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【朝日新聞】福原義春の道しるべをさがして:世界のひきこもり

6月14日朝日新聞be on Saturday青(土曜日の朝日新聞の別冊)の「福原義春の道しるべをさがして」のコーナーは「世界のひきこもり」と題して、日本人留学生が少なくなったことを論じています。

福原義春氏は資生堂の名誉会長です。

 20年以上も前のことだが、資生堂が米ハーバードメディカルスクールなどと共同で研究所を立ち上げたのが縁で、トップだったトステソン教授に頼まれて諮問委員となった。そのころ、彼から「日本人の留学生が全然来なくなった。どうしたものか」と相談されたものだった。
 今年になって、知人で元米通商代表部幹部のグレン・S・フクシマ氏が昨年11月に日本で行った講演記録を読む機会があった。それによると、米国に留学する日本人の数は激減かつて米国留学が世界のどの国よりも多かった日本人は、今や7番目になり、2、3年以内にベトナムに追い越されるだろうと言っている。実際、文部科学省の調査では、海外留学者数は2004年をピークに減少し続けている。
(略)
 フクシマ氏によると、ハーバード大のファウスト学長が、09年までの10年間の留学生数上位10カ国の中で、日本が唯一数を減らし、中国は倍増、韓国は3倍に増えていると話していたそうだ。将来、グローバル企業や国連などの国際機関で活躍するのは、韓国系や中国系の人ではないだろうか。
 古いかもしれないが、明治の人たちは海外で勉強したいと、船底の三等船室で、あるいはボーイを志願して乗り込んだ。苦学の様子を見聞きするごとに、隔世の感を禁じ得なかったが、そうした先人が、各分野の指導者となり、世界と渡り合ったのだ。
 我々がひきこもりたくてもグローバル化は避けられない。このままでは世界の中で、日本の存在感は薄れるばかりだ。国のトップだけが熱心に外遊をしても、問題は解決しないのだ。


福原氏のこの文章は、よくない文章の見本です。何が悪いかというと数字・データがずさんなことです。

米国に留学する日本人の数は激減」だけでは分かりません。“○○年に何人だったのが××年に何人になった”という数字を示さないとわかりません。

かつて米国留学が世界のどの国よりも多かった日本人は、今や7番目」と言っても、何年前に日本人が一番だったのかが分かりません。

文部科学省の調査では、海外留学者数は2004年をピークに減少」というデータは出しましたが、米国留学やハーバード大留学のピークが2004年だったとも断言できません。

海外留学者、米国への留学者数、ハーバード大への留学者といった異なる性質のものをごっちゃに論じているのもいただけません。

この文章を読んも海外留学の実体はわかりません。したがって説得力を持ちません。

参1
「留学で人生を棒にふる日本人」(著:栄 陽子)では、レベルの高くない海外の学校に留学した日本人の悲喜劇を伝えています。感想はここです。

参2
同じく、海外留学が現象したことを嘆いた新聞記事への感想をアップしていました。ここです。ここでも記事の数字のいいかげんさを指摘していますが、福原氏よりはきちんとしていました。
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