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【朝日新聞】米懸念、日中対立で災いも

4月23日朝日新聞朝刊。集団的自衛権に関して、第1期オバマ政権で国家情報長官を務めたデニス・ブレア氏と日本総合研究所理事長・寺島実郎氏の二人がそれぞれインタビューに答えています。その中で寺島氏のインタビューをとりあげます。

 オバマ大統領の訪日で、日米両国は同盟強化についてひとまず合意する形になりそうだが、日米の深層にある温度差が今ほど感じられる時はない。
 米側には、日本の集団的自衛権の行使容認を同盟の役割拡大として肯定的にとらえる向きがある。だが一方で、米国にとって災いをもたらしかねないという不安感も持っている。
 一例を挙げると、米国では今、中東におけるイスラエルが「やっかいな同盟国」になりつつあるとの捉え方がある。右傾化したネタニヤフ政権によって再び泥沼の中東紛争に巻き込まれる恐れがあるが、同盟国なので見捨てられない。勝手に動かないよう、米国が一生懸命に羽交い締めにしているという同盟関係だ。
 米側は、日本も極東のイスラエルのようになるのではと懸念している。日本はこれまで、米軍の駐留経費の7割を受け入れる好ましい同盟国だった。だが尖閣諸島の問題を先鋭化させ、戦前の国家主義に回帰しつつあるとの不信感が、識者の中に芽生えている。
 米国は今、日中の紛争で米中戦争に巻き込まれたら大変だと思っている。米中が、戦略的対話と意思疎通を深めているとみるべきだ。
 日本は対中戦略の一環として、集団的自衛権の行使容認に踏み切ろうとしている。そこには「米中が対立すれば、米国の愛情が日本に向かうのでは」との屈折した心理がある。だが行使容認は、米国がユーラシアで引き起こす戦争に自動的に巻き込まれる恐れがあることにも気付くべきだ。
 これからの日本は軍事に傾斜せず、周辺国と信頼の枠組みをつくる努力を前提とすべきだ。軍事衝突の可能性を限りなく少なくするよう、アジアの真のリーダーとして存在感を強める努力をすべきだ。
 (聞き手・杉崎慎弥)


寺島氏は、米国が日本に「不安感も持っている」、「懸念している」、「不信感が、識者の中に芽生えている」「日中の紛争で米中戦争に巻き込まれたら大変だと思っている」と、聞いた話を伝えています、しかし、米国の誰が言ったのかを示していません。悪くとれば寺島氏の作り話の可能性もあります。全くの創作でなくても、大胆な脚色を加えている気配はあります。

そもそも米国の意見を聞くのに、寺島氏を通す必要はありません。同じコーナーでデニス・ブレア氏が集団的自衛権に賛成しています。別の記事では、アーミテージ氏が、急ぐ必要はないと答えています。我々は、こうした多様な意見を聞くことでだいたいの米国世論を把握できます。寺島氏のフィルターは無益ですし、もしかしたら有害です。

百歩譲って、寺島氏が伝えるように米国の主な意見が日本の戦争に巻き込まれることを嫌がっているのが正しいとしましょう。つまり、米国の機嫌を損ねるのは危ない、という立場です。独立心がないといえばそれまでですが、それはそれで一つの立場です。しかし、寺島氏は直後に「米国がユーラシアで引き起こす戦争に自動的に巻き込まれる恐れがある」と言い出します。さっきとは真逆で、米国の戦争に日本が巻き込まれるから反対、だそうです。

要するに、集団的自衛権反対のために、持ち出せるものは何でも持ち出すという没論理です。こういう意見には価値を見出せません。
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