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【朝日新聞】社説余滴:考える場を奪うむなしさ

4月3日朝日新聞朝刊オピニオン欄。社説余滴のコーナー。司法社説担当・井田香奈子氏の「考える場を奪うむなしさ」は、以前このblogでもとりあげた上野千鶴子氏の講演についてです。

 お年寄りを中心に450人がつどい、立ち見も出る盛況だった。
 先月、山梨県山梨市が開いた社会学者上野千鶴子さんの講演である。
 テーマは「ひとりでも最期まで在宅で」。担当課が昨年から準備していた。ところが2月に初当選した市長が突然、中止すると言いだした。性の問題に関する上野さんの過去の発言から、ふさわしくないと判断したのだという。
 これに市民から批判が相次いだ。各地の地方議員たちも開催を申し入れた。直前になって市長は中止を撤回した。
 特別な感慨をもってここにいる。上野さんが聴衆にそう話したのももっともだろう。
(略)
 結局、自分とは違う考え方とどう向き合うかという問題にたどりつく。
 発言の場を奪うのではなく、相手の意見を聞いて、同意できなければ批判や反論をする。いろんな人が社会でともに暮らすなかで、培ってきた知恵のはずだ。
 講演の日。山梨市長は冒頭、混乱をわびたが、講演が始まる前に退席した。その背中に客席から「市長、聞かなきゃ」という声が飛んだ。
 聞きに来た人たちは、上野さんの考え方のすべてに同意する人ばかりではなかっただろう。会場からはいろいろな質問や意見が出て、難しさや悩みの共有があった。
 だれの話を聞きにいくか、聞いてどう感じるかは、一人ひとりが決めることだ。
 「あの人はこうだから」と分類し、考える場を取り上げようとすることがいかに無用か、痛感させられた。


まず、事実関係でおおきな省略があります。市長が唐突に講演会を中止したのではなく、その前に一部の住民からの中止要求がありました。決して「市長が突然、中止すると言いだした」わけではありません。これは、当の朝日新聞がそう報じています。井田氏の書き方だとまるで市長の独裁のようです。

また、この件が言論の自由の問題かのようなまとめかたも疑問です。

上野氏が講演に呼ばれたのは、上野氏が有名人だからです。一般人だったら山梨市主催の講演に呼ばれることはありません。しかし、言論の自由は有名人だけのものではなく国民すべてが持っています。したがって、上野氏の例をもって、発言の場が奪われた(=言論の自由がおかされた)、などといいだせば、普通の人たちは常に言論の自由をおかされていることになってしまいます。

ありていに言えば、上野氏が思想的に朝日新聞に近いからこのように好意的に扱われているのです。仮に、朝日新聞と反する意見の持ち主の講演が住民の反対運動にあった時、果たして井田氏は、そして朝日新聞は、『「あの人はこうだから」と分類し、考える場を取り上げようとすることがいかに無用』と同じことを言えるのでしょうか。手のひらを返して、“住民の意見を聞け!危うい思想のXX氏の講演は中止すべき!”などと言い出すのではないか、と思います。

なお、井田香奈子氏の文章について以下でもとりあげています。
【朝日新聞】社説余滴:究極の刑を選ぶ前に
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いろめがね

私は
朝日とNHKを『色眼鏡』をかけて見ます
競争馬における遮眼帯です
不思議なことに
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今後も詳しく拙ブログに書きます
言葉ずかいのみならず
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朝日NHKはありがたい
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えいび

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