺されるシーンを規制するというのは可笑しかったです。
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えいび

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