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【朝日新聞】日曜に想う:記憶遺産、負のせめぎあい

6月8日朝日新聞朝刊の「日曜に想う」のコーナー。特別編集委員・山中季広氏の「記憶遺産、負のせめぎあい」は、ユネスコの記憶遺産登録についてです。

(略)
 今回ユネスコを訪ねたのは職員の嘆きを聴くためではなかった。今週の12日に日本からの申請分が決まる世界記憶遺産を取材するのが目的だった。
 記憶遺産の審査枠は各国2件まで。日本では4件が名乗りを上げ、ユネスコから国内で2件に絞るよう求められた。「全国水平社」(奈良人権文化財団など)▽「知覧特攻隊員の遺書」(鹿児島県南九州市)▽「シベリア抑留者引き揚げ」(京都府舞鶴市)▽「東寺百合文書」(政府)
 このうち私が注目しているのは特攻遺書だ。無謀な敵艦突入を美化する申請なら賛成しかねるが、戦争の大波にのみ込まれ、海上に散ることを余儀なくされた若者たちの遺書である。国外で読み継がれるにふさわしいと思う。
 申請にあたった南九州市の桑代睦雄係長(53)によると、神風特攻隊は海外では自爆テロの先例と目されがち。申請書ではあえて「神風」の語を使わず、「大死一番」「七生轟沈」といった決死の遺筆も外した。
 提出したのは親や恋人、幼いわが子に宛てた日記や遺書計333通。読むと、極限状況でつむがれた言葉の清明さが胸に迫る。
 なのに中国や韓国は、地元知覧の細やかな配慮も知らぬまま、一方的な批判を浴びせる。「狂信的な神風部隊を称揚する気か」「ナチスの戦史を晴れ舞台に上げるような企て。落選を」
(略)
 聞いて驚いたのは、中国の申請した2件である。南京大虐殺の記録と従軍慰安婦に関する記録だという。慰安婦は韓国が検討中と聞いていたので、中国からの申請は予想外だった。
 いまの中国には、自国の「正」の遺産に光を当てることよりも、敗戦国日本の「負」の遺産を世界に知らしめることの方が優先するのだろうか。
 できれば今回は、甲骨文字とか焚書坑儒とか、何であれ日本のからまないものを申請してもらいたかった。
(略)


二点言いたいことがあります。

記憶遺産の申請のために、『「大死一番」「七生轟沈」といった決死の遺筆も外した』というのには強い違和感を覚えます。現代に生きる我々が、特攻隊の遺書を、ユネスコという国際組織に評価されるために取捨選択するのは傲慢です。すべてひっくるめて特攻隊の遺書です。選別しなければ記憶遺産への登録ができないというのであれば、申請などするべきではありません。

もう一つ。中韓(特に中国)の反応には、さすがの朝日新聞も辟易している様子がちょっと可笑しかったです。
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えいび

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