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【アニメ】賢者の孫

原作は未読です。流行りの異世界転生ものでした。

なんでこんなに異世界転生ものが流行るのかよくわかりませんが、よく観てみるとそれぞれ工夫があることがわかります。それに乗れれば楽しいのかもしれません。

この作品の工夫は、主人公が世間知らずということと、異性に対して一途というところがあるようです。

普通に考えて、主人公が世間知らずなのは異世界から転生してきたのが理由なのですが、実際は違いました。養父が世間と隔絶して育てたのが原因だったようです。膨大な魔法の力を振るえるのも異世界転生とは関係ありません。結局、異世界から来たという設定はなににも生かしていません。これなら普通のそういう世界に生まれ育った若者の冒険談でかまわないように思います。

異性に対して一途というのは売りとうえば売りなのでしょうが、特段の理由もなく一目ぼれしていますので説得力がありません。一途な男の子と設定したからそうしているというようにしか見えません。

ストーリーも中途半端なところで終わっています。続きがあるのでしょうがないのかもしれませんが、全体としてクライマックスと呼べるところはありませんでした。

最後まで観ましたが、魅力が分かりませんでした。
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【テレビ】フランケンシュタインの誘惑E+  第十三話「ザ・トゥルース 金融工学革命」

Eテレにて放送。

第十三話には特定の主人公はいません。エドワード・ソープ(1932~)が始めた金融工学に参入した科学者たちの物語です。

エドワード・ソープは、まだ世界恐慌の余波が残っている1932年にシカゴで生まれた。カルフォルニア大学で数学を専攻。1961年にカジノのゲームであるブラックジャックを確率論で解明(カウンティングという技術)し大儲けをする。

1964年に、狙いをウォール街に定め金融商品の価格を決める公式(ザ・トゥルース)を見つけようとする。当時の金融専門家たちは、市場を分析し、経営者の話を聞くなどして売り買いを決めていた。そこにソープは数式だけを頼りに売り買いを決定するという革命的アイデアを持ち込んだのである。

当初、市場関係者はソープを相手にしなかったが、科学界がこのアイデアに飛びついた。競って、ザ・トゥルースの解明に取り組んだ。

その中で、ブラック=ショールズ方程式が生まれた(発明者の一人ショールズはこの功績でノーベル経済学賞を受賞している)。

1994年、ショールズはこの方程式を使って運用会社(LTCM)を立ち上げる。当初は40%もの利益をあげていたが、他社もブラック=ショールズ方程式を使いだしたので運用成績が下がる。そこでロシアの国際に目をつける。

ロシア債務不履行になる確率は10万分の1と計算されていたにも関わらず、1998年8月にロシアは債務不履行。LTCMは46億ドルの損失を出し破綻。

その後も、各金融機関は科学者・数学者を多数雇い入れ、ザ・トゥルースの解明に挑む。ただし、他社にまねされることを懸念してどこも極秘裏の開発となる。

現在、AIを駆使した予測と、コンピュータ技術が可能にした膨大な瞬間的取引で、金融市場は人間の人智の及ばない世界と化している。

■感想
仮に、ザ・トゥルースが存在したとすると、みんながその式に従って行動することになるはずです。例えば、現在1000円の価格の株の最適値が2000円だとしたら、株価が2000円になるまでみんなが買います。つまり一瞬で最適値の2000円になってしまうことになり、金融商品としての意味がなくなります。割安か割高かというざっくりとした指標をはじき出す式は作れても、完全に予測するザ・トゥルースは無理だと思います。

そもそも科学の業績というのは広く公開されて検証されたものでなければなりません。しかし、ブラック=ショールズ方程式後は、開発した式は機密扱いになっています。”科学的”なものでないと認めたも同然です。

それにしても、動機はともあれ、アメリカでは科学者・数学者が大挙して金融業界に参入し新しいイノベーションを起こそうとしていました。しかし日本では、そういう世の中を革新するような動きはなかったみたいです。それはそれで問題なのかもしれません。

【アニメ】盾の勇者の成り上がり

原作は未読です。

流行りの異世界転生ものですが、はじめから無双できる能力を持っているわけではありません。苦労して迫害され疎まれても、仲間の助けと努力で「成り上が」るという王道です。逆境を完全にはねのける回はカタルシスがありました。

反面、なんで迫害されているのかという点について主人公が追及しないでいたのは不自然です。ようやく迫害者である王様をやっつけた時に説明がありましたが、ピンときませんでした。別の盾の勇者に家族がひどい目にあったらしいですが、現在の盾の勇者とは別人なのは分かってますよね?

最終回付近で、別世界の勇者との抗争が描かれましたが、なんで別世界の勇者が挑んできたのかが分かりません。こちらの世界の人間は誰も事情を知らないのでしょうか?それとも迫害されていた理由を訊かなかったのと同じで、盾の勇者には質問力がないのでしょうか?

おそらく二期でそこら辺の事情が明かされるのかもしれませんが、作るなら早く二期を作って欲しいです。

まずまずの秀作でした。

【時事問題】言論人と裁判

6月27日朝日新聞の記事より引用します。

文春などへの賠償請求棄却 元朝日新聞記者の慰安婦報道訴訟
 元慰安婦の証言を伝える記事を「捏造」と記述されて名誉を傷つけられたとして、元朝日新聞記者の植村隆氏(61)が、西岡力・麗沢大客員教授と「週刊文春」を出版する文芸春秋に計2750万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が26日、東京地裁(原克也裁判長)であった。判決は請求をいずれも棄却した。植村氏は控訴する方針。
 植村氏は1991年、韓国人元慰安婦の金学順さんの証言を朝日新聞で記事化した。この記事に対し、西岡氏は週刊文春2014年2月6日号で「捏造記事と言っても過言ではありません」とコメントするなどした。植村氏は、名誉を傷つけられ、教授に内定していた大学との雇用契約の解除を余儀なくされたなどとして、15年に提訴した。
(略)
 植村氏は現在、「週刊金曜日」の発行人兼社長。判決後に会見し、「裁判所は私の意図を曲解し、西岡氏らの責任を不問にした。ひるむことなく言論人として闘いを続けていきたい」などと述べた。


裁判で負けて控訴するのは権利としてありますので、植村氏がそれを行使することは問題ありません。

しかし気になったのは「言論人として戦いを続けていきたい」という発言です。

言論人であるなら言論で勝負すべきであって、裁判で論敵を打ち負かそうというのは邪道です。仮に最終的に裁判で勝ったとしても、言論としての正しさが証明されたわけではありません。

むしろ、雇用契約を打ち切られたことで大学を裁判で訴えるというなら分かります。それなら「言論人」ではなく、一市民として裁判に訴えるのですから。

【アニメ】八十亀ちゃんかんさつにっき

ミニアニメです。

最近流行っている地方おちょくりものです。この作品は名古屋をおちょくっていますが、埼玉とか群馬とか違って、名古屋はそこそこ知名度もありますので、ネタは結構面白かったです。

東京MXで観ていましたが、CMに作中で触れられたご当地商品のものが流されていました。宣伝になっているわけではないので(東京で売ってないものばかりなので)面白がって流しているのでしょうが、これもたいへん愉快です。

ご当地愛にあふれた秀作です。

二期の予告がありました。必ず観ます。

【時事問題】なぜ芸人だけが非難されるのか?

6月25日朝日新聞の記事より引用します。

 吉本興業は24日、振り込め詐欺グループの宴会に参加し金銭を受け取っていたとして、「雨上がり決死隊」の宮迫博之さん(49)や「ロンドンブーツ1号2号」の田村亮さん(47)ら11人を、当面の間、謹慎処分にすると発表した。
(略)
 当初は、金銭の受け取りについては否定するなどしており、厳重注意にとどめていたが、その後の調査で全員が金銭を受け取っていたと認定でき、謹慎を決めたという。宮迫さんは「金銭を受領していたことを深く反省しております」などと同社を通じコメントした。いずれも詐欺グループの集まりだとは知らなかったと説明しているという。
 11人は、カラテカの入江慎也さんの仲介で、2014年に開かれた詐欺グループの宴会に参加。同社は、会社を通さず営業し、反社会勢力とつながった上、ほかのタレントを巻き込んだとして今月4日付で入江さんとの契約を解消している。
 同社は「今回の事実確認結果は、重大な問題であると考え、今回の処分に至り、弊社としてもその責任を痛感するものであります」としている。
(略)


反社会勢力の宴会に出たというのは褒められたことではありませんし、特に擁護する理由もありません。しかし、芸人が宴会にでるのが悪いとするならもっと別の問題にも目を向けるべきです。

詐欺グループが詐欺を働くには、事務所を借りて、電話をひいて(携帯電話を契約して)、電気・ガス・水道の契約もしていたはずです。テレビがあればNHKとも契約したのでしょう。

このうち、事務所や電話がなければ詐欺の実行は困難です。電気が来ないのもまずいでしょう。ガスや水道やNHKや宴会の盛り上げ役はなくても詐欺はできます。

芸人が宴会に出たのがいけないというなら、不動産の所有者と不動産屋、そして電話会社はより重く追及されるべきではないでしょうか。彼らだってサービスの対価を受け取っていたはずです。

芸人を非難して、事務所を貸した人や電話会社を擁護できる理屈があるとは私には思えません。

ただし、吉本興業自体は、あくまで自社の芸人の不祥事への対応をしているだけで、不動産屋や電話会社とのバランスを考える立場にはありません。したがって吉本興業が処分を科すことは問題だとは思っていません。

第三者の立場の人たちが、芸人だけを非難しているのが奇妙だ、というのが私の主張です。

【世論調査】朝日新聞6月24日発表

6月24日朝日新聞朝刊に世論調査の結果が発表されました。

(数字は%。小数点以下は四捨五入。◆は全員への質問。◇は枝分かれ質問で該当する回答者の中での比率。〈 〉内の数字は全体に対する比率。丸カッコ内の数字は、5月18、19日の調査結果)
◆いまの政治などについてうかがいます。あなたは、安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
 支持する 45(45)
 支持しない 33(32)
 その他・答えない 22(23)

◇(「支持する」と答えた人に)それはどうしてですか。(択一)
 首相が安倍さん 13〈6〉
 自民党中心の内閣 14〈6〉
 政策の面 15〈7〉
 他よりよさそう 55〈25〉
 その他・答えない 2〈1〉

◇(「支持しない」と答えた人に)それはどうしてですか。(択一)
 首相が安倍さん 14〈5〉
 自民党中心の内閣 28〈9〉
 政策の面 46〈15〉
 他のほうがよさそう 6〈2〉
 その他・答えない 5〈2〉

◆あなたは今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
 自民党 37(34)
 立憲民主党 5(5)
 国民民主党 1(1)
 公明党 3(4)
 共産党 3(2)
 日本維新の会 2(3)
 希望の党 0(0)
 社民党 0(0)
 れいわ新選組 0(―)
 その他の政党 1(2)
 支持する政党はない 38(37)
 答えない・分からない 10(12)

◆この夏に、参議院選挙があります。仮に今投票するとしたら、あなたは、比例区ではどの政党、またはどの政党の候補者に投票したいと思いますか。(択一)
 自民党 40(37)
 立憲民主党 13(12)
 国民民主党 3(3)
 公明党 6(6)
 共産党 5(5)
 日本維新の会 6(7)
 社民党 1(1)
 れいわ新選組 1(―)
 その他の政党 2(3)
 答えない・分からない 23(26)

◆あなたは、この夏の参議院選挙にどの程度関心がありますか。(択一)
 大いに関心がある 18(17)
 ある程度関心がある 42(44)
 あまり関心はない 31(29)
 全く関心はない 8(10)
 その他・答えない 1(0)

◆あなたは、今後の安倍首相に期待しますか。期待しませんか。
 期待する 47(46)
 期待しない 45(45)
 その他・答えない 8(9)

◆消費税についてうかがいます。あなたは、消費税を予定通り、今年10月に10%に引き上げることに賛成ですか。反対ですか。
 賛成 43(39)
 反対 51(54)
 その他・答えない 6(7)

◆金融庁の審議会が、公的年金だけでは老後の生活費が2千万円不足するとの報告書をまとめました。この報告書が出たことで、あなたは、年金について、不安が強まりましたか。それほどでもありませんか。
 不安が強まった 49
 それほどでもない 45
 その他・答えない 6

◆老後の生活費についてのこの報告書が、世間に不安や誤解をあたえたとして、金融担当の麻生大臣は受け取りを拒否しました。あなたは、この問題をめぐる安倍政権の対応に納得できますか。納得できませんか。
 納得できる 14
 納得できない 68
 その他・答えない 18

◆安倍政権は、年金制度の改革に、十分に取り組んできたと思いますか。十分ではなかったと思いますか。
 十分に取り組んできた 14
 十分ではなかった 72
 その他・答えない 14

◆今度の参議院選挙で投票する政党や候補者を決めるとき、あなたは、年金の問題を重視しますか。重視しませんか。
 重視する 51
 重視しない 41
 その他・答えない 8

◆あなたは、安倍首相の経済政策を評価しますか。評価しませんか。
 評価する 38
 評価しない 43
 その他・答えない 19

◆あなたは、安倍首相の外交政策を評価しますか。評価しませんか。
 評価する 52
 評価しない 34
 その他・答えない 14

◆あなたは、安倍政権のもとで憲法改正をすることに、賛成ですか。反対ですか。
 賛成 30
 反対 50
 その他・答えない 20

◆あなたは、今の暮らし向きについて、どちらかといえば余裕があると感じていますか。それとも、どちらかといえば苦しいと感じていますか。
 どちらかといえば余裕がある 31
 どちらかといえば苦しい 53
 その他・答えない 16
     ◇
 〈調査方法〉 コンピューターで無作為に電話番号を作成し、固定電話と携帯電話に調査員が電話をかけるRDD方式で、22、23の両日に全国の有権者を対象に調査した。固定は有権者がいると判明した2087世帯から946人(回答率45%)、携帯は有権者につながった2045件のうち962人(同47%)、計1908人の有効回答を得た。


この調査が私のところに来たと想定して回答してみます。
>◆いまの政治などについてうかがいます。あなたは、安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
支持しています。

>◇(「支持する」と答えた人に)それはどうしてですか。(択一)
首相が安倍さんだからです。

>◆あなたは今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
支持政党はありません。
なぜだか自民の支持率が増えてます。選挙前なのに立憲は伸び悩んでますね。

>◆この夏に、参議院選挙があります。仮に今投票するとしたら、あなたは、比例区ではどの政党、またはどの政党の候補者に投票したいと思いますか。(択一)
決めていません。

>◆あなたは、この夏の参議院選挙にどの程度関心がありますか。(択一)
ある程度関心があります

>◆あなたは、今後の安倍首相に期待しますか。期待しませんか。
期待しています。

>◆消費税についてうかがいます。あなたは、消費税を予定通り、今年10月に10%に引き上げることに賛成ですか。反対ですか。
経済のことはよくわかりません。一消費者としては引き上げないでほしいですが、そういう問題でもないのだということは理解しています。

>◆金融庁の審議会が、公的年金だけでは老後の生活費が2千万円不足するとの報告書をまとめました。この報告書が出たことで、あなたは、年金について、不安が強まりましたか。それほどでもありませんか。
選択肢は、「不安が強まった」「変わらない」「不安が減った」「その他・答えない」の四択であるべきです。
「それほどでもない」というのは、不安は増したけどちょっとだけ、という意味になります。選択肢として不適切と考えます。

>◆老後の生活費についてのこの報告書が、世間に不安や誤解をあたえたとして、金融担当の麻生大臣は受け取りを拒否しました。あなたは、この問題をめぐる安倍政権の対応に納得できますか。納得できませんか。
受け取り拒否がいいかどうかを問うているなら「安倍政権の対応に納得できますか」ではなく「麻生大臣の対応に納得できますか」と訊くべきです。
一連の流れをどう見ているかを聞きたいのであれば「安倍政権の対応に納得できますか」でいいですが、前段の麻生大臣の受け取り拒否をことあげするのは適切ではありません。

>◆安倍政権は、年金制度の改革に、十分に取り組んできたと思いますか。十分ではなかったと思いますか。
こういう誘導した設問は、世論調査としてふさわしくありません。普通の人は忖度して「十分でなかった」と答えちゃいます。

>◆今度の参議院選挙で投票する政党や候補者を決めるとき、あなたは、年金の問題を重視しますか。重視しませんか。
しません

>◆あなたは、安倍首相の経済政策を評価しますか。評価しませんか。
評価します。

>◆あなたは、安倍首相の外交政策を評価しますか。評価しませんか。
評価します。

>◆あなたは、安倍政権のもとで憲法改正をすることに、賛成ですか。反対ですか。
賛成します。

>◆あなたは、今の暮らし向きについて、どちらかといえば余裕があると感じていますか。それとも、どちらかといえば苦しいと感じていますか。
余裕があります。

【アニメ】続・終物語

原作は既読。

「終物語」の続編という題名ですので、いかにも”蛇足”に見えますが、そうに思わせおいて意外にきちんとしたシリーズの集大成的な位置づけです。ただし、「物語」シリーズはその後も続々と刊行されていますので、高校生編の集大成ということかもしれませんが・・・

ストーリーとして絵で説明するようなものは少なく、ほぼ言葉の応酬につきます。もともとこの「物語」シリーズにはそういうところがあったのですが、本編ではその傾向がより過度になっています。シリーズに馴染みのない人にはちょっとついて行き難いところがあると思います。

この後もアニメ化するのかどうかは分かりません。この後は、時間順をバラバラにして発刊しているので、映像化は(というか商品化は)結構難しいのではとも思いますが、作るならもちろん観ます。

【朝日新聞】OECDによる教員の労働時間調査

6月20日朝日新聞の記事「教員、進まぬ改革 OECD調査 中学校、仕事週56時間で最長/生徒主体の学び、少ない授業」より引用します。

 日本の小中学校の教員は他の先進国と比べて、仕事時間が最も長い一方、教員としての能力を上げるために用いている時間が最も短いことが19日、経済協力開発機構(OECD)の調査で分かった。文部科学省が目指す、「主体的・対話的で深い学び」の視点からの授業を実施している教員も他国より少なく、「勤務状況」と「授業内容」の双方に課題が浮かんだ。
 教員の長時間労働が問題となるなか、文科省は働き方改革を「待ったなしの課題」と位置づけている。また、小学校は2020年度から、中学校は21年度から新しい学習指導要領に基づく授業が始まり、教える内容や教え方も変革を迫られている。双方で課題が指摘されたことについて、文科省は「非常に深刻にとらえている。危機感を持って対応したい」としている。
 OECDが公表したのは、18年に実施した国際教員指導環境調査(TALIS)の結果。欧米を中心とした加盟国など、中学校は48カ国・地域、小学校は15カ国・地域が参加した。日本は13年に続く参加で、全国から抽出した国公私立小中393校の教員と校長に質問を送り、回答を得た。
 その結果、中学教員の1週間の仕事時間は56・0時間で、前回調査より2・1時間長く、平均の38・3時間を大きく上回った。ただ、内訳をみると授業時間は18・0時間で、平均の20・3時間より短かった。代わりに▽部活などの課外指導(7・5時間)▽事務業務(5・6時間)は参加国で最長だった。授業準備(8・5時間)も平均より長かった。小学教員は▽仕事時間(54・4時間)▽事務業務(5・2時間)に加え、授業準備(8・6時間)も参加国最長だった。
 一方、1週間で知識や専門性を高めるための「職能開発」に費やした時間は、小学で0・7時間、中学0・6時間。いずれも、参加国で最も短かった。
 授業内容についてみると、「明らかな解決法が存在しない課題を提示する」指導を頻繁にしているのは小学15・2%、中学16・1%で、中学は参加国平均の37・5%の半分未満だった。「批判的に考える必要がある課題を与える」は小学11・6%、中学12・6%で、どちらも参加国で最低だった。また、「課題や学級での活動にICT(情報通信技術)を活用させる」指導は、小学が24・4%、中学が17・9%(平均51・3%)だった。(矢島大輔)


まるで腑に落ちない調査です。

まず労働者としても教員という側面で見るなら、他国との比較はあまり意味がありません。自国の別の職種の労働者と比べるべきです。国全体がのんきで労働時間の短いところもあれば、みなが必死で働いている国もあります。

ある国が、教師も他の職種の労働者も一生懸命働いているとします。教師という職業だけ取り上げて、”他の国より労働時間が長い。改善が必要だ”と言うのは理屈に合いません。

百歩譲って、他国と比較するにせよ、一週間単位で比べるのは間違いです。日本の学校で言えば、入学式や運動会、遠足、テスト期間、夏冬春休み、と年に一回や数回のイベントがたくさんあります。外国でもおそらく同じでしょう。ある特定の週だけを抜き出して比較しても意味を成しません。比較するなら一年単位ですべきです。

労働者としての教員ではなく、教育の質という側面(子供がどういう教育を受けているかという側面)で見るなら各国比較は意味があります。教育の差は国力の差にあらわれてくる可能性が大です。

そうであるなら、年間の授業時間とか、課外活動で拘束されている時間を、つまり生徒の時間を比較すべきです。この調査ではそれが分かりません。

”日本の教師は忙しすぎる”という世論を作りたくて記事を書いているのかもしれません。別に教師という職業に含むところはありませんが、なんだか世論を誘導してやろうという意志を感じて、気持ちが悪いです。

【テレビ】フランケンシュタインの誘惑E+  第十二話「握りつぶされたブラックホール」

Eテレにて放送。

第十二話の主人公はアーサー・エディントン(1882~1944)です。現代天文学の基礎を作ったという業績の反面、ブラックホールのアイデアを思い付いた若手科学者を排斥し、この分野の研究を40年遅らせた原因にもなっています。

1882年:イングランドに生まれる。
1902年:ケンブリッジ大学大学院に入る
1913年:ケンブリッジ大学の教授になる
1914年:ケンブリッジ天文台長の教授になる
この時期、科学界はアインシュタインの相対性理論の話題でもちきり
1919年:アフリカに遠征し皆既日食を観測。太陽の近くに見える星を観測することで、重力で光が曲がるという相対性理論を初めて実証する
1926年:「星の内部構造」を出版。ブラックホールにつながるアイデアを示す。しかし、観測できない事象という理由で自ら封印する
1930年:ナイトの称号を受ける
1930年:スブラマニアン・チャンドラセカール(インド人)がケンブリッジ大学に留学に赴く。船旅の途中に、質量の大きな星はその晩年に永遠に押しつぶされるというアイデアをひらめく
この時期、エディントンは原子から宇宙までを説明できる統一理論に挑む。この理論の前提として、すべての星は必ず白色矮星になる(ブラックホールにならない)こと。
1934年:チャンドラセカール、エディントンの自らの原稿の下書きを持ってきて助言を求める。エディントンはこの論文が統一理論の脅威になると感じる。
1935年1月11日:王立天文学会でチャンドラセカールが理論を発表。直後にエディントンはこの理論を非難し罵倒する。当時エディントンの権威は絶対的だったので、ブラックホールのアイデアは葬り去られる
1936年:チャンドラセカール、アメリカに移住
1939年:パリ国際天文学会で、チャンドラセカールが再度研究を発表するが、またしてもエディントンに批判される。チャンドラセカールは、白色矮星の研究を封印することになる。
この後、あいつぐ天文学の新発見がエディントンの統一理論と矛盾する。徐々にエディントンは周囲の信用をなくしていく
1944年:エディントンが胃がんで死亡(享年61歳)
1962年:スターリング・コルゲート(水爆の研究者)が、最新のコンピュータで質量の大きな星はやがて無限につぶれ続けることを計算で明らかにする。
1967年:ブラックホールが命名される
1970年:NASAがブラックホールの存在を確認。
1983年:チャンドラセカール、ノーベル物理学賞を受賞
1995年:チャンドラセカール、心筋梗塞で死亡
1999年:NASA、チャンドラセカールの名前を冠したブラックホール観測人工衛星を打ち上げる
2019年:ブラックホールの撮影に成功

■感想
番組では、量子物理学に否定的だったアインシュタインも当時の若手の科学者たちから老害呼ばわりされていたことを紹介していました。

しかし、自分の理解できない理論に疑問をぶつけたり批判したりというのは、学問としては普通のことで、老害呼ばわりは間違っています。エディントンの場合は、根拠を問うでもなく、頭から否定し罵倒したということですから、これは本当の老害でしょう。

問題なのは、そうしたエディントンの態度に周囲が同調したことです。

よくある日本人論で、日本人はディベートの訓練を受けていないから精緻な議論ができず、かつ日本社会は同調圧力が強いので、権威ある人間に盲目的に従う傾向がある、というのがあります。しかし、ごく最近の欧米社会で、しかも科学界で、理屈抜きの権威主義がまかり通っていたというのは、こうした傾向が日本特有のものでないことを示しています。

番組では触れていませんでしたが、チャンドラセカールが英国科学界から排斥された理由に彼の出身地や肌の色も関係していたのかどうかが気になりました。

【時事問題】徴用工(?)問題で韓国が新提案

朝日新聞の記事『元徴用工へ賠償案、韓国が日本に示す 「日韓企業で財源を」』を引用します。

 韓国の大法院(最高裁)が元徴用工らへの賠償を日本企業に命じた判決をめぐり、韓国外交省は19日、被告企業が韓国企業と資金を出し、勝訴が確定した原告に賠償相当額を払えば、日本政府が求める外交協議に応じるという立場を発表した。こうした考えを最近、日本政府に伝えたという。
 元徴用工訴訟に絡み、韓国政府が日本に具体的な提案をしたと明らかにしたのは初めて。資金を出す韓国企業には、1965年の日韓請求権協定による経済協力金で恩恵を受けた韓国鉄鋼大手ポスコなどを想定しているとみられる。
 大法院は昨年、日本製鉄(旧新日鉄住金)と三菱重工業に、元徴用工ら原告32人に1人あたり約1億ウォン(約900万円)前後の賠償を命じた。外交省は発表で「日本の要請にも応えるバランスをとった案だ」としている。
(略)


日本は即座に拒絶しましたが、不可解な提案です。

もともとこの財団方式は、ちらちらとアドバルーンをあげていた解決策です。しかし、先の慰安婦財団を一方的に解散したことで日本が乗る気配は皆無でしたし、韓国の文大統領も否定的な意見を口にしてきました。さらに韓国のマスコミによれば、肝心の徴用工(?)からもこの方式には賛同していないようです。

日本が乗らないと分かっている解決策で、自国の大統領も否定的で、徴用工と言われる人たちにも納得させられていません。根回しがまったくできていません。

慰安婦合意を破棄した理由が、被害者の納得が得ずに前政権が勝手に結んだ約束だった、というものだったはずです。

もしかしたら私には理解できない深淵な外交戦略があるのかもしれませんが、素直に考えれば韓国の外交は崩壊状態にあるのだと思います。

それにしても、原告が賠償相当額を払えば外交協議に応じるというのはどういうことでしょうか。仮に原告が賠償相当額を払うのであれば、日本政府も韓国政府もこの件でこれ以上協議することはないはずです。

【朝日新聞】中国大使が語る米中摩擦

6月18日朝日新聞朝刊オピニオン欄。「私の視点」のコーナー。駐日中国大使・孔鉉佑氏の「貿易摩擦激化 米中、互恵的であってこそ」より

 中国と米国の貿易摩擦がエスカレートし、双方の経済を傷つけ、中国と日本の経済協力にも悪影響を与えている。新任の駐日中国大使としてこの問題を読み解いてみたい。
(略)
 中国はよりよい発展を、中国人民はより幸福な生活を望んでいる。中国と米国は互恵的であってこそウィンウィンの関係が可能だ。貿易摩擦は米国を再び偉大にはしない。両国が長年築いてきた関係を損ない、米国企業と消費者の利益を傷つけるだけだ。
 両国の貿易摩擦は日本、アジアや国際社会にも衝撃が大きい。日本企業が毎年中国で生産し、米国に輸出している製品は1兆円に上る。貿易摩擦で中国の日系企業の収益力は弱まり、日本の対中輸出が減った。
(略)
 中国経済の強靱さを過小評価する人もいる。だが習近平主席が第2回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムで、中国経済は一つの大海であり、無数の暴風豪雨に見舞われても大海は依然としてそこにある、と指摘したとおりだ。貿易摩擦がどんな変遷をたどろうとも、中国は新時代の改革開放を全面的に深化させ、より広い分野で外資の市場参入を拡大させる。知的財産権保護の国際協力を強化し、より大きい規模で輸入を増やす。マクロ経済の国際的な政策協調をさらに進め、対外開放政策の貫徹を一層重視するだろう。
 中国経済という大木は倒れることなく一層枝葉を生い茂らせ、より多くの鳳凰を呼び込むだろう。日本の経済界が視界を遮られることなく、大勢を見極め、中国の発展というバスに乗り遅れないよう希望する。


だいたい言いそうなことは分かっていますし、その線で喋っています。私も米国政権が全面的に正しいとは思いませんが、だからと言って中国が正しいとはとても思えません。

三つのことを感じました。

第一に、「中国経済の強靭さ」を誇らしげに語っていますが、それが本当であるなら米国との摩擦なんて気にする必要はないはずです。米中が衝突すると、困るのは米国と日本だ、中国は困らないぞ、みたいな理屈には大笑いです。

第二に、中国は困ったときに手を差し伸べても、決して感謝しない国だということを忘れてはいけません。天安門事件で四面楚歌に陥った中国に日本が助け船を出しましたが、その結果が反日教育となって返ってきました。今回助けても、彼らは決して感謝しないでしょう。

第三に、この大使は比喩表現がめちゃくちゃです。中国を「大海」にたとえた直ぐ後で、「大木」にたとえています。そのすぐあとで今度は「バス」です。自分の頭で考えたことではなく借り物の思考だからこうなるのでしょうか。

【テレビ】BS1スペシャル「北朝鮮への”帰国事業”知られざる外交戦 60年後の告白”

NHK。BS1で放送。

1959年から1984年にかけて日本の在日朝鮮人が北朝鮮に帰国した事業の影で、日米ソ南北朝鮮のかけひきが明らかになってきました。

1954年に鳩山一郎内閣になって、ソ連との国交正常化など、冷戦の中で中立的な外交を展開していきました。それを機に、北朝鮮が外交攻勢に出て、在留日本人の帰国に着手します。

1956年、ピョンヤンで日朝の会談が行われ、北朝鮮は在日朝鮮人の生活安定を提議します。これに対して日本は、帰国を提案。しかし、北朝鮮は”帰国希望者は1000人にも満たない”と発言します。

1957年、岸内閣が成立。韓国との国交正常化に乗り出します。これに対して北は日韓関係にクサビを打ち込むために帰国事業を進めます。在日の9割が南の出身であるのに、北に帰国することは外交の勝利と考えたためです。

1958年に、朝鮮総連が北朝鮮の金日成に帰国を嘆願の手紙を出します。一般の日本人も人道問題としてこれを応援します。

日本は帰国の意思確認を赤十字に行わせることを提案しますが、北は拒否します。日本はソ連に仲介を求めます。当時東ドイツから西ドイツへの脱出が多発していたため、共産主義の優位性をしめすために、ソ連は日本の申し出を受諾し、北を説得します。

これに対し韓国は反発します。米国は、韓国に対して韓国への帰国事業を展開することを提案します。韓国は、帰国者を韓国に定着するための資金を日本が払うべきと言いだしたため、米国は仲介を断念します。

1959年。帰国事業開始。最初の二年間で7万人が北朝鮮に帰国しました。帰国者は港の北朝鮮人のあまりの貧相な様子にショックを受けます。同時に北朝鮮人は、日本で困窮していると聞かされた帰国者があまりに血色よく立派な様子だったことにショックを受けます。

当時の東ドイツ大使館から本国にあてた報告書には、「日本からの帰国者が北朝鮮社会でのトラブルメーカーになっている」とあります。日本の差別を逃れてきた帰国者は、北朝鮮での差別されることのなりました。

1960年代に、北は南との経済競争に敗れ困窮化します。

1967年、帰国事業は一旦中止します。

1971年、帰国事業再開。今度は、朝鮮総連の幹部の家族が中心となります。北に人質をとられた形になります。

この時も韓国は反発しますが、佐藤栄作総理は「どうしようもない連中は早く帰らせるのが日韓両国のために良いと思う」と回答しました。

この時期に、帰国者を家族が訪問するなどの祖国訪問団ができたり仕送りがあったりで、帰国者の生活は一転ゆたかになります。

80年代に入り、年数十人しか帰国しなくなり、1984年に事業は終了します。

90年代の冷戦崩壊で、北はソ連からの援助がなくなり窮乏化します。

■感想
”外交戦”というからもっとおどろおどろしいものがあるのかと思ってましたが、案外普通でした。

日本人でない生活困窮者を帰国させたいという日本政府の方針は、酷薄かもしれませんが、理屈には合っています。本人の意思確認を赤十字にやらせた以上、瑕疵はないものと思います。

当人の希望があれば帰国させるのが当然だという一般の日本人の感覚は当然でしょう。

西側に自陣営の優位性を見せつけたいというソ連の考えも理解はできます。

北朝鮮も、”地上の楽園”とか嘘を吐いていましたし、総連幹部の家族を人質にしたのは卑劣ですが、あの国らしいといえばあの国らしいです。

アメリカも韓国に気を使っていましたが、韓国のかたくなな態度に匙を投げたのは仕方ないでしょう。

韓国だけが、理屈に合わない行動をとっています。北に帰国させるのは嫌。でも韓国では引き取らない。外交だからわがままを言うのは良いのですが、何を目的としてわがままを言っているのかさっぱりわかりません。

【テレビ】大草原の小さな家 第二回:すばらしい収穫

二回目も観ました。毎回感想を書く予定はありませんが視聴は続けます。ときどきその時点での感想をアップしていきたいと思います。

一回目の舞台はカンザス州(現在の米国の中央あたり)だったのが、二回目はミネソタ州(カナダ国境)です。かなりの距離を移動しています。西部が舞台と聞くと、つい乾燥した暑い大地を思い浮かべてしまいますが、ミネソタ州は冬は寒そうな土地です。

第二回で、一家は新しい土地に定着できました。面白いかったのは、お父さんが、子供たちはおろか奥さんにも相談せずに定住する土地を決めたことです。完全な夫唱婦随です。

この当時の労働は、ほとんどが肉体労働、つまり筋力を使った仕事ですので、働くのは父親に限られ、母親の仕事は補助的なものです。これでは父親の発言権が強くなるのは仕方ないかもしれません。

一家には、畑を耕す道具と種が必要ですが、お金がありません。お父さんは、労役(小屋の修理と小麦粉袋の搬入)を条件に商人から道具と種を手に入れます。商人からは、期限までに作業が終わらなければ、担保として牛を差し出すという証文を出すように迫られます。

この証文が後で問題になります。お父さんは子供たちと遊んでいるときに過って木から落ち肋骨を折り、そのせいで仕事に遅れがでます。因業な商人は、契約は契約だと言い張り牛を連れて行ってしまいます。

お父さんは、肋骨をかばいながら頑張って小麦袋を運びますが力つきます。娘たちも協力しますが子供の力ではいかんともできません。その時、あまりの光景に見かねた街の人たちが次々とやってきて小麦袋の搬入に手を貸し、お父さんは無事に牛を取り返すことができました。

美しい人情話でした。

興味深いのは、契約は契約だとアコギなまねをする商人の存在です。今でいうウォール街の金融業者や腕利き弁護士みたいなものでしょうか。

素朴なアメリカ人の保守的な感情に沿っているとも言えますし、サンダース上院議員のような左派的な人たちの気持ちにも寄り添っているとも言えます。現実のアメリカがどうであれ、根底にはこういう価値観を大事に国民だったみたいです。

また、どんなに忙しくても、日曜日には教会に行くべき、というメッセージも出しています。最近の米ドラマ「グッド・ワイフ」では、キリスト教にのめり込みそうなティーンの娘にあまりいい顔をしない母親(弁護士)が描かれています。価値観の大転換ですね。

【映画】ゴジラ キング・オブ・モンスターズ

ハリウッドのゴジラ映画です。主要な怪獣としてキングギドラ、モスラ、ラドンも出ます。エンドロールで「怪獣名 himself」と出てきて、まるで本人が出演したみたいなお遊びもありました。

お金をかけただけあって映像は大変なものです。日本の怪獣映画ではこうはいきません。その反面、怪獣が夜のシーンだけに登場し、はっきりとした色彩がわからないところが不満です。

怪獣のアップのシーンも多く、全体のフォルムをたまにしか見せてくれません。

それと、怪獣の動きが速すぎます。早く動かすとカッコイイと思っているのかもしれませんが、大きさが感じられなくなります。実際には速く動いても、全体が大きいのでゆっくりに見えるという理屈です。ゆっくり動かさないと大きく見えません。

昼間のシーンで引きを多用し若干ゆっくりと動かす日本の怪獣映画とはちょっと違うという感じがしました。

また、人間ドラマの部分はよく理解できません。変なドラマを入れるくらいなら、人間は右往左往しているだけの方がいいです。

あまり褒めませんでしたが、大画面でみるとかなりの迫力があります。映画館で観るべき映画なのは確かです。

これ、シリーズになるみたいです。

【テレビ】フランケンシュタインの誘惑E+  第十一話「強制終了 人工知能を予言した男」

Eテレにて放送。

第十一話の主人公はアラン・チューリング(1912~1954)です。コンピュータの概念を作り、人工知能を予言し、第二次大戦中にドイツの暗号(エニグマ)を解読した天才数学者。映画「イミテーション・ゲーム」の主人公としても知られています。

1912年:ロンドンで生まれる。幼いころ両親がインドに赴任したため知人にあずけられる。
1930年:ケンブリッジ大学に入学。そこでソフトウェアの概念にたどり着く。世界初の「コンピュータ」の構想である
1936年:チューリングの論文が学界で発表される。ゲーデルやノイマンなどの一流の数学者には受け入れられたが、それ以外の学者には理解されなかった
1939年:第二次大戦始まる。ドイツの暗号(エニグマ)の解読をするチームに参加。チューリングの発想でエニグマの解読に成功。ただし、エニグマが破られたことをドイツに察知されると暗号を強化されるので、解読したことは秘密にされた
1945年:ドイツ降伏。イギリスは、エニグマが解読できることを伏せたまま、エニグマ暗号機を旧植民地に渡す。これにより旧植民地の暗号をひそかに読み取る体制をつくる。チューリングの功績はトップシークレットとなる
1946年:チューリングが世界初のコンピュータを設計する。しかし技術者不足のため難航。また大戦中のチューリングの功績が知られていなかったため、彼の言葉はまわりに重視されなかった。
1948年:マンチェスター大学で、チューリングの弟子たちが世界初のコンピュータを作動させる。チューリングはマンチェスター大学に移籍する
1952年:同性愛の罪で逮捕され、有罪。12カ月の保護観察処分。この事件のたま研究の第一線から退く
1954年:自殺
1974年:エニグマ解読の事実が世間に公表される。

■感想
チューリングのAI研究は、すくなくとも現在は世の中に迷惑をかけているわけではありません。原爆とかナパーム弾とかとは違います。将来的にAIが人類の脅威になったとしても、チューリングの責任となるかは疑問です。

そのため、チューリングは、このシリーズに出てきた他の科学者たちとはちょっと違うのですが、人間(の脳)を作る、という点においては十分に「フランケンシュタイン」的科学者と言えるのでしょう。

自殺の理由ははっきりしませんが、大戦中の功績をきちんと評価できなかったイギリス政府に責任があるのかもしれません。

【テレビ】ダークサイドミステリー  「”怪しい歴史”禁断の魔力 あなたもだまされる!?」

NHK-BSにて放送。

いわゆる偽史を取り上げています。取り上げたのは
1)幕末志士集合写真
2)東日流外三郡誌
3)義経=チンギスハン伝説
の三つです。


幕末志士集合写真というのは、西郷隆盛とか坂本龍馬とか勝海舟とか幕末に活躍した人物が敵味方をとわず一堂に会するといわれる写真です。

その正体は佐賀藩の英学校の集合写真と確定しています。まったく関係ない人物を、これは高杉晋作だ、これは伊藤博文だ、と断定し独り歩きしていったものです。

何度否定されても、この集合写真が本当だったら楽しいなというロマンがこの説を後押ししてきました。


東日流外三郡誌というのは、津軽に大和朝廷に匹敵するような文化圏が栄えていたとする伝説です。自宅の屋根裏から古文書が発見されたと主張しました。それが東日流外三郡誌です。当初、誰も信じていませんでしたが、歴史研究者のひとりが熱烈に取り上げたことで一気に有名になった説です。

すでに偽書だと断定されています。発見者の創作物らしいです。

東北地方の人たちの郷土愛が、この説を広めさせたみたいです。


義経=チンギスハン伝説というのは、平泉で死んだはずの義経が大陸に渡りモンゴル帝国を築いたチンギスハンになったという説です。

これはもともとあった義経生存説(平泉で死なず、東北北海道と逃れていった)に、維新後の大陸雄飛の気風が重なってできた説のようです。

■感想
偽史かどうかの判定は、証拠をもとに判断すべきであって、その説が広まった動機(ロマンを求めているとか郷土愛とか、軍国主義的思想とか)をあげつらうべきではないと思います。

また、義経=チンギスハン伝説の説明で、歴史学というのは文献をもとに考えるべきであって、地名の一致とか各地の言い伝えを参考にする論は歴史学の否定だ、という主張がありました。さすがに文献を無視するのはまずいと思いますが、地名や言い伝えを無視してしかるべし、という考えには同意できません。今に残っているものはなんだって参考にすべきではないでしょうか?

【世論調査】第7回日韓共同世論調査 日韓世論比較結果

言論NPOによる日韓共同世論調査の結果が発表されました。ここです。

結果はグラフになっているので、ここには転記しません。直接URL先をご覧ください。

私のところにこの世論調査がきたと想定して回答してみます。

1-1.日韓両国民の相手国に対する印象
良くない印象を持っています。

過去の結果と比較すると韓国側の日本に対する「良くない印象」が減っている傾向にあることが分かります。「良い印象」は増加傾向です。

日本側の韓国に対する「良くない印象」は一進一退で、現時点の韓国の日本に対する「良くない印象」と同じスコアです。来年は逆転するのかな?

1-2.相手国に対する印象の理由
「韓国人の愛国的な行動や考え方を理解できないから」です。

2-1.現在と今後の日韓関係をどう見ているか
・現在の日韓関係をどう思うか?

悪いと思います。

・今後の日韓関係
変わらないと思います。

2-2.日本と韓国は友好国なのか
「以前から友好国と思ったことはない」です。

結果を見ると、相手を友好国と思っていないのは(「以前は友好国だったが、現在はそう思えない」+「以前から友好国と思ったことはない」)の合算で示せますが
日本世論:43.9%(21.4%+22.5%)
韓国世論:65.6%(12.7%+52.9%)
となっています。
韓国は日本を友好国と思ってないのに、日本によい印象を持っているということでしょうか?よく理解できませんね

2-3.日韓関係の改善のためにすべきこと
・日韓関係の困難な現状にどう対処すべきか

「今もこれからも何もする必要はない」です。

3-1.日韓関係の重要性をどう見ているか
関係が悪いより良いことの方がいいとは思います。死活的に重要かというとそこまでは思いません。

3-2.中国と比較した場合の日韓関係の「重要性」と「親近感」
・日韓関係と対中国関係の重要性

中国は潜在的敵国ですので、重要性をはかる意味が違います。

・相手国と中国に対する親近感
政治はともかく、漢字のルーツですので中国文化に自然に親近感を持ってます。

日本人の結果を見ると、中国より韓国に親近感を持つ人が多いのが特徴的です。

・アメリカと中国に対する親近感
アメリカと比べると文化的なことではなく政治的つながりを強く意識してしまうので、「アメリカにより親近感を覚える」となります。

3-3.自国の将来にとって重要な国
・自国の将来を考えるにあたり、重要だと思う国や地域

アメリカです。

韓国世論でもアメリカが一番多いのですが、中国を挙げる人も無視できないくらい多いのが特徴です。

4-1.相手国首脳に対する印象
大変悪いです。
前の人もひどかったですが、今のは最悪です。

4-2.対日/対韓政策の評価
・文政権の対日政策の評価

全く評価しません

5-1.相手国の「社会・政治体制」の認識
・相手国の社会・政治体制のあり方に関して

「民族主義」「民主主義」「資本主義」を挙げます

6-1.相手国への訪問についての認識
・相手国に行きたいか

行きたくありません。
食事はあいそうもありませんし、特に景観がいいとも聞きませんし、物価が安いわけでもありませんし、行って何するの?という感じです。

7-1.歴史問題に関する日韓両国民の認識
・日韓関係と歴史問題

「歴史認識問題が解決しなければ、両国関係は発展しない」と思います。ただし、「歴史認識問題」なるものは韓国は永遠に提議しつづけますので、必然的に両国関係は発展しないことになるでしょう。

・日韓の歴史問題で解決すべき問題
「もう解決すべき大きな問題はない」です。

7-2.徴用工訴訟判決
・徴用工訴訟判決への評価

全く評価しません。パンドラの函を開いてしまったと思っています。

・徴用工問題解決のために何をすべきか
「元徴用工への補償は韓国政府が行う」べきです。

8-1.レーダー照射事件
・レーダー照射事件に関して、日韓どちらの主張に理があるか

「日本政府の主張が正しいと思う」です。

8-2.日韓、日米韓は防衛協力を進めるべきか
・日韓防衛協力はすすめるべきか

「進めるべきではない」です。今の韓国政府が北朝鮮寄りになっている可能性が強いので、情報の共有は危険です。

・日米韓は軍事協力を強めるべきか
反対します。

8-3.軍事的脅威と日韓間の軍事紛争に関する認識
・軍事的脅威を感じる国・地域

「中国」「北朝鮮」の二国です。ロシアは当面は大丈夫だと思っていますが、甘いかな?

・日韓間で軍事紛争は起こるか
レーダー照射みたいなことをしているのですから、偶発的は衝突はあり得ます。そのまま戦争になるとまでは思いませんが。

9-1.北朝鮮の核兵器開発問題
・朝鮮半島非核化は実現するか

「現時点では判断できない」です。北朝鮮が今の体制のままだと、核を手放すとは思えません。

・金委員長の非核化への意思は信頼できるか
「信頼していない」です。

日本の世論は当然ですが、韓国世論も意外に金委員長を信頼していないようですね。

9-2.日韓両国の核武装への賛否
・日本の核武装への賛否

反対です。

・韓国の核武装への賛否
よその国のことですから賛成反対というのは変な感じですが、韓国が核武装したら気持ち悪いですね。

10-1.朝鮮半島についての将来の姿
・10年後の朝鮮半島について

10年後というと北朝鮮が国家を維持できているかどうか微妙ですが、できていたとしたら、「現状の不安定な状況のまま」だと思います。

・朝鮮半島の将来の姿
「将来」というのがいつを指すのかわかりませんが、北朝鮮が永遠に持つとは思えないので、いつかは統一すると思います。

10-2.平和統一後の在韓米軍の必要性
・非核化実現後の在韓米軍のあり方

そんなことに意見はありません。韓国と米国で話し合ってください。

10-3.朝鮮半島の平和プロセスへの日本の関与
・朝鮮半島有事の際の自衛隊の関与の是非

隣でドンパチが始まったら「関与」は当然です。乗り込んでまで介入する必要はありませんが、警戒のためのアクションは当然です。

・朝鮮半島の平和プロセスに日本は貢献すべきか
「貢献」したら後で恨みを買いそうです。なるべく関与すべきでありません。

11-1.今後10年間のアジアにおける日中韓の影響力
・今後10年間のアジアにおける日本の影響力の変化

中国がおかしな動きを始めたら、反動で日本の影響力が増えると考えます。中国がおとなしくしていたら、日本の影響力は減っていく(内向きになる)と思います。

・今後10年間のアジアにおける韓国の影響力の変化
朝鮮半島北部での影響力は増えるかもしれませんが、アジア全体への影響力は今と同じくないままでしょう。

・今後10年間のアジアにおける中国の影響力の変化
増大するでしょう。

・今後10年間のアジアにおけるアメリカの影響力の変化
中国の台頭に対抗する形で増大するでしょう

12-1.日韓の経済関係
・日韓の経済関係

日本にとって韓国経済の発展は望ましいものではないと思います。

・日韓経済協力は自国の将来にとって必要か
必要だと思いません

12-2.経済関係が重要な国・地域
・経済的に重要な国・地域

「アメリカ」と「中国」です。

13-1.自国のメディア報道は客観的で公平か
・日韓関係の報道に関して自国メディア報道は客観的で公正か

「そう思わない」です。

13-2.インターネット上の世論は適切な民意なのか
・ネット世論は民意を反映しているか

ネットの場合、”視聴率”や”販売部数”みたいな指標がないので、どの世論をネット世論と定義すればいいのか難しい問題があります。したがって、ネットの一部で盛り上がっている意見を、「適切な民意」とみなすのは抵抗があります。

14-1.日韓両国民の直接交流の度合い
・各国への渡航経験の有無

「韓国」「中国」には行ったことはありません。「アメリカ」には渡航経験があります。

・相手国の知り合いの有無
「相手国の人に知り合いはいない(いません)」です。ネットで韓国の人とやり取りをしたことはありますが、リアルではいません。

14-2.相手国の情報への関心度や情報源
・相手国や日韓関係についての情報源

「日本のニュースメディア」「日本の書籍」です

15-1.厳しい日韓関係の中、民間対話を行うことの是非
別に反対まではしませんが、賛成というのとも違います。やりたい人はご自由にどうぞ、という程度です。

【朝日新聞】アベノミクスの評価方法とは

6月12日朝日新聞朝刊の記事「5人家族、月給は4万円アップ…アベノミクスの実感は」より

 「食費は節約できても、授業料はまけてもらえない。今がふんばり時だけど……」。東京都西東京市の女性(46)は、家計簿をつけながら、やりくりを考え直す必要を感じている。
 会社員の夫(56)、大学生の長女(19)、高校生の次女(17)、実母(81)との5人家族。毎年、年の初めに費目ごとの予算を立てる。その月の支出が予算を超えると、パソコンの画面表示が文字通り赤字になる。長女が大学に入った今年4月は、教育費が大幅に予算をオーバーした。
 安倍政権の経済政策「アベノミクス」が始まった直後の6年前の2013年4月と見比べると、夫の月給は、4万1238円上がった。しかし、税金と社会保険料の合計も3万899円増。電話代は2万4347円増えた。この間に携帯電話をスマートフォンにしたことが大きい。電気代は1430円増だ。
 外食はしないようになり、パンは買わずにカードのポイントをためて手に入れたホームベーカリーで焼く。食費が予算を超えそうな時は買い物に行かず、乾物など家にあるものを使って乗り切る。家族のライフスタイルの変化もあり、食費は1万5千円ほど減ったが、なお節約の工夫を重ねる。
 今年4月の教育費は53万4534円。次女の高校の授業料に加え、長女が大学で必要なパソコンを買ったのが予定外の出費だった。今年はあと、大学の後期授業料と次女の3回分の授業料が引き落とされる。学資保険で備えてきたが、しばらくは預貯金を取り崩す生活が続きそうだ。
 夫の給料はこれから下がる時期に入り、自分も週3日パートで働き始めた。ただ、介護認定を受けている母親がデイサービスに行く日に限られるため、介護サービスの縮小が進めば働き続けられないかもしれないのも不安だ。「金利が低いままで預金も増えず、企業ばかりがもうけて消費者は損をしている気がします」
(略)


政府の経済政策の効果を検証するのは大事なことです。しかし、特定個人の事情だけを取り上げても一般化できません。

長女が大学に入ってパソコンを買ったとか、スマートフォンにして電話代が2万4337円になったとかいうのは、そのご家庭の事情に過ぎません。アベノミクスで国民の多くが経済的に助かっているか、あるいは苦しんでいるかはわかりません。

それはともかく、”家計の余裕”の考察としては根深い問題があります。

家計に余裕がある状態というのは、必ずしも貯蓄が増えていく状態だけを指すわけではありません。貯蓄が増えていく状態であれば家計に余裕があると言えますが、贅沢な生活を楽しんで貯金がしていない状態であっても、家計には余裕があると感じます。

しかし何が贅沢なのかは、個人の主観によるところがほとんどです。記事の例だと、スマートフォン代に月2万5千円を費やしていますが、おそらくこの家族はスマートフォンを生活に必須なものととらえているのでしょう。だからかつかつの生活だ、という感想になります。

人によってはスマートフォンを贅沢に暮らすための道具と考えているかもしれません。その人にとっては、同じ収入・支出でも生活を楽しんでいます、と言うでしょう。

このため”家計に余裕がありますか?”といった質問で、政府の経済政策を判断するのは飛躍がありすぎます。

【時事問題】老後2000万円問題

朝日新聞の記事より引用します。

参院選を控えた与野党論戦の論点に、老後の資産形成における「2千万円不足」問題が急浮上した。安倍晋三首相ら全閣僚が顔をそろえた10日の参院決算委員会で、野党側はこの問題に照準を合わせて政権を追及。これと合わせ、消費税率引き上げや安倍首相が掲げる憲法改正、米国との貿易交渉などへの批判を強め、参院選の争点に位置づける構えだ。
 「国民が怒っているのは(公的年金が)『100年安心』がウソだったことだ。自分で2千万円をためろとはどういうことか」
 10日の参院決算委。4月の同委の質疑以来、初めて全閣僚が出席した論戦の場で、立憲民主党の蓮舫副代表は強い口調で「2千万円不足」問題を取り上げた。
 3日公表された金融庁の報告書にある「公的年金の水準は今後調整されていくことが見込まれる」との記載について、蓮舫氏は「足らざる部分のためにもっと働け、と。公助から自助にいつ転換したのか」と質問を投げかけた。
(略)


金融庁の報告書を読んでみました。

2千万足りなくなるから投資して増やしてくださいという内容で、なんだか金融商品のセールスみたいなものでした。役所が投資を勧めるのは違和感を禁じえませんが、与野党の議論には釈然としないものを感じます。

年金はそもそも自分の収めたものから支払われます。早死にすればとられ損ですが、長生きしたときの保険の機能を果たします。自分のもらう年金額で足りないと考えているなら、貯めておくなり、金融庁が言うように増やすなり、支出を抑えるしかありません。すべて自分の問題です。

老後に限らず生活水準について政府にお任せする姿勢には疑問があります。政府がやる必要があるのは最低限の保証だけです。それ以上のことは自助努力としかいいようがありません。

【テレビ】大草原の小さな家

アメリカの西部開拓時代の西部を舞台にしたドラマ「大草原の小さな家」が吹替をあらたにして放送が開始されました。

日本でも人気のあったドラマのようで、先週の土曜日に第一回目を観ましたが、結構面白かったです。

原作は自伝小説で、作者は次女のローラです。つまり実話がもとになっているようです。ただし、テレビドラマにする都合上、原作にないエピソードが(つまりフィクションが)追加されているそうです。

実は、この原作本には、人種差別と受け取られても仕方のない記述があり、近年それが問題視され、作者の名前をつけた児童文学賞が改名されました。

テレビドラマの一回目を見ると、次女のローラはインディアンに理解があるような発言をしていますが、もしかしたらこれはテレビでの改変かもしれません。当時のテレビだとある程度リベラル寄りに作る必要があったのかもしれません。(原作小説は1932年出版。テレビドラマの放送開始は1974年)

ドラマが体現する価値観は、家族を大事にする父親が一生懸命働き、妻が協力的というもので、保守派の喜びそうなものです。ドラマの一回目で、お父さんがせっかく開墾した土地を、ワシントンの政治家がインディアンの要請を受け入れ取り上げてしまうというエピソードで終わりました。お父さんは、怒りをインディアンに向けるのではなく、ワシントンの政治家に向けていました。これなんかは、トランプ大統領を支持する、ラストベルトの白人労働者っぽい感じがして面白かったです。こういう価値観は、トランプ以前からアメリカにくすぶっていたのでしょうか。

【朝日新聞】不動産登記の義務化

5月9日朝日新聞社説「所有者不明地 発生防止の具体策を」より

 だれのものか分からない土地が増え続けるのを防ぐため、何ができるのか。政府が新たな対策の検討を進めている。問題は複雑なだけに、専門家の知恵も集めながら、効果的な手立てを練らなければならない。
(略) 
 法務省の審議会で検討されているのが、相続に伴う不動産登記の義務化と、土地の所有権放棄の制度化だ。ともに国民の権利と義務、個人と社会の負担がからむテーマで、丁寧な議論が求められる。
 所有者不明の土地が生まれる大きな要因は、土地の相続時に所有権の移転を登記しない人が少なくないことだ。登記の義務化は発生防止策の柱となりえる。義務をきちんと果たしてもらうには、当事者の負担への配慮も必要になる。登記にかかる税金の軽減や手続きの簡素化なども考えるべきだ。
(略)
 一方、所有権放棄の案は、地方で過疎化や地価低迷が続き、個人の手に余る土地が増えている現実を踏まえたものだ。
 ただ、これを認めると、管理責任や納税義務の放棄に直結する。所有者の不当な負担逃れと社会的な負担増を避けるため、どんな場合に放棄できるのか、条件をつけて対象を絞ることなどが欠かせない。専門家からは、手放したい人に一定の管理費用を負担させる、自力で売却できない土地などに限る、といった意見が出ている。
(略)


私も土地の相続を経験しましたが、登記はしていません。

登記しなかった理由は、登記が義務でないこともありますが、登記にやたらお金がかかるのが最大の原因です。必要なお金の内訳は、

1)司法書士に払う手数料(自分でやってもいいらしいですが、面倒なので普通は司法書士にまかせます)
2)登録免許税(固定資産評価額に比例)

の二つです。

他人から購入したのなら、後々の面倒を避けるために登記は必要ですが、相続の場合は、当面は面倒なことにはなりません。世代が変わって事情を知らない相続人が増えるとややこしくなるかもしれませんが、当面は問題なしです。

それに司法書士に手数料を払うのは分からないでもありませんが、登記をしたからといって税金を払うというのがどうにも納得できません。役所に届け出をするのに税金を払わされるというのはどういうことなのでしょう?

義務でもないし、やったらお金をとられる、というのではよほどのことがないかぎり登記なんてしないのが普通ではなかろうかと思います。

義務化するなら税金は廃止してもらいたいです。

【テレビ】フランケンシュタインの誘惑E+  第十話「宇宙に魂を売った男」

Eテレにて放送。

第九話の感想を飛ばしました。第九話はマリー・キュリーの話で、以前「第二話」として放送されすでに感想を書いています。

第十話の主人公はヴェルナー・フォン・ブラウン(1912~1977)です。第二次大戦中ドイツでV2ロケットを開発し、戦後はアメリカで宇宙ロケットの開発の中心となった工学者です。

1912年:ドイツで貴族の家に生まれる
1930年:ベルリン工科大学入学。宇宙ロケットの研究をする
1932年:ロケット技術を応用したミサイル開発のアイデアを引っ提げてドイツ陸軍に入る。
1937年:開発部門のリーダーになる。
1945年:ソ連軍が迫ってきたことでドイツの敗北を確信。仲間とともにアメリカへの亡命を企てる
1955年:アメリカの市民権(国籍)を取得
1958年:NASA発足。マーシャル宇宙飛行センター所長に就任
1969年:人類初の月面着陸に成功
1972年:アポロ計画終結とともにNASAを去る
1977年:すい臓がんで死去

アメリカで赤狩りが吹き荒れた時に、フォン・ブラウンの前歴も問題になりました。ナチス親衛隊にいたこと。ミサイル開発のために強制収容所の捕虜を劣悪な環境で働かせ二万人の死者を出したこと。V2ロケットによって1万人を超える死者が出たこと、などです。

いずれに対しても、フォン・ブラウンは責任を認めませんでした。捕虜の環境については知らなかった、V2ロケットの犠牲者についても同様の見解です。

NASAの宇宙開発が成功したことでフォン・ブラウンは英雄視されたこともあり、公に非難をされることはありませんでした。

■感想
これまで番組で取り上げてきた兵器開発の科学者たちは、多かれ少なかれ”愛国心”が動機でした。しかしこのフォン・ブラウンという人にはドイツに対する愛国心というのがまるで見えません。もしかしたら亡命先のアメリカにも愛国心を持たなかったのかもしれません。ひたすらロケット開発のためだけに生き、それに必要な資金提供を国家に求めてきただけという、”潔さ”さえ見受けられます。

なお、捕虜に労役を課すのは悪いこととはされていませんでしたし、労働環境が悪かったことをフォン・ブラウンのせいにするのはちょっと無理があるのかもしれません。

【時事問題】議員辞職勧告決議

朝日新聞の記事より引用します。

北方領土を取り戻す手段として戦争に言及した丸山穂高衆院議員(大阪19区)に対し、事実上の辞職を求める糾弾決議が採択された。衆院が6日、全会一致で可決した決議は「ただちに自ら進退について判断するよう促す」と辞職を促した。全会一致の流れを作ったのは、同行した外務省の幹部らの証言などだった。
 丸山氏は5月10日、北方四島ビザなし渡航の今年度第1陣となる国後島訪問団の顧問として、根室市の根室港から出発した。国後島滞在中の11日には、酒に酔った状態で「戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか、反対ですか」などと元島民に問いかけた。禁じられた外出を試みたりした。
 糾弾決議は、丸山氏の言動を「平和主義に反する発言をはじめ、議員としてあるまじき数々の暴言」と強調。「国益を大きく損ない、本院の権威と品位を著しく失墜させた」と非難し、「院として国会議員としての資格はないと断ぜざるを得ない。ただちに、自ら進退について判断するよう促す」として実質的に議員辞職を促している。ただし、法的拘束力はない。


たしかに丸山議員の言動には問題があります。「戦争」発言もどういう問題提起をしたかったのかよく分かりません。単に酔っ払いがくだをまいていただけのように見えます。特に、夜間勝手に外出しようとしたことは大問題です。ロシア当局に逮捕されたら、日本は不利な結着に追い込まれていた可能性があります。

しかし、だからといって有権者に選ばれた議員に軽々しく辞職勧告をしていいというものではありません。

こんなことが前例になったら、この後どういう理由で辞職勧告が乱発されるかわかったものではありません。

【テレビ】NHKスペシャル「彼女は安楽死を選んだ」

多系統萎縮症(全身を激しい痛みが襲い、やがて人工呼吸器と胃ろうが必要になる難病)を患った51歳の女性がスイスで安楽死を選ぶ姿を追います。

3年前に病気を告知され、自殺を試みるも力が入らず失敗。そこで、スイスの民間安楽死協会に登録します。

女性には姉二人と妹がいます。姉二人は女性が安楽死を選んだことを認めていますが、妹は反対していました。それでも女性は安楽死の決意を変えませんでした。

姉二人に付き添われ、スイスに到着。医者から意思の確認されます。2日間の猶予が与えられ、その間に考えが変われば帰国することもできます。また、安楽死の基準に達していないと判断されたら帰国せざるを得ません。

2日後に、安楽死可能の知らせを受け、点滴に薬物が入れられます。点滴から体に流れるスイッチは女性本人の手にゆだねられます。

女性は姉二人への感謝の言葉を残して、スイッチを押しました。

衝撃的なのは、この間のやり取りはすべてカメラの前で行われていたということです。カメラの前で女性は息を引き取りました。

番組は、同じ病を患う別の女性も追っています。この女性はいずれ人工呼吸器の世話になることも受け入れてました。

■データ
日本では消極的安楽死(延命処置の中止・差し控え)は行われていますが、積極的安楽死(致死薬の処方・投与)は認められていません。

積極的安楽死を行っている国は
オランダ
ベルギー
ルクセンブルク
スイス
カナダ
コロンビア
アメリカ(一部の州)
オーストラリアのビクトリア(予定)

安楽死に必要は主要件は次の通り
・耐え難い苦痛がある
・明確な意思表示がある
・回復の見込みがない
・治療の代替手段がない

■感想
重たいテーマです。当事者でもないのに安楽死を選んだことの良し悪しを簡単には言えません。安楽死を選んだ人も、消極的安楽死さえ拒否した人も、それぞれ精一杯生きているのは伝わりました。自分が同じ病気になったら、という考えもよぎりますが、そういう仮定の話では申告に悩んだ彼女たちに及ばない思考実験でしかないでしょう。

安楽死というものに真剣に考えていなかったとは言え、外国で安楽死ができるというのは知りませんでした。おそらく多くの日本人が私同様に知らなかったのだと思います。日本人全体として、この話題をなんとなく避けていたのかもしれません。

安楽死を認めている国はほぼ欧米文化圏です。コロンビアはちょっと違うかも、という程度です。よくも悪くも、先頭をいくのはいまだに欧米文明だということに忸怩たる思いがしました。

【朝日新聞】どう思いますか:“期日前投票に「理由」は必要?”

6月5日の朝日新聞朝刊の投書欄。毎週掲載の、投書に対する反響の投書を載せる「どう思いますか」のコーナー。テーマは”期日前投票に「理由」は必要?”です。

元投稿は埼玉県の社会福祉法人役員の男性(71)のものです。

県議選の期日前投票に行きました。「宣誓書」の「期日前投票事由」の欄で手が止まりました。職務または業務、投票区外への旅行・冠婚葬祭、病気・出産、天災・悪天候と列挙してあるのですが、当てはまりません。私の理由は「投票日を別のことに使いたい」「当日急に体調が悪くなるかもしれない」「今日は天気がいいし時間もある」・・・・・・。でも一番は「棄権は絶対にしたくない!」
係の方に「当てはまる事由がなければ投票できないんですか」と聞くと、「もしなかったら適当に記入して下さい」。うそを書くのも気持ち悪く、丸をつけずに受理してもらいましたが、押し問答は気が重かったです。


反響は4通。57歳、75歳、79歳、80歳と割と高齢の方ばかりです。どれも、”そもそも事由を書かせる意味があるのか”といった基調のものでした。

私も、事由を書かせるのは無意味ではないかと思います。しかし、規則で事由を書かせるとなっている以上、窓口の係員は書かせる方向で努めるのは当然です。係員自身は、こんなの必要ない、と思っていても仕事ですからルールに従う必要があります。

せっかく、”テキトーにしるしをつけろ”と言われたのに、”嘘を書きたくない”と意固地になるから押し問答になったんだと思います。

一通だけ引用します。神奈川県の無職の男性(80)のものです。

5年前の選挙の時、期日前投票で投票用紙をもらうのに必要な「宣誓書」を書こうとして、困った。理由欄には「仕事」「旅行」「病気」などとあるが、どれにも当てはまらない。期日前投票所が駅に近くて便利なので、買い物の途中に投票を済ませたかったのである。
係の人に「そもそも理由欄に不備があるのでは?」と詰め寄ったところ、県選管と電話で何やら協議。余白に理由を書くように支持された。少し考えて「投票日までにあの世に行く可能性がある」と書いたところ、「『旅行』にチェックをしてください」と言われた。
期日前投票をする理由が「あの世に旅行」?お役所の形式主義、想像力のなさに絶句した。
(略)


理由に「投票日までにあの世に行く可能性がある」と書くのも笑えますがが、それに「『旅行』にチェックをしてください」と切り返すのも絶妙なユーモアーです。決して「お役所の形式主義」や「想像力のなさ」とは思えません。

ユーモアーにユーモアーで返ってきたのに怒りを覚えるというのは、あまり言いたくないですが、老化現象だと思います。

【時事問題】8050問題

6月4日朝日新聞の記事『「ひきこもりと結び付けないで」 根本厚労相、川崎などの事件受け』より引用します。

 根本匠厚生労働相は4日の閣議後記者会見で、川崎市の20人殺傷事件や元農林水産事務次官が長男(44)を殺害したとされる事件について、「事実関係が明らかではないが、安易にひきこもりなどと結び付けるのは慎むべきだ」と述べた。
 川崎市の事件直後に自殺した容疑者(51)と、元農水次官の長男はいずれも、ひきこもり傾向にあったと報じられている。
 根本氏は「ひきこもりの状態にある人への対策としては、個人の状況に寄り添い、きめ細かく支援しながら、社会とのつながりを回復していくことが重要」と強調。本人や家族に、都道府県などのひきこもり地域支援センターや地域の自立支援窓口などに相談してほしいと呼びかけた。
 根本氏は、80代の親とひきこもる50代の子が同居する「8050(はちまるごーまる)問題」にも言及し、「社会的孤立や家庭での様々な問題が複合化、複雑化している」と指摘。包括的な相談体制の構築や、自ら声を上げるのが難しい人や家庭に気づき、相談につなげられる地域づくりを進める考えを示した。


「安易にひきこもりなどと結びつけるのは慎むべき」とは思いますが、大臣は同時に「8050」問題につても発言しているように、事件と「ひきこもり」現象に関連があると疑っているのは確かです。

現実的に考えて、元気に仕事している50代が通り魔事件を起こしたりするのは考えにくいことですし、元事務次官に殺害された40代も(この人は被害者だから言いにくいのですが)、普通の社会生活を送っていたら親に殺されたりはしなかったでしょう。

その意味で、8050問題への対応策を打ち出したのは当然ですが、結局のところ”相談窓口を作る”以外に具体策が見えません。

10代の引きこもりだったら、相談したら素晴らしい助言をもらって心機一転学校に通いだしす、というサクセスストーリーが思いつきます。しかし50代の引きこもりの相談をして、どういうゴールがあるのでしょうか。普通に考えれば、何か仕事を見つけてやることですが、今まで引きこもっていた人にとっては他人と関わる仕事は、苦痛でしかないでしょう。

思い付きですが、自宅でできる内職系の仕事だったらどうでしょう。これなら他人と過度に接触することはありませんし、やった分だけ収入になるので、いきなり独立することは無理でも徐々に社会に適応する助走になるかもしれません。

ところで、「相談につなげられる地域づくり」というのはどういう意味でしょうか。問題解決を近所に押し付けているような気がしないでもありません。


【時事問題】首脳会談の拒否

かつて韓国のパククネ大統領(当時)が、慰安婦問題で日本が妥協するまで会談を拒否するという戦術をとりました。

安倍首相としては韓国大統領との会談なんてなくてもちっとも問題ないと思っていたのか、「対話の窓は常にオープン」と言うだけで放置していました。

しかし、アメリカの圧力のせいか、第三国で日本の悪口を触れ回る告げ口作戦に閉口したせいか、片付いていたはずの慰安婦問題で妥協に追い込まれました。もっとも日本は合意文章に「最終的かつ不可逆」という文言を押し込んだために、韓国が再提議しても今度こそ無視を決め込めます。それでも、韓国からみると、日本を妥協に追い込んだのですから、首脳会談の拒否という作戦は効果があった、とみなされているかもしれません。

最近、首脳会談について南北朝鮮から二つのニュースがありました。

一つは、米国トランプ大統領と二回目の会談を拒否されたことで、北朝鮮は責任者を処罰していると噂です。

もう一つは、来るG20でも韓国のムン大統領が日本から首脳会談を拒否されるのでは、という憶測が韓国内で飛び交っていることです。

日本人にはピンとこないのですが、彼の文化圏にとって、首脳会談を拒否するというのは強いインパクトを持っているのかもしれません。

その意味で、安倍首相が北朝鮮と対話しようと呼びかけていることには若干の危惧を覚えます。首脳会談を求める方が格下とみなす文化なのかもしれません。

【映画】貞子

監督:中田秀夫
主演:池田エライザ

「リング」の、何作目なるかわからない続編です。続編といってもすべてが直列にならんでいるわけではなく、分岐しまくっていますので、シリーズ全体としての統一感はもはやありません。言葉を変えて言えば、過去作を観なくても問題ありません。

さてこの「貞子」の評価ですが、怪談なのにあまり怖くないというのが弱点です。なんで怖くないかと言えば、貞子に祟られるルールが見えないというのが大きいです。第一作では、”ビデオを見ると祟られる、それを逃れるには・・・”というルールが明確にありました。しかし、本作では、行き当たりばったりに呪っているみたいに見えます。

予告やポスターを見ると、なにかの映像を撮るのが呪われるきっかけみたいに匂わせていますが、そんな設定はありませんでした。ポスターの制作者もこの弱点に気が付いていて、無理やりひねり出したみたいですね。

また、貞子と因縁のありそうな女の子が病院に保護されるのと、その病院の女医(主人公)の弟が女の子のいた団地に潜入して呪われるのが連動していません。単なる偶然です。これは致命的な問題です。

放浪中に、女の子が飛び降り自殺をする女性の幻を見ますが、結局なんの意味があるのか分かりませんでした。

”貞子”というブランド頼りで撮ったために、いろいろひねってしまい、シンプルさが失われています。これが怖くないホラー映画となった原因だと思います。

お客は結構入っていました。これだと、またまた続編ができるかもしれません。

【映画】居眠り磐音

時代劇です。原作小説は人気があるようですが未読です。

のっけは「オセロ」(シェイクスピア)みたいな感じでした。偶然の一致とはとても思えません。ほぼ間違いなく「オセロ」を意識しています。ただし、「オセロ」の部分ははじめだけで、あとは普通の時代劇です。

ところで話が変わるようで変わらないのですが、最近のアニメは異世界転生ものが大ブームになっていてます。現代から異世界(たいていはエルフとが魔王とかがいる世界)に転生してたいして苦労もなく無双しまくります。一昔前は学園バトルものの全盛でした。これも同じフォーマットにそって、同じようなキャラクターが動きます。もちろん全く同じではありません。ファンは微妙な差異を楽しんでいるみたいです。

よく考えると、時代劇というのも同じです。ほぼ同じフォーマットに沿った話ばかりです(←悪口じゃないですよ!)。ある意味安心でます。

ところが、時代劇特有の事情もあります。設定が日本の江戸時代中期から後期だけという縛りがありますので、作者が勝手に世界設定をつくることはできません。むしろ蘊蓄勝負という面もあります。江戸時代に詳しいファンがあれこれ言い合って楽しんでいるのだと思います。

たぶん原作を読むとより深く楽しめるのだと思いました。

ちょっと違和感があったのは、主人公が許嫁を置いて脱藩したことです。江戸時代の藩士は終身雇用どころか子々孫々雇用です。勝手に脱藩したらそれが途切れるので、現代のサラリーマンの脱サラみたいに簡単に踏み切れるものではありません。また、物語的にも事情はあるにせよ許嫁に何も言わずに去るのは不人情な気がします。

原作だときちんと説明があるのかもしれませんが・・・

また、江戸に数年いた程度の田舎侍が、江戸の両替商にアドバイスできるような知恵が回るというのは不思議です。剣の腕が立つという描写はありましたが、知恵があるという描写がなかったので奇妙な感じです。

これも原作を読めばわかるのかもしれません。

つまり、原作はいいのに、映像化に問題があったという疑いがあります。機会があれば原作を読んでみます。

それと、相場からみの話は現代人には通じにくいです。現代人からすれば、市場の価値を無視して幕府の統制した両替レートを守るというのがなんで正義なのか分かりません。

これはもしかしたら、現代人と江戸時代の価値観の違いを表現していて、これこそが、このシリーズの魅力なのかもしれません。
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えいび

Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

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