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【テレビ】麒麟が来る 第十一回「将軍の涙」

今年の大河ドラマ「麒麟が来る」です。

信長・秀吉・家康の活躍する戦国後期・安土桃山ではなく、いまのところ戦国の中盤あたりの時代設定で、足利将軍義輝など有名だけどあまりドラマに出てこなかった人がたくさん出てきてとても面白く観てます。おそらく義輝の横死も描かれるのでしょう。

今回は、今川に攻め込まれ苦境にたつ織田に、同盟を組んだ美濃が兵を貸さないと光秀が使者に向かいます。信長と面談し、将軍家に仲裁を願い出てはと光秀が一計を授け、京に顔のきく光秀が動きだす、という話でした。

毎週楽しく観ているのですが、今回はやや首をひねる箇所が多くあります。

・光秀は織田に義理はないので、知恵を授けたり、ましては織田のために動きまわる理由はありません。一応、今川が織田を飲み込んだら次は美濃だから、というようなことを言っていますが、いままで織田とさんざん戦をしてきたのですから、相手が今川にかわることがそんなに脅威だとは思えません。
・将軍家に仲介を頼むのに、まいないが必要だということです。道三は「吝嗇だから」(by息子)出さない、ということで光秀は困ってしまいます。しかし、この状況でまいないは織田が用意するのが当然です。光秀が悩むというのは変です。
・この時点で信長は”うつけ”だと父親の信秀からは思われているので、今川と和議をするとか将軍家につなぎを頼むとかいう政治的判断にはかかわれないはずです。実際、竹千代(後の家康)を今川に送ることに信長は反対していたのに、無視されています。

無理矢理、光秀を活躍させようとしているからこうなるのでしょうか
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【アニメ】マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝

一世を風靡した「魔法少女まどか☆マギカ」の”外伝”とのことでゲームが原作になっているようです。

なんだかよく分からない作品でした。ゲーム原作のためか登場人物が多すぎます。その週に初登場したキャラの過去を掘り下げていっても、ついていけません。

終局にむけて、「まどか☆マギカ」の世界観につながる設定を出してきましたが、外伝である以上本編の路線を超えることは原理的に不可能です。

何を目指した作品なのかというのが拡散されてしまい、楽しめませんでした。

変な二次創作を観た気分です。

【時事問題】新型コロナへの自民党の対策

3月26日朝日新聞の記事より引用します。『経済対策に「お肉券」浮上 対象は国産牛…絞りすぎ?』

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて政府が4月にまとめる緊急経済対策をめぐり、国産牛肉を購入できる「お肉券」や、魚介類を対象とした商品券を配る案が自民党内で相次いで浮上している。高級食材を中心に減った需要を下支えする狙いだが、幅広い分野で需要が減っている中で対象を絞った商品券が実現するかは不透明だ。
 自民党の農林部会は26日、政府に「お肉券」の発行を求める案をまとめた。水産部会も同日、魚介類を対象とした商品券を発行する案を決定した。自民党は経済対策への提言を検討しており、両部会はこれに盛り込むよう調整を進める。
(略)
農林部会が26日にまとめた案では、「お肉券」の対象は小中学生や高齢者がいる家庭。当初は、買える対象の肉を政府がブランド化を進めてきた和牛に絞っていた。
 しかし、事前に案が報道されると、インターネット上では「生活全般の見通しがつかない人もいるのに和牛にしか使えないのはおかしい」などの批判が相次いだ。
 関係議員によると、批判を受けて対象の肉について「和牛」から「国産牛」に変えたという。部会に出席した議員の1人は「和牛から国産牛に変えたことで高級感を消して生活に必要なものとした」と話すが、別の議員は「ポピュリズムの極致だ」と批判する。
 また、党の水産部会でも同日、魚介類を対象とした商品券を発行する案をまとめた。外出自粛要請などで、外食を控える家庭が増えていることから需要減と価格の下落が起きているという。
 党内では、観光などほかの分野でも商品券の発行を求める声が出ており、調整は難航しそうだ。


唖然としました。

経済全体が縮小するのをどう防ぐのかが経済対策のはずです。そのためには現金を配る・減税をする・汎用的な商品券を配る。期限付きの電子マネーを配布する、などの対策が考えられます。どれも消費者の消費意欲を向上させるのが目的です。

しかし、こういう族議員たちには自分のテリトリーの業種を守ることしか考えていません。消費者ではなく、自分の票田である生産者の方だけを向いています。

「和牛」だの「国産牛」だの「魚介類」だの「観光」だのはすべて同じ発想です。

かつてなぜ民主党に負けて政権を引きずり降ろされたのか分かっていないのでしょうか。

【アニメ】七つの大罪 神々の逆鱗

原作は未読です。

第三期ですが、ストーリーに一区切り感はなく、すでに四期の予告があることから分割と考えた方がいいように思います。

いままではなんのかんの言っても、「七つの大罪」のメンバーに力点を置いていましたが、この期あたりからだんだん魔神やら女神やらが話を引っ張って行って、「七つの大罪」メンバーは驚き役になってしまっています。その点でフラストレーションがたまりました。

仲間が少しずつ増えていくあたりが一番盛り上がっていたように思います。第四期で完結みたいなので、「七つの大罪」のメンバーが活躍することを願っています。

【朝日新聞】新型コロナによる休校要請

3月25日朝日新聞朝刊オピニオン。「多事奏論」のコーナー。高橋純子編集委員の『コロナと国難 「引っ込み思案」じゃ困ります』

(略)
 「全ての小中学校、高校、特別支援学校に、来週から臨時休業を要請します」
 休校要請を知った時、2人の子を持つ同僚は足の力が抜け、下の子と手をつないだまま、その場にストンとへたり込んでしまったという。仕事と育児の両立が難しいのはもとより、いい担任の先生と出会って、子どもの確かな成長を感じて喜んでいたのに、こんな形で断たれてしまうのか、と。
 私は不思議で仕方がない。これほど重大な判断を、首相はどうして会議の席で、紙を読み上げるような格好で、さらりと言ってのけることができたのだろうか。すぐに会見を開いて、そう判断するに至った理由を説明し、言葉を尽くして理解と協力を求めたり、疑問に答えたりしようとは考えなかったのだろうか……と、とりあえず疑問形でつづってみたが、実はすっかり腑に落ちている。2014年、集団的自衛権の行使容認を表明する首相会見で示された、赤ちゃんを抱く母親に寄り添う子どものイラストを見た時、私は思った。薄っぺらな母子のイメージをこれほど雑に利用してのけるのは、女を、子を、そして子育てを、本当のところはナメているのだろうと。
 「断腸の思いだ」。休校要請の翌々日にようやく開いた会見で首相は釈明したが、そんな2日前の日記を読み上げられたところでいったい何になるというのだ。
 あの日、多くの親たちが不安と困惑の渦に放り込まれた。経済的、社会的に厳しい立場にある人は、より激しい渦へと。それを「あとは自助努力でよろしく」とばかりに放置した首相は、一国のリーダーとしての資質を欠いていると言わざるを得ない。
(略) 


安倍総理の休校要請で子育てと仕事の両立をしている人たちが困った、という話です。それはそれでわからなくもありません。家に子どもだけで置いておくのは心配だというのは納得できます。

しかし、この要請で安倍首相を「一国のリーダーとしての資質を欠いている」と評するのは暴論です。

今回の新型コロナによる休校要請以前にも、インフルエンザで学級閉鎖、学校閉鎖は普通にありました。これは総理大臣が要請したのではなく、おそらくそれぞれの学校できめたか教育委員会にはかって決めたのでしょう。

インフルエンザで子供が学校に行けなくなった時も、子育てと仕事の両方をしている親は困ったはずです。今回だけ特に困る理由はなにもありません。

インフルエンザの学級閉鎖に文句を言わないのに、今回の休校で「一国のリーダーとしての資質」を問うのは、単に安倍首相の悪口を言いたいからだと思います。

【アニメ】映像研には手を出すな!

これは面白かったです。

部活でアニメをつくるという題材なので、アニメ好きに受けるのは当然ですがそれだけでなく、絵や動き、音、設定などの試行錯誤も描かれていてうれしくなります。

そして部活動でありながら、予算との戦いという現実的な側面も見せてくれました。

キャラクターの造形もいままでなかった意表をつくものですが、成功しています。

秀作です。

【朝日新聞】新型コロナ

3月25日朝日新聞朝刊オピニオン欄。世界エイズ・結核・マラリア対策基金戦略投資効果局長の國井修氏のインタビュー記事です。

(略)
--ではどう感じたのですか
「途上国では新型コロナ以上の威力を持つ病原体が多く流行してきましたが、世界はそれほど真剣に取り組んできませんでした。それが主要7ヵ国(G7)が当事者になるとこんな反応になるんだなと。少し冷静に見ています」
--先進国が無関心だったと?
「1990年代に現地調査に行ったアフリカのエボラ出血熱を思い出します。当時、致死率は90%以上ともいわれましたが、薬の開発や資金協力を訴えても、先進国はそれほど本気になりませんでした。先進国で流行しない限り、製薬会社や研究者もあまり関心をもたないのです。ソマリアにいた時も内戦と干ばつに加えて、コレラが大流行しまいたが、国際社会からの十分な支援はもらえませんでした。」
(略)
--WHOが当初「推奨しない」とした海外への渡航制限も結局、各国が乗り出しました。
「病原体の流入を防ぐことはできませんが、感染拡大を遅らせる効果はあるかもしれないということで、科学的判断というより政治的判断だと思います。こうした強硬な対策は今後・その効果をきちんと評価・分析し、社会・経済的損失とのバランスをよく検討する必要があります」
(略)



感染症と闘う国際基金からすれば、アフリカで流行したエボラ出血熱も世界で流行している新型コロナも、感染症という点では同じです。致死率やら感染能力で関心の差が生まれても、先進国で流行しているからといって特に重大とは考えないというのはわかります。

しかし国家は自国民を守るためにあるのですから、自国に降りかかった感染症とあまり関りのない遠くの国の感染所で真剣度が違うというのは当たりまえです。それを道義的に非難しても無意味です。

疑問を感じるのは、新型コロナよりはるかに多くの死者を毎年出しているインフルエンザには特別注意を払わないことです。イベント中止要請も、国境封鎖も、全国一斉休校もありません。

よく聞くのが、インフルエンザには予防注射もあるし薬もあるので新型コロナとは違う、という説明です。

しかしインフルエンザの予防注射をしても絶対にかからないわけではありません。薬を飲んでも死ぬ人は死にます。インフルエンザでも新型コロナでも、死の危険があることにかわりありません。

遠い国の感染症と自国に入ってきた感染症で対応が違うのは不思議ではありませんが、同じように流行しているインフルエンザと新型コロナで扱いの差がある理由が私にはよくわかりません。


WHOが推奨しない国境封鎖を各国がやっているのは各国はWHOの言うことを重んじていないからですし、「感染拡大を遅らせる効果はあるかもしれない」なら、科学的判断として間違っていません。

時間がたてば有効な対策が生まれるかもしれませんし、一時期に患者が爆発的に増えることを抑制できます。

WHOがなんで推奨しないのか理解できません。

【世論調査】朝日新聞:東京都民対象

3月24日朝日新聞朝刊で東京都民を対象とした世論調査の結果が発表されました。

 (数字は%。小数点以下は四捨五入。質問文は一部省略。◆は全員への質問。◇は枝分かれ質問)
◆東京都の小池百合子知事を支持しますか。 
支持する50
支持しない25

◇(「支持する」と答えた人に)その理由は何ですか。(選択肢から一つ選ぶ=択一) 
政策9
改革の姿勢や手法27
人柄や言動22
これまでの知事よりもよい39

◇(「支持しない」と答えた人に)その理由は何ですか。(択一) 
政策23
改革の姿勢や手法32
人柄や言動22
これまでの知事の方がよい9

◆この夏に都知事選挙があります。小池さんが知事を続ける方がよいと思いますか。他の人に代わる方がよいと思いますか。 
知事を続ける方がよい45
他の人に代わる方がよい29

◆今度の都知事選挙で、自民党は小池知事に対抗する候補者を立てるべきだと思いますか。 
立てるべきだ38
そうは思わない40

◆今度の都知事選挙で、立憲民主党や共産党などの国政の野党は統一候補を立てるべきだと思いますか。 
立てるべきだ45
そうは思わない37

◆小池知事は将来、国政に復帰した方がよいと思いますか。 
復帰した方がよい21
復帰しない方がよい52

◆小池知事について、最も評価することは何ですか。(択一) 
政策6
改革10
発信力49
特にない32

◆東京五輪・パラリンピックの開催経費についてうかがいます。国や他の県などとの開催経費の分担をめぐる小池知事の対応を、評価しますか。 
評価する53
評価しない27

◆東京五輪のマラソンと競歩は札幌で行うことになりました。このことは、よかったと思いますか。 
よかった41
よくなかった45

◆新型コロナウイルスをめぐる東京都の対応で、小池知事はリーダーシップを発揮していると思いますか。 
発揮している22
発揮していない65

◆東京五輪・パラリンピックをどのようにするのがよいと思いますか。(択一)
予定通り開催する15
延期する73
中止する9

◆築地市場の豊洲移転をめぐる小池知事の一連の対応を評価しますか。 
評価する43
評価しない38

◆ギャンブルができるカジノを含む統合型リゾートを、東京都に誘致することに賛成ですか。 
賛成21
反対73

◆東京都では国より厳しい独自の受動喫煙対策として、従業員を雇っている飲食店などを原則禁煙とする条例が4月から全面的に実施されます。この条例を評価しますか。 
評価する73
評価しない22

◆今、どの政党を支持していますか。 
自民34
立憲7
国民0
公明3
共産5
維新0
社民0
希望0
NHKから国民を守る党0
れいわ新選組1
都民ファーストの会0
その他の政党0
支持する政党はない41
答えない・わからない9

 <調査方法> 21、22の両日、コンピューターで無作為に作成した固定電話番号に調査員が電話をかけるRDD方式で、東京都内の有権者を対象に調査した。有権者がいると判明した1770世帯のうち、1065人の有効回答を得た。回答率は60%。


全国向けの世論調査では固定電話だけでなく、携帯電話も対象としていました。東京都民だと携帯電話しか持っていない人が多いと思うので不思議ですが、よく考えたら都民の持つ携帯電話だけを狙って無作為抽出はできないからなのでしょう。

この世論調査が私のところに来たと想定して回答してみます。

>◆東京都の小池百合子知事を支持しますか。 
支持も不支持もしませんが、あまり好きなほうではありません。

>◆この夏に都知事選挙があります。小池さんが知事を続ける方がよいと思いますか。他の人に代わる方がよいと思いますか。 
もっといい人がいるなら代わった方がいいと思います。

>◆今度の都知事選挙で、自民党は小池知事に対抗する候補者を立てるべきだと思いますか。 
立てるべきです。

>◆今度の都知事選挙で、立憲民主党や共産党などの国政の野党は統一候補を立てるべきだと思いますか。 
今の知事を支える立場でないなら対抗馬を出すべきです。統一候補かどうかは問いません。

>◆小池知事は将来、国政に復帰した方がよいと思いますか。 
現実的には無理だと思います。

>◆小池知事について、最も評価することは何ですか。(択一) 
強いてあげれば、国のいいなりになっていないところは評価できます。

>◆東京五輪・パラリンピックの開催経費についてうかがいます。国や他の県などとの開催経費の分担をめぐる小池知事の対応を、評価しますか。 
消極的ですが評価します。

>◆東京五輪のマラソンと競歩は札幌で行うことになりました。このことは、よかったと思いますか。 
よくないです。
秋に延期となったら、東京に戻ってくるのでしょうか?

>◆新型コロナウイルスをめぐる東京都の対応で、小池知事はリーダーシップを発揮していると思いますか。 
思いません。

>◆東京五輪・パラリンピックをどのようにするのがよいと思いますか。
予測としては延期になると思います。

>◆築地市場の豊洲移転をめぐる小池知事の一連の対応を評価しますか。 
評価しません。全くダメです。

>◆ギャンブルができるカジノを含む統合型リゾートを、東京都に誘致することに賛成ですか。 
賛成はできません。カジノへの疑問もありますが、やりたがっている地方があるのに、東京がかっさらうのはどういうものかと思います。

>◆東京都では国より厳しい独自の受動喫煙対策として、従業員を雇っている飲食店などを原則禁煙とする条例が4月から全面的に実施されます。この条例を評価しますか。 
評価します。

>◆今、どの政党を支持していますか。 
支持政党はありません。

全国と比べた特徴は、「共産」が多いことと「国民」・「維新」が0なところです。「維新」は地域政党みたいなので仕方ありませんが、「国民」が0なのは情けないかぎりです。それと東京都の地域政党である「都民ファーストの会」が0なのはどうしたことでしょう

【アニメ】ID:INVADED イド:インヴェイデッド

こういう作品を”分からなかった”というと頭が悪いと思われそうで怖いのですが、正直言ってなんだか分からない作品でした。

小説などの媒体だったら、前のページを読み返して咀嚼しながら読み進めることもできますが、映像媒体で前の部分をチェックするのは手間ですし、そこまで意欲を持てませんでした。

理解力のないのが悪いと言われればそれまでですが、ひどく不親切で視聴者を選ぶ作品だったようです。私は選ばれませんでした。

【アニメ】ダーウィンズゲーム

原作は未読です。

はやりのデスゲームものでした。

誰が何の目的で作ったゲームなのかという根幹の謎に迫る前に終わってしまいましたが、連載漫画のアニメ化だとありがちなことなので気にしないことにします。

クライマックスで、それまで不殺を貫いてきた主人公が悪党の非道な行為についに堪忍袋の緒を切らしてバッタバッタと敵を倒していくのは爽快感がありました。西部劇とか時代劇でよく見るやつやつです。

すこしずつ頼れる仲間が増えていくのも王道の展開でした。

作画もよくアクションシーンは映えていました。

佳作です。

【朝日新聞】私権制限の法律

3月20日朝日新聞朝刊「文化・文芸」欄。政治社会学者の堀内進之介氏へのインタビュー記事「私権制限、どこまで許される」は、新型コロナウイルス対策として改正された「新型インフルエンザ等対策特別措置法」についてです。

移動や集会、経済活動といった私権を制約する法律の問題点を訊いています。

(略)
政治思想史を振り返ると、民主主義と緊急事態条項のような国の権力行使は両立するという議論もあった。イタリアの思想家マキャベリが法治の停止に懸念を示したのに対し、英国の思想家ジョン・ロックは危機を乗り越えるために一時的に「大権」を発動する必要性を論じた。今に始まった話ではなく、繰り返し問われてきた問題だ。
(略)
共和制ローマにならった原則三つに照らすと、問題点が見えてくる。まず法改正で可能になった緊急事態は最長で2年まで延長できる。また、もともと政権を批判する声があるのに根拠に基づく説明が不足していおり、検証する仕組みも不十分。緊急時に大きな権力行使を認める共和主義の立場からみても、政権が何を守ろうとして私権を制限しようとしているのかが明瞭ではない。マキャベリもロックも反対するのでは
(略)


政治思想史のうんちくが語られていますが、あまり感銘を受けません。

非常時にはある程度の私権の制限は仕方ないことだと思います。しかし、政府が勝手に振る舞えるようにするのも怖いことです。したがって、今の日本の政府が一線を超えている、あるいは超えそうな場合にはおおいに警鐘を鳴らすべきです。

しかし今回の騒ぎで分かったのは「新型インフルエンザ等対策特別措置法」程度のことは欧米では常識的に行っているということです。イタリアでも米カルフォルニア州でも外出禁止令がでていますし、イギリスでは飲食店閉鎖令がでました。

これらの法律も、堀内氏からみれば不適当なものなのでしょうか。それとも欧米の法律と日本の「新型インフルエンザ等対策特別措置法」には質的になにか違うものがあるのでしょうか。

別に欧米でやっているから日本もやっていいとは言いません。しかし、日本だけが私権を制限する法律をつくって暴走しているということと、民主主義国の多くが暴走しているということは質的に違います。

うんちくも結構ですが、学者にききたいのはそういう実際的な知識です。

【言葉】トイレ紙

朝日新聞の記事より引用します。

トイレ紙の山積み映像は「逆効果」 買えないと意味ない

 新型コロナウイルスの流行で買いだめが起き、品切れが続くトイレットペーパー。しかし、関谷直也・東京大准教授(災害社会学)らの調査では、多めに買っている人はごく一部であることがわかりました。なぜ購入に駆り立てられるのでしょうか。報道の影響や、山積みのトイレットペーパーの映像を見るとかえって不安になる心理について、関谷さんに聞きました。
(略)


最近、新聞に出てくる「トイレ紙」という言葉が気になります。テレビでは聞かないので、読み方が「といれかみ」か「といれし」かは判然としません。

普通は「トイレットペーパー」といってますし、朝日新聞の記事も「トイレ紙」は見出しだけで、本文は「トイレットペーパー」です。

外来語と漢語をまぜた「トイレ紙」はいかにもすわりの悪い言葉だと思いますが、ネットで調べたら朝日新聞だけでなく、毎日、読売、東京、時事通信、産経のすべてが「トイレ紙」という言葉を使っていました。

「トイレ紙」が正式な製品名で、「トイレットペーパー」が俗語なのでしょうか?

ところで新型コロナの影響で、東京ではいまだに「トイレ紙」が店に並んでいません。誰かが買いだめをしているのでしょうが、あんなかさばるものを買いだめても邪魔なだけだと思うのですが・・・

【朝日新聞】天声人語(3月19日)

3月19日の天声人語は昨日死刑判決が出た「やまゆり」事件についてです。

(略)
植松聖被告が「意思疎通ができない障害者は不幸を作る」と凶行に及んだことは、常人の理解を超える。しかしその源流にある言動はどうか。「子どもが障害者なら育てられない」という大学時代の言葉が裁判で示された。自分とは異質だと、どれだけの人が言い切れるだろう。
常軌を逸した犯罪ゆえ、こう言って片づけたくなる。あれは「狂気」だと。本当にそうか。事件が突きつけ、これからも突き刺さってくる問いである。


私は「やまゆり」事件については、一貫して『あれは「狂気」だ』と思っています。それに対して、天声人語はそれではいけないという立場です。

おのれをかえりみずに他者の不当な行為を指弾するのは、直感的にはカッコ悪いことです。

みずからの中に植松被告に通じるものがないか問い直すべし、という警句はカッコいいし、文章の型としても理解できます。

だが、ちょっと待ってほしい。

私も介護をしたことがあるので分かりますが、時々面倒になりますし、この生活がいつまで続くのかと気が遠くなることもあります。おそらくその果てに介護殺人という悲劇があるのだと思います。

介護殺人を擁護するわけではありませんが、さかしらに非難することもできません。追い詰められてない人間が、追い詰められた人間の行為を非難するのは難しいことです。

したがって、介護殺人だったら、常軌を逸した犯罪だ、で片づけるべきではありません。

しかし、植松被告の犯罪は、自分とは直接かかわりのない障碍者を、家族に頼まれたわけでもないのに、不要なものだとして殺傷したのです。

あんなものは狂気にほかなりません。それで片づけるのが正しいと思います。

【朝日新聞】「やまゆり」事件判決

3月17日朝日新聞社説『「やまゆり」判決 問い続ける責任 社会に』を引用します。

(略)
 なぜ19人もの障害者が命を絶たれ、職員を含む26人が重軽傷を負わねばならなかったのか。
 事件の規模や残虐性とあわせて社会が衝撃を受けたのは、被告の「障害者は不幸をつくる」という言葉だった。このゆがんだ認識が生まれ、ふくらんでいった原因や背景が、裁判を通じて、その一端でも浮かぶことが期待された。
 しかし、それはかなわなかった。子ども時代に障害児の親が疲れきって見えたこと。施設で働くなかで偏見が強まっていったこと。被告はそんな話を口にはしたが、被害者の家族の真摯な問いかけに向き合い、応じることは、ついになかった。
(略)


相模原市の障害者施設「やまゆり園」で起きた殺傷事件の裁判で植松聖被告に死刑判決が言い渡されました。

社説の中で、被告がなぜこのような動機を持つに至ったかが解明されていないとしています。

しかし、判決文では次のようになっています。

(略)
被告の障害者に関する考えは、施設での勤務経験を基礎とし、世界情勢に関する話題を踏まえて生じたものとして了解可能だ。
被告は意思疎通ができない重度障害者は不幸であり、家族や周囲も不幸にする不要な存在と考えた。重度障害者を安楽死させる社会が実現すれば、使われていた金が他に使えるようになり、世界平和につながり、このような考えを示した自分は先駆者になれるというのが犯行動機だと認められる
(略)


つまり判決では、被告の考えがどこからきたのかは解明されているとしています。

朝日新聞はなにが分からないと言っているのか分かりません。

はっきり言って、こういう犯罪者の動機なんて気にする必要もありません。よくわからないことを考える人がいるのは仕方ないことです。

まさか、死刑が執行されたときに、”動機が完全に解明されていないのに執行するのはなにごとか”と難癖をつけるための伏線ではないでしょうね?

【世論調査】朝日新聞3月17日発表

3月17日朝日新聞に世論調査の結果が発表されました。

(数字は%。小数点以下は四捨五入。◆は全員への質問。◇は枝分かれ質問で該当する回答者の中での比率。〈 〉内の数字は全体に対する比率。丸カッコ内の数字は、2月15、16日の調査結果)
◆今の政治などについてうかがいます。あなたは、安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
 支持する 41(39)
 支持しない 38(40)
 その他・答えない 21(21)

◇(「支持する」と答えた人に)それはどうしてですか。(選択肢から一つ選ぶ=択一)
 首相が安倍さん 12〈5〉
 自民党中心の内閣 13〈5〉
 政策の面 16〈7〉
 他よりよさそう 57〈24〉
 その他・答えない 2〈0〉

◇(「支持しない」と答えた人に)それはどうしてですか。(択一)
 首相が安倍さん 21〈8〉
 自民党中心の内閣 19〈7〉
 政策の面 45〈17〉
 他のほうがよさそう 11〈4〉
 その他・答えない 4〈2〉

◆あなたは今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
 自民党 36(34)
 立憲民主党 6(6)
 国民民主党 1(2)
 公明党 3(3)
 共産党 3(3)
 日本維新の会 1(2)
 社民党 0(0)
 希望の党 0(0)
 NHKから国民を守る党 0(0)
 れいわ新選組 1(1)
 その他の政党 0(0)
 支持する政党はない 40(39)
 答えない・分からない 9(10)

◆あなたは、新型コロナウイルスをめぐる、これまでの政府の対応を評価しますか。評価しませんか。
 評価する 41(34)
 評価しない 41(50)
 その他・答えない 18(16)

◆新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、安倍首相は全国の小中学校などを全て臨時休校にするよう要請しました。あなたは、この要請を評価しますか。評価しませんか。
 評価する 60
 評価しない 30
 その他・答えない 10

◆政府は中国と韓国からの全面的な入国の制限を、3月9日から始めました。あなたは、この入国制限を始めたタイミングは適切だと思いますか。適切ではないと思いますか。
 適切だ 26
 適切ではない 64
 その他・答えない 10

◆あなたは、マスク不足に対する政府の取り組みは十分だと思いますか。十分ではないと思いますか。
 十分だ 21
 十分ではない 67
 その他・答えない 12

◆あなたは、東京オリンピック・パラリンピックをどのようにするのがよいと思いますか。(択一)
 予定通り開催する 23
 延期する 63
 中止する 9
 その他・答えない 5

◆春の高校野球やサッカーJリーグなどのスポーツイベントで、中止や延期が相次いでいます。あなたは、こうした対応は適切だと思いますか。適切ではないと思いますか。
 適切だ 78
 適切ではない 15
 その他・答えない 7

◆新型コロナウイルスの感染拡大で、外出の自粛やイベントの中止などが広がっています。あなたは、このことにストレスを感じますか。それほどでもありませんか。
 ストレスを感じる 33
 それほどでもない 65
 その他・答えない 2

◆新型コロナウイルスの感染拡大で、あなたは、生活が苦しくなる不安を感じますか。感じませんか。
 感じる 46
 感じない 52
 その他・答えない 2

◆選挙違反の疑いで、自民党の河井案里参議院議員の秘書と、夫で前の法務大臣の河井克行衆議院議員の秘書が逮捕されました。あなたは、2人が秘書の逮捕の責任をとって、議員を辞職するべきだと思いますか。その必要はないと思いますか。
 辞職するべきだ 70
 その必要はない 14
 その他・答えない 16

◆検察庁の人事についてうかがいます。安倍政権は法律の解釈を変え、これまでできないとしてきた東京高検の検事長の定年延長を決めました。このことで、現在の東京高検の検事長が、検事総長になることも可能となりました。あなたは、安倍政権が法律の解釈を変えて定年延長を決めたことは問題だと思いますか。問題ではないと思いますか。
 問題だ 55
 問題ではない 24
 その他・答えない 21

◆日米安保条約が現在の形に改定されて今年で60年になります。あなたは、日米安保条約をこれからも維持していくことに賛成ですか。反対ですか。
 賛成 68
 反対 13
 その他・答えない 19

◆あなたは、在日アメリカ軍の駐留経費について、日本側の負担を増やすことに賛成ですか。反対ですか。
 賛成 14
 反対 72
 その他・答えない 14

 〈調査方法〉 コンピューターで無作為に電話番号を作成し、固定電話と携帯電話に調査員が電話をかけるRDD方式で、14、15の両日に全国の有権者を対象に調査した。固定は有権者がいると判明した2192世帯から1170人(回答率53%)、携帯は有権者につながった2382件のうち1190人(同50%)、計2360人の有効回答を得た。


この世論調査が私のところにきたと想定して回答してみます。

>◆今の政治などについてうかがいます。あなたは、安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。
ながらく安倍内閣を支持してきたのですが、支持を保留します。理由は検察の人事問題です。なお、不支持でもありません。「その他・答えない」に該当します。

>◆あなたは今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
支持政党はありません。
前回と比べて、ほぼ変わらないですね。

>◆あなたは、新型コロナウイルスをめぐる、これまでの政府の対応を評価しますか。評価しませんか。
未知の病気という事態に対しては、まずまずの対応をしていると思います。

>◆新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、安倍首相は全国の小中学校などを全て臨時休校にするよう要請しました。あなたは、この要請を評価しますか。評価しませんか。
評価します。正しい判断だったようです。

>◆政府は中国と韓国からの全面的な入国の制限を、3月9日から始めました。あなたは、この入国制限を始めたタイミングは適切だと思いますか。適切ではないと思いますか。
これだと、3月9日だと遅すぎるという意見の人も、入国制限なんて必要ないという人も「適切ではない」になってしまい、世論の動向をはかるのにふさわしい質問ではありません。

>◆あなたは、マスク不足に対する政府の取り組みは十分だと思いますか。十分ではないと思いますか。
転売禁止の実行はやや遅かったように思います。

>◆あなたは、東京オリンピック・パラリンピックをどのようにするのがよいと思いますか。(択一)
予定通りの開催はもう無理だと思います。延期になるんじゃないでしょうか。

>◆春の高校野球やサッカーJリーグなどのスポーツイベントで、中止や延期が相次いでいます。あなたは、こうした対応は適切だと思いますか。適切ではないと思いますか。
高校野球は、原則的には興行ではなく高校生のスポーツ大会ですから、無観客でやればよかったように思います。サッカーは興行なんだから無観客では意味がないし、強行するのも難しいので、延期はやむを得なかったのでしょう。

>◆新型コロナウイルスの感染拡大で、外出の自粛やイベントの中止などが広がっています。あなたは、このことにストレスを感じますか。それほどでもありませんか。
映画や展覧会は控えていますが、ストレスというほどのことではありません。普通に我慢している程度です。

>◆新型コロナウイルスの感染拡大で、あなたは、生活が苦しくなる不安を感じますか。感じませんか。
感じません。

>◆選挙違反の疑いで、自民党の河井案里参議院議員の秘書と、夫で前の法務大臣の河井克行衆議院議員の秘書が逮捕されました。あなたは、2人が秘書の逮捕の責任をとって、議員を辞職するべきだと思いますか。その必要はないと思いますか。
辞職すべきです。自分から辞めないのはみっともないと思います。

>◆検察庁の人事についてうかがいます。安倍政権は法律の解釈を変え、これまでできないとしてきた東京高検の検事長の定年延長を決めました。このことで、現在の東京高検の検事長が、検事総長になることも可能となりました。あなたは、安倍政権が法律の解釈を変えて定年延長を決めたことは問題だと思いますか。問題ではないと思いますか。
問題です。

>◆日米安保条約が現在の形に改定されて今年で60年になります。あなたは、日米安保条約をこれからも維持していくことに賛成ですか。反対ですか。
当面は賛成です。

>◆あなたは、在日アメリカ軍の駐留経費について、日本側の負担を増やすことに賛成ですか。反対ですか。
反対です。
米側が、負担が重いというなら、駐留軍の規模を縮小すればいいと思います。

【朝日新聞】「七三の構え」

3月15日朝日新聞朝刊オピニオン欄。『二つの「保守」首相・石破氏の因縁』より

次期首相候補として知られる石破茂氏と安倍首相の人物像を比較した特集です。気になったところを引用します。

(略)
石破派の例会で、石破氏はこんなあいさつをした。「私が議員になったころは『七三の構え』の教えがあった。国会運営は野党に7割、罵詈雑言を浴びせられようが平身低頭。自民党にはそういう知恵があった。」そして、周辺にこう漏らした。「総理は、おれとは色々な意味で違う人なんだな」
(略)
石破氏の原点は、田中角栄元首相の書生経験だ。中曾根派などの禄も食んだが、「権力は抑制的に使うのが『保守本流』と教えられてきた」と、吉田元首相の流れをくむ田中派の教えを忘れない。
(略)


石破氏自身が「権力は抑制的に使う」という心構えでいるならそれはそれで結構です。

しかし、吉田茂はいざ知らず、田中角栄が「権力を抑制的に」使っていたなどあり得ません。スキャンダルで自民党籍を離れてなお、表に総理大臣をたて裏で操るという奇怪な権力行使を続けていて、それが田中派とそれにつづく竹下派の本質です。

そしてそれが政治不信の元凶ともいえるものです。

「七三の構え」とは笑わせます。

最近、安倍総理をくさすためにか、”かつての自民党は良かった”という幻想をあちこちで聞きますが、過去を美化せず直視しろと言いたいです。

【朝日新聞】韓国側から記事を書く新聞

3月14日朝日新聞朝刊の記事「入国制限の強化、日韓の主張対立 事前通報の有無で」を引用します。

 新型コロナウイルス感染症対策の一環で、日本政府が韓国からの入国を大幅に制限した措置をめぐり、日韓の主張が対立している。今回の措置で日本は「事前に通報した」とする一方、韓国は「一方的に発表した」と批判。両政府のすれ違いはなぜ起きたのか。
(略) 
 ただ、10日の大統領府の会見では「安倍首相がメディア発表する前後になって(日本側は)強化措置の可能性を伝えてきたが、査証免除停止や14日間の待機要請など具体的な内容はなかった」とも言及。何らかの形で事前に日本側から連絡があったものの、具体的でなかったため「事前通報」とは認められない、との考え方のようだ。
 日本外務省によると、事前通報は中国側にもほぼ同時に行われた。中国政府は「健康と生命を守るための適度な措置は誰もが理解できる」(中国外務省の趙立堅副報道局長)と述べるなど、冷静な受け止めだ。
 韓国側はこうした中国の対応ぶりにもいぶかる。日本政府が入国制限の強化を表明する直前の5日午後、日中両国は中国の習近平国家主席の国賓訪日延期を発表。韓国政府関係者は「中国側とは事前の調整が行われていたのだろう」と語る。
(略)
(太田成美、ソウル=神谷毅)


韓国政府が虚偽の発表をするのは日本に対してだけではないのでもう驚きません。

驚くとところは、通報が具体的でないから事前通報ではないという韓国の言い訳で、それをもっともな言い分であるかのごとく解釈する朝日新聞です。

世界で100カ国以上が韓国との渡航制限を設けているのに、日本にだけ怒るのはなぜなのか、というのは韓国のマスコミですらいぶかしんでいることです。

そこには触れず、抗議しない中国をいぶかしんでいる、と報道する姿勢も奇妙です。

韓国政府側の視点から記事を書いているようにしか見えません。

【朝日新聞】中国副報道局長の陰謀論

3月14日朝日新聞朝刊の記事『「米軍が武漢に感染症持ち込んだ可能性」 中国報道官が根拠示さずツイート』

 中国の湖北省武漢市から感染が拡大した新型コロナウイルスをめぐり、中国外務省の趙立堅副報道局長は12日夜、「感染症は米軍が武漢に持ち込んだ可能性がある」と英語と中国語でツイッターに投稿した。米政府高官による中国批判に反発したものとみられるが、根拠は明らかではない。
 趙氏は「米国でいつ感染が始まったのか? 何人が感染したのか? 米国は説明が不足している!」などともツイートし、米国がさらに情報を公開する必要があるとも主張した。
 オブライエン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は11日、「武漢で隠蔽があった」と中国を批判。趙氏の投稿は、この発言に対する意趣返しとみられる。


日本でも著名人がツイッターで馬鹿な発言をして炎上するのはよくあります。この件が炎上しているのかどうかは知りませんが、馬鹿げた投稿であることは確かです。

別に米軍が聖なる軍隊だとも思いませんが、こういうことを言う以上なんらかの根拠が必要です。万人が納得する証拠とまでいかなくても、当人がそれを信じた根拠は言うべきです。

武漢に米軍が駐留しているわけでもありません。なんで米軍が出てくるのかさっぱりわかりません。

この発言は趙立堅副報道局長一人のものなのか、中国政府の意図のもとにやっているのかわかりませんが、このまま言いっぱなしで済ませる気でしょうか。注目しています。

ところで、中国ではツイッターは使用禁止のはずですが、副報道局長は使ってもいいのですか?

【時事問題】人権軽視国家の成功?

3月13日朝日新聞の記事「中国、新たな感染者1桁に 新型コロナ」を引用します。

 中国国家衛生健康委員会は13日、新型コロナウイルスの中国本土での感染者が前日の集計から8人増え、累計で8万813人となったと発表した。死者は7人増え、3176人。1日当たりの感染者の増加数は7日の発表以降、2桁にとどまっていたが、さらに1桁にまで減少。中国本土での感染の抑え込みが進んでいる。


中国の発表がどこまで信用できるかわかりませんが、それでも感染者が減っているのは確かだと思います。いくら中国でも感染爆発が起きている状態でこんなことは言わないでしょうから。

その一方で、西側諸国で感染拡大が起きています。特にイタリアの状況はひどいものです。北部イタリアが第二の武漢になるかもしれません。

問題なのは、中国政府がやっているような政策は、西側諸国ではできないことです。

このままでは中国発のウイルスなのに、被害は中国以外の方が大きくなる可能性もあります。

なにより懸念すべきなのは、人々の自由を大事にする政治より、人権無視の強権国家の方が”優れている”ということになりかねないことです。

ウイルスの災禍より、そちらの方が憂慮すべきことかもしれません。

【時事問題】いつもの野党

3月12日の朝日新聞の記事『野党、森法相発言巡り審議拒否 事実関係「政府見解を」』を引用します。

 森雅子法相の「東日本大震災の時、検察官が最初に逃げた」という趣旨の発言をめぐって、立憲民主、国民民主、共産、社民の野党4党の国会対策委員長は12日、国会内で会談し、政府が公式な見解を示すまで、一切の国会審議に応じない方針で一致した。与党側にもこうした考えを伝え、午前10時から予定されていた参院予算委員会が開会できない状態になった。
 立憲の安住淳国対委員長は記者団に「謝罪や撤回では済まない。この大臣のもとでは国会を全部動かすことはできない」と表明した。審議復帰の条件として、森法相の発言が事実かどうか、政府が見解を示すことを挙げた。
(略) 
 国会では12日午後の衆院本会議で、新型コロナウイルス感染拡大に対応するため、新型インフルエンザ等対策特別措置法改正案の採決を予定している。


現在話題になっている検事長の定年延長には、いままで安倍政権を支持してきた私でも疑問を持っています。

しかしながら野党が自民党にかわれるかというと、全くそうは思いません。

法相の発言が気に入らないからといって、国民の生命にかかわる法律の論議を人質にとるというのは政治家としては下の下です。

あきれ果てました。

こんな野党でも小選挙区制なので、野党が連合を組めば政権を奪取できる可能性があるというのは恐ろしいことです。

【朝日新聞】ドイツで「学校に国旗」運動

3月11日朝日新聞朝刊の記事『(世界発2020)ドイツ中道政党「学校に国旗を」 学生組織代表「愛国心失った国」』より

(略)
 「学校も常に国旗を掲げるべきだ」とアドリアン・クラントさん(17)は言う。メルケル首相が属する中道右派・キリスト教民主同盟(CDU)の学生組織の州代表を務める。「ドイツほど自国を卑下し、愛国心を失った国は他にない」と感じていた。
 クラントさんにとって国旗は「戦後ドイツが培ってきた自由や民主主義、今年30年を迎える東西統一の象徴」だ。3年前から学校に国旗、州旗、EU旗を掲げる運動を仲間たちと始めた。国旗だけでないのは、戦後の歩みが欧州統合の成果とともにあることを肯定的にみるからだ。
 クラントさんらはCDUの州支部に繰り返し働きかけた。それが実り、州支部は昨年11月の全国党大会で「三つの旗を恒久的に学校に掲げることを支持する」と提案。賛成多数で承認された。
 「党全体の方針になって感動した」とクラントさん。教育行政は州の権限だ。他党の賛同も得て、州内の学校で掲揚を義務づける法律を定めるよう、さらに働きかけたいという。
 州政権でCDUと連立するのが環境政党・緑の党だ。青年部州代表を務めるデニス・ゲディクさん(23)は学校での国旗掲揚の義務づけに反対する。
 ゲディクさんが住む同州のマンハイムは移民や祖先が移民という住民も多く、「異なる文化的背景を持つ人たちが疎外されている」という。国民の一体感を求めるならば、国旗を掲げて満足するのではなく「同じ社会の一員として一緒に暮らす方法を探ることに注力すべきだ」と訴える。
 マンハイムの生徒や教員の間でも意見は分かれる。エラさん(12)は「国旗を学校に掲げるのは良い考え」。イラさん(19)は「掲げるならEU旗。いろんな文化が混じり合っているのを表しているから」と話した。
 クルプファルツ・ギムナジウム(中学・高校に相当)のエファマリア・クオナート校長(38)は「国民がアイデンティティーをもつことは重要だが、学校は民主主義について学ぶところだ」。気候変動問題で子どもたちがデモをしたことを挙げ、「問題が起きれば無関心にならずに声を上げ、解決に向けて話し合うこと。国旗を掲げるかどうかより、ずっと大事でしょう」と話した。
(略)


ドイツの学校で国旗を掲げるべきかどうかは、ドイツ人でもない私がコメントすることでもないので控えますが、緑の党の青年部州代表の反対意見である、『国旗を掲げて満足するのではなく「同じ社会の一員として一緒に暮らす方法を探ることに注力すべきだ」』には違和感があります。

国旗を掲げると、同じ社会の一員として暮らす方法を探ることができなくなるわけではありません。訊かれているのは、学校で国旗を掲げるのになぜ反対する理由です。理由を答えていません。

それはともかく、ドイツでは若者が非常に政治的なことに驚きました。17歳が3年前から国旗掲揚運動をしたり、23歳の青年部州代表が外国のマスコミのインアタビューに答えたりです。

日本でももしかしたら17歳で政治運動をしている子供がいるかもしれませんが、23歳が政党の名前をしょってマスコミの前に出てくることはないでしょう。

38歳で、学校の校長というのも日本では考えにくいです。

ドイツの国情はよくわかりませんが、若者がパワーを持っている国なのかもしれません。

だとしたらドイツの未来は明るいのかも?

【テレビ】グッド・ファイト

法廷ドラマ「グッド・ワイフ」シリーズのスピンオフで。これも法廷ものです。

「グッド・ワイフ」にはまだコミカルな雰囲気がありましたが、この「グッド・ファイト」は終始緊張感に包まれています。

驚いたのは、主人公の女性弁護士が同性愛者という設定です。しかも同性愛者が社会にどう受け入れられるかといったテーマはありません。同性愛というものがまったく普通のありふれたもののように扱われています。

別に同性愛に偏見があるわけではありません。ここまでナチュラルに同性愛者が登場させるドラマがあるというアメリカ社会に心底驚きました。

時代的にはトランプ大統領が選出された直後で、シカゴの弁護士たちがトランプを忌み嫌っているシーンが随所に出てきます。「グッド・ワイフ」でも政治的なテーマは扱っていましたが、どちらかの政党をあしざまに言うことはなく、バランスを考えていたように見えます。しかし本作では、トランプは健全な市民社会の敵、と確定させています。

ここまで堂々と政治的主張をすることにも、また驚きます。日本のドラマではありえないでしょう。

トランプ大統領が特別にあれだからかもしれませんが・・・

作品は「グッド・ワイフ」同様にたいへん面白かったです。シーズン2の放送を期待しています。

【朝日新聞】韓国、対日入国制限を批判

3月7日朝日新聞朝刊の記事『対日入国制限、韓国内からも批判「防疫より政治的思惑」』より

 日本政府が新型コロナウイルス感染症対策で中国と韓国からの入国制限を9日から強化することに対し、韓国政府が6日に発表した事実上の対抗措置をめぐり、韓国で「防疫のためというより政治的な思惑がある」と批判が出ている。
 韓国外交省は、日本人に認めている査証免除措置(90日以内)と発効済み査証の効力停止を9日から行う。丁世均首相は7日のコロナウイルス関連の会議で「日本の不当な措置をめぐる韓国の対抗措置は避けられない」と語った。康京和外相は冨田浩司駐韓大使を6日に呼んだ際、日本の措置は「非友好的で非科学的だ」と批判した。
 外交省関係者は韓国記者団に6日、「日本の措置は外交的なものとみている。これに対し外交的な性格の措置を行ったまでだ」と説明。日本より厳しい入国禁止を行う豪州に対抗措置をとっていない点には「韓日関係と、韓国と豪州との関係が同じということはありえない」とも語った。
 保守系の韓国メディアや政治家らは、中国の地方政府が入国した韓国人を隔離していても韓国政府が対抗措置をとっていないことに「日本への対応は感情的で過剰だ」とも批判している。
 一方で韓国側は「日本では検査件数が韓国と比べものにならないほど少なく、感染状況もよく分からない」(趙世暎・外交省第1次官)と、日本の検査態勢の甘さも入国規制強化の理由に挙げている。
 日韓外交に詳しい関係者は「両国ともに純粋な防疫のために行った措置とは思えない」と指摘。そのうえで、日韓の入国制限強化で両国を結ぶ航空路線が相次いで減便になることから「ビジネスや学術、文化といった民間交流に大きな影響が出る」と懸念する。


日本の入国規制が「科学的」かというと、よくわからないとしか言いようがありません。

韓国では新型コロナが蔓延していますが、日本だってそれなりに流行っています。いまさらの入国規制にどれだけの効果があるのか、人の出入りの制限で経済に影響を与えてもしかたないのか、というと正直言って分かりません。

しかし韓国政府の反応がおかしいのは確かです。

「非友好的」ってなじれるのは、友好国だけです。韓国は日韓が友好関係にあると思っているのでしょうか。あれだけさんざん日本の悪口を言いながら(言うのは勝手ですが)、友好国だと思っていたとしたら理解しがたいです。

「外交的な性格の措置を行ったまで」といいながら、日本の検査態勢に問題があるから韓国も入国規制をしたというのも矛盾しています。

それにしても「日韓外交に詳しい関係者」による「両国ともに純粋な防疫のために行った措置とは思えない」と指摘は何を指しているのでしょうか。

韓国はプライドを傷つけられて報復に走ったのは明らかですが、日本政府に防疫以外の思惑があるとしたら、それはなんなのでしょう?


【時事問題】内閣官房がマスコミに反論

3月7日朝日新聞朝刊の記事「番組での論評に反論投稿 内閣官房公式ツイッター」を引用します。

 新型コロナウイルス感染症に対応する特別措置法改正について、テレビ朝日の番組が首相主導のアピールとするコメントを紹介したことをめぐり、内閣官房国際感染症対策調整室の公式ツイッターがこのコメントへの反論を投稿した。
 番組は5日朝放送の「羽鳥慎一モーニングショー」。法改正にこだわった政府の狙いについて、後手に回った対応への批判を払拭しようと「総理主導で進んでいるとアピールしたい」とする政治アナリストのコメントを紹介した。
 これに対し、同室のツイッターが「法律改正をする理由はそうではありません。あらゆる事態に備えて打てる手は全て打つという考え」と投稿し、コメント内容を否定した。
 菅義偉官房長官は6日の記者会見で「事実関係の誤りを指摘するなど、政府から必要な発信をすることが自由な論評を阻害することになるとは考えられない」とし、投稿は問題ないとの認識を示した。
 ただ、専修大学の山田健太教授(言論法)は投稿を批判。「政府が『事実関係』について反論することはありえようが、コメントは政府対応への論評だ。報道内容に対して政府が個別に批判することは、憲法が保障する表現の自由の趣旨に反する」と指摘した。


テレビで政府対応を批判するのは自由です。対応が後手に回った理由に推測を述べるのも自由です。推測であると断っているかぎり、特別な証拠は必要ありません。

それに対して、政府が反論することの是非を問題にしています。

私見ですが、コメントに反論することに問題を感じません。問題がないどころがどんどんやるべきだと思います。

政府がなにも反論しなければ、国民は何が正しいのか判断できません。反論することで、どちらの言い分が正しいのだろうか、と考えるきっかけになります。

そもそも政府が反論したからといってマスコミがひるむとは思えませんし、ひるむ程度のマスコミなら存在意義がありません。

議論というのは主張をぶつけ合うことで成り立っています。「憲法が保障する表現の自由の趣旨に反する」という理屈はまったく理解できません。

【朝日新聞】久しぶりの舛添要一氏

3月6日朝日新聞朝刊オピニオン欄「耕論」のコーナー。テーマは「未知の脅威 制するには」です。元厚生労働大臣・舛添要一氏の「情報公開進め 異論いかせ」を引用します。

(略)
安倍晋三政権は今回、2月25日に感染拡大を防ぐための基本方針を決めましたが、遅すぎます。専門家会議を設けるのも遅かった。それまでの1、2カ月、何をしていたのでしょう。長期政権の堕落の極み、悪い要素が露呈しました。
その後の唐突な全国一斉休校の要請には科学的な裏付けがなく、まだ感染者が出ていない地方では弊害の方が大きくなります。中国の感染者5万6千人に関する世界保健機関(WHO)の分析を観れば、対策の重点は子どもではなく高齢者に置くべきです。
法整備の動きも今さらで、政権支持率のことしか考えていません。
感染症と闘う司令官は政治指導者ですが、科学、専門家の活用が大事です。そのために対策の司令塔で、一般向けの発信も担う米国の疾病対策センター(CDC)のような組織が必要と長く言われながら、実現していません。自らの権限がそがれると、厚労省が反対するからです。
11年前はそれを補うため、既得権益を守ろうとする役人や御用学者からでは得られない専門家の率直な意見を公開で聴く場を作りました。野党の意見も聴きました。今回はそれがなく、WHOとの緊密な連携を見えません。
(略)
私の厚労省時代から民主党政権時代にかけて仕事を一生懸命やった優秀な官僚が何人も、安倍政権になって飛ばされました。恐怖政治で近代国家の柱である官僚制を壊し、3分の2の議席を手にして人の言うことを聴きません。
(略)
情報を明らかにすれば異論も出ますが、公開しないと問題をこじらせます。合理的な異論は検討に加える柔軟性が重要です。今回の感染症は、情報提供が遅れた中国だけでなく、日本に対しても、情報公開と政治のあり方に警告を発していると考えます。


情報公開をして異論を聴いて柔軟に対応していくべき、という意見で、それ自体はもっともなことだと思います。

しかし、この人は都知事時代の”スキャンダル”があるのでうさん臭い気がしてなりません。しかしながら、偏見で異論を聴かないのは良くないというのは、舛添氏に指摘されるまでもなく当然です。

そこでなるべく偏見を排して、舛添氏の意見を読んでみます。

そこで感じるのは、全体に漂う、自慢と他者への攻撃姿勢です。

舛添氏の厚労相時代と今回では、起きている出来事が違いますので、単純な比較はできません。「1、2カ月、何をしていた」となじるのは、自慢と安倍政権をけなすためだけのように見えます。

全国一斉休校の要請に科学的裏付けがないのは同意します。しかし、科学的裏付けを待っていると対応が遅くなる恐れがあります。ここら辺は政治判断だとしか思えません。

自分に反対するものを、特に理由も挙げずに、「既得権益を守ろうとする役人」「御用学者」と非難するのもフェアではありません。

安倍政権を批判するのはいいのですが、理由づけの部分が弱いと思います。

【本】居眠り磐音 決定版05 龍天ノ門

シリーズ第五弾です。

主人公(磐音)は江戸に戻ってきました。第二巻であった構造(長編と短編の組み合わせ)に戻ります。

長編の部分では、もといた藩の財政の立て直しです。短編部分では、用心棒稼業、奉行所からの頼まれ仕事、道場破りの撃退などを人柄と腕っぷしと頭の回転で解決していきます。藩の財政立て直しはしばらくかかりそうなので、当面この構造が続くのではないかと想像します。

新たに江戸家老が派遣されてきましたが、これがどうにもダメな男で、磐音に懲らしめられます。藩主は磐音に手間を取らせたことを詫びます。

つまり、トップ(この場合は藩主)は善人で、その下の家老や頭の固い重臣に問題があるという、時代劇にはよくあるパターンを踏襲しています。

蔦屋重三郎が、絵師・北尾重政に、花魁となった磐音の元許嫁(奈緒)の浮世絵を書かせて江戸で評判になるというエピソードがありました。

知ってる名前が出てきて、なぜかうれしくなりました。

【時事問題】病院でのマスク不足

新型コロナウイルスの問題で、全世界的にマスクが不足しています。

特に問題になっているのは病院とか介護現場でのマスク不足です。特に病院でj肺炎患者に触れる際は、N95とかいう特殊なマスクが必要で、これがもうじきどの病院もストック切れになりそうるとのことです。

行政機関はそれぞれマスクを備蓄していて、それを放出するかどうかが検討されています。しかし、もともとはインフルエンザ対策で省庁が利用するためだったもののようです。

素直に考えて、医療機関が十分なマスクを備蓄していなかったのが問題です。この際だから行政の備蓄に頼るというのは仕方ありませんが、普段自分たちで備蓄していなかったというのは危機意識が足りないのではないかと思います。

状況から考えると、せいぜい一、二か月分くらいしかストックがなかったみたいです。

ここ数年おきにいろいろな疾患が世界規模で流行っているのですから、消費期限の長いマスクは十分な量(例えば一年分)を備蓄し、古くなったものから消費していくシステムにしておくべきだったと思います。

【朝日新聞】ネットが社会を分断しているのか?

3月3日朝日新聞朝刊オピニオン欄。「争論」のコーナー。テーマに即して賛成反対の二人の論者が意見をぶつけ合う企画です。今回のテーマは「ネットが社会を分断?」。
大阪大准教授・辻大介氏は、「ネットが社会を分断?」との仮説に〇をつけています。引用します。

(略) 
 私は2007年、14年、17年の3回にわたり、のべ7千人のネット利用者を対象に、調査を行いました。その結果、「ネットを利用すると排外意識が高まる」ことが裏付けられました。ネットの利用時間が長い層ほど、外国人が増えると「犯罪発生率が高まる」「職を奪われる」といった考え方を支持する傾向が見られたのです。
 排外意識が高い代表的な層である「ネット右翼」は、私の推計ではネット利用者全体の1%弱に過ぎません。しかし、彼らの過激な言説はネット全体の論調を左右し、強い思想信条を持たない人たちにも影響を及ぼしています。
(略) 
 私は、ネットが現実の社会を正確に映し出す「鏡」だと思っているわけではありません。しかし、ITの進化によってネットは、社会の情報流通のインフラを形づくるようになり、今やマスメディア以上に世論形成に影響があります。世界の分断を防ぐため、ネットの言論空間に何らかの規制を考える時期に来ていると思います。


原因と結果を区別していないように見えます。

ネット利用が長い人たちに排外的傾向がある、というのは調査で分かったとしても、ネット利用が原因で排外的になったのか、排外的な人がネットを好んで利用しているのかまではわかりません。

ネットが世界を分断しているという証拠を示せていません。

あたま数で1%弱の人が熱心にネットで書き込みをしていて、それが全体の論調に見えるということがネットの特質だと考えているかのようですが、これは旧来型のメディアでも同じです。新聞記者もテレビ関係者も全人口の1%に満たない数です。

この程度の論拠で、ネットの言論空間に規制をかけられてはたまりません。

【朝日新聞】アートと公的支援

2月29日朝日新聞朝刊オピニオン欄の「耕論」のコーナー。テーマは「アートと公金支出」です。その中から劇作家・平田オリザ氏の「第三者機関の独立・充実を」を引用します。

 現代社会における文化芸術は、一部の愛好家だけのものではありません。人が生きていくうえで、なくてはならないものであり、社会のあり方を決める重要な要素です。
 例えば、東日本大震災のとき、多くの芸術家が被災地を訪ねました。人々の心を慰め、希望を与えたのは、長年、受け継がれた唱歌やクラシック音楽でした。芸術への公的支援は当然のことです。
(略)
 また名古屋市の河村たかし市長は、慰安婦を表現した少女像の展示などに反対し「市民の心が踏みにじられる」などと負担金の支払いを留保しました。演劇や音楽のアーティストたちからは、河村市長の名古屋市とは仕事ができないという声を多く聞きます。
 私の演劇にも、日本の植民地支配下のソウル市民の生活を扱った作品があります。文化に理解がある職員と準備してきても、直前になって首長が介入してくる可能性があれば、リスクが大きすぎます。一連の騒ぎは、世界にも発信されました。「市益」に大損害を与えましたが、ご本人は自覚がないようです。市のレベルでもアーツカウンシルの必要性を切に感じます。
 安倍政権は、「骨太の方針」に「稼ぐ文化」を掲げています。また大阪市長だった橋下徹氏は、当時、文楽への補助金を見直しました。すぐにもうからない、役に立たないからといって支援をやめれば伝統芸術は衰退します。
(略)


何度も指摘していますが、表現の自由は侵されてはなりません。しかし公金が使われる以上、制約がかかるのは当たりまえです。

「河村市長の名古屋市とは仕事ができないという声を多く聞きます」などという発言はお笑いです。彼らは名古屋市と仕事をしているのではありません。名古屋市からお金をもらっている立場です。対等のつもりになるのは傲慢というものです。

自前でやっているなら、首長が介入してきませんので、なんのリスクもありません。自前でできないということは、社会がその平田氏の演劇を認めていないということではないでしょうか。

平田氏の趣味だか商売だかになんで公金を投入しなければならないのか、さっぱり理解できません。

そもそも芸術が被災者を慰めたから公的支援が当然、という理屈が分かりません。論理的につながってません。

【時事問題】新型コロナ対策で休校

新型コロナの拡大をうけ、安倍総理は全国の学校へ春休みまでの休校を要請しました。

これについて、野党やマスコミ、匿名の与党幹部から批判の声があがっています。

・科学的根拠に欠ける
・なぜ全国一律なのか説明せよ!
・保護者への負担をどう考えているのか?
・与党に根回しせずに政府が勝手に発表するな!

科学的根拠に欠けているのが事実です。子供が媒介して新型コロナが広まる可能性がどれほどあるのかはっきりしません。またもしかしたら春休みまでではなく一週間で十分かもしれません。全国一律ではなく、感染拡大地区に限るべきなのかもしれません。

たしかにそうなのですが、こうした批判はあまり意味がありません。

何も対策せずに経過を観察して一年後に、”あの時、北海道を関東だけ1週間学校を閉じるだけで感染被害を1割に抑えられた”と言われても遅いのです。

データがないのですから、どんな対策だって科学的根拠がないのは当たり前ですが、何もしないのは政治の放棄です。

こういうものはリーダーがすぱっと決めるしかありません。

保護者への負担は問題ですが、誰もがゼロ負担で過ごせるわけではありません。できる限りの支援はしつつも、みんながちょっとづつ我慢するべきです。

社会全体が困難な局面で、”根回しせずに発表するのはけしからん”というのは論外です。勢力争いに利用すべきことではありません。
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えいび

Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

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