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【朝日新聞】ベーシンインカム

朝日新聞朝刊の記事『BI推進のオリックス宮内氏、気がかりな「底辺の人」』を引用します。

 政府があらゆる人にお金を配るベーシックインカム(BI)に、著名な経営者が共感を表明しています。IT大手フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ氏や電気自動車テスラのイーロン・マスク氏らが知られていますが、日本でもオリックス元社長の宮内義彦シニア・チェアマン(85)が支持を明らかにしています。熾烈(しれつ)な競争社会を勝ち抜いて富を手にしながら、なぜ「究極の安全網」に関心を持ったのか。その理由を聞きました。
(略)
 ――コロナ禍の経済対策として、特別定額給付金でも一律10万円が配られました。
 「1回だけだとダメ。使わない。来月ももらえると思うから使う。だからベーシックインカムは面白いんです。財政は危機的ではない。1千兆円の国債を発行し、このうち4割超を日本銀行が持っている。政府と日銀を統合して考えれば、国債残高は600兆円ぐらい。びっくりするほどの額でもない」
(略)
 ――生活保護などの社会保障制度もあります。
 「社会保障はかわいそうな人にあげようというもの。そういう人がいま、どこにいるのかわからなくなっている。政府はピンポイントで配ろうとしているが、当たらないことが多い。そういうことがないのが、みんなに配るベーシックインカムのいいところ。社会保障との関係はややこしい話だが、ずっとやってきたものをベーシックインカムができたらやめるなんて、そんなバカなことはできない。ものすごい調整がいる。ベーシックインカムは生きる権利として与えるもの。社会保障は上から目線の扶助で、思想がまったく違うんです」
(略)
 ――富の集中も問題視されています。
 「最も社会を揺るがすのは、やはり底辺の拡大でしょう。上のやつが金持ちすぎるから税金でとれというのは、倫理的なのかどうか問われる。日本は格差というよりも公正さが欠けてきたと思う。典型的なのが正規雇用と非正規雇用の扱いの差。一方は保護されて団結力もあって交渉力もある。もう一方は見捨てられているわけです。雇用のあり方、労働法規を変えないといかん。正規で雇ったら解雇できないというなら、そんなおそろしいものはやめてパートでいいか、と企業はなる」
(略)
 ――米国では経営者と従業員の報酬の格差も深刻です。宮内さんも2014年度に退職時の功労金込みで50億円以上の報酬をもらいました。
 「自分が決めた額ではないし、辞めたあとでもらったわけで……。米国の経営者だったら、あと10倍はもらえたと思う」
 ――日本の経営者も報酬をもらいすぎているという批判は、あたらないということですか。
 「経営者は何兆円という大資産を動かすプロ。うまくやるのと下手にやるのとで、桁違いの業績差になる。それに対してコンマなんぼの報酬をだすのは当たり前です」
(略) 


最近話題のベーシックインカムです。

私自身はベーシックインカムについては、現時点ではよく分かってはいないので賛成も反対もないのですが、賛成派の意見には納得しにくいところがあります。その代表的な意見として、宮内氏のインタビューを引用してみました。


ベーシックインカムに類似したものとして今年の10万円の給付金がありました。生活困窮者は使ったのでしょうが、特に困っていないひとの支出が増えたということはありませんでした。私も銀行に振り込まれたのを確認してそれで終わりです。

宮内氏は「1回だけだとダメ。使わない。来月ももらえると思うから使う」と言っていますが、理由が分かりません。つかう人はつかうけど、つかわない人はつかわないと考えるのが自然です。


>社会保障との関係はややこしい話だが、ずっとやってきたものをベーシックインカムができたらやめるなんて、そんなバカなことはできない。ものすごい調整がいる。ベーシックインカムは生きる権利として与えるもの。社会保障は上から目線の扶助で、思想がまったく違うんです

思想の違いという説が分かりません。社会保障も生きる権利として与えられるものです。社会保障は上から目線かもしれませんが、ベーシックインカムだって上から目線かもしれません。

また、社会保障との関係を「ものすごい調整がいる」と言っているもの注意です。そのまま手付かずで続行するとは言っていません。ベーシンインカム部分を差し引いて続行するというなら分かりますが、それだけの「調整」ですむかどうか疑わしいです。

また、年金や医療保険に手を付けるつもりなのかも気になります。

それらを止めてベーシックインカムにするというなら私は反対します。


>上のやつが金持ちすぎるから税金でとれというのは、倫理的なのかどうか問われる

税金というのは金の再分配なので、金持ちからとるのは倫理的に正しいことです。

非正規と正規に格差が問題だから、正規職のクビを切りやすくしろ、と言っておいて、自身の50億もの退職金を「自分が決めた額ではないし、辞めたあとでもらったわけで」と正当化する方が倫理的に問題です。

自分で決めたことでないから構わないという理屈は成立しません。自分でくつがえすことだってできたはずなのに受けったということは自分で決めたのと同然です。また、退職金は誰でも辞めたあとにもらうものですから、あとでもらったというのは正当化する理由になっていません。


もしかしたらベーシンインカム自体はいいものなのかもしれませんが、推進している人間がうさん臭いので、眉に唾を付けておくことにします。
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【アニメ】アクダマドライブ

これは結構面白かったです。
近未来ものなのかどうかわかりませんが、現在の日本の延長線上にありそうな日本を舞台に奇怪な世界設定と息もつかせぬアクションで一気に作品に引きずり込まれました。

それでも当初は、一癖も二癖もあるアクダマたちが、なんだかんだ言いながら、それぞれの特殊技能を発揮して目的を達成するはなしかと思っていました。しかし中盤から物語は予測不能の状態になり、最終回で主人公がああいう活躍をするとは完全に想像を超えてきました。

【映画】劇場版「鬼滅の刃」無限列車編

原作は未読です。テレビ版は予習していきました。

映画はテレビ放映したものの続きという、とてもではありませんが一般に受けるはずがない構成なのですが、なぜだか日本興行収入歴代一位になりました。本日もお客の入りがよかったですし、冬休みに入ることも考え合わせると、さらに記録を伸ばすことでしょう。

内容は本当に途中のエピソードで、これから続きがあるに決まっているような終わり方です。

絵はまあまあでしたが、同じ制作会社が最近作った「Fate/stay night Heaven's Feel」の方が上だと思います。

それでも何がうけたのかは想像できます。

それは「泣き」です。肉親の愛、自己犠牲、仲間への信頼など「泣き」の要素が満載で、クライマックス後はみんなとにかく泣きまくります。

なぜか日本の映像作家は「泣き」が好きで、とにかく役者(アニメだったらキャラクター)に泣かせたがる人が多いようです。実際それが受けているのだから否定はしませんが、過剰に泣かれるとちょっと引いてしまうこともあります。

テレビ版を観ずに行くことはおすすめできません。テレビ版を観て面白かった人は観に行っても大丈夫です。ああいう感じのできになっています。

【テレビ】名探偵ポワロ:第三十九回「チョコレートの箱」

原作は短編集「ポアロ登場」の中の「チョコレートの箱」。

原作はポアロがベルギー警察官時代の失敗談をヘイスティング大尉に語るという構成です。ドラマでは、顕彰されるジャップ警部の付きそいでベルギーに里帰りしたポワロが昔の事件を語る、というように変えられています。

ドラマでも同じように失敗をします(ポアロが気が付く前に犯人が名乗り出る)が、原作と違って失敗を強調することはありません。ちょっと惜しかったぐらいの感じです。

映像化したことで、ポアロのベルギー警察の制服姿という珍しいものが見られました。また、原作にない、ポアロの恋愛未満の交際も描かれます。

ちょっとした異色作です。

【アニメ】魔王城でおやすみ

原作は未読です。

これは面白かったです。魔王に囚われた姫が境遇を嘆くでなく、ひたすら安眠のために活動し、魔王とその手下も振り回されるというコメディーです。

すぐにアイデアがつきるかと思いきや、最後まで安眠ネタでした。

人間の三大欲求と言われるもののうち、食と性は視覚から刺激されるものが多くあり、そのため、ネットではエロ動画が氾濫し、テレビではおいしいもの巡りの花盛りです。それに比べ眠りは視覚と無関係なので、眠りをメインにした映像作品というのはほぼなかったように思います。あっても眠りではなく夢を題材にしたものです。

このアニメはコメディとして面白かっただけでなく、眠りという珍しい題材だったことでも記憶に残ることでしょう。

【アニメ】憂国のモリアーティ

原作は未読です。

「シャーロックホームズ」シリーズに出てくる、ホームズの宿敵モリアーティ教授の側から描きます。前半はモリアーティ教授の生い立ち、後半でホームズとの邂逅です。この時点でホームズはモリアーティをあやしいとにらんでいますし、モリアーティーはホームズの知能を危険視しています。二期が決まっていますので、そこで本格的な激突が描かれるのだと思います。「最後の事件」(コナン・ドイルの原作でモリアーティーとホームズの最終決戦が描かれた短編)までいくのかどうかは分かりませんが・・・

ドイルの原作にない要素として、モリアーティの身分制度に対する怒りがあります。しかしライバルのホームズは貴族でもなんでもありませんので、身分差対決にはなりにくいとは思います。

最終回の最後の場面でビクトリア女王が出てきました。女王は身分制度の頂点にいますので、モリアーティの主敵なのかもしれません。しかし題名に「憂国」と入っているので(英語での題名は「moriarty the patriot」)、この作品のモリアーティは愛国者みたいです。そうなると女王陛下に敵対しないのかもしれません。どうなるのでしょう?

他人の創作物を使って別作品を作っているのは好きではないのですが、ドイルの原作が好きであることは伝わってきますので、目をつぶって二期を待ちます。

【アニメ】いわかける! Sport Climbing Girls

原作は未読です。

スポーツもので、題材はボルダリング(岩登り)です。

こういうスポーツがあるのは知っていましたが、ルールもよく分からない競技でした。主人公は、パズルゲームおたくでまったくの素人です。偶然ボルダリングに魅せられて、どんどん実力をつけていくという王道の展開です。

視聴者は素人の主人公目線で見るので、この競技のイロハから丁寧に解説してもらえます。

ゲームおたくにこんな筋肉を酷使するスポーツができるのかいな、と思っちゃいますが、そこはパズルゲームで鍛えた優れた分析力があるという設定で納得させられます。

バスケットとか野球とかが上手というのはそれはそれでうらやましいのですが、しょせんはある一つの技術に秀でているということに過ぎません。その意味で、ヨーヨーがうまいとか、ルービックキューブが上手とかいうのと同じようなものです。競技に秀でた人をすごいなとは思っても、劣等感までは持ちません。

しかし、五体を使って岩を登るのがうまいというのは、生物としての原初的な本能を刺激されます。これができないというのは動物として劣っているのではないか、という劣等感さえ抱かせます。

その意味でボルダリングという競技はちょっと他とは違うのではないかと思います。

しかしながら、この競技は対戦相手とは無関係に自分の登りを実践するだけです。駆け引きもなにもありません。したがって、これをアニメ化しても原理的に盛り上がりに欠けます。競技として駄目ということではなく、ドラマ化しづらいという意味です。

そのため、ライバルにいろいろなキャラ設定をしていますが、どれもストーリーとかみ合わず、上滑りでしてしまっています。

2期があったら観るかもしれません。

【朝日新聞】夫婦別姓論議

12月22日朝日新聞投書欄。東京都の区非常勤職員の女性(62)の「選択制夫婦別姓 真摯な議論を」を引用します。

民法750条は、婚姻届を出した夫婦が同じ姓を名乗ることを定める。33年前に結婚した時、婚姻届の夫婦の姓の欄に疑問が湧いた。
慣例ではほとんどが夫の姓になり、妻の姓は旧姓とされる。これに納得できず、義父には私の思いを伝え、子どもが誕生するまで事実婚を通した。日本の姓については、明治民法施行まで夫婦同姓が強制されなかったそうで、同姓強要の考えには説得力がなく同感できなかった。
結局、子どもが生まれて婚姻届を出して改姓したが、旧姓も使い続けた。戸籍名が求められる学校の活動以外では、娘が「今日はどっちの名前を使ったらいい?」と普通に聞いてくる環境を維持してきた。一方で「姓を強制的に変えられた」との思いは消失することなく、娘が20歳を迎えたので、証人としてサインしてもらい離婚届を提出。旧姓に戻した。ただ夫とは同居を続けている。
私は決して同姓を選択することを否定しない。むしろ2人で新しい姓にできるなら喜んでそうしただろう。問題は改姓の選択が平等かどうかだ。いまだに「嫁に行く」などという言葉が頻繁に使われている。今後も真摯な議論を期待したい。


私は夫婦が別姓を選べる制度を支持しています。仕事をしていたら突然姓をかえるのは本人も面倒でしょうし、まわりも面倒だからです。

そうは言ってもこの女性の主張(おそらく、一般的な夫婦別姓論者の主張)には納得しがたいものがあります。

まず法律は夫の姓にするか妻の姓にするかは選択にまかされています。つまり法律では男女平等です。

慣例として夫の姓にする方が多いからといって法律で夫の姓にするか妻の姓にするかを半々にしろと強制するわけにはいきません。制度としては男女平等は果たしているとみなすべきです。

あくまで夫か妻のどちらかが改姓しなければならないのは不便ではないか、というところが焦点になるはずです。

この投書子は元の姓が「旧姓」になるのは納得できないと言いながら、二人で新しい姓を作れるなら喜んでそうしたそうです。私には矛盾だとしか思えません。

また、この人は夫婦同姓が嫌で、事実婚や結婚や離婚といろいろな手を使って意志を通しています。それだけできるなら、わざわざ夫婦別姓の法律を作らなくてもなんとかなるんじゃないかとさえ思えてしまいます。

論理がとっちらかって納得感がありません。

【テレビ】名探偵ポワロ:第三十八回「イタリア貴族殺害事件」

原作は短編集「ポアロ登場」の中の「イタリア貴族殺害事件」。

これも二十ページほどの短い短編なので、ドラマにする際にいろいろな追加をしています。一つにはイタリア側の事情の追加であり、もう一つはミス・レモンが悪い男に騙されているというものです。

ヘイスティング大尉がその悪い男をぶん殴るというジェントルマンなところを見せたり、ミス・レモンに真実を明かす役をポアロが静かに引き受けるなどドラマ性があります。

これが日本の映像作家だったら、ほぼ確実に愁嘆場になります。とにかく日本の作家は役者を泣かせたがりますから。

ところが、本作はちょっと一ひねりしていて、小粋なユーモアーで締めくくっていました。こちらの方がセンスがいいように思いました。

【世論調査】朝日新聞12月22日

12月22日朝日新聞朝刊で世論調査の結果が発表されました。

(数字は%。小数点以下は四捨五入。◆は全員への質問。◇は枝分かれ質問で該当する回答者の中での比率。〈 〉内の数字は全体に対する比率。丸カッコ内の数字は、11月14、15日の調査結果)

◆今の政治などについてうかがいます。あなたは、菅内閣を支持しますか。支持しませんか。
 支持する 39(56)
 支持しない 35(20)
 その他・答えない 26(24)

◇(「支持する」と答えた人に)それはどうしてですか。(選択肢から一つ選ぶ=択一)
 首相が菅さん 15〈6〉
 自民党中心の内閣 19〈8〉
 政策の面 17〈7〉
 他よりよさそう 46〈18〉
 その他・答えない 3〈0〉

◇(「支持しない」と答えた人に)それはどうしてですか。(択一)
 首相が菅さん 9〈3〉
 自民党中心の内閣 21〈8〉
 政策の面 56〈20〉
 他のほうがよさそう 11〈4〉
 その他・答えない 3〈0〉

◆あなたは今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
 自民党 38(39)
 立憲民主党 5(6)
 公明党 2(4)
 共産党 2(2)
 日本維新の会 2(2)
 国民民主党 0(0)
 社民党 0(1)
 希望の党 0(0)
 NHKから国民を守る党 0(0)
 れいわ新選組 0(0)
 その他の政党 1(0)
 支持する政党はない 43(40)
 答えない・分からない 7(6)

◆仮に今、衆議院選挙の投票をするとしたら、あなたは、比例区ではどの政党に投票したいと思いますか。(択一)
 自民党 41(45)
 立憲民主党 14(12)
 公明党 5(6)
 共産党 5(4)
 日本維新の会 8(6)
 国民民主党 1(1)
 社民党 0(1)
 希望の党 0(0)
 NHKから国民を守る党 1(1)
 れいわ新選組 2(1)
 その他の政党 2(2)
 答えない・分からない 21(21)

◆菅さんが首相になって3カ月たちました。あなたは、菅さんの3カ月の仕事ぶりを、どの程度評価しますか。(択一)
 大いに評価する 5
 ある程度評価する 42
 あまり評価しない 39
 全く評価しない 12
 その他・答えない 2

◆菅首相の自民党総裁としての任期は来年9月までです。あなたは、菅首相にいつまで首相を続けてほしいと思いますか。(択一)
 任期を超えて続けてほしい 15
 任期いっぱい続けてほしい 60
 続けてほしくない 21
 その他・答えない 4

◆「桜を見る会」についてうかがいます。「桜を見る会」の夕食会について、安倍晋三前首相側が費用の一部を負担しながら、政治資金の報告書に載せていなかった疑いがあります。この問題について、あなたは、安倍さんの国会での説明を、国民が見られる公開の場でやるべきだと思いますか。そうは思いませんか。
 国民が見られる公開の場でやるべきだ 70
 そうは思わない 23
 その他・答えない 7

◆新型コロナウイルスについてうかがいます。あなたは、新型コロナウイルスを巡る、これまでの政府の対応を評価しますか。評価しませんか。
 評価する 33(46)
 評価しない 56(40)
 その他・答えない 11(14)

◆新型コロナウイルスの感染拡大で、あなたは、生活が苦しくなる不安を感じますか。感じませんか。
 感じる 53(56)
 感じない 44(42)
 その他・答えない 3(2)

◆あなたは、菅首相は新型コロナウイルス対策で指導力を発揮していると思いますか。発揮していないと思いますか。
 発揮している 19
 発揮していない 70
 その他・答えない 11

◆政府は、「Go To トラベル」を28日から来年1月11日まで全国で一時停止します。あなたは、このことに賛成ですか。反対ですか。
 賛成 78
 反対 15
 その他・答えない 7

◆菅首相は、「Go To トラベル」を全国で一時停止することを、14日に決めました。あなたは、この一時停止を判断したタイミングは遅すぎたと思いますか。そうは思いませんか。
 遅すぎた 79
 そうは思わない 16
 その他・答えない 5

◆政府が感染防止策として5人以上の会食を控えるよう呼びかけるなか、菅首相が5人以上の会食に出席していました。あなたは、このことを問題だと思いますか。問題ではないと思いますか。
 問題だ 66
 問題ではない 28
 その他・答えない 6

◆新型コロナウイルス対策のほかに、あなたが菅首相に一番力を入れてほしい政策は、次の四つの中ではどれですか。
 景気・雇用 33
 社会保障 38
 環境・エネルギー 7
 行政の規制改革 14
 その他・答えない 8

◆あなたは、東京オリンピック・パラリンピックをどのようにするのがよいと思いますか。(択一)
 来年の夏に開催する 30
 再び延期する 33
 中止する 32
 その他・答えない 5
   ◇
 〈調査方法〉コンピューターで無作為に電話番号を作成し、固定電話と携帯電話に調査員が電話をかけるRDD方式で、19、20の両日に全国の有権者を対象に調査した。固定は有権者がいると判明した1203世帯から639人(回答率53%)、携帯は有権者につながった1973件のうち882人(同45%)、計1521人の有効回答を得た。


この世論調査が私のところに来たと想定して回答してみます。

>◆今の政治などについてうかがいます。あなたは、菅内閣を支持しますか。支持しませんか。
支持も不支持もしていません。

>◆あなたは今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
支持政党はありません。
微差ですが、
内閣支持率 < 自民支持率 + 公明支持率
になりました。危険水域です。

>◆仮に今、衆議院選挙の投票をするとしたら、あなたは、比例区ではどの政党に投票したいと思いますか。(択一)
決めてませんが、維新かもしれません。

>◆菅さんが首相になって3カ月たちました。あなたは、菅さんの3カ月の仕事ぶりを、どの程度評価しますか。(択一)
ある程度は評価します。

>◆菅首相の自民党総裁としての任期は来年9月までです。あなたは、菅首相にいつまで首相を続けてほしいと思いますか。(択一)
菅首相に限りませんが、ひょいひょい首相が替わるべきではありません。最低でも2年くらいやるべきだと思います。

>◆「桜を見る会」についてうかがいます。「桜を見る会」の夕食会について、安倍晋三前首相側が費用の一部を負担しながら、政治資金の報告書に載せていなかった疑いがあります。この問題について、あなたは、安倍さんの国会での説明を、国民が見られる公開の場でやるべきだと思いますか。そうは思いませんか。
説明すべきですが、場所にはこだわりません。
設問が「国民が見られる公開の場でやるべきだ」に誘導しています。実際その誘導通りの結果になってしまっています。

>◆新型コロナウイルスについてうかがいます。あなたは、新型コロナウイルスを巡る、これまでの政府の対応を評価しますか。評価しませんか。
諸外国とくらべると比較的よくやっていると思います。

>◆新型コロナウイルスの感染拡大で、あなたは、生活が苦しくなる不安を感じますか。感じませんか。
感じません。

>◆あなたは、菅首相は新型コロナウイルス対策で指導力を発揮していると思いますか。発揮していないと思いますか。
菅首相になってから特に違ったことをしているように見えませんので、発揮しているとは言えません。

>◆政府は、「Go To トラベル」を28日から来年1月11日まで全国で一時停止します。あなたは、このことに賛成ですか。反対ですか。
「GoToトラベル」自体が新型コロナを拡散させた証拠はないと思います。予定を途中打ち切るのはよくありません。みんなその予定をあてにしているのですから。

>◆菅首相は、「Go To トラベル」を全国で一時停止することを、14日に決めました。あなたは、この一時停止を判断したタイミングは遅すぎたと思いますか。そうは思いませんか。
そうは思いません。

>◆政府が感染防止策として5人以上の会食を控えるよう呼びかけるなか、菅首相が5人以上の会食に出席していました。あなたは、このことを問題だと思いますか。問題ではないと思いますか。
問題ありません。こういう批判はくだらないと思います。

>◆新型コロナウイルス対策のほかに、あなたが菅首相に一番力を入れてほしい政策は、次の四つの中ではどれですか。
景気・雇用です。

>◆あなたは、東京オリンピック・パラリンピックをどのようにするのがよいと思いますか。(択一)
オリンピック自体に興味がないのでやめてしまっても構いません。

【アニメ】兄に付ける薬はない! 4

シリーズ四期目です。1から3まで観ていました。

中国漫画が原作です。中国原作の妙なファンタジー作品は好きになれないのですが、これは私の鑑賞の水準に達しています。

ミニアニメだからということもありますが、テンポよく観られます。

また、中国の若者文化の雰囲気もなんとなくわかってくる気がします。

日本と変わらないところもありますが、違いもあります。日本だと学校生活における部活動の比重が高いのですが、中国にはそういう習慣はないみたいですね。

特別、大笑いするわけでもありませんが、まずまず愉快な気持ちにはなれる作品です。

【アニメ】100万の命の上に俺は立っている

原作は未読。

すでに二期が予告されています。タイミングから推し量ると、はじめからの予定だったようです。

はなしは途中で終わっていますので、ここで評価するのは難しいのですが、まずまずだったように思います。

主人公の性格がよくつかめないのイライラしますが、これは二期で掘り下げがあるかもしれません。独白部分では孤独癖があるかのようですが、実際の行動にはそういう点はありません。独白に嘘があるのか、危機に対しての順応能力が高いので性格と違い行動がとれるのか、どちらかなのでしょう。

問題なのは初回の「訳あり版」です。あの「エンドレスエイト」を二周した私ですら、これにはあきれました。そういう冗談はDVDの特典映像につけるまでにしてほしいです。二期ではこういういたずらはしないようにお願いしたいところです。

【映画】約束のネバーランド

原作は未読。アニメは観ていました。

アニメは二期が予定されていますが、映画が原作をどこまで使うのかは知らずに行きました。アニメを初見にしたかったので映画でネタバレされるのは嫌だな、と思っていたのですが、1クールの尺でやったものを2時間の映画で追い抜くのは無理だろうと判断して観に行きました。その判断は正しく、映画はアニメの一期と同じところまででした。

むしろそこに問題があったみたいで、2時間の枠の中にストーリーを詰め込み過ぎて、アニメにあった(多分原作にあった)頭脳戦の部分が弱くなってしまいました。普通の脱走劇に近くなったような気もします。

また、映画の特性として話が完結しないと落ち着かない感じになります。外の世界はどうなっていて、主人公たちは生き延びられるのか、ハウスに残った子供たちはどうなるのか、というのが分からず劇場を後にするのは何か釈然としません。これがテレビアニメだと一応の結末が付いたら終わりになっても許せるのですが・・・

イザベラ(孤児院のママ)がはまっていました。アニメのイザベラもよかったですが、こちらもなななかのものでした。

漫画・アニメの実写映画化にはいろいろな意見がありますが、本作は水準を満たしていると思います。

【アニメ】GREAT PRETENDER

アニメでは珍しいコーンゲームものです。

美術の感覚が独特です。こういう空や海をアニメで見たことはありませんでした。しかしくどくも嫌味もないので素直に見られて作品に入り込むことができます。

ただ、はなし自体ははどうかと思います。

最終回の一個前に、主人公が仲間たちに啖呵をきります。これが登場人物たちの根幹を揺るがすような厳しいセリフです。しかし、やっぱりですがこれは嘘だということが後でわかります。コーンゲームだから嘘はいいのですが、嘘をついた意味が分かりません。

あの時点で、啖呵をきらなくても詐欺は成功したはずです。つまり詐欺としての必要がありません。ではなぜああいう嘘をやったかというと、引っ掛ける相手をだますのではなく視聴者をだますためです。

ミステリーの読者・視聴者は騙されて喜ぶのですが、きちんとした理由がない騙しには快感を覚えません。

こんなのでよければ何でもありです。

最後になって脱力してしまいました。

【時事問題】またも、不謹慎批判

新型コロナ対策として5人以上の会食を控えるように呼び掛けている中、菅首相が14日夜二階幹事長ら8人と食事を共にしていたことで野党やマスコミだけでなく、与党内からも批判されています。

私にはこれらの批判は実にバカバカしく思えます。

多人数の会食は禁止されているわけではありません。危険があるから避けた方がいいよというアドバイスのようなもので、そこで感染したら自己責任であることは分かり切っています。

いわゆる「不謹慎狩り」です。

こういうくだらないことで支持率に落ちることがあるとしたら、民度を疑いたくなります。

【時事問題】被告に無視される弁護人

座間九人殺害事件の死刑判決のニュースに関して12月16日の朝日新聞の社会面の記事を引用します。

裁判は、死刑を避けようとする弁護団の活動を被告が否定する異例の展開をたどった。
初の被告人質問で、弁護人から「事件が発覚して3年が経過しました」「白石さんはこれまで早く裁判を進めてほしいと言っていましたが、覚えていますか」などと聞かれても、白石被告は無視を続けた。その理由は、「争わないで公判を進めてほしいとお願いしたが、承諾殺人を主張すると言われた。裏切られた状態で根に持っている」というものだった。
(略)
「(被告の言う通り)死刑で構わないということは弁護士としてできない」。心理が終結した11月末、主任弁護人と大森顕弁護士はそう語った。判決後の取材には「真実だと思う主張はできた」と振り返った。死刑の重みを踏まえ、慎重な審理のため弁護団としては控訴する方向だという。


弁護人の目的は被告を無罪にしたり、有罪でもできるだけ罰を軽くすることにあります。したがって、被告が死刑で構わないと言っても、”ハイそうですか”、とはいかないのは理解できます。

ですが弁護人というのは、被告人の代理でもあります。被告の意志と真っ向から反することをしていいとは思いません。

被告との意見が合わないのであれば話し合いを重ね妥協点を見つけるべきです。勝手に意志と違う主張をしていいとは思いません。

想像ですが、被告人は死刑は覚悟しているのでしょう。見苦しくあがくことなくこの世から去っていきたいというのが希望であって、それは量刑を少なくすることよりも重いと思っているのではないでしょうか。

【朝日新聞】「奴隷制」って

12月13日朝日新聞朝刊の一面記事「コロナが暴いた「奴隷制」 安い肉の裏で苦しむ移民たち」を引用します。

ドイツでは安売りスーパーが肉の安さを競う。例えば、1キロの骨付き豚肉は約6ユーロ(約760円)で買える。安い肉を卸すには、製造段階でなるべくコストを抑える必要がある。その仕組みを根底で支えているのが、低賃金で長時間働く移民労働者たちだ。
(略)
近隣の郡にあるカトリック教会のベーター・コッセン神父(52)は9年前に同地に移り、移民労働者の実態を知った。そして劣悪な住環境の改善を訴えてきたが、「現代の奴隷制の構造は変わっていない」と話す。そうした過酷な仕事でも、例えばブルガリアの3倍は稼げるため、移民労働者たちはドイツに残る。
(略)
自らも畜産業を営む緑の党のフリードリヒ・オステンドルフ連邦議会議員(67)は「そもそも肉の価格が安すぎる」と言う。「安い肉を望む一人ひとりの消費者の態度が変わらなければならない。私たちの社会的な倫理の問題だ」
(略)


移民の過酷な労働環境を改善しようというのは立派だとは思います。しかし、「奴隷制」という言葉を安易に使うべきではありません。

奴隷には給料はでませんし、やめる権利もありません。しかしブルガリアから来た移民は母国の3倍の給料を稼いでいて、それに一応満足して働き続けています。それを「奴隷」呼ばわりするのは侮辱というものです。

そういう扇情的なアジテーションではなく、普通に同じ地域で暮らす仲間として労働環境の改善を訴えるべきではないでしょうか?

また、消費者ができるだけ安いものを望み、生産者はそれに応えるためにできるかぎりコストを削っていくのは当然のことです。ただ、それでは労働者にしわ寄せがいくので、最低賃金の設定とか環境保全の義務化などのしばりをかけて対応するのが資本主義社会のあるべき姿です。

消費者の倫理の問題だというのはあまりにもナイーヴ(世間知らず)です。そんなことを言っていたらいつまでたっても世の中は動きません。

【テレビ】名探偵ポワロ:第三十七回「なぞの遺言書」

原作は短編集「ポアロ登場」の中の「謎の遺言書」。

原作は20ページにも満たない掌編です。そのため一時間弱のドラマに仕立てるために大幅な改変を行っています。改変というよりほぼ別の話です。

主要な二人の登場人物の遺産相続に関する話というだけが共通点です。

原作では、事件は起きません。学のある姪っ子に遺産を残すと遺言書を作りながらどこかに隠して、学問とやらがあるなら見つけてみろ、と言い残して伯父さんが死にます。普通の自然死です。姪っ子はポアロに相談して遺言書を見つけるという筋立てです。

正直言って、遺言書の隠し場所はたいして面白くありませんでした。面白いのは、姪っ子の行動の是非です。伯父さんとしては学問の実用性を証明したら遺産をやるという意思だったのに、ポワロに相談して見つけるというのはどうなのだろう、というのがヘイスティング大尉の感想です。

それに対してポアロは、”エルキュール・ポアロに相談したことこそが、彼女の知性の高さを物語るのだ”と一蹴します。いつものうぬぼれとも取れますが、まじめに考えると、そういう見方もあるのかなと思えてきます。

ドラマは殺人事件が起きてポアロが解決するといういつものストーリーでした。

これは原作の方が優れていると思います。

【朝日新聞】「親日」の意味は、そのままでは?

12月13日朝日新聞朝刊オピニオン欄。社説余滴のコーナー。国際社説担当・箱田哲也氏の『「親日」の呪縛を解けるか』を引用します。

(略)
 周辺国に翻弄されてきた韓国の政権は、政治志向にかかわらず「民族精気の回復」を重視してきた。
 中でも文政権は「親日の清算」に力を注ぐ。ただしここでいう親日は、日本と仲良しというのではなく、日本の植民地支配に積極的に協力したという意味だ。
 確かに韓国は多くの辛苦をなめた。だが過去の清算を現在の政治に結びつけ、何かにつけ野党側を親日派呼ばわりするのなら、政治利用のそしりを免れまい。
 政府の硬直した対日政策を批判した者には、韓国に自生する親日派という意味の造語「土着倭寇」の汚名が与えられるなど、社会の対立は深い。
(略) 


韓国の”親日”とは「日本と仲良しというのではなく、日本の植民地支配に積極的に協力したという意味だ」、というのは日韓関係でよく聞くフレーズです。

しかし、日本の植民地支配に積極的に協力した人間なんて今では90歳以上で、現役の政治家にはほとんどいないでしょう。

野党政治家に”親日派”と悪口で使っているのは植民地支配協力者という意味ではないはずです。

韓国の「親日」は、普通に「日本と仲良し」という意味で、それが韓国では悪口になっています。

そのことは韓国社会のことなので日本人が苦情を言うことではありません。しかしジャーナリストなら、日本と親しくすることが韓国では悪いことになっているという事実は素直に伝えるべきです。

【映画】サイレント・トーキョー

東京をテロリスト(?)が襲う話で、スケールとしては米国映画にひけをとりません。群衆シーンも見事ですし、渋谷を再現したセットも本物と見まごうばかりでした(渋谷の映画館で観たのでなおさらです)。

しかしご都合主義と説明不足のオンパレードで、映画としてまともに評価できません。

最低限の説明もないので、いい加減に撮っているように見えます。テロリスト(?)の浅薄な思想もダメです。頭がおかしくなっちゃった人ということにすればまだ見れたのですが、もっともな思想を突き付けているかのように撮るから笑ってしまいます。

豪華俳優を集めてエキストラをたくさん雇って手間かけてセットと組んで、いっちょ上がり、という感じです。

おすすめできません。

【ニューズウィーク日本版】オーストラリア首相は浅慮か?

ニューズウィーク日本版12月15日号。レイチェル・ウィザース氏の「中国の挑発に乗ったモリソンの浅慮」を引用します。

かけがえのない貿易相手だが人権無視で悪名高い大国から、あろうことか自分の国の恥ずべき(できれば隠しておきたい)人権侵害について偽善的かつ派手なツイッター攻撃を受けたら、その国の指導者はどう対応すべきか。
(1)水面下で遺憾の意を表明する一方、諸外国の首脳には問題の投稿の削除を要請し、嵐が過ぎ去るのを待つ。
(2)当該国の行為を「不快」で「攻撃的」と決め付け、公式の謝罪を強く要求する。
(3)ツイッターで反撃し、当該国のもっと卑劣な人権侵害に関する画像をアップする。
(2)または(3)を選んだあなたは、オーストラリアのスコット・モリソン首相の同類ということになる。
11月末、中国外務省の趙立堅報道官がツイッターに、衝撃的な合成写真を投稿した。オーストラリア兵が、子供の喉元にナイフを突き付けているように見える画像で、キャプションには「怖がらなくていいぞ、われわれは平和をもたらすために来た」とある。
アフガニスタンに派遣されたオーストラリア軍の戦争犯罪に関する最新の報告書をネタにした、悪質かつ挑発的な投稿である。「衝撃だ、......わが国はこうした行為を強く非難し、厳正な処罰を求めていく」。趙はそうツイートしていた。
(略)
怒りに任せて反論したモリソンは、中国の仕掛けた罠にはまったも同然だ。そもそもけんか腰の「戦狼外交官」として知られる趙が投稿の撤回や謝罪に応じるはずがない。
しかも、モリソンが大騒ぎしたせいで、これまで国際社会にはほとんど知られていなかった自国軍の恥ずべき行為に注目が集まってしまった。筆者は仕事柄、過去にオーストラリアの罪を何度も国外向けに紹介してきたが、今回は首相が自ら墓穴を掘った。
モリソンは問題の画像を、目立ちたがり屋の中国官僚による悪趣味な行為と一蹴することもできたはずだ。しかし彼は事を荒立ててしまい、中国側の思うつぼにはまった。
(略)
中国は今後も、オーストラリアが抱える複雑な人権問題(先住民差別、高齢者介護における虐待の問題など)をやり玉に挙げてくるだろう。それを阻むことはできない。
(略)
中国政府の人権無視は誰もが知っている。だがモリソンが今回の件で過剰反応したせいで、世界の多くの人が知ってしまった。オーストラリアも、結構ひどいことをやっているのだと。


中国の報道官がニセ写真を投稿しオーストラリアを侮辱したところ、オーストラリアの首相が反論しました。これをウィザース氏はすべきでなかったとしています。

私にはウィザース氏の見解には賛成できません。

水面下で”遺憾の意”を伝えても中国には効果はありません。今までの事例を観察すれば、さらに居丈高になるのは目に見えています。

反論すべきときに反論しなければ、中国の投稿を暗に認めたとみなされかねません。

このウィザース氏がどういう経歴でどういう背景があるのか知りませんが、この論調は完全に中国の側に立ったものです。

【朝日新聞】政府間対話なき時代なの?

12月8日朝日新聞朝刊オピニオン欄。「私の視点」のコーナー。今回は「言論NPO」代表の工藤泰志氏の「政府間対話なき時代 世界の課題 民間が働け」を引用します。

外交には、政府だけではできない領域がある。この十数年、日本は隣国との間の国民感情が対立的になり、政府間の交流は何度も断絶に近い状態に追い込まれた。政府が適切な対応や交流を行えない時に、誰がその空白を埋めるのか。それが私の問題意識だった。
2005年から中国と、13年からは韓国と、私たち「言論NPO」が立ち上げた隣国との「民間対話」のフォーラムは毎年開催され、一度も中断したことがない。
(略)
実際に、具体的な成果を生み出すための提案が驚くほど出された。コロナ対策では、友好な対策を日中間で共有し、人の移動に伴うルール作りのための交流を進めることなどを両国の専門家が合意した。
(略)
こうした対話は今、日中の政府間ではほとんど行われていない。
世界に目を転じてみても、各国政府の振る舞いは同じだ。共有する課題での協力の声も聞こえなくなった。
(略)
いまこそ、民間から行動を始めることが必要なのである。


新しい手法を提案し、その優秀性を示すには実績が必要です。この例でいえば、工藤氏の主催する民間外交がどんな成果を発揮したかが重要です。

残念ながら、生み出したものはほぼ何もありません。

日本からすれば、中国のコロナ対策(全国民プライバシー無視の監視制度)は受け入れられません。中国からすれば日本の対策は何もしていないのと同じなのでしょう。つまり学び合うことはありません。

それに、コロナの情報を共有する必要があるのは、日中だけでやる意味はありません。世界各国と行うべきです。工藤氏だけではありませんが、一部の識者の中国と韓国への愛情には不可解です。

そもそもコロナ禍の中でもRCEPだの、豪州首相の来日など、国際外交は動いています。政府間の対話がないから民間が動くべし、というのは前提からして間違っています。

【テレビ】名探偵ポワロ:第三十六回「黄色いアイリス」

原作は短編集「黄色いアイリス」の中の「黄色いアイリス」。

このシリーズは短編をもとにすると一時間弱にまとめるのですが、どうしても間延びした感があります。いつもだと、ヘイスティング大尉やミス・レモンとのかけあいやらで水増しすることがあるのですが(それはそれで面白いのでいいんですが)、今回はかなり高度な戦術をとってきました。

原作では、「過去の事件」の解決はしません。そもそも事件だったかどうかさえ不明です。ドラマでは、その「過去の事件」にポワロが関わっていながら、国外追放されたので解決できなかったという設定を盛り込んできました。そして、「今回の事件」の解決でそのリベンジを果たす、ということです。

なかなか見事な設定です。

原作もきれのある短編でしたが、ドラマもなかなかに見ごたえがありました。

【朝日新聞】サブカルチャーを論じる学者

12月6日朝日新聞朝刊の文化・文芸欄。『「鬼滅」、現代映す女性キャラ』は大ヒット映画「鬼滅の刃」の女性キャラをジェンダーの視点でとらえている識者の意見を紹介しています。

横浜国立大学の須川亜紀子教授は女性キャラ二人に注目して

弱い存在としての女性である自分や、男性中心的な社会を嫌悪しているけれど、女性たちの連帯の可能性を信じ、キャリア女性・母親・姉としての役割を実現している


結果的に蜜璃(女性キャラの名前)は恋愛も仕事も諦めない、現代の理想とされる女性


といった具合です。

大東文化大学の井島由佳助教は

「リボンの騎士」や「美少女戦士セーラームーン」など女性キャラが活躍する名作漫画では、女性が本来の姿から「変身」して戦っていたことを指摘する。「奥ゆかしく前に出すぎないことが『女性らしさ』とされていた当時の社会では、『変身』して別の性格を持つキャラクターとなって活躍する女性像が読者に受け入れられやすかった。いまは『女性は奥ゆかしくなければならない』という価値観はずいぶん薄れた。ジェンダーにとらわれず、フラットな価値観を反映した若い世代の作品が支持を集めている


との分析をしています。

人気のアニメや漫画などのサブカルチャーに学者が食いついてくるのは昔からありましたが、なんだか納得できないものが多くあります。

一つには作品を論じているのではなく、作品をだしにして持論を語っているからです。

もう一つには、「時代を映している」だの「民衆の無意識が反映されている」だのという証明も反証もできない言説だからです。つまり学問になっていません。

記事の例では須川教授のは許容できます。作品を読む際に連想したことを言っているのですからまともな作品論です。

しかし井島助教のは納得しかねます。だいたい昔の漫画で『変身』して戦っていたのは女性キャラだけではありません。男のキャラだって『変身』してます。それにスポーツものだったら女性キャラも『変身』せずに戦っていました。

作品を論じているのではなく、作品をだしにしているからこういう錯誤をするのだと思います。

【朝日新聞】運動部の不祥事?

12月6日朝日新聞スポーツ欄「大学運動部 不祥事断てるか」は、「今年も運動部での不祥事が相次いだ」ことを伝えています。今年の大学運動部の主な不祥事が表になっていたので書き写してみます。

1月:日大ラグビー部員が大麻保持容疑で逮捕
4月:朝日大の硬式野球部員2人が傷害致死容疑で逮捕
8月:日大ラグビー部の元ヘッドコーチが未成年の部員への飲酒強要や暴行を繰り返し、部内調査で大学が行為を認定していたことが発覚
9月:愛知大硬式野球部員が持続化給付金をだまし取ったとして詐欺容疑で逮捕。11月には大麻保持容疑で再逮捕
10月:近大サッカー部で5人が大麻使用
10月:東海大硬式野球部で複数の部員が大麻使用


事件そのものを擁護することはできませんが、よく考えると多くが「運動部」と関係ありません。関係あるのは8月の日大ラグビー部の事案だけです。大麻保持をしたり持続化給付金の詐欺は、その容疑者がたまたま「運動部」に属していたというにすぎません。

犯罪は個人が責任を負うものです。大麻保持容疑者が所属していた運動部に責任があるというなら、その容疑者が所属している学部にも責任があることになってしまいます。

しかし、部員不祥事の責任でラグビー部が活動停止になっても、容疑者の所属している(例えば文学部)も半年間休講にはなりません。

こうした事件を、大学運動部の不祥事と呼ぶのは、運動部が自らを特別視している証であり、一般人の道徳律とは無関係です。

大学生は大人なのですから、犯罪に関わったら本人だけが責任をとるべきです。

【朝日新聞】なぜ韓国の大統領と会わないのか?

12月6日朝日新聞の社説「日中韓サミット 対話に臨み懸案を語れ」より

 近隣国同士、利害が絡みあう3カ国の政治リーダーが一堂に会し、地域の協力を話しあう。そんな貴重な場をあえて見送るのが賢明な判断だろうか。
 定例化している中国、韓国との首脳会合(サミット)出席に菅首相が難色を示している。
(略)
 尖閣諸島をめぐる日中の対立などでこれまでにも、サミットは延期されたことがある。
 だが、そんな際にも、懸案があるからこそむしろ開くべきだと呼びかけてきたのは、ほかならぬ日本である。今の政府の態度はその主張とも矛盾する。
(略)


この日中韓サミットというのは日本と韓国は政治のトップリーダーが出るのに、中国はトップの習近平は出てきません。こういう場に出続けるというのは日本が軽く見られる原因ともなりかねませんので、韓国との軋轢がなくとも出席すべきでないと考えます。

それはともかく、懸念があるからこそ会談すべき、というのは一見正論です。まことにその通りなのですが、なぜ韓国相手に、前の安倍政権からこうやっているのでしょう?

以下は私の見立てです。

韓国の朴前大統領のときに、日本が態度を改めなければ会わない、という戦術を取り続けました。別に韓国の大統領なんかと会わなくてもちっとも困らないと思っていましたが、もう少し深く考えると、彼らの文化圏にとって”会わない”というのが効果的戦術のようです。これを日本は学習してしまいました。よって韓国を圧迫するため、コストゼロのこの戦術を使っています。(もう一つの戦術である告げ口外交は、とてもではありませんが日本はまねできません)

朴前大統領はいろいろやらかしましたが、これも(韓国にとって)失敗の一つだったのかもしれません。


【雑記】アンコンシャス・バイアス

12月5日朝日新聞朝刊の記事を引用します。

労働組合の中央組織・連合が、職場や日常生活での「アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)」について組合員など約5万人に尋ねたところ、何らかの形で「思いあたる」人が95%に上った。性別や働き方などに対する思い込みの根強さが浮き彫りになった。
(略)


連合のページにあったので試してみました。性別や年代を入力して設問に答える形です。
ここです。

送信すると、「アンコンシャス・バイアス」の説明のページに移行するだけで、”あなたは極度の偏見の持ち主です!”みたいな診断結果は出てきません。

設問は以下の通りです。

1)非正規雇用で働く人は、自分で望んで、その働き方を選択していると思う
2)「普通は〇〇だ」「それって常識だ」と思うことがある
3)育児中の社員・職員に負荷の高い業務は無理と思ってしまう
4)上司より先に部下が帰るのは失礼だと思う
5)体力的にハードな仕事を女性に頼むのは可哀そうだと思う
6)外国人労働者は日本の企業文化にあうのか、つい心配になる
7)病気治療しながら働いている人をみると、仕事をやめて治療に専念した方が良いと思う
8)DV(ドメスティック・バイオレンス)と聞くと男性が暴力をはたらいていると想像する(女性を想像しない)
9)LGBTの人は一部の職業に偏っていて、普通の職場にはいないと思う
10)「多様性」と聞くと、全ての違いを、なんでも受け入れなければならないことだと思う
11)パートタイマーは、「主婦が家計補助のために働いている」というイメージがある
12)介護しながら働くのは難しいと思う
13)お茶出し、受付対応、事務職、保育士というと、女性を思い浮かべる
14)年配(高齢者)の人は頭が堅く、多様な働き方への融通が利かないと思ってしまう
15)LGBTであると聞くと、戸惑いを感じてしまう
16)「親が単身赴任中」というと、父親を想像する(母親を想像しない)
17)定時で帰る人は、やる気がないと思う
18)障がいのある人は、簡単な仕事しかできない、あるいは働くのが難しいだろうと思う
19)外国人労働者をみると、出稼ぎなど、一時的な滞在者だと思う
20)こどもが病気になったときは母親が休んだほうがいいと思う


私がどう答えたかというと
1)は、そういう人もいればそうでない人もいると思います。答えようがない設問なので、チェックしませんでした(=「いいえ」と回答)。

2)は、「はい」です。”普通はこうだろう”という推測をたてるのは人間の能力です。

3)は、「はい」です。それぞれの社員の生活環境に合わせて仕事を割り振るのは当然です。

4)は、「いいえ」です。私は平気で帰ります。

5)は、「はい」です。重いものを持たせたりはできません。

6)は、「はい」です。実際合わない外国社員を何人も見てきました。

7)は、「はい」です。実際にそんな大病の人を見たことはないですが、見たらそう思うでしょう。命と仕事(つまりサラリー)のどちらが大事かと言えば、当然命が大事です。

8)は、「はい」です。女性の加害者もいますが、圧倒的に男が加害者になることが多いはずです。

9)は、「いいえ」です。もしかしたらファッション関係とかには多いのかもしれませんが、他の職場にいてもおかしくないと思います。

10)は、答えにくいのでチェックしませんでした。つまり「いいえ」です。「多様性」という言葉を作った人に訊いてほしいです・・・・・・

11)は、「はい」です。そういう人が多いと思っています。

12)は、「はい」です。私も経験者ですが、簡単ではありません。

13)は、「はい」です。経験上、女性の方が多いです。

14)は、「はい」です。経験上、年配社員は手に負えないことが多いです。

15)は、「はい」です。実際に経験はありませんが、職場でわざわざそういうことを打ち明けるという心のありように戸惑うでしょう。LGBTに偏見があるわけではありません。

16)は、「はい」です。実体験で男の単身赴任しか知りません。

17)は、「はい」です。私は定時で帰るようにしていますし、そのために努力しています。しかし、仕事に命をかけるようなやる気があるかと訊かれると、ありません。

18)は、「はい」です。障害の内容、程度によって”ハンディキャップ”が生じるのは仕方ありませんし、それを恥じる必要はないと思います。

19)は、「いいえ」です。むしろ、ずっと居座るつもりかな、と思ってしまいます。

20)は、「はい」です。自分の子供時代を想像しても、父親に看病してもらいたいとは思いません。

結構「はい」が多いので、おそらく偏見まみれと診断されることでしょう。

【テレビ】BS1スペシャル「真実への鉄拳~中国・伝統武術と闘う男~」

NHK BS1で放送

中国の総合格闘技の徐暁冬選手が伝統武術の達人と闘うことで起きた波紋を追います。

徐選手は、伝統武術の強さをネットで否定したことで、つぎつぎと武道家に挑まれますが、すべて退けます。

もともと中国武術は文化大革命で否定されていましたが、改革開放政策で一転人気になりました。人気というより「愛国」のシンボルとまでなっています。それを西洋文明の流れをくむ総合格闘家がやっつけているのですから「愛国的中国人」は反発します。

徐選手に敗れた伝統武道家は、敗れてもなおネットで愛国的な発言をつづけてそれなりの注目をあつめています。テレビでインタビューした当時の状況がそうさせるのか、やたらインドに噛みついていました。今だったらオーストラリアでしょうし、もう少し昔なら日本が槍玉にあがったことでしょう。テレビでの発言を聞くかぎりですが、彼には国際政治の知識はほとんどありません。レベルの低いアジ演説です。

つまり、徐選手自身は異種格闘技戦をやっているつもりだったのに、中国の愛国運動と衝突してしまったというわけです。

しかも中国の愛国運動というのが相当にねじくれています。他国に対してやたら高圧的なくせに、他国から信頼されているというフィクションを信じています。文化大革命で伝統武術が虐げられていたのですから、文化大革命を否定するのかと思えばそれはしません。両者合意のルールで敗れたのなら素直に結果を受け入れるべきですが、そうはしません。

こういう一部の中国人にある子供じみた精神構造が徐選手の騒動の裏側にあるとみました。

【テレビ】名探偵ポワロ:第三十五回「負け犬」

原作は短編集「クリスマスプディングの冒険」の中の「負け犬」。

原作では田舎の金持ちが殺害される事件でしたが、ドラマでは都会に住む化学工場の社長が殺されます。アフリカの金鉱の情報が新型ゴムの製造方法に変えられたり、犯人の動機の別のものにし、恋愛関係にあるキャラクターを入れ替えたりとかなり大幅な変更をしています。

クリスティーにはこうしたスパイものみたいな作品もありますし、都会を舞台にしたものもありますので、原作者の顔に泥を塗った的な指摘はあたりません。

ただ、なんのためにこういう変更をしたのかは分かりません。私としては原作のままの方がよかったように思います。

【時事問題】わいせつ教員の心理

12月1日朝日新聞朝刊教育面。「わいせつ教員心理知り防げ」は、多発する教員の児童生徒へのわいせつ行為事件についての特集です。

その中で長崎県教育委員会が作った教員のチェックシートが紹介されていました。これは教員が自分でチェックして「認知のゆがみ」を見つけるというものです。学校側にテスト結果は知らされず、点数の高かった教職員への相談窓口があるとのことです。

実際にどんなチェックシートなのか知りたくてネットで調べたのですが見つけられませんでした。朝日新聞に、おそらく抜粋でしょうが載っているものを紹介します。

・生徒への性的な想像を持っていても、傷つけていないから悪いことではない
・大人と性行為をしたいと望んでいる生徒もいる
・生徒と恋愛関係を持った人は、実際に受けるべきより厳しい刑罰が宣告される
・仕事で強いストレスを感じることがある
・愛され、求められていると感じないことがある


私は教員ではありませんが、教員になったつもりで正直に回答してみます。
一番目は、想像だけなら悪いとまでは言えないと思います。
二番目は、いるかいないかと言えばいるかもしれません。いるだろうとしか答えられません。
三番目は、いいえです。受けるべきより軽い刑罰だと思っています。
参)【時事問題】わいせつ教員の免許再交付

四番目は、たまにですがあります。「感じることがあるか」という質問に字義通りに答えれば、あります。
五番目も、あります。これは感じないことの方が多いです。

困ったことに5問中4問に「はい」と答えてしまいました。

これは真っ黒ですね。教員にならなくてよかった!

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えいび

Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

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