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【時事問題】日の丸のついたシャツ

朝日新聞の記事「U18、韓国入りで日の丸ないシャツ着用 対応に波紋」を引用します。

 野球の第29回U18(18歳以下)ワールドカップ(W杯、30日~9月8日、韓国・機張)に出場する高校日本代表チームが28日に現地入りした。選手やスタッフは「JAPAN」のロゴや日の丸のエンブレムが付いていないポロシャツを着用した。
(略)
 広報を担当する日本高校野球連盟の竹中雅彦事務局長によると、以前から外務省に現地の状況を確認してきた。両国関係の冷え込みを受けて、移動時などに着用するための無地のポロシャツを用意した。高校代表チームとしては前例がない対応だという。竹中事務局長は「スポーツと政治は別物ですけど、配慮できるところはしたほうがいい」と述べ、選手がプレーに集中できることを最優先に判断したことを明らかにした。試合では、これまでと同じ日の丸のマークや「JAPAN」の表記があるユニホームを着用する。
(略)


こういう「配慮」は、韓国が危険だと言っているのと同然なので、配慮にも何にもなっていないと思います。ニュースをぱっと見た感じでは、「配慮」したことを批判している意見の方が多いように思います。

私も、わざわざ日の丸や「JAPAN」のロゴを外すのは感心しません。いくら空港で「配慮」したって、肝心の試合ではロゴ丸出しになるのでしょうから、意味がありません。

ただ、さらにさかのぼって言いたいことがあります。

私服じゃいけないんですか?

試合でユニホームを着用する意味は分かります。しかし移動が私服でいけない理由はさっぱり分かりません。「無地のポロシャツを用意」した、というのは誰の財布で買ったのかわかりません。父兄に出させたのならいい迷惑でしょう。高校野球連盟が出したのかもしれませんが、金の成る木を持っているわけじゃないから、どこかから徴収したに決まってます。

日の丸や「JAPAN」のロゴの服を普段に着れるとも思えませんので、移動中に着るくらいです。

わざわざ”日の丸とロゴを外します”とか言わないで、私服で集合しなさいと指示すれば済んだ話だと思いました。

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【テレビ】ダークサイドミステリー  「緊急報告! ”死の山” ディアトロフ峠事件」

NHK-BSにて放送。

1959年1月下旬。ウラル山脈北東部で冬山トレッキングをしていたウラル工科大学の学生やOBの9人の若者(男7人女2人)が謎の死をとげました。マイナス30度の吹雪のなか、下着姿や裸足になった遺体。頭蓋骨陥没や眼球の消失。さらには衣服から多量の放射線が検出されました。さらに当時周辺で謎の光球の目撃情報が複数寄せられるなど、不可解極まりない現象が多数起きています。当時は冷戦中だったので情報は秘匿されていましたが、近年世界中から注目される怪事件です。

獣に襲われた説、秘密ミサイル実験に巻き込まれた説、UFOの攻撃説など、75もの説がとなえられています。

1959年2月1日午後5時:若者たちは悪天候のためテントを設営(気温はマイナス25度からマイナス30度)
2月16日:予定を過ぎても帰宅しないことで家族から大学に問い合わせが殺到
2月20日:捜査本部ができる
2月26日:テントが発見される。テントは雪に押しつぶされていたが、ポールは立ったまま。人影はなし。内側から数か所が切り裂かれていた。
2月27日:1.5km先に5人の遺体が発見される。薄着で裸足だったり、下着の者までいた。凍死と判定された。
5月4日:残りの4人の遺体が発見。頭部に陥没や肋骨の骨折、眼球や舌が消失した遺体もあった。外部からの強い衝撃によって死亡した、と判定される。うち二人の衣服から放射線が検出された。

1959に提出された捜査報告書が書かれた。
・若者たちは死の6~8時間前に食事をしている
・2月1日もしくは2日に死亡した
・眼球や舌の消失は腐敗と分解によるものと推測
・骨折は、強い風で転倒して起きたと推測
・放射線は放射性物質に汚染された衣服を着ていたと想定(一人は大学で放射性物質を扱っていた)
・光球の目撃例を多数載せているが、正体の特定はしていない
・事件は、自然による不可抗力のできごとと結論

2019年2月:ロシア最高検察庁が再調査することを発表
2019年6月:ディアトロフ財団(遺族な関係者によって構成されている)は、検察庁の方針に反論の記者会見

財団は、事件が国家ぐるみの陰謀を疑っていて、検察庁の再調査はその疑いをそらすものと指摘している。また、1959年の捜査報告書の矛盾点や、若者たちが持っているはずのない、軍支給の水筒が遺品として発見されていることを不審点として挙げている。


名前は聞いたことのある事件ですが、この番組で全容がわかりました。

冷戦のため情報が伏せられてきたことが、遺族にとっては国が何か隠しているのではと疑い、オカルトマニアは無責任に怪説をとなえと様々な説が生み出た理由になっているみたいです。

原因として唱えられているのは、大きくわけて、自然現象説、何ものかの陰謀説、オカルト説の三つになります。ソ連(ロシア)政府は自然現象説をとなえ、関係者は陰謀説を疑い、オカルトマニアがオカルト説を信じる、という構図のようです。

映画「八甲田山死の彷徨」で、冬山で遭難した軍人の一人が突然を服を脱ぎだし、そのまま死ぬというシーンがありました。寒いとそういうことはあるみたいです。ディアトロフ峠事件の薄着の遺体も、そういう事情だったのかもしれません。

謎の光球についてはよく分からないです。公式の報告書にあるので、嘘ではないのだと思いますが・・・

【時事問題】環境保護のアイドル?

8月29日朝日新聞朝刊の記事「大西洋、飛行機なくても渡れた 環境活動家・グレタさん、ヨットで」より

 国連本部での気候サミットに出席するため、ヨットでの大西洋横断をめざしていたスウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥンベリさん(16)が28日夕(日本時間29日朝)、米ニューヨークの港に到着した。温室効果ガス削減を訴え、ガス排出量が多い飛行機の利用を批判していた。
 グレタさんは義務教育を終え、現在は気候変動対策活動に専念している。14日に父親や支援者らと英国を出発。ソーラーパネルのほか、水中で発電する装置を載せたヨットで、330時間かけてニューヨークまでの約7千キロを航海した。
 港では市民や報道陣ら数百人が出迎えた。グレタさんは到着後、少し顔をこわばらせつつ手を振って応えた。港で開いた会見では「気候変動、生態系の危機は、人類がこれまで直面したことがないほど大きく、地球規模のもの。ともに立ち上がり、助け合いながら行動を取らなければ手遅れになる」と訴えた。
 グレタさんは昨年8月、授業をボイコットして地球温暖化を食い止めるための行動を大人たちに迫る「学校ストライキ」をスウェーデンの議会前で1人で始めた。活動は世界に広がり、米タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれたほか、ノーベル平和賞候補にもノミネートされている。(ニューヨーク=藤原学思)


こういうニュースは、美談のつもりかもしれませんが、感心できません。

16歳なら高校生かと思ったら、学校に行かずに「環境活動家」になっているそうです。親は何も言わないのかと思ったら、父親もいっしょにヨットに乗っていたそうです。

気候変動や生態系の危機を訴える活動家になるのは結構ですが、学校で勉強をして社会に出て生計を立てられるようになってからにすべきだと思います。本人が聞いたら、大きなお世話、と言うかもしれませんが・・・

こういう「アイドル」を造って、もてはやすことで運動を盛り上げようとする大人たちには非常な違和感を持ちます。

【朝日新聞】「遺族の心情、最優先」とは?

8月28日朝日新聞朝刊。京都アニメーションの放火事件で、犠牲者のすべての名前が公開されました。記事『府警「遺族の心情、最優先」 犠牲者公表まで40日、異例の経緯 京アニ事件』を引用します。

 35人が亡くなった京都アニメーション放火殺人事件で、京都府警は27日、事件発生から40日が経過する中、犠牲者全員の身元を公表した。殺人事件の犠牲者数としては戦後最悪とみられ、すべての犠牲者が京アニの役員や社員で、今回の事件の身元公表は異例の展開をたどった。
 府警幹部は「遺族の心情を最優先に考えて対応したため時間がかかった」と説明する。遺族から「葬儀や四十九日が終わるまでそっとしておいてほしい」「実名発表はやめてほしい」といった声が寄せられ、府警内部で幹部会合を繰り返した。
 京アニ側は7月22日、ネット社会の現在、実名が報じられると、プライバシーが侵害され、遺族が被害を受ける可能性があるとし、実名公表を控えるよう府警に要望していた。
 犠牲者の多くは20~30代。小さい子どもを残して亡くなった人もいる。府警は現在も約100人態勢で被害者支援にあたり、遺族の意向を尋ねてきた。
 府警は今月2日、葬儀を終え、実名公表に了承を得られたとして、10人の身元を発表した。捜査関係者によると、残る25人の身元公表について、すべての葬儀が終わった8月26日以降、四十九日が過ぎた9月5日以降、京アニが開くお別れの会(時期未定)の終了後といった時期を検討。最終的に全員の葬儀が終わったタイミングでの公表となったという。
 「大変凄惨な事件により、何の罪もない多数の方が被害に遭われ、関係者のショックも極めて大きい。ご遺族の方々が死を受け入れるまでに時間がかかっていると認識している」。身元を公表した府警の西山亮二捜査1課長はそう語った。遺族と京アニの双方の意向を丁寧に聞いて対応してきたことを強調した。
 25人の犠牲者の遺族からは実名の公表に厳しい意見も多かったが、事件の重大性や公益性を考慮し、府警は実名を公表した。西山課長は「匿名にするといろんな臆測が広がり、間違ったプロフィルも流れる。それで亡くなった方やご遺族の名誉が著しく傷つけられる」とも話した。
 今回、京都に拠点を置く報道各社は、遺族の取材への心理的な負担を軽減するため、事前に発表時の取材について協議。遺族への報道機関の取材が集中するメディアスクラムを避けるため、新聞・通信社とテレビの各1社が、代表して遺族に取材の意向を尋ねる取り組みをした。


今回の京都府警の対応には問題があります。

はじめの10人は了承が得られているので公表してもかまわないのですが、残りは了解していません。それを府警の西山課長が、勝手に公表しました。

西山課長の言い分は「匿名にするといろんな臆測が広がり、間違ったプロフィルも流れる。それで亡くなった方やご遺族の名誉が著しく傷つけられる」というものですが、大きなお世話としか言えません。

遺族がなぜ公表を嫌がっているかと言えば、メディアスクラムのせいです。普通の人は直接メディアスクラムにあったことはないはずですが、テレビ・雑誌を通して、そのひどさは知れ渡っています。

京都アニメーションに勤めている人の家族、というだけのごく普通の人たちの多くが、実名報道を嫌がったという現実をマスコミは重く受け止めるべきです。

また警察は、犯罪被害者の遺族とマスコミの間に立たされたら、遺族の側に寄り添うべきです。

【朝日新聞】性的少数者は「ふつう」でないのか?

8月27日朝日新聞朝刊国際面の「特派員メモ」。ニューヨークから藤原学思氏の『「ふつう」って何?』より

 性的マイノリティーに優しい街といわれるニューヨーク。中でもバー「ストーンウォール・イン」は象徴的な場所だ。1969年6月28日、同性愛者が集うこのバーを警察が家宅捜索し、大規模な暴動が起きた。翌年6月、同性愛者らが権利擁護を訴えるデモ行進を始め、これが性的マイノリティーのパレードの原点とされる。
 暴動からちょうど50年の日、バー周辺には数千人の人だかりができた。性的マイノリティーや支援者の象徴である虹色の旗がそこかしこになびいている。
 ニューヨーク在住のシャリニさん(23)は、性にとらわれず人を好きになる「パンセクシュアル」。気分はどう? 「自分自身を隠さなくていいって幸せ。ここでは受け入れられているって思う。一人じゃないと」。そう言って、辺りを見渡した。
 でも、次の質問に彼女は顔をしかめた。「ノーマル」じゃないって気づいたのはいつ? 「ストレート(異性愛者)じゃないってこと?」とシャリニさん。そうだ、そう尋ねるべきだった。性的指向や性自認に「ふつう」なんてない。他人が評価をするべきものじゃない。自分の言葉の軽薄さに、謝ることしかできなかった。


藤原特派員は性的少数者へ心無い言葉を言ってしまったと反省していますが、おかしなところに反省していると思います。

ある時期の英語では、異性愛者のことを「normal(ノーマル)」と呼んでいました。日本語に翻訳すると「ふつう」です。

しかし最近では「straight(ストレート)」と呼ぶようになったそうです。日本語にすれば「まっすぐ」でしょうか。

もしかしたら異性愛者を「normal」と呼ぶのは禁止ワードになったのかもしれません。つまり藤原氏は、英語の変化についていけなかった(うっかり古い知識で喋った)だけです。

性的少数者を「normal」でないと呼ぶのが「ふつう」扱いしないという理屈ならば、性的少数者を「straight」でないと呼ぶのも、性的少数者を曲がったものとして見ているのか、ということになってしまいます。

つまり、日本人が英語の習慣に疎かったというだけのことであって、性的少数者への差別意識がにじみ出てしまったというのとは違うと思います。

こういう反省する必要のないところで反省して、それを新聞で喧伝するのは、なんだか偽善的な感じがします。

【朝日新聞】「激震、日米韓安保体制 泥沼の日韓、陰る米覇権、得するのは」

8月26日朝日新聞朝刊オピニオン欄。アメリカ総局員・園田耕司氏の「記者解説」は「激震、日米韓安保体制 泥沼の日韓、陰る米覇権、得するのは」を引用します。

(略)
トランプ氏は7月中旬、韓国の文在寅大統領から直接の関与を頼まれたことを明らかにしたが、「日韓両国首脳の要請があれば」という条件を付けた。見方によっては、安倍晋三首相に対し、韓国への対決姿勢を続けてもよいという「お墨付き」を与えたとも受け取れる。その後、日本は予定通り韓国を輸出優遇対象国から除外し、米政府の「休戦協定」調停は不発。韓国は日本への報復措置としてGSOMIAを破棄する事態に陥った。
 日韓は歴史認識という困難な問題を抱えており、歴代の米大統領は陰に陽に両国の橋渡し役を担ってきた。2014年、オバマ米大統領(当時)は安倍首相と韓国の朴槿恵大統領(同)の初会談を仲介し、日韓の慰安婦合意を後押しした。ある日米外交関係者はオバマ政権時代は米政権が一体となって日韓に協力を働きかけたと回想する。
 しかし、「米国第一」を掲げるトランプ氏は異なる。同盟国相手でも、いかに多くの金を引っ張ってくることができるかが最大の関心事だ。NATO(北大西洋条約機構)加盟国に対しても安全保障をめぐる負担の大幅増を要求する一方で、貿易紛争を仕掛けている。在ワシントンのNATO加盟国のある外交官は、「我々はロシアの脅威に接しているのに、米政権がやっているのは同盟の弱体化だ」と嘆く。
 トランプ氏は二国間交渉を好む。交渉相手が束になってかかってくるのを避け、個別に撃破できるからだ。トランプ氏は日韓に対し、米軍駐留経費の負担増を要求しており、日韓が分断されている方が好都合とも言える。
(略)
 日米同盟を基軸とする日本にとって真の脅威とは何か。日韓が「仲たがい」することで得をするのは誰か。中ロが防空識別圏に進入し、北朝鮮がミサイル発射を続ける現状を見れば、答えは明らかだ。日本の政治指導者たちは韓国批判に明け暮れるのではなく、安全保障戦略を最優先に日本の国益を考え、日米韓の安全保障体制の立て直しを図る責任がある。



米トランプ大統領は、米軍駐留経費の負担増を要求しやすいから日韓の仲たがいを放っておいたという分析です。

わからないのは、この分析がどこから出てきたかです。トランプ大統領に取材して聞いたわけでもなさそうです。どこかの高官の発言なら「米高官によれば、トランプ大統領が日韓の仲裁に入らなかった理由は・・・」といった書き方をするはずです。

トランプ嫌いのアメリカのジャーナリストの放言なのか、園田氏自身の思い込みではないかと思います。

そもそも日本と韓国では米軍駐留経費の負担割合が違うのですから、日韓が仲良くなったとしても、駐留経費の件で共に対抗するというのは考えにくいです。負担割合の大きい国としたら”あっちに言ってくれ。せめて我々くらい貢献させろ”となるのが普通でしょう。

それに、日本と韓国が仲介を要請したら、米国に借りをつくることになります。むしろその方が駐留経費負担を迫られた時断りにくくなるんじゃないでしょうか。


日韓が仲たがいすると、北朝鮮や中国が喜ぶから、仲良くすべきという意見です。

アメリカからすれば日本も韓国も同盟国なのでしょうが、日本からすればもはや韓国は友好国とは言えません。

世界に国は200カ国ほどありますが、その中で絶え間なく日本の悪口を言っているのは北朝鮮と韓国だけです。北朝鮮は独裁国家ですので独裁者が言っているだけとみなすことはできます。しかし韓国は民主主義体制ですので、上から下まで日本を敵視する世論でまとまっています。

そんな国とは、無駄に争う必要もありませんが、だからといって無理に仲良くする必要があるとは思えません。

【朝日新聞】心のバリアフリー

8月25日朝日新聞朝刊の記事「住みやすい街、パラのレガシーに すれ違う車いす、法律上回る通路幅 開幕まで1年」より

(略)
心のバリアフリーはどうか。内閣府が今年2月、2500人を対象にしたアンケートでは「街で困っている障害者を見かけたら手助けするか」という質問に、「手助けしたいと思っているが行動には移していない」(46・8%)が最も多かった。理由は「迷惑になるといや」(47・8%)、「対応方法がわからない」(40・5%)などだった。
(略)
 障害者に必要な支援は障害や状況によって異なる。ボラサポの沢渡一登・事務局長が考える研修のポイントは「正解は一つではない」と伝えることだという。五輪も含め、大会にかかわるボランティアは全国で約13万人。沢渡さんは「13万人が声かけできるようになるだけで、今よりいい社会になると思う。ボランティアは共生社会をつくる担い手になると期待している」と話す。


記事にある内閣府のアンケートに答えてみると
「手助けしたいと思っているが行動には移していない」です
理由は、
「迷惑になるといや」だからです。

私自身は車椅子の利用者ではありません(押していたという意味では利用者ですが、乗っていたわけではありません)。そのため、利用者の気持ちは想像でしかわからないのですが、私が車椅子に乗って街を移動していたとして、いちいち「お手伝いしましょうか?」と声をかけられたら面倒くさいと思うことでしょう。

もちろん困っている人がいたら、障害者であろうと健常者であろうと助けるべきだとは思いますが、見た目だけで困っているかどうかを判断することは非常に困難です。

助けを必要とする人が、そういう素振りをみせてくれないとなかなか行動に移せるひとはいないのではないかと思います。

【時事問題】ネットのデマ情報被害

8月24日朝日新聞の記事より引用します。

 茨城県守谷市の常磐自動車道で男性会社員があおり運転を受けた後に殴られた事件をめぐり、「傷害容疑で指名手配された男の車に同乗していたガラケー女」というデマ情報をネット上で流された女性が23日、弁護士とともに会見し、投稿者らの法的責任を追及する方針を明らかにした。都内在住で会社を経営する女性は「気軽なリツイートが情報を拡散させる怖さを考えてほしい」と訴えた。
(略)
注目を集める事件をめぐり、デマがネット上で拡散される例は過去にも起きている。2015年には、川崎市で起きた中学生殺害事件で無関係の少年の顔写真が広まり、17年に起きた東名高速でのあおり運転事件では、無関係の男性が「容疑者の父」とされた。
 お笑い芸人のスマイリーキクチさん(47)は1999年、「過去の殺人事件の犯人」とのデマを流された。「一度デマが流されると、影響を打ち消すのは大変」と語るキクチさんには、今も殺害予告などが届くという。「投稿した人たちは事件への怒りをぶつけたいだけ。情報の真偽も確かめず安易にリツイートした責任は重い」と話す。
(略)


本当の同乗者は逮捕されているので、この女性が「ガラケー女」でないことは明らかです。

こういうネット上のデマ情報は何度も何度も拡散していますが、特徴的なのが、他人を吊るし上げる、ということのように思います。正義感の現れなのかもしれませんし、他人を引きずりおろしたいという負の感情もあるかもしれません。

最近では被害者からの反撃があるので、安易に投稿していると人生を台無しにする危険もあります。気を付けたいものです。

もっとも加害者にならないのはそんな投稿をしなければいいだけなので簡単ですが、被害者になってしまう危険は誰にでもありますし、気を付ける方法もありません。

今回は濡れ衣であることがはっきりしているので、被害回復は可能だと思いますが、もし未解決事件になったりしたら死ぬまで(もしかしたら死んでも)言われ続けるかもしれません。ゾッとする思いです。

【時事問題】韓国のGSOMIA破棄

朝日新聞の記事より引用します。

韓国政府は23日、日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA〈ジーソミア〉)を破棄すると日本政府に通知した。協定の有効期限は1年で、11月の満期の90日前にどちらかの国が終了の意思を伝えると、更新されない仕組み。破棄する場合の通知期限が今月24日に迫っていた。
 日本政府関係者によると、長嶺安政・駐韓大使が韓国側から通知文書を受け取ったという。
(略)


これまでの韓国側のGSOMIAに関する発言からは、日本への対抗カードであったり、米国が日本に圧力をかけるための取引材料だったりと考えていたことが伺わせます。しかし米国にも日本にもカードとして有効でなかったために、ついにGSOMIA破棄となってしまいました。

まるで一人でチキンレースをしてブレーキをかけずに崖に飛び出したみたいに見えます。

次に私が注目するのは、北朝鮮が韓国に対して好意的な態度になるのか、それともいままでと変わらず冷淡な姿勢を貫くのかです。一応北朝鮮の要望(命令?)どおりGSOMIAを破棄したのですから、普通ならお褒めの言葉があるはずですが・・・

もう一つの注目は、韓国の軍部の動きです。もう文大統領にはついていけないという感じになって、極端な場合はクーデター騒ぎになる可能性もあります。一方、完全に文大統領に従って北朝鮮との融和に向かうかもしれません。

日本の自衛隊にレーダー照射をしたぐらいですから、軍部も北朝鮮との融和路線に傾いても不思議ではありません。

良くも悪くも目が離せなくなってきました。

【テレビ】BS1スペシャル「隠された“戦争協力” 朝鮮戦争と日本人」

NHK BS1放送

「私は北朝鮮兵を殺しました・・・」。その極秘の尋問記録には、これまで隠されてきた日本人の“戦争協力”について告白が記されていた。1950年に勃発した朝鮮戦争。今回、米軍の支援に当たっていた日本人70人の尋問記録をアメリカで発見。朝鮮半島の最前線で、日本人が戦争に関わっていたという記録が初めて明らかになったのだ。尋問後、米軍は一切の口外を禁じ事実を封印していた。歴史の闇に迫るドキュメンタリー。


日本は国としては朝鮮戦争に参加していませんが、米軍に協力していた日本人の軍属が朝鮮の血で銃をもって戦っていたことが明らかになりました。

当時の朝鮮の地図は日本語表記だったことや、韓国兵の多くが日本語を話せたが英語は話せなかったために通訳のできる日本人が重宝されたようです。当初は通訳とかコックとかいう理由で駆り出されたのですが、戦況が悪化したことで現地指揮官の判断で日本人に銃を持たせるケースが多数ありました。

これが当時の日本の国際的位置づけからいって問題だったらしく、長らく秘密指定されていて、生き残った日本人には緘口令をしき、戦死した場合は家族にうやむやな報告をしてきました。しかし米国は秘密文書も一定時間がたつと封印が解ける仕組みなので最近になってすこしずつ朝鮮戦争での日本人の参戦の実態が分かってきました。

多くの日本人軍属は高給にひかれ米軍で働いたようです。朝鮮行きを打診されても断りにくかったようですし、現地で敵に囲まれたら上官の命令に従って銃をとったことも仕方なかったと思います。しかし、戦死しても当然受けるべき栄誉を受けられなかったというのはひどく残酷なことだと思いました。

【本】「反日・親北」の韓国はや制裁対象!

テレビでもよく見る龍谷大学の李相哲教授と武藤正敏元韓国特命全権大使の対談本です。

題名の「はや」という言葉がよく意味が分かりません。「いやはや」の「はや」なのでしょうか? 

本の内容は、現在の文韓国大統領の分析です。テレビでは二人とも紳士然としていますが、この対談本では言いたい放題に文大統領をけなしています。単なる悪口ではなく、事実をもとにしているので不快感はありません。いちいちなるほどと納得できます。

反面、文大統領さえ交代すれば日韓関係は好転するかのような期待があるみたいで、これには首をかしげました。良くも悪くも文大統領は選挙で選ばれていますので、韓国有権者の大方の意向に沿った行動だと考えられます。

2019年5月発売の本なので、例のホワイト国外し以降の状況には触れていません。最新の対談本も出してもらえたら読みたいと思います。

【朝日新聞】マスコミの個人情報報道

8月20日朝日新聞夕刊の記事「入管の長期収容、いつまで 抗議の末に死んだ仲間、無駄にしない 長崎・大村でハンスト」より

 長崎県の大村入国管理センター(大村市)で6月下旬、ハンガーストライキを行った長期収容者のナイジェリア人男性が死亡した。死因などが明らかにされない中、収容者95人が真相究明と再発防止を求める連名の申入書を提出。ハンストの動きは他の収容施設にも広がり、動揺と混乱が続いている。
 大村入管センターによきると、死亡したのは退去強制処分を受けて長期収容されていたナイジェリア人の40代男性。6月24日午後、居室で意識を失っているのを職員が見つけ、搬送先の病院で死亡が確認された。
 死因は「特定されているが、伝えられない」とされ、氏名や年齢、収容期間も公表されていない。
 男性を知る支援者によると、男性は約3年7カ月前に大阪出入国在留管理局(大阪市)に収容され、同センターに移送された。長期収容に抗議して、今春から仮放免を求めるハンストを続けていたといい、死亡時は数人で生活する共同房から隔離され、衰弱していたとみられる。
(略)


入国管理センターに非があるのかどうかはこの記事からだけだとよく分かりません。「ハンガーストライキ」というとガンジーのが有名ですので、やってる方が正義だと思いがちですが、冷静に考えればハンガーストライキをしている方が常に正しい、ということはあり得ません。もちろんハンガーストライキを向けられている側が常に正しいわけでもないのは当然です。

ところでこのニュースで気になったのは、死亡者のプロフィールの報道です。入管センターは、氏名・年齢・収容期間を公表していません。

一方、朝日新聞は男性を知る支援者と接触しているのですから、当然のことながら氏名・年齢・収容期間を知っているはずです。しかし、朝日新聞が公表したのは収容期間だけです。知っているはずの氏名と年齢を公表しないのは、遺族が反対したからでしょうか?

京都アニメーションの事件でもマスコミは知っているはずの被害者のプロフィールを報道していません。正確には、”遺族が拒んだので警察が発表しない”→”マスコミは報道しない”という流れです。警察が発表したら遺族の意向なんて聞きもせずに報道したことでしょう。

この件も、入管センターが発表しないから報道できないでいるのが透けて見えます。

マスコミの使命は権力の監視なのに、官の判断で報道するしないが決められているみたいでなんだか変です。

【朝日新聞】「表現の不自由展」中止、憲法学者どう見る

8月18日朝日新聞朝刊の文化・文芸欄。『「表現の不自由展」中止、憲法学者どう見る』は、「表現の不自由展・その後」が中止になった問題について二人の憲法学者(川岸令和・早稲田大教授と横大道聡・慶応大教授)に意見を聞いています。

その中から、川岸令和氏の意見を引用します。

 近代以降、社会は多様な意見があることを前提に成立しており、その表現の内容について、公権力が何がいいか悪いかを決めることはできない。憲法上、名誉毀損やわいせつ表現など一定のケースを除き、表現内容に基づいて表現の自由を規制することはできない。
 一方、国家が文化振興などの目的で芸術に資金を助成することがある。そうした場合には「お金を出す以上、口も出していいのでは」という人もいるかもしれない。ただ、なぜ芸術を国家が支援するのか考える必要がある。五感に訴えかける芸術は、多様な生き方、価値観の存在を知らしめ、個人の人格の陶冶に資し、ひいては社会の成熟をもたらすことが期待されるからだろう。
 芸術にはお金がかかるものだ。もし、そこで国家が口を出すことを認めてしまうと、圧倒的資金、マネジメント力を持つ国家に、芸術の自律性が押しつぶされ、結局、社会の多様性が失われてしまう。
(略)
 企画展の開催中、電話やメールで度を越した抗議が多く寄せられたという。近代では、市民を抑圧する権力者にどう対峙するかが問題だったが、民主化が進んだ現代では、加えて、社会の「多数者」も抑圧的な存在になりうる。
 異なる意見を受け入れることは、だれしも困難なことだ。ただ、自分が嫌悪する表現にも、表現の機会を認めることが表現の自由だ。それは「不自然」なことかもしれない。だが、その不自然さこそが、自由で民主的な社会を形作ってきた。自由に表現でき、その表現に自由にアクセスして、自由に思考できる。そんな空間を維持していくのも、結局は、我々次第だ。



国家が芸術に口を出すことを認めると、芸術の自律性が損なわれる、とのことです。

もっともな主張のようですが、国家から資金の提供を受けた展覧会の企画者が、作品ごとに出展するしないを決めているのですから、間接的には口を出したも同然です。国家が口を出すと芸術の自律性が失われるなら、展覧会の企画者が口を出したって自律性は失われるはずです。

”専門家でない政治家が品定めをするのはよくない。専門の企画者を認定し任せるべき”との主張なら分かりますが、自律性云々を言われてもピンときません。


「芸術にはお金がかかるものだ」というのも首肯しかねます。

近代以前の画家はパトロンの意向にそって作品を作っています。近代になって美術マーケットが発達すると、直接顔をしらない美術ファンに買ってもらえればよくなったので、画家はある程度自分勝手なものを描きはじめます。それが極端になると売れるまで貧乏生活で頑張るといったスタイルも出てきました。

つまり、金主の欲しいものを描くか、好きなことが描きたければ、それが売れるように頑張るか貧乏に耐えるかしかありません。

「芸術にはお金がかかるものだ」から税金で食わせろ、というのは芸術家のわがままだと思います。


「近代では、市民を抑圧する権力者にどう対峙するかが問題だったが、民主化が進んだ現代では、加えて、社会の「多数者」も抑圧的な存在になりうる」というのは今回の問題で痛切に感じたことです。

さらりと流していますが、この部分はもう少し突っ込んだ議論を聞かせてほしいところでした。

「ガソリン缶を持っていく」云々という声は論外ですが、一般国民が穏当な方法で意見を言っているのを「抑圧者」呼ばわりで切り捨てていいものなのでしょうか?

【展覧会】みんなのミュシャ

於:Bunkamuraザ・ミュージアム

アルフォンス・ミュシャとミュシャが影響を与えた作品を紹介します。

ミュシャの初期の作品から、メインになるアールヌーボーの画業。そして明らかにミュシャに影響されたアート・ポスターが展示されてます。特に力が入っていたのは日本の少女漫画で、言われてみるとミュシャの絶大な影響が分かりました。

9月29日までです。

【時事問題】北朝鮮に罵倒される韓国

韓国の文大統領は、15日の演説で持論の南北融和を唱えました。統一すれば世界のトップ6になるとか、共同でオリンピックを開催しようとかうったえています。夢を語ったということなのか、具体的な道筋は示していません。それはそれで韓国国民の胸に響くものはあったのかもしれません。

しかしながら肝心の北朝鮮の反応はつれないものでした。Yahooニュースより引用します。

北朝鮮の対韓国窓口機関・祖国平和統一委員会は16日に出した報道官談話で、前日に韓国の文在寅大統領が行った光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)の式典での演説を非難した上で、「われわれは南朝鮮(韓国)当局者とこれ以上する話もなく、二度と向き合う考えもない」と表明した。朝鮮中央通信が伝えた。
 報道官談話は、韓国当局が現在韓国で実施している韓米合同軍事演習が終われば自然と北朝鮮との対話局面になると「妄想」し、「朝米(米朝)対話で漁夫の利」を狙っていると批判。さらに「(18年4月の南北首脳会談で発表された)歴史的な板門店宣言の履行が膠着状態に陥り、北南(南北)対話の動力が喪失したのは、全面的に南朝鮮当局者の勝手な振る舞いの産物で、自業自得」と強調した。
(略)


せっせと尽くしているのに暴言を浴びせかけてきました。まるで極道の男に取りすがる女みたいなものです。殴られようが蹴られようが罵られようが、けなげについてきます。

韓国の前政権は北朝鮮に強硬でしたので、北朝鮮が罵るのも分かるのですが、文政権をここまで罵倒する理由がよく分かりません。

北朝鮮の三代目の政権がこれまでにも増して異常なのか、韓国の文政権が南北の接触の中で空手形を連発してきて怒らせたのか、のどちらかだと思います。

【本】居眠り磐音 決定版01 陽炎の辻

映画になった「居眠り磐音」の原作です。
映画の感想はここです。【映画】居眠り磐音

映画への疑問として
ⅰ)勝手に脱藩なんてできるのか?
ⅱ)許嫁に挨拶もせずに脱藩して江戸に行くとは不人情では?
ⅲ)ただの田舎侍が江戸の両替商にアドバイスできるほどの知恵があるのは?
と三点を挙げていました。

原作を読んで分かりました。
ⅰ)脱藩は問題行動ですが、父親も隠居していたわけでなく妹に婿をとって跡目を継がせるという計画でした。それでも父親にお咎めがあるのでは、と懸念はしている描写があります。
ⅱ)友人との斬り合いの末、勝利したものの手傷を負ったので療養中に許嫁一家は行方をくらましています。主人公が、不人情で切り捨てた、ということではありませんでした。
ⅲ)江戸詰めになる前から、父親から、これからは商売が大事なので留意するように言われています。両替商にアドバイスできるというのは微妙ですが、それなりの素養は培われていたようです。

やはり映像化に問題があったようです。

原作を読んでの疑問もあります。
ⅳ)いくら友人と斬り合ったにせよ、脱藩して浪人暮らしを選ぶ心の動きがわからない
ⅴ)両替商には用心棒として雇われただけなのに、妙に積極的に関わろうとしている。かといって取り入って重用されようという意図もない模様。つまり、主人公の行動の動機が分からない。
ⅵ)お金に困っている浪人暮らしなのに、金銭への執着心が薄い。
つまり、主人公は、正義の側に立ち、頭が切れ、金銭欲も名誉欲もない理想のヒーローという設定があるだけで、現実にいる人間という感じがしません。キャラが立ってない、というやつです。

ただ、このシリーズは長大で(51巻+外伝1巻)、その一巻目ということで、パイロット版みたいなものなのかもしれません。人気があるということなので数冊読んでいけば、じわじわ面白さがわかるのかもしれません。


【時事問題】ジグソーパズルの題材にされて怒るというのは・・・

8月14日朝日新聞の記事「平等院鳳凰堂のパズル、なぜ訴訟に?著作権ないけれど…」より引用します。

 平等院鳳凰堂(京都府宇治市)の写真をジグソーパズルにして販売した玩具会社を平等院が今年3月、京都地裁に訴えた。鳳凰堂の外観に「著作権」はない。それでも訴えたのはなぜだろう。
 訴状などによると、玩具会社やのまん(本社・東京)が月夜の鳳凰堂の300ピースのパズルを販売。写真はプロ写真家から提供を受けた。だが平等院はパンフレットに「撮影した写真の営利目的使用の禁止」を明記しており、パズルはこれに反すると主張。写真の使用で、商用利用を安易に許可したと世間に誤解され、平等院の社会的評価が低下したとも訴えている。やのまんに販売中止と在庫廃棄、20万円の損害賠償を求めた。
 橋口玲弁護士は「大切に守ってきた鳳凰堂がパズルでバラバラにされるのは耐えがたいという宗教的な感情を理解してほしい。寺院に配慮したルールが必要で、一石を投じたい」と話す。
(略)


著作権がないなら、いくらパンフレットに「禁止」と書いても効力はないと思います。私は法律の専門家ではありませんが、この訴えが通るとはとても思えません。

法律は措いておいて、気持ちとして分かるか、というとそれも微妙です。仏像なんかだと「バラバラにされるのは耐えがたい」というのは分からなくもありません。しかしいくら大事にしているからといって平等院は建物に過ぎません。そこまで気を使っていられるか、という気になります。

それにわざわざそのジグソーパズルを買って楽しむというのは、その題材が好き、というのがほとんどです。私もボッティチェリやルノワールの絵のジグソーパズルを楽しんだことがあります。それはその絵が好きだったからであって、バラバラにして冒涜したという気はちっともありません。

平等院側には、もう少しおおらかになって欲しいと希望します。

【時事問題】フランスは死刑廃止国?

8月14日朝日新聞の記事「仏出身IS戦闘員に死刑 シリアで捕まる→イラクで即決裁判 11人に判決、仏政府は容認」より
 

過激派組織「イスラム国」(IS)のフランス人戦闘員がイラクで相次ぎ死刑判決を受け、外国人戦闘員の裁判のあり方が問題になっている。戦闘員らは隣国シリアの北東部で捕らえられた後にイラクに送られたが、欧州の出身国は身柄引き取りに後ろ向きだ。
(略)
 死刑を廃止したフランスは本来、死刑を受ける恐れのある国に自国民の容疑者を引き渡さない立場だ。だが、マクロン大統領はフランス人戦闘員の裁判は「イラクで行われるべきだ」と主張、外務省はイラクの主権を尊重するとの考えだ。
 今年2月末の仏紙フィガロによる世論調査では、89%のフランス人がIS戦闘員の帰国は不安だとし、82%はイラクで裁判が行われることに賛成と答えた。仏政府の方針は、世論の不安を反映したものだ。
(略)


IS戦闘員の帰国を拒否しているのが、世論調査で8割以上ということは、フランスの総意と言っていいでしょう。

フランスでは死刑を廃止しているため、フランスで裁くと死刑にできないから反対しているとしか思えません。

死刑廃止国という看板は下ろしたくないからイラクで死刑にしてください、ということでしょうか。随分得手勝手です。

多くのフランス人がこの現状を恥ずかしいと思っていなさそうなところが不思議ですが、これこそがフランス人らしいというべきでしょうか?(←ヘイトスピーチです!)

【展覧会】異世界への誘い -妖怪・霊界・異国


於:太田記念美術館

妖怪や霊界など浮世絵に描かれた「異世界」がテーマです。「異世界」というくくりなので外国の風景なども入ります。

浮世絵というと「浮世」(現実に生きる人々の日々)を活写するという意味になりますので、浮世絵で異世界というのはおかしなことかもしれませんが、そこら辺りは自由奔放です。ジャンルとしての純粋性に特にこだわっていなかったのがみてとれます。

テーマがテーマだけに、ひとつひとつの絵に物語性があるのが面白かったです。

8月28日まで

【朝日新聞】政治家の結婚に報道の価値はあるのか?

8月9日朝日新聞の「ニュースQ3」。『劇場型結婚? 首相官邸で「会見」の意図は』より

 7日午後、自民党の小泉進次郎衆院議員とアナウンサーの滝川クリステルさんが首相官邸で行った結婚報告「会見」が全国に生中継された。なぜ、あの場所で?
(略)
 この成り行きは小泉氏の戦略だったのか。「すべて計算ずくだったのでは」と元毎日放送プロデューサーの影山貴彦・同志社女子大教授は推測する。「週刊誌に結婚をかぎつけられる前に、ワイドショーの時間を狙って一斉に情報を発信したように見える」
 滝川さんと一緒に堂々と結婚を報告することで、小泉氏を熱心に支えているとされる女性の支持者らを納得させることにも成功したのではないか、とも。「劇場型結婚とでも言えるでしょうか。あざといけれど、父の小泉純一郎元首相と親子そろって、メディアの使い方はピカイチだと思いました」
 官邸に結婚を報告しに来た議員は小泉氏だけではない。2006年には、杉村太蔵衆院議員(当時)が官邸に小泉首相を訪ねた。だが2人そろって官邸から生中継で結婚発表まで行ったのは極めて異例だ。ネットなどで「公私混同だ」との批判の声も上がる。
 政治とメディアの関係に詳しい逢坂巌・駒沢大准教授は、議員が官邸で結婚を報告するのは「一般的な社会儀礼として許容されるのでは」とみる。逢坂さんはむしろ、7日夜の民放の報道番組がトップでこのニュースを伝えるなどメディアが大々的に報じたことを懸念する。
 安倍首相が9月に内閣改造を行う方向で調整する中、「官邸で首相に結婚を報告できる立場だとアピールしたい小泉氏や、その人気に乗っかろうとする政権のPRを担う応援団になってしまった」。結婚に驚きがあったのは事実だが、「官邸や小泉氏の意図の検証にも力を入れるべきではないか」。(吉川真布、真野啓太、佐藤恵子)


小泉氏にどういう意図があったのかは不明ですが、「官邸や小泉氏の意図の検証に力を入れる」より先にすべきことがあります。

そもそもがどうでもいいようなニュースです。現職の大臣というわけでもありませんし、現職の大臣だったとしても報道する価値があるかどうか疑問です。

政治家の結婚を大ニュースであるかのごとく報じているマスコミがある以上、政治家が利用しようとしても不思議ではありません。政治家の意図の検証をする前に、なぜマスコミはこんなニュースを大々的に報じたのかを自ら検証すべきです。

【映画】アルキメデスの大戦

原作は未読です

昭和8年(1933年)、第2次世界大戦開戦前の日本。日本帝国海軍の上層部は世界に威厳を示すための超大型戦艦大和の建造に意欲を見せるが、海軍少将の山本五十六は今後の海戦には航空母艦の方が必要だと主張する。進言を無視する軍上層部の動きに危険を感じた山本は、天才数学者・櫂直(菅田将暉)を軍に招き入れる。その狙いは、彼の卓越した数学的能力をもって大和建造にかかる高額の費用を試算し、計画の裏でうごめく軍部の陰謀を暴くことだった。


歴史を題材にしているため、頭脳派キャラ(敵・味方を問わず)、観客が知っている「未来」(観客にとっては過去)を言い当てればいいのですから、ある意味簡単です。この映画の場合は、(1)アメリカと戦争すると負ける(2)戦艦より航空母艦の方が重要の二点です。

流石にアメリカと戦争して負けたことを知らない人はいないでしょうが、戦艦と航空母艦の価値については若い観客は知らないかもしれません。そのため冒頭で、戦艦大和が米航空部隊の前に敗北する姿を描き、戦争は戦艦だけでは勝てないことをきちんと示します。

ところで大和を建造すると国民が熱狂して戦争になるから大和建造を阻止しよう、というのが山本五十六と主人公の行動動機ですが、これはちょっと説得力がありません。巨大戦艦で熱狂するなら、航空母艦でも熱狂するかもしれません。最後のクライマックスシーンでも、これこれのことをすれば国民の意識はかくかくなる、という決めつけが横行します。国民の意識というのはそんなに簡単なものか、という気がしました。

さて、山本五十六は主人公に大和建造費の見積もりの秘密(常識より安く作れると試算してある)を暴かせようとします。さまざまな妨害にめげず・・・というのが大まかな流れです。

しかし、数学者が巨大戦艦の建造費を”本当はこんだけかかる!”と主張したところで、”あなたは素人でしょ”と返されるに決まっています。

実際は、積み上げた形の見積もりはできなくて、使用する鉄の量で建造費が決まるという相関関係を発見して会議に臨むことになります。そこで既存の艦船の建造費をどんぴしゃで言い当てることで信用を得て、そこから巨大戦艦の本当の建造費を暴く、という筋です。

ところで、造船会社がなぜ本来より安い見積もりで巨大戦艦を建造できるかといえば、いっしょに発注する小型艦船を実際より高く受注できるから差し引きトントンになるという裏があります。

これが軍の陰謀ということなのですが、二重におかしいです。第一に、小型艦船と巨大艦船コミでトントンになっているなら、血税を無駄にして戦艦を建造している、という山本五十六と主人公の告発は意味をなくしています。戦艦がいいのか航空母艦がいいのかという議論を棚上げして考えれば、トータルで税金は無駄になっていません。

第二に、抱き合わせ発注・受注は軍ではよく行っているという設定なのですから、主人が方程式を作るために集めたサンプルは「正しくない」ことになります。会議で将官を驚かす方程式は作れないはずです。

素人である数学者が軍に挑む、という構図にしたかったのでしょうが、そもそもそこに無理があるような気がしました。

【言葉】Nagasaki

朝日新聞の記事『「Nagasaki」意味は「壊す」 米ドラマのセリフ』より引用します。

 全米でヒットし、日本でも放送されている連続ドラマ「THIS IS US(ディス・イズ・アス)」の作中で、「Nagasaki」という単語が「人生を壊す」といった意味で使われている。9日に被爆74年を迎える長崎では憤りや疑問の声があがった。
 「ディス・イズ・アス」は、三つ子として育った36歳の男女3人を主人公にした現代群像劇。制作は米NBCで2016年に始まり、シーズン3まで放映された。
 「Nagasaki」というセリフが出るのはシーズン1の第2話で、俳優をしている主人公が番組の降板をテレビ局幹部に申し出る場面。立ち去る主人公を引き留め、幹部が言う。「If you do, I’ll be forced to Nagasaki your life and career」
 DVDの日本語字幕では「仮に去るなら君のキャリアを破壊する」と表示される。「I Nagasaki’d him」というセリフもあり、「私が潰した」と訳されている。
 日本では17年からNHKで放映、現在BSでシーズン2を放映中。日本語吹き替えだが、副音声では元の英語が流れる。
 8歳の時に被爆した長崎市の計屋(はかりや)道夫さん(82)は「言語道断の表現だ」と憤った。米国の高校で講演するなど世界で核兵器廃絶を訴えてきた。「Nagasakiは、核兵器の廃絶と平和をめざすという意味。無知と無関心が誤った表現につながったのでは」と憂えた。


長崎の被爆者が聞くとやるせない思いになるのかもしれませんが、やや過敏すぎるのかとも思います。

例えば「関ヶ原」とか「天王山」とか実際の古戦場の地名を、そこから派生した意味で使うのはよくあります。実際にその戦場で命を落とした人の気持ちになって、そんな言葉は使うな、と言われても難しいように思います。

長崎の場合、まだ被害者が生存しているという違いはありますので、日本人になら「Nagasaki」をちゃかした文脈で使うなとは説教できるかもしれません。しかし米国人相手に言うのは無理でしょう。

マスコミに訊かれたから被爆者としての思いを語ったというのなら分かりますが、それを超えて抗議めいたことをすると、被爆者というものが面倒な存在として社会から敬遠されないかと心配になります。

【朝日新聞】「袋小路の日韓関係」

8月8日朝日新聞朝刊オピニオン欄。「耕論」のコーナーは、「袋小路の日韓関係」と題して昨今の韓国との関係を三人の識者が論じます。

三人とも日韓仲良くしようという意見です。しかし、世論調査を見ると、ホワイト国外しは当然という意見が過半数を占めています。「耕論」といいながら一方的な意見だけを載せているというのは否めません。

それはともかく、ソウル大学大学院教授・パクチョリ氏(専門は日本政治、日韓関係)の「一線越え、自尊心傷つけた」を引用します。

(略) 
 日本政府はついに韓国を「ホワイト国」リストから除外することを決めました。これは、日本が世界に向かって「韓国は非友好国だ」と宣言したことを意味します。完全に一線を越え、韓国人の自尊心を傷つけてしまいました。
(略)
 韓国内には、日本との友好関係を大事だと考える「知日派」や「国際派」がおり、文政権に批判的な見方もあるのです。しかし、日本がホワイト国除外の措置にまで踏み切ったことで、彼らはますます声をあげにくくなりました。
(略)
 両国がここまでこじれた原因は、日本の最高裁判所にあたる韓国大法院が、元徴用工に対する賠償を日本企業に命じた昨秋の判決にある、と私は思います。
 韓国の歴代政権は、1965年の日韓請求権協定で賠償問題は解決済みという立場だったのに、司法がこの決定を覆したのです。文政権は三権分立を尊重するがゆえ判決に従わざるを得ません。一方で、日本との協定は守らなければならず、身動きがとれなくなっているのです。
 私は、日本企業に賠償を求めるのは望ましくないという立場です。賠償の代わりに日本企業は被害者やその子孫の教育、医療、福祉のために何らかの経済支援をすることを提案したいと思います。
(略)



「友好国」「非友好国」というのは特に定義があるとは思えませんが、普通に考えて日本と韓国は友好国ではありません。

あれだけ国際社会で日本の悪口を触れ回っておいて、韓国は日本のことを友好国だと思っていたのでしょうか?

また、日本から「韓国は非友好国だ」と宣言されるとどうして自尊心が傷つくのでしょうか?

嫌いな国から”嫌いだ”と言われただけで、傷つくようなことではないと思うのですが・・・


日本との友好関係を大事だと考える「知日派」や「国際派」は、日本がホワイト国外しをしたことで、声をあげにくくなったそうです。

なんでもかんでも日本のせいにする国だとしか思えません。

民主主義体制なのですから、政権が暴走していると思ったら、外国がどうであろうと声をあげるべきです。あげないのは知識人の怠慢です。

日本のせいにしないでもらいたいものです。


>私は、日本企業に賠償を求めるのは望ましくないという立場です。賠償の代わりに日本企業は被害者やその子孫の教育、医療、福祉のために何らかの経済支援をすることを提案したいと思います。

日本の韓国への不満は、結着した約束を破って何度も要求を蒸し返してくることにあります。

賠償の代わりに経済支援というのは名前を変えただけです。またこの案に沿って結着したとしても、ほぼ確実に次の政権は要求を蒸し返してエスカレートさせてくるでしょう。

百歩譲って「被害者」にというだけならともかく、「子孫の教育、医療、福祉」に金を出せとは、子々孫々むしり取ろうという計画にしか見えません。

こういう提案を日韓関係の専門家がしゃあしゃあと提案してくることに驚きます。もしかしてこれが韓国の「知日派」や「国際派」のレベルでしょうか?

だとしたら彼らが声をあげても、現在の日韓関係は改善しないでしょう。

【時事問題】社民党による死刑反対談話

8月2日社民党は、同日執行された死刑について談話を発表しました。

死刑執行に強く抗議する(談話)
社会民主党
幹事長 吉川はじめ

1.本日、法務省は、東京拘置所と福岡拘置所で各1人、計2人の死刑を執行し、死刑囚の氏名や犯罪事実を公表した。社民党は、死刑制度が人権に反するものとして、その存置に強い疑問を呈してきた立場から厳しく抗議する。
(略)
4.2018年時点で死刑廃止国は106か国となり、さらに28か国が事実上廃止するなど、死刑廃止は国際的な潮流である。その一方で、米国のトランプ政権は16年ぶりに連邦レベルでの死刑執行再開を表明するなどの動きもあり、安倍政権による死刑の大量執行はこうした反動を後押ししかねない。政府および法務大臣は、早急に国際人権基準に沿った法改正への道筋をつけるとともに、死刑制度に関して存廃や死刑に代わる措置など、刑罰のあり方について国会で徹底した議論を行い、その間は死刑の執行を停止すべきである。社民党は今後も、死刑制度の見直しに全力を挙げて取り組む。


私自身は、死刑の代わりに終身刑を導入し死刑は廃止すべきと考えています。唯一の理由は冤罪を完全に防ぎきることはできず、死刑を執行してしまうと取り返しがつかないからです。20年も30年も刑務所に送られてから冤罪が判明して釈放されたって取り返しはつかないではないか、という反論もあろうかとは思います。しかし、当人にとっては取り返しがつかなくても、社会にとっては「結着」できます(してしまいます)。

万一、死刑を執行した後に冤罪であることが明らかになったら社会的混乱が予想されます。それを避けるためにも死刑を廃止して終身刑にすることを望みます。

しかしながら、死刑廃止派の論理というのはいつも違和感をぬぐい切れません。この談話がいい例です。

”死刑廃止国が増えているのを「国際的な潮流」だ。だから日本もその潮流に乗れ”という主張なのでしょうが、一方で、アメリカが連邦レベルでの死刑再開を表明するのを「反動」と決めつけています。

どっちが潮流でどっちが反動なのか、決めているのは主観でしかありません。つまり得手勝手な理屈です。

【朝日新聞】乱射事件はトランプ大統領の責任なのか?

8月6日朝日新聞朝刊の記事『「米乱射「トランプ氏に責任」 テキサスの街、犠牲者追悼式』より
 

21人が死亡、25人が負傷した米南部テキサス州エルパソの銃乱射事件。警察は憎悪犯罪として捜査している。トランプ大統領は事件を非難するが、住民はトランプ氏の差別発言が影響していると反発している。
(略) 
 トランプ氏はこれまで人種差別的な発言を繰り返してきた。7月には自身に批判的な野党・民主党の非白人下院議員の女性4人に「もといた国に帰ったらどうか」とツイートし、非難を浴びた。米ABCテレビによると、2015年以降少なくとも17件の犯罪について、裁判記録や証拠からトランプ氏の言動が暴力行為や脅迫につながったことがわかったという。
(略)

 ■人種問題で物議を醸したトランプ大統領の主な発言
 ◆大統領選の集会でメキシコからの移民について「薬物を持ち込み、犯罪を持ち込む。彼らはレイプ魔だ」と発言(2015年6月)
 ◆白人至上主義者の集会で抗議団体と衝突が起き、死者が出たシャーロッツビル事件後、双方に非があると発言(2017年8月)
 ◆米国への移民が多いハイチや中米、アフリカ諸国に対し「屋外便所のような国々」(2018年1月)
 ◆民主党の非白人系の女性議員に対し「もといた国に帰ったらどうか」(2019年7月)


ABCテレビの分析ではトランプ氏の言動が暴力行為につながったとしていますが、この記事だけでは根拠がどこまであるのか不明です。

そもそも私の印象では、米国での銃乱射事件はトランプ氏が大統領になる前から頻発していました。個々の事件がトランプ大統領の責任なのかどうかは判然としませんが、昔から銃乱射が起きている社会だということは指摘せざるを得ません。

また、トランプ氏に人種差別的傾向があるかどうかも私にはよくわかりません。むしろスウェーデンに対する内政干渉的な発言から考えて、トランプ氏は人種差別主義ではなく、自分の意に沿わない人間を攻撃するわがままな男で、有色人種からの攻撃が多いから人種差別主義者に見える、ということではないかと考えています。

参)【時事問題】スウェーデンが正しい

【時事問題】表現の不自由展

朝日新聞の記事を引用します。

 愛知県内で1日に開幕した国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」(津田大介芸術監督)の実行委員会は3日、企画展「表現の不自由展・その後」を中止すると発表した。企画展では、慰安婦を表現した少女像などを展示。抗議の電話が殺到するなどしていたため、津田氏らが内容の変更を含めた対応を検討していた。
 芸術祭の実行委員会会長を務める大村秀章・愛知県知事は3日夕、記者会見を開き、「テロ予告や脅迫の電話などもあり、これ以上エスカレートすると(来場客が)安心して楽しくご覧になることが難しいと危惧している」と中止の理由を述べた。「『撤去をしなければガソリン携行缶を持ってお邪魔する』というファクスもあった」と明かし、事務局への電話やメールなどによる抗議や脅迫は、2日までに計1千件以上あったと説明した。
(略) 
 企画展は愛知芸術文化センター(名古屋市東区)を会場に、少女像や憲法9条をテーマにした俳句、昭和天皇を含む肖像群が燃える映像作品など、各地の美術館から撤去されるなどした二十数点を展示していた。
 少女像や天皇に関する作品の展示に対し、河村たかし・名古屋市長は「日本国民の心を踏みにじる行為」などとして、展示の中止を求める抗議文を大村氏に提出していた。


私は、表現の自由は最大限に尊重されるべきだと考えています。ただ、この展覧会に関しては無条件で支持できないものも感じています。

第一に、「昭和天皇を含む肖像群が燃える映像作品」というやつです。有名人であれば創作に利用されるのは仕方がないのですが、限度を超えた中傷は表現の自由の範疇ではありません。現物を見たわけではないのでなんとも言えませんが、疑問を感じた観客はいたようです。

第二に、この展覧会は公的機関が絡んでいるということです。純粋に民間がやっているなら文句は言えませんが、税金が投入されているとなると納税者は口を出します。

政治家がこの展覧会に懸念を示したことを憲法にからめて批判する向きもあるようです。しかし現代の日本の権力者というのは選挙で選ばれていますので、国民の声の代弁という側面もあります。封建時代の権力者が介入したというのとはちょっと違います。

さて、このニュースを見て疑問に感じたことがあります。それは各美術館から撤去された作品というのが、報道された限りでは、ある種の傾向を見せていることです。つまり政治的に左派系とされる方向のものだけです。

例えば、エロチックすぎるものとか、大量殺人犯の思想を擁護するとか、民族差別的という理由で美術館から拒否された創作物というのはないのでしょうか。

そういうものは、「あいちトリエンナーレ2019」にはお呼びでなかったのかもしれませんし、もともとそういうもの作られていないのかもしれません。作られていないのだとしたらなぜ左派系の創作物だけが作られ続けているのか不思議です。

ところで、創作物で論争を喚起したいということですが、言論の自由がある現在ではあまり意味があるものとは思えません。言論の自由がなければ風刺画みたいなもので世論に訴えるという意味もありますが、今なら明確な論理で普通に論述した方が速いはずです。

今回のことで言えば、少女像で慰安婦問題を訴えたいというのがあります。しかし慰安婦問題を論じるのは歴史的な資料を当たって語るべきであって、像を眺めて意味がありません。二宮尊徳の業績を論じるのに必要なのは歴史的資料であって、二宮尊徳像を見る必要がないのと同じです。むしろ誰かのイマジネーションで刻んだ像を前提にして論じるのは正しい議論の妨げです。

今回の件は、主催者側に、表現の自由の守り手だ、という驕りがあったように思います。

【テレビ】ダークサイドミステリー  「三毛別ヒグマ襲撃事件の謎に迫る」

NHK-BSにて放送。

大正4年北海道でヒグマが開拓民を襲い、計8人が殺された事件「三毛別ヒグマ襲撃事件」を追います。

大正4年11月中旬、開拓民池田氏の家の外に干してあるトウモロコシを羆が食い荒らしました。トウモロコシを家の外に干すというのは開拓民は一般に行なっている習慣です。

ヒグマが異常化する第一の条件、人里に近づくきっかけとなりました。

11月下旬、再びトウモロコシを食べにやってきます。第二の条件、人間に近づくといいことがあるという学習をしました。

12月9日朝。開拓民太田三郎の留守中、家にいた妻と養子に向かえる予定の少年がヒグマに襲撃されます。少年はその場で死亡。妻はヒグマにさらわれました。

第三の条件、人間が弱い、ということを学習します。

村人が捜索すると、太田家から150mほど離れた場所で、ほとんど食い荒らされた妻の残骸が見つかります。

第四の条件、人間の味を覚えました。

12月10日午後8時。葬式が行われた太田家を再度ヒグマが襲います。妻の遺体を持ち帰ったことが、ヒグマにとっては獲物を横取りされたとみなしたためです。この時は、銃で追い払いました。

さらに、女子供を避難させていた太田家から500m離れた明景安太郎家をヒグマが乱入します。子供5人と女性1人が殺されます。

12月12日朝、警察隊が動き出し、討伐隊が編成されます。

12月13日、防衛線に近づいたヒグマを銃撃し、一発当てるも致命傷にいたらず逃げられます。

12月14日午前八時、伝説的マタギ山本兵吉がヒグマを仕留めます。

事件の背景には、明治初年まで生息していたエゾシカが乱獲のため激減し、ヒグマが肉にありつけなくなったこと。開拓民はヒグマの生態に詳しくなかったこと。貧しい開拓村には十分な銃がなかったことなどが挙げられます。

しかし、このヒグマだけが異常に狂暴化した理由は現在も不明のままです。

■感想
北海道でヒグマが暴れた事件があったと聞いたことがあります。この事件のことだったようです。よく知らない事件の話だったので興味深く観ました。

けど、だんだんこの番組の趣旨がよく分からなくなってきました。特に謎や秘密があったり、おかしな噂が流れたということもない事件です。

個々の話が面白いので視聴は続けますが・・・

【時事問題】事件被害者の実名報道

8月3日朝日新聞の記事「京アニ犠牲者名10人公表」より

 京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション」第1スタジオで7月18日に起きた放火殺人事件で、京都府警は2日、犠牲になった35人のうち10人の身元を公表した。
(略)
 京都アニメーションは先月22日、府警に「プライバシーが侵害され、ご遺族が甚大な被害を受ける可能性がある」とし、犠牲者の実名公表を控えるよう要望していた。府警によると、今回の10人は、実名公表について、遺族への説明と葬儀を終えていることを踏まえて公表した。残る25人についても実名公表へ向けて、遺族や京都アニメーション側に理解を求めていくという。


この記事に対して、朝日新聞のお断りがついています。

 朝日新聞は事件報道に際して実名で報じることを原則としています。
 犠牲者の方々のプライバシーに配慮しながらも、お一人お一人の尊い命が奪われた重い現実を共有するためには、実名による報道が必要だと考えています。それが、社会のありようを考えるきっかけにもなると思っています。


被害者家族が実名を報道してほしくないというのは、相模原障害者施設でおきた大量刺殺事件でもありました。私も家族が犯罪被害にあったら実名を報道してほしくはありません。理由は報道被害です。文字媒体の新聞や雑誌はそうでもないのかもしれませんが、テレビの報道には眉をひそめるものがあります。

朝日新聞のお断りは、それだけ読めば筋が通っています。しかし、なぜ家族が実名報道を嫌がるのかについて分かっているはずなのに何も語っていません。バランスを欠いています。

それと、今回の10名の名前公表は「遺族への説明と葬儀を終えていることを踏まえて」いるそうですが、承諾を得られたのかどうかがあやふやです。これは重要な点のはずです。

【介護】議員の介護費負担

8月2日朝日新聞の記事「介護費負担、職場か公費か 参院、重度障害のれいわ2氏登院 公用車に福祉車両、課題」より引用します。

 参院選後初となる臨時国会が1日開会し、れいわ新選組の木村英子、舩後(ふなご)靖彦の両参院議員が初登院した。重度の身体障害のある2氏の議員活動に支障がないよう、本会議場の議席改修といったバリアフリー化が行われたが、介護費用の負担のあり方など多くの課題が残されている。
 午前9時過ぎ、木村氏は国会正門に到着すると、支援者らを前に「私たちが求めてきた、介護を必要とする障害者が重度訪問介護サービスを使って就労することは認められなかった」とあいさつした。
 重度訪問介護とは、重度の身体障害者らを対象に入浴や食事、外出時などを支援する制度。利用者の自己負担は最大1割で、上限は月3万7200円。自己負担分以外の費用は公費でまかなっている。厚生労働省によると、2019年3月時点の利用者は全国で1万1253人。ただ、個人の経済活動を公費で支援することに賛否があるとして、通勤時や自宅・職場で働く間の利用を認めていない。
 この制度を、木村、舩後両氏は利用しているが、厚労省の運用ルールでは、職場とみなされる国会内での介護費用は、公費負担の適用外。2氏は自分たちと同じように障害がある人も働きやすい環境を整えるために、介護費用を職場が負担するのではなく、公費でまかなえるよう求めてきたが、参院議院運営委員会は、介護費用は当面、参院などで負担することを決めた。
 2氏が求めた内容と異なる決定となったが、木村氏は1日、「制度の改正には時間がかかる。改善していくために私たちは国会の中で取り組んでいく」と決意を述べた。
 介護費用の参院負担には、日本維新の会も反対したが理由は異なる。維新の松井一郎代表は7月31日に「参院議員は個人事業主だ。事業主なのに、参院で負担するお金は税金で、特別扱いだ」と、自己負担でまかなうべきだと指摘。その上で「国会議員だろうと、一般の人だろうと公平平等に支援が受けられる制度とするべきだ」と話した。
(略)


重度訪問介護というもの自体今回初めて知ったのですが、新聞記事から読み解くと、仕事中の介護サービス費を誰が出すか、という問題があるそうです。

パターンとしては、(1)公費でまかなう(2)職場が負担する(3)自費負担、の三つです。

厚生省のルールでは個人の経済活動なので公費で払うのは無理ということです。

私の働いている職場(民間企業です)の立場で考えると(2)は考えにくいです。会社はその人の働きに応じて給料を払っているわけですが、余分に介護費を負担しなければならないとしたら、正直言って雇いたくはならないでしょう。

企業規模により一定数の身障者を雇うのが義務のようですが、そうであっても介護の必要のない(介護費を払わなくていい)人を雇おうとするはずです。

では個人で支払うかというとそれも現実的ではありません。

働きによっては相応の給料は支払われますが、自分で介護費を払ったらおそらく入った分だけ出ていくだけです。経済的な面だけから見ると、何のために働いているのか分かりません。

だからといって家に閉じこもってるのが良いことだとは思いません。可能であれば社会に出て稼ぐというのは大事なことです。

したがって公費で払うのが妥当という結論になります。

しかし問題なのは、参議院議員の給料が一般社会人に比べかなり高額だという点です。2200万円と聞いたことがあります。

平均的な(あるいは平均以下の)給料で働いて介護費を個人負担するのは無理ですが、高給取りなら自己負担は当然です。

選挙に出た時は、弱い者の代表という意識だったと思います。議員になった後もそういう意識は持っていると思いますし、それは悪くはありません。しかし、別の面から見れば議員は特権階級でもあり、身を律する義務があります。

重度訪問介護の問題点を国会で訴えたいという気持ちは大事ですが、少なくとも年収による制限を加える、と提案すべきです。それをしなければ自分のために議員活動をしていると誤解されるおそれがあります。

【朝日新聞】韓国でも引きこもり

8月1日朝日新聞朝刊の記事『引きこもり、韓国でも 悩む親「日本参考にするしか…」』より。韓国でも引きこもりが社会問題化していて、引きこもりの先達である日本を参考にしているというニュースです。

(略)
 自身もひきこもりの子を持つ母親である父母の会の副会長、金元眉さん(50)は「問題が水面上に出てきているのを感じる。実態をもっと深く知り、互いに慰め合うために、日本の父母たちと連絡をぜひ取りたい」と話す。
 韓国では様々な課題が日本から10~20年遅れて問題化するといわれる。世論も日本で起こる社会現象が「韓国にもあるのではないか」と気にかける。いじめは日本に続いて社会問題化し、日本語の「いじめ」が使われるようになった。少子高齢化にも悩む。そして姿を現しつつあるのがひきこもりだ。
 21万人と推計した国会議員の尹一逵さん(69)は医師として日本の医師らと情報交換をしてきた経験から「日本という課題先進国が隣にあることは韓国に有利だ」と指摘する。「社会と経済の構造が似ているから、日本の政策を参考にすれば失敗のリスクは低くなる。日本が失敗した部分があれば反面教師にすればいい」
 ひきこもりの子と向き合う悩みについて、ソウルに住む50代の母親に聞いた。
 私の17歳の息子は、部屋を施錠して食事やトイレのほかは部屋を出ません。中学3年のころ理由なく欠席を始め、「なぜ学校に行くのか分からない」。だんだん欠席が増え、高校は中退しました。
(略)
 息子は部屋では、ずっとスマホ。日本のアニメや音楽が好きで、ボーカロイド(音声合成ソフト)のキャラクター「初音ミク」の大ファンです。うそのようですが、日本語が話せるようになっていました。
 日本では共同生活やボランティアをした。今も部屋からは出ませんが、大学に行きたいと言うようになりました。韓国で経験できなかったことに日本で接し、とても助けになりました。ひきこもりに関しては、日本を参考にするしかないのです。
 日本では父母の集まりにも出ました。「私の子はひきこもって20年になる」という話を聞くうち、親の悩みは変わらないんだと思った。解説書で役立った2冊も日本語からの翻訳です。



韓国では日本の課題が20~30年遅れて問題化していて、引きこもりも注目されるようになった、という解説です。

しかしこれはデータに裏付けられたものではありません。例えば「セクハラ」という言葉が一般化する前から「セクハラ」に相当する事例は多数ありました。「DV」などというもの同じです。「引きこもり」という言葉が生まれる前からたぶん引きこもりは存在していて、高級遊民とか登校拒否とか言われていた人たちがそれにあたるのでしょう。

「いじめ」も日本発祥みたいにみなされていますが、アメリカのドラマや映画でも学校内のいじめはよく描かれていました。

韓国で「引きこもり」が注目されたのが最近でも、もとからそういう人たちはいた可能性はあります。日本発のニュースに触発されて周りを見渡すと、わが国にも「引きこもり」が多数いると発見した、ということかもしれません。


日本のアニメや音楽が大好きで日本語が話せるようになった(どの程度かはともかく)、というのは驚きです。

アメリカ映画や音楽が好きな日本人は多数いますが、それが嵩じて英語が話せるようになった、というのはついぞ聞きません。

もしかしたら日本人というのは語学の才に欠けているのでしょうか?


最近、政治における日韓の離間が進んでいますが、こういう事柄なら協力できることは協力するのは良いことかと思います。

「民間協力がたくさんあるのだからホワイト国のままにしろ」とか言われても困りますが・・・
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