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【時事問題】”死にたければ一人で死ぬべき”か?

Yahooニュースから引用します。NPOほっとプラス代表理事・藤田孝典氏の呼びかけです。

報道の通り、5月28日(火)朝方、川崎市で多くの子どもが刺殺、刺傷される事件が発生した。
現時点では被害状況の一部しか判明していないため、事実関係は明らかではないが、犯人らしき人物が亡くなったことも報道されている。
それを受けてネット上では早速、犯人らしき人物への非難が殺到しており、なかには「死にたいなら人を巻き込まずに自分だけで死ぬべき」「死ぬなら迷惑かけずに死ね」などの強い表現も多く見受けられる。
まず緊急で記事を配信している理由は、これらの言説をネット上で流布しないでいただきたいからだ。
次の凶行を生まないためでもある。
秋葉原無差別殺傷事件など過去の事件でも、被告が述べるのは「社会に対する怨恨」「幸せそうな人々への怨恨」である。
要するに、何らか社会に対する恨みを募らせている場合が多く、「社会は辛い自分に何もしてくれない」という一方的な感情を有している場合がある。
類似の事件をこれ以上発生させないためにも、困っていたり、辛いことがあれば、社会は手を差し伸べるし、何かしらできることはあるというメッセージの必要性を痛感している。
「死にたいなら人を巻き込まずに自分だけで死ぬべき」「死ぬなら迷惑かけずに死ね」というメッセージを受け取った犯人と同様の想いを持つ人物は、これらの言葉から何を受け取るだろうか。
やはり社会は何もしてくれないし、自分を責め続けるだけなのだろう、という想いを募らせるかもしれない。
その主張がいかに理不尽で一方的な理由であれ、そう思ってしまう人々の一部が凶行に及ぶことを阻止しなければならない。
そのためにも、社会はあなたを大事にしているし、何かができるかもしれない。社会はあなたの命を軽視していないし、死んでほしいと思っている人間など1人もいない、という強いメッセージを発していくべき時だと思う。
人間は原則として、自分が大事にされていなければ、他者を大事に思いやることはできない。
社会全体でこれ以上、凶行が繰り返されないように、他者への言葉の発信や想いの伝え方に注意をいただきたい。


この発言に対して、いろいろな意見が戦わされていますので、私の意見を述べてみたいと思います。

この事件の犯人は自殺してしまったため、動機ははっきりしていません。一応、社会から孤立した果ての凶行だと考えられています。もしかしたら犯人の感情は別のものだったかもしれませんが、とりあえずこのような動機だったと仮定するのは不自然ではありません。

その上で、藤田氏の発言を読んでみると、ネットで”死にたければ一人で死ぬべき”という意見が出回ると犯行予備軍をさらに追い詰める、というものです。

そういうこともあるかもしれません。しかし、その意見にもっともだと賛同し、他人を巻き込んだ”自殺”を思いなおすこともあるかもしれません。

犯行予備軍を追い詰めるという仮定がどれほど正しいのか釈然としません。

そもそも、”一人で死ね”という意見を表明するのも言論の自由の行使です。やめろという言うにはそれ相応の理由が必要です。他人の言論を制止するには、根拠が乏しいように感じます。

それに、思いやりのある言葉が一つもなければ犯罪予備軍が追い詰められる、という説なら同意できなくもありませんが、”一人で死ね”という意見が一つでもあったら追い詰められる、というのは極端です。

藤田氏が、自分は暖かい言葉を発信し続けるというのであれば、それは称賛にあたいするかもしれません。しかし、他人の口をふさごうというのは間違っていると思います。

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【朝日新聞】「石の上にも三年」をどう考えるか

5月28日朝日新聞朝刊オピニオン欄。「耕論」のコーナー。テーマは「石の上にも三年、古い?」です。テーマは、すぐに離職する若手社員について。

 今春卒業の大学生の就職率は97.6%と、超売り手市場が続く。学生側が企業を選びやすいはずなのに、入社3年以内に約3割が退職している。「石の上にも三年」は、もはや死語なのか。


ワンキャリア最高戦略責任者の北野唯我氏、窓際OL(本当にそういう肩書が新聞に乗ってます)の斎藤由香氏、千葉商科大学専任講師の常見陽平氏の三人が意見を述べています。

意見はそれぞれです。「石の上にも三年」なんていうのは古い考えで同じ会社に30年もいる方がおかしい、という意見もあります。ずっと同じ会社にいてもいいじゃないか、という意見もあります。

他の業界のことはよくわかりませんので、システムエンジニアという職種に限って私見を述べます。

新人のシステムエンジニアには、入社三年程度は同じ会社に勤めることを勧めます。

どうしてかというと、新人エンジニアというのは基本的には仕事の能力は最低レベルで、仕事をしながら徐々に能力を引き上げていく形になります。しかし、仕事というのは新人の能力に応じた適切なものがころがっているいるわけではありません。ある時は能力以上の仕事を割り振られることもありますし、楽々こなせる業務を命じられることもあります。

仕事の能力が上がるにつれて難しい仕事をやってもらうことになりますが、短期的にみると能力と仕事の難易度はつり合いがとれていません。

したがって、”業務が簡単すぎる”とか”業務が難しすぎる”という理由ですぐに会社を辞めてしまうのは、誤解を多く含んでいます。

三年くらい(この「三」という数字もざっくりしたもので、「二」かも「四」かもしれませんが)は、一つの会社でキャリアを積むことが望ましいと考えます。

【本】二度目の人生を異世界で7

著:まいん

「7」も読んでみました。

今回は、龍人族、獣人族、エルフ族の勇者がそろいました。人族の勇者と主人公一味ででパーティーを組むのかもしれませんが、次巻は獣人族の国の話みたいなので、クライマックスはまだまだです。

ここまで読んできて、主人公がまったく追い詰められないし、追い詰められる気配さえありません。

ストレスがまったくない小説で、ひどく不思議な感じがします。


【時事問題】北朝鮮食糧事情

5月25日朝日新聞の記事「北朝鮮、本当に食糧難?生産量落ちても、米値下がりの謎」より

 北朝鮮の食糧事情が「ここ10年で最悪」と言われるなか、不足しているはずのコメの価格が値下がりする不思議な「逆転現象」が起きている。専門家の間では、実際は食糧難でないといった見方も。国際社会の制裁の影響もあり、苦しい状況には違いないようだ。
 国連世界食糧計画(WFP)は3日、北朝鮮の2018年の農作物の生産量が前年から12%減り、136万トンが不足すると発表した。原因は干ばつや洪水で、1010万人が食糧不足に陥ると指摘している。
 北朝鮮経済を専門にする韓国のIBK企業銀行の曺奉鉉・研究委員は「経済が困窮した1990年代後半の『苦難の行軍』後、餓死者という表現はあまり使われていないが、6月や7月には使われるかもしれない」と語る。
 一方、情報機関から報告を受けた国会情報委員会に所属する国会議員によると、昨年は1キロ5千ウォン台だったコメの価格が、最近は4千ウォン台に値下がりしている。この議員は「食糧供給が減っておらず、むしろ状況が良くなっているともいえる」と語る。
(略)


食糧難という説とそうでもないという真逆の説があります。

どう考えればいいかといえば、おそらく食糧難ではないのだと思います。

WFPが北朝鮮の農村に自由に出入りして生育状況を監視している、なんてことがあるはずありません。WFPの情報の出どころは北朝鮮当局のはずです。実際に食糧難だから食糧難だとWFPに言っている可能性もありますし、嘘を吐いて食糧難だといっているかもしれません。北朝鮮当局が嘘を吐くのは日常茶飯事ですから。

一方、市場のコメ価格の情報の出どころは、おそらく脱北者、それも複数の脱北者でしょう。脱北者がそろって嘘を吐くとは考えにくい話です。

両方本当だと考えることもできなくはありません。つまりコメの生育状況は悪いが備蓄米を放出して価格が下がっているということ可能性です。これは少なくとも当面はコメが足りなくて困った、という状況ではないことを意味しています。

また、食糧援助をしようとした韓国に冷たい態度をとっていることも食糧難が嘘ではないかと疑える根拠です。

国内引き締め的な意味で食糧難を言いつのっているのではないかと思います。

【テレビ】ダークサイドミステリー  「あなたの知らない童話の闇 夢か悪夢か本当か?」

NHK-BSにて放送。

この枠は「幻解!超常ファイル」のスピンオフだと思っていたのですが、先週は「幻解!超常ファイル」の新作を放送していましたし、ときどき「幻解!超常ファイル」の再放送もしています。位置づけがはっきりしないのですが、今回のテーマは童話です。西洋の童話の「ハーメルンの笛吹き男」「ヘンゼルとグレーテル」「シンデレラ」の三作を俎上にのせました。

■ハーメルンの笛吹き男
童話ですが、実際の事件をもとにしています。1284年ハーメルンの街(人口2000人)から130人の子供が消えたという記録が残っています。ただし、消えた理由がはっきりせず、いくつもの説が唱えられていますが確定したものはありません。

主な説
・土着の邪教の行いをしたとして生き埋めにされた
・街中が異端の疑いをかけられたため、子供たちを処刑することで街をまもった。
・街が人口を支えきれなくなったので、東部に移住させた
・聖地巡礼のためエルサレムに向かった
などです。

聖地巡礼や東方移住は別に隠す理由もないので、一番と二番あたりが怪しいように感じました

■ヘンゼルとグレーテル
他の童話とちがって固有名詞(ヘンゼル、グレーテル)がはっきりしているのが特徴です。なんらかの実話がもとになっているのかもしれません。

子供たちが、森の中で悪い魔女に遭遇しこれを退治し宝物を持ち帰った、というのが大筋です。しかし悪い魔女云々というのは生き残った子供たちの証言に過ぎません。本当は親切な一人暮らしの老婆を殺して財産を盗んだというが実態ではないか、という出演者の指摘に納得です。

■シンデレラ
我々はフランス人ペローの「シンデレラ」になじんでいますが、ここではグリム兄弟の「シンデレラ」が紹介されました。

ペロー版だと、真面目に生きていたら幸運が舞い込むという、良家の子女に向けた教訓話っぽいものです。しかしグリム版だとシンデレラを助けてくれる妖精は登場せず、シンデレラ自身の機転で王子をハートをつかむという物語になっています。

グリム兄弟の時代のドイツは、ナポレオンに圧迫されていたので、その時代状況がペロー版を改変させたのでは、というのが出演者の推測でした。


【時事問題】米国での先住民の地位

5月22日朝日新聞の記事「トランプ米大統領のあだ名攻撃 民主候補にレッテル貼り」より

 2020年の米大統領選に向けて民主党の候補者指名争いが本格化するなか、受けて立つトランプ大統領が各候補者に「あだ名」を付けて攻撃している。前回の大統領選でも、あだ名でレッテル貼りし、得意の口げんかに持ち込んだ成功体験がある。果たして今回は――。
(略)
  トランプ氏は、民主党の候補者が出てくるたびツイッターなどで小まめに反応し、あだ名を付けている。
 ネイティブアメリカン(先住民)を祖先に持つと主張していたエリザベス・ウォーレン上院議員に対しては、米国で広く知られる17世紀の先住民女性「ポカホンタス」をあだ名にした。差別的な言葉遣いだと先住民団体から批判を浴びてもトランプ氏はどこ吹く風。ウォーレン氏の主張をウソだと攻撃。「DNA検査で本当だったら100万ドル寄付する」と挑発した。
 これに対しウォーレン氏は昨年10月、実際に検査を受け、6~10世代前に先住民がいたと公表した。ところが、血筋を政争の具にしたとして先住民団体から批判を浴びるはめに。トランプ氏は15日の演説で「ポカホンタスはたぶん脱落するだろうな」と皮肉った。
(略)


トランプ大統領の発言の良し悪しはともかく、米先住民の扱いが気になりました。

米国社会に詳しいわけではありませんが、白人以外はそれなりに差別されているのだと思います。ただし、現在では、人権に配慮して表立っての差別はなく社会的援助の対象になっているようです。それがかえって白人層から不公平、つまり逆差別と不満がつのっていることも聞き及んでいます。

そんな中でウォーレン上院議員(見た目は白人)が、自ら先住民の血をひいていることを明かしています。つまり、先住民の血が混じっていることは、社会的に不利になる理由にはなっていないようです。

必ずしも民主党の政治家だからというわけでもなさそうです。「ER救急救命室」という長く続いた米国のテレビドラマがありますが、この中の見た目は白人の登場人物(モリス医師)が、自分は先住民の血をひいていることを誇らしげに語っています。

”先住民”というものに憧れに近い感覚があるのかもしれません。

では、米国では先住民は差別の対象ではないのかというと、そうでもないのでしょう。先住民の団体があるくらいですから、見た目が白人でない先住民は、団結しないと生きるのが難しいのでしょう。

この団体がウォーレン議員を批判しているところをみると、先住民団体にとって、先住民の血を誇る白人が出てくるのはうれしくはない事態なのかもしれません。

日本人の私にはよくわからない感覚ですが、面白いとも思いました。

【テレビ】フランケンシュタインの誘惑E+  第八話「人を操る 恐怖の脳チップ」

Eテレにて放送。

主人公はホセ・デルガード(1915~2011)です。スペインの脳科学者で、主にアメリカで業績を残しています。脳に電気刺激を与えることで感情を操作するという実験に取り組んでいました

1915年:スペイン・ロンダで、眼科医の家に生まれる
1936年:スペイン内戦。マドリード大学で父と同じ眼科医を目指していたデルダードは共和国軍の医療部隊に参加
1939年:マドリードが陥落し内戦はフランコの勝利に終わる。デルガードら共和国軍兵士は強制収容所に送られる。ここでの悲惨な体験が、暴力的な傾向の人間の脳を操るというアイデアを生む
1939年:デルガード、脳の研究を始める
1946年:アメリカ・エール大学の特別研究員になる。脳を操るチップを開発し、動物実験をする
1952年:人体実験に移行
1960年:群れの上位の猿の脳にチップを埋め込み、スイッチを下位の猿に持たせる実験を始める。上位の猿が威嚇を始めると、下位の猿はスイッチを押して上位の猿をおとなしくさせるという実験に成功する。これを人間に応用すれば、独裁者の脳に埋め込んだチップを市民が操作することで理想社会が作れるという発想である。この時期にはロボトミー手術の負の面が知れ渡ってきたため、デルガートの実験にも逆風がふく
1963年:スペインの闘牛場で、牛の脳に埋め込んだチップで牛を操る実験映像を撮る。これが評判になって米軍から資金提供を受けることになる
デルガードの元同僚が「脳チップを使えば、スラム街で暴動を起こす黒人の暴力的な傾向を抑えることができるだろう」と発言。別の科学者は、男性同性愛者の脳を電気で刺激し異性愛者に作り替える実験をする。
これらの発言・実験で、世論の反発は強まり、デルガートが矢面にたつ
1974年:デルガード、エール大学をやめ、スペインに帰国。スペインでも研究を続ける
1985年:モスクワの米大使館にソ連が微弱な電話攻撃をしているという疑いをアメリカのテレビ番組が特集。デルガードがインタビューに答え、再びスポットライトがあたる
1990年:デルガードは研究の一線から退く。
脳チップは目覚ましく進歩を遂げ、パーキンソン病患者の治療に使われる。電気刺激でPTSDに苦しむ患者の記憶を削除することも可能になった。また米軍は否定しているが、脳にチップを埋め込んだ兵士を米軍が研究しているとスクープされる。
2005年:デルガード再渡米。しかし、彼の業績を覚えているものはいなかった。彼の論文の引用もほとんどなされていない。
2011年:96歳で死去

■感想
脳にチップを埋め込むとか電気刺激で操るとかいうと不気味なものを感じてしまいますが、現実にパーキンソン病の治療で効果が出ているということなので頭から否定はできないのだと思います。

しかし、闘牛場での映像データを見ると、科学的実験というより、大衆向けの宣伝っぽい感じがします。第一話のロバート・コーニッシュと似ているのかもしれません。だいたい、脳に電気が走ったら、突進する牛が止まるのは当たり前のことかもしれません。脳を操作された、というのとはちょっと違うようにも思います。ここらへんのところがデルガードの業績が無視された理由なのかもしれません。

【アニメ】2018年のアニメ 総合評価

アニメ調査室(仮)さんのサイトで2018年アニメのランキングが発表されています。
このランキングを私の評価に違いを検証してみます。
私の評価を、Sを3点、Aを2点、Bを1点、Cを0点、Dを-1点、Eを-2点と数値化します。途中で視聴をやめた作品は対象としていません。
アニメ調査室(仮)さんのランキング評価との差を求めます。
差が大きいほど、世間の評価と私の評価がズレていることを意味します。以下のような結果になりました。
2018.gif


■私の評価が低くなったもの(1.0以上差があるもの)
「ゾンビランドサガ」「はねバド!」「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」「バキ」「宇宙よりも遠い場所」「色づく世界の明日から」「アンゴルモア元寇合戦記」「ヒナまつり」「弱虫ペダル GLORY LINE」

例年よりたくさんズレが生じました。「ヒナまつり」はそんなに悪い評価でもないと思っていましたが、世間ではさらに好評だったみたいです。

「ゾンビランドサガ」は2.0ポイント以上の開きが生まれました。そんなに面白いのですかねえ?

■私の評価が高かったもの(1.0以上差があるもの)
「七つの大罪 戒めの復活」「博多豚骨ラーメンズ」「ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士」

「ユリシーズ」はそんなに悪いとは思っていないので、世間の悪評が不思議です。

【朝日新聞】地方の大学で学ぶとアニマルスピリットを持つの?

5月22日朝日新聞朝刊オピニオン欄。一極集中化対策として東京23区の大学定員を抑制する政策についての意見です。その中から東京大学客員教授・増田寛也氏の「若者よ、地元で起業の道へ」を引用します。増田氏は、政府有識者会議で座長代理としてこの件に関わってきました。

(略)
 私が有識者会議で考えたのは、アニマルスピリット(野心)を持って起業に突き進む「とんがった若者」が多く出やすいように社会通念を変えたいということでした。とんがった若者が東京の有名な大学、大企業に行く進路だけではなく、各地で業を起こすことを推奨するのです。
 昭和と平成を振り返ると、若者は大学の偏差値でふるい分けられ、大企業では協調性を求められてきました。その最も大きな場が東京です。こうして今の社会を築いてきましたが、日本の大企業は活力を失い、長く低迷してきたように、かつての成長モデルは限界にきています。
(略)
 23区規制に抵抗するのは、当事者の若い人たちより、「東京の大学に入って、大企業に行けば安心」と考えてきた親や高校の先生といった上の世代です。今の若者たちは「海外に出て行こうとしない」「意欲がない」などと言われますが、私が大学院で教えている学生たちは、新しいことを貪欲に吸収しようとするし、我々とは違った社会への敏感さもあります。こういう力を生かして地方で起業する若者が増えてほしいのです。
 もちろん、地方の大学や企業も大変身を遂げなければなりません。この法律を「平成の悪法」と呼ぶ人もいます。そう言われないように多くの人たちの意識を変えていかなければならないと思っています。


賛成できない意見です。

東京の大学に行きたい若者を行きにくくしたからといって、野心的な若者を多く生まれるはずがありません。単に東京と地方の大学の格差が生まれるだけです。東京の大学に行けなかった若者はうつうつとすることはあっても野心的になるはずありません。

昭和・平成は企業は協調性を求めてきたのが現在の日本の低迷の理由という分析ですが、地方の大学に進むと協調性がなくなり、その若者を採用することで、企業が活性化するというのでしょうか。まるで意味が分かりません。

だいたい増田氏が教えている東京の学生も「新しいことを貪欲に吸収しようとするし、我々とは違った社会への敏感さ」があるそうです。東京で勉強しようが、地方で勉強しようが、よく学ぶ学生はよく学ぶだけです。

増田氏からは、既存のシステムや文化をぶち壊してやりたいという感情の発露しか感じられません。

【世論調査】朝日新聞5月21日

5月21日朝日新聞朝刊に世論調査の結果が発表されました。

(数字は%。小数点以下は四捨五入。◆は全員への質問。◇は枝分かれ質問で該当する回答者の中での比率。〈 〉内の数字は全体に対する比率。丸カッコ内の数字は、4月13、14日の調査結果)

◆いまの政治などについてうかがいます。あなたは、安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
 支持する 45(44)
 支持しない 32(32)
 その他・答えない 23(24)

◇(「支持する」と答えた人に)それはどうしてですか。(選択肢から一つ選ぶ=択一)
 首相が安倍さん 11〈5〉
 自民党中心の内閣 18〈8〉
 政策の面 18〈8〉
 他よりよさそう 51〈23〉
 その他・答えない 2〈1〉

◇(「支持しない」と答えた人に)それはどうしてですか。(択一)
 首相が安倍さん 17〈5〉
 自民党中心の内閣 26〈8〉
 政策の面 43〈13〉
 他の方がよさそう 9〈3〉
 その他・答えない 5〈3〉

◆あなたは今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
 自民党 34(35)
 立憲民主党 5(7)
 国民民主党 1(1)
 公明党 4(3)
 共産党 2(3)
 日本維新の会 3(2)
 希望の党 0(0)
 社民党 0(1)
 その他の政党 2(1)
 支持する政党はない 37(38)
 答えない・分からない 12(9)

◆この夏に、参議院選挙があります。仮に今投票するとしたら、あなたは、比例区ではどの政党、またはどの政党の候補者に投票したいと思いますか。(択一)
 自民党 37(39)
 立憲民主党 12(13)
 国民民主党 3(2)
 公明党 6(5)
 共産党 5(6)
 日本維新の会 7(7)
 希望の党 1(0)
 社民党 1(1)
 その他の政党 2(2)
 答えない・分からない 26(24)

◆あなたは、この夏の参議院選挙にどの程度関心がありますか。(択一)
 大いに関心がある 17
 ある程度関心がある 44
 あまり関心はない 29
 まったく関心はない 10
 その他・答えない 0

◆あなたは、この夏の参議院選挙で、与党が議席を増やした方がよいと思いますか。野党が議席を増やした方がよいと思いますか。それとも、今とあまり変わらないままがよいと思いますか。
 与党が議席を増やした方がよい 15
 野党が議席を増やした方がよい 34
 今とあまり変わらないままがよい 38
 その他・答えない 13

◆あなたは、今度の参議院選挙をきっかけに、日本の政治が大きく変わってほしいですか。それほどでもありませんか。
 大きく変わってほしい 47
 それほどでもない 43
 その他・答えない 10

◆あなたは、今後の安倍首相に期待しますか。期待しませんか。
 期待する 46
 期待しない 45
 その他・答えない 9

◆安倍首相の自民党総裁の任期は2021年9月までです。あなたは、次の自民党総裁として、だれがふさわしいと思いますか。(択一)
 石破茂さん 17
 岸田文雄さん 4
 野田聖子さん 4
 河野太郎さん 4
 菅義偉さん 6
 小泉進次郎さん 29
 この中にはいない 26
 その他・答えない 10

◆北方領土の返還について、丸山穂高衆院議員が、島の住民だった人に対し、「戦争しないとどうしようもなくないですか」などと発言し、国会で議員辞職を求める声が出ています。あなたは、丸山議員は辞職すべきだと思いますか。その必要はないと思いますか。
 辞職すべきだ 69
 その必要はない 19
 その他・答えない 12

◆消費税についてうかがいます。あなたは、消費税を予定通り、今年10月に10%に引き上げることに賛成ですか。反対ですか。
 賛成 39(35)
 反対 54(55)
 その他・答えない 7(10)

◆あなたは、消費税を引き上げることで、景気に悪い影響が出る不安をどの程度感じますか。(択一)
 大いに感じる 28
 ある程度感じる 47
 あまり感じない 18
 まったく感じない 4
 その他・答えない 3

◆あなたの実感としては、景気は悪くなっていると思いますか。そうは思いませんか。
 景気は悪くなっている 49
 そうは思わない 40
 その他・答えない 11

◆あなたは、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見たいと思いますか。(択一)
 ぜひ会場で見たい 12
 できれば会場で見たい 21
 テレビやネットで見たい 57
 見たいとは思わない 9
 その他・答えない 1

◆あなたがもし、東京オリンピックを会場で見るとしたら、一番見てみたい競技は何ですか。
 陸上(マラソンを含む) 24
 水泳 9
 体操 8
 野球・ソフトボール 8
 サッカー 7
 柔道 4
 テニス 3
 バレーボール 3
 バスケットボール 3
 卓球 2
 バドミントン 1
 ゴルフ 1
 その他の競技 4
 見たい競技はない 14
 答えない・分からない 9
     ◇
 〈調査方法〉 コンピューターで無作為に電話番号を作成し、固定電話と携帯電話に調査員が電話をかけるRDD方式で、18、19の両日に全国の有権者を対象に調査した。固定は有権者がいると判明した1945世帯から910人(回答率47%)、携帯は有権者につながった2226件のうち996人(同45%)、計1906人の有効回答を得た。


この調査が私のところにきたと想定して回答してみます。

>◆いまの政治などについてうかがいます。あなたは、安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
支持します

>◇(「支持する」と答えた人に)それはどうしてですか。(選択肢から一つ選ぶ=択一)
首相が安倍さんだからです。

>◆あなたは今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
支持政党はありません
立憲と共産の主要野党がともに支持率を減らしました。国民と社民という別に主要でない野党も調子が今一つですね。国民は小沢一郎氏と組んで支持率が上がると思い込んでいたのかもしれませんが、結果は惨憺たるものです。

>◆この夏に、参議院選挙があります。仮に今投票するとしたら、あなたは、比例区ではどの政党、またはどの政党の候補者に投票したいと思いますか。(択一)
決めていません。

>◆あなたは、この夏の参議院選挙にどの程度関心がありますか。(択一)
大いに関心があります。

>◆あなたは、この夏の参議院選挙で、与党が議席を増やした方がよいと思いますか。野党が議席を増やした方がよいと思いますか。それとも、今とあまり変わらないままがよいと思いますか。
今と変わらない方がいいです。これ以上野党が減るのは不健全ですが、増えても日本の政治に役に立たない感じがします。

>◆あなたは、今度の参議院選挙をきっかけに、日本の政治が大きく変わってほしいですか。それほどでもありませんか。
それほどでもありません。

>◆あなたは、今後の安倍首相に期待しますか。期待しませんか。
期待しています。

>◆安倍首相の自民党総裁の任期は2021年9月までです。あなたは、次の自民党総裁として、だれがふさわしいと思いますか。(択一)
この質問に小泉進次郎氏の名前をあげちゃう有権者というのはどういうものかと思います。

>◆北方領土の返還について、丸山穂高衆院議員が、島の住民だった人に対し、「戦争しないとどうしようもなくないですか」などと発言し、国会で議員辞職を求める声が出ています。あなたは、丸山議員は辞職すべきだと思いますか。その必要はないと思いますか。
酒に飲まれてくだをまくような人物が議員にふさわしいとはおもいませんが、議席というのは有権者が与えたもので軽々しく辞めていいいものだとは思いません。

>◆消費税についてうかがいます。あなたは、消費税を予定通り、今年10月に10%に引き上げることに賛成ですか。反対ですか。
何とも言えません

>◆あなたは、消費税を引き上げることで、景気に悪い影響が出る不安をどの程度感じますか。(択一)
ある程度感じます。
こういう設問を交ぜてくるというのは、朝日新聞は消費税増税に反対なのでしょうか?

>◆あなたの実感としては、景気は悪くなっていると思いますか。そうは思いませんか。
そういう実感はありません。

>◆あなたは、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見たいと思いますか。(択一)
別に見たいと思いません。

>◆あなたがもし、東京オリンピックを会場で見るとしたら、一番見てみたい競技は何ですか。
見るとするなら自転車ですが、わざわざ見に行くことは多分ないでしょう。
家の近くで馬術をやるので、それは機会があれば見に行くかもしれません。
 

【時事問題】実売部数の公表はタブー?

Yahooニュースから引用します。

 幻冬舎代表取締役社長の見城徹氏(68)が17日、ツイッターを更新した。
 見城氏は構成作家の百田尚樹氏(63)とトラブルになっていた作家・津原泰水氏(54)の著書の実売部数をツイッター上に公表した。
 見城氏自身は出版に反対だったものの、担当者の熱意に押され出版したが、結果はこのありさま…と言いたげな内容だった。
 しかし、出版社が特定の著者の実売部数を公表するのはタブーといえる。当然、個人情報を預ける作家や関係者から批判が殺到した。
「幻冬舎とは仕事をしない」といった撤退宣言まで出ていた。
 見城氏は「編集担当者がどれだけの情熱で会社を説得し、出版に漕ぎ着けているかということをわかっていただきたく実売部数をツイートしましたが、本来書くべきことではなかったと反省しています。そのツイートは削除いたしました。申し訳ありませんでした」と深く謝罪した。


一般人は知る由もありませんでしたが、実売部数を公表してはいけないというは”タブー”だそうです。”タブー”というのはありていにいって、社会で禁止されているけど、なんで禁止されているのか誰にも理由が分からない、ということです。

映画でもDVDでも普通に実売数は公表されます。一般論としては物品がどのくらい売れているのかは報道の対象であって、隠すというのはおかしなことです。

出版村の中で批判を浴びているようですが、不思議な感覚だとしかいいようがありません。

ただし、百田氏の本をめぐるやりとりと津原氏の本の実売数は関連がありませんので、わざわざ公表する社長の対応にも疑問はあります。しかし、それを批判するのではなく、”実売数を公表しやがった”、という批判が変だというのが私の意見です。



【展覧会】印象派への旅 海運王の夢

於:Bunkamuraザ・ミュージアム

スコットランドで巨富を築いた海運業者ウィリアム・バレルがコレクションした絵画をグラスゴー市に寄贈してできたのが「バレル・コレクション」です。バレル氏は寄贈にあたり英国より外に持ち出さないことを条件にしていましたが、美術館の改修工事のため、特別にコレクションの数々が来日しました。日本初公開で、おそらく最後の公開となるでしょう。

落ち着いた感じの絵が多かったです。多かったというよりすべてでした。コレクターの趣味なのでしょう。ゴッホの肖像がもありましたが、色彩を抑えた点描画でした。

カミーユ・コローの「耳飾り」が印象に残りました

6月30日までです。
その後、
福岡県立美術館で10月12日~12月9日
愛媛県美術館で12月19日~2019年3月24日
の予定です

【映画】映画 賭ケグルイ

TVドラマ「賭ケグルイ」の映画化で、オリジナルストーリーです。オリジナルといっても、原作者が関わっていますので、映画スタッフが勝手に作ったのとは違います。

アニメ版も、TVドラマも観ていました。アニメ版にはすっかりはまっていましたし、TVドラマもそれなりに楽しめました。ただ、馬鹿げた設定や大げさな演技は、アニメーションだと違和感がないのですが、実写だと若干微妙なのは仕方ありません。

映画版でよかったのはギャンブルの勝ち方が偶然に頼らず、頭脳ゲームとしても秀逸だったことです。

反面、生徒会対反生徒会という構図をとったので、主人公の立ち位置が若干不安定になったことは否めません。

登場人物が多いので、原作・アニメ・TVドラマのいずれかを観ている人向きです。初見だと難しいかもしれません。

【テレビ】フランケンシュタインの誘惑E+  第七話「愛と憎しみの錬金術 毒ガス」

Eテレにて放送。

主人公はフィリッツ・ハーバー(1868~1934)です。ドイツの化学者で毒ガスの父ともいわれていますが、空気中から窒素を取り出す、つまり空気から肥料を作り出す方法を確立したことで農業生産に革命を起こしたという偉大な業績を残しています。

1868年:ユダヤ系ドイツ人として誕生
1871年:ドイツ帝国建国。ユダヤ人でも功績があれば国に認められるという熱狂がユダヤ人社会に渦巻く
1907年:空気中から窒素を取り出すことに成功。この技術は現在に至るまで使われている
1913年:カイザー・ウィルヘルム物理化学・電気化学研究所の所長に就任。多くの化学者がハーバーの下で働く。その中にはアインシュタインもいた。
1914年:第一次世界大戦勃発。ハーバーの窒素を取り出す技術を応用して火薬の生産が始まる。そしてハーバーは毒ガス開発に乗り出す。妻クララ(結婚前はブレスラウ大学で女性初の博士号を化学で取得しているが、結婚を機に家庭に入る)から毒ガス開発で非難される。アインシュタインからも毒ガス開発をいさめられる。伝記によれば、妻に「科学者は平和時には世界に属するが、戦争時には祖国に所属する」と反論。
1915年4月22日:ベルギー・イッペルで世界初となる毒ガスの実戦投入。中毒者1万4千人。死者5千人。
1915年5月11日:戦場から一時帰郷したハーバーは妻と毒ガスのことで言い争いになる。
1915年5月12日:未明に妻クララが拳銃で自殺
その後もハーバーは次々と新種の毒ガスの開発を手掛ける。連合国側も毒ガスで応戦する
1918年:ドイツ敗北。第一次世界大戦終結。
1918年:ハーバーがノーベル化学賞を受賞(窒素を取り出す研究による)
1933年:ナチスが政権をとり、ユダヤ人の迫害がはじまる。ハーバーはそれまでの功績が認められ追放を免除されたが、同僚のユダヤ人研究者は全員追放された。ハーバーはこれに抗議し研究所を辞職。
1934年1月29日:エルサレムに向かう途中スイス・バーゼルで死去。遺体は妻クララと同じ墓に葬られた
ナチス政権は、ハーバーの開発したチクロンBでユダヤ人を虐殺。ハーバーの親族や研究仲間も犠牲になる
1953年:カイザー・ウィルヘルム物理化学・電気化学研究所はフィリッツ・ハーバー研究所と改称
1980年-1988年:イラン・イラク戦争で、イラクが神経ガスを使用。毒ガスが「貧者の核兵器」であることを実証する
1995年:東京で地下鉄サリン事件。毒ガスによるテロ事件。

■感想
原爆だの水爆だのナパーム弾だのの開発者は人殺しに直結した発明ですので、称賛したくないのですが、ハーバーの窒素を取り出す研究は人類を飢餓から救った発明だと素直に認めざるを得ません。

そしてアメリカで殺戮兵器を開発した科学者たちは、自分の発明を国家のためだと、あっけらかんとと誇っていました。内心はともかくそう強弁できました。それに対して、ハーバーには祖国ドイツに裏切られたという悲劇があります。また研究のことで妻に非難され自殺されるという苦悩を引きずっていたようです。

そのため、毒ガスの父とは言え、単純に非難したくない思いにとらわれました。


【時事問題】佐藤浩市さんの炎上インタビュー

「空母いぶき」という映画が作成され、それに出演した俳優佐藤浩市氏のインタビュー記事が反響をよんでいます。

私は、原作を読んでいませんし、映画も観ていませんし(まだ公開前だし)、インタビュー記事も読んでいません。ネットで炎上しているのを観察した感想です。

非難している方が間違っているように感じました。

非難されている理由は主に次の3つです
1)体制側である総理大臣を演じるのに抵抗があった、との発言
2)ストレスに弱くすぐお腹を下すという設定に変えてもらった、というのが安倍総理をや揶揄している
3)第一次安倍政権で総理が退陣したのは難病でお腹を下していたのだから、これはこの病気の人たちを揶揄している

1)について。清純派の女優が濡れ場のある役を断ったり、颯爽とした若者像を演じる俳優が悪役を避けたりと役者が役に注文をつけるのは珍しいことではありません。それにこの場合は、人物像を自分なりに深めることを条件に受諾したというのですから、どこから考えても問題だとは思えません。

ただ、体制側の総理を演じるのに抵抗がある、というのはちょっと分かりません。反体制だから、園遊会に招かれても行かないとか、勲章なんてもらわないとかいうならリアルの場での対応なら分かります。しかし役として演じるのが嫌だという感覚はどこからくるのでしょうか?

2)について。今回の人物設定はストレスに弱くてお腹を下すというもので、安倍総理とは異なります。

安倍総理の場合は、病気であることを知らない人間が、あるいは知っているにも関わらず知らないふりをして、”ストレスでお腹を下す”と揶揄されていました。彼らの言動には問題があったかと思いますが、佐藤浩市さんが安倍総理を揶揄しているというのは曲解です。ストレートにストレスでお腹を下す総理大臣、という設定です。

3)について。病気でお腹を下すという設定ではないのですから、あきらかにその病気の人を揶揄していません。

なんでこれで佐藤浩市さんが非難されるのか全くわかりません。

【朝日新聞】日本人のトラウマか?

5月15日朝日新聞夕刊。国際政治学者・藤原帰一氏の「時事小言」のコーナー「米の全方位脅迫政策 対イランは軍事的危機」より

 トランプ大統領のアメリカでは外交交渉と脅迫が同じものらしい。第一の例が中国との貿易紛争である。
(略)
 米中関係よりも短期のうちに世界の安定を揺るがしているのが、イランに対するトランプ政権の政策である。
(略)
 米中貿易紛争は軍事力の行使に発展する段階にはないが、イランは違う。経済制裁のさらなる強化ばかりでなく、アメリカが軍事介入にまで訴える可能性も無視できない。すでにサウジアラビアの石油タンカーが損傷を受けたという情報のために、イランを取り巻く国際的な緊張が高まっている。
 トランプ政権は、一方的な脅迫ばかりに頼ることによって、国際関係の安定を揺るがしている。だが、安倍政権はトランプ政権との協力を重視する外交に終始してきた。日米関係を堅持するだけではアメリカとともに日本も世界から孤立する懸念があることを銘記すべきだろう。


この論考にはうなずくところが多かったです。

トランプ大統領の行動は、現時点では日本の国益とぶつかるところはあまりないようですが、世界的にみると不安定さを増しています。

北朝鮮への甘い態度に比べて、イランへの圧迫は度を越しているように思います。

それはともかく、結論部分に興味を惹かれます。アメリカとの関係ばかりに頼っていては世界から孤立する、という懸念です。

仮に、現在の日本の政権がアメリカとの関係をこじらせていたら、保守派の識者は、”このままでは日本は孤立する”と政府批判をするでしょう。

つまり保守でもリベラルでも政府への批判の主たるものが、”このままでは日本は孤立する”です。

やはりこれは太平洋戦争の敗戦で我々日本人に刻まれたトラウマなのでしょうか?

【朝日新聞】人権感覚の欠如とは

5月14日朝日新聞の記事『報道番組で「性別どちら?」 読売テレビ、コーナー休止 「人権感覚の欠如」批判受け謝罪』より

 読売テレビ(大阪市)が10日夕方の報道番組内のコーナー企画で「男性か女性かどっち?」と一般人に確認するシーンを放送した。生放送中に、番組コメンテーターで作家の若一光司さんが「許し難い人権感覚の欠如」と指摘。同局は13日、このコーナーを当面休止することを発表し、報道局長やキャスターらが番組内で謝罪した。
 問題になったのは、関西ローカルで放送された「かんさい情報ネット ten.」で、お笑いコンビが、街の人々の疑問を調査する「迷ってナンボ!」のコーナー。大阪市内の飲食店を訪ね、常連客の性別を確かめるため本人に「性別はどちら」「彼女は?」と質問したり、保険証の性別欄を確認したりした。「おっぱいあります?」と尋ねる場面もあり、「正真正銘の男だった」とのナレーションも入った。
 VTRを見た若一さんは「個人のセクシュアリティーにそういう形で踏み込むべきじゃないです。そんなものをよう平気で放送できるね」「ご本人がテレビに出ることを了解していたとしても、個人のセクシュアリティーに関してそういうアプローチをすること自体が、人権感覚、人権認識にもとります」と批判した。
(略)


この番組を見ていませんが、新聞記事を読む限り人権感覚にもとるコーナーだと考えます。報道番組内のコーナーらしいですが、お笑いをもとめる緩い企画だったのだと思います。

しかし、よくよく考えるとなぜ性別の確認が人権侵害になるのかというのは簡単に答えがでません。

例えば、年齢だったら訊いても問題にはなりません。お年寄りにインタビューして「えっ~、70歳ですか。お若いですね~」などというのはテレビで頻繁に見聞きします。

年齢だった性別と同じ個人情報のはずです。なぜ年齢はよくて性別はダメなのでしょうか。

合理的な回答が思い浮かびません。おそらく、性別を疑うのはタブーであるとしか言いようがありません。したがって時代や文化が違えば、性別を疑うというのは問題ない社会もあり得ます。

そうだとすると、この件で感じた人権感覚というのが決して普遍の原理ではないということなのかもしれません。

【朝日新聞】地球環境を守るために必要なこと

5月13日朝日新聞社説「生態系の保全 地球の悲鳴が聞こえる」より

 人間の活動のせいで、かつてないほどの勢いで地球の自然が損なわれている――。生物多様性と生態系の現状を科学的に評価する国際組織(IPBES)が、先日、新たな報告書を公表して警告を発した。
(略) 
 たとえば、世界中に存在すると推定される800万種の動植物のうち、少なくとも100万種が数十年以内に絶滅する恐れがあるという。そのペースは、過去1千万年の平均の10~100倍にあたる。
(略)
 それは、人が生きていく基盤である農林水産業などが、早晩たちゆかなくなることを意味する。一例として報告書は、花粉を運ぶ昆虫が消えてしまうことで農業生産が毎年5770億ドル(約63兆5千億円)も減るリスクがあると指摘する。
 IPBESのロバート・ワトソン前議長は「経済や暮らし、食糧安全保障、健康などの基盤を私たち自身が侵している」と訴える。人間の生活は自然の恵みなしでは成り立たない。そんな当たり前の事実に、改めて目を向ける必要がある。
 残された時間は決して多くない。各国は、あらゆる分野で変革に取りかかるべきだ。食料や燃料、木材など多くの資源を輸入に頼る日本も、地球規模の環境破壊に無関心でいることは許されない。
 エネルギーや食料、水などの大量生産・大量消費を見直す。温室効果ガスを減らして地球温暖化の進行を抑える。脱プラスチックを進める……。どれも容易ではないが、成し遂げなければならない課題だ。
(略)


地球環境悪化への懸念には同意します。「容易ではないが、成し遂げられなければならない課題だ」という点も賛成します。

そのための方策は、「エネルギーや食料、水などの大量生産・大量消費を見直す」しかありません。そしてそのために絶対に必要なことがあるのですが、なぜか社説では触れられていません。

絶対に必要なのは、地球の人口を少なくすることです。今生きている人間をどうこうしようというのは乱暴ですし、無理な産児制限をするのは気味の悪い社会です。しかし人口爆発は、地球環境の悪化を招き、それが人類という種にはね返ってくるのは自明です。しかし自然にすこしづつ減っていくことは環境のことを考えれば歓迎すべきことです。

自国の繁栄のためだけに、あるいは自分の住む地域が活性化するためだけに、少子化対策を求めるのは少しおかしいのでないかと思います。

【テレビ】フランケンシュタインの誘惑E+  第六話「地獄の炎ナパーム」

Eテレにて放送。

主人公は有機化学者ルイス・フィーザー(1899~1977)です。ナパームの開発者です。

1899年:米オハイオ州ドイツ系の裕福な家庭に生まれる
1916年:ウィリアムズ大学で有機化学を専攻。アメリカンフットボールでも有力選手として活躍
1934年:ドイツがポーランドに侵攻。第二次世界大戦はじまる
1940年:米ルーズベルト大統領が国防研究委員会(軍と科学者が共同で兵器開発をめざす会)を発足
1940年11月:国防研究委員会の中でフィーザー新型爆弾の開発を任される。生ゴムをつかって焼夷弾の改良を目指す。
1941年12月:太平洋戦争はじまる。日本にゴムの生産地を抑えられたので、別の原料を探しはじめる
1942年7月:新型の焼夷弾(ナパーム弾)の燃焼実験に成功
1943年:ナパーム弾の量産開始。まず火炎放射器に活用し、射程を伸ばすことに成功
1945年3月:東京大空襲でナパーム弾の無差別爆撃
1945年8月:第二次世界大戦終了。フィーザーは研究者の道に戻る。有機化学の世界的リーダーとして教科書の執筆もする
1950年:朝鮮戦争。太平洋戦争の2倍のナパームが使用される
1952年:ナパームの特許が公開。メキシコ、中東などで作られ始める
1967年:雑誌ランパーズがナパームの特集記事。ナパーム弾被害の実態が知れわたり、フィーザーに中傷の手紙が殺到する。これに対して、フィーザーは「国のためならもう一度だって同じことをやる」と反論
1972年:ベトナムでナパーム弾の被害にあった少女の写真「戦争の恐怖」がピューリツァー賞をとる。これがナパームへの最後の一撃になる
1975年:サイゴン陥落。太平洋戦争の24倍のナパームが使用される
1977年:フィーザー死去
1980年:国連が人口密集地でのナパームの使用を禁止
2001年:アメリカ、すべてのナパームを廃棄したと発表
2003年:イラク戦争でゲル化したジェット燃料の爆弾を使う。米は厳密な意味でのナパームではないと釈明するが、問題視される。
現在:ナパームの製造方法は公開され安価で手軽に作成できるため貧者の兵器となりつつある

ナパームの原爆の開発コストは次のようになっている。ナパームははるかに安価に開発されたことがわかる。
ナパーム開発費:520万ドル
ナパーム開発人員:6人
原爆開発費:20億ドル
原爆開発人員:12万人

■感想
番組を見たかぎりフィーザーには殺戮兵器を作り出したという屈託はまったくないようでした。むしろ愛国心から当然のことをしたと信じ切っているみたいです。科学者ですが、フットボールの選手だったという運動選手体質が関係あるのかもしれません。

また、これまで番組で取り上げてきた科学者たちは、一応に自分が開発研究したものへの執着がありました。しかしフィーザーは第二次世界大戦が終わると、ナパームそのものへの関心は薄れてしまったかのように見えました。

【朝日新聞】分からない翻訳

5月10日朝日新聞朝刊国際面「文大統領 手詰まりの3年目」より

(略)
 転機は18年秋、戦時中に日本企業で働いた韓国人の元徴用工らに、企業が賠償するよう命じた韓国大法院(最高裁)の判決だ。司法に行政は介入できない。だが日本側から判決への批判が出た。文氏は法律家でもある。「大統領は激怒した。日本側が自分たちの利益のため判決を利用しているとも受け取った」と元高官は語る。「これ以降、感情的に日本との距離感が広がり、疑念も深まった」
(略)



元高官の言うことがよく分かりません。正確には、元高官の発言ではなく翻訳が分かりません。

「自分たちの利益のため」の「自分たち」とは日本なのでしょうか?韓国なのでしょうか?

「判決を利用している」と疑われているのは日本なのでしょうか?韓国なのでしょうか?

「受け取った」のは日本なのでしょうか?韓国なのでしょうか?

パターンを検討してみます。

「日本の利益のために、韓国が判決を利用している」というのは、現実的にはあり得ません。

「韓国の利益のために、日本が判決を利用している」というのも、現実的にはあり得ません。

「日本の利益のために、日本が判決を利用していると、日本が受け取った」というのは意味が通りません。

「日本の利益のために、日本が判決を利用していると、韓国が受け取った」なら分かります。(1)

「韓国の利益のために、韓国が判決を利用していると、韓国が受け取った」も話が通りません。

「韓国の利益のために、韓国が判決を利用していると、日本が受け取った」なら分かります。(2)

(1)だと文大統領が怒っている理由は分かります。しかし決自体は韓国の裁判所のものです。韓国の裁判所の判決を日本が利用するというのもおかしな話です。そもそもこの判決が出て日本は腹を立てても得はしていません。利用もなにもないのです。

(2)だと理屈は通ります。”韓国が自分の利益をはかるために判決を利用したと日本が邪推してやがる、と文大統領が怒っている”という解釈です。しかし、それなら”邪推だ”と反発して説明すればいいだけで怒る理由にはなりにくいです。

徴用工(?)判決以来の韓国の行動原理は、ただでさえ日本人には不可解なので、こうしたあやふやな翻訳だと解釈に困ります。

【朝日新聞】タレント学者の芸?

5月10日朝日新聞文化・文芸欄。『肥大する星条旗、いまや「国体」』政治学者・白井聡氏のインタビュー記事です。
 

――令和になりました。
 「元号がかわった。それだけのことです。メディアでは新時代という言葉がやたらと使われた。元号がかわったから新時代がくる。よく考えると意味が分かりません。答えられる人はいるんでしょうか。にもかかわらず、テレビでは街の人にマイクを向け、『良い時代が来るといいな』という類いのコメントが繰り返し放送された」
(略)
できるだけ自分の身近に貧しい人、面倒な人にいてほしくないという風潮が当たり前になった。国民統合という理念が放棄されたと考えます。「統合」は遠い過去の話で、「統合の象徴」である天皇制も揺らいでいる」
――揺らいでいますか。天皇制への支持は平成を通して強くなっています。
「皇居にいる天皇だけをみても今日の「天皇制なるもの」がどう機能しているか理解できません。理解する上で「国体」という概念が欠かせません。国体とは、日本は天皇を頂点に置く「家族」のような共同体であるとする観念です。天皇と国民は「愛し、愛される」関係で、その後の天皇制ファシズムの温床になりました。一般的には敗戦後の民主主義改革によって解体されたとされますが、今なお形を変えて国体が維持されている」
――形を変えた国体とは。天皇制に何らかの変化があったということですか。
「敗戦を境に米国が「天皇」化していったのです。象徴的に言えば、菊=天皇制と星条旗=米国、の結合は戦後日本社会を形づくってきましたが、平成では星条旗の存在が肥大化し、国体になった。菊はむしろ小さくなっていった一方、米国への従属は当たり前になっている。
(略)


根拠もなくテキトーなことを持って回った言い方で喋っているようにしか思えません。

戦後、米国が「天皇」化して、平成になって米国の存在が肥大化して国体になった(日本国民が米国を愛し、米国に愛されていると思っている関係になった)ということですが、根拠が示されていません。

それどころか、記者が指摘するように平成を通じて天皇制への支持は強くなっています。天皇制への支持が減って、その分米国への信頼度が増したというならまだしも、白井氏の言うところの「菊」は小さくなっていないのです。したがって「菊」にかわって「星条旗」が国体になったというのは間違っています。

根拠のない感想を喋りまくるというのは学問とは言えません。タレント学者の芸でしょうか。

【朝日新聞】老後の投資

5月9日朝日新聞朝刊オピニオン欄。「耕論」のコーナー。「老後の資金、投資次第?」より

最近の「耕論」のコーナーは似たような意見ばっかり載っていて、「耕す」のではなく、深い穴をみんなで掘っているという感じでした。しかし今回は、対立する意見が載っていて読み応えがありました。

対立したのは、若い時からこつこつ投資すべきという意見の漫画家・三田紀房氏と、投資なんてすべきでないという経済ジャーナリスト・荻原博子氏です。

三田氏は、若いうちから投資をすることで経済を長期的に見ることができるようになり、集中力を高まるし、若さを保てる、としています。ただし未経験の老人が突然投資をはじめることは勧めていません。

荻原氏は、最近は高齢者をターゲットに投資信託を売りつけている。結局投資家は損をしているのではないか。高齢になって投資をするくらいなら、インターネットの勉強をして使いこなせるようになった方がよっぽどいい、という意見です。

私は荻原氏のいうことに賛成します。

三田氏も未経験の高齢者が投資をすることを勧めていませんが、裏をかえせば、若いうちから経験をしておけ、という意見です。年をとって投資をする意義は、頭を活性化できるということでしょうが、頭を活性化する方法は、荻原氏も指摘していますが、投資だけではありません。

投資で成功すればお金が増えて老後が楽になるというのは分かりますが、失敗したら目も当てられません。仕事をしているなら頑張って稼いで取り返せばいいのですが、引退後ではどうにもなりません。本職という安全装置がなくなったのなら一層投資は避けるべきだと思います。

子供や孫に心配かけたくないという思いで投資をしているのかもしれませんが、老親が投資していたら子供たちはそれだけで心配してしまいます。

【朝日新聞】「“虚構”だからこそ引き受ける」

5月8日朝日新聞朝刊オピニオン欄。「耕論」のコーナー。憲法9条の特集です。その中から憲法学者・江藤祥平氏の「“虚構”だからこそ引き受ける」より

(略)
 憲法前文と9条の特徴は、自国だけではなく世界の平和をも実現しようとする崇高な理想が刻みこまれている点だと私は見ます。
 自衛権の行使を否定しているとは考えませんが、「戦力」にあたる実力の保持は禁止しており、他国の武力に対して劣勢に立つことが織り込み済みです。他国の侵略には国連など国際社会による介入で対応することが前提とされてもおり、現実の世界を見れば、相当の覚悟を要することです。しかし、それでも正義の原理に基づく国際社会を作りあげる取り組みを国民に求めたのが9条です。
 他国の平和にまで配慮したものですから、真剣に受け止めるなら、戦争より覚悟が必要になります。9条がこうしてある意味で常軌を逸しつつ、歴史の一歩先を行く性格を帯びた背景には、多大な犠牲者を生んだ先の大戦の経験があります。倫理の側面から見れば、弱き者たちから叫ばれた「殺すなかれ」という要求を受けとめたものとも言えるでしょう。
 しかし、平和な国際社会を実現する覚悟を持つ「我々」が立ち上がったかと言えば疑問です。政治は米国に追従し、国連に本来の役割を果たさせる改革を使命とはしてきませんでした。もちろん政治は国民の映し鏡です。国民に覚悟がないから、覚悟しないことが政治家の得になったのでしょう。
 9条の理想を追求する日本国民という物語は、それが虚構であるからこそ、引き受ける覚悟がなければ成り立ちません。あえて9条という宿命に賭ける覚悟です。
 現実政治を見れば、そうした「我々」が立ち上がる見込みは小さいでしょう。しかし、その細い道筋を絶やさず追求し続けることが必要なのだと私は考えます。


全体としてお花畑でポエムを朗読しているのを聞いているような気分になりました。

「正義の原理に基づく国際社会を作りあげる取り組みを国民に求めた」って、求めたのは当時日本を占領していた米国です。常識的に考えて、米国は正義のためではなく、日本が米国に再挑戦してくるのを防ぐためだったのでしょう。

『倫理の側面から見れば、弱き者たちから叫ばれた「殺すなかれ」という要求』ですが、「弱き者たち」が誰なのか不明です。

「9条の理想を追求する日本国民という物語は、それが虚構であるからこそ、引き受ける覚悟がなければ成り立ちません。あえて9条という宿命に賭ける覚悟です」などと言い出すと論理もへったくれもありません。学者の論考とはとても思えません。

【朝日新聞】「広がる攻撃、銃から下着まで」

5月6日朝日新聞朝刊社会面。「通わぬ言葉」の四回目「広がる攻撃、銃から下着まで」より

 北九州市議の村上聡子さん(53)が事務所に届いた段ボール箱を開けると、注文した覚えのないベージュ色のブラジャー16枚がぎっしり詰まっていた。美容ドリンク、青汁、まな板なども立て続けに届いた。
 昨年6月のことだ。「嫌がらせが、とうとうこんな手段になったのか」。信じられない気持ちだった。
(略) 
 東京都八王子市の障害者施設職員、菱山南帆子さん(30)の元には昨年9月、保湿クリームや化粧水が3日間続けて届いた。
 菱山さんは国会前での改憲反対デモに加わってきた。「帰れ」「女のくせに」。街頭やツイッター上で罵倒されることは何度もあったが、物が届くのは初めてで「動機がわからず、気持ち悪かった」。
 同じころ、さまざまな社会問題について積極的に発言している人たちに、同様の被害が広がっていた。いずれも被害者が通信販売で注文したように装っていた。支払いは受け取り後とされ、送った側に負担はない。一体、だれが。業者から注文はがきを取り寄せたが突き止められず、疲れだけが残った。
(略)
 同じ銃撃の現場を取材した長崎放送の元記者・関口達夫さん(68)は2015年、韓国の市民団体を番組で取り上げた。戦時下、長崎市の軍艦島で働かされた朝鮮人徴用工の追悼で長崎を訪れていた。
 放送後、「内容が反日的だ」とする批判がSNSで拡散され、抗議の電話やメールが半年ほど続いた。決めつけるように「攻撃」された、と感じる。
 銃弾、ネットでの威迫、不気味な「送りつけ」。「言論への攻撃は、手口の幅が広がり、便乗して批判する人も増え、陰湿になっている」


意見が気に入らないからといって物を送りつけるといういやがらせは感心しません。言論に対してはあくまで言論で勝負すべきだと考えます。

この記事もそういう基調で書かれているのだとおもっていましたが、

>放送後、「内容が反日的だ」とする批判がSNSで拡散され、抗議の電話やメールが半年ほど続いた。決めつけるように「攻撃」された、と感じる。

にはがっかりです。番組内容をネットで批判するのは言論そのものです。もちろん脅迫があたっとしたら、それは言論に値しません。しかし批判であれば、それがどんなに気に入らない批判であっても、あくまで言論です。送り付け」とは区別すべきです。

ところで、物の送り付けは、受取人払いのため送付者に金銭的負担はないそうですが、送り付けられた側は当然受取拒否するでしょうから、彼らも金銭的負担はないのではないかと思います。

嫌がらせをするつもりで送っても、損をするのは業者だけだ、ということを周知すればこういういたずらは無くなるのではないかと思いますが・・・・・・

【朝日新聞】自己責任論

5月5日朝日新聞朝刊東京面。「明日も喋ろう」のコーナー。教育NPO理事長・今井紀明氏のインタビュー。今井氏は、2004年にイラクで、他の日本人二名とともに拉致されました。武装勢力は自衛隊の撤退を要求しましたが、日本政府は応じないまま解放されました。拉致当初から解放後も自己責任という言葉で多くの批判が寄せられたことで有名です。

(略)
あのとき自分たちに対して吹き荒れた「自己責任論」は今も日本社会に根付いていると感じます。昨年10月、シリアで3年拘束されたフリージャーナリストの安田純平さんが解放され帰国した時も、やはり同じような声が上がりました。
自己責任論や、他人を切り捨てることで、社会に不寛容がばらまかれます。そうすると、切り捨てられた側も批判された側も、双方が生きづらくなる。そうしてまた他者を切り捨てる。社会はより不寛容んじなる。今、そんな無限ループに陥っている気がします。
自分と異なる意見を持つ人との対話はしんどい。誰でも、自分の意見が正しいと信じたいですから。
(略)


イラク人質事件の時に未成年でしたので、世間のバッシングはちょっと酷だったようにも思います。人質への非難というのはどうやら日本だけの現象らしかったです(外国のことはよく知らないので、マスコミの受け売りですが)。

なぜ、日本だけこういうバッシングがあったのかといえば、おそらく1977年に日本赤軍が起こしたダッカ日航機ハイジャック事件が原因でしょう。この時、福田赳夫総理が「一人の生命は地球より重い」と言って、身代金の支払い犯罪者の引き渡しをしました。

当時の政府は、テロリストの交渉という信じられないことをしましたが、この時の人質はただ旅客機に乗っていただけでなんの責任もない人たちでしたので彼らに危害が加えられるのはなんとしても避けたかったというのは分からないでもありません。

一方、イラクで人質になった三人は事情が大きくことなります。どう違うかといえば人質になった経緯が自分の責任だったということです。

私が理解するかぎりフリージャーナリストの安田氏は、自己責任を自覚していました。自己責任でやっているのだから政府は仕事の邪魔をしないでくれ、というのが一貫した姿勢です。批判されたのは、できる範囲で努力した政府関係者への感謝の気持ちがないのでは、ということであったように思います。

今井氏があの事件とその後のバッシングで人生が変わってしまったのは気の毒に思わないでもないです。しかし、人質になった経緯から考えて、例えばハイジャックでいきなり人質にされた人間と扱いが違うのは仕方ない、とは思わないのでしょうか。すでの三十歳を超える今井氏ですが、私にはいまだに考えが幼いように思いました。

【アニメ】RED GARDEN

このblogを始める前に観たアニメですが、今回GYAO!で再視聴しました。

ニューヨークを舞台に、謎の血族どうしの争いに巻き込まれた4人の女子高生が主役です。声優が先に声を入れてそれに合わせて絵を作っていくというプレスコ方式を採用したり、独特のキャラデザイン(明らかに外人とわかる風貌)だったり、闘いに巻き込まれた少女たちの苦悩を描くなど、意欲的・野心的なこころみのある作品です。

残念ながら、途中打ち切りを喰らったため、後半が駆け足になってしまいました。2007年の時点でも、途中打ち切りというのは珍しかったように思いますので、残念です。

当時は感心して観ていた記憶があるのですが、今回再視聴するといろいろアラが見えてきました。

・少女たちは、理性を失い怪物化する一族(ドロル)と闘いを強いらるのですが、ドロルからすれば怪物化するのは病気の発症のようなものです。少女たちと闘いが起きるには、発症した患者を夜間に一人解き放たなければなりません。ひどく不自然です。

・少女たちを闘いに駆り出した一族(アニムス)は、少女たちを招集するために、ドロルがいつ怪物化するかを察知していなければなりません。それほど人数がいるわけでもないアニムスがドロル一人ひとりの動向を察知するのは無理があります。

・少女たちの招集は、少女たちのもとに蝶を舞わせることですが、絵的には綺麗ですが、どうやって蝶を操っているのか説明がありません。

・そもそも、怪物化したドロルをわざわざ狩り立てる必要がアニムスにはないはずです。放置しておけば怪物は警察に捕まります。それが続けば、表向きは人間界になじんでいるドロルは警察の監視対象になります。闘いどころか、アニムスは平穏無事、ドロルは警察に追われるという構図です。アニムスの中核メンバーは不死で、ドロルは少子化の一族ですので、闘いが起きなければ結局はアニムスの勝利です。素人の女子高生に闘わせる理由なんてありません。

・主人公の少女たちは偶然巻き込まれたはずですが、他にも似たような境遇の少女たちがいました。彼女たちはどういうきっかけでアニムスに使われているのでしょうか。

前半の謎を提示する部分はよかったのですが、謎解きの部分で尺が足りなくなったのか、もともと考えていなかったのか分かりませんが、失速したと思います。

後日談のOVAがあって、これは本編より面白かったと記憶しています。

【テレビ】フランケンシュタインの誘惑E+  第五話「ゆがめられた天才 幻の世界システム」

Eテレにて放送。

主人公は工学者ニコラ・テスラ(1856~1943)です。交流電気方式で現代社会に多大な貢献がありますが、世界システム(情報・電気・電信・電話を全世界に送電するシステム)や、地震発生装置、殺人光線、フリーエネルギー、地球に分割破壊方法などのあやしげなアイデアで、主にオカルトファンの間で絶大な人気を誇る人物です。また、エジソンとの直流・交流の実用化競争でも有名です。

1856年:クロアチアで生まれる
1875年:グラーツ工科大学に入学
1879年:エジソンが送電事業に着手
1882年:交流による送電のネックとなっていた交流モーターの開発に成功
1884年:アメリカに乗り込む
1888年:交流システムに出資者があらわれる。
エジソンは直流を推していたので、交流へのネガティブキャンペーンを仕掛ける。犬猫を交流で殺傷したり、電気椅子に交流を採用させるなどの方法で、交流の危険性を訴える
1893年:シカゴ万博で交流による発電が採用。直流交流戦争は交流(テスラ)の勝利。エジソンも交流システムに転換する
1896年:ナイアガラに交流発電所が建設。世界初の長距離送電システム。
1893年:無線での電信に成功
1899年:コロラド州コロラドスプリングスで世界システムの実験を開始する
このころから資金難に陥るが、J.P.モルガンを新たな出資者として獲得
1901年:グリエルモ・マルコーニが無線電信に成功
J.P.モルガンが支援を打ち切る
1943年:心臓病のため86歳で死亡。ホテルの一室での孤独死。

■感想
このシリーズで取り上げてきた人物たちと比べて、テスラの発明で直接被害を被った人はいませんし、テスラの実験がおぞましいものであったわけでもありません。

あやしげな理論を提唱していたため、オカルトファンに目をつけられ、マッドサイエンティスト扱いされていますが、業績自体は真っ当なものです。

あやしげな理論といえばエジソンも晩年は霊界との通信装置の開発に没頭するなどしていましが、エジソンは決してマッドサイエンティスト扱いはされていません。

テスラの発明がなければ現在の送電システムはないことを考えれば、業績に比して不当な扱われ方をしていると思います。

【世論調査】朝日新聞、憲法記念日特集

5月3日の朝日新聞に世論調査の結果が発表されました。

(数字は%。小数点以下は捨五入。◆は全員への質問。◇は枝分かれ質問で該当する回答者の中での比率。〈 〉内の数字は全体に対する比率。特に断りがない限り、回答は選択肢から一つ選ぶ方式)

◆まず、いまの政治などについてお聞きします。あなたは、安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
 支持する 43
 支持しない 45
 その他・答えない 12

◆あなたはいま、どの政党を支持していますか。
 自民党 35
 立憲民主党 7
 国民民主党 1
 公明党 4
 共産党 3
 日本維新の会 1
 自由党 1
 希望の党 0
 社民党 1
 その他の政党 0
 支持する政党はない 47
 答えない・わからない 0

◇(「支持する政党はない」と答えた人に)あなたがいま、支持する政党がない理由は何ですか。一つだけマルをつけてください。
 期待できる政党がないから 51〈25〉
 各政党の違いが分からないから 13〈6〉
 選挙のたびに投票先を判断したいから 22〈11〉
 政治に関心がないから 11〈5〉
 その他・答えない 3〈0〉

◆いまの政党は、国民の声を政治に反映させる役割を果たしていると思いますか。果たしていないと思いますか。
 果たしている 21
 果たしていない 71
 その他・答えない 8

◆あなたは、いまの暮らし向きをどう感じていますか。
 余裕がある 2
 どちらかといえば余裕がある 34
 どちらかといえば苦しい 49
 苦しい 12
 その他・答えない 3

◆次にあげる安倍内閣の政策の中で、あなたが評価する政策にいくつでもマルをつけてください。
 景気・雇用 28
 社会保障・福祉 21
 消費税増税 12
 財政再建 5
 TPP(環太平洋経済連携協定) 16
 震災復興 27
 原子力発電・エネルギー 4
 教育・子育て 23
 外交・安全保障 23
 憲法 7
 その他・答えない 23

◆では、次にあげる安倍内閣の政策の中で、あなたが評価しない政策にいくつでもマルをつけてください。
 景気・雇用 39
 社会保障・福祉 37
 消費税増税 52
 財政再建 30
 TPP(環太平洋経済連携協定) 12
 震災復興 22
 原子力発電・エネルギー 37
 教育・子育て 29
 外交・安全保障 29
 憲法 30
 その他・答えない 7

◆あなたは、これからの日本の政治に、どちらを期待しますか。安定ですか。変化ですか。
 安定 60
 変化 34
 その他・答えない 6

◆2012年末に安倍政権が誕生した時、あなたは、安倍首相に、どの程度、期待していましたか。
 大いに期待していた 11
 ある程度期待していた 48
 あまり期待していなかった 28
 まったく期待していなかった 12
 その他・答えない 1

◆あなたは、今後の安倍首相に、どの程度、期待しますか。
 大いに期待する 7
 ある程度期待する 34
 あまり期待しない 37
 まったく期待しない 20
 その他・答えない 2

◆あなたは、安倍首相の言葉を、どの程度信頼できますか。
 大いに信頼できる 3
 ある程度信頼できる 35
 あまり信頼できない 40
 まったく信頼できない 20
 その他・答えない 2

◆あなたは、政権交代が今後も繰り返されるほうがよいと思いますか。そうは思いませんか。
 繰り返されるほうがよい 40
 そうは思わない 53
 その他・答えない 7

◆あなたが、野党にもっとも力を入れてほしいことは何ですか。
 政権の問題点を追及すること 15
 政策を提案すること 36
 政権を担う力をつけること 45
 その他・答えない 4

◆野党は、与党に対抗するため、できるだけ一つの政党にまとまったほうがよいと思いますか。それとも、別々の政党のまま協力するほうがよいと思いますか。
 できるだけ一つの政党にまとまったほうがよい 47
 別々の政党のまま協力するほうがよい 48
 その他・答えない 5

◆あなたは、国会で自民党だけが強い勢力を持つ状況は、よいことだと思いますか。よくないことだと思いますか。
 よいことだ 13
 よくないことだ 80
 その他・答えない 7

◆2009年から2012年まで、民主党が政権を担っていました。あなたは、民主党政権に対してどのような印象を持っていますか。
 よい 2
 どちらかといえばよい 24
 どちらかといえば悪い 40
 悪い 25
 その他・答えない 9

◆いまの国会は、国民の意思を反映した議論が、どの程度できていると思いますか。
 大いにできている 0
 ある程度できている 13
 あまりできていない 54
 まったくできていない 29
 その他・答えない 4

◆もし、いまの日本の政治に、自分の意思を伝えたいと思った時、あなたは、どのような行動をしたいと思いますか。あてはまるものに、いくつでもマルをつけてください。
 自分と近い考えの政治家に投票する 80
 インターネットで発信したり、新聞に投稿したりする 16
 署名運動に参加する 23
 デモや集会に参加する 4
 政治家や事務所に伝える 9
 選挙運動に参加する 6
 選挙に立候補する 1
 何もしない 10
 その他・答えない 3

◆芸能人がSNSなど公の場で、政権を批判することは、問題があると思いますか。問題はないと思いますか。
 問題がある 29
 問題はない 65
 その他・答えない 6

◆今年の夏に参議院選挙があります。仮にいま、投票するとしたら、あなたは、比例区では、どの政党またはどの政党の候補者に投票したいと思いますか。
 自民党 43
 立憲民主党 17
 国民民主党 3
 公明党 5
 共産党 5
 日本維新の会 6
 自由党 1
 希望の党 1
 社民党 2
 その他の政党 2
 答えない・わからない 15

◆あなたは、今年の夏にある参議院選挙に、どの程度関心がありますか。
 大いに関心がある 14
 ある程度関心がある 43
 あまり関心はない 33
 まったく関心はない 8
 その他・答えない 2

◆今度の参議院選挙で投票先を決めるとき、次にあげる政策の中で、あなたが重視する政策にいくつでもマルをつけてください。
 景気・雇用 66
 社会保障・福祉 65
 消費税増税 31
 財政再建 31
 貿易協定 10
 震災復興 32
 原子力発電・エネルギー 25
 教育・子育て 46
 外交・安全保障 36
 憲法 22
 その他・答えない 3

◆女性の国会議員がもっと増えた方がよいと思いますか。
 増えた方がよい 62
 そうは思わない 28
 その他・答えない 10

◆今度の参議院選挙で、比例区の投票先を決めるとき、女性の候補者を増やしている政党かどうかを、判断材料の一つにしたいと思いますか。そうは思いませんか。
 判断材料の一つにしたい 30
 そうは思わない 67
 その他・答えない 3

◆憲法を変えるには、衆議院と参議院でそれぞれ3分の2以上の議員が賛成して提案し、国民投票で過半数が賛成することが必要です。あなたは、今度の参議院選挙の結果、与党と、憲法改正に前向きな勢力が参議院全体で3分の2以上を占めたほうがよいと思いますか。それとも、占めないほうがよいと思いますか。
 占めたほうがよい 44
 占めないほうがよい 46
 その他・答えない 10

◆今度の参議院選挙に合わせ、衆議院を解散して、衆参同日選挙を行うことに賛成ですか。反対ですか。
 賛成 42
 反対 43
 その他・答えない 15

◆今度の参議院選挙で、与党に対抗するため、野党が選挙区で協力して候補を立てるほうがよいと思いますか。そうは思いませんか。
 協力して候補を立てるほうがよい 57
 そうは思わない 36
 その他・答えない 7

◆今年10月に消費税を10%に引き上げることに賛成ですか。反対ですか。
 賛成 27
 反対 65
 その他・答えない 8

◆あなたが、政治や社会の出来事についての情報を得るとき、参考にするメディアは何ですか。いくつでもマルをつけてください。
 新聞 65
 テレビ 88
 ラジオ 18
 雑誌 13
 インターネットのニュースサイト 51
 ツイッターやフェイスブックなどのSNS 12
 その他・答えない 2

◆以下は、憲法第9条の条文です。(憲法9条条文は省略)あなたは、憲法第9条を変えるほうがよいと思いますか。変えないほうがよいと思いますか。
 変えるほうがよい 28
 変えないほうがよい 64
 その他・答えない 8

◆あなたは、いまの自衛隊は、憲法に違反していると思いますか。違反していないと思いますか。
 違反している 19
 違反していない 69
 その他・答えない 12

◆安倍首相は、憲法9条の1項と2項をそのままにして、新たに自衛隊の存在を明記する憲法改正案を提案しています。あなたは、こうした9条の改正に賛成ですか。反対ですか。
 賛成 42
 反対 48
 その他・答えない 10

◇(「賛成」と答えた人に)それはどうしてですか。
 自衛隊を憲法に明記することで、自衛隊が海外で活動しやすくなるから 43〈18〉
 自衛隊は憲法に違反しているという疑いがなくなるから 31〈13〉
 自衛隊員が今より誇りを持てるようになるから 23〈10〉
 その他・答えない 4〈2〉

◇(「反対」と答えた人に)それはどうしてですか。
 自衛隊を憲法に明記することで、自衛隊の海外活動が拡大するおそれがあるから 58〈28〉
 政府はこれまでも自衛隊は合憲としており、変える必要がないから 29〈14〉
 戦力の不保持をうたった2項を削除するべきだから 8〈4〉
 その他・答えない 5〈2〉

◆安倍首相は、9条に自衛隊を明記する理由について、自衛隊が違憲かどうかの論争を終わらせ、隊員が強い誇りを持って任務をまっとうできる環境を整えるためだと説明しています。あなたは、こうした改憲理由に納得できますか。納得できませんか。
 納得できる 40
 納得できない 49
 その他・答えない 11

◆あなたは、国民の間で、憲法を変える機運が、どの程度高まっていると思いますか。
 大いに高まっている 3
 ある程度高まっている 19
 あまり高まっていない 55
 まったく高まっていない 17
 その他・答えない 6

◆いまの日本の憲法は、全体として、よい憲法だと思いますか。そうは思いませんか。
 よい憲法 62
 そうは思わない 25
 その他・答えない 13

◆あなたは、いまの憲法を変える必要があると思いますか。変える必要はないと思いますか。
 変える必要がある 38
 変える必要はない 47
 その他・答えない 15

◆次の憲法にかかわるテーマのうち、国会でもっと議論してほしいものは何ですか。いくつでもマルをつけてください。
 プライバシー権 26
 知る権利 42
 環境権 22
 国と地方の関係 42
 憲法裁判所の設置 5
 同性婚 12
 首相の衆院解散権 10
 象徴天皇のあり方 13
 自衛権のあり方 34
 個人の権利や自由の制限 26
 CM規制など憲法改正のための国民投票のあり方 10
 その他・答えない 9

◆安倍首相は憲法改正を目指すことを明言しています。安倍政権のもとで憲法改正を実現することに、あなたは賛成ですか。反対ですか。
 賛成 36
 反対 52
 その他・答えない 12

◆自民党は、憲法改正の条文案をまとめています。あなたは、これらの改憲項目について、どのように考えますか。

・大規模な災害などの際に、内閣が法律に代わる緊急政令を出して、国民の権利を一時的に制限したり、国会議員の任期を延長したりする「緊急事態条項」の創設
 憲法を改正して対応するべきだ 28
 いまの憲法を変えずに対応すればよい 55
 そもそも必要ない 10
 その他・答えない 7

・経済的な理由にかかわらず、誰もが教育を受けられるよう、国が教育の充実に向けた環境整備に努めること
 憲法を改正して対応するべきだ 36
 いまの憲法を変えずに対応すればよい 56
 そもそも必要ない 3
 その他・答えない 5

・有権者の「一票の格差」にかかわらず、参院選では、3年の改選ごとに、人口の少ない県からも、必ず1人は参院議員が選出されるようにすること
 憲法を改正して対応するべきだ 29
 いまの憲法を変えずに対応すればよい 50
 そもそも必要ない 13
 その他・答えない 8
     ◇

 〈調査方法〉 全国の有権者から3千人を選び、郵送法で実施した。対象者の選び方は、層化無作為2段抽出法。全国の縮図になるように335の投票区を選び、各投票区の選挙人名簿から平均9人を選んだ。3月6日に調査票を発送し、4月15日までに届いた返送総数は2093。無記入の多いものや対象者以外の人が回答したと明記されたものを除いた有効回答は2043で、回収率は68%。
 有効回答の男女比は男47%、女52%、無記入1%。年代別では18、19歳1%、20代9%、30代11%、40代18%、50代16%、60代19%、70代16%、80歳以上10%。


この世論調査が私のところに来たと想定して回答してみます

>◆まず、いまの政治などについてお聞きします。あなたは、安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
支持します

>◆あなたはいま、どの政党を支持していますか。
支持政党はありません

>◇(「支持する政党はない」と答えた人に)あなたがいま、支持する政党がない理由は何ですか。一つだけマルをつけてください。
選挙のたびに投票先を判断したいからです

>◆いまの政党は、国民の声を政治に反映させる役割を果たしていると思いますか。果たしていないと思いますか。
こういう誘導的な設問に意味があるとは思いません。案の定、「果たしていない」が70%強となってます。この結果を見て、なんだと言いたいのでしょうか?

>◆あなたは、いまの暮らし向きをどう感じていますか。
上を見るときりがありませんが、どちらかといえば余裕があります。

>◆次にあげる安倍内閣の政策の中で、あなたが評価する政策にいくつでもマルをつけてください。
「景気・雇用」「外交・安全保障」です

>◆では、次にあげる安倍内閣の政策の中で、あなたが評価しない政策にいくつでもマルをつけてください。
「原子力発電・エネルギー」政策はどこに向かっているのかよくわからないですね。
それと選択肢に沖縄問題がないのは何ででしょうか? これには不満なのですが・・・

>◆あなたは、これからの日本の政治に、どちらを期待しますか。安定ですか。変化ですか。
変化です

>◆2012年末に安倍政権が誕生した時、あなたは、安倍首相に、どの程度、期待していましたか。
大いに期待していました。

>◆あなたは、今後の安倍首相に、どの程度、期待しますか。
ある程度期待します。

>◆あなたは、安倍首相の言葉を、どの程度信頼できますか。
ある程度信頼できます。

>◆あなたは、政権交代が今後も繰り返されるほうがよいと思いますか。そうは思いませんか。
繰り返されるほうがよいです。ただし今の野党に政権を担う能力があるとは思っていません。奮起を期待してます。

>◆あなたが、野党にもっとも力を入れてほしいことは何ですか。
政権を担う力をつけることです。

>◆野党は、与党に対抗するため、できるだけ一つの政党にまとまったほうがよいと思いますか。それとも、別々の政党のまま協力するほうがよいと思いますか。
無理に一つになろうとすべきではありません。目先の選挙ではなく、10年くらいの時間感覚で政権を奪還できるように頑張るべきです。

>◆あなたは、国会で自民党だけが強い勢力を持つ状況は、よいことだと思いますか。よくないことだと思いますか。
そうなったのは主権者たる国民の選択の結果です。よいも悪いもありません。

>◆2009年から2012年まで、民主党が政権を担っていました。あなたは、民主党政権に対してどのような印象を持っていますか。
悪い印象を持っています。
この質問は朝日の世論調査でははじめてだと思いますが、予想通りというか衝撃的な数字がでました。これでは近々の政権交代は夢ですね。

>◆いまの国会は、国民の意思を反映した議論が、どの程度できていると思いますか。
こういう誘導的質問に意味はありません。

>◆もし、いまの日本の政治に、自分の意思を伝えたいと思った時、あなたは、どのような行動をしたいと思いますか。あてはまるものに、いくつでもマルをつけてください。
「自分と近い考えの政治家に投票する」「インターネットで発信したり、新聞に投稿したりする」

>◆芸能人がSNSなど公の場で、政権を批判することは、問題があると思いますか。問題はないと思いますか。
芸能人にも言論の自由があるのですから問題ありません。しかし政治に関しては一般人である芸能人の意見を、マスコミがことさらに取り上げることは問題だと思います。

>◆今年の夏に参議院選挙があります。仮にいま、投票するとしたら、あなたは、比例区では、どの政党またはどの政党の候補者に投票したいと思いますか。
決めていません

>◆あなたは、今年の夏にある参議院選挙に、どの程度関心がありますか。
大いに関心があります。

>◆今度の参議院選挙で投票先を決めるとき、次にあげる政策の中で、あなたが重視する政策にいくつでもマルをつけてください。
「景気・雇用」「外交・安全保障」

>◆女性の国会議員がもっと増えた方がよいと思いますか。
制度をいじって無理に増やすことには賛成できません。

>◆今度の参議院選挙で、比例区の投票先を決めるとき、女性の候補者を増やしている政党かどうかを、判断材料の一つにしたいと思いますか。そうは思いませんか。
そうは思いません。

>◆憲法を変えるには、衆議院と参議院でそれぞれ3分の2以上の議員が賛成して提案し、国民投票で過半数が賛成することが必要です。あなたは、今度の参議院選挙の結果、与党と、憲法改正に前向きな勢力が参議院全体で3分の2以上を占めたほうがよいと思いますか。それとも、占めないほうがよいと思いますか。
占めたほうがよいです。

>◆今度の参議院選挙に合わせ、衆議院を解散して、衆参同日選挙を行うことに賛成ですか。反対ですか。
同日選挙はなるべく避けるべきです。小選挙区制度の導入でただでさえ選挙結果が極端に振れるのに、同日選で両院とも一色に染まるのは感心しません。

>◆今度の参議院選挙で、与党に対抗するため、野党が選挙区で協力して候補を立てるほうがよいと思いますか。そうは思いませんか。
協力するなら政権構想を一致させるべきです。それをせずに協力するのは欺瞞です。

>◆今年10月に消費税を10%に引き上げることに賛成ですか。反対ですか。
なんとも言えません。消費者としては上げない方がよいのですが、そう単純な問題でもないのでしょうから。

>◆あなたが、政治や社会の出来事についての情報を得るとき、参考にするメディアは何ですか。いくつでもマルをつけてください。
「新聞」「雑誌」「テレビ」「インターネットのニュースサイト」です。
選択肢にはありませんが、本も参考にしています。

>◆以下は、憲法第9条の条文です。(憲法9条条文は省略)あなたは、憲法第9条を変えるほうがよいと思いますか。変えないほうがよいと思いますか。
変えるほうがよいです。

>◆あなたは、いまの自衛隊は、憲法に違反していると思いますか。違反していないと思いますか。
違反していると思います。

>◆安倍首相は、憲法9条の1項と2項をそのままにして、新たに自衛隊の存在を明記する憲法改正案を提案しています。あなたは、こうした9条の改正に賛成ですか。反対ですか。
賛成です。

>◇(「賛成」と答えた人に)それはどうしてですか。
「自衛隊は憲法に違反しているという疑いがなくなるから」です

>◆安倍首相は、9条に自衛隊を明記する理由について、自衛隊が違憲かどうかの論争を終わらせ、隊員が強い誇りを持って任務をまっとうできる環境を整えるためだと説明しています。あなたは、こうした改憲理由に納得できますか。納得できませんか。
納得できます。

>◆あなたは、国民の間で、憲法を変える機運が、どの程度高まっていると思いますか。
高まっているとは思いません。

>◆いまの日本の憲法は、全体として、よい憲法だと思いますか。そうは思いませんか。
中身はおおむね良い憲法だと思います。しかし占領軍に押し付けられたという事実は否定しようがありません。

>◆あなたは、いまの憲法を変える必要があると思いますか。変える必要はないと思いますか。
変える必要があります。

>◆次の憲法にかかわるテーマのうち、国会でもっと議論してほしいものは何ですか。いくつでもマルをつけてください。
「首相の衆院解散権」を憲法で縛ることはぜひとも必要です。

>◆安倍首相は憲法改正を目指すことを明言しています。安倍政権のもとで憲法改正を実現することに、あなたは賛成ですか。反対ですか。
賛成です。
「安倍政権のもとで」と条件づけをして問う理由が分かりません。

>◆自民党は、憲法改正の条文案をまとめています。あなたは、これらの改憲項目について、どのように考えますか。

>・大規模な災害などの際に、内閣が法律に代わる緊急政令を出して、国民の権利を一時的に制限したり、国会議員の任期を延長したりする「緊急事態条項」の創設
憲法を改正して対応すべきです。国民の権利に関わることは憲法で規定しておくべきです。

>・経済的な理由にかかわらず、誰もが教育を受けられるよう、国が教育の充実に向けた環境整備に努めること
いまの憲法を変える理由はありません。政策の問題にすぎません。

>・有権者の「一票の格差」にかかわらず、参院選では、3年の改選ごとに、人口の少ない県からも、必ず1人は参院議員が選出されるようにすること
こういう改正をしてはいけません。一票の格差はあってはなりません。

【朝日新聞】「反日」という言葉を使うのはいけないのか?

5月2日朝日新聞社説『阪神支局事件 危うい「反日」の氾濫』

 兵庫県西宮市の朝日新聞阪神支局が散弾銃を持った男に襲われ、記者2人が殺傷された事件から、あすで32年になる。
(略)
 「反日」は、その半年後に起きた阪神支局襲撃をはじめ、一連の警察庁指定116号事件で繰り返し登場する。「赤報隊」を名乗る犯行声明文には「反日分子には極刑あるのみ」(阪神支局襲撃)「反日朝日は 五十年前にかえれ」(名古屋本社寮襲撃)などと記されていた。
 その言葉はいま、インターネットやマスメディアに氾濫している。政治家から一般の人々までが、名前や顔も公開しながら発し、テーマも隣国との外交問題から身の回りの生活課題にまで及ぶ。3年前、待機児童対策の遅れを「保育園落ちた日本死ね」と批判したネットへの投稿が「反日」非難を浴びたことは記憶に新しい。
 「反日」とは何か。「日」は社会か、時の政権か。「反」するとはどんな言動を指すのか。
 そうした点があいまいなまま、安易にレッテルを貼り、発言自体を封じ込め、排除しようとする危うさを「反日」ははらむ。
(略) 


「赤報隊」なる者たちを擁護することは全くできません。新聞の論調に反対なら言論で対決すべきです。気に入らないからと暴力を振るう連中には一片の信もおけません。

それはともかく、社説はネットやメディアで「反日」と言葉が氾濫していることを懸念していますが、暴力に訴えた赤報隊が「反日」と言葉を使ったからといって、言論戦で「反日」という言葉を使うのがいけないとはなりません。

日本の国のあり方に反対する態度を「反日」という言葉で整理することには合理性があります。赤報隊より前に、極左グループが「東アジア反日武装戦線」と自ら名乗ってテロ活動をしていた例もあるくらいです。

「反日」の定義があいまいだという指摘は正しそうですが、ネットを含めて全部を貫いて「反日」という言葉の定義があいまいなのは仕方ありません。個々の言論の中で判断すべきことです。

【本】首都感染

著:高嶋哲夫

致死率の高い新型インフルエンザの地球規模の大流行を描いたパニック小説です。東京でも患者が出たので、首都を封鎖して地方都市への拡大を阻止するというところがメインです。この首都封鎖のおかげで地方での感染が防がれますが、続発する患者と死者で市民生活は瀬戸際にまで追い込まれます。

パニック小説というと、群集心理にかられた暴徒やら、自暴自棄になる市民やら、この機に国益の増進をはかるべく暗躍する国際スパイが出てくるのが一般的ですが、この小説ではそうしたパニック描写は控えめで、冷静で力強く戦う医者たちの奮闘がメインになっています。

そこらあたりを物足りないと思うか、目新しいと思うかで評価は分かれるかと思います。

私が気になったのは、封鎖した首都で食料・電気・ガスをはじめとする生活インフラをどういう風に機能させているのかという描写が薄いところです。作者の興味がインフルエンザに集中しすぎた感がありました。
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えいび

Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

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