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【テレビ】ETV特集「法務大臣の決断」

2月27日 NHK教育 PM10:00からETV特集「法務大臣の決断」が放送されました。死刑執行の最終サインをする歴代の法務大臣とその関係者にインタビューしたものです。中でもおおくの時間を割いたのが、死刑反対派でありながら二名の死刑執行に署名した前法務大臣の千葉景子氏のインタビューです。

なぜ死刑反対派が死刑執行をするのか、それ以前になぜ法務大臣の任を引き受けたのか。千葉氏の口ぶりからは、彼女なりの「苦悩」があることは伝わりました。しかし、何を考えていたのか、さっぱりわかりません。

引用します。

そこはなかなか、自分の中でも説明ができないというか...そういう部分ですね。あのー、いろいろこう言えば、こうかもしれない、こうかもしれない、とあるのですが、説明を加えても、こう、ある意味では、自分でも言い訳に聞こえるような気がするし。でもなにか、こう一つの終着でなく、逆にサインすることによって、そこから何かスタートするんだなーっていうか、自分の中で、また新しい、次の、こう、重たいものをスタートさせることになるのだな、という、こういう気持ちでしたね。


理解できません。きちんと考えていなかったのではないかという気さえします。そもそも死刑制度の議論をすることと、死刑執行のサインをすることは全く別のことです。事実、刑場をマスコミに公開したことで、死刑に関する議論が盛り上がった、などということはありませんでした。

番組は、千葉氏のサインによって死刑を執行された死刑囚の手記を読み上げます。

反省している死刑囚を執行することで、本当に罪を償ったことになるのでしょうか。被害者や遺族の感情は自分で犯人を殺したいと思うのが普通だと思います。俺だって家族を殺されたら犯人を許すことはないし、殺したいと思うのがあたりまえです。しかしそれでは、やられたらやり返すという俺が生きてきた世界と同じです。死を覚悟している人からすれば、死刑は責任でも償いでも罰ですらなく、つらい生活から逃がしてくれているだけです。だから俺は、一審で弁護士が控訴したのを自分で取り下げたんです。死を受け入れるかわりに反省の心を捨て、被害者、遺族や自分の家族のことを考えるのをやめました。何て奴だ、と思うでしょうが、死刑判決で死をもって償えというのは、俺にとって反省する必要がないから、死ね、ということです。人は将来があるからこそ自分の行いを反省し繰り返さないようにするのではないですか。罪を背負って生きていることが本当の意味での償いになるのではないかと思います。


更正不可能と判断されたから死刑になるというのは一面の真実です。しかし残された時間の中で自発的に反省することを妨げているわけではありません。勝手なことを言っているようにしか聞こえません。しかしこの手記に千葉氏は感じ入った様子です。なにを感じ入っているのか伝わってきませんでしたが。

最後にナレーターが、こう締めくくります。

死刑という重い問題について市民が考えるための材料はあまりにも限られています。死刑をめぐる開かれた議論のために、次の一歩をどう踏み出すのか、法務大臣の責務はかつてなく重みを増しています。


「次の一歩」を踏み出し欲しいのは死刑反対派だけです。NHKが一方の主張にのみ沿ったナレーションをするのは理解に苦しみます。番組全体を通しても、千葉前法務大臣には思考を言語化する能力に欠けていることが分かったという以外に益するものはありませんでした。
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