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【アニメ】本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでられません 第2部

第一部も観ていました。

第一部では、どうにかして本を作ろうと奮闘するという一本筋が通った話でしたが、第二部になると、神殿での仕事の差配とか、部下の心をどうやって掌握するかとか、商人になりたい職人の子をどうやって応援するかといった、本とはあまり関係ない話が多かったように思います。

作者が自分の作った異世界の探訪に夢中になってしまったかに見えます。

凡作とは思いませんが、第二部になって焦点が拡散してしまったように感じました。
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【朝日新聞】(社説)ネット上の中傷 事業者の社会的責任は

6月28日朝日新聞の社説「ネット上の中傷 事業者の社会的責任は」を引用します。

 ネット上にあふれる誹謗や中傷にどう対処するか。様々な場で、様々な観点から議論されているが、表現・言論の自由を侵す恐れをはらみ、確たる解決策を見いだせないのが現状だ。
 原因のひとつに、発信の場を提供しているネット事業者の取り組みの実態が見えないこともあるのではないか。
 ツイッターやフェイスブック、ヤフーなどは、情報交換の土台を担っていることからプラットフォーマー(PF)と呼ばれる。投稿の責任を負うのは発信者本人だが、PF側にも問題があるとの指摘は多い。
 もちろんPFも無策というわけではない。独自の基準を設けて、脅迫や差別的言動、著作権侵害などにあたると判断したものを削除したり、その投稿者を利用停止にしたりしてきた。24時間体制でAIを使った監視も取り入れているという。
 それでも、対応が遅い、問題のある投稿が放置されている、一方的に利用を停止された、基準が不明瞭だ――といった苦情や不満は絶えない。
 その投稿が正当な批判・論評なのか、人権を侵害する行いなのか、直ちに判断がつかないケースはままある。PFの苦労もわかるが、だとしてもこれまでのやり方は透明性に欠け、あるいは海外の本社任せで、社会としっかり対話しようという姿勢を欠くと言わざるをえない。
(略)
 表現活動への規制は極力小さくするのが、民主主義社会にとって望ましい。過剰な介入を防ぐには、実態を踏まえて議論を深めることが不可欠で、まさにその「土台」となるデータや情報を明らかにするのがPFの務めだ。偽ニュース対策でも同様のことがいえよう。
 中傷にさらされていたプロレスラー木村花さんが亡くなったのを受けて、PF各社は善後策を検討すると表明した。社会的責任の重さを自覚し、具体的な行動で示してほしい。


ネットだろうがなんだろうが他人を誹謗中傷するのは良くないことです。その反面、言論・表現の自由は最大限尊重されなければなりません。

そのためには、「被害者」が泣き寝入りしなければならない構造を変える必要があります。「加害者」を特定しやすくして、裁判といった公の場で双方が主張しあい、どこで折り合いをつけるのかをみなで考えていくのが大事です。

しかし、PFが介入して書き込みを削除しろ、というのは乱暴です。

仮にはがきで脅迫的なことを書いて送ったとしたら、「被害者」と「加害者」が争うことになるでしょう。「被害者」は脅迫だと主張し、「加害者」は言論の自由の範囲だと反論します。それが健全な状態なのであって、郵便局がはがきの中を勝手に読んで、ゴミ箱に放り込んでいいわけがありません。

PFに削除させろ、というのはこれと同じ主張です。

AIに判断させればいいと言っていますが、これは意味がありません。碁とか将棋であればAIは手の良し悪しを判別できます。勝てる手が良い手だというのは客観的だからです。しかしネットの書き込みの良し悪しを判断する客観的な指標はありません。やるとしたら苦情の多い書き込みのパターンをAIが見つけて削除することになります。要するに、苦情が多い書き込みが消されていくという大衆による言論弾圧となってしまいます。

PFは言論の統制をしてはならないと考えます。

【テレビ】名探偵ポワロ:第十三回「消えた廃坑」

原作は短編集「ポアロ登場」の中の「消えた廃坑」です。

原作では、ポワロが過去に遭遇した事件をヘイスティングに語るという形式ですが、ドラマでは現在進行中の事件として描いています。ホテルにチェックインする中国人の宿帳から、ドラマは1935年8月12日であることが分かりました。

ドラマではポワロとヘイスティングがモノポリーで遊んでいるのですが、調べたところモノポリーの発売は1935年の2月だそうです。偶然かもしれませんが、時代考証が想像以上にきちんとしているのかもしれません。

事件は中国人が登場し、中華街が舞台にもなっています。またアヘンも大きな要素として登場します。英国・アヘン・中国といえばアヘン戦争を思い出すのですが、原作もドラマもそんなことは微塵も興味を示しません。かといって中国人を蔑視しているかというとそういう感じでもなく、単に自分たちとは異なる人たち、という認識みたいです。

なお、原作ではジャップ警部は登場しませんが、ジャップ警部のひととなりについて語った部分があります。

この事件を担当したミラー警部と顔を合わせてしまった---彼は我らが友人のジャップとは大違いで、自惚れが強くて、不作法で、我慢のならない男なんだ。

ハヤカワ書房クリスティー文庫「ポアロ登場」P349

結構、ジャップ警部を気に入っている様子で面白かったですが、ドラマではこの事件もいっしょに担当しているので、いつもの軽いジャッブを打ち合うような関係でした。

【時事問題】地方議員の影響力

昨年7月の参院選をめぐり、前法相で衆院議員の河井克行容疑者と妻で参院議員の案里容疑者が公職選挙法違反容疑で逮捕されました。この件で広島県の地方議員がお金をもらったことを次々と証言しています。

河井夫婦は容疑を認めていないのですが、ここでは買収があったという前提で話を進めます。

河井容疑者は地方議員にお金を渡して、いわゆる票のとりまとめ、を依頼したのだと思います。地方議員とその家族の票ぐらいのために買収するはずがありません。その地方議員の知り合いの有権者に声をかけてほしかったのでしょう。

しかし、河井容疑者から渡された数十万の金を小分けにして例えば100人に配るといったことを想定したのでしょうか?

これだと一人1000円程度です。1000円で票を売る人がどれほどいるのかとも思います。また、広く配らなければ”票のとりまとめ”にはならない反面、通報される危険も増します。したがって、小口にして再分配は想定していなかったという気がします。

想定していたのは、地方議員の声がけで、有権者がただで投票してくれるということでしょう。

私には分からないのですが、地方議員に頼まれたら素直に投票する人が大勢いるのでしょうか。

お金をもらって投票するのもどうかと思いますが、頼まれただけで投票するなんて主体性がまるでない大人です。はっきり言えば程度が低いです。

有権者の程度が低いと見込んだからこそ、河井容疑者は地方議員に金を配ったのでしょう。

広島県民はバカにされたと、怒るべきでは?

【アニメ】邪神ちゃんドロップキック'

「邪神ちゃんドロップキック」の二期です。

一期では、いきなり話の途中から始まりましたが、二期でようやく邪神ちゃんが日本に召喚されて帰れないという事情が語られました。なくても分かるエピソードなのですが、ちゃんとやった方がいいのは明らかなので、その点でも高評価です。

キャラクターの数は多いですが、きちんと整理されていて混乱することはありませんでした。

ギャグも一期のテンションを維持していて楽しかったです。

良作です。

【朝日新聞】日韓友好は証明不要の前提なのか?

6月25日朝日新聞朝刊。日韓の問題を考える「隣人」シリーズの5回目。京都大学教授・小倉紀蔵氏の「新たな文明、日韓がつくる気概を」より

 ――日韓関係は厳しい状況が続いています。
(略)
 ――日本からすると韓国は約束を守らない、と見えて、逆に韓国には、過去に対する反省がないとみられています。視座の違いはなぜ生まれるのでしょう。
 「土台となる『世界観』が、日韓ではだいぶ異なるという事実をもっと認識すべきです」
 ――具体的には?
 「文化や慣習も違いますが、もっと大きなレベルの世界観が違います。たとえば儒教的な考えの浸透度や歴史の見方も違う。グローバル化への違和感が強い日本とそうでない韓国の違いもある。でも、世界観が合わないから断絶だ、というわけにはいかないのが隣国関係。批判しながら理解もするという勇気が必要です」
 ――国際社会では米国と中国の対立が深まり、日韓はともに難しいかじ取りを迫られていますが、いかに協力すべきでしょうか。
 「日韓が『新しい文明』をつくるという気概をもつことが重要だと思います。文明とはなにも中国やアメリカだけが打ち出すものではありません」
 ――友好協力もままならない日韓にそんな大それたことができますか。
 「巨大な土地と人口を持つ大陸国家が得意でない分野があります。自然に対するきめ細かな配慮や、強権や強い理念を使わない統治や、弱者や高齢者にやさしい社会など。21世紀には、がばっと大風呂敷で全体的にものごとを考えるのではなく、繊細に丁寧にひとつひとつ解きほぐしていくタイプの文明が求められます。日本が率先しなければならない文明ですし、韓国人も実は日本人と共振する感性を多く持っているのです」
 「大陸の文明が衝突しそうなときに、それとは違う、日韓から世界にインパクトを与える魅力的な文明を打ち出していこう、ということです」
(略)
(聞き手 論説委員・箱田哲也)



「土台となる『世界観』」なるものが異なるのは日本と韓国だけではありません。世界に日本と同じ「世界観」の国はないでしょうし、韓国と同じ「世界観」の国は北朝鮮だけでしょう。

ほぼすべての国際は「土台となる『世界観』」が違うのに、日韓だけがもめるとすれば、それは「世界観」の違いでは説明がつかないと考えるべきです。


「日韓はともに難しいかじ取りを迫られていますが、いかに協力すべきでしょうか」というインタビュアーの問いかけは奇妙です。

なんで「協力すべき」が前提なのでしょう。喧嘩をしろとはいいませんが、互いに(ちょっと仲が悪いけど)普通の外国として相手をしているのが精神衛生上ベストな方法です。


「日韓が『新しい文明』をつくるという気概」というのも変です。日本が「新しい文明」をつくりたければ作ればいいし、韓国が「新しい文明」を発信したければ発信すればいいだけです。

日韓が共に協力しあわなければならない理由が分かりません。


なんで嫌韓の日本人が増えたのかと不思議がる声はよく聞きます。しかし私には、日韓友好が証明不要の前提になっている人がいっぱいいることの方がよっぽど不思議です。

【アニメ】新サクラ大戦 the Animation

昔の第一作も観たことがあります。が、原作のゲームについてはまったく知りません。

第一作の第一話(だったか?)で主人公が触れていたのですが、帝都を守る特殊部隊がなんでお芝居をしているのか、という疑問があります。結局、その疑問は解消されずに終わったように覚えています。「新サクラ大戦」では、そもそもその疑問すら提示されていません。

私はひどく気になるのですが、ファンの方々にとってはとっくに解消されている疑問なのか、それとも気にもしないお約束なのか・・・

ストーリーとしては可もなく不可もなしです。それなりに盛り上がってはいますが、ありきたりという感じも否めません。

CGアニメとしてはちょっとぎこちない感じです。画面が冷たい感じで、内容と合っていないように思いました。

【世論調査】朝日新聞6月23日

6月23日朝日新聞で世論調査の結果が発表されました。

(数字は%。小数点以下は四捨五入。質問文と回答は一部省略。丸カッコ内の数字は、5月23、24日の調査結果)
◆安倍内閣を支持しますか。
支持する31(29)
支持しない52(52)

◆今、どの政党を支持していますか。
自民29(26)
立憲5(5)
国民1(1)
公明3(4)
共産3(3)
維新4(4)
社民0(1)
希望0(0)
NHKから国民を守る党0(0)
れいわ新選組1(0)
その他の政党0(1)
支持する政党はない46(48)
答えない・分からない8(7)

◆安倍首相の自民党総裁としての任期は来年9月までです。次の自民党総裁として、だれがふさわしいと思いますか。(択一)
石破茂31
岸田文雄4
茂木敏充1
河野太郎9
菅義偉3
加藤勝信0
小泉進次郎15
この中にはいない31

◆自民党総裁の任期は、党の決まりで連続3期までになっています。この決まりを変えて、安倍首相が4期目も続けることに賛成ですか。
賛成19
反対69

◆前の法務大臣の河井克行衆院議員と、妻の河井案里参院議員が、昨年の参院選をめぐる買収の疑いで逮捕されました。河井克行議員を法務大臣に任命した安倍首相の責任は大きいと思いますか。
責任は大きい58
それほどでもない35

◆昨年の参院選での河井夫妻に対する、自民党本部からの1億5千万円の資金提供について、党総裁である安倍首相の説明は十分だと思いますか。
十分だ8
十分ではない80

◆新型コロナウイルスを巡る、これまでの政府の対応を評価しますか。
評価する38(30)
評価しない51(57)

◆政府が自粛の要請を緩和し、今月19日に飲食店を含む施設への休業要請が全て解除されました。この解除のタイミングについてどう思いますか。(択一)
早すぎた34
適切だ48
遅すぎた11

◆新型コロナウイルスの感染が再び拡大することに備えた、医療体制の整備について、政府の取り組みを評価しますか。
評価する37
評価しない45

◆新型コロナウイルスを巡る政府の経済対策を評価しますか。
評価する34
評価しない53

◆中小企業などを支援する新型コロナウイルス対策の「持続化給付金」についてうかがいます。この事業は委託が繰り返されていることや業者の選び方などについて、国会で議論になりました。今回の事業の進め方について問題だと思いますか。
問題だ65
問題ではない19

◆あなたのお宅では、政府が配っている布製のマスクが役に立ったと思いますか。
役に立った15
役に立たなかった81

◆今後、外出をどの程度自粛しようと思いますか。(択一)
大いに自粛する12(16)
ある程度自粛する71(75)
あまり自粛しない13(7)
全く自粛しない4(1)

◆新型コロナウイルスの感染拡大で生活が苦しくなる不安を感じますか。
感じる48(59)
感じない50(39)

 <調査方法> コンピューターで無作為に電話番号を作成し、固定電話と携帯電話に調査員が電話をかけるRDD方式で、20、21の両日に全国の有権者を対象に調査した。固定は有権者がいると判明した1999世帯から1035人(回答率52%)、携帯は有権者につながった2172件のうち1030人(同47%)、計2065人の有効回答を得た。


この世論調査が私のところに来たと想定して回答してみます。

>◆安倍内閣を支持しますか。
支持も不支持もしません。

>◆今、どの政党を支持していますか。
支持政党はありません。
自民(29)+公明(3) > 支持する(31)
となっているので内閣としては危険な水域ですね。

>◆安倍首相の自民党総裁としての任期は来年9月までです。次の自民党総裁として、だれがふさわしいと思いますか。(択一)
河野太郎氏はイージスアショアの件で、はっきりものを言う政治家だな、と思いました。総理大臣としてどうなのかは分かりませんが・・・

>◆自民党総裁の任期は、党の決まりで連続3期までになっています。この決まりを変えて、安倍首相が4期目も続けることに賛成ですか。
それは自民党の党員が考えることだと思います。一般論として、首相としてふさわしい人間を出身党の事情で引きずりおろすのはどうかと思います。

>◆前の法務大臣の河井克行衆院議員と、妻の河井案里参院議員が、昨年の参院選をめぐる買収の疑いで逮捕されました。河井克行議員を法務大臣に任命した安倍首相の責任は大きいと思いますか。
こういう「任命責任」論は、本当に任命した責任を問うているのではなく、政権批判のために言っているのが透けて見えるので白々しく思います。
買収は法務大臣だから悪いのではなく、候補者全員が守るルールです。したがって彼を議員にした人間(投票した有権者)にも責任があるという理屈になってしまいます。

>◆昨年の参院選での河井夫妻に対する、自民党本部からの1億5千万円の資金提供について、党総裁である安倍首相の説明は十分だと思いますか。
それは安倍首相が説明することではなく、まず河井氏が説明すべきであり、流用していたとすたら、流用させた人間や仕組みを問題にすべきです。なんでもかんでも安倍首相の責任問題にするのは政権批判のための議論です。政治をきれいにする役には立ちません。

>◆新型コロナウイルスを巡る、これまでの政府の対応を評価しますか。
評価します。100点満点ではありませんが、相手は未知のウイルスです。できる範囲のことはしています。

>◆政府が自粛の要請を緩和し、今月19日に飲食店を含む施設への休業要請が全て解除されました。この解除のタイミングについてどう思いますか。(択一)
これ以上自粛していると倒産のラッシュになりそうです。ギリギリの決断と考えますので、適切だったと判断します。

>◆新型コロナウイルスの感染が再び拡大することに備えた、医療体制の整備について、政府の取り組みを評価しますか。
何をしているのかよく知りません。

>◆新型コロナウイルスを巡る政府の経済対策を評価しますか。
評価します。

>◆中小企業などを支援する新型コロナウイルス対策の「持続化給付金」についてうかがいます。この事業は委託が繰り返されていることや業者の選び方などについて、国会で議論になりました。今回の事業の進め方について問題だと思いますか。
問題があります。胡散臭いです。

>◆あなたのお宅では、政府が配っている布製のマスクが役に立ったと思いますか。
質問があいまいです。使ったか使わなかったかを問うべきでしょう。
自分は使ってないけど、マスクを配ったおかげて市中でマスクを買いやすくなった、と信じている人は「役に立った」と答えるかもしれません。使ったけど、そもそも布マスクに効果がないのではと疑っている人は「役に立たなかった」と答えるかもしれません。
「役に立たなかった」が多いことに朝日新聞は喜んでいるのかもしれませんが、世の中の実勢を見るための質問としては不適切です。

>◆今後、外出をどの程度自粛しようと思いますか。(択一)
ある程度自粛するつもりです。飲み会とかはすべてパスします。

>◆新型コロナウイルスの感染拡大で生活が苦しくなる不安を感じますか。
感じません。

【テレビ】名探偵ポワロ:第十二回「ベールをかけた女」

原作は短編集「ポアロ登場」の中の「ヴェールをかけた女」です。

結婚前の女性が出した昔の恋文をネタに金を脅迫され、困った女性が探偵を頼ります。探偵は恋文を盗み出すために脅迫者の家に侵入して・・・

というストーリーで、コナン・ドイルの「犯人は二人」(短編集「シャーロックホームズの帰還」の中の一つ)と同じです。クリスティーがこの作品を知らなかったとは思えませんし、実際一ひねり加えてあります。

また、しゃれ者のポワロが鍵業者に変装するとか、石炭貯蔵庫の中で灰まみれになって探し物をするとか、いつもと違うポワロが描かれています。

さらに、テレビドラマではさらにコミカルな演出を加え、ポワロが警察につかまり、ジャップ警部にからかわれるなどひどい目にあっています。

原作では、ポワロがヒントを得たきっかけは、依頼人がイギリスのレディなら決して履かない安物の靴を履いていたことでした。どんな靴なんだろうかと期待してドラマを観たのですが、残念ながら、そのくだりはばっさりとカットされていました。


【アニメ】アルテ

原作は未読です。

ルネサンス期のフィレンツェで画家を目指す貧乏貴族の娘アルテの奮闘を描きます。

題材には興味がありますし、それなりに面白かったとは思うのですが、いかんせん、主人公のアルテがルネサンス時代の人間には見えません。身分意識もなければ、仕事を失い貧窮するかもといった恐怖もありません。

絶頂期のレオナルド・ダ・ヴィンチすらパトロンにはへりくだっていたというのに、見習いにすぎないアルテは有力者の支援を割と平気で断ります。彼女のメンタリティーは、ルネサンス期のものではなく、仕事を頑張る現代女性のものです。

その点が魅力なのかもしれませんが、私としては違和感がありました。

当時の有名人が顔だけでも登場するかと期待したのですが、それもありませんでした。

作者の興味はそういうところになく、男社会に負けない元気な女性を描きたいというところにあったのかもしれません。

【展覧会】超写実絵画の襲来

於:Bunkamuraザ・ミュージアム

久しぶりに展覧会に出かけました。行きたかったけどコロナ騒ぎでもう行けないと思っていた「超写実絵画の襲来」が特別に6月29日まで開催されることになりました。

ホキ美術館所蔵の、きわめて精巧に描かれた絵画の展覧会です。

図版で見ると、写真なのか絵画なのか区別できなくなるような絵ばかりです。画布を前にすると、写実に対する画家の執念を感じます。

特に肖像画が素晴らしかったです。写真では味わうことができない不可思議な世界がありました。

新型コロナ対策ということで、入場前に体温測定をされ、連絡先を記入するように求められました。

6月29日までです。

【テレビ】ダークサイドミステリー:「不死身の野獣が村を襲った ジェヴォーダンの獣事件」

1764年6月 フランス南部のジェヴォーダン地方(現在のローゼル県)で14歳の少女が惨殺され食い荒らされた遺体が発見された。その後も同様の事件が続いた。ベート(凶暴な野獣の意)と名付けられた。犠牲者の女子供に限られた。

目撃情報によればベートは
・狼よりはるかに大きく、子牛ほどのサイズ
・鋭いかぎづめ
・長い尻尾
・背中に一筋の縞模様
・脚は短く毛が生えている

1764年10月。フランスのルイ15世は竜騎兵57人を派遣する。村人に命令し山狩りをするが、とらえることができない。また岩場の多い地形のため馬が役に立たない。竜騎兵のいる間にも20人の犠牲者がでて、新聞が批判記事を載せる。

1765年2月成果のないまま竜騎兵撤退。

ルイ15世は次の対策として賞金6000ルーブル(現在の価値に換算して950万円)をかける。猟師がベートを発見し3発命中させるが、死ななかった。

キリスト教会は、ベートが暴れるのは住民の信仰が不足している天罰だと発表。地域を見捨てたようなこの発表は、もともとこの地方ではカトリックに追われたプロテスタント信者をかくまったことがあり、教会は苦々しく思っていたのが原因だったらしい。

1765年6月ルイ15世は射撃の名手として知られるアントワーヌ・ド・ボーテルヌを派遣。綿密な現地調査でベートの習性を分析したボーテルヌは、同年9月20日ベートの射殺に成功。ベートの正体は、体長1.7m、65kgの巨大な狼だと判明した。剥製が公開されたが、目撃情報にあった背中の縞模様はなかった。

その後、3カ月間ベートは姿を見せなかったが、同年12月2日に少年2人が、背中に縞模様のある野獣に襲われた。ボーテルヌはあらかじめ用意していた狼を殺して退治したと言い張ったのではないか、との疑惑が浮上した。

地元住民は王宮に救援を求めたが、すでに終息宣言を出したルイ15世は応じなかった。

地元住民は自力でベート退治に乗り出し、1767年6月19日猟師ジャン・シャステルが背中に縞模様のある獣を射殺した。この獣は剥製にされパリに送られたが、ルイ15世は無視し、剥製は行方不明になってしまった。

それでも、以降ベートの被害報告はなくなったので、シャステルが殺したのが本物のベートだと信じられている。現在、現地にはシャステルは英雄とされ銅像がたっている。

およそ3年の間に100人の犠牲者が出た事件だった。

1958年シャステルが射殺したベートの解剖所見が発見された。2016年にそれをもとにした復元模型が完成した。

ベートの正体については、ハイエナ説、オオカミ説、ライオン説、トラ説、ヒョウ説などがある。当時の貴族は外国の珍しい動物を輸入して飼うことがあったので、それが逃げ出した可能性が指摘されている。

また、ベートが何発撃たれても死ななかったことから、人間に飼育・管理されていたのではとの説もある。その中にはシャステルが飼育していたとの説すらある。

番組に出ていた今泉忠明氏(動物学者。「ざんねんないきもの辞典」の監修者)は、ベートの復元模型を見て、大型犬の交配をしていて、その中で生まれた凶暴な一匹が放たれたか逃げ出した、との説をとなえた。つまり犬説である。

■感想
「ジェヴォーダンの獣」事件は映画になったのを観たことがあります。映画を観たときは実話だと聞いてはいましたが実感がありませんので、単なる怪物映画のように思っていました。史実を知って観ないと本当には楽しめなかったのかもしれません。

映画は地方が舞台なのでピンと来ていませんでしたが、この事件の数年後(ベート射殺の3年後)の1770年マリー・アントワネットが輿入れしています。もはや中世とは言えない時代の「怪物」騒ぎだったわけです。

ネッシーとかビックフットと違い、ベートが実在していたのは確かです。その意味でこの事件のことを考えていると、現実世界の足元が崩れるような気分になります。

【時事問題】窓に向かって拍手?

毎日新聞の記事「児童ら10万人が一斉に拍手 医療従事者へ感謝 さいたま市の全学校」を引用します。

 新型コロナウイルス対応にあたる医療従事者に感謝の気持ちを示そうと、さいたま市立学校全168校の児童・生徒約10万人が15日、同じ時間帯に一斉に拍手する取り組みが行われた。通常授業の再開に合わせて市教育委員会が企画した。
 同市南区の浦和別所小(小野寺智夫校長、1100人)では2時間目の授業の途中、川添倫義教頭が「医療従事者の方々が最前線で未知のウイルスに立ち向かっています。心からの感謝を込めて拍手を送りましょう」と校内放送。午前10時、児童や教職員らは30秒間、窓側を向いて拍手した。
(略)
 一方、ツイッター上では「感謝は自発的にするもので、指示されるものではない」などと疑問視する投稿もあった。市教育政策室の担当者は「さまざまな意見があるのは承知しているが、医療従事者への感謝を示すことは意義のある教育活動だと思っている」と話した。【大平明日香】


感謝の念を示すことは誰かに強制されてすることではありません。自発的に行うから美しいのであって、強いられた拍手をしてもらってうれしいとは思えません。

それに頑張っているのは医療関係者だけではありません。スーパーの店員だって、宅配便の人だって、他のどんな人だって未知のウイルスの前に多かれ少なかれ頑張っています。

いま小学生がしなければならないのは休校中の勉強の遅れを取り戻すことです。窓に向かって拍手している場合ではありません。

感謝だの尊敬だのを強制して形に表させようというのは、まるで北朝鮮みたいです。気味の悪い全体主義者としか言いようがありません。

【時事問題】米国での人種差別報道

ANNニュースより引用します。

アメリカ南部のジョージア州で警察官が黒人男性を射殺した事件で、激しくもみ合う様子など一部始終を記録した新たな映像が公開された。
 警察が新たに公開したのは、警察官のボディカメラや警察車両の車載カメラの映像。12日夜、ジョージア州アトランタで警察官が男性に飲酒運転の疑いで手錠をかけようとしたところ、それまで尋問に素直に応じていた男性が急に暴れ出した。映像には、警察官と激しいもみ合いになり、男性が警察官からスタンガンの一種の「テーザー銃」を奪って逃げる様子が映し出されている。
 この後、逃走する男性に向かって警察官が実弾を3発発砲し、男性は死亡した。


問題になっているのは、白人警官が黒人を射殺したということで、背景に人種差別があるのでは、と疑われています。

統計では警官に射殺される率は黒人は白人より高く、これが人種差別の証拠とされています。しかし、経済的に不安定という理由で黒人の方が犯罪に手をそめる確率が高いとすれば、黒人の方が多く射殺されるのは社会の人種差別であっても、警官の人種差別とは言えません。

報道で分からないのは、デモに参加している米国人がこの事件の何を問題視しているかです。大きくわけると次のどちらかになるはずです。

(1)同じ状況だったら白人は撃たれないが黒人は撃たれる。両方撃たれるなら平等だからいいのだけど、人種によって扱いに違いがあるから問題だ!

(2)同じ状況だったら白人は撃たれないが黒人は撃たれる。ただ逃げただけの男にいきなり発砲するのは問題だ、黒人にだって撃つべきではない!

また、同じことをしても白人が撃たれないというのが事実なのかどうかも報道でははっきりしません。そういう事実がなかったら(=白人だって同じような状況で撃たれているのだとすれば)、(1)も(2)も前提から成立しません。

なんでこのような疑問を持ったかというと、男は突然暴れだしてスタンガンを奪って逃走するというそれなりの問題行動をとっているからです。そして、その行動が問題であると指摘する声がかき消されているように感じるからです。

普通に考えて、飲酒運転の容疑くらいでスタンガンを奪って暴れて逃げたりはしません。なにか他にやっていたのではと強く疑えます。余罪がありそうだから撃っていいということにはなりませんが、撃たれた男にもいくばくかの責任はあると思います。

事実は何で、論点が何なのかをきちんと整理していない一連の報道を読むと、靴の上から足をかいているような気分になります。

【アニメ】2019年のアニメ 総合評価

アニメ調査室(仮)さんのサイトで2019年アニメのランキングが発表されています。
このランキングを私の評価に違いを検証してみます。
私の評価を、Sを3点、Aを2点、Bを1点、Cを0点、Dを-1点、Eを-2点と数値化します。途中で視聴をやめた作品は対象としていません。
アニメ調査室(仮)さんのランキング評価との差を求めます。
差が大きいほど、世間の評価と私の評価がズレていることを意味します。以下のような結果になりました。
2019anime.gif

■私の評価が低くなったもの(1.0以上差があるもの)
この音とまれ!」「星合の空ほしあいのそら

「この音とまれ!」はそんなに悪い印象はなかったのですが、世間はかなり高く評価しているようです。

「トライナイツ」はこれでもまだ甘く点をつけたような気がしていたので、ビックリです。

「星合の空ほしあいのそら」は途中打ち切りなので、0点としか評価できないのは仕方ないと思っています。ダメな作品だと思っているわけではありません。

■私の評価が高かったもの(1.0以上差があるもの)
進撃の巨人Season3 Part2」「八十亀ちゃんかんさつにっき」「エガオノダイカ」の三作

「進撃の巨人Season3 Part2」は最高点をつけたので、差が生まれるのは仕方ありません。

「八十亀ちゃん」は面白かったと思っています。世間は厳しいですね。

「エガオノダイカ」はなんでこんなに世間の評判が悪いのかまったく分かりません。私としてはもう少し高くつけてもよかったぐらいに思っています。

【時事問題】北朝鮮の韓国非難

日本経済新聞の記事「北朝鮮、南北連絡事務所の破壊を警告 金与正氏が談話」を引用します。

【ソウル=恩地洋介】北朝鮮の朝鮮中央通信は13日、開城(ケソン)にある南北共同連絡事務所の破壊を予告する金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党第1副部長の談話を報じた。韓国の脱北者団体が北朝鮮体制を批判するビラを北朝鮮に向けて大型風船でまいたことを巡る報復の一環だ。
金与正氏は「遠からず北南共同連絡事務所が跡形もなく崩れる光景を目にするだろう」と威嚇した。ビラ問題を巡り「連続的な行動で報復しなければならない。確実に南朝鮮(韓国)と決別する時がきた」と強調。また次の報復行動の行使権を軍総参謀部に渡すと主張した。
金与正氏は南北経済協力の中核である開城工業団地の完全撤去や、軍事境界線の緊張緩和策を盛り込んだ南北軍事合意の破棄も検討するよう指示している。
韓国政府は北朝鮮の強い反発を踏まえ、脱北者団体を南北交流協力法違反の疑いで告発し、徹底的に取り締まる方針を表明した。それでも北朝鮮指導部は連日のように、韓国側への非難を続けている。
北朝鮮外務省のクォン・ジョングン米国担当局長も13日の談話で、韓国政府を名指しして「非核化などとたわ言を言うのはやめた方がいい」とする談話を出した。韓国政府は、北朝鮮がどのような意図で「韓国たたき」を続けているか真意をはかりかねている。


ビラを撒くことをやめろと北朝鮮に”命令”されてホイホイ言うことを聞こうとする韓国政府は情けない限りです。

それはともかく、”命令”に従おうとしているのに北朝鮮からの非難がやまないのは韓国政府ならずとも真意をはかりかねます。

国内の引き締め策だとか、より多くの援助を引き出すためのパフォーマンスとか、ナンバー2になった金与正氏の実績づくりとか言われていますが、どれもしっくりきません。

冷静に計算すればなんでもいうことをきく文政権は融和的に出た方が得なはずです。国内を引き締めたいなら話し合いに応じなくなった米国を非難すれば事足ります。これだけ公然と非難されたら文政権がどれだけ援助をしたくても韓国世論が反発するでしょう。連絡事務所を破壊して実績というのも変な話です。

もしかしたら噂されていたようにトップである金正恩氏はすでに死亡したか重体で、北朝鮮と統治機構がさ迷いまくっているのかもしれません。だとすると、軍事的暴発やら、クーデターという事態も考えられます。

2020年はコロナ禍・経済危機・オリンピックの延期だけでなく、朝鮮半島での紛争勃発という激動の年になるかもしれません。

【テレビ】名探偵ポワロ:第十一回「エンドハウスの怪事件」

このテレビシリーズでは初の長編原作です。原作は「エンドハウスの怪事件」。ハヤカワでは「邪悪の家」の題名で知られています。

1932年発行の初期の傑作の一つで、この付近の有名作なら、1926年の「アクロイド殺し」。1934年の「オリエント急行の殺人」があります。両作のような派手なトリックはありませんが、読者の意表をついたミスリーディングは見事で、初読の際は度肝を抜かれました。

普通の推理小説は、事件があって探偵が呼ばれるか、探偵がのんびり休暇を取っている平和な描写があって突然事件が起きるかです。この「エンドハウスの怪事件」は、関係者は偶然の事故と思っている殺人未遂が立て続けにおき、探偵ポワロが殺人の遂行を阻止するために動く、というちょっと変わった趣向です。

いつもは短編を一時間弱の番組にしているので間延びした感じですが、これは長編が原作で1時間40分に拡大したのですがちょっと時間が足りていません。これなら原作の方を先に読むべきです。

テレビとしてよかったのは、ヒロインのニック嬢が美人で知的で活動的で大胆という原作のイメージによく合っていました。

【時事問題】欧米の反人種差別運動

6月13日朝日新聞の記事「英雄か、人種差別の象徴か 警察暴力が端緒、歴史にも批判」を引用します。

 米国で白人警官に首を圧迫された黒人男性ジョージ・フロイドさんが死亡した事件の波紋が広がり続けている。欧州でも、警察の暴力が次々と告発され、デモが拡大。「白人中心史観」の歴史にも矛先が向けられ、欧米各地で奴隷制度などに関係した「偉人」像の撤去や地名の見直しにも発展している。
 ベルギーでは、旧植民地コンゴ(現コンゴ民主共和国)に対する圧政の象徴だとして、各地にある国王レオポルド2世の像が破壊行為の対象となっている。
(略)
 英国西部ブリストルでは、人種差別に抗議するデモ隊が7日、奴隷商人エドワード・コルストンの像を引き倒し、港に投棄した。
(略)
 南部プールでは、人種差別主義者だったとの指摘があるスカウト運動創始者ロバート・ベーデンパウエルの像について、地元自治体が一時撤去を決めた。
(略)
 ロンドンではカーン市長が奴隷商人に関連した像や地名を見直し、撤去や変更を進める考えを表明している。
(略)
 米国内には南部連合の将軍の名前にちなむ米軍基地が複数あり、抗議デモを受けて、「見直すべきだ」との意見が出ている。
(略)
 バージニア州リッチモンドでは10日夜、南部連合大統領だったジェファーソン・デービスの像が倒された。ストーニー市長は11日、「デービスは差別主義者で裏切り者だった。台座の上に立つ資格はなかった」と歓迎するツイートをした。市内にはリー将軍の大きな像もあるが、ノーサム州知事は「南部連合が邪悪な奴隷制のためではなく、州の権利のために戦ったという誤った歴史解釈を取らない」として、像を撤去する考えを示している。
 反発の対象は、南部連合幹部だけでない。15世紀末に大西洋を越えて米州に到着したコロンブスの像も撤去や破壊が相次ぐ。「新大陸発見」の英雄とされてきたが、近年は先住民の権利を侵害した、との批判が強まっていた。


発端となった事件についての見方は様々でしょうが、一般論として黒人だからという理由で警官が不当に暴力をふるうことが許されるとは思いません。同様の事件はこれだけでなく何度も起きていますので、何か構造的な問題があるのではないかと想像できます。

しかし、今欧米で起きている銅像引き倒し運動はちょっと良識を疑います。たしかに歴史上問題のあった人間を銅像にして公共の場に置くのに反対だ、という意見は分かります。ただ、それは言論で多数を説得してなすべきことです。ロープをかけて引き倒すというのは野蛮な暴動です。

今、問題になっているのは警察の振る舞いであって、過去の将軍や王様ではありません。銅像の撤去や基地の名前の変更ではなく、警察改革を訴えるのが先決です。

これでは単に流行に乗っかっているだけで、本当に人種差別解消に向かうのか大いに疑問です。

【テレビ】ダークサイドミステリー:「陰謀!?タイタニックは沈められた? 謎の真相に迫る」

1912年4月10日(水)英国サウサンプトンを出港し4月17日(水)米国ニューヨークに到着する予定の豪華客船タイタニック号は、4月14日(日)夜11時40分にニューファンドランド島沖で氷山に激突、翌日午前2時40分に沈没しました。乗員・乗客2200人のうち生還したのは700人あまり。およそ3分の2の死者を出す大惨事となりました。

近年、この事件に謎めいた説が提唱されています。番組ではそのうち二つを取り上げました。

●第一の説:タイタニックすり替え疑惑
タイタニック号にはよく似た同型船オリンピック号があった。オリンピック号は度重なる事故で補修工事費用が必要だった。会社はこれを新造船のタイタニック号とすり替え、わざと北極海に沈め、オリンピック号の補修費用を浮かせるとともにタイタニック号の保険金をだまし取る計画だった。

その証拠に、
・乗るはずだった親会社社長のJ.P.モルガンは出港前に急遽とりやめた。
・建造中と出港直前のタイタニック号の写真を比べると窓の数が違っている。出港直前の写真の窓の数はオリンピック号と一致する。
・海底で発見されたタイタニック号に、設計図にないプロムナードがある。一方、オリンピック号にはプロムナードがある。
・乗船していた運営会社のイズメイ社長は、氷山が多いとの電文を受け取っていたのに無視して全速力を出させた。

反論もあります。
・J.P.モルガンはインフルエンザのため乗船をやめただけである。
・タイタニック号もオリンピック号も、建造中に設計が変わり窓の数を増やしている。建造中と出港直前の窓の数が違うのはそのためである。
・タイタニック号には階によってはプロムナードがないが、一つ上の階にはプロムナードがあった。海底調査で見えたのはそのプロムナードである。
・当時、過去40年にわたり氷山と激突して沈没した船はなかった(座礁とか他の船との接触がほとんど)。そのため氷山の危険性に気づかなかった。また、イズメイ社長は宣伝のため朝の新聞に間に合うよう、午前3時までにニューヨークに到着したがっていた。

●第二の説
タイタニック号は出港前に石炭貯蔵庫で自然発火現象がおき、隔壁や外壁に亀裂が生じていた。会社が危険を無視したため、氷山にぶつかったあと、4区画でおさまるはずの浸水が6区画に及び沈没した。

その証拠に、
・事故後の査問委員会で石炭の自然発火現象があったことは報告されている。
・その際隔壁が歪んでしまったとの証言がある(隔壁と外壁のつくりは同じなので外壁もゆがんだと類推できる)

反論もあります。
火災があったのは事実らしいですが、当時に船内にいた乗員の証言から隔壁や外壁の損傷で事故が大きくなったとは考えにくい。

■感想
一番目の説は聞いたことがあります。これが事実だとすると、かなり大勢の船員や社員の口封じが必要ですので、実際にはあり得ないように思います。ただ、社会のエリートが財産を守るために無辜の民を犠牲にする陰謀をめぐらす、というのは図式としては分かりやすいものがあります。

二番目の説は初めて知りました。特に奇説ということでもないので、事実であったとしても一番目の説のインパクトはありませんね。

タイタニック沈没の理由といえば、古代エジプトの女ミイラを乗せたためにだった、というのをよく聞きます。なかなか楽しい説なのですが、これは「ダークサイドミステリー」というようより前身の「幻解 超常ファイル」向けの話でしょうか。

【朝日新聞】憲法改正論議を避ける新聞

6月11日朝日新聞の社説「国会召集訴訟 物足りなさと収穫と」を引用します

 この国の健全な民主主義のために、なぜもう一歩踏み込まないのか。司法の本来の責務の放棄と言わざるを得ない。
 3年前、野党議員による臨時国会の召集要求に応じなかった安倍内閣の行いが憲法に違反するかが争われた裁判で、那覇地裁は議員側の訴えを退けた。
 要求は、森友・加計問題の真相を解明するためとして17年6月22日に出された。内閣は98日後の9月28日にようやく召集。だが冒頭で衆院を解散し、実質審議は行われなかった。このため沖縄県選出の議員らが、質問や討論の権利を奪われたとして国に損害賠償を求めていた。
 根拠としたのが、臨時国会について「いずれかの議院の総議員の4分の1以上の要求があれば、内閣は、その召集を決定しなければならない」と定めた憲法53条だ。
 これに対し地裁は、召集されなかったことに伴う不利益や損失は金銭で回復される性質のものではないなどとして、訴えは国家賠償制度の趣旨に沿わないと指摘。当時の内閣の行為は合憲か違憲かの判断をしないまま、判決を言い渡した。
(略) 
 一方で、言い分がすべて認められたわけではないことを、国側は肝に銘じる必要がある。
 国側は、国会の召集は高度の政治性をもち、裁判所はその当否を判断するべきではないと主張していた。だが判決は、召集要求があれば合理的期間内に応える法的義務が内閣にあると述べ、その際認められる裁量の幅は「限定的なもの」と判断。時期が遅すぎないかなど、司法審査の対象になると結論づけた。内閣の対応によっては、憲法違反と断じる可能性があるとの考えを示したものだ。
(略)


裁判に訴えるには損害賠償請求という形式しかできず、しかし裁判所としては金銭的損害はないから訴えを退けた、という構図です。

裁判所が悪いのではなく、制度に問題があります。

根本的には、国会の召集要求を90日以上無視したのは、憲法の想定を超えた行為であり、内閣側の落ち度です。森友・加計問題の真相究明などくだらないことのようにも思いますが、請求があった以上召集すべきでした。

どうすればよいかと言えば、憲法を修正(加筆?)して、”〇日以内に召集しなければならない”の一言を付け加えるべきです。

しかし朝日新聞はその本筋を主張せずに、政権はえりをただせ、司法はもっと踏み込め、と精神論みたいなことを言っています。

憲法を守るというのは、条文を一字一句変えないということではなく、その精神を尊重して修正していくということだと思うのですが・・・

【時事問題】漫画家への損害賠償訴訟

Yahooニュースより引用します。

元TBS記者の山口敬之さんから性行為を強要されたとして民事訴訟を起こし、一審で勝訴したジャーナリストの伊藤詩織さんが6月8日、記者会見を開いた。SNS上で事実に基づかない誹謗中傷の投稿により精神的苦痛を受けたとして、漫画家のはすみとしこさんら3人に対し、損害賠償や謝罪広告の掲載を求める民事訴訟を起こしたと明らかにした。東京地方裁判所に同日付で提訴した。
(略)
訴状によると、被告ははすみとしこさんら3人で、2017年に顔と名前を公表して自身の被害を訴えた後、誹謗中傷の投稿がされるようになったと主張。
3人に対し、計770万円の損害賠償とともに、それぞれ該当するSNSでの投稿を削除し、はすみとしこさんには謝罪広告を掲載するよう求めた。
訴状などによると、はすみとしこさんは使用しているTwitterのアカウントで、伊藤さんが「枕営業をした」と示唆するようなイラストなどをツイートしたという。
(略)
一方で、他の被告の2人は、伊藤さんを誹謗中傷する内容の投稿を複数回リツイートやいいねをしており、「自身のフォロワーに対し、当該元ツイートの内容に賛同する意思を示して行う表現行為と解するのが相当」で「社会的評価の低下、原告の名誉感情の毀損についても責任を負うべき」などと訴状に記載されている。


ついこの間、テレビのリアリティショーに出演していた女性が、自身のツイッターに匿名の投稿者から誹謗中傷を受けたことが原因で自殺したらしいことが報じられました。

私は、このblogで匿名の中傷には歯止めが必要で、そのために発言者をもう少し簡易に特定できる法改正が必要だと述べました。

しかし、この伊藤氏の件に関しては伊藤氏側には立てません。

事実関係は知りませんが、伊藤氏の主張どおりのことが起きたとすれば気の毒なことだと思いますし、加害者に腹をたてるのも理解できます。「セカンドレイプ」というのも、悪しきことだと思います。

しかし第三者が感想を言うことは基本的には止められません。また、伊藤氏の管理するネットの領域でそしったのでなく、はすみ氏は自分のアカウントに描いただけです。ここは、はすみ氏の言論・表現の自由を重んずるべきだと思います。

他の被告二人に至っては、はすみ氏のイラストに感心したことを表明しただけです。これで損害賠償を請求されてはたまったものではありません。

伊藤氏が怒りをぶつけるべき相手はあくまで加害者の山口氏だけにすべきだと思います。

【テレビ】麒麟がくる 第二十一回「決戦!桶狭間」

大河ドラマ「麒麟がくる」は、新型コロナウイルスの影響で、この第二十一回「決戦!桶狭間」で一旦放送が打ち切られます。

4月初旬に収録が中止され、6月はじめに収録再開との知らせがありましたので、単純に考えると2カ月は放送がないことになります。

今年の大河はすごく面白いので、この際越年してでもきちんと作ってほしいものです。

なんでここまで引き付けられるのかと考えてみました。

現在、再放送をしている大河ドラマ「太平記」(1991年)も観ていて比べてしまうのですが、「太平記」の場合、人気はあるのかもしれませんが芝居がうまくない役者がそこかしこに出ています。きちんとした役者もいるのですが、足を引っ張られている形です。その点「麒麟がくる」の場合は、標準以下の芝居はありません。

また「太平記」だと、ホームドラマみたいなものがそこかしこに挟まっています。歴史ドラマを観たいものには邪魔です。「麒麟がくる」は、ホームドラマ的なものがあるにはあるのですが、抑制がきいているので気になりません。

さて、二十一回の「決戦!桶狭間」です。これまでの歴史ドラマだと今川義元をバカ殿扱いしてきましたが、「麒麟がくる」では”東海一の弓取り”がめぐり合わせで横死してしまったという演出で、納得感があります。

ただ、歴史上無関係な光秀を、主役だからという意味でしょうが、無理に桶狭間の戦いに絡めたのはちょっといただけません。

再開後は、いよいよ京の情勢のようです。楽しみです。

【テレビ】名探偵ポワロ:第十回「夢」

ハヤカワの短編集「クリスマスプディングの冒険」の中の「夢」が原作です。

クリスティーにしては珍しく幻想的な雰囲気がする作品ですが、すべて合理的な説明がつけられ、他の何人かの推理作家にみられるような怪奇趣味はありません。

原作はクリスティーの短編の中でも特に優れたものだと評価されています。

なお、私はこの小説で、執事は主の部屋にノックをしないで入る、という慣習があることを知りました。小説の中でノックをする執事を見て、ポワロがいぶかしく思うシーンがあります。ドラマではノックをしていましたが、特にそれに言及されることはありませんでした。現代になるとイギリス人でもそういう慣習にはなじみがないからでしょうか? 

よく考えたら、執事自体がいないのかもしれませんね。

【時事問題】新型コロナに関する陰謀論

6月5日朝日新聞朝刊で『「コロナ陰謀論」広がる欧米』という記事が出ました。

「ウイルスの感染拡大は仕組まれたものだ」「5Gの電波でウイルスが拡散されている」。新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着きつつある欧米で、根拠が不明なまま人々の不安をあおる「陰謀論」がじわじわ広がっている。こうした事態が物語るものは、何なのだろう。
(略)


具体的にどういう「陰謀」が疑われているかというと
・政府がコロナ危機を誇張して外出制限を延長している(独)
・ビル・ゲイツがウイルスを開発した(米)
・ビル・ゲイツが政府と組んで市民にワクチンを強制する(独)
・ワクチンに微細チップが埋め込まれ市民が監視される(独)
・次世代通信網(5G)の電波で新型コロナウイルスが拡散されている(英)
・5Gの健康被害を隠すために新型コロナの流行がでっちあげられた(英)
といったものがあります。

微細チップもなにも新型コロナに対応するワクチンはできていないので埋め込まれているはずがありません。強制するとしても将来のことです。

ただワクチンに反対する議論というのは前からありました、薬害の歴史などをみると、必ずしもおかしな主張とも言えません。私は、専門家が検証したのだから概ね副作用はないのだと思っていますし、ワクチンを接種しないことのリスクを考えると接種した方がいいとは思っていますが、そういう主張をする人たちをバカ呼ばわりまではできません。

ただ、通信網でウイルスが拡散すると信じるのは馬鹿げています。いったいどういう教育を受けた人たちが唱えているのかと思ってしまいます。

それと、なにが嫌われているのかビル・ゲイツ氏が陰謀論の「標的」になっているのも面白いです。

欧米で記事になるまで広がりをみせるこのような陰謀論が日本ではあまりみられないのは、やはり文化的な違いのせいなのでしょうか?

【時事問題】ダブルスタンダードはあなたもです

6月5日朝日新聞朝刊は、米国で黒人男性が白人警官に暴行され死亡したことがきっかけでおきたデモを取り上げています。その中で中国の反応が報じているので引用します。

(略)
中国外務省の趙立堅副報道局長は1日の定例会見で「香港の暴力分子を英雄と美化するのに、国内で民族差別に抗議する民衆は暴徒と呼ぶのか」と米政府を批判した。米国はこれまで香港の反政府デモ隊や新疆ウイグル自治区の少数民族を弾圧しているとして中国を非難してきており、米政府の矛盾を指摘した形だ。
趙氏は「米国のやり方は典型的なダブルスタンダードだ」と非難。「米国ではマイノリティーが差別を受けている。米国社会の持病だ」とも語った。
(略)


”ダブルスタンダード”という批判は第三者が言うならわかりますが、当事者がいうと滑稽なことがあります。

私も、米国が自国のデモ隊に発砲などして死者を出したら天安門事件を起こした中国とかわりなくなる(=ダブルスタンダードになる)と書きました。

しかし趙氏が同じようなことを言うと意味合いが違ってきます。趙氏だって、米国で民族差別に抗議する民衆と”美化”しながら、香港のデモ参加者を暴力分子と呼んでいます。

米国がダブルスタンダードなら中国だってダブルスタンダードです。

この趙氏というのは、新型コロナウイルスを米軍が持ち込んだと陰謀論を言ってみたり、新型コロナが中国から広がったという誰が聞いてもまっとうなな安倍首相の発言にケチをつけたりと、すこしおかしいのではないでしょうか?

【テレビ】ダークサイドミステリー:「空の密室から消えた男 伝説の完全犯罪クーパー事件」

1971年アメリカで起きた未解決のハイジャック事件です。それまでのハイジャックはおおむねキューバへの亡命を求めるもので、キューバーに行って犯人を降ろせば大ごとにはなりませんでした。これは身代金目的のハイジャックという当時としては珍しいケースです。


11月24日オレゴン州ポートランド空港を午後2時58分に離陸したノースウエスト航空305便(ワシントン州シアトル行き)はD.B.クーパーと名乗る男が乗客として搭乗しました。

クーパーは、スチュワーデスに「私は爆弾を持っている隣に座ってほしい」と書かれたメモを渡しました。スチュワーデスに爆弾らしきものがはいったアタッシュケースをみせ「5時までに現金で20万ドル(現在の価値で1億3000千万円)を用意するように要求します。

クーパーは終始紳士的に振る舞ったため、他の乗客はハイジャックされたことに気づきもしませんでした。

シアトル空港でFBIが狙撃手を配置して待ち構えますが、クーパーは照明が明るく開けた場所に駐機させ、ブライドを閉めさせます。乗客をすべて降ろして、乗員4人だけを人質として残します。突入されることを防ぐための指示でした。

身代金をパラシュートを要求し午後7時30分に離陸し、メキシコシティーに向かわせます。FBIは空軍に協力をもとめ、マッハ1.9を出せるF-106二機で追跡します。

クーパーは「ランディングギアを下げたまま、フラップを15度に下げ、さらに高度3000mを飛べ」と指示しました。このため通常時速900km出せる機体は時速200kmになりました。F-106はこれほど遅く飛ぶことはできないので、追い越しては戻りを繰り返し、ハイジャック機を常時見張ることができなくなりました(他の戦闘機だと逆に時速900kmを出し続けることができないのでF-106を使っていました)。

途中で乗員をすべてコックピットに移動させ、クーパーはパラシュートに脱出しました。飛び降りる瞬間を見ていなかったため、クーパーの着陸地点の特定は困難をきわめ、翌日から捜索を開始しましたがとらえることはできませんでした。

人物像から航空機とパラシュートに詳しい、航空業界関係者・軍関係者を調べましたが、犯人逮捕につながるものはありませんでした。何人もの模倣犯が出ましたがクーパー自身は逃げおおせ、反体制派のアイドルとしてもてはやされるようになりました。

■感想
この事件は初めて知りました。

誰も傷つけることなく大金を奪い逃げおおせるという点で日本の三億円事件と似ています。ただ、三億件事件では運と警察の失態で取り逃がした感じがしますが、クーパー事件では一つ一つの行動が綿密に計算されて圧倒的に頭脳的だと感じました。

ただし誰も傷つけなかったというのは結果論で、大惨事を引き起こした可能性があることも忘れてはいけないと思います。

ところでパラシュートに穴をあけて渡すとか、FBIもクーパーも考えなかったのでしょうか? FBIはお金だけを落下させるつもりと踏んでいたので、穴をあけておいても非人道的とは考えないはずです。クーパーとしては安全なパラシュートを渡されたとなぜ信じられたのでしょう? パラシュートというのは自分で調達して持ち込むことはできなかったのでしょうか?










【時事問題】米国での暴動

米ミネソタ州で白人警官が黒人を暴行して死なせた事件で、全米の都市でデモがおき、一部では略奪騒ぎもおきています。これに対してトランプ米大統領は、「国内テロ」と非難し、連邦軍の出動も示唆しています。また、教会の前で写真を撮りたいためだけなのか、平和的なデモ隊にむけ催涙ガスを使わせました。

白人警官が黒人を暴行・殺害して暴動になるのは今回が初めてではありません。米国で暮らしたことはないので外から眺めての意見ですが、どう考えてもおかしな国です。先進国でこんなに暴動が起きる国はほかにありません。

略奪行為に対して断固とした態度をとるのは当然と言えますが、トランプ氏のやり方はむやみに敵を作っているだけのように見えます。

トランプ氏がすべきことは、平和的なデモと略奪行為を峻別することです。白人警官の暴行については厳しく調査し再発防止策を打ち出すと同時に、略奪行為は決して許さないと宣言すれば、周囲の反応は違ったものになるでしょう。(悪く言えば、”敵は分断せよ”ですが・・・)

平和的なデモ活動をしている人に死者がでることになったら、天安門事件を起こした中国と何が違うのかと問われることになりかねません。

【時事問題】「テラスハウス」での誹謗・中傷

時事ドットコムニュースより引用します。

高市早苗総務相は26日の閣議後記者会見で、人気バラエティー番組「テラスハウス」出演者で、23日に死亡した女子プロレスラーの木村花さん(22)がSNS上で誹謗・中傷を受けていた問題について、「匿名で人を中傷する行為は人として、ひきょうで許し難い」と述べた。高市氏は、匿名発信者の特定を容易にするなど「制度改正を含めた対応をスピード感を持ってやっていきたい」との意向を示した。
(略)


この番組自体まったく知りませんでしたので、事情はネットに転がっている情報から得ています。そのため正確に理解していない可能性がありますが、どうも匿名の誹謗中傷をSNSで受けていたのが原因で自死に至ったらしいです。

局の責任についても議論になるかもしれませんが、ここでは高市総務相のいう制度改正について考えてみます。

現在でも悪質な書き込みがあった場合に発信者を特定する制度はあります。しかしかなり面倒で、弁護士を雇う必要があるらしく費用面でも難しく、多くの場合泣き寝入りが実情です。

では、簡単に発信者の特定ができるようになればいいかというと、言論の自由・通信の自由の観点から疑問の声もあります。特に、政治家など権力者への批判を封殺するような制度改正には多くの人が反対するでしょう。

私がどう考えるかというと、基本的には制度改正に賛成します。

匿名そのものが問題だとは思っていません。私もblogを書くのは本名に限るとされたらたぶんやめるでしょう。

問題なのは、他人を誹謗中傷することです。これは匿名でなくても許されません。しかし本名でやっている場合はやられた方に反撃手段がありますので、ある意味フェアです。

しかし匿名で悪口雑言を投げかけられたら、どうすることもできません。

現状は、誹謗中傷され損になっています。どこまでを健全な批判とし、どこまでを人格攻撃なのかというのは、表の世界で議論しなければ結論は出ません。政治家への健全な批判が規制されそうになったら、その時点で闘うべきです。今のままではその議論すら始まりません。

したがって総務省の制度改正に賛成します。

【時事問題】米国のWHO離脱

5月29日米国のトランプ大統領はWHO(世界保健機構)が中国よりだとして離脱を宣言しました。

トランプさんは、なんでも離脱するとか資金を出さないとか言っているので、その意味では驚かないのですが、WHOからの離脱は世界にとってよい選択肢とは思えません。

仮に中国以外の国々を糾合して”新WHO”を作ったとすると、今後は中国発の感染症の情報が”新WHO”に入らないことになります。これは、お金の問題にとどまらない問題です。

もともとWHOへの資金拠出は中国よりはるかに米国の方が上です。にもかかわらず中国の影響力が大きくなったのは、表には出ない便益をWHOの幹部にはかっているのだと考えられます。証拠があって言っているわけではありませんが、十分に疑われます。

したがって、やるべきことは表の資金の引き上げとか組織離脱とかではなく、裏金の証拠をつかんで、汚れたメンバーを追放し、不正が起きない組織改革を迫ることです。WHOが大失態をやらかした今がその絶好の機会だと思うのですが・・・

【映画】キングダム

原作は読んでいません。アニメ化したのも観ていません。

気になっていたのですが映画館では見逃していたのを、今回テレビ放映を観ました。

春秋戦国時代の若き日の始皇帝(当時は秦王)を中心としたストーリーです。主人公は奴隷の少年。同じ境遇の友人と互いに剣の技を競って立身出世を目指します。友人は始皇帝とうり二つだったので影武者としてスカウトされますが、秦王の弟が起こしたクーデターで殺されてしまいます。主人公は秦王を助けて王位を取り返すべく奮戦します。

ストーリー、は悪い奴(国王の弟とか大臣とか)に国を追われた(王子とか姫とか)をそれまで縁のなかった市井の主人公が力をかして国を取り戻すというよくあるものです。

話が分かりやすいのですが、気になったのはあからさまなワイアーアクションです。仙術とか超能力ならわかるのですが、この映画の設定はあくまで人間の体術です。したがって慣性の法則とか作用・反作用とか重力の影響を受けるはずです。しかし、ジャンプした後空中を移動したりちょっと刀を振るっただけで大勢が吹っ飛んだりとかはリアリティが欠如しています。

また、大群を擁した決戦なのかと思ったら、お金がないせいなのか数名の強者の決戦で決着がつくというのも映画としては物足りません。漫画としてはその方がいいのかもしれませんが・・・

ところで始皇帝には父親が王族ではないという噂が史記に書かれています。映画では、この話が出てこずに、母親の出自だけが問題になっていました。

私が映画を観て想像したのは、最初に死んだのは本当は秦王で、秦王を名乗っているのは主人公の友人ではないかというものです。さもないとわざわざ顔がそっくりという設定にする必要はありませんし、影武者があっさり死んでしまうのも話としては不自然です。有名な始皇帝の父親の問題を持ち出さないのもこれが理由ではないかと想像しました。

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えいび

Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

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