FC2ブログ

【アニメ】ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld

「ソードアートオンライン」の、「アリシゼーション編」の続きで、もう第何期かもわからなくなるくらいの長大なシリーズです。

このクールでは主人公は廃人のままですが、話はいろいろ動いてます。これまでは仮想世界の中での話だけだったのが、現実世界とリンクしてきました。このシリーズは現実世界と仮想世界の関係が魅力なので、いよいよ本番という感じです。

旧シリーズのキャラクターも続々と仮想世界に降り立ってきました。おそらく次のクールで全員集合となり、主人公も目覚めるというのも見えてきています。

見えてきていますが、楽しみが減じるということはありません。いまからクライマックスが楽しみです。
スポンサーサイト



【アニメ】この音とまれ! 第2クール

原作は未読です。

一期も観ていました。琴を題材にした高校の部活を描いているアニメで、第2クールは全国大会出場をかけた予選会を描きます。

一期はベタなスポ根的なところが散見されましたが、二期になると本格的に面白くなってきました。古い家のしきたりやら邦楽界の因習めいたものも描かれています。誰かを一方的に悪者にするような展開でもないのもうれしいです。

琴の曲というのはよく分からなかったのですが、このクールを観ると(聴くと)それぞれの曲の特色が分かる気がしてきました。

たいへん面白い作品でした。

【朝日新聞】「論理国語」と「文学国語」

12月28日朝日新聞朝刊オピニオン欄。京都大学名誉教授佐伯啓思氏の「社会が失う国語力」を引用します。

(略)
ここで書いてみたいのは、国語教育改革についてだ。
しばしば論じられるのが、「現代の国語」を「論理国語」と「文学国語」に分割するという「改革」だ。どこからこのような発想が出てきたのか理解に苦しむが、多くの人が指摘しているように、文学的な感性や想像力をもたない論理はないし、また、それなりの内的な論理をもたない文学もない。この原則の一事に立つだけで、これがほとんど無意味な「改革」であることは論をまたないであろう。
(略)
数値的に示され、成績で評価さえっる学力を向上させたければ、わかりやすい実用的文章を読ませ、難解で主観的な思想や文学は避ければよいだろう。しかしそれが本当の意味での読解力にもならなければ、文章から何かをえるという人生経験にもならないことは明らかである。
(略)


「論理国語」と「文学国語」に分割したというのは科目として分割したということであって国語教育から文学を排除したということではありません。

それは措くとして、「文学的な感性や想像力をもたない論理はない」と決めつけていますが、さっぱりわかりません。いくらでもあるように思います。少なくとも「論をまたない」と根拠なく決めつけられても納得できません。

「本当の意味での読解力」といった抽象的な文言をならべて「明らかである」と断言するのも同じです。私にはちっとも明らかでありません。

私は、国語教育から文学は不要だと考えています。確かに文学は人生を豊かにはするでしょうが、それは好きな人が自分の意思で読むものであって、国民必須の教養として一律に強制するという意味が分かりません。

【アニメ】星合の空 ほしあいのそら

題材はソフトテニスです。廃部寸前のソフトテニス部に入部した主人公が大会で頑張る姿を描いているのでスポ根ものといえますが、おそらく制作者の意図はそこにはなく、青春時代の様々な悩み苦しみを描きたいように見えました。

最終回は奇怪な終わり方をしましたが、これは2クールを無理矢理1クールにされたけれど、あえて編集せずに当初の予定通りに作ったそうで、尻切れトンボ的になってしまいました。

完結したら質の高い作品になったと思いますが、拾えていない伏線ばかりなのが残念でたまりません。

【時事問題】忘年会スルー

最近「忘年会スルー」と言葉をよく聞きます。仕事場での忘年会に行きたくない人たちが欠席することを指すそうです。

欠席したい理由は、自分の時間がとられる、上司の自慢話/説教を聞きたくない、職場の人間と仲良くしたくない、といったものです。

一方、忘年会を擁護する理由は、職場の一体感を醸成する、同僚の知らない面を発見し職場が円満になる、といったものです。

客観的に言って、スルー派のあげる理由は理由になっていますが、擁護派のは精神論にすぎません。そんな理由で、他人の時間を拘束するのは無理があります。

思うに、昔からやりたい勢力というのは実は少数で、多数派は面倒だと思っていたのではないでしょうか。そして、彼らは、スルーしたい人たちがいるということに気づいていないか無頓着なところがありました。

それが昨今、言いたいことが言える風潮になってきたことで表にでてきたように思います。

私も、できればスルーしたいと思っています。自分の所属するグループの忘年会には行きますが、他所のグループに誘われたものは面倒なので一切謝絶です。

【アニメ】トライナイツ

今年はラグビーイヤーだからということでラグビーのアニメです。

まず絵が致命的にダメでした。選手が試合で走っているのにまるでジョギングしているみたいに見えます。選手同士のぶつかり合いも迫力のないことはなはだしいです。集団球技をアニメで描くのは難しいというのはわかりますが、ひどすぎました。

キャラクターの陳腐です。キャプテンを敬愛しているというのはいいとして、片膝ついて”わが君”とか言い出す高校生というのは、頭がおかしいのとしか思えません。

頭脳派の敵役がチェスの駒を一人で動かしてほくそ笑むというのは定番の表現ですが、球戯場にまでチェス盤を持ち込んでやっているのは馬鹿みたいに見えます。

ラグビー選手なのに、みんなやせ型の二枚目というのは、まあファンサービスなのでしょうが、ああいうタイプのキャラクターがうけると思っているならラグビーを題材にしない方がいいです。

とてもではありませんが、お薦めできるものではありませんでした。

【世論調査】朝日新聞12月24日発表

12月24日朝日新聞に世論調査の結果が発表されました。

 (数字は%。小数点以下は四捨五入。質問文と回答は一部省略。丸カッコ内の数字は、11月16、17日の調査結果)
◆安倍内閣を支持しますか。
支持する38(44)
支持しない42(36)

◆今、どの政党を支持していますか。
自民34(36)
立憲6(7)
国民1(1)
公明4(3)
共産3(4)
維新2(2)
社民1(1)
希望0(0)
NHKから国民を守る党1(0)
れいわ1(1)
その他の政党1(1)
支持する政党はない41(37)
答えない・分からない5(7)

◆安倍首相の自民党総裁としての任期は、2021年9月までです。次の自民党総裁として、だれがふさわしいと思いますか。
石破茂23
岸田文雄5
茂木敏充1
河野太郎8
菅義偉6
加藤勝信1
小泉進次郎20
この中にはいない29

◆自民党総裁の任期は、自民党の決まりで、連続3期までになっています。この決まりを変えて、安倍首相が4期目も続けることに賛成ですか。
賛成23
反対63

◆立憲民主党と国民民主党と社民党の3党が、合流に向けた調整を始めました。これらの政党は一つの政党にまとまった方がよいと思いますか。それとも、別々の政党のままの方がよいと思いますか。
一つの政党にまとまった方がよい38
別々の政党のままの方がよい38

◆「桜を見る会」をめぐる一連の問題について、安倍首相の説明は十分だと思いますか。
十分だ13
十分ではない74

◆安倍政権は、「桜を見る会」の招待者の名簿を廃棄し、復元できないとしています。この安倍政権の対応に納得できますか。
納得できる13
納得できない76

◆「桜を見る会」をめぐる問題について、国会で引き続き解明に取り組むべきだと思いますか。
引き続き解明に取り組むべきだ40
その必要はない50

◆2020年度から始まる大学入学共通テストで、政府は、英語の民間試験の活用見送りに続き、国語と数学の記述式問題の導入見送りを決めました。この一連の対応について、政府の責任は大きいと思いますか。
責任は大きい58
それほどでもない28

◆75歳以上の人の医療費の自己負担について、うかがいます。政府は、原則1割となっている窓口での負担を、一定の所得がある人は2割に引き上げることを検討しています。この引き上げに賛成ですか。
賛成61
反対32

◆政府は、日本に関係する船の安全確保のためなどとして、海上自衛隊を中東の海へ派遣する方針です。今回、海上自衛隊を中東の海に派遣することに賛成ですか。賛成37
反対44

◆コンビニエンスストアの1月1日の元日営業は、必要だと思いますか。
必要だ25
必要ではない66

◆今年、年賀状を何枚くらい出しますか。
20枚以下24
21~50枚23
51~100枚11
101~200枚4
200枚を超える2
出さない33

◆年賀状のやりとりは、人とのつきあいに必要だと思いますか。
必要だ58
必要はない34

 <調査方法> コンピューターで無作為に電話番号を作成し、固定電話と携帯電話に調査員が電話をかけるRDD方式で、21、22の両日に全国の有権者を対象に調査した。固定は有権者がいると判明した2047世帯から1001人(回答率49%)、携帯は有権者につながった2240件のうち979人(同44%)、計1980人の有効回答を得た。


>◆安倍内閣を支持しますか。
支持します

>◆今、どの政党を支持していますか。
支持政党はありません
内閣や自民の支持率が下がったのに野党支持率があがらず無党派が増えています。

>◆安倍首相の自民党総裁としての任期は、2021年9月までです。次の自民党総裁として、だれがふさわしいと思いますか。
自民党員でも支持者でもないので、回答できません。
世論調査で聞くべきなのは、次の”首相”はだれがふさわしいか、だと思います。

>◆自民党総裁の任期は、自民党の決まりで、連続3期までになっています。この決まりを変えて、安倍首相が4期目も続けることに賛成ですか。
賛成です。私党のルールで総理大臣をおろすのはよくありません。

>◆立憲民主党と国民民主党と社民党の3党が、合流に向けた調整を始めました。これらの政党は一つの政党にまとまった方がよいと思いますか。それとも、別々の政党のままの方がよいと思いますか。
立憲と国民はもともと同じ政党なのですから合流しても不思議ではありませんし、その方がわかりやすいです。社民(社会党)がなくなるのはちょっと淋しいかな?

>◆「桜を見る会」をめぐる一連の問題について、安倍首相の説明は十分だと思いますか。
十分ではありません。

>◆安倍政権は、「桜を見る会」の招待者の名簿を廃棄し、復元できないとしています。この安倍政権の対応に納得できますか。
納得できません。復元はできるのだと思います。公の会なのですから出席したことが秘匿すべき個人情報とは思えません。

>◆「桜を見る会」をめぐる問題について、国会で引き続き解明に取り組むべきだと思いますか。
国会でやることだろうか、と疑問を感じています。

>◆2020年度から始まる大学入学共通テストで、政府は、英語の民間試験の活用見送りに続き、国語と数学の記述式問題の導入見送りを決めました。この一連の対応について、政府の責任は大きいと思いますか。
責任はあると思いますが、「大きい」か「それほどでもない」か、という線引きの難しい意見を募るのは無意味です。

>◆75歳以上の人の医療費の自己負担について、うかがいます。政府は、原則1割となっている窓口での負担を、一定の所得がある人は2割に引き上げることを検討しています。この引き上げに賛成ですか。
賛成です。

>◆政府は、日本に関係する船の安全確保のためなどとして、海上自衛隊を中東の海へ派遣する方針です。今回、海上自衛隊を中東の海に派遣することに賛成ですか。
北朝鮮の監視に、直接利害がないのに遠くから来てくれている国もあります。中東は利害がないどころか利害にからむ地域です。安定のために力をつくすのは当然です。

>◆コンビニエンスストアの1月1日の元日営業は、必要だと思いますか。
必要ありません。

>◆今年、年賀状を何枚くらい出しますか。
20枚以下です。

>◆年賀状のやりとりは、人とのつきあいに必要だと思いますか。
必要ないでしょう。もうそろそろ廃れる習慣かと思います。

【アニメ】兄に付ける薬はない!3

中国アニメです。

中国アニメはどれも肌に合わない感じがしていますが、このシリーズは観ています。もっとも5分のミニ番組だからということもあります。30分だったらちょっとキツイかもしれません。

中国のティーンの実情が垣間見られるのも面白いです。

今季でわかったのは、あの体操服みたいなのはやはり制服だったということです。冬でもあんな格好なのかは謎ですが・・・

また、班長(学級委員?)を選出するのに選挙をしていたのが衝撃でした。あの国でも普通選挙の概念があるみたいです。日本の場合、学級委員や生徒会役員を選挙で選んでいるのは将来の選挙民になるための教育という側面がありますが、中国では班長を選挙で選べるのに、国の代表が普通選挙で選べないことに矛盾は感じないのでしょうか?

【朝日新聞】鎮痛剤9錠の価格

12月22日朝日新聞投書欄。東京都の会社員の男性(55)の「鎮痛剤9錠の調合 この金額?」を引用します。

(略)
奥歯の激痛でかかりつけの歯科医院を受診しました。事なきを得て、医師から「念のため鎮痛剤を処方しますか」と言われたので、お願いしました。
調剤薬局で鎮痛剤を受け取って帰宅し、「調剤明細書」を見てびっくり。調剤技術料110点、薬学管理料(薬剤服用履歴管理指導料)53点、薬剤料9点とあります。1点10円なので合計1720円。自己負担はその3割ですが、1錠10円の鎮痛剤3日分9錠にこれだけかかるとは。薬剤師さんから「管理」に関する発言はなく、薬袋に入れた錠剤を渡されただけ。コンビニでの買い物のようでした。
薬剤師さんの「管理」や「指導」が必要な場合があるとは思いますが、なんともすっきりいたしませんでした。社会保障の支出で引き締められるところがあるのではと感じています。


こんな話を思い出しました。親類が子供の通う大学の文化祭行ったときのことです。屋台で、ピザだかタピオカだかを買ったところ結構な値段だったそうです。値段の内訳を聞いたら、打ち上げのコンパ代が上乗せされているという説明でした。後で私に「ふざけてやがる」と半分冗談で言っていました。

確かに客が学生のコンパ代を払わなければならない理由はありません。しかしよく考えると一般の企業でも同じことをしています。製品価格の中に馬鹿っ高いCEOの報酬やら、何にもしてない株主への配当やらが含まれています。もちろん社員の給料もですし、会社の光熱費もです。しかしそんなことを顧客には言いません。本体価格がいくらで、技術料がいくらで、と説明をします。気に入らなければライバル社に乗り換えるだけですが、ライバル社だって同じことをしています。

つまり大人と学生の違いは、正直言うか言わないかだけです。

さて投書子は、薬剤師はほとんど何もしていないと憤慨していますが、薬剤師さんにも生活があるので薬の原価だけで販売することはできません。けれども明細を説明しろと言われても「正直」には言えません。そのためこういう不可解な明細になってしまったのだと思います。

もちろん、医療費は自由競争が働いていないので、すっきりしない明細には不断の監視が必要だと思いますし、その意味では投書子に同意します。

【映画】屍人荘の殺人

原作は既読です。

本格推理小説のなかでクローズドサークルと呼ばれる設定を使っています。これは大雪で孤絶した山荘とか荒天下の孤島などで起きる殺人事件で、警察の捜査ができないこと、犯人が身近にいることが確定していることなどを特徴としています。

この作品ではクローズドサークルになった原因(大雪とか荒天)を意表のつくものにしていることで知られていますが、映画の宣伝は注意深くそれを隠していました。

そのため、”予告編詐欺”という悪評もかなりあったようです。

ヤフーの映画評を見ますと、原作既読の人には好評ですが、未読の人には評判が悪いようです。

実はこの推理小説は緻密に設計されていて映像で流されても初めて観る人にはわかりにくいというのもあります。また、原作にはない青春コメディタッチも観客を混乱させるもととなったかもしれません。

原作未読の人には、できれば原作を読んでから観ることをお勧めします。

【朝日新聞】第三者委員会は「公平」なのか?

12月19日朝日新聞朝刊総合面「あいちトリエンナーレ県最終報告」を引用します。

 愛知県で開かれた国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」の中止の経緯などを調べてきた県の検討委員会(座長=山梨俊夫・国立国際美術館長)が18日、最終報告をまとめた。作品の展示方法などの問題点を指摘する一方、SNSから大規模な抗議へとつながる社会の「変容」にも言及した。
(略) 
 検討委は芸術監督を務めたジャーナリスト津田大介氏ら運営側の問題点も指摘したが、津田氏は記者会見を開き「SNSで扇動された場合に役所がどう対処するべきか、が検証されるべきではなかったか」と反発した。最終報告を受けた大村知事は「しっかりと取り組みたい」と述べた。
(略)
 検討委がこの日、最終報告と一緒に示した資料の一つが、実行委の会長代行でもある河村たかし名古屋市長への「反論」だ。
(略)
 ただ、河村氏もほこを収める構えはない。名古屋市は芸術祭の負担金(3400万円)の支払いを留保し、19日には都内で市独自の検証委員会を開く。報道陣の取材に、河村氏は、検討委について「結論ありき」と批判。市の検証委について「ものすごい公平な判断をしてくれると思う」と「期待」を述べた。


県が「公平」な検討委員会を組織して結果を出しても、当事者たちが「公平」と思わないのですから、まったくの無駄としか思えません。自分たちのやったことが正しいのだと慰めてもらうための検証委員会です。無料で検証してくれるわけでもないでしょうから、公金の無駄づかいです。これなら県が(県知事が)自分の主張をまとめて出せばよかったと思います。

市の方も対抗する形で「公平」な検証委員会をつくるそうですが、おそらくこれは形だけ市に多少の非があったことを認めるものの大方の責任を県と運営側に負わせることになるでしょう。

こうした政治家どうしの意地の張り合いは不毛です。

本来、論ずるべきなのは、
・特定分野の芸術作品に税金を投入することをどう正当化するのか
・納税者の一部から異議が出た場合、どう対処するのか
といったあたりだと思います。

今回の報告書の全文をネットで探しましたが見つかりませんでした。新聞記事からの想像ですが、社会評論じみたことを散りばめた空虚な言説のように思いました。

【アニメ】旗揚!けものみち

原作は未読です。

流行りの異世界転生ものです。異世界転生ものはたくさんありますが、必ずしも似かよったものばかりではありません。趣向をこらした良作もいくつか散見されます。これもその一つで、毎週笑えました。

けもの好きのプロレスラーが勇者として召喚されるが勇者の使命を無視してペットショップを開く夢の実現に奔走するという設定だけでも笑えますし、女性に対して平気でプロレス技をかけるというきわどいギャグも成功しています。

良作でした。

【朝日新聞】元徴用工問題の解決(?)法案

12月19日朝日新聞朝刊。「元徴用工問題の解決法案、韓国国会議長が提出」より

 元徴用工問題をめぐり、韓国の文喜相国会議長は18日、新たに「記憶・和解・未来財団」を設けて原告らに慰謝料を払う代わりに、被告の日本企業への賠償請求権を放棄させる仕組みを定めた法案を国会に提出した。韓国政府が財団に運営費を出し、日韓の企業と国民から慰謝料の原資となる寄付金を募るとしている。
 この仕組みは、財団が勝訴した原告の承諾を得て被告企業から賠償を受ける権利を取得するという形になっている。訴訟が進行中の原告については、訴訟の取り下げを条件に慰謝料を支給するとした。国会での採決の日程は未定だ。
 法案については、日本政府にも元徴用工問題の解決につながると期待する声があり、今月の開催が調整される日韓首脳会談でも議論される可能性がある。
 ただ、法案による元徴用工問題の解決にはいくつものハードルがある。法案は寄付の強要を禁じており、被告企業に寄付金を求められない。原告側は18日、声明を出し「被告企業の責任を免罪し、被害者を侮辱する案だ」と批判した。
 また、今後、韓国世論の反発が強まれば、法案への賛意を翻す議員が続出し、国会での成立が阻まれる恐れもある。文在寅大統領は現時点で法案への賛否を示していないが、韓国大統領が持つ新法への拒否権を行使する可能性がある。
 さらに、仮にこの仕組みが実現したとしても、勝訴した原告の一部が財団からの慰謝料を受け取らず、大法院(最高裁)判決に基づいて、被告企業から直接、賠償金を得る手続きを進める可能性も残る。


法案が通るのかどうかはともかく、問題が解決しないのはわかりきっています。

原告のすべてがこの合意を受け入れるとは思えません。あくまでも日本企業への責任追及を叫ぶでしょうし世論も韓国政府もそれに同調する将来が見えます。

また、自主的に寄付を集めるという法案なので、日本がそれに賛成するも反対するもありません。韓国が勝手にすればいいだけで、日本は無関係です。日本に被害が及ばないようになればいいだけです。

ただ、韓国国会議長が一応の解決案を出してきたことは、中身はともかく評価できます。お馬鹿な発言で日本を怒らせたことを後悔しているのかしれませんが、それなりに責任感はあるみたいです。

それに比べてだんまりを決め込んでいる大統領の無責任ぶりが際立ちます。どうせこの法案がうまくいくなら賛成し、うまくいきそうもないなら反対しようという魂胆でしょう。

【朝日新聞】イタリアの中国人

12月17日朝日新聞の投書欄。イタリア在住の男子高校生(16)の投書を引用します。

イタリア北西部の小さな町に留学している。差別は日常的だ。街中で見知らぬ人に笑いながらジロジロみられるのには慣れてしまった。
ある時、私が友達と出かけた店に中国系の店員さんがいた。すると1人が「あれは中国人だろ」と言いながら笑い始めた。私は、衝撃を受け理由を尋ねた。すると「中国人だからだ」と言った。さらに「よかったな、お前は日本人で」と付け足した。私が日本人と知る人は皆仲良くしてくれ、差別は感じないですむ。
私の中に怒りがこみ上げてきた。なぜ人は差別をするのか、そして「〇〇人」という言葉も差別的なのではないかと感じた。差別を目の当たりにし、その場にいなければ分からない気持ちがあると気づいた。
日本にも外国から今まで以上に人が来るだろう。彼らが差別を受けないような教育が重要だと感じた。


「よかったな、お前は日本人で」と言われて喜んでいるようではダメで、そこで怒るというのは若者らしい正義感で好感が持てます。

ただ、それは措いて、なぜ中国系は笑われて日本人なら良いのかと考えされられました。

一つには、日本人も中国人も差別の対象だけど、直接この高校生の知り合いだから日本人を除外したとも考えられます。

しかし見知らぬ人には差別されて日本人と知る人は皆仲良くしてくれている、という証言からは、一般的に日本人が差別の対象外になっているか、中国人だけが差別の対象になっているという可能性がうかがわれます。

特に日本人が世界的に評判のいいことをしたということもないので、中国とイタリアの間の問題かもしれません。

北西部の小さな町に店員として入り込んだ中国人が現地になじんでいないとも考えられますし、最近の中国政府の傲慢な態度がイタリアで不人気なのかもしれません。

【朝日新聞】フリーハグ?

12月16日朝日新聞夕刊トップ記事「日韓の街角、心つなぐハグ」

 日韓関係をあきらめたくない――。そんな願いを抱いて相手国を訪ね、街角で見知らぬ人とフリーハグ(抱擁)を続ける男女がいる。桑原功一さん(35)=群馬県伊勢崎市=とユン・スヨンさん(25)=韓国・慶尚北道。両国の政治対立が続くなか、草の根レベルの相互理解が目標だ。
 10月5日午後、ソウル中心部の光化門広場。日本の大学院進学をめざしているユンさんは「私は日本が好きです」と手書きしたハングルの掲示を手に、母国では初めて、道行く人にハグを呼びかけた。傍らで、桑原さんがビデオカメラを回す。2人が韓国で会うのは今年9月以来、2度目だ。
 通行人の韓国人男性が2人を見て、「日本が好きだって?」とつぶやき、いぶかしそうな表情を浮かべて通り過ぎた。一方、数十分後には、中年の韓国人女性が「私も本当は日本が好き」と韓国語でささやき、ユンさんを軽く抱きしめた。この日は約2時間で20人近くがハグに応じた。
(略) 


フリーハグとは何かと思ったら『「見返りなしに抱擁する」という意味。街頭で見知らぬ人に抱擁(ハグ)を呼びかけ、ぬくもりを伝え合ったり、愛や平和を確認し合ったりする活動を指す。「フリーハグズ」とも言われ、2000年前後から米国で広まった。活動の様子を動画サイトに投稿して共感の輪を広げることもある。』というものだそうです。

善意の人たちなんでしょうが、私にはなんだか理解できません。

広場で抱き合ったって人が理解しあえるとは思えませんし、草の根レベルで相互理解をしたとしても政治の問題が解消されるわけではありません。

そもそも10月5日の出来事を二か月以上たって報道するというのはどうしてでしょう。よほど書くことがないのでしょうか?

【アニメ】PSYCHO-PASS(サイコパス)3

過去のシリーズは観ていました。3期ということで楽しみにしていたのですが、残念ながら「続きは劇場でね!」になってしまいました。こういうのは営業的にはあり得るのかもしれませんが、ファンに対する姿勢としてはどうかと思います。

毎週放送なのに1時間枠という野心的な試みは評価したいのですが、尻切れトンボになってしまったので、素直に褒められません。

多数の伏線をちりばめていますが、テレビ放映分では回収できませんでした。

残念ながら第一シリーズの衝撃に及びもつかない出来でした。劇場版を観るかどうかはちょっと考えます。

【本】天鏡のアルデラミン 14巻

著:宇野朴人

2016年にアニメ化もされたライトノベル「天鏡のアルデラミン」の完結編です。当然のことながら、アニメは途中までの分しか映像化していません。

全巻読んで振り返ると、アニメ化された部分はキャラクターの紹介程度の内容で、本格的に面白くなったのはその後からだとわかります。

伏線はきれいに回収され投げっぱなしのところはありません。各キャラクターに目配りがきいていて、単純な正義と悪に分割できない重層的な構造です。設定も壮大でありながら緻密でした。

素晴らしいシリーズです。

【朝日新聞】不法滞在の両親の子

12月13日朝日新聞夕刊。「取材考記」のコーナー。大阪社会部玉置太郎記者の『不正入国の両親、国内で生まれ育った子 在留資格は…姉弟の「明日」を思う』より

 ペルーから偽造旅券で不正に入国した両親のもと、大阪府で生まれ育った高校生の姉弟を、今春から取材してきた。父親(62)は逮捕され、2016年に強制送還された。残された母子も国外退去を命じられ、一時的に収容を解かれる仮放免の状態で暮らす。
 母子は17年、国に在留特別許可を求める訴訟を起こした。姉弟はスペイン語をほとんど話せず、ペルーでは生活を築けない。姉弟のそばには母親(53)が必要だ。弁護団はそう訴えた。よりどころとしたのは、日本も批准する子どもの権利条約。「すべての措置は子どもの最善の利益を主として考慮する」と定める。しかし、大阪地裁は先月末、「在留特別許可は法務大臣に裁量権があり、条約には制約されない」と訴えを退けた。
 公判のたび、法廷には30人ほどの支援者が訪れた。長女(18)が通う府立高の校長は、法務大臣に嘆願書を出した。地域の元教師は毎週自宅に通い、勉強を支えた。一家が地域に受け入れられてきたことを、こうした事実が物語る。
(略) 
 まして、姉弟は日本で生まれ育った。長女は私に「将来の夢は持てない」と言った。「やりたいことが見つかっても、明日があるかもわかれへんし」と。十数年間、生まれ故郷で築いてきた生活が、明日なくなるかもしれない。そう思いながら暮らす子どもたちの姿を、想像してみてほしい。


法律がどうなっているのかはともかく、日本で生まれ育ってスペイン語を話せないのであれば、ペルーに帰国させるというのはかわいそうです。親はともかく子供にはなんの責任もありません。あやしげな留学生を日本で雇用するより、こういう若者に手を差し伸べるべきかと思います。

一方で、不法滞在をしている親を送還するのは当然です。自分の意志で日本に来て自分の意志で不法滞在をした以上、その結末は受け入れるべきです。子供を盾に居座ることを許してはいけません。

18歳の子供が親の庇護もなしに暮らせないではないか、という意見もあるかと思います。しかし仮に両親が犯罪を犯して刑務所に送られたら、その子供は親類が引き取るなり施設で暮らすなりします。けっして子供のために親を刑務所に送るのをやめよう、とはならないでしょう。

不法滞在が刑務所に送られる刑事事件と同じだと言っているわけではありません。子供を理由にして親が責任をとることを免除されないという点が同じだという主張です。

余談ですが、「地域の元教師は毎週自宅に通い、勉強を支えた」というのが気になりました。

これは今は教師をやめているけど、当時はその生徒の先生だった人が、毎週自宅に通っていた、という意味でしょうか?

それとも、むかしどこかで教員をしていたというだけでその生徒と学校での接点のなかった人が、ボランティアみたいな感覚で毎週自宅に通っていたということでしょうか?

記者本人はわかっているのでしょうが、伝わりにくい文章です。

【時事問題】中学入試でスマホ持ち込み

中学入試で、スマホ持ち込みを認める学校が現れたそうです。ICT教育ニュース ict-enews.netより引用します。

東京女子学園中、スマホ持ち込みOKの中学入試を実施
東京女子学園中学校(東京都港区)は21日、来年2月1日・2日午後に実施する算数1科目入試を「スマホ持ち込みOK入試」として実施すると発表した。
算数の受験者がスマホを持ち込み(学校側でもタブレット貸与の準備あり)、検索機能、アプリによる計算機能、図書資料などを自由に使って解答する試験を行う。試験時間中は、試験問題の外部への発信、外部の人とのやり取りのみが禁じられる。
同校では、情報の変化速度と量が加速度的に増加している現代には、知識の細かさや量だけが問題ではなく、情報をどう得るか、どう評価するか、どう活用するか、そのためにどのように学ぶかが人間の重要な能力となるという視点からカリキュラムマネジメントを実践しており、そうした中で入試を見直し「スマホ持ち込みOK入試」を導入することで、従来の知識の量とは異なったスケールで能力を評価したいとしている。


「情報をどう得るか、どう評価するか、どう活用するか、そのためにどのように学ぶかが人間の重要な能力」という意味でスマホ持ち込みの試験を導入するとのことです。

小学生の段階でスマホ操作に習熟させておかないと入試が突破できないという点でも疑問に感じますし、知識の質や量というものを過小評価しているのではという点も気になります。

そうした点とは別のことを指摘したいと思います。

たしかにネットで情報を見つけて活用するというのは現代人には必須の能力だと思います。しかしそれは学校を卒業する段階(出口)で身についていればいいことです。入試という入り口でその能力がないからといって振り落としていいのでしょうか?

これは大学入試の英語改革でも言えることですが、こちらはある程度完成された大学生なのでまだわからないでもありません。しかし中学受験の段階でネット活用の能力がないからと門前払いすることが教育機関として正しいとは思えません。

【朝日新聞】ここでも喧嘩両成敗

12月11日朝日新聞夕刊。「取材考記」のコーナー。ソウル支局武田肇記者の「食い違う報道発表、国民の対立あおる 日韓、批判の応酬にうんざり」より

  タイのバンコク郊外で11月、東南アジア諸国連合と日中韓(ASEAN+3)首脳会議の直前に安倍晋三首相と韓国の文在寅大統領が約10分間、控室で言葉を交わした。両首脳の会談は、元徴用工問題で韓国大法院(最高裁)が日本企業に賠償を命じた昨年秋以降途絶えてしまっていたことから、座って対話したのは1年2カ月ぶりだった。だが、これが物議を醸した。内容を発表した両政府のトーンが正反対だったからだ。
 最初に発表したのは韓国だった。対話が終わってほどなく記者会見した大統領府報道官は、両首脳が「友好的に11分歓談した」と説明。「(元徴用工問題など)懸案について対話を通じて解決すべきだとの原則を再確認した」と発表し、2人がソファに座って話す写真まで公開した。文氏の側近が撮影したもので、極めて異例だ。
 これに対し、日本側の姿勢は冷淡と言ってよいものだった。「歓談」ではなく「言葉を交わした」との表現にとどめ、元徴用工問題は解決済みとの日本政府の立場を伝えたと強調。「対話を通じた解決」にも言及しなかった。
 韓国側の発表の背景には、日本による輸出規制や元徴用工問題について、文氏が安倍氏に譲歩を迫る姿を国民に印象づける狙いがあったとみられる。日本政府の乾いた発表は、その手には乗らないという意思表示だろう。日本政府関係者は「韓国の奇襲作戦には手を焼いた」と振り返る。
 報道発表での日韓の熾烈な攻防は11月下旬、軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の継続が土壇場で決まった際にも繰り返された。この時はまず、韓国大統領府高官が「日本側が事実と異なる合意内容を発表したことに抗議し、謝罪を受けた」と説明。ところが、菅義偉官房長官は「謝罪した事実はない」と否定し、主張が真っ向から食い違う展開になった。
 安倍氏と文氏は今月下旬に、訪中に合わせて正式に会談することがほぼ確実視されている。今度の報道発表はどんな展開を迎えるか。相手をうそつき呼ばわりするかのように批判を繰り返し、互いの国民感情が悪化するような展開は、もう見たくない。


このように日本と韓国の発表が食い違う例だけあげると、事情が分からない人にはどちらが悪いのかわからなくなります。お互いが声高にいいつのるのであれば真相は中間点あたりかな、と想像してしまいます。

しかし、韓国が他国との「合意」をしたと発表して、嘘だった例は数多くあります。GSOMIA破棄は事前に米国に話を通したといっていましたが事実と異なっていました。ローマ教皇が北朝鮮訪問を快諾したという発表も事実ではありませんでした。

一方、日本が発表したもので、外国から事実と異なると抗議されるのか韓国しか思い当たりません。

素直に考えて日韓が批判の応酬をする原因は韓国が作っています。記者の喧嘩両成敗的なスタンスには疑問を感じます。

【時事問題】挑戦する若者を応援したい

朝日新聞の記事「ウラン売買の疑い、書類送検 3容疑者、高校生は化合物精製か」より引用します。

ウランが無許可でインターネットで売買された事件で、警視庁は10日、公立高校の男子生徒(17)=東京都小金井市=や派遣社員の男(24)=長野県安曇野市=ら3人を原子炉等規制法違反などの疑いで書類送検し、発表した。生徒については、可溶性ウラン化合物を譲渡したなどとする毒劇物取締法違反の疑いでも書類送検した。ウラン鉱石から自分で精製したという。
 生徒は調べに対し、可溶性ウラン化合物について「国内で販売されているのを見たことがなく、希少価値があると思った」と供述。同庁は化学的な興味が高じたとみている。
 ウランなどはいずれも微量でケース内に保管されており、健康に影響はないという。
(略)


今回は健康への影響はないとのことですが、へたをすれば本人にも家族にも大きな問題をおこしたおそれはあります。軽率な行動は慎むようまわりの大人の指導が必要です。

しかしながら、これが書類送検までするような事件かというと首をひねります。

知的好奇心が旺盛な青年の、ちょっと行き過ぎた行動に見えます。なにかに挑戦している若者を書類送検で威嚇するよりも、大らかに見守る方がずっと有意義です。説諭して終わりで十分です。

むしろ、ウランがネットで簡単に購入できる現状をなんとかすることに注力すべきと考えます。

【朝日新聞】「ノーベルの遺言と限界」

12月8日朝日新聞朝刊オピニオン欄。「社説余摘」のコーナー。科学・医療社説担当・行方史郎氏の「ノーベルの遺言と限界」より。

ノーベル賞に関するものです。前半は、それぞれの分野で3人以内というルールが時代にそぐわないのではないか。インターネットや人工知能といった発明・発見がいまの賞の枠組みに収まらないのではないか、という問題提起でした。

後半の部分を引用します。

(略)
 日本はかつて科学技術基本計画(01~05年度)のなかで「50年間にノーベル賞受賞者30人」という目標を掲げたことがある。わたしは08年、授賞式の関連取材で訪れたスウェーデンのラジオ局で、逆にこの真意や数字の根拠を問われ、答えに窮した。ノーベルの遺言には「国籍は考慮しない」とあり、選ぶ側からすれば国の目標になることに困惑しているというのだ。
 00年以降、日本からの受賞者は19人で、皮肉にもこの目標を上回るペースで推移する。むろん、その多くは20世紀の業績で、計画に沿って進められた政策とは何ら関係がない。
 その貯金頼みの方も、そろそろ限界に来ている。


行方氏は「答えに窮した」ということですので、30人という目標設定に反対のようにも見えます。

一方で、昨今の科学技術への予算の低減で今後のノーベル賞受賞が見込めないことを懸念しているようにも見えます。

政府のやることは、目標設定も気に入らなければ目標が達成できないことも気に入らない、ということなのでしょうか?

それはともかく、ノーベルが「国籍は考慮しない」と遺言したのは、おそらく国籍によって賞をあげたりあげなかったりという差別はいけない、という意味だろうと思います。

そうであるなら国家が目標を掲げることとノーベルの遺言が対立するわけではないと思います。

【テレビ】日曜美術館「浮世絵で見る忠臣蔵」

12月8日(日)にNHKで放送された「日曜美術館」。この日のテーマは「浮世絵で見る忠臣蔵」です。12月だから忠臣蔵特集のようです。

主に、国芳、広重、歌麿の作品を取り上げます。江戸時代のことなので史実の忠臣蔵ではなく、歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」に想を得ています。

国芳のは「誠忠義士伝」という役者絵風に赤穂浪士を一人一枚描いたシリーズです。国芳得意の武者絵を忠臣蔵に取り入れたものです。これは空前の大ヒットを記録しました。

広重の忠臣蔵の連作は、遠近の奥行のある場面の中で起きる忠臣蔵の出来事をつづっています。舞台を絵したものではなく、広重得意の風景画で忠臣蔵を描いたものです。

歌麿のシリーズは、女性の日常生活を描きながら、忠臣蔵の場面に見立てているという複雑な構成です。たとえば、着物の前をはだけたなまめかしい女性の図は切腹する浪士の姿に呼応する、という具合です。絵解きを楽しむものでもあります。

それぞれ画家の作風がにじみ出ていて面白かったです。

番組では触れていませんでしたが、吉良家用人の小林平八郎の曾孫が葛飾北斎という伝説だか史実だかがあります。この説の真偽はどうなのでしょうか?

【雑記】感想文の思い出

12月8日朝日新聞投書欄。愛知県の塾講師の男性(28)の「感想文 ハードル高すぎないか」を引用します。

学生時代、感想文を書くのには苦労した。国語の授業でよく書かされたが、本当につらかった。まず感想が言葉で浮かんでこないし、浮かんでも一言二言で終わってしまう。苦しんでいるところへ、先生に「感じたことを書くのであって本文の内容を書くのではないよ」とくぎを刺され、にっちもさっちもいかなくなっていた。
先日「井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室」という本を読んだ。救われる思いがした。感想文は、プロでも難しいことを、子どもたちに要求しているとあったからだ。
文章力向上にはもちろん訓練が必要だけれども、感想文は難しすぎると思う。もっと書きやすい内容で訓練される方がいいのでは。あらすじや好きな場面、登場人物のことを書かせたり、社会科見学に行った場合、見てきたことを書かせたりといった具合だ。
ぐんとハードルを下げることで、文章を書くことに親しみやすくなると思う。


数学とか英語とか古文とか学校ではさまざまな教科があり、それぞれ嫌い(苦手)という人もいれば好き(得意)という人もいます。しかし読書感想文に限っては好きという人にお目にかかったことがありません。

私も嫌いでした。しかし大人になったら、誰に頼まれたわけでもないのにblogで本や映画の感想を書いています。

何が違うのかと考えると、一つには自分で本を選んでいないということです。学校で指定された本はどれもつまらないものばかりでした。強制されて読んだからそう思うのかもしれませんが、当時の私に合っていなかったのは確かです。

もう一つの問題は、感想文では暗にその本のよいところをあげてほめなければならないという縛りがあったことです。「感じたこと」というより、感動したところを書け、という具合です。つまらないと思った本の感動したところを挙げろ、というのは無茶な話です。

その本がつまらなかった理由なら、いくらでも書けたような気がします。

【朝日新聞】北朝鮮の代弁者?

12月5日朝日新聞朝刊オピニオン欄。マレーシアのマハティール・ビン・モハマド首相のインタビュー記事を引用します。

(略)
--北朝鮮についての考えは?マレーシアで北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が殺害された事件をめぐって閉鎖した平壌のマレーシア大使館の再開を発表しましたね。
「我々は誰とも友好的でありたいし、敵対したくない。あの男性(金正男氏)の殺害でいくつかの問題が生じましたが、(北朝鮮の)国民すべてに罪を負わせることはできない。閉鎖が長引いたり制裁が続いたりすれば苦しむのは指導者ではなく国民だからです」
--トランプ氏と金正恩氏の米朝交渉をどう評価していますか。
「北朝鮮がある程度は米国の要求に応じていることを、まず評価すべきでしょう。ミサイル発射を中止した時には、それを認めないといけない。北朝鮮の譲歩を一つ一つ評価しなければ、北朝鮮は元の状態に戻ってしまう。これでは良い外交とは言えません」
(略)


政治家なのですから理念は措いて現実的に動くべき時があるというのは理解できます。

しかし、自国の空港で毒ガスを使った暗殺までされて不問に付すというのは非常識です。

現代においてよそ様の国で暗殺を働く国といえば、ロシア・サウジアラビア・北朝鮮ですが、ロシアとサウジアラビアはまだ第三者を巻き込まないようにする配慮は見せています。しかし北朝鮮の空港での毒ガス使用というのは一歩間違えたら無関係な人を巻き込む大惨事になりかねない凶行です。

それに駐北朝鮮のマレーシア大使館が閉鎖したままでも、一般の北朝鮮の住民が困ることはなさそうです。

北朝鮮のミサイル発射中止を評価しろ(=制裁を解け)と主張するところをみると、北朝鮮の代弁をしているようにしか見えません。

【時事問題】HDDデータ流出

秘密情報を大量に含んだ神奈川県の行政文書のデータ20テラバイト超が外部に流出していました。ハードディスクの破棄を外部業者に依頼したのですが、その会社の社員が勝手に持ち出してネットオークションで売りさばいていたのです。

神奈川県としても信頼して任せた業者がまさかこんなことをするとは思っていなかったでしょう。うかつと言えばうかつですが、同情したくなる気持ちもあります。

今後は業者を吟味せよ、という結論になるのかもしれませんが、いくら吟味したって完全に防ぎきれるものではありません。

よく考えれば機密文書をシュレッダーにかけるのを外部業者に委託するところはないと思います。それと同じでHDDも自分たちで破砕するようにしないといけないのかもしれません。

【朝日新聞】どう思いますか:“ベビーカーが乗れないなんて”

12月4日の朝日新聞朝刊の投書欄。毎週掲載の、投書に対する反響の投書を載せる「どう思いますか」のコーナー。テーマは”ベビーカーが乗れないなんて”です。

元投稿は宮城県の主婦(30)のものです。

私には2歳の娘がいます。ベビーカーを使い理不尽だなあと思うことがよくあります。商業施設や公共施設、駅などで、エレベーターに乗る際の優先順位の問題です。
優先者はお年寄りの方、ベビーカー、身体障害者の方と書かれていることが多いと思います。それなのに、若い方や健常者の方々が乗っていて、優先の対象であるはずの自分たちが乗れず、次に来るエレベーターを待つことが度々あります。
私は、子供がベビーカーを卒業したら、必ずエスカレーターを使おうと改めて思いました。また、優先者の対象を再確認してもらうためにアナウンスを流してもよいのでは。皆さんはどう思われますか。


5通の反響がありましたが、おおむねベビーカーを優先せよ、という意見です。

私はこれには異論があります。

私も年寄の車いすを押して出かけることがあるのでエレベーターには助かっています。助かるというよりエレベーターがないと電車の移動は不可能ですので、ありがたく思っています。

しかし、乗りこむ際の優先順位でお年寄りやベビーカーや身体障害者を優先するというルールは必要ありません。

体にハンデがあるからといって優先的に乗れる理由はありません。誰もが来た順にならんで先頭から乗るべきであって、乗れなかった人は次を待てばいいだけです。健常者も車いすも平等であるべきです。

普通のトイレでは狭くて用をたせない人のための優先トイレとは違います。

しかし、この投書子が言っていることは乗り込む際の優先順位のことでさえありません。”乗り込もうとしたら混んでいて乗れない、健常者は降りるべき”というものです。

「優先者はお年寄りの方、ベビーカー、身体障害者の方」というルールも、さすがに乗っている人間を降ろすことまで想定していないのではないかと思います。

【朝日新聞】日本人の読解力低下

12月4日朝日新聞朝刊の記事『「読解力」続落、日本15位 デジタル設問、情報精査に課題』より
 

世界の15歳を対象に3年ごとに3分野の力を調べる学習到達度調査(PISA〈ピザ〉)で、日本は2018年の「読解力」の平均点が落ち、順位も前回の8位から15位に下がった。コンピューターを使いネット上の多様な文章を読み解く力や、根拠を示して考えをまとめる自由記述形式が弱い。思考力や表現力が伸び悩んでいることを示す結果だ。経済協力開発機構(OECD)が3日、公表した。
 調査は、79の国・地域で約60万人が参加。日本からは統計手法に基づいて抽出した183校から高校1年生約6100人が参加した。文章や資料などから情報を理解・評価し、考える力を問う「読解力」は前回より12点低い504点(OECD平均487点)で、8位から15位に転落。OECDは、誤差の範囲ではなく、理由のある低下だと分析している。
 設問は、多様な形式のデジタルテキスト(ウェブサイト、投稿文、電子メールなど)を活用。複数のネット上の情報を読み比べたり、事実か意見かを見定めたりする能力などを問うもので、コンピューター上で選択肢をクリックしたり、文章を打ち込んだりして解答する。
 例えば、電子レンジの安全性を確かめる問題では、必要な情報が載っているウェブサイトを推測し、探し出す問いの正答率が56・1%(OECD平均59・2%)。製造企業の宣伝サイトとネット上の雑誌記事を比べて情報の質や信憑性を評価する問いでは、自分ならどうするか根拠を示して説明する自由記述形式の正答率が8・9%(同27・0%)と低迷した。
(略)



紙面では、読解力の点数が下がった理由としてコンピュータ上での試験形式であることがあげられていました。つまりSNSで短い文章しかなじんでいないから、というものです。

しかしSNSがあるのは日本だけではありません。さがった理由は別にあると考えるべきです。


TOP10までのランキングが出ていましたが、その中でG7参加国は日本とカナダしか名前が出ていません。

PISAの点数というのはその程度のものなのか、それとも将来の国際的地位を占う結果なのか判断しにくいところです。

ただ、日本の場合は少数のエリートが引っ張るという形ではなく、分厚い中間層が国力の源となっていたので、心配にはなります。


読解力が落ちたとはいえ、79の国・地域のうちまだ15位ですのでそれほど絶望的ではないと思います。問題は、自由記述形式の問題の正答率がOECD平均が27.0%なのに、日本は8.9%しかないことです。これは由々しき事態だと考えます。


【時事問題】裁判員裁判の結論は尊重すべし

朝日新聞の記事「心斎橋2人刺殺、無期懲役確定へ 最高裁判決」を引用します。

 大阪・心斎橋で2012年、通行人の男女2人を刺殺したとして殺人罪などに問われた礒飛京三被告(44)の上告審判決が2日、あった。最高裁第一小法廷(小池裕裁判長)は「場当たり的な犯行であることは否定できず、無期懲役が甚だしく不当とはいえない」と述べ、検察・弁護側双方の上告を棄却した。一審の裁判員裁判の死刑判決を破棄し、無期懲役とした二審判決が確定する。
 裁判員裁判の死刑判決が二審で破棄され、無期懲役となったのは今回の事件を含め5件ある。全件で二審判決が確定することになる。第一小法廷は「死刑は究極の刑罰であり、適用は慎重でなければならない」と述べ、過去の裁判例との「公平性の確保」も踏まえて判断すべきだとの姿勢を改めて示した。5人の裁判官の一致した意見。
(略)


裁判員裁判が導入された理由は、市民の感覚を裁判に取り入れることにあったはずです。『過去の裁判例との「公平性」』では死刑に相当しないのかもしれませんが、市民感覚で死刑ならば尊重すべきです。

もちろん、有罪無罪のレベルでひっくり返すというなら、三審制ですのでかまいません。しかし裁判員が決めた量刑を加減するのは制度の精神に反すると思います。

これではなんのための裁判員裁判なのかわからなくなります。

【朝日新聞】校則の公開

朝日新聞の記事『校則公開、「望ましい」2割 公立中高、121教委調査』より引用します。

 校則のあり方を見直す動きが広まっている。朝日新聞が各地の教育委員会にアンケートをしたところ、校則の外部への公開について、対象の2割強にあたる29教委が「望ましい」と回答。11月に区立中学校の校則を各校のホームページ(HP)で公開した東京都世田谷区など、3教委は外部公開に踏み切っていた。

 アンケートは11月、都道府県、県庁所在市と政令指定市、東京23区の全121教委に尋ね、全教委が回答した。公立中学と高校について、校則公開への考えや見直しの動き、新入生に知らせる時期などを尋ねた(横浜市と大阪市は中高で別々の課が回答)。
 外部への公開を「望ましい」とした29教委のうち、岐阜県は「生徒の学校選択の参考になる」、広島県は「指導の透明性確保につながり、生徒や保護者、地域などから理解や協力を得られやすくなる」と答えた。
 一方、対象の4分の3にあたる93教委は「どちらともいえない」と回答。名古屋市教委は「学校を比較することにつながり、学校の実情に合った校則を定めることの妨げになる恐れがある」とした。唯一、「望ましくない」とした松山市教委は、理由について「子ども・保護者・学校の間の約束であり、不特定多数に公開する必要はない」と答えた。
 校則について定めた法令はなく、内容や運用は各学校に委ねられている。文部科学省は2010年に示した生徒指導提要で、「内容や必要性について児童生徒・保護者との間に共通理解を持つようにすることが重要」と指摘。社会環境の変化などに応じて「絶えず積極的に見直さなければならない」としている。


校則に関するキャンペーン記事が続いていて、その一環です。頭髪の規制や学校帰りの買い物の規制などわからないでもない校則もありますが、中には女子中学生に”下着の色は白”といった規則もあるそうです。ここまでくるとおぞましいものさえ感じます。まさかチェックしているのでしょうか?

この記事では、校則を公開することの賛否を教育委員会に訊いています。

留保・反対が圧倒的多数ですが、私にはその理由はどれも納得できるものではありません。

まず「学校を比較すること」がいけないというのが不可解です。公立学校なのですから、学校ごとに規則が違うというのも合理的ではありませんし、なぜ学校ごとに実情が違うのかもわかりません。

百歩譲って、学校の実情ごとに校則が必要だとしても、公開したらそれが妨げられるというのも分かりません。この学校ではこの校則がこれこれの理由で必要なのだ、と堂々と主張すればいいだけです。

校則が「子ども・保護者・学校の間の約束」というのも実態と違います。校則は、学校が子供・保護者の了承を得ずに勝手に決めています。

仮に三者の約束だったとしても、税金で運営している公立学校の内情ですから納税者が無関係ということにはなりません。

公開は当然だと考えます。公開していないから、女子の下着は白、などという馬鹿げた校則が存在し続けるのです。
sidetitleプロフィールsidetitle

えいび

Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

sidetitle最新記事sidetitle
sidetitle最新コメントsidetitle
sidetitle最新トラックバックsidetitle
sidetitle月別アーカイブsidetitle
sidetitleカテゴリsidetitle
sidetitleFC2カウンターsidetitle
sidetitle検索フォームsidetitle
sidetitleRSSリンクの表示sidetitle
sidetitleリンクsidetitle