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【テレビ】麒麟がくる 第二十二回「京よりの使者」

ようやく大河ドラマ「麒麟がくる」が再開しました。ことしの大河ドラマはすごく面白いので待ちわびていました。

前回(21回)の桶狭間の戦いから4年後ということで、放送停止期間があってもぶち切れた感じにはならず、それほどの痛手ではありません。

ここからは足利義輝と配下との軋轢に焦点があたり、のちの義昭と信長の確執との対比構造をつくろうとしているようです。

その義昭も登場しました。これまでの戦国ドラマでは信長の恩を忘れて陰謀をたくらむ小物という扱いでしたが、「麒麟がくる」ではもう少し深い肉付けがされる予感がします。

ところで、足利義輝といえば、私には剣豪というイメージが強く、このドラマのように内向的な感じはしていませんでした。調べてみたら、どうも剣豪だったというのは俗説で確たる証拠はないそうです。
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【ニューズウィーク日本版】黒人の子供を養子に

ニューズウィーク日本版9月1日号の人生相談のコーナーより引用します。

Q:今年、生後6カ月の女の子を養子に迎えたいと思っています。彼女は(黒人と白人の)ハーフで、夫はタイ人と白人、私はインド人と白人のハーフです。私たち夫婦はすでに人種や養子縁組などの資料集めをしていて、彼女が成長したら一緒に話し合い、彼女が自分のアイデンティティーを誇りに持てるようにしたいと思っています。
白人女性は黒人の子供を養子にするなという意見をツイッター上でよく見掛けますし、黒人の友人たちも同じことを言います。特に、自分も養子で今は養父母と口もきかないという友人はそれを痛感しているそうです。何だかもう悪いことをしている気分。黒人でない私が黒人の女の子の良きママになるにはどうすればいいですか?養子の友人にはどう話せばいいでしょう。---心配性のママ志願者

A:必要な「準備」を全くせずに黒人の子供たちを養子に迎えた白人家庭について、ひどい話はたくさんあります。悲しい結末を迎えたり、養子にした子供たちを変わったペット扱いにしている実態が明らかになったりして、白人が黒人の子供たちにとって「ふさわしい」親とみなされがちな状況が疑問視されることだってあります。
だからといって、あなたは間違ったことをしているわけではありません。反黒人感情が強い国で黒人の子供を育てるのは誰にとっても(黒人女性である私でも)簡単ではないけれど、黒人でなくても黒人の子供たちを健康に幸せに育てることはできるはず。人種的自己認識の発達や黒人の子供の育て方について黒人が書いた本を読む。黒人の友人たちに彼女を養子にする理由と不安や心配事について話し、ぜひ彼女の人生の1ページに加わってと伝える。黒人の生徒も多い学校を選ぶ。家中にブラックアートを飾る。子供部屋の本棚に黒人の少女が主人公の本を並べる。人種の違う子供を養子にした親たちのオンラインコミュニティーを探す。こうした「準備」に娘さんはいつかきっと感謝するはずです。---ジャミラ・ルミュー(文化評論家)


コーナーの副題に「人生相談からアメリカが見える」とあります。

たしかに日本で暮らす日本人の私には分からないことだらけです。

米国では、黒人の血がちょっとでも入っていたら黒人扱いと聞いたことがあります。この相談者も、黒人と白人のハーフを黒人と認識し、周りの友人たちも、そして文化評論家もそこに疑問を感じません。誰も疑問を感じてないらしいことがひどく興味深いです。

私からすれば半分は白人なんだから、白人の部分への配慮もしたらと思うのですが・・・

人種の異なる養子を迎えた家庭にはいろいろな問題があると論証抜きで語られていますが(それが米国人の常識ならば論証は抜いても構わないのですが)、人種が同じだって、血のつながらない間だから問題は起こり得ると思います。人種の違いという要素がどれだけ影響しているのか日本人にはわかりにくいです。

それと非黒人の夫婦が黒人の子供を養子にすることが米国では問題視や危険視されていますが、逆に黒人の夫婦が白人の子供を養子にすることは問題視されていないのでしょうか? それともそんな養子縁組は問題外なのでしょうか?

わからないことだらけで、それが逆にとても面白いです。

【時事問題】「大事な時に体壊す癖」 

8月29日朝日新聞の記事『立憲・石垣氏「大事な時に体壊す癖」 ツイッターに投稿、その後謝罪』を引用します。

 立憲民主党の石垣のりこ参院議員は28日、安倍晋三首相について、自身のツイッターで「大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物」と投稿した。「不適切な発言」と批判が相次ぎ、同日夜、同党の枝野幸男代表は記者団に「私も適切ではないのではないかと受け止めた」と述べ、間接的に本人に注意したことを明らかにした。
 石垣氏は「総理といえども『働く人』。健康を理由とした辞職は当然の権利。回復をお祈り致します。が、『大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物』を総理総裁に担ぎ続けてきた自民党の『選任責任』は厳しく問われるべきです」と投稿。その後、同党の福山哲郎幹事長から指摘を受けたとし、「疾病やそのリスクを抱え仕事をする人々に対する配慮が足りなかったと反省しお詫びします」と謝罪した。


私が思うに、これは立憲民主党の弱点が露呈したものだと思います。つまり、コアな支持層に受けることだけを考え、日本人一般の感覚とズレてしまっています。

民主党が分裂したのは、あまり左派的なことを言っていると政権奪取は難しいという判断があったのだと思います。こんどの「合併」も形は合併ですが、実際には立憲民主党に呑み込まれた、つまり左派が右派に勝利した、ということです。

民主党を応援していたコアな層は立憲民主党に流れ、国民民主党には新規の支持者が付かなかったのだからしかたありません。

そのため立憲民主党はコアな層の声ばかり聞き、健全な市民感覚から遊離してしまっています。

いくら嫌いな相手でも病気になったことを「体を壊す癖」とかなじるのは人間として間違っているという当たりまえの感覚がなくなっているみたいです。

ゼネコン汚職事件で有罪になった人を党に迎えるという市民感覚からズレた決定も、同様にコア層しか見ていないからだと思います。

【時事問題】安倍総理辞任

安倍総理大臣が辞任を表明しました。

私は、長いこと安倍総理を支持してきたのですが、検察への人事介入をみて、支持をやめていました。ただし不支持に回ったわけではありません。

長いこと総理の座にいただけあって支持者は熱狂的に支持していますが、不支持層にはかなり反感を買っていました。良くも悪くも強烈なリーダーだったと思います。

確固たる支持者がいたため選挙では勝ち続け、それが理由で長期政権となりました。おそらく次の総理もその次の総理も安倍総理ほどには選挙に強くなく、短期間でコロコロ変わることになるでしょう。それ自体はあまり日本の国益にならないと思うので残念ではあります。

体の不調ということなので、退任後はゆっくりと静養してもらいたいと思います。

【朝日新聞】『「美白」は差別か』

8月26日朝日新聞朝刊オピニオン欄。『「美白」は差別か』です。

 「黒人の命も大切だ(BLM)」運動のなかで、欧米では化粧品の「ホワイトニング」などの表記をやめる動きが出ている。「美白」は差別なのか。日本人の肌の色をめぐる意識とは――。


3人の識者が登場しています。
社会学者のケイン・樹里安氏は、化粧品の「美白」表現をやめようという運動は人種差別の歴史を踏まえたものだ、と指摘しています。日本人にはピンときていないようだけれど、それは全員がだいたい一緒であるとう集合意識がそうさせていて、『在日コリアンやアイヌ、沖縄、海外ルーツを持つ人々を「見えない存在」とし、被差別部落民や障害者などを差別』したことさえ忘れている、と指弾しています。

そうした「見えない存在」も、父親が米国人の樹里安氏の場合は小学校の教科書に出てきた「鬼畜米英」の風刺画を見た時に、中国にルーツを持つ人の場合はギョーザー中毒事件が起きたときに噴出した、とのころです。

明治大学専任講師の眞島亜有氏は、女性が「美白」にこだわるのは、現代社会における女性の地位の低さがあり、化粧、服装、態度などの「決まりごと」が圧力として存在しているなかでのことだ、としています。

樹里安氏も眞島氏も学者の書いたものとは思えません。根拠をあげず”私はこう思います”というのを連ねているだけです。

その点、学者ではない美容ジャーナリストの齋藤薫氏の話は説得力があります。

日本で「白肌願望」が生まれたのは平安以前であり、「色の白いは七難隠す」という言い回しは18世紀に生まれたことを説明しています。さらに「美白」市場は日本で急拡大したため、欧米のメーカーは日本向けに「ホワイトニング」製品を出したのに自国ではしばらく販売していなかったことも明らかにしています。それらの根拠をもとに、人種差別撤廃の動きに連動して「美白」を差別とみなすのは正しくない、と論を結んでいます。

学者よりもよっぽど説得力があると思いました。

【時事問題】中村喜四郎氏、合流新党へ

8月26日の朝日新聞の記事「中村喜四郎氏、合流新党へ 野党共闘旗振り役、結集に弾み」を引用します。

 無所属の中村喜四郎・元建設相は25日、立憲民主党や国民民主党などの議員が結成する合流新党に参加する意向を表明した。
(略)
 中村氏は当選14回。27歳で初当選し、自民党竹下派(経世会)に所属した。40歳で科学技術庁長官として初入閣し、建設相などを務め、「将来の首相候補」とも称された。ゼネコン汚職事件をめぐり、1994年に自民党を離党。2003年に実刑判決が確定して衆院議員を失職したが、05年に国政復帰した。その後は、主に無所属の立場を取ってきた。
 近年は「強い野党づくり」を掲げて野党統一会派に参加。新人議員への選挙指南のほか、地方選挙などでの野党共闘の調整役を果たした。共産党も含めた野党各党のトップを集めた会合を開くなどした。参加表明について、立憲の福山哲郎幹事長は25日、記者団に「大変大きな力になる」と歓迎した。
(略) 


野党にとってこれは望ましくない結果になると思います。

熱心な政党支持者というのはダブルスタンダードなところがあって、他党のことは口を極めて非難しながら、自分が応援している政党のことは棚に上げる傾向があります。これはどの政党でも見られることです。こういう人たちは黙っていても投票してくれるありがたい人たちです。

しかし、中核の支持層の投票だけでは選挙に勝てません。なんとなく投票してくれそうな中間層をどうやって取り込むかが課題となります。

今の野党に投票する人たちはコアな支持者を除けば、自民党の体質(金権・汚職・利益誘導・ボス政治などのイメージ)が嫌いな層です。こうした層からすればゼネコン汚職で失職した議員と手を組むなんて裏切りに見えるでしょう。

選挙運動の指南をうけたかなんだか知りませんが、こういう人物と手を組むようでは政権交代はまだまだだと感じます。

【朝日新聞】なぜ警察は信用されないのか?

「追う DNA捜査」の「下」。「採取拒否親族宅にも警察」を引用します。

(略)
事件('96の上智大生刺殺放火事件)から20年あまりたった2017年5月。現場から徒歩数分の場所に住む男性(76)の自宅に、2人の男性が訪ねてきた。
「DNAを採らせてほしい」。訪問してきた2人は警察手帳を見せた。
男性の息子は小林さん(事件の被害者)と同じ地元の中学の卒業生だった。警察官は「犯人でないということを確認するため。近所の人たちにも協力してもらっている」と話した。
男性が「事件には関係ないので」と断ると、警察官は「協力しないということを確認していいか」と念を押すように言ったという。
それから2カ月後。他県に住む息子から「ポストに捜査協力のお願いという書面が入っていた」と連絡があった。息子は不在で、それきりだったという。
そのさらに1カ月後、別の県に住む兄から「警察がDNAを採りに来た」と電話があった。兄は「弟が応じていないのなら自分も応じない」と断ったが、やはり「協力しないと確認してよいか」と念を押されたという。
(略)
DNAは、指紋と違い、親やきょうだいなど血縁関係者の情報も含まれている。本人が拒否した場合、血縁関係者から採るという手法は、こうしたDNAの特性を利用している。
現場近くの別の住民も、「個人情報」を理由に家族がDNA採取を拒否したところ、警察は知らぬ間に別の血縁関係者の元に行き採取していたと話す。
(略)
こうした「捜査協力者」のDNA型は、容疑者でない限りデータベースに登録されることはない、と警察庁は説明する。ただ、住民からは「本当にデータは破棄されるのか」「事件を理由に個人情報を集めているのでは」といった不安の声も聞かれる。


「協力しないと確認してよいか」と訊くのは、どういう口調表情で言ったかにもよりますが、文面だけから判断する限り問題があるとは思いません。

「協力してください」
「できません」
「協力してくれないと確認してよいか?」

というだけの一連のやり取りです。その後、何かの嫌がらせをしたということもないみたいなので、これだけ見ると何が問題なのかわかりません。

親族のDNAを採取したいというのも、科学的な知見を利用しているだけ、そのこと自体が問題だとは思いません。

事件に関りがないなら捜査に協力してもなんら差し支えがないも言えます。

にもかかわらず、一般市民が、この記事では計4名が、警察への協力を拒否したのかを、警察は真摯に考えるべきです。

あやしいとみたら長時間拘束し自白に追い込むという違法すれすれの手法が知れ渡り、警察の言うことを額面通りに信じる人がすくないというのが現実です。

「容疑者でない限りデータベースに登録されることはない」という回答は人を小馬鹿にしたもののように聞こえます。

「容疑者」というのは警察が勝手に認定できます。逮捕するとなると裁判所が絡みますが、「容疑者」は警察があやしいと思ったら即「容疑者」です。

そもそも近所の住民全部があやしい(=容疑者)と思っているからDNAを採取してまわっているのでしょう。まったくあやしくないなら採取する必要はなかったはずです。

したがって、「容疑者でない限りデータベースに登録されることはない」というのは、登録するかどうかは警察が勝手に決める、と言っているのと同じです。後で「嘘の説明をした」となじられないための言い訳でしょう。

DNA採取について明文化した規則をつくり、裁判所なりなんなりの管轄下におくなどしないかぎり、まったく信用できません。

【テレビ】名探偵ポワロ:第二十一回「あなたの庭はどんな庭?」

原作は、短編集「黄色いアイリス」の中の「あなたの庭はどんな庭?」です。

原作ではミス・レモンの人となりが詳しく書かれています。そのためかドラマでもミス・レモンが多いに活躍する回です。第一次世界大戦中は遺体置き場で仕事をしていたという過去も明らかになりました。

題名はマザーグースからとられています。といても後に爆発的な流行をする童謡殺人ものではありません。トリックの手がかりになる題名です。

原作にはないソ連大使館やロシア正教が出てきます。いつものことですが尺が余るので追加したようです。

なお、この回でも前輪が大きい車椅子が出てきました。昔は一般的な設計だったみたいです。

【テレビ】ダークサイドミステリー:「今熱い!ゾンビ人気の秘密 ~恐怖と進化の90年~」

映画・ゲーム・アニメで人気のゾンビの歴史を追います。

ゾンビが映画に登場したのは1932年の「ホワイト・ゾンビ」が最初です。元になったのはハイチを調べた探検家の本「マジック・アイランド」です。この本では、ハイチでは死体を使役して労働させていると書かれていました。「ホワイト・ゾンビ」も意思を奪われるという恐怖をテーマにしていて、現在我々が考えるゾンビとは異なるものです。

なお、ハイチのゾンビはまったくの作り話でもないようで、実際に1980年に死んで埋葬されたはずの男が数年後村に戻ってきたという事例があります。意識朦朧の状態でどこかの農場で働かされていたと証言しています。フグ毒にあたって仮死状態のところを墓から掘り起こされたのだと推定されています。

「ホワイト・ゾンビ」以降もゾンビは数作の映画に登場しましたが、意思を奪われた人という設定に従ったものでした。

1968年。ジョージ・A・ロメロ監督が「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」を制作しました。製作費11万ドルながら3000万ドルの興行収入をあげた成功作となりました。この映画で確立したのがゾンビ3原則と言われるものです。
・ゾンビは人を襲って食べる
・食われた者もゾンビとなる
・ゾンビは頭を破壊されない限り止まらない
この3原則でゾンビ映画が大流行し60年代に24本。70年代に60本。80年代に135本のゾンビ映画が作られました。

1978年にロメロは2作目の「ゾンビ」を作ります。ここではホラー、アクション、サバイバル、ドラマを融合し興行収入5500万ドルをあげました。

この時期の主要なホラー作品としては
オカルト・ホラーのジャンルでは
’73「エクソシスト」
’76「オーメン」
’77「サスペリア」
スラッシャーのジャンルは
’74「悪魔のいけにえ」
’78「ハロウィン」
’80「13日の金曜日」
ゾンビのジャンルでは
’78「ゾンビ」
’79「サンゲリア」
’80「地獄の門」
’81「死霊のはらわた」

隆盛を極めたゾンビ映画ですが、1985年に「バタリアン」がヒットしたことで潮目が変わります。コメディーホラーの「バタリアン」に類似する作品が量産されたことでホラー映画のファンが逃げ出したのが原因です。

90年代のゾンビ映画は77本と低調になります。

1996年に日本のゲームメーカーが「バイオハザード」を発表することでまた潮目が変わります。ゲームが映画界に影響し、2000年代は300本のゾンビ映画が作られました。

2010年テレビドラマ「ウォーキング・デッド」のシリーズにより、ゾンビがお茶の間にまで進出します。

さらにアニメでも2018年の「ゾンビランド・サガ」がヒットするなど、従来の映画ファンとは異なる層にもゾンビは受け入れられています。

■感想
ゾンビについてはある程度知っているつもりでいて、番組で取り上げた映画はだいたい観ています。(「ホワイト・ゾンビ」は未見。是非観たいです)

しかし、こうして概括した知識はもっていませんでした。90年代に冬の時代があって日本のゲームがきっかけで復活したというのも知りませんでした。

吸血鬼だってポピュラーですが、ゾンビものみたいに大量生産はされていないので、ゾンビ人気おそるべし、です。

【映画】劇場版Fate stay night Heaven's Feel 第三章

第一章、第二章は観ています。これが完結の第三章です。本当はもっと早くに公開されるはずだったのですが、コロナの影響でここまで伸びてしまいました。

感想は、結局第一章と第二章と同じです。画や音は素晴らしいのですが、話がよく分かりません。第一章と第二章を観ているときは、最後には氷解するのかと思っていましたが、結局よく分からずじまいです。ネットの感想を拾っていくと、ゲーム未プレイ者にはついてこれないということでした。その一点をとっても、映画化は失敗といわれてもしかたないことです。

ただ、バトルシーンの迫力はただごとならぬものがあるのも事実です。あれが見れただけでも劇場で鑑賞したことに後悔はありません。

【映画】劇場版Fate stay night Heaven's Feel 第一章
【映画】劇場版Fate stay night Heaven's Feel 第二章

【時事問題】銀行通帳有料化

NHKニュースより引用します。

銀行で預金口座をつくると発行される紙の通帳に手数料がかかることになりました。大手銀行のみずほ銀行は、来年1月から70歳未満の人が新たに口座をつくる場合、通帳の発行に1100円の手数料を取ると発表しました。
発表によりますとみずほ銀行は、来年1月18日から、新たに口座をつくり紙の通帳の発行を希望する場合には手数料を取ることにしました。
70歳未満の人が対象で紙の通帳1冊当たり、税込みで1100円を取るということです。
すでに口座を持っている人に対しては、希望すればこれまでどおり、無料で紙の通帳を出すとしています。
(略)
紙の通帳に手数料を求める背景にはコストの削減があります。
紙の通帳には1つの口座に、年間200円の印紙税がかかります。
そこに紙や印刷の費用、発行や管理にかかる人件費などのコストもあります。
みずほ銀行には、およそ2400万の口座があり、紙の通帳の発行には少なくとも年間50億円以上の費用がかかる計算となります。
みずほでは、デジタル通帳への移行を促すと同時に、事務手続きの効率化も進めることで年間、十数億円のコスト削減を見込んでいます。
(略)


50億(円)÷2400万(口座)

を計算すると一口座あたり208円と出ます。紙の印刷の費用だの管理だのは8円程度で、しかもデジタル通帳だってある程度コストはかかるはずなので、主要なコストは1口座200円の印紙税ということになります。

年間50億円は馬鹿にできませんので、できるだけ通帳をやめたいというのは理解できます。

しかし、紙の通帳がなくなると、いかにデジタル社会が進んでも預金者にとって困ったことがおきます。それは遺産相続の時です。

メインで使っている銀行だったら残された家族も分かるのでしょうが、小金をちょこと預けておいたぐらいだと本人だって忘れることがあります。遺族だったら全く把握できません。

しかし、通帳さえ保管してあれば、遺族は残高の有無を問い合わせることができます。しかし、通帳もなく、その銀行と取引していることを知らなかったら問い合わせ自体ができません。

紙の通帳がなくなるという方向性は分かりますが、それならすべての口座にマイナンバーを紐づけておいて、相続が発生したら遺族の求めに応じて取引銀行の照会に応じるなどの行政サービスが必要になるのでは、と思います。

【朝日新聞】死者数で比較すべき

8月20日朝日新聞の経済気象台(匿名の社外執筆者によるコラムです)を引用します。

「今日は〇〇人の感染が確認されました」というニュースを聞かされては不安にさいなまれる。新型コロナウイルスのことが。
(略)
6月に厚生労働省の対策本部が検査体制強化の指針を示し、濃厚接触者は無症状であっても対象とするなど、PCR検査の拡充が図られた。検査数は大幅に増え、新規陽性者は5月末までに1万6952人(1日平均157人)だったが、6月以降(今日10日時点)は3万2414人(1日平均457人)に増えている。
注目されるのは死者数だ。5月末までの死者数は892人で1日平均8.3人。一方、6月以降(今日10日時点)は159人で平均2.2人だ。陽性者が大幅に増えたのに死者数が減っているのは、検査数の大幅増、特に若年層への検査が増えたことが背景にあることは間違いない。こうした事実を踏まえれば、感染者数の増加を強調することはいかにナンセンスか理解できよう。
現在、感染防止策と経済活動との両立という難しい局面に差しかかっている。消費者心理は非常にデリケートだ。マスク着用や「3密」の回避が重要なのは言うまでもないが、マスコミも感染者数ばかりを強調する報道姿勢からは卒業すべきではないか。(顕伸)


このブログでは、引用した文章に異議を唱え違う角度からの見方を示すことが多いのですが、この文章にはまったく異議ありません。

PCR検査をする基準は時期によって違ってきているので、陽性者数の比較はあまり意味がないというのはその通りです。しかし死者数は同じ基準でカウントされていると考えられるので死者数の比較の方が合理的です。

死者数も1日2日の範囲で比較すると変動が激しいので無意味なのですが、5月までと6月以降という大きなくくりで平均をとれば傾向は見えてきます。

顕伸氏の言うように、マスコミは姿勢を改めるべきです。

おしいのはこのコラムが経済面にちょこっと載っているだけで注目度が低いであろうことです。こういうのはオピニオン欄に載せてあればよかったのに、と思います。

【朝日新聞】選挙目的であっても政権目的ではない

8月19日朝日新聞の天声人語を引用します。

(略)
国民民主党の過半数の議員が、立憲民主党に合流するという。少なくとも150人の党になるとの見方がある。
議員たちを結び付ける「かすがい」はもちろん政策と言いたいところだが、まあ選挙だろう。そう言うとシラケる向きもあるだろうが、政権を選び、国の政策を変えるのが選挙である以上、悪いことではない。
思えば政権交代の可能性のないことが、この国の政治に緊張感を失わせてきた。
(略)


民主党が分裂した理由は支持率が伸び悩み、このままでは政権交代など無理との判断があり、当時人気だった小池都知事と組んだのことにあります。そして、理念として左派的な方向を打ち出すと政権をとれないので党内の左派勢力を切り捨てました。切り捨てられた左派は立憲民主党を結党します。小池都知事と組んだ勢力は紆余曲折を経て国民民主党になります。

再びこの二つが合流しても、政権交代可能とみなされることはないでしょうし、支持率を合算しても自民・公明にはるかに及びません。しかし、野党がバラバラでいるよりは多少なりとも選挙で戦える態勢にはなり議員の数を増やすことはできるでしょう。

立憲民主党と国民民主党の多くの議員は野党の立場でいることの方がうれしいと思っているのではないでしょうか。

「かすがい」が選挙のため、というのは天声人語がいうように、悪いとは言い切れません。しかし問題なのは選挙が「かすがい」になっても、政権交代という目標が「かすがい」になっていないことです(少なくともそう見えることです)。

【雑誌】マスクの効用

週刊現代2020年8月22・29日号。「総力取材 医師100人にアンケート 専門家会議も学者もマスコミも政治家も信用できない今「いったい誰の言うことを信用していますか?」」に「マスクをつけるべきと思う場所やシチュエーションは何か?(複数回答可)」というアンケートがありました。

結果は

公共交通機関 75%
会食時 30%
屋外(道路や公園など) 15%
スーパー 65%
どこでもマスクをつける必要はない 10%


というものでした。

さらに熊本・松田医院の松田史彦医師の発言を載せます。

私自身、何十年も患者さんと相対してインフルエンザの診察をしてきました。ですが、マスクの効果を実感したことはありません。ウイルス粒子の小ささと、呼吸するためのマスクの通気孔の大きさの違いを考えると、現実的にマスクに効果なんて期待できない。せいぜい、唾を過度に飛ばさないくらいのものでしょう


私は交通機関に乗るときはマスクをつけています。スーパーやコンビニなどの店に入るときも、店の要請があるのでマスクをするようにしています。しかし屋外ではマスクをしません。この暑さでマスクなんてしていられませんから。

屋外では人との距離がある程度離れているので、現実問題必要だとも思っていませんでした。医師の15%が必要だと考えているのは、私としては思ったより多い数字ですが、85%が不要としているので多数意見ではありました。

松田医師の発言ですが、粒子の大きさからいってマスクに効果があるはずないし、実感としてマスクの効果は感じない、という指摘は大きいと思います。

ただ、それであるならなぜ医者や看護婦はマスクをしているのかを説明してほしかったし、週刊現代も突っ込んで訊きただすべきでしょう。

【テレビ】名探偵ポワロ:第二十回「スタイルズ荘の怪事件」

原作は、アガサ・クリスティーの処女作にして、ポワロが初登場した長編です。

したがって、ミス・レモン以外のいつものメンバーが初対面だったり久しぶりに再会したりというシーンがありますが、視聴者には特に説明がありません。みんな知ってる、という前提みたいです。

長編原作なのでいつもより尺が長いのですが、それでも長編をまとめるとずいぶん急いだ構成になっています。原作の場合、犯人以外のあやしい動きが丹念に描かれていて、それが魅力を引き立てていたのですが、ちょっと残念です。

まだ第一次世界大戦中という設定なので、いつもと風俗が違っているようです。この時期だとまだ街中でも馬車が走っていました。そこら辺の描写は映像ならではといったところでしょうか。

【言葉】自明

元総理大臣の村山富市氏が、25年前に発出した「村山談話」を振り返るコメントを出しました。

(略)
 私の後を継いだ、橋本龍太郎首相以降、今日に至るすべての内閣が「村山談話」を踏襲することを明らかにしていますが、それは当然のことと言えます。中国・韓国・アジアの諸国はもとより、米国・ヨーロッパでも、日本の戦争を、侵略ではないとか、正義の戦争であるとか、植民地解放の戦争だったなどという歴史認識は、全く、受け入れられるはずがないことは、自明の理であります。
(略) 



自明とは何かと言えば、

自明:何らかの証明を要せず、それ自身ですでに明白なこと

(広辞苑より)

証明を必要とせずに明白なことなんて世の中にあるのかいな、と思いますが、「自明」という言葉を使いたくなる気分は理解できます。どんな人にも異論はないだろうことだったら、その議論の中での証明は省きたくなります。

しかし、村山氏のこのコメントのような形で「自明」を使うのはどうかと思います。

村山氏にとって我慢ならないことかもしれませんが、日本の戦争を正義の戦争だったと考えている人は一定数います。当然、侵略か正義か分かりかねている中間派もいます。

議論・説得の目的は、中間派を賛成にまわらせ、反対派をせめて中間派にまで引き寄せることです。

したがって、中心議題を「自明」だとして証明しないようでは、広く賛成を得ることはできません。もとからの賛成派は喜ぼせるだけの議論です。

【テレビ】ダークサイドミステリー:「悪魔と家族のはざまに ~チャールズ・マンソン危険な誘惑」

1934年:チャールズ・マンソン誕生。母親は16歳のシングルマザー。すぐに保護施設に預けられる。
12歳で保護施設を脱走し母親に会いに行くが、拒絶される。
その後、各地で犯罪に手を染め、20代の大半を牢屋で過ごす
1967年(32歳):出所。長髪のマリファナのヒッピー文化花盛りだった。サンフランシスコで何人もの家出少女に声をかけ巧みな話術で魅了した。出所1年で20人ほどの女性と数人の男性とで共同生活をおくるようになる。通称「マンソン・ファミリー」である。昼はドラッグ、夜はセックスに明け暮れ、生活費はメンバーが親からくすねた金や盗品の転売で得たものでまかなう。
1968年:共同体はロサンゼルスに移住。当時アメリカNo1のロックグループであるビーチボーイズのメンバーと知り合い、これを魅了する。そのつてで大物プロデューサー、テリー・メルチャーを紹介され、レコードデビューを企てる。しかし、才能がなかったこともあり、メルチャーから引導を渡される。
8月8日:ファミリーのメンバーがテリー・メルチャーの家に侵入。そのときすでにメルチャーは引っ越していて、女優のシャロン・テートと3人の友人がいた。ファミリーは4人を殺害。
翌日:なんの関係のない老婦人を殺害。合計7人を殺害した
12月1日:マンソン逮捕。実行犯も逮捕される。
1970年7月24日:公判初日、マンソンと実行犯は額にエックスの傷をつけてきた。この社会からEXIT(出る)という意味だと考えらる。
マンソンは、裁判途中で歌を歌いだしたり、大人社会を糾弾するコメントを発表するなど好き勝手に振る舞う。
2か月後:リチャード・ニクソン大統領(当時)が「マンソンは有罪だ」とする声明を発表。裁判への圧力とも疑われたが、支持率上昇をねらうニクソンは意に介さない。
1971年3月29日:マンソンと実行犯に死刑判決
1972年:カルフォルニア州が死刑を廃止したので、マンソンは終身刑になる
その後獄中で殺到するマスコミのインタビューに答え、大量のファンレターが届くようになる。マスコミの前では裁判中と同じような人を食った態度だったが、マスコミのいないところでは気弱で見栄っ張りな小心者というのが囚人仲間の評価だった。
2017年11月19日:マンソン獄死。

■感想
シャロン・テートの惨殺事件として聞いたことがありましたが、事件の詳細はこの番組ではじめて知りました。

番組中、マンソンはメルチャーが引っ越したのを知っていたが、メルチャーにより長く恐怖をあたえるためにあえてシャロン邸を襲わせた、という説が紹介されていました。しかし、これはちょっと信じにくいことです。単に考え無しでやったことを、全部知っていたと強弁しているだけではないかと思います。

事件の背景として、若者と大人の世代間闘争があったようです。保守的な大人たちとヒッピー文化の対立です。世代間の対立がここまで激化していたのは、当時の米国以外あまりないように思います。そういえば当時のヒッピーたちは今は70歳以上だと思いますが、今はどうしているのでしょう?

マンソンは、稀代の犯罪者ではなく、本人の演出とマスコミによって合作された虚像にすぎないように感じました。

【朝日新聞】読書好きの娘を持った親の投書

8月13日朝日新聞朝刊の投書欄。愛知県の主婦(35)の投稿です。

我が家の小学3年生の娘は読書が大好きで、暇さえあれば本を読んでいます。家族で行ったキャンプ先でも、妹は虫捕りをする一方、テント内で読書をする始末。「せっかくキャンプに来たのに」と思いつつ、「本人が好きならいいかな」と夫と共に考えていました。
しかし先日、夏休み前の個人面談で、担任の先生に「休み時間に1人で本を読んでいることが多くて、心配しています。2学期からはお友だちと一緒に時間を過ごせるように、席替えなどで対応します」などと言われました。
娘は学校の図書室が大好きで、「卒業までに図書室の本を全て読みたい」と話しています。友だち関係も特に本人は困っていない様子。このままでいいように思う半面、先生の考えもよく分かります。どうすることが子供にとって一番、良いのか。悩む今日この頃です。


親御さんの心配な気持ちは分かります。私も、明快な回答を出せるわけではありませんが、できる範囲で答えてみます。

大原則として「本人が好きならいい」のだと思います。子供は色々なものに熱中します。それが長続きすることもあれば、別のものに気が移ることもあります。それが普通です。

熱中しているものを、親や教師に否定されるというのは子供にとってはつらいことです。まして読書は否定されるような嗜好ではありません。

休み時間に友だちと遊ぶことが少ないようですが、「ことが多くて」という言葉から全く友だちと付き合っていないわけではないようです。もう少し学年が進めば読書友だちができるかもしれません。

小学生時代くらい好きなようにさせてやればいいのではないかと思います

【朝日新聞】「民主主義 今はどうかしら?」

8月11日朝日新聞朝刊社会面。「戦後75年」の一回目「民主主義今はどうかしら」を引用します。

埼玉県東松山市の〇〇さん(86)は、終戦後に中学校で学んだ民主主義がずっと胸に残っている。
(略)
戦後75年の夏。一人暮らしの〇〇さんの朝はツイッターで始まる。
朝ごはんの献立、戦争、政治、亡くなった夫の話。毎日50回ほど投稿する。
フォロワー数は8万9千。やりとりからの学びや気づきも多い。顔を合わせたこともない人がつながりあい、共鳴できる。「誰でも自分の意見を言える」ことは素晴らしいと思う。
でも戸惑うこともある。
5月、こんな投稿をした。
<税金つかいすぎですよね。思いつきでやるから効果が薄いし、むだがおおいですね>
政府の布マスク支給への素直な感想だった。
すると突然、ふだんコメントを寄せてくれる人とはまったく違う人たちから抗議や批判が集まった。どれも、「右に倣え」の似たような文面に見えた。
せっかく多くの情報を得て、多くの人が自由につなられる時代なのに・・・・・・
86歳は思う、民主主義、今はどうかしら
(江戸川夏樹)


※記事には86歳の人の本名が書かれていましたが、一般人であることを考慮し、伏字にして引用しました。

ツイッターで反論コメントが殺到するのは86歳にはつらい体験だと思います。同じような文面で嵐のように批判が来れば、それは市民による言論弾圧と言われてもしかたありません。言論の自由は民主主義の基礎ですから、この事態を民主主義の危機と思うのもわからなくはありません。

しかしながら、反論や批判がただちに言論弾圧になるわけではありません。

”布マスクなんて無駄”と書くのも言論の自由なら、”布マスクは有益なので、無駄というのは間違っている”と反論するのも言論の自由です。

問題なのは、ある発言が、言論の自由の行使なのか、言論の自由の弾圧なのかを客観的に判別する方法がないことにあります。

具体的にどういう反論文だったのかを提示して議論を深めるべきなのに、一方的に〇〇さんの主張のみを取り上げるのは問題だと思います。

【朝日新聞】首相挨拶文のコピペ批判

8月12日朝日新聞の記事『広島・長崎、首相あいさつに「コピペ」批判 2式典、9割一致 菅長官釈明』を引用します。

 菅義偉官房長官は11日の記者会見で、広島平和記念式典(6日)と長崎平和祈念式典(9日)での安倍晋三首相のあいさつが酷似していたことについて問われ、「どうしても同じような内容になってくる」と釈明した。あいさつの酷似をめぐっては、被爆者団体などから失望の声が出ているほか、インターネット上でも「コピペ」といった批判が上がっている。
 あいさつはいずれも「本日ここに、被爆75周年の」から始まり、構成や段落数はまったく同じ。広島や長崎といった地名や式典名が異なる以外は、全11段落中の10段落でごく一部の表現を除き、ほぼ同じだった。地名と式典名を除き、朝日新聞が同じ表現の文字数を数えたところ、1140字前後の二つのあいさつの約9割が一致した。結びの段落も地名以外は一言一句変わっていない。
 菅氏は11日の会見で、あいさつは「原爆の犠牲になられた方々の御霊に対する哀悼の気持ちや、唯一の戦争被爆国としての日本の立場を申し上げている」とも説明した。安倍首相の両式典のあいさつは過去にも前年と似ていると指摘された経緯がある。(楢崎貴司)


広島も長崎も同じ原爆被害なんですから挨拶の内容が同じになっても仕方のないことです。むしろ違ったらなぜ違うのかを説明すべきです。

75周も経つのですから、挨拶文が別の年とかぶっていることだってあったのではと思います。

だいたい、この記事を読んでも朝日新聞が問題視しているのかどうかよく分かりません。批判があったという事実を報じているだけです。

文面が同じことを問題視するなら(私は問題とは思っていませんが)、これまでの全ての挨拶文を比較すべきです。問題ないと思っているなら、こういう報道は必要ありません。

【朝日新聞】スターリン観

8月11日朝日新聞社説「ソ連参戦75年 問われるスターリン観」を引用します。

 第2次大戦末期、ソ連軍が日本への攻撃を始めてから、おととい9日で75年を迎えた。
(略)
 しかしロシアは今、「連合国の行ったことはすべて神聖だ」(ラブロフ外相)と主張し、北方領土問題を含め、一切の議論を受け付けない。
 エリツィン元大統領はシベリア抑留について、非人間的行為だったと認めて日本に率直に謝罪したが、そうした経緯は忘れられてしまったようだ。
 特に懸念されるのは、プーチン大統領が昨今、第2次大戦をめぐるスターリンの行為を評価する姿勢を強めていることだ。
 6月に発表した論文では、スターリンの自国民に対する弾圧を批判する一方で、ナチスドイツと密約を結んでポーランドに侵攻し、バルト三国を併合した歴史は正当化した。
 国民の愛国心を鼓舞して政権の求心力に転化させようと、歴史を都合良く描き直し、宣伝しているとみるほかない。
 多くの周辺国は、プーチン氏の独善的な歴史解釈を懸念している。クリミア半島の併合や、周辺国の分離独立勢力への支援など、昨今のロシアの振るまいにも通じるからだ。
 ロシアであれ日本であれ、過去に学ばない者は同じ過ちを繰り返す。日ロが次世代のために平和条約交渉を前進させるためには、ともに自国の負の歴史を直視する必要がある。


私も日本人ですので、第二次世界大戦時のソ連の行動には嫌悪感を持っています。

しかしだからといって、彼らが自分たちの英雄をあがめるのを妨げる権利があるとは思いません。

分かりやすく、忠臣蔵事件に置き換えてみます。

一般には吉良上野介が悪人で、浅野内匠頭が可哀想な被害者と認識されています。しかし上野介は地元・愛知県吉良町では名君として慕われています。そして、専門の歴史家は割と客観的な判断をしているようです。

吉良町の人に”歴史を直視しろ”とか”過去に学ばない者は・・・”とかの説教をしても、大きなお世話だといわれることでしょうし、上野介の悪事を地元の子供にしっかり教育しろ、などと言ったら怒られる前に笑われるかもしれません。

ロシアが今もバルト三国に野心を持っているならそれはそれで問題ですが、国内でスターリンをたたえるくらい彼らの自由だと思います。

日ロ間の北方領土問題は領土問題として交渉すべきで、他国の情緒には踏み込むべきではありません。

【朝日新聞】配偶者の呼び方

8月8日朝日新聞超過オピニオン欄。「論の芽」のコーナー。「配偶者 どう呼びますか」です。

「主人」「奥様」「旦那」「嫁」……。相手の配偶者の呼び方はいろいろあるけれど、使い方が難しい。7月7日付本紙の「論の芽」で意見を募ったところ、読者も悩んでいることを知りました。夫婦観や家族観の違いは世代を問わず、人それぞれなようです。
相手の配偶者だけでなく、自分の配偶者の呼び方も含めて、違和感を感じているという声は多数ありました。「『旦那』という言葉にはずっと違和感を持っていました」「『主人』という呼び方も自分が「使用人」であるかのよう」といったものです。
女性配偶者に対する「嫁」という言い方には「『家制度』の名残としか思えない」「女性、家としての観点ではなく、奥方、家内と同じく一時代前の感性と情緒を伴っているような気がする」など、男性からの厳しい批判もありました。
一方で「『ゴシュジン』、『オクサマ』の『音』が定着し、差別的な意味合いは風化している」という意見もありました。
無難に使える呼び方としては「パートナー」「ダーリン」などが寄せられたほか、本紙の声欄にも投稿があり、「ご伴侶」と「ワイフ」が提案されています。外国語だと違和感が薄れるというのでしょうか・・・。「試行錯誤の連続」という男性は日々、配偶者に様々な呼び方を試してみたものの、「正解は見つからなかった」とのことです。


男女同権という思想は最近のもので、日本語の成立はそれより前です。したがってある言葉の語源が現在の思想に合わないということはおこり得ます。それをいちいち言い換える言葉を探すことに意義があるとは思えません。

親しい間柄なら好きにすればよいですが、公的な場で「ダーリン」だの「パートナー」だのと言っていたら常識を疑われます。

それにその言葉が本当に差別的な意味を持っているのか、よく確認する必要があります。「主人」は「マスター」という意味だけではありません。

(参)
【朝日新聞】「問おう。貴方が私のマスターか?」

【テレビ】名探偵ポワロ:第十九回「西洋の星の盗難事件」

原作は短編集「ポワロ登場」の中の「<西洋の星>盗難事件」です。

中国だとかインドだとかの古い寺院の秘宝を入手したら寺院の関係者と思しき盗賊団に狙われる、という通俗的探偵小説みたいな話ですが、クリスティーだけあってそういう単純な事件ではありません。

原作のポワロは登場する有名女優にたいして関心を払いませんが、ドラマではベルギー出身という設定にして同郷のポワロが彼女を崇拝するという設定にしました。これはいつもと違った感じになっています。

原作ではポンポンと謎が解かれますが、ドラマではさらに一ひねりしています。依頼を果たせばいいんでしょ、という原作と違って、ベルギー女優のためにさらに突っ込んだ解決を目指します。

原作でも思ったのですが、盗難する前に予告状をだした意味が分かりません。犯人としては「西洋の星」と「東洋の星」が一対であることを強調することに意味があっても事前に予告しておく理由はないように思いました。

【朝日新聞】自民党党員減少の理由は?

8月8日朝日新聞朝刊の総合欄。特集「長期政権の果てに 自民党はいま」の6回目は、自民党の党員数が減少したことを伝えています。

(略)
党員は、総裁選をはじめとする党の活動に参加できる資格だ。一般党員は年4千円をしはらう必要があり、いざ選挙となれば運動の実働部隊となる。その数は、昨年108万6千人余り。前年比1.3%減となり、2012年末に発足した第2次安倍政権で初の減少に転じた。
(略)
なぜ、党員数が減少に転じたのか。2年前の総裁選で地方からの高い支持を得た元幹事長の石破茂は「『自民党なんかおかしいよね』という感覚的なずれの積み重ね。普通のおじさん、おばさんをはなれさせている」。中央での「1強」政治が要因になっているとの見方を示す。
(略)
09年の夏の衆院選に敗れて下野した自民党は、再起に向け地方との対話に力を入れた。総裁だった谷垣禎一をはじめ党幹部らが全国各地を訪れる「ふるさと対話集会」をスタート。
(略)
「対話集会」は今も開かれている、その変質を指摘する声もある。党幹部は「かつてはこちらから足を運んだような人たちに、いまは党本部に来てもらうことが増えた」
(略)


自民党の党員が減った原因を探りたいなら、かつて自民党員だったのに現在自民党でない人の理由を調べるべきです。高齢者だったので死んでしまったとか、総裁選がなさそうなのでメリットを感じなくなったとか、去年までは議員が党費を立て替えてくれたのに今年は立て替えてくれないからとか色々な理由があるはずです。それらを集計して主な原因を突き止めるのが普通の方法です。

石破氏の想像を聞いてみたり、地方での対話が変質したせいだとか決めつけてみたりするのは客観的な原因を探るのに適しません。

安倍政権の一強支配の驕りがたたって党員が逃げていったという朝日新聞のストーリーに都合のいいように書いた記事だと思います。

【テレビ】ダークサイドミステリー:「黄金はどこだ? 山下財宝の謎 ~600兆円 伝説の真相」

1941年12月 日本軍マレー半島を制圧
1942年2月 日本軍シンガポールを陥落させる
1944年10月 山下奉文が第14軍司令官として着任
1945年1月 マッカーサーにおされて北部バキオに移動
1945年9月 山下降伏
1946年2月 山下に死刑判決

山下財宝というのは、日本軍がアジア各地で略奪して集めたものを山下がバキオに移動する際に埋めた、とされるものです。

当時、日本軍兵士が何かを埋めているさまが何度か目撃されています。

また、日本軍が物資購入のために鋳造したマル福金貨というものがフィリピンに持ち込まれ、死刑判決を受けた山下が世話になった米軍憲兵に1枚進呈しています。

1970年 黄金のブッダ像(中に宝石が詰められていた)がみつかって、これが山下財宝とも言われています。ただし、このブッダ像はマルコス政権が接収したとのことで現存していません。

また、亡命したマルコス大統領の妻イメルダが、夫の財産は不正に得たものではなく、山下財宝を発掘したものであるとの弁明をしています。

現在でも1200以上の発掘グループが活動を続けています。また山下財宝にからむ詐欺事件も横行しています。

番組は、山下財宝の噂の背景を次のように分析しています。

当初、長い欧米支配を打ち破った日本にフィリピン人は歓呼の声があげた。しかし日本の軍政は過酷でフィリピン人の生活はより厳しくなった。そのため、フィリピン人は日本を実体以上に強大な国だと思うようになり、財宝くらい集めているだろうと考えるに至った。また、日本に苦しめられた反動で、日本が残した財宝を発掘することで鼻を明かしたいという心理が働いた。

■感想
ロマンとしては楽しいのですが、大金をつぎ込んで財宝発掘に人生をかけるというのはやり過ぎのように思います。

大量に出回っている”山下財宝の地図”なるものも、祖父が日本軍兵士から聞いた、などといった怪しげなものです。仮に財宝があったとしても、日本軍兵士がその地図を赤の他人のフィリピン人にあげるわけがありません。

それに、日本軍が財宝を埋めたのであれば、生還した兵士が取りに戻らないというのもおかしなことです。

多少の金貨を埋めたり隠したりはしたかもしれませんが、600兆円というのはまったく信じられません。

【言葉】亡命

Yahooニュースサイトより引用します。

 不正疑惑で捜査を受けているスペイン前国王のフアン・カルロス1世(Juan Carlos I)がスペイン国外に亡命する意向であることが分かった。同国王室が3日、発表した。
 前国王は息子である現国王フェリペ6世(King Felipe VI)に宛てた書簡で「スペイン国民、国の機関、国王であるあなたに最も良く仕えるという信念に導かれ、今の時点でスペイン国外に亡命するという私の決断を知らせる」と述べた。
 前国王の疑惑に対する捜査はスイスとスペインで行われており、スペインのメディアはサウジアラビアから前国王に渡ったとされる資金の不透明な管理の詳細を頻繁に報じている。
(略)


「亡命」という言葉に違和感を覚えました。この記事だけでなく、多くのマスコミが「亡命」と報じています。

辞書をひくと

亡命:
(1)戸籍を脱して逃げおおせること
(2)政治上の意図で本国を脱出して他国に身を寄せること
広辞苑より


広辞苑は意味の古い順に並んでいます。(1)の意味で使う人はいまではあまりいないと思われます。普通は(2)の意味で、政治的に迫害されたので国外に出るというときに使います。

スペイン前国王の場合は、刑事訴追を逃れるためですので「亡命」というのは正しくないようです。ではなぜ「亡命」と各マスコミが報じるかというと前国王が現国王に手紙でそう書いたからでしょう。

つまり自己申告です。

刑事責任から逃れるために脱出したというとカッコ悪いから息子に”これは亡命だ”と強がっただけです。

社会の木鐸であるマスコミなら、本人の主張は主張として報じても、客観的な事実に基づいた言葉を選らぶべきです。

【時事問題】米トランプ大統領のたかり

NHKのニュースサイトから『米 トランプ大統領「TikTok 買収成立なら政府に一定の金額を」』を引用します。

中国企業が提供するアプリ、「TikTok」のアメリカの事業の買収交渉をめぐって、トランプ大統領は、マイクロソフトによる買収が成立した場合、政府に一定の金額が支払われるべきだと主張しました。
(略)
これについてトランプ大統領は、3日、ホワイトハウスで会見し、買収が成立した場合について「私たちが買収を可能にしているのだからアメリカ政府に買収額の大きな割合が支払われるべきだ」と述べ、中国側かマイクロソフト側のいずれかから何らかの支払いがなされるべきだと主張しました。
トランプ大統領は当初、ほかの企業による「TikTok」の買収には賛同していませんでしたが、その後、マイクロソフトのナデラCEOとも協議し、買収交渉を容認する姿勢に転じていました。
政府への支払いの有無が交渉の行方に影響を及ぼす可能性もありますが、アメリカのメディアは、大統領に支払いを求める権限があるのかは不明だと伝えています。


普通に考えてアメリカ政府に支払を求める権限はありません。こういう金の要求はヤクザのいいがかりと同じです。

良く分からない新興国ならいざしらず、先進国の政治指導者がこんなことを言うとは驚きです。

おそらく、将来の歴史家はトランプ大統領の政権を米国史の汚点として記録することになるでしょう。

【言葉】ブラック

朝日新聞の記事『「ブラック企業」に「黒人差別」の指摘 どう思いますか』を引用します。

 働き手にとって問題のある会社を「ブラック企業」と呼ぶことに、異論が出ています。悪質な職場を分かりやすく共有・追及する上で役割を果たしてきた言葉ですが、黒人(Black)などから不快に受け止める声が上がっており、意図はなくても差別を助長しかねないとの指摘も出ています。
(略)
 この言葉を使って労働運動に取り組んできた人たちは、指摘をどう受け止めるのか。劣悪な企業を12年から選出・発表してきた「ブラック企業大賞」の実行委員の一人、河添誠さんは「日本の『黒』『ブラック』という言葉には、黒人差別的な社会的・政治的文脈はない。それに『腹黒い』などの(黒を否定的に使う)日本語も全て変更しないと一貫性がない」と話す。
(略)
 一方、外国人労働者らを支援するNPO「移住者と連帯する全国ネットワーク」の鳥井一平代表理事は、すでに13年から異論を唱えている。「『ブラック』『黒』に悪いレッテルを貼るのは、使う側の意思にかかわらず差別を拡大しかねず、やめた方がいい。批判すると運動に水を差すかのように思う人もいるが、『問題企業』と表現してはだめなのか」と語る。
 以前、産業廃棄物処理場で働くガーナ人男性が、「夜に黒人が歩くと怖い」との近所からの苦情で残業ができなくなったこともあったという。「日本でも差別や偏見は続いている。差別をめぐる問題は都度ブレーキをかけて立ち止まり考え、受け止めていかなきゃいけない」


なかなか難しい問題ですが、外来語ともともとの日本語は区別する必要がありそうです。

これが「腹黒い」という言葉は差別だからやめろと外人が言ってきたら無視してかまわないと思います。日本語は日本語話者ものものだからです。

しかし、「ブラック」は日本語化したとはいえつい最近は言ってきた外来語です。英語で黒人とは関係なく「悪い」という意味で使ってきたのは確かですが、それを今やめようとしています。もう日本語化したのだから知りませんと言えるのかどうか微妙なところです。

ただ、日本語の「ブラック」は「黒色」や「悪い」という意味で使われていて、決して「黒人」という意味はもっていません。英語に流暢でない日本人に「ブラック」を「悪」という意味で使うのは人種差別だ、といってもピンとこないのも事実です。

こうすればいいと簡単に答えは出せませんが、あえて言うなら軽々に外来語を使用するのは控えるべきだということは言えます。

【テレビ】名探偵ポワロ:第十八回「誘拐された総理大臣」

原作は短編集「ポワロ登場」の中の「首相誘拐事件」です。

原作のポワロは、フランスに渡ったりイギリスに戻ったりと迷走ぎみですが、ドラマでは一貫してイギリスで調査をつづけます。そのため依頼人がポワロのはっきりしない態度にいらいらし、ポワロを紹介したジャップ警部は板挟みになりながらも、ポワロのいないところではポワロへの絶対の信頼を示すというちょっとカッコいいところもみせます。

短編の原作はかなりはしょり気味で進みますが、ドラマではかなり追加した部分があります。ドラマではアイルランド独立運動がこの誘拐の原因とされています。アイルランド問題を現在でもイギリスのかかえる問題なのに、わざわざ付け加える意図が読めません。一般のイギリス人はアイルランド問題をどう考えているのでしょうか?

ドラマではポワロを引っ張り出したのはジャップ警部ですが、原作では明言されていませんがベルギー国王の紹介らしいです。時代から考えてアルベール1世のことだと思われます。

【時事問題】TikTokはずし

8月2日朝日新聞の記事「米政権、人気中国アプリにも照準 世界20億ダウンロードのTikTok、検閲・情報流出に懸念」を引用します。

 トランプ米大統領が、人気動画アプリ「TikTok(ティックトック)」を米国で禁止する考えを明らかにした。米中対立が激しくなるなか、半導体や高速通信規格「5G」網などで進みつつあった米中の「デカップリング(切り離し)」が、SNSという身近な分野にも広がり始めた。
(略)


TikTokはインドで禁止され、アメリカでの禁止されることになりました。日本もこの動きにならうかもしれません。そうなるとTikTokのビジネスが破綻する可能性もあります。

確かに中国企業は中国政府の下部組織みたいなものらしいので、中国企業のアプリが大々的に展開するのはまずいかもしれません。

しかし、一方で主要ソフトウエアをアメリカ企業だけが支配するという現状にも危険な感じがします。

今回のTikTokつぶしも、純粋に中国政府への不信から来ているのか疑いたくもなります。
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えいび

Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

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