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【時事問題】チャーター便代の8万円

武漢から帰国希望者のためのチャーター便の費用一人8万円を利用者に求めるのか国費でまかなうのかが論議されています。

当初、政府は個人負担を求める予定でしたが、自民党の重鎮からも国費で、との声が出て方針を改めた模様です。

私は、これは帰国希望者が払うのが妥当だと考えています。

今回のケースは、国が退避勧告をしたわけではなく、本人の希望により帰国するものです。

人道とか人情とかを脇に置いて、公衆衛生の面からだけ考えるなら、中国在住の日本人は帰国しないことが正しい選択です。しかし帰ってきたいという個人の希望に沿うためのチャーター機なのですから、応分の負担をしてもらうのは当然です。

もともとビジネスなどの理由で武漢にいた人たちですから、たかだか8万円の金を持っていないわけがありません。

国費負担というのはおかしな人気取り政策です。いま、政府がしなければならないのはそういうことではないと思います。
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【アニメ】バビロン

秋アニメの1クールなのに、なぜか1月の終わりにようやく最終回を迎えました。途中で嵐のような再放送をはさんだところをみると制作現場が悲惨な状態だったと想像されます。

作品ですが、制作現場に負けず劣らず悲惨なものでした。意味の分からない展開が続いて、意味のわからないラストに至りました。

そもそも根幹である「自殺法」が分かりません。日本では自殺ほう助は犯罪ですが、自殺そのものは犯罪ではありません。一人で死ぬなら、「自殺法」なんてなくたって実行できます。なぜ「自殺法」制定が問題になるのかチンプンカンプンです。

G7サミットで「自殺法」が議論にのぼるのも不思議です。貿易とか安全保障とか環境と違って、それぞれの国(あるいは地域)の主権の問題です。G7で議題になるわけありません。日本の自殺志願者の説得を米大統領がしなければならない、というのも不自然です。

社会経験の浅い人たちが作ったストーリーなのかもしれません。

ひとことふたこと囁くことで人を自死に導く女、というのは素敵な設定でした。「自殺法」がどうのこうのというのはやめて、謎の女だけのストーリーにした方がましだったと思います。

お薦めしかねます。

【時事問題】夫婦別姓ヤジ問題

1月29日朝日新聞朝刊の記事「夫婦別姓ヤジ、自民対応せず 野党、杉田氏の発言特定を要求」を引用します。

 選択的夫婦別姓に関する国会質問の際に「それなら結婚しなくていい」とヤジが飛んだ問題で、野党統一会派は28日、質問した国民民主党の玉木雄一郎代表が自民党の杉田水脈氏がヤジを飛ばしていたことを認めたとして、自民党に改めて発言の特定を求めた。だが、自民党は「確認はしない」との方針を崩さず、杉田氏も説明を拒んだ。
 杉田氏は28日、国会内で記者団にヤジについて改めて問われたが、「お話しすることは何もございません。申し訳ございません」と述べるばかりだった。
 野党統一会派は28日、玉木氏から事情を聴き、22日の代表質問後に杉田氏が玉木氏に対し、ヤジを認める発言をしたことを確認した。
 野党関係者によると、玉木氏が「あんなことを言ってはだめだ」と伝えると、杉田氏は「だって玉木さんがひどいことを言うから」などと応じたという。
 その後の衆院議運理事会で野党側がこうしたやりとりを伝えて改めてヤジの特定を求めたが、自民側は「党としては確認することはしない」と拒否した。自民はヤジが問題化した後、国会対策委員会幹部が「不規則発言であり確認はしない」との対処方針を確認。「内容は誹謗中傷にはあたらず問題にはしない」(党国対幹部)として野党の要求に応じない構えだ。


この後に及んで否定しないところから、発言主は杉田氏であると断定してかまわないでしょう。

夫婦別姓を求める声に「それなら結婚しなくていい」というのは政治家としては乱暴な発言です。反対意見があるなら夫婦別姓の弊害を筋道たてて説明すべきであって「お話することは何もございません」でもなかろうに、と思います。

とは言え、野党の対応も疑問です。玉木氏が杉田氏のヤジであることを確認しているのであれば、自民党に交渉するのではなく、問責決議案を出すなりなんなりすればいいだけです。自民党の失点にする気満々なところが透けて見えます。

それと、ヤジの中身をいちいち問題視していると、いずれ自分たちにもブーメランが戻ってくる可能性が高いということも考えておくべきでしょう。その対策には、杉田氏のヤジが他のヤジと比べてどのように悪質なのかを理論武装しておく必要がありますが、今の野党の雰囲気ではそういう方向ではなく、単に自民党の足を引っ張ることしか考えていないように見えます。

【世論調査】朝日新聞〈1月25,26日実施〉

1月28日朝日新聞が世論調査の結果を発表しました。

(数字は%。小数点以下は四捨五入。◆は全員への質問。◇は枝分かれ質問で該当する回答者の中での比率。〈 〉内の数字は全体に対する比率。丸カッコ内の数字は、昨年12月21、22日の調査結果)
◆今の政治などについてうかがいます。あなたは、安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
 支持する 38(38)
 支持しない 41(42)
 その他・答えない 21(20)

◇(「支持する」と答えた人に)それはどうしてですか。(選択肢から一つ選ぶ=択一)
 首相が安倍さん 11〈4〉
 自民党中心の内閣 17〈6〉
 政策の面 15〈6〉
 他よりよさそう 55〈21〉
 その他・答えない 2〈1〉

◇(「支持しない」と答えた人に)それはどうしてですか。(択一)
 首相が安倍さん 21〈8〉
 自民党中心の内閣 25〈10〉
 政策の面 38〈16〉
 他の方がよさそう 10〈4〉
 その他・答えない 6〈3〉

◆あなたは、今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
 自民党 34(34)
 立憲民主党 7(6)
 国民民主党 1(1)
 公明党 4(4)
 共産党 3(3)
 日本維新の会 1(2)
 社民党 0(1)
 希望の党 0(0)
 NHKから国民を守る党 0(1)
 れいわ新選組 1(1)
 その他の政党 0(1)
 支持する政党はない 37(41)
 答えない・分からない 12(5)

◆仮に今、衆議院選挙の投票をするとしたら、あなたは、比例区ではどの政党に投票したいと思いますか。(択一)
 自民党 37
 立憲民主党 15
 国民民主党 3
 公明党 6
 共産党 6
 日本維新の会 6
 社民党 1
 希望の党 0
 NHKから国民を守る党 2
 れいわ新選組 4
 その他の政党 3
 答えない・分からない 17

◆今の衆議院議員の任期は来年の10月までです。あなたは、衆議院の解散・総選挙はいつごろがよいと思いますか。(択一)
 東京オリンピック・パラリンピックより前 10
 東京オリンピック・パラリンピックより後の年内 48
 来年 37
 その他・答えない 5

◆あなたは、安倍政権のもとで、憲法改正をすることに賛成ですか。反対ですか。
 賛成 32
 反対 50
 その他・答えない 18

◆あなたは、「桜を見る会」をめぐる一連の問題で、安倍政権の対応に納得できますか。納得できませんか。
 納得できる 14
 納得できない 73
 その他・答えない 13

◆あなたは、ギャンブルができるカジノを含む「統合型リゾート」を国内に作ることに賛成ですか。反対ですか。
 賛成 27
 反対 63
 その他・答えない 10

◆統合型リゾートをめぐる汚職の疑いで、衆院議員が逮捕されました。あなたは、政府が進めようとしている統合型リゾートの整備の手続きを、このまま進める方がよいと思いますか。それとも、凍結する方がよいと思いますか。
 このまま進める方がよい 20
 凍結する方がよい 64
 その他・答えない 16

◆選挙違反の疑いで、自民党の河井案里参院議員の事務所と、法務大臣だった夫の衆院議員の事務所が検察庁の捜索を受けました。あなたは、この問題について、2人が国会で説明する必要があると思いますか。その必要はないと思いますか。
 国会で説明する必要がある 80
 その必要はない 13
 その他・答えない 7

◆政府は、日本に関係する船の安全確保のためなどとして、海上自衛隊を中東の海へ派遣しました。あなたは、今回、海上自衛隊を中東の海に派遣することに賛成ですか。反対ですか。
 賛成 43
 反対 37
 その他・答えない 20

◆次に、夫婦別姓についてうかがいます。あなたは、法律を改正して、夫婦が、同じ名字でも、別々の名字でも、自由に選べるようにすることに賛成ですか。反対ですか。
 賛成 69
 反対 24
 その他・答えない 7

◆小泉進次郎環境大臣が、合計して2週間分、育児のために仕事を休む考えを示しました。あなたは、小泉大臣が育児のために休むことを評価しますか。評価しませんか。
 評価する 69
 評価しない 22
 その他・答えない 9

◆あなたは、小泉大臣が育児のために休むことが、育児休業をとる男性の増加につながると思いますか。つながらないと思いますか。
 つながる 50
 つながらない 42
 その他・答えない 8

◆話は変わりますが、子どものゲーム依存を防ぐため、18歳未満がゲームをする時間を、平日は1日60分まで、などとするよう保護者に求める条例が香川県で検討されています。あなたは、子どもがゲームをする時間の目安を条例で定めることに賛成ですか。反対ですか。
 賛成 31
 反対 57
 その他・答えない 12
       ◇
 〈調査方法〉 コンピューターで無作為に電話番号を作成し、固定電話と携帯電話に調査員が電話をかけるRDD方式で、25、26の両日に全国の有権者を対象に調査した。固定は有権者がいると判明した2072世帯から1060人(回答率51%)、携帯は有権者につながった2332件のうち1106人(同47%)、計2166人の有効回答を得た。


この世論調査が私のところに来たと想定して回答してみます。

>◆今の政治などについてうかがいます。あなたは、安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
指示します。

>◇(「支持する」と答えた人に)それはどうしてですか。(選択肢から一つ選ぶ=択一)
首相が安倍さんだからです。

>◆あなたは、今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
支持政党はありません。

>◆仮に今、衆議院選挙の投票をするとしたら、あなたは、比例区ではどの政党に投票したいと思いますか。(択一)
まだ決めていません。
立憲民主党は、野党第一党なので、支持政党ではないけれども投票してくれる人たちがたくさんいることがわかります。それでも自民の半分なのはつらいところですが・・・

>◆今の衆議院議員の任期は来年の10月までです。あなたは、衆議院の解散・総選挙はいつごろがよいと思いますか。(択一)
特に理由がない限り任期満了まで解散するべきでないと考えます。

>◆あなたは、安倍政権のもとで、憲法改正をすることに賛成ですか。反対ですか。
”安倍政権のもとで”と条件をつけるのは、報道機関としてフェアではありません。

>◆あなたは、「桜を見る会」をめぐる一連の問題で、安倍政権の対応に納得できますか。納得できませんか。
素直に考えて納得できるものではありません。参加者の住所や電話番号だったら個人情報ですが、名前くらい出してもよいと思います。

>◆あなたは、ギャンブルができるカジノを含む「統合型リゾート」を国内に作ることに賛成ですか。反対ですか。
どちらでもありません。

>◆統合型リゾートをめぐる汚職の疑いで、衆院議員が逮捕されました。あなたは、政府が進めようとしている統合型リゾートの整備の手続きを、このまま進める方がよいと思いますか。それとも、凍結する方がよいと思いますか。
贈賄側は受注できなかった業者ですので、それを理由に凍結するのは筋が違います。

>◆選挙違反の疑いで、自民党の河井案里参院議員の事務所と、法務大臣だった夫の衆院議員の事務所が検察庁の捜索を受けました。あなたは、この問題について、2人が国会で説明する必要があると思いますか。その必要はないと思いますか。
場所が国会かどうかは問いませんが、政治家としては説明すべきだと思います。しかし捜査されている以上、その説明が裁判で不利になると考えているなら喋らないのも仕方ない(権利のうち)と思います

>◆政府は、日本に関係する船の安全確保のためなどとして、海上自衛隊を中東の海へ派遣しました。あなたは、今回、海上自衛隊を中東の海に派遣することに賛成ですか。反対ですか。
賛成です。

>◆次に、夫婦別姓についてうかがいます。あなたは、法律を改正して、夫婦が、同じ名字でも、別々の名字でも、自由に選べるようにすることに賛成ですか。反対ですか。
賛成です。

>◆小泉進次郎環境大臣が、合計して2週間分、育児のために仕事を休む考えを示しました。あなたは、小泉大臣が育児のために休むことを評価しますか。評価しませんか。
評価します。

>◆あなたは、小泉大臣が育児のために休むことが、育児休業をとる男性の増加につながると思いますか。つながらないと思いますか。
つながります。

>◆話は変わりますが、子どものゲーム依存を防ぐため、18歳未満がゲームをする時間を、平日は1日60分まで、などとするよう保護者に求める条例が香川県で検討されています。あなたは、子どもがゲームをする時間の目安を条例で定めることに賛成ですか。反対ですか。
反対です。政治が口出しすることではありません。

【テレビ】麒麟がくる 

出演女優の薬物問題により、番組内容とは無関係なところで騒がれた今年の大河ドラマです。

主人公は明智光秀。謀反人ですが、歴代の大河ドラマでは、たいていインテリがやむを得ず横暴な主君を討ったことになっていて、純粋に野心にかられて、というのはなかったようです。今回は特に光秀が主人公なので、チャンスがあったから討ったというような単純な動機にはならないと思います。

第二回では、斎藤道三が美濃の守護・土岐頼純を毒殺するところで終わりました。このシーンの直前、頼純は道三を除くため織田と手を組んだことが道三にバレて衝突しています。それまで緊張関係はあったみたいですが、表面的には普通の主従関係であったことが匂わされていますので、このシーンが転機になっています。ちょっと落ち着いた後、道三が茶をたてて(おそらくそれに毒が入っていて)頼純は死ぬのですが、直前の衝突から考えて素直に茶を飲むというのは違和感がありました。

”お前の茶なんて危なくて飲めるか!”みたいな展開になると思っていたので、普通に飲んでびっくり、本当に毒が入っていてさらにびっくりでした。

まあ、あまり本筋に(光秀に)関係の薄いところははしょっていこうということなのかもしれません。

ロケもセットも出演陣も豪華で映画に引けを取らないくらいで、期待しています。

【朝日新聞】観光業界の心配をしている場合か!

1月26日朝日新聞朝刊の一面トップ記事の大見出しは「中国、国外へ団体旅行禁止」で、中見出しが「新型肺炎 日本への観光業打撃」でした。

新型コロナウイルスの感染は拡大を続けています。中国は武漢市を封鎖する事態にまで追い込まれています。そんな中で、中国は国外への団体旅行を禁止するという措置をとり海外への拡大を防ごうと努めています。

民主国家ではなかなかここまで踏み切れないところですが、これは英断と言ってもいいかもしれません。

しかし、それを報じる朝日新聞は、日本への観光客が来なくなること真っ先に心配しているようです。

観光業界は困るのはわからないでもありませんが、一業界の商売より、日本で感染拡大が起きないようにすることの方がはるかに大事です。

見出しのつけ方から見て、朝日新聞のバランス感覚を疑います。

【朝日新聞】団塊ジュニアは損な世代?

1月25日朝日新聞夕刊の一面トップ記事『「損な世代」団塊ジュニアの悲哀 「努力報われない」68% 朝日新聞社インターネット調査』です。

社会に出た時期によって、つまり本人の能力や努力と関係ないところで、報われていない日本社会を告発する記事のようで、46歳の女性の半生をつづっています。

 「妹はしっかりやっているのに、お前は大学まで出て何をやっているの」
 神奈川県に住む女性(46)は、祖母から言われた言葉が、トゲのように刺さって抜けない。
 ネット調査で、日本は努力が報われる社会だと思うかを聞くと、68%が「思わない」と答えた。この女性も「思わない」と答えた団塊ジュニアの一人だ。
 国立大学に進学。氷河期に直面した就職活動では、100社以上エントリーした。なんとか入った会社で、同期の女性総合職は自分1人だけだった。
 その会社の業績は悪化し、給料も下がったために退社。地元の関西に戻り、メーカーに再就職した。結婚を機に東京転勤を願い出ると、「女の子にお金かけて転勤させても仕方ない」という態度を取られ、辞めるしかなかった。
 結婚後、得意の英語を生かして外資系の会社に転職したが、激務で体調を崩して辞めた。
 一方、一つ年下の妹が高卒で就職した時は、氷河期になる前だった。すんなりと上場企業に入社。今は結婚して2人の子どもがいる。
 自分にも子どもがいたらいいな、とは思う。でも、我が子が安定した仕事につけるのか心配で、「どうしても」とまでは思えず、この年になった。
 「学校の成績は、妹より良かった。資格もたくさんとった。就職活動をする時期が違うだけで、こんなにも苦労に違いがあるのか」と、やるせなく思う。
(略)


わざわざこの女性のことを選んだのに、素直に読んで、世代の問題とは思えない内容でした。

総合職で就職できたのですから、入社までに苦労があったかも知れませんが、その段階ではまずまず成功です。

業績が悪化して給料が下がったのはおそらくこの女性だけでなくその会社の社員全体で、別に就職氷河期組だけではないはずです。日本全体業績が悪い会社が多かったので、しかしたら妹の上場企業でも給料カットはあったかもしれません。辞めるのは自由ですが、それは本人の選択としか言えません。

東京転勤願いを嫌がられるのも、激務の外資系で体を壊すのも、就職氷河期とは直接関係ありません。

妹が子供を産んで自分は産まなかったのは、就職活動の時期とはまったく関係ありません。

本人の責任ではない部分もありますが、団塊ジュニアだから苦労したのではありません。だいたい一つ下の妹だって団塊ジュニアじゃないですか。

自分の方が成績がよかったのに、資格もたくさん取ったのに、なぜ世間が自分の方を評価しないか、と疑問を持っているようですが、そういう性格だから幸福になれないのだと思います。

【時事問題】夫婦別姓問題

1月24日朝日新聞の記事『夫婦別姓ヤジ、確認要求 自民に 野党「杉田氏」と指摘』を引用します。

 衆院代表質問で選択的夫婦別姓に関する質問の際に自民党議員から「それなら結婚しなくていい」というヤジがあったとされる問題で、野党は23日の衆院議院運営委員会の理事会で事実関係の確認を求めた。自民党側は「ヤジは確認していない」とし、党に持ち帰り報告すると回答した。
 野党はヤジを飛ばしたのは、杉田水脈(みお)衆院議員とみられると指摘している。杉田氏は同日、自民党本部や国会内で記者団から事実関係を問われたが、取材に応じなかった。
 ヤジは22日の衆院代表質問で、国民民主党の玉木雄一郎代表が「速やかに選択的夫婦別姓を実現させるべきだ」と述べた際に飛んだ。立憲の安住淳国会対策委員長は23日の自民党の森山裕国対委員長との会談で、「国会議員の品位を傷つける。看過できない」と伝えた。ただ、森山氏は会談後、記者団に「今のところ(杉田氏に)問い合わせる予定は国対としてはない」と語った。
 杉田氏は同日午前から、記者団に「杉田さんのヤジなのですか」「意図はなんですか」などとたびたび事実関係を問われたが、携帯電話で話し続けるなどして、質問に答えなかった。
(略) 


真偽は明らかになっていませんが、杉田氏が否定していないところから杉田氏のヤジと考えて差し支えないようです。

私は夫婦別姓制度には賛成していますが、反対派の意見は意見として聞くべきだと考えています。それが民主主義の議論のあり方というものです。

しかし杉田氏のヤジは意見というべきものではありません。安住国対委員長の指摘するように「品位」にかかわります。

だいたいそういうヤジをしたからといって夫婦別姓反対論が補強されるということでもありません。議論の役にたっていないのです。

正直いって、ここまで悪罵を浴びせてまで夫婦別姓を阻止したいという気持ちがさっぱりわかりません。反対なら反対でかまいませんが普通に反対できないのでしょうか?

【朝日新聞】日本の聖域?

1月22日朝日新聞朝刊オピニオン欄。「耕論」のコーナーは「ゴーンの開けた箱」です。3人の論者が登場していますが、その中の一人、イトマン事件で保釈中に逃げた許永中氏の「日本の聖域に触れた」を引用します。

(略)
2年後の99年11月に東京で捕まるまでに6億円は没収されました。このうち3億円は弁護団が払うことになっていたため、信用もなくしたし、とんでもない迷惑をかけてしまいました。
今回の逃亡に対して「逃げずに公判で堂々と主張すべきだ」との批判があります。でもゴーンさん自身、事件で捕まること自体ものすごく侵害だと思っているはずです。私もそうでした。だから、保釈金が没収されるのが惜しいという感覚はなかったのです。
(略)
保釈金について言えば、裁判所が決めた額の保釈金を払えばいいのですが、払えない人は保釈されない。「人質司法」の問題のひとつだと思います。
(略)
日本人は、「日本」に非常にこだわる国民性があると思います。もちろん愛国心を持つことは大事なことです。ただ、日本には、外国人が触れてはいけない世界、「聖域」があるのです。
ゴーンさんは日産自動車を再建したけど、日本の会社と言えないような形にまで持っていこうとしました。日本国としては、そうはさせたくないのでしょう。日本に大きな影響を及ぼすようなテーマに触れると検察が動きます。ゴーン事件も、私のイトマン事件もそうです。
そんな排他的な面が強い一方で、国がまとまってきたからこそ今の日本があるとも言えます。日本は1945年の敗戦を経て、国際社会で多くの国々と仲良くして、すばらしい国になった。これだけ世界中と付き合っているんだから、もうちょっとオープンになってもいいのではないでしょうか。


日本の聖域に触れると検察が動く、というのはちょっと妄想がかっているように思います。検察が高潔が組織だとは思いませんが、少なくともそういう操られ方はしないと信じています。社会的地位のある人間があやしいことをしたら、どういう立場だろうが追い詰めずにはおかない、というのが私の検察像です。

保釈金制度と「人質司法」を絡めていますが、これは的外れかと思います。保釈金は逃げたら没収されるので、その人にとって没収されたら困るだけの額を設定するものです。ゴーン氏や許氏の場合は、その額の査定が低すぎたのであって保釈金制度そのものの欠陥ではありません。

ところで、許氏の事件の方に興味がわきました。保釈金を弁護団が払ったというのは解せない話です。それって弁護士の仕事じゃないでしょう。また逃亡中の許氏が東京に潜伏していて捕まったというのも解せません。どういうルートに日本に入国したというのでしょうか。

また、弁護団に3億円を払わせておいて「とんでもない迷惑をかけてしまいました」の一言で済ませるという、そっちの方が「とんでもない」です。

【朝日新聞】「1人1票」を疑う

1月21日朝日新聞朝刊オピニオン欄。米経済学者グレン・ワイル氏のインタビュー記事を引用します。

(略)
---民主主義といえば、その大原則とされてきた「1人1票」も問題だと主張していますね。
「民主主義の原理は、政府が人々の利益に基づいて行動することです。1人1票の多数決では少数派の利害が反映されません。同性婚がなかなかみとめられなかったのもそのせいです。かといって裁判官に判断を託すのも望ましくない。
---ではどうすれば。
「ここでも市場の力を使います。有権者に一定のポイントを配り、それを元手に票を『買う』仕組みです。関心や切実さに応じて、特定の議題に複数の票を投じられるようにします。同性婚問題なら、無関心な多数派は少ししか投票しない一方、切実な当事者はできるだけ多くの票を投じようとするはずです」
「票を多く投じるほど、1票あたりの『価格』が高くなるような設計が大事です。1票に1ポイント必要なら2票には4ポイント、3票は9ポイント。票数の2乗の値付けをすると、たとえば10票買うには100ポイントも必要になります。強い選好を持つ少数者による極端な買い占めを防ぎつつ、その利益を十分に反映できます。米コロラド州では、予算の優先順位をめぐる議員の思いの強弱を反映させるため、この仕組みを実践済みです」
(略)


大原則である1人1票を疑うという姿勢は評価できます。何事も疑うことは大事です。少数派の切実な訴えを多数の無関心層のために退けられるという現行の仕組みが完璧でないのは確かにそのとおりです。ワイル氏の提案は、米コロラド州で実践済み、ということなので全く無茶なわけではないのもわかります。

しかしこれは予算案の中での順位つけという限定されたことだから成立するのだと思います。

議会では、経済問題とか安全保障とか災害対策とかが話し合われます。普通の議員ならこうした問題にポイントを使用するでしょう。しかし極端な思想を持つ少数議員が、ある特殊な問題にポイントを投入するはずです。2乗の値付けをしてあったとしても多数派の議員はその問題に関心がないのだから1ポイントも投じないことが予想されます。

特殊な性向の集団が一つだけならまだいいのですが、それがいくつも現れると、極端な議案がつぎつぎと通過するかもしれません。

ワイル氏の提唱する仕組みの理解が一知半解かもしれませんが、このインタビュー記事を読んだかぎりでは疑問を持たざるをえません。

【本】うつ病九段

著:先崎学

プロの将棋指しで、軽妙なエッセイでも有名な先崎学九段のうつ病体験記です。

私はうつ病の経験はありませんが、連夜の徹夜のためか自律神経失調症を患ったことがあり、その時医者から「うつ病の一歩手前」と言われたことがあり、うつ病というものには無関心ではありません。

先崎氏のお兄様が精神科医ということもありますし、将棋指しという特殊な脳の使い方をする著者でもあるせいか、うつ病体験記なのにきちんとまとまって書かれています。病状の悪化と回復の経緯が詳述されているので、うつ病の人や家族が読むと参考になるのではないかと思います。

もちろん患者の事情は人それぞれなのでしょうが、この本を書くことをすすめたのが精神科医のお兄様なので、先崎氏の事例は決して特殊なものではないと推測されます。

うつ病とは関係ないことですが、先崎氏が二三か月将棋界と縁を断っていたら、将棋の戦術が大きく変化していたとのことです。

私の本職はシステムエンジニアで、うつろいが早いと言われていますが、それでも二三か月で大きく変わるということはありません。将棋界というのは恐ろしいところなのだと思いました。

【時事問題】日本共産党

1月19日朝日新聞朝刊の記事『党綱領改定、中国を批判 「野党連合政権」めざす 個人後援会、設立認める 共産党大会が閉幕』は日本共産党の現在を伝えています。

 共産党が3年ぶりに開いた党大会が18日、閉幕した。中国の外交政策を批判する内容を盛り込んだ綱領改定のほか、2022年までに「野党連合政権」の樹立をめざす決議を採択。個人後援会の設立も40年ぶりに解禁した。野党共闘の強化に向けた姿勢を前面に打ち出し、党勢拡大にもつなげるねらいだ。
(略)
 今回の決議には「党の事業を若い世代に継承することは緊急で死活的な課題」と明記した。この30年間で党員は約50万人から約27万人に減り、高齢化も進む。党機関紙「赤旗」の読者数(日刊と日曜版など含む)は約300万人から約100万人に減少した。
(略)


この30年で党員が約半数になったというのは、やはり高齢化の影響だと思います。街で共産党のパンフレットを配っている運動員をみるとお年寄りばかりですから。

それよりも驚くのは、「赤旗」の読者が300万人から100万人に減少したことです。「赤旗」にかぎらず新聞の購読者自体が減っていますので、共産党支持者だけの問題ではないのですが、党員が減った以上に購読者数が減っているのは注目です。

問題になるのは議員の当選者数ですが、この記事にはなかったのでNHKのサイトから抜き出しました。
参議院選挙の日本共産党の当選者数です。
1989年-5
1992年-6
1995年-8
1998年-15
2001年-5
2004年-4
2007年-3
2010年-3
2013年-8
2016年-6
2019年-7

衆議院はこうなります。
1990年-16
1993年-15
1996年-26
2000年-20
2003年-9
2005年-9
2009年-9
2012年-8
2014年-21
2017年-12

党員数や「赤旗」の購読数との連動は見られません。おそらくコアな支持者ではなくライトな支持者が支えているように見えます。

このライトな支持者の実体はわかりませんが、想像すると自民は嫌いだけど、現実路線を志向する野党にも入れたくない。第三極としての日本共産党に期待しているのではないかと思います。

この想像が当たっているとすると、野党共闘なるものをするとライトな支持者が逃げてしまうかもしれません。そうなると日本共産党はおしまいでしょう。

【時事問題】それは賭博です

1月18日朝日新聞朝刊社会面の記事『MX番組、優勝のホストに「超高級スーパーカー」渡さず』を引用します。

 東京メトロポリタンテレビジョン(MXテレビ)が放送した、ホストクラブ勤務の男性を集めてゲームを競わせ、優勝者に高級車を贈るというバラエティー番組で、優勝決定から約1年を経ても賞品を渡していないことがわかった。優勝者の男性は番組に参加するため約150万円を支払っており、「放送局なので信頼していたが、まさかこんなことになるとはショックです」と話している。MXテレビは番組の企画・制作は外部とした上で、「現在、事実関係を確認中」とコメントしている。
 番組は、昨年1~3月に放送された「欲望の塊」。参加者が相撲やクイズ、ばば抜きなどで競い、優勝すると「2千万円相当の超高級スーパーカー」がもらえるという内容。番組を企画した会社の責任者によると、出演者から「宣伝費」などとして参加費を集め、その金をスーパーカーの購入や番組制作に充てたという。
(略)


このバラエティ番組は観たこともなく事情はいっさい知りませんが、責任の所在でもめているだけであって事実関係の争いはないようです。

商品を渡さないということで揉めていますし、それはそれで問題なのですが、それ以前に問題があります。

整理してみると、番組参加者は参加費150万円を支払い番組で優勝すると集めた金で買った2000万円相当の商品(超高級スーパーカー)を受け取ることになっていました。

要するに賭博です。

テレビ局の倫理以前に法律違反のように思います。

【映画】カイジ ファイナルゲーム

前二作の映画は観ています。今回は三作目で最後となるそうです。ゴジラ映画などでもさかんに”最後だ”、”ファイナルだ”と宣伝するのがありますが、これって何か意味があるのでしょうか? 人気があるなら続編を作るべきですし、なければわざわざ銘打たなくてもひっそり最後にしてしまえばいいだけです。「最後だ」といったからといって観客動員数が増えるとも思えないのですが・・・

今作は残念ながら低評価です。欠点はいろいろあります。

まず、ゲームがどれもつまりません。いままでだと、裏をかいて、裏の裏をかいて、さらにその裏をかいて、と緊張感がありましたが、今作のゲームはどれも単純です。見られるのは最後のジャンケンゲームぐらいでした。

キャラクターの行動も不自然です。遠藤(天海祐希)は情報を全部しゃべった後で報酬を要求しています。こんなの相手にされるはずがありません。せいぜいお礼を言ってもらえるくらいです。カイジ(藤原竜也)は、報酬として大きいジュラルミンケースを持っていきますが、実は空だったという落ちです。中身を確認しないなんてカイジのキャラクターではありません。舌切り雀の強欲ばあさんじゃないんですから・・・

一番いけないのは、カイジがこのゲームに負けても失うものがないという点です。政府の預金封鎖を阻止するために戦うのですが、封鎖されても預金なんてないカイジには無関係ですし、もしかしたら人生逆転のチャンスかもしれないくらいです。このため前二作にあったハラハラ感に欠けます。

役者は老若男女の全方位に配慮した布陣です。そのためか客の入りはよかったです。

【朝日新聞】ロリータ服を着る意味

1月16日朝日新聞朝刊オピニオン欄。ロリータ服のモデルで看護師の青木美沙子氏のインタビュー記事です。

 ――青木さんは私と同世代の36歳です。失礼な質問ですが、普段からその格好なんですか。
 「『年相応じゃない』と言いたいわけですよね。30代でフリルがついたピンクの服を着るのは変だろう、って。ロリータ服を着ていると、『毎日マカロンでも食べているの?』なんて言葉が飛んできます。面と向かって『馬鹿なの?』とまで言われたこともあります。総じて男性からです」
(略)
 ――子どものころから個性的だったんですか。中学・高校時代に決めたスタイルを今も貫くのはたやすくありません。
 「『普通』でした。ファッションは確かに好きでしたが、たいして目立つわけでもない。目立ちたいわけでもない。勉強、スポーツともに本当に普通。医療現場に憧れましたけど、『頭が足りない』ので医者を目指したことはありません。特技もなかったですし、周囲の空気を読む子どもでした」
 「だからこそ、女の子の欲望にまっすぐ答えるロリータ服にひかれたのかもしれません。私、中学生の時に太めだったんです。ロリータ服は、体のラインとか女の子のコンプレックスを隠してくれます。私は仕事柄、薬品で手が荒れてしまいます。それもフリルやレースの手袋で隠れるから、気にならない。誰でもかわいくなれる、自分を肯定できる服です」
(略)
 ――自分のスタイルを貫くのはかっこいいですが、「TPO」も必要では。
 「TPOを無視しているわけではないんです。むしろずっと考えてきました。考え抜いた上で、この服ならと思って着ているです。外見で決めつける人って、本当の意味でのTPOを考えた上で言っているとは思えません」
 「学生の時も、ベレー帽をかぶっていたら教授に激怒されmした。おしゃれをする暇があるなら勉強しろ、と。なんで外見だけで勉強していないってことになるんでしょう。看護師の実習の時は、髪の色を黒に染めました。そして勉強をしっかりした上で、国家試験はロリータ服で受けました。
(略)
 ――そんな「外見」で決めつける人ってたくさんいますか。
「私は真剣に彼氏を見つけようと、マッチングアプリを使って20人ほどの男性に会ったことがあります。実際に会ってこの服に困惑しなかったのは2人だけ。ドン引きして、そのまま帰っちゃう人もいました」
「プロフィルに書いた『看護師』はOKなのに、この格好だと困惑する。特に日本の男性は、自分の横にいる女の子が派手なのを嫌がります。
(略)


たしかに、ロリータ服を着ているからといって面と向かって「馬鹿なの?」はないでしょう。礼を失しています。

しかし「毎日マカロンでも食べているの?」は単なる質問です。服装から食べ物の好みを連想して確認しただけのことです。どういうやり取りの後でその質問が出たのか分かりませんが、これだけでは失礼だとは思いません。

よく理解できないのが、青木氏自身がロリータ服に「意味」を込めているのにかかわらず、周囲が服装からその人の人生観や価値観を推測することを拒否していることです。

しかも男の反応に対して特別な拒否感があるようですが、私の想像ですが、マッチングアプリでモヒカン刈りの男性医師がやってきたら、ほとんどの女性は困惑し、ドン引きして帰っちゃう女性もいるでしょう。男だから、というのは関係ないように思います。

どういう服装を楽しもうと自由ですが、それについて論評する方も、礼儀をわきまえた上でとの条件付きですが、自由であるはずです。

【言葉】考えられます

1月12日朝日新聞朝刊オピニオン欄。フォーラム『皇族の「人権」』より上智大学名誉教授(憲法学)高見勝利氏の一文を引用します。

すべての国民は憲法で、「幸福を追求する権利」や「結婚の自由」「職業を選ぶ自由」「表現の自由」、性別や出自で差別されない、などの基本的人権が保障されています。18歳以上の成人になれば、参政権も持ちます。
 では皇室の人たちに、こうした「人権」はあるのでしょうか。この問いを考えるには、彼らがそもそも「国民」なのかがカギになります。
 まず、日本に定住する国家構成員という広いくくりの「日本国民」(憲法10条)には、天皇も皇族も、私たちと同じように含まれていると考えられます。そのため憲法が保障する基本的人権は有しているというのが前提です。
(略)


気になったのは「天皇も皇族も、私たちと同じように含まれていると考えられます」です。

この「考えられます」というのがくせ者で、誰がそう考えているのかはっきりしません。高見氏一人(もしくは賛同する数人)の主張する説なのか、憲法学会全体の通説なのか分かりません。この違いは重大です。

仮に「天皇も皇族も、私たちと同じように含まれていると考えます」とあれば、いちいち「私が」といれなくても、高見氏がそう考えているのだな、と理解できます。

「天皇も皇族も、私たちと同じように含まれているとするのが学会の多数意見です」というのも明確に伝わります。

なんの気なしに書いたのかもしれませんが、読んでいてもやもやしました。

【朝日新聞】それはスパイです

1月15日朝日新聞朝刊の三面記事。下の方に小さく出ていた記事『自衛官の身分証、偽造容疑で逮捕 留学生「コスプレ用」』

 陸上自衛官の身分証明書を偽造したとして、警視庁は14日、中国籍の専門学校生、王詩超容疑者(23)=東京都台東区松が谷3丁目=を有印公文書偽造の疑いで逮捕し、発表した。調べに対し、「自衛官になりすます目的も事実もなかった」と供述し、容疑を否認。「趣味のコスプレのためだった」と話しているという。
 公安部によると、王容疑者は昨年8月5~22日ごろ、中国周辺で、何者かと共謀し、陸上自衛官になりすまそうと身分証1点を偽造した疑いがある。中国でチャットを通じて購入後、同10月に留学生として来日した際に誤って持ってきた、と説明しているという。
 捜査関係者などによると、偽造の身分証には、防衛省陸上幕僚長の印影や陸曹長の階級とともに、王容疑者の顔写真や架空の自衛官の氏名などが印刷されていた。公安部は同様の偽造身分証が中国で出回っているとみている。


コスプレで必要なの服装とか持ち物(この場合はヘルメットとか銃器とか)です。身分証明書がコスプレに必要なはずはありません。

普通に考えて、これはスパイ目的です。

米国の軍事基地にも中国人が道に迷ったふりをして侵入した事件がありました。当然のことながら日本でもスパイが活動しているでしょう。

この事件では、留学生の身分で合法的に入国しているのだから始末が悪いです。

これだけ重大な事件を軽く扱っているかのような新聞社にも疑問を持ちます。

あと「中国周辺で、何者かと共謀」というところにも引っ掛かりました。中国国内ではなく、その周辺で偽造身分証を作っているそうです。いったい、どこなのでしょうか?

【雑記】「星野君の二塁打」

昨日触れた朝日新聞社説余説の「脱メダル至上主義で行こう」で、引用しなかった部分で児童文学の「星野君の二塁打」なるものが紹介されていました。

(略)
小学校の道徳で定番だった「星野君の二塁打」を思い出す。道徳が「特別の教科」となり、改めて関心を集めた文章だ。
 同点で迎えた最終回、主人公は監督のバントの指示にそむいて二塁打を放ち、勝利の立役者になった。それなのに、「規則」を破りチームの統制を乱したという理由で、監督から厳しく叱責される。
 教科書は監督の行動に肯定的だが、最近の教育現場やスポーツ関係者からは批判が多い。とくに気になるのは個人の判断が良い結果を残しても、決まりを守らず、義務を果たしていないと批判され、しかられて当然、とされることだろう。組織の規律や利益を一方的に重視すれば、スポーツはおのずと窮屈になる。
 さらに言えば、監督の指示を絶対視するのはおかしいのではないか。作戦には成功も失敗もある。臨機応変であっていい。変化する状況の中で自ら考え、判断をする力を育むことが大切だ。ひたすら指示に従わせることは自由な発想や自立の芽を摘むことになる。
(略)


私は学校の道徳の授業でこの小説を読んだ記憶はありませんが、今回全文をネットで読むことができました。文学としての良し悪しではなく道徳の教材としてどう考えたかの私見です。


基本は、監督の指示に従うのが正しいのだと思います。従わなくていいなら監督というものが不要です。しかしすべての場面で、一挙手一投足を監督が指示するというのが現実的ではありません。ある程度は任せる部分があるのは当然です。

しかし、この場面は明確にバントの指示が出ていますので、破った選手は統制を乱したことになります。

窮屈だろうがなんだろうが、指示に背いたという事実に変わりはありません。


ただ、野球はゲームですので、楽しんで試合をして負けたら負けたで悔しいけれど仕方がない、という一面があります。

なんでもかんでも監督の指示通りにしなければいけないなら、楽しくはないでしょう。


これが仮に戦闘中の軍隊だったとします。陣地を防衛せよ、という命令を無視して敵陣に攻撃をして、それが原因で全軍敗走となったら、悔しいでは済みません。

現場の判断を神聖視して、命令違反をするのは極めて危険です。

この物語で学んだ子供たちが戦争に行くわけではありませんが、現実世界に出て直面する問題には、悔しいで済まないものがたくさんあります。


物語の中で選手が納得していないらしいのは、結果的にバントの指示を無視したことで試合に勝ったということです。

しかし、現実世界の問題は、必ずしも明確に結果がでるようなものではありません。

どういう基準で判断するか、どのタイミングで判断するか、というのが明確になっているわけではないのです。

野球の勝ち負けのような単純明快なものの方が少数です。


スポーツ選手としてこの振る舞いが正しいのかどうかは判断に悩みます。

しかし現実世界なら、基本上からの命令には従うべきで、それが納得できないなら、理由をあげて上と交渉することが望ましいと考えます。

【朝日新聞】「脱メダル至上主義」とは?

1月12日朝日新聞社説余説。スポーツ社説担当・西山良太郎氏の「脱メダル至上主義で行こう」を引用します。

 オリンピックイヤーの幕があいたのに、小骨がのどに刺さったような気分が消えない。陸上男子400メートルリレーの金メダルを狙い、日本陸連が100メートルと200メートルの個人種目の出場は一つに絞るよう選手に迫る方針を打ち出したからだ。
 短距離種目の日程は過密だ。新国立競技場のトラックは反発力が強い。体力面の負担を考え、日程終盤のリレーに力を温存して欲しいというのが理由だ。
 個人の意思や判断より、チームや組織の利益が優先されて当然。そんな意識を陸連の方針に感じる。
(略)
選手の体調やライバルの様子をみて意図的に出場種目を絞ることはありうる。それは作戦や戦略の範疇にある。選手と指導者が信頼の上で考え、決めるテーマだ。
 それを、はなから「選考要項に書き込む」のは、強引すぎる。反発した選手が法的判断を求めることも想定済みだそうだが、法律論で解決できるという感覚はずれている。
 選手にも陸連にも東京五輪は大きな目標だが、ゴールではない。開幕まで200日を切った今だからこそ、視野を広げ、「脱メダル至上主義」で考えたい。


出場を絞るように選手に迫ったのは、「新国立競技場のトラックは反発力が強い。体力面の負担を考え、日程終盤のリレーに力を温存して欲しいというのが理由だ」そうなので、それはそれでもっともなことかとも思います。

チャンスのある限り出場したいと思う選手もいることでしょう。それももっともです。しかし、その選手も出場した試合で”メダルを取りたい””せめて入賞したい”、つまり良い結果を出したい、ということを思ってのことのはずです。

そういう意味では、陸連も選手も「メダル至上主義」です。そし、てオリンピックに出るのだから「メダル至上主義」でよいのだと思います。

この問題を具体的にどうすべきなのかは、どうしたらより全体としてより多くのメダルが取れるかで考えるべきでしょう。

【朝日新聞】旭日旗は軍国主義の象徴なのか?

1月11日朝日新聞社説「東京五輪の年に 旗を振る、って何だろう」を引用します。

(略)
  「日の丸」に対しても、複雑な感情を抱く人々がいる。
 戦後75年が過ぎても、そうした人々から見れば、日の丸を掲げる行為そのものが、侵略戦争の暗い記憶を呼び起こすものにほかならない。
 東京五輪で旭日旗を振るのを禁止すべきだ――。最近、韓国の人々からは、そんな声も伝えられる。旭日旗は旧日本陸海軍の旗であり、いまも海上自衛隊の自衛艦旗である。
 日本政府は「(旭日旗が)政治的主張だとか軍国主義の象徴だという指摘は全く当たらない」と反発している。
 そう簡単に言い切れるものだろうか。
 昨年のラグビーW杯の観客席でも一部で旭日旗が振られた。わざわざ国際競技の場に持ち込む人の目的は何だろう。快く思わない人たちがいることがわかっている旗を意図的に振る行為に、「政治的主張」はないといえるのだろうか。
 旗がまとう背景や、使う人の意図によって旗は色々な意味を映す。受け止める人次第で見え方が正反対になることもある。
(略)
 五輪で旗を掲揚するのも、分断や対立をあおる目的ではないはずだ。東京五輪での行動計画には「共生社会の実現をめざす」とある。国別対抗が注目されがちな五輪だが、他者を認める機会としても意識したい。
 なぜ、旗を掲げるのか。五輪を前に一人ひとりが立ち止まり、自由に考えてみるのはどうだろう。歴史を学ぶ、他者を尊重する、平和の尊さを発信する。旗の数だけ、それぞれの思いがあっていい。


旭日旗を「快く思わない人たちがいる」から、五輪会場で掲げるのはやめよう、という主張です。

たしかに、国別対抗スポーツで振るとしたら日の丸であって旭日旗というのは違和感があります。軍国主義の象徴とは思いませんが、漁師が船に掲げている旗というのが率直な印象です。

しかし、今度の五輪で旭日旗をやめようという主張にも賛成できません。

旭日旗を不快に思う人がいるからやめよう、と譲っていると、今度は日の丸に飛び火します。社説でも日の丸を不快に思う人がいると書いているから、それは分っているはずです。

分かった上で旭日旗をやめろというのは、日の丸やめろ、につながることを期待しているからとしか思えません。

【アニメ】2020冬調査(2019/10-12月期、終了アニメ、50+1作品) 第55回

アニメ調査室(仮)さんで行っているアンケートに投稿しました。
評価基準は
S : とても良い(第3回より追加)
A : 良い
B : まあ良い
C : 普通
D : やや悪い
E : 悪い
F : 見切り、視聴はしたが中止(または見逃しが多い)
x : 視聴なし、(または視聴中のため評価保留)
z : 視聴不可(わかる範囲で良いです)

詳細なレビューはリンク先をご覧ください。

01,ぬるぺた,x
02,Dr.STONE,A
03,BEASTARS,A
04,炎炎ノ消防隊,F
05,どるふろ 癒し編,x
06,神田川JET GIRLS,x
07,Z/X Code reunion,x
08,食戟のソーマ 神ノ皿,x
09,あんさんぶるスターズ!,x
10,この音とまれ! 第2クール,B

11,星合の空 ほしあいのそら,C
12,ACTORS Songs Connection,x
13,俺を好きなのはお前だけかよ,x
14,ばなにゃ ふしぎななかまたち,x
15,天華百剣 めいじ館へようこそ!,x
16,ポケットモンスター サン&ムーン,x
17,私、能力は平均値でって言ったよね!,F
18,Fairy gone フェアリーゴーン 第2クール,x
19,スタンドマイヒーローズ PIECE OF TRUTH,x
20,GRANBLUE FANTASY The Animation Season2,x

21,慎重勇者 この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる,B
22,警視庁 特務部 特殊凶悪犯対策室 第七課 トクナナ,x
23,本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでられません,B
24,ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld,A
25,超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!,x
26,シルバニアファミリー ミニストーリー クローバー,x
27,少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん 第4シリーズ,x
28,兄に付ける薬はない!3 快把我哥帯走3,C
29,ぼくたちは勉強ができない! (2期),x
30,ライフル・イズ・ビューティフル,x

31,妖怪ウォッチ! (2019年版),x
32,放課後さいころ倶楽部,x
33,戦×恋 (ヴァルラヴ),x
34,浦島坂田船の日常,x
35,旗揚! けものみち,B
36,おどるモワイくん,x
37,エイリは王さま!,x
38,真・中華一番!,x
39,厨病激発ボーイ,x
40,ヴィンランド・サガ,x

41,アサシンズプライド,x
42,ノー・ガンズ・ライフ,x
43,アフリカのサラリーマン,x
44,(10月終了) トライナイツ,D
45,(10月終了) BEM,x
46,(全8話) XL上司。,x
47,(全8話) PSYCHO-PASS サイコパス3,C
48,(13-24話) ハイスコアガールII+OVA,x
49,(ネット配信) モンストアニメ 第3期,x
50,(ネット配信) ガンダムビルドダイバーズRe:RISE,x

t1,(10話までの暫定評価) アズールレーン,x


Dr.STONE:毎回次回が気になる秀作です。二期が楽しみ。
BEASTARS:大人向けの不穏な童話というところでしょうか?
炎炎ノ消防隊:作品がつまらなかったわけではありません。京アニ事件の影響で観るのがつらくなりました。
この音とまれ! 第2クール:さわやかな涼風のようでした。
星合の空 ほしあいのそら:途中打ち切りなので評価不能のためCとしました。
私、能力は平均値でって言ったよね!:出オチのような気がしたので切りました。
慎重勇者 この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる:割と感動しました。
本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでられません:続きが気になる異色作です。
ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld:いよいよ盛り上がってきました。
兄に付ける薬はない!3 快把我哥帯走3:中国の若者文化の一端が垣間見えます。
旗揚! けものみち:毎回笑えました。
トライナイツ:この出来では擁護できません
PSYCHO-PASS サイコパス3:続きの劇場版を観ないとなんとも言えませんが・・・

【朝日新聞】そんなことで人間関係を切り捨てていいのか?

1月10日朝日新聞朝刊。特集「アドバンス」の四回目は、起業家のハヤカワ五味氏の「今までになかった選択肢を」です。

男女格差指数の順位が低迷する日本への提言として、クオーター制の導入を唱えています。

クオーター制の是非はともかく、気になったところを引用します。

(略)
前のパートナーと別れた理由は「選挙」。昨年7月の参院選では、選択的夫婦別姓も自民党とほかの政党の意見が割れて争点になったのに、パートナーが投票に行かなかったから。
法人を代表しているので、名字を変えるとめちゃくちゃ手続きが大変。パートナーも変えたくないと言っていたから、じゃあ、夫婦別姓の議論に加わるべきだよね、「選挙に行こう」と言ったの、行かなかった。自分たちの将来に対し、「無責任じゃないか」と。たかが一票だけど、それでしか世界は変わらない。
(略)


私も夫婦別姓制には賛成ですが、それを主たる理由として投票する政党を選びません。経済とか外交とかの方がずっと重要だと考えるからです。

ハヤカワ氏が夫婦別姓が最重要課題と考えるのは自由ですが、それを他人に強要するのは狭量というものでしょう。

自分の指示に従わないからと人間関係を切り捨てるというのは、おそろしく支配欲の強い女性に見えます。

男女格差指数の女性議員数の調査はなぜか下院(衆院)だけだったりとその計測方法には疑問がありますので、多角的な議論は必要だと思います。しかしこういう独善的な人相手だと建設的議論ができるとは思えません。

【時事問題】ゴーン氏記者会見

海外に逃亡した日産の元会長カルロス・ゴーン氏が記者会見を行いました。朝日新聞の記事を引用します。

(略)
約2時間半の会見で、前会長は冒頭から1時間以上、自説を展開した。日本で起訴されている特別背任の罪などについて、「私にかけられた嫌疑に根拠はない」と無実を主張。事件は、日産と検察の共謀によるものだと批判した。その上で自らを排除したとして、日産の西川広人前社長や元副社長、元監査役、経済産業省出身の社外取締役、司法取引に応じた外国人執行役員の実名を挙げて批判した。一方で日本政府関係者の名前は「話さない」と述べた。
 また前会長は、検察による捜査が非人道的だとの主張を繰り返した。日本からの逃亡について、「正義から逃げたのではなく、不正義と政治的な迫害から逃れたのだ」と正当化。逮捕後の検察の取り調べについて、1日8時間にも及び、証拠にも接することができない状況で、繰り返し自白を強要されたと主張した。
 ゴーン前会長の記者会見を受けて、東京地検の斎藤隆博・次席検事は日英2言語でコメントを発表。「自身の犯した事象を度外視して、一方的に我が国の刑事司法制度を非難する主張は到底受け入れられない」と批判した。地検がこうしたコメントを出すのは極めて異例だ。


国によって司法制度が違うのはしかたありませんので、一方的に日本の捜査が非人道的だ、と主張されてもそのままうなずけません。ゴーン氏も日本以外で逮捕されたことがあるわけではないでしょうから、フランスやレバノンの司法制度と厳密に比較したわけでもないでしょう。人づてに聞いた噂で批判しているだけだと思います。

ここはマスコミがきちんと海外の司法制度との比較記事を書くべきではないかと思います。他所の国は連続何時間までとかの規則があるのか、弁護士の立ち合いは認められているのか、家族との面会は許されているのか、等々です。

”有罪率が99%”なんていう言説も、分母になにが入っているかはそれぞれの国で大きく異なると思います。

それはともかく、ゴーン氏が日産の陰謀ではめられたと怒るのは理解できません。ゴーン氏自身がコストカッターとして多くの従業員の運命を狂わせてきました。会社が生き残るために必死だったのはわかりますが、やるかやられるかの世界で生きていたはずです。平気で他人を切っていたくせに、自分が切られたら大騒ぎするのはみっともない限りです。

【アニメ】Dr.STONE

原作は未読です。

すべての文明が崩壊した世界で、一から科学を復活させようという話で、いままであったようで(私の知る限り)無かった物語です。

主人公が科学少年なので、石器時代じみた何もない世界で携帯電話(無線機)を作り出すことに成功しました。ちょっとひねた頭脳派ヒーロー像もみごとです。

主人公に対立するのは肉体派ヒーローですが、同時に科学文明の発展を憎むものとして描かれています。

二期が予告されています。この後どう発展するか予測してみます。

主人公に対立する側の陣営は科学文明の時代からの復活者ですので、親玉がいかに科学を嫌おうと、既知である快適な文明社会への誘惑には抗いづらいと予測されます。したがって敵は分裂ぶくみではないかと思います。

味方陣営は石器時代しか知らないメンバーですので、科学の力に素朴に驚嘆していますが、科学の発展は必然的に階級社会を生み出していきます。つまりこれまでの原始共産制社会から急速に離脱することが迫られます。このことに彼らが納得できるのかも焦点となるのではないでしょうか。

今季はこれが一番面白かったです。

【朝日新聞】政界再編「関ケ原」ありえる

1月7日朝日新聞朝刊総合面。歴史学者呉座勇一氏の『政界再編「関ケ原」ありえる』より

安倍首相の通算在職日数は歴代最長となったが、盤石だった江戸幕府というよりも、戦乱の世を終わらせた豊臣政権に近い。
 豊臣政権で、応仁の乱以降、100年以上にわたって続いていた戦乱がピタッと止まった。当時の人たちからすれば画期的。武士にも農民にも商人にも、全国を束ねる強い権力を期待する空気があった。
 2012年の第2次安倍政権発足時の空気も似ている。06年の第1次安倍政権以降、民主党政権を含む6年間でほぼ1年おきに首相が交代。そうした決められない政治、内輪もめの政治への嫌気が、2回目の安倍政権を生んだ面もある。民主党への政権交代は、日本史的にもかなり大きな変革。それがうまくいかなかったことが、尾を引いていると思う。
(略)


以下、秀吉の刀狩や検地や朝鮮出兵などと安倍政権の政策の類似性を語っています。まるでサラリーマン向けの歴史豆知識みたいなものです。ちょこっと歴史に関心のある大人向けに歴史の知識を披歴し、その知識が現代社会とかかわりがあると強調する、”秀吉に学ぶ出世術”とか”いまこそ信長型のサラリーマンが求められている”とかいうやつです。

それはそれで楽しいのかもしれませんので、全面的に馬鹿にするつもりはありません。

しかし、この記事には問題を感じます。呉座氏が悪いのではなく朝日新聞に問題を感じています。

というもの、本文のどこをとっても見出しにつけた”「関ケ原」がありうる”とは言及していません。ただ豊臣政権との類似性を指摘しているだけです。

見出しは新聞社がつけていますので、朝日新聞が「関ケ原」を持ち出したのだと思います。

豊臣政権(=ここでは安倍政権)が崩壊して、豊臣政権を守ろうとした石田三成(=自民党の次期総裁)と徳川家康(=野党連合?)が関ケ原(=選挙)で激突して家康(=野党連合)の長期安定政権になるといいなあ、という願望が透けて見えます。

なお、呉座氏の喋ったことを全部記事にしたわけではないと思いますので、もしかしたら記事にしなかった部分で「関ケ原」に触れているのかもしれません。しかしそうだとしても記事本文に載せずに見出しだけに「関ケ原」とつけるのは問題があります。

【アニメ】慎重勇者 この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる

これも異世界転生ものです。しかも魔王のいる世界を救うために女神に呼び出されるというオーソドックスな異世界転生ものです。

ものすごく慎重な性格の勇者という設定でギャグなのかと思っていましたし、事実ギャグっぽく作っていました。ギャグ自体は笑えるものだったので、それだけでも楽しめたのですが、終盤で感動的な劇にしてきました。

終わってみると秀作だったと思います。

流行りの異世界転生ものは、確かに同じようなパターンのものがあふれかえっていますが、中にはこのような秀作が混じっていますので頭から馬鹿にはできないことを思い知りました。

【世論調査】18歳意識調査

朝日新聞で、日本財団の「18歳意識調査」の結果を発表していました。グラフで示していただけで具体的な数値がわかりませんので、直接日本財団のホームページで結果を見てみました。

18歳意識調査「第20回 –社会や国に対する意識調査-」

これによると
自分を大人だと思う、という設問に「はい」と答えた割合は
日本:29.1%
インド:84.1%
インドネシア:79.4%
韓国:49.1%
ベトナム:65.3%
中国:89.9%
イギリス:82.2%
アメリカ:78.1%
ドイツ:82.6%


自分は責任ある社会の一員だと思う、という設問に「はい」と答えた割合は
日本:44.8%
インド:92.0%
インドネシア:88.0%
韓国:74.6%
ベトナム:84.8%
中国:96.5%
イギリス:89.8%
アメリカ:88.6%
ドイツ:83.4%

将来の夢を持っている、という設問に「はい」と答えた割合は
日本:60.1%
インド:95.8%
インドネシア:97.0%
韓国:82.2%
ベトナム:92.4%
中国:96.0%
イギリス:91.1%
アメリカ:93.7%
ドイツ:92.4%


自分で国や社会を変えられると思う、という設問に「はい」と答えた割合は
日本:18.3%
インド:83.4%
インドネシア:68.2%
韓国:39.6%
ベトナム:47.6%
中国:65.6%
イギリス:50.7%
アメリカ:65.7%
ドイツ:45.9%


自分の国に解決したい社会問題がある、という設問に「はい」と答えた割合は
日本:46.4%
インド:89.1%
インドネシア:74.6%
韓国:71.6%
ベトナム:75.5%
中国:73.4%
イギリス:78.0%
アメリカ:79.4%
ドイツ:66.2%


社会課題について家族や友人など周りの人と積極的に議論している、という設問に「はい」と答えた割合は
日本:27.2%
インド:83.8%
インドネシア:79.1%
韓国:55.0%
ベトナム:75.3%
中国:87.7%
イギリス:74.5%
アメリカ:68.4%
ドイツ:73.1%


調査はそれぞれの国の言葉で行われたはずですので、例えば「大人」という単語のニュアンスが各国語ですべて同じでないことが調査に影響したはずです。この点を軽視すると調査結果を歪んで解釈してしまいます。

それを念頭に入れたうえでも、日本の(18歳の)特異性は際立っているように思います。

日本以外では韓国も特徴がありますが、日本ほど際立ったものではありません。

もしかしたら、日本が特殊なことが問題なのではなく、欧米もアジアの新興国もさして違いがないことの方が問題なのかもしれません。欧米的価値観が世界を覆いつくし、民族性が薄められてしまっている可能性があります。

それにしても普通選挙をしていない国の若者の多数がなんで「自分で国や社会を変えられると思う」のか不思議でなりません。

【アニメ】BEASTARS

原作は未読です。

アニメーションというのは出発点が子供向きだったためか動物を擬人化したものが多数あります。

もっとも子供だからといって動物が人間のふりをしたお話でないと受け付けないかというとそれは疑問です。擬人化しなければならないというのは制作者の思い込みがあるのではないでしょうか。「銀河鉄道の夜」とか「シャーロックホームズ」を動物にしてアニメにしたのは私には意味不明です。

さてこの作品は擬人化なのかどうかはともかく動物が人間っぽく社会を作り学校に通っている世界です。しかし肉食獣と草食獣の関係が無視されているわけではありません。社会の暗部、心の奥底に封じ込められています。

それが、一見平和な社会に、異種間の男女関係やカニバリズムといった緊張関係を作り出すことに成功しています。大人向きの動物擬人化ものといえるでしょうか。

終始、手に汗握る作品でした。

原作は続いているそうですし、二期も予告されています。もちろん二期は観ます。

【テレビ】朝まで生テレビ「激論! 2020 ド~する?!日本の未来」

大晦日24:30からの朝まで生テレビは、年末特集ということで雑多な話題を取り上げていました。その中で、津田大介氏が出演していたということもあり、あいちトリエンナーレの件も話されました。その部分をピックアップしてみます。なお発言は要旨であって、この通りの文面で話されたわけではありません。

乾正人(産経新聞論説委員)
 大多数の国民がいやがるもの不快なものを税金で展示すべきでない。私的にやるなら文句はない
中谷一馬(立憲民主党衆議院議員)
 誰かが不快と思うからとやめてしまっては多様性がなくなってしまう。
清水貴之(日本維新の会参議院議員)
 不快に感じる人がいるのに公金を入れるのはよくない。
三浦信祐(公明党参議院議員)
 公金を入れるのは問題
たかまつなな(お笑いジャーナリスト)
 一度公金を出すと決めたものを出さないのは検閲。電凸によって展示をやめるのはおかしい
中谷一馬
 電凸によって意に沿わないものをやめる前例を作ってしまった
宮本徹(日本共産党衆議院議員)
 表現の自由というのはもっとも大事にすべき
三浦瑠麗(国際政治学者)
 時系列で整理すると、はじめは電凸によって展示をやめるというのはどうかという論点があった。その後補助金のことが問題になった
津田大介(ジャーナリスト)
 展示の中断は、京都アニメーションの事件の影響が大きかった。ヘイトの問題、不交付の問題、公金を使うことの問題と三つの論点がある。まず、マイノリティへの攻撃ではないので展示はヘイトには当たらない。専門家が交付を決めたものを覆すのは問題だし、誰が覆したのかもわからない。

 再開後に、主催者はマスコミに”事前に報道内容を見せろ”と迫った。これこそ検閲だ。
三浦瑠麗
 天皇の肖像を焼くのはダメという勢力と、あらゆる人の肖像画を焼くのはダメという二つの勢力があった。今回、たまたま意見が一致した。
関健一郎(国民民主党衆議院議員)
 今回の展示を見て、何が芸術なのかと思った。
津田
 天皇の肖像を焼いたとされる作品には経緯がある。もともと作者が天皇の肖像を使った作品を展覧会に出して保守派からも評価されていた。それが自民党議員から抗議を受け、図録が燃やされるということがあった。それを踏まえて自分の作品を焼くとう文脈の中の作品である。
中川コージ(戦略科学者)
 検閲はあってはならない。我々はヘイトと検閲の間で揺れ動いている。公金を出さなければいいという議論もあるが、公金を出さなければ芸術は育たないと思う。公金を出すことを決めるのは政治家であり、我々は選挙でその政治家を落とすことができる。


■感想
関氏は作品の芸術性を疑問視していますが、これはナンセンスです。芸術性の有り無しはここでは関係ありません。芸術性がない、ということを客観的に証明することができない以上、問題とすべきではありません。

公金をもらわずにやるなら勝手だ、というのが批判派に共通する意見のようです。私もそのように考えています。不交付の決定過程には問題があったと思いますが、不交付自体は検閲ではありません。今回は検閲はなかったと思います。

なぜ評価の定まらない現代芸術に税金を投入するのか、というのは大きな疑問です。しかし、日本以外の国でも現代芸術には金を出している事実はあるようです。

電凸がよくないという意見もありました。テロ予告は論外ですが、一般市民が反対意見を言うのも、これまた表現の自由ですので認めるしかありません。

主催者がマスコミに、事前に報道内容を見せるように迫ったということです。この件について津田氏はコメントしていませんでしたが、事実としたらかなり問題があると思います。

【アニメ】本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでられません

原作は未読です。

これも流行りの異世界転生ものですが、なにかと腕力で戦うという話ではありません。本好き、というか活字中毒かもしれない人が、書籍が一般的でない中世風の街に少女の姿で転生します。本がなければ自分で作ってしまえ、と奮闘する話です。

ほんわかした話かと思っていたら、難病の話が出てきたり、厳しい身分差別が出てきたり、と割とハードな設定もあります。もしかしたら異世界に転生したのと難病が何かの関係があるのかもしれません。

この作品では特別な能力を持たずに転生していますが、この人はモノづくりが好きだったのか紙をすいたりシャンプーを作ったりすることができました。特に、その世界の子供としては常識を超えた計算能力を示していたのが目につきました。

仮に、我々一般人が中世世界に転生されても、特別な人でなければ紙を作ったりエンジンを作ったりということはできません。それが一般人というものです。地動説とかビックバン説とかをしゃべることはできますが、相手にされないか火あぶりにされるかのどちらかでしょう。

しかし一つだけ誰でも中世の人を驚嘆させられることができます。それが数学です。例えば位取り記数法というのは小学生でも理解できますし、3~4年生ならその意義を説明できるはずです。少数の扱いも同じで現代人なら誰でもできます。中学生以上なら座標軸を説明できます。しかし、これらは中世では驚異の技術です。

この物語の作者はそういうところに興味がなかったようで簡単に流されていました。残念です。

二期が予告されています。二期も観る予定です。
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えいび

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