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【アニメ】バジリスク 甲賀忍法帖

バジリスク ~甲賀忍法帖~ DVD-BOX 【完全予約限定生産】バジリスク ~甲賀忍法帖~ DVD-BOX 【完全予約限定生産】
(2007/09/26)
鳥海浩輔.水樹奈々、木崎文智 他

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Gyaoにて視聴しました。

山田風太郎の小説「甲賀忍法帖」が大本です。直接的には「甲賀忍法帖」を原作とする漫画「バジリスク」を元にしているようです。

小説「甲賀忍法帖」は既読ですが、漫画「バジリスク」は未読です。

基本的には「甲賀忍法帖」に沿っています。大きく変更したところはありませんが、伊賀と甲賀に憎しみあっている理由づけをしたことです。「甲賀忍法帖」では理由の説明はありません。説明がないというよりも、当人たちも理由を知らないで憎み合っているという世界です。アニメでは、信長の伊賀攻めの折の薬師寺天膳による暗躍が、ありえたかもしれない甲賀と伊賀の和解を妨害した、というのが原因の一つとなっています。

アニメ版の方が、近代的な物語の文法に即してはいます。しかし、薬師寺天膳の陰謀は動機も明快でなく、底が浅い感じがします。そもそも伊賀・甲賀はそれ以前から争っていました。薬師寺天膳一人を悪者にする設定よりも、原作小説の不条理感のある世界の方が面白いと思います。ただ、蛍火の動機の掘り下げは良かったです。原作小説よりも丁寧に心情を追っていったので、如月左衛門の諦念と対比させて物語に深みを与えてくれました。

なお、信長の伊賀攻めは1581年。この物語は1614年ですので33年前です。甲賀弾正とお幻の年齢は不明ですが、伊賀攻めの折の風貌から推測するとこの物語は両人が50歳前後になるはずです。それにしては、年をとりすぎたキャラクタデザインで違和感があります。これは、無理に伊賀攻めを重要事件にしたための弊害だと思います。

あれだけ奇怪な忍法を言葉による説明を最小限に抑え、基本絵だけで描いたというのは素晴らしいことだと思います。若干残念だったのは、瞳術の表現です。術にかけられた当人にはあのようなゆがんだ光景に見えたとしても客観的な位置にある「カメラ」には普通に写るはずです。客観的視点からの瞳術を見せた方が効果的だったと思います。

原作小説では、新月前後の時期でしたが、アニメ版では満月前後に変えられました。これで、序盤に行われる丈助と蠟斉の闘いが満月を背景にしたものになりました。肥満体の男と爺さんの闘いなど、絵的には面白くないはずなのですが、この工夫は大成功です。実に美しく幻想的なものとなりました。

凄惨な闘いの連続でしかも最後は悲恋で終わる救いようのない話をアニメ化するのは英断だったと思います。原作小説のファンにはいくつか引っかかるところはありましたが、素晴らしい作品でした。

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