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【本】眠れなくなるほど面白いヒトラーの真実

日本文芸社
ライティング:野村昌隆、ドイツ近現代史研究会

新聞記事で知った本です。ここです。発禁みたいな扱いを受けたとのことなので興味を覚えて読んでみました。

内容は、ヒトラーのナチス政権がドイツ国民に対してなした良い面を取り上げたものです。決して、力で弾圧をしたのではなく、支持を集める政策を実行していたのだと説いています。

前文から引用します。

「20世紀は戦いの世紀」という言葉があります。
(略)
そんな歴史のなかで、現在でも悪の象徴のように語られがちなのが、アドルフ・ヒトラーと彼が築いたナチス・ドイツです。ヒトラーとナチスは、とくにユダヤ人問題で残虐なことを行ったことで知られ、戦後にヒトラーとその統治時代のドイツは、ほぼ全否定されてきました。
もちろん、そうした行為を擁護、肯定することはできません。しかし物事には良い面と悪い面があるのも事実です。とくに現代人が過去の歴史を振り返るときは、状況をフェアに見たいものです。
そうした観点から、本書は世の中で触れられる機会が少ない、ヒトラーやナチスのプラスになり得る点を紹介していきます。


私もナチスドイツについて詳しいわけではないので、本書で初めて知った事実は多いです。その意味では、目的を果たしているといえます。しかし、ポーランド侵攻に関して(P41)

ポーランドへの侵攻を決定したとき、ヒトラーはイギリスからの宣戦はないと考えていました。そしてヒトラー自身もイギリスとは戦うつもりはなく、むしろ共産主義のソ連と対抗するうえで、同盟を結べると考えていたほどでした。


との説明は間違っていると思います。ポーランド侵攻は独ソが同盟を結んでいた時期に行われ、ソ連もいっしょになってポーランドを攻めています。このタイミングでヒトラーがソ連に対抗してイギリスと同盟を考えていたというのは、あり得ないと思います。

本書には、ナチスがどういう経緯で政権を握り、第2次世界大戦でどこと戦いどう敗北したか、といった基本的な説明はありません。また、個々の政策ごとに説明をしているため、全体の流れ(時系列)がつかめません。様々な側面から事象を描くといった学問的な記述ではなく、気軽に読める雑学ネタのスタイルです。

基本は、ドイツの政権がドイツ人に喜ばれる政策をした、という主張です。良書だとも思えませんが、どこの部分で抗議を受けたのか理解できません。この内容で販売不可に追い込まれるという風潮に違和感を覚えます。
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