FC2ブログ

【朝日新聞】耕論:ヘイトスピーチへの処方箋

10月2日朝日新聞朝刊オピニオン欄で「ヘイトスピーチへの処方箋」という特集が組まれました。社会学者の樋口直人氏、弁護士の師岡康子氏、一橋大学教授の阪口正二郎氏の三人が意見を述べています。

まず、ヘイトスピーチへの私の考えを述べます。ある民族をひとからげにして攻撃することには賛成できません。特定の団体や個人相手の批判はもちろん認めます。しかし、いきすぎた悪態(ゴキブリに譬えるとか、“うんこ食え”などの発言)は、いかなる相手であってもよろしくないと思います。

ただし、法的規制には反対です。言論の自由は至高のものとして尊重すべきです。うかつな法規制は、政治家への批判の封じ込めに利用され、言論の萎縮をまねきます。言葉には言葉で対抗すべきです。

社会学者の樋口直人氏の意見を引用します。

 社会でうまくいかず、鬱積した感情のはけ口を求めて差別デモに加わる――。街頭でヘイトスピーチを垂れ流す差別デモの参加者について、こんな解釈を何度もメディアで見聞きしました。実は私も、あれは不満や不安が産み落とした排外主義運動だと思い込んでいた。
 ところが、現場に行くとどうも雰囲気が違う。2011年から1年半かけ、在日特権を許さない市民の会(在特会)の活動家ら34人に話を聞いて、ようやく実像が見えてきました。通説の多くは根拠の乏しい神話であることがわかったのです。
 学歴では大卒(在学中・中退を含む)が24人。京大卒や東工大卒のエンジニアもいました。雇用形態も、正規が30人に対して非正規は2人。普通の会社員に多く出会いました。職業をみるとホワイトカラーが22人、ブルーカラーは6人でした。
 「移民が増えると摩擦も増え、排外的な運動が広がる」というのは欧州の定説ですが、日本の場合はこれも違った。摩擦がなかったどころか、日常生活で外国人との接点すら持っていない人がほとんどでした。実は在日コリアンの実情をほとんど知らない人々が起こした運動だったのです。
 では、なぜ在日が標的になるのか。日本に最近やってきた外国人ではなく、長く日本で暮らし、地位も確立した「モデル・マイノリティー」たる在日が攻撃されるなんて、欧州の極右運動の常識では理解できません。ここに日本の排外主義の特質があります。
 発端は00年代前半、韓国や中国、北朝鮮への憎悪に火がつきました。日韓W杯や反日デモ、拉致問題がきっかけです。その矛先が、国内の在日に向けられた。歴史修正主義に出会ってゆがんだ目には、在日という存在は「負の遺産」で敵だと映った。東アジアの近隣諸国との関係悪化が端緒だったのです。
 憎悪をあおる舞台装置がインターネットでした。韓国発のネット情報をゆがめて伝えたり、「在日特権」なる完全なデマをばらまいたり。反差別法がある欧州ならすぐに監視団体が削除させるような妄想が、何の規制もないまま拡散していった。
 その情報源になったのが右派論壇です。「嫌中憎韓」は右派月刊誌レベルでは00年代前半に始まっていた。つまり右派論壇が垂れ流した排外的な言説を、ネットが借りてきてデフォルメし広げた。さらに00年代後半に登場したネット動画が、憎悪を行動に転換させた。憎しみはヘイトスピーチという形で街頭に飛び出していったのです。
 ひどい言葉をまき散らすヘイトスピーチですが、これを「病的な人々の病的な運動」と見ていては事の本質を見誤ります。意外に普通の市民が、意外に普通の回路をへて全国各地で大勢集まった。それなりの筋道のある合理的な行動なのです。ここに、この極右市民運動の新しさと怖さがあります。


樋口氏は、欧州の常識では最近流入した外国人がヘイトスピーチの対象になるのに、日本では古くから暮らす在日が標的になっていることの不思議を指摘します。その理由を『歴史修正主義に出会ってゆがんだ目には、在日という存在は「負の遺産」で敵だと映った』とし、『右派論壇が垂れ流した排外的な言説を、ネットが借りてきてデフォルメし広げた』としています。

うまく説明できていません。「右派論壇」だの、「ゆがんだ目」だのと言っていますが、“日本の差別主義者は馬鹿だから在日朝鮮・韓国人を差別している”と言っているにすぎないように思います。

なぜ、在日朝鮮・韓国人が標的になったかといえば、「在日特権」がデマではないからです。伊賀市では住民税を半額にしていました。京都で朝鮮学校が公園を占拠したりしていました。これらは、法律に基づかず行政が了解・黙認していたという事例です。一般市民の怒りを買うのは不思議ではありません。「在日特権」がデマという方が、デマです。

樋口氏は、実際に存在した「在日特権」が怒りを買ったのだという事実を無視して空論を述べているだけです。
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

sidetitleプロフィールsidetitle

えいび

Author:えいび
日々の出来事、映画やアニメの感想です。

sidetitle最新記事sidetitle
sidetitle最新コメントsidetitle
sidetitle最新トラックバックsidetitle
sidetitle月別アーカイブsidetitle
sidetitleカテゴリsidetitle
sidetitleFC2カウンターsidetitle
sidetitle検索フォームsidetitle
sidetitleRSSリンクの表示sidetitle
sidetitleリンクsidetitle