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【映画】ねずみ物語 ジョージとジェラルドの冒険

NHKで放送されていたのを観ました。2007年制作のアニメ映画です。

内容から考えて幼児向きだと思いますので、あまり辛辣なことは言いたくないし、言っても仕方ないのかもしれませんが、やや暗然とした気分になったのは事実です。

ストーリーはこういうものです。

古い屋敷にねずみの一族が住んでいて、長老が後継者を定めるために有力な若者ふたり(これがジョージとジェラルドです)に試練を課します。試練は、「月の谷」に住む「光の龍」を捕まえてこいというものです。性格の違うジョージとジャラルドははじめは対立していましたが、やがて友情の大切さを学びます。結局、光の龍は捕まえられませんでしたが、ジョージとジェラルドは人間的ならぬ鼠的な成長をとげ、協力して一族を率いることとなりました。

何に暗然としたかというと、まずキャラクターを鼠にしたことです。子供向けのアニメーションだと動物(特に鼠)をキャラクターにしなければならないと思い込んでいるのですか? それって想像力が不足しすぎている気がします。

ストーリーも、いかにも子供の成長に益するみたいなところを狙っています。幼児ならいいでしょうが、ものが分かり始めた年齢になるとうんざりするのではないでしょうか。

キャラクターの名前もジョージとかジェラルドとか西洋風です。原作が日本人で日本で作ったアニメで、しかも西洋を舞台にしる必要性のないのにです。

なんでも表現できるのがアニメーションなのに、自分で枠を決めて閉じこもり先人の後追いをしている感じがしました。

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【言葉】前広

朝日新聞の記事を引用します。

 安倍晋三首相は29日の衆院予算委員会で、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた学校の「9月始業」について「社会全体に大きな影響を及ぼすので慎重に、という意見もあることは十分承知しているが、これくらい大きな変化がある中においては、前広に様々な選択肢を検討していきたい」と述べた。
(略)


「前広」ってなんだ、と思っちゃいました。ネットで調べてみたら安倍首相のこの発言がほとんどを占めていました。一般人が普通に使う言葉ではないみたいです。私もおそらく初めて聞きました。

広辞苑をひいてみると

前広:以前、まえかた。
前広に:あらかじめ、前以て


ということでした。

ただ、それだと安倍首相の使い方には疑問を感じます。どんなものでも「検討」するのは「前以て」です。その時になって検討したって仕方ありません。

となるとここでの「前広」はどういう意味なのでしょう。「前向きに検討します」(=やりません)の言い換えなのかもしれませんね。

【時事問題】馳議員のセクハラ疑惑

4月28日の朝日新聞の記事『大勢・大声、馳議員ら視察に批判 女性支援団体「許可なく写真投稿された」』を引用します。

 自民党の国会議員らが10代女性の支援団体を視察した際の振る舞いに批判が広がっている。団体側は新型コロナウイルスの感染拡大で深刻化する貧困や性搾取の問題を知ってもらいたいと受け入れたものの、議員側は多数で来訪して密集状態をつくり、大声を出したり、許可なく撮影してSNSにアップしたりしたという。団体側は「暴力に苦しむ女性を救う場で、あまりにも自分の加害者性に無自覚だ」と反発している。
 馳浩元文部科学相が会長を務める「自民党ハウジングファースト勉強会」が22日に視察したのは、一般社団法人「Colabo」が東京・新宿で運営するバスカフェ。無料で食事や衣服を提供し、10代女性の居場所作りをしている。
 Colaboによると、前日に阿部俊子・衆院議員から視察の申し入れがあり、「5人までなら受け入れ可能」と伝えた。ところが議員側は、秘書や新宿区議も含めて約15人がやって来たという。
 馳議員らはカフェの設営に参加。性被害のトラウマから男性に恐怖感がある女性が働くなか、大声で秘書を呼ぶなどした。作業を続けられなくなった女性もいたという。さらに、虐待から逃れて居場所を知られてはいけない女性もいるにもかかわらず、許可を得ずに写真を撮り、「ボランティア第一弾」「10代少女の寄り添い支援に参加」とツイッターなどで発信した。
 馳議員が「女の子だから」とテントなど重い荷物は女性に渡さず、若手議員らに運ばせる場面もあったといい、Colaboの仁藤夢乃代表は「当事者運動であることを重視し、普段はみんなで作業を分担している。女性は力ない存在で守ってやろうという上から目線を感じた。威圧的な態度がなぜ問題なのか考え、反省して欲しい」と話す。
 Colaboは24日、こうした問題に加え、少女の腰を馳議員が両手で触ったとして抗議文を公表。馳議員は25日、公式ホームページで「不愉快な思いをさせた事となり、おわびします」とする一方、セクハラの訴えには「狭い空間で行き来しており、腰に手を当てたかどうかは、全く意識に残っていない。事実なら大変申し訳ない」とコメント。ただColaboに連絡はなく、ツイッターなどでは「謝罪といえない」と批判を受けている。朝日新聞は馳議員の事務所に取材を申し入れたが、27日夕までに回答はなかった。(江戸川夏樹)


この件の一報をきいたときは、また自民党の議員の不祥事かと思いました。記事で詳細を知っても別に馳議員をかばう気もしないのですが、ちょっと事情があるのかもと思い始めました。

施設側の主張は次の通りです。
1)「5人まで受け入れ可能」と言ったのに、15人で来た
2)秘書を大声で呼んで、威嚇されたと感じる女性がいた
3)許可を得ずに写真をとり公開した
4)重い荷物を若手議員に運ばせ、自主性を奪った
5)女性の腰に手をまわすというセクハラ行為があった

1)は、馳議員側に問題があります。5人までといえば5人までです。もっとも施設側も約束を破って15人で来たならその場で追い返すべきでした。それをせずに、あきらめて受け入れたのであれば、納得したと解釈されても仕方ありません。

もしかしたら議員さんたちの感覚では、秘書なんかは人間のうちに入っていないのであたま数に入れなかったのかしらん?

2)どのくらいの大きさの声でどういう内容だったのかは分かりませんが、一般的には大きな声で呼びかけることはあり得ます。それを威嚇ととらえる女性がいるというのは、遺憾ながら一般人には理解できません。施設側がその場で注意すべきだったと思います。

ただし、でかい声で秘書を叱責していたとすれば問題です。部下だから叱責してもいいのですが、第三者の前でやると、その第三者が不愉快になります。食べ物屋で店主が店員を怒鳴るような店には行きたくなくなるのと同じです。

3)これは馳議員側に落ち度があります。写真を撮るくらいはまだ許容できますが、勝手に公開するのはいまどきの感覚ではありえません。猛省すべきです。

4)これは馳議員側が親切でやったのだと思います。それがいけないというなら施設側がその場で断るべきです。後で文句を言われても困惑するだけでしょう。

被災地で片づけをしているところに国会議員が視察と称してながめていたら、お前らも手伝えといいたくなるはずです。手伝うのが普通です。

5)これは状況をみないと何とも言えません。

満員電車での痴漢と同じです。痴漢をする人間はいますが、だからといって女性が訴えたものの中には勘違いもあります。どっちだったのかは分かりません。

【時事問題】男女で買い物時間に差はあるのか?

Yahooニュースより引用します。

 立憲民主党の蓮舫副代表が23日夜、ツイッターに投稿し、松井一郎大阪市長が新型コロナウイルス対策で飲食店の営業が減り、スーパーが混み合う問題について、女性は時間がかかるので、男性が買いに行くのがいいと会見で発言したことに対して「根底にある本音が出たのでしょうか」と指摘し、「やめてよ。としか思えません」と苦言を呈した。
 松井市長は「(女性は)商品を見ながらあれがいいとか時間がかかる。男は言われた物をぱぱっと買って帰れるから(男性が)接触を避けて買い物に行くのがいいと思う」と発言。これに対して「偏見に基づいた発言で、男女は関係ない」と記者が指摘すると、同氏は「それはそうやね。わが家では時間がかかる」と釈明した。
 松井氏の「女性は買い物に時間」発言に対して、ツイッターでは「男女関係ないですよね、性格ですよ」「男に対しても女に対しても失礼な物言い」といった指摘が続いた。


男性と女性でスーパーの買い物時間に有意の差があるのかどうかは知りませんが、松井氏が体感として女性の方が時間がかかっているというならそういう仮説をもとに提案をしてもおかしくはありません。

おかしいのは蓮舫氏の発言です。「男女関係ない」ということも証明するデータが示されていません。

性格によって(個人によって)買い物時間に違いがでるということはあると思います。しかし、それは男女差がないことを意味しません。

一般的には女性の方が男性より長生きをしますが、人によっては長寿の男性もいれば早死にする女性がいるのと同じことです

なぜ、性別と買い物時間に関係があるという仮説を提示することが失礼になるのか全く理解できません。礼儀の話ではなく、実験で確かめる話です。

【テレビ】名探偵ポワロ:第四回「24羽の黒つぐみ」

早川書房刊でいえば短編集「クリスマスプディングの冒険」の中の「24羽の黒つぐみ」にあたります。

この回も原作では登場しないヘイスティングとジャップ警部が出てきています。

原作は短編なのでこのままでは一時間弱の番組をつくれないという判断なのか、いろいろな設定を付け加えています。

大きな違いは被害者のヘンリーが割と名のある絵描きという設定にしていることです。油絵はほぼ手元においておく方針だったので、それなりの金持ちと言えます。原作では、週二回の外食ができる程度ではありますが、ほぼ資産というものは持っていません。

双子の片割れであるアンソニイは金持ちの資産家だというのは原作と共通しています。

事件の背景に、アンソニイが資産家でヘンリーは無一文というのが鍵になっているため、テレビ版の設定はちょっと疑問があります。

また、これは原作にも共通するの疑問ですが、甥のロリマー(原作では医師。テレビでは劇場の支配人という設定)からすれば、アンソニーもヘンリーも同じ程度のつながりのはずです。しかしロリマーはヘンリーの方とより強い血縁関係でないと彼の行動には矛盾があります。仮に、ロリマーはヘンリーの息子であるとすれば整合性はとれるのですが・・・

原作者クリスティーのミスなのか説明不足なのか悩ましいところです。

なお、ロリマーを劇場支配人という設定にしたためか劇的な演出があって、テレビ映えしました。

【朝日新聞】「日本医師会は自民党の支持基盤」

4月25日朝日新聞の記事「五輪、ワクチンないと難しい 37.5度・4日、誤解受けた恐れ 横倉義武・日本医師会長に聞く」を取り上げます。

インタビューで色々なことを言っていますが、まずワクチンができないと五輪が難しいという見解を示しています。五輪をどうするかというのは医師会が考えることではないので、大きなお世話としか言えません。五輪を楽しみにしている人たちにとっては不愉快な言い草でしょう。

また、熱があっても4日はたってから医師に相談しろという方針は、国民の誤解であって、4日を待たずにすぐに受信しるべき、としています。これも誤解した国民が悪いのであって、医師会は悪くないという責任転嫁ともとれる発言です。

どれもあまりいい印象を与えるものではありません。

しかし、ここで取り上げたのは医師会の会長を批判したからではありません。朝日新聞の記事を引用します。

 日本医師会は自民党の支持基盤。
 新型コロナウイルスは有効な治療薬がなく、重症化したり、無症状でも感染を広げたりする恐れがあることが問題となっている。横倉氏は「すでにある抗ウイルス薬や(新型インフルエンザ治療薬の)アビガンなど、使えるものがないか試しているが、ワクチンが開発されないと五輪は開けないだろう」と述べた。
(略)
(竹野内崇宏)


記事はいきなり「日本医師会は自民党の支持基盤」という文言で始まります。しかし記事内容は自民党と直接関係ありません。どこからみても余分な一言です。

あまり印象良く思われない医師会会長の発言を報じるとともに自民党の印象も悪くしようと画策しているかに見えます。

こういうところが朝日新聞のいやらしいところだと思います。

【時事問題】布マスクの効果は?

4月23日朝日新聞の記事「産地の泉大津市長、官邸に意義を説明 朝日新聞社通販サイトの布マスク、首相が会見で言及」より

 安倍晋三首相が17日の記者会見で、朝日新聞社の通信販売サイトが2枚3300円で販売するマスクを取り上げたことについて、製造元の繊維メーカーがある大阪府泉大津市の南出賢一市長は22日、首相官邸を訪れた。SNSで価格に批判が出たことなどから、木原稔首相補佐官と面会し、マスク不足の解消に向けた同市の取り組みの意義を説明した。
 朝日新聞社が運営する通信販売サイト「朝日新聞SHOP」が販売していたのは、「繊維のまち」として知られる泉大津市の老舗繊維メーカー「大津毛織」の布マスク。南出氏らの呼びかけに応じ、マスク不足の解消を目指し手作りで製造、定価3300円(税込み)で販売していた。
 記者会見では、朝日新聞記者が全世帯へ布マスクを2枚ずつ配布する政策などに批判があるとして、質問した。これに対し、首相は「御社のネットでも布マスク3300円で販売をしておられたということは承知をしておりますが、つまりそのような需要も十分にある中において、我々もこの2枚の配布をさせていただいた」と答えた。
 首相の発言を受け、SNS上では価格に対する批判や、品質の良さを評価する投稿が相次いだ。
 南出氏は木原氏と面会後、記者団に対し、首相発言によって価格に批判が出たことなどについて「若干残念なところは当然ある」「現場のモチベーションがちょっと下がってしまった」と述べた。一方、大津毛織の布マスクについて「150回繰り返し洗っても使える」と品質の良さも紹介した。
 木原氏からは首相からのメッセージとして、「決してこの2枚3300円が高いと言っているのではなく、それだけの価値があるものだと、日本のものづくりの技術が結集されたものだと認識している」と伝えられたことを明らかにした。


記事で読む限り、首相は朝日新聞社がネットで販売しているマスクが高いと揶揄してはいません。

きっかけは、政府が配布を決めた布マスクの効果について朝日新聞の記者が質したjことです。

朝日の記者もけっして間違った質問をしているわけではありません。現に、WHOは布マスクを推奨しないと明言しています。それに沿った質問で無意味ではありません。

しかし、朝日新聞がネットで布マスクを販売していたから、そこを揶揄されたというのがこのやり取りです。

泉大津市のメーカーが苦情をいう先は政府ではなく朝日新聞であるはずです。効果がないと思っているなら発注しないでくれ、と。

なお、泉大津市のメーカーの布マスクがいいか悪いかは、「ものづくりの技術が結集された」かどうかではなく、現実に新型コロナウイルスの予防効果や他人に感染させることを防ぐ効果がどれくらいかを見るべきです。


【時事問題】「不謹慎」批判

安倍首相が星野源さんとのコラボ映像を配信して批判を浴びています。”生活者の苦労をわかっていない”、”庶民と感覚がずれている”、”誰も止めなかったのか”、”不謹慎だ”等々

かばうわけではありませんが、批判を浴びることを事前に察知することは難しかったでしょう。今、批判している人たちだって、周囲と同調しているだけだと思います。

なぜそう思うかというと、以下の朝日新聞3月28日の記事「トイレ紙ケーキ人気、マスク姿のウサギチョコには批判」を読んだからです。

 新型コロナウイルスの感染拡大で外出制限が続くドイツで、気分が晴れない人たちを元気づけようと、西部ドルトムントのパン屋がトイレットペーパーを模したケーキを売り出した。ドイツでもトイレットペーパーの買い占めによる品薄状態が続いており、ユーモアを込めたケーキは一躍人気を呼んでいる。
 ロールケーキの外側を砂糖をベースにしたクリームで包み、ミシン目の模様も入れた。一つ6・95ユーロ(約835円)で、菓子職人のティム・コルテュムさんはドイツメディアに「冗談のつもりで八つ作ったら、あっという間に売れた」と語った。批判を心配したが、意外な評判に、1日200個作り、インターネットでも売っているという。
 ただ、西部ピルマゼンスのチョコレートメーカーは、マスクをしてトイレットペーパーを足に付けたうさぎのチョコレートを売り出したところ、「みんながウイルスと闘っているのに無神経だ」とインターネット上で批判を浴びた。
 このチョコは、今年は4月12日となるキリスト教の復活祭(イースター)を祝うためのものだった。メーカーの幹部は地元メディアに「こういう時期だから、人々に笑顔を届けようとユーモラスな行動のつもりで、挑発するつもりはなかった」と釈明。売り上げを地元に寄付する考えを示している。(ベルリン=野島淳)


トイレットペーパー型のケーキはうけたのに、マスクをして足にトレパをつけたうさぎのチョコは批判されています。同じドイツで、同じ時期にです。ネットでの評価(賞賛・批判)もありますので地域差とも言えません。

なんで片方が褒められて、片方が怒られるのかさっぱり分かりません。記者にもわかっていないようです。たぶんドイツ人に訊いてもわからないのでしょう。

洋の東西を問わず、「不謹慎」批判なんて、しょせんはこんなものではないでしょうか。

【時事問題】コロナ感染追跡アプリ

4月20日の朝日新聞の記事「接触通知、プライバシー懸念 コロナ感染追跡アプリ、日本でも」を引用します。

 新型コロナウイルスの感染者が誰と接触したかを洗い出すため、日本で来月上旬にも、個人のスマホの記録を使った追跡システムが動き出す。利用を希望する人は専用アプリをダウンロードすることで、濃厚接触の疑いがあった場合に通知を受けられる。政府は、感染者の行動把握に手間取る現状を打開したい考えだが、先行するシンガポールでは、プライバシー侵害への懸念から導入者が伸び悩んでいる。
(略)
 導入の目的は、感染拡大で保健所が忙殺され、滞っている濃厚接触者の特定作業を支えることだ。感染予防以外には使わないとする。利用者には「濃厚接触」したリスクをいち早く知れるメリットがある。
 利用者同士が一定の時間近くにいると、近距離無線通信「ブルートゥース」を使って相手の情報を匿名でスマホ端末に記録する。利用者の感染が判明すると、記録されていた人のスマホに「濃厚接触の可能性」について通知される。「いつ、どこで、誰と接触した」かは通知されない。
 利用者が自分で陽性だとシステムに入力すると、いたずらされる懸念もあり、CFJは入力は「行政職員に限る」としている。利用者のスマホを預かって入力したり、アプリに電話番号を登録してもらい、感染者の同意を得て電話番号を元に入力したりする方法が想定される。また、CFJと行政の双方から、感染者の接触情報履歴や接触者のリストなどは見られないようにするという。


新型コロナへの対策として、強権で市民を抑え込むとかプライバシーを無視して感染経路を追うとかの方法があります。どちらも効果があるのは確かでしょう。しかし、そこまでして新型コロナの蔓延を防ぐべきなのかという疑問もつきません。

このシステムでもプライバシーの侵害への懸念がささやかれています。しかしそれ以上に気になることがあります。

利用者は”あなたは感染者に濃厚接触した可能性があります”と通知されると、その後どうしたらよいのでしょうか。どうにもしようがないように思います。

PCR検査を拡充の議論に通じるところがあります。たくさん検査をしている外国を見習うべきだという意見もありますが、問題なのはそこで陽性になった人をどう扱うかということとセットで語らないと議論になりません。

ただ検査数を増やしても、病院のベッドがない、薬がない、収容施設も足りない、ではどうしようもありません。

もしかしたら、毎日のように”あなたは感染者に濃厚接触した可能性があります”と通知を受けることになるだけかもしれません。

わざわざ「コロナ感染追跡アプリ」を入れるメリットがわかりません。

【世論調査】朝日新聞4月21日発表

4月21日朝日新聞が世論調査の結果を発表しました。

 (数字は%。小数点以下は四捨五入。質問文と回答は一部省略。丸カッコ内の数字は、3月14、15日の調査結果)
◆安倍内閣を支持しますか。
支持する41(41)
支持しない41(38)

◆支持、不支持の理由=省略

◆今、どの政党を支持していますか。
自民33(36)
立憲5(6)
国民1(1)
公明5(3)
共産2(3)
維新3(1)
社民1(0)
希望0(0)
NHKから国民を守る党0(0)
れいわ新選組1(1)
その他の政党0(0)
支持する政党はない43(40)
答えない・分からない6(9)

◆新型コロナウイルスをめぐる、これまでの政府の対応を評価しますか。
評価する33(41)
評価しない53(41)

◆安倍首相は、感染拡大の防止に向けて指導力を発揮していると思いますか。
発揮している33
発揮していない57

◆安倍首相は、今月7日に東京や大阪など七つの都府県へ限定して緊急事態宣言を出しました。この7日に出したタイミングについてどう思いますか。(択一)
早すぎた1
適切だ18
遅すぎた77

◆安倍首相は、16日に緊急事態宣言の対象区域を全国に拡大しました。全国に拡大したことを評価しますか。
評価する88
評価しない9

◆緊急事態宣言を受けて、宣言が出る前より外出を自粛するようになりましたか。
自粛するようになった76
これまでと変わらない24

◆安倍首相は、感染拡大を防ぐために、人と人との接触を7割から8割減らすことを求めています。あなた自身は、人との接触を7割から8割減らすことができると思いますか。
できる55
できない41

◆新型コロナウイルスの感染拡大で外出の自粛やイベントの中止などが広がっています。このことにストレスを感じますか。
感じる40(33)
それほどでもない58(65)

◆安倍首相は、すべての世帯へ布製のマスクを2枚ずつ配ることを発表しました。この布製マスクの全世帯への配布を評価しますか。
評価する32
評価しない63

◆安倍首相は、所得制限を設けず、国民1人あたり一律10万円を給付する考えを表明しました。一律10万円の給付をどの程度評価しますか。(択一)
大いに評価する18
ある程度評価する59
あまり評価しない18
全く評価しない5

◆緊急事態宣言を受けて自粛要請に応じた店舗や企業の損失を、政府が補償する必要があると思いますか。
必要がある82
必要はない10

◆新型コロナウイルスの感染拡大で生活が苦しくなる不安を感じますか。
感じる58(46)
感じない40(52)

◆学校法人「森友学園」への国有地売却をめぐる公文書の改ざん問題について、うかがいます。自殺した近畿財務局職員が、改ざんは財務省幹部の指示だった、と書き残した手記を遺族が公表しました。政府はこの問題を再調査するべきだと思いますか。
再調査するべきだ72
その必要はない17

 <調査方法> コンピューターで無作為に電話番号を作成し、固定電話と携帯電話に調査員が電話をかけるRDD方式で、18、19の両日に全国の有権者を対象に調査した。固定は有権者がいると判明した1988世帯から1111人(回答率56%)、携帯は有権者につながった2128件のうち1106人(同52%)、計2217人の有効回答を得た。


この世論調査が私のところに来たと想定して回答してみます。
>◆安倍内閣を支持しますか。
長年支持してきたのですが、最近は支持を取り下げています。ただし不支持になったというわけではありません。

>◆今、どの政党を支持していますか。
支持政党はありません。
公明党が上昇したのは十万円給付の件で得点を稼いだからでしょうか?
維新も頑張っているようですが、立憲はどんどん低迷しています。うかうかしてると維新に抜かれるかも?

>◆新型コロナウイルスをめぐる、これまでの政府の対応を評価しますか。
おおむね評価します。

>◆安倍首相は、感染拡大の防止に向けて指導力を発揮していると思いますか。
「指導力を発揮している」かとは面妖な質問で、何を訊かれているのかよく分かりませんが、緊急事態宣言などなにもしていないわけではないのは理解しています。

>◆安倍首相は、今月7日に東京や大阪など七つの都府県へ限定して緊急事態宣言を出しました。この7日に出したタイミングについてどう思いますか。(択一)
未知のウイルスへの対応ですから、遅いの早いの足りないのやり過ぎだのといくらでも文句はつけられますが、現実的に考えておかしなところはなかったと思います。「適切だ」です。

>◆安倍首相は、16日に緊急事態宣言の対象区域を全国に拡大しました。全国に拡大したことを評価しますか。
これらの一連の答えから見て、国民はとにかく激烈な政策を期待しているのがわかります。感染者が少ない地方も含めて早急に緊急事態宣言を出すことをのぞんでいます。しかし国民の自由を制約し、経済に悪影響を与える施策には、誰かが異議を唱え続けることが必要だと思います。

緊急事態宣言の拡大までは理解しますが、特に増えていない地方にまで及ぼすことには疑問を感じます。

>◆緊急事態宣言を受けて、宣言が出る前より外出を自粛するようになりましたか。
自粛しています。自分がかかりたくないですから。

>◆安倍首相は、感染拡大を防ぐために、人と人との接触を7割から8割減らすことを求めています。あなた自身は、人との接触を7割から8割減らすことができると思いますか。
前から疑問なのですが、この「7割から8割」って何なのでしょうか?割合だから、分子と分母の数値があるはずです。「他人と会話する時間」?「1.8メートル以内に入れた人の数」?・・・

7割だの8割だの言われても計算方法が分からないので答えようがありません。

>◆新型コロナウイルスの感染拡大で外出の自粛やイベントの中止などが広がっています。このことにストレスを感じますか。
感じません。

>◆安倍首相は、すべての世帯へ布製のマスクを2枚ずつ配ることを発表しました。この布製マスクの全世帯への配布を評価しますか。
ないよりはまし、という程度です。
ただ、私の地区では早くに配られましたが、近所で布マスクをしている人を見たことがありません。あんまりカッコよくないんですよね。

>◆安倍首相は、所得制限を設けず、国民1人あたり一律10万円を給付する考えを表明しました。一律10万円の給付をどの程度評価しますか。(択一)
大いに評価します。

>◆緊急事態宣言を受けて自粛要請に応じた店舗や企業の損失を、政府が補償する必要があると思いますか。
全額補償できるのかどうかはともかく、まったく補償なしとはいかないでしょう。

>◆新型コロナウイルスの感染拡大で生活が苦しくなる不安を感じますか。
100%経済的な負担となります。

>◆学校法人「森友学園」への国有地売却をめぐる公文書の改ざん問題について、うかがいます。自殺した近畿財務局職員が、改ざんは財務省幹部の指示だった、と書き残した手記を遺族が公表しました。政府はこの問題を再調査するべきだと思いますか。
納得しない人がいるなら調査してはっきりさせるべきでしょう。これって、政府ではなく財務省の不祥事だと思いますが・・・

【テレビ】名探偵ポワロ:第三回「ジョニー・ウェバリー誘拐事件」

早川書房刊でいえば短編集「愛の探偵たち」の中の「ジョニー・ウェバリーの冒険」にあたります。

原作ではジャップ警部は登場していませんが、ドラマには出てきます。このシリーズは原作にかかわらずヘイスティングとジャップ警部は必ず登場することになっているのでしょうか?

さて、原作ではポワロへの依頼は誘拐されてからですが、ドラマでは誘拐前です。こうなると名探偵のポワロが出張っていてなんで誘拐が成功しちゃうのかという問題が発生します。

たいていの短編の推理小説では、事件が起きて探偵に依頼、探偵が犯罪現場を一通り見分したところで重々しく真相を語る、という流れです。これなら名探偵は名探偵らしく見えます。

しかし長編で、しかも複数の事件が連続して起きるとなると探偵は2番目3番目の事件を防げなかったという結果になります。関係者が次々と殺され最後の二人になったところで真相を暴かれても、なんだかなあ、という感じがします。

「ジョニー・ウェバリー誘拐事件」は、尺の問題でしょうが、わざわざ事件前からポワロがからんでいるように作り直して間を持たせています。なんで事件を防げなかったかというと、責任をヘイスティングの車の故障(実はガス欠?)のせいにしてポワロには傷つけないというシナリオでした。

ところで誘拐されるジョニー少年ですが、原作では年齢不詳ですが、ドラマでは4、5歳に見えます。おしゃべりも十分できます。実はこれは問題があります。犯人の目算どおりに事がすめばジョニー少年は無事に家に帰ることになりますが、口がきけるとなると事件の真相を母親なり警察なりにしゃべれてしまうことになります。これは犯人にとってたいへんまずい事態です。少年が喋れるならこの誘拐事件は計画してはいけないはずです。

原作者の想定は、まだ口が回らない年齢だったのではないかと思います。

あと、わざわざ時間指定をして誘拐予告をした件です。これは原作もそうなのですが、理由らしい理由は明かされていません。ポワロが”なんで時間指定をしたのだろうか?”と述懐しているにもかかわらずです。

これは原作がミスしたのだと思います。

【朝日新聞】自己目的化した日韓友好

4月19日朝日新聞朝刊オピニオン欄。「社説余滴」のコーナー。国際社説担当・箱田哲也氏の「日韓で禍に立ち向かえるか」を引用します。

(略)
 ウイルスとの闘いに唯一の正解などない。
 ただ、日本も本当に検査数を増やす方向にかじを切ったのなら、隣国の挑戦は大いに参考になろう。
 韓国政府は選挙中、自国で量産する検査キットが、米国など世界各地で歓迎されていることを強調した。
 キットに日韓が領有権を主張する島の名前をつけようという韓国の一部の動きは論外だとしても、事態の好転につながるのなら柔軟にかまえたい。
 日韓の経済人たちは今、キットを含めた医療機器を韓国から日本に送り届けられないか奔走する。未曽有の危機に、それぞれの得意分野を生かして立ち向かってこそ、との考えからだ。
 ウイルスに国境はない。ましてや歴史や領土の問題などあるはずもない。


新しく登場したウイルスですので、闘いに唯一の正解などないのは納得です。各国が色々な施策をやってますので、よいも悪いも他国を参考にすることができます。

仮に、世界が一つの政府で統一的に運営されていて、一つの政策だけが実行されるようになると、うまくいった場合はいいのですが、失敗した場合の影響は全世界に及んでしまいます。

それぞれの国が情報を共有しあいながら闘っていくことが重要です。

さて、韓国の検査キットを日本で使おうとする案です。

その検査キットの信頼性とか価格とは知りませんが、有用なものなら使えばいいし、使い勝手が悪いなら他を探せばいいだけのことです。

韓国与党が選挙キャンペーンで称賛していただけで、日本の報道では全く聞かないことから、すくなくともそんなに優れたキットではないと想像できますが・・・

問題なのは、一部の「日韓の経済人」が韓国製キットを日本で使うことに奔走していることです。彼らの頭にはウイルスを効果的に封じ込めることより、日韓友好が優先しています。言葉をかえて言えば日韓友好が自己目的化しています。

検査キットの名前に領土問題のある島の名前を付けようとする連中もたいがいですが、こういう日韓友好絶対主義者も同様に気味の悪い人たちだと思います。


【時事問題】「セクシーキャバクラ」とはどんな店?

朝日新聞の記事『緊急事態宣言後「セクシーキャバクラ」 高井議員を立憲が除籍 週刊誌が報道』より引用します。

 立憲民主党は15日、同党所属の高井崇志衆院議員(50)=比例中国=を除籍処分にしたと発表した。高井氏は、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が東京都などに出された2日後に、新宿区歌舞伎町の「セクシーキャバクラ」と呼ばれる店に行ったと一部週刊誌で報じられた。
 高井氏は14日、福山哲郎幹事長に離党届を提出。福山氏によると、高井氏は事実関係を認め「国民に自粛要請をお願いしているときに、軽率な行動をとったことに心からおわびを申しあげる」と話したという。同党は事柄の重大性を考慮し、離党届を受理せず、除籍処分とした。枝野幸男代表は自身のツイッターに投稿した動画で「国会議員としての自覚を欠き、議員辞職に値する無責任な行動だった」と釈明した。(吉川真布)


高井議員がよいことをしたとは思いませんし、報道された店での言動には眉をひそめるものがあります。

しかし、「議員辞職に値する無責任な行動」とまで言えるかというと疑問です。

「セクシーキャバクラ」なる店のサービスはよく知りませんが、合法ではあるようです。いやがる女性に無理矢理卑猥なことをしたり言ったりしたわけではありません。規定の料金を払ってやっているなら個人の自由というべきです。

女房が怒るというならわかりますが、党の代表や幹事長が怒るのはよくわかりません。

「国民に自粛要請をお願いしているときに」と本人が言っていますが、自粛を要請したのは政府であって野党議員ではありません。与党議員だと立場は微妙ですが、野党議員ならあくまで要請された側です。

こういう”時節柄けしからん”みたいなことを言い市民が市民を監視する風潮には息が詰まる思いがします。

【テレビ】ダークサイドミステリー:「八甲田遭難事件 運命の100時間」

明治35年(1902年)陸軍のが八甲田山系で雪中行軍訓練中に遭難し、210名の隊員のうち199人が死亡するという未曾有の山岳遭難事件です。

この事件は映画「八甲田山 死の彷徨」で知っていました(原作は読んでません)。しかし、この原作・映画は事実をもとに脚色を加えているそうです。

遭難の原因は、基本的には天候の悪化にあります。胸まで降り積もった雪が行軍を阻害し、しかも水分の少ないパウダースノーという状態なので踏み固めることもできず、荷物を運ぶソリをひけなくなったので一人当たり20kgの荷物を背負うことになりました。ホワイトアウトという視界のきかないなか、隊はリングワンダリング(まっすぐ歩いているつもりで同じところをぐるぐる歩き回る現象)を起こします。満足に食事をとれないなかで疲労の限界を超え、低体温症になり意識障害をおこしてバタバタと死に至りました。

指揮者の一貫しない指示も遭難を悪化させた原因です。特に隊を率いていた大尉が「あきらめてみんなで死のう」などと口走ったことが兵士たちに最終的に絶望させています。

■感想
事件の直接の原因は悪天候なのですが、指揮者たちに大きな責任があることは間違いないように思いました。

【朝日新聞】ユヴァル・ノア・ハラリ氏へのインタビュー

4月15日朝日新聞朝刊オピニオン欄。「サピエンス全史」で有名な歴史家のユヴァル・ノア・ハラリ氏へのインタビュー「ここが政治の分かれ道 新型コロナ」より引用します。

 ――ウイルスの感染拡大で、私たちはどのような課題に直面していると考えますか。
(略) 
 「また、ある国はすべての権力を独裁者に与えるかもしれない。別の国では民主的な制度を維持し、権力に対するチェックとバランスを重視する道を選ぶでしょう。すべてにおいて明確な答えはなく、政治に委ねられます。だから私は現状が医療だけでなく政治の重大局面だと定義するのです」
 ――独裁と民主主義のうち、どちらが感染症の脅威にうまく対応しているでしょうか。
 「日本や韓国、台湾のような東アジアの民主主義は、比較的うまく対処してきました。しかし、イタリアや米国は同じ民主主義でも状況ははるかに悪い」
 「独裁体制でも中国は、うまくやっているように見えます。中国がもっと開かれた民主主義の体制であれば、最初の段階で流行を防げたかもしれない。ただ、その後の数カ月を見れば、中国は米国よりもはるかにうまく対処しています。一方でイランやトルコといった他の独裁や権威主義体制は失敗している。報道の自由がなく、政府が感染拡大の情報をもみ消しているのが原因です」
 ――どちらの政治体制が望ましいとも言えないわけですか。
 「長い目で見ると民主主義の方が危機にうまく対応できるでしょう。
(略)
 ――市民への監視や管理を強めた中国の手法が成功例とされることは、どう考えますか。
 「新技術を使った監視には反対しないし、感染症との闘いには監視も必要です。重要なのは、監視の権限を警察や軍、治安機関に与えないこと。独立した保健機関を設立して監視を担わせ、感染症対策のためだけにデータを保管することが望ましいでしょう」
(略) 
 ――日本は私権の制限に慎重で、民主主義を守りながら対応をしています。しかし国民が不安に駆られ、より強い政府を求める声も出ています。
 「政府に断固とした行動を求めることは民主主義に反しません。緊急時には民主主義でも素早く決断して動くことができる。政府からの情報を人々がより信頼できるという利点もある。政府が緊急措置をとるために独裁になる必要はありません」
 (略)


 ハラリ氏の「サピエンス全史」は知的興奮を味わいながら読みました。その圧倒的な知識量と構成力には舌を巻いたものです。

さて、新型コロナで揺れる世界をユヴァル・ノア・ハラリ氏は、民主主義と独裁主義のどちらがうまく対処できるか、つまりコロナが去った後の世界はどういう政治体制が幅を利かすのかを語っています。

気になったのは、現時点では独裁的な中国は民主的な米国よりうまく立ち回っているという分析です。

しかし、米国のコロナ拡大は中国より後です。この時点で中国がうまくやっているといっても、それはあくまでこの時点での話です。もう少し時間をおいて観察しないと中国と米国のどちらがうまくいったのかは言えないはずです。

日本・韓国・台湾・イタリア・スペイン・イラ・トルコなどとの比較も同じです。現時点を切り取った比較は無理があります。

また、民主主義と独裁主義の比較というのも腑に落ちません。比較すべきは、市民の自由行動の制限やプライバシーを踏み越えた監視をする(「断固とした行動」)か、それとも市民の自由を最大限尊重するかということです。

独裁主義なら市民の自由もプライバシーもあったものではありませんが、民主主義でも露骨に市民に介入している政府もあります。(多分、日本が一番市民に介入していないみたいです)

そのことについて、朝日新聞のインタビュアーは、日本で「国民が不安に駆られ、より強い政府を求める声」が出てくることをいさめてほしがっている雰囲気があります。しかし、ハラリ氏は独裁主義は否定しながらも「断固とした行動」は容認する立場なのが、朝日新聞としては残念なところでしょうか。

【テレビ】名探偵ポワロ:第二回「ミューズ街の殺人」

早川書房刊でいえば短編集「死人の鏡」の中の「厩舎街の殺人」にあたります。

短編集ですが、「厩舎街の殺人」は文庫で100ページを超えていますので中編といった方がよいでしょう。そのため一時間弱のドラマでも間延びした感じはありません。ちょうどいいテンポに思えます。

若い未亡人の自殺との報ですが、なにやらおかしな点があるのでポワロはジャップ警部とともに駆け付けます。そして事件の真相を暴く、というのが筋立てです。

原作では、左利きなのに右こめかみに銃の跡があり、右手で銃を握っているといういかにも胡散臭い状態でした。テレビ版では、右利きと言われているのに、左こめかみに銃の跡、左手に銃を持っていると改変されています。

どちらも同じ結論に達するのですが、原作の方が自然な感じがします。なんで不自然な改変をしたのか不思議です。

原作にない部分として、ポワロが頼んでいるクリーニング店が英語の分からない中国人従業員だらけというのがあります。そのためポワロの事細かい要求が受け入れられなくて憤慨するというくすぐりがありました。それと、犯人かもしれない怪しい男が中国風のカフェを経営しています。このカフェの女店員(白人)が変な帽子(笠?)をかぶり唄を歌ってもてなすお店です。

なんでこんなに「中国」を混ぜるのでしょうか。しかもあまり好意的でありません。原作にあるなら仕方ないのですが、ありもしないものをわざわざ混ぜることもないでしょうに・・・

なお、原作では三人称視点で書かれていてヘイスティングは登場しません。しかしテレビ版ではヘイスティングの登場はお約束なのか顔を出しています。

【朝日新聞】コロナ封じの背景に米国第一主義があるのか?

4月14日朝日新聞朝刊の記事『「世界最強」CDC、コロナ封じ失敗 背景に米国第一』より

(略)
 新型コロナウイルスが世界中へ広がり、米国も直撃を受けている。トランプ米大統領が3月13日に国家非常事態宣言を発してからの1カ月間で感染者数、死者数がともに世界最悪となり、収束は見えない。
 その原因の一つとして指摘されるのは、米国の利益を最優先する「アメリカ・ファースト(米国第一)」を掲げ、専門家の意見を軽視する政権の行動だ。
(略) 
 だが、トランプ政権の下で国際保健分野は冷遇されている。政権はCDCの予算を削減しようとし、エボラ出血熱対策の教訓から設けられた国家安全保障会議(NSC)のパンデミック担当チームも18年に解体された。そこに、通商分野を中心とした米中対立が追い打ちをかけた。
 トーマス・フリーデン元CDC所長はロイター通信に「トランプ政権のメッセージは『中国に協力するな。彼らは敵だ』ということだ」と語る。同通信によると、中国版CDCに派遣されていた米国の専門家ポストは昨年7月から空席だ。米国は今年初めに中国側から武漢での肺炎の集団発生を伝えられて専門家派遣を申し出たが、認められなかった。ワシントン・ポストによると、米政府は武漢ウイルス学研究所と関係の深いテキサス大ガルベストン校経由で直接ウイルスの試料を入手しようともしたが、中国政府の介入で頓挫したという。世界保健機関(WHO)の調査団の一員として米国の専門家が中国入りしたのは2月半ばだった。
(略)
 国際協力の代わりに、トランプ政権が1月末に打ち出したウイルス対策は、中国からの入国制限だった。だが、CDCが開発した検査キットの不備もあり、国内感染は止められなかった。
(略)
(ワシントン=香取啓介)


記事を読む限り「米国第一主義」のせいで新型コロナ感染が広がったとは読めません。

トランプ政権のやった悪いこととして挙げているのは
(1)CDC予算を削減しようとした
(2)NSCのパンデミック担当チームを解体した
(3)中国版CDCのアメリカ人ポストが空席のまま
(4)武漢に専門家の派遣を申し出たが受け入れられなかった
(5)直接ウイルスの試料を入手しようとしたが中国政府の介在で失敗
です。

(1)は「しようとした」と書いてあるので実際には削減していないようです。であるならコロナ感染の原因にはなりません
(2)は影響があったかもしれませんが、具体的にどういう悪影響があったのが書かれていません。またパンデミック担当チームの解体が「米国第一主義」によるものかどうかも不分明です。
(3)はどういう影響があったのか分かりませんし、誰のせいで空席なのかもわかりません。したがって「米国第一主義」の弊害とは論証できていません。
(4)は中国が受け入れなかったということでしょうから、米国の責任にするのは無理があります。
(5)は記者が自分で書いているように中国政府のせいです

なんでもかんでもトランプ批判をしたい勢力に踊らされて書いた記事でしょうか?

【アニメ】2020春調査(2020/1-3月期、終了アニメ、66+1作品) 第56回

アニメ調査室(仮)さんで行っているアンケートに投稿しました。
評価基準は
S : とても良い(第3回より追加)
A : 良い
B : まあ良い
C : 普通
D : やや悪い
E : 悪い
F : 見切り、視聴はしたが中止(または見逃しが多い)
x : 視聴なし、(または視聴中のため評価保留)
z : 視聴不可(わかる範囲で良いです)

詳細なレビューはリンク先をご覧ください。
01,pet,x
02,22/7,x
03,ネコぱら,x
04,虚構推理,F
05,なつなぐ!,x
06,ドロヘドロ,x
07,ちはやふる3,B
08,へやキャン△,x
09,恋する小惑星,x
10,耐え子の日常,x

11,ボス・ベイビー,x
12,空挺ドラゴンズ,x
13,ダイヤのA actII,A
14,どるふろ 狂乱編,x
15,ジモトがジャパン,x
16,おちゃめなシモン,x
17,ソマリと森の神様,x
18,地縛少年花子くん,x
19,織田シナモン信長,A
20,異世界かるてっと2,x

21,ランウェイで笑って,x
22,けだまのゴンじろー,x
23,ダーウィンズゲーム,B
24,アイカツオンパレード!,x
25,デュエル・マスターズ!!,x
26,魔入りました! 入間くん,x
27,ラディアン 第2シリーズ,x
28,群れなせ! シートン学園,F
29,ゲゲゲの鬼太郎 (第6期),x
30,ポチっと発明ピカちんキット,x

31,フライングベイビーズ☆プチ,x
32,ねこねこ日本史 第4シリーズ,x
33,アバローのプリンセス エレナ,x
34,あはれ! 名作くん 第4シリーズ,x
35,かいじゅうステップ ワンダバダ,x
36,スター☆トゥインクルプリキュア,x
37,ぼくのとなりに暗黒破壊神がいます。,x
38,うちタマ?! うちのタマ知りませんか?,x
39,SHOW BY ROCK!! ましゅまいれっしゅ!!,x
40,Fate/Grand Order 絶対魔獣戦線バビロニア,x

41,痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。,F
42,(12話までの暫定評価) <Infinite Dendrogram> インフィニット・デンドログラム,x
43,ファンタシースターオンライン2 エピソード・オラクル,x
44,カードファイト!!ヴァンガード (2019 新右衛門編),x
45,マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝,C
46,八十亀ちゃんかんさつにっき 2さつめ,A
47,理系が恋に落ちたので証明してみた。,x
48,推しが武道館いってくれたら死ぬ,x
49,僕のヒーローアカデミア 第4期,x
50,宝石商リチャード氏の謎鑑定,F

51,魔術士オーフェンはぐれ旅,x
52,七つの大罪 神々の逆鱗,B
53,映像研には手を出すな!,A
54,歌舞伎町シャーロック,x
55,爆丸バトルプラネット,x
56,異種族レビュアーズ,x
57,ARP Backstage Pass,x
58,Bラッパーズストリート,x
59,ハイキュー!! TO THE TOP,x
60,ID:INVADED イド:インヴェイデッド,D

61,(1月終了) バビロン,D
62,(TV放送版) へんたつ,x
63,(全8話) おーばーふろぉ,x
64,(全12話) アズールレーン,x
65,(地上波初放送) 7SEEDS (1期),C
66,(ネット配信) ベイブレードバースト ガチ,x

■感想
虚構推理:文章で読んだら面白いのかもしれませんが、映像化したら間延びした感じがしたので切りました
ちはやふる3:今期はちょっと話の焦点が定まっていなかった感じですね
ダイヤのA actII:手に汗握る熱い展開でした
織田シナモン信長:文句なく面白かったです
ダーウィンズゲーム:いかがわしい面白さです
群れなせ! シートン学園:こういう「いい話」は苦手なので切りました
痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。:普通にオンラインゲームをしているのをアニメ化して何が面白いのかさっぱり分かりません
マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝:名作の続編なので期待しすぎたのか拍子抜けしました
八十亀ちゃんかんさつにっき 2さつめ:一期同様安定して楽しめました
宝石商リチャード氏の謎鑑定:話が地味すぎます
七つの大罪 神々の逆鱗:中途半端な終わりでしたが次に期待できます
映像研には手を出すな!:いままでのアニメとは毛色の変わった秀作です
ID:INVADED イド:インヴェイデッド:私には理解できない作品でした
(1月終了) バビロン:原作に問題があるように思います
(地上波初放送) 7SEEDS (1期):ここで終わると評価しようがありません

【朝日新聞】「要請」はよくないのか

4月10日朝日新聞投書欄。東京都の大学生(20)の『「要請」名目の私権侵害を憂う』を引用します。

新型コロナウイルス感染が拡大し、全国でイベントや外出の自粛などさまざまな面で制限が強まってきた。活動の制限自体は仕方ないが、「自粛」や「要請」することには問題があるのではないか。
本来自粛とは自らの意思で行動を控えることだ。しかし、政府や自治体の「要請」は、事実上、行動の自由という重要な権利を制限する強制力をもつのに、その制限について法的根拠がなく、責任の所在が不明確になっている。つまり、要請にしたがっても、あくまで「個人の判断」での行動だから、例えば損失を補償するような必要はないということになる。これは公権力の恣意的な私権の制限につながらないか。
そこで政府や自治体は、外出禁止などを法律や条例で定め、それに基づいて制限をするべきだと思う。行動制限を法で定めることは私権の侵害につながるという意見がある。しかし自粛「要請」に名を借りた私権の侵害を防ぐためには、その制限を行う根拠や責任の所在を明確にし、制限の必要性を事後的に検証できる仕組みにしておく方が、私権の保護につながると考える。


自粛の要請は責任放棄ではないか、という意見はよく聞きます。この投書は意見を要領よくまとめていますので、引用してみました。

結論からいうと、私は自粛の要請で問題ないと考えています。

中学校時代を思い返します。無茶苦茶をする一部の生徒がいたせいで校則が厳しくなってしまい、その果ては刑務所みたいな学校生活となりました。ところが高校になると、みんながある程度の自重をしているので、少々の逸脱行為ではとやかく言われない自由な学校生活を楽しめました。

どちらが良かったかといえば明らかに後者です。

「要請」でウイルスを抑え込めるならその方が、法律・条令を改正するよりましです。

投書子は責任の所在を心配していますが、責任はできるかぎり自分で受け持つというのが大人の態度だと思います。

【テレビ】ダークサイドミステリー:「魔女狩りの恐怖 なぜ人は、隣人を追いつめたのか?」

NHK-BSの「ダークサイドミステリー」。
今回は、欧州で16世紀から17世紀にかけて全盛期を迎えた魔女狩りがテーマです。

・もともと一人暮らしの老婆が薬草をうったりして生計をたてているケースはあり「魔女」として認識されていた。しかし、それが悪魔とは結び付いていなかった。
・15世紀の異端審問官ハインリッヒ・クラーマーはオーストリアのインスブルックで魔女50人を訴追した。しかし裁判では負ける。そこで魔女が悪魔の使いであることを論述した本を執筆する。これが「魔女の鉄槌」で1486年に出版された。当時としては破格の3万部をうりあげる。魔女が夜な夜な集会を開くといった魔女像を作り出す。
・100年後、世界的な寒冷期に突入し、各地で飢饉が発生。これを魔女のせいにする風潮が生まれ、魔女狩りが拡大する。
・魔女として有罪にする決めての具体的証拠は存在しないので、自白が決定的証拠とされ、拷問が横行した。
・およそ6万人が魔女狩りの犠牲になった。
・18世紀の中頃にやっと知識人階級から、魔女狩りへの疑問が出され下火になる。
・現在でも多数によるリンチなど「魔女狩り」に類する行いは世界各地でみられる

■感想
正直言って、有名な出来事の割に6万人というのは案外少ないように思いました。約100年間で欧州全体でのことですから、一部地域で集中して起きたとしたら、実際に魔女狩りに遭遇しなかったヨーロッパ人は大勢いたように思います。

今に残る拷問器具などを見ると恐ろしく感じますが、当時は拷問は一般的で魔女狩りだけに使っていたわけではないことは留意すべきです。

それでもなぜこの出来事が大ごとなのかと言えば、曲がりなりにも裁判の形式を踏んでいること、家族を引き裂く悲劇(娘に母親を告発させた事例もある)だったことです。その点で戦争や疫病での死とは違っています。

番組では、SNSをきっかけに拡散する少数派への暴力を魔女狩りと結び付けていましたが、ちょっと疑問です。魔女狩りの本質は自分も魔女として告発されかねない恐怖から他人をつるし上げるという構図です。連合赤軍の集団リンチとかポルポト支配のカンボジアの方が類似性が高いと思います。

【時事問題】WHOと中国との関係

4月10日朝日新聞の記事『「米中、協力してウイルスと闘って」WHO事務局長訴え』より引用します。

 新型コロナウイルスへの対応をめぐって対立する米国と中国に対し、世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長は8日の記者会見で「このウイルスを政治問題化しないでほしい」と呼びかけた。トランプ米大統領がWHOを「中国中心だ」と非難し、WHOへの資金拠出の停止を検討するとしたことを受けて記者の質問に答えた。
 トランプ氏は7日の記者会見で「WHOは私が実施した(中国からの)渡航制限を批判した。多くのことで間違っている」などと批判していた。
 これに対し、テドロス氏は「できることはすべてやってきた」としながら、過ちも含めて事後に検証する考えを示した。
(略)
 WHOへの批判については「WHOはすべての国と緊密な関係にあり、人種偏見はない」と述べるにとどめた。
(略)
 このほかテドロス氏はこの3カ月、人種差別的な中傷などの個人攻撃を受け「殺害脅迫さえもあった」と明らかにした。こうした中傷キャンペーンは台湾から始まったとの見方を示し、「台湾外交部も知っているはずだ」と発言した。台湾はオブザーバーとしてのWHO総会参加も認められておらず、WHOの姿勢を批判していた。
(略) 


WHOが中国からの渡航制限を批判したことの是非は、今総括すべきです。なぜなら、現在ほぼすべての国がすべての国に渡航制限をかけている事態だからです。WHOがこれが疫学的に無意味だとあくまで主張するなら堂々をそうすればよく、意味があると考えているなら中国からの渡航制限批判は間違っていたと正直に撤回すべきです。

今起きている問題なのですから、事後に検証すればいいような話ではありません。

また、WHOが(あるいはテドロス氏が)中国と過度に密接だったという批判と、テドロス氏が人種差別的な中傷を受けたこととは、別個の問題です。

テドロス氏が個人攻撃をされたことはお気の毒だとは思いますが、それでWHOと中国の関係が清潔だと保証されることにはなりません。

あさっての方向への批判です。

米国に批判されたからといって台湾に鉾先を向けるあたりからも、中国とのずぶずぶの関係にあることを強く疑わせます。

【アニメ】織田シナモン信長

原作は未読です。

織田信長をはじめとした戦国武将が現代日本の一町内に犬として生まれ変わったという設定のギャグアニメです。

戦国時代のウンチクとギャグがかみ合っていて毎回素直に笑えました。ネタも豊富で飽きさせません。本能寺の変になにか秘密があるらしいですが、今期はそこまで触れられませんでした。二期以降に持ち越しみたいです。

今期はこれが一番面白かったです。

ところで、全体的に史実をおさえているみたいですが、明智光秀が信長よりはるかに年下として描いているのはどうしてでしょう(実際は光秀の方が年長)。現代のパワハラを連想させる関係なので信長が年下ではおかしいという判断でしょうか?

【テレビ】名探偵ポワロ:第一回「コックを捜せ」

アガサ・クリスティー原作のテレビドラマ「名探偵ポワロ」のハイビジョン・リマスター版がBSプレミアムで放送されることになりました。

その第一回が「コックを探せ」です。原作は短編集「教会で死んだ男」の「The Adventure of the Clapbham Cook」。私の手元にあるハヤカワ文庫では「料理人の失踪」と訳されています。

構造はシャーロックホームズものを踏襲しています。つまり探偵が事務所兼住居にいて、物語の筆記者(私)が助手をつとめる。依頼人が変なことを頼みにきて、探偵が慧眼で真相を見破る、というやつです。

しかし、シャーロックホームズだと持ち込まれた依頼は不可思議なものぞろいです。しかしこの「コックを探せ」だと、中流階級の住み込みコックが黙って辞めていったので探してほしい、というのが依頼で、それだけでは別段面白くもおかしくもありません。

原作は短編ならではの軽快さで読ませてくれるのですが、一時間弱のテレビドラマにしたせいでかいろいろな枝葉をつけているので、やや冗長に感じます。それを避けるためか、冒頭に原作にはない下宿人の怪しい素振りのシーンを挟んでいます。

なお作中、銀行員が盗んだのは「9万ポンド」となっていますが、ハヤカワ文庫版では「5万ドル」です。テレビで変えた可能性もありますが、原作そのものが出版年や英米版での違いがあるのかもしれません。

【朝日新聞】同盟を解消するなら口も出せません

4月7日朝日新聞朝刊オピニオン欄。「耕論」のコーナー。米保守派重鎮のパット・ブキャナン氏の『「我々は参戦しない」の精神』より

(略)
 「米国第一」でまず重要なのが国境防衛です。92年の共和党綱領には私が訴えた「国境を防衛するために必要な構造物」の建設という一文が挿入され、「ブキャナン・フェンス」と呼ばれました。諸外国との同盟関係を解消し、海外駐留米軍を米国に帰還させることも重要です。
(略)
 一方、トランプ氏が米国の同盟国に「負担を増やすべきだ」と要求しているのは極めて正しいことです。北大西洋条約機構(NATO)加盟国の多くは防衛費を国内総生産(GDP)の2%に上げる目標を達成しておらず、日本もGDPのたった1%程度しか防衛費を負担していません。最大の問題は、我々が今後もこのような同盟を維持する必要が本当にあるかということです。
 NATOの中の1カ国でも攻撃を受けたら我々は参戦せざるをえない。これはアジアにもあてはまります。我々はこうした外国のために戦争をするという約束を、いつまで守る必要があるのでしょう。南シナ海のスプラトリー(南沙)諸島をめぐって中国はフィリピンやベトナムと対立し、東シナ海の尖閣諸島をめぐっても日本と対立しています。しかし、米国はこれらの島々の防衛のために戦争しなければいけないのでしょうか。「米国は戦争をしない」という点を私は明確にしておくべきだと考えています。(聞き手・園田耕司)


同盟は双方の合意で成り立っているのですから、片方が解消したいといえばそれで解消されます。米国が同盟を解消して駐留米軍を引き揚げたいというのであれば、それを止めるすべはありません。

しかし、同盟を解消した場合、元同盟国に防衛費をGDP比2%にしろとか指図することはできません。友好国に踏みとどまったとしても他国なのですから、安全保障について口ははさめません。

ブキャナン氏の主張のおかしなところは、他所の国の戦争に巻き込まれたくないといいながら米国を盟主とした地位は保持したがっているところです。

どの(元)同盟国もそんなことは認めないでしょう。

これが米国の保守派重鎮の理論だと思うと頭がクラクラします。

【アニメ】八十亀ちゃんかんさつにっき 2さつめ

ミニアニメです。一期も観ていました。とても面白かったので二期も視聴しました。

ネタが豊富なせいか、二期になっても面白さは持続しています。ミニアニメならではのテンポの良さも魅力です。お金の関係がわかりませんが、名古屋のご当地企業のCMも楽しかったです。

秀作でした。

【アニメ】八十亀ちゃんかんさつにっき 2さつめ

ミニアニメです。一期も観ていました。とても面白かったので二期も視聴しました。

ネタが豊富なせいか、二期になっても面白さは持続しています。ミニアニメならではのテンポの良さも魅力です。お金の関係がわかりませんが、名古屋のご当地企業のCMも楽しかったです。

秀作でした。

【テレビ】ダークサイドミステリー:「ナチスをだました男 20世紀最大の贋作事件」

去年の夏まで放送していたNHK-BSの「ダークサイドミステリー」が新番組のよそおいで戻ってきました。今回は「ナチスをだました男 20世紀最大の贋作事件」

フェルメールの贋作をドイツのゲーリングに撃った男の物語です。事件自体は有名なのですが、この番組で詳細な部分まで知ることができました。

・1889年、ハン・ファン・メーヘレンオランダで生まれる。
・1913年、24歳で絵画コンクールの最優秀作品賞をとりプロの画家としてデビュー。
・しかし、当時の絵画が写実を否定する傾向にあったので、プロとして鳴かず飛ばず。やむを得ず修復師の仕事を始める。
・1923年、フランス・ハルスらしき絵の修復を依頼される。大幅な加筆をした結果、ハルス研究の第一人者から真作だとおすみつきを得る。しかし後に別の専門家(美術史家アブラハム・プレディウス。フェルメールの専門家)の鑑定で偽物と断定され、詐欺師の片棒を担がされた形となる。これを機にプレディウスに復讐を誓い、フェルメールの贋作に挑む。
・1937年、贋作「エマオの食事」を完成させ、プレディウスをだますことに成功。5億円相当の報酬を手にする。
・その後も贋作を作り続け、51歳で「キリストと姦婦」を完成させる。これをナチスドイツのNo2であるゲーリングが目をつける。15億円相当の報酬を得る
・1945年、ドイツ降伏の三週間後、メーヘレンは国家反逆罪の容疑で逮捕される。一か月後、贋作であることを自供。贋作を作った理由は「自分の能力を正当に認めてほしかったから」と供述。実際に監察官の前で贋作を描いてみせる。
・1947年、無罪判決。売国奴から、ナチスをだました英雄へと評価が180度変わる。判決の六週間後に長年の薬物使用がたたってか死亡。贋作によって生涯に得た報酬は64億円相当にのぼる。

■感想
・ナチスはヨーロッパから美術品を強奪したり買いたたいたりしたといわれていますが、メーヘレンの贋作に対しては相当の報酬を払っています。ユダヤ人からは強奪したけど、一般市民からは普通に購入したということでしょうか。ちょっと分からなくなってきました。
・メーヘレンはオランダの宝を売り渡したということで国家反逆罪で捕まっています。しかしメーヘレンは匿名の人物のコレクションを転売したという形をとっています。つまり普通の合法的な取引です。日本でもご維新前後で日本の美術品を海外のコレクターに売った事例が多くありましたが、国家反逆罪にはなっていません。いったいこのときのオランダの法律はどうなっているのでしょうか?
・メーヘレンは自分の能力を評価してほしかったと動機を語っていますが、逮捕されるまで贋作のことは喋っていません。本当に評価してほしいなら、最初の「エマオの食事」の時に公表したはずです。芸術家としての才を認められず悔しかったのはわかりますが、そういう動機で続けてきたのではないと思います。

【アニメ】ちはやふる3

一期も二期も観ています。

一期が2012年、二期が2013年の放送だったので、実に7年もの間をあけての三期です。

こんなに間が空いたのはなにか事情があったのでしょうか。実写映画も三部作で公開されたくらいですから、人気はあったはずです。単に原作のストックが尽きたということなのでしょうか?

3期は、いろいろなキャラクターにつぎつぎとスポットがあたった結果、やや散漫なところがなくはありませんでした。この作品はなにを描こうとしているのかがちょっと見えにくくなってきました。

それでも四期があれば観ますけど。

【アニメ】7SEEDS (1期)

原作は未読です。原作者は「BASARA」の人で、そういえば作品の雰囲気が似ています。

1期の終わりということで話の途中で終わったのは仕方ないことですが、終わり方があまりにも急で来週放送があってもおかしくないくらいです。

そんな遠未来でもないのに動植物の進化が激しいのも不思議ですし、それぞれのチームに別々の情報を残していた理由も定かではありません。こうしたことは2期以降で解決されるのかと思いますが、1期だけでは評価のしようがありません。

2期があれば観たいとは思いますが、間が空きすぎるとテンションが下がっちゃうかもしれません。

【朝日新聞】布マスク配布案

4月2日朝日新聞の記事『布マスクは有効? WHOは「どんな状況でも勧めない」』より

 新型コロナウイルスの感染拡大防止の一環で、安倍晋三首相が洗濯して繰り返し使える布マスクを5千万余りある全世帯に2枚ずつ配る方針を表明した。布マスクの効用をめぐっては、専門家の間でも懐疑的な見方が多い。
(略)
 5年前に英国の医学誌に発表された論文では、1607人の医療従事者を、医療用マスクをつける人、布マスクをつける人、マスクをつけたり外したりする人にわけて感染リスクを比べたところ、布マスクをつけた人がもっとも呼吸器疾患やインフルエンザ症状を示した人が多かったという。
 WHO(世界保健機関)は、新型コロナ感染拡大期における布マスク使用について「いかなる状況においても勧めない」と助言している。
(略) 
(岡崎明子)


記事からは安倍政権のやることにはなんでもいちゃもんをつけなければ気が済まないという意思を感じます。

英国の医学誌の論文は、医療用マスクをつけたグループ、布マスクをつけたグループ、(おそらく)医療用マスクをつけたり外したりしたグループにわけて観察すると、布マスクの予防効果が低かった、というものです。

しかし今問題とすべきなのは、布マスクをつけたグループと何もつけなかったグループでごれだけの差があるのかということです。そこに差がないなら、布マスクなんか配っても無駄だ、ただの気休めにしかならない、と言えます。

しかし英国の医学誌の実験はそういうものではありません。したがって、それを根拠に布マスクを配るのは意味がないとは言えません。
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えいび

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