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【朝日新聞】社説:安重根論争 政治が負の連鎖を断て

1月22日朝日新聞社説です。

 明治維新の立役者の一人で元首相の伊藤博文を暗殺した朝鮮の独立運動家、安重根の評価をめぐり、日本政府と韓国、中国両政府が非難しあっている。
 暗殺現場である中国のハルビン駅に、地元当局が記念館を開設したためだ。昨年の安倍首相による靖国神社参拝に対抗した対日圧力の一環とみられる。
 いまの北東アジアに何より必要なのは融和の努力のはずだ。なのに、あえて対立の火種を増やし、言い争いを深める事態を憂慮せざるをえない。
 安重根の評価は、とくに日韓の間で対照的だ。菅官房長官は「死刑判決を受けたテロリストだ」とし、韓国外交省は「独立と東洋の平和のために献身した偉人」と反論している。
 この落差を埋める手だては、容易には見つからない。歴史とは、同じコインの表と裏を見るように、それを評価する者の立ち位置や考え方によって異なる叙述になりがちだからだ。
 9・11テロ事件の直後、当時のパウエル米国務長官はテロの認定の難しさをこう語った。「ある者には『テロリスト』でも、別の者には『自由の戦士』に映るような領域がある」
 パレスチナのアラファト氏や東ティモールのグスマオ氏のように、時に犯罪者、時に英雄とされた例は世界史に数多い。
 日本と中韓が安重根をめぐる自説をぶつけ合っても、生まれるものは争い以外にない。自国の叙述に閉じこもったまま相手の理解のみを求める行為は、もはや外交とはいえない。
 どの国の間にもある永遠の平行線の課題は棚上げし、協調できる結節点を探るのが政治の責務だろう。日中韓の指導者たちにはその自覚が欠けている。
(略)


大筋では賛成できる意見です。

自国の歴史の評価を他国に押し付けることはできません。「どの国の間にもある永遠の平行線の課題は棚上げし、協調できる結節点を探るのが政治の責務」という見解は正しいと思います。

ただし、「日中韓の指導者たちにはその自覚が欠けている」との指摘には疑問があります。

日本は、意見の相違は置いておいて首脳会談をするように呼びかけています。まさに朝日新聞がすすめる振る舞いです。「その自覚に欠けている」のは韓国の方です。

なお、中国は安重根の評価で日本と対立しているのではないように見えます。これまで安重根に興味を示していなかった中国が、このタイミングで記念館を設置したのは、日韓のよりいっそうの離反を企んでのことでしょう。「その自覚に欠けている」どころか、意図してやっている気配があります。
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